JP5848635B2 - ロータリダンパ - Google Patents

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Description

本発明は、ロータリダンパの改良に関する。
従来、ロータリダンパにあっては、シャフトと、上記シャフトを周方向への回転を許容しつつ軸支する一対のサイドパネルと、これらのサイドパネルで挟持されて内部に作動室を形成するケースと、上記シャフトに設けられて上記作動室を一方室と他方室とに区画するベーンとを備えて構成されている。
そして、ロータリダンパは、たとえば、シャフトに外部から回転力が加わると、シャフトの回転に伴ってベーンが作動室内で移動して一方室を縮小し、他方室を拡大するよう動作し、縮小される一方室から拡大される他方室へ移動する油の流れに減衰弁で抵抗を与えることで、シャフトの回転を抑制する減衰力を発揮するようになっている(特許文献1参照)。
特開平8−177928号公報
このようなロータリダンパを車両のサスペンションに組み込んで使用する場合を考えると、ロータリダンパには、車体の浮き上がりや沈み込みを規制するクッションを備えておらず、これらクッションをロータリダンパ外へ設ける必要があった。
そのため、ストッパをサスペンションに設ける必要があって、車両を構成する部品点数が増加して車両の重量増加を招くだけでなく、ストッパを設けるスペースの確保が必要であった。
そこで、本発明は、上記した不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、車両の重量増加を招かず車両に対してクッションの搭載スペースを要求しないロータリダンパを提供することである。
上記した課題を解決するために、本発明の課題解決手段は、中空部を備えたケースと、上記ケースを挟む一対のサイドパネルと、上記各サイドパネルに回転自在に軸支され上記中空部内に挿入されて上記中空部内を略扇状の一つ以上の作動室と略扇状のクッション室を区画するシャフトと、上記シャフトの外周に設けられて上記作動室を一方室と他方室とに区画するベーンと、上記シャフトの外周に設けられて上記クッション室内に収容されるストッパと、上記クッション室内に上記ストッパに対して上記シャフトの周方向両側に固定されて上記ストッパに衝合可能な一対のクッションとを備え、上記作動室中であって上記ベーンが揺動しない範囲に上記ケースおよび上記作動室内に充填される流体よりも単位体積当たりの質量が軽量な物体を設置した
以上のように構成されたロータリダンパにあっては、クッション室にストッパに衝合可能なクッションを設けたので、車両のサスペンションにロータリダンパを組み込めばクッションもサスペンションに組み込まれた状態となって、ロータリダンパ外にクッションを設ける必要がなくなる。
本発明のロータリダンパによれば、車両を構成する部品点数が増加して車両の重量増加を招くことがなく、車両にストッパを設けるスペースの確保を要求することもない。また、ベーンが作動室内で揺動し得ない範囲内に作動室内に充填される流体およびケースよりも単位体積当たりの質量が軽量な材料で形成した物体が設置されているため、ロータリダンパの軽量化を図ることができる。
一実施の形態におけるロータリダンパの縦断面図である。 一実施の形態におけるロータリダンパの横断面図である。 一実施の形態のロータリダンパにおけるクッションの斜視図である。 一実施の形態の一変形例におけるロータリダンパの横断面図である。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1および図2に示すように、一実施の形態におけるロータリダンパDは、中空部21を備えたケース4と、当該ケース4を挟む一対のサイドパネル2,3と、当該各サイドパネル2,3に回転自在に軸支され上記中空部21内に挿入されて当該中空部21内を略扇状の作動室Rと略扇状のクッション室Cを区画するシャフト1と、当該シャフト1の外周に設けられて作動室Rを一方室R1と他方室R2とに区画するベーン5と、シャフト1の外周に設けられてクッション室C内に収容されるストッパ6と、クッション室C内にストッパ6に対してシャフト1の周方向両側に固定されて当該ストッパ6に衝合可能な一対のクッション7,8とを備えて構成されており、シャフト1をケース4に対して周方向へ回転させると、このシャフト1の回転を抑制する減衰力を発揮する。
