JP5851180B2 - 告知放送用受信機 - Google Patents
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Description
また、制御手段は、無線受信手段が他の告知放送用受信機から伝送線路に異常がある旨を示す信号を無線受信した場合に、受信手段にて受信された告知放送信号を、無線送信手段にて他の告知放送用受信機に無線送信させるので、伝送線路に異常がある旨の信号を受信したことをトリガとして当該告知放送信号の無線送信を開始することができ、伝送線路の異常があった後から迅速に当該告知放送信号を無線送信することが可能となる。
まず実施の形態1について説明する。この形態は、他の告知放送用受信機に接続された伝送線路に異常がある場合において、緊急放送を含む告知放送信号を受信した場合に、当該告知放送信号を無線送信する形態である。
最初に、実施の形態1に係る告知放送システムの構成を説明する。図1は告知放送システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、告知放送システム1は、センター側に配置されたセンター装置2、各住戸に配置された告知放送用受信機3、及びセンター装置2から送信された信号を告知放送用受信機3に送信する伝送系統9を備えて構成されている。このうち、センター装置2は告知放送信号を送信するものであり、公知のセンター装置2と同様に構成することができる。また、伝送系統9は、ヘッドエンド90、このヘッドエンド90から各住戸の告知放送用受信機3に至る伝送線路91、さらに、この伝送線路91に配置された、アンプ92、分配増幅器93、分配器94、及び保安器95を備えて構成されている。ヘッドエンド90は、センター装置2から送信された信号を受信し、この信号をレベル増幅した上で伝送線路91に送出する増幅送信手段である。伝送線路91は、告知放送信号を送信する送信線路であり、例えば、CATV信号を伝送するCATV伝送線路(同軸ケーブル)を備えて構成される。アンプ92は、伝送線路91を流れる信号を増幅する増幅手段である。分配増幅器93は、信号を増幅した上で、各住戸に向けて分配する分配増幅手段である。分配器94は、分配増幅器93にて増幅された信号を各住戸に向けて分配する分配手段である。保安器95は、各住戸に設けられ、伝送線路91に乗って告知放送用受信機3に至る直流成分を制御する。なお、特記する構成を除き、センター装置2、告知放送用受信機3、及び伝送系統9は、公知の装置又はシステムと同様に構成することができる。
次に、告知放送用受信機3の電気的構成について説明する。図1に示したように、告知放送用受信機3は、通信部30、操作部32、音声切換え部33、音量調整部34、アンプ35、スピーカ36、表示部37、制御部38、音声情報格納部39、及び記憶部40を備えている。
この通信部30は、検出部31を備えている。検出部31は、伝送線路91の異常の有無を検出する検出手段である。この検出部31の具体的な検出内容については、例えばセンター装置2から伝送線路91を介して常時送られる告知放送の搬送波の有無を検出することにより、伝送線路91の異常の有無を検出する。ここで、「伝送線路の異常」とは、伝送線路91を介して告知放送信号を受信できないことを意味するものであり、例えば自己又は他の告知放送用受信機3と接続されている伝送線路91が断線していること、あるいは自己又は他の告知放送用受信機3と伝送線路91が接続されていないこと等が該当する。
また、筐体41の正面には、筐体41の内部に設けたスピーカ36から出力された音を、当該筐体41の外部に放出するための音響孔42が設けられている。
次に、このように構成された実施の形態1に係る告知放送用受信機3が実行する告知放送処理について説明する。図4は、実施の形態1に係る告知放送用受信機3が実行する告知放送処理のフローチャートである。なお、以下の説明では、「ステップ」を「S」と略記する。この音声処理の実行タイミングは任意で、例えば告知放送処理は告知放送用受信機3の電源が投入された場合に実行される(実施の形態2の告知放送処理についても同様)。
このように実施の形態1によれば、通信部30は伝送線路91を介して受信された告知放送信号を、他の告知放送用受信機3にアンテナ51を介して送信し、他の告知放送用受信機3から無線送信された告知放送信号をアンテナ51を介して受信するので、告知放送用受信機3間で告知放送信号の無線通信を行うことができ、伝送線路91に異常がある場合であっても告知放送信号を安定して受信することができる。これにより、伝送線路91に異常がある場合でも、告知放送信号を受信できるようにするために、センター装置2に無線用アンテナ設備を設けたり、あるいは所定エリア毎に中継設備を設ける等の大規模な設備の増設を行う必要がない。
