JP5852001B2 - 水質監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水質を監視する装置に関するものである。
日本国特開2004−74137号公報には、水棲生物による監視付飲料水供給方法及びそのシステムを提供することが記載されている。この文献には、原水より飲料用水への処理或いは配水経路に、急性毒物などの有害物質の監視判定に供する水棲生物によるバイオアッセイシステムを備え、該システムの可判定には処理水を優先的に単独供給、或いは共用可能な上水と複合供給し、該システムによる不可判定時には上水のみを自動的に独立供給とすることが記載されている。この飲料水供給システムを有効に運営する為に、市水などの上水路を除き着水路及び/又は処理水路に設けられる緊急事態に対応する安全確認貯留タンクを介し、安全な水のみを選別しながら移送する。
日本国特開2009−2815号公報には、真空系を必要としない小型の分析装置でありながら選択性の高いモニタリング装置を提供することが記載されている。特許文献2には、主として分子量関連イオンが生成される大気圧イオン源(非解離性大気圧イオン源)と、主として解離イオンが生成される大気圧イオン源(解離性大気圧イオン源)の2種類の大気圧イオン源をイオン移動度分光計に装備して非解離性イオン源と解離性イオン源との切り替え機構を設けることが記載されている。また、測定対象物質毎に非解離性イオン源により生成される分子量関連イオンと解離性イオン源により生成される解離イオンの特性値(イオン移動度またはそれに相関する値)を登録したデータベースを備えることが記載されている。非解離性イオン源と解離性イオン源の両モードでそれぞれデータベースと一致するイオンが検知された場合に、測定対象物質が検知されたと判定する。またこのとき、非解離性イオン源の動作中には解離イオンの有無を、逆に解離性イオン源の動作中には分子量関連イオンの有無をも調べて判定に資することにより、信頼性を向上する。
飲料水を貯留するタンクまたは水槽は、各地域の給水塔、ビルの屋上など、様々な場所に分散して配置されている。これらの水槽は、それぞれが何らかの事情・要因により汚染されたり、水質が悪化したりする可能性がある。したがって、個々の水槽の水質を簡易に監視できるシステムが要望されている。
本発明の一態様は、水質を監視する対象の水との境界面および隔壁により少なくとも部分的に閉鎖された領域の空気質をイオン移動度センサーにより検出する空気質分析ユニットと、空気質分析ユニットにより得られた空気質パターンが、対象の水に接する空気の空気質パターンとして許容される範囲外であれば異常信号を出力するアラームユニットとを有する水質監視装置である。
水との境界面を有する領域の空気(大気)には、境界面、すなわち、水面下の水質を反映する物質が存在する。さらに、水面上の実質的に閉鎖された領域には、水面下の水に起因する物質が蓄積される。水に起因する物質には、水に含まれる物質が気化したもの、水から気中に放出されたもの、水中の何らかの要因により生成されるガスなどが含まれる。イオン移動度センサーは、空気中の分子をイオン化し、イオン化された分子の移動度に基づいたスペクトルを出力する。このため、この水質監視装置においては、水に接する、実質的に閉鎖された領域の空気質をイオン移動度センサーにより検出することにより、閉鎖された領域の空気質に含まれる、水に起因する物質(成分)を測定でき、その測定結果から水面下の水質を間接的に、しかしながら十分な精度で判断できる。
本発明の他の態様の1つは、以下の工程を含む水質監視方法である。
1.水質を監視する対象の水との境界面および隔壁により少なくとも部分的に閉鎖された領域の空気質をイオン移動度センサーにより検出すること。
2.イオン移動度センサーの出力パターンが前記対象の水に接する空気の空気質パターンとして許容される範囲外であれば異常信号を出力すること。
水質監視装置を有する飲料水供給装置の概要を示す図。 水質監視装置の構成を示すブロック図。 水質監視装置の制御を示すフローチャート。 異なる飲料水供給装置の概要を示す図。 異なる水質監視装置の構成を示すブロック図。 浮遊型の水質監視装置の概略を示す図。 ボート型の水質監視装置の概略を示す図。
発明の実施の形態
図1に、ビルの屋上などに設置される水槽に水質監視装置を取り付けた様子を示している。また、図2に、水質監視装置10の概略構成を示している。この水質監視装置10は、水質を監視する対象の水2との境界面(水面)3および隔壁となる水槽1の壁により少なくとも部分的に閉鎖された領域9の空気質をイオン移動度センサー12により検出する空気質分析ユニット31と、空気質分析ユニット31により得られた空気質パターンが、監視対象の水に接する空気の空気質パターンとして許容される範囲外であれば異常であることを示す信号を出力するアラームユニット32とを有する。
水2との境界面3に接する領域9の空気(サンプリングエアー)9aを分析する水質監視装置10は、サンプリングエアー9aに存在する水質を反映する物質を検出(測定)し、その測定結果から水面下の水質を間接的に、しかしながら十分な精度で判断できる。水面上の実質的に閉鎖された領域9には、水分(水蒸気)2aとともに水面下の水2に起因する物質4が蓄積される。水に起因する領域9の空気(サンプリングエアー)9a中の物質(測定対象物質)4には、水に含まれる物質が気化したもの、たとえば、ホルムアルデヒドなどのVOC、カビ臭の原因になるジオスミン、塩素、四塩化炭素、トリハロメタン、その他の炭素化合物などが含まれる。測定対象物質4には、さらに、水から空気中に放出されたもの(分子、組成物、化合物など)、たとえば、カドミウム、ヒ素、六価クロム、シアン化化合物などが含まれる。測定対象物質4には、さらには、水中の何らかの要因により生成されるガス、たとえば、大腸菌その他の細菌および微生物の活動から放出されるガス(代謝揮発性物質)、腐敗あるいは発酵に伴い発生するガスなどが含まれる。
