JP5845967B2 - 蓄熱ボード、建築材料、温調構造及びコンテナ - Google Patents

蓄熱ボード、建築材料、温調構造及びコンテナ Download PDF

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Description

本発明は、中空板状のシェル内に蓄熱材を充填してなる蓄熱ボードに係り、特に該シェルの主板部に、補強を目的として多数の凹穴が設けられた蓄熱ボードに関する。また、本発明は、この蓄熱ボードを備えた建築材料、この蓄熱ボードを用いて構築された温調構造、及び、この蓄熱ボードを備えたコンテナに関する。
中空板状のシェル内に蓄熱材を充填した蓄熱ボードが公知である(特許文献1,2)。特許文献1,2には、ボードの剛性を高めるために、シェルの主板部に多数の凹穴を設けることが記載されている。
特開昭58−164956号公報 特開2009−281690号公報
蓄熱ボードを長期的に連続使用する場合は、蓄熱と放熱とが繰り返し行われることに伴い、シェル内の圧力も増減する。そのため、シェルは、長期使用に伴う疲労に対しても十分な耐久性を有していることが望まれる。
上記特許文献1,2においては、ボードの剛性については考慮されているが、シェルの長期使用に伴う疲労に対する耐久性に関する検討は行われていない。
なお、シェルの長期使用に伴う疲労に対する耐久性を向上させるために、シェルの肉厚を大きくすることも考えられるが、シェルの肉厚を大きくすると、シェルの熱伝導性が低下し、蓄熱ボードの放熱性及び蓄熱性が悪くなるおそれがある。
本発明は、シェルの長期使用に伴う疲労に対する耐久性が高く、且つ蓄熱ボードの放熱性及び蓄熱性も良好な蓄熱ボードと、この蓄熱ボードを備えた建築材料、温調構造及びコンテナとを提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の蓄熱ボードは、中空板状のシェルと、該シェル内に充填された蓄熱材とを有した蓄熱ボードであって、該シェルは、該蓄熱ボードの両板面をそれぞれ構成した第1の主板部及び第2の主板部と、該第1の主板部及び第2の主板部の周縁部同士を繋いだ側板部と、該第1の主板部及び第2の主板部のうちの少なくとも一方の主板部の周縁部よりも中央側から他方の主板部に向かって張り出した筒状部と、該筒状部の張出方向の先端側を塞いだ底部とを有しており、該筒状部及び底部によって囲まれた空間は、該少なくとも一方の主板部のシェル外側面から該他方の主板部に向かって凹陥した凹穴となっている蓄熱ボードにおいて、該シェルのうち該筒状部の該張出方向の基端側と該少なくとも一方の主板部とが交わる交差部のシェル外側面は、該少なくとも一方の主板部のシェル外側面と該筒状部のシェル外側面とに滑らかに連なる、該シェルの外方に凸の湾曲面となっており、該交差部のシェル外側面の曲率半径R、及び、該少なくとも一方の主板部のシェル外側面からの該凹穴の深さと該底部におけるシェルの肉厚との和Hは、下記式(1)を満たすことを特徴とするものである。
0.08≦R/H≦0.30 (1)
請求項2の蓄熱ボードは、請求項1において、さらに、前記交差部のシェル内側面は、前記少なくとも一方の主板部のシェル内側面と前記筒状部のシェル内側面とに滑らかに連なる、該シェルの外方に凸の湾曲面となっており、該交差部のシェル内側面の曲率半径R、及び、前記凹穴の深さと前記底部におけるシェルの肉厚との和Hは、下記式(2)を満たすことを特徴とするものである。
0.04≦R/H (2)
請求項3の蓄熱ボードは、請求項1又は2において、前記シェルの内側の容積Vと該シェルの外側の表面積Sとが下記式(3)を満たすことを特徴とするものである。
131≦S/V≦450 (3)
本発明(請求項4)の建築材料は、建築材料本体と、該建築材料本体に設けられた、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の蓄熱ボードとを備えたものである。
請求項5の建築材料は、請求項4において、前記建築材料本体は建築用ボードであることを特徴とするものである。
請求項6の建築材料は、請求項4において、前記建築材料本体はフローリング材であることを特徴とするものである。
請求項7の建築材料は、請求項4において、前記建築材料本体はパーティションボードであることを特徴とするものである。
本発明(請求項8)の温調構造は、建築物の躯体の内部に設けられた、熱媒体を流通させるための熱媒体流路と、該熱媒体流路内に配置された、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の蓄熱ボードとを備えたものである。
本発明(請求項9)のコンテナは、被収容物を収容するためのコンテナ本体と、該コンテナ本体に設けられた、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の蓄熱ボードとを備えたものである。
本発明(請求項1)の蓄熱ボードにあっては、シェルのうち筒状部の張出方向の基端側と主板部とが交わる交差部のシェル外側面は、該主板部のシェル外側面と筒状部のシェル外側面(筒の内周側の面)とに滑らかに連なる、シェルの外方に凸の湾曲面となっている。そして、この交差部のシェル外側面の曲率半径R、及び、主板部のシェル外側面からの凹穴の深さと該凹穴の底部におけるシェルの肉厚との和Hは、0.08≦R/H≦0.30の関係(式(1))を満たす。
このように、筒状部と主板部との交差部のシェル外側面の曲率半径R、及び、凹穴の深さとその底部におけるシェルの肉厚との和Hを、式(1)を満たすように設定することにより、RとHとがこの式(1)を満たさないもの、あるいは、筒状部と主板部との交差部が角張った形状となっているものに比べて、蓄熱材の状態変化に伴うシェル内の圧力変化に対する該シェルの耐久性が向上する。そのため、仮にシェルの肉厚を比較的薄くしても、このシェルの耐久性を十分に確保することができる。その結果、シェルの肉厚を比較的薄いものとして蓄熱ボードの蓄熱性能の向上を図りつつ、この蓄熱ボードを十分に長期にわたって使用することが可能となる。
