JP5854213B2 - 光学活性アミン化合物の製造方法 - Google Patents

光学活性アミン化合物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光学活性ルテニウム錯体を用いた光学活性アミンの製造方法に関する。
従来、光学活性アミン化合物は医薬、農薬、電子材料などの製造中間体として用いられることが知られている。
光学活性アミン化合物の製造方法としては、光学分割剤による分割法、イミンへの不斉水素化などの方法が知られている。また、光学活性ロジウム錯体を用いた脂肪族炭化水素化合物への不斉アミノ化反応も知られている(例えば、非特許文献1,2参照。)。
Angew.Chem.Int.Ed.2006年、45巻、4641頁. J.Am.Chem.Soc.2008年、130巻、343頁.
光学分割剤による分割法は、生成物である光学活性アミン化合物の収率が50%を超えることは理論上ありえない。また他の光学活性アミン化合物の製造方法では、光学純度が十分に得られない反応基質があり、特に基質が脂肪族炭化水素化合物である場合、その傾向が顕著であった。例えば非特許文献1、2に記載されている製造方法では、非共役アルケン化合物の不斉アミノ化反応において、生成物の光学活性アミン化合物のジアステレオマー過剰率は70%以下と中程度の例しか開示されておらず、さらに反応温度も−35℃の様な低温下で反応を行う例しか開示されていない。
本発明者らは、上記の課題解決を目標に鋭意研究した結果、光学活性ルテニウム錯体を用いた新規な不斉アミノ化反応を見出し、本発明を完成した。
この反応により、脂肪族炭化水素化合物アミンを含む種々の光学活性アミンが製造できることができ、特に直鎖アルケン化合物の不斉アミノ化反応において、生成物のエナンチオマー過剰率が90%以上を達成することができ、さらに反応温度もより温和な条件で行うことができる。
すなわち、本発明は下記〔1〕〜〔8〕に関するものである。
〔1〕
一般式(1):
Figure 0005854213
[式中、Rは、フェニル基又は(R11)aによって置換されたフェニル基を表し、
11は、ハロゲン原子、C〜C10アルキル基、C〜C10アルコキシ基、C〜C10ハロアルキル基、C〜C10シクロアルキル基、−Si(R12)(R13)R14、ニトロ基又はフェニル基を表し、
12、R13及びR14は、各々独立してC〜C10アルキル基、フェニル基又は(R15)bによって置換されたフェニル基を表し、
15は、ハロゲン原子、C〜C10アルキル基又はフェニル基を表し、
aは、1〜5の整数を表し、
bは、1〜5の整数を表し、
aが2以上の整数を表すとき、各々のR11は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
bが2以上の整数を表すとき、各々のR15は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよい。]
で表される光学活性ルテニウム−サレン錯体を触媒として使用して、一般式(2):
Figure 0005854213
[式中、R91は、C〜Cアルキル基、R92によって任意に置換されたC〜Cアルキル基、フェニル基又は(R93)cによって置換されたフェニル基を表し、
92は、トリメチルシリル基を表し、
93は、ハロゲン原子、C〜C10アルキル基、C〜C10アルコキシ基、C〜C10ハロアルキル基、C〜C10シクロアルキル基、ニトロ基又はフェニル基を表し、
cは、1〜5の整数を表し、
cが2以上の整数を表すとき、各々のR93は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよい。]で表されるスルホニルアジド化合物と分子内に二重結合を有する不飽和化合物又は置換された芳香族化合物を反応させることによる光学活性アミン化合物の製
造方法。
〔2〕
11は、ハロゲン原子を表す上記〔1〕記載の光学活性アミン化合物の製造方法。
〔3〕
aは、1〜2の整数を表す上記〔1〕又は〔2〕に記載の光学活性アミンの製造方法。
〔4〕
前記置換された芳香族化合物が、一般式(3):
Figure 0005854213
[式中、Rは、ハロゲン原子又はニトロ基を表し、
dは、0〜5の整数を表す。]で表される化合物であり、得られる光学活性アミン化合物が、一般式(4):
Figure 0005854213
[式中、R及びdは、前記に記載の内容と同じ意味を表し、
91は、C〜Cアルキル基、R92によって任意に置換されたC〜Cアルキル基、フェニル基又は(R93)cによって置換されたフェニル基を表し、
92は、トリメチルシリル基を表し、
93は、ハロゲン原子、C〜C10アルキル基、C〜C10アルコキシ基、C〜C10ハロアルキル基、C〜C10シクロアルキル基、ニトロ基又はフェニル基を表し、
cは、1〜5の整数を表し、
cが2以上の整数を表すとき、各々のR93は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよい。]で表される化合物である、上記〔1〕乃至〔3〕のいずれか1項に記載の光学活性アミン化合物の製造方法。
〔5〕
前記分子内に二重結合を有する不飽和化合物が、一般式(5):
Figure 0005854213
[式中、Rは、C〜Cアルキル基、フェニル基又は(R16)eによって置換され
たフェニル基を表し、
