JP5848629B2 - 遊技機における遊技盤の互換防止構造 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球が流下可能な遊技領域が前面に設けられると共に該遊技領域から外れた部位に設けられた遊技盤構成部品を備えた遊技盤を、機体を構成する枠部材に形成された遊技盤保持部に着脱可能に取り付けて構成される遊技機における遊技盤の互換防止構造に関するものである。
パチンコ機等に代表される遊技機は、機体を構成する枠部材(中枠)と、該中枠に設けられた遊技盤保持部に取り付けられる遊技盤とを備えている。前記遊技盤は、合板(ベニヤ)製や合成樹脂等から略矩形に形成された板状部材であり、その前面に遊技領域が設けられると共に、その裏面に各種遊技部品が取り付けられる設置部材が着脱可能に配設されている。前記遊技領域内には、該遊技領域内を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置、特別入賞装置、球案内部材および釘等が配設されている。前記設置部材には、遊技盤に形成された開口を介して該遊技盤の前側から視認可能な図柄表示装置や、演出装置および発光装置等の電子部品等が取り付けられている。
このようなパチンコ機にあっては、前記遊技盤および中枠(これらに組み付けられる部品・装置を含む。以下同じ)が一定の組み合わせで使用されることを前提として、パチンコ機全体が所定基準に適合するかにつき公的機関により検査され、この検査に合格したパチンコ機を遊技に供することが求められている。従って、遊技盤や中枠の個々が所定基準に適合するとしても、検査対象とは異なる組み合わせの遊技盤と中枠とを組み付けたパチンコ機は全体として正式な検査を受けていないことから、このようなパチンコ機が遊技に供されるのは好ましくない。そこで、遊技盤を特定の中枠にのみに設置し得るよう構成する技術が提案されており、該技術として例えば特許文献1に開示されるものが知られている。すなわち、特許文献1に記載のパチンコ機では、遊技盤側に嵌合突部または嵌合凹部からなる識別部を形成すると共に、中枠側には遊技盤に形成した識別部と一致して嵌合可能な嵌合凹部または嵌合突部からなる被識別部を形成して、遊技盤の識別部と中枠の被識別部とが一致する場合にのみに該遊技盤を該中枠に取り付け得るようにして、遊技盤の互換防止が図られるようになっている。
特開平5−184717号公報
ところで、特許文献1に開示の遊技機では、遊技盤や中枠に識別部または被識別部を直接形成する形態となっており、複数種の遊技機がある場合には各遊技機毎に識別部および被識別部の形態(形状)が異なる専用の遊技盤および中枠を設計、製作することとなり、製造コストが嵩む問題がある。例えば、基本的構成をそのままに一部を若干変更する等の所謂マイナーチェンジの場合では、マイナーチェンジ前の遊技盤とマイナーチェンジ後の遊技盤との互換性をなくすためには、遊技盤の被識別部および中枠の識別部の形態を各々変更する必要があり、マイナーチェンジ毎に遊技盤および中枠を新たに設計、製作することとなって製造コストが嵩んでしまう。同様に、前記マイナーチェンジよりも大きな改良を行なって基本的構成を変更する所謂モデルチェンジの場合も、モデルチェンジ前の遊技盤とモデルチェンジ後の遊技盤との互換性をなくすためには、遊技盤の被識別部および中枠の識別部の形態を各々変更する必要があり、モデルチェンジ毎に遊技盤および中枠を新たに設計、製作することとなって製造コストが嵩む。
そこで本発明は、前述した課題を解決するために案出されたものであって、遊技盤には配設される遊技盤構成部品の形状を種別毎に変更することで、該遊技盤の本体を共用しながら互換防止を可能にした遊技機における遊技盤の互換防止構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明では、
遊技球が流下可能な遊技領域(30)を前面に設けた遊技盤(D)を、機体を構成する枠部材(B)に形成された遊技盤保持部(14)に着脱可能に取り付けて構成される遊技機における遊技盤の互換防止構造であって、
前記遊技盤(D)の前面には、該遊技盤(D)の種別毎に異なる位置に識別部(M/M1,M2)が形成された遊技盤構成部品(60,70)が前記遊技領域(30)から外れた位置に配設され、
前記枠部材(B)には、前記被識別部(S/S1,S2)に形成された複数の挿通孔(87,87)の形成間隔で離間する複数組の貫通孔(91A,91B,91C,96A,96B,96C)が、組をなす貫通孔(91A,91B,91C,96A,96B,96C)の間に他の組をなす貫通孔(91A,91B,91C,96A,96B,96C)が位置するよう直列に形成されて、枠部材(B)の種別に応じた組の貫通孔(91A,91B,91C,96A,96B,96C)に挿通孔(87,87)を整合させた前記被識別部(S/S1,S2)を固定部材(88)により固定することで、枠部材(B)の種別毎に異なる位置に被識別部(S/S1,S2)が設けられ、
前記枠部材(B)の遊技盤保持部(14)に取り付けられた被識別部(S/S1,S2)と整合する識別部(M/M1,M2)が形成された前記遊技盤構成部品(60,70)を装着した遊技盤(D)が該被識別部(S/S1,S2)および識別部(M/M1,M2)の整合下に該遊技盤保持部(14)への装着が許容されるよう構成され
前記複数組の貫通孔(91A,91B,91C,96A,96B,96C)は、前記枠部材(B)を貫通するよう形成されて、前記遊技盤保持部(14)に前記遊技盤(D)を保持した状態で当該貫通孔(91A,91B,91C,96A,96B,96C)および前記固定部材(88)を枠部材(B)の外側から視認可能に構成されたことを要旨とする。
従って、請求項1に係る発明によれば、遊技盤に配設される遊技盤構成部品の形状を該遊技盤の種別に応じた形状に形成して、遊技盤保持部と整合する形状をなす遊技盤構成部品を装着した遊技盤だけが、該遊技盤保持部への装着が許容されるよう構成したから、遊技盤の互換防止が適切に図られて、当該遊技盤が別の遊技機の枠部材における遊技盤保持部に取り付けられる等の不都合が発生しない。また遊技盤は、遊技盤構成部品を除く部分の共用化を図ることができるから、遊技盤の互換防止に関連して遊技機の製造コストが嵩むことを防止し得る。
また、枠部材の遊技盤保持部に形成された被識別部と整合する識別部が形成された遊技盤構成部品を装着した遊技盤が、該被識別部および識別部の整合下に該遊技盤保持部への装着が許容されるよう構成したから、遊技盤の互換防止が適切に図られて、当該遊技盤が別の遊技機の枠部材における遊技盤保持部に取り付けられる等の不都合が発生しない。
本願発明に係る遊技機における遊技盤の互換防止構造によれば、遊技盤に配設される遊技盤構成部品の形状を種別毎に変更するだけで、遊技盤の本体を共用しながら遊技盤の互換防止を可能とする。
実施例のパチンコ機の正面図である。 実施例のパチンコ機の背面図である。 実施例の互換防止構造を備えた第1のパチンコ機を、前枠を外した状態で示す正面図である。 図3に示す第1のパチンコ機の外枠および中枠を示す正面図である。 図3に示す第1のパチンコ機用の遊技盤を示す斜視図である。 図5に示す遊技盤を、第1コーナー部材および第2コーナー部材を分離した状態で示す斜視図である。 (a)は、第1のパチンコ機に使用される第1コーナー部材を前上方から見た斜視図であり、(b)は、(a)の第1コーナー部材を後上方から見た斜視図である。 (a)は、第1のパチンコ機に使用される第2コーナー部材を前上方から見た斜視図であり、(b)は、(a)の第2コーナー部材を後上方から見た斜視図である。 中枠に設けられた遊技盤保持部の左縁部上部に設けられた第1取付部および左縁部下部に設けられた第2取付部を示す斜視図である。 左枠部材に設けられた第1取付部に、リベットにより第1被識別部を取り付ける態様を示す斜視図である。 (a)は、初期型の第1のパチンコ機において、中枠に遊技盤を取り付ける状態を示す説明図であり、(b)は、第1回目のマイナーチェンジ後の第1のパチンコ機において、中枠に遊技盤を取り付ける状態を示す説明図であり、(c)は、第2回目のマイナーチェンジ後の第1のパチンコ機において、中枠に遊技盤を取り付ける状態を示す説明図である。 実施例の互換防止構造を備えた第2のパチンコ機を、前枠および下球皿を外した状態で示す正面図である。 第2のパチンコ機の外枠および中枠を示す正面図である。 図13に示す第2のパチンコ機用の遊技盤を示す斜視図である。 (a)は、初期型の第2のパチンコ機において、中枠に遊技盤を取り付ける状態を示す説明図であり、(b)は、第1回目のマイナーチェンジ後の第2のパチンコ機において、中枠に遊技盤を取り付ける状態を示す説明図であり、(c)は、第2回目のマイナーチェンジ後の第2のパチンコ機において、中枠に遊技盤を取り付ける状態を示す説明図である。 (a)は、第1被識別部がリベットにより第1取付部に取り付けられた状態を示す断面図であり、(b)は、第1取付部の貫通孔に挿通係止されたリベットにより種別を識別し得ることを示す説明図である。
