JP5847860B2 - 中継器ノードに対するQoSマッピング - Google Patents

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Description

米国特許法第119条の下での優先権の主張
本特許出願は、“ロングタームエボリューションシステムのための中継器ノード処理”と題し、2009年4月10日に出願され、その譲受人に譲渡され、ここで、参照によりここに明示的に組み込まれている、仮出願番号第61/168,522号に対する優先権を主張する。
背景
分野
以下の説明は、一般的にワイヤレス通信に関し、さらに詳細には、複数のアクセスポイント間でのデータパケットのルーティングに関する。
背景
ワイヤレス通信システムは、例えば、音声、データ等のようなさまざまなタイプの通信コンテンツを提供するように、幅広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信電力、...)を共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能である多元接続システムであってもよい。このような多元接続システムの例には、コード分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、および、これらに類するものが含まれていてもよい。付加的に、システムは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、3GPPロングタームエボリューション(LTE)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)のような仕様、および/または、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO)のようなマルチ搬送波ワイヤレス仕様、1つ以上のこれらの改訂に準拠することができる。
一般的に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数の移動体デバイスに対する通信を同時にサポートすることができる。各移動体デバイスは、フォワードリンク上およびリバースリンク上の送信を通して、1つ以上のアクセスポイント(例えば、基地局)と通信してもよい。フォワードリンク(または、ダウンリンク)は、アクセスポイントから移動体デバイスへの通信リンクのことを指し、リバースリンク(または、アップリンク)は、移動体デバイスからアクセスポイントへの通信リンクのことを指す。さらに、移動体デバイスとアクセスポイントとの間の通信は、単一入力単一出力(SISO)システム、複数入力単一出力(MISO)システム、複数入力複数出力(MIMO)システム等を通して確立してもよい。しかしながら、アクセスポイントは、地理的なカバレッジエリアとともに、リソースが制限されることがあり、これにより、カバレッジの端近くにあるデバイスおよび/または高いトラフィックのエリア中のデバイスが、アクセスポイントからの質の低下した通信を経験することがある。
移動体デバイスとアクセスポイントとの間の通信を促進することにより、ネットワーク容量とカバレッジエリアとを拡張するために、中継器ノードを提供することがある。例えば、中継器ノードは、ドナーアクセスポイントとバックホールリンクを確立することができ、ドナーアクセスポイントは、多数の中継器ノードにアクセスを提供することができ、中継器ノードは、1つ以上の移動体デバイスまたは付加的な中継器ノードとアクセスリンクを確立することができる。バックエンドコアネットワークコンポーネントに対する修正を軽減するために、S1−Uのような、バックエンドネットワークコンポーネントとの通信インターフェースは、ドナーアクセスポイントにおいて終端することがある。したがって、ドナーアクセスポイントは、バックエンドネットワークコンポーネントに対する通常のアクセスポイントとして見える。この目的のために、ドナーアクセスポイントは、移動体デバイスに通信するために、バックエンドネットワークコンポーネントから中継器ノードにパケットをルーティングすることができる。
概要
以下のものは、このような態様の基本的な理解を提供するために、1つ以上の態様の簡略化した概要を提示する。この概要は、すべての考えられる態様の広範囲にわたる概略ではなく、すべての態様のキーエレメントまたは重要なエレメントを識別すること、あるいは、任意の態様またはすべての態様の範囲を詳細に述べることのどちらも意図していない。この唯一の目的は、後に提示するさらに詳細な説明に対する前置きとして、1つ以上の態様のうちのいくつかの概念を簡略化した形態で提示することである。
1つ以上の態様およびこれらの対応する開示にしたがうと、1つ以上の中継器ノードの間で、ドナーアクセスポイントから1つ以上のエンドデバイスに、および/または、その逆もまた同じように、データをルーティングすることを促進することに関して、さまざまな態様を説明する。例えば、1つ以上の中継器ノードは、ユーザ機器(UE)または他のエンドデバイスと同様に、ドナーアクセスポイントと通信することができ、したがって、ドナーアクセスポイントと確立することができる無線ベアラの数に制限される。しかしながら、1つ以上の中継器ノードはまた、所定のUEとの別の数の無線ベアラの確立をサポートすることができる。したがって、例えば、1つ以上の中継器ノードとドナーアクセスポイントとの間で確立されている無線ベアラを通しての、さらに、後続して、1つ以上の中継器ノードと所定のUEとの間で確立されている1つ以上の無線ベアラを通しての、パケットの適切な配信を確実にするために、中継器ノードにおいて、および/または、コアネットワーク内で、ベアラマッピングおよび/またはトンネル関係付け手順を規定することができる。1つの例では、UEに関連するコアネットワークコンポーネントは、サービング中継器ノードに関連するコアネットワークコンポーネントに対して、トンネルにまたは対応するベアラに関連する1つ以上のパラメータをインターネットプロトコル(IP)ヘッダのようなアプリケーションレイヤヘッダ中で指定するパケットを通信することができる。1つ以上のパラメータを利用して、中継器ノードとドナーアクセスポイントとの間で確立されている適切なベアラを通して、パケットをルーティングすることができる。別の例では、サービスデータフロー(SDF)フィルタを利用または修正して、1つ以上のパラメータに基づくこのようなルーティングを実施することができる。
関連する態様にしたがうと、それぞれが、ドナーエボルブドノードB(eNB)と中継器eNBとの間の複数の無線ベアラのうちの1つに関連する、ドナーeNBとの複数の通信トンネルを確立することと、複数のプロトコルヘッダを含む、ワイヤレスデバイスに関連するパケットを受信することとを含む方法が提供されている。方法はさらに、複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、複数の通信トンネルから、ドナーeNBに対してパケットを送信するためのトンネルを選択することを含んでいる。
別の態様は、装置に関連している。装置は、ドナーeNBと中継器eNBとの間の複数の無線ベアラに関連する、ドナーeNBとの複数の通信トンネルを確立するようにと、複数のプロトコルヘッダを含むパケットを、アップストリームゲートウェイから取得するように構成されている少なくとも1つのプロセッサを具備することができる。少なくとも1つのプロセッサは、複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つ中の1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、パケットを受信するための、複数の通信トンネルのうちの1つを選択するようにさらに構成されている。装置はまた、少なくとも1つのプロセッサに結合されているメモリを具備している。
さらに別の態様は、装置に関連している。装置は、ドナーeNBと中継器eNBとの間で確立されている複数の無線ベアラに関連する、ドナーeNBとの複数の通信トンネルを初期化する手段と、複数のプロトコルヘッダを含み、ワイヤレスデバイスに関連するパケットを受信する手段とを具備している。装置はまた、複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、複数の通信トンネルから、ドナーeNBに対してパケットを送信するためのトンネルを決定する手段を具備している。
さらに別の態様は、コンピュータプログラムプロダクトに関連している。コンピュータプログラムプロダクトは、少なくとも1つのコンピュータに、ドナーeNBと中継器eNBとの間の複数の無線ベアラに関連する、ドナーeNBとの複数の通信トンネルを確立させるためのコードと、少なくとも1つのコンピュータに、複数のプロトコルヘッダを含むパケットを、アップストリームゲートウェイから取得させるためのコードとを含むコンピュータ読取可能媒体を有することができる。コンピュータ読取可能媒体はまた、少なくとも1つのコンピュータに、複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つ中の1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、パケットを受信するための、複数の通信トンネルのうちの1つを選択させるためのコードとを含むことができる。
さらに、付加的な態様は、ドナーeNBと中継器eNBとの間で確立されている複数の無線ベアラに関連する、ドナーeNBとの複数の通信トンネルを確立するトンネル初期化コンポーネントと、複数のプロトコルヘッダを含み、ワイヤレスデバイスに関連するパケットを受信する通信コンポーネントとを具備する装置に関連している。装置はさらに、複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、複数の通信トンネルから、ドナーeNBに対してパケットを送信するためのトンネルを決定するトンネル関係付けコンポーネントを具備することができる。
別の態様にしたがうと、コアワイヤレスネットワークコンポーネントから、1つ以上のSDFフィルタパラメータを受信することと、ワイヤレスデバイスに関係付けられている複数の無線ベアラのうちの1つを通して、ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを取得することとを含む方法が提供されている。方法はさらに、1つ以上のSDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、アップリンクパケットを送信するアップストリームeNBと確立されている複数の異なる無線ベアラのうちの1つを選択することを含んでいる。
別の態様は、ワイヤレス通信装置に関連している。ワイヤレス通信装置は、アップストリームネットワークコンポーネントから、1つ以上のSDFフィルタパラメータを取得するようにと、ワイヤレスデバイスと確立されている無線ベアラを通して、ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを受信するように構成されている少なくとも1つのプロセッサを具備することができる。少なくとも1つのプロセッサは、1つ以上のSDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、アップリンクパケットを送信するアップストリームeNBと確立されている異なる無線ベアラを決定するようにさらに構成されている。ワイヤレス通信装置はまた、少なくとも1つのプロセッサに結合されているメモリを具備している。
さらに別の態様は、装置に関連している。装置は、1つ以上のSDFフィルタパラメータを受信する手段と、ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを受信する手段とを具備している。装置はまた、1つ以上のSDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、アップリンクパケットを送信するアップストリームeNBと確立されている無線ベアラを決定する手段を具備している。
さらに別の態様は、コンピュータプログラムプロダクトに関連している。コンピュータプログラムプロダクトは、少なくとも1つのコンピュータに、アップストリームネットワークコンポーネントから、1つ以上のSDFフィルタパラメータを取得させるためのコードと、少なくとも1つのコンピュータに、ワイヤレスデバイスと確立されている無線ベアラを通して、ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを受信させるためのコードとを含むコンピュータ読取可能媒体を有することができる。コンピュータ読取可能媒体はまた、少なくとも1つのコンピュータに、1つ以上のSDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、アップリンクパケットを送信するアップストリームeNBと確立されている異なる無線ベアラを決定させるためのコードとを含むことができる。
さらに、付加的な態様は、ネットワークコンポーネントから、1つ以上のSDFフィルタパラメータを取得するSDFフィルタパラメータ受信コンポーネントと、ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを受信する通信コンポーネントとを具備する装置に関連している。装置はさらに、1つ以上のSDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、アップリンクパケットを送信するための、アップストリームeNBと確立されている無線ベアラを決定するSDFフィルタリングコンポーネントを具備することができる。
先の目的および関連する目的を達成するために、1つ以上の態様は、後に完全に説明する特徴、および、特許請求の範囲中で特に指摘する特徴を含んでいる。以下の説明および添付図面により、1つ以上の態様のある例示的な特徴を詳細に述べる。これらの特徴は、さまざまな態様の原理を用いることができるさまざまな方法のうちのいくつかだけを示しているが、この説明は、このようなすべての態様およびそれらの均等物を含むことを意図している。
図1は、ワイヤレスネットワークに対して中継器を提供することを促進する例示的なワイヤレス通信システムの例である。 図2は、パケットをルーティングするための無線ベアラおよび/または関連するトンネルを確立することを促進する例示的なワイヤレス通信システムの例である。 図3は、ワイヤレス通信環境内で用いるための例示的なワイヤレスネットワークコンポーネントの例である。 図4は、IPヘッダパラメータにしたがって、サービス品質(QoS)ベアラをマッピングする例示的なワイヤレス通信システムの例である。 図5は、トンネルエンドポイント識別子(TEID)に少なくとも部分的に基づいて、通信トンネルへのパケットをフィルタリングする例示的なワイヤレス通信システムの例である。 図6は、最も内側のヘッダに基づいて、通信トンネルへのパケットをフィルタリングする例示的なワイヤレス通信システムの例である。 図7は、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポート番号に少なくとも部分的に基づいて、通信トンネルへのパケットをフィルタリングする例示的なワイヤレス通信システムの例である。 図8は、インターネットプロトコル(IP)中継器を利用して、ワイヤレスネットワークへのアクセスを提供する例示的なワイヤレス通信システムの例である。 図9は、デバイス通信に対してIP中継器機能性を提供することを促進する例示的なプロトコルスタックの例である。 図10は、1つ以上のプロトコルヘッダパラメータに基づいて、パケットに対する通信トンネルを選択するための例示的な方法論の例である。 図11は、IPヘッダパラメータ値に基づいて、パケットに対する通信トンネルを選択する例示的な方法論の例である。 図12は、6−タプルに少なくとも部分的に基づいて、パケットに対する通信トンネルを決定する例示的な方法論の例である。 図13は、IPヘッダに基づいて、通信トンネルへのパケットをフィルタリングする例示的な方法論の例である。 図14は、UDPポート番号に少なくとも部分的に基づいて、通信トンネルへのパケットをフィルタリングする例示的な方法論の例である。 図15は、1つ以上の受信したサービスデータフロー(SDF)パラメータに基づいて、無線ベアラへのパケットをフィルタリングする例示的な方法論の例である。 図16は、ここで述べるさまざまな態様にしたがった、ワイヤレス通信システムの例である。 図17は、ここで説明するさまざまなシステムおよび方法とともに用いることができる例示的なワイヤレスネットワーク環境の例である。 図18は、1つ以上のプロトコルヘッダパラメータに基づいて、パケットに対する通信トンネルを選択する例示的なシステムの例である。 図19は、1つ以上の受信したSDFパラメータに基づいて、無線ベアラへのパケットをフィルタリングする例示的なシステムの例である。
詳細な説明
図面を参照して、ここでさまざまな態様を説明する。以下の説明では、説明の目的のために、1つ以上の態様の完全な理解を提供するために、多くの特定の詳細を述べる。しかしながら、これらの特定の詳細なしに、このような態様を実施できることは明らかである。
本出願で使用しているような、用語“コンポーネント”、“モジュール”、“システム”、および、これらに類するものは、これらに限定されないが、ハードウェアや、ファームウェアや、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせや、ソフトウェアや、または、実行中のソフトウェアのような、コンピュータ関連エンティティを含むことを意図している。例えば、コンポーネントは、これらに限定されないが、プロセッサ上で動作しているプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラム、および/または、コンピュータであってもよい。例として、コンピューティングデバイス上で動作しているアプリケーションとコンピューティングデバイスの双方をコンポーネントとすることができる。1つ以上のコンポーネントが、プロセスおよび/または実行のスレッド内に存在することがあり、コンポーネントは、1つのコンピュータ上に局所化されていてもよく、および/または、2つ以上のコンピュータの間に分散されていてもよい。加えて、それらの上にさまざまなデータ構造を記憶させているさまざまなコンピュータ読取可能媒体から、これらのコンポーネントは実行することができる。コンポーネントは、ローカルシステム中の、分散システム中の別のコンポーネントと対話する、および/または、インターネットのようなネットワークを通して、信号によって他のシステムと対話する、1つのコンポーネントからのデータのような、1つ以上のデータパケットを有する信号にしたがうような、ローカルおよび/または遠隔のプロセスによって通信してもよい。
さらに、端末に関連して、ここでさまざまな態様を説明する。端末は、ワイヤード端末またはワイヤレス端末とすることができる。端末はまた、システム、デバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動体、移動体デバイス、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザデバイス、または、ユーザ機器(UE)と呼ぶこともできる。ワイヤレス端末は、セルラ電話機、衛星電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(SIP)電話機、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレス接続能力を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、または、ワイヤレスモデムに接続されている他の処理デバイスであってもよい。さらに、基地局に関連して、ここでさまざまな態様を説明する。ワイヤレス端末と通信するために基地局を利用してもよく、基地局は、アクセスポイント、ノードB、エボルブドノードB(eNB)、または、他の何らかの専門用語として呼ぶこともある。
さらに、“または”という文言は、排他的な“または”というよりむしろ、包含的な“または”を意味することを意図している。すなわち、特定の明記がない限り、または、文脈から明らかでない限り、“XがAまたはBを用いる”というフレーズは、自然な包含的順列のうちのいずれかを意味することを意図している。すなわち、“XがAまたはBを用いる”というフレーズは、以下の例のうちのいずれのものによって満たされる:XがAを用いる;XがBを用いる;または、XがAおよびBの双方とも用いる。さらに、本出願および添付した特許請求の範囲で使用している冠詞“a”および“an”は、特定の明記がない限り、または、単数形を意図する文脈から明らかでない限り、一般的に、“1つ以上”を意味すると解釈すべきである。
ここで説明する技術は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、および、他のシステムのような、さまざまなワイヤレス通信システムに対して使用されてもよい。“システム”および“ネットワーク”という文言は、区別なく使用されることが多い。CDMAシステムは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、cdma2000等のような無線技術を実現してもよい。UTRAは、ワイドバンドCDMA(W−CDMA)と、CDMAの他の変形とを含んでいる。さらに、cdma2000は、IS−2000、IS−95、および、IS−856標準規格をカバーしている。TDMAシステムは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM(登録商標))のような無線技術を実現してもよい。OFDMAシステムは、エボルブドUTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュ−OFDM等のような、無線技術を実現してもよい。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、ダウンリンク上ではOFDMAを用いて、アップリンク上ではSC−FDMAを用いるE−UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRAと、E−UTRAと、UMTSと、LTEと、GSMとは、“第三世代パートナーシッププロジェクト”(3GPP)という名の組織による文書中に記述されている。さらに、cdma2000とUMBは、“第三世代パートナーシッププロジェクト2”(3GPP2)という名の組織による文書中に記述されている。さらに、このようなワイヤレス通信システムは、付加的に、対でないライセンスされていないスペクトル、802.xxワイヤレスLAN、ブルートゥース(登録商標)、および、他の何らかの短距離または長距離のワイヤレス通信技術を使用することが多い、ピア・ツー・ピア(例えば、移動体対移動体)アドホックネットワークシステムを含んでいてもよい。
多数のデバイス、コンポーネント、モジュール、および、これらに類するものを含んでいてもよいシステムの観点から、さまざまな態様または特徴を提示するだろう。さまざまなシステムが、付加的なデバイス、コンポーネント、モジュール等を含んでいてもよいことを、および/または、図面に関連して論じた、デバイス、コンポーネント、モジュール等のうちのすべてを含んでいなくてもよいことを理解し、正しく認識すべきである。これらのアプローチの組み合わせもまた使用してもよい。
