JP5846358B2 - 浄水カートリッジ及びそれを備えた浄水器 - Google Patents

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Description

本発明は、第1浄化材と、前記第1浄化材とは別の第2浄化材とにより原水を浄化可能に構成されている浄水カートリッジに関する。
従来、原水を浄化する浄水器100に適用される浄水カートリッジ200としては、図9に示すように、第1浄化材111を内部に備えると共に、第1浄化材111とは別の第2浄化材121を内部に備える1つの浄化材充填筐体160の内部に備える浄水カートリッジ200が知られている(特許文献1を参照)。
特開2006−7160号公報
上述の浄水カートリッジ200では、浄化材充填筐体160では、第1浄化材111と第2浄化材121との双方を内部に一体に備えるように構成されているため、第1浄化材111と第2浄化材121とを各別に交換することはできない。
しかしながら、第1浄化材111と第2浄化材121とは、互いに異なる機能を発揮するものであり、当然にその使用期限も異なるため、夫々が各別に交換できることが好ましい。
本願は、この点に着目してなされたものであり、浄水カートリッジにおいて、第1浄化材及び第2浄化材を各別に交換可能に構成した場合に、生じる独自の課題を解決するためのものである。
そして、その目的は、第1浄化材及び第2浄化材を各別に交換可能に構成した場合であっても、原水を適切に浄化することができる浄水カートリッジ及びそれを備えた浄水器を提供することにある。
上記目的を達成するための浄水カートリッジは、第1浄化材と、前記第1浄化材とは別の第2浄化材とにより原水を浄化可能に構成されている浄水カートリッジであって、その特徴構成は、
前記第1浄化材を充填すると共に原水を通流可能な第1浄化材充填容器と、前記第2浄化材を充填すると共に原水を通流可能な第2浄化材充填容器とを備え、
前記第1浄化材充填容器の原水流出口に前記第1浄化材の流出を防止する第1フィルタを設けると共に、前記第2浄化材充填容器の原水受入口に前記第2浄化材の流出を防止する第2フィルタを設け、
前記原水の通流方向で、前記第1浄化材充填容器と前記第2浄化材充填容器とを、前記第1フィルタと前記第2フィルタとが対向する状態で、記載順に配置する使用姿勢において、前記第2浄化材充填容器の前記原水受入口に設けられる第2受入側リブ材から前記第1浄化材充填容器の前記原水流出口へ向けて突出する突起部を備え、
前記突起部は、前記第1フィルタと前記第2フィルタとの間に、原水の通流方向で空間を形成するように前記第1浄化材充填容器の前記原水流出口へ当接して、前記第1フィルタと前記第2フィルタとの間に空間を形成するとともに、
前記使用姿勢において、前記第2浄化材充填容器は、原水の通流方向に沿う方向で、前記第1浄化材充填容器を受け入れる受入部位を備え、前記受入部位の第1浄化材充填容器の側面に対向する部位に、原水の通流方向に沿って切り欠かれる連通路を備えて、
前記連通路が前記空間と外部空間とを連通する連通手段として機能する点にある。
上記特徴構成によれば、第1浄化材と第2浄化材とを各別に交換可能にすべく、第1浄化材を充填すると共に原水を通流可能な第1浄化材充填容器と、第2浄化材を充填すると共に原水を通流可能な第2浄化材充填容器とを備え、第1浄化材充填容器の原水流出口に第1浄化材の流出を防止する第1フィルタを設けると共に、第2浄化材充填容器の原水受入口に第2浄化材の流出を防止する第2フィルタを設けている。
これにより、第1浄化材充填容器に第1浄化材を、第2浄化材充填容器に第2浄化材を充填している状態において、第1浄化材充填容器又は第2浄化材充填容器を交換する形態で、第1浄化材及び第2浄化材を各別に交換可能とできる。
この状態で、第1浄化材と第2浄化材との双方により原水を浄化する場合、原水の通流方向において、第1浄化材充填容器と第2浄化材充填容器とが、第1フィルタと第2フィルタとが対向する状態で、記載順に配置されることとなる。しかしながら、この場合、第1フィルタと第2フィルタとの間の空間に、空気層が形成される場合があり、この場合、第1浄化材充填容器から第2浄化材充填容器へ、原水がスムーズに流れないという問題があった。