請求項2の通り、筒状部と主板部との交差部のシェル内側面も、該主板部のシェル内側面と筒状部のシェル内側面(筒の外周側の面)とに滑らかに連なる、シェルの外方に凸の湾曲面となっていることが好ましい。そして、この交差部のシェル内側面の曲率半径R、及び、凹穴の深さとその底部におけるシェルの肉厚との和Hは、0.04≦R/Hの関係(式(2))を満たすことが好ましい。このようにRを設定することにより、蓄熱材の状態変化に伴うシェル内の圧力変化に対する該シェルの耐久性をより向上させることができる。
請求項3の通り、シェルの内側の容積Vと該シェルの外側の表面積Sとは、131≦S/V≦450の関係(式(3))を満たすことが好ましい。このようにSとVとを設定することにより、蓄熱ボードに良好な蓄熱及び放熱特性を付与することができる。
本発明(請求項4)の建築材料は、建築材料本体に、かかる本発明の蓄熱ボードを設けたものである。従って、この建築材料を用いることにより、長期にわたって十分な蓄熱性能を有する建築物を構築することができる。
この建築材料は、請求項5の通り、建築用ボードに本発明の蓄熱ボードを設けたものであってもよく、請求項6の通り、フローリング材に本発明の蓄熱ボードを設けたものであってもよく、請求項7の通り、パーティションボードに本発明の蓄熱ボードを設けたものであってもよい。
本発明(請求項8)の温調構造にあっては、熱媒体流路に熱媒体が流通されている間は、この熱媒体の熱により温度調節が行われると共に、該熱媒体流路内の蓄熱ボードへの蓄熱が行われる。そのため、熱媒体流路への熱媒体の流通を停止しても、蓄熱ボードからの放熱により温度調節を行うことができる。
本発明の温調構造は、本発明の蓄熱ボードを用いて構築されているため、この蓄熱ボードの蓄熱及び放熱機能による温度調節効果が長期にわたって安定的に発揮される。
本発明(請求項9)のコンテナは、コンテナ本体に本発明の蓄熱ボードを設けたものであるため、長期にわたって十分な蓄熱性能が発揮される。
第1の実施の形態に係る蓄熱ボードのシェルの平面図である。 図1のII−II線に沿う拡大断面図である。 第2の実施の形態に係る蓄熱ボードのシェルの拡大断面図である。 実施の形態に係る建築材料としての建築ボードの斜視図である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 別の実施の形態に係る建築ボードの断面図である。 実施の形態に係る建築材料としてのパーティションボードの断面斜視図である。 実施の形態に係る温調構造の断面図である。 実施の形態に係るコンテナの断面図である。 コンテナへの蓄熱ボードの取付方法の一例を示す拡大断面図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
第1図は第1の実施の形態に係る蓄熱ボードのシェルの平面図であり、第2図(a),(b)は第1図のII−II線に沿う拡大断面図であり、第2図(a)は、シェル内に蓄熱材が充填される前の状態を示し、第2図(b)は、シェル内に蓄熱材が充填された状態を示している。
蓄熱ボード1は、中空板状のシェル2と、該シェル2内に充填された蓄熱材3とを有している。この実施の形態では、シェル2は、蓄熱ボード1の両板面をそれぞれ構成した第1の主板部4及び第2の主板部5と、該第1の主板部4及び第2の主板部5の周縁部同士を繋いだ側板部6と、該第1の主板部4の周縁部よりも中央側から第2の主板部5に向かって張り出した筒状部7と、該筒状部7の張出方向の先端側を塞いだ底部8とを有している。筒状部7と底部8とによって囲まれた空間は、第1の主板部4のシェル外側面から第2の主板部5に向かって凹陥した凹穴9となっている。
この実施の形態では、シェル2(主板部4,5)は、略長方形の平面視形状となっている。シェル2には、その内部に蓄熱材3を充填するための充填口2aが設けられている。この実施の形態では、充填口2aは、シェル2の一方の長側辺に沿う側板部6の延在方向の一端側に設けられているが、充填口2aの配置はこれに限定されない。符号2b(第1図)は、この充填口2aを封鎖したキャップを示している。
第1の主板部4からは、所定の間隔をあけて多数の筒状部7が第2の主板部5に向かって突設されており、第1の主板部4のシェル外側面には多数の凹穴9が形成されている。これらの筒状部7は、第1の主板部4を構成する板状材料をプレス成形により部分的に第2の主板部5側へ凹陥させるようにして(即ち第1の主板部4と一体的に)形成されている。なお、筒状部7の形成方法はこれに限定されない。この実施の形態では、第1の主板部4にのみ筒状部7(凹穴9)が設けられ、第2の主板部5は、全体が平坦なものとなっているが、第2の主板部5にも筒状部7(凹穴9)が設けられてもよい。
第2図(a),(b)の通り、この実施の形態では、各筒状部7は、第2の主板部5に達する張り出し高さとなっており、その張出方向の先端側は、全周にわたって第2の主板部5と結合一体化されている。この実施の形態では、各筒状部7の底部8は、第2の主板部5と一体的に、且つ、第2の主板部5と面一状に形成されている。
この実施の形態では、筒状部7の軸心線J(第2図(a))と直交方向の断面形状は円形となっているが、筒状部7の断面形状はこれに限定されるものではなく、三角形や四角形、五角形等の多角形など、種々の形状とすることができる。なお、筒状部7は、第1の主板部4から第2の主板部5に向かうほど直径が小さくなるテーパ形状となっている。これは、前述の通り筒状部7をプレス成形により形成する際の抜き勾配のためや、シェルの蓄熱性及び放熱性を良くするためである。筒状部7の軸心線Jに沿うシェル2の厚さ方向の断面内における該軸心線Jに対する筒状部7のシェル外側面(筒の内周側の面)の傾きθ(第2図(a))は8〜15゜特に10〜13゜であることが好ましい。筒状部7の内周側における底部8の直径D(第2図(a))は1〜15mm特に3〜9mmであることが好ましい。