次に、本発明に係る遊技機における遊技盤の互換防止構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。実施例では、遊技機として、パチンコ球を遊技媒体として使用する一般的なパチンコ機を例にして説明する。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、外枠Aに対して中枠Bを閉じた状態において、パチンコ機Pを正面から見た状態を基準として指称するものとする。
実施例に係るパチンコ機Pの概略構成について、図1〜図6を参照して説明する。パチンコ機Pは、図1〜図3に示すように、遊技店に設けられた「島」とも称される設置枠台(図示せず)に固定される固定枠としての外枠Aと、該外枠Aに対して着脱および開閉可能に枢支された本体枠としての中枠(枠部材)Bと、該中枠Bに着脱交換可能に取り付けられて所要の遊技領域30が画成された遊技盤Dと、中枠Bの前面側に着脱および開閉可能に枢支され、該中枠Bに配設した遊技盤Dを透視保護する透明板24が配設される前枠Cとを備えている。前記前枠Cには、パチンコ球を貯留可能な上球皿Eが前記透明板の配設部位の下方前側に組み付けられ、パチンコ球を貯留可能な下球皿Fが前記上球皿Eの下方に組み付けられると共に、前記下球皿Fの右部に操作ハンドルG1が組み付けられている。前記操作ハンドルG1を操作すると中枠Bに配設した打球発射装置G2(図3参照)が作動され、上球皿Eに貯留されたパチンコ球を遊技盤Dの遊技領域30に向けて打ち出すよう構成されている。
(中枠)
前記中枠Bは、図3および図4に示すように、上縁をなす上枠部材10と、下縁をなして、スピーカ21や前記打球発射装置G2等が設置された下枠部材11と、左側縁をなす左枠部材12と、右側縁をなす右枠部材13とから構成されている。中枠Bは、上下左右の枠部材10,11,12,13を組み付けた際に、全体が外枠Aの開口に整合する矩形枠状に形成される。そして、上下左右の枠部材10,11,12,13を組み付けた際に前後に開口する開口部分に、遊技盤Dを中枠Bの前側から着脱可能に設置されており、該開口部分が遊技盤保持部14として機能する。また、下枠部材11の上面には、遊技盤保持部14に設置される遊技盤Dを支持する台座部が形成されている。そして中枠Bは、外枠Aの左上端部および左下に設けられた第1ヒンジ機構25,25を介して外枠Aに枢支され、該中枠Bは外枠Aに対して左側端部を中心として開閉し得るようになっている。なお中枠Bは、前記上下左右の枠部材10,11,12,13が一体成形されたものであってもよい。
図4に示すように、左枠部材12の開口内側(遊技盤保持部14側)には、上下に離間する位置に、遊技盤Dの左側端部を位置決めするための位置決め部15,15が設けられている。また、上下の枠部材10,11における右端部(右枠部材13側)には、固定位置および固定解除位置に姿勢変位可能な固定具16,16が夫々設けられており、該固定具16,16により遊技盤Dの右側上下端部を中枠Bに固定し得るようになっている。従って遊技盤Dは、遊技盤保持部14に対して前側から臨ませて、先ず該遊技盤Dの左端部を前記位置決め部15,15で位置決めし、次いで該遊技盤Dの右端部の上下を前記固定具16,16で保持することで、該遊技盤保持部14に収容保持されるようになっている。一方、遊技盤保持部14から遊技盤Dを取り出すに際しては、中枠Bの前側から前記固定具16,16を操作して遊技盤Dの右端部の保持を解除することで、該遊技盤Dの取り出しが許容される。
図2および図4に示すように、前記上枠部材10の裏側には、設置枠台等に設けられた外部球供給設備(図示せず)から供給されるパチンコ球を貯留する球タンク17が配設されている。また、中枠Bの裏側における左枠部材12側に偏った位置には、前記球タンク17に接続された球通路ユニット19が上下に架設され、該球通路ユニット19に配設された球払出し装置20の駆動により球タンク17に供給されたパチンコ球を上下の球皿E,Fへ給出するよう構成されている。前記球タンク17は、遊技盤保持部14に配設された遊技盤Dの裏側上部に重なるよう形成されており、遊技盤Dの上下寸法を最大限大きくし得るようになっている(図2参照)。
(前枠)
前記前枠Cは、図1に示すように、複数の合成樹脂製の構成部品を組み合わせて中枠Bの前側全体を覆い得る形状に形成されている。そして前枠Cは、遊技盤Dの遊技領域30と同等の開口サイズの開口部23が形成されると共に、前記開口部23に臨むように透明板24が組み付けられている。また前枠Cは、前記開口部23の下側に前記上球皿Eが組み付けられ、該上球皿Eの下側に前記下球皿Fが組み付けられると共に、上部左右にスピーカ22,22が配設されている。前枠Cは、前記中枠Bの左側部に配置された第2ヒンジ機構26,26(図1、図3参照)を介して該中枠Bに対して開閉自在に枢支されると共に、中枠Bに閉成した際に遊技盤保持部14に設置した遊技盤Dの遊技領域30を開口部23を介して前面側から視認し得るよう構成される。そして、前記中枠Bに対して前枠Cを閉じた状態では、該前枠Cの下部(上球皿Eおよび下球皿Fの配設部位に対応する位置)が中枠Bの下枠部材11に対向すると共に、前記開口部23の下縁が下枠部材11より上方に位置するよう構成されている。なお、前記上球皿Eの上面には、パチンコ遊技中に遊技者が遊技内容に応じて操作する遊技用の操作ボタン27が配設されている。
(遊技盤)
前記遊技盤Dは、図3、図5および図6に示すように、ベニヤ合板や合成樹脂を材質として、前記中枠Bに設けた遊技盤保持部14の内縁形状に整合する外縁形成された略矩形で平板状の基材29を備え、その前側に遊技領域30が設けられると共に後側に設置部材40が配設されている。遊技盤Dの前側には、左下部から右上部にかけて円弧状に延在する外レール31と、この外レール31の内側に中央下部から左上部にかけて並べて配置された内レール32と、外レール31の右上部から内レール32の下部までの間に右方へ凹む湾曲形状に構成された盤面飾り部材33が配設されており、両レール31,32および盤面飾り部材33で囲まれた内側が略円形状の前記遊技領域30として構成されている。これにより、前記打球発射装置G2から発射されたパチンコ球は、外レール31と内レール32との間を通って遊技領域30の左上部に打ち出され、該遊技領域30内を流下する。但し、前記内レール32の延在長を大きく設定して、前記外レール31および該内レール32で遊技領域30を形成するようにしてもよい。
(コーナー部材)
矩形状に形成された遊技盤Dは、図5および図6に示すように、外レール31および内レール32により前記遊技領域30が略円形状に形成されていることで、遊技領域30から外れた部位、すなわち遊技盤Dの左上隅部および左下隅部に、該遊技領域30から外れた領域が形成されている。そして、遊技盤Dの左上隅部の領域(以降「第1コーナー部50」という)には、該第1コーナー部50に適合する外形形状に形成された遊技盤構成部品としての第1コーナー部材60が配設されている。また、遊技盤Dの左下隅部の領域(以降「第2コーナー部51」という)には、該第2コーナー部51に適合する外形形状に形成された遊技盤構成部品としての第2コーナー部材70が配設されている。これら第1コーナー部材60および第2コーナー部材70は、中枠Bに閉成された前枠Cで覆われて開口部23からは殆ど視認されない(図1参照)。
(第1コーナー部材)