このような場合であっても、上記特徴構成によれば、原水の通流方向において、第1浄化材充填容器と第2浄化材充填容器との間で、第1フィルタと第2フィルタとが対向する使用姿勢において、連通手段が、第1フィルタと第2フィルタとの間の空間と外部空間とを連通させるので、例えば原水の投入に伴って、第1フィルタと第2フィルタとの間の空間に形成される空気層の空気を、外部空間に逃がすことができる。結果、原水は、第1浄化材を充填する第1浄化材充填容器を通流すると共に、第2浄化材を充填する第2浄化材充填容器を良好に通流して、適切に浄化されることとなる。
以上より、第1浄化材及び第2浄化材を各別に交換可能に構成した場合であっても、原水を適切に浄化することができる浄水カートリッジを実現できる。
また、使用姿勢において、第2浄化材充填容器の原水受入口から第1浄化材充填容器の原水流出口へ向けて突出する突起部が、第1浄化材充填容器の原水流出口へ当接して、第1フィルタと第2フィルタとの間の空間と外部空間とを連通する隙間を形成できる。即ち、空間を実質的に拡大できる。結果、突起を設けるという、比較的簡易な構成において、第1フィルタと第2フィルタとの間の空間の空気層を拡大して、水の表面張力による空間への閉じ込めを阻止し、空気層の空気を外部空間に逃がすことができる。
原水を、第1浄化材と第2浄化材との双方により、適切に浄化する場合、原水の通流方向に沿う方向において、第1浄化材充填容器と第2浄化材充填容器との軸心を合わせることが好ましい。
上記特徴構成によれば、第2浄化材充填容器は、原水の通流方向に沿う方向で、第1浄化材充填容器を受け入れる受入部位を備えているので、当該受入部位を適切に設けることで、第1浄化材充填容器と第2浄化材充填容器との軸心を合わせることができる。
使用姿勢において、上述の如く受入部位を設ける場合、第1フィルタと第2フィルタとの間の空間が、受入部位に覆われることとなり、第1フィルタと第2フィルタとの間の空
間の空気層の空気が外部空間へ逃げ難くなり、第1フィルタと第2フィルタとの間の空間に、空気層が形成され易くなる。
そこで、上記特徴構成では、受入部位に、第1浄化材充填容器を受け入れている状態において、第1フィルタと第2フィルタとの間の空間と外部空間とを連通する連通手段としての連通路を設け、第1フィルタと第2フィルタとの間の空間における空気層の空気を、当該連通路を介して外部空間に逃がすように構成し、空気層の形成を防止している。
また、連通路は、受入状態において、第1浄化材充填容器の側面に対向する部位に、原水の通流方向に沿って切り欠かれる状態で、受入部位に形成されているから、連通路が空間と外部空間とを連通する連通手段として機能し、第1浄化材充填容器の外周面と受入部位との間の空間に形成される空気層の空気は、当該連通路を介して、良好に外部空間へ導かれることとなる。
本発明の浄水カートリッジの更なる特徴構成は、前記第1浄化材充填容器の前記原水流出口が設けられている側の端部が、面取りされており、
前記使用姿勢で、前記受入状態にある場合において、
原水の通流方向で前記第1浄化材充填容器の前記原水流出口が設けられている側の端部が、前記第1フィルタと第2フィルタとの間の空間と、前記受入部位に設けられる前記連通路との間に位置する点にある。
上記特徴構成によれば、使用姿勢で、受入状態にある場合において、原水の通流方向で第1浄化材充填容器の原水流出口が設けられている側の端部を面取りしており、当該面取りされた端部が、第1フィルタと第2フィルタの間の空間と、受入部位に設けられる連通路との間に位置するので、第1フィルタとの第2フィルタの間の空間と、受入部位に設けられる連通路との間を、空気が通流し易い状態にできる。結果、第1フィルタと第2フィルタとの間の空間の空気層の空気を、より一層良好に、連通路を介して、外部に導くことができる。
