JP5846475B2 - 頚椎前屈保持装具 - Google Patents

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本発明は、頚椎が反ったり傾くことによって症状が悪化する各種頚椎疾患に対して、予防や治療あるいは矯正を行うのに最適な頚椎装具に係るものであり、さらに詳しくは、頚椎疾患患者が、仕事や勉学等のような通常の日常生活を送る時間帯(これを生活時間帯と称する)で使用する頚椎装具と、その生活時間帯用の装具に所定の枕を加えた形態の就寝時用の頚椎装具を用いて、昼夜を通して継続的に治療や矯正等を行うことができる頚椎前屈保持装具に関するものである。
従来より、各種頚椎疾患に対応する頚椎前屈保持装具が多数提案されているが、これらの従来技術は、例えば硬質な素材で製作されているので適合性が悪い装具や、着脱時の操作性に難点がある装具、あるいは使用者の病状の変化に対応できない装具等であって、それぞれが致命的な欠点や問題点を有していた。
本発明者は、上述の如き従来技術の欠点や問題点を解消すべく、複雑な手間を必要とせずに使用者の正面側で着脱操作を行うことができ、また日常生活の動作に対する装具の適応性を高めた構造にするとともに、症状が改善するに従って装具の前部形態を変更可能な構成の前止め式頚椎装具を開発し、先に提案している(特許文献1参照)。
実用新案登録第3128736号公報
しかしながら、本出願人が開発した上記特許文献1の前止め式頚椎装具においても、就寝時における使用形態についての考慮がなされていないので、首を正しい状態で保持しながら睡眠をとることができず、症状の改善に大きく寄与することができないという欠点があった。
本発明は上記した特許文献1の技術が有する欠点を解消するために発明されたものであり、生活時間帯に使用する頚椎装具に就寝時用の安定保持枕を加えることで、昼夜を通して継続的に治療や矯正等を行うことができる頚椎前屈保持装具を提供しようとするものである。
本発明は、上記した課題を解決すべく、以下のような技術的手段を講ずるものである。
すなわち本発明は、首の後部に密着状に装着可能な略U字状に形成した本体に、首の前部に密着状に装着可能な略U字状に形成した前当てパッドを位置調節自在に係止可能とするとともに、その本体と前当てパッドの内部に、弾力性を有する細帯状の形状調節枠をそれぞれ横断状に埋設して形成し、生活時間帯には、前記本体に前当てパッドを係止して使用するようにした頚椎装具であって、使用者の頭部を収容可能な略U字状の枕部と、その枕部から半円状に延設された舌片部と、枕部側が高く舌片部側が低い緩やかな傾斜状を成す底部とを備えた安定保持枕を別体に設け、就寝時には、前記本体の外側に該安定保持枕を位置調節自在に係止して使用するようにしたことを特徴とする頚椎前屈保持装具に係る発明である。
本発明に成る頚椎前屈保持装具は、本体と前当てパッドから成る生活時間帯用の装具に就寝時用の安定保持枕を加えることで、昼夜を通して継続的に治療や矯正等を行うことが可能になっているので、各種頚椎疾患に対する治療効果等を格段に向上させることができるとともに、例えば症状に応じて安定保持枕の使用を中断するというように、様々な実施形態を選択することができるという極めて有益な効果を奏するものである。
さらに就寝時に使用する安定保持枕は、使用者の頭部が充分に収容できる大きさに形成され、またその底部が緩やかな傾斜状となるように設けてあるので、睡眠中の姿勢の如何に関わらず、適正な首の前屈状態を保持することができ、その結果として、首まわりの筋肉の緊張を和らげて血管を緩ませ、血行を改善するとともに、頚椎のずれを迅速に正しい位置に戻すことができるという大きな特長がある。
さらにまた本発明品は、顎あるいは首への圧迫や首の前屈を制限しないので、日常生活への支障を最小限に押えることができるという長所があり、また構造が簡単で安価な素材を用いて製造されているので、廉価な商品を患者に提供することができるという利点も有している。