図1を参照すると、ワイヤレスネットワーク中に中継器機能性を提供することを促進するワイヤレス通信システム100が示されている。システム100は、中継器eNB104のような、1つ以上の中継器eNBに、コアネットワーク106へのアクセスを提供するドナーeNB102を含んでいる。同様に、中継器eNB104は、中継器eNB108のような、1つ以上の異なる中継器eNBに、または、UE110のようなUEに、ドナーeNB102を通してのコアネットワーク106へのアクセスを提供することができる。クラスターeNBとしても呼ぶことができるドナーeNB102は、ワイヤードまたはワイヤレスのバックホールリンクを通してコアネットワーク106と通信することができ、ワイヤードまたはワイヤレスのバックホールリンクは、LTEまたは他の技術のバックホールリンクとすることができる。1つの例では、コアネットワーク106は、3GPP LTEまたは類似する技術のネットワークとすることができる。
ドナーeNB102は、中継器eNB104に対してアクセスリンクを付加的に提供することができ、これは、ワイヤードまたはワイヤレス、LTE、あるいは、他の技術とすることもでき、中継器eNB104は、バックホールリンクを使用して、ドナーeNB102のアクセスリンクを通して、ドナーeNB102と通信することができる。中継器eNB104は、同様に、中継器eNB108および/またはUE110に対してアクセスリンクを提供することができ、これは、ワイヤードまたはワイヤレスのLTE、あるいは、他の技術のリンクとすることができる。1つの例では、ドナーeNB102は、LTEアクセスリンクを提供することができ、中継器eNB104は、LTEバックホールを使用して、LTEアクセスリンクに接続することができ、中継器eNB104は、中継器eNB108および/またはUE110にLTEアクセスリンクを提供することができる。ドナーeNB102は、異なるバックホールリンク技術を通してコアネットワーク106に接続することができる。説明したように、中継器eNB108および/またはUE110は、コアネットワーク106へのアクセスを受信するために、LTEアクセスリンクを使用して、中継器eNB104に接続することができる。ここでは、ドナーeNBと、接続されている中継器eNBとを、集合的にクラスターとして呼ぶことができる。
例にしたがうと、従来のLTEコンフィギュレーションにおいてUEが行うように、中継器eNB104は、リンクレイヤ(例えば、メディアアクセス制御(MAC)レイヤ)、トランスポートレイヤ、アプリケーションレイヤ、および/または、これらに類するものにおいて、ドナーeNB102に接続することができる。この点で、ドナーeNB102は、中継器eNB104をサポートするために、リンクレイヤや、トランスポートレイヤや、アプリケーションレイヤ等において、または、関連するインターフェース(例えば、E−UTRA−Uuのような、ユーザ対ユーザ(Uu)や、EUTRA−Unのような、ユーザ対ネットワーク(Un)等)において、変更を要求しない従来のLTE eNBとして、動作することができる。加えて、中継器eNB104は、UE110に対して、リンクレイヤ、トランスポートレイヤ、アプリケーションレイヤ、および/または、これらに類するものにおいて、LTEコンフィギュレーション中の従来のeNBのように見えることがあり、このため、例えば、リンクレイヤ、トランスポートレイヤ、アプリケーションレイヤ等において、UE110が中継器eNB104に接続するために必要とされる変更はない。加えて、中継器eNB104は、アクセスリンクとバックホールリンクとの間を区分するリソースや、干渉管理や、クラスターに対するアイドルモードセル選択や、および/または、これらに類するものに対する手順を構成することができる。1つの例では、中継器eNB104が付加的なドナーeNBに接続できることを正しく認識すべきである。
したがって、例えば、中継器eNB104は、ドナーeNB102と接続を確立して、(移動性管理エンティティ(MME)、サービングゲートウェイ(SGW)、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)等のような、)コアネットワーク106中の1つ以上のコンポーネントへのアクセスを受信することができる。例では、中継器eNB104は、(例えば、ドナーeNB102を通して、)コアネットワーク106中のPGW/SGWから、それらと通信するためのインターネットプロトコル(IP)アドレスを取得することができる。加えて、UE110は、中継器eNB104と接続を確立して、コアネットワーク106中の1つ以上の類似するコンポーネントへのアクセスを受信することができる。この点で、例えば、UE110は、コアネットワーク106に提供するためのIPパケットを中継器eNB104に通信することができる。中継器eNB104は、IPパケットを取得し、中継器eNB104に関連する付加的なIPヘッダをパケットに関係付け、ドナーeNB102にパケットを提供することができる。したがって、ドナーeNB102は、(例えば、別のヘッダを追加して、コアネットワーク106に送信することにより、)中継器eNB104に関連するコアネットワーク106のコンポーネントに対してパケットをルーティングすることができる。
例えば、コアネットワーク106のコンポーネントは、さまざまなIPヘッダにしたがって、コアネットワーク106内でパケットをルーティングすることができる。さらに、例えば、コアネットワーク106は、中継器eNB104を通してUE110にパケットをルーティングすることに関連するIPヘッダを含めるように、UE110に提供するためのパケットを構築することができる。例では、コアネットワーク106は、中継器eNB104に関連するIPヘッダ、および、ドナーeNB102に関連するIPヘッダとともに、UE110に関連するIPヘッダをパケットに含めることができる。コアネットワーク106は、ヘッダを持つパケットをドナーeNB102に転送することができる。ドナーeNB102は、パケットを取得し、ドナーeNB102に関連するIPヘッダを除去し、次のIPヘッダに基づいて、中継器eNB104にパケットを転送することができる。1つの例では、中継器eNB104は、中継器eNB104に関連するヘッダを同様に除去し、中継器eNB104は、残りのIPヘッダまたは別のヘッダに基づいて、UE110にパケットを転送することができる。UE110とドナーeNB102との間には1つの中継器eNB104が示されているが、付加的な中継器eNBが存在することがあり、説明したように、パケットルーティングを促進するために、アップリンクパケットにおよびダウンリンクパケットに、各中継器eNBに対するIPヘッダを追加できることを正しく認識すべきである。
さらに、説明するように、中継器eNB104は、UEと同じようにドナーeNB102に接続することができるので、ドナーeNBにより、ドナーeNBと確立することができる無線ベアラの数に制限されることもある。しかしながら、中継器eNB104は、同様に、UE110および/または1つ以上の付加的なUEが、中継器eNB104と多数の無線ベアラを確立することを可能にすることができる。この点で、UE110と中継器eNB104との間で確立される無線ベアラは、中継器eNB104とドナーeNB102との間で確立される制限された無線ベアラにマッピングすることができる。例では、コアネットワーク106は、ドナーeNB102を通して中継器eNB104に確実にパケットをルーティングするために、このようなマッピングを実行することがある。例えば、コアネットワーク106は、適切なルーティングを確実にするために、コアネットワーク106のコンポーネント間で、無線ベアラまたは関連するトンネル識別子を通信することができる。例えば、コアネットワーク106のコンポーネントにより確立されるIPヘッダを使用して、サービスデータフロー(SDF)フィルタを利用または修正して、ならびに/あるいは、これらに類するもので、識別子を指定することができる。
識別子に基づいて、例えば、コアネットワーク106は、ドナーeNB102と適切な中継器eNB104との間で確立されている無線ベアラに対応するトンネル中で、ドナーeNB102にパケットを配信することができる。これは、パケットにトンネリングプロトコルヘッダを追加して、トンネリングヘッダを持つパケットをドナーeNB102に送信することを含むことができる。ドナーeNB102は、トンネルに関連する無線ベアラを通して、中継器eNB104にパケットを送信することができる。中継器eNB104は、パケットを受信し、パケットの1つ以上のパラメータまたはパケットの1つ以上のヘッダに少なくとも部分的に基づいて、確立されている無線ベアラを通して、UE110にパケットを提供する。中継器eNB104とドナーeNB102との間に、1つ以上の中間中継器eNBが存在する場合には、中間中継器eNBは、同様に、無線ベアラを確立して、ドナーeNB102(または、別のアップストリームeNB)と通信することができる。したがって、例えば、コアネットワーク106は、ダウンストリーム中継器eNBと確立されている無線ベアラに関係付けられているトンネルを使用して、ドナーeNB102と、(ドナーeNB102を通して)中間中継器eNBとにパケットを配信することができる。
図2を見ると、ワイヤレスネットワークにおいてIP中継器通信をサポートすることを促進するワイヤレス通信システム200が示されている。システム200は、中継器eNB104のような1つ以上の中継器eNBに、コアネットワーク106へのアクセスを提供するドナーeNB102を含んでいる。説明したように、中継器eNB104は、同様に、1つ以上の異なる中継器eNBにまたはUE110のようなUEに、ドナーeNB102を通してのコアネットワーク106へのアクセスを提供することができる。さらに、ドナーeNB102は、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルアクセスポイント、ピコセルアクセスポイント、移動体基地局、および/または、これらに類するものとすることができる。説明するように、中継器eNB104は、同様に、ワイヤレスまたはワイヤードのバックホールを通してドナーeNB102と通信する、移動性のまたは静的な中継器ノードとすることができる。
ドナーeNB102は、中継器eNBにアクセスを提供するために、アクセスリンクを通して中継器eNBに、および/または、バックホールリンクを通してコアネットワークに、データを送信する、ならびに/あるいは、アクセスリンクを通して中継器eNBから、ならびに/あるいは、バックホールリンク通してコアネットワークから、データを受信する通信コンポーネント202と、ベアラ確立に対する要求を中継器eNBに送信するベアラ要求コンポーネント204とを備えることができる。ドナーeNB102はまた、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)トンネルまたは類似するトンネルのような、通信トンネルを、確立されたベアラに割り当てるトンネル関係付けコンポーネント206と、コアネットワーク中でのルーティングを促進するために、アップストリームパケットにGTPおよび/またはIPヘッダを追加するGTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント208とを備えている。
中継器eNB104は、アクセスリンクを通してUEまたは他の中継器eNBに、および/または、バックホールリンクを通してドナーeNBまたは1つ以上のアップストリーム中継器eNBに、データを送信する、ならびに/あるいは、アクセスリンクを通してUEまたは他の中継器eNBから、ならびに/あるいは、バックホールリンクを通してドナーeNBまたは1つ以上のアップストリーム中継器eNBから、データを受信する通信コンポーネント210を備えている。中継器eNB104はまた、ドナーeNBとのまたは1つ以上のアップストリーム中継器eNBとの無線ベアラを初期化するベアラ確立コンポーネント212と、UEまたは異なる中継器eNBからの通信を、ドナーeNBまたは1つ以上のアップストリーム中継器eNBとの無線ベアラに相関させるベアラ関係付けコンポーネント214と、PGW/SGW、MME、または、他のコアネットワークコンポーネントに転送するために、GTPおよび/またはIPヘッダを通信に関係付けるGTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント216とを備えている。
例にしたがうと、ベアラ要求コンポーネント204は、コアネットワーク106へのアクセスの提供を促進するために、中継器eNB104と1つ以上の無線ベアラを確立するための要求を送信することができる。例えば、ベアラ要求コンポーネント204は、ベアラを確立するための要求をコアネットワーク106のアップストリームコンポーネントから受信することに少なくとも部分的に基づいて、要求を送信することができる。これは、コアネットワーク106アクセスを受信するためにドナーeNBへの接続を確立している中継器eNB104への応答や、(例えば、UE110からの所望のサービス品質(QoS)に基づいて)付加的な無線ベアラを確立するための中継器eNB104からの要求等とすることができる。ベアラ確立コンポーネント212は、ドナーeNB102との無線ベアラを初期化することができる。加えて、トンネル関係付けコンポーネント206は、無線ベアラの確立に基づいて、GTPトンネルにまたはコアネットワーク106のコンポーネントと確立されている他の通信トンネルに無線ベアラを相関させることができる。この点で、例えば、無線ベアラを通してドナーeNB102により受信した通信を、GTPトンネルを通してコアネットワーク106に送信することができる。
加えて、説明したように、中継器eNB104は、UE110および他のUEと多数の無線ベアラを確立することができる一方で、ドナーeNB102と確立することができるベアラの数に制限される。したがって、例えば、中継器eNB104は、UE110と確立しているベアラを、ドナーeNB102と確立しているものにマッピングすることができる。1つの例では、通信コンポーネント210は、コアネットワーク106のコンポーネントに提供するためのパケットをUE110から取得することがある。ベアラ関係付けコンポーネント214は、コアネットワーク106にトンネルするための、ドナーeNB102と確立されている無線ベアラに、パケットを割り当てることができる。例では、ベアラ関係付けコンポーネント214は、パケットに関連する通信のタイプや、UE110からのパケットを受信した無線ベアラや、そこに関連するQoSパラメータや、1つ以上の異なるトンネル上の負荷や、および/または、これらに類するものに少なくとも部分的に基づいて、無線ベアラにパケットを割り当てることができる。
さらに、UEに関連するコアネットワーク106のコンポーネントへのパケットのルーティングを促進するために、パケットは、UE110により割り当てられたIPヘッダを含むことがある。したがって、例えば、UE110から受信したパケットは、以下に類似する構造を有することがある。
Figure 0005847860
加えて、GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント216は、GTPヘッダおよび/または別のユーザデータグラムプロトコル(UDP)/IPヘッダをパケット中に含めることができ、これらは、それぞれ、UEに関連するコアネットワーク106中のコンポーネントのTEIDと、コアネットワーク106中の宛先ノードのIPアドレスとを含むことができる。例えば、UE110と中継器eNB104との間の無線ベアラの確立の間に、ならびに/あるいは、無線ベアラに関連する異なるメッセージに基づいて、TEIDおよび/またはIPアドレスを、中継器eNB104により受信することができ、記憶することができる。例では、UE110と、中継器eNB104と確立されている無線ベアラとに関連するように、コアネットワーク106中の1つ以上のコンポーネントにより、ドナーeNBにより、および/または、中継器eNB104により、TEIDを割り当てることができる。例えば、ドナーeNB102および/または中継器eNB104により少なくとも部分的にTEIDが規定されている場合に、ダウンリンクパケットルーティングを促進するために、コアネットワーク106の1つ以上のコンポーネントにTEIDを提供することがある。この点で、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを追加した後の構造は、以下に類似するものとすることができる。
Figure 0005847860
通信コンポーネント210は、ベアラ関係付けコンポーネント214により選択された無線ベアラを通して、パケットを送信することができる。通信コンポーネント202は、パケットを取得することができる。トンネル関係付けコンポーネント206は、MME、PGW/SGW等のような、コアネットワーク106のコンポーネントに対してパケットを送信するための、GTPトンネルまたは類似するトンネルを選択することができる。説明するように、トンネル関係付けコンポーネント206は、パケットのQoSにしたがってトンネルを選択することができ、パケットのQoSは、パケット中で示すことができ、通信コンポーネント202によりパケットを受信した無線ベアラに基づいて推測することができ、および/または、これらに類するものとすることができる。加えて、GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント208は、関連するGTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダをパケット中に挿入することができ、これらは、それぞれ、中継器eNB104に関連するコアネットワーク106中のコンポーネントのTEIDと、コンポーネントのIPアドレスとを含むことができる。この点で、パケットは、以下に類似する構造を有することがある。
Figure 0005847860
通信コンポーネント202は、説明したように、バックホールリンクを使用して、トンネルを通してコアネットワーク106にパケットを提供することができる。コアネットワーク106は、ヘッダを利用して、適切なノードに(例えば、UE110に関連するPGW/SGWまたはMMEに)IPパケットをルーティングすることができ、ならびに/あるいは、ヘッダを利用して、ダウンリンクパケットをトンネルに関係付けることができる。1つの中継器eNB104が示されているが、中継器eNB104とドナーeNB102との間に1つ以上の中間中継器eNBが存在することがあることが正しく認識される。例えば、中間中継器eNBは、同様に、さらなるアップストリームeNBとのトンネルにパケットを関係付け、コアネットワーク106内でパケットをルーティングするためにIPヘッダを含めることができる、中継器eNB104のコンポーネントを備えることができる。
例では、UE110は、中継器eNB104からのヴォイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)サービスを要求することができ、中継器eNB104は、ドナーeNB102に、および、コアネットワーク106まで、要求を転送することができる。コアネットワーク106は、エボルブドパケットシステム(EPS)ベアラをまたはVoIP通信に対する類似するベアラを確立することができ、無線ベアラ確立要求をドナーeNB102にダウンストリームで送信することができる。ドナーeNB102は、中継器eNB104に要求を転送することができ、中継器eNB104は、UE110と無線ベアラを確立することができる。コアネットワーク106はまた、ダウンリンク(DL)−トンネルエンドポイント識別子(TEID)のような識別子を、UE110に対するVoIPサービスに関連するEPSベアラに割り当てることができ、ベアラ確立要求とともに識別子を提供することができる。加えて、ベアラ確立コンポーネント212は、コアネットワーク106と通信するための、ドナーeNB102との無線ベアラを前もって確立することができた;1つの例では、確立した無線ベアラは、VoIPパケットの通信に、および/または、類似するQoSを必要とするサービスに関連する類似するパケットに、関連させることができる。
この点で、ベアラ関係付けコンポーネント214は、UE110から受信した、識別子に関連するパケットを、ドナーeNB102と確立している無線ベアラに相関させることができる。したがって、通信コンポーネント210は、識別子を含むことができるVoIPパケットをUE110から受信することができる。例えば、識別子に基づいて、ベアラ関係付けコンポーネント214は、ドナーeNB102と確立している無線ベアラにパケットが関連していると決定することができる。説明したように、GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント216は、中継器eNB104に関連するPGW/SGWへの、または、中継器eNB104に関連するコアネットワーク106の他のコンポーネントへの、パケットのルーティングを促進するために、TEIDおよび/または宛先ノードのIPアドレスを含むパケットに、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを付加的に関係付けることができる。通信コンポーネント210は、関係付けられた無線ベアラを通して、ドナーeNB102にVoIPパケットを送信することができる。通信コンポーネント202は、中継器eNB104との無線ベアラを通してパケットを取得することができ、トンネル関係付けコンポーネント206は、無線ベアラを通して受信したパケットに対するGTPトンネルを見分けることができる。GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント208は、さらに、中継器eNB104に関連するコアネットワーク106中のコンポーネントにパケットを転送するために、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを、パケットに関係付けることができる。通信コンポーネント202は、コアネットワーク106の関連するコンポーネントにパケットを送信することができる。コアネットワーク106は、ここでさらに説明するように、ヘッダに少なくとも部分的に基づいて、(例えば、IPアドレス、TEID、および/または、これらに類するものにしたがって、)それにしたがって、パケットをルーティングすることができる。
図3を参照すると、示されているのは、ワイヤレス通信環境内で用いるためのワイヤレスネットワークコンポーネント300である。ワイヤレスネットワークコンポーネント300は、ゲートウェイとすることができ、または、他のデバイスがワイヤレスネットワークのコンポーネントにアクセスすることを可能にする他のコンポーネントとすることができる。例えば、ワイヤレスネットワークコンポーネント300は、IPアプリケーションレイヤを通して、(例えば、1つ以上の無線ネットワーク制御装置により)アクセスポイント等のような、1つ以上のデバイスと通信することができる。加えて、ワイヤレスネットワークコンポーネント300は、ワイヤードリンクまたはワイヤレスリンクを通して、1つ以上のデバイスに接続することができる。さらに、ワイヤレスネットワークコンポーネント300は、1つ以上のデバイスにワイヤレスネットワークアクセスを提供するために、他のゲートウェイ、移動性管理エンティティ(MME)、および/または、これらに類するものと通信することができる。
