JP5853918B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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本発明は、内気側と外気側の流路が分かれている内外気2層空調ユニットにおいて、ヒータコアの代わりに、もしくは追加で室内熱交換器(凝縮器)を用いた車両用空調装置に関する。
車両用空調装置で暖房を行う際、車室内空気(内気)を吸い込んでヒータコアで加熱し再度車室内に吹き出すという内気循環運転を行うと、車室内の湿度の高い空気が循環されるため窓ガラスが曇ることがある。このため、車室内の換気及び曇りの除去と快適温度確保の両立を狙って、特許文献1などに見られるような、内気側と外気側の流路が分かれている内外気2層空調ユニット(空調ユニットのことをHVACともいう)が知られている。すなわち、湿度の低い外気を導入して曇り除去に使用するためデフロスタ吹出し口(「DEF吹出し口」ともいう)や、フェイス吹出し口(「FACE吹出し口」ともいう)から車室内上層に流し、車室内の下層(足元)には、フット吹出し口(「FOOT吹出し口」ともいう)から比較的温度の高い内気を循環させて暖房性能を確保しようとするものである。
特に、外気温度が下がるほど内外気温度差は広がることになる。例えば、外気0℃だと温度差は25℃程度だが、外気が−20℃だと温度差が45℃に広がってしまう。このように、外気温度が下がるなどして、内外気2層空調ユニットの外気側の吸込み温度が低くなって、内気側と外気側の吹き出し温度に大きな差が生じる場合、特許文献1などの従来技術では、エンジン冷却水の水温、流量を上げると共にヒータコア通過風量を制御することで、この状態を回避することができる。
しかし、暖房熱源であるエンジンの無い電気自動車(EV)や、運転条件によってエンジン熱が不足するハイブリッド自動車(HV、PHV)の車両用空調装置では、水温を上げることができないことがあって、暖房能力を維持したまま、内外気の温度差を制御することができないという問題が生じていた。内外気の温度差を制御することができないと、顔や脚部への吹出しに温度差が発生して不快感を与えることになってしまう。この上下の温度差は一般的に10℃程度で不快だとされており、上下の温度差が逆転する場合などは一層の不快感につながるものである。
特開2000−016050号公報
本発明は、上記問題に鑑み、内外気2層空調ユニットとヒートポンプを組み合わせることで内気側と外気側の能力アップと調整を可能にした車両用空調装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、圧縮機(22)、室内凝縮器(12)、絞り(26a、26b、27)、室外熱交換器(24)、及び、室内蒸発器(11)を少なくとも具備する冷凍サイクル装置と、外気側通路と内気側通路の2層に分離された内外気2層空調ユニット(1)であって、送風機(7)、前記室内凝縮器(12)、及び、前記室内蒸発器(11)は、前記外気側通路と前記内気側通路にまたがって配置され、前記外気側通路と前記内気側通路には、それぞれ、前記室内凝縮器(12)を通過させる風量とバイパス通路(35a、35b)を通過させる風量との風量割合を調整できる外気側、内気側エアミックスドア(16a、16b)を有する内外気2層空調ユニット(1)と、を具備する車両用空調装置において、前記圧縮機(22)の回転数(Nc)が最大回転数(Ncmax)に達した後、内気側エアミックスドア(16b)の制御1回当たりの変動量を、外気側エアミックスドア(16a)の制御1回当たりの変動量より大きくして、前記内外気2層空調ユニット(1)の内気側、外気側吹出し温度を両温度差が許容温度内に収まるようにしつつ上昇させるように制御したことを特徴とする。
なお、上記に付した符号は、後述する実施形態に記載の具体的実施態様との対応関係を示す一例である。
本発明の第1実施形態のシステム構成図である。 本発明の第1実施形態のエアミックスドア(A/Mドア)制御の説明図である。 本発明の第1実施形態の暖房運転モードのモリエル線図である。 本発明の第1実施形態の冷房運転モード、除湿暖房運転モードのモリエル線図である。 本発明の第1実施形態のエアミックスドア(A/Mドア)制御の説明図である。 本発明の第1実施形態の暖房運転モードのモリエル線図である。 内外気2層空調ユニットのA/Mドアと吹出し温度との関係を示す特性図である。 本発明の第1実施形態の内外気2層空調ユニットの内外気A/Mドアの同時制御実験結果を示すグラフである。 図8の制御実験結果における内外気A/Mドア開度の関係を示す図である。 本発明の第1実施形態の制御フローチャートの一例である。 本発明の第1実施形態の内外気A/Mドア開度制御のフローチャートである。 本発明の第2実施形態のシステム構成図である。 本発明の第2実施形態の暖房運転モードのモリエル線図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。