第1コーナー部材60は、図6および図7に示すように、合成樹脂製の一体成形部材であって、前記第1コーナー部50の形状に合う外形輪郭形状に形成されている。すなわち第1コーナー部材60は、遊技盤Dの前面に沿う方向において外レール31に対向する本体部61と、前記本体部61の上側に位置するプレート部62とからなる。前記本体部61は、前後寸法が前記外レール31の前後幅と略同じで前面61Bは平坦に形成されていると共に、外レール31の外周面に対向するレール対向面61Cは、該外レール31の曲率と同じ曲率の凹状に湾曲形成されている。また、本体部61の左側面61Aは、垂直に直線状に形成され、遊技盤Dの左端縁に沿うように臨んでいる。プレート部62は、その上縁が遊技盤Dの上縁に略整合すると共に、左縁は遊技盤Dの左側縁より右側に位置している。そして、本体部61の後側における左下部およびプレート部62の後側における右上部には、該本体部61およびプレート部62の後面より後方へ突出した複数(実施例では2個)の係止ボス63が形成されている。前記各係止ボス63は、遊技盤Dの前記第1コーナー部50に、各係止ボス63,63に対応して形成された係止孔52,52(図6)に対し前側から差し込んで係合させることで、該第1コーナー部材60を第1コーナー部50の前面に固定するためのものである。そして、本体部61の左側面61Aには、該左側面61Aの内外方向へ弾性変形が可能な弾性片67が形成されている。この弾性片67は、図3に示すように、当該遊技盤Dを中枠Bの遊技盤保持部14にセットした際に、左枠部材11に弾力的に当接するようになり、中枠Bに対する該遊技盤Dのがたつきを防止するために機能する。
(第2コーナー部材)
第2コーナー部材70は、図6および図8に示すように、合成樹脂製の一体成形部材であって、前記第2コーナー部51の形状に合う外形輪郭形状に形成されている。すなわち第2コーナー部材70は、遊技盤Dの前面に沿う方向において外レール31に対向すると共に遊技盤Dの左端縁および下端縁に沿う本体部71からなる。前記本体部71は、前後寸法が前記外レール31の前後幅と略同じで前面71Bは平坦に形成されていると共に、外レール31の外周面に対向するレール対向面71Cは、該外レール31の曲率と同じ曲率の凹状に湾曲形成されている。また、本体部71の左側面71Aは、垂直に直線状に形成されて、遊技盤Dの左端縁に沿うように臨んでいる。そして、本体部71の後側における左上部および右下部には、該本体部71の後端より後方へ突出した複数(実施例では2個)の係止ボス72が形成されている。前記各係止ボス72は、遊技盤Dの前記第2コーナー部51に、各係止ボス72,72に対応して形成された係止孔53,53(図6)に対し前側から差し込んで係合させることで、該第2コーナー部材70を第2コーナー部51の前面に固定させるためのものである。また、本体部71の左側面71Aには、該左側面71Aの内外方向へ弾性変形が可能な弾性片77が形成されている。この弾性片77は、図3に示すように、当該遊技盤Dを中枠Bの遊技盤保持部14にセットした際に、左枠部材11に弾力的に当接するようになり、中枠Bに対する該遊技盤Dのがたつきを防止するために機能する。
前記遊技盤Dには、図5および図6に示すように、中央に大きな貫通口が形成されて、前後に開口する表示窓口35Aが形成された枠状装飾部材35が該貫通口の開口縁に配設されている。そして、前記設置部材40の後側に着脱可能に配設された前記図柄表示装置Hにおける図柄変動演出やその他表示演出が行われる表示部H1が、枠状装飾部材35の表示窓口35Aを介して前側から視認可能に構成されている。また遊技盤Dには、前記枠状装飾部材35の下側に、始動入賞装置36および特別入賞装置37が配設されると共に、遊技領域30内には、多数の遊技釘38や回転案内具39等の各種遊技部品が配設されている。これにより遊技盤Dは、打球発射装置G2によって遊技領域30に打ち出されたパチンコ球を、遊技釘38で誘導したり回転案内具39で振り分けて、該遊技領域30を流下するパチンコ球の動きを不規則に変化させ得るようになっている。
(設置部材)
前記設置部材40は、図2および図5に示すように、前方に開放するバケット状に形成された合成樹脂製の部材であって、前側の開放端を遊技盤Dの後面に突き合わせて該遊技盤Dに取り付けられている。設置部材40は、遊技盤Dの後面を構成する設置壁部41と、この設置壁部41の周縁から前方へ延出形成された外周壁部42と、この外周壁部42の前端から外方に向けて延出形成された縁板部43等を備え、これら設置壁部41、外周壁部42および縁板部43は一体的に形成されている。設置壁部41には、図柄表示装置Hの表示部H1が整合する表示開口44が形成されている。また前記設置壁部41の前側には、図1に示すように、前記枠状装飾部材35の表示窓口35Aに臨む装飾部材や各種可動演出装置45等が配設され、また該設置壁部41の後側には、図2に示すように、前記図柄表示装置H、当該パチンコ機Pを総合的に制御する主制御装置46、前記図柄表示装置Hの表示部H1における図柄の表示演出を行なう表示制御装置47、前記可動演出装置45やスピーカおよび照明手段等を制御する統括制御装置48、これら制御装置と機器とを中継する中継基板等が配設されている。
(互換防止構造)
次に、実施例に係る遊技盤の互換防止構造について説明する。ここでは、図1〜図6に示す中枠B(B1)および該中枠B1に装着される遊技盤D(D1)を備えるパチンコ機「第1のパチンコ機P1」と、この第1のパチンコ機P1のモデルチェンジを行なうことで該第1のパチンコ機P1と主要構成部品が異なり、図12〜図14に示す中枠B(B2)および該中枠B2に装着される遊技盤D(D2)を備えるパチンコ機「第2のパチンコ機P2」を例示する。そして、実施例の遊技盤の互換防止構造では、(1)第1パチンコ機P1と第2パチンコ機P2との間での遊技盤の互換防止、(2)第1のパチンコ機P1においてマイナーチェンジを行なった際のマイナーチェンジ前後の各第1のパチンコ機P1での遊技盤D1の互換防止、および第2のパチンコ機P2においてマイナーチェンジを行なった際のマイナーチェンジ前後の各第2のパチンコ機P2での遊技盤D2の互換防止、を図り得るようになっている。
ここで、パチンコ機Pにおける前記主要構成部品とは、当該パチンコPを構成するうえで必要不可欠で基本的な構成部品である。また主要構成部品は、前記中枠Bの遊技盤保持部14に収容保持した遊技盤Dによりパチンコ遊技を行なううえで必要不可欠で基本的な構成部材である。例えば、前記外枠A、中枠B、前枠C、打球発射装置G2等が、パチンコ機Pにおける主要構成部材である。従って、前記第1のパチンコ機P1とモデルチェンジ後の第2のパチンコ機P2とは、外側から見える部分の外見的なデザイン(前枠C、上球皿Eおよび下球皿Fのデザイン等)が異なっていると共に、前記中枠Bや前枠Cの外側から見えない基本構造も異なっている。更に、モデルチェンジにおいては、例えば遊技内容や演出内容に関して新機能が追加されたり、照明手段や装飾部材、操作ボタンやスイッチ等が更に追加されることもある。
一方、第1のパチンコ機P1におけるマイナーチェンジおよび第2のパチンコ機P2におけるマイナーチェンジは、前述した主要構成部品の基本構造については変更なし若しくは軽微な変更に留まり、主として外側から見える部分の外見的なデザインが異なるように変更するものである。例えば、前枠Cを構成する装飾パネルのデザインおよび形状の変更や、上球皿Eおよび下球皿Fのデザイン変更や、前記操作ボタン27の構成部品における一部の部品の形状や色の変更等は、マイナーチェンジにより行なわれる。
そして、第1のパチンコ機P1用の中枠B1および第2のパチンコ機P2用の中枠B2は、前述したように、主要構成部品が異なるから種別が異なる。また、第1のパチンコ機P1用の中枠B1に組み合わされる遊技盤D1および第2のパチンコ機P2用の中枠B2に組み合わされる遊技盤D2は種別が異なる。一方、第1のパチンコ機P1におけるマイナーチェンジ前の中枠B1およびマイナーチェンジ後の中枠B1は種別が異なると共に、第2のパチンコ機P2におけるマイナーチェンジ前の中枠B2およびマイナーチェンジ後の中枠B2は種別が異なっている。また、第1のパチンコ機P1におけるマイナーチェンジ前後の各中枠B1に組み合わせ可能に構成される遊技盤D1は1種類に限らず複数種類が設定される場合もあり、マイナーチェンジ前の中枠B1に組み合わせ可能に構成された複数種類の各遊技盤D1は種別が同じであり、マイナーチェンジ後の中枠B1に組み合わせ可能に構成された複数種類の各遊技盤D1は種別が同じである。但し、マイナーチェンジ前の中枠B1に組み合わせ可能に構成された各遊技盤D1とマイナーチェンジ後の中枠B1に組み合わせ可能に構成された遊技盤D1とは種別が異なっている。同様に、第2のパチンコ機P2におけるマイナーチェンジ前後の各中枠B2,B2に組み合わせ可能に構成される遊技盤D2は1種類に限らず複数種類が設定される場合もあり、マイナーチェンジ前の中枠B2に組み合わせ可能に構成された複数種類の各遊技盤D2は種別が同じであり、マイナーチェンジ後の中枠B2に組み合わせ可能に構成された複数種類の各遊技盤D2は種別が同じである。但し、マイナーチェンジ前の中枠B2に組み合わせ可能に構成された各遊技盤D2とマイナーチェンジ後の中枠B2に組み合わせ可能に構成された遊技盤D2とは種別が異なっている。