イオン移動度センサー12は、導入されたガス、たとえば空気中の分子などをイオン化し、イオン化された物体の移動度に基づいたスペクトルを出力する。したがって、そのスペクトルを解析することにより空気中に含まれるイオン化された物質を判別または推定できる。この水質監視装置10においては、水に接する、実質的に閉鎖された領域9の空気中の物質を含むサンプリングエアー9aの質(空気質)をイオン移動度センサー12により測定し、得られたスペクトル(空気質パターン)を解析することによりサンプリングエアー9aに含まれている測定対象物質4を検出する。
したがって、水質監視装置10は、水面上の領域9から得られたサンプリングエアー9aに、水2が汚染されたことを示す測定対象物質4が含まれている場合は、空気質パターンを解析することにより、水質の異常を早い段階で判断できる。監視対象の水2は、この例では飲料水であるが、純水などの工業用水や、排水(廃水)であってもよく、ほとんどのケースでは対象の水2の水質基準が存在する。許容される水質基準に対応する水質の水に接する空気の空気質をイオン移動度センサー12により測定した結果、すなわち、空気質パターンは予め実験あるいは予備測定などにより得られる。このため、水2に接する空気中9aのイオン化可能な分子の全存在が反映された空気質パターンに含まれる全成分が同定されていなくても、得られた空気質パターンを水質基準に合致する空気質パターンと比較することにより異常信号を出力できる。したがって、簡易な構成で精度の高い水質監視装置10を提供できる。
領域9のサンプリングエアー9aには、水面下の水2に起因する物質以外の物質も含まれる。たとえば、水2を汚染する可能性がある化合物、菌、腐敗物などが領域9に投下されれば、それらに起因する測定対象物質4がサンプリングエアー9aに含まれる。したがって、領域9のサンプリングエアー9aを水質監視装置10でモニタリングすることにより、いっそう早い段階で水2の汚染を監視できる。
水質監視装置10における検出精度(分析精度)を向上する1つの方法は、水に接する領域9内(サンプリングエアー9a中)の中に存在する測定対象物質4、すなわち、イオン移動度センサー12の測定対象となる化学物質(化学成分、分子、組成物、化合物など)の濃度を高くすることである。領域9内のサンプリングエアー9aをイオン移動度センサー12へ供給するキャリアガス(典型的には空気)により、対象の水2を通気(バブリング)してもよい。また、中空糸フィルタなどを用いてパーベーパレション(透過気化法)により測定対象成分を気化させてもよい。
水質監視装置が、監視対象の水2の気化を促進する気化ユニットと、領域の空気を除湿してイオン移動度センサー12に供給する除湿ユニットとを含むことも有効である。水の気化を促進することにより、水蒸気(水分)2aとともに測定対象物質4を領域内に移行させ、領域内における測定対象物質(測定対象成分)4の濃度を向上できる。その後、除湿して水分を減らすことにより、イオン移動度センサー12に供給されるサンプリングエアー(キャリアガス)9aの中の測定対象成分4の濃度を高くできる。
気化ユニットは熱により気化を促進するユニットを含んでいてもよい。対象の水2に、異なる温度で気化する物質や、濃度が変化する物質が含まれていれば、水2を気化させる温度によりイオン移動度センサー12で得られる空気質パターンが変化する。したがって、気化ユニットの水温の情報と空気質パターンとを関連付けて、水質を判断できる。気化ユニットは、水を液滴化するインクジェットや、水を機械的に気化(霧化)する超音波振動を含んでいてもよい。不純物をほとんど含まない水を滴下して気化することも有効である。一方、目詰まりするような不純物を含む場合は、超音波振動などにより機械的に気化することが有効である。
気化ユニットは、境界面を形成する多孔性の境界壁を備えていてもよい。多孔性セラミック、多孔性ガラス、多孔性膜の境界壁を採用できる。多孔性の境界壁を備えた容器あるいはパイプ(チューブ)に水を貯めたり、水を通過させることにより、限られた領域内における蒸発面積を容易に拡大でき、サンプリングエアー9aに含まれる測定対象物質の濃度を向上できる。
測定対象成分4とともに水分2aの濃度が高くなったサンプリングエアー9aは、除湿ユニットを通してイオン移動度センサー12に供給することが望ましい。領域内の空気質は水分が飽和またはそれに近い状態となるので、他の成分が吸着されにくい方法により除湿することにより、空気質パターンにおける水分スペクトルの影響を抑制でき、より精度の高い監視が可能となる。たとえば、水分のピークが大きくなり過ぎると、測定対象成分のピークが隠れたり、検出しにくくなることがある。また、除湿した空気でイオン移動度センサー12をパージできるというメリットもある。
除湿ユニットはシリカゲル、モレキュラーシーブなどの吸着性のものであってもよいが、再生に時間とエネルギーとを消費する。除湿ユニットは、加熱することにより相対湿度を下げたり、ペルチェ素子などにより冷却することにより水分を除去するものであってもよい。除湿ユニットは、吸湿性の境界壁、たとえば、デュポン社のNafion(登録商標)のような吸湿性膜を備えたものであってもよい。水分の多いサンプリングエアー9aとドライエアーとの間に吸湿性膜を介在させることにより連続的に除湿できる。
サンプリングエアー9aを分析するイオン移動度センサー12の排気を領域9に戻し、循環させることにより領域9の測定対象成分の濃度を高めることも可能である。イオン移動度センサー12の排気により水2をバブリングするユニットを設けてもよい。低濃度で水質に影響を与える成分のサンプリングエアー9a中の含有率を向上でき、さらに精度のよい監視が可能となる。
水質監視装置が、水2をサンプリングし、試薬と反応させた生成ガスをイオン移動度センサー12に供給する反応ユニットを含むことも有効である。低濃度で水質に影響を与える成分やイオン化が難しい成分を、イオン移動度センサーにより検出しやすい他の成分に置き換えることにより、さらに高い精度で監視できる。
