JP2005013862A - 水改質器 - Google Patents
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Abstract
【課題】水改質器の内部を外部から確認できるようにして、水流による水改質材の遊動・分散の状態を見ながら、被処理水の流量を水のアルカリイオン化等の処理を最も効率的に行うことができる流量に調整できるようにする。
【解決手段】水改質器(A)は、ケーシング(1)と、その内部に配されるカートリッジ(2,2a)を有している。一方のカートリッジ(2)は水を改質する処理室(24,24a,24b)を有しており、処理室を区画する区画板(23,23a,23b,23c)には通水孔が設けてある。区画板の表面にはメッシュが設けてある。処理室内に収容されているマグネシウム粒(25)は処理室内で水流により遊動・分散できるようにして収容されている。カートリッジ(2)とケーシング(1)の一部または全部は透明体で形成され、カートリッジ(2)内部をケーシング(1)外部から目視できるようにしてある。他方のカートリッジ(2a)の処理室(28)内には活性炭(29)が収容されている。
【選択図】 図1
【解決手段】水改質器(A)は、ケーシング(1)と、その内部に配されるカートリッジ(2,2a)を有している。一方のカートリッジ(2)は水を改質する処理室(24,24a,24b)を有しており、処理室を区画する区画板(23,23a,23b,23c)には通水孔が設けてある。区画板の表面にはメッシュが設けてある。処理室内に収容されているマグネシウム粒(25)は処理室内で水流により遊動・分散できるようにして収容されている。カートリッジ(2)とケーシング(1)の一部または全部は透明体で形成され、カートリッジ(2)内部をケーシング(1)外部から目視できるようにしてある。他方のカートリッジ(2a)の処理室(28)内には活性炭(29)が収容されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水改質器に関する。更に詳しくは、アルカリイオン水等を生成する水改質器において、水が処理されている状態を外部から目視できるようにして、被処理水の流量を最も処理効率のよい流量に調整することを可能にした水改質器に関する。
【0002】
【従来技術】
近年における地球環境の悪化は、生命を維持していく上で欠かせない水にも重大な影響を与えている。このように水の汚染が懸念される中で、様々な機器を使用して、水を飲用等として適するよう改質する技術に対し、社会的な関心もますます高まっている。
【0003】
飲用に適した水としては、アルカリイオン水(アルカリ還元水ともいう)が注目されている。アルカリイオン水は、酸化還元電位が低く、マイナスの数値を示すことが知られており、厚生労働省によって、胃酸過多、慢性下痢、消化不良等の症状に効果があることが認められている。
このようなアルカリイオン水を生成する機器として、本願発明者は、特許文献1に示すような水改質器(浄化イオン水発生器)を提案した。
【0004】
【特許文献1】
特許第3223363号公報
【0005】
特許文献1記載の水改質器は、水改質材(浄化材、電解材)を充填した筒体内に流通水を噴射回流させる噴射板を設け、水改質材を水とともに回流または遊動・分散させることにより、水と水改質材との接触面積、接触時間を増大させ、効率的な水の改質(アルカリイオン化)を行うことができるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報記載の水改質器には、次のような課題があった。
従来の水改質器は、送られてくる被処理水(具体的には水道水)の水流によって、水改質材を遊動・分散し、処理効率を高めるようになっているが、この遊動・分散は被処理水の流量や水圧(流速)と密接に関係している。
【0007】
すなわち、流量が多すぎる(流速が速く、水圧が高い)と、水改質材はその水圧で処理室の下流側(収容部の上部側)で固定されてしまい、遊動・分散できなくなる。また、流量が少なすぎる(流速が遅く、水圧が低い)と、水改質材は処理室内で動かないか十分に動かず遊動・分散ができない。このように、被処理水の流量は、多すぎても少なすぎても効率的な処理(改質)はできない。
【0008】
ところが、特許文献1記載の水改質器は、内部が見えるようになっていないため、被処理水の処理中に、内部における水の流れや水改質材の遊動・分散の状態を同時に確認することができない。
このため、どのくらいの水量の時に、水改質材が遊動・分散して効率的に処理ができるのか見当がつかないので、実際の使用では、被処理水の流量を最も処理効率のよい流量に調整することが困難であった。
【0009】
また、使用者は、水改質器で改質された水を飲んで、あるいは水を料理に使用することにより、最終的に水を体内に入れることになる。このように、体に入れる水が、水改質器の内部でどのようにして処理されているのか、あるいは水改質材が汚れていないか、その状態が使用中に同時にわからないことは、使用者にとっては問題であり、少なからず不安を覚えることになる。
【0010】
更に、水改質器においては、水改質材の補充または交換を定期的に行う必要がある。水改質材の消耗や劣化は、使用状況によって大きく異なるので、画一的に時期を決めるのは合理的でない。しかし、従来の水改質器は、上記したように内部を外部から見ることはできないので、水改質材の消耗や劣化を確認するには、水改質器を分解するしかなく、大変な手間がかかっていた。
このため、一般的には水改質材の消耗や劣化を確認せずに一定期間ごとに補充または交換を行っている。これでは、例えば水改質材の消耗が進んでおり交換時期が遅すぎたりする等、無駄がなく効果的な水改質材の補充・交換時期の把握が困難であった。
【0011】
(発明の目的)
本発明の目的は、水改質器の内部を外部から確認できるようにして、水流による水改質材の遊動・分散の状態を見ながら、被処理水の流量を水のアルカリイオン化等の処理を最も効率的に行うことができる流量に調整できるようにした水改質器を提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、内部における水の処理の状態や水改質材の汚れの状態を使用と同時に外部から確認できるようにして、使用者が不安を覚えることなく安心して使用できる水改質器を提供することである。
【0013】
本発明の更に他の目的は、水改質器の内部を外部から確認できるようにして、水改質材の補充・交換の時期を正確に把握できるようにし、常に水改質機能に優れた状態で使用できる水改質器を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
水を改質する水改質器であって、
ケーシングと、ケーシング内部に配されるカートリッジを有しており、
カートリッジには、水を改質する処理室内において、流動性固体である水改質材が水流によって遊動・分散するよう収容されており、
カートリッジとケーシングの一部または全部は透明体で形成され、カートリッジの処理室内部をケーシング外部から目視できるよう構成されていることを特徴とする、
水改質器である。
【0015】
第2の発明にあっては、
水を改質する水改質器であって、
ケーシングと、ケーシング内部に配されるカートリッジを有しており、
カートリッジは、
導水部と排水部を有し、導水部と排水部の間には、水を改質する処理室を有しており、
カートリッジの処理室を区画する区画部は、所要数の通水孔を有する区画板の表面に水改質材用のフィルタである網体が設けてある構成であり、
処理室内に収容されている水改質材は流動性固体であり、処理室の下流側に空間部を形成して処理室内部で水流により遊動・分散できるようにして収容されており、