以下、このロータリダンパDの各部について詳細に説明する。まず、シャフト1は、先端に設けられて図示しない継手等への連結を可能とするセレーション1aと、途中に設けた他部よりも大径な拡径部1bと、当該拡径部1bの外周であって周方向に180度の位相をもって設けたベーン5とストッパ6とを備えている。なお、上記したところでは、図外の継手等への連結のためにセレーション1aを設けているが、接続方法はこれに限定されない。
ベーン5は、この実施の形態では、先端に円弧状面を備えており、サイドパネル2側となる図1中上端、先端およびサイドパネル3側となる図1中下端にかけて、コ字状のシール9が装着されており、このシール9は、ケース4、サイドパネル2,3に摺接してベーン5、ケース4とサイドパネル2,3の間をシールしている。
ストッパ6は、この実施の形態では、先端に円弧状面を備えており、サイドパネル2側となる図1中上端、先端およびサイドパネル3側となる図1中下端にかけて、コ字状のシール10が装着されており、このシール10は、ケース4、サイドパネル2,3に摺接してストッパ6、ケース4とサイドパネル2,3の間をシールしている。
サイドパネル2は、この実施の形態の場合、筒状でシャフト1の図1中上端が挿通されるシャフト保持部2aと、シャフト保持部2aの図1中下端外周に設けたフランジ状のキャップ部2bと、キャップ部2bに同一円周上に間隔を開けて設けた複数のボルト挿通孔2cとを備えている。また、シャフト保持部2aの内周には、シャフト1の図1中上方側に摺接する筒状のベアリング11が装着され、シャフト保持部2aの内周であってこのベアリング11よりも図1中下方となるケース4側には環状のシール部材12が装着され、同じくシャフト保持部2aの内周であってこのベアリング11よりも図1中上方となる反ケース4側にはシャフト1の外周に摺接する環状のUパッキン13と環状のダストシール14とがそれぞれ装着されている。
シール部材12は、シャフト1の拡径部1bとサイドパネル2の内周に摺接して、シャフト1とサイドパネル2との間をシールしている。Uパッキン13は、シャフト1の外周に密着してシャフト1とサイドパネル2との間をシールしている。また、図1中最上方となる最外方に設けたダストシール14は、シャフト1とサイドパネル2との間へ外方からの塵や埃の侵入を防止している。
他方、サイドパネル3は、この実施の形態の場合、有底筒状であってシャフト1の図1中下端が挿入されるシャフト保持部3aと、シャフト保持部3aの図1中上端外周に設けたフランジ状のキャップ部3bと、キャップ部3bに同一円周上に間隔を開けて設けた複数のボルト挿通孔3cとを備えている。また、シャフト保持部3aの内周には、シャフト1の図1中下端外周に摺接する筒状のベアリング16が装着され、シャフト保持部3aの内周であってこのベアリング16よりも図1中上方となるケース4側には環状のシール部材17が装着され、同じくシャフト保持部3aの内周であってこのベアリング16よりも図1中下方となる反ケース4側にはシャフト1の外周に摺接する環状のUパッキン18が装着されている。
シール部材17は、シャフト1の拡径部1bとサイドパネル3の内周に摺接して、シャフト1とサイドパネル3との間をシールしている。Uパッキン18は、シャフト1の外周に密着してシャフト1とサイドパネル3との間をシールしている。
なお、サイドパネル3は、シャフト保持部3aにおける底部が閉塞されているので、ダストシールは設けられていないが、シャフト保持部3aの底部を塞がずにシャフト1の下端を外方へ突出させるのであれば、ダストシールを設けることもできる。
ケース4は、作動室Rを形成する中空部21を備えたケース本体20と、ケース本体20の側部に設けたバルブブロック22と、ケース本体20の図1中上端側にサイドパネル2の各ボルト挿通孔2cに符合する位置に設けた複数の螺子孔23と、ケース本体20の図1中下端側にサイドパネル3の各ボルト挿通孔3cに符合する位置に設けた複数の螺子孔24とを備えて構成されている。
ケース4の図1中上方には、サイドパネル2が積層されて、ボルト挿通孔2cに通したボルト25を螺子孔23に螺着することで、これらが一体化される。また、ケース4の図1中下方には、サイドパネル3が積層されて、ボルト挿通孔3cに通したボルト26を螺子孔24に螺着することで、これらが一体化される。なお、ボルト25,26は、強度上要求される数を用いればよく、ボルト25,26の数に対応する数のボルト挿通孔2c,3cおよび螺子孔23,24を設ければよい。
そして、中空部21にシャフト1を挿通しつつ、ケース4に上述のようにしてサイドパネル2,3を取り付けると、中空部21が密閉されてシャフト1によって略扇状の作動室Rと略扇状のクッション室Cが形成される。