本発明の浄水カートリッジの更なる特徴構成は、前記第2浄化材は、活性炭であり、
前記第2浄化材充填容器の内部には、前記第2浄化材を充填する円筒状の円筒状充填空間が形成され、前記円筒状充填空間は、その直径Dに対する深さLの比であるL/Dが、0.1≦L/D≦0.3に設定されている点にある。
第2浄化材としての活性炭は、一般的に、製造コスト等との関係で、その容量及び密度が所定の値に規定されている。
上記特徴構成によれば、所定の容量及び密度の活性炭を円筒状充填空間に充填し、円筒状充填空間の直径Dに対する深さLの比であるL/Dを、0.1≦L/D≦0.3に設定することで、そのろ過流量を一定以上に維持しながらも、活性炭の浄化性能を示す一指標であるクロロホルムろ過能力を一定以上に維持することができる。
これまで説明してきた浄水カートリッジを備えた浄水器は、これまで説明してきた浄水カートリッジの作用効果を良好に発揮する浄水器を実現できる。
ポット型浄水器に係る実施形態を示す断面図である。 第1浄化材充填容器が第2浄化材充填容器に受け入れられる受入状態にある場合の浄水カートリッジの断面図である。 第1浄化材充填容器と第2浄化材充填容器とが分離状態にある場合の浄水カートリッジの断面図である。 第1浄化材及び第1浄化材充填容器の分解斜視図である。 第2浄化材及び第2浄化材充填容器の分解斜視図である。 活性炭としての第2浄化材のろ過流量及び浄化性能に係る試験結果を示す表及びグラフ図である。 活性炭としての第2浄化材のタップ密度比と遊離残留塩素初期リーク率との関係に係る試験結果を示す表及びグラフ図である。 蛇口直結型浄水器に係る別実施形態を示す断面図である。 従来技術に係る浄水器及び浄水カートリッジを示す断面図である。
本発明の浄水器100は、図1に示すように、原水を貯留可能な原水容器30と、当該原水容器30から導かれる原水を浄化する浄化処理部50と、当該浄化処理部50から供給される浄水を貯留する浄水容器70と、原水容器30と浄化処理部50と浄水容器70とを原水の流通方向(図1で、矢印Yの矢示方向)に配置するように構成されている。
当該浄水器100に備えられる浄水カートリッジ200は、図2、3に示すように、第1浄化材111と、当該第1浄化材111とは別の第2浄化材121とにより原水を浄化可能に構成されており、特に、当該第1浄化材111と第2浄化材121との夫々が各別に交換可能に構成されている状態で、原水の通流方向で適切に原水を通流可能な構成を有している点を特徴としている。
〔浄化処理部〕
浄化処理部50は、図1、2、3に示すように、浄水カートリッジ200を装着可能に構成されている。そして、当該浄水カートリッジ200が、第1浄化材111と当該第1浄化材111とは異なる第2浄化材121を備え、第1浄化材111と第2浄化材121の夫々を各別に充填及び取り外し可能に構成されている。
〔浄水カートリッジ〕
浄水カートリッジ200は、図3に示すように、上方から下方への原水の通流方向(図3で矢印Yの矢示方向)において、第1浄化材111を充填可能な第1浄化材充填容器110と、第2浄化材121を充填可能な第2浄化材充填容器120とを記載順に備えて成る浄化材充填筐体160から構成されている。
尚、詳細については後述するが、第2浄化材充填容器120は、図2に示すように、第1浄化材充填容器110を受け入れ可能に構成されている。
第1浄化材充填容器110は、図3、4に示すように、第1浄化材111を充填する第1浄化材充填容器本体112と、原水の通流方向の上流側で当該第1浄化材充填容器本体112に嵌合する第1浄化材充填容器蓋113とから成り、第1浄化材充填容器本体112と第1浄化材充填容器蓋113との間において、第1浄化材111を充填可能に構成されている。
第1浄化材充填容器本体112の原水の流通方向(図3、4で矢印Yの矢示方向)の下流側には、原水流出口114が設けられており、当該原水流出口114には、第1浄化材流出側フィルタ115(第1フィルタの一例)が設けられると共に、当該第1浄化材流出側フィルタ115を原水の流通方向で下流側から支持する第1流出側リブ材116が設けられている。