ここで表1は、実施例における中枠Bの種別と遊技盤Dの種別との対応関係を例示したものである。実施例では、中枠Bの種別の数(実施例では6つ)だけ遊技盤Dがグループ化され、中枠Bの種別毎に収容保持可能な遊技盤Dが定められている。すなわち、モデルチェンジ前の第1のパチンコ機P1では、初期型の第1のパチンコ機P1用の中枠B1、第1回目のモデルチェンジ後の第1のパチンコ機P1用の中枠B1、第2回目のモデルチェンジ後の第1のパチンコ機P1用の中枠B1とがある。そして、種別グループ1の各遊技盤D1a,D1b,D1cは初期型の第1のパチンコ機P1用の中枠B1に収容保持されるものを示し、種別グループ2の各遊技盤D1d,D1eは第1回目のマイナーチェンジ後の第1のパチンコ機P1用の中枠B1に収容保持されるものを示すと共に、種別グループ3の各遊技盤D1f,D1gは第2回目のマイナーチェンジ後の第1のパチンコ機P1用の中枠B1に収容保持されるものを示している。一方、モデルチェンジ後の第2のパチンコ機P2では、初期型の第2のパチンコ機P2用の中枠B2、第1回目のモデルチェンジ後の第2のパチンコ機P2用の中枠B1、第2回目のモデルチェンジ後の第2のパチンコ機P2用の中枠B2とがある。そして、種別グループ4の各遊技盤D2a,D2b,D2cは初期型の第2のパチンコ機P2用の中枠B2に収容保持されるものを示し、種別グループ5の各遊技盤D2d,D2eは第1回目のマイナーチェンジ後の第2のパチンコ機P2用の中枠B2に収容保持されるものを示すと共に、種別グループ6の各遊技盤D2f,D2gは第2回目のマイナーチェンジ後の第2のパチンコ機P2用の中枠B2に収容保持されるものを示している。各種別グループ1〜6に含まれる遊技盤Dの数としては、表1に示すものに限らず、遊技盤D毎に属する種別グループが都度定められる。また中枠Bは、種別が一定ではなく、モデルチェンジおよびマイナーチェンジが行なわれる毎に増加する。なお、モデルチェンジ前後の遊技盤D1,D2およびマイナーチェンジ前後の遊技盤D1,D2は、各遊技盤D1,D2を構成する前記基材29は同一形状のものが使用される。
Figure 0005848629
実施例の遊技盤の互換防止構造は、前記中枠Bの遊技盤保持部14が、モデルチェンジ前後の該中枠Bの種別毎に固有の形状が形成されていると共に、マイナーチェンジ前後の該中枠Bの種別毎に固有の形状に形成されている。また、前記遊技盤Dは、モデルチェンジ前後の該遊技盤Dの種別毎に固有の形状が形成されていると共に、マイナーチェンジ前後の該遊技盤Dの種別毎に固有の形状に形成されている。従って、中枠Bの遊技盤保持部14と整合する形状をなす遊技盤Dだけが、該遊技盤保持部14への装着が許容されるよう構成されている。具体的に、実施例の遊技盤の互換防止構造では、図3〜6および図12〜図14に示すように、中枠B(B1,B2)の遊技盤保持部14に設けられ、当該中枠B(B1,B2)の種別毎に決められた位置に設けられる中枠識別部(被識別部)S(S1,S2)と、遊技盤D(D1,D2)において前記遊技盤保持部14に設けた中枠識別部S(S1,S2)に整合する位置に設けられ、該中枠識別部S(S1,S2)に整合する形状をなす遊技盤識別部(識別部)M(M1,M2)とを有している。すなわち、組み合わせ可能な中枠Bおよび遊技盤Dにおいては、前記中枠識別部S(S1,S2)と遊技盤識別部M(M1,M2)とが整合するようになり、該中枠Bの遊技盤保持部14に対する該遊技盤Dの装着を許容する。しかしながら、組み合わせ不能な中枠Bおよび遊技盤Dにおいては、中枠識別部S(S1,S2)と遊技盤識別部M(M1,M2)とが整合せず、該中枠Bの遊技盤保持部14に対して該遊技盤Dの装着が不能となる。
そして、実施例の遊技盤の互換防止構造では、遊技盤D(D1,D2)側の遊技盤識別部M(M1,M2)が、前記第1コーナー部材60または第2コーナー部材70に形成されている。すなわち、前記中枠Bの遊技盤保持部14に設けられた前記中枠識別部S(S1,S2)と整合する位置に遊技盤識別部M(M1,M2)が設けられた第1コーナー部材60または第2コーナー部材70を装着した遊技盤Dだけが、該中枠Bに適合する組み合わせの遊技盤Dとして、該遊技盤識別部M(M1,M2)および中枠識別部S(S1,S2)の整合下に遊技盤保持部14への装着が許容されるよう構成されている。
(中枠識別部)
前記第1のパチンコ機P1用の中枠B1に設けられる第1中枠識別部S1は、図4、図5、図9および図10に示すように、左枠部材12において遊技盤保持部14の左縁部14Aの上部に設けられた第1取付部90に取り付けられ、該第1取付部90に取り付けた第1中枠識別部S1は、遊技盤D1の第1コーナー部50に取り付けられた前記第1コーナー部材60と前後に対向するように位置する。一方、前記第2のパチンコ機P2用の中枠B2に設けられる第2中枠識別部S2は、図9、図13および図14に示すように、遊技盤保持部14において左縁部14Aの下部に設けられた第2取付部95に取り付けられ、該第2取付部95に取り付けた第2中枠識別部S2は、遊技盤D2の第2コーナー部51に取り付けられた前記第2コーナー部材70と前後に対向するように位置する。
前記第1中枠識別部S1および第2中枠識別部S2は、図9および図10に示すように、中枠B1,B2とは別体に構成され、同一形状に形成されたものである。第1中枠識別部S1および第2中枠識別部S2は、略矩形のブロック状に形成された係止突部85と、前記係止突部85の左縁に該係止突部85に一体的に形成され、該係止突部85を挟んで上方および下方へ延出する取付板部86とを備えた成形部材である。係止突部85は、図10に示すように、上面および下面が水平かつ平行に形成されると共に取付板部86側および右側の突出端が垂直かつ平行に形成され、前側から見ると略正方形に形成されている。また、係止突部85の後面は、前面に対して突出端に近づくにつれて前方へ斜めに傾斜しており、該係止突部85は、取付板部86側の基端から右側の突出端に向けて前後幅が徐々に小さくなっている。前記取付板部86の係止突部85を挟んだ上部および下部には、リベット88が挿通可能なリベット挿通孔87,87が開口形成されている。各リベット挿通孔87,87は、各々の中心位置での上下距離が形成間隔Lとなるように形成されている。
(第1取付部)
第1中枠識別部S1を取り付けるための前記第1取付部90は、図10に示すように、前記左枠部材12に上下直列に配列された複数(実施例では6個)の貫通孔91から構成されている。各貫通孔91は、前記リベット88が挿通可能で、かつ該リベット88のかしめ変形させた先端が係止可能なサイズに形成されている。そして、最も上方に位置する貫通孔91(第1貫通孔91A)と上から4番目に位置する貫通孔91(第1貫通孔91A)とは、各々の中心位置での上下距離が前記形成間隔Lとなるように形成されている。また、上から2番目に位置する貫通孔91(第2貫通孔91B)と上から5番目に位置する貫通孔91(第2貫通孔91B)とは、各々の中心位置での上下距離が前記形成間隔Lとなるように形成されている。更に、上から3番目に位置する貫通孔91(第3貫通孔91C)と最も下方に位置する貫通孔91(第3貫通孔91C)とは、各々の中心位置での上下距離が前記形成間隔Lとなるように形成されている。
従って、前記第1中枠識別部S1は、両リベット挿通孔87,87と第1取付部90の各第1貫通孔91A,91Aとが夫々整合した位置(第1位置)と、両リベット挿通孔87,87と第1取付部90の各第2貫通孔91B,91Bとが夫々整合して前記第1位置より低い位置(第2位置)と、両リベット挿通孔87,87と第1取付部90の各第3貫通孔91C,91Cとが夫々整合して前記第2位置より低い位置(第3位置)との3位置において、リベット挿通孔87および挿通孔91に挿通させた両リベット88,88の左枠部材12から外側に突出した先端をかしめ変形させることで中枠Bに固定可能となっている。すなわち、前記第1中枠識別部S1は、後述するように、第1のパチンコ機P1のマイナーチェンジに関連して、中枠B1に対して上下3段階で取付位置を設定することが可能となっている。
(第2取付部)