シェル2の肉厚(シェル2の各部を構成する板状材料の厚さ)T(第2図(a))は、0.5〜2.0mm特に0.6〜1.8mmとりわけ0.7〜1.6mmであることが好ましい。このTが小さすぎると、蓄熱ボード1(シェル2)の強度が低下するおそれがあり、Tが大きすぎると、シェル2の熱伝導性が低下し、蓄熱ボード1の放熱性及び蓄熱性が悪くなるおそれがある。
主板部4,5同士の間隔G(第2図(a))は、2〜45mm特に3〜24mmであることが好ましい。
第1の主板部4のシェル外側面からの凹穴9の深さh(第2図(b))と、その底部8におけるシェル2の肉厚T(第2図(a)。以下、底部8の肉厚Tと略す。)との和Hは、2〜50mm特に4〜40mmとりわけ6〜30mmであることが好ましい。このHが小さすぎると、蓄熱ボード1の全体の厚さが薄くなり、蓄熱量が減少するおそれがあり、Hが大きすぎると、蓄熱にかかる時間が長くなり、効率よく蓄熱及び放熱を行うのが難しくなる。なお、第2図(a),(b)では、底部8は、第2の主板部5と面一状に配置されており、且つ、該底部8の肉厚Tは、各主板部4,5の肉厚Tと同等となっているので、凹穴9の深さhとその底部8の肉厚Tとの和Hは、実質的に、主板部4,5同士の間隔Gと各主板部4,5の肉厚T×2との合計(即ちこの実施の形態では蓄熱ボード1の厚さ)と同等となっているが、底部8の肉厚Tは、各主板部4,5の肉厚Tと同等でなくてもよい。また、底部8は、第2の主板部5よりも第1の主板部4側に配置されてもよい。
第2図(a),(b)の通り、シェル2のうち、各筒状部7の張出方向の基端側と第1の主板部4とが交わる交差部10(各凹穴9の入口周縁部)のシェル外側面は、該第1の主板部4のシェル外側面と各筒状部7のシェル外側面とに滑らかに連なる、該シェル2の外方に凸の湾曲面となっている。
本発明においては、各筒状部7の軸心線Jに沿うシェル2の厚さ方向の断面内における交差部10のシェル外側面の曲率半径R、及び、第1の主板部4のシェル外側面からの凹穴9の深さhとその底部8の肉厚Tとの和Hは、下記式(1)を満たすように設定される。
0.08≦R/H≦0.30 (1)
なお、このR/H(=R/(h+T))の上限には特に制限はないが、R/Hが大きすぎると、シェル2の外側の表面積Sが小さくなり、蓄熱効率が低下するおそれがある。このR/Hの上限は、0.30である。
この式(1)を満たすようにRとH(h及びT)とを設定することにより、RとHとがこの式(1)を満たさないもの、あるいは、交差部10が角張った形状となっているものに比べて、蓄熱材3の状態変化に伴うシェル2内の圧力変化に対する該シェル2の耐久性が向上する。そのため、仮にシェル2の肉厚を比較的薄くしても、このシェル2の耐久性を十分に確保することができる。その結果、シェル2の肉厚を比較的薄いものとして蓄熱ボード1の蓄熱性能の向上を図りつつ、この蓄熱ボード1を十分に長期にわたって使用することが可能となる。
具体的には、凹穴9の深さhとその底部8の肉厚Tとの和Hが上記好適範囲内である場合、この交差部10のシェル外側面の曲率半径Rは、0.1〜10mm特に0.3〜8mmとりわけ0.5〜6mmであることが好ましい。このRが小さすぎると、シェル2の成形性が悪くなるおそれがあり、Rが大きすぎると、シェル2の外側の表面積Sが小さくなるおそれがある。
本発明では、さらに、交差部10のシェル内側面も、第1の主板部4のシェル内側面と各筒状部7のシェル内側面(筒の外周側の面)とに滑らかに連なる、該シェル2の外方に凸の湾曲面となっていることが好ましい。この交差部10のシェル内側面の曲率半径Rも、下記のH(=h+T)との関係式(2)を満たすように設定されることが好ましい。
0.04≦R/H (2)
このHとの関係式(2)を満たすようにRを設定することにより、蓄熱材3の状態変化に伴うシェル2内の圧力変化に対する該シェル2の耐久性をより向上させることができる。
具体的には、凹穴9の深さhとその底部8の肉厚Tとの和Hが上記好適範囲内である場合、この交差部10のシェル内側面の曲率半径Rは、0.08〜8mm特に0.4〜5mmであることが好ましい。
この実施の形態では、前記側板部6は、第1の主板部4を構成する板状材料の外周縁をプレス成形により第2の主板部5側へ曲成するようにして(即ち第1の主板部4と一体的に)形成されている。この側板部6の該曲成方向の先端側は、全周にわたって第2の主板部5の周縁部に結合一体化されている。
この実施の形態では、側板部6の曲成方向の基端側と第1の主板部4の周縁部とが交わる周縁交差部11のシェル外側面は、第1の主板部4のシェル外側面と側板部6のシェル外側面とに滑らかに連なる、シェル2の外方に凸の湾曲面となっている。また、周縁交差部11のシェル内側面も、第1の主板部4のシェル内側面と側板部6のシェル内側面とに滑らかに連なる、該シェル2の外方に凸の湾曲面となっている。この周縁交差部11のシェル外側面の曲率半径は0.2〜15mm特に0.4〜10mmであることが好ましく、この周縁交差部11のシェル内側面の曲率半径は0.15〜12mm特に0.3〜8mmであることが好ましい。
本発明においては、シェル2の内側の容積V(mm)と、該シェル2の外側の表面積S(mm)とは、下記式(3)を満たすように設定されることが好ましい。
131≦S/V≦450 (3)
SとVとをこのように設定することにより、蓄熱ボード1に良好な蓄熱及び放熱特性を付与することができる。このS/Vが小さすぎると、蓄熱ボード1とその周囲の外気等の熱媒体との間の伝熱効率が低下するおそれがある。また、S/Vが大きすぎると、この伝熱効率が過度に高くなるおそれがある。この場合、蓄熱ボード1からの放熱時間が過度に短くなるので、例えば昼間に蓄熱ボード1に蓄えた熱で夜間に暖房しようとしても、短時間で蓄熱ボード1から熱が放出されてしまい、十分に暖房することができないおそれがある。