カートリッジとケーシングの一部または全部は透明体で形成され、カートリッジ内部をケーシング外部から目視できるよう構成されていることを特徴とする、
水改質器である。
【0016】
第3の発明にあっては、
処理室は、水の流れ方向に直列に複数設けられていることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る水改質器である。
【0017】
第4の発明にあっては、
水改質材がマグネシウムであることを特徴とする、
第1、第2または第3の発明に係る水改質器である。
【0018】
第5の発明にあっては、
区画板の通水孔の方向は、処理室内において、水改質材を水と共に回流させることができるよう設けてあることを特徴とする、
第1、第2、第3または第4の発明に係る水改質器である。
【0019】
第6の発明にあっては、
カートリッジは複数設けられ、少なくとも一つのカートリッジには、水改質材としてマグネシウムが収容されており、他のカートリッジには、水に含まれる不純物を吸着または除去する水改質材あるいは水にミネラル分を富化する水改質材が収容されていることを特徴とする、
第1、第2、第3、第4または第5の発明に係る水改質器である。
【0020】
処理室の数(段数)、容量(容積)は、処理する水の量に対応して適宜設定されるものであり、特に限定するものではない。
【0021】
水改質材としては、マグネシウムの他に、例えばカルシウム・鉄・亜鉛・コバルト・マンガンやその他のミネラル、石灰石、ドロマイト、大理石、コーラルサンド、貝がら、骨、麦飯石、太陽石、祖陽石、セラミックス、炭(活性炭、備長炭、ヤシガラ炭、竹炭等)、濾過膜(中空糸膜、逆浸透膜、平膜)、イオン交換樹脂、イオン交換繊維、各種フィルタ等を挙げることができるが、特にこれらに限定するものではない。
【0022】
本明細書にいう流動性固体とは、粒状のもの、粉状のものを含む概念であるが、粒の個々の形状は特に限定しない。
また、流動性固体である水改質材の粒が球形である場合は、粒の個々が重なって動かない状態でも、遊動・分散して離れている状態でも、それらの間に安定的に通水空間が形成される。
【0023】
水改質材の粒径(直径)は、マグネシウムの場合で、例えば1〜9mm、より好ましくは3〜6mmであるがこの粒径に限定されるものではない。
水改質材は、粒径が1mmに満たないと、更に目を小さくする必要がある網体では、大量の水を短時間で流通させて処理(改質)することは難しい。
【0024】
また、粒径が9mmを超えると、水改質材の個々の重量が重くなりすぎて、水の流れが相当に強くても、処理室内で遊動・分散しにくくなり、結果的に水を十分に改質することができないおそれがある。
なお、水改質材は、被処理水の流量を必要量確保でき、支障なく遊動・分散させることができれば、粒径が1〜9mmに満たないもの、あるいは超えるものを採用することも可能である。
【0025】
(作 用)
本発明に係る水改質器は次のように作用する。
カートリッジの導水部に送水管を、排水部に給水管をつなぎ、例えば台所の壁等の見える場所に設置する。
送水管に水(被処理水)を流し、カートリッジ内に導水部から水を導入する。被処理水は、カートリッジ内部の各処理室(複数設けられている場合)を上流側から下流側へ順次通り、各処理室内に収容されている水改質材で改質される。
【0026】
被処理水が、各処理室を上流側から下流側へ通るとき、水流が十分に強い場合では、流動性固体である水改質材を上方へ押し上げて、各処理室内で遊動・分散させることができる。このときの水の流量の調整は、水流による水改質材の遊動・分散の状態を見ながら、使用者が調整できる。通常は、被処理水の流量を水のアルカリイオン化等の処理を最も効率的に行うことができる流量、すなわち処理室内で水改質材が全体にほぼ均一に遊動・分散する流量に調整する。
【0027】
これにより、被処理水は水の道をつくることなく、多数の水改質材個々の表面と触れることができ、収容されている水改質材全体を無駄なく利用できるので、効率的に改質される。
各処理室で改質された被処理水は、カートリッジ上部の排水部から、給水管を通り、取り出されて利用される。
【0028】
上記被処理水の処理中に、使用者はカートリッジ内部において、被処理水がどのように処理されているのか、目視によって確認することができ、不安を覚えることなく安心して使用できる。
また、水改質材が汚れていないかどうかも確認することができ、水改質材の交換の時期を正確に把握できるので、常に水改質機能に優れた状態で水改質器を使用できる。
【0029】
処理室が、水の流れ方向に直列に複数設けられているものは、収容される水改質材を各処理室に分けて収容できるので、水改質材の量が全体に多くなっても、各処理室内において確実に遊動・分散させることができ、水の改質を支障なく行うことができる。
【0030】
水改質材がマグネシウムであるものは、マグネシウムを被処理水と接触させることで、下記化学式1に示すように、マグネシウムが水と反応し、水酸化マグネシウムと水素が生成される。
【0031】
【化1】
【0032】
これにより、電気分解を利用せずに、電解水製造装置と同等の酸化還元電位やpHを有するアルカリイオン水を生成できる。なお、水改質材としてマグネシウムを単独で使用しても、十分な酸化還元電位を示すアルカリイオン水が得られることがわかっている。
【0033】
カートリッジが複数設けられ、少なくとも一つのカートリッジには、水改質材としてマグネシウムが収容されており、他のカートリッジには、水に含まれる不純物を吸着または除去する水改質材あるいは水にミネラル分を富化する水改質材が収容されているものは、各カートリッジによる水の改質に特徴を持たせた様々な機能を有する水改質器が提供できる。
【0034】
区画板の通水孔の方向が、各処理室内において、水改質材を水と共に回流させることができるように、例えば表裏面と斜めになるよう設けてあるものは、処理室内において、流動性固体である水改質材をより効果的に遊動・分散させることができるので、水と水改質材との接触が確実に行われ、効率的な水の改質が可能になる。
【発明の実施の形態】
本発明を実施の形態に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る水改質器の一実施の形態を示す斜視図、
図2は水改質器の分解斜視図、
図3は水改質材を省略した水改質器の縦断面説明図、
図4は区画板の構造を示し、(a)は斜視断面説明図、(b)は縦断面説明図である。
【0035】
水改質器Aは、合成樹脂製の透明なケーシング1と、水改質材を除き主に合成樹脂製の透明なカートリッジ2、2aにより構成されている。
ケーシング1は、全体がほぼ直方体形状に形成されており、上部が長方形状に開口した本体10と、本体10の開口部100を開閉できる着脱可能な蓋体11により構成されている。
【0036】
本体10の下端部寄りには、底板12が設けてある。底板12には、長穴状の挿通口120が設けてある。本体10の背面板13側の上部寄りには、固定螺子17(本実施の形態では木ねじ)を挿通するための通孔18が二箇所に並設されている。また、両側面板16の上端部寄りには、固定螺子14(本実施の形態ではビス)を挿通するための通孔15が設けてある。
【0037】
蓋体11は、長方形状の天板110を有し、天板110の下面側には、本体10の開口部100に内嵌めされる嵌入部111が設けてある。また、天板110には、後述するカートリッジ2、2aの各接続管21を通すための挿通口113が貫通して二箇所に設けてある。嵌入部111の両短辺側には、上記固定螺子14を螺合するための螺子孔112が貫通して設けてある。蓋体11は、嵌入部111を本体10の開口部100に嵌め入れ、固定螺子14によって固定できる。