及びRは、各々独立して水素原子又はC〜Cアルキル基を表し、或いは、RとRとが一緒になって−CHCH−又は−CHCHCH−を形成することにより、RとRがそれぞれ結合する炭素原子と共に5員環又は6員環を形成してもよく、
16は、ハロゲン原子、C〜C10アルキル基又はC〜C10アルコキシ基を表し、
eは、1〜5の整数を表し、
eが2以上の整数を表すとき、各々のR16は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよい。]で表される化合物であり、得られる光学活性アミン化合物が、一般式(6):
Figure 0005854213
[式中、R、R及びRは、前記に記載の内容と同じ意味を表し、
91は、C〜Cアルキル基、R92によって任意に置換されたC〜Cアルキル基、フェニル基又は(R93)cによって置換されたフェニル基を表し、
92は、トリメチルシリル基を表し、
93は、ハロゲン原子、C〜C10アルキル基、C〜C10アルコキシ基、C〜C10ハロアルキル基、C〜C10シクロアルキル基、ニトロ基又はフェニル基を表し、
cは、1〜5の整数を表し、
cが2以上の整数を表すとき、各々のR93は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよい。]で表される化合物である、上記〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の光学活性アミンの製造方法。
〔6〕
は、C〜Cアルキル基を表し、R及びRは、各々独立して水素原子又はC〜Cアルキル基を表す上記〔5〕記載の光学活性アミン化合物の製造方法。
〔7〕
前記置換された芳香族化合物が、一般式(7):
Figure 0005854213
[式中、Rはハロゲン原子、C〜C10アルキル基、C〜C10アルコキシ基、C〜C10ハロアルキル基、ニトロ基又はフェニル基を表し、
fは、0〜4の整数を表し、
fが2以上の整数を表すとき、各々のRは互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよい。]で表される化合物であり、得られる光学活性アミン化合物が、一般式(8):
Figure 0005854213
[式中、R及びfは、前記に記載の内容と同じ意味を表し、
91は、C〜Cアルキル基、R92によって任意に置換されたC〜Cアルキル基、フェニル基又は(R93)cによって置換されたフェニル基を表し、
92は、トリメチルシリル基を表し、
93は、ハロゲン原子、C〜C10アルキル基、C〜C10アルコキシ基、C〜C10ハロアルキル基、C〜C10シクロアルキル基、ニトロ基又はフェニル基を表し、
cは、1〜5の整数を表し、
cが2以上の整数を表すとき、各々のR93は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよい。]で表される化合物である、上記〔1〕乃至〔3〕のいずれか1項に記載の光学活性アミン化合物の製造方法。
〔8〕
91は、2−トリメチルシリルエチル基を表す上記〔1〕乃至〔7〕のいずれか1項に記載の光学活性アミン化合物の製造方法。
本発明の光学活性アミンの製造方法によると、生成物のエナンチオマー過剰率が90%以上を達成することができ、さらに、従来より温和な温度条件で光学活性アミンの製造を行うことができる。
故に、当該発明の製造方法は、医薬、農薬、電子材料などの製造中間体として用いられる光学活性脂肪族アミン化合物を含む各種光学活性アミンの製造方法として有用である。
以下、更に詳細に本発明を説明する。
本明細書において用いる用語につき、以下の通り定義する。
本明細書において示した各置換基の具体例を以下に示す。ここで、n−はノルマル、i−はイソ、s−はセカンダリー、t−はターシャリー及びPhはフェニル基を各々意味する。
本発明化合物におけるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。尚、本明細書中「ハロ」の表記もこれらのハロゲン原子を表す。
本明細書におけるC〜Cアルキル基の表記は、炭素原子数がa〜b個よりなる直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基を表し、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書におけるCa〜Cbハロアルキル基の表記は、炭素原子に結合した水素原子が、ハロゲン原子によって任意に置換された、炭素原子数がa〜b個よりなる直鎖状又は分
岐鎖状の炭化水素基を表し、このとき、2個以上のハロゲン原子によって置換されている場合、それらのハロゲン原子は互いに同一でも、又は互いに相異なっていてもよい。例えばフルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ヨードメチル基、ジフルオロメチル基、クロロフルオロメチル基、ジクロロメチル基、ブロモフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、クロロジフルオロメチル基、ジクロロフルオロメチル基、トリクロロメチル基、ブロモジフルオロメチル基等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書におけるC〜Cシクロアルキル基の表記は、炭素原子数がa〜b個よりなる環状の炭化水素基を表し、3員環から6員環までの単環又は複合環構造を形成することが出来る。また、各々の環は指定の炭素原子数の範囲でアルキル基によって任意に置換されていてもよい。