JP5851447B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本発明は、遊技機の大きさを考慮しつつ制御基板に実装された部品の脱落を抑制することができる遊技機を提供することを目的とする。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。以下の説明において、パチンコ遊技機100から見て遊技者側を前方または表、遊技者側とは反対側を後方または裏とする。また、左、右、上、下は、遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111aの位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前部に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、本実施の形態では、遊技領域111aに第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例やさらに他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111aに大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって各抽選結果を表す図柄が表示される。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン等(演出ボタン161および演出キー162)を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。また、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
図4は、本実施形態のパチンコ遊技機100を後方から見た平面図である。図5は、本実施形態の遊技盤110の構成を斜め後方から示す斜視図である。なお、図4では、後述するカバー部材950を図示していない。
図5に示すように、遊技盤110は、前面に遊技領域111aが形成されるとともに遊技くぎおよび風車等が配設された遊技板111と、遊技板111の板面に略直交する方向に遊技板111の後方に配置された画像表示部114を有する画像表示ユニット500と、この画像表示ユニット500および各種制御基板を支持する支持ユニット10と、後端面をカバーするカバー部材950と、を備えている。なお、図5には示していないが、上述した可動役物115は、画像表示ユニット500の画像表示部114よりも手前側において、遊技板111に取り付けられている。
先ずは、画像表示ユニット500について説明する。
図6は、画像表示ユニット500の構成を示す図である。
画像表示ユニット500は、演出制御基板300Bおよび画像制御基板310Bを有する基板ユニット510と、画像表示部114とにより構成される。基板ユニット510は、演出制御基板300Bおよび画像制御基板310Bを収納する基板ユニットケース511を備えており、この基板ユニットケース511は、画像表示部114の後述する収納ケース650の後部にボルトなどの固定部材で固定される。
図7は、ドラムユニット610の構成を詳細に示す図である。
ドラムユニット610は、複数(本実施の形態では3つ)の回転ドラム620が、ドラム保持部材630に連結されて構成される。
そして、複数(本実施の形態では3つ)のドラムユニット610が、収納ケース650内に所定間隔を置いて互いに隣接して収納される。収納ケース650の前面には開口部650aが形成されており、この開口部650aから各ドラムユニット610の回転ドラム620に付されている図柄が露出する。また、収納ケース650の側面および後面には、スリット650bが複数形成されている。
また、収納ケース650は、右側面および左側面に設けられ、後述する補強部材30に締め付けられる締付部651を有している。両締付部651には、補強部材30に形成されたネジ孔と協働して収納ケース650を補強部材30に固定するボルトなどの固定部材が通る複数の孔651aが複数(本実施の形態においては各4つ)形成されている。
この液晶表示部800は、上述したように、ケースカバー700よりも手前側に、ケースカバー700と予め定められた間隔をあけて配置されている。