作動室Rは、シャフト1に設けたベーン5によって、それぞれ、一方室R1と他方室R2とに区画され、たとえば、作動油等の流体が封入される。なお、ケース4のケース本体20の図1中上下端には、中空部21の外周を取り巻くOリング27,28が装着されていて、ケース4とサイドパネル2,3との間がシールされ、作動室Rが密閉される。
一方室R1は、図2では、シャフト1の軸から見てベーン5の右側に区画され、他方室R2は、シャフト1の軸から見てベーン5の左側に区画されており、シャフト1が図2中で時計回りに回転する場合、ベーン5によって他方室R2が拡大されるとともに一方室R1が縮小され、反対に、シャフト1が図2中で反時計回りに回転する場合、ベーン5によって他方室R2が縮小されるとともに一方室R1が拡大されるようになっている。
なお、作動室Rは、この場合、一つのみが設けられているが、二つ以上設けてもよく、その場合には、作動室Rの設置数とシャフト1に設けるベーン5の設置数とを同じくし、各作動室R内をベーン5で一方室R1と他方室R2に区画すればよい。そして、たとえば、シャフト1を一方向に回転する場合に拡大される室を一方室R1として流路を設けてこれらを連通し、それ以外の室を他方室R2として流路を設けてこれらを連通するようにすればよい。なお、流路は、たとえば、シャフト1やサイドパネル2,3に設けることができる。
クッション室Cは、シャフト1に設けたストッパ6によって、それぞれ、右室C1と左室C2とに区画され、たとえば、これ例では、気体が封入されている。なお、クッション室Cもまた、Oリング27,28によって密閉されている。
また、ケース4のクッション室Cに臨む内壁のうち、円弧状壁SW1を挟む側壁SW2,SW3には、それぞれ、ケース4の軸方向に沿ってクッション室Cに通じるとともに入口よりも幅広の膨部31を備えた凹部30が設けられている。詳しくは、凹部30は、断面角丸長方形状の膨部31と、この膨部31をクッション室Cへ連通する入口を構成する入口部32とを備え、この入口部32は、膨部31よりも幅狭となっている。膨部31の形状は、その幅Wが入口部32の幅wよりも広ければよいので、上記以外の形状を採用することができる。
この凹部30には、それぞれ、クッション7,8が装着されている。クッション7,8は、図3に示すように、基端に、上記膨部31の形状に略一致した外周形状を持ちこれに嵌合する断面角丸長方形状の凸部33と、入口部32に挿入される中間部34と、凹部30から突出してクッション室C内に配置される断面D字状のクッション部35とを備えて構成されている。凸部33の外周形状は、膨部31に嵌合可能なように、膨部31の形状に応じた形状であればよい。
このクッション7,8を凹部30に装着するには、膨部31に凸部33を、入口部32に中間部34をケース4の軸方向にスライドさせながら挿入することで行うことができる。そして、このようにケース4にクッション7,8を装着した後、ケース4にサイドパネル2,3を取り付けると、クッション7,8はサイドパネル2,3によってケース4の軸方向に抜けることがなく、また、膨部31に凸部33が嵌合されるので、ケース4に対してクッション7,8をクッション室C側へ引き出そうとしても引き出すことができず、クッション7,8はケース4に固定される。
これらクッション7,8は、ストッパ6に対してシャフト1の周方向両側に固定されているので、シャフト1がケース4に対して回動しクッション室C内でストッパ6がクッション室Cの中央から所定量揺動すると当該ストッパ6に衝合して、ストッパ6の移動を抑制するようになっている。なお、クッション7,8の長さは、この実施の形態では等しくしているが、異なっていてもよく、ストッパ6がクッション室Cの中央からクッション7,8に衝合するまでの揺動量を異ならしめるようにしてもよい。
なお、この実施の形態の場合、クッション室Cは気体が封入されストッパ6によって右室C1と左室C2とに区画されていて、右室C1と左室C2のうちストッパ6が揺動する際に圧縮される方の圧力が上昇して気体ばねとして機能するようになっているが、ストッパ6がクッション室Cを二つの室に区画しない場合には、気体ばねとして機能しないようにすることも可能である。
