JP5848629B2 - 遊技機における遊技盤の互換防止構造 - Google Patents
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Description
遊技球が流下可能な遊技領域(30)を前面に設けた遊技盤(D)を、機体を構成する枠部材(B)に形成された遊技盤保持部(14)に着脱可能に取り付けて構成される遊技機における遊技盤の互換防止構造であって、
前記遊技盤(D)の前面には、該遊技盤(D)の種別毎に異なる位置に識別部(M/M1,M2)が形成された遊技盤構成部品(60,70)が前記遊技領域(30)から外れた位置に配設され、
前記枠部材(B)には、前記被識別部(S/S1,S2)に形成された複数の挿通孔(87,87)の形成間隔で離間する複数組の貫通孔(91A,91B,91C,96A,96B,96C)が、組をなす貫通孔(91A,91B,91C,96A,96B,96C)の間に他の組をなす貫通孔(91A,91B,91C,96A,96B,96C)が位置するよう直列に形成されて、枠部材(B)の種別に応じた組の貫通孔(91A,91B,91C,96A,96B,96C)に挿通孔(87,87)を整合させた前記被識別部(S/S1,S2)を固定部材(88)により固定することで、枠部材(B)の種別毎に異なる位置に被識別部(S/S1,S2)が設けられ、
前記枠部材(B)の遊技盤保持部(14)に取り付けられた被識別部(S/S1,S2)と整合する識別部(M/M1,M2)が形成された前記遊技盤構成部品(60,70)を装着した遊技盤(D)が、該被識別部(S/S1,S2)および識別部(M/M1,M2)の整合下に該遊技盤保持部(14)への装着が許容されるよう構成され、
前記複数組の貫通孔(91A,91B,91C,96A,96B,96C)は、前記枠部材(B)を貫通するよう形成されて、前記遊技盤保持部(14)に前記遊技盤(D)を保持した状態で当該貫通孔(91A,91B,91C,96A,96B,96C)および前記固定部材(88)を枠部材(B)の外側から視認可能に構成されたことを要旨とする。
また、枠部材の遊技盤保持部に形成された被識別部と整合する識別部が形成された遊技盤構成部品を装着した遊技盤が、該被識別部および識別部の整合下に該遊技盤保持部への装着が許容されるよう構成したから、遊技盤の互換防止が適切に図られて、当該遊技盤が別の遊技機の枠部材における遊技盤保持部に取り付けられる等の不都合が発生しない。
前記中枠Bは、図3および図4に示すように、上縁をなす上枠部材10と、下縁をなして、スピーカ21や前記打球発射装置G2等が設置された下枠部材11と、左側縁をなす左枠部材12と、右側縁をなす右枠部材13とから構成されている。中枠Bは、上下左右の枠部材10,11,12,13を組み付けた際に、全体が外枠Aの開口に整合する矩形枠状に形成される。そして、上下左右の枠部材10,11,12,13を組み付けた際に前後に開口する開口部分に、遊技盤Dを中枠Bの前側から着脱可能に設置されており、該開口部分が遊技盤保持部14として機能する。また、下枠部材11の上面には、遊技盤保持部14に設置される遊技盤Dを支持する台座部が形成されている。そして中枠Bは、外枠Aの左上端部および左下に設けられた第1ヒンジ機構25,25を介して外枠Aに枢支され、該中枠Bは外枠Aに対して左側端部を中心として開閉し得るようになっている。なお中枠Bは、前記上下左右の枠部材10,11,12,13が一体成形されたものであってもよい。
