JP5845892B2 - 印刷制御装置、印刷制御プログラム - Google Patents

印刷制御装置、印刷制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、バリアブル印刷データに基づく印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる印刷制御装置および印刷制御プログラムに関する。
版を作成しその内容を転写することにより複数枚の同一内容の印刷物を生成することが基本であるオフセット印刷に対し、ダイレクトメールや請求書等、その内容の一部に住所・氏名などの可変部分を含む印刷物を生成するバリアブル印刷という印刷技術がある。たとえば、催事の案内文は共通で、氏名や住所、お勧め商品に関する記載は顧客に応じて個別に変更するといった構成のダイレクトメールを作成する際にバリアブル印刷が行われる。
バリアブル印刷は、デジタル画像処理を行うためのプリンタコントローラと、電子写真方式等によるプリンタエンジンとを組み合わせたデジタル印刷装置を用いて印刷を行うことが一般的である。
PC(パーソナルコンピュータ)などからプリンタコントローラに送るバリアブル印刷データを記述するためのプリンタ言語としては、標準化団体である「PODi(Digital Printing Initiative)」により策定されたPPML(Personalized Print Markup Language)言語が代表的である。PPMLにおいては、印刷内容を構成するための「部品」となる画像を「オブジェクト」と呼び、そのうち複数ページから参照されるオブジェクトを再利用オブジェクト(Reusable Object)と呼んで、一度のみ参照されるオブジェクト(一時利用オブジェクトと呼ぶものとする。)と区別している。
一般的なPPML言語の処理装置においては、PDF(Portable Document Format)等何らかのPDL(Page Description Language)により記述された再利用オブジェクトは、RIP(Raster Image Processing)されラスタ画像化された後にキャッシュメモリに格納され、再利用時はRIPせずにキャッシュメモリからラスタ画像が読み出される。詳細には、ページ単位の最終的な印刷画像を生成する際に、そのページに登場する一時利用オブジェクトはこの時点でRIPしラスタ画像化して合成し、そのページに登場する再利用オブジェクトについてはそのラスタ画像が既にキャッシュメモリにあればキャッシュメモリから読み出して合成し、無ければRIPして合成すると共にそのラスタ画像をキャッシュメモリに格納する、といった処理が行われる。
再利用オブジェクトのラスタ画像を格納するキャッシュメモリとしては、RAM(Random Access Memory)などの比較的高速な記憶デバイスが使用されることが一般的であるが、通常、キャッシュメモリとして割り当て可能なRAMのサイズには制限がある。そのため、典型的な処理装置においては、再利用オブジェクトのラスタ画像をある個数以上格納しようとする場合、画像圧縮を施した後に格納することが必要となり、さらに格納個数が増加して行った場合、再利用オブジェクトのラスタ画像に対し圧縮処理を施すのみでは十分でなく、HDD(Hard Disk Drive)などの大容量であるが比較的低速な記憶デバイスにスワップアウトすることが行われる。
このため、一般的にバリアブル印刷データに含まれる再利用オブジェクトの個数が増加し、ある限度を超えた場合、再利用オブジェクトのラスタ画像と一時利用オブジェクトのラスタ画像との画像合成の際に、再利用オブジェクトのラスタ画像の伸長あるいはスワップインを行う必要が発生し、やや急激に生産性が悪化する、という現象が見られる。
ところで、バリアブル印刷を実現するためのデジタル印刷装置は、印刷所に複数セット単位でシステム導入されるケースも多い。そのため、大量の印刷を分散並列印刷処理することで、ターンアラウンドタイムの縮小やスループットの向上を図る技術の確立が望まれている。
たとえば、下記特許文献1には、バリアブル印刷データに係る印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる際に、分散印刷を制御する上位装置から各印刷装置に対して、その印刷装置で必要な再利用オブジェクトのみを送信することでキャッシュメモリの有効利用を図る技術が開示されている。詳細には、印刷装置において再利用オブジェクトが必要となった際に初めてその再利用オブジェクトを上位装置からその印刷装置へ送信するようになっている。