戻って、ケース4のケース本体20からバルブブロック22へかけて一方室R1と他方室R2とを連通する減衰通路40が設けられており、バルブブロック22には、減衰通路40の途中に配置されて一方室R1から他方室R2へ向かう流体の流れのみを許容しつつ当該流れに抵抗与える減衰弁42と、減衰弁42に並列して減衰通路40に配置され他方室R2から一方室R1へ向かう流体の流れのみを許容するチェック弁43と、減衰通路40の途中であって減衰弁42に対しては直列に配置されて他方室R2から一方室R1へ向かう流体の流れのみを許容しつつ当該流れに抵抗与える減衰弁44と、減衰弁44に並列して減衰通路40に配置され一方室R1から他方室R2へ向かう流体の流れのみを許容するチェック弁45と、減衰通路40の途中であって減衰弁42と減衰弁44の間に接続されるアキュムレータ46とが設けられている。
したがって、シャフト1が時計回りに回転して、ベーン5が一方室R1を圧縮すると、一方室R1から押し出された流体は、減衰弁42およびチェック弁45を通過し減衰通路40を通じて、拡大する他方室R2へ移動することになり、この流体の流れに減衰弁42が抵抗を与えることで、一方室R1と他方室R2とに差圧を生じせしめて、上記シャフト1の回転を抑制する減衰力を発揮する。
他方、シャフト1が反時計回りに回転して、ベーン5が他方室R2を圧縮すると、他方室R2から押し出された流体は、減衰弁44およびチェック弁43を通過し減衰通路40を通じて、拡大する一方室R1へ移動することになり、この流体の流れに減衰弁44が抵抗を与えることで、他方室R2と一方室R1とに差圧を生じせしめて、上記シャフト1の回転を抑制する減衰力を発揮する。
なお、本実施の形態にあっては、ストッパ6もクッション室C内で揺動するので、気体ばねとしても機能するから、ロータリダンパDは減衰力に加えてばね力も発揮する。
ロータリダンパDでは、シャフト1の回転による一方室R1の拡大或いは縮小分の容積は、他方室R2の縮小或いは拡大分の容積に等しくなるので、シリンダとピストンとピストンロッドとで構成される直動片ロッド型のダンパのようにシリンダ内容積変化を補償する必要はないが、温度変化による流体の体積変化、この場合、流体の体積変化を補償する必要があるので、アキュムレータ46を設置して上記流体の温度変化による体積変化を補償するようにしている。また、アキュムレータ46は、封入される流体に所定圧の圧力を作用させていて、流体の見掛け上の剛性を高めて減衰力発生応答性を向上させる。
なお、ケース4のケース本体20の内周であってシャフト1の拡径部1bの外周に摺接する部位とケース本体20の上下端にかけてコ字状のシール47が装着されている。よって、シール47、ベーン5に設けたシール9、シール部材12,17、Oリング27,28とで、一方室R1と他方室R2とが密にシールされ、一方室R1と他方室R2とが減衰通路40以外で連通しないようになっている。
以上のように構成されたロータリダンパDにあっては、ケース4内にクッション室Cを形成し、シャフト1の外周に当該クッション室C内で揺動するストッパ6を設け、クッション室Cにストッパ6に衝合可能なクッション7,8を設けたので、車両のサスペンションにロータリダンパDを組み込めばクッション7,8もサスペンションに組み込まれた状態となって、ロータリダンパD外にクッションを設ける必要がなくなる。
したがって、このロータリダンパDによれば、ロータリダンパDの外にクッションを設ける必要がなくなるので、車両を構成する部品点数が増加して車両の重量増加を招くことがなく、車両にストッパを設けるスペースの確保を要求することもない。よって、ロータリダンパDは、四輪車の車体の振動を抑制するサスペンション用途への使用に適する。
さらに、この実施の形態のロータリダンパDにあっては、ケース4に軸方向に沿ってクッション室Cに通じるとともに入口よりも幅広の膨部31を備えた凹部30を設け、クッション7,8の基端に膨部31に嵌合する凸部33を設けて、クッション7,8をケース4に固定したので、クッション7,8がケース4から脱落することがないので、クッション効果が失われることがない。また、ケース4へクッション7,8の組付は、ケース4の軸方向へスライドさせることで容易に行うことができ、組付性も良好である。
また、このロータリダンパDにあっては、ストッパ6がクッション7,8によって、揺動範囲が規制されるため、この揺動範囲の規制によってベーン5が作動室R内で揺動し得ない範囲(図1中格子網掛部分)がある場合、この範囲内に作動室R内に充填される流体およびケース4よりも単位体積当たりの質量が軽量な材料で形成した物体Mを設置することでロータリダンパDの軽量化を図ることも可能である。