水質監視装置が、複数の異なる深さの水をサンプリングして複数の領域9を形成するサンプリングユニットを含むことも有効である。表面の水の水質のみならず、深いレベルの水の水質を監視することが可能となる。
水質監視装置の一例は、以下に示すように、水槽内の水質を監視するものである。水質監視装置を水槽の内部の適当な場所に設置することにより、貯留している水質のみならず、水槽(タンク)内の環境も含めて監視できる。また、水槽の管理者(管理する組織)にアラームユニットの出力を送信する送信ユニットをさらに有することが望ましい。管理者が各所の水槽を自動監視できる。
水質監視装置の他の例の1つは、水上に浮遊しながら水質を監視するものである。水上に浮遊するものは、ブイなどで位置が固定されていてもよく、スクリューなどの自律的な移動機構や、外部の移動機構により所定のコースを移動しながら水質を監視するものであってもよい。移動する水質監視装置は、GPSなどの位置を測位するユニットを含み、水質と、位置とを関連付けて管理者に送信することが望ましい。
アラームユニット32は、空気質分析ユニット31により得られた空気質パターンが水面上の空気質パターンとして許容される範囲であっても正常な範囲でなければ注意信号を出力することができる。これにより水質が異常になる前段階を監視できる。アラームユニット32は、領域内の環境条件、たとえば温度および湿度を測定するセンサーの出力により許容される範囲を変えるユニットを備えていてもよい。イオン移動度センサー12の感度は温度および湿度などの領域内の環境条件の影響を受けることがある。したがって、領域内の環境条件を加味することにより、いっそう精度の高い監視が可能となる。
この水質監視装置は、当該水質監視装置を水面に浮遊させるユニットをさらに有することが望ましい。水質監視装置を取り付ける手間を省くことができる。また、水面からイオン移動度センサーまでの距離の変化を抑制できるので、より精度の高い水質監視が可能となる。
図1に、ビルの屋上などに設置される飲料水供給装置60の概要を示している。飲料水供給装置60は、飲料水2を貯留するための水槽1(タンク、水タンク、貯水槽)を含む。貯水槽1は、隔壁となる底1aと、側壁1bと天井1cとを含む。供給装置60は、さらに、貯水槽1に水を供給する配管(補給管)5と、水を貯水槽1からユーザーに供給する配管(給水管)6と、給水管6に取り付けられ、飲料水2の供給を停止する緊急遮断弁7とを含む。供給装置60は、水質監視装置10を含み、水質監視装置10は、水槽1の内部の、水面3と側壁1bおよび天井1cとに囲まれた領域(空間)9に配置されている。典型的には、水質監視装置10は、水槽1の側壁1bのオーバーフローレベルの上、または天井1cに取り付けられる。水質監視装置10が取り付けられた、貯水槽1内部の領域9は、飲料水2との境界面である水面3と、側壁1bおよび天井1cとにより閉鎖された空間であり、オーバーフロー(不図示)、点検口1dなどの外界に対して開口あるいは開口可能な部分はあるが、領域9は実質的に閉鎖された空間である。
供給装置60は、さらに、水槽1の外に設置された電力供給用の太陽電池21と、通信用のアンテナ23とを含み、これらは水質監視装置10に接続されている。水質監視装置10は緊急遮断弁7を操作するインターフェイスを含み、水質監視装置10が異常を検出すると給水管6を遮断する。水質監視装置10は、水槽1の内部の領域9から空気を吸引する口19と、領域9の温度を検出する温度センサー18と、湿度を検出する湿度センサー17とを含む。温度センサー18および湿度センサー17は水質監視装置10に内蔵されていてもよく、領域9のいずれかの場所に設置されていてもよい。
図2に、水質監視装置10の概略構成をブロック図により示している。水質監視装置10は、水槽1の内部の領域9から空気(サンプリングエアー)9aを吸引するポンプ(ファン、ブロワ)11と、吸引されたサンプリングエアー9aの質(空気質)を検出するイオン移動度センサー12と、イオン移動度センサー12を駆動し、イオン移動度センサー12の検出結果を解析し、解析結果に基づいて予め設定された処理を行う制御ユニット30とを含む。イオン移動度センサー(イオン移動度分光計、Ion Mobility Spectrometry)12は、空気中の物質(分子)をイオン化し、イオン化された分子の移動度の差に基づくスペクトル(出力パターン、空気質パターン)を出力するセンサーである。この水質監視装置10は、非対称電界イオン移動度スペクトロメータ(FAIMS)または微分型電気移動度スペクトロメータ(DMS)と呼ばれているイオン移動度センサー12を備えている。この種のスペクトロメータ(センサー、以降においては総称してDMS)12は、高圧−低圧に変化する非対称電界にイオン化した分子流を入力し、イオンの電界移動度に基づいてそれらをフィルタリングした結果を出力する。市販されているコンパクトなDMS12としては、SIONEX(ザイオネクス)社のmicroDMx、OWLSTONE(オウルストーン)社のFAIMSデバイスを挙げることができる。
DMS12においては、電界を制御する差動型電圧(交流電圧、電界電圧Vrf、以降ではVf)と補償電圧(直流電圧、以降ではVc)を変化させて、高電界と低電界とを非対称に交互に切り替える。これにより、目標外の化学物質は飛行途中で、電界を生成させる電極(プレート)に衝突して+イオン或いは−イオンが電荷を失い検出されない。一方、検出目標のイオン化された化学物質は、この電圧Vfと電圧Vcの条件が適切に制御されれば、検出器まで到達してこれに衝突させることができる。