【0038】
カートリッジ2、2aは、内部の水改質材及び区画板を除き、それぞれ同様の構造であり、それらを上下逆にして使用している。
一方のカートリッジ2は、水改質材としてマグネシウム粒25を使用して被処理水を改質するものであり、他方のカートリッジ2aは、水改質材として活性炭29を使用して被処理水を改質するものである。
なお、水改質器Aは、カートリッジ2a側の水改質材を適宜異なるものを設定することにより、様々な水改質機能を持った水改質器とすることができる。
【0039】
まず、カートリッジ2について説明する。
カートリッジ2は、一方側(各図では下部側)が開口した、ほぼ円筒形状のカートリッジ本体20を有している。カートリッジ本体20は合成樹脂製で透明である。カートリッジ本体20の上部は、外形がほぼ半球状になるよう形成され、上方側の端部中央部には螺子孔200が貫通して設けてある。螺子孔200には、後述する給水管62を接続するためのL字形状の接続管21が螺合して固着されている。
なお、接続管21は、公知の一般的なものを使用しているので、詳細な構造については説明を省略する。
【0040】
カートリッジ本体20の下方側の端部外周部には、螺子部201が設けてある。螺子部201の上部には、やや径大のストッパー202が設けてある。
カートリッジ本体20の下部側の開口部203の縁部近傍には、通水可能な円形の区画板23cが固着して設けてある。区画板23cには、直径線方向の周縁部寄りの二箇所に通水孔230が貫通して設けてある。
【0041】
各通水孔230は、通水方向(矢印方向)が区画板23cの表裏面とは斜めになるようにして、水流が処理室24内で回流するように設けてある。なお、通水孔の数や形状、あるいは通水方向は特に限定するものではなく、適宜設定でき、例えば通水孔の通水方向を不規則または無作為(ランダム)にして、処理室内で乱流を起こしやすいようにしてもよい。
また、区画板23cの上下面には、ステンレススチール製のメッシュ(網体)233が上下面の全体を覆うように固着されている。
【0042】
また、カートリッジ本体20の内部には、区画板23cの他に区画板23、23a、23bが設けてある。最上部の区画板23bは、カートリッジ本体20のうち同一径の最上部に固着してある。他の区画板23、23aは、区画板23cと区画板23bの間に等間隔で固着してある。区画板23cと23、区画板23と23a、区画板23aと23bの間の空間部は処理室24、24a、24bとなっている。
【0043】
また、区画板23、23a、23bは同一構造を有している。区画板23、23a、23bには、それぞれ直径方向の周縁部寄りの二箇所に通水孔230が設けてある(図4参照)。
各通水孔230は、上記区画板23cの通水孔230と同様に、通水方向(矢印方向)が区画板23、23a、23bの表裏面とは斜めになるようにして、水流が処理室24a、24b内で回流するように設けてある。
【0044】
区画板23、23a、23bの下面側には、区画板23、23a、23bより径小のスペーサ231がそれぞれ固着してある。各スペーサ231は円環状に形成され、その下面側にはステンレススチール製のメッシュ232がスペーサ231を覆うように固着してある。なお、上記通水孔230は、スペーサ231の固着部の内側に位置するよう設けてある。
【0045】
これにより、区画板23、23a、23bのそれぞれの下面とメッシュ232の間には若干のスペースが設けてある。また、区画板23、23a、23bの上面側にもメッシュ233が全体を覆うように固着してある。
なお、上記各メッシュ232、233の目の大きさは、処理室24、24a、24bに収容されるマグネシウム粒の大きさより小さく設定され、目を通ることがないようにしている。
【0046】
処理室24、24a、24bには、水改質材であるマグネシウム粒25が所要量(本実施の形態では、容量の80%程度)収容されている。マグネシウム粒25は各処理室24、24a、24b内で遊動・分散できるように、上方のメッシュ232との間に若干の空間部が形成されるようにしてあり、その収容割合は特に限定されるものではない。また、マグネシウム粒25はほぼ球形であり、所要の径(本実施の形態では約2mm)で形成してある。
【0047】
マグネシウムは、金属としては比重が軽い(比重:1.74)ので、マグネシウム粒25は、下方から水流による圧力を受けることにより、上方へ遊動・分散することができる。なお、マグネシウム粒25の粒径は、上記に限定されるものではないが、通常使用される水流の圧力で遊動・分散できる粒径(重量)に設定するのが望ましい。
【0048】
カートリッジ本体20の下方側の螺子部201には、外形がほぼ半球状の端部材26が開口側の螺子部260を螺合して固着してある。端部材26は合成樹脂製で透明である。端部材26の端部中央部には、螺子孔261が貫通して設けてある。螺子孔261には、後述する連結管4を接続するためのL字形状の接続管27が螺合して固着されている。
なお、接続管27は、公知の一般的なものを使用しているので、詳細な構造については説明を省略する。
【0049】
上記構造によれば、水改質材である球形状のマグネシウム粒25は、各処理室24、24a、24b内において、流通する水と共に螺旋状に回流するので、水改質材であるマグネシウム粒25をより効果的に遊動・分散させることができ、水とマグネシウム粒25との接触が確実に行われ、効率的な水の改質が可能になる。
【0050】
なお、本実施の形態では、処理室24、24a、24bは三段に設けたが、処理する水の量(単位時間当たりの処理水量)によっては、二段または四段以上設けることもできる。また、処理室の段数ではなく、直径を大きくして処理機能を向上させることもできる。
このように、処理室を三段以上設けることにより、収容される水改質材(マグネシウム粒25等)を各処理室24、24a、24bに分散して収容できるので、水改質材の量が全体に多くなっても、各処理室24、24a、24b内において確実に遊動・分散させることができるので、水の改質を支障なく行うことができる。
【0051】
次に、カートリッジ2aについて説明する。カートリッジ2aは、カートリッジ本体20内部の区画板の構成が異なる点、及び接続管21、27が逆側に固着してある点を除いて、ほぼ同様の構造を有している。上記カートリッジ2と共通する部分については、同一の符号を付して示し、なお、図において、上記と同一または同等箇所には同一の符号を付して示し、構造について重複する説明は省略する。
【0052】
カートリッジ2aは、カートリッジ本体20が上記カートリッジ2とは上下逆に設けられている。上部に位置する端部材26の螺子孔261には、接続管21が固着されており、カートリッジ本体20下部の螺子孔200には、接続管27が固着されている。また、カートリッジ本体20の内底部には、区画板22aが固着してあり、上部開口側の端部寄りにも同じく区画板22bが固着してある。
【0053】
区画板22a、22bには、周方向に等間隔で四箇所に円形の通水孔220が設けてある。また、区画板22a、22bの上下面には、ステンレススチール製のメッシュ(網体)221が上下面の全体を覆うように固着されている。
【0054】
区画板22a、22b間の空間部は処理室28となっている。処理室28内には、水改質材である円柱形状の活性炭29が収容してある。活性炭29は、処理室28にほぼ隙間なく収容されている。なお、活性炭29は、通水可能な密度で固めて円柱状に形成してある。活性炭29は、他の水改質材と入れ替えることもできる。
【0055】
