JP5849619B2 - 液滴検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液滴検出装置等に関する。
液滴を検出する液滴検出装置は、例えば点滴装置の一部として使用される。液滴検出装置は、例えば光源と、光源からの光を受け取る受光センサーとを備える。このような液滴検出装置では、光源と受光センサーとの間を通過する液滴によって受光センサーに到達する光が変化することを検出して液滴をカウントすることができる。特許文献1は、液滴によって受光センサーに到達する光が変化し、その結果として受光センサーからの出力信号(例えば図4のV2)が変化する様子を示している。
特開2002−191692号公報
例えば、特許文献1の点滴装置で液滴数だけを求める場合には、受光センサーからの出力信号に基づく信号(例えば図4のV4)の極小値をカウントすることで、落下する液滴の数(液下数)を把握することができる。ここで、例えば極小値は落下する液滴の中心が、光源から受光センサーへの光束の中心部を通るときに対応する。
ここで、医療に使用される点滴装置では、1分間の滴下数を厳密に管理する必要がある。しかし、特許文献1の点滴装置では、例えば外乱光の影響により液滴数を誤ってカウントする可能性がある。また、有色透明の液体であるか無色透明の液体であるかによって極小値の大きさに変化が生じる可能性があるが、液体の性質に影響されることなく正確な液滴数をカウントすることが好ましい。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものである。本発明のいくつかの態様によれば、外乱光等に影響されずに正確な液滴数をカウントすることができる液滴検出装置等を提供することができる。
(1)本発明は、液滴を検出する液滴検出装置であって、液滴が通過する経路に交叉する光を照射する発光部と、前記発光部から照射された光を入力光とし、前記入力光の変化に応じた第1の信号を出力する受光部と、前記発光部と前記受光部との間を通過する液滴を検出する液滴検出部と、前記液滴検出部は、前記第1の信号の2つの極値を検出した場合に、1滴の液滴が通過したと判断する。
(2)この液滴検出装置において、前記液滴検出部は、前記発光部と前記受光部との間を液滴が通過する場合に、前記受光部への入力光の光量が低下することで生じる前記第1の信号の変化を、前記2つの極値として検出してもよい。
これらの発明によれば、受光部は入力光の変化に対応して変化する第1の信号を出力する。そして、液滴検出部は、1滴の液滴が発光部と受光部との間を通過する過程で生じる2回の入力光の変化を第1の信号の2つの極値として把握できる。そして、液滴検出部はこの2つの極値を検出して初めて1滴の液滴が通過したと判断するので、1つの極値を検出して1滴をカウントする場合と比べて、外乱光等に影響されずに通過した液滴数(以下、単に液滴数又は滴下数ともいう)を正確にカウントすることができる。なお、極値とは極大値、または極小値である。また、「第1の信号の2つの極値を検出」とは、直接的な検出だけでなく間接的な検出を含む。そのため、第1の信号に基づく信号から2つの極値を検出してもよい。ここで、1滴の液滴が発光部と受光部との間を通過するのは、例えば液滴が発光部と受光部との間を落下する場合が考えられるが、これに限るものではない。
ここで、1滴の液滴が通過する過程で生じる2回の入力光の変化とは、受光部への入力光の光量が低下することで生じる変化であってもよい。液滴は通過の過程で、まずその下端部が受光部への入力光の一部を散乱させて、その後、その上端部が受光部への入力光の一部を散乱させる。そのため、1滴の液滴が通過する過程で必ず入力光の変化が2回生じることになる。また、光の光量が低下することで生じる変化を把握するので、明るい光が外乱として入射された場合にも、正確な液滴数をカウントすることができる。そして、有色透明の液体であるか無色透明の液体であるかによっても影響されない。
なお、液滴が通過する経路に交叉する受光部への入力光は、発光部から照射される。発光部は後述する実施例のように連続光を照射してもよいし、間欠的に光を照射してもよい。入力光は液滴が通過する経路に垂直に交差することが好ましいが、これに限るものではない。
(3)この液滴検出装置において、前記第1の信号に基づく信号である第2の信号の出力レベルを調整する調整部を含み、前記調整部は、前記発光部と前記受光部との間に液滴が存在して、当該液滴の中心が前記入力光で作る光束の中心部を通る場合の前記第2の信号の出力レベルと、前記発光部と前記受光部との間に液滴が存在していない場合の前記第2の信号の出力レベルとが同じになるように調整してもよい。