各実施態様について、同一構成の部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明は、主に、内外気2層空調ユニットにおいて、内気モード、外気モード、内外気2層モードあるうちの内外気2層モードの場合で、外気が低温(たとえば−20℃程度)の暖房運転モードに好適に適用されるものであって、圧縮機の回転数Ncが最大回転数Ncmaxに達しても、暖房能力が不足した場合に特に有効である。本発明は、内外気2層空調ユニットにエアミックスドア(A/Mドア)高圧制御を適用して能力アップを行うものである。A/Mドア高圧制御とは、A/Mドアの開度を変えることで、室内凝縮器の通過風量を減らして暖房能力を上げる制御のことであり、詳しくは後述する。
ここで、図2を参照して、A/Mドアの開度は、室内凝縮器12の通過風量(G2)とバイパス通路の通過風量(G1)との割合(%)で表し、バイパス通路が全閉鎖されて、全風量が室内凝縮器12を通過する場合(G1=0)を100%とし、室内凝縮器12が全閉鎖(G2=0)されて、全風量がバイパス通路を通過する場合を0%とする。A/Mドアはスライド式や回動式であっても良いが、制御上は特性を風量割合に変換して制御することになる。A/Mドアの開度は風量割合(%)を指すものとして以下説明する。したがって、開度50%とは、G1=G2の場合とする。以上、外気側で説明したが、内気側でも同様である。
(第1実施形態)
A/Mドア高圧制御を詳説する前に、まず図1を参照して、本発明の第1実施形態の車両用空調装置の全体構成を説明する。本実施形態は、車両用空調装置に適用したものであって、ヒートポンプサイクル10と、車室内に空調風を送風する室内空調ユニット1から構成されている。本実施形態においては、室内空調ユニット(HVAC)1が内外気2層空調ユニットになっている。
室内空調ユニット1は、車室内最前部の内側に配置される。室内空調ユニット1は、内部に車室内に送風される送風空気の空気通路を形成する空調ケース1’を有している。この空気通路に送風機7、室内凝縮器12、室内蒸発器11等が収容されている。空調ケース1’の空気流れ最上流側には、車室内空気(REC:内気)と外気(FRS)を切替導入する内外気切替装置33(吸込口モードとして、内気モード、外気モード、内外気2層モードが可能)が配置されている。内外気切替装置33の空気流れ下流側には、内外気切替装置33を介して吸入した空気を送風する送風機7が配置され、空調制御装置(制御用ECU)40から出力される制御電圧によって回転数(送風量)が制御される。送風機7は、外気側と内気側で独自に送風量が駆動制御できるようにしても良い。
空気通路は、外気側通路(図1の右側)と内気側通路(図1の左側)の2層に分離されている。外気側通路は、デフロスタ吹出し口37a、フェイス吹出し口37bにつながり、内気側通路は、フット吹出し口37cにつながっている。内外気切替装置33によって、内気モード、外気モード、内外気2層モードに切替えることができる。なお、内外気2層空調ユニットは、この図1の実施形態のみに限定されるものではなく、周知の内外気2層空調ユニットに本実施形態は適用可能である。
送風機7の空気流れ下流側には、室内蒸発器11および室内凝縮器12が、送風空気の流れ方向に対して、室内蒸発器11、室内凝縮器12の順に配置されている。ケーシング1’内には、室内蒸発器11通過後の送風空気を、室内凝縮器12を迂回して流すバイパス通路35(外気側35a、内気側35b)が設けられており、室内蒸発器11の空気流れ下流側であって、かつ、室内凝縮器12の空気流れ上流側には、エアミックスドア(A/Mドア)16(外気側16a、内気側16b)が配置されている。エアミックスドア16は、室内蒸発器11通過後の送風空気のうち、室内凝縮器12側を通過する送風空気の風量とバイパス通路35を通過させる風量との風量割合を調整することによって、室内凝縮器12へ流入する送風空気の流量(風量)を調整する流量調整手段であって、合流空間36(外気側36a、内気側36b)での温度調整手段としても機能する。
室内凝縮器12およびバイパス通路35の空気流れ下流側には、室内凝縮器12にて冷媒と熱交換して加熱された送風空気とバイパス通路35を通過して加熱されていない送風空気が合流する合流空間36が設けられている。ケーシング1’の空気流れ最下流部には、車両前面窓ガラス内側面に向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出し口37a、車室内の乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すフェイス吹出し口37b、乗員の足元に向けて空調風を吹き出すフット吹出し口37cが設けられている。