カートリッジ2、2aは、下部の接続管27、27を連結管4で接続してつながれる。そして、接続管27、27をケーシング1の本体10に設けてある底板12の挿通口120に通し、更に上部の接続管21、21に天板110の各挿通口113を嵌め入れて蓋体11を本体10に固定し、水改質器Aが形成される。
【0056】
図5は水改質器の使用状態を示す斜視図である。
図1ないし図5を参照して本実施の形態に係る水改質器Aの作用を説明する。
水改質器Aは、図5に示すように、例えば台所のシンク5の側壁部50に固定される。シンク5の奥壁部51には、給水栓6が設けてある。
【0057】
給水栓6の取水口には水切替具60が設けてある。水切替具60とカートリッジ2aの接続管21の間には送水管61が設けられ、カートリッジ2の接続管21と水切替具60の間には給水管62が設けてある。水切替具60から送水管61を通り水改質器Aに導入された水は、水改質器Aで改質された後で給水管62を通って水切替具60へ戻り、排水口63から排水される。
【0058】
水を改質するときの水改質器Aの作用は次の通りである。
(1)被処理水である水道水は送水管61を通り、カートリッジ2aの導水部である接続管21から内部に導入される。
(2)水道水は、活性炭29で不純物の吸着・除去処理されながら下方へ流れ、接続管27から連結管4を通って、カートリッジ2の導水部である接続管27から内部に導入される。
【0059】
(3)水道水は、カートリッジ2内部の各処理室24、24a、24bから上方向へ向けて順次通る。処理室24、24a、24bのマグネシウム粒25を水と接触させることで、マグネシウムが水と反応し、水酸化マグネシウムと水素が生成される。これにより、電気分解を利用せずに、電解水製造装置と同等の酸化還元電位やpHを有するアルカリイオン水を生成できる。
【0060】
(4)水道水が、各処理室24、24a、24bを下から上方向へ向け通るとき、区画板22、23、23a、23bに設けてある通水孔220、230から入る水の水流が十分に強い場合では、流動性固体であるマグネシウム粒25を上方へ押し上げて、各処理室24、24a、24b内で遊動・分散させることができる。このときの水道水の流量の調整は、水流による水改質材の遊動・分散の状態を見ながら、使用者が調整できる。
これにより、水は回流し、水の道をつくることなく、多数のマグネシウム粒25個々の表面と触れることができるので、収容されているマグネシウム粒25全体を無駄なく利用して効率的に改質される。これにより、マグネシウム粒25を各処理室24、24a、24b内にいっぱいに充填する場合と比べて少ない量で、より効率的な水の改質ができる。
【0061】
(5)各処理室24、24a、24bで改質された水は、カートリッジ2上部の接続管21から、給水管62を通り排水口63から排出される。
【0062】
なお、水改質器Aは、ケーシング1も各カートリッジ2、2aの本体20も透明体であるので、ケーシング1の外部からカートリッジ2、2a内部の状態を確認(視認)できる。
例えば、長期の使用でマグネシウム粒25が小さくなって全体の量が減った場合には、水の改質に支障が出るので、カートリッジ2を交換する。カートリッジ2aも、活性炭29が汚れているのが確認できるので、その場合はカートリッジ2aを交換する。また、各カートリッジ2、2aの区画板22、23、23a、23b、22a、22bを取り外すことができるようにして、マグネシウム粒25の補充または交換あるいは活性炭29の交換ができるようにしてもよい。
【0063】
このように、上記被処理水の処理中に、使用者はカートリッジ2、2a内部において、被処理水がどのように処理されているのか、水改質材が汚れていないかどうか目視によって確認することができるので、不安を覚えることなく安心して使用できる。また、水改質材の交換の時期を正確に把握できるので、常に水改質機能に優れた状態で水改質器Aを使用できる。
【0064】
なお、本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【0065】
【発明の効果】
本発明は次のような効果を有する。
(a)本発明の水改質器は、水改質器の内部を外部から確認できるので、水流による水改質材の遊動・分散の状態を見ながら、被処理水の流量を水のアルカリイオン化等の処理を最も効率的に行うことができる流量、すなわち処理室内で水改質材が全体にほぼ均一に遊動・分散する流量に調整することができる。
【0066】
(b)被処理水の処理中に、使用者はカートリッジ内部において、被処理水がどのように処理されているのか見ることができるので、不安を覚えることなく安心して使用できる。
【0067】
(c)水改質材の消耗、劣化の状態や汚れ等も外部から確認することができ、水改質材の交換の時期を正確に把握できるので、常に水改質機能に優れた状態で水改質器を使用できる。
【0068】
(d)処理室が、水の流れ方向に直列に複数設けられているものは、収容される水改質材を各処理室に分けて収容できるので、水改質材の量が全体に多くなっても、各処理室内において確実に遊動・分散させることができ、水の改質を支障なく行うことができる。
【0069】
(e)水改質材がマグネシウムであるものは、マグネシウムを被処理水と接触させることで、マグネシウムが水と反応し、水酸化マグネシウムと水素が生成される。これにより、電気分解を利用せずに、電解水製造装置と同等の酸化還元電位やpHを有するアルカリイオン水を生成できる。
【0070】
(f)区画板の通水孔の方向は、各処理室内において、水改質材を水と共に回流させることができるように表裏面と斜めになるよう設けてあるものは、処理室内において、流動性固体である水改質材をより効果的に遊動・分散させることができるので、水と水改質材との接触が確実に行われ、効率的な水の改質が可能になる。
【0071】
(g)カートリッジが複数設けられ、少なくとも一つのカートリッジには、水改質材としてマグネシウムが収容されており、他のカートリッジには、水に含まれる不純物を吸着または除去する水改質材あるいは水にミネラル分を富化する水改質材が収容されているものは、各カートリッジによる水の改質に特徴を持たせた様々な機能を有する水改質器が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水改質器の一実施の形態を示す斜視図。
【図2】水改質器の分解斜視図。
【図3】水改質材を省略した水改質器の縦断面説明図。
【図4】区画板の構造を示し、(a)は斜視断面説明図、(b)は縦断面説明図。
【図5】水改質器の使用状態を示す斜視図。
【符号の説明】
A 水改質器
1 ケーシング
10 本体
11 蓋体
12 底板
13 背面板
14 固定螺子
15 通孔
16 両側面板
17 固定螺子
18 通孔
100 開口部
110 天板
111 嵌入部
112 螺子孔
113 挿通口
120 挿通口
2 カートリッジ
2a カートリッジ
20 カートリッジ本体
200 螺子孔
201 螺子部
202 ストッパー
203 開口部
21 接続管
22 区画板
220 通水孔
221 メッシュ
22a 区画板
22b 区画板
23 区画板
23a 区画板
23b 区画板
230 通水孔
231 スペーサ
232 メッシュ
233 メッシュ
24 処理室
25 マグネシウム粒
26 端部材
260 螺子部
261 螺子孔
27 接続管
28 処理室
29 活性炭
4 連結管
5 シンク
6 給水栓
50 側壁部
51 奥壁部
60 水切替具
61 送水管
62 給水管
63 排水口
【発明の属する技術分野】
本発明は水改質器に関する。更に詳しくは、アルカリイオン水等を生成する水改質器において、水が処理されている状態を外部から目視できるようにして、被処理水の流量を最も処理効率のよい流量に調整することを可能にした水改質器に関する。