第2中枠識別部S2を取り付けるための前記第2取付部95は、図9に示すように、前記左枠部材12に上下直列に配列された複数(実施例では5個)の貫通孔96から構成されている。各貫通孔96は、前記リベット88が挿通可能で、かつ該リベット88のかしめ変形させた先端が係止可能なサイズに形成されている。そして、最も下方に位置する貫通孔96(第1貫通孔96A)と下から3番目に位置する貫通孔96(第1貫通孔96A)とは、各々の中心位置での上下距離が前記形成間隔Lとなるように形成されている。また、下から2番目に位置する貫通孔96(第2貫通孔96B)と下から4番目に位置する貫通孔96(第2貫通孔96B)とは、各々の中心位置での上下距離が前記形成間隔Lとなるように形成されている。更に、下から3番目に位置する貫通孔96(第1貫通孔96Aと兼用となる第3貫通孔96C)と最も上に位置する貫通孔96(第3貫通孔96C)とは、各々の中心位置での上下距離が前記形成間隔Lとなるように形成されている。
従って、前記第2中枠識別部S2は、両リベット挿通孔87,87と第2取付部95の各第1貫通孔96A,96Aとが夫々整合した位置(第4位置)と、両リベット挿通孔87,87と第2取付部95の各第2貫通孔96B,96Bとが夫々整合して前記第4位置より高い位置(第5位置)と、両リベット挿通孔87,87と第2取付部95の各第3貫通孔96C,96Cとが夫々整合して前記第5位置より高い位置(第6位置)との3位置において、リベット挿通孔87および貫通孔96に挿通させた両リベット88,88の左枠部材12から外側に突出した先端をかしめ変形させることで中枠Bに固定可能となっている。すなわち、前記第2中枠識別部S2は、後述するように、第2のパチンコ機P2のマイナーチェンジに関連して、中枠B2に対して上下3段階で取付位置を設定することが可能となっている。
そして、実施例の遊技盤の互換防止構造では、第1のパチンコ機P1用の中枠B1と組み合わされる第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1においては、図5〜図8および図11に示すように、前記中枠B1の第1取付部90に取り付けられた第1中枠識別部S1が整合する第1遊技盤識別部M1が形成された第1コーナー部材60を前記第1コーナー部50に取り付けると共に、第2遊技盤識別部M2が形成されていない第2コーナー部材70を前記第2コーナー部51に取り付けるようになっている。一方、第2のパチンコ機P2用の中枠B2と組み合わされる第2のパチンコ機P2用の遊技盤D2においては、図14および図15に示すように、前記中枠B1の第2取付部95に取り付けられた第2中枠識別部S2が整合する第2遊技盤識別部M2が形成された第2コーナー部材70を前記第2コーナー部51に取り付けると共に、第1遊技盤識別部M1が形成されていない第1コーナー部材60を前記第1コーナー部50に取り付けるようになっている。すなわち、第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1および第2のパチンコ機P2用の遊技盤D2は、両遊技盤D1,D2を構成する前記基材29は同一形状のものが共通に使用され、前記第1遊技盤識別部M1の形成位置が異なる第1コーナー部材60および第1遊技盤識別部M1が形成されていない第1コーナー部材60と、前記第2遊技盤識別部M2の形成位置が異なる第2コーナー部材70および第2遊技盤識別部M2が形成されていない第2コーナー部材70とを、各種別に応じて選択して第1コーナー部50および第2コーナー部51に取付けるようになっている。
(第1のパチンコ機用の第1コーナー部材)
第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1に配設される第1コーナー部材60に設けられる第1遊技盤識別部M1は、図5〜図7に示すように、前記本体部61の左側面61Aに臨む部分に、左側面61Aに開口すると共に前面61Bに開口するよう略矩形に凹んだ係合凹部である。前記第1遊技盤識別部M1は、前記第1中枠識別部S1が前方および左側方から係合可能な開口幅および奥行きに形成されており、遊技盤D1を中枠B1の遊技盤保持部14に取り付ける際に該第1中枠識別部S1が係合し得るようになっている。
(第2のパチンコ機用の第2コーナー部材)
第2のパチンコ機P2用の遊技盤D2に配設される第2コーナー部材70に設けられる第2遊技盤識別部M2は、図14に示すように、左側面71Aに臨む部分に、左側面71Aに開口すると共に前面71Bに開口するよう略矩形に凹んだ係合凹部である。前記第2遊技盤識別部M2は、前記第2中枠識別部S2が前方および左側方から係合可能な開口幅および奥行きに形成されており、遊技盤D2を中枠B2の遊技盤保持部14に取り付ける際に該第2中枠識別部S2が係合し得るようになっている。
従って、第1のパチンコ機P1用の中枠B1と組み合わされる第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1は、第2遊技盤識別部M2が形成されていない第2コーナー部材70が第2コーナー部51に取り付けられているので、第2取付部95に第2中枠識別部S2が取り付けられた第2のパチンコ機P2用の中枠B2の遊技盤保持部14に取り付けることが不可能であり、両遊技盤D1,D2の互換防止が好適に図られる。また、第2のパチンコ機P2用の中枠B2と組み合わされる第2のパチンコ機P2用の遊技盤D2は、第1遊技盤識別部M1が形成されていない第1コーナー部材60が第1コーナー部50に取り付けられているので、第1取付部90に第1中枠識別部S1が取り付けられた第1のパチンコ機P1用の中枠B1の遊技盤保持部14に取り付けることが不可能であり、両遊技盤D1,D2の互換防止が好適に図られる。
(マイナーチェンジ前後の遊技盤の互換防止)
前記第1のパチンコ機P1におけるマイナーチェンジにおいては、中枠B1の第1取付部90に対する前記第1中枠識別部S1の取付位置を変更すると共に、第1中枠識別部S1の取付位置に合わせて第1遊技盤識別部M1の形成位置が異なる第1コーナー部材60を遊技盤D1の第1コーナー部50に取り付けて対応するようになっている。また、第2コーナー部材70は、第2遊技盤識別部M2が形成されていないものをマイナーチェンジ前後において共用する。すなわち、第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1では、マイナーチェンジの前後において、該遊技盤D1を構成する前記基材29は同一形状のものが共通に使用されるようになっており、前記第1遊技盤識別部M1の形成位置が異なる第1コーナー部材60を、マイナーチェンジに応じて選択的に第1コーナー部50に取付ける。
具体的には、図11に示すように、初期型の第1のパチンコ機P1用の中枠B1では、前記左枠部材12の第1取付部90に対する第1中枠識別部S1の取付位置を前記第1位置とし(図11(a))、第1回目のマイナーチェンジ後の第1のパチンコ機P1用の中枠B1では第1中枠識別部S1の取付位置を前記第2位置とし(図11(b))、第2回目のマイナーチェンジ後の第1のパチンコ機P1用の中枠B1では、第1中枠識別部S1の取付位置を前記第3位置とする(図11(c))ように構成されている。一方、初期型の第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1(表1におけるD1a,D1b,D1c)は、前記第1位置に取り付けた第1中枠識別部S1が整合する位置に第1遊技盤識別部M1が形成された第1コーナー部材60(60A)を遊技盤D1の第1コーナー部50に取り付け(図11(a))、第1回目のマイナーチェンジ後の第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1(表1におけるD1d,D1e)は、前記第2位置に取り付けた第1中枠識別部S1が整合する位置に第1遊技盤識別部M1が形成された第1コーナー部材60(60B)を遊技盤D1の第1コーナー部50に取り付け(図11(b))、第2回目のマイナーチェンジ後の第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1(表1におけるD1f,D1g)は、前記第3位置に取り付けた第1中枠識別部S1が整合する位置に第1遊技盤識別部M1が形成された第1コーナー部材60(60C)を遊技盤D1の第1コーナー部50に取り付ける(図11(c))ように構成されている。すなわち、第1回目のマイナーチェンジ後の遊技盤D1(D1d,D1e)に取り付けられる第1コーナー部材60(60B)に形成された第1遊技盤識別部M1は、初期型の遊技盤D1(D1a,D1b,D1c)に取り付けられる第1コーナー部材60(60A)に形成された第1遊技盤識別部M1より下方に位置し、第2回目のマイナーチェンジ後の遊技盤D1(D1f,D1g)に取り付けられる第1コーナー部材60(60C)に形成された第1遊技盤識別部M1は、第1回目のマイナーチェンジ後の遊技盤D1(D1d,D1e)に取り付けられる第1コーナー部材60(60B)に形成された第1遊技盤識別部M1より下方に位置している。