シェル2を構成する材料としては、ABS、ポリカーボネート、ナイロン6、ナイロン66、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリペルフロロアルコキシフッ化プラスチック、ポリクロロトリフルオロエチレン、フェノール樹脂等の合成樹脂、特にABSなどの非晶性樹脂が好適である。
シェル2内に充填する蓄熱材3としては、有機化合物であるパラフィン系潜熱蓄熱材のほか、硫酸ナトリウム水和物、酢酸ナトリウム水和物、チオ硫酸ナトリウム水和物、塩化カルシウム水和物などの無機水和塩系潜熱蓄熱材等を用いることができる。蓄熱材3としてパラフィン系潜熱蓄熱材を用いた場合、この蓄熱材3を加熱融解させて充填口2aからシェル2内に流し込み、放冷して固化させた後、充填口2aをキャップ2bで封鎖する。これより、蓄熱材3がシェル2内に充填され、蓄熱ボード1が構成される。なお、蓄熱材3の充填量は、蓄熱材3がシェル2の内側空間を完全に(隙間なく)満たす量である必要はなく、それよりも少なくても(シェル2内に、蓄熱材3以外に空気等がある程度含まれた状態となる量であっても)よい。
このように構成された蓄熱ボード1にあっては、長期にわたって良好な蓄熱性能を発揮することが可能である。
[第2の実施の形態]
上記の実施の形態では、シェル2の第1の主板部4及び第2の主板部5のうち、第1の主板部4のみに筒状部7(凹穴9)が設けられているが、第2の主板部5にも筒状部7(凹穴9)が設けられてもよい。
第3図は、このように構成されたシェル2Aの拡大断面図である。なお、第3図は、第2と同様部分の断面を示している。
このシェル2Aにおいては、第1の主板部4から第2の主板部5に向かって第1の筒状部7aが突設されると共に、第2の主板部5から第1の主板部4に向かって第2の筒状部7bが突設されている。第1の筒状部7aと第2の筒状部7bとは、互いに対向するように同軸状に設けられており、これらの張出方向の先端部同士がシェル2A内において突き合わされ、互いに全周にわたって結合一体化されている。これらの筒状部7a,7bの先端部同士は、共通の底部8によって閉塞されている。
第1の筒状部7aと底部8とによって囲まれた空間は、第1の主板部4のシェル外側面から第2の主板部5に向かって凹陥した第1の凹穴9aとなっており、第2の筒状部7bと底部8とによって囲まれた空間は、第2の主板部5のシェル外側面から第1の主板部4に向かって凹陥した第2の凹穴9bとなっている。なお、第3図においては、第1の筒状部7a及び第2の筒状部7bの先端部同士は、シェル2Aの厚さ方向の中間付近で突き合わされており、第1の主板部4のシェル外側面からの第1の凹穴9aの深さhと、第2の主板部5のシェル外側面からの第2の凹穴9bの深さhとは実質的に同等となっているが、深さh,hの関係はこれに限定されるものではない。例えば、一方の凹穴9a又は9bの深さh又はhが他方の凹穴9b又は9aの深さh又はhよりも大きくてもよい。
第1の主板部4及び第2の主板部5には、それぞれ、多数の筒状部7a,7b(凹穴9a,9b)が設けられている。
シェル2Aのうち、各第1の筒状部7aの張出方向の基端側と第1の主板部4とが交わる第1の交差部10a(第1の凹穴9aの入口周縁部)のシェル外側面は、該第1の主板部4のシェル外側面と各第1の筒状部7aのシェル外側面とに滑らかに連なる、該シェル2Aの外方に凸の湾曲面となっている。また、各第2の筒状部7bの張出方向の基端側と第2の主板部5とが交わる第2の交差部10b(第2の凹穴9bの入口周縁部)のシェル外側面は、該第2の主板部5のシェル外側面と各第2の筒状部7bのシェル外側面とに滑らかに連なる、該シェル2Aの外方に凸の湾曲面となっている。
この実施の形態では、該第1の交差部10aのシェル内側面も、第1の主板部4のシェル内側面と各第1の筒状部7aのシェル内側面とに滑らかに連なる、該シェル2Aの外方に凸の湾曲面となっている。また、第2の交差部10bのシェル内側面も、第2の主板部5のシェル内側面と各第2の筒状部7bのシェル内側面とに滑らかに連なる、該シェル2Aの外方に凸の湾曲面となっている。
この実施の形態のように、第1の主板部4及び第2の主板部5の双方から突設された筒状部7a,7bの先端同士が突き合わされた構成となっている場合には、第1の凹穴9a及び第2の凹穴9bの深さh,hとそれらの間の底部8の肉厚Tとの和(h+h+T)を、前記式(1)におけるHと定義する。そして、この実施の形態においても、各筒状部7a,7bの軸心線(第3図では図示略)に沿うシェル2Aの厚さ方向の断面内における該第1の交差部10a及び第2の交差部10bのシェル外側面の曲率半径Rと、このように定義したHとが前記式(1)を満たすように設定される。
なお、この説明では、交差部10aの曲率半径と交差部10bの曲率半径とに共通の符号Rを用いているが、実際に寸法を設定するに当たっては、交差部10aの曲率半径Rと交差部10bの曲率半径Rとは同一寸法でなくてもよく、例えば蓄熱ボード1の用途等に応じてこれらの寸法を異ならせてもよい。
この実施の形態におけるR/H(=R/(h+h+T))の好適範囲は、第1の実施の形態におけるR/H(=R/(h+T))の好適範囲と同様である。
この式(1)を満たすようにRとH(h,h及びT)とを設定することにより、RとHとがこの式(1)を満たさないもの、あるいは、各交差部10a,10bが角張った形状となっているものに比べて、蓄熱材3の状態変化に伴うシェル2A内の圧力変化に対する該シェル2Aの耐久性が向上する。そのため、仮にシェル2Aの肉厚を比較的薄くしても、このシェル2Aの耐久性を十分に確保することができる。その結果、シェル2Aの肉厚を比較的薄いものとして蓄熱ボード1の蓄熱性能の向上を図りつつ、この蓄熱ボード1を十分に長期にわたって使用することが可能となる。