制御ユニット30は、CPUおよびメモリなどを含むコンピュータ、システムLSI、ASICなどにより実現される。制御ユニット30は、DMS12を、閉鎖された領域9の空気質を検出するために適した条件で駆動するドライバ(空気質分析ユニット)31と、異常信号を出力するアラームユニット32と、アラームユニット32の情報を送信する送信ユニット39と、メモリ40とを含む。アラームユニット32は、空気質分析ユニット31により得られた空気質パターン41が、水面3の上の領域9の空気質パターン、すなわち、水面3に接する空気の空気質パターンとして許容される範囲でなければ異常信号を出力する。送信ユニット39は、アンテナ23を介して飲料水供給装置60の管理者、たとえば、水槽供給会社、水槽管理会社にアラームユニット32の出力を送信する。メモリ40は、空気質分析ユニット31により得られた空気質パターン41と比較されるパターン45を格納したデータベースを含む。空気質分析ユニット31、アラームユニット32および送信ユニット39としての機能は、たとえば、プログラム(プログラム製品)として供給され、メモリ40に格納される。制御ユニット30のCPUなどのプロセッサは、適宜、プログラムをダウンロードして所定の機能を実現させる。
送信ユニット39は、無線に限らず、有線でビルや管理会社などの外部と通信できるものであってもよい。また、携帯電話網、無線LANなどの通信システムを用いて通信できるものであってもよい。また、送信ユニット39は、送受信ユニットであってもよく、水質監視装置10を遠隔監視したり、メモリ40のデータベースに格納された比較用のパターンの更新に用いられてもよい。
アラームユニット32は、得られた空気質パターン41が、水面3の上の空気の空気質パターンとして許容される範囲でなければ異常信号(赤信号)を出力する第1の機能33と、得られた空気質パターン41が水面3に接する空気の空気質パターンとして許容される範囲であっても正常な範囲でなければ注意信号(黄信号)を出力する第2の機能34と、異常信号のときに緊急遮断弁7を操作するなどの処理を行う機能35と、水面3の上の領域9の温度および湿度により得られた空気質パターン41と比較するパターン45を選択したり補正したりする機能36とを含む。
メモリ(データベース)40は、飲料水として適した水質の水の面に、正常な(通常の)空気が接している状態で得られる正常な空気質パターン46と、飲用は可能であるが最適とは言えない水質の水の面に空気が接している状態で得られる要注意な空気質パターン47と、飲用が不可能な水質の水の面に空気が接している状態で得られる異常(危険)な空気質パターン48とを含む。要注意な空気質パターン47には水質に悪影響を与える空気質パターンも含まれ、異常な空気質パターン48には飲料水の水質を悪化させるまたは有害にする空気質パターンも含まれる。正常な空気質パターン46には適度の塩素などを含む飲料水からの蒸発成分を含む空気質パターンが含まれる。
要注意な空気質パターン47には、カビ臭の要因となる2−メチルイソボルネオール、ジオスミンや、揮発性有機化合物(VOC)などの、水質の悪化を示す成分であるが低濃度であれば有害とまでは言えない既知の蒸発成分を含む空気質パターンが含まれる。
異常な空気質パターン48には、上記の水質の悪化を示す成分が高濃度で含まれる空気質パターン、危険物、たとえば爆発物としては、C−4の関連化合物であるジメチル、ジニトロブタンなど、RDXの関連化合物であるシクロヘキサン、TNTの関連化合物であるDNT、ジニトロベンゼンなど、化学兵器としては、マスタードの関連化合物であるジブチルスイフィド、2−クロロエチル、サリンの関連化合物であるジイソプロピル、メチルホスホネートなどが含まれる空気質パターンが含まれる。爆発物、化学物質および/または生物物質による攻撃の脅威は常に存在する。したがって、これらの脅威の内の既知の脅威については確実に異常信号を出力できることが望ましい。
さらに、異常な空気質パターン48には、腐敗物から放出されるメタン、エタンなどの腐敗臭の要因となる成分を含む空気質パターンが含まれる。水槽1に何らかの要因により動植物が混入し、繁殖し、屍骸が腐敗する可能性がある。このような状況は飲料水の水質を維持するには好ましくない。したがって、水槽1の領域9にこのような臭気が含まれている場合は異常信号を出力できることが望ましい。
また、異常な空気質パターン48には、細菌および微生物の活動から放出されるガス(代謝揮発性物質)を含む空気質パターンが含まれる。炭疽菌などの生物兵器が危険であることに加え、大腸菌などを多く含む水質は飲料水として危険である。したがって、これらの細菌の内の既知の細菌の代謝揮発性物質が水面3の上の領域9の空気質パターン41に含まれている場合は水2にこれらの脅威が存在する可能性がある。したがって、確実に異常信号を出力できることが望ましい。
DMS12は、空気中のイオン化可能な分子についてはイオン化し、イオン化された分子の基本的に全ての情報が含まれた空気質パターン41を出力する。したがって、サンプリングエアー9aに測定対象物質4として上記の要注意および異常(危険)の要因となる分子、さらには、未知の分子が含まれていれば、それらをイオン化し、それらすべてのイオン化された分子に関連する情報を含む空気質パターン41を出力する。さらに、領域9は実質的に密閉(閉鎖)されており、水面3からの蒸発物は領域9に滞留し、濃縮される。このため、水2および領域9に異常あるいは要注意な要因があれば、領域9から得られる空気質パターン41は、正常な空気質パターン46とは異なるものになる。したがって、空気質パターン41が正常な空気質パターン46と異なる場合は、要注意あるいは異常とすることにより精度よく水質を監視できる。
このように、この水質監視装置10においては、水面3の上の領域9の空気質パターン41を得ることにより水槽1に貯留されている水2の水質を間接的に、しかしながら精度よく検出でき、異常を出力できる。また、比較するパターン45を、領域9の温度および湿度などの環境条件により補正したり、環境条件に適したパターンをデータベース40から選択することにより、いっそう精度よく水槽1の水質を監視できる。