前記前枠Cは、図1に示すように、複数の合成樹脂製の構成部品を組み合わせて中枠Bの前側全体を覆い得る形状に形成されている。そして前枠Cは、遊技盤Dの遊技領域30と同等の開口サイズの開口部23が形成されると共に、前記開口部23に臨むように透明板24が組み付けられている。また前枠Cは、前記開口部23の下側に前記上球皿Eが組み付けられ、該上球皿Eの下側に前記下球皿Fが組み付けられると共に、上部左右にスピーカ22,22が配設されている。前枠Cは、前記中枠Bの左側部に配置された第2ヒンジ機構26,26(図1、図3参照)を介して該中枠Bに対して開閉自在に枢支されると共に、中枠Bに閉成した際に遊技盤保持部14に設置した遊技盤Dの遊技領域30を開口部23を介して前面側から視認し得るよう構成される。そして、前記中枠Bに対して前枠Cを閉じた状態では、該前枠Cの下部(上球皿Eおよび下球皿Fの配設部位に対応する位置)が中枠Bの下枠部材11に対向すると共に、前記開口部23の下縁が下枠部材11より上方に位置するよう構成されている。なお、前記上球皿Eの上面には、パチンコ遊技中に遊技者が遊技内容に応じて操作する遊技用の操作ボタン27が配設されている。
前記遊技盤Dは、図3、図5および図6に示すように、ベニヤ合板や合成樹脂を材質として、前記中枠Bに設けた遊技盤保持部14の内縁形状に整合する外縁形成された略矩形で平板状の基材29を備え、その前側に遊技領域30が設けられると共に後側に設置部材40が配設されている。遊技盤Dの前側には、左下部から右上部にかけて円弧状に延在する外レール31と、この外レール31の内側に中央下部から左上部にかけて並べて配置された内レール32と、外レール31の右上部から内レール32の下部までの間に右方へ凹む湾曲形状に構成された盤面飾り部材33が配設されており、両レール31,32および盤面飾り部材33で囲まれた内側が略円形状の前記遊技領域30として構成されている。これにより、前記打球発射装置G2から発射されたパチンコ球は、外レール31と内レール32との間を通って遊技領域30の左上部に打ち出され、該遊技領域30内を流下する。但し、前記内レール32の延在長を大きく設定して、前記外レール31および該内レール32で遊技領域30を形成するようにしてもよい。
矩形状に形成された遊技盤Dは、図5および図6に示すように、外レール31および内レール32により前記遊技領域30が略円形状に形成されていることで、遊技領域30から外れた部位、すなわち遊技盤Dの左上隅部および左下隅部に、該遊技領域30から外れた領域が形成されている。そして、遊技盤Dの左上隅部の領域(以降「第1コーナー部50」という)には、該第1コーナー部50に適合する外形形状に形成された遊技盤構成部品としての第1コーナー部材60が配設されている。また、遊技盤Dの左下隅部の領域(以降「第2コーナー部51」という)には、該第2コーナー部51に適合する外形形状に形成された遊技盤構成部品としての第2コーナー部材70が配設されている。これら第1コーナー部材60および第2コーナー部材70は、中枠Bに閉成された前枠Cで覆われて開口部23からは殆ど視認されない(図1参照)。
第1コーナー部材60は、図6および図7に示すように、合成樹脂製の一体成形部材であって、前記第1コーナー部50の形状に合う外形輪郭形状に形成されている。すなわち第1コーナー部材60は、遊技盤Dの前面に沿う方向において外レール31に対向する本体部61と、前記本体部61の上側に位置するプレート部62とからなる。前記本体部61は、前後寸法が前記外レール31の前後幅と略同じで前面61Bは平坦に形成されていると共に、外レール31の外周面に対向するレール対向面61Cは、該外レール31の曲率と同じ曲率の凹状に湾曲形成されている。また、本体部61の左側面61Aは、垂直に直線状に形成され、遊技盤Dの左端縁に沿うように臨んでいる。プレート部62は、その上縁が遊技盤Dの上縁に略整合すると共に、左縁は遊技盤Dの左側縁より右側に位置している。そして、本体部61の後側における左下部およびプレート部62の後側における右上部には、該本体部61およびプレート部62の後面より後方へ突出した複数(実施例では2個)の係止ボス63が形成されている。