JP5847405B2 - 医療情報処理装置、医療情報処理方法、コンピュータプログラム、記録媒体、及び医療情報処理システム - Google Patents
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Description
医療情報処理システムでは、患者のX線撮影が必要と判断されると、最初に、HIS(Hospital Information System)端末より検査指示が入力される。
X線撮影後、X線撮影により得られたX線撮影画像には、検査に関する情報が付加され、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)への転送や、プリント出力が行われる。
X線撮影システムには、外部から受信した検査オーダに応じたX線撮影を順次処理していくだけでなく、運用方法に合わせた拡張機能を持つものもある。例えば、X線撮影回診車には、オンライン状態で外部から受信した検査オーダを保存し、オフライン状態に切り替えた後も受信した検査オーダに応じたX線撮影が可能なものもある。また、複数の患者に対するX線撮影を行う場合に、X線撮影開始後であっても、特定の患者に対するX線撮影を保留状態にしておくことが出来るX線検査システムもある。
次に、図面を参照しながら、本発明の第一の実施形態について説明する。
103は、保留されている検査を記憶する保留検査オーダ記憶部103である。検査オーダ入力部101から入力された検査は、医療情報処理システムの管理者からの検査指示に基づき、検査開始後に一旦保留することができる。その際、保留された検査オーダは保留検査オーダ記憶部103で記憶される。保留検査オーダ記憶部103は、新規検査オーダ記憶部102同様に、ハードディスク、RAMなどの記憶装置から構成される。
104は、検査オーダ一覧生成部104である。検査オーダ入力部101から入力された新規検査は、検査オーダ一覧生成部104により、モニターなどの表示手段に一覧表示される。その際、保留された検査もマージして表示する。検査オーダ一覧生成部104は、このような一覧表示のためのデータを作成するデータ作成手段として機能する。ここでは新規検査と保留検査の一覧を生成する。また、一覧生成時には新規と保留に同じ検査情報がある場合は、保留検査だけを表示するように処理することも可能である。
105は、CRTや液晶モニターなどの表示装置(表示手段)に、放射線画像や検査情報を表示する表示部105である。104で生成された検査オーダの一覧も表示手段に表示される。表示部105は、検査オーダを表示手段に表示するための表示制御手段として機能する。また、本実施形態における医療情報処理システムでは、保留状態となった第一の検査オーダと、新規に入力された第二の検査オーダとで重複があった場合、管理者に対する警告(報知)を行う。従って、表示部105は、管理者に対して報知を示す情報を表示手段に表示して報知を行うための報知手段としても機能する。
106は、表示部105に表示された放射線画像や検査オーダに対して、検査の開始や保留、終了などの指示を行うマウスやキーボードなどの操作入力部106である。操作入力部106は、検査オーダに関する管理者から検査指示を入力するための入力手段として機能する。
107は検査オーダの状態を制御する検査状態制御部107である。101の検査オーダから入力された新規オーダは操作入力部106の指示によって検査開始、保留、終了といった状態に遷移することができる。つまり、検査状態制御部107は、所望の検査オーダを検査開始状態に設定する検査開始設定手段、保留状態を設定する保留設定手段、終了状態を設定する終了設定手段などとして機能する。検査保留状態になった検査オーダは、検査状態制御部107によって保留検査オーダ記憶部に記憶される。
108は検査オーダ入力制御部である。検査オーダ入力部101から入力を行うかどうかの制御をおこなう。本実施形態における医療情報処理システムは、回診運用なども想定している。よって、一時的に、外部装置とのネットワークが切断されたオフライン環境に切り替えても運用可能である。オフライン環境時は、検査オーダ入力部を利用して外部システムから検査オーダを入力することはせず、新規検査オーダ記憶部に記憶された検査オーダを利用して検査オーダ一覧を生成する。
109は、デジタルX線撮影装置で撮影された放射線画像を医療情報処理システムへ入力する画像入力部である。ネットワークを介して入力される場合やCD−ROMやDVDなどのメディアを経由して入力される場合もある。
110は、入力された放射線画像(X線撮影画像)を記憶する画像保持部110である。画像保持部110は、ハードディスクなどの画像を記憶することが可能な記録装置などから構成される。
111は、画像や検査情報などを外部に転送するための検査情報出力部111である。検査情報出力部111は、外部出力インターフェースなどから構成される。