エアミックスドア16は、室内凝縮器12を通過させる風量とバイパス通路を通過させる風量との各々の風量割合を調整することによって、合流空間36内の送風空気の温度を調整する。デフロスタ吹出し口37a、フェイス吹出し口37b、フット吹出し口37cには、それぞれ、開口面積を調整するデフロスタドア38a、フェイスドア38b、フットドア38cが配置されている。これらのドアは、空調制御装置40から出力される制御信号によってその作動が制御される図示しないサーボモータによって駆動され、それらの下流側に、それぞれ空気通路を形成するダクトを介して、車室内に設けられた各吹出し開口に接続している。圧縮機22は、バッテリ31からの電力でインバータ30介して駆動されている。通常のオートエアコン制御の場合には、目標吹出温度TAOは、車室内設定温度Tset、内気センサによって検出された車室内温度(内気温)Tr、外気センサによって検出された外気温Tam、日射センサによって検出された日射量Tsを用いて算出される。41は、これらのセンサ、及び、図1の圧力センサ41a、温度センサ41b、温度センサ42a、42bなどのセンサ群を示している。温度センサ42a、42bは、吹出し温度を検出する。
吹出ロモードとしては、フェイス吹出し口37bを全開してフェイス吹出口から車室内乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイスモード、フェイス吹出し口37bとフット吹出し口37cの両方を開口して車室内乗員の上半身と足元に向けて空気を吹き出すバイレベルモード、フット吹出し口37cを全開するとともにデフロスタ吹出し口37aを小開度だけ開口して、フット吹出口から主に空気を吹き出すフットモード等がある。
次に、本実施形態のヒートポンプサイクル(冷凍サイクル装置)10について述べる。図1に示すように、ヒートポンプサイクル10は、圧縮機22、室内凝縮器12、室外熱交換器24、室内蒸発器11からなり、第1絞り26a、第2絞り26b、第3絞り27、気液分離器50、アキュムレータ25が、図1のように冷媒回路に挿入されている。29、23、28は、それぞれ中間圧側シャット弁、バイパス弁、シャット弁である。これらのシャット弁は、空調制御装置40から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
圧縮機22は、低段側圧縮機構と高段側圧縮機構との2つの圧縮機構から構成された二段昇圧式の電動圧縮機である。圧縮機22は、外部から低段側圧縮機構へ吸入させる吸入ポート22b、中間圧冷媒を流入させて低圧から高圧への圧縮過程の冷媒に合流させる中間圧ポート22c、および、高段側圧縮機構から吐出させる吐出ポート22aが設けられている。圧縮機構は、スクロール型圧縮機構、ベーン型圧縮機構、ローリングピストン型圧縮機構等の各種形式のものを採用することができる。2つの圧縮機を直列に接続した場合であっても良い。本発明は、後述するように1段圧縮サイクルであっても適用可能である。
圧縮機22の吐出ポート22aには、室内凝縮器12の冷媒入口側が接続されている。室内凝縮器12は、室内空調ユニット1の空調ケース1’内に配置されており、放熱器として機能して、室内蒸発器11を通過した送風空気を加熱する。室内凝縮器12の冷媒出口側には、室内凝縮器12から流出した高圧冷媒を中間圧冷媒となるまで減圧させる第1絞り26a(全開機能付電気式膨張弁、冷房運転モードでは全開)の入口側が接続されている。この第1絞り26aは、可変絞り機構である。第1絞り26aの出口側には、室内凝縮器12から流出して第1絞り26aにて滅圧された中間圧冷媒の気液を分離する気液分離手段としての気液分離器50の冷媒流入ポート50aが接続されている。気液分離器50は、この中間圧冷媒を流入させる冷媒流入ポート50a、分離された気相冷媒を流出させる気相冷媒流出ポート50c、および、分離された液相冷媒を流出させる液相冷媒流出ポート50bを有している。
本実施形態の気液分離器50の内容積は、サイクルに封入される冷媒量を液相に換算した際の封入冷媒体積から、サイクルが最大能力を発揮するために必要な冷媒量を液相に換算した際の必要最大冷媒体積を減算した余剰冷媒体積よりも小さく設定されている。このため、本実施形態の気液分離器50の内容積は、サイクルに負荷変動が生じてサイクルを循環する冷媒循環流量が変動しても、実質的に余剰冷媒を溜めることができない程度の容積になっている。図1の拡大図に示すように、冷媒流入ポート50aから流入した冷媒は、円筒状内壁面に沿って旋回して流れ、この旋回流によって生じる遠心力の作用によって冷媒の気液が分離される。分離された液相冷媒が、重力の作用によって下方側に落下して液相冷媒流出ポート50bから流出し、分離された気相冷媒は気相冷媒流出ポート50cから流出する。
気液分離器50の気相冷媒流出ポート50cには、図1に示すように、中間圧冷媒通路15を介して、圧縮機22の中間圧ポート22cが接続されている。この中間圧冷媒通路15には、中間圧側シャット弁29が配置されている。この中間圧側シャット弁29は中間圧冷媒通路15を開閉する電磁弁である。中間圧側シャット弁29は、中間圧冷媒通路15を開いた際に気液分離器50の気相冷媒出口から圧縮機22の中間圧ポート22c側へ冷媒が流れることのみを許容する逆止弁としての機能を兼ね備えている。また、中間圧側シャット弁29は、中間圧冷媒通路15を開閉することによって、サイクル構成(冷媒流路)を切り替える機能を果たす。