一方、第1浄化材充填容器蓋113の原水の流通方向の上流側には、原水受入口117が設けられており、当該原水受入口117には、第1浄化材受入側フィルタ118が設けられると共に、当該第1浄化材受入側フィルタ118を、原水の流通方向で上流側から支持する第1受入側リブ材119が設けられている。
上述の構成により、第1浄化材充填容器110は、第1浄化材充填容器本体112と第1浄化材充填容器蓋113との間において、第1浄化材111を充填して原水を浄化可能であると共に、第1浄化材充填容器本体112から第1浄化材充填容器蓋113を取り外して、第1浄化材111を容易に取り出し可能となっている。
尚、第1浄化材充填容器蓋113には、保持部161が設けられており、使用者は、当該保持部161を保持して、第1浄化材充填容器本体112から第1浄化材充填容器蓋113を取り外すことができるように構成されている。
また、第1浄化材充填容器本体112の上端に凸部162を設け、第1浄化材充填容器蓋113に当該凸部162が嵌る凹部(図示せず)を設けることにより、第1浄化材充填容器本体112と第1浄化材充填容器蓋113との間の位置決めを、容易に行うことができる。
第2浄化材充填容器120は、図3、5に示すように、第2浄化材121を充填する第2浄化材充填容器本体122と、原水の通流方向(図3、5で矢印Yの矢示方向)の上流側で当該第2浄化材充填容器本体122に嵌合する第2浄化材充填容上流側部材123とから成り、第2浄化材充填容器本体122と第2浄化材充填容器上流側部材123との間において、第2浄化材121を充填可能に構成されている。
第2浄化材充填容器本体122には、原水の通流方向の下流側に、原水の流れ方向で、原水を集める漏斗形状の浄水流出口124が設けられている。当該浄水流出口124には、第2浄化材流出側フィルタ125が設けられると共に、当該第2浄化材流出側フィルタ125を原水の流通方向で下流側から支持する第2流出側リブ材126が設けられている。
第2浄化材充填容器120の側周面には、図5に示すように、浄水カートリッジ支持部材52の被係合部163(図1に図示)に係合する複数の係合部134(本実施形態では、3つ)が、周方向で等間隔に設けられている。これにより、第2浄化材充填容器120は、その係合部134が浄水カートリッジ支持部材52の被係合部163に係合する形態で、浄水カートリッジ支持部材52に装着可能に構成されている。
一方、第2浄化材充填容器上流側部材123には、原水の通流方向で上流側に、原水を受入れる原水受入口127が設けられている。当該原水受入口127には、第2浄化材受入側フィルタ128(第2フィルタの一例)が設けられると共に、当該第2浄化材受入側フィルタ128を、原水の通流方向で上流側から支持する第2受入側リブ材129が設けられている。
上述の構成により、第2浄化材充填容器120は、第2浄化材充填容器本体122と第2浄化材充填容器上流側部材123との間において、第2浄化材121を充填して原水を浄化可能であると共に、第2浄化材充填容器本体122から第2浄化材充填容器上流側部材123を取り外して、第2浄化材121を容易に取り出し可能となっている。
更に、第2浄化材充填容器上流側部材123には、図3、5に示すように、その原水受入口127を、第1浄化材充填容器110の原水流出口114に対向させる状態で、第1浄化材充填容器110を受け入れる受入部位130が設けられている。
そして、第1浄化材充填容器110が、図2に示すように、第2浄化材充填容器120の受入部位130に受け入れられている状態で、浄水カートリッジ200として機能する。
当該浄水カートリッジ200では、第1浄化材111及び第2浄化材121の双方が、各別に、充填及び取出し可能である。このため、使用者は、第1浄化材111のみを充填した状態、第2浄化材121のみを充填した状態、第1浄化材111と第2浄化材121の双方を充填した状態の3つの状態に切り替えて、浄水カートリッジ200を使用することができる。