【0002】
【従来技術】
近年における地球環境の悪化は、生命を維持していく上で欠かせない水にも重大な影響を与えている。このように水の汚染が懸念される中で、様々な機器を使用して、水を飲用等として適するよう改質する技術に対し、社会的な関心もますます高まっている。
【0003】
飲用に適した水としては、アルカリイオン水(アルカリ還元水ともいう)が注目されている。アルカリイオン水は、酸化還元電位が低く、マイナスの数値を示すことが知られており、厚生労働省によって、胃酸過多、慢性下痢、消化不良等の症状に効果があることが認められている。
このようなアルカリイオン水を生成する機器として、本願発明者は、特許文献1に示すような水改質器(浄化イオン水発生器)を提案した。
【0004】
【特許文献1】
特許第3223363号公報
【0005】
特許文献1記載の水改質器は、水改質材(浄化材、電解材)を充填した筒体内に流通水を噴射回流させる噴射板を設け、水改質材を水とともに回流または遊動・分散させることにより、水と水改質材との接触面積、接触時間を増大させ、効率的な水の改質(アルカリイオン化)を行うことができるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報記載の水改質器には、次のような課題があった。
従来の水改質器は、送られてくる被処理水(具体的には水道水)の水流によって、水改質材を遊動・分散し、処理効率を高めるようになっているが、この遊動・分散は被処理水の流量や水圧(流速)と密接に関係している。
【0007】
すなわち、流量が多すぎる(流速が速く、水圧が高い)と、水改質材はその水圧で処理室の下流側(収容部の上部側)で固定されてしまい、遊動・分散できなくなる。また、流量が少なすぎる(流速が遅く、水圧が低い)と、水改質材は処理室内で動かないか十分に動かず遊動・分散ができない。このように、被処理水の流量は、多すぎても少なすぎても効率的な処理(改質)はできない。
【0008】
ところが、特許文献1記載の水改質器は、内部が見えるようになっていないため、被処理水の処理中に、内部における水の流れや水改質材の遊動・分散の状態を同時に確認することができない。
このため、どのくらいの水量の時に、水改質材が遊動・分散して効率的に処理ができるのか見当がつかないので、実際の使用では、被処理水の流量を最も処理効率のよい流量に調整することが困難であった。
【0009】
また、使用者は、水改質器で改質された水を飲んで、あるいは水を料理に使用することにより、最終的に水を体内に入れることになる。このように、体に入れる水が、水改質器の内部でどのようにして処理されているのか、あるいは水改質材が汚れていないか、その状態が使用中に同時にわからないことは、使用者にとっては問題であり、少なからず不安を覚えることになる。
【0010】
更に、水改質器においては、水改質材の補充または交換を定期的に行う必要がある。水改質材の消耗や劣化は、使用状況によって大きく異なるので、画一的に時期を決めるのは合理的でない。しかし、従来の水改質器は、上記したように内部を外部から見ることはできないので、水改質材の消耗や劣化を確認するには、水改質器を分解するしかなく、大変な手間がかかっていた。
このため、一般的には水改質材の消耗や劣化を確認せずに一定期間ごとに補充または交換を行っている。これでは、例えば水改質材の消耗が進んでおり交換時期が遅すぎたりする等、無駄がなく効果的な水改質材の補充・交換時期の把握が困難であった。
【0011】
(発明の目的)
本発明の目的は、水改質器の内部を外部から確認できるようにして、水流による水改質材の遊動・分散の状態を見ながら、被処理水の流量を水のアルカリイオン化等の処理を最も効率的に行うことができる流量に調整できるようにした水改質器を提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、内部における水の処理の状態や水改質材の汚れの状態を使用と同時に外部から確認できるようにして、使用者が不安を覚えることなく安心して使用できる水改質器を提供することである。
【0013】
本発明の更に他の目的は、水改質器の内部を外部から確認できるようにして、水改質材の補充・交換の時期を正確に把握できるようにし、常に水改質機能に優れた状態で使用できる水改質器を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
水を改質する水改質器であって、
ケーシングと、ケーシング内部に配されるカートリッジを有しており、
カートリッジには、水を改質する処理室内において、流動性固体である水改質材が水流によって遊動・分散するよう収容されており、
カートリッジとケーシングの一部または全部は透明体で形成され、カートリッジの処理室内部をケーシング外部から目視できるよう構成されていることを特徴とする、
水改質器である。
【0015】
第2の発明にあっては、
水を改質する水改質器であって、
ケーシングと、ケーシング内部に配されるカートリッジを有しており、
カートリッジは、
導水部と排水部を有し、導水部と排水部の間には、水を改質する処理室を有しており、
カートリッジの処理室を区画する区画部は、所要数の通水孔を有する区画板の表面に水改質材用のフィルタである網体が設けてある構成であり、
処理室内に収容されている水改質材は流動性固体であり、処理室の下流側に空間部を形成して処理室内部で水流により遊動・分散できるようにして収容されており、
カートリッジとケーシングの一部または全部は透明体で形成され、カートリッジ内部をケーシング外部から目視できるよう構成されていることを特徴とする、
水改質器である。
【0016】
第3の発明にあっては、
処理室は、水の流れ方向に直列に複数設けられていることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る水改質器である。
【0017】
第4の発明にあっては、
水改質材がマグネシウムであることを特徴とする、
第1、第2または第3の発明に係る水改質器である。
【0018】
第5の発明にあっては、
区画板の通水孔の方向は、処理室内において、水改質材を水と共に回流させることができるよう設けてあることを特徴とする、
第1、第2、第3または第4の発明に係る水改質器である。
【0019】
第6の発明にあっては、
カートリッジは複数設けられ、少なくとも一つのカートリッジには、水改質材としてマグネシウムが収容されており、他のカートリッジには、水に含まれる不純物を吸着または除去する水改質材あるいは水にミネラル分を富化する水改質材が収容されていることを特徴とする、
第1、第2、第3、第4または第5の発明に係る水改質器である。
【0020】
処理室の数(段数)、容量(容積)は、処理する水の量に対応して適宜設定されるものであり、特に限定するものではない。
【0021】
水改質材としては、マグネシウムの他に、例えばカルシウム・鉄・亜鉛・コバルト・マンガンやその他のミネラル、石灰石、ドロマイト、大理石、コーラルサンド、貝がら、骨、麦飯石、太陽石、祖陽石、セラミックス、炭(活性炭、備長炭、ヤシガラ炭、竹炭等)、濾過膜(中空糸膜、逆浸透膜、平膜)、イオン交換樹脂、イオン交換繊維、各種フィルタ等を挙げることができるが、特にこれらに限定するものではない。
【0022】
本明細書にいう流動性固体とは、粒状のもの、粉状のものを含む概念であるが、粒の個々の形状は特に限定しない。
また、流動性固体である水改質材の粒が球形である場合は、粒の個々が重なって動かない状態でも、遊動・分散して離れている状態でも、それらの間に安定的に通水空間が形成される。
【0023】