(4)この液滴検出装置において、前記受光部は、フォトダイオードであって、前記第1の信号として光電流を出力し、前記液滴検出部は、オペアンプと帰還抵抗とを備える電流電圧変換回路を含み、前記調整部は、前記オペアンプの基準電圧および前記帰還抵抗の抵抗値の少なくとも一方を変化させて、前記第2の信号の出力レベルを調整してもよい。
これらの発明によれば、第2の信号の出力レベルを調整することで、より外乱光等に影響されずに正確な液滴数をカウントすることができる液滴検出装置を実現する。ここで、調整部は、液滴の中心が入力光で作る光束の中心部を通る場合の第2の信号の出力レベルと、発光部と受光部との間に液滴が存在していない場合の第2の信号の出力レベルとが同じになるように調整してもよい。このとき、液滴の下端部および上端部が受光部への入力光の一部を散乱させるときの変化に対応して、第2の信号が大きく変化する。そのため、第1の信号の極値を容易に検出でき、正確な液滴数をカウントすることができる。
ここで、液滴検出部は、フォトダイオードからの光電流を受け取る電流電圧変換回路を含んでいてもよい。調整部は、オペアンプと帰還抵抗とを備える電流電圧変換回路について、帰還抵抗の抵抗値を調整することで容易に第2の信号の出力レベルを調整できる。また、調整部は、オペアンプの基準電圧を調整することでも第2の信号の出力レベルを調整できる。
(5)この液滴検出装置において、前記液滴検出部は、前記第2の信号と、所定の閾値とを比較するコンパレーターを含み、前記コンパレーターの出力に基づいて、前記2つの極値を検出してもよい。
本発明によれば、コンパレーターを使用してデジタル信号を生成し、その変化から極値を検出する。そのため、極値の検出が容易にできる。
(6)この液滴検出装置において、前記液滴検出部は、所定の時間の経過を計るタイマーを含み、前記2つの極値のうち1つ目の極値を検出してから、前記タイマーが計る所定の時間内に2つ目の極値を検出しない場合には、警告信号を出力してもよい。
本発明によれば、1滴の液滴が通過する過程で必ず生じる2回の入力光の変化に対応する2つの極値を検出するが、1つ目が検出されてから一定時間経過後も2つ目の極値が検出されない場合には警告を発する。そのため、液滴検出装置の使用者はエラーの発生を把握することができる。
なお、所定の時間とは、例えば液滴の下端部が受光部への入力光に達してから、上端部が入力光から出るまでの、数〜数十usで設定してもよい。この数値は、液滴の大きさや受光部への入力光が作る光束の幅で決定されてもよい。
(7)この液滴検出装置は、点滴装置の一部であってもよい。
本発明によれば、正確な液滴数をカウントすることができる点滴装置を実現することが可能である。
第1実施形態の液滴検出装置のブロック図。 第1実施形態の液滴検出装置を含む点滴装置の図。 図3(A)〜図3(D)は受光部への入力光が変化する様子を表す図。 図4(A)〜図4(C)は第1実施形態の液滴検出部の信号を表す図。 第1変形例の液滴検出装置のブロック図。 図6(A)〜図6(B)は第1変形例の液滴検出部の信号を表す図。 第2変形例の液滴検出装置のブロック図。 図8(A)〜図8(B)は第2変形例の液滴検出部の信号を表す図。 第3変形例の液滴検出装置のブロック図。 図10(A)〜図10(B)は第3変形例の液滴検出部の信号を表す図。
1.第1実施形態
第1実施形態の液滴検出装置について図1〜図4(C)を参照して説明する。ここで、液滴検出装置とは特定の装置に限るものではないが、光を横切って通過する液滴を検出する装置であって、少なくとも液滴数をカウントする機能を有するものとする。
1.1.液滴検出装置の構成
図1は本実施形態の液滴検出装置1の構成を示す図である。液滴検出装置1は、発光部10、受光部20、液滴検出部30、調整部60を含む。発光部10は、液滴が通過する経路に交叉する光を照射する。以下の例では、液滴は落下し、その落下の経路と交叉する光が照射されるとして説明する。本実施形態の発光部10は、連続光を照射する発光ダイオード12を含む。発光ダイオード12は、本実施形態のように赤外発光ダイオードでもよいし、白色発光ダイオードなど他の種類であってもよい。発光部10は、抵抗値Rである抵抗15を含む回路で構成されている。抵抗値Rは、例えば発光ダイオード12の定格電流に基づく適切な電流が回路に流れるように定めてもよい。
受光部20は、発光部10から照射された光を入力光とし、例えば液滴が光を散乱させたり収束させたりすることで生じる入力光の変化に応じた第1の信号210を出力する。発光部10から照射された光は、光の経路(光路110)を通って受光部20の入力光となる。本実施形態の受光部20は、受光素子としてフォトダイオード22を含む。そして、第1の信号210は、具体的には光電流Ipdである。