上記したところでは、クッション室Cは、作動室Rと分離されていて、気体が充填されているので、ロータリダンパDを軽量化することができる。これに対して、クッション室C内に作動室Rに充填される流体を充填する場合、右室C1を一方室R1に連通し、左室C2を他方室R2に連通し、右室C1を一方室R1として機能させるとともに左室C2を他方室R2として機能させるようにしてもよい。また、クッション室C内に作動室Rに充填される流体を充填する場合であってストッパ6がクッション室Cを右室C1と左室C2とに区画しない場合には、クッション室Cを一方室R1或いは他方室R2に連通するようにしてもよい。このように、クッション室Cに作動室Rに充填される流体と同じ流体を充填することで、シャフト1周りをシールするシール部材12,17が経年劣化によって多少の漏れが生じてクッション室Cから作動室R内に別種の流体が混入してしまうことを阻止することができるので、ロータリダンパDは、安定した減衰力を発揮することができる。
なお、クッション7,8を図4に示すような形状としてもよい。図4に示したクッション7,8は、基端に設けた断面形状が略円形状の凸部51と、凸部51から伸びてクッション室Cへ突出する衝合部52とを備えており、この場合、凹部30に設けた膨部31の断面形状も円形状とされていてクッション7,8の凸部51が嵌合可能なようにしてある。また、クッション7,8の凸部51の先端には軸方向に沿って溝51aが設けてあり、衝合部52の幅Lは、凹部30の入口の幅w以下とされている。クッション7,8が上述のように構成されることで、クッション7,8がストッパ6によって凹部30側へ向けて圧縮された際に、クッション7,8の溝51aが潰れることでクッション7,8の衝合部52の凹部30内への逃げが許容される。このように、クッション7,8がストッパ6によって圧縮される際に、溝51aが潰れて衝合部52が凹部30内に進入することが許容されるから、クッション7,8が側壁SW2,3とストッパ6との間に挟み込まれることがなく、クッション7,8の摩耗や劣化を抑制することができる。なお、衝合部52の先端に衝合部52の幅Lよりも幅広のクッション部を設けてこのクッション部をストッパ6に衝合させるようにしても、衝合部52の長さを充分に確保しておきクッション7,8がストッパ6によって圧縮されても側壁SW2,3へ当該クッション部が接触しないようにしておくことで、クッション7,8の摩耗や劣化を抑制することができる。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
本発明は、種々の用途のロータリダンパに利用でき、たとえば、車両のサスペンションに使用されるロータリダンパに利用することができる。
1 シャフト
2,3 サイドパネル
4 ケース
5 ベーン
6 ストッパ
7,8 クッション
21 中空部
31 膨部
30 凹部
33,51 凸部
51a 溝
C クッション室
D ロータリダンパ
M 物質
R 作動室
R1 一方室
R2 他方室

Claims (4)

  1. 中空部を備えたケースと、
    上記ケースを挟む一対のサイドパネルと、
    上記各サイドパネルに回転自在に軸支され上記中空部内に挿入されて上記中空部内を略扇状の一つ以上の作動室と略扇状のクッション室を区画するシャフトと、
    上記シャフトの外周に設けられて上記作動室を一方室と他方室とに区画するベーンと、
    上記シャフトの外周に設けられて上記クッション室内に収容されるストッパと、
    上記クッション室内に上記ストッパに対して上記シャフトの周方向両側に固定されて上記ストッパに衝合可能な一対のクッションとを備え
    上記作動室中であって上記ベーンが揺動しない範囲に上記ケースおよび上記作動室内に充填される流体よりも単位体積当たりの質量が軽量な物体を設置したことを特徴とするロータリダンパ。
  2. 上記ケースに軸方向に沿って上記クッション室に通じるとともに入口よりも幅広の膨部を備えた凹部を設け、上記クッションの基端に上記膨部に嵌合する凸部を設けて、上記クッションを上記ケースに固定したことを特徴とする請求項1に記載のロータリダンパ。
  3. 上記クッションの凸部の先端に軸方向に沿って溝を設け、上記クッションの凸部から伸びて上記クッション室へ突出する部位の幅を上記凹部の入口の幅以下としたことを特徴とする請求項2に記載のロータリダンパ。
  4. 上記クッション室に上記作動室に充填される流体を充填したことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のロータリダンパ。
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