本発明の頚椎前屈保持装具を構成する各部材を示す斜視図であり、(イ)は本体を示し、(ロ)は前当てパッドを示し、(ハ)は安定保持枕を示している。 本体の形状を示す背面図である。 本体の形状を示す正面図である。 本体における形状調節枠の作用状態を示す平面図である。 前当てパッドにおける形状調節枠の作用状態を示す平面図である。 安定保持枕の正面図である。 安定保持枕の断面図である。 本発明の使用状態を示すもので、(イ)は生活時間帯における装着状態を示す側面図であり、(ロ)は就寝時における装着状態を示す側面図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基いて説明するが、本発明は、首の後部に装着する本体10と、首の前部に装着する前当てパッド20と、就寝時における首の反りと側屈を防止するための安定保持枕30とを備えて成るものである。なお本発明の一般的な使用形態は、本体10と前当てパッド20から成る装具を起床から就寝までの時間帯に使用し、本体10と前当てパッド20に安定保持枕30を加えた装具を、就寝から起床までの時間帯に使用するものである。なおまた本発明は、本体10と前当てパッド20および本体10と安定保持枕30とを、適宜な係止手段を介してそれぞれ連結するものであるが、本実施形態では、その手段として面ファスナーを採用している。
次に、上記の各構成材についてさらに詳しく説明する。
まず本体10は、図1(イ)および図2,図3,図4に示すように、主として内装部材11と、外装部材12と、係止バンド13A,13Bと、形状調節枠14とにより構成されている。
内装部材11は、熱可塑性スポンジによって断面が略U字状となる形状(図4参照)に設けられたもので、図2,図3に示すように、上部に比較して下部がやや膨出した形状の楕円形を成す中央部10Aと、図1(イ)に示すように、その中央部10Aから左右に向けて順次幅狭状となるように延設された形状の端部10Bとが一体状に裁断された形状に設けられており、また外装部材12は、熱可塑性プラスチックを用いて、前記内装部材11よりもやや小形の同形状となるように形成されている。この両者は、前記外装部材12の外周を囲むように配置された縁材15を介して縫着固定されており、また中央部10Aには、空気流通用の透孔17が複数個設けられている。
上記した内装部材11と外装部材12の間には、図1(イ)に示すように、適宜な弾力性を有する細帯状の形状調節枠14が内部中央を横断するように埋設されており、図4のように端部10Bを外方または内方へ開閉させることが可能となっているので、本体10の装着作業を容易に行うことができ、且つ使用者の首の太さに自動的に対応できるように構成されている。
上記した左右の端部10Bには、カシメ材16を介して二本の係止バンド13A,13Bが取付けられている。この場合において、一方の係止バンド13Aは、合成皮革等で形成された外側の帯状体と内側のループ状面ファスナーとが表裏を成すように固着して形成されており、また他方の係止バンド13Bは、外側のフック状面ファスナーと内側のループ状面ファスナーが表裏を成すように固着して形成されている。
以上のように構成された本体10は、図3に示すように、前記係止バンド13A,13Bを介して後述する前当てパッド20と位置調節自在に係止されるものであるが、前当てパッド20の外面にはフック状の面ファスナー24が固着されているので、その面ファスナー24と係止バンド13A,13Bの各内側の面ファスナー(いずれもループ状の面ファスナー)を係着するとともに、必要に応じて、係止バンド13Aの面ファスナーと係止バンド13Bの外側の面ファスナーを係着することによって、使用者の首の太さに適合した装着を行うことができるようになっている。
横長の長方形状に設けられた前当てパッド20は、図1(ロ)と図5に示すように、本体10とほぼ同様な略U字状に形成されたもので、熱可塑性スポンジを用いて形成された芯体21の周囲を被覆体22によって被覆するとともに、本体10で使用したものとほぼ同じ形状調節枠23が、パッドの内部中央を横断するように埋設されている。また前述のように、前当てパッド20の外面にフック状の面ファスナー24が固着されている。
続いて、図1(ハ)および図6,図7に基づいて安定保持枕30について説明する。
該安定保持枕30は、略U字状に形成された枕部30Aから半円状の舌片部30Bが延設された形状に設けられたものである。そして枕部30Aの側部31と底部32とによって使用者Hの頭部が収容され、且つその枕部30Aの一部と舌片部30Bで本体10が保持されるように設けられている。さらに底部32は、図7に示すように、枕部30A側が高く舌片部30B側が低くなるような緩やかな傾斜状に設けられているので、就寝時の肩と頭の段差が解消され、頚椎の前屈位を適正に維持できるような構造になっている。したがってこの安定保持枕30は、睡眠中の姿勢の如何に関わらず首を最良の状態に保持することができるのである。