液滴検出部30は、オペアンプ72と帰還抵抗74とを備える電流電圧変換回路と、判定回路76を含む。オペアンプ72の入力端子は、固定の電位Vddを供給する電源、およびフォトダイオード22に接続されている。帰還抵抗74の抵抗値はRである。本実施形態の液滴検出部は、光電流Ipdを電圧に変換して第2の信号310を生成する。
つまり、液滴検出部30は、液滴の落下に対応して変化する第2の信号310を出力する。第2の信号310は、例えば、後述するように1滴の液滴の落下に対応して2つのピーク(極値)を有する信号であってもよい(図4(C)参照)。判定回路76は、例えば第2の信号310の2つの極値を検出して、1滴の滴下があったと判定し、出力信号320を生成してもよい。判定回路76は、例えば第2の信号310をサンプリングして、微分処理を行い、極値を検出してカウントする回路であってもよい。そして、カウント値の半分の値を出力信号320(すなわち、滴下数)としてもよい。
調整部60は、制御信号330によって帰還抵抗74の抵抗値Rを調整する。調整部60は例えば第2の信号310を受け取り(図外)、液滴の中心が受光部20への入力光で作る光束の中心部を通る場合の第2の信号310の出力レベルと、発光部と受光部との間を液滴が落下していない場合の第2の信号310の出力レベルとが同じになるように抵抗値Rを調整してもよい。なお、調整部60は、制御信号330によってオペアンプの基準電圧(図1の例ではVdd)を調整してもよい。
なお、図1では発光部10、受光部20、液滴検出部30が共に電位Vddを供給する電源に接続されているように図示されているが、異なった電位を用いてもよい。発光部10の電源電位は、発光ダイオード12の種類によって定められることが多い。例えば、白色発光ダイオードならば3V程度であり、赤色発光ダイオードならば1.6V程度の場合もある。受光部20は、フォトダイオード22に逆方向のバイアス電圧をかけて使用し、その容量を小さくすることで高速に動作させる。このバイアス電圧を、例えば発光部10と関係なく設定してもよい。
図2は本実施形態の液滴検出装置1を、点滴装置1000の一部として用いた場合の構成図である。なお、図1と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。点滴装置1000では、点滴用バッグ40からの液滴44が、落下経路46に沿って点滴筒42を落下する。ここで、液滴44は、輸液チューブ48を通って患者の体内に投与される薬である。液滴44は無色透明の場合もあるし、有色透明の場合もある。
点滴装置1000において、点滴用バッグ40からの液滴44の一滴の量は規格により決まっている。そのため、液滴検出装置1は、1滴の量を計算する必要はないが滴下数を正確に数える必要がある。図2のように、液滴検出装置1は、点滴筒42を挟んで発光ダイオード12とフォトダイオード22とが向かい合うように設置される。光路110は、この例では液滴の落下経路46と垂直に交叉しているものとする。なお、フォトダイオード22の受光部の前にスリット(図外)を設けてもよい。スリットによって光路110の幅(ここでは、鉛直方向の長さ)を制限することにより、容易に液滴端を検出できるようにするためである。このとき、発光ダイオード12側にスリットを設けてもよい。
1.2.第2の信号の変化
図3(A)〜図3(D)は、液滴44が光束112を通過して、受光部への入力光が変化する様子を表す。なお、図1〜図2と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。
図3(A)は、液滴44が落下しているが、まだ光束112に達していない様子を示す。このとき、フォトダイオード22は、液滴44が無い場合と同じ光量を受け取り、受光部への入力光に変化はない。
なお、光束112とは、光路110(図2参照)を通る光のうちフォトダイオード22への入力光が作る光の束である。そして、図2には、光束112の中心を示す点線(中心部113)と液滴44の中心45が示されている。以下では、光束112の中心部113と液滴44の中心45との関係に基づいて説明をする。
図3(B)は、液滴44の下端が光束112にかかっているが、まだ中心45は中心部113に達していない状態を示す。このとき、液滴44はレンズのように作用し、入力光の一部を矢印114の方向に屈折させてしまう。そのため、フォトダイオード22が受け取る光量が減少し、図3(A)に比べて暗い状態になる。
図3(C)は、液滴44の中心45が光束112の中心部113に達した状態を示す。液滴44はレンズのように作用し、多くの光を矢印114の方向に屈折させて集める。そのため、フォトダイオード22が受け取る光量が多くなり、図3(A)に比べて明るい状態になる。