この実施の形態では、第1の交差部10a及び第2の交差部10bのシェル内側面の曲率半径Rは、上記のように定義されたH(=h+h+T)を用いて前記式(2)を満たすように設定されることが好ましい。
この実施の形態におけるR/H(=R/(h+h+T))の好適範囲も、第1の実施の形態におけるR/H(=R/(h+T))の好適範囲と同様である。
式(2)を満たすようにRを設定することにより、蓄熱材3の状態変化に伴うシェル2A内の圧力変化に対する該シェル2Aの耐久性をより向上させることができる。
この実施の形態では、シェル2の側板部6のうち、該シェル2の厚さ方向の一半側は、第1の主板部4を構成する板状材料の外周縁をプレス成形により第2の主板部5側へ曲成するようにして(即ち第1の主板部4と一体的に)形成されており、他半側は、第2の主板部5を構成する板状材料の外周縁をプレス成形により第1の主板部4側へ曲成するようにして(即ち第2の主板部5と一体的に)形成されている。これらの側板部6の一半側及び他半側の曲成方向の先端側同士は、全周にわたって互いに結合一体化されている。
この実施の形態では、側板部6の該一半側の曲成方向の基端側と第1の主板部4の周縁部とが交わる第1の周縁交差部11aのシェル外側面は、第1の主板部4のシェル外側面と側板部6のシェル外側面とに滑らかに連なる、シェル2の外方に凸の湾曲面となっている。また、側板部6の該他半側の曲成方向の基端側と第2の主板部5の周縁部とが交わる第2の周縁交差部11bのシェル外側面は、それぞれ、第2の主板部5のシェル外側面と側板部6のシェル外側面とに滑らかに連なる、シェル2の外方に凸の湾曲面となっている。
この第1の周縁交差部11aのシェル内側面も、第1の主板部4のシェル内側面と側板部6のシェル内側面とに滑らかに連なる、該シェル2の外方に凸の湾曲面となっている。また、第2の周縁交差部11bのシェル内側面も、第2の主板部5のシェル内側面と側板部6のシェル内側面とに滑らかに連なる、該シェル2の外方に凸の湾曲面となっている。
このシェル2Aのその他の構成は、前述の第1の実施の形態におけるシェル2と同様であり、第3図において第1,2図と同一符号は同一部分を示している。
このシェル2Aを備えた蓄熱ボード1にあっても、長期にわたって良好な蓄熱性能を発揮することが可能である。
なお、図示は省略するが、第1の主板部4から第2の主板部5に向かって張り出す第1の筒状部7aと、第2の主板部5から第1の主板部4に向かって張り出す第2の筒状部7bとを、互いに対向しないように配置してもよい。この場合、第1の筒状部7aは、第2の主板部5にまで達するように形成されてもよく、第2の筒状部7bは、第1の主板部4にまで達するように形成されてもよい。
[本発明の蓄熱ボードを備えた建築材料の実施の形態]
第4図は、本発明の蓄熱ボードを備えた建築材料の一例に係る蓄熱建築用ボードの斜視図であり、第5図は、第4図のV−V線に沿う断面図である。第6図は、建築材料本体としての建築用ボードへの蓄熱ボードの別の取付方法を示す、第5図と同様部分の断面である。なお、第6図(a)は、建築用ボードに蓄熱ボードを取り付ける前の状態を示し、第6図(b)は、建築用ボードに蓄熱ボードを取り付けた後の状態を示している。第7図は、本発明の蓄熱ボードを備えた建築材料の別の一例に係る蓄熱パーティションボードの断面斜視図である。
<本発明の蓄熱ボードを備えた建築材料としての蓄熱建築用ボードについて>
第4,5図の蓄熱建築用ボード20は、建築材料本体としての建築用ボード21の裏面(施工時に建築物の躯体側を向く面)に、本発明の蓄熱ボード1を取り付けたものである。蓄熱ボード1は、シェル2の各主板部4,5の延在方向を建築用ボード21の板面と平行方向として、該建築用ボード21の裏面に取り付けられている。蓄熱ボード1の建築用ボード21への取付方法に特に制限はない。例えば、蓄熱ボード1は、粘着剤や接着剤により建築用ボード21に貼り付けられてもよく、ビス留め等により建築用ボード21に留め付けられてもよく、これ以外の方法により建築用ボード21に取り付けられてもよい。
第4図では、長方形の平面視形状を有した建築用ボード21の裏面に9枚の蓄熱ボード1が取り付けられている。これらの蓄熱ボード1は、各々の長辺方向及び短辺方向がそれぞれ該建築用ボード21の長辺方向及び短辺方向と揃えられ、該建築用ボード21の長辺方向に3段且つ該建築用ボード21の短辺方向に3列に配列されている。なお、建築用ボード21に取り付けられる蓄熱ボード1の個数及び配置はこれに限定されない。
蓄熱ボード1の厚さは、取り付けられる建築用ボード21の厚さに応じて適宜設定されることが好ましい。具体的には、例えば建築用ボード21として、厚さが12mm〜20mmのものを使用する場合には、蓄熱ボード1の厚さを6〜9mmとすることが好ましい。
日本建築においては、建築材料の各部の寸法は、1尺(約303mm)を基準寸法として(即ち303mmの倍数となるように)設定されるので、蓄熱ボード1の長辺方向及び短辺方向の寸法も、これに合わせるように設定されることが好ましい。この場合、建築用ボード21に建築物躯体への固定用のスペースを確保するために、蓄熱ボード1の長辺方向及び短辺方向の寸法は、それぞれ、303mmの倍数よりも20〜80mm程度短く設定されることが好ましく、特に303mmの倍数よりも30〜60mm程度短く設定されることが好ましい。
なお、蓄熱ボード1の長辺方向及び短辺方向の寸法が小さくなりすぎると、各蓄熱ボード1の蓄熱性能が低下するため、この蓄熱ボード1を設けたことによる蓄熱建築用ボード20の蓄熱効果が十分に得られなくなるおそれがある。また、蓄熱ボード1の長辺方向及び短辺方向の寸法が大きくなりすぎると、建築用ボード21に建築物躯体への固定用のスペースを十分に確保するのが難しくなるので、例えばビス留めにより建築用ボード21を建築物躯体に固定する際に、各蓄熱ボード1を傷付けずに建築用ボード21にビスを打ち込むのが難しくなるおそれがある。