また、下記特許文献2には、バリアブル印刷に係る複数のページの印刷を複数の印刷装置に分散させる際に、各ページの印刷を担当する印刷装置を、そのページに登場する再利用オブジェクトの内容単位に決定する技術が開示されている。たとえば、住所が「東京都」であれば分散先Aへ、住所が「神奈川県」であれば分散先Bへ送信するという様にして分散される。
特開2008−108283号公報 特開2008−225921号公報
再利用オブジェクトのラスタ画像に対する圧縮・伸張やスワップイン・スワップアウトを少なくすることが生産性の悪化を防ぐ上で重要であることは前述した通りであり、これは分散印刷を行う各印刷装置についても同様である。
引用文献1に開示の技術では、分散印刷を行う際に、各印刷装置に対してその印刷装置で必要な再利用オブジェクトのみを送信するので、各印刷装置のキャッシュメモリがその印刷装置で使用されない再利用オブジェクトによって無駄に占有されることはない。しかし、バリアブル印刷データに係る複数ページの印刷を複数の印刷装置に振分ける際の振分け方によっては、各印刷装置で必要になる再利用オブジェクトの数が多くなり、それら必要な再利用オブジェクトのラスタ画像をキャッシュするだけでもスワップアウト等が発生する場合があり、引用文献1の技術のみでは、生産性の低下を防ぐ効果は非常に限定である。
一方、引用文献2に開示の技術では、同じ再利用オブジェクトを使用する複数のページの印刷を1台の印刷装置が担当するように各ページの印刷先を決定するので、個々の印刷装置で必要な再利用オブジェクトの数は少なくなる。しかし、各印刷装置の担当する印刷ページ数が、その印刷装置への振分け基準となった再利用オブジェクトを使用するページ数に依存するため、各印刷装置に分担させる印刷量を、たとえば均等にするといったことは制御できず、分散印刷を効率的に行うことができなかった。
また、バリアブル印刷の応用例としてはダイレクトメールや保険提案書、投資信託レポート、学校成績表など、個人に関連した情報が印刷内容となるケースが多く、しばしば、一人分の印刷が複数ページで構成されるケースが見られる。たとえば、ハガキの表面に宛先住所氏名を印刷し、裏面に請求内容を印刷するような請求書の印刷では、表面と裏面を1枚の用紙に印刷する必要がある。また、1ページ目に住所・氏名、2ページ目及び3ページ目に取引明細行を印刷する銀行取引通知書の印刷においてこれら1〜3ページを後処理機によって同一封筒中に収めたい場合には、これら1〜3ページを同じ1台の印刷装置で印刷しなければ、後処理に支障が出てしまう。
このように、バリアブル印刷に係る分散印刷においては、関連する複数のページが1台の印刷装置で印刷されるようにページを振分けることが望まれる。
本発明は、上記の観点から成されたものであり、バリアブル印刷に係る複数ページの印刷を、複数の印刷装置に、各印刷装置に分担させる印刷量を制御しかつ各印刷装置で必要となる再利用オブジェクトの数が少なくなるように振分けることのできる印刷制御装置および印刷制御プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]複数回利用される再利用オブジェクトと1回のみ利用される一時利用オブジェクトと各ページにおけるそれらのレイアウト情報とを含むバリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる印刷制御装置であって、
前記バリアブル印刷データを入力する入力部と、
前記入力部から入力した前記バリアブル印刷データに基づくバリアブル印刷における印刷物の単位となる1論理レコードを構成するページ数を判定する判定部と、
前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記複数の印刷装置に分散して行わせる際に前記判定部で判定された1論理レコードを構成するページ数に基づいて前記各印刷装置に割り当てる論理レコード数を決定する分担量決定部と、
再利用オブジェクトの中から一部の論理レコードでのみ利用される再利用オブジェクトをグループ固有情報として抽出する抽出部と、
前記各印刷装置に割り当てる論理レコード数が前記分担量決定部によって決定された論理レコード数になり、かつ、同一の再利用オブジェクトを利用する複数の論理レコードがより少ない台数の印刷装置に集約されるようにして、前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記論理レコード単位に前記複数の印刷装置に振分けると共に、前記グループ固有情報のみを前記集約の対象にして、前記振分けを行う振分け部と、