DMS12から得られた空気質パターン41とデータベース40に用意されたパターンとのパターンマッチアルゴリズム、パターン認識アルゴリズムには様々なものを適用できる。この水質監視装置10においては、水質が正常な範囲であるかをまず判断し、それ以外を異常および/または要注意と判断する。このため、水質監視装置10においては、DMS12により得られた空気質パターン41に含まれる各成分の同定は行われない。したがって、テンプレートマッチング、ニューラルネットワーク、統計分析、遺伝的アルゴリズムなどの各成分の同定を行う処理は不要であり、簡易な機構で高速に水質監視を行うことができる。
水質監視装置10は、遺伝的アルゴリズムなどを用いて測定対象成分の同定を行う解析ユニット(解析機能)を備えていてもよい。解析ユニットがDMS12により得られた空気質パターン41に含まれる各成分の同定を行い、脅威を具体的に判断することができる。
図3に、水質監視装置10における処理の概要をフローチャートにより示している。ステップ51において、水面3の上の閉鎖された領域9のサンプリングエアー9aをDMS12で測定し、サンプリングエアー9aの空気質パターン41を取得する。ステップ52において、アラームユニット32が、得られた空気質パターン41がデータベース40に予め用意された空気質パターン46〜48のいずれか、またはそれらの空気質パターン46〜48を温度および湿度により補正したパターンのいずれかに相当または一致するか否かを判断する。いずれのパターンにも相当しない場合は、ステップ55において水質に異常があるか、または水槽1の内部に異常があるとして、アラームユニット32は異常処理を行う。異常処理は、異常信号(赤信号)を、RFユニット39を介して管理会社に無線送信したり、緊急遮断弁7を閉じたりすることを含む。パターンが相当するか、または一致するかを判断することは、DMS12の電圧VfおよびVcを変化させたときの空気質パターンに含まれるピーク位置、高さ、幅、ピークシフトを比較することを含む。また、判断することは、以下に述べるようにサンプリングエアー9aの中の測定対象成分の濃度を変えたり、温度、湿度を制御したりすることによる空気質パターンの変化を含めて、予め用意された空気質パターン46〜48と比較することを含む。
ステップ53において、得られた空気質パターン41がデータベース40に予め用意された正常な空気質パターン46、または空気質パターン46を温度および湿度により補正したパターンに相当または一致する場合は、アラームユニット32はステップ51に戻って水質監視を続ける。ステップ54において、得られた空気質パターン41がデータベース40に予め用意された要注意な空気質パターン47、または要注意な空気質パターン47を温度および湿度により補正したパターンに相当または一致する場合は、アラームユニット32はステップ56において注意処理を行う。注意処理は、注意信号(黄信号)を、RFユニット39を介して管理会社に無線送信することが含まれる。
ステップ54において、得られた空気質パターン41がデータベース40に予め用意された異常な空気質パターン48、または異常な空気質パターン48を温度および湿度により補正したパターンに相当または一致する場合は、アラームユニット32はステップ55において異常処理を行う。異常な空気質パターン48をデータベース40に用意しておくことにより、アラームユニット32おいて既知の危険があることを判断でき、既知の危険が判明した場合は、積極的に異常処理を行うことができる。
図4に異なる水質監視装置10aを水槽1に設置した飲料水供給装置60を示している。また、図5に水質監視装置10aの概略構成をブロック図により示している。この供給装置60は、水面3の下の飲料水2の適当な深さから水をサンプリングして水質監視装置10aに供給するサンプリング管15を含む。図5に示すように、水質監視装置10aは、DMS12および制御ユニット30に加え、サンプリング管15を介して水2をサンプリングするポンプ61と、サンプリングした水2を強制的に気化してDMS12に供給する気化ユニット63と、サンプリングした水2を試薬66および/または67と反応させた生成ガスをDMS12に供給する反応ユニット65と、領域内の空気を非吸着方式により除湿してDMS12に供給する除湿ユニット68と、DMS12に供給される空気を選択するバルブ69a〜69dとを有する。なお、水質監視装置10と共通する構成については共通の符号を付して説明を省略する。
気化ユニット63は水2を強制的に気化することにより、水2に含まれる低濃度の不純物あるいは気体をDMS12に供給するサンプリングエアー9aに含有(混入)させる。これにより、DMS12により得られる空気質パターン41における水質の影響を増大させることができる。
水中の揮発成分を濃縮する方法としてパージ&トラップ法が知られている。この方法では、サンプリングした水を不活性気体でバブリングして揮発成分をトラップ管に捕集する。その後、トラップ管を加熱して吸着成分を放出することによりサンプリングした水に含まれる揮発成分を濃縮する。この気化ユニット63の一例は、不活性気体の代わりに、サンプリングされた水2を適当な気体、たとえば、領域9より吸引されたサンプリングエアー9a自身によりバブリングするユニットである。バブリングすることにより、サンプリングエアー9aの中の測定対象成分4の濃度を高め、DMS12に供給されるサンプリングエアー9aに水2の成分をより効率よく反映できる。したがって、水質をより的確に判断できる。気化ユニット63を作動させた際の空気質パターンをデータベース40に予め用意しておき、その空気質パターンとDMS12より得られる空気質パターン41とを比較してもよい。
気化ユニット63の他の例は、サンプリングした水2に超音波振動を与えて霧化するユニットである。水2に熱を加えたり、他の気体を加えることなく、水2の成分をガス化または霧化してDMS12に供給する空気に混入させることができ、DMS12により水2の成分をより精度よく検出させることができる。