例えばシクロプロピル基、1−メチルシクロプロピル基、2−メチルシクロプロピル基、2,2−ジメチルシクロプロピル基、2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書におけるC〜Cアルコキシ基の表記は、炭素原子数がa〜b個よりなる前記の意味であるアルキル−O−基を表し、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、i−ブチルオキシ基、s−ブチルオキシ基、t−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書におけるa個のR11で置換されていても良いフェニル基、の表記は、任意のR11によって、ベンゼン環上の炭素原子に結合した水素原子が任意に置換された炭素原子数がa個よりなる前記の意味であるフェニル基を表す。このとき、それぞれのベンゼン環上の置換基R11が2個以上存在するとき、それぞれの置換基R11は互いに同一でも、又は互いに相異なっていてもよい。
次に本発明の製造法について説明する。
本明細書における一般式(1)で表される光学活性ルテニウム−サレン錯体は、文献記載の公知の方法、例えばChemistry−−An Asian Journal,2(2),248−256;2007などに記載の方法に準じて合成することができる。また一般式(1)で表される光学活性ルテニウム−サレン錯体の使用量は、一般式(3)、一般式(5)又は一般式(7)で表される化合物1当量に対して、0.001〜1等量であり、好ましくは0.01〜0.05等量である。
本発明において溶媒を用いる場合、用いる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類等が挙げられる。好ましくはハロゲン化炭化水素類を、より好ましくはジクロロメタン、1,1,2,2,−テトラクロロエチレンを使用すると良い。また、これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
本発明における反応温度は、−60℃から反応混合物の還流温度までの任意の温度を設定することができるが、−25℃乃至室温で攪拌するのが好ましく、より好ましくは−10℃乃至室温で攪拌するのが好ましい。
本発明における反応時間は、反応基質の濃度、反応温度によって変化するが、通常5分乃至100時間の範囲で任意に設定できる。
本発明に用いられる一般式(3)、一般式(5)及び一般式(7)で表される化合物の或るものは公知化合物であり、一部は試薬として入手できる。
本発明における一般式(2)で表されるスルホニルアジド化合物のあるものは公知化合物であり、一部は文献記載の方法、例えばOrg.Synth.75,161(1997)記載の方法に準じて合成することができる。また本発明に用いられる一般式(2)で表されるスルホニルアジド化合物の使用量は、一般式(3)、一般式(5)又は一般式(7)で表される化合物1当量に対して、0.5〜2等量であり、好ましくは0.75〜1.25等量である。
本発明において、必要であれば脱水剤を用いても良い。用いる脱水剤としてはモレキュラーシーブス4A等が挙げられる。脱水剤を用いる場合、使用する脱水剤の量は、一般式(3)、一般式(5)又は一般式(7)で表される化合物1当量に対して1〜500重量パーセント、好ましくは50〜200重量パーセントであり、より好ましくは80〜120重量パーセントである。
一般的には、例えば一般式(3)、一般式(5)又は一般式(7)で表される化合物1当量に対して、0.001〜1当量、好ましくは0.01〜0.05等量の一般式(1)で表される化合物及び0.5〜2等量であり、好ましくは0.75〜1.25等量の一般式(2)で表される化合物を用い、トルエン、クロロベンゼン、酢酸エチル、1,1,2,2−テトラクロロエチレン、クロロホルム又は塩化メチレン等の溶媒中、必要ならばモレキュラーシーブス4A等を一般式(3)、一般式(5)及び一般式(7)で表される化合物1当量に対して0〜500重量パーセント、好ましくは50〜200重量パーセント、より好ましくは80〜120重量パーセントを用いて、−10℃〜室温の温度範囲で、10分から24時間反応を行なうのが好ましい。
以下に本発明の合成例を実施例として具体的に述べることで、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
実施例のプロトン核磁気共鳴(H NMR)ケミカルシフト値は、基準物質としてMeSi(テトラメチルシラン)を用い、重クロロホルム溶媒中で、400MHzにて測定した。なおプロトン核磁気共鳴ケミカルシフト値はJEOL AL 400 spectrometerを、旋光度[α]DはJASCO P 1020 polarimeterを、High-resolution electron spray ionization mass spectra (HRMS-ESI) はBRUKER DALTONICS MICRO TOF-KS1 focusを、赤外吸収スペク
トル(IR)はSHIMADZU FTIR-8600 spectrophotometerを用いて測定した。
合成例1:光学活性ルテニウム−サレン錯体(1)(R=2,6-F2Ph)の製造
Figure 0005854213
工程1;diethyl (2'-(methoxymethoxy)-[1,1'-binaphthalen]-2-yl) phosphateの製造