従って、マイナーチェンジ後の第1のパチンコ機P1の中枠B1には、マイナーチェンジ後の第1パチンコP1に対応する遊技盤D1の装着が許容されるが、マイナーチェンジ前の第1パチンコP1に対応する遊技盤D1の装着は、第1中枠識別部S1と第1遊技盤識別部M1とが整合しないので許容されない。すなわち、第1のパチンコ機P1では、マイナーチェンジを行なう毎に、中枠B1の第1取付部90に対する第1中枠識別部S1の取付位置を変更すると共に、第1遊技盤識別部M1の形成位置が異なる第1コーナー部材60(60A,60B,60C)を選択使用することにより、マイナーチェンジ前後において遊技盤D1の互換防止を図ることができる。
一方、第2のパチンコ機P2におけるマイナーチェンジにおいては、中枠B2に対する前記第2中枠識別部S2の取付位置を変更すると共に、第2中枠識別部S2の取付位置に合わせて第2遊技盤識別部M2の形成位置が異なる第2コーナー部材70を遊技盤D2の第2コーナー部51に取り付けることで対応するようになっている。また、第1コーナー部材60は、第1遊技盤識別部M1が形成されていないものをマイナーチェンジ前後において共用する。すなわち、第2のパチンコ機P2用の遊技盤D2では、マイナーチェンジの前後において、該遊技盤D12構成する前記基材29は同一形状のものが共通に使用されるようになっており、前記第2遊技盤識別部M2の形成位置が異なる第2コーナー部材70を、マイナーチェンジに応じて選択的に第2コーナー部51に取付ける。
具体的には、図15に示すように、初期型の第2のパチンコ機P2用の中枠B2では、前記左枠部材12の第2取付部95に対する第2中枠識別部S2の取付位置を前記第4位置とし(図15(a))、第1回目のマイナーチェンジ後の第2のパチンコ機P2用の中枠B2では第2中枠識別部S2の取付位置を前記第5位置とし(図15(b))、第2回目のマイナーチェンジ後の第2のパチンコ機P2用の中枠B2では第2中枠識別部S2の取付位置を前記第6位置とする(図15(c))ように構成されている。一方、初期型の第2のパチンコ機P2用の遊技盤D2(表1におけるD2a,D2b,D2c)は、前記第4位置に取り付けた第2中枠識別部S2が整合する位置に第2遊技盤識別部M2が形成された第2コーナー部材70(70A)を遊技盤D2の第2コーナー部51に取り付け(図15(a))、第1回目のマイナーチェンジ後の第2のパチンコ機P2用の遊技盤D2(表1におけるD2d,D2e)は、前記第5位置に取り付けた第2中枠識別部S2が整合する位置に第2遊技盤識別部M2が形成された第2コーナー部材70(70B)を遊技盤D2の第2コーナー部51に取り付け(図15(b))、第2回目のマイナーチェンジ後における第2のパチンコ機P2用の遊技盤D2(表1におけるD2f,D2g)は、前記第6位置に取り付けた第2中枠識別部S2が整合する位置に第2遊技盤識別部M2が形成された第2コーナー部材70(70C)を遊技盤D2の第2コーナー部51に取り付ける(図15(c))ように構成されている。すなわち、第1回目のマイナーチェンジ後の遊技盤D2(D2d,D2e)に取り付けられる第2コーナー部材70(70B)に形成された第2遊技盤識別部M2は、初期型の遊技盤D2(D2a,D2b,D2c)に取り付けられる第2コーナー部材70(70A)に形成された第2遊技盤識別部M2より上方に位置し、第2回目のマイナーチェンジ後の遊技盤D2(D2f,D2g)に取り付けられる第2コーナー部材70(70C)に形成された第2遊技盤識別部M2は、第1回目のマイナーチェンジ後の遊技盤D2(D2d,D2e)に取り付けられる第1コーナー部材70(70B)に形成された第2遊技盤識別部M2より上方に位置している。
従って、マイナーチェンジ後の第2のパチンコ機P2の中枠B2には、マイナーチェンジ後の第2パチンコP2に対応する遊技盤D2の装着が許容されるが、マイナーチェンジ前の第1パチンコP1に対応する遊技盤D1の装着は、第2中枠識別部S2と第2遊技盤識別部M2とが整合しないので許容されない。すなわち、第2のパチンコ機P2では、マイナーチェンジを行なう毎に、中枠B2の第2取付部95に対する第2中枠識別部S2の取付位置を変更すると共に、第2遊技盤識別部M2の形成位置が異なる第2コーナー部材70(70A,70B,70C)を選択使用することにより、マイナーチェンジ前後において遊技盤D2の互換防止を図ることができる。
(種別表示部)
そして、実施例の遊技機の互換防止構造では、第1取付部90の貫通孔91に挿通係止された前記リベット88または第2取付部95の貫通孔96に挿通係止された前記リベット88が、当該中枠Bが対応するパチンコ機P(P1,P2)の種別を識別する種別表示部として機能し得るようになっている。図16(a)および図16(b)に示すように、前記第1取付部90における各貫通孔91は、中枠Bの左枠部材12に左右に貫通するよう形成されて該左枠部材12の外側から視認可能であり、また前記第1中枠識別部S1を取り付けるため前記貫通孔91に挿通してかしめ変形された前記リベット88も左枠部材12の外側から視認可能である。同様に、前記第2取付部95における各貫通孔96は、中枠Bの左枠部材12に左右に貫通するよう形成されて該左枠部材12の外側から視認可能であり、また前記第2中枠識別部S2を取り付けるため前記貫通孔96に挿通してかしめ変形された前記リベット88も左枠部材12の外側から視認可能である。従って、前記第1取付部90の貫通孔91にリベット88が視認されると共に第2取付部95の貫通孔96にリベット88が視認されない場合には、当該中枠Bが第1のパチンコ機P1用であることが識別可能であり、前記第2取付部95の貫通孔96にリベット88が視認されると共に第1取付部90の貫通孔91にリベット88が視認されない場合には、当該中枠Bが第2のパチンコ機P2用であることが識別可能である。
更に、第1取付部90または第2取付部95の何れの貫通孔91,96にリベット88が挿通係止されているかを確認することで、当該中枠Bが対応するパチンコ機P(P1,P2)のマイナーチェンジ前後の種別を識別することが可能である。第1のパチンコ機P1用の中枠B1においては、図16(b)に示すように、第1取付部90の第1貫通孔91A,91Aにリベット88,88が挿通係止されている場合には、当該中枠B1が初期型の第1のパチンコ機P1用であることが識別可能であり、第1取付部90の第2貫通孔91B,91Bにリベット88,88が挿通係止されている場合には、当該中枠B1が第1回目のマイナーチェンジ後の第1のパチンコ機P1用であることが識別可能であると共に、第1取付部90の第3貫通孔91C,91Cにリベット88,88が挿通係止されている場合には、当該中枠B1が第2回目のマイナーチェンジ後の第1のパチンコ機P1用であることが識別可能である。一方、第2のパチンコ機P2用の中枠B2においては、図示省略するが、第2取付部95の第1貫通孔96A,96Aにリベット88,88が挿通係止されている場合には、当該中枠B2が初期型の第2のパチンコ機P2用であることが識別可能であり、第2取付部95の第2貫通孔96B,96Bにリベット88,88が挿通係止されている場合には、当該中枠B2が第1回目のマイナーチェンジ後の第2のパチンコ機P2用であることが識別可能であると共に、第2取付部95の第3貫通孔96C,96Cにリベット88,88が挿通係止されている場合には、当該中枠B2が第2回目のマイナーチェンジ後の第2のパチンコ機P2用であることが識別可能である。
一方、前記第1コーナー部材60では、前記本体部61の前面61Bに、該第1コーナー部材60が取り付けられた遊技盤D1が、マイナーチェンジ前後の何れの第1のパチンコ機P1に対応するものであるかを識別するための種別表示部66が設けられている。また、前記第2コーナー部材70では、前記本体部71の前面71Bに、該第2コーナー部材70が取り付けられた遊技盤D2が、マイナーチェンジ前後の何れの第2のパチンコ機P2に対応するものであるかを識別するための種別表示部76が設けられている。前記各種別表示部66,76は、例えば予め種別毎に決められたアルファベット文字列や記号、またはイラストやマーク等からなり、該本体部71に一体的に形成されたもの、該本体部71に直接印刷されたもの、または別途成形したシール等である。