前記各係止ボス63は、遊技盤Dの前記第1コーナー部50に、各係止ボス63,63に対応して形成された係止孔52,52(図6)に対し前側から差し込んで係合させることで、該第1コーナー部材60を第1コーナー部50の前面に固定するためのものである。そして、本体部61の左側面61Aには、該左側面61Aの内外方向へ弾性変形が可能な弾性片67が形成されている。この弾性片67は、図3に示すように、当該遊技盤Dを中枠Bの遊技盤保持部14にセットした際に、左枠部材11に弾力的に当接するようになり、中枠Bに対する該遊技盤Dのがたつきを防止するために機能する。
第2コーナー部材70は、図6および図8に示すように、合成樹脂製の一体成形部材であって、前記第2コーナー部51の形状に合う外形輪郭形状に形成されている。すなわち第2コーナー部材70は、遊技盤Dの前面に沿う方向において外レール31に対向すると共に遊技盤Dの左端縁および下端縁に沿う本体部71からなる。前記本体部71は、前後寸法が前記外レール31の前後幅と略同じで前面71Bは平坦に形成されていると共に、外レール31の外周面に対向するレール対向面71Cは、該外レール31の曲率と同じ曲率の凹状に湾曲形成されている。また、本体部71の左側面71Aは、垂直に直線状に形成されて、遊技盤Dの左端縁に沿うように臨んでいる。そして、本体部71の後側における左上部および右下部には、該本体部71の後端より後方へ突出した複数(実施例では2個)の係止ボス72が形成されている。前記各係止ボス72は、遊技盤Dの前記第2コーナー部51に、各係止ボス72,72に対応して形成された係止孔53,53(図6)に対し前側から差し込んで係合させることで、該第2コーナー部材70を第2コーナー部51の前面に固定させるためのものである。また、本体部71の左側面71Aには、該左側面71Aの内外方向へ弾性変形が可能な弾性片77が形成されている。この弾性片77は、図3に示すように、当該遊技盤Dを中枠Bの遊技盤保持部14にセットした際に、左枠部材11に弾力的に当接するようになり、中枠Bに対する該遊技盤Dのがたつきを防止するために機能する。
前記設置部材40は、図2および図5に示すように、前方に開放するバケット状に形成された合成樹脂製の部材であって、前側の開放端を遊技盤Dの後面に突き合わせて該遊技盤Dに取り付けられている。設置部材40は、遊技盤Dの後面を構成する設置壁部41と、この設置壁部41の周縁から前方へ延出形成された外周壁部42と、この外周壁部42の前端から外方に向けて延出形成された縁板部43等を備え、これら設置壁部41、外周壁部42および縁板部43は一体的に形成されている。設置壁部41には、図柄表示装置Hの表示部H1が整合する表示開口44が形成されている。また前記設置壁部41の前側には、図1に示すように、前記枠状装飾部材35の表示窓口35Aに臨む装飾部材や各種可動演出装置45等が配設され、また該設置壁部41の後側には、図2に示すように、前記図柄表示装置H、当該パチンコ機Pを総合的に制御する主制御装置46、前記図柄表示装置Hの表示部H1における図柄の表示演出を行なう表示制御装置47、前記可動演出装置45やスピーカおよび照明手段等を制御する統括制御装置48、これら制御装置と機器とを中継する中継基板等が配設されている。