ワイヤレスネットワークコンポーネント300は、1つ以上のデバイスと1つ以上の通信トンネルを確立するトンネル初期化コンポーネント302と、UEにネットワークアクセスを提供することに関連するベアラ確立要求を発生させることができるベアラ確立要求コンポーネント304と、UEとのベアラの確立が成功したか否かを決定することができるベアラステータス受信コンポーネント306とを備えることができる。ワイヤレスネットワークコンポーネント300は、さらに、確立したベアラに関連するDL−TEIDのような識別子を取得する識別子決定コンポーネント308と、UEおよびTEIDを通信トンネルに相関させるトンネル関係付けコンポーネント310と、1つ以上のデバイスおよび/またはアップストリームネットワークコンポーネントにデータを送信する、ならびに、1つ以上のデバイスおよび/またはアップストリームネットワークコンポーネントからデータを受信する通信コンポーネント312とを備えている。
例にしたがうと、トンネル初期化コンポーネント302は、中継器eNBまたは他のダウンストリームノードとの通信を促進するために、ドナーeNBと通信トンネルを生成させることができる。例えば、トンネルは、GTPトンネルまたは類似するトンネルとすることができ、PGW/SGW、MME、および、これらに類するもののような、アップストリームノードから、要求を受信したときに生成させることができる。1つの例では、トンネル初期化コンポーネント302は、ドナーeNBと、ワイヤレスネットワークコンポーネント300に関連する中継器eNBとの間で確立された各無線ベアラに対応する、ドナーeNBとのトンネルを生成させることができる。したがって、1つの例では、トンネル初期化コンポーネント302は、ドナーeNBと中継器eNBとの間の無線ベアラ確立手順の間に、所定の無線ベアラに対応する、ドナーeNBとのトンネルを確立することができる。
加えて、例えば、通信コンポーネント312は、中継器eNBにより担当されているUEに関連するPGW/SGW、MME等のような、(示していない)異なるネットワークコンポーネントから、ベアラ確立要求を受信することがある。ベアラ確立要求コンポーネント304は、中継器eNB(および/または、1つ以上の中間中継器eNB)を通してUEと通信するドナーeNBのような、1つ以上のデバイスに、ベアラ確立要求を転送することができる。ここで説明するように、1つの例では、ドナーeNBおよび/または1つ以上の中間中継器eNBを介しての、UEを担当する中継器eNBへの要求のルーティングを促進するために、ベアラ確立要求コンポーネント304は、ベアラ確立要求にヘッダを追加することができる。
ベアラステータス受信コンポーネント306は、ベアラの確立に関するステータスを後続して取得することができ、これは、通信コンポーネント312を通してドナーeNBから受信することができる。UEとのベアラ確立を試行する中継器eNBにより、ドナーeNBにステータスを提供できることを正しく認識すべきである。UEとベアラが確立されているとすてーたすが示している場合に、識別子決定コンポーネント308は、UEにパケットを通信するための識別子を見分けることができる。説明したように、識別子は、DL−TEIDまたは類似する識別子とすることができ、これは、PGW/SGW、MME、ドナーeNB、中継器eNB、および/または、これらに類するものにより、少なくとも部分的に割り当てることができる。1つの例では、識別子決定コンポーネント308は、ベアラステータス受信コンポーネント306により受信したステータスから識別子を取り出すことができる。別の例では、ドナーeNBが、異なるメッセージ中で、(例えば、中継器eNBからの要求の際に)ワイヤレスネットワークコンポーネント300に識別子を提供することができる。
例では、説明するように、トンネル関係付けコンポーネント310は、ドナーeNBと中継器eNBとの間の関連する無線ベアラに対応する、ドナーeNBと確立したトンネルに、(例えば、受信したIPアドレスにより)UEをおよび識別子を相関させることができる。1つの例では、関連する無線ベアラをステータス中でも指定することができ、ステータスは、通信コンポーネント312により、および/または、これらに類するものにより、ステータスを受信したアップリンクトンネルに少なくとも部分的に基づいて決定される。この点で、確立したベアラを通してのUEに対して向けられた後続する通信を、通信コンポーネント312により受信することができ、トンネル関係付けコンポーネント310は、(例えば、ここでさらに説明するように、識別子、1つ以上のヘッダのSDFフィルタリング、および/または、これらに類するものに基づいて、)通信に対するトンネルを決定することができる。
別の例では、UEに関連するPGW/SGW、MME等は、中継器eNBと確立されているUEの無線ベアラに少なくとも部分的に基づいて、所定のUEに異なるIPアドレスを提供するように、マルチホーム化することができる。この点で、トンネル関係付けコンポーネント310は、通信コンポーネント312を通して受信したUEに対する通信に関連するトンネルを、IPアドレスに基づいて、決定することができる。したがって、例えば、通信コンポーネント312は、異なるIPアドレスを有するUEに関連する異なる通信を付加的に受信することができ、トンネル関係付けコンポーネント310は、異なるトンネルに通信をマッピングすることができる。いずれのケースでも、ワイヤレスネットワークコンポーネント300からの通信を受信したトンネルに少なくとも部分的に基づいて、その後、ドナーeNBが、トンネルに関連する確立された適切な無線ベアラを通して、中継器eNBに通信をルーティングできることを正しく認識すべきである。これは、トンネル中で送信することに関連する(GTPヘッダのような)トンネルプロトコルヘッダをパケット中に挿入することを含むことができる。したがって、通信コンポーネント312は、トンネリングプロトコルヘッダを持つパケットをドナーeNBに送信することができる。この点で、UEへの通信に対するQoSを提供することができる。
ここで図4を見ると、ワイヤレスネットワーク中のデバイスに提供するためのパケットを複数のゲートウェイ間でルーティングすることを促進する例示的なワイヤレス通信システム400が示されている。システム400は、1つ以上の異なるコンポーネントを通して、1つ以上のUEにIPレイヤ通信を提供するUE PGW/SGW402を含んでいる。加えて、システム400は、1つ以上の中継器eNBにIPレイヤ通信を同様に提供する中継器PGW/SGW404を含んでいる。システム400は、中継器eNB104(および/または他の中継器eNB)に、(1つの例では、他のコンポーネントとともに)PGW/SGW402および404へのアクセスを提供するドナーeNB102を含んでいる。付加的に、説明したように、中継器eNB104は、ドナーeNB102を通してのPGW/SGW402および404へのアクセスを、1つ以上の付加的な中継器eNBおよび/またはUEに提供することができる。さらに、ドナーeNB102は、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルアクセスポイント、ピコセルアクセスポイント、移動体基地局、および/または、これらに類するものとすることができる。説明したように、中継器eNB104は、同様に、ワイヤレスまたはワイヤードのバックホールを通してドナーeNB102と通信する、移動性のまたは静的な中継器ノードとすることができる。
UE PGW/SGW402は、IPレイヤを通してのワイヤレスネットワークアクセスの提供を促進するために、中継器PGW/SGW、MME、および/または、1つ以上の異なるネットワークコンポーネントにデータを送信することができる、ならびに/あるいは、中継器PGW/SGW、MME、および/または、1つ以上の異なるネットワークコンポーネントからデータを受信することができる通信コンポーネント406を備えている。UE PGW/SGW402はまた、IPヘッダ中で示されているデバイスにルーティングするために、中継器PGW/SGWへのおよび/または1つ以上のダウンストリームネットワークコンポーネントへの通信に、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを関係付けることができるGTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント408と、区別されたサービス(DiffServ)コードポイント(DSCP)を、または、IPヘッダ中の他の類似するパラメータを含めることができるDSCP指定コンポーネント410とを備えている。
中継器PGW/SGW404は、UE PGW/SGW、MME、ドナーeNB102等にデータを送信することができる、および/または、UE PGW/SGW、MME、ドナーeNB102等からデータを受信することができる通信コンポーネント412と、1つ以上の受信した通信のIPヘッダからパラメータを取得するIPヘッダパラメータ決定コンポーネント414とを備えている。中継器PGW/SGW404は、付加的に、パラメータに少なくとも部分的に基づいて、通信に関連するドナーeNBとのGTPトンネルを決定するGTPトンネル関係付けコンポーネント416と、別のGTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを通信に関係付けるGTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント418とを備えている。
説明するように、例えば、ドナーeNB102は、中継器PGW/SGW404のような、1つ以上のコアネットワークコンポーネントへのアクセスを、中継器eNB104に提供することができる。中継器eNB104は、中継器PGW/SGW404とIP通信を確立することができ、そこからIPアドレスを受信することができ、ドナーeNB102は、中継器eNB104通信のために、中継器PGW/SGW404との1つ以上のGTPトンネルを初期化することができる。同様に、中継器eNB104は、ドナーeNB102を介しての、UE PGW/SGW402のような1つ以上のコアネットワークコンポーネントへのアクセスを、UE110に提供することができる。UE110は、UE PGW/SGW402とIP通信を確立することができ、そこからIPアドレスを受信し、中継器eNB104は、UE通信のために、ドナーeNB102と中継器PGW/SGW404とを通しての、UE PGW/SGW402との1つ以上のGTPトンネルを初期化することができる。したがって、中継器eNB104は、UE110からアップリンクIP通信を受信することができる。中継器eNB104は、UE PGW/SGW402へのトンネリングのためにGTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを追加することができ、ドナーeNB102に送信することができる。説明するように、同様に、ドナーeNB102は、中継器PGW/SGW404へのトンネリングのためにGTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを追加することができる。
しかしながら、加えて、中継器eNB104は、複数のUEのそれぞれと複数の無線ベアラを確立することができ、中継器eNB104がドナーeNB102と確立することができる無線ベアラの数に制限されることがある。この点で、中継器eNB104は、複数の無線ベアラのそれぞれを、中継器eNB104とドナーeNB102との間の無線ベアラにマッピングすることができる。1つの例では、中継器eNB104は、中継器eNB104とUE110との間の無線ベアラを通して受信した通信のタイプ、QoS、または、通信の1つ以上の付加的なパラメータ、または、UE110からの通信を受信した無線ベアラに少なくとも部分的に基づいて、無線ベアラを選択することができる。したがって、例えば、中継器eNB104とドナーeNB102との間で確立されている1つ以上の無線ベアラを、QoSおよび/またはDSCPに関係付けることができる。別の例では、QoSまたはDSCPの範囲に1つ以上の無線ベアラを関係付けることができる。
中継器eNB104は、ドナーeNB102との無線ベアラにQoSまたはDSCPを割り当てることができ、コンフィギュレーション、仕様、またはハードコーディングの一部として割り当てを受信することができ、中継器PGW/SGW404によりベアラの確立が要求されたときに割り当てを受信することができ、および/または、これらに類するものであることを正しく認識すべきである。DSCPは、通信の優先度、所望のまたは必要とされるQoS、ならびに/あるいは、類似するメトリックに基づいて決定される、6ビットまたは類似するサイズの値とすることができる。中継器eNB104は、DSCP、QoS要件等に基づいて、UE110との無線ベアラを通して受信した通信を、ドナーeNB102との無線ベアラを通して、ドナーeNB102に送信することができる。説明したように、ドナーeNB102は、GTP/IPヘッダを追加することができ、中継器eNB104からの通信を受信した無線ベアラに少なくとも部分的に基づいて、中継器PGW/SGW404に通信を転送することができる。説明するように、中継器PGW/SGW404は、中継器eNB104により追加されたヘッダに少なくとも部分的に基づいて、UE PGW/SGW402に通信を転送することができる。
例にしたがうと、通信コンポーネント406は、(例えば、アップストリームネットワークコンポーネントや、異なるPGW/SGWから、パケットを受信することにより、パケットを発生させることにより、および/または、これらに類することにより、)UE110に対するダウンリンクIPパケットを取得することができる。GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント408は、UE110へのパケットのルーティングを促進するために、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダをパケットに関係付けることができる。例えば、GTPヘッダは、中継器eNB104に関連するTEIDを含むことができる。例では、UE110と中継器eNB104との間の無線ベアラの識別を促進するために、UE PGW/SGW402により、または、異なるネットワークコンポーネントにより、割り当てられたDL−TEIDに、TEIDが関連することがある。同様に、例えば、UDP/IPヘッダは、UE PGW/SGW402により割り当てられた、UE110に対するアドレスを含むことができる。
さらに、例えば、DSCP指定コンポーネント410は、パケットに対するQoSを提供する区別されたサービスアーキテクチャを適用するために、DSCPまたは1つ以上の異なるパラメータをIPヘッダ中に設定することができる。1つの例では、IPヘッダは、DSCPを含むことができる、サービスフィールドのタイプを含むIPバージョン4(IPv4)ヘッダとすることができる。同様に、IPヘッダは、DSCPを含む、トラフィッククラスフィールドを含むIPバージョン6(IPv6)ヘッダとすることができる。この点で、パケットは、以下に類似するプロトコル構造を有することがある。
Figure 0005847860
通信コンポーネント406は、(例えば、ワイヤードバックホールまたは類似するコアネットワーク接続を通して、)中継器PGW/SGW404にパケットを送信することができる。
通信コンポーネント412は、UE PGW/SGW402からパケットを受信することができる。IPヘッダパラメータ決定コンポーネント414は、IPアドレス、DSCP、または、類似するパラメータ等のような、パケットのIPヘッダ中の1つ以上のパラメータを見分けることができる。IPアドレスおよび/またはDSCPに少なくとも部分的に基づいて、GTPトンネル関係付けコンポーネント416は、パケットと、ドナーeNB102のGTPトンネルとをマッチングさせることができ、説明したように、ドナーeNB102のGTPトンネルは、中継器eNB104とドナーeNB102との間の無線ベアラに対応している。加えて、GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント418は、ドナーeNB102を通してのパケットのトンネリングを促進するために、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダをパケットに追加することができる。したがって、例えば、パケットは、以下に類似するプロトコル構造を有することがある。
Figure 0005847860
通信コンポーネント412は、GTPトンネルを通して、ドナーeNB102にパケットを送信することができる。ドナーeNB102は、(例えば、IPヘッダに基づいて、)パケットが中継器eNB104に関連していると決定することができ、パケットを受信したGTPトンネルに関連する無線ベアラを通して、パケットの少なくとも一部分を中継器eNB104に送信することができる。例えば、ドナーeNB102は、ドナーeNB102に関連するGTPヘッダおよびUDP/IPヘッダを除去することができ、中継器eNB104に残りのパケットを送信することができる。したがって、例えば、中継器eNB104において受信したときには、パケットは、以下に類似するプロトコル構造を有することがある。
Figure 0005847860
中継器eNB104は、同様に、パケットを受信し、中継器eNB104に関連するUDP/IPヘッダおよびGTPヘッダを除去し、(例えば、UE110に関連するIPパケットヘッダ中のIPアドレスに少なくとも部分的に基づいて、)UEに転送することができる。加えて、例えば、中継器eNB104は、GTPヘッダ中で指定されているTEIDに少なくとも部分的に基づいて、UE110にパケットを送信するための無線ベアラを選択することができる。
例では、UE110は、中継器eNB104にVoIPパケットを送信することができる。中継器eNB104は、GTPヘッダおよび/またはUDP/IDヘッダをパケットに追加し、VoIP通信をまたは類似するQoSを必要とする他の通信を通信することに関連する無線ベアラを通して、ドナーeNB102にパケットを通信することができる。ドナーeNB102は、例えば、無線ベアラに関係付けられているGTPトンネルを使用して、中継器PGW/SGW404に通信をトンネルすることができる。説明するように、中継器PGW/SGW404は、パケットを受信して、1つ以上のヘッダに基づいて、UE PGW/SGWに転送することができる。通信コンポーネント202は、応答するパケットをまたはUE110とのVoIP通信に関連する他のパケットを、アップストリームノードから、MMEから、異なるPGW/SGWから、および/または、これらに類するものから、受信することができる。GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント408は、UE110にパケットをルーティングするために、応答するパケットに、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを関係付けることができる。さらに、DSCP指定コンポーネント410は、DSCPをまたはVoIP通信に関連する類似パラメータをIPヘッダ中に含めることができる。1つの例では、DSCP指定コンポーネント410は、パケット中のDL−TEID、パケットに関連するコアネットワークベアラ、および/または、これらに類するものに少なくとも部分的に基づいて、QoSをまたはパケットの通信タイプを決定することができる。通信コンポーネント406は、中継器PGW/SGW404にパケットを送信することができる。
通信コンポーネント412は、パケットを取得することができる。IPヘッダパラメータ決定コンポーネント414は、DSCPまたは類似するパラメータを抽出して、パケットに対するGTPトンネルを決定することができる。DSCPまたは類似するパラメータが、VoIPに関連するパケットを示すので、GTPトンネル関係付けコンポーネント416は、VoIP通信にまたは類似するQoSを持つ通信に対応する中継器eNB104とドナーeNB102との間の無線ベアラに関係付けられているGTPトンネルを選択することができる。説明するように、GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント418は、さらに、中継器eNB104にパケットをルーティングするために、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを含めることができる。通信コンポーネント412は、中継器eNB104に送信するために、ドナーeNB102にパケットをトンネルすることができる。例えば、ドナーeNB102は、GTPトンネルに関連する無線ベアラを通して、中継器eNB104に送信することができる。中継器eNB104は、GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント408により提供されたUDP/IPヘッダ、UE110と中継器eNB104との間のベアラに関連するTEID、および/または、これらに類するものに基づいて、UE110にパケットを転送することができる。
図5を参照すると、SDFフィルタリングを使用して、ワイヤレスネットワーク中のデバイスに提供するためのパケットを複数のゲートウェイ間でルーティングすることを促進する例示的なワイヤレス通信システム500が示されている。システム500は、1つ以上の異なるコンポーネントを通して、1つ以上のUEにIPレイヤ通信を提供するUE PGW/SGW402を含んでいる。加えて、システム500は、1つ以上の中継器eNBに同様にIPレイヤ通信を提供する中継器PGW/SGW404を含んでいる。システム500は、中継器eNB104(および/または、他の中継器eNB)に、(1つの例では、他のコンポーネントとともに)PGW/SGW402および404へのアクセスを提供するドナーeNB102を含んでいる。付加的に、説明したように、中継器eNB104は、1つ以上の付加的な中継器eNBおよび/またはUE110のようなUEに、ドナーeNB102を通してのPGW/SGW402および404へのアクセスを提供することができる。さらに、ドナーeNB102は、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルアクセスポイント、ピコセルアクセスポイント、移動体基地局、および/または、これらに類するものとすることができる。説明したように、中継器eNB104は、同様に、ワイヤレスまたはワイヤードのバックホールを通してドナーeNB102と通信する、移動性のまたは静的な中継器ノードとすることができる。
UE PGW/SGW402は、IPレイヤを通してのワイヤレスネットワークアクセスを提供することを促進するために、中継器PGW/SGW、MME、および/または、1つ以上の異なるネットワークコンポーネントにデータを送信することができ、ならびに/あるいは、中継器PGW/SGW、MME、および/または、1つ以上の異なるネットワークコンポーネントからデータを受信することができる通信コンポーネント406を備えている。UE PGW/SGW402はまた、IPヘッダ中で示されているデバイスにルーティングするために、中継器PGW/SGWへのおよび/または1つ以上のダウンストリームネットワークコンポーネントへの通信に、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを関係付けることができるGTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント408と、DL−TEIDをまたは通信におけるデバイスのアタッチメントの際に受信した他の識別子を含めることができるDL−TEID指定コンポーネント502とを備えている。