窒素雰囲気下にて、(R)-2'-(methoxymethoxy)-[1,1'-binaphthalen]-2-ol (13.78 g, 41.7 mmol)を、テトラヒドロフラン(120 mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(30 mL)に溶解した。室温にて55重量%水素化ナトリウム(鉱油中に分散、1.75 g, 43.8 mmol)を添
加し、同温度にて1時間攪拌した。攪拌終了後、diethyl phosphorochloridate(20.43 g. 43.8 mmol)を添加し、さらに1時間攪拌を継続した。反応終了後、該反応溶液に飽和
塩化アンモニウム水溶液を添加し、水層を酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥後、濾過し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣をヘキサン/酢酸エチル[4/1から2/1(体積比、以下同じである)]にて溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、目的物18.6 gを白色固体として得た。
[α]D 26 +32.6 (c= 1.12, CHCl3);
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.95 (t, J = 9.3 Hz, 2H), 7.92 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.44-7.40 (m, 1H), 7. 36-7.16 (m, 5H), 5.05 (dd, J = 20.0, 6.8 Hz, 2H), 3.61-3.51 (m, 4H), 3.20 (s, 3H), 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 0.88 (t, J = 7.3 Hz, 3H);
工程2;2-(2,6-difluorophenyl)-2'-(methoxymethoxy)-1,1'-binaphthaleneの製造
アルゴン雰囲気下にて、リチウム(599 mg, 86.3 mmol)及びナフタレン(11.3g, 127 mmol)にテトラヒドロフラン(130mL)を添加し、室温にて3時間撹拌した。反応溶液中のリ
チウムが完全に溶解したのを確認した後、該反応溶液を-78℃に冷却した。冷却終了後、
該反応溶液にdiethyl (R)-(2'-(methoxymethoxy)-[1,1'-binaphthalen]-2-yl) phosphate(18.6g)のテトラヒドロフラン(130mL)溶液を添加し、-78℃にて30分攪拌した。攪拌終
了後、該反応溶液に1,2-dibromoethane(27.0 g, 143.8 mmol)を-78℃にて添加した後、室温にて2時間攪拌を継続した。反応終了後、該反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を添加し、反応を停止させた後、水層を酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥後、濾過し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣をヘキサン/酢酸エチル(1/0から20/1)にて溶出するシリカゲルクロマ
トグラフィーにて精製し、2-bromo-2'-(methoxymethoxy)-1,1'-binaphthylと(R)-2'-(methoxymethoxy)-1,1'-binaphthylの混合物7.0gを白色固体で得た。
得られた2-bromo-2'-(methoxymethoxy)-1,1'-binaphthyl及び(R)-2'-(methoxymethoxy)-1,1'-binaphthylの混合物 (3.93 g) の1,4-ジオキサン(80 mL)溶液に、2,6-ジフルオロ
フェニルボロン酸(3,16 g, 20.0 mmol)、炭酸ナトリウム(4.24 g, 40.0 mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(578 mg, 0.5 mmol)を室温にて順次添加し、150
℃に昇温した後、同温度で24 時間攪拌した。反応終了後、該反応溶液を室温に冷却した
後、飽和塩化アンモニウム水溶液を添加し、水層を酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥後、濾過し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣をヘキサン/酢酸エチル(40/1)にて溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、目的物2.26 gを白色固体として得た。
[α]D 24+97.2 (c= 1.12, CHCl3);
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.03 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.51-7.40 (m, 2H), 7.35-7.14 (m, 5H), 7.00-6.91 (m, 1H), 6.68 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 6.46 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 4.93 (dd, J = 27.3, 6.8 Hz, 2H), 3.18 (s, 3H)