図3(D)は、まだ液滴44の上端が光束112にかかっているが、液滴44は光束112を通過しようとしている状態を示している。このとき、図3(B)の場合と同じく、液滴44はレンズのように作用し、入力光の一部を矢印114の方向に屈折させてしまう。そのため、フォトダイオード22が受け取る光量が減少し、図3(A)に比べて暗い状態になる。
図4(A)〜図4(C)は、図3(A)〜図3(D)のように液滴44が光束112を通過するときの第2の信号310(図1参照)の変化の様子を示す図である。なお、図1〜図3(D)と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。
図4(A)は、第2の信号310の変化を表しており、暗い場合には高電位側へと変化し、明るい場合には低電位側へと変化する。図4(A)の最初の状態、すなわち電位Vであるときは、図3(A)の液滴通過前に対応する。そして、電位Vddへの変化(図4(A)の(a1))は、図3(B)の液滴通過開始時に対応する。その後の電位が0となる変化(図4(A)の(b))は、図3(C)の液滴通過中に対応する。そして、再びの電位Vddへの変化(図4(A)の(a2))は、図3(D)の液滴通過完了直前に対応する。なお、第2の信号310は、第1の信号210(光電流Ipd)を変換して得られるものであり、第2の信号310における極値は第1の信号210における極値に対応する。また、電位Vは例えばVdd/2である。
ここで、従来の手法では、第2の信号310が得られた場合には、明るくなったときの極値(図4(A)の(b)が対応)を検出して、その数をカウントするのが一般的であった。この手法では、極値のカウント値がそのまま液滴の数に対応するという利点がある。
しかし、明るくなった場合の極値を検出する場合には、外乱光によって一時的に明るくなった場合にも誤検出しやすいという問題が生じる。例えば、蛍光灯の光が外乱光である場合には周期的(例えば50Hz)に誤検出をしてしまい、カウントした滴下数が実際と大きく乖離する問題が生じ得る。
また、別の問題として図4(B)のような場合があり得る。図4(B)は、有色透明の液体を検出する場合であって、明るくなったときの極値が、無色透明の液体を検出する場合(例えば図4(A)が対応)に比べて著しく小さい。このとき、図4(B)の(b)で示す極値は、液滴通過前の電位Vとほぼ同じであるため、極値を見逃してしまう可能性がある。
そこで、液滴の下端部、上端部が受光部への入力光の一部を散乱させて、暗くなった場合の極値である(a1)、(a2)に注目すると、図4(A)〜図4(B)のように、液体が無色透明であっても有色透明であっても液滴通過前の電位Vに比べて大きく変化することがわかる。また、この2つの変化は、液滴の大きさや落下速度で決まる所定時間内に連続して生じる。よって、所定時間内に2つの変化があることを検出することで、容易に外乱(例えばノイズ)による変化と区別することができる。
以上のように、暗くなった場合の2つの極値である(a1)、(a2)を検出することで外乱光や液体の性質に影響されることなく正確な液滴数をカウントできる。液滴検出装置は、暗くなった場合の2つの極値である(a1)、(a2)を所定時間内に検出した場合に、1滴の液滴があったとして例えばカウンターをインクリメントすればよい。
ここで、発生原理から2つの極値である(a1)、(a2)は必ず連続して起こるので、例えば最初の極値である(a1)を検出してから、所定時間内に(a2)が検出されない場合に、液滴検出装置は異常があったと判断することができる。このとき、例えば使用者に対して警告を発して、故障等の有無の確認を促してもよい。このような機能を備えることで、例えば点滴装置として使用される場合に、信頼性の向上を図ることができる。
図4(A)〜図4(B)の波形であっても正確な滴下数をカウントすることは可能である。しかし、図4(C)のように2つの極値である(a1)、(a2)だけを表す波形が得られれば後段の処理にとっても好ましい。以下に、図4(C)のような波形を得るための調整方法について図1を再び参照して説明する。
第2の信号310をVとすると、Vは電位Vdd、抵抗値R、光電流Ipdを用いてV=Vdd−R×Ipdで表される。すると、液滴通過前の光電流をIpd0とした場合に、0=Vdd−R×Ipd0を満たすように抵抗値Rを選択すれば図4(C)のような波形が得られる。すなわち、R=Vdd/Ipd0とすればよい。
調整部60は、例えば前記の式に基づく計算で抵抗値Rを調整してもよい。また、例えば第2の信号310を受け取りながら抵抗値Rを調整してもよい。このとき、図4(C)のように、液滴の中心が入力光で作る光束の中心部を通る場合の第2の信号310の出力レベルと、発光部と受光部との間を液滴が落下していない場合の第2の信号310の出力レベルとを同じにするように調整を行う。なお、調整部60は、オペアンプの基準電圧を調整してもよい。