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、自己が属するグループと同じグループに属する他の告知放送用受信機3に接続された伝送線路91に異常がある場合において、自己が属するグループに関する告知放送信号を受信した場合に、当該告知放送信号を無線送信する形態である。なお、実施の形態2の構成は特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
最初に、実施の形態2に係る告知放送システム1の基本構成を説明する。図5は実施の形態2に係る告知放送システム1の構成を示すブロック図である。この図5に示すように、告知放送システム1は、センター側に配置されたセンター装置2、各住戸に配置された告知放送用受信機3、及び、センター装置2から送信された信号を告知放送用受信機3に送信する伝送系統9を備えて構成されている。ここで、告知放送用受信機3は、基本的には実施の形態1と同様に構成されているが、実施の形態1とは異なる記憶部40を備えて構成されている。
この告知放送用受信機3の記憶部40について説明する。記憶部40は、実施の形態1と同様に、告知放送用受信機3の各種制御に必要な情報を記録する記憶手段であり、特に自己が属するグループに関する信号であるか否かを一意に識別するためのグループアドレスを特定するためのグループアドレス情報を格納するグループアドレス情報格納手段である。
次に、このように構成された実施の形態2に係る告知放送用受信機3が実行する告知放送処理について説明する。図6は、実施の形態2に係る告知放送用受信機3が実行する告知放送処理のフローチャートである。ただし、この告知放送処理におけるSB1−SB3、SB5−SB8、SB10−SB13、SB15−SB17は、図4に示した実施の形態1の処理のSA1−SA8、SA10−SA12、SA14−SA16と同じであるため、その説明を省略する。
このように実施の形態2によれば、制御部38は、通信部30が他の告知放送用受信機3から伝送線路91に異常がある旨を示す信号をアンテナ51を介して受信した場合に、当該伝送線路91に異常がある旨を示す信号が自己の属するグループに関する信号である場合にのみ、当該通信部30にて伝送線路91を介して受信された告知放送信号をアンテナ51を介して他の告知放送用受信機3に送信させるので、伝送線路91に異常がある場合でも、告知放送信号に基づく自己の属するグループの告知放送を他の告知放送用受信機3を介して継続して行うことができる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成できる。
上述した各実施の形態では、伝送線路91に異常がない告知放送用受信機3が伝送線路91に異常がある告知放送用受信機3に告知放送信号を無線送信すると説明したが、上述した各実施の形態の処理に限定されない。例えば、伝送線路91に異常がある告知放送用受信機3が、伝送線路91に異常がない告知放送用受信機3から告知放送信号を無線受信し、さらに伝送線路91に異常がある他の告知放送用受信機3に当該無線受信した告知放送信号を無線送信してもよい。これにより、一層広い地域において、告知放送用受信機3同士による告知放送信号の無線通信が可能となる。
また、自己又は他の告知放送用受信機3と接続されている伝送線路91に異常がある場合に伝送線路表示灯37dを点灯又は点滅させると説明したが、例えば、当該伝送線路91に異常がある場合に、緊急放送表示灯37b、一般放送表示灯37c、図示しない告知再生表示灯、又は図示しないラジオ再生表示灯を点灯又は点滅させたり、あるいはスピーカ36にて音声を出力させてもよい。
具体的には、実施の形態1においては、緊急放送表示灯37b、一般放送表示灯37c、図示しない告知再生表示灯、又は図示しないラジオ再生表示灯を用いる場合に、SA5の処理において(他の告知放送用受信機3と接続されている伝送線路91に異常がある場合)、制御部38は、緊急放送表示灯37b及び一般放送表示灯37cを同時に点滅させる。また、SA12の処理において(自己の告知放送用受信機3と接続されている伝送線路91に異常がある場合)、制御部38は、図示しない告知再生表示灯及びラジオ再生表示灯を同時に点滅させる。
あるいは、スピーカ36を用いる場合に、SA5の処理において、制御部38は、スピーカ36にて「ウーウー 他の受信機の伝送線路に異常があります」といった音声メッセージを繰返し出力させる。また、SA12の処理において、制御部38は、スピーカ36にて「ウーウー 自己の受信機の伝送線路に異常があります」といった音声メッセージを繰返し出力させる。
この場合において、復旧した伝送線路91に接続された告知放送用受信機3は、伝送線路91が復旧したことを示す復旧信号をアンテナ51を介して通信部30にて送信し、異常がなかった告知放送用受信機3は、当該復旧信号を受信することにより、告知放送信号の無線送信を中止してもよい。