を有する
ことを特徴とする印刷制御装置。
上記[1]および下記[8]に記載の発明では、入力したバリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる際に各印刷装置に割り当てるページ数を分担量決定部にて決定し、振分け部は、各印刷装置に割り当てるページ数が分担量決定部によって決定されたページ数になり、かつ、同一の再利用オブジェクトを利用する複数のページがより少ない台数の印刷装置に集約されるようにして、バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を複数の印刷装置に振分ける。
また、印刷物の単位となる1論理レコードを構成する複数ページを判定し、論理レコード単位にページの振分けを行う。これにより、1論理レコードを構成する複数のページが1台の印刷装置で印刷される。1論理レコードを構成する複数のページは、たとえば、用紙の表面ページと裏面ページ、冊子を構成する複数ページなどである。
上記発明では、再利用オブジェクトのうち、すべての論理レコードで利用されるものを除き、一部の論理レコードでのみ使用される再利用オブジェクト(グループ固有情報)を集約の対象にして振分けが行われる。
]前記振分け部は、より多くの論理レコードから利用されるグループ固有情報を利用している論理レコード群から順に、その論理レコード群に属する論理レコードがより少ない数の印刷装置に集約されるように振分ける
ことを特徴とする[]に記載の印刷制御装置。
上記発明では、より多くの論理レコードから利用されるグループ固有情報を利用している論理レコード群から順に、振分け先の印刷装置を決定する。
複数回利用される再利用オブジェクトと1回のみ利用される一時利用オブジェクトと各ページにおけるそれらのレイアウト情報とを含むバリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる印刷制御装置であって、
前記バリアブル印刷データを入力する入力部と、
前記入力部から入力した前記バリアブル印刷データに基づくバリアブル印刷における印刷物の単位となる1論理レコードを構成するページ数を判定する判定部と、
前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記複数の印刷装置に分散して行わせる際に前記判定部で判定された1論理レコードを構成するページ数に基づいて前記各印刷装置に割り当てる論理レコード数を決定する分担量決定部と、
前記各印刷装置に割り当てる論理レコード数が前記分担量決定部によって決定された論理レコード数になり、かつ、同一の再利用オブジェクトを利用する複数の論理レコードがより少ない台数の印刷装置に集約されるようにして、前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記論理レコード単位に前記複数の印刷装置に振分ける振分け部と、
を有し、
記判定部は、前記バリアブル印刷データに含まれる前記レイアウト情報から、ページ内の同じ位置に配置される一時利用オブジェクトの数を配置位置別に集計し、その最大値で、前記バリアブル印刷データに基づく印刷の総ページ数を除して得た商を、1論理レコードを構成するページ数をとして求める
ことを特徴とする印刷制御装置。
上記発明では、1論理レコードを構成するページ数を、同一の配置位置に配置される一時利用オブジェクトの登場周期で判定する。
複数回利用される再利用オブジェクトと1回のみ利用される一時利用オブジェクトと各ページにおけるそれらのレイアウト情報とを含むバリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる印刷制御装置であって、
前記バリアブル印刷データを入力する入力部と、
前記入力部から入力した前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記複数の印刷装置に分散して行わせる際に各印刷装置に割り当てるページ数を決定する分担量決定部と、
再利用オブジェクトの中から一部のページでのみ利用される再利用オブジェクトをグループ固有情報として抽出する抽出部と、
前記各印刷装置に割り当てるページ数が前記分担量決定部によって決定されたページ数になり、かつ、同一の再利用オブジェクトを利用する複数のページがより少ない台数の印刷装置に集約されるようにして、前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記複数の印刷装置に振分けると共に、前記グループ固有情報のみを前記集約の対象にして、前記振分けを行う振分け部と、