112は、各部101〜111を相互に接続するシステムバスである。
(ステップ203)ステップ203では、外部装置から検査オーダを入力(受信)する。検査オーダは、一件の検査だけでなく、複数の検査を入力することも可能である。図3は、検査オーダ入力部101から入力される検査オーダの例である。この例では301に示すように患者情報と検査情報を含む検査オーダが複数入力されている。検査オーダの入力後、ステップS204に処理を進める。
(ステップS204)ステップS204には、ステップS203で入力された検査オーダを、新規検査オーダ記憶部102に記憶する。新規検査オーダ記憶部102に検査オーダを記憶しておくことによって、外部装置とのネットワークが切断された場合であっても、記憶されている検査オーダに従って検査を実施することが可能となる。検査オーダの記憶後、ステップS205に処理を進める。
(ステップS202)ステップS202では、新規検査オーダ記憶部102から新規検査オーダを読み込む。これは、外部装置と接続状態だったときに記憶された検査オーダを読み込む処理である。読み込み処理後、ステップS205に処理を進める。
(ステップS205)ステップS205では、保留検査オーダ記憶部103から保留状態の検査オーダを読み込む。図4は、保留検査オーダ記憶部103に記憶されている保留検査オーダの例である。この例では301に示すように1件の検査が保留状態になっている。この例では1件だけであるが複数検査の保留も実施可能である。読み込み処理後、ステップS206に処理を進める。
(ステップS206)ステップS206では、検査オーダ一覧生成部104が、ステップS202またはステップS203で得られた新規検査オーダとS205で読み込んだ保留検査オーダから検査一覧を作成する。
(ステップS208)ステップS208では、ステップS207において重複検査があると判断されているため、管理者に対して警告(報知)を行う。警告の方法としては、例えば、図8に示すような警告画面をモニターなどの表示手段に表示させても良い。図8は、オンライン状態で図7に示す重複検査について保留検査のみの表示を行った場合に表示される画面である。タイトル802とメッセージ803、確認ボタン804を持つ確認ダイアログ801を表示する。
(ステップS209)ステップS209では、表示部105の制御により、ステップS206で生成された検査オーダの検査一覧を表示手段に表示する。検査一覧には、新規検査と保留検査とが同時に表示される。検査一覧の表示後、ステップS210に処理を進める。
(ステップS210)ステップS210では、S209で表示された検査一覧から、管理者の検査指示に基づき検査オーダを選択し、選択された検査オーダに対応する検査を開始する。ここでは、検査状態制御部107が検査開始手段として機能する。ここでの検査とは、例えば、X線撮影、MRI、超音波診断などである。検査開始時には外部装置に対し、検査が開始されたことを示す情報を送信する。検査開始後、ステップS211に処理を進める。
(ステップS211)ステップS211では、管理者から、検査オーダを保留状態にする旨の指示があるか否かを判定する。保留状態にする旨の指示がある場合、ステップS212に処理を進める。保留状態にする旨の指示がない場合は、ステップS213に処理を進める。
(ステップS212)ステップS212では、管理者から保留状態にする旨の指示があった検査オーダを保留状態にする。そして、保留状態になった検査オーダを保留検査オーダ記憶部103に記憶する。保留検査オーダ記憶部103に記憶した後、ステップS201に処理を戻す。
(ステップS213)ステップS213では、外部装置と医療情報処理装置との間のオンライン/オフライン切り替えが行われたか否かを判断する。オンライン/オフライン切り替えが行われた場合、ステップS214に処理を進める。オンライン/オフライン切り替えが行われていない場合、ステップS215に処理を進める。
(ステップS214)ステップS214では、オンライン/オフラインの切り替え処理を行い、ステップS211に処理を戻す。現在のシステムの状態を切り替え、切り替えられた状態はステップS201の判断に用いられる。
(ステップ215)ステップS215では、管理者から検査終了が指示されたか否かを判定する。検査終了が指示されていないと判定された場合、ステップS216に処理を進める。検査終了が指示されたと判定された場合、ステップS217に処理を進める。
(ステップS216)ステップS216では、その他の処理を行う。その他の処理後、ステップS211に処理を戻す。
(ステップS217)ステップS217では、検査により取得された情報(X線撮影が画像など)、検査情報を表示手段に表示させる。表示後、ステップS218に処理を進める。