(実施例の作用)
次に、前述のように構成された実施例の遊技盤の互換防止構造の作用につき説明する。
第1のパチンコ機P1は、中枠B1の遊技盤保持部14では、図9および図11(a)に示すように、第1取付部90の前記第1位置に第1中枠識別部S1が取り付けられ、遊技盤D1では、図5、図7および図11(a)に示す位置に第1遊技盤識別部M1が形成された第1コーナー部材60(60A)を遊技盤D1の第1コーナー部50に取り付けると共に、第2中枠識別部が形成されていない第2コーナー部材70を第2コーナー部51に取り付ける。一方、第1のパチンコ機P1に対してモデルチェンジを行なうことで構成された第2のパチンコ機P2は、中枠B2の遊技盤保持部14では、図9および図15(a)に示すように、第2取付部95の前記第4位置に第2中枠識別部S2が取り付けられ、遊技盤D2では、図14および図15(a)に示す位置に第2遊技盤識別部M2が形成された第2コーナー部材70を遊技盤D2の第2コーナー部51に取り付けると共に、第1中枠識別部65が形成されていない第1コーナー部材60を第1コーナー部50に取り付ける。
そして、図11(a)に示すように、図5に示す第1コーナー部材60および第2コーナー部材70を夫々装着した第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1を、該第1のパチンコ機P1用の中枠B1の遊技盤保持部14に装着する。すなわち遊技盤D1は、遊技盤保持部14に対して前側から臨ませて、先ず該遊技盤D1の左端部を前記位置決め部15,15により位置決めして、該遊技盤D1に取り付けた第1コーナー部材60の第1遊技盤識別部M1を中枠Bに設けた第1中枠識別部S1に相対させ、次いで遊技盤D1の右端部を中枠B1に近接させるように該遊技盤D1を遊技盤保持部14に押し込む。この際に、中枠B1と遊技盤D1とが適切な組み合わせであるから、図3に示すように、該遊技盤D1の第1遊技盤識別部M1と該中枠B1の第1中枠識別部S1とが整合し、該遊技盤D1は中枠B1の遊技盤保持部14へ適切にセットされる。従って、遊技盤D1の右端部の上下を前記固定具16,16で保持することで該遊技盤D1が中枠B1に装着され、中枠B1と遊技盤D1とが組み合わされた第1のパチンコ機P1が構成される。
また、図15(a)に示すように、図14に示す第2コーナー部材70および第1コーナー部材60を装着した第2のパチンコ機P2における遊技盤D2を、該第2のパチンコ機P2における中枠B2の遊技盤保持部14に装着する。すなわち遊技盤D2は、遊技盤保持部14に対して前側から臨ませて、先ず該遊技盤D2の左端部を前記位置決め部15,15により位置決めして、該遊技盤D2に取り付けた第2コーナー部材70に第2遊技盤識別部M2を中枠Bに設けた第2中枠識別部S2に相対させ、次いで遊技盤D2の右端部を中枠B2に近接させるように該遊技盤D2を遊技盤保持部14に押し込む。この際に、中枠B2と遊技盤D2とが適切な組み合わせであるから、図12に示すように、該遊技盤D2の第2遊技盤識別部M2と該中枠B2の第2中枠識別部S2とが整合し、該遊技盤D2は中枠B2の遊技盤保持部14へ適切にセットされる。従って、遊技盤D2の右端部の上下を前記固定具16,16で保持することで該遊技盤D2が中枠B2に装着され、中枠B2と遊技盤D2とが組み合わされた第2のパチンコ機P2が構成される。
一方、第1遊技盤識別部M1が形成されていない第1コーナー部材60を取り付けたモデルチェンジ後の第2のパチンコ機P2用の遊技盤D2を、モデルチェンジ前の第1のパチンコ機P1用の中枠B1の遊技盤保持部14に装着しようとした場合には、左端部を前記位置決め部15,15で位置決めした該遊技盤D2を遊技盤保持部14へ押し込む際に、該中枠B1に固定した第1中枠識別部S1が第1コーナー部材60に引掛かるので、該遊技盤D2を該中枠B1の遊技盤保持部14へセットできない。従って、装着しようとした第2のパチンコ機P2用の遊技盤D2が、第1のパチンコ機P1に適合するものではなく、種別が異なるものであることが認識され、モデルチェンジ後の第2のパチンコ機P2用の該遊技盤D2がモデルチェンジ前の第1のパチンコ機P1の中枠B1に装着されてモデルチェンジ前の第1のパチンコ機P1として遊技に供される不都合が好適に回避できる。
同様に、第2遊技盤識別部M2が形成されていない第2コーナー部材70を取り付けたモデルチェンジ前の第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1を、モデルチェンジ後の第2のパチンコ機P2用の中枠B2の遊技盤保持部14に装着しようとした場合には、左端部を前記位置決め部15,15で位置決めした該遊技盤D2を遊技盤保持部14へ押し込む際に、該中枠B2に固定した第2中枠識別部S2が第2コーナー部材70に引掛かるので、該遊技盤D1を該中枠B2の遊技盤保持部14へセットできない。従って、装着しようとした第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1が、第2のパチンコ機P2に適合するものではなく、種別が異なるものであることが認識され、モデルチェンジ前の第1のパチンコ機P1用の該遊技盤D1がモデルチェンジ後の第2のパチンコ機P2の中枠B2に装着されてモデルチェンジ後の第2のパチンコ機P2として遊技に供される不都合が好適に回避できる。
一方、第1のパチンコ機P1においては、前述したマイナーチェンジを行なった際に、第1遊技盤識別部M1の形成位置が異なる第1コーナー部材60(60B)を取り付けたマイナーチェンジ前の第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1を、マイナーチェンジ後の第1のパチンコ機P1用の中枠B1の遊技盤保持部14に装着しようとした場合には、左端部を前記位置決め部15,15で位置決めした該遊技盤D1を遊技盤保持部14へ押し込む際に、第1中枠識別部S1が第1コーナー部材60に引掛かるので、マイナーチェンジ前の該遊技盤D1をマイナーチェンジ後の該中枠B1の遊技盤保持部14へセットできない。従って、装着しようとしたマイナーチェンジ前の第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1が、マイナーチェンジ後の遊技盤D1でないことが認識され、マイナーチェンジ前の第1のパチンコ機P1用の該遊技盤D1がマイナーチェンジ後の第1のパチンコ機P1の中枠B1に装着されて、マイナーチェンジ後の第1のパチンコ機P1として遊技に供される不都合が好適に回避できる。同様に、マイナーチェンジ後の第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1を、マイナーチェンジ前の第1のパチンコ機P1用の中枠B1に装着しようとする場合でも、第1中枠識別部S1が第1コーナー部材60に引掛かるので、マイナーチェンジ後の第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1がマイナーチェンジ前の第1のパチンコ機P用の中枠B1に装着されて、マイナーチェンジ前の第1のパチンコ機P1として遊技に供される不都合が好適に回避できる。
第2のパチンコ機P2においては、マイナーチェンジを行なった際に、第2遊技盤識別部M2の形成位置が異なる第2コーナー部材70を取り付けたマイナーチェンジ前の第2のパチンコ機P2用の遊技盤D2を、マイナーチェンジ後の第2のパチンコ機P2用の中枠B2の遊技盤保持部14に装着しようとした場合には、左端部を前記位置決め部15,15で位置決めした該遊技盤D2を遊技盤保持部14へ押し込む際に、第2中枠識別部S2が第2コーナー部材70に引掛かるので、マイナーチェンジ前の該遊技盤D2をマイナーチェンジ後の該中枠B2の遊技盤保持部14へセットできない。従って、装着しようとしたマイナーチェンジ前の第2のパチンコ機P2用の遊技盤D2が、マイナーチェンジ後の遊技盤D2でないことが認識され、マイナーチェンジ前の第2のパチンコ機P2用の該遊技盤D2がマイナーチェンジ後の第2のパチンコ機P2の中枠B2に装着されて、マイナーチェンジ後の第2のパチンコ機P2として遊技に供される不都合が好適に回避できる。同様に、マイナーチェンジ後の第2のパチンコ機P2用の遊技盤D2を、マイナーチェンジ前の第2のパチンコ機P2用の中枠B2に装着しようとする場合でも、第2中枠識別部S2が第2コーナー部材70に引掛かるので、マイナーチェンジ後の第2のパチンコ機P2用の遊技盤D2がマイナーチェンジ前の第2のパチンコ機P2用の中枠B1に装着されて、マイナーチェンジ前の第2のパチンコ機P2として遊技に供される不都合が好適に回避できる。