このとき、抵抗値Rやオペアンプの基準電圧の調整といった簡単な手法で、図4(C)のような第2の信号310を生成できる。そして、このように検出感度を高めた信号から、判定回路は2つの極値を容易に把握でき、さらに正確に滴下数をカウントすることが可能になる。
2.変形例
2.1.第1変形例
本実施形態の第1変形例について図5〜図6(B)を用いて説明する。なお、図1〜図4(C)と同じ要素については同じ番号、符号を付しており説明を省略する。第1変形例では、第1実施形態の場合と異なり、受光部20Aのフォトダイオード22Aのアノード側を接地し、液滴検出部30Aのオペアンプ72Aの入力端子の一方を接地している。この場合でも、第1実施形態の場合と同じように、2つの極値を検出して正確な液滴数をカウントできる。
図5は第1変形例の液滴検出装置1Aのブロック図である。前記のようにフォトダイオード22Aのアノード側、オペアンプ72Aの入力端子の一方が接地されている以外は、第1実施形態の構成と同じである。
ここで、第2の信号310AをVとすると、Vは抵抗値R、光電流Ipdを用いてV=R×Ipdで表される。つまり、第1実施形態とは反対に、明るくなった場合にはVが大きくなり、暗くなるとゼロに近づく。
図6(A)〜図6(B)は、第2の信号310Aの変化を表す。図6(A)は、第1実施形態の図4(A)に対応する。極性は逆になっているが、フォトダイオード22Aへの入力光の一部が、液滴の下端部、上端部で散乱されることで生じる2つの極値が明確に現れている。
そして、図6(B)のように、調整部が例えば抵抗値Rを適宜調整することで、第1実施形態の図4(C)に対応する2つの極値である(a1)、(a2)のみが表れる波形を得ることができる。なお、その他の構成や処理については第1実施形態と同じであり、説明を省略する。
2.2.第2変形例
本実施形態の第2変形例について図7〜図8(B)を用いて説明する。なお、図1〜図6(B)と同じ要素については同じ番号、符号を付しており説明を省略する。第2変形例では、液滴検出部30Bは第2の信号310と閾値Vthとを比較するコンパレーター80を含み、その比較結果を表すデジタル信号312が判定回路76に入力される。
このとき、判定回路76は例えばMCUであって、プログラムによって2つの極値を把握して1滴の液滴があったと判断してもよい。
図7は第2変形例の液滴検出装置1Bのブロック図である。前記のように液滴検出部30Bはコンパレーター80を含み、デジタル信号312が判定回路76に入力されるが、それ以外は第1実施形態の構成と同じである。
図8(A)〜図8(B)は、第2変形例の液滴検出部の信号を表す図である。なお、図4(A)〜図4(C)、図6(A)〜図6(B)と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。
コンパレーター80の閾値Vthは、液滴通過前に対応する電位Vと、図8(A)の(a1)および(a2)における極大値(ここではVdd)との間のある電位であってもよい。このとき、図8(B)のようにデジタル信号312を得ることができる。
判定回路76は、図8(A)の(a1)および(a2)に対応して値がローレベル(“0”)からハイレベル(“1”)へと変化するデジタル信号312を取得する。そのため、判定回路76を例えばロジック回路で構成することもできるし、MCUでプログラマブルに構成することもできる。そのため、柔軟な回路設計が可能になる。
2.3.第3変形例
本実施形態の第3変形例について図9〜図10(B)を用いて説明する。なお、図1〜図8(B)と同じ要素については同じ番号、符号を付しており説明を省略する。第3変形例では、液滴検出部30CはADコンバーター82を含み、ADコンバーター82で例えば10ビットのデジタル信号314に変換された第2の信号310が判定回路76に入力される。
このとき、判定回路76は例えばMCUであって、プログラムによって2つの極値を把握して1滴の液滴があったと判断してもよい。
図9は第3変形例の液滴検出装置1Cのブロック図である。前記のように液滴検出部30CはADコンバーター82を含み、デジタル信号314が判定回路76に入力されるが、それ以外は第1実施形態の構成と同じである。
図10(A)〜図10(B)は、第3変形例の液滴検出部の信号を表す図である。なお、図4(A)〜図4(C)、図6(A)〜図6(B)、図8(A)〜図8(B)と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。
ADコンバーター82は、第2の信号310をDmin〜Dmaxのデジタル信号314へと変換する。図10(A)は、図4(A)と同じであり、第2の信号310の変化の例を表す。そして、図10(B)は、図10(A)に対応するデジタル信号314である。