次に、実施例に係る遊技盤の互換防止構造について説明する。ここでは、図1〜図6に示す中枠B(B1)および該中枠B1に装着される遊技盤D(D1)を備えるパチンコ機「第1のパチンコ機P1」と、この第1のパチンコ機P1のモデルチェンジを行なうことで該第1のパチンコ機P1と主要構成部品が異なり、図12〜図14に示す中枠B(B2)および該中枠B2に装着される遊技盤D(D2)を備えるパチンコ機「第2のパチンコ機P2」を例示する。そして、実施例の遊技盤の互換防止構造では、(1)第1パチンコ機P1と第2パチンコ機P2との間での遊技盤の互換防止、(2)第1のパチンコ機P1においてマイナーチェンジを行なった際のマイナーチェンジ前後の各第1のパチンコ機P1での遊技盤D1の互換防止、および第2のパチンコ機P2においてマイナーチェンジを行なった際のマイナーチェンジ前後の各第2のパチンコ機P2での遊技盤D2の互換防止、を図り得るようになっている。
前記第1のパチンコ機P1用の中枠B1に設けられる第1中枠識別部S1は、図4、図5、図9および図10に示すように、左枠部材12において遊技盤保持部14の左縁部14Aの上部に設けられた第1取付部90に取り付けられ、該第1取付部90に取り付けた第1中枠識別部S1は、遊技盤D1の第1コーナー部50に取り付けられた前記第1コーナー部材60と前後に対向するように位置する。一方、前記第2のパチンコ機P2用の中枠B2に設けられる第2中枠識別部S2は、図9、図13および図14に示すように、遊技盤保持部14において左縁部14Aの下部に設けられた第2取付部95に取り付けられ、該第2取付部95に取り付けた第2中枠識別部S2は、遊技盤D2の第2コーナー部51に取り付けられた前記第2コーナー部材70と前後に対向するように位置する。
第1中枠識別部S1を取り付けるための前記第1取付部90は、図10に示すように、前記左枠部材12に上下直列に配列された複数(実施例では6個)の貫通孔91から構成されている。各貫通孔91は、前記リベット88が挿通可能で、かつ該リベット88のかしめ変形させた先端が係止可能なサイズに形成されている。そして、最も上方に位置する貫通孔91(第1貫通孔91A)と上から4番目に位置する貫通孔91(第1貫通孔91A)とは、各々の中心位置での上下距離が前記形成間隔Lとなるように形成されている。また、上から2番目に位置する貫通孔91(第2貫通孔91B)と上から5番目に位置する貫通孔91(第2貫通孔91B)とは、各々の中心位置での上下距離が前記形成間隔Lとなるように形成されている。更に、上から3番目に位置する貫通孔91(第3貫通孔91C)と最も下方に位置する貫通孔91(第3貫通孔91C)とは、各々の中心位置での上下距離が前記形成間隔Lとなるように形成されている。
第2中枠識別部S2を取り付けるための前記第2取付部95は、図9に示すように、前記左枠部材12に上下直列に配列された複数(実施例では5個)の貫通孔96から構成されている。各貫通孔96は、前記リベット88が挿通可能で、かつ該リベット88のかしめ変形させた先端が係止可能なサイズに形成されている。そして、最も下方に位置する貫通孔96(第1貫通孔96A)と下から3番目に位置する貫通孔96(第1貫通孔96A)とは、各々の中心位置での上下距離が前記形成間隔Lとなるように形成されている。また、下から2番目に位置する貫通孔96(第2貫通孔96B)と下から4番目に位置する貫通孔96(第2貫通孔96B)とは、各々の中心位置での上下距離が前記形成間隔Lとなるように形成されている。更に、下から3番目に位置する貫通孔96(第1貫通孔96Aと兼用となる第3貫通孔96C)と最も上に位置する貫通孔96(第3貫通孔96C)とは、各々の中心位置での上下距離が前記形成間隔Lとなるように形成されている。
第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1に配設される第1コーナー部材60に設けられる第1遊技盤識別部M1は、図5〜図7に示すように、前記本体部61の左側面61Aに臨む部分に、左側面61Aに開口すると共に前面61Bに開口するよう略矩形に凹んだ係合凹部である。前記第1遊技盤識別部M1は、前記第1中枠識別部S1が前方および左側方から係合可能な開口幅および奥行きに形成されており、遊技盤D1を中枠B1の遊技盤保持部14に取り付ける際に該第1中枠識別部S1が係合し得るようになっている。