水改質材の粒径(直径)は、マグネシウムの場合で、例えば1〜9mm、より好ましくは3〜6mmであるがこの粒径に限定されるものではない。
水改質材は、粒径が1mmに満たないと、更に目を小さくする必要がある網体では、大量の水を短時間で流通させて処理(改質)することは難しい。
【0024】
また、粒径が9mmを超えると、水改質材の個々の重量が重くなりすぎて、水の流れが相当に強くても、処理室内で遊動・分散しにくくなり、結果的に水を十分に改質することができないおそれがある。
なお、水改質材は、被処理水の流量を必要量確保でき、支障なく遊動・分散させることができれば、粒径が1〜9mmに満たないもの、あるいは超えるものを採用することも可能である。
【0025】
(作 用)
本発明に係る水改質器は次のように作用する。
カートリッジの導水部に送水管を、排水部に給水管をつなぎ、例えば台所の壁等の見える場所に設置する。
送水管に水(被処理水)を流し、カートリッジ内に導水部から水を導入する。被処理水は、カートリッジ内部の各処理室(複数設けられている場合)を上流側から下流側へ順次通り、各処理室内に収容されている水改質材で改質される。
【0026】
被処理水が、各処理室を上流側から下流側へ通るとき、水流が十分に強い場合では、流動性固体である水改質材を上方へ押し上げて、各処理室内で遊動・分散させることができる。このときの水の流量の調整は、水流による水改質材の遊動・分散の状態を見ながら、使用者が調整できる。通常は、被処理水の流量を水のアルカリイオン化等の処理を最も効率的に行うことができる流量、すなわち処理室内で水改質材が全体にほぼ均一に遊動・分散する流量に調整する。
【0027】
これにより、被処理水は水の道をつくることなく、多数の水改質材個々の表面と触れることができ、収容されている水改質材全体を無駄なく利用できるので、効率的に改質される。
各処理室で改質された被処理水は、カートリッジ上部の排水部から、給水管を通り、取り出されて利用される。
【0028】
上記被処理水の処理中に、使用者はカートリッジ内部において、被処理水がどのように処理されているのか、目視によって確認することができ、不安を覚えることなく安心して使用できる。
また、水改質材が汚れていないかどうかも確認することができ、水改質材の交換の時期を正確に把握できるので、常に水改質機能に優れた状態で水改質器を使用できる。
【0029】
処理室が、水の流れ方向に直列に複数設けられているものは、収容される水改質材を各処理室に分けて収容できるので、水改質材の量が全体に多くなっても、各処理室内において確実に遊動・分散させることができ、水の改質を支障なく行うことができる。
【0030】
水改質材がマグネシウムであるものは、マグネシウムを被処理水と接触させることで、下記化学式1に示すように、マグネシウムが水と反応し、水酸化マグネシウムと水素が生成される。
【0031】
【化1】
【0032】
これにより、電気分解を利用せずに、電解水製造装置と同等の酸化還元電位やpHを有するアルカリイオン水を生成できる。なお、水改質材としてマグネシウムを単独で使用しても、十分な酸化還元電位を示すアルカリイオン水が得られることがわかっている。
【0033】
カートリッジが複数設けられ、少なくとも一つのカートリッジには、水改質材としてマグネシウムが収容されており、他のカートリッジには、水に含まれる不純物を吸着または除去する水改質材あるいは水にミネラル分を富化する水改質材が収容されているものは、各カートリッジによる水の改質に特徴を持たせた様々な機能を有する水改質器が提供できる。
【0034】
区画板の通水孔の方向が、各処理室内において、水改質材を水と共に回流させることができるように、例えば表裏面と斜めになるよう設けてあるものは、処理室内において、流動性固体である水改質材をより効果的に遊動・分散させることができるので、水と水改質材との接触が確実に行われ、効率的な水の改質が可能になる。
【発明の実施の形態】
本発明を実施の形態に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る水改質器の一実施の形態を示す斜視図、
図2は水改質器の分解斜視図、
図3は水改質材を省略した水改質器の縦断面説明図、
図4は区画板の構造を示し、(a)は斜視断面説明図、(b)は縦断面説明図である。
【0035】
水改質器Aは、合成樹脂製の透明なケーシング1と、水改質材を除き主に合成樹脂製の透明なカートリッジ2、2aにより構成されている。
ケーシング1は、全体がほぼ直方体形状に形成されており、上部が長方形状に開口した本体10と、本体10の開口部100を開閉できる着脱可能な蓋体11により構成されている。
【0036】
本体10の下端部寄りには、底板12が設けてある。底板12には、長穴状の挿通口120が設けてある。本体10の背面板13側の上部寄りには、固定螺子17(本実施の形態では木ねじ)を挿通するための通孔18が二箇所に並設されている。また、両側面板16の上端部寄りには、固定螺子14(本実施の形態ではビス)を挿通するための通孔15が設けてある。
【0037】
蓋体11は、長方形状の天板110を有し、天板110の下面側には、本体10の開口部100に内嵌めされる嵌入部111が設けてある。また、天板110には、後述するカートリッジ2、2aの各接続管21を通すための挿通口113が貫通して二箇所に設けてある。嵌入部111の両短辺側には、上記固定螺子14を螺合するための螺子孔112が貫通して設けてある。蓋体11は、嵌入部111を本体10の開口部100に嵌め入れ、固定螺子14によって固定できる。
【0038】
カートリッジ2、2aは、内部の水改質材及び区画板を除き、それぞれ同様の構造であり、それらを上下逆にして使用している。
一方のカートリッジ2は、水改質材としてマグネシウム粒25を使用して被処理水を改質するものであり、他方のカートリッジ2aは、水改質材として活性炭29を使用して被処理水を改質するものである。
なお、水改質器Aは、カートリッジ2a側の水改質材を適宜異なるものを設定することにより、様々な水改質機能を持った水改質器とすることができる。
【0039】
まず、カートリッジ2について説明する。
カートリッジ2は、一方側(各図では下部側)が開口した、ほぼ円筒形状のカートリッジ本体20を有している。カートリッジ本体20は合成樹脂製で透明である。カートリッジ本体20の上部は、外形がほぼ半球状になるよう形成され、上方側の端部中央部には螺子孔200が貫通して設けてある。螺子孔200には、後述する給水管62を接続するためのL字形状の接続管21が螺合して固着されている。
なお、接続管21は、公知の一般的なものを使用しているので、詳細な構造については説明を省略する。
【0040】
カートリッジ本体20の下方側の端部外周部には、螺子部201が設けてある。螺子部201の上部には、やや径大のストッパー202が設けてある。
カートリッジ本体20の下部側の開口部203の縁部近傍には、通水可能な円形の区画板23cが固着して設けてある。区画板23cには、直径線方向の周縁部寄りの二箇所に通水孔230が貫通して設けてある。
【0041】
各通水孔230は、通水方向(矢印方向)が区画板23cの表裏面とは斜めになるようにして、水流が処理室24内で回流するように設けてある。なお、通水孔の数や形状、あるいは通水方向は特に限定するものではなく、適宜設定でき、例えば通水孔の通水方向を不規則または無作為(ランダム)にして、処理室内で乱流を起こしやすいようにしてもよい。
また、区画板23cの上下面には、ステンレススチール製のメッシュ(網体)233が上下面の全体を覆うように固着されている。
【0042】