工程3;2'-(2,6-difluorophenyl)-2-hydroxy-[1,1'-binaphthalene]-3-carbaldehydeの製造
窒素雰囲気下にて、2-(2,6-difluorophenyl)-2'-(methoxymethoxy)-1,1'-binaphthalene(1.12 g, 2.87 mmol)のテトラヒドロフラン(30 mL)溶液に、n-ブチルリチウム(1.6 M/n-ヘキサン溶液, 1.91 mL, 3.16 mmol)及びテトラメチレンジアミン(367.2 mg, 3.16 mmol)を-78℃にて順次添加し、同温度で10時間攪拌した。攪拌終了後、N,N-ジメチルホルム
アミド(246.8 mg, 3.16 mmol)を添加し、さらに1時間攪拌を継続した。反応終了後、該
反応溶液を室温に昇温した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を添加し、水層を酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥後、濾過し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣をヘキサン/酢酸エチル(20/1)にて溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、2'-(2,6-difluorophenyl)-2-(methoxymethoxy)-[1,1'-binaphthalene]-3-carbaldehydeを白色固体として得た。
得られた2'-(2,6-difluorophenyl)-2-(methoxymethoxy)-[1,1'-binaphthalene]-3-carbaldehydeのテトラヒドロフラン(8.0 mL) 溶液に、窒素雰囲気下、室温にて20重量%塩
化水素 2−プロパノール溶液(7.4 mL)を添加し、室温にて一晩攪拌した。反応終了後、該反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加して中和し、水層をジエチルエーテルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥後、濾過し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣を塩化メチレン/ヘキサン(1/2
)にて溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、目的物580 mgを黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.31 (s, 1H), 10.07 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.07 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.85-7.82 (m, 1H), 7.59 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.54-7.50 (m, 1H), 7.36-7.30 (m, 5H), 7.00-6.94 (m, 1H), 6.68 (dd, J = 8.8 Hz, JHF = 8.8 Hz, 1H), 6.49 (dd, J = 8.8 Hz, J = 8.8 Hz, 1H)
工程4;
光学活性ルテニウム−サレン錯体(1)(R=2,6-F2Ph)の製造
2'-(2,6-difluorophenyl)-2-hydroxy-[1,1'-binaphthalene]-3-carbaldehyde(368 mg, 0.90 mmol)のエタノール(8.0 mL) 溶液に、(1R,2R)-diaminocyclohexane (52 mg, 0.45 mmol)を室温にて添加し、室温で一晩攪拌した。攪拌終了後、反応溶液中に析出した不溶物をろ取し、得られた固体を水及びエタノールで洗浄することにより、3,3''-((1E,1'E)-(cyclohexane-1,2-diylbis(azanylylidene))bis(methanylylidene))bis(2'-(2,6-difluorophenyl)-[1,1'-binaphthalen]-2-ol)330 mgを淡黄色固体として得た。
アルゴン雰囲気下にて、得られた3,3''-((1E,1'E)-(cyclohexane-1,2-diylbis(azanylylidene))bis(methanylylidene))bis(2'-(2,6-difluorophenyl)-[1,1'-binaphthalen]-2-o
l)(330 mg, 0.37 mmol)の脱水エタノール(30 mL)溶液に、室温にてtriruthenium dodecacarbonyl (358 mg, 0.56 mmol)を添加し、エタノールの還流下にて2時間攪拌した。反応