中継器PGW/SGW404は、UE PGW/SGW、MME、ドナーeNB等にデータを送信することができ、および/または、UE PGW/SGW、MME、ドナーeNB等からデータを受信することができる通信コンポーネント412と、受信したパケットの1つ以上のヘッダからN−タプルを取得するN−タプル受信コンポーネント504とを備えている。中継器PGW/SGW404は、付加的に、N−タプルに少なくとも部分的に基づいて、バックホールリンクを通して(例えば、GTPトンネルにパケットをルーティングすることにより)、パケットのQoSを指定することができるSDFフィルタリングコンポーネント506と、別のGTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを通信に関係付けるGTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント418とを備えている。
中継器eNB104は、1つ以上のアップストリームeNBおよび/またはUEにデータを送信する、ならびに/あるいは、1つ以上のアップストリームeNBおよび/またはUEからデータを受信する通信コンポーネント508と、SDFフィルタおよび/またはそれに関連する1つ以上のパラメータを、中継器eNB104に関連する中継器PGW/SGWから取得するSDFフィルタパラメータ受信コンポーネント510とを備えている。中継器eNB104は、さらに、SDFフィルタおよび/または1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、UEから受信した1つ以上のパケットを、1つ以上のアップストリームeNBと確立している1つ以上のベアラにルーティングするSDFフィルタリングコンポーネント512と、別のGTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを通信に関係付けるGTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント418とを備えている。
説明したように、例にしたがうと、通信コンポーネント406は、(例えば、アップストリームネットワークコンポーネントや、異なるPGW/SGWから、パケットを受信することにより、パケットを発生させることにより、および/または、これらに類することにより、)UE110に対するダウンリンクパケットを取得することができる。GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント408は、UE110へのパケットのルーティングを促進するために、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダをパケットに関係付けることができる。例えば、IPヘッダは、UE PGW/SGW402により割り当てられた、UE110に対するIPアドレスを含むことができる。加えて、DL−TEID指定コンポーネント502は、UE110に関連するDL−TEIDをGTPヘッダ中に含めることができる。説明したように、例えば、UE PGW/SGW402は、中継器PGW/SGW404がドナーeNB102等から受信すること等ができるDL−TEIDを、ベアラ確立手順(例えば、説明したような、ステータスメッセージ)の一部として、中継器PGW/SGW404から受信することができる。したがって、上記で説明したように、DL−TEIDは、中継器eNB104とUE110との間で確立されている無線ベアラにさらに詳細に関連することができる。この点で、DL−TEID指定コンポーネント502は、(例えば、UE110に関連することがある)パケット中のIPアドレス、トラフィックのタイプ、関連するアップリンクパケット中で指定されている1つ以上の識別子、および/または、これらに類するものに少なくとも部分的に基づいて、パケットに対するDL−TEIDを決定することができる。
通信コンポーネント406は、(例えば、ワイヤードバックホールまたは類似するコアネットワーク接続を通して、)中継器PGW/SGW404にパケットを送信することができる。通信コンポーネント412は、UE PGW/SGW402からパケットを受信することができる。N−タプル受信コンポーネント504は、パケットの1つ以上のヘッダからN−タプル(例えば、Nが正の整数である、順序付けられているリストのうちのN個のエレメント)を決定することができる。例えば、Nは6とすることができ、したがって、N−タプル受信コンポーネント504は、パケットから6−タプルを取得して、処理することができる。例えば、6−タプルは、IPヘッダと、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)ヘッダと、GTPヘッダとからの、発信元IPアドレス、宛先IPアドレス、発信元ポート番号、宛先ポート番号、プロトコル、および、DL−TEIDに対応することがある。この点で、SDFフィルタリングコンポーネント506は、上記のパラメータを含む3つのヘッダからの6−タプルを処理することができるSDFフローフィルタに対する予め規定されたポリシーおよびチャージング制御(PCC)ルールを含むことがある。SDFフィルタリングコンポーネント506は、例えば、SDFフローフィルタを使用して、処理した6−タプルをQoS(または、関連するトンネル)に関係付けることができる。例えば、SDFフローフィルタは、QoSを識別するために使用する1組のIPヘッダパラメータ値および/または範囲(例えば、6−タプル)に関連することがあり、これは、SDFを構築する1つ以上のパケットフロー(例えば、トンネル)を決定することを含むことができる。
加えて、例えば、中継器eNB104は、無線ベアラを確立するための要求を受信したときに、UEに対するDL−TEIDと、中継器eNB104とのその関連する無線ベアラとを予め割り振ることができる。中継器eNB104は、さらに、UE110に関連する6−タプル(発信元IPアドレス、宛先IPアドレス、発信元ポート番号、宛先ポート番号、プロトコル、および、DL−TEIDを含む)と、中継器eNB104とのその無線ベアラとを中継器PGW/SGW404に送信することができる。したがって、SDFフィルタリングコンポーネント506は、(例えば、SDFフローフィルタ中の)受信した6−タプルを、中継器eNB104とドナーeNB102との間で確立されている無線ベアラに対応するGTPトンネルに関係付けることができる(例えば、6−タプルでまたは関連するメッセージで送られた、GTPトンネルの識別子に基づいて、6−タプルを受信したGTPトンネルを決定する等)。したがって、いったん、N−タプル受信コンポーネント504が6−タプルを処理すると、SDFフィルタリングコンポーネント506は、6−タプル対GTPトンネルの関係に基づいて、6−タプルに対する関連するGTPトンネルを決定することができる。以前に説明したように、GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント418は、ドナーeNB102へのルーティングを促進するために、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダをパケットに追加することができ、通信コンポーネント412は、ドナーeNB102を介して、GTPトンネルを通して、中継器eNB104にパケットを送信することができる。
加えて、例えば、SDFフィルタリングコンポーネント506は、アップリンクパケットに対する類似するフィルタリングを促進するために、SDFフィルタに関連するパラメータを中継器eNB104に提供することができる。SDFフィルタパラメータ受信コンポーネント510は、パラメータを取得することができ、SDFフィルタリングコンポーネント512は、SDFフィルタにより示されている関係するGTPトンネルに関連する無線ベアラを通して、通信コンポーネント508においてUE110から受信した、ドナーeNB102へのパケットをフィルタリングすることができる。別の例では、上記で説明したように、中継器PGW/SGW404に6−タプルを提供した際に、SDFフィルタリングコンポーネント506が、6−タプルをGTPトンネルに関係付けることができ、GTPトンネルおよび/またはドナーeNB102と中継器eNB104との間で確立されている関係する無線ベアラのパラメータを、(例えば、ドナーeNBを介して、)中継器eNB104に提供することができる。SDFフィルタパラメータ受信コンポーネント510は、パラメータを取得することができ、SDFフィルタリングコンポーネント512は、(例えば、発信元パラメータと宛先パラメータをスイッチしている)類似する6−タプルまたはその一部にパラメータを関係付けることができる。したがって、通信コンポーネント508は、UE110からパケットを受信することができる。SDFフィルタリングコンポーネント512は、パケットのヘッダ中の5−タプル(例えば、発信元IPアドレス、宛先IPアドレス、発信元ポート番号、宛先ポート番号、および、プロトコル)と、パケットに関連する決定されたDL−TEIDとに基づいて、ドナーeNB102にパケットを送信するための無線ベアラを選択することができる。以前に説明したように、GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント514は、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダをパケットに関係付けることができ、通信コンポーネント508は、中継器PGW/SGW404を通してUE PGW/SGW402に提供するためのパケットを、ドナーeNB102に送信することができる。
ここで図6を見ると、内部IPヘッダに対するSDFフィルタリングを使用して、ワイヤレスネットワーク中のデバイスに提供するためのパケットを複数のゲートウェイ間でルーティングすることを促進する例示的なワイヤレス通信システム600が示されている。システム600は、1つ以上の異なるコンポーネントを通して1つ以上のUEにIPレイヤ通信を提供するUE PGW/SGW402を含んでいる。加えて、システム600は、1つ以上の中継器eNBにIPレイヤ通信を同様に提供する中継器PGW/SGW404を含んでいる。システム600は、中継器eNB104(および/または、他の中継器eNB)に、PGW/SGW402および404(とともに、1つの例では、他のコンポーネント)へのアクセスを提供するドナーeNB102を含んでいる。付加的に、説明したように、中継器eNB104は、1つ以上の付加的な中継器eNBおよび/またはUE110のようなUEに、ドナーeNB102を通してのPGW/SGW402および404へのアクセスを提供することができる。さらに、ドナーeNB102は、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルアクセスポイント、ピコセルアクセスポイント、移動体基地局、および/または、これらに類するものとすることができる。説明したように、中継器eNB104は、同様に、ワイヤレスまたはワイヤードのバックホールを通してドナーeNB102と通信する、移動性のまたは静的な中継器ノードとすることができる。
UE PGW/SGW402は、IPレイヤを通してのワイヤレスネットワークアクセスを提供することを促進するために、中継器PGW/SGW、MME、および/または、1つ以上の異なるネットワークコンポーネントにデータを送信することができ、ならびに/あるいは、中継器PGW/SGW、MME、および/または、1つ以上の異なるネットワークコンポーネントからデータを受信することができる通信コンポーネント406と、SDFを使用して異なるPGW/SGWへのパケットをフィルタリングするための1つ以上のパラメータを、(例えば、通信コンポーネント406または他のものを介して、)送信することができるSDFフィルタパラメータ提供コンポーネント602とを備えている。UE PGW/SGW402はまた、IPヘッダ中で示されているデバイスにルーティングするために、中継器PGW/SGWおよび/または1つ以上のダウンストリームネットワークコンポーネントへの通信に、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを関係付けることができるGTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント408と、DL−TEIDをまたは通信におけるデバイスのアタッチメントの際に受信した他の識別子を含めることができるDL−TEID指定コンポーネント502とを備えている。
中継器PGW/SGW404は、UE PGW/SGW、MME、ドナーeNB等にデータを送信することができ、および/または、UE PGW/SGW、MME、ドナーeNB等からデータを受信することができる通信コンポーネント412と、SDFフィルタを使用して1つ以上のパケットに対するQoSを決定することに関連する1つ以上のパラメータを(例えば、通信コンポーネント412または他のものを介して)取得するSDFフィルタパラメータ受信コンポーネント604とを備えている。中継器PGW/SGW404は、付加的に、SDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、GTPトンネルにパケットをルーティングすることができるSDFフィルタリングコンポーネント506と、別のGTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを通信に関係付けるGTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント418とを含んでいる。
中継器eNB104は、1つ以上のアップストリームeNBおよび/またはUEにデータを送信する、ならびに/あるいは、1つ以上のアップストリームeNBおよび/またはUEからデータを受信する通信コンポーネント508と、中継器eNB104に関連する中継器PGW/SGWから、SDFフィルタおよび/またはそれに関連する1つ以上のパラメータを取得するSDFフィルタパラメータ受信コンポーネント510とを備えている。中継器eNB104は、さらに、SDFフィルタおよび/または1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、UEから受信した1つ以上のパケットを、1つ以上のアップストリームeNBと確立されている1つ以上のベアラにルーティングするSDFフィルタリングコンポーネント512と、別のGTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを通信に関係付けるGTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント418とを備えている。
例にしたがうと、中継器eNB104は、説明したように、UE110とベアラを確立し、これにより、UE110および/または確立したベアラに対するIPアドレスおよび/またはUDP情報を、UE PGW/SGW402によって発生させることができる。説明したように、UE PGW/SGW402は、中継器PGW/SGW404、ドナーeNB102、中継器eNB104等を通して、UE110にアドレスおよび/または情報を通信することができる。加えて、SDFフィルタパラメータ提供コンポーネント602は、1つ以上のパケットに対するQoSを提供するために、UE110に関連するIPアドレス、UDP情報等をSDFフィルタに対する1つ以上のパラメータとして送信することができる。1つの例では、これは、発信元IPアドレス、宛先IPアドレス、発信元ポート番号、宛先ポート番号、および、プロトコルを含む5−タプルとすることができる。SDFフィルタパラメータ受信コンポーネント604は、パラメータを取得し、SDFフィルタリングコンポーネント506は、中継器eNB104とUE110との間で確立されているベアラに関連するGTPトンネルに、パラメータを関係付けることができる。説明したように、GTPトンネルは、中継器eNB104とUE110との間で確立されている無線ベアラに対して望ましいまたは必要とされるQoSを提供するための、ドナーeNB102と中継器eNB104との間の無線ベアラに対応する、中継器PGW/SGW402とドナーeNB102との間のGTPトンネルに関連することができる。
説明したように、この点で、通信コンポーネント406は、(例えば、アップストリームネットワークコンポーネントや、異なるPGW/SGWから、パケットを受信することにより、パケットを発生させることにより、および/または、これらに類することにより、)後続して、UE110に対するダウンリンクパケットを取得することができる。GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント408は、UE110へのパケットのルーティングを促進するために、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダをパケットに関係付けることができる。例えば、IPヘッダは、UE PGW/SGW402により割り当てられた、UE110に対するIPアドレスを含むことができる。加えて、DL−TEID指定コンポーネント502は、UE110に関連するDL−TEIDをGTPヘッダ中に含めることができる。説明したように、例えば、UE PGW/SGW402は、中継器PGW/SGW404がドナーeNB102から受信すること等ができるDL−TEIDを、ベアラ確立ステータスの一部として、中継器PGW/SGW404から受信することができる。したがって、上記で説明したように、DL−TEIDは、中継器eNB104とUE110との間で確立されている無線ベアラにさらに詳細に関連することができる。この点で、DL−TEID指定コンポーネント502は、(UE110に関連することができる)パケット中のIPアドレスや、UE110と中継器eNB104との間の関係付けられている無線ベアラや、トラフィックのタイプや、関連するアップリンクパケット中で指定されている1つ以上の識別子や、および/または、これらに類するものに少なくとも部分的に基づいて、パケットに対するDL−TEIDを決定することができる。
通信コンポーネント406は、(例えば、ワイヤードバックホールまたは類似するコアネットワーク接続を通して、)中継器PGW/SGW404に対してパケットを送信することができる。通信コンポーネント412は、UE PGW/SGW402からパケットを受信することができる。SDFフィルタリングコンポーネント506は、パケットから最も内側のヘッダ(例えば、パケットデータに最も近いヘッダ)を決定することができる。説明したように、中継器PGW/SGW404に到達したときには、パケットは、UE PGW/SGW402や、1つ以上の付加的なPGW/SGW等により挿入された複数のヘッダを含んでいることがある。例では、パケットは、以下のヘッダフォーマットを有することがある。
Figure 0005847860
SDFフィルタリングコンポーネント506は、外側のIP/UDPヘッダをスキップして、UE PGW/SGW402において受信したようなIPパケットのヘッダにSDFフィルタを適用することができる。上記で説明したように、この点で、受信したようなIPパケットは、SDFフィルタパラメータ受信コンポーネント604によりSDFフィルタパラメータとして以前に受信したパラメータを含むことがある。したがって、SDFフィルタリングコンポーネント506は、SDFフィルタパラメータ受信コンポーネント604により受信したものに、最も内側のヘッダのパラメータ(例えば、5−タプル)をマッチングさせることに少なくとも部分的に基づいて、GTPトンネルにパケットを関係付けることができる。説明したように、GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント418は、ドナーeNB102へのルーティングを促進するために、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダをパケットに追加することができ、通信コンポーネント412は、GTPトンネルを通して、ドナーeNB102を介して、中継器eNB104にパケットを送信することができる。
加えて、例えば、SDFフィルタリングコンポーネント506はさらに、アップリンクパケットに対する類似するフィルタリングを促進するために、中継器eNB104に、受信したSDFフィルタパラメータを提供することができる。説明したように、SDFフィルタパラメータ受信コンポーネント510は、パラメータを取得することができ、SDFフィルタリングコンポーネント512は、SDFフィルタにより示されている関係付けられているGTPトンネルに関連する無線ベアラを通して、通信コンポーネント508においてUE110から受信した、ドナーeNB102へのパケットをフィルタリングすることができる。例えば、中継器PGW/SGW404から受信した所定の5−タプルに対して、SDFフィルタパラメータ受信コンポーネント510は、(例えば、発信元情報と宛先情報を逆にしている)類似する5−タプルを生成させることができる。SDFフィルタリングコンポーネント512は、GTPトンネルに関係付けられている無線ベアラに、類似する5−タプルを関係付けることができる。したがって、通信コンポーネント508は、UE110からパケットを受信することができる。SDFフィルタリングコンポーネント512は、パケットのヘッダ中の5−タプルに基づいて、ドナーeNB102にパケットを送信するための無線ベアラを選択することができる。説明したように、GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント514は、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダをパケットに関係付けることができ、通信コンポーネント508は、中継器PGW/SGW404を通してUE PGW/SGW402に提供するためのパケットをドナーeNB102に対して送信することができる。
図7は、変化するUDPポートを持つSDFフィルタリングを使用して、ワイヤレスネットワーク中のデバイスに提供するためのパケットを複数のゲートウェイ間でルーティングすることを促進する例示的なワイヤレス通信システム700を示している。システム700は、1つ以上の異なるコンポーネントを通して1つ以上のUEにIPレイヤ通信を提供するUE PGW/SGW402を含んでいる。加えて、システム700は、1つ以上の中継器eNBにIPレイヤ通信を同様に提供する中継器PGW/SGW404を含んでいる。システム700は、中継器eNB104(および/または、他の中継器eNB)に、PGW/SGW402および404(とともに、1つの例では、他のコンポーネント)へのアクセスを提供するドナーeNB102を含んでいる。付加的に、説明したように、中継器eNB104は、1つ以上の付加的な中継器eNBおよび/またはUE110のようなUEに、ドナーeNB102を通してのPGW/SGW402および404へのアクセスを提供することができる。さらに、ドナーeNB102は、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルアクセスポイント、ピコセルアクセスポイント、移動体基地局、および/または、これらに類するものとすることができる。説明したように、中継器eNB104は、同様に、ワイヤレスまたはワイヤードのバックホールを通してドナーeNB102と通信する、移動性のまたは静的な中継器ノードとすることができる。