透明液晶パネル804は、薄膜トランジスタ層が形成されたガラス板等の透明な基板と、これに対向する透明な基板との間隙部に液晶が封入されて形成されている。この透明液晶パネル804の表示モードは、ノーマリーホワイトに設定することが好適である。ノーマリーホワイトとは、液晶を駆動していない状態で白表示(表示面側に透過した光が外部より視認可能である)となる構成である。ノーマリーホワイトに構成された透明液晶パネル804を採用することにより、液晶を駆動することができない事態が生じた場合であっても、回転ドラム620により表示された図柄を視認することができ、遊技を継続することができる。
反射フィルム806は、例えば、白色のポリエステルフィルムやアルミ薄膜に銀蒸着膜を形成したものが用いられ、導光板805に導入された光を導光板805の正面側へ向けて反射させる。
なお、液晶表示部800は、15インチサイズのものであることを例示することができる。
次に、支持ユニット10について説明する。
図8は、支持ユニット10の概略構成図である。
支持ユニット10は、前面が開口するとともに後面の一部が開口した開口部20aが形成された箱状のベース部材20と、ベース部材20の開口部20aを補強する補強部材30と、を備えている。また、支持ユニット10は、遊技盤110の後部の右部(図8では左側の部位)に配置された制御基板の一例としての中継基板41を有する右部基板ユニット40と、右部基板ユニット40を支持する右部基板支持ユニット60と、遊技盤110の後部の上部に配置されたランプ制御基板320Bを支持する上部基板支持ユニット70と、を備えている。また、支持ユニット10は、カバー部材950を支持するカバー支持ユニット80と、遊技盤110の下部に配置された遊技制御基板200Bを支持する下部基板支持ユニット90とを備えている。
ベース部材20は、図8に示すように、遊技板111の後面と接触するように箱状の前部から外側に突出した突出部21を有している。そして、ベース部材20は、突出部21に形成された孔21aを介してボルトなどにより遊技板111の後部に締め付けられる。
また、ベース部材20の後部には、補強部材30、後述する右部基板連結部材66や上部基板連結部材76が締め付けられる複数のネジ孔が形成された複数のボス22を有している。また、ベース部材20には、後述する右部基板支持部材61の突起65が挿入される突起孔23が形成されている。
このベース部材20は、例えばABS樹脂などの合成樹脂にて成形されたものであることを例示することができる。
補強部材30は、この補強部材30の骨格をなす口の字状の骨格部31を有する平板状の部材であり、ステンレスなどの金属板によって形成されている。そして、補強部材30は、骨格部31の右部(図8では左側の部位)の内側から前方に突出した右前方突出部32と、骨格部31の左部(図8では右側の部位)の内側から前方に突出した左前方突出部33と、骨格部31の上部の外側から後方に突出した上後方突出部34と、を有している。
また、骨格部31の左部(図8では右側の部位)には、カバー支持ユニット80の後述するカバー支持部材81の突起83が嵌め込まれる突起用孔31bと、後述する保持部材85の前方突出部88が挿入される突出部用孔31cと、後述する圧入ピン89が圧入されるピン用孔31dとが形成されている。
左前方突出部33は、骨格部31の左部の内側から前方に突出する左部内突出部33aと、この左部内突出部33aの前部から右方(図8では左方)に折り曲げられた右方屈曲部33bと、を有している。右方屈曲部33bは、遊技板111の板面に略平行となるように設けられている。また、右方屈曲部33bには、複数の雌ネジ33cが形成されている。
図9は、右部基板ユニット40の概略構成を示す斜視図である。図9(a)は、右部基板ユニット40を斜め後方から見た図であり、図9(b)は、右部基板ユニット40を斜め前方から見た図である。
右部基板ユニット40は、制御基板の一例としての中継基板41と、中継基板41を保持する右部基板保持部材50と、中継基板41の表面の一部を覆う右部基板カバー45と、を有している。
また、右部基板保持部材50は、前部から後方に突出し、中継基板41の前後方向の位置を定める複数の位置決め部53と、中継基板41が後方に脱落するのを抑制する抑制部54とを備えている。抑制部54は、断面がL字状に形成されているとともに、後端部には先端から基端に行くに従って徐々に下方へ突出するように傾斜した傾斜面54aと、傾斜面54aの終端から上方向に向かう上向面54bとを有している。また、右部基板保持部材50は、後部における右下隅部および左下隅部に設けられて、中継基板41の板面に平行な方向に内側に突出した内側突出部55を有している。