第4,5図においては、建築用ボード21は、厚さが一様であり、蓄熱ボード1は、この建築用ボード21の裏面から張り出すように取り付けられた簡易な構成となっているが、第6図の蓄熱建築用ボード20Aのように、建築用ボード21の裏面に、蓄熱ボード1が嵌合する凹部22を設けておき、蓄熱ボード1を、この凹部22に嵌め込むようにして建築用ボード21に取り付けてもよい。このようにすることにより、蓄熱ボード1を設けたことで蓄熱建築用ボード20Aの厚さが過度に増大することが防止される。なお、第6図(b)では、建築用ボード21に取り付けられた各蓄熱ボード1の裏面が該建築用ボード21の裏面と面一状となっているが、各蓄熱ボード1の裏面が若干、該建築用ボード21の裏面から張り出していてもよく、該建築用ボード21の裏面よりも凹部22の内方に後退していてもよい。
<本発明の蓄熱ボードを備えた建築材料としての蓄熱フローリング材について>
図示は省略するが、建築用ボード21と同様に、フローリング材に蓄熱ボード1を設けてもよい。この場合、第4,5図と同様に、厚さが一様のフローリング材の裏面に、蓄熱ボード1を該裏面から張り出すように取り付けてもよく、第6図と同様に、フローリング材の裏面に、蓄熱ボード1が嵌合する凹部を設けておき、蓄熱ボード1をこの凹部に嵌め込むようにしてフローリング材に取り付けてもよい。
<本発明の蓄熱ボードを備えた建築材料としての蓄熱パーティションボードについて>
第7図の蓄熱パーティションボード30は、建築材料本体としてのパーティションボード(間仕切り材)31に、本発明の蓄熱ボード1を設けたものである。この実施の形態では、パーティションボード31は、中空板状のものとなっており、このパーティションボード31の内部空間に蓄熱ボード1が内蔵されている。
なお、第7図では、パーティションボード31の内部空間に、蓄熱ボード1が上下3段に且つパーティションボード31の厚さ方向に1列に配列されており、また図示は省略するが、該パーティションボード31の板面と平行な水平方向にも多列に配列されているが、蓄熱ボード1の配列はこれに限定されない。
<本発明の蓄熱ボードを備えた建築材料の作用効果>
これらの建築材料(蓄熱建築用ボード20、蓄熱フローリング材及び蓄熱パーティションボード30)は、本発明の蓄熱ボード1が設けられたものであるため、これらの建築材料を用いることにより、長期にわたって十分な蓄熱性能を有する建築物を構築することができる。
[本発明の蓄熱ボードを備えた温調構造の実施の形態]
第8図は、本発明の蓄熱ボードを備えた温調構造の一例を示す建物の断面図である。
この建物40は、床41の下側及び壁42の内部に、それぞれ、熱媒体としての空気(暖気又は冷気)を流通させるための空気流路43,44が設けられている。この実施の形態では、各空気流路43,44内を、空気が第8図の紙面と垂直方向に流通するものとなっている。なお、例えば暖気を各空気流路43,44に流通させる場合、太陽熱や、各種の設備機器からの排熱を利用して暖気を生成してもよい。各空気流路43,44内に、それぞれ本発明の蓄熱ボード1が配設されている。
蓄熱ボード1は、各空気流路43,44内の全体に略均等に分布するように配置されることが好ましい。この実施の形態では、各空気流路43,44内に、それぞれ蓄熱ボード1が複数枚設けられており、これらの蓄熱ボード1は、上下方向に多段に、且つ、空気の流通方向並びに該流通方向と直交方向にそれぞれ多列に配列されている。該流通方向と直交方向に隣り合う蓄熱ボード1,1同士の間には、それぞれ、空気が通る隙間が設けられている。また、上下多段に配列された蓄熱ボード1の列の上側や下側、あるいは列の途中の蓄熱ボード1,1同士の間にも、空気が通る隙間が設けられている。なお、これは、各空気流路43,44内における蓄熱ボード1の配置の好適な一例であり、各空気流路43,44内における蓄熱ボード1の配置はこれに限定されない。
各蓄熱ボード1は、その板面を上下方向且つ該流通方向として設置されることが好ましい。このようにすることにより、各空気流路43,44内に流通された熱媒体としての空気と接する各蓄熱ボード1の表面積が大きくなるため、この空気からの熱をより効率よく各蓄熱ボード1に蓄熱することができる。
この実施の形態では、これらの空気流路43,44及び蓄熱ボード1により、建物40の温調構造が構成されている。なお、空気流路は、建物40の床41の下側及び壁42の内部以外の箇所(例えば天井裏等)にも設けられてもよい。
各空気流路43,44内に空気(暖気又は冷気)が流通されると、この空気の熱により建物40内の温度調節が行われると共に、蓄熱ボード1への蓄熱が行われる。これにより、各空気流路43,44内への空気の流通を停止した後にも、蓄熱ボード1からの放熱により建物40内の温度調節(暖房又は冷房)を行うことができる。具体的な一例を挙げると、例えば昼間には、太陽熱を利用して生成した暖気を各空気流路43,44内に流通させ、この暖気の熱により建物40内を暖房すると共に、蓄熱ボード1に蓄熱する。そして、太陽熱が得られない夜間には、蓄熱ボード1からの放熱により建物40内を暖房する。
この温調構造は、本発明の蓄熱ボード1を用いて構築されているため、この蓄熱ボード1の蓄熱及び放熱機能による温度調節効果が長期にわたって安定的に発揮される。
[本発明の蓄熱ボードを備えたコンテナの実施の形態]
第9図は、本発明の蓄熱ボードを備えたコンテナの一例を示す断面図であり、第10図は、コンテナ本体への蓄熱ボードの固定方法の一例を示す拡大断面図である。
第9図のコンテナ50は、被収容物Cを収容するコンテナ本体51の外面に、本発明の蓄熱ボード1が取り付けられたものである。この実施の形態では、コンテナ本体51は、略長方形状の底部51aと、該底部51aの四辺から立設された周壁部51bと、該周壁部51bの上方を塞ぐ天井部51cとを有した略直方体形状となっている。なお、コンテナ本体51の形状はこれに限定されない。