を有し、
前記振分け部は、より多くのページから利用されるグループ固有情報を利用しているページ群から順に、そのページ群に属するページがより少ない数の印刷装置に集約されるように振分ける
ことを特徴とする印刷制御装置。
上記発明では、再利用オブジェクトのうち、すべてのページで利用されるものを除き、一部のページでのみ使用される再利用オブジェクトであるグループ固有情報を集約の対象にして振分けが行われる。
上記発明では、より多くのページから利用されるグループ固有情報を利用しているページ群から順に、振分け先の印刷装置を決定する。
]情報処理装置を、
複数回利用される再利用オブジェクトと1回のみ利用される一時利用オブジェクトと各ページにおけるそれらのレイアウト情報とを含むバリアブル印刷データを入力する入力部、
前記入力部から入力した前記バリアブル印刷データに基づくバリアブル印刷における印刷物の単位となる1論理レコードを構成するページ数を判定する判定部、
前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる際に前記判定部で判定された1論理レコードを構成するページ数に基づいて前記各印刷装置に割り当てる論理レコード数を決定する分担量決定部、
再利用オブジェクトの中から一部の論理レコードでのみ利用される再利用オブジェクトをグループ固有情報として抽出する抽出部、
前記各印刷装置に割り当てる論理レコード数が前記分担量決定部によって決定された論理レコード数になり、かつ、同一の再利用オブジェクトを利用する複数の論理レコードがより少ない台数の印刷装置に集約されるようにして、前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記論理レコード単位に前記複数の印刷装置に振分けると共に、前記グループ固有情報のみを前記集約の対象にして、前記振分けを行う振分け部、
として機能するように動作させる
ことを特徴とする印刷制御プログラム。
[6]情報処理装置を、
複数回利用される再利用オブジェクトと1回のみ利用される一時利用オブジェクトと各ページにおけるそれらのレイアウト情報とを含むバリアブル印刷データを入力する入力部、
前記入力部から入力した前記バリアブル印刷データに基づくバリアブル印刷における印刷物の単位となる1論理レコードを構成するページ数を判定する判定部、
前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる際に前記判定部で判定された1論理レコードを構成するページ数に基づいて各印刷装置に割り当てる論理レコード数を決定する分担量決定部、
前記各印刷装置に割り当てる論理レコード数が前記分担量決定部によって決定された論理レコード数になり、かつ、同一の再利用オブジェクトを利用する複数の論理レコードがより少ない台数の印刷装置に集約されるようにして、前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記論理レコード単位に前記複数の印刷装置に振分ける振分け部、
として機能するように動作させ
前記判定部は、前記バリアブル印刷データに含まれる前記レイアウト情報から、ページ内の同じ位置に配置される一時利用オブジェクトの数を配置位置別に集計し、その最大値で、前記バリアブル印刷データに基づく印刷の総ページ数を除して得た商を、1論理レコードを構成するページ数として求める
ことを特徴とする印刷制御プログラム。
[7]情報処理装置を、
複数回利用される再利用オブジェクトと1回のみ利用される一時利用オブジェクトと各ページにおけるそれらのレイアウト情報とを含むバリアブル印刷データを入力する入力部、
前記入力部から入力した前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる際に各印刷装置に割り当てるページ数を決定する分担量決定部、
再利用オブジェクトの中から一部のページでのみ利用される再利用オブジェクトをグループ固有情報として抽出する抽出部、
前記各印刷装置に割り当てるページ数が前記分担量決定部によって決定されたページ数になり、かつ、同一の再利用オブジェクトを利用する複数のページがより少ない台数の印刷装置に集約されるようにして、前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記複数の印刷装置に振分けると共に、前記グループ固有情報のみを前記集約の対象にして、前記振分けを行う振分け部、