UE PGW/SGW402は、IPレイヤを通してのワイヤレスネットワークアクセスを提供することを促進するために、中継器PGW/SGW、MME、および/または、1つ以上の異なるネットワークコンポーネントにデータを送信することができ、ならびに/あるいは、中継器PGW/SGW、MME、および/または、1つ以上の異なるネットワークコンポーネントからデータを受信することができる通信コンポーネント406と、異なるPGW/SGWにおいてQoSを提供するためのUDPポートを割り当てるUDPポート関係付けコンポーネント702とを備えている。UE PGW/SGW402はまた、IPヘッダ中で示されているデバイスにルーティングするために、中継器PGW/SGWへのおよび/または1つ以上のダウンストリームネットワークコンポーネントへの通信に、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを関係付けることができるGTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント408と、DL−TEIDをまたは通信におけるデバイスのアタッチメントの際に受信した他の識別子を含めることができるDL−TEID指定コンポーネント502とを備えている。
中継器PGW/SGW404は、UE PGW/SGW、MME、ドナーeNB等にデータを送信することができ、ならびに/あるいは、UE PGW/SGW、MME、ドナーeNB等からデータを受信することができる通信コンポーネント412と、SDFフィルタリングのためにアップストリームPGW/SGWとの通信からUDPポートを抽出するUDPポート決定コンポーネント704とを備えている。中継器PGW/SGW404は、付加的に、UDPポート番号に少なくとも部分的に基づいて、GTPトンネルにパケットをルーティングすることができるSDFフィルタリングコンポーネント506と、別のGTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを通信に関係付けるGTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント418とを備えている。
中継器PGW/SGW404は、UE PGW/SGW、MME、ドナーeNB等にデータを送信することができ、ならびに/あるいは、UE PGW/SGW、MME、ドナーeNB等からデータを受信することができる通信コンポーネント412と、SDFフィルタを使用して、1つ以上のパケットに対するQoSを決定することに関連する1つ以上のパラメータを(例えば、通信コンポーネント412またはその他のものを介して)取得するSDFフィルタパラメータ受信コンポーネント604とを備えている。中継器PGW/SGW404は、付加的に、SDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、GTPトンネルにパケットをルーティングすることができるSDFフィルタリングコンポーネント506と、別のGTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを通信に関係付けるGTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント418とを備えている。
例にしたがうと、説明したように、中継器eNB104は、ドナーeNB102と1つ以上の無線ベアラを確立することができ、1つ以上のUEと確立している異なる無線ベアラを、ドナーeNB102と確立している無線ベアラにマッピングすることができる。UE110と中継器eNB104との間の無線ベアラの確立の間に(例えば、アタッチメント、ベアラマッピング、または、類似する手順の間に)、UDPポート関係付けコンポーネント702は、無線ベアラに対するQoSを提供するためのUDPポート番号を割り当てることができる。UDPポート関係付けコンポーネント702は、中継器PGW/SGW404のような、1つ以上のダウンストリームノードに対して、UDPポート割り当てを提供することができる。説明するように、UDPポート決定コンポーネント704は、UE PGW/SGW402からUDPポート番号を取得することができ、SDFフィルタリングコンポーネント506は、ドナーeNB102と中継器eNB104との間の無線ベアラに対応する、ドナーeNBとのトンネル(例えば、GTPトンネル)に、ポート番号を関係付けることができる。別の例では、UDPポート決定コンポーネント704は、UDPポート番号を含む5−タプルを取得することができ、SDFフィルタリングコンポーネント506は、トンネルに5−タプルを関係付けることができる。
説明したように、この点で、通信コンポーネント406は、後続して、(例えば、アップストリームネットワークコンポーネントや、異なるPGW/SGWから、パケットを受信することにより、パケットを発生させることにより、および/または、これらに類することにより)UEに対するダウンリンクパケットを取得することができる。GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント408は、UE110へのパケットのルーティングを促進するために、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダをパケットに関係付けることができる。例えば、IPヘッダは、UE PGW/SGW402により割り当てられた、UE110に対するIPアドレスを含むことができる。加えて、DL−TEID指定コンポーネント502は、UE110に関連するDL−TEIDをGTPヘッダ中に含めることができる。説明したように、例えば、UE PGW/SGW402は、中継器PGW/SGW404がドナーeNB102から受信すること等ができるDL−TEIDを、ベアラ確立ステータスの一部として、中継器PGW/SGW404から受信することができる。したがって、上記で説明したように、DL−TEIDは、中継器eNB104とUE110との間で確立されている無線ベアラにさらに詳細に関連することができる。この点で、DL−TEID指定コンポーネント502は、(UE110に関連することができる、)パケット中のIPアドレスや、トラフィックのタイプや、関連するアップリンクパケット中で指定されている1つ以上の識別子や、および/または、これらに類するものに少なくとも部分的に基づいて、パケットに対するDL−TEIDを決定することができる。
加えて、UDPポート関係付けコンポーネント702は、UE110におよび/またはパケット中の通信のタイプに前もって関係付けられたUDPポート番号を決定することができる。1つの例では、パケットとともにこの情報を受信することができ、DL−TEIDに同様に(または、DL−TEIDに少なくとも部分的に基づいて)、この情報を決定することができ、ならびに/あるいは、これらに類することができる。UDPポート関係付けコンポーネント702は、IPヘッダ中のUDPポート番号を指定することができる。通信コンポーネント406は、(例えば、ワイヤードバックホールまたは類似するコアネットワーク接続を通して)中継器PGW/SGW404に対してパケットを送信することができる。通信コンポーネント412は、UE PGW/SGW402からパケットを受信することができる。UDPポート決定コンポーネント704は、UE PGW/SGW402によりパケットに関係付けられたIPヘッダから、UDPポート番号を抽出することができ、パケットをトンネルに関係付けるために、それをSDFフィルタリングコンポーネント506に提供することができる。別の例では、説明したように、SDFフィルタリングコンポーネント506は、IPパケットのヘッダからの5−タプルを処理することができ、対応するトンネルに5−タプルを関係付けることができる。いずれのケースでも、説明したように、GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント418は、ドナーeNB102へのルーティングを促進するために、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダをパケットに追加することができ、通信コンポーネント412は、GTPトンネルを通して、ドナーeNB102を介して、中継器eNB104に対してパケットを送信することができる。
加えて、例えば、SDFフィルタリングコンポーネント506はさらに、アップリンクパケットに対する類似するフィルタリングを促進するために、変化するUDPポート番号を含む受信したSDFフィルタパラメータを、中継器eNB104に提供することができる。SDFフィルタパラメータ受信コンポーネント510は、パラメータを取得することができ、SDFフィルタリングコンポーネント512は、所定のUEに対するおよび/または中継器eNB104との関連するベアラに対するSDFフィルタパラメータ中で示されているUDPポート番号に関連する無線ベアラを通して、通信コンポーネント508においてUE110から受信した、ドナーeNB102へのパケットをフィルタリングすることができる。例えば、SDFフィルタリングコンポーネント512は、中継器eNB104とUE110との間の関連する無線ベアラに、受信したUDPポート番号を関係付けることができる。したがって、通信コンポーネント508は、UE110からパケットを受信することができる。SDFフィルタリングコンポーネント512は、パケットをいつドナーeNB102に対して送信するかを指定するために、UE110におよび/またはパケットを受信した無線ベアラに基づいて、UDPポート番号を決定することができる。説明したように、GTP/IPヘッダ割り当てコンポーネント514は、UDPポート番号を含むパケットに、GTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを関係付けることができ、通信コンポーネント508は、中継器PGW/SGW404を通してUE PGW/SGW402に提供するためのパケットをドナーeNB102に対して送信することができる。
ここで図8を見ると、IP中継器機能性を提供する例示的なワイヤレス通信ネットワーク800が示されている。説明したように、ネットワーク800は、ワイヤレスネットワークへのアクセスを受信するために中継器eNB104と通信するUE110を含んでいる。中継器eNB104は、ワイヤレスネットワークへのアクセスを提供するドナーeNB102と通信することができ、説明したように、ドナーeNB102は、中継器eNB104に関連するMME802および/またはSGW804と通信することができる。SGW804は、SGW804および/または付加的なSGWにネットワークアクセスを提供するPGW806に接続または結合することができる。PGW806は、中継器eNB104がネットワークを使用することを認証/認可するポリシーおよびチャージングルール機能(PCRF)808と通信することができ、これは、IPマルチメディアサブシステム(IMS)810を利用して、中継器eNB104にアドレッシングを提供することができる。
例にしたがうと、SGW804およびPGW806はまた、UE110に関連することができるSGW816およびPGW818と通信することができる。例えば、SGW816および/またはPGW818は、UE110にIPアドレスを割り当てることができ、SGW804およびPGW806、ドナーeNB102、ならびに、中継器eNB104を介して、UE110と通信することができる。上記で説明したように、UE110と、SGW816および/またはPGW818との間の通信を、ノードを通してトンネルすることができる。SGW804およびPGW806は、同様に、UE110とMME814との間の通信をトンネルすることができる。PGW818は、同様に、UE110を認証/認可するPCRF808と通信することができ、PCRF808は、IMS810と通信することができる。加えて、PGW818は、IMS810および/またはインターネット812と直接通信することができる。
例では、説明したように、UE110は、E−UTRA−Uuインターフェースのような、1つ以上の無線プロトコルインターフェースを通して、中継器eNB104と通信することができ、中継器eNB104は、E−UTRA−Unまたは他のインターフェースのような、1つ以上の無線プロトコルインターフェースを使用して、ドナーeNB102と通信することができる。説明したように、中継器eNB104は、SGW804および/またはPGW806に関連するUDP/IPヘッダおよび/またはGTPヘッダを、UE110から受信したパケットに追加することができ、ドナーeNB102にパケットを転送することができる。示しているように、ドナーeNB102は、S1−MMEインターフェースを使用して、MME802と通信し、S1−Uインターフェースを通して、SGW804およびPGW806と通信する。例えば、ドナーeNB102は、同様に、UDP/IPヘッダおよび/またはGTPヘッダをパケットに追加し、MME802またはSGW804に転送することができる。
SGW804および/またはPGW806は、UDP/IPヘッダおよび/またはGTPヘッダを利用して、コアネットワーク内でパケットをルーティングすることができる。例えば、説明したように、SGW804および/またはPGW806は、パケットを受信し、SGW804および/またはPGW806に関連する、外側のUDP/IPヘッダおよび/またはGTPヘッダを除去することができる。SGW804および/またはPGW806は、次のUDP/IPヘッダおよび/またはGTPヘッダを処理して、パケットを受信する次のノードを決定することができ、これは、UE110に関連する、SGW816および/またはPGW818となることがある。同様に、SGW816および/またはPGW818は、UEに関連するダウンリンクパケットを取得することができ、UE110に提供するためのパケットを中継器eNB104に通信することに関連するUDP/IPヘッダおよび/またはGTPヘッダを含めることができる。SGW816および/またはPGW818は、中継器eNB104に関連するSGW804および/またはPGW806にパケットを転送することができる。SGW804および/またはPGW806はさらに、ドナーeNB102に関連する付加的なUDP/IPヘッダおよび/またはGTPヘッダをパケット中に含めることができる。
さらに、SGW804および/またはPGW806は、ドナーeNB102にパケットを通信するためのGTPトンネルを選択することができる。説明したように、これは、SGW816および/またはPGW818から受信したUDP/IPヘッダ中および/またはGTPヘッダ中の情報に、ならびに/あるいは、これらに類するものに基づくことができる。SGW804および/またはPGW806は、(例えば、SGW804および/またはPGW806により含められたGTPヘッダ中に、1つ以上のパラメータを含めることにより、)トンネルを通してドナーeNB102にパケットを通信することができる。ドナーeNB102は、SGW804および/またはPGW806により含められた、外側のGTPヘッダおよび/またはUDP/IPヘッダを除去することができ、パケットを受信する次のノードを決定することができる。したがって、ドナーeNB102は、GTPトンネルに関連する無線ベアラを通して、中継器eNB104に対してパケットを送信することができる。中継器eNB104は、同様に、次のUDP/IPヘッダ中またはGTPヘッダ中の1つ以上のパラメータや、パケットを受信した無線ベアラ等に少なくとも部分的に基づいて、パケットを受信する次のノードおよび/またはパケットを送信するためのベアラを決定することができる。中継器eNB104は、UDP/IPヘッダおよび/またはGTPヘッダを除去することができ、UE110に対してパケットを送信することができる。
図9を参照すると、データ(例えば、ユーザ)プレーン通信に対してIP中継器機能性を提供するように、ワイヤレスネットワーク中で通信することを促進する例示的なプロトコルスタック900が示されている。L1レイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ、および、IPレイヤを含むUEプロトコルスタック902が示されている。L1レイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、および、PDCPレイヤを有する中継器eNB(ReNB)アクセスリンクプロトコルスタック904とともに、L1レイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ、IPレイヤ、UDPレイヤ、および、GTP−Uレイヤを有するReNBバックホールリンクプロトコルスタック906が示されている。L1レイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、および、PDCPレイヤを有するドナーeNB(DeNB)アクセスリンクプロトコルスタック908とともに、L1レイヤ、L2レイヤ、UDP/IPレイヤ、および、GTP−Uを有するDeNBバックホールリンクプロトコルスタック910もまた示されている。加えて、L1レイヤ、L2レイヤ、UDP/IPレイヤ、GTP−Uレイヤ、および、IPレイヤを有するReNB PGW/SGWアクセスリンクプロトコルスタック912とともに、L1レイヤ、L2レイヤ、および、IPレイヤを含むReNB PGW/SGWバックホールリンクプロトコルスタック914が示されている。さらに、L1レイヤ、L2レイヤ、ReNB PGW/SGWに関連するIPレイヤ、UDPレイヤ、GTP−Uレイヤ、および、UEに関連するIPレイヤを有するUE PGW/SGWプロトコルスタック916が示されている。
アップリンク通信の例にしたがうと、UEは、UE PGW/SGWへのIP通信のために、ReNBと通信することができる。この点で、UEは、プロトコルスタック902とプロトコルスタック904との間で示されているように、(例えば、EUTRA−Uuインターフェースを使用して、)L1レイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、および、PDCPレイヤを通して、ReNBと通信することができる。UEは、プロトコルスタック902とプロトコルスタック916との間で示されているように、ReNBおよび他のエンティティを通して、UE PGW/SGWにIPレイヤ通信をトンネルすることができ、UE PGW/SGWは、UEにIPアドレスを割り当てる。このようなトンネリングを促進するために、ReNBは、プロトコルスタック906とプロトコルスタック912との間で示されているように、バックホールリンク上で、1つ以上の他のノードを通して、ReNB PGW/SGWにアクセスリンクパケットを通信するために、IPヘッダを挿入することができる。加えて、ReNBは、トンネリングを促進するために、プロトコルスタック906とプロトコルスタック916との間で示されているように、UE PGW/SGWに関連するGTP−UヘッダおよびUDPヘッダを挿入することができる。
さらに、ReNBは、プロトコルスタック906とプロトコルスタック908との間で示されているように、(例えば、EUTRA−Unインターフェースを使用して、)L1レイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、および、PDCPレイヤを通して、DeNBと通信することができる。DeNBは、無線通信を促進する、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、および、MACレイヤを除去することができ、後続して、プロトコルスタック910とプロトコルスタック912との間で示されているように、L1レイヤ、L2レイヤ、UDP/IPレイヤ、および、GTP−Uレイヤを通して、ReNB PGW/SGWと通信することができる。この点で、DeNBは、ReNBのGTP−Uレイヤ、UDPレイヤ、および、IPレイヤをトンネルするために、ReNB PGW/SGWに関連するGTP−UレイヤおよびUDP/IPレイヤを加えることができる。説明したように、ReNB PGW/SGWは、GTP−UレイヤおよびUDP/IPレイヤを除去することができ、後続して、L1レイヤ、L2レイヤ、および、IPレイヤを通してUE PGW/SGWと通信し、UEからのIP通信をトンネルすることができる。類似する手順を利用して、UE PGW/SGWからUEにダウンリンクパケットをトンネルすることができることを正しく認識すべきである。
図10〜図15を参照すると、IPレイヤを使用してパケットをルーティングすることに関連する方法論が示されている。説明を簡単にする目的のために、一連のアクトとして方法論を示し、説明しているが、いくつかのアクトは、1つ以上の態様にしたがって、ここで示し説明しているのとは異なる順序でおよび/または他のアクトと並行して起こるかもしれないので、方法論は、アクトの順序によって限定されないことを理解し、正しく認識すべきである。例えば、当業者は、代替的に、状態ダイヤグラムにおけるもののような、一連の相互に関係のある状態またはイベントとして、方法論を表すことができることを理解し、正しく認識するだろう。さらに、示しているすべてのアクトが、1つ以上の態様にしたがって、方法論を実現する必要はないかもしれない。
図10を見ると、ドナーeNBにパケットを送信するためのトンネルの選択を促進する例示的な方法論1000が示されている。1002において、ドナーeNBと複数の通信トンネルを確立することができる。説明したように、例えば、通信トンネルは、それぞれ、ドナーeNBと中継器eNBとの間で確立されたベアラに関連することができる。1004において、複数のプロトコルヘッダを含む、ワイヤレスデバイスに関連するパケットを受信することができる。説明したように、パケットは、1つ以上のアップストリームネットワークコンポーネントからのIPヘッダおよび/またはGTPヘッダを含むことがある。1006において、プロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、ドナーeNBに対してパケットを送信するためのトンネルを選択することができる。説明したように、例えば、パケットのIPヘッダ中のDSCP値に少なくとも部分的に基づいて、トンネルを選択することができる。別の例では、1つ以上のIPヘッダおよびGTPヘッダの1つ以上のパラメータから発生された6−タプルや、最も内側のIPヘッダからの5−タプルや、指定されたUDPポート番号や、および/または、これらに類するものを処理することができるSDFフィルタに基づいて、トンネルを選択することができる。加えて、例では、(例えば、説明したように、異なるQoSに対して複数のIPアドレスが割り振られている場合には)パケット中で指定されている宛先IPアドレスに少なくとも部分的に基づいて、トンネルを選択することができる。
図11を参照すると、DSCP値に基づいて、ドナーeNBにパケットを送信するための通信トンネルの選択を促進する例示的な方法論1100が示されている。1102において、IPヘッダを含む、ワイヤレスデバイスに関連するパケットを受信することができる。1104において、IPヘッダからDSCP値を抽出することができる。1106において、DSCP値に少なくとも部分的に基づいて、ドナーeNBにパケットを通信するためのトンネルを選択することができる。説明したように、ドナーeNBと中継器eNBとの間の無線ベアラに対応する複数のトンネルに、DSCP値(および/または、DSCP値の範囲)を関係付けることができる。したがって、DSCP値にしたがって、パケットを送信するために、パケットに対するQoSを提供するための無線ベアラに関連しているトンネルを選択することができる。
図12を見ると、受信したヘッダパラメータの6−タプルに基づくパケットのフィルタリングを促進する例示的な方法論1200が示されている。1202において、UDP/IPヘッダおよびGTPヘッダを含む、ワイヤレスデバイスに関連するパケットを受信することができる。1204において、UDP/IPヘッダおよびGTPヘッダから、6−タプルを決定することができる。例えば、6−タプルは、発信元IPアドレス、宛先IPアドレス、発信元ポート番号、宛先ポート番号、プロトコル、および、DL−TEIDを含むことがある。1206において、SDFフィルタを使用して6−タプルを処理することに少なくとも部分的に基づいて、ドナーeNBトンネルにパケットをフィルタリングすることができる。この点で、説明したように、6−タプルは、(例えば、中継器eNBとDL−TEIDに関連するUEとの間のベアラ確立の際に)、6−タプルを受信することに少なくとも部分的に基づいて、トンネルに前もって関係付けることができ、例えば、6-タプルを処理するためのSDFフィルタに対するPCCルールを規定することができる。