また、カートリッジ本体20の内部には、区画板23cの他に区画板23、23a、23bが設けてある。最上部の区画板23bは、カートリッジ本体20のうち同一径の最上部に固着してある。他の区画板23、23aは、区画板23cと区画板23bの間に等間隔で固着してある。区画板23cと23、区画板23と23a、区画板23aと23bの間の空間部は処理室24、24a、24bとなっている。
【0043】
また、区画板23、23a、23bは同一構造を有している。区画板23、23a、23bには、それぞれ直径方向の周縁部寄りの二箇所に通水孔230が設けてある(図4参照)。
各通水孔230は、上記区画板23cの通水孔230と同様に、通水方向(矢印方向)が区画板23、23a、23bの表裏面とは斜めになるようにして、水流が処理室24a、24b内で回流するように設けてある。
【0044】
区画板23、23a、23bの下面側には、区画板23、23a、23bより径小のスペーサ231がそれぞれ固着してある。各スペーサ231は円環状に形成され、その下面側にはステンレススチール製のメッシュ232がスペーサ231を覆うように固着してある。なお、上記通水孔230は、スペーサ231の固着部の内側に位置するよう設けてある。
【0045】
これにより、区画板23、23a、23bのそれぞれの下面とメッシュ232の間には若干のスペースが設けてある。また、区画板23、23a、23bの上面側にもメッシュ233が全体を覆うように固着してある。
なお、上記各メッシュ232、233の目の大きさは、処理室24、24a、24bに収容されるマグネシウム粒の大きさより小さく設定され、目を通ることがないようにしている。
【0046】
処理室24、24a、24bには、水改質材であるマグネシウム粒25が所要量(本実施の形態では、容量の80%程度)収容されている。マグネシウム粒25は各処理室24、24a、24b内で遊動・分散できるように、上方のメッシュ232との間に若干の空間部が形成されるようにしてあり、その収容割合は特に限定されるものではない。また、マグネシウム粒25はほぼ球形であり、所要の径(本実施の形態では約2mm)で形成してある。
【0047】
マグネシウムは、金属としては比重が軽い(比重:1.74)ので、マグネシウム粒25は、下方から水流による圧力を受けることにより、上方へ遊動・分散することができる。なお、マグネシウム粒25の粒径は、上記に限定されるものではないが、通常使用される水流の圧力で遊動・分散できる粒径(重量)に設定するのが望ましい。
【0048】
カートリッジ本体20の下方側の螺子部201には、外形がほぼ半球状の端部材26が開口側の螺子部260を螺合して固着してある。端部材26は合成樹脂製で透明である。端部材26の端部中央部には、螺子孔261が貫通して設けてある。螺子孔261には、後述する連結管4を接続するためのL字形状の接続管27が螺合して固着されている。
なお、接続管27は、公知の一般的なものを使用しているので、詳細な構造については説明を省略する。
【0049】
上記構造によれば、水改質材である球形状のマグネシウム粒25は、各処理室24、24a、24b内において、流通する水と共に螺旋状に回流するので、水改質材であるマグネシウム粒25をより効果的に遊動・分散させることができ、水とマグネシウム粒25との接触が確実に行われ、効率的な水の改質が可能になる。
【0050】
なお、本実施の形態では、処理室24、24a、24bは三段に設けたが、処理する水の量(単位時間当たりの処理水量)によっては、二段または四段以上設けることもできる。また、処理室の段数ではなく、直径を大きくして処理機能を向上させることもできる。
このように、処理室を三段以上設けることにより、収容される水改質材(マグネシウム粒25等)を各処理室24、24a、24bに分散して収容できるので、水改質材の量が全体に多くなっても、各処理室24、24a、24b内において確実に遊動・分散させることができるので、水の改質を支障なく行うことができる。
【0051】
次に、カートリッジ2aについて説明する。カートリッジ2aは、カートリッジ本体20内部の区画板の構成が異なる点、及び接続管21、27が逆側に固着してある点を除いて、ほぼ同様の構造を有している。上記カートリッジ2と共通する部分については、同一の符号を付して示し、なお、図において、上記と同一または同等箇所には同一の符号を付して示し、構造について重複する説明は省略する。
【0052】
カートリッジ2aは、カートリッジ本体20が上記カートリッジ2とは上下逆に設けられている。上部に位置する端部材26の螺子孔261には、接続管21が固着されており、カートリッジ本体20下部の螺子孔200には、接続管27が固着されている。また、カートリッジ本体20の内底部には、区画板22aが固着してあり、上部開口側の端部寄りにも同じく区画板22bが固着してある。
【0053】
区画板22a、22bには、周方向に等間隔で四箇所に円形の通水孔220が設けてある。また、区画板22a、22bの上下面には、ステンレススチール製のメッシュ(網体)221が上下面の全体を覆うように固着されている。
【0054】
区画板22a、22b間の空間部は処理室28となっている。処理室28内には、水改質材である円柱形状の活性炭29が収容してある。活性炭29は、処理室28にほぼ隙間なく収容されている。なお、活性炭29は、通水可能な密度で固めて円柱状に形成してある。活性炭29は、他の水改質材と入れ替えることもできる。
【0055】
カートリッジ2、2aは、下部の接続管27、27を連結管4で接続してつながれる。そして、接続管27、27をケーシング1の本体10に設けてある底板12の挿通口120に通し、更に上部の接続管21、21に天板110の各挿通口113を嵌め入れて蓋体11を本体10に固定し、水改質器Aが形成される。
【0056】
図5は水改質器の使用状態を示す斜視図である。
図1ないし図5を参照して本実施の形態に係る水改質器Aの作用を説明する。
水改質器Aは、図5に示すように、例えば台所のシンク5の側壁部50に固定される。シンク5の奥壁部51には、給水栓6が設けてある。
【0057】
給水栓6の取水口には水切替具60が設けてある。水切替具60とカートリッジ2aの接続管21の間には送水管61が設けられ、カートリッジ2の接続管21と水切替具60の間には給水管62が設けてある。水切替具60から送水管61を通り水改質器Aに導入された水は、水改質器Aで改質された後で給水管62を通って水切替具60へ戻り、排水口63から排水される。
【0058】
水を改質するときの水改質器Aの作用は次の通りである。
(1)被処理水である水道水は送水管61を通り、カートリッジ2aの導水部である接続管21から内部に導入される。
(2)水道水は、活性炭29で不純物の吸着・除去処理されながら下方へ流れ、接続管27から連結管4を通って、カートリッジ2の導水部である接続管27から内部に導入される。
【0059】
(3)水道水は、カートリッジ2内部の各処理室24、24a、24bから上方向へ向けて順次通る。処理室24、24a、24bのマグネシウム粒25を水と接触させることで、マグネシウムが水と反応し、水酸化マグネシウムと水素が生成される。これにより、電気分解を利用せずに、電解水製造装置と同等の酸化還元電位やpHを有するアルカリイオン水を生成できる。
【0060】
(4)水道水が、各処理室24、24a、24bを下から上方向へ向け通るとき、区画板22、23、23a、23bに設けてある通水孔220、230から入る水の水流が十分に強い場合では、流動性固体であるマグネシウム粒25を上方へ押し上げて、各処理室24、24a、24b内で遊動・分散させることができる。このときの水道水の流量の調整は、水流による水改質材の遊動・分散の状態を見ながら、使用者が調整できる。