第2のパチンコ機P2用の遊技盤D2に配設される第2コーナー部材70に設けられる第2遊技盤識別部M2は、図14に示すように、左側面71Aに臨む部分に、左側面71Aに開口すると共に前面71Bに開口するよう略矩形に凹んだ係合凹部である。前記第2遊技盤識別部M2は、前記第2中枠識別部S2が前方および左側方から係合可能な開口幅および奥行きに形成されており、遊技盤D2を中枠B2の遊技盤保持部14に取り付ける際に該第2中枠識別部S2が係合し得るようになっている。
前記第1のパチンコ機P1におけるマイナーチェンジにおいては、中枠B1の第1取付部90に対する前記第1中枠識別部S1の取付位置を変更すると共に、第1中枠識別部S1の取付位置に合わせて第1遊技盤識別部M1の形成位置が異なる第1コーナー部材60を遊技盤D1の第1コーナー部50に取り付けて対応するようになっている。また、第2コーナー部材70は、第2遊技盤識別部M2が形成されていないものをマイナーチェンジ前後において共用する。すなわち、第1のパチンコ機P1用の遊技盤D1では、マイナーチェンジの前後において、該遊技盤D1を構成する前記基材29は同一形状のものが共通に使用されるようになっており、前記第1遊技盤識別部M1の形成位置が異なる第1コーナー部材60を、マイナーチェンジに応じて選択的に第1コーナー部50に取付ける。
そして、実施例の遊技機の互換防止構造では、第1取付部90の貫通孔91に挿通係止された前記リベット88または第2取付部95の貫通孔96に挿通係止された前記リベット88が、当該中枠Bが対応するパチンコ機P(P1,P2)の種別を識別する種別表示部として機能し得るようになっている。図16(a)および図16(b)に示すように、前記第1取付部90における各貫通孔91は、中枠Bの左枠部材12に左右に貫通するよう形成されて該左枠部材12の外側から視認可能であり、また前記第1中枠識別部S1を取り付けるため前記貫通孔91に挿通してかしめ変形された前記リベット88も左枠部材12の外側から視認可能である。同様に、前記第2取付部95における各貫通孔96は、中枠Bの左枠部材12に左右に貫通するよう形成されて該左枠部材12の外側から視認可能であり、また前記第2中枠識別部S2を取り付けるため前記貫通孔96に挿通してかしめ変形された前記リベット88も左枠部材12の外側から視認可能である。従って、前記第1取付部90の貫通孔91にリベット88が視認されると共に第2取付部95の貫通孔96にリベット88が視認されない場合には、当該中枠Bが第1のパチンコ機P1用であることが識別可能であり、前記第2取付部95の貫通孔96にリベット88が視認されると共に第1取付部90の貫通孔91にリベット88が視認されない場合には、当該中枠Bが第2のパチンコ機P2用であることが識別可能である。
次に、前述のように構成された実施例の遊技盤の互換防止構造の作用につき説明する。
本発明に係る遊技盤の互換防止構造は、実施例のものに限られず種々の変更が可能である。
(1)中枠B(B1,B2)に設けた第1中枠識別部S1および第2中枠識別部S2と、遊技盤D(D1,D2)に設けた第1遊技盤識別部M1および第2遊技盤識別部M2との形状、形態は、実施例で例示した形状、形態に限定されず、種別毎に異なる形状、形態であれば様々に変更可能である。例えば、中枠Bに設けられる第1中枠識別部S1および第2中枠識別部S2を凹形状とし、遊技盤Dの第1コーナー部材60および第2コーナー部材70に形成される第1遊技盤識別部M1および第2遊技盤識別部M2を凸形状としてもよい。