図10は、右部基板支持ユニット60の概略構成を示す斜視図である。図10(a)は、右部基板支持ユニット60を斜め後方から見た図であり、図10(b)は、右部基板支持ユニット60を斜め前方から見た図である。
右部基板支持ユニット60は、右部基板ユニット40を支持する右部基板支持部材61と、右部基板支持部材61をベース部材20に連結する右部基板連結部材66と、を有している。
右部基板支持部材61は、基本形状が直方体状の部材であり、後部に、右部基板ユニット40の右部基板保持部材50の回転軸52を回転可能に支持する円柱状の孔が形成された2つの軸受62と、カバー部材950の後述するフック954を受け入れるフック溝63とを有している。2つの軸受62は、右部基板支持部材61の後端面から後方に突出するように設けられているとともに、上下方向に所定の間隔で並んでおり、上下方向に孔が形成されている。そして、2つの軸受62の間のスペースが前後方向に抜けるように左側面61a(図10(a)では右側面)から凹んだ凹部61bが形成されている。フック溝63は、2つの軸受62の間であって2つの軸受62よりも右方(図10(a)では左方)に設けられている。
また、右部基板支持部材61は、前部の上部から下部にかけて、ネジ孔が形成された複数のボス64と、前端面から前方に突出するように設けられベース部材20の突起孔23に挿入される複数の突起65とを有している。また、右部基板支持部材61には、後述する上部基板支持部材71のピン74が嵌め込まれるピン孔61cが形成されている。
図11は、上部基板支持ユニット70の概略構成を示す斜視図である。図11(a)は、上部基板支持ユニット70を斜め後方から見た図であり、図11(b)は、上部基板支持ユニット70を斜め前方から見た図である。
上部基板支持ユニット70は、ランプ制御基板320Bを支持する上部基板支持部材71と、上部基板支持部材71をベース部材20に連結する上部基板連結部材76と、を有している。
上部基板支持部材71は、基本形状が直方体状の部材であり、後部に、ランプ制御基板320Bを支持する基板支持部72が設けられている。また、上部基板支持部材71は、前部の右部と左部に、ネジ孔が形成された2つのボス73と、右部基板支持部材61の後部に設けられたピン孔61cに嵌め込まれるピン74とを有している。なお、上部基板支持部材71の下端部は、上部基板連結部材76の下端部よりも下方に突出しており、図14(b)に示すように、遊技板111の板面に略直交する方向に補強部材30の骨格部31と重層となる関係にある。
図12は、カバー支持ユニット80の概略構成を示す斜視図である。図12(a)は、カバー支持ユニット80を斜め後方から見た図であり、図12(b)は、カバー支持ユニット80を斜め前方から見た図である。
カバー支持ユニット80は、カバー部材950を回転可能に支持するカバー支持部材81と、カバー支持部材81を補強部材30に保持する保持部材85と、保持部材85を上下方向にスライド可能に補強部材30に圧入された圧入ピン89とを有している。
カバー支持部材81は、後部の上部と下部それぞれに、カバー部材950に設けられた回転軸953の軸受け82が設けられている。また、カバー支持部材81の前部には、前端面から前方に突出する複数(本実施の形態においては2つ)の突起83が設けられている。この複数の突起83は、補強部材30の骨格部31に形成された突起用孔31bに嵌め込まれる。また、カバー支持部材81には、保持部材85の後述する前方突出部88を挿入するための貫通孔84が形成されている。
圧入ピン89は、保持部材85に形成された長孔86の幅よりも大きな外径の円板状部89aを有する。
下部基板支持ユニット90は、図8に示すように、前部が開口した箱形状の部材である。そして、下部基板支持ユニット90は、補強部材30の後面と接触するように左部(図8では右側の部位)から外側に突出した突出部91を有している。そして、下部基板支持ユニット90は、突出部91に形成された孔を介してボルトなどにより補強部材30の骨格部31に締め付けられる。図4に示すように、この下部基板支持ユニット90の後部に、遊技制御基板200Bが取り付けられる。
カバー部材950は、画像表示ユニット500および右部基板ユニット40の後部を覆う平板状の覆い部951と、覆い部951の右部(図5では左側の部位)から前方に突出した前方突出部952とを有する、断面L字状の部材である。覆い部951の左部(図5では右側の部位)には、上下方向に所定の間隔で並んで配置された2つの回転軸953が設けられている。前方突出部952の先端部には鋭角に屈曲したV字状に形成されたフック954が設けられている。また、覆い部951には、貫通孔955が複数形成されている。