この実施の形態では、蓄熱ボード1は、コンテナ本体51の外面に取り付けられている。例えば蓄熱ボード1の蓄熱に太陽熱を利用する場合には、コンテナ本体51の外面のうち太陽光が当たり易い面に蓄熱ボード1が取り付けられることが好ましい。なお、第9図では、蓄熱ボード1はコンテナ本体51の天井部51cの上面に取り付けられているが、周壁部51bや底部51aに設けられてもよい。蓄熱ボード1は、コンテナ本体51の外面のうち、該蓄熱ボード1が取り付けられる面(第9図では天井部51cの上面)の全体を覆うように配設されてもよく、この面の一部のみを覆うように配設されてもよい。蓄熱ボード1は、コンテナ50の輸送条件等に合わせて、最も効率よく蓄熱を行うことができるように配設されることが望ましい。
蓄熱ボード1のコンテナ本体51への固定方法に特に制限はない。蓄熱ボード1は、コンテナ本体51の外面に着脱可能に取り付けられてもよく、着脱不能に取り付けられてもよい。
蓄熱ボード1のコンテナ本体51への固定方法としては、例えば、図示は省略するが、蓄熱ボード1及びコンテナ本体51の一方に磁石を取り付けると共に、他方に、この磁石が吸着可能な磁性体を取り付けるか、又は該他方の少なくとも一部を磁性金属により構成し、この磁石の吸着力により蓄熱ボード1をコンテナ本体51の外面に固定すること、両面テープ等の粘着材や接着剤により蓄熱ボード1をコンテナ本体51の外面に貼り付けること、又は、蓄熱ボード1の表面の凹穴9にゴムや固定金具等の掛止部材を引っ掛けるようにして蓄熱ボード1をコンテナ本体51の外面に掛止することなどが挙げられる。第10図のように、コンテナ本体51の外面に、蓄熱ボード1の凹穴9に係合可能な凸部52を設けておき、この凸部52を凹穴9に係合させることにより、蓄熱ボード1をコンテナ本体51の外面に固定するようにしてもよい。上記以外の固定方法により蓄熱ボード1をコンテナ本体51の外面に固定してもよい。
このコンテナ50は、コンテナ本体51に本発明の蓄熱ボード1を設けたものであるため、長期にわたって十分な蓄熱性能が発揮される。
なお、上記の実施の形態では、蓄熱ボード1はコンテナ本体51の外面に取り付けられているが、蓄熱ボード1は、コンテナ本体51の内面に取り付けられてもよく、コンテナ本体51の躯体(底部51a、周壁部51b及び/又は天井部51c)の内部に埋め込まれるようにして設けられていてもよい。
上記の各実施の形態は、いずれも本発明の一例を示すものであり、本発明は図示以外の形態とされてもよい。
例えば、本発明の蓄熱ボードは、上記以外の用途に使用されてもよい。
[実施例1]
第2の実施の形態(第3図)に係るシェル2Aを有した蓄熱ボード1を作製した。その際、シェル2Aの長辺方向の長さを450mmとし、短辺方向の長さを200mmとし、厚さを20mmとし、各部の肉厚T(=T)を0.8mmとし、第1の交差部10aのシェル外側面及び第2の交差部10bのシェル外側面の曲率半径Rをそれぞれ2mmとし、第1の凹穴9aの深さh及び第2の凹穴9bの深さhと底部8の肉厚Tとの和Hを20mmとし、該シェル2Aの外側の表面積Sと内側の容積Vとの比S/Vを146とした。
この実施例1においては、R /H(=R/(h+h+T))=0.10であり、R及びH(h,h及びT)は前記式(1)を満たす。
この実施例1に係る蓄熱ボード1に関し、後述の性能評価1,2を行った。結果を表1に示す。
[実施例2]
第1の実施の形態(第1,2図)に係るシェル2を有した蓄熱ボード1を作製した。その際、シェル2の長辺方向の長さを900mmとし、短辺方向の長さを200mmとし、厚さを20mmとし、各部の肉厚T(=T)を1.0mmとし、交差部10のシェル外側面の曲率半径Rを6mmとし、凹穴9aの深さhと底部8の肉厚Tとの和Hを20mmとし、該シェル2の外側の表面積Sと内側の容積Vとの比S/Vを131とした。
この実施例2においては、R /H(=R/(h+T))=0.30であり、R及びH(h及びT)は前記式(1)を満たす。
この実施例2に係る蓄熱ボード1に関し、後述の性能評価1,2を行った。結果を表1に示す。
[実施例3]
シェル2の長辺方向の長さを450mmとし、該シェル2の外側の表面積Sと内側の容積Vとの比S/Vを132としたこと以外は、実施例2と同様の蓄熱ボード1を作製し、後述の性能評価1,2を行った。結果を表1に示す。
[実施例4]
シェル2の長辺方向の長さを606mmとし、短辺方向の長さを258mmとし、厚さを24mmとし、交差部10のシェル外側面の曲率半径Rを2mmとし、凹穴9aの深さhと底部8の肉厚Tとの和Hを24mmとし、該シェル2の外側の表面積Sと内側の容積Vとの比S/Vを135としたこと以外は、実施例2と同様の蓄熱ボード1を作製し、後述の性能評価1,2を行った。結果を表1に示す。
この実施例4においては、R /H(=R/(h+T))=0.08であり、R及びH(h及びT)は前記式(1)を満たす。
[実施例5]
シェル2の外側の表面積Sと内側の容積Vとの比S/Vを144としたこと以外は、実施例4と同様の蓄熱ボード1を作製し、後述の性能評価1,2を行った。結果を表1に示す。
[実施例6]
シェル2の長辺方向の長さを600mmとし、短辺方向の長さを250mmとし、厚さを6mmとし、交差部10のシェル外側面の曲率半径Rを1mmとし、凹穴9aの深さhと底部8の肉厚Tとの和Hを6mmとし、該シェル2の外側の表面積Sと内側の容積Vとの比S/Vを450としたこと以外は、実施例2と同様の蓄熱ボード1を作製し、後述の性能評価1,2を行った。結果を表1に示す。
この実施例6においては、R /H(=R/(h+T))=0.17であり、R及びH(h及びT)は前記式(1)を満たす。
[実施例7]