気液分離器50の液相冷媒流出ポート50bには、気液分離器50にて分離された液相冷媒を低圧冷媒となるまで減圧させる第2絞り26bの入口側が接続され、第2絞り26bの出口側には、室外熱交換器24の冷媒入口側に接続されている。この第2絞り26bとしては、絞り開度が固定されたノズル、オリフイスを採用できる。第2絞り26bはもちろん可変絞りであっても良い。
絞り通路面積が急縮小あるいは急拡大する固定絞りでは、上流側と下流側との圧力差(出入口間差圧)の変化に伴って、第2絞り26bを通過する冷媒の流量および第2絞り26b上流側冷媒の乾き度を自己調整(バランス)することができる。圧力差が比較的大きい場合には、サイクルを循環させる必要のある必要循環冷媒流量が減少するに伴って、固定絞り上流側冷媒の乾き度が大きくなるようにバランスする。一方、圧力差が比較的小さい場合には、必要循環冷媒流量が増加するに伴って、固定絞り上流側冷媒の乾き度が小さくなるようにバランスする。ところが、第2絞り26b上流側冷媒の乾き度が大きくなってしまうと、室外熱交換器24が冷媒に吸熱作用を発揮させる蒸発器として機能する際に、室外熱交換器24における冷媒の吸熱量(冷凍能力)が減ってサイクルの成績係数(COP)が悪化してしまう。
そこで、暖房運転モード時にサイクルの負荷変動によって必要循環冷媒流量が変化しても、第2絞り26b上流側冷媒の乾き度が0.1以下となる第2絞り26bを採用し、COPの悪化を抑制している。つまり、本実施形態の第2絞り26bでは、ヒートポンプサイクル10に負荷変動が生じた際に想定される範囲で、冷媒循環流量および第2絞り26bの出入口間差圧が変化しても、第2絞り26b上流側冷媒の乾き度が0.1以下に調整される。
気液分離器50の液相冷媒流出ポート50bには、気液分離器50にて分離された液相冷媒を第2絞り26bを迂回させて室外熱交換器24側へ導く第2絞り迂回用通路18が接続されている。この第2絞り迂回用通路18には、第2絞り迂回用通路18を開閉するバイパス弁23が配置されている。バイパス弁23の基本的構成は、中間圧側シャット弁29と同等であり、空調制御装置40から出力される制御電圧によって、その開閉作動が制御される電磁弁である。室内凝縮器12から流出した冷媒は、バイパス弁23が開いている場合には、第2絞り迂回用通路18側を介して室外熱交換器24へ流入し、バイパス弁23が閉じている場合には、第2絞り26bを介して室外熱交換器24へ流入する。バイパス弁23は、ヒートポンプサイクル10の冷媒流路を切り替えることができる。
室外熱交換器24は、暖房運転モード時には、低圧冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる蒸発器として機能し、冷房運転モード時等には、高圧冷媒を放熱させる放熱器として機能する熱交換器である。室外熱交換器24の冷媒出口側には、第3絞り27の冷媒入口側が接続されている。第3絞り27は、冷房運転モード時等に室外熱交換器24から流出し、室内蒸発器11へ流入する冷媒を減圧させるものである。この第3絞り27も、空調制御装置40から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
第3絞り27の出口側には、室内蒸発器11の冷媒入口側が接続されている。室内蒸発器11は、室内空調ユニット1の空調ケース1’内のうち、室内凝縮器12の送風空気流れ上流側に配置され、冷房運転モード時、除湿暖房運転モード等にその内部を流通する冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させることにより送風空気を冷却する蒸発器である。室内蒸発器11の出口側には、アキュムレータ25の入口側が接続されている。アキュムレータ25の気相冷媒出口には、圧縮機22の吸入ポート22bが接続されている。室外熱交換器24の冷媒出口側には、室外熱交換器24から流出した冷媒を第3絞り27および室内蒸発器11を迂回させてアキュムレータ25の入口側へ導く室内蒸発器迂回用通路19が接続されている。
この室内蒸発器迂回用通路19には、室内蒸発器迂回用通路19を開閉するシャット弁28が配置されている。シャット弁28の基本的構成は、バイパス弁23と同様であり、空調制御装置40から出力される制御電圧によって、その開閉作動が制御される。室外熱交換器24から流出した冷媒は、シャット弁28が開いている場合には膨張弁迂回用通路25を介してアキュムレータ25へ流入する。この際、第3絞り27の絞り開度を全閉としてもよい。シャット弁28が閉じている場合には第3絞り27を介して室内蒸発器11へ流入する。シャット弁28は、ヒートポンプサイクル10の冷媒流路を切り替えるものである。