またこの安定保持枕30の内部には、上述した本体10を固定状に保持するための面ファスナー33が取付けられている。この面ファスナー33は、本体10の外装部材12に配置された図示しない面ファスナーと位置調節自在に係止されるもので、本体10と安定保持枕30が、使用者の体型に応じて、最適な位置で連結されるようになっている。
次に、以上のように構成された本発明の使用方法について説明するが、本発明では、生活時間帯で本体10と前当てパッド20を使用し、就寝時に該本体10と前当てパッド20に安定保持枕30を加えて使用する方法が一般的であるので、その使用形態に添って説明する。
図8(イ)は、本体10と前当てパッド20を使用者Hの首に装着した状態を示すものである。この場合は、まず本体10の形状調節枠14の弾力性を利用して、本体10を押し広げながら首の後部に装着し、また前当てパッド20の形状調節枠23の弾力性を利用して前当てパッド20を首の前部に装着するとともに、係止バンド13A,13Bの各面ファスナーと前当てパッド20の面ファスナー同士をそれぞれ係着する。この際に、例えば女性や子供のように首が細い場合などでは、係止バンド13Aの面ファスナーと係止バンド13Bの外側の面ファスナー同士を係着して、装着位置の調節をするものとする。
なお上記のような装着方法において、前当てパッド20の面ファスナー24といずれか一方の係止バンド(好ましくは係止バンド13B)の面ファスナーを係着して、本体10と前当てパッド20をあらかじめ帯状に連結しておき、本体10と前当パッド20を順次装着した後に、他方の係止バンドの面ファスナーを用いて上記と同様に係止するようにすると、本装具を迅速容易に装着することができる。なお首の前屈角度については、係止バンド13A,13Bを強く締めると首の中心が後方へ押されて強く曲がり、逆に緩めると前屈角度が小さくなるようになっている。
図8(ロ)は、就寝時における使用状態を示すものである。
この場合は、図8(イ)における本体10の外装部材12に取付けられた図示しない面ファスナーと、安定保持枕30の内側に取付けられた面ファスナー33を位置調節自在に係止させて、安定保持枕30の枕部30Aに使用者Hの頭部を収容した形態で就寝するものである。なおこのような形態における本体10の取付けにおいては、安定保持枕30によって前屈位が保持されているので、係止バンド13A,13Bを寝苦しくない程度に緩めるようにするとよい。
本発明は以上のように構成されているので、前屈保持状態を24時間継続して維持することができるようになっており、首の前屈を必要とする各種頚椎疾患に対する予防や治療あるいは矯正を効果的且つ効率的に行うことができるものである。なお疾患の程度や症状などに応じて安定保持枕30の使用を中断したり、生活時間帯では本発明の装具を装着せずに、就寝時のみに安定保持枕付き装具を使用するというように、使用形態を適宜に選択して使用することも可能である。
10 本体
10A 中央部
10B 端部
11 内装部材
12 外装部材
13A,13B 係止バンド
14,23 形状調節枠
20 前当てパッド
21 芯体
22 被覆体
24,33 面ファスナー
30 安定保持枕
30A 枕部
30B 舌片部
31 側部
32 底部

Claims (1)

  1. 首の後部に密着状に装着可能な略U字状に形成した本体に、首の前部に密着状に装着可能な略U字状に形成した前当てパッドを位置調節自在に係止可能とするとともに、その本体と前当てパッドの内部に、弾力性を有する細帯状の形状調節枠をそれぞれ横断状に埋設して形成し、生活時間帯には、前記本体に前当てパッドを係止して使用するようにした頚椎装具であって、使用者の頭部を収容可能な略U字状の枕部と、その枕部から半円状に延設された舌片部と、枕部側が高く舌片部側が低い緩やかな傾斜状を成す底部とを備えた安定保持枕を別体に設け、就寝時には、前記本体の外側に該安定保持枕を位置調節自在に係止して使用するようにしたことを特徴とする頚椎前屈保持装具。
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