具体的には、実施の形態1においては、SA1の処理において、伝送線路91に異常がなかった場合であって(SA1、No)、さらに記憶部40に記憶された処理履歴の中で直近のSA1の処理にて伝送線路91に異常があった場合に、制御部38は復旧信号をアンテナ51を介して通信部30にて送信させる。また、SA3の処理において、制御部38は通信部30が伝送線路91に異常がある旨を示す信号又は復旧信号をアンテナ51を介して受信したか否かを判定し、通信部30が復旧信号をアンテナ51を介して受信した場合(SA3、Yes)、当該復旧信号を記憶部40に記憶し、伝送線路表示灯37dを消灯させる。さらに、SA10の処理において、制御部38は、伝送線路91に異常がある旨を示す信号が記憶部40に記憶されていないと判定する。以上のような処理により、伝送線路91に異常があった告知放送用受信機3から復旧信号を受信したことをトリガとして、告知放送信号の無線送信を中止でき、告知放送用受信機3の消費電力を低減することができる。
ただし、SA10の処理において、複数の告知放送用受信機3から受信した異常がある旨を示す信号と、当該複数の告知放送用受信機3から受信した復旧信号と、当該異常がある旨を示す信号及び当該復旧信号に付加されたアドレスであって(アドレスの具体的な付加については、例えば、告知放送用受信機3が、異常がある旨を示す信号又は復旧信号を無線送信する際に、これら信号に記憶部40に記憶されたアドレスを付加する等)、各告知放送用受信機3を一意に識別するアドレスとが相互に関連付けて記憶部40に記憶される場合に、複数の告知放送用受信機3の一部のアドレスと異常がある旨の信号とが関連付けて記憶されているものの、当該アドレスと復旧信号とが関連付けて記憶されていない場合には、制御部38は、伝送線路91に異常がある旨を示す信号が記憶部40に記憶されていると判定し、告知放送信号の無線送信を継続させてもよい。
2 センター装置
3 告知放送用受信機
9 伝送系統
30 通信部
31 検出部
32 操作部
32a 告知再生スイッチ
32b ラジオ再生スイッチ
33 音声切換え部
34 音量調整部
34a ボリュームスイッチ
35、92 アンプ
36 スピーカ
37 表示部
37a 電源表示灯
37b 緊急放送表示灯
37c 一般放送表示灯
37d 伝送線路表示灯
38 制御部
39 音声情報格納部
40 記憶部
41 筐体
41a 正面カバー
41b 背面カバー
42 音響孔
51 アンテナ
90 ヘッドエンド
91 伝送線路
93 分配増幅器
94 分配器
95 保安器
Claims (4)
- 告知放送信号を伝送線路を介して受信する受信手段と、
前記受信手段にて受信された前記告知放送信号を、他の告知放送用受信機に無線送信する無線送信手段と、
他の告知放送用受信機から無線送信された前記告知放送信号を受信する無線受信手段と、
前記伝送線路の異常の有無を検出する検出手段と、
前記検出手段が前記伝送線路の異常を検出した場合に、前記無線送信手段にて前記伝送線路に異常がある旨を示す信号を他の告知放送用受信機に無線送信させ、
前記無線受信手段が他の告知放送用受信機から前記伝送線路に異常がある旨を示す信号を無線受信した場合に、前記受信手段にて受信された告知放送信号を、前記無線送信手段にて他の告知放送用受信機に無線送信させる制御手段と、
を備える告知放送用受信機。 - 前記制御手段は、
前記受信手段が前記告知放送信号を受信した場合に、当該告知放送信号に緊急放送が含まれているか否かを判定し、含まれている場合には、当該告知放送信号を前記無線送信手段にて他の告知放送用受信機に無線送信させる、
請求項1に記載の告知放送用受信機。 - 自己が属するグループに関する信号であるか否かを一意に識別するためのグループアドレスを特定するためのグループアドレス情報を格納する記憶手段を備え、
前記制御手段は、
前記検出手段が前記伝送線路の異常を検出した場合に、前記無線送信手段にて前記伝送線路に異常がある旨を示す信号に前記記憶手段に格納されている前記グループアドレス情報を付加して他の告知放送用受信機に無線送信させ、
前記無線受信手段が他の告知放送用受信機から前記伝送線路に異常がある旨を示す信号を無線受信した場合に、当該告知放送信号を受信できない旨を示す信号が自己の属するグループに関する信号であるか否かを、当該告知放送信号を受信できない旨を示す信号に付加されたグループアドレス情報と前記記憶手段に格納されている前記グループアドレス情報とに基づいて判定し、当該告知放送信号を受信できない旨を示す信号が自己の属するグループに関する信号である場合には、前記受信手段にて受信された告知放送信号を、前記無線送信手段にて他の告知放送用受信機に無線送信させる、
請求項1に記載の告知放送用受信機。 - 前記制御手段は、
前記無線受信手段が他の告知放送用受信機から前記告知放送信号を無線受信した場合に、当該告知放送信号が自己の属するグループに関する信号であるか否かを、当該告知放送信号に付加された前記グループアドレス情報と前記記憶手段に格納されている前記グループアドレス情報とに基づいて判定し、当該告知放送信号が自己の属するグループに関する信号である場合には、当該告知放送信号に基づいて告知放送を行う、
請求項3に記載の告知放送用受信機。
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