判定回路76は、例えば得られたデジタル信号314について、微分処理をして極値である(a1)、(a2)を求めてもよい。微分処理とは、例えばデジタル信号314の連続する値の差分を求め、差分値の符号の変化を見て極値であると判定する処理であってもよい。また、調整部60は、制御信号330によってADコンバーター82のリファレンス電圧を調整し、図10(B)のように(a1)、(a2)においてDmaxとなるようにしてもよい。このとき、判定回路76は、デジタル信号314がDmaxであるか否かを検出するだけで、2つの極値を把握することができる。
3.その他
これらの例示に限らず、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。
なお、前記の実施の形態では、2つの極値を検出して1つの液滴の落下とすることで正確な滴下数をカウントする。しかし、例えばタイマーを有する場合には、そのうちの一方だけを検出して、所定時間内に検出される他方については検出を省略(マスク)してもよい。このとき、極値の検出数をそのまま滴下数とすることが可能になる。
また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1,1A,1B,1C…液滴検出装置、10…発光部、12…発光ダイオード、15…抵抗、20,20A…受光部、22,22A…フォトダイオード、30,30A,30B,30C…液滴検出部、40…点滴用バッグ、42…点滴筒、44…液滴、45…中心、46…落下経路、48…輸液チューブ、60…調整部、72,72A…オペアンプ、74…帰還抵抗、76…判定回路、80…コンパレーター、82…ADコンバーター、110…光路、112…光束、113…中心部、114…矢印、210…第1の信号、310,310A…第2の信号、312…デジタル信号、314…デジタル信号、320…出力信号、330…制御信号、1000…点滴装置

Claims (6)

  1. 液滴を検出する液滴検出装置であって、
    液滴が通過する経路に交叉する光を照射する発光部と、
    前記発光部から照射された光を入力光とし、前記入力光の変化に応じた第1の信号を出力する受光部と、
    前記発光部と前記受光部との間を通過する液滴を検出する液滴検出部と、
    前記第1の信号に基づく信号である第2の信号の出力レベルを調整する調整部と、を含み、
    前記液滴検出部は、
    前記第1の信号の2つの極値を検出した場合に、1滴の液滴が通過したと判断し、
    前記調整部は、
    前記発光部と前記受光部との間に液滴が存在して、当該液滴の中心が前記入力光で作る光束の中心部を通る場合の前記第2の信号の出力レベルと、
    前記発光部と前記受光部との間に液滴が存在していない場合の前記第2の信号の出力レベルとが同じになるように調整する液滴検出装置。
  2. 請求項1に記載の液滴検出装置において、
    前記液滴検出部は、
    前記発光部と前記受光部との間を液滴が通過する場合に、前記受光部への入力光の光量が低下することで生じる前記第1の信号の変化を、前記2つの極値として検出する液滴検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の液滴検出装置において、
    前記受光部は、
    フォトダイオードであって、
    前記第1の信号として光電流を出力し、
    前記液滴検出部は、
    オペアンプと帰還抵抗とを備える電流電圧変換回路を含み、
    前記調整部は、
    前記オペアンプの基準電圧および前記帰還抵抗の抵抗値の少なくとも一方を変化させて、前記第2の信号の出力レベルを調整する液滴検出装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液滴検出装置において、
    前記液滴検出部は、
    前記第2の信号と、所定の閾値とを比較するコンパレーターを含み、
    前記コンパレーターの出力に基づいて、前記2つの極値を検出する液滴検出装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の液滴検出装置において、
    前記液滴検出部は、
    所定の時間の経過を計るタイマーを含み、
    前記2つの極値のうち1つ目の極値を検出してから、前記タイマーが計る所定の時間内に2つ目の極値を検出しない場合には、警告信号を出力する液滴検出装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の液滴検出装置は、点滴装置の一部である液滴検出装置。
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