図1の車両用空調装置は、暖房運転モード、冷房運転モード、除湿暖房運転モードを行うことができる。ここでは、本実施形態において関連する暖房運転モードについて、簡単に説明する。暖房運転モードの冷媒の流れは、図1の矢印で示されている。すなわち、第1絞り26aを減圧膨張弁として機能させ、第3絞り27を全閉、中間圧側シャット弁を開、バイパス弁23を閉、シャット弁28を開とする。このときのモリエル線図での挙動を、模式的に示したものが、図3である。圧縮機22には中間圧で中間圧ポート22cから、中間圧でインジェクションされている(なお、圧縮工程は模式的に直線で示してあるが、本来は段差が生じている。)。
本実施形態の図1の冷凍サイクルにおいては、冷房運転モードを設定することができる。この冷房運転モード(モリエル線では、図4の最上段)では、第1絞り26aを全開とし、第3絞り27を減圧膨張弁として機能させ、中間圧側シャット弁を閉、バイパス弁23を開、シャット弁28を閉とする。このとき、エアミックスドア16a、16bは、室内凝縮器12への通路を閉鎖して、開度0%となっている。また、除湿暖房運転モードとしては、上記冷房運転モードと同じ冷凍サイクルであって、エアミックスドア16a、16bの開度を0%以上にした第1除湿暖房運転モード(モリエル線では、図4の最上段)を設定することができる。
その他、第2〜4除湿暖房運転モードを設定することができる。第2除湿暖房運転モードとしては、第1絞り26aを絞り状態とし、第3絞り27の絞り開度を第1除湿暖房運転モードよりも増加させた絞り状態とする(図4の上から2段目のモリエル線図に示すように変化)。第3除湿暖房運転モードとしては、第1絞り26aの絞り開度を、第2除湿暖房運転モードよりも縮小させた絞り状態とし、第3絞り27の絞り開度を、第2除湿暖房運転モードよりも増加させた絞り状態とする(図4の上から3段目のモリエル線図に示すように変化)。第4除湿暖房運転モードとしては、第1絞り26aの絞り開度を、第3除湿暖房運転モードよりも縮小させた絞り状態とし、第3絞り27の絞り開度を、全開状態とする(図4の最下段目のモリエル線図に示すように変化)。
(エアミックスドア高圧制御)
エアミックスドア(A/Mドア)高圧制御とは、内外気2層空調ユニットの内外気2層モードにおいて、外気が低温(たとえば、−10℃〜−20℃程度)の暖房運転モードの場合に、圧縮機の回転数が最大回転数Nmaxに達しても、暖房能力が不足した場合に特に有効である。内外気2層モードの場合には、外気温度が下がるほど内外気温度差は開き、必要な暖房能力は大きくなり、一般的に外気温度が−10℃以下程度の条件では、暖房能力が厳しくなって電気自動車(EV)などでは対処が難しくなる。このような場合に、エアミックスドア(A/Mドア)高圧制御を適用すればさらに能力アップを行うことができる。
A/Mドアの開度を変えることで、室内凝縮器の通過風量を減らして暖房能力を上げることができるかについて、図3、5を参照して説明する。
従来技術のように、ヒータコアと内外気2層空調ユニットを組み合わせた場合には、ヒータコアを通過する風量を減らしても冷凍サイクルには影響がないので、暖房能力は風量が減少する分小さくなる。それに対して、本実施形態のようなヒートポンプサイクルの室内凝縮器12と内外気2層空調ユニットを組み合わせた場合には、図3に見られるA/Mドア高圧制御前のサイクルC1から制御後のサイクルC2に移行するように、室内凝縮器12を通過する風量を減らすとサイクルC2の高圧が上がり、圧縮機22の動力はΔW分増加し、室内凝縮器通過空気との温度差を取るようにバランスする。このようにして圧縮機の回転数が最大回転数Nmaxに達しても、暖房能力を上げることができる。
図5は、例示的に分かりやすく、A/Mドア高圧制御により最終的な吹き出し温度が上がることを示した説明図である。図5の(2)では、A/Mドアの開度を50%に設定すると、モリエル線図で高圧が1.2Mpaから2.2MPaに上がってエンタルピが増加し、冷媒温度が上がることを示している。これにより、最終的な吹き出し温度が上がっている状況が例示されている。以上説明のために、模式的にA/Mドア高圧制御の前後で中間圧一定として説明したが、実際の制御では、図6に示すように室内凝縮器12の通過風量が減ると高圧が上がり、高圧が上がることで中間圧も上がり、中間圧での圧縮機22へのインジェクション流量が増加する。このため、圧縮機22の仕事量が増加して、より大きな暖房能力が出ることが実験によって確認されている。
以上のように、A/Mドア高圧制御は、より大きな暖房能力を得る上で効果的であるが、ヒートポンプサイクルの室内凝縮器12と内外気2層空調ユニットを組み合わせた場合には、以下のような問題が生じる。例えば、内気側のA/Mドアを開いて一部の空気をバイパスさせた場合、室内凝縮器12を通過する総風量は減っているので室内凝縮器12での冷媒温度が上がる。それにより、通過空気と冷媒との温度差が大きくなるので外気側の暖房能力は上がるが、内気側は一部の空気をパイパスさせているため室内凝縮器12の通過風量が減って暖房能力が下がることがある。