(ステップS218)ステップS218では、医療情報処理装置の検査状態を検査終了状態に変更し、検査を終了させる。
第一の実施形態では、同一検査オーダの判断として患者名、患者ID、受付番号、予約済手続きIDを用いたが、これに限るものではない。例えば、同一検査判定用の特異なID情報を各検査オーダに付加するようにしても良い。
ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることが出来る。これらは、いずれもコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
Claims (13)
- 外部装置から検査オーダの情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された検査オーダの情報を表示部に表示させる表示制御手段と、
前記受信手段により受信された情報に対応する検査オーダであって、検査開始前であることを示す新規検査状態である検査オーダと、検査が開始され実行中であることを示す検査開始状態である検査オーダと、検査が開始された後検査が終了する前に検査が中断されたことを示す検査保留状態である検査オーダと、検査が開始されかつ完了したことを示す検査終了状態である検査オーダのそれぞれの情報と、当該検査オーダの状態を示す状態情報とを関連付けて記憶部に記憶させる処理手段と、
前記記憶部に記憶されかつ検査保留状態である第一の検査オーダの検査IDと前記受信手段により受信されかつ新規検査状態である第二の検査オーダの検査IDと、が一致するか否かを判定する判定手段と、
前記表示制御手段は、前記判定手段により検査IDが一致すると判定された場合に、警告情報を前記表示部に表示させることを特徴とする医療情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記第一の検査オーダと前記第二の検査オーダとで重複がある場合、前記第二の検査オーダを前記表示部に表示することを禁止することを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理装置。
- 前記表示制御手段は、前記第一の検査オーダと前記第二の検査オーダとで重複がある場合、前記第一の検査オーダと前記第二の検査オーダとを異なる表示形態で前記表示部に表示することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の医療情報処理装置。
- 前記表示制御手段は、前記表示部に警告を表示することにより、検査オーダに重複があることを報知することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の医療情報処理装置。
- 前記表示部に表示された検査オーダの内、検査開始の指示を受けた検査オーダに対応する検査を開始する検査開始手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の医療情報処理装置。
- 前記表示制御手段は、前記医療情報処理装置と検査オーダを送信する前記外部装置とがオンライン状態である場合であって、前記第一の検査オーダと前記第二の検査オーダとで重複がある場合、検査オーダに重複があることを報知することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の医療情報処理装置。
- 外部装置から検査オーダの情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された検査オーダの情報のリストを表示部に表示させる表示制御手段と、
前記受信手段により受信された情報に対応する検査オーダであって、検査開始前であることを示す新規検査状態である検査オーダと、検査が開始され実行中であることを示す検査開始状態である検査オーダと、検査が開始された後検査が終了する前に検査が中断されたことを示す検査保留状態である検査オーダと、検査が開始されかつ完了したことを示す検査終了状態である検査オーダのそれぞれの情報と、当該検査オーダの状態を示す状態情報とを関連付けて記憶部に記憶させる処理手段と、
前記記憶部に記憶されかつ検査保留状態である第一の検査オーダの検査IDと前記受信手段により受信されかつ新規検査状態である第二の検査オーダの検査IDと、が一致するか否かを判定する判定手段と、
前記表示制御手段は、前記判定手段により検査IDが一致すると判定された場合に、該第二の検査オーダを前記リストには表示させないように制御することを特徴とする医療情報処理装置。 - 外部装置から検査オーダの情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された検査オーダの情報を表示部に表示させる表示ステップと、