シェル2の外側の表面積Sと内側の容積Vとの比S/Vを370としたこと以外は、実施例6と同様の蓄熱ボード1を作製し、後述の性能評価1,2を行った。結果を表1に示す。
[比較例1]
交差部10のシェル外側面の曲率半径Rを1mmとし、シェル2の外側の表面積Sと内側の容積Vとの比S/Vを122としたこと以外は、実施例2と同様の蓄熱ボード1を作製し、後述の性能評価1,2を行った。結果を表1に示す。
この比較例1においては、R/H(=R/(h+T))=0.05<0.06であり、R及びH(h及びT)は前記式(1)を満たさない。
<性能評価1>
実施例1〜7及び比較例1に係る各蓄熱ボードの耐久性を評価する試験として、「内部圧力変動繰り返しサイクル試験」を実施した。
この「内部圧力変動繰り返しサイクル試験」においては、蓄熱ボードの中に水を充満させ、蓄熱ボード内に50KPa及び−50KPaの圧力を交互に繰り返し負荷(1サイクル:60秒)することを18250サイクル実施した。この試験の結果、割れが発生しなかったものを表1において「○」で示し、割れが発生したものを表1において「×」で示した。
なお、この試験においては、蓄熱ボードの耐久性を50年と想定し、蓄熱ボードに充填された蓄熱材3の融解凝固は、通常、1サイクル/日で繰り返し行われることから、繰り返し負荷のサイクル数を18250サイクルとした。
<性能評価2>
実施例1〜7及び比較例1に係る各蓄熱ボードの蓄熱性能を評価するために、パラフィン系蓄熱材(融解温度30℃)を蓄熱ボードの中に充填し、蓄熱ボードを35℃雰囲気中に6時間静置し、蓄熱ボード内の蓄熱材の変化を観察した。その結果、蓄熱材の融解が良好なものを表1において「○」で示し、融解が不十分なものを表1において「×」で示した。
<総合評価>
実施例1〜7及び比較例1に係る各蓄熱ボードに関し、上記性能評価1,2のいずれも「○」であったものを表1において「○」で示し、上記性能評価1,2の一方でも「×」であったものを表1において「×」で示した。
Figure 0005845967
<考察>
表1から明らかな通り、実施例1〜7に係る蓄熱ボード1にあっては、耐久性試験において、シェル2が破損して蓄熱材3の漏れが発生することはなく、また蓄熱性能も良好であった。
1 蓄熱ボード
2,2A シェル
2a 充填口
3 蓄熱材
4,5 主板部
6 側板部
7 筒状部
8 底部
9 凹穴
20 蓄熱建築用ボード
21 建築用ボード
22 凹部
30 蓄熱パーティションボード
31 パーティションボード
40 建物
41 床
42 壁
43,44 空気流路
50 蓄熱コンテナ
51 コンテナ本体
51a 床部
51b 周壁部
51c 天井部
52 凸部

Claims (9)

  1. 中空板状のシェルと、該シェル内に充填された蓄熱材とを有した蓄熱ボードであって、
    該シェルは、
    該蓄熱ボードの両板面をそれぞれ構成した第1の主板部及び第2の主板部と、
    該第1の主板部及び第2の主板部の周縁部同士を繋いだ側板部と、
    該第1の主板部及び第2の主板部のうちの少なくとも一方の主板部の周縁部よりも中央側から他方の主板部に向かって張り出した筒状部と、
    該筒状部の張出方向の先端側を塞いだ底部と
    を有しており、
    該筒状部及び底部によって囲まれた空間は、該少なくとも一方の主板部のシェル外側面から該他方の主板部に向かって凹陥した凹穴となっている蓄熱ボードにおいて、
    該シェルのうち該筒状部の該張出方向の基端側と該少なくとも一方の主板部とが交わる交差部のシェル外側面は、該少なくとも一方の主板部のシェル外側面と該筒状部のシェル外側面とに滑らかに連なる、該シェルの外方に凸の湾曲面となっており、
    該交差部のシェル外側面の曲率半径R、及び、該少なくとも一方の主板部のシェル外側面からの該凹穴の深さと該底部におけるシェルの肉厚との和Hは、下記式(1)を満たすことを特徴とする蓄熱ボード。
    0.08≦R/H≦0.30 (1)
  2. 請求項1において、さらに、前記交差部のシェル内側面は、前記少なくとも一方の主板部のシェル内側面と前記筒状部のシェル内側面とに滑らかに連なる、該シェルの外方に凸の湾曲面となっており、
    該交差部のシェル内側面の曲率半径R、及び、前記凹穴の深さと前記底部におけるシェルの肉厚との和Hは、下記式(2)を満たすことを特徴とする蓄熱ボード。
    0.04≦R/H (2)
  3. 請求項1又は2において、前記シェルの内側の容積Vと該シェルの外側の表面積Sとが下記式(3)を満たすことを特徴とする蓄熱ボード。
    131≦S/V≦450 (3)
  4. 建築材料本体と、
    該建築材料本体に設けられた、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の蓄熱ボードと
    を備えた建築材料。
  5. 請求項4において、前記建築材料本体は建築用ボードであることを特徴とする建築材料。
  6. 請求項4において、前記建築材料本体はフローリング材であることを特徴とする建築材料。
  7. 請求項4において、前記建築材料本体はパーティションボードであることを特徴とする建築材料。
  8. 建築物の躯体の内部に設けられた、熱媒体を流通させるための熱媒体流路と、
    該熱媒体流路内に配置された、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の蓄熱ボードと
    を備えた温調構造。
  9. 被収容物を収容するためのコンテナ本体と、
    該コンテナ本体に設けられた、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の蓄熱ボードと
    を備えたコンテナ。
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