すなわち、内外気2層空調ユニットの場合には、内気側流路と外気側流路にそれぞれA/Mドアがあるので、内気側流路と外気側流路の空気に温度差がある場合は、それぞれのドアを動かした場合の吹出し温度(内気側では、FOOT、外気側ではFACEとDEFの吹出し温度)への影響が異なる。図7は、内外気2層空調ユニットのA/Mドアと吹出し温度との関係を示す特性図である。図7の上段は、外気側A/Mドアのみを動かした場合の特性図であって、外気側A/Mドア開度(100%→0%)が小さくなるにつれ、内気側の吹出し温度(FOOT)が上昇し、外気側の吹出し温度(FACE、DEF)との温度差が拡大してしまうことが、実験で分かっている。外気側A/Mドア開度が小さくなるにつれ、顔(FACE、DEF)や脚部(FOOT)への吹出しに非常に大きい温度差が発生して、不快感を与えるものである。
また、図7の中段は、内気側A/Mドアのみを動かした場合の特性図であって、内気側A/Mドア開度(100%→0%)が小さくなるにつれ、外気側の吹出し温度(FACE、DEF)が上昇し、内気側の吹出し温度(FOOT)と逆転してしまうことが、実験で分かっている。このような上下の温度差が逆転する場合は、乗員に顔の火照りなどといわれる不快感を与えるものである。
本実施形態は、このような問題を解決するものであって、鋭意研究の結果、内気側A/Mドア開度と外気側A/Mドア開度の変動量を独立して変えると、内外気吹出し温度差が大きくなることがなく、所定の許容範囲内(例えば、10℃など)の温度差に押さえ込むできることがわかったものである。このような実験結果の一例(外気:−20℃程度、内気:通常車室温度)を示すものが、図8の制御実験結果である。図8の制御実験結果は、図9のように内外気A/Mドア開度(内気A/Mドア変動量:外気A/Mドア変動量=2:1)を動かした場合の内気・外気吹出し温度と、吐出圧力(室内凝縮器圧力)が示されている。
図8の制御実験結果の例では、内気側の吹出し温度と外気側の吹き出し温度とが、所定の温度差を保って、外気側A/Mドア開度の減少につれ単調増加している。この時、圧縮機22の吐出圧力(高圧側冷媒圧力Pd)も、同様に、外気側A/Mドア開度の減少につれ単調増加している。外気側A/Mドア開度の100%近傍を除外すれば、内気側A/Mドア開度の制御1回当たりの変動量を、外気側A/Mドア開度の制御1回当たりの変動量の2倍にして、それぞれのドア開度を減少させると、吐出圧力が増加していることが分かる。
ここで制御1回当たりの変動量とは、一度の制御で動かす量をさす。制御1回とは例えば、後述の図10のフローチャートのステップS13にみられる制御周期(τ)の1回分を示している。
したがって、圧力センサ41aで検出された高圧側冷媒圧力Pdが、目標高圧TPより小さければ、それぞれのドア開度を一定比率で減少させると目標高圧TPに近づくことになる。このとき、内気側の吹出し温度と外気側の吹き出し温度とが、所定の温度差を保って、内外気側A/Mドア開度の減少につれ上昇する。本実施形態では、圧縮機の回転数Ncが最大回転数Ncmaxに達しても、暖房能力が不足した場合なので、内気側の吹出し温度と外気側の吹き出し温度の両者が所定の温度差を保って上昇させる制御で充分な効果が得られるものである。ここで、内気側と外気側で独立に目標温度を決めるのではなく、例えば、FOOTで目標温度を定めてDEFが許容温度差内に収まるようにするとよい。
外気側A/Mドア開度単位時間当たりの変動量に対して、内気側A/Mドア開度の単位時間当たりの変動量を、一定比率又は所定比率以内で減少させて、所定の許容範囲内(例えば、10℃など)の温度差に押さえ込みながら、それぞれの吹出し温度を上昇させる。これにより、顔や脚部への吹出しにおいて、非常に大きい温度差や逆転が発生して、不快感を与えるようなことがなく、圧縮機の回転数Ncが最大回転数Ncmaxに達しても、なお暖房能力をアップさせることができる。
通常アキュムレータサイクルでは、成績係数(COP)が最大になるように、室内凝縮器流出後の高圧の過冷却度を目標過冷却度になるように制御するが、本実施形態においても、第1絞り26aの弁開度が調整可能範囲にあるときにはこの制御を実施する。また、圧縮機の回転数Ncが最大回転数Ncmaxに達していても、第1絞り26aの弁開度が調整可能範囲にあるときには、第1絞り26aの弁開度を増加させて第1絞り26a通過後の冷媒の乾き度を増加させ(モリエル線図上では図6と同様な挙動)、圧縮機22の中間圧ガスインジェクション量を増加させても良い(これを乾き度制御という)。本実施形態では、第1絞り26aの弁開度が調整可能範囲にあるときには、圧縮機22の回転数Ncが最大回転数Ncmaxに達した後に、この乾き度制御を行っても良い。もちろん達する前に乾き度制御を行っても良い。
図10を参照して、本実施形態の制御フローチャートの一例を説明するが、本実施形態の制御はこれに限定されるものではない。