図13を参照すると、パケットのIPヘッダを処理することに基づいて、ドナーeNBへのパケットのフィルタリングを促進する例示的な方法論1300が示されている。1302において、ワイヤレスデバイスに関連するアップストリームノードから、1つ以上のSDFフィルタパラメータを受信することができる。例えば、SDFフィルタパラメータは、ワイヤレスデバイスのIP/UDPパラメータを含むことができる。1304において、IPヘッダを含む、ワイヤレスデバイスに関連するパケットを受信することができる。説明したように、例えば、パケットは、複数のIPヘッダを含むことがある。1306において、SDFフィルタパラメータにしたがってIPヘッダを処理することに少なくとも部分的に基づいて選択されたトンネルを使用して、ドナーeNBへのパケットをフィルタリングすることができる。この点で、処理するIPヘッダは、ワイヤレスデバイスに関連するUDP/IP情報を含む、パケットの最も内側のIPヘッダとすることができる。
図14を見ると、異なるUDPポート番号を使用することにより、ドナーeNBを通るパケットのフィルタリングを促進する例示的な方法論1400が示されている。1402において、アップストリームネットワークコンポーネントから、ワイヤレスデバイスに対する通信に関連するUDPポート番号を受信することができる。1404において、ワイヤレスデバイスに対するパケットを受信することができる。1つの例では、UDPポート番号は、パケットのヘッダ中に存在することがあり、そこから決定することができる。1406において、パケットに対するヘッダ中のUDPポートパラメータを、受信したUDPポート番号にセットすることができる。1408において、指定されたUDPポートを通して、ドナーeNBに対してパケットを送信することができる。説明したように、ドナーeNBは、その後、パケットに対するQoSを提供するUDPポートに関連する無線ベアラを通して、中継器eNBにパケットを送信することができる。
図15を参照すると、1つ以上の受信したSDFパラメータに少なくとも部分的に基づいて、ドナーeNBにパケットを通信するための無線ベアラの選択を促進する例示的な方法論1500が示されている。1502において、ネットワークコンポーネントから、1つ以上のSDFフィルタパラメータを受信することができる。説明したように、パラメータは、SDFフィルタや、ネットワークコンポーネントにおけるn−タプルに対応する、関係付けられている無線ベアラまたは関連するトンネルや、UDPポート番号や、ならびに/あるいは、これらに類するものにしたがって、パケットヘッダを処理するためのn―タプルに関連することができる。1504において、ワイヤレスデバイスに関係付けられている無線ベアラを通して、ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを取得することができる。1506において、SDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、アップリンクパケットを送信するための、ドナーeNBと確立されている異なる無線ベアラを選択することができる。説明したように、これは、無線ベアラを決定するために、(1つ以上の付加的な決定されたパラメータを持つ、または、1つ以上の付加的な決定されたパラメータを持たない)アップリンクパケット中のn−タプルを、所定の無線ベアラに対応するUDPポート番号、および/または、これらに類するものを指定する、SDFフィルタパラメータ中のn−タプルにマッチングさせることを含むことができる。この点で、アップリンクパケットに対して、同様に、QoSを提供することができる。
ここで説明した1つ以上の態様にしたがって、トンネルを無線ベアラにマッピングすることや、無線ベアラを通して受信したパケットに対するQoSを、または、コアネットワークコンポーネントから受信したパケットに対するQoSを決定することや、ここで説明した他の態様に関して、推測を行うことができることが正しく認識されるだろう。ここで使用するような、“推測する”または“推測”という用語は、一般的に、イベントおよび/またはデータを通して捕捉されるような1組の観測から、システム、環境、および/または、ユーザの状態について推理するあるいは推測するプロセスのことを指す。推測は、特定の状況またはアクションを識別するために用いることができ、あるいは、例えば、状態に対する確率分布を発生させることができる。推測は、確率論的なものである−すなわち、データおよびイベントの考察に基づいての、対象の状態に対する確率分布の計算とすることができる。推測はまた、1組のイベントおよび/またはデータから、より高いレベルのイベントを構成するために用いられる技法のことを指すこともある。このような推測は、イベントが時間的に近いところで相関しているか否かにかかわらず、ならびに、イベントおよびデータが、1つまたはいくつかの、イベントならびにデータソースから到来したか否かにかかわらず、結果として、1組の観測されたイベントおよび/または記憶されたイベントデータからの、新しいイベントまたはアクションの構築になる。
ここで図16を参照すると、ここで提示されているさまざまな実施形態にしたがった、ワイヤレス通信システム1600が示されている。システム1600は、複数のアンテナグループを含むことができる基地局1602を含んでいる。例えば、1つのアンテナグループは、アンテナ1604およびアンテナ1606を含むことができ、別のグループは、アンテナ1608およびアンテナ1610を含むことができ、さらに他のグループは、アンテナ1612およびアンテナ1614を含むことができる。各アンテナグループに対して2つのアンテナが示されている;しかしながら、各アンテナグループに対して、より多いまたはより少ないアンテナを利用することができる。基地局1602は、さらに、送信機チェーンと受信機チェーンとを具備し、そのそれぞれは、当業者により正しく認識されるように、さらに、信号の送受信に関係する複数のコンポーネント(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナ等)を備えることができる。
基地局1602は、移動体デバイス1616および移動体デバイス1622のような、1つ以上の移動体デバイスと通信することができる;しかしながら、基地局1602は、移動体デバイス1616と移動体デバイス1622とに類似する、実質的に任意の数の移動体デバイスと通信できることを正しく認識すべきである。移動体デバイス1616と移動体デバイス1622は、例えば、セルラ電話機や、スマートフォンや、ラップトップや、ハンドヘルド通信デバイスや、ハンドヘルドコンピューティングデバイスや、衛星ラジオや、グローバルポジショニングシステムや、PDAや、および/または、ワイヤレス通信システム1600を通して通信する他の何らかの適切なデバイスとすることができる。示されているように、移動体デバイス1616は、アンテナ1612およびアンテナ1614と通信し、ここで、アンテナ1612およびアンテナ1614は、フォワードリンク1618を通して移動体デバイス1616に情報を送信し、リバースリンク1620を通して移動体デバイス1616から情報を受信する。さらに、移動体デバイス1622は、アンテナ1604およびアンテナ1606と通信し、ここで、アンテナ1604およびアンテナ1606は、フォワードリンク1624を通して移動体デバイス1622に情報を送信し、リバースリンク1626を通して移動体デバイス1622から情報を受信する。周波数分割デュプレックス(FDD)システムにおいて、例えば、フォワードリンク1618は、リバースリンク1620により使用されるものとは異なる周波数帯域を利用することができ、フォワードリンク1624は、リバースリンク1626により用いられるものとは異なる周波数帯域を用いることができる。さらに、時分割デュプレックス(TDD)システムにおいて、フォワードリンク1618およびリバースリンク1620は、共通の周波数帯域を利用することができ、フォワードリンク1624およびリバースリンク1626は、共通の周波数帯域を利用することができる。
各アンテナのグループをおよび/または各アンテナのグループが通信するように指定されているエリアを、基地局1602のセクターとして呼ぶことがある。例えば、アンテナグループは、基地局1602によりカバーされているエリアのセクター中で、移動体デバイスに通信するように設計することができる。フォワードリンク1618およびフォワードリンク1624を通しての通信では、基地局1602の送信アンテナは、移動体デバイス1616と移動体デバイス1622とに対するフォワードリンク1618およびフォワードリンク1624の信号対ノイズ比を改善するために、ビームフォーミングを利用することができる。また、基地局1602がビームフォーミングを利用して、関係するカバレッジエリア中にランダムに散らばっている移動体デバイス1616および移動体デバイス1622に送信している間、単一のアンテナを通して、基地局が、そのすべての移動体デバイスに送信するのと比較すると、隣接するセル中の移動体デバイスは、受ける干渉が少なくなる。さらに、移動体デバイス1616および移動体デバイス1622は、(示していない)ピア・ツー・ピアまたはアドホックの技術を使用して、互いに直接通信することができる。
例にしたがうと、システム1600は、複数入力複数出力(MIMO)通信システムとすることができる。さらに、システム1600は、FDD、FDM、TDD、TDM、CDM、および、これらに類するもののような、実質的に任意のタイプのデュプレックス技法を利用して、通信チャネル(例えば、フォワードリンク、リバースリンク、...)を分割することができる。加えて、チャネルを通して複数のデバイスとの同時通信が可能になるように、通信チャネルを直交させることができる;1つの例では、この点で、OFDMを利用することができる。したがって、時間の期間にわたって、チャネルを周波数の部分に分割することができる。加えて、時間期間の集合にわたる周波数の一部分として、フレームを規定することができる;したがって、例えば、フレームは、多数のOFDMシンボルを含むことがある。基地局1602は、チャネルを通して、移動体デバイス1616および移動体デバイス1622に通信することができ、チャネルは、さまざまなタイプのデータに対して生成させることができる。例えば、さまざまなタイプの、一般的な通信データ、制御データ(例えば、他のチャネルに関する品質情報、チャネルを通して受信したデータに対する肯定応答インジケータ、干渉情報、基準信号等)、および/または、これらに類するものを通信するために、チャネルを生成させることができる。
図17は、例示的なワイヤレス通信システム1700を示している。ワイヤレス通信システム1700は、簡潔さのために、1つの基地局1710と1つの移動体デバイス1750とを示している。しかしながら、システム1700は、1つより多い基地局および/または1つより多い移動体デバイスを含むことができ、ここで、付加的な基地局および/または付加的な移動体デバイスは、下記で説明する例示的な基地局1710および移動体デバイス1750と、実質的に、類似していることがあり、あるいは、異なっていることがあることを正しく認識すべきである。加えて、基地局1710および/または移動体デバイス1750は、それらの間でのワイヤレス通信を促進するために、ここで説明した、システム(図1〜8および図16)や、プロトコルスタック(図9)や、ならびに/あるいは、方法(図10〜図15)を用いることができることを正しく認識すべきである。
基地局1710において、多数のデータストリームに対するトラフィックデータが、データソース1712から送信(TX)データプロセッサ1714に提供される。例にしたがうと、各データストリームは、それぞれのアンテナを通して送信することができる。TXデータプロセッサ1714は、そのデータストリームに対して選択された特定のコーディングスキームに基づいて、トラフィックデータストリームをフォーマットし、コード化し、および、インターリーブし、コード化されたデータを提供する。
各データストリームに対するコード化されたデータは、直交周波数分割多重化(OFDM)技術を使用して、パイロットデータと多重化することができる。付加的にあるいは代替的に、パイロットシンボルは、周波数分割多重化(FDM)でき、時分割多重化(TDM)でき、または、コード分割多重化(CDM)できる。パイロットデータは、典型的に、既知の方法で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために、移動体デバイス1750において使用することができる。各データストリームに対する多重化されたパイロットおよびコード化データは、そのデータストリームに対して選択された特定の変調スキーム(例えば、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、M位相偏移変調(M−PSK)、または、M直角位相振幅変調(M−QAM)等)に基づいて、変調(例えば、シンボルマッピング)し、変調シンボルを提供することができる。各データストリームに対する、データレート、コーディング、および、変調は、プロセッサ1730により実行または提供される命令により決定することができる。
データストリームに対する変調シンボルは、TX MIMOプロセッサ1720に提供することができ、TX MIMOプロセッサ1720は、(例えば、OFDMのために)変調シンボルをさらに処理することができる。TX MIMOプロセッサ1720は、その後、N個の変調シンボルストリームをN台の送信機(TMTR)1722aないし1722tに提供する。さまざまな態様では、TX MIMOプロセッサ1720は、データストリームのシンボルと、そこからシンボルが送信されるアンテナとに対して、ビームフォーミングの重みを適用する。
各送信機1722は、それぞれのシンボルストリームを受け取って処理し、1つ以上のアナログ信号を提供し、さらに、アナログ信号を調整して(例えば、増幅して、フィルタリングして、および、アップコンバートして)、MIMOチャネルを通しての送信に適した変調された信号を提供する。さらに、送信機1722aないし1722tからのN個の変調信号は、N本のアンテナ1724aないし1724tから、それぞれ送信される。
移動体デバイス1750において、NR本のアンテナ1752aないし1752rにより、送信変調信号を受信し、各アンテナ1752から受信した信号は、それぞれの受信機(RCVR)1754aないし1754rに提供される。各受信機1754は、それぞれの信号を調整し(例えば、フィルタリングし、増幅し、および、ダウンコンバートし)、調整した信号をデジタル化して、サンプルを提供し、さらに、サンプルを処理して、対応する“受信した”シンボルストリームを提供する。
RXデータプロセッサ1760は、特定の受信機処理技術に基づいて、NR台の受信機1754からNR個の受信したシンボルストリームを受け取って処理し、NT個の“検出した”シンボルストリームを提供することができる。RXデータプロセッサ1760は、各検出したシンボルストリームを復調し、デインターリーブし、および、デコードし、データストリームに対するトラフィックデータを復元することができる。RXデータプロセッサ1760による処理は、基地局1710における、TX MIMOプロセッサ1720とTXデータプロセッサ1714とにより実行される処理と相補的である。
上記で論じたように、プロセッサ1770は、どのプリコーディング行列を利用するかを周期的に決定することができる。さらに、プロセッサ1770は、行列インデックス部分とランク値部分とを含むリバースリンクメッセージを構築することができる。
リバースリンクメッセージは、通信リンクにおよび/または受信したデータストリームに関する、さまざまなタイプの情報を含むことができる。リバースリンクメッセージは、データソース1736から多数のデータストリームに対するトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ1738により処理し、変調器1780により変調し、送信機1754aないし1754rにより調整し、基地局1710に返信することができる。
基地局1710において、移動体デバイス1750からの変調信号は、移動体デバイス1750により送信されたリバースリンクメッセージを抽出するために、アンテナ1724により受信され、受信機1722により調整され、復調器1740により復調され、RXデータプロセッサ1742により処理される。さらに、プロセッサ1730は、抽出したメッセージを処理し、ビームフォーミングの重みを決定するために、どのプリコーディング行列を使用するかを決定することができる。
プロセッサ1730およびプロセッサ1770は、それぞれ、基地局1710における動作と移動体デバイス1750における動作とを命令する(例えば、制御する、調整する、管理する等)ことができる。それぞれのプロセッサ1730およびプロセッサ1770は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ1732およびメモリ1772に関係付けることができる。プロセッサ1730およびプロセッサ1770は、アップリンクおよびダウンリンクに対する周波数応答推定とインパルス応答推定とをそれぞれ導出するための計算を実行することもできる。
図18を参照すると、示されているのは、アップストリームネットワークコンポーネントからドナーeNBにパケットを通信するためのトンネルの選択を促進するシステム1800である。例えば、システム1800は、基地局、移動体デバイス等の内に少なくとも部分的に存在することができる。機能ブロックを含むものとしてシステム1800が表されており、機能ブロックは、プロセッサにより、ソフトウェアにより、または、それらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)により実現される機能を表す機能ブロックとすることができることを正しく認識すべきである。システム1800は、ともに動作することができる電気コンポーネントの論理グルーピング1802を含んでいる。例えば、論理グルーピング1802は、ドナーeNBと中継器eNBとの間で確立されている複数の無線ベアラに関連する、ドナーeNBとの複数の通信トンネルを初期化する電気コンポーネント1804を含むことができる。例えば、説明したように、通信トンネルは、QoSを提供するための無線ベアラに対応するGTPトンネルとすることができる。さらに、論理グルーピング1802は、複数のプロトコルヘッダを含む、ワイヤレスデバイスに関連するパケットを受信する電気コンポーネント1806を含むことができる。
ヘッダは、発信元、宛先、トンネリング、および/または、他の情報を示す1つ以上のUDP/IPヘッダまたはGTPヘッダを含むことがある。さらに、論理グルーピング1802は、複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、複数の通信トンネルから、ドナーeNBに対してパケットを送信するためのトンネルを決定する電気コンポーネント1808を含むことができる。したがって、説明したように、IPヘッダ中のDSCP値に少なくとも部分的に基づいて、トンネルを決定することができる。別の例では、少なくとも1つのヘッダの1つ以上のパラメータにSDFフィルタを適用することに少なくとも部分的に基づいて、トンネルを決定することができる。例では、1つ以上のパラメータは、説明したように、n−タプルや、UDPポート番号等に対応することができる。さらに別の例では、電気コンポーネント1808は、最も内側のIPヘッダを処理して、パラメータを取得することができる。
したがって、加えて、論理グルーピング1802は、複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つから、DSCP値を抽出する電気コンポーネント1810を含むことができる。これは、説明したように、IPヘッダとすることができる。さらに、論理グルーピング1802は、1つ以上のパラメータから、DL−TEIDを決定する電気コンポーネント1812を含むことができる。これは、説明したように、SDFフィルタにより処理するための6−タプルの一部として含めることができる。さらに、論理グルーピング1802は、1つ以上のパラメータから、UDPポート番号を決定する電気コンポーネント1814を含むことができる。この点で、QoSを提供するためのUDPポート番号に基づいて、ドナーeNBに対してパケットを送信することができる。さらに、システム1800は、電気コンポーネント1804、電気コンポーネント1806、電気コンポーネント1808、電気コンポーネント1810、電気コンポーネント1812、および、電気コンポーネント1814に関係する機能を実行するための命令を保持するメモリ1816を含むことができる。メモリ1816の外部にあるものとして示されているが、電気コンポーネント1804、電気コンポーネント1806、電気コンポーネント1808、電気コンポーネント1810、電気コンポーネント1812、および、電気コンポーネント1814のうちの1つ以上が、メモリ1816内に存在することができることを理解すべきである。
図19を参照すると、示されているのは、受信したSDFフィルタパラメータにしたがって、アップリンクパケットを送信するための無線ベアラの選択を促進するシステム1900である。例えば、システム1900は、基地局、移動体デバイス等の内に少なくとも部分的に存在することができる。機能ブロックを含むものとしてシステム1900が表されており、機能ブロックは、プロセッサにより、ソフトウェアにより、または、それらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)により実現される機能を表す機能ブロックとすることができることを正しく認識すべきである。システム1900は、ともに動作することができる電気コンポーネントの論理グルーピング1902を含んでいる。例えば、論理グルーピング1902は、1つ以上のSDFフィルタパラメータを受信する電気コンポーネント1904を含むことができる。説明したように、SDFフィルタパラメータは、QoSを提供するための、アップストリームネットワークコンポーネントにより決定されたような、アップストリームeNBにおける関連するトンネルまたは無線ベアラと、n−タプルとに関連することができる。説明したように、n−タプルは、ワイヤレスデバイスおよび/または関連する無線ベアラに対応することができる。別の例では、SDFフィルタパラメータはまた、アップリンクパケットを送信するためのUDPポートに関連することができる。
さらに、論理グルーピング1902は、ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを受信する電気コンポーネント1906を含むことができる。さらに、論理グルーピング1902は、1つ以上のSDFパラメータに少なくとも部分的に基づいて、アップリンクパケットを送信するための、アップストリームeNBと確立されている無線ベアラを決定する電気コンポーネント1908を含むことができる。説明したように、電気コンポーネント1908は、トンネルまたは関連する無線ベアラを見分けるために、アップリンクパケットのヘッダの1つ以上のパラメータと、SDFフィルタパラメータとをマッチングさせることに少なくとも部分的に基づいて、無線ベアラを決定することができる。加えて、別の例では、電気コンポーネント1908は、対応するUDPポート番号を利用して、アップストリームeNBに対してパケットを通信することができる。さらに、システム1900は、電気コンポーネント1904、電気コンポーネント1906、および、電気コンポーネント1908に関係する機能を実行するための命令を保持するメモリ1910を含むことができる。メモリ1910の外部にあるものとして示されているが、電気コンポーネント1904、電気コンポーネント1906、および、電気コンポーネント1908のうちの1つ以上が、メモリ1910内に存在することができることを理解すべきである。