終了後、該反応溶液を減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣をヘキサン/酢酸エチル(1/2から1/1.5)にて溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、目的物125 mgを赤褐色固体として得た。
IR (KBr) 3423.4, 3055.2, 2935.5, 2858.8, 2046.3, 1930.6, 1614.3, 1579.6, 1463.9,
1425.3, 1328.9, 1274.9, 1232.4, 1190.0, 1147.6, 999.1, 817.8, 781.1, 750.3, 432.0 cm-1;
HRESI-MS (m/z) [M+Na+], calcd for [C61H40N2O3F4RuNa]+1049.1927, found 1049.1924
合成例2:光学活性ルテニウム−サレン錯体(1)を触媒に用いたN-(2,3-dihydro-1H-inden-1-yl)-2-(trimethylsilyl)ethanesulfonamide(61)の合成
窒素雰囲気下にて、2,3-dihydro-1H-indene (46.1 mg, 0.39 mmol)のジクロロメタン(150 mL)溶液に、2-トリメチルシリルエタンスルホン酸アジド(67.0 mg, 0.3 mmol)及びモ
ルキュラーシーブス4A50mg を添加した。該反応溶液を-10℃に冷却した後、30 分撹拌し
た。攪拌終了後、合成例1にしたがって合成した光学活性ルテニウム−サレン錯体(1)(R=2,6-F2Ph )(12.3 mg, 12 mmol)を添加し、-10℃にて24 時間攪拌した。反応終
了後、該反応溶液を室温まで昇温し、該反応溶液中に析出した不溶分をセライトろ過により除去した。セライト濾過により得られたろ液を、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣をヘキサン/酢酸エチル(20/1から4/1)にて溶出するクロマトグラフィー(DM1020,
100-200 mesh Fuji Silysia Chemical Ltd.を使用)にて精製し、目的物82 mgを白色固
体として得た。HPLC によって目的物の光学異性体過剰率を測定した。キラルカラムはAD-H を用いた(分離条件:ヘキサン/イソプロパノール=90/10,流速0.5ml/min)。
収率は92%,光学異性体過剰率は94 %ee であった。
[α]D 24+15.0 (c = 0.86, CHCl3);
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42-7.40 (m, 1H), 7.26-7.25 (m, 3H), 4.95-4.93 (m,1H), 4.42-4.40 (m, 1H), 3.05-2.97 (m, 3H), 2.86-2.82 (m, 1H), 2.63-2.59 (m, 1H), 1.95-1.90 (m, 1H), 1.08 (dt, J = 14.6, 3.4 Hz, 2H), 0.08 (s, 9H);
合成例3:光学活性アミノ化合物の製造
出発原料となる化合物を変更した以外は、合成例2と同じ反応条件で製造を実施した。
本反応に使用した、一般式(A)乃至一般式(D)で表される不飽和化合物及び芳香族
化合物の化合物番号及びその構造を第1表乃至第4表に示す。
Figure 0005854213
Figure 0005854213
Figure 0005854213
Figure 0005854213
Figure 0005854213
本反応の生成物である一般式(A2)乃至(D2)で表されるアミノ化合物の化合物番号及びその構造を第5表乃至第8表に示す。
Figure 0005854213
Figure 0005854213
Figure 0005854213
Figure 0005854213
Figure 0005854213
本反応における不斉アミノ化反応の反応条件及びその結果を、第9表に記載する。
Figure 0005854213
次に第9表中の生成物の物性値を第10表及び第11表に示す。物性値としてプロトン核磁気共鳴(1H NMR)ケミカルシフト値を記載する。
Figure 0005854213
Figure 0005854213
本発明に係る光学活性ルテニウム−サレン錯体を用いた光学活性アミンの製造方法は、医薬、農薬などの製造中間体として用いられる種々の光学活性アミンを高い光学純度で製造できる有用な方法である。

Claims (7)

  1. 式(1):
    Figure 0005854213
    [式中、R 1 は、フェニル基又は(R 11 )aによって置換されたフェニル基を表し、
    11 は、ハロゲン原子、C 1 〜C 10 アルキル基、C 1 〜C 10 アルコキシ基、C 1 〜C 10 ハロアルキル基、C 3 〜C 10 シクロアルキル基、−Si(R 12 )(R 13 )R 14 、ニトロ基又はフェニル基を表し、
    12 、R 13 及びR 14 は、各々独立してC 1 〜C 10 アルキル基、フェニル基又は(R 15 )bによって置換されたフェニル基を表し、
    15 は、ハロゲン原子、C 1 〜C 10 アルキル基又はフェニル基を表し、
    aは、1〜5の整数を表し、
    bは、1〜5の整数を表し、
    aが2以上の整数を表すとき、各々のR 11 は互いに同一であっても又は互いに相異なっ