として機能するように動作させ、
前記振分け部は、より多くのページから利用されるグループ固有情報を利用しているページ群から順に、そのページ群に属するページがより少ない数の印刷装置に集約されるように振分ける
ことを特徴とする印刷制御プログラム。
本発明に係る印刷制御装置及び印刷制御プログラムによれば、バリアブル印刷に係る複数ページの印刷を、複数の印刷装置に、各印刷装置の分担する印刷量を制御しかつ各印刷装置で必要となる再利用オブジェクトの数が少なくなるように振分けることができる。これにより、分散先の各印刷装置では再利用オブジェクトのラスタ画像を格納するためのキャッシュメモリが不足して画像の圧縮やスワップアウトが行われる可能性が低く抑えられて画像合成処理が高速化され、分散印刷処理を行うことによる生産性向上効果と合わせた相乗的な印刷時間短縮効果を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る分散印刷システムのシステム構成例を示す説明図である。 クライアント端末装置の内部構成を示すブロック図である。 印刷装置の内部構成を示すブロック図である。 PPMLデータのデータ構成を概念的に示している。 ハガキダイレクトメールにおける再利用オブジェクトおよび一時利用オブジェクトの配置例を示す図である。 本発明の振分け機能の概略を簡易的に示す説明図である。 論理レコード構成ページ数判定処理を示すフローチャートである。 一時利用オブジェクトの数を配置位置別に集計するための集計テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る代表印刷装置が行う印刷ジョブの振分け処理を示すフローチャートである。 図9の続きを示すフローチャートである。 再利用オブジェクト別に参照される論理レコード数を集計した参照回数集計テーブルの一例を示す図である。 振分け機能により、再利用オブジェクト及びレイアウト記述ページの印刷装置A〜Cへ振分けた結果の一例を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る分散印刷システム10の構成例を示している。分散印刷システム10は、クライアント端末装置20と、複数の印刷装置31からなる印刷装置群30とをネットワーク集線装置4によって通信可能に接続して構成される。図1の例では、印刷装置群30は印刷装置A、印刷装置B、印刷装置Cの3台の印刷装置31により構成されている。クライアント端末装置20および印刷装置群30はネットワーク集線装置4によりLAN接続される形態となっている。
印刷装置Aは、「代表印刷装置」であり、クライアント端末装置20より投入された印刷ジョブを受け付け、その印刷ジョブを複数の分割ジョブに分割し、それぞれの分割ジョブを、印刷装置群30を構成する各印刷装置31へ転送する振分け機能を備えている。
尚、本発明は、印刷機能を持たない上記の振分け機能専用の印刷制御装置を設ける形態としてもよい。この場合、印刷装置群30を構成する各印刷装置31は印刷制御装置から分割ジョブを受信しそれを印刷する機能を具備すればよい。
図2は、クライアント端末装置20の内部構成を示している。クライアント端末装置20は、システムバス27にCPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、入力I/F23、出力I/F24、HDD(Hard Disk Drive)25、ネットワークI/F26などを接続して構成される。入力I/F23には、ユーザ操作の入力デバイスとしてキーボード23aおよびマウスなどのポインティングデバイス23bが接続されている。また、出力I/F24には各種の画面を表示するためのモニタ装置24aが接続されている。
バリアブル印刷データ作成のためのプログラム(「VDPアプリケーションプログラム」と呼ばれる)はHDD25よりRAM22にロードされ、CPU21において実行される。VDPアプリケーションプログラムはGUI(Graphical User Interface)ベースのプログラムであり、キーボード23aおよびポインティングデバイス23bが画像編集のためユーザ操作の受け付けに使用され、また画像編集の内容はモニタ装置24aにおいて随時確認可能に表示される。
画像編集終了後はVDPアプリケーションプログラムの機能によりバリアブル印刷データが生成され、生成されたバリアブル印刷データはネットワークI/F26を経由して印刷装置群30における代表印刷装置(印刷装置A)へ印刷ジョブとして投入される。