図10のメインルーチンにおいて、ステップSlでは、フラグ、タイマ等の初期化、および、各種アクチュエータの初期位置合わせ等のイニシャライズが行われてステップS2へ進む。ステップS2では、車室内温度設定スイッチによって設定された車室内の設定温度Tset、モード選択スイッチによって選択された運転モード等の操作パネルの操作信号等を読み込んでステップS3へ進む。ステップS3では、空調制御に用いられる車両環境状態の信号、すなわち、空調制御用のセンサ群41の検出信号を読み込んでステップS4へ進む。ステップS4では、各種吹出口から車室内へ吹き出される送風空気の目標吹出温度(目標温度)TAOを算出してステップS5へ進む。
具体的には、ステップS4では、本実施形態の目標吹出温度TAOは、車室内設定温度Tset、内気センサによって検出された車室内温度(内気温)Tr、外気センサによって検出された外気温Tam、日射センサによって検出された日射量Tsを用いて算出される。ステップS5では、予め空調制御装置40に記憶された制御マップを参照して、送風機32の送風量(具体的には、電動モータに印加するブロワモータ電圧)を決定してステップS6へ進む。ステップS6では、吸込ロモード(内気モード、外気モード、内外気2層モード)、すなわち内外気切替装置33の切替状態が決定されてステップS7へ進む。
ステップS7では、操作パネルのモード選択スイッチの操作信号に基づいて、運転モード、すなわち、冷房運転モード、除湿暖房運転モード、暖房運転モードが決定され、それぞれステップS8〜10に進み、各運転モードの制御処理(絞りや開閉弁の作動状態、目標高圧TPd、圧縮機の回転数Ncなど決定)が実行され、ステップ8、9では、ステップS11に進む。暖房運転モードが選択されている際には、ステップS10へ進み、暖房運転モードの制御処理が実行され、その後、ステップS100で、A/M開度決定がなされステップS11に進む。ステップS100のA/M開度決定のサブルーチンは、図11に示されており、後述する。
ステップS11では、TAOに基づいて、予め空調制御装置40に記憶された制御マップを参照して吹出ロモード(フットモード、バイレベルモード、フェイスモード)を決定する。ステップS12では、上述のステップにて決定された制御状態が得られるように、空調制御装置40から出力側に接続された各種制御対象機器に対して、制御信号および制御電圧が出力される。続くステップS13では、制御周期τの間待機し、制御周期τの経過を判定するとステップS2に戻るようになっている。
ステップS100のA/M開度決定のサブルーチンを、図11を参照して説明する。ステップS101においては、圧縮機の回転数Ncが最大回転数Ncmaxに達しているか否か判別する。達していなければ、ステップS11に進み、図10メインルーチンに復帰する。ステップS100で、圧縮機の回転数Ncが最大回転数Ncmaxに達していると、ステップS102で、吸込口モードが内外気2層モードか否か判別され、Noならば、内外気2層モード以外の場合で、ステップS104で外気側A/Mドアの変動量A、内気側A/Mドア変動量Bに同じ値Zを設定してステップS105に進む。この場合には外気側及び内気側A/Mドアを同じ変動量で動かす。ステップS102で、吸込口モードが内外気2層モードであれば、ステップS103で、外気側A/Mドアの変動量Aに値Xを設定し、内気側A/Mドア変動量Bに値Yを設定してステップS105に進む。この場合、値X、Yは異なる値に設定する。X、Yは、時間τあたりの変動量に相当し、Y>Xである。Y=2Xとした場合が一例として図8に示されている。
次に、ステップS105で、現在の高圧側冷媒圧力Pdが、ステップS10にて決定された目標高圧TPdより高くなっているか否かが判定される。ステップS105にて、現在の高圧側冷媒圧力Pdが目標高圧TPd以上と判定された場合には、ステップ109に進み、現在の高圧側冷媒圧力Pdが目標高圧TPd未満と判定された場合には、ステップS106、S107へ進み、現在の外気側、内気側A/Mドア開度が最小開度より大か否かが判定される。
ステップS106、S107でいずれもYesの場合、ステップS108で、外気側A/Mドア開度をAだけ減少させ、内気側A/Mドア開度をBだけ減少させる。A、Bは、内外気2層モードの場合には、それぞれ、X、Yであり、それ以外のモードの場合には、A、BともZに設定されている。ステップS105でNoの場合には、ステップ109では、外気側A/Mドア開度をAだけ増加させ、内気側A/Mドア開度をBだけ増加させる。その後、メインルーチンのステップS11に戻る。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態が中間圧インジェクションを行う冷凍サイクル装置であったが、これを行わない冷凍サイクル装置で内外気2層空調ユニットに空調制御した実施形態である。圧縮機22の吐出ポート22には、室内凝縮器12の冷媒入口側が接続されている。室内凝縮器12は、室内空調ユニット1の空調ケース1’内に配置されており、放熱器として機能して、室内蒸発器11を通過した送風空気を加熱する。室内凝縮器12の冷媒出口側には、室内凝縮器12から流出した高圧冷媒を中間圧冷媒となるまで減圧させる第1絞り26aの入口側が接続されている。この第1絞り26aは、可変絞り機構である。第1絞り26aの出口側には、室内凝縮器12から流出して第1絞り26aにて滅圧された冷媒が室外熱交換器24に流入する。第2絞りはない。その他の冷凍サイクル装置の構成は、第1実施形態と同じである。