以上のように構成されたカバー部材950は、覆い部951の左部に設けられた2つの回転軸953がカバー支持ユニット80のカバー支持部材81の軸受け82に嵌め込まれることで、カバー支持部材81に対して回転可能に支持される。そして、カバー部材950のフック954が右部基板支持部材61のフック溝63に嵌め込まれることで、画像表示ユニット500および右部基板ユニット40の後部を覆う状態に保持される。
以上のように構成された遊技盤110は以下に記すようにして組み立てられる。
先ず、可動役物115が固定された遊技板111の後部に、ベース部材20が取付けられる。そして、ベース部材20の後部に、補強部材30が取付けられ、その後上部基板支持ユニット70および右部基板支持ユニット60、下部基板支持ユニット90が取付けられる。そして、右部基板支持ユニット60に右部基板ユニット40が取付けられ、上部基板支持ユニット70にランプ制御基板320Bが取付けられ、下部基板支持ユニット90に遊技制御基板200Bが取付けられる。右部基板支持ユニット60に右部基板ユニット40を取付けるにあたっては、右部基板ユニット40を下方に移動させることによって、右部基板ユニット40の右部基板保持部材50の2つの回転軸52を、それぞれ右部基板支持部材61の軸受62に嵌め込むことで行う。なお、ランプ制御基板320Bが取り付けられた状態の上部基板支持ユニット70をベース部材20に取り付けてもよい。また、遊技制御基板200Bが取り付けられた状態の下部基板支持ユニット90を補強部材30に取り付けてもよい。
組み立てる者は、右部基板ユニット40を回転させた状態で、ベース部材20の後部の開口部から画像表示ユニット500を挿入し、画像表示ユニット500の収納ケース650に設けられた2つの締付部651を、それぞれ補強部材30の右前方突出部32の左方屈曲部32b、左前方突出部33の右方屈曲部33bに載せる。そして、ボルトなどの固定部材を、左方屈曲部32bに形成された複数の雌ネジ32cおよび右方屈曲部33bに形成された複数の雌ネジ33cに締め付けることで、画像表示ユニット500を補強部材30に固定する。
このようにして遊技盤110は組み立てられる。
なお、遊技板111とベース部材20とを結合するタイミングは限定されない。例えば、画像表示ユニット500およびカバー部材950が取り付けられた状態の支持ユニット10を、可動役物115が固定された遊技板111に取り付けてもよい。
先ず、ベース部材20の後部に、補強部材30と、上部基板支持ユニット70と、右部基板支持ユニット60とを取り付けるとともに、右部基板支持ユニット60に右部基板ユニット40を、上部基板支持ユニット70にランプ制御基板320Bを取り付ける。その後、補強部材30の上部外屈曲部35と下部外屈曲部36との間に他の画像表示部1001を挟み込みながら他の画像表示ユニット1000を、左から右へ(図15では右から左へ)スライドさせることで取り付ける。その後、ボルトなどの固定部材を、補強部材30に形成された複数の雌ネジ33cに締め付けることで、他の画像表示ユニット1000を補強部材30に固定すればよい。
なお、画像表示ユニット500の液晶表示部800のインチサイズよりも大きな表示画面の他の画像表示部1001を用いると、遊技制御基板200Bを配置するスペースがなくなるが、図15に示したように、遊技制御基板200Bは、ベース部材20の後部の下部に取り付ければよい。
Claims (1)
- 遊技領域を形成する遊技板と、
前記遊技板に直接的または間接的に取り付けられて遊技に関連する画像を表示する画像表示部と、
遊技に関連する制御を行うとともに、前記遊技板の板面に略直交する方向に当該遊技板に対して前記画像表示部よりも離れた位置において、当該画像表示部と重層となるように当該遊技板に直接的または間接的に取り付けられた制御基板と、
前記制御基板の表面の一部を覆う覆い部材と、
を備え、
前記覆い部材は、前記制御基板に実装されたコンデンサを覆わずに当該覆い部材の表面から露出させ、
前記制御基板を支持するとともに、前記遊技板の前記板面に略平行な軸を回転軸として回転することで前記画像表示部と重層となる位置と重層とならない位置とに移動可能に取り付けられる支持部材をさらに有し、
前記覆い部材は、前記支持部材に取り付けられ、
前記支持部材は、前記重層とならない位置において前記遊技板の前記板面に略直交する方向に前記画像表示部を組み付け可能とする
ことを特徴とする遊技機。
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