なお、各中枠B1,B2においては、第1中枠識別部S1または第2中枠識別部S2が、遊技盤保持部14の左縁部14Aの上部または下部に設けられており、各遊技盤D1,D2においては、第1遊技盤識別部M1が形成された第1コーナー部材60または第2遊技盤識別部M2が形成された第2コーナー部材70が、遊技盤D1,D2の左上コーナー部50または左下コーナー部51に設けられている。このため、モデルチェンジやマイナーチェンジにより互いに組み合わせ不能な中枠Bに遊技盤Dを装着する場合は、該遊技盤Dの左端部を位置決め部15,15で位置決めする際または該遊技盤Dを遊技盤保持部14へ押し込み始める際に、第1中枠識別部S1と第1遊技盤識別部M1または第2中枠識別部S2と第2遊技盤識別部M2とが整合しなくなる。従って、遊技盤保持部14に対する遊技盤Dの装着作業の早い段階で組み合わせ不能な遊技盤であることを認識でき、遊技盤Dの装着作業を効率よく行なうことができる。
また、実施例の遊技盤の互換防止構造では、中枠Bにおける左枠部材12の左外面を見て、第1取付部90の貫通孔91または第2取付部95の貫通孔96の何れに、先端をかしめ変形したリベット88が挿通係止されているかを確認することで、当該中枠Bが使用されるパチンコ機Pの種別を識別することができる。例えば、第1中枠識別部Sを取り付けるためのリベット88,88が、第1取付部90の第1貫通孔91A,91Aに貫通係止されていれば、当該中枠Bがモデルチェンジ前の第1パチンコ機P1の初期型用であることを識別でき、リベット88,88が、第1取付部90の第2貫通孔91B,91Bに貫通係止されていれば、当該中枠Bが第1パチンコ機P1の第1回目のマイナーチェンジ後用であることを識別できると共に、リベット88,88が、第1取付部90の第3貫通孔91C,91Cに貫通係止されていれば、当該中枠Bが第1パチンコ機P1の第2回目のマイナーチェンジ後用であることを識別できる。一方、第2中枠識別部Sを取り付けるためのリベット88,88が、第2取付部95の第1貫通孔96A,96Aに貫通係止されていれば、当該中枠Bがモデルチェンジ後の第2パチンコ機P2の初期型用であることを識別でき、リベット88,88が、第2取付部95の第2貫通孔91B,91Bに貫通係止されていれば、当該中枠Bが第2パチンコ機P2の第1回目のマイナーチェンジ後用であることを識別できると共に、リベット88,88が、第2取付部95の第3貫通孔91C,91Cに貫通係止されていれば、当該中枠Bが第2パチンコ機P2の第2回目のマイナーチェンジ後用であることを識別できる。
そして、実施例の遊技盤の互換構造によれば、第1のパチンコ機P1における中枠B1と第2のパチンコ機P2における中枠B2とは、第1中枠識別部S1および第2中枠識別部S2を除く部分の共用化を図ることができるから、遊技盤の互換防止に関連して第1のパチンコ機P1および第2のパチンコ機P2の製造コストが嵩むことを防止し得る。また、第1のパチンコ機P1における遊技盤D1と第2のパチンコ機P2における遊技盤D2とは、第1コーナー部材60および第2のコーナー部材70を除く基材29等の共用化を図ることができるから、遊技盤の互換防止に関連して第1のパチンコ機P1および第2のパチンコ機P2の製造コストが嵩むことを防止し得る。
〔変更例〕
本発明に係る遊技盤の互換防止構造は、実施例のものに限られず種々の変更が可能である。
(1)中枠B(B1,B2)に設けた第1中枠識別部S1および第2中枠識別部S2と、遊技盤D(D1,D2)に設けた第1遊技盤識別部M1および第2遊技盤識別部M2との形状、形態は、実施例で例示した形状、形態に限定されず、種別毎に異なる形状、形態であれば様々に変更可能である。例えば、中枠Bに設けられる第1中枠識別部S1および第2中枠識別部S2を凹形状とし、遊技盤Dの第1コーナー部材60および第2コーナー部材70に形成される第1遊技盤識別部M1および第2遊技盤識別部M2を凸形状としてもよい。
(2)第1中枠識別部S1を第2取付部95に取り付けると共に第1遊技盤識別部M1を第2コーナー部材70に設け、第2中枠識別部S2を第1取付部90に取り付けると共に第2遊技盤識別部M2を第1コーナー部材60に設けるようにしてもよい。
(3)第1中枠識別部S1を、第1コーナー部材60の上縁に設けると共に、第1被遊技盤識別部M1を、中枠D1の上枠部材10における遊技盤保持部14に臨む部分において、該第1中枠識別部S1が整合する位置に設けるようにしてもよい。また、第2中枠識別部S2を、第2コーナー部材70の下縁に設けると共に、第2被遊技盤識別部M2を、中枠D1の下枠部材11における遊技盤保持部14に臨む部分において、該第2中枠識別部S2が整合する位置に設けるようにしてもよい。
(4)実施例では、遊技盤構成部品として、遊技盤Dの前面に装着されるコーナー部材60,70を例示して、該コーナー部材60,70に遊技盤識別部M(M1,M2)を形成する形態を例示したが、遊技盤識別部M(M1,M2)を形成する遊技盤構成部品は、コーナー部材以外の部材、例えば前記盤面飾り部材33や前記設置部材40等、中枠B(B1,B2)の遊技盤保持部14に臨む部材または部位であればよい。
(5)第1コーナー部材60に設けられた種別表示部66および第2コーナー部材70に設けられた種別表示部76は、本体部61,71の前面61B,71Bに、丸形や角形等に凸設した突状部または凹設した凹状部として、マイナーチェンジの前後に対応して種別表示部66,76の形成位置を変更するよう構成してもよい。このような種別表示部66,76では、その形成位置を確認することで、当該遊技盤Dが何れのパチンコ機Pに対応するものかを簡易に識別することができる。
(6)実施例では、遊技機としてのパチンコ機に配設される遊技盤の互換防止構造を示したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機等であってもよい。
4 遊技盤保持部,30 遊技領域,
60 第1コーナー部材(遊技盤構成部品),70 第2コーナー部材(遊技盤構成部品),
87 リベット挿通孔(挿通孔),88 リベット(固定部材、種別表示部),
1A 第1貫通孔(貫通孔),91B 第2貫通孔(貫通孔),
91C 第3貫通孔(貫通孔),96A 第1貫通孔(貫通孔),
96B 第2貫通孔(貫通孔),96C 第3貫通孔(貫通孔),
B 中枠(枠部材),D 遊技盤,M1 第1遊技盤識別部(識別部),
M2 第2遊技盤識別部(識別部),S1 第1中枠識別部(被識別部),
S2 第2中枠識別部(被識別部)

Claims (1)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域を前面に設けた遊技盤を、機体を構成する枠部材に形成された遊技盤保持部に着脱可能に取り付けて構成される遊技機における遊技盤の互換防止構造であって、
    前記遊技盤の前面には、該遊技盤の種別毎に異なる位置に識別部が形成された遊技盤構成部品が前記遊技領域から外れた位置に配設され、
    前記枠部材には、被識別部に形成された複数の挿通孔の形成間隔で離間する複数組の貫通孔が、組をなす貫通孔の間に他の組をなす貫通孔が位置するよう直列に形成されて、枠部材の種別に応じた組の貫通孔に挿通孔を整合させた前記被識別部を固定部材により固定することで、枠部材の種別毎に異なる位置に被識別部が設けられ、
    前記枠部材の遊技盤保持部に取り付けられた被識別部と整合する識別部が形成された前記遊技盤構成部品を装着した遊技盤が、該被識別部および識別部の整合下に該遊技盤保持部への装着が許容されるよう構成され、
    前記複数組の貫通孔は、前記枠部材を貫通するよう形成されて、前記遊技盤保持部に前記遊技盤を保持した状態で当該貫通孔および前記固定部材を枠部材の外側から視認可能に構成された
    ことを特徴とする遊技機における遊技盤の互換防止構造。
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