気化ユニット63のさらに異なる他の例は、サンプリングした水2に熱を加えて蒸発させるユニットである。サンプリングした水2をヒーター63hなどで加熱することにより水2の加熱蒸発物をDMS12に供給する空気に混入させることができ、DMS12により水2の成分をより精度よく検出させることができる。また、水2が蒸発した後に加熱を続け、水2の蒸発残滓を蒸発させたり、蒸発残滓(蒸発残差)を酸化させて気化させることが可能である。したがって、気化ユニット63から、それらの蒸発物あるいは酸化物をDMS12に供給する空気に混入させることができ、DMS12により水2に含有されている成分を、いっそう精度よく検出させることができる。
反応ユニット65は、水2に、制御された量および濃度の試薬66および/または67を注入することにより水2に混入されている成分と反応させ、生成された気体をDMS12に供給する空気に混入させる。予め判明している試薬66および67の成分、濃度および量、および/または生成物(生成ガス)を含むパターンと、DMS12より得られる空気質パターン41とを比較することにより、水2の水質をより的確に判断できる。水2が飲料水ではなく廃水などであって強酸または強アルカリの水である場合は、適当な試薬を用いて中和し、中和された水2からの蒸発物をDMS12により検出するようにしてもよい。反応ユニット65により試薬と反応させた水2を気化ユニット63に供給して強制的に気化してからDMS12に供給してもよい。
除湿ユニット68は、水面3の上の領域9から吸引されたサンプリングエアー9aを除湿してDMS12に供給する。吸着方式の除湿装置であるとサンプリングエアー9aに含まれる微量成分が水分2aとともに吸着される可能性がある。したがって、除湿ユニット68は非吸着方式であることが望ましい。非吸着方式の一例はヒーターで空気を加熱して相対湿度を下げるものである。簡易な非吸着方式の他の例は、ペルチェ素子により空気を冷却して除湿し、その後、ヒーターで加熱することにより一定の乾き度を得る方法である。
水面3の上の領域9のサンプリングエアー9aを除湿してDMS12に供給することにより、サンプリングエアー9aに、空気質パターン中で水分2aとピークが重なる測定対象成分4が含まれていても、測定対象成分4を分離できる可能性が高くなる。また、湿度の異なる空気をDMS12により検出することにより、湿度の差による空気質パターン41に含まれるピークのドリフトから、水質をより精度よく判断したり、水2またはサンプリングエアー9aに含まれる測定対象成分4を同定する補助情報を得ることができる。また、除湿された空気を得ることにより、DMS12を定期的にパージして長期間にわたり安定した性能を得られるようにすることも可能となる。
水質監視装置10aのアラームユニット32は、上述した気化ユニット63、反応ユニット65および除湿ユニット68の稼働状態およびこれらのユニット63、65および68の出力(気体、ガス)をDMS12に供給される空気に混入するか否かを制御するモード制御ユニット38を含む。モード制御ユニット38は、さらに、DMS12で測定した空気質パターン41と比較するパターンをデータベース40から選択する機能を含む。気化ユニット63、反応ユニット65または除湿ユニット68を通すことにより、閉鎖された領域9から得られたサンプリングエアー9aに含まれる成分は変化する可能性が高い。すなわち、気化ユニット63、反応ユニット65および除湿ユニット68から出力された空気(気体、ガス)、またはそれらが混入したサンプリングエアー9aの空気質パターン41は領域9から直接吸引したサンプリングエアー9aの空気質パターンとは異なることが多い。したがって、その空気質パターンと比較するためのパターンをデータベース40に設けておくことが有効である。
図6に、さらに異なる水質監視装置を示している。この水質監視装置70は、水面3に浮遊するタイプであり、水質監視装置70の全体を水上に維持する浮力を確保するための浮き輪(浮子)71と、水面3を覆う金属製またはプラスチック製などの隔壁(シェル)73とを有する。水質監視装置70は、上述した水質監視装置10または10aの機能を備えた監視ユニット79を含む。監視ユニット79は、シェル73の内部に設置されており、水面3とシェル73とにより閉鎖された領域9からサンプリングエアー9aを吸引する。したがって、この水質監視装置70は、自身が浮いている水2の水質を判断する。この水質監視装置70は、水面3に浮遊しているので、水面3から吸引口19までの距離をほぼ一定に保つことができ、水面3に吸引口19を安全に近づけることができる。このため、水質の良否を、より短時間で判断できる。
この水質監視装置70は、水面下につり下げられた蒸発ユニット75を含む。蒸発ユニット75は、水2をシェル73の内部の領域(空間)9に強制的に蒸発させる。典型的な蒸発ユニット75は超音波振動子またはヒーターなどの加熱素子である。蒸発ユニット75は、水面3から一定の距離(深さ)に維持される。このため、水分2aを領域9に効率よく供給するとともに測定対象物質4をシェル73の内部に供給でき、シェル73の内部の領域9に、水質を反映する測定対象成分4を滞留させ、濃縮できる。
この水質監視装置70は、さらに、水面下につり下げられたバブリングユニット76を含む。バブリングユニット76には、ブロワまたはエアーポンプ77により外気が供給され、シェル73の内部領域9にバブリングされた空気が供給される。内部領域9からは監視ユニット79のDMS(イオン移動度センサー)12にサンプリングエアー9aが供給される。イオン移動度センサー12は、測定対象成分4をセンサー12に到達させるキャリアガスとしての流量も含めて、ある程度のガス量を定常的に流すことが要求される。内部領域9に、外気を単純に導入してもよい。しかしながら、内部領域9の測定対象成分の濃度が十分に高くならない可能性がある。バブリングされた外気を内部領域9に供給することにより、領域9の測定対象成分の濃度を高くできる。