    ていてもよく、
    bが2以上の整数を表すとき、各々のR 15 は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよい。]
    で表される光学活性ルテニウム−サレン錯体を触媒として使用して、式(2):
    Figure 0005854213
    [式中、R 91 は、C 1 〜C 6 アルキル基、R 92 によって任意に置換されたC 1 〜C 6 アルキル基、フェニル基又は(R 93 )cによって置換されたフェニル基を表し、
    92 は、トリメチルシリル基を表し、
    93 は、ハロゲン原子、C 1 〜C 10 アルキル基、C 1 〜C 10 アルコキシ基、C 1 〜C 10 ハロアルキル基、C 3 〜C 10 シクロアルキル基、ニトロ基又はフェニル基を表し、
    cは、1〜5の整数を表し、
    cが2以上の整数を表すとき、各々のR 93 は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよい。]で表されるスルホニルアジド化合物と置換された芳香族化合物を反応させることによる光学活性アミン化合物の製造方法であって、
    前記置換された芳香族化合物が、式(3):
    Figure 0005854213
    [式中、R2は、ハロゲン原子又はニトロ基を表し、
    dは、0〜5の整数を表す。]で表される化合物であり、得られる光学活性アミン化合物が、式(4):
    Figure 0005854213
    [式中、R2 及びR 91 は、前記に記載の内容と同じ意味を表。]で表される化合物である、光学活性アミン化合物の製造方法。
  2. 11は、ハロゲン原子を表す請求項1記載の光学活性アミン化合物の製造方法。
  3. aは、1〜2の整数を表す請求項1又は請求項2に記載の光学活性アミンの製造方法。
  4. 式(1):
    Figure 0005854213
    [式中、R 1 は、フェニル基又は(R 11 )aによって置換されたフェニル基を表し、
    11 は、ハロゲン原子、C 1 〜C 10 アルキル基、C 1 〜C 10 アルコキシ基、C 1 〜C 10 ハロアルキル基、C 3 〜C 10 シクロアルキル基、−Si(R 12 )(R 13 )R 14 、ニトロ基又はフェニル基を表し、
    12 、R 13 及びR 14 は、各々独立してC 1 〜C 10 アルキル基、フェニル基又は(R 15 )bによって置換されたフェニル基を表し、
    15 は、ハロゲン原子、C 1 〜C 10 アルキル基又はフェニル基を表し、
    aは、1〜5の整数を表し、
    bは、1〜5の整数を表し、
    aが2以上の整数を表すとき、各々のR 11 は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    bが2以上の整数を表すとき、各々のR 15 は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよい。]
    で表される光学活性ルテニウム−サレン錯体を触媒として使用して、式(2):
    Figure 0005854213
    [式中、R 91 は、C 1 〜C 6 アルキル基、R 92 によって任意に置換されたC 1 〜C 6 アルキル基、フェニル基又は(R 93 )cによって置換されたフェニル基を表し、
    92 は、トリメチルシリル基を表し、
    93 は、ハロゲン原子、C 1 〜C 10 アルキル基、C 1 〜C 10 アルコキシ基、C 1 〜C 10 ハロアルキル基、C 3 〜C 10 シクロアルキル基、ニトロ基又はフェニル基を表し、
    cは、1〜5の整数を表し、
    cが2以上の整数を表すとき、各々のR 93 は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよい。]で表されるスルホニルアジド化合物と置換された芳香族化合物を反応さ
    せることによる光学活性アミン化合物の製造方法であって、
    前記置換された芳香族化合物が、式(7):
    Figure 0005854213
    [式中、R6はハロゲン原子、C1〜C10アルキル基、C1〜C10アルコキシ基、C1〜C10ハロアルキル基、ニトロ基又はフェニル基を表し、
    fは、0〜4の整数を表し、
    fが2以上の整数を表すとき、各々のR6は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよい。]で表される化合物であり、得られる光学活性アミン化合物が、式(8):
    Figure 0005854213
    [式中、R6 及びR 91 は、前記に記載の内容と同じ意味を表。]で表される化合物である、光学活性アミン化合物の製造方法。
  5. 11 は、ハロゲン原子を表す請求項4記載の光学活性アミン化合物の製造方法。
  6. aは、1〜2の整数を表す請求項4又は請求項5に記載の光学活性アミンの製造方法。
  7. 91は、2−トリメチルシリルエチル基を表す請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の光学活性アミン化合物の製造方法。
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