これにより、水は回流し、水の道をつくることなく、多数のマグネシウム粒25個々の表面と触れることができるので、収容されているマグネシウム粒25全体を無駄なく利用して効率的に改質される。これにより、マグネシウム粒25を各処理室24、24a、24b内にいっぱいに充填する場合と比べて少ない量で、より効率的な水の改質ができる。
【0061】
(5)各処理室24、24a、24bで改質された水は、カートリッジ2上部の接続管21から、給水管62を通り排水口63から排出される。
【0062】
なお、水改質器Aは、ケーシング1も各カートリッジ2、2aの本体20も透明体であるので、ケーシング1の外部からカートリッジ2、2a内部の状態を確認(視認)できる。
例えば、長期の使用でマグネシウム粒25が小さくなって全体の量が減った場合には、水の改質に支障が出るので、カートリッジ2を交換する。カートリッジ2aも、活性炭29が汚れているのが確認できるので、その場合はカートリッジ2aを交換する。また、各カートリッジ2、2aの区画板22、23、23a、23b、22a、22bを取り外すことができるようにして、マグネシウム粒25の補充または交換あるいは活性炭29の交換ができるようにしてもよい。
【0063】
このように、上記被処理水の処理中に、使用者はカートリッジ2、2a内部において、被処理水がどのように処理されているのか、水改質材が汚れていないかどうか目視によって確認することができるので、不安を覚えることなく安心して使用できる。また、水改質材の交換の時期を正確に把握できるので、常に水改質機能に優れた状態で水改質器Aを使用できる。
【0064】
なお、本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【0065】
【発明の効果】
本発明は次のような効果を有する。
(a)本発明の水改質器は、水改質器の内部を外部から確認できるので、水流による水改質材の遊動・分散の状態を見ながら、被処理水の流量を水のアルカリイオン化等の処理を最も効率的に行うことができる流量、すなわち処理室内で水改質材が全体にほぼ均一に遊動・分散する流量に調整することができる。
【0066】
(b)被処理水の処理中に、使用者はカートリッジ内部において、被処理水がどのように処理されているのか見ることができるので、不安を覚えることなく安心して使用できる。
【0067】
(c)水改質材の消耗、劣化の状態や汚れ等も外部から確認することができ、水改質材の交換の時期を正確に把握できるので、常に水改質機能に優れた状態で水改質器を使用できる。
【0068】
(d)処理室が、水の流れ方向に直列に複数設けられているものは、収容される水改質材を各処理室に分けて収容できるので、水改質材の量が全体に多くなっても、各処理室内において確実に遊動・分散させることができ、水の改質を支障なく行うことができる。
【0069】
(e)水改質材がマグネシウムであるものは、マグネシウムを被処理水と接触させることで、マグネシウムが水と反応し、水酸化マグネシウムと水素が生成される。これにより、電気分解を利用せずに、電解水製造装置と同等の酸化還元電位やpHを有するアルカリイオン水を生成できる。
【0070】
(f)区画板の通水孔の方向は、各処理室内において、水改質材を水と共に回流させることができるように表裏面と斜めになるよう設けてあるものは、処理室内において、流動性固体である水改質材をより効果的に遊動・分散させることができるので、水と水改質材との接触が確実に行われ、効率的な水の改質が可能になる。
【0071】
(g)カートリッジが複数設けられ、少なくとも一つのカートリッジには、水改質材としてマグネシウムが収容されており、他のカートリッジには、水に含まれる不純物を吸着または除去する水改質材あるいは水にミネラル分を富化する水改質材が収容されているものは、各カートリッジによる水の改質に特徴を持たせた様々な機能を有する水改質器が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水改質器の一実施の形態を示す斜視図。
【図2】水改質器の分解斜視図。
【図3】水改質材を省略した水改質器の縦断面説明図。
【図4】区画板の構造を示し、(a)は斜視断面説明図、(b)は縦断面説明図。
【図5】水改質器の使用状態を示す斜視図。
【符号の説明】
A 水改質器
1 ケーシング
10 本体
11 蓋体
12 底板
13 背面板
14 固定螺子
15 通孔
16 両側面板
17 固定螺子
18 通孔
100 開口部
110 天板
111 嵌入部
112 螺子孔
113 挿通口
120 挿通口
2 カートリッジ
2a カートリッジ
20 カートリッジ本体
200 螺子孔
201 螺子部
202 ストッパー
203 開口部
21 接続管
22 区画板
220 通水孔
221 メッシュ
22a 区画板
22b 区画板
23 区画板
23a 区画板
23b 区画板
230 通水孔
231 スペーサ
232 メッシュ
233 メッシュ
24 処理室
25 マグネシウム粒
26 端部材
260 螺子部
261 螺子孔
27 接続管
28 処理室
29 活性炭
4 連結管
5 シンク
6 給水栓
50 側壁部
51 奥壁部
60 水切替具
61 送水管
62 給水管
63 排水口
Claims (6)
- 水を改質する水改質器であって、
ケーシング(1)と、ケーシング(1)内部に配されるカートリッジ(2)を有しており、
カートリッジ(2)には、水を改質する処理室(24,24a,24b)内において、流動性固体である水改質材(25)が水流によって遊動・分散するよう収容されており、
カートリッジ(2)とケーシング(1)の一部または全部は透明体で形成され、カートリッジ(2)の処理室(24,24a,24b)内部をケーシング(1)外部から目視できるよう構成されていることを特徴とする、
水改質器。 - 水を改質する水改質器であって、
ケーシング(1)と、ケーシング(1)内部に配されるカートリッジ(2)を有しており、
カートリッジ(2)は、
導水部(27)と排水部(21)を有し、導水部(27)と排水部(21)の間には、水を改質する処理室を有しており、
カートリッジ(2)の処理室を区画する区画部は、所要数の通水孔を有する区画板(23,23a,23b,23c)の表面に水改質材用のフィルタである網体(232,233)が設けてある構成であり、
処理室内に収容されている水改質材(25)は流動性固体であり、処理室の下流側に空間部を形成して処理室内部で水流により遊動・分散できるようにして収容されており、
カートリッジ(2)とケーシング(1)の一部または全部は透明体で形成され、カートリッジ(2)内部をケーシング(1)外部から目視できるよう構成されていることを特徴とする、
水改質器。 - 処理室(24,24a,24b)は、水の流れ方向に直列に複数設けられていることを特徴とする、
請求項1または2記載の水改質器。 - 水改質材がマグネシウムであることを特徴とする、
請求項1、2または3記載の水改質器。 - 区画板(23,23a,23b,23c)の通水孔(230)の方向は、処理室(24,24a,24b)内において、水改質材(25)を水と共に回流させることができるよう設けてあることを特徴とする、
請求項1、2、3または4記載の水改質器。 - カートリッジは複数設けられ、少なくとも一つのカートリッジ(2)には、水改質材としてマグネシウムが収容されており、他のカートリッジ(2a)には、水に含まれる不純物を吸着または除去する水改質材(29)あるいは水にミネラル分を富化する水改質材が収容されていることを特徴とする、
請求項1、2、3、4または5記載の水改質器。
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