ここで開示した実施形態に関連して説明した、さまざまな例示的な論理、論理的ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラムマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは、ここで説明した機能を実施するために設計されたこれらの任意の組み合わせで、実現されるか、あるいは、実行されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替実施形態では、プロセッサは、何らかの従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または、状態機械であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせとして、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアを備えた1つ以上のマイクロプロセッサ、あるいは、このようなコンフィギュレーションの他の何らかのものとして実現してもよい。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、上記で説明したステップおよび/またはアクションのうちの1つ以上を実行するように動作可能である1つ以上のモジュールを含んでいてもよい。
さらに、ここで開示した態様に関連して説明した方法あるいはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、直接、ハードウェアで、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、あるいは、2つの組み合わせで具現化してもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーブバルディスク、CD−ROM、あるいは、技術的に知られている他の何らかの形態の記憶媒体に存在していてもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合されてもよい。代替実施形態では、記憶媒体はプロセッサと一体化されてもよい。さらに、いくつかの態様では、プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在してもよい。付加的に、ASICはユーザ端末に存在してもよい。代替実施形態では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中のディスクリートコンポーネントとして存在してもよい。付加的に、いくつかの態様では、方法あるいはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、コードおよび/または命令の1つあるいはいくつかの組み合わせとして、もしくは、1組またはいくつかの組のコードおよび/または命令として、機械読取可能媒体上にならびに/あるいはコンピュータ読取可能媒体上に、存在してもよく、機械読取可能媒体にならびに/あるいはコンピュータ読取可能媒体は、コンピュータプログラムプロダクト中に一体化していてもよい。
1つ以上の態様において、説明した機能は、ハードウェアで、ソフトウェアで、ファームウェアで、または、これらのものを組み合わせた任意のもので実現してもよい。ソフトウェアで実現された場合、機能、手順等は、1つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ読取可能媒体上に記憶されてもよく、あるいは、1つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ読取可能媒体上に送信されてもよい。コンピュータ読取可能媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を促進する何らかの媒体を含むコンピュータ記憶媒体および通信媒体の双方を含む。記憶媒体は、コンピュータによりアクセスできる何らかの利用可能な媒体であってもよい。例として、これらに限定されないが、このようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは、コンピュータによりアクセスでき、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを伝えるまたは記憶するために使用できる他の何らかの媒体を含むことができる。また、あらゆる接続は、コンピュータ読取可能媒体と呼ぶことがある。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブルや、光ファイバケーブルや、撚り対や、デジタル加入者線(DSL)や、あるいは、赤外線、無線、および、マイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または、他の遠隔ソースから送信される場合には、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、撚り対、DSL、あるいは、赤外線、無線、および、マイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ここで使用したようなディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、および、ブルーレイ(登録商標)ディスクを含むが、一般的に、ディスク(disk)は、データを磁気的に再生する一方で、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。先のものを組み合わせたものもまた、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含められるべきである。
先の開示は、例示的な態様および/または実施形態を論じているが、添付した特許請求の範囲により規定されているような、説明した態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなく、さまざまな変更および改良をここでは行うことができることに留意すべきである。さらに、説明した態様および/または実施形態のエレメントは、単数で説明またはクレームされているが、単数への限定が明示的に述べられていない限り、複数が企図されている。付加的に、そうではないと述べられていない限り、何らかの態様および/または実施形態のすべてあるいは一部分を、他の何らかの態様および/または実施形態のすべてあるいは一部分とともに利用することができる。さらに、「含む」という文言が詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかで使用される限り、このような文言は、請求項中で移行語として用いられるときに「具備する」が解釈されるように、文言「具備する」に類似した方法で包括的であることが意図されている。さらに、説明した態様のエレメントおよび/または態様は、単数で説明またはクレームされているが、単数への限定が明示的に述べられていない限り、複数が企図されている。付加的に、そうではないと述べられていない限り、何らかの態様および/または実施形態のすべてあるいは一部分を、他の何らかの態様および/または実施形態のすべてあるいは一部分とともに利用することができる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]方法において、
それぞれが、ドナーエボルブドノードB(eNB)と中継器eNBとの間の複数の無線ベアラのうちの1つに関連する、前記ドナーeNBとの複数の通信トンネルを確立することと、
複数のプロトコルヘッダを含む、ワイヤレスデバイスに関連するパケットを受信することと、
前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記複数の通信トンネルから、前記ドナーeNBに対して前記パケットを送信するためのトンネルを選択することとを含む方法。
[2]前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータは、区別されたサービスコードポイント(DSCP)値であり、前記複数の通信トンネルからトンネルを選択することは、前記トンネルに前記DSCP値を関係付けることに少なくとも部分的に基づいている[1]記載の方法。
[3]前記複数の通信トンネルの少なくとも一部分に、DSCP値の範囲をマッピングすることをさらに含む[2]記載の方法。
[4]前記複数の通信トンネルの少なくとも一部分に、前記DSCP値の範囲をマッピングすることは、前記複数の通信トンネルの一部分中の各通信トンネルに関連する複数の無線ベアラのうちの1つに関係する、前記DSCP値およびQoSの範囲に関係する、サービス品質(QoS)要件に少なくとも部分的に基づいている[3]記載の方法。
[5]前記複数の通信トンネルのそれぞれに、サービスデータフロー(SDF)を関係付けることをさらに含む[1]記載の方法。
[6]前記複数の通信トンネルからトンネルを選択することは、前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、SDFフィルタにしたがって、前記パケットに対するSDFを決定することを含み、前記SDFは、前記トンネルに対応する[5]記載の方法。
[7]前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つは、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)ヘッダであり、前記パケットに対するSDFを決定することは、ポリシーおよびチャージング制御ルールにしたがって、前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つから、ダウンリンクトンネルエンドポイント識別子(DL−TEID)を取得することと、前記DL−TEIDに少なくとも部分的に基づいて、前記SDFフィルタにしたがって、前記SDFを決定することとを含む[6]記載の方法。
[8]前記ワイヤレスデバイスと前記中継器eNBとの間のベアラ確立手順の一部として、前記DL−TEIDを受信することをさらに含む[7]記載の方法。
[9]前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つは、前記パケット中の最も内側のインターネットプロトコル(IP)ヘッダである[6]記載の方法。
[10]前記SDFフィルタに対するパラメータとして、前記最も内側のIPヘッダの1つ以上のパラメータを受信することと、
前記トンネルに前記1つ以上のパラメータを関係付けることとをさらに含む[9]記載の方法。
[11]前記1つ以上のパラメータは、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポート番号である[6]記載の方法。
[12]前記ワイヤレスデバイスと前記中継器eNBとの間の無線ベアラの確立の間に、前記UDPポート番号を受信することと、
前記トンネルに前記UDPポート番号を関係付けることとをさらに含む[11]記載の方法。
[13]インターネットプロトコル(IP)アドレスに関連する接続を通して、アップストリームゲートウェイから、前記複数のプロトコルヘッダを含む異なるパケットを受信することをさらに含み、
前記パケットを受信することは、異なるIPアドレスに関連する異なる接続を通して、前記アップストリームゲートウェイから前記パケットを受信することを含む[1]記載の方法。
[14]前記接続を通して前記異なるパケットを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記複数の通信トンネルから、前記異なるパケットを送信するための異なるトンネルを選択することをさらに含む[13]記載の方法。
[15]装置において、
ドナーエボルブドノードB(eNB)と中継器eNBとの間の複数の無線ベアラに関連する、前記ドナーeNBとの複数の通信トンネルを確立するようにと、
複数のプロトコルヘッダを含むパケットを、アップストリームゲートウェイから取得するようにと、
複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つ中の1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記パケットを受信するための、前記複数の通信トンネルのうちの1つを選択するようにと、
前記複数の通信トンネルのうちの1つを通して前記パケットを送信するように構成されている少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されているメモリとを具備する装置。
[16]前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータは、区別されたサービスコードポイント(DSCP)値である[15]記載の装置。
[17]前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の通信トンネルのうちの少なくとも一部分に、DSCP値の1つ以上の範囲を関係付けるようにさらに構成されている[16]記載の装置。
[18]前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の通信トンネルのそれぞれに、複数のサービスデータフロー(SDF)のうちの少なくとも1つを関係付けるようにさらに構成されている[15]記載の装置。
[19]前記少なくとも1つのプロセッサは、SDFフィルタとともに1つ以上のパラメータを処理することに少なくとも部分的に基づいて、前記パケットに対するSDFを決定するようにさらに構成され、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記SDFを決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記複数の通信トンネルのうちの1つを選択する[18]記載の装置。
[20]前記SDFフィルタは、複数のSDFフィルタパラメータを前記複数の通信トンネルに関係付け、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記1つ以上のパラメータを前記複数のSDFフィルタパラメータのうちの一部分に関係付けることにより、前記1つ以上のパラメータを処理する[19]記載の装置。
[21]前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つは、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)ヘッダであり、前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータは、
ダウンリンクトンネルエンドポイント識別子である[19]記載の装置。
[22]前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つは、前記パケットの最も内側のインターネットプロトコル(IP)ヘッダである[19]記載の装置。
[23]前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータは、ユーザデータグラムプロトコルポート番号である[19]記載の装置。
[24]前記少なくとも1つのプロセッサは、インターネットプロトコル(IP)アドレスに関連する接続を通して、前記アップストリームゲートウェイから異なるパケットを取得するようにと、
前記IPアドレスに少なくとも部分的に基づいて、前記複数の通信トンネルから、前記異なるパケットを送信するための異なるトンネルを選択するようにさらに構成されている[15]記載の装置。
[25]装置において、
ドナーエボルブドノードB(eNB)と中継器eNBとの間で確立されている複数の無線ベアラに関連する、前記ドナーeNBとの複数の通信トンネルを初期化する手段と、
複数のプロトコルヘッダを含み、ワイヤレスデバイスに関連するパケットを受信する手段と、
前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記複数の通信トンネルから、前記ドナーeNBに対して前記パケットを送信するためのトンネルを決定する手段とを具備する装置。
[26]前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つから、区別されたサービスコードパラメータ(DSCP)値を抽出する手段をさらに具備し、前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータは、前記DSCP値である[25]記載の装置。
[27]前記トンネルは、サービスデータフロー(SDF)である[25]記載の装置。
[28]前記1つ以上のパラメータから、ダウンリンクトンネルエンドポイント識別子(DL−TEID)を決定する手段をさらに具備し、前記トンネルを決定する手段は、前記DL−TEIDに少なくとも部分的に基づいて、前記SDFを決定し、前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つは、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)ヘッダである[27]記載の装置。
[29]前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つは、最も内側のインターネットプロトコル(IP)ヘッダである[27]記載の装置。
[30]前記1つ以上のパラメータから、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポート番号を決定する手段をさらに具備し、前記トンネルを決定する手段は、前記UDPポート番号に少なくとも部分的に基づいて、前記SDFを決定する[27]記載の装置。
[31]前記受信する手段は、インターネットプロトコル(IP)アドレスに関連する接続を通して前記パケットを受信し、異なるIPアドレスに関連する異なる接続を通して異なるパケットをさらに受信し、前記トンネルを決定する手段は、前記IPアドレスに少なくとも部分的に基づいて、前記トンネルを決定する[25]記載の装置。
[32]コンピュータプログラムプロダクトにおいて、
少なくとも1つのコンピュータに、ドナーエボルブドノードB(eNB)と中継器eNBとの間の複数の無線ベアラに関連する、前記ドナーeNBとの複数の通信トンネルを確立させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、複数のプロトコルヘッダを含むパケットを、アップストリームゲートウェイから取得させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つ中の1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記パケットを受信するための、前記複数の通信トンネルのうちの1つを選択させるためのコードとを含むコンピュータ読取可能媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクト。
[33]前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータは、区別されたサービスコードポイント(DSCP)値である[32]記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[34]前記コンピュータ読取可能媒体は、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記複数の通信トンネルのうちの少なくとも一部分に、DSCP値の1つ以上の範囲を関係付けさせるためのコードをさらに含む[33]記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[35]前記コンピュータ読取可能媒体は、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記複数の通信トンネルのそれぞれに、複数のサービスデータフロー(SDF)のうちの少なくとも1つを関係付けさせるためのコードをさらに含む[32]記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[36]前記コンピュータ読取可能媒体は、前記少なくとも1つのコンピュータに、SDFフィルタとともに1つ以上のパラメータを処理することに少なくとも部分的に基づいて、前記パケットに対するSDFを決定させるためのコードと、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記SDFを決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記複数の通信トンネルのうちの1つを選択させるためのコードとをさらに含む[35]記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[37]前記SDFフィルタは、複数のSDFフィルタパラメータを前記複数の通信トンネルに関係付け、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記SDFを決定させるためのコードは、前記1つ以上のパラメータを前記複数のSDFフィルタパラメータのうちの一部分に関係付けることにより、前記1つ以上のパラメータを処理する[36]記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[38]前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つは、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)ヘッダであり、前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータは、
ダウンリンクトンネルエンドポイント識別子である[36]記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[39]前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つは、前記パケットの最も内側のインターネットプロトコル(IP)ヘッダである[36]記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[40]前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータは、ユーザデータグラムプロトコルポート番号である[36]記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[41]前記コンピュータ読取可能媒体は、