第2実施形態の暖房運転モードのモリエル線図(図13)では、A/Mドア高圧制御前のサイクルC1から制御後のサイクルC2に移行させて、室内凝縮器12を通過する風量を減らすとサイクルC2の高圧が上がり、室内凝縮器通過空気との温度差を取るようにバランスする。吸熱量ダウン分ΔQがあり、圧縮機22の動力アップΔWがあっても、第1実施形態ほどは暖房能力を上げることができない。しかしながら、内外気2層空調ユニットにおいては、外気側A/Mドア開度制御1回当たりの変動量に対して、内気側A/Mドア開度の制御1回当たりの変動量を、一定比率又は所定比率以内で減少させて、内外気の吹出し温度差を、所定の許容範囲内の温度差に押さえ込むことができる。
1 内外気2層空調ユニット
7 送風機
11 室内蒸発器
12 室内凝縮器
16a、16b 外気側、内気側エアミックスドア
22 圧縮機

Claims (7)

  1. 圧縮機(22)、室内凝縮器(12)、絞り(26a、26b、27)、室外熱交換器(24)、及び、室内蒸発器(11)を少なくとも具備する冷凍サイクル装置と、
    外気側通路と内気側通路の2層に分離された内外気2層空調ユニット(1)であって、送風機(7)、前記室内凝縮器(12)、及び、前記室内蒸発器(11)は、前記外気側通路と前記内気側通路にまたがって配置され、前記外気側通路と前記内気側通路には、それぞれ、前記室内凝縮器(12)を通過させる風量とバイパス通路(35a、35b)を通過させる風量との風量割合を調整できる外気側、内気側エアミックスドア(16a、16b)を有する内外気2層空調ユニット(1)と、を具備する車両用空調装置において、
    前記圧縮機(22)の回転数(Nc)が最大回転数(Ncmax)に達した後、内気側エアミックスドア(16b)の制御1回当たりの変動量を、外気側エアミックスドア(16a)の制御1回当たりの変動量より大きくして、前記内外気2層空調ユニット(1)の内気側、外気側吹出し温度を両温度差が許容温度内に収まるようにしつつ上昇させるように制御したことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記外気側通路は、デフロスタ吹出し口(37a)、フェイス吹出し口(37b)につながり、前記内気側通路は、フット吹出し口(37c)につながることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記内外気2層空調ユニット(1)の内気側、外気側吹出し温度が、所定許容範囲内に収まるように、内気側エアミックスドア(16b)の制御1回当たりの変動量と、外気側エアミックスドア(16a)の制御1回当たりの変動量を制御したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記冷凍サイクル装置は、前記圧縮機(22)、前記室内凝縮器(12)、第1絞り(26a)、前記室外熱交換器(24)、アキュムレータ(25)、前記圧縮機(22)の順に配置されて冷媒が循環する主冷媒回路、及び、該主冷媒回路に対して、前記室外熱交換器(24)の下流で分岐して、第3絞り(27)、前記室内蒸発器(11)の順に配置されて、前記アキュムレータ(25)の上流で合流するバイパス回路から構成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  5. 前記主冷媒回路において、前記第1絞り(26a)と前記室外熱交換器(24)との間に、気液分離器(50)と第2絞り(26b)がこの順に挿入され、該気液分離器(50)から分離された中間圧気相冷媒を、前記圧縮機(22)にインジェクションしたことを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
  6. 前記送風機(7)は、前記外気側通路と前記内気側通路毎に独立して駆動することができ、それぞれの送風量が調節可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  7. 前記内外気2層空調ユニット(1)は、外気側通路と内気側通路に外気のみ流す外気モード、内気のみ流す内気モード、外気側通路には外気、内気側通路には内気を流す内外気2層モードに切替可能な内外気切替装置(33)を具備し、該内外気切替装置(33)は、外気側通路と内気側通路の吸込み風量を独立して調整できることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
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