監視ユニット79に含まれるDMS12の排気を内部領域9に循環させたり、バブリングユニット76を介して内部領域9に循環させることも可能である。内部領域9の測定対象成分の濃度を高くできる。その一方で、水面3の下の水質の変化が内部領域9から得られるサンプリングエアー9aに反映されにくくなる可能性がある。したがって、内部領域9を定期的に外気(フレッシュエアー)で置き換えるか、あるいは、DMS12の排気(リターンエアー)とフレッシュエアーとの比率を適当に制御することが望ましい。
この水質監視装置70は、水面3に浮くタイプなので水槽1の内壁に取り付ける手間を省くことができる。また、適当なアンカーに繋ぐことにより水質監視装置70を流水に浮かべ、流水の水質を監視することも可能である。したがって、廃水処理システムの出口あるいは放流先の水質監視にも適している。
図7に、さらに異なる水質監視装置を示している。この水質監視装置80は、水2の上を移動するタイプであり、水質監視装置80を水上で移動させる船体81と、水上移動用のエンジン82とを含む。水質監視装置80は、3つの水分析ユニット83と、3つのサンプリングポンプ84と、ドライエアー88aの供給源88と、制御ユニット30とを含む。制御ユニット30は、上述した水質監視装置10または10aの制御ユニット30と同等の機能を備えている。3つの水分析ユニット83は共通した構成を含み、それぞれの水分析ユニット83は、それぞれのサンプリングポンプ84により深さの異なる水2を採取して分析する。
それぞれの水分析ユニット83は、採取した水2を気化してサンプリングエアー9aを生成する気化ユニット85と、気化ユニット85にキャリアガス9bを供給するガス供給ユニット86と、サンプリングエアー9aを除湿する除湿ユニット87と、除湿されたサンプリングエアー9aに含まれる測定対象成分を測定するDMS(イオン移動度センサー)12とを含む。ガス供給ユニット86には、フレッシュエアーであるドライエアー88aと、リターンエアーであるDMS12の排気12aとが供給されており、ガス供給ユニット86は、ドライエアー88aとDMS排気12aとを選択する機能およびそれらの気体の混合比を調整する機能とを含む。DMS排気12aを気化ユニット85に供給することにより、測定対象物質4の濃度の高いサンプリングエアー9aを生成でき、精度の高い水質監視が可能となる。フレッシュなドライエアー88aを気化ユニット85に供給することにより、リアルタイムな水質監視が可能となる。
制御ユニット30は、ガス供給ユニット86におけるスイッチングおよび混合比を制御する機能を含み、予め設定されたスケジュールや水分析ユニット83により得られる結果などにより気化ユニット85に供給するキャリアガスの成分を制御する。
気化ユニット85は、チャンバー85aと、チャンバー85aの内部に収納された多孔性の周壁(境界壁)を備えた気化チューブ85bとを含む。気化チューブ85bには、サンプリングポンプ84により採取された水2が供給され、気化チューブ85bを介してチャンバー85aの内部の領域9に水分2aおよび水2に含まれる測定対象物質4が放出される。したがって、気化チューブ85bの表面が、水2と領域9との境界面3となる。
気化チューブ85bの一例は、ポーラスガラスチューブ、多孔性のセラミックチューブ、適当な孔径の多孔を含む中空糸フィルタである。気化チューブ85bの長さ(パイプ長)および径を調整することにより、チャンバー85a内の領域9の体積に対して水2が蒸発し、それとともに水2に含まれる測定対象成分4を放出するための面積を広く確保できる。したがって、領域9のサンプリングエアー9aに含まれる測定対象成分4の濃度を高めることができる。
気化ユニット85は、チャンバー85a内部の温度、または気化チューブ85bの温度を制御するヒーター85hと、ヒーター85hを制御するヒーター制御ユニット85iを含む。チャンバー85a内で、水分2aが形成され、測定対象成分4が気化または放出される温度を制御できる。気化チューブ85bを採用すると、小さな容積のチャンバー85aに広い蒸発面積を形成でき、ヒーター85hにより制御する面積を小さくできる。したがって、気化ユニット85における蒸発温度(蒸発条件)を制御しやすい。気化ユニット85の温度を変えることにより、水2から放出される成分が変わる可能性があり、その成分の変化をDMS12で捉えることができる。サンプリングポンプ84により継続的に気化チューブ85bに水2を供給してもよい。また、気化チューブ85bに水2を一時的に保留して、チャンバー85a内の蒸発温度などの蒸発条件を時間とともに変えて、チャンバー85a内に放出される測定対象成分4の変化をDMS12により測定してもよい。気化チューブ85aを通過した水2は、水2のサンプリングに影響を及ぼさないように、たとえば、船尾方向に排出される。
サンプリングエアー9aを除湿する除湿ユニット87は、ドライエアー88aが供給されるチャンバー87aと、チャンバー87aの内部に設置された除湿チューブ87bとを含む。除湿チューブ87bは、吸湿性の周壁(境界壁)を含み、除湿チューブ87bにサンプリングエアー9aを通すことにより、サンプリングエアー9aの水分が除湿チューブ87bの吸湿性の周壁を介して外側のドライエアー88aに放出される。その結果、サンプリングエアー9aの水分が除去される。チャンバー87aにサンプリングエアー9aを通し、除湿チューブ87bにドライエアー88aを通してもよい。
除湿チューブ87bの一例は、デュポン社のNafion(登録商標)製のチューブ(パイプ)である。このチューブは、サンプリングエアー9aに含まれる水分2aを選択的に取り除くことができ、測定対象成分4が水分2aとともに除去され、サンプリングエアー9aの中の測定対象物4の濃度が低下することを抑制できる。成分によっては、水分2aとともに除去される可能性があるので、ペルチェ素子などの他の方式の除湿ユニットと併用し、時分割で切り替えることも有効である。