更に、本発明の浄水カートリッジ200では、第1浄化材111を、原水の硬度を上昇させる硬度上昇材と、原水の硬度を低減させる硬度低減材とから択一的に選択可能に構成している。これにより、使用者は、各自の好みに応じた硬度の浄水を得ることができる。
尚、硬度上昇材は、原水にミネラル分を供給可能な材料を用いることができ、例えば、炭酸カルシウムや炭酸マグネシウム等の炭酸塩、硫酸カルシウム等の硫酸塩、サンゴ砂の何れか一つ以上を好適に選択できる。
硬度低減材は、原水のミネラル分を回収可能な材料を用いることができ、例えば、イオン交換樹脂、キレート樹脂、及びゼオライトのうち何れか一つ以上を好適に選択できる。
尚、第1浄化材充填容器110に対し、異なる種類の第1浄化材111を充填する場合、その内部容積を異なる容積にする必要が生じる。本発明では、図4に示すように、第1浄化材充填容器蓋113として、原水の通流方向の幅L1が異なるものを複数用意しておき、第1浄化材111の種類に応じて使い分けられるように構成してある。
一方、第2浄化材121は、原水における雑菌の繁殖を抑制する遊離残留塩素を除去する活性炭を用いることが好ましい。これにより、原水の遊離残留塩素を適切に除去することができる。
尚、第2浄化材121としての活性炭は、雑菌の繁殖を抑制する遊離残留塩素を除去するので、遊離残留塩素を除去した後の浄水が留まる場合、雑菌が繁殖する虞がある。そこで、第2浄化材121の活性炭に、雑菌の繁殖を防止する銀を担持することが好ましい。
本発明の浄水カートリッジ200は、図2に示すように、原水の通流方向(図2で矢印Yの矢示方向)において、活性炭としての第2浄化材121を充填する第2浄化材充填容器120を、硬度上昇材又は硬度低減材としての第1浄化材111を充填する第1浄化材充填容器110の下流側に位置するように構成してある。
これにより、原水は、遊離残留塩素を含んだ状態で、第1浄化材充填容器110の第1浄化材111を通流することとなり、第1浄化材111としての硬度上昇材又は硬度低減材としてどのような材料を用いる場合であっても、その材料における雑菌の繁殖を抑制できる。
〔連通手段〕
上述したように、本発明の浄水カートリッジ200は、図2に示すように、第1浄化材充填容器110の原水流出口114と第2浄化材充填容器120の原水受入口127とを対向させる使用姿勢において、第2浄化材充填容器120の受入部位130に第1浄化材充填容器110が受け入れられる受入状態となるように構成されている。
当該受入状態においては、第1浄化材充填容器110の原水流出口114の第1浄化材流出側フィルタ115(第1フィルタの一例)と、第2浄化材充填容器120の原水受入口127の第2浄化材受入側フィルタ128(第2フィルタの一例)との間に、原水の通流方向)で幅狭の間隙が形成され、当該間隙に空気層が形成される場合がある。このような空気層は、原水の通流方向において、原水の流れを阻害する虞がある。
そこで、第2浄化材充填容器120には、図2、5に示すように、上記受入状態において、第2浄化材充填容器120の原水受入口127の第2受入側リブ材129から、第1浄化材充填容器110の原水流出口114へ向けて突出する突起部131が設けられている。
これにより、本発明の浄水カートリッジ200は、図2に示すように、上記受入状態において、当該突起部131が、第1浄化材充填容器110の原水流出口114へ当接して、第1浄化材流出側フィルタ115と第2浄化材受入側フィルタ128との間に、原水の通流方向で幅広の空間Vを形成する。
更に、第2浄化材充填容器120の受入部位130には、図2に示すように、受入状態において、第1浄化材流出側フィルタ115と第2浄化材受入側フィルタ128との間の空間Vを、外部空間と連通する連通路132が形成されている。
説明を追加すると、連通路132は、受入状態において、第1浄化材充填容器110の側面に対向する部位に、原水の通流方向に沿って切り欠かれる状態で、受入部位130に形成されている。
これにより、第1浄化材充填容器110の外周面と受入部位130との間の空間Vに形成される空気層の空気は、当該連通路132を介して、良好に外部空間へ導かれることとなる。