前記受信ステップで受信された情報に対応する検査オーダであって、検査開始前であることを示す新規検査状態である検査オーダと、検査が開始され実行中であることを示す検査開始状態である検査オーダと、検査が開始された後検査が終了する前に検査が中断されたことを示す検査保留状態である検査オーダと、検査が開始されかつ完了したことを示す検査終了状態である検査オーダのそれぞれの情報と、当該検査オーダの状態を示す状態情報とを関連付けて記憶部に記憶させる処理ステップと、
前記記憶部に記憶されかつ検査保留状態である第一の検査オーダの検査IDと前記受信手段により受信されかつ新規検査状態である第二の検査オーダの検査IDと、が一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで検査IDが一致すると判定された場合に、警告情報を表示部に表示させる警告ステップと、を有することを特徴とする医療情報処理方法。 - 外部装置から検査オーダの情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された検査オーダの情報のリストを表示部に表示させる表示ステップと、
前記受信ステップで受信された情報に対応する検査オーダであって、検査開始前であることを示す新規検査状態である検査オーダと、検査が開始され実行中であることを示す検査開始状態である検査オーダと、検査が開始された後検査が終了する前に検査が中断されたことを示す検査保留状態である検査オーダと、検査が開始されかつ完了したことを示す検査終了状態である検査オーダのそれぞれの情報と、当該検査オーダの状態を示す状態情報とを関連付けて記憶部に記憶させる処理ステップと、
前記記憶部に記憶されかつ検査保留状態である第一の検査オーダの検査IDと前記受信手段により受信されかつ新規検査状態である第二の検査オーダの検査IDと、が一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで検査IDが一致すると判定された場合に、該第二の検査オーダを前記リストには表示させないように制御する制御ステップと、を有することを特徴とする医療情報処理方法。 - コンピュータに請求項8または請求項9のいずれか1項に記載の画像処理方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
- 請求項10のコンピュータプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
- 外部装置から検査オーダの情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された検査オーダの情報を表示部に表示させる表示制御手段と、
前記受信手段により受信された情報に対応する検査オーダであって、検査開始前であることを示す新規検査状態である検査オーダと、検査が開始され実行中であることを示す検査開始状態である検査オーダと、検査が開始された後検査が終了する前に検査が中断されたことを示す検査保留状態である検査オーダと、検査が開始されかつ完了したことを示す検査終了状態である検査オーダのそれぞれの情報と、当該検査オーダの状態を示す状態情報とを関連付けて記憶部に記憶させる処理手段と、
前記記憶部に記憶されかつ検査保留状態である第一の検査オーダの検査IDと前記受信手段により受信されかつ新規検査状態である第二の検査オーダの検査IDと、が一致するか否かを判定する判定手段と、
前記表示制御手段は、前記判定手段により検査IDが一致すると判定された場合に、警告情報を前記表示部に表示させることを特徴とする医療情報処理システム。 - 外部装置から検査オーダの情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された検査オーダの情報のリストを表示部に表示させる表示制御手段と、
前記受信手段により受信された情報に対応する検査オーダであって、検査開始前であることを示す新規検査状態である検査オーダと、検査が開始され実行中であることを示す検査開始状態である検査オーダと、検査が開始された後検査が終了する前に検査が中断されたことを示す検査保留状態である検査オーダと、検査が開始されかつ完了したことを示す検査終了状態である検査オーダのそれぞれの情報と、当該検査オーダの状態を示す状態情報とを関連付けて記憶部に記憶させる処理手段と、
前記記憶部に記憶されかつ検査保留状態である第一の検査オーダの検査IDと前記受信手段により受信されかつ新規検査状態である第二の検査オーダの検査IDと、が一致するか否かを判定する判定手段と、
前記表示制御手段は、前記判定手段により検査IDが一致すると判定された場合に、該第二の検査オーダを前記リストには表示させないように制御することを特徴とする医療情報処理システム。
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