除湿されたサンプリングエアー9aはDMS12に供給され、サンプリングエアー9aの空気質パターン41が得られる。各水分析ユニット83の空気質パターン41は、制御ユニット30に供給され、各水深の水質が判断される。この水質監視装置80は、GPSユニット25を備えており、自己の位置を測位することができる。したがって、水質監視装置80は、各水深の水質とともに、水質を監視した位置を監視センターなどに送信する。
制御ユニット30は、GPSユニット25により測位された位置に基づき、所定のルートにしたがって湖面あるいは海面を動きながら水質を監視するロボットとしての機能を含む。このため、水質監視装置80により、湖や湾といった広範囲な水域の水質を監視できる。また、水質監視装置80により、養殖用の生簀の内部あるいは周囲の水質を監視することが可能である。
なお、これらの水質監視装置10、10a、70および80は一例に過ぎない。水質監視装置のイオン移動度センサー12は、他のタイプのセンサーや同一または異なるタイプのDMSを連結したセンサーシステムであってもよい。たとえば、ガスクロマトグラフィ(GC)との組み合わせであってもよい。イオン移動度センサー12としてはDMSに限らず、他のタイプのIMS、たとえばTOFIMS、FTIRあるいはこれらとDMSの組み合わせであってもよい。また、水質監視装置は、他の水質を検出するセンサー、たとえば、pHモニター、濁度計、放射線測定ユニットなどを搭載していてもよい。
また、上記では、主に飲料水の水質を監視する水質監視装置を例に本発明を説明しているが、監視対象の水は、飲料水に限らず、廃水、排水、河川水、海水、純水、超純水などであってもよい。

Claims (16)

  1. 水質を監視する対象の水との境界面および隔壁により少なくとも部分的に閉鎖された領域の空気質をイオン移動度センサーにより検出する空気質分析ユニットと、
    前記空気質分析ユニットにより得られた空気質パターンであって、イオン化可能で前記イオン移動度センサーにより検出可能な全ての成分の情報が基本的に含まれた前記得られた空気質パターンを、前記得られた空気質パターンに含まれる成分の同定を行わずに、前記対象の水が正常なときの前記対象の水に接する空気を前記イオン移動度センサーにより検出した正常な空気質パターンと比較し、前記対象の水に接する空気の空気質パターンとして許容される範囲外であれば異常であることを示す信号を出力するアラームユニットとを有する水質監視装置。
  2. 請求項1において、前記対象の水の気化を促進する気化ユニットと、
    前記領域の空気を除湿して前記イオン移動度センサーに供給する除湿ユニットとをさらに有する、水質監視装置。
  3. 請求項2において、前記気化ユニットは、前記境界面を形成する多孔性の境界壁を備えている、水質監視装置。
  4. 請求項2または3において、前記除湿ユニットは、吸湿性の境界壁を備えている、水質監視装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記イオン移動度センサーの排気を前記領域に戻す循環ユニットをさらに有する、水質監視装置。
  6. 請求項5において、前記循環ユニットは、前記排気により前記対象の水をバブリングするユニットを含む、水質監視装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、前記対象の水を試薬と反応させた生成ガスを前記イオン移動度センサーに供給する反応ユニットをさらに有する、水質監視装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかにおいて、複数の異なる深さの水をサンプリングして複数の前記領域を形成するサンプリングユニットをさらに有する、水質監視装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかにおいて、前記領域は前記対象の水を貯留する水槽の内部である、水質監視装置。
  10. 請求項1ないし8のいずれかにおいて、当該水質監視装置を水上に浮遊させるユニットをさらに有する、水質監視装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれかにおいて、前記対象の水の管理者に前記アラームユニットの出力を送信する送信ユニットをさらに有する、水質監視装置。
  12. 請求項11において、当該水質監視装置の位置を検出する測位ユニットをさらに有し、前記送信ユニットは当該水質監視装置の位置情報を含めて送信する、水質監視装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれかにおいて、前記アラームユニットは、前記空気質分析ユニットにより得られた空気質パターンが前記対象の水に接する空気質パターンとして前記許容される範囲内で正常な範囲外であれば注意信号を出力する、水質監視装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれかにおいて、前記アラームユニットは、前記領域内の環境条件を測定するセンサーの出力により前記許容される範囲を変えるユニットを含む、水質監視装置。
  15. 水質を監視する対象の水との境界面および隔壁により少なくとも部分的に閉鎖された領域の空気質をイオン移動度センサーにより検出することと、
    イオン化可能で前記イオン移動度センサーにより検出可能な全ての成分の情報が基本的に含まれた前記イオン移動度センサーの出力パターンを前記出力パターンに含まれる成分の同定を行わずに、前記対象の水が正常なときの前記対象の水に接する空気を前記イオン移動度センサーにより検出した正常な空気質パターンと比較し、前記対象の水に接する空気の空気質パターンとして許容される範囲外であれば異常信号を出力することとを有する水質監視方法。
  16. 請求項15において、前記出力パターンが前記対象の水に接する空気質パターンとして前記許容される範囲内で正常な範囲外であれば注意信号を出力することをさらに有する、水質監視方法。
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