尚、第1浄化材充填容器110は、図2に示すように、上記受入状態において、原水流出口114が設けられている側の端部133が面取りされていることが好ましい。この面取りはR2〜R5であることが好ましい。これにより、第1浄化材充填容器110の外周面と受入部位130との間の空間Vに形成される空気層の空気は、第1浄化材充填容器110の原水流出口114が設けられている側の端部133と受入部位130との間を通流し易くなり、より一層良好に、外部空気へ導かれる。
〔第2浄化材及び第2浄化材充填容器の形状〕
第2浄化材121としての活性炭は、図5に示すように、第2浄化材充填容器120の内部に形成される円筒状充填空間135に充填される。そして、円筒状充填空間135は、当該活性炭により所望のろ過流量(0.4L/min以上)を発揮させると共に、所望の浄化性能(クロロホルムろ過能力:200L以上)を発揮させるべく、その直径Dに対する深さLの比であるL/Dの最適値を決定する試験を行った。
当該試験では、活性炭として、30以上100以下のメッシュに整粒された活性炭を、筒井理化学機械(株)の振とう器(TPM−1型)にて60秒間振とうさせて、充填かさ密度を0.51g/cc(当該充填かさ密度を「タップ密度比:1.00」と定義する)としたものを用いた。
上述の如く、調整した活性炭を、容積が65mlの円筒状充填空間135に充填し、当該円筒状充填空間135の直径Dと深さLとの比であるL/Dを変化させて、その場合における「ろ過流量」及び「クロロホルムろ過能力」を測定した。
試験結果を、図6(a)に表として示すと共に、図6(b)に当該表をグラフ化したグラフ図に示す。
図6(b)のグラフ図において、「ろ過流量」を一点鎖線にて示しており、「クロロホルムろ過能力」を実線にて示しており、「ろ過流量」及び「クロロホルムろ過能力」の閾値を直線m1にて示している。
当該試験結果から、「ろ過流量」を所望の流量である0.4L/min以上とするためには、L/Dを0.3以下とする必要があることがわかる。一方、「クロロホルムろ過能力」を所望の浄化性能である200L以上とするためには、L/Dを0.1以上とする必要があることがわかる。
以上より、第2浄化材充填容器120の円筒状充填空間135の直径Dに対する深さLの比であるL/Dは、0.1≦L/D≦0.3に設定することが好ましいといえる。
次に、第2浄化材充填容器120の円筒状充填空間135の直径Dに対する深さLの比であるL/Dを0.2に設定した場合において、「遊離残留塩素の初期リーク率」を定量下限値(1.0%)以下にすべく、活性炭のタップ密度の最適値を調べる試験を行った。
当該試験では、活性炭として、30以上100以下のメッシュに整粒されたものを、筒井理化学機械(株)の振とう器(TPM−1型)にて60秒間振とうさせて、充填かさ密度を0.51g/ccとしたものを、タップ密度比:1.00と定義した。そして、この値を基準にタップ密度比:0.95、0.90、0.85に相当する質量の活性炭を、容積が65mlの円筒状充填空間135に充填し、夫々のタップ密度比における「遊離残留塩素初期リーク率」を測定した。
試験結果を、図7(a)の表に示すと共に、図7(b)に当該表をグラフ化したグラフ図に示す。
図7(b)のグラフ図では、「遊離残留塩素初期リーク率」を実線で示し、その閾値を直線m2で示している。当該グラフ図より、「遊離残留塩素初期リーク率」を定量下限値(1.0%)以下にするには、タップ密度比を、およそ0.95以上にすることが好ましいことがわかる。また、図7(a)の表から、容積が65mlの円筒状充填空間135に充填する活性炭の充填質量は、29.8g以上にすることが好ましいことがわかる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態に示す浄水カートリッジ200は、蛇口直結型浄水機器100にも適用できる。