前記少なくとも1つのコンピュータに、インターネットプロトコル(IP)アドレスに関連する接続を通して、前記アップストリームゲートウェイから異なるパケットを取得させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記IPアドレスに少なくとも部分的に基づいて、前記複数の通信トンネルから、前記異なるパケットを送信するための異なるトンネルを選択させるためのコードとをさらに含む[32]記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[42]装置において、
ドナーエボルブドノードB(eNB)と中継器eNBとの間で確立されている複数の無線ベアラに関連する、前記ドナーeNBとの複数の通信トンネルを確立するトンネル初期化コンポーネントと、
複数のプロトコルヘッダを含み、ワイヤレスデバイスに関連するパケットを受信する通信コンポーネントと、
前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記複数の通信トンネルから、前記ドナーeNBに対して前記パケットを送信するためのトンネルを決定するトンネル関係付けコンポーネントとを具備する装置。
[43]前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つから、区別されたサービスコードパラメータ(DSCP)値を抽出するIPヘッダパラメータ決定コンポーネントをさらに具備し、前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つの1つ以上のパラメータは、前記DSCP値である[42]記載の装置。
[44]前記トンネルは、サービスデータフロー(SDF)である[42]記載の装置。
[45]前記1つ以上のパラメータから、ダウンリンクトンネルエンドポイント識別子(DL−TEID)を決定するSDFフィルタリングコンポーネントをさらに具備し、前記トンネル関係付けコンポーネントは、前記DL−TEIDに少なくとも部分的に基づいて、前記SDFを決定し、前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つは、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)ヘッダである[44]記載の装置。
[46]前記複数のプロトコルヘッダのうちの少なくとも1つは、最も内側のインターネットプロトコル(IP)ヘッダである[44]記載の装置。
[47]前記1つ以上のパラメータとして、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポート番号を抽出するUDPポート決定コンポーネントをさらに具備し、前記トンネル関係付けコンポーネントは、前記UDPポート番号に少なくとも部分的に基づいて、前記SDFを決定する[44]記載の装置。
[48]前記通信コンポーネントは、インターネットプロトコル(IP)アドレスに関連する接続を通して前記パケットを受信し、異なるIPアドレスに関連する異なる接続を通して異なるパケットをさらに受信し、前記トンネル関係付けコンポーネントは、前記IPアドレスに少なくとも部分的に基づいて、前記トンネルを決定する[42]記載の装置。
[49]方法において、
コアワイヤレスネットワークコンポーネントから、1つ以上のサービスデータフロー(SDF)フィルタパラメータを受信することと、
ワイヤレスデバイスに関係付けられている複数の無線ベアラのうちの1つを通して、前記ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを取得することと、
前記1つ以上のSDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクパケットを送信するアップストリームエボルブドノードB(eNB)と確立されている複数の異なる無線ベアラのうちの1つを選択することとを含む方法。
[50]前記1つ以上のSDFフィルタパラメータを受信することは、nが正の整数である、前記ワイヤレスデバイスに関連するn−タプルと、前記n−タプルを含むダウンリンクパケットを前記アップストリームeNBに対して送信するために、前記コアワイヤレスネットワークコンポーネントにより利用されるトンネルとを受信することを含む[49]記載の方法。
[51]前記n−タプルは、前記ワイヤレスデバイスに関連するダウンリンクトンネルエンドポイント識別子を含む6−タプルである[50]記載の方法。
[52]前記複数の異なる無線ベアラのうちの1つを選択することは、前記トンネルに対応する、前記アップストリームeNBとの無線ベアラを選択することを含む[50]記載の方法。
[53]前記1つ以上のSDFフィルタパラメータを受信することは、前記ワイヤレスデバイスに関連する1つ以上のパラメータと、前記アップストリームeNBに対して前記アップリンクパケットを送信するためのユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポート番号とを受信することを含む[49]記載の方法。
[54]前記複数の異なる無線ベアラのうちの1つを選択することは、前記アップリンクパケットに対するヘッダ中に前記UDPポート番号を挿入することを含む[53]記載の方法。
[55]ワイヤレス通信装置において、
アップストリームネットワークコンポーネントから、1つ以上のサービスデータフロー(SDF)フィルタパラメータを取得するようにと、
ワイヤレスデバイスと確立されている無線ベアラを通して、前記ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを受信するようにと、
前記1つ以上のSDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクパケットを送信するアップストリームエボルブドノードB(eNB)と確立されている異なる無線ベアラを決定するように構成されている少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されているメモリとを具備するワイヤレス通信装置。
[56]前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、nが正の整数である、前記ワイヤレスデバイスに関連するn−タプルとともに、前記n−タプルを含むダウンリンクパケットを前記アップストリームeNBに対して送信するために、前記アップストリームネットワークコンポーネントにより利用されるトンネルに関連する1つ以上のヘッダパラメータとを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記1つ以上のヘッダパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記異なる無線ベアラを決定する[55]記載のワイヤレス通信装置。
[57]前記n−タプルは、前記ワイヤレスデバイスに関連するダウンリンクトンネルエンドポイント識別子を含む6−タプルである[56]記載のワイヤレス通信装置。
[58]前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、前記ワイヤレスデバイスに関連する1つ以上のパラメータと、前記アップストリームeNBに対して前記アップリンクパケットを送信するためのユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポート番号とを含む[55]記載のワイヤレス通信装置。
[59]前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも部分的に、前記アップリンクパケットのヘッダ中で前記UDPポート番号を指定することにより、前記異なる無線ベアラを通して前記アップリンクパケットを送信するようにさらに構成されている[58]記載のワイヤレス通信装置。
[60]装置において、
1つ以上のサービスデータフロー(SDF)フィルタパラメータを受信する手段と、
ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを受信する手段と、
前記1つ以上のSDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクパケットを送信するアップストリームエボルブドノードB(eNB)と確立されている無線ベアラを決定する手段とを具備する装置。
[61]前記無線ベアラを決定する手段は、前記アップリンクパケットのヘッダ中の1つ以上のパラメータにさらに少なくとも部分的に基づいて、前記無線ベアラを決定する[60]記載の装置。
[62]前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、nが正の整数であるn−タプルと、前記アップストリームeNBに対してダウンリンクパケットを送信するためにネットワークコンポーネントにより利用されるトンネルに関連する1つ以上のパラメータとを含む[60]記載の装置。
[63]前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、前記アップストリームeNBに対して前記アップリンクパケットを送信するためのユーザデータグラムプロトコルポート番号を含む[60]記載の装置。
[64]コンピュータプログラムプロダクトにおいて、
少なくとも1つのコンピュータに、アップストリームネットワークコンポーネントから、1つ以上のサービスデータフロー(SDF)フィルタパラメータを取得させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、ワイヤレスデバイスと確立されている無線ベアラを通して、前記ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを受信させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記1つ以上のSDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクパケットを送信するアップストリームエボルブドノードB(eNB)と確立されている異なる無線ベアラを決定させるためのコードとを含むコンピュータ読取可能媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクト。
[65]前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、nが正の整数である、前記ワイヤレスデバイスに関連するn−タプルとともに、前記n−タプルを含むダウンリンクパケットを前記アップストリームeNBに対して送信するために、前記アップストリームネットワークコンポーネントにより利用されるトンネルに関連する1つ以上のヘッダパラメータとを含み、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記異なる無線ベアラを決定させるためのコードは、前記1つ以上のヘッダパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記異なる無線ベアラを決定する[64]記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[66]前記n−タプルは、前記ワイヤレスデバイスに関連するダウンリンクトンネルエンドポイント識別子を含む6−タプルである[65]記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[67]前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、前記ワイヤレスデバイスに関連する1つ以上のパラメータと、前記アップストリームeNBに対して前記アップリンクパケットを送信するためのユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポート番号とを含む[64]記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[68]前記コンピュータ読取可能媒体は、前記少なくとも1つのコンピュータに、少なくとも部分的に、前記アップリンクパケットのヘッダ中の前記UDPポート番号を指定することにより、前記異なる無線ベアラを通して前記アップリンクパケットを送信させるためのコードをさらに含む[67]記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[69]装置において、
ネットワークコンポーネントから、1つ以上のサービスデータフロー(SDF)フィルタパラメータを取得するSDFフィルタパラメータ受信コンポーネントと、
ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを受信する通信コンポーネントと、
前記1つ以上のSDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクパケットを送信するための、アップストリームエボルブドノードB(eNB)と確立されている無線ベアラを決定するSDFフィルタリングコンポーネントとを具備する装置。
[70]前記SDFフィルタリングコンポーネントは、前記アップリンクパケットのヘッダ中の1つ以上のパラメータにさらに少なくとも部分的に基づいて、前記無線ベアラを決定する[69]記載の装置。
[71]前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、nが正の整数であるn−タプルと、前記アップストリームeNBに対してダウンリンクパケットを送信するためにネットワークコンポーネントにより利用されるトンネルに関連する1つ以上のパラメータとを含む[69]記載の装置。
[72]前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、前記アップストリームeNBに対して前記アップリンクパケットを送信するためのユーザデータグラムプロトコルポート番号を含む[69]記載の装置。

Claims (19)

  1. 方法において、
    コアワイヤレスネットワークコンポーネントから、1つ以上のサービスデータフロー(SDF)フィルタパラメータを受信することと、
    ワイヤレスデバイスに関係付けられている複数の無線ベアラのうちの1つを通して、前記ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを取得することと、
    前記1つ以上のSDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクパケットを送信するアップストリームエボルブドノードB(eNB)と確立されている複数の異なる無線ベアラのうちの1つを選択することとを含み、
    前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、nが正の整数であるn−タプルを含み、前記n−タプルは、前記ワイヤレスデバイスに関連し、前記n−タプルを含むダウンリンクパケットを前記アップストリームeNBに対して送信するために、前記コアワイヤレスネットワークコンポーネントにより利用されるトンネルに関連する方法。
  2. 前記n−タプルは、前記ワイヤレスデバイスに関連するダウンリンクトンネルエンドポイント識別子を含む6−タプルである請求項記載の方法。
  3. 前記複数の異なる無線ベアラのうちの1つを選択することは、前記トンネルに対応する、前記アップストリームeNBとの無線ベアラを選択することを含む請求項記載の方法。
  4. 前記1つ以上のSDFフィルタパラメータを受信することは、前記ワイヤレスデバイスに関連する1つ以上のパラメータと、前記アップストリームeNBに対して前記アップリンクパケットを送信するためのユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポート番号とを受信することを含む請求項1記載の方法。
  5. 前記複数の異なる無線ベアラのうちの1つを選択することは、前記アップリンクパケットに対するヘッダ中に前記UDPポート番号を挿入することを含む請求項記載の方法。
  6. ワイヤレス通信装置において、
    アップストリームネットワークコンポーネントから、1つ以上のサービスデータフロー(SDF)フィルタパラメータを取得するようにと、
    ワイヤレスデバイスと確立されている無線ベアラを通して、前記ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを受信するようにと、
    前記1つ以上のSDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクパケットを送信するアップストリームエボルブドノードB(eNB)と確立されている異なる無線ベアラを決定するように構成されている少なくとも1つのプロセッサと、
    前記少なくとも1つのプロセッサに結合されているメモリとを具備し、
    前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、nが正の整数であるn−タプルを含み、前記n−タプルは、前記ワイヤレスデバイスに関連し、前記n−タプルを含むダウンリンクパケットを前記アップストリームeNBに対して送信するために、前記アップストリームネットワークコンポーネントにより利用されるトンネルに関連するワイヤレス通信装置。
  7. 前記n−タプルは、前記ワイヤレスデバイスに関連するダウンリンクトンネルエンドポイント識別子を含む6−タプルである請求項記載のワイヤレス通信装置。
  8. 前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、前記ワイヤレスデバイスに関連する1つ以上のパラメータと、前記アップストリームeNBに対して前記アップリンクパケットを送信するためのユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポート番号とを含む請求項記載のワイヤレス通信装置。
  9. 前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも部分的に、前記アップリンクパケットのヘッダ中で前記UDPポート番号を指定することにより、前記異なる無線ベアラを通して前記アップリンクパケットを送信するようにさらに構成されている請求項記載のワイヤレス通信装置。
  10. 装置において、
    1つ以上のサービスデータフロー(SDF)フィルタパラメータを受信する手段と、
    ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを受信する手段と、
    前記1つ以上のSDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクパケットを送信するアップストリームエボルブドノードB(eNB)と確立されている無線ベアラを決定する手段とを具備し、
    前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、nが正の整数であるn−タプルを含み、前記n−タプルは、前記ワイヤレスデバイスに関連し、前記アップストリームeNBに対してダウンリンクパケットを送信するためにネットワークコンポーネントにより利用されるトンネルに関連する装置。
  11. 前記無線ベアラを決定する手段は、前記アップリンクパケットのヘッダ中の1つ以上のパラメータにさらに少なくとも部分的に基づいて、前記無線ベアラを決定する請求項10記載の装置。
  12. 前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、前記アップストリームeNBに対して前記アップリンクパケットを送信するためのユーザデータグラムプロトコルポート番号を含む請求項10記載の装置。
  13. コンピュータ読取可能記憶媒体において、
    少なくとも1つのコンピュータに、アップストリームネットワークコンポーネントから、1つ以上のサービスデータフロー(SDF)フィルタパラメータを取得させるためのコードと、
    前記少なくとも1つのコンピュータに、ワイヤレスデバイスと確立されている無線ベアラを通して、前記ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを受信させるためのコードと、
    前記少なくとも1つのコンピュータに、前記1つ以上のSDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクパケットを送信するアップストリームエボルブドノードB(eNB)と確立されている異なる無線ベアラを決定させるためのコードとを含み、
    前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、nが正の整数であるn−タプルを含み、前記n−タプルは、前記ワイヤレスデバイスに関連し、前記n−タプルを含むダウンリンクパケットを前記アップストリームeNBに対して送信するために、前記アップストリームネットワークコンポーネントにより利用されるトンネルに関連するコンピュータ読取可能記憶媒体。
  14. 前記n−タプルは、前記ワイヤレスデバイスに関連するダウンリンクトンネルエンドポイント識別子を含む6−タプルである請求項13記載のコンピュータ読取可能記憶媒体。
  15. 前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、前記ワイヤレスデバイスに関連する1つ以上のパラメータと、前記アップストリームeNBに対して前記アップリンクパケットを送信するためのユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポート番号とを含む請求項13記載のコンピュータ読取可能記憶媒体。
  16. 前記コンピュータ読取可能記憶媒体は、前記少なくとも1つのコンピュータに、少なくとも部分的に、前記アップリンクパケットのヘッダ中前記UDPポート番号を指定することにより、前記異なる無線ベアラを通して前記アップリンクパケットを送信させるためのコードをさらに含む請求項15記載のコンピュータ読取可能記憶媒体。
  17. 装置において、
    ネットワークコンポーネントから、1つ以上のサービスデータフロー(SDF)フィルタパラメータを取得するSDFフィルタパラメータ受信コンポーネントと、
    ワイヤレスデバイスからアップリンクパケットを受信する通信コンポーネントと、
    前記1つ以上のSDFフィルタパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクパケットを送信するための、アップストリームエボルブドノードB(eNB)と確立されている無線ベアラを決定するSDFフィルタリングコンポーネントとを具備し、
    前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、nが正の整数であるn−タプルを含み、前記n−タプルは、前記ワイヤレスデバイスに関連し、前記アップストリームeNBに対してダウンリンクパケットを送信するために前記ネットワークコンポーネントにより利用されるトンネルに関連する装置。
  18. 前記SDFフィルタリングコンポーネントは、前記アップリンクパケットのヘッダ中の1つ以上のパラメータにさらに少なくとも部分的に基づいて、前記無線ベアラを決定する請求項17記載の装置。
  19. 前記1つ以上のSDFフィルタパラメータは、前記アップストリームeNBに対して前記アップリンクパケットを送信するためのユーザデータグラムプロトコルポート番号を含む請求項17記載の装置。
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