(2)第1中枠識別部S1を第2取付部95に取り付けると共に第1遊技盤識別部M1を第2コーナー部材70に設け、第2中枠識別部S2を第1取付部90に取り付けると共に第2遊技盤識別部M2を第1コーナー部材60に設けるようにしてもよい。
(3)第1中枠識別部S1を、第1コーナー部材60の上縁に設けると共に、第1被遊技盤識別部M1を、中枠D1の上枠部材10における遊技盤保持部14に臨む部分において、該第1中枠識別部S1が整合する位置に設けるようにしてもよい。また、第2中枠識別部S2を、第2コーナー部材70の下縁に設けると共に、第2被遊技盤識別部M2を、中枠D1の下枠部材11における遊技盤保持部14に臨む部分において、該第2中枠識別部S2が整合する位置に設けるようにしてもよい。
(4)実施例では、遊技盤構成部品として、遊技盤Dの前面に装着されるコーナー部材60,70を例示して、該コーナー部材60,70に遊技盤識別部M(M1,M2)を形成する形態を例示したが、遊技盤識別部M(M1,M2)を形成する遊技盤構成部品は、コーナー部材以外の部材、例えば前記盤面飾り部材33や前記設置部材40等、中枠B(B1,B2)の遊技盤保持部14に臨む部材または部位であればよい。
(5)第1コーナー部材60に設けられた種別表示部66および第2コーナー部材70に設けられた種別表示部76は、本体部61,71の前面61B,71Bに、丸形や角形等に凸設した突状部または凹設した凹状部として、マイナーチェンジの前後に対応して種別表示部66,76の形成位置を変更するよう構成してもよい。このような種別表示部66,76では、その形成位置を確認することで、当該遊技盤Dが何れのパチンコ機Pに対応するものかを簡易に識別することができる。
(6)実施例では、遊技機としてのパチンコ機に配設される遊技盤の互換防止構造を示したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機等であってもよい。
60 第1コーナー部材(遊技盤構成部品),70 第2コーナー部材(遊技盤構成部品),
87 リベット挿通孔(挿通孔),88 リベット(固定部材、種別表示部),
91A 第1貫通孔(貫通孔),91B 第2貫通孔(貫通孔),
91C 第3貫通孔(貫通孔),96A 第1貫通孔(貫通孔),
96B 第2貫通孔(貫通孔),96C 第3貫通孔(貫通孔),
B 中枠(枠部材),D 遊技盤,M1 第1遊技盤識別部(識別部),
M2 第2遊技盤識別部(識別部),S1 第1中枠識別部(被識別部),
S2 第2中枠識別部(被識別部)
Claims (1)
- 遊技球が流下可能な遊技領域を前面に設けた遊技盤を、機体を構成する枠部材に形成された遊技盤保持部に着脱可能に取り付けて構成される遊技機における遊技盤の互換防止構造であって、
前記遊技盤の前面には、該遊技盤の種別毎に異なる位置に識別部が形成された遊技盤構成部品が前記遊技領域から外れた位置に配設され、
前記枠部材には、被識別部に形成された複数の挿通孔の形成間隔で離間する複数組の貫通孔が、組をなす貫通孔の間に他の組をなす貫通孔が位置するよう直列に形成されて、枠部材の種別に応じた組の貫通孔に挿通孔を整合させた前記被識別部を固定部材により固定することで、枠部材の種別毎に異なる位置に被識別部が設けられ、
前記枠部材の遊技盤保持部に取り付けられた被識別部と整合する識別部が形成された前記遊技盤構成部品を装着した遊技盤が、該被識別部および識別部の整合下に該遊技盤保持部への装着が許容されるよう構成され、
前記複数組の貫通孔は、前記枠部材を貫通するよう形成されて、前記遊技盤保持部に前記遊技盤を保持した状態で当該貫通孔および前記固定部材を枠部材の外側から視認可能に構成された
ことを特徴とする遊技機における遊技盤の互換防止構造。
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