当該蛇口直結型浄水器100へ浄水カートリッジ200を適用する場合の一例を、図8に示す。蛇口直結型浄水器100は、蛇口から供給される原水を受け入れる原水受入口171と、浄水カートリッジ200を内設する内部空間172と、浄水カートリッジ200にて浄化された浄水を外部へ流出する浄水流出口173とを備えた浄水器本体174を有している。
本実施例においては、浄水カートリッジ200は、原水の通流方向(図15で矢印Yの矢示方向と反対方向)で、原水が第1浄化材111(硬度上昇材又は硬度低減材)と第2浄化材121(活性炭)とを記載順に通流させるように、第1浄化材充填容器110を受け入れた受入状態の第2浄化材充填容器120を、配置することが好ましい。
本発明の浄水カートリッジ及びそれを備えた浄水器は、第1浄化材及び第2浄化材を各別に交換可能に構成した場合であっても、原水を適切に浄化することができる浄水カートリッジ及びそれを備えた浄水器として、有効に利用可能である。
30 :原水容器
50 :浄化処理部
70 :浄水容器
100 :浄水器
110 :第1浄化材充填容器
111 :第1浄化材
114 :第1浄化材充填容器本体の原水流出口
115 :第1浄化材流出側フィルタ
120 :第2浄化材充填容器
121 :第2浄化材
127 :第2浄化材充填容器上流側部材の原水受入口
128 :第2浄化材受入側フィルタ
130 : 受入部位
131 :突起部
132 :連通路
160 :浄化材充填筐体
V :第1浄化材流出側フィルタと第2浄化材受入側フィルタとの間の空間
200 :浄水カートリッジ
Y :原水の通流方向

Claims (4)

  1. 第1浄化材と、前記第1浄化材とは別の第2浄化材とにより原水を浄化可能に構成されている浄水カートリッジであって、
    前記第1浄化材を充填すると共に原水を通流可能な第1浄化材充填容器と、前記第2浄化材を充填すると共に原水を通流可能な第2浄化材充填容器とを備え、
    前記第1浄化材充填容器の原水流出口に前記第1浄化材の流出を防止する第1フィルタを設けると共に、前記第2浄化材充填容器の原水受入口に前記第2浄化材の流出を防止する第2フィルタを設け、
    前記原水の通流方向で、前記第1浄化材充填容器と前記第2浄化材充填容器とを、前記第1フィルタと前記第2フィルタとが対向する状態で、記載順に配置する使用姿勢において、前記第2浄化材充填容器の前記原水受入口に設けられる第2受入側リブ材から前記第1浄化材充填容器の前記原水流出口へ向けて突出する突起部を備え、
    前記突起部は、前記第1フィルタと前記第2フィルタとの間に、原水の通流方向で空間を形成するように前記第1浄化材充填容器の前記原水流出口へ当接して、前記第1フィルタと前記第2フィルタとの間に空間を形成するとともに、
    前記使用姿勢において、前記第2浄化材充填容器は、原水の通流方向に沿う方向で、前記第1浄化材充填容器を受け入れる受入部位を備え、前記受入部位の第1浄化材充填容器の側面に対向する部位に、原水の通流方向に沿って切り欠かれる連通路を備えて、
    前記連通路が前記空間と外部空間とを連通する連通手段として機能する浄水カートリッジ。
  2. 前記第1浄化材充填容器の前記原水流出口が設けられている側の端部が、面取りされており、
    前記使用姿勢で、前記受入状態にある場合において、
    原水の通流方向で前記第1浄化材充填容器の前記原水流出口が設けられている側の端部が、前記第1フィルタと第2フィルタとの間の空間と、前記受入部位に設けられる前記連通路との間に位置する請求項1に記載の浄水カートリッジ。
  3. 前記第2浄化材は、活性炭であり、
    前記第2浄化材充填容器の内部には、前記第2浄化材を充填する円筒状の円筒状充填空間が形成され、前記円筒状充填空間は、その直径Dに対する深さLの比であるL/Dが、0.1≦L/D≦0.3に設定されている請求項1又は2に記載の浄水カートリッジ。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の浄水カートリッジを備えた浄水器。
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