バリアブル印刷データは、文字や図形などのオブジェクトと、各ページにおけるオブジェクトのレイアウト情報などから構成される。オブジェクトには、1回のみ利用される一時利用オブジェクトと、複数回利用される再利用オブジェクトがある。ここでは、クライアント端末装置20は、再利用オブジェクトおよび一時利用オブジェクトは、各ページに1つのオブジェクトを収めたPDFファイルとし、レイアウト情報などはPPMLデータの形式としたバリアブル印刷データを作成する。
図3は、印刷装置群30を構成する印刷装置31の内部構成を示している。同図は、代表印刷装置である印刷装置Aの内部構成を示しており、ここでは、印刷装置Aについて説明する。なお、他の印刷装置B、Cも印刷装置Aと基本的な構成は同一である。相違点は後述する。
印刷装置31は、プリンタコントローラ32及びプリンタエンジン33より構成される。プリンタコントローラ32の基本的機能は、受信した印刷ジョブより印刷画像を生成しプリンタエンジン33へ転送することである。代表印刷装置Aの場合のプリンタコントローラ32はさらに、印刷ジョブを複数の分割ジョブに分割して各印刷装置に送信する振分け機能を果たす。またプリンタエンジン33の基本的機能は、プリンタコントローラ32から受信した印刷画像に基づく画像を記録紙上に形成して印刷物を生成することである。
プリンタコントローラ32は、システムバス34にCPU35、RAM36、HDD37、ネットワークI/F38、フラッシュメモリ39、VideoI/F41などを接続して構成される。
CPU35は、プリンタコントローラ32の動作を統括制御する。フラッシュメモリ39には、CPU35によって実行される各種のプログラムが格納されている。代表印刷装置Aの場合は、フラッシュメモリ39にPPMLジョブ振分け機能39a、PPMLインタプリタ機能39b、RIP機能39cなどのプログラムが格納されている。他の印刷装置B、Cの場合はPPMLジョブ振分け機能39aのプログラムは格納されず、PPMLインタプリタ機能39b、RIP機能39cのプログラムが格納されている。
RAM36は、CPU35がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリのほか、再利用オブジェクトをRIPして得たラスタ画像である再利用オブジェクト画像を記憶するキャッシュメモリである再利用オブジェクトキャッシュ36aとして使用される。
ネットワークI/F38は、クライアント端末装置20や他の印刷装置31との通信を行う。詳細には、代表印刷装置Aにおいてはクライアント端末装置20からの印刷ジョブの受信、及び他の印刷装置B、Cへの分割ジョブの送信がネットワークI/F38を経由して行われる。他の印刷装置B、Cの場合は代表印刷装置Aからの分割ジョブの受信がネットワークI/F38を経由して行われる。
HDD37は大容量かつ不揮発の記憶装置である。HDD37は受信した印刷ジョブや分割ジョブ、あるいは再利用オブジェクト画像のスワップアウトファイル37a等を格納する目的で使用される。またプリンタコントローラ32において生成された印刷画像はVideoI/F41を経由してプリンタエンジン33へ転送される。
PPMLジョブ振分け機能39aは、クライアント端末装置20から受信してHDD37に記憶されている印刷ジョブ(バリアブル印刷データ)を複数の分割ジョブに分割し、自装置を含めた各印刷装置への振分け転送を行う。
PPMLインタプリタ機能39bは、分割ジョブを解析し、印刷画像を生成する。RIP機能39cは再利用オブジェクトや一時利用オブジェクトをラスタ画像に展開する。PPMLインタプリタ機能39bは、分割ジョブの中の再利用オブジェクトを、RIP機能39cを利用してラスタ画像化して再利用オブジェクト画像を生成し、この再利用オブジェクト画像を再利用オブジェクトキャッシュ36aに格納する。
この時、再利用オブジェクトキャッシュ36aに十分な容量があれば再利用オブジェクト画像を無圧縮で格納し、十分な容量がない場合はページレイアウト記述データからの参照頻度の低い再利用オブジェクト画像より優先的に圧縮して格納する。さらに、再利用オブジェクトキャッシュ36aにある全ての再利用オブジェクト画像を圧縮しても容量オーバーする場合は、ページレイアウト記述データからの参照頻度の低い再利用オブジェクト画像より優先的にスワップアウトファイル37aとして書き出してHDD37に格納し、再利用オブジェクトキャッシュ36aから削除する。
次に、PPMLインタプリタ機能39bは、各ページの一時利用オブジェクトはRIP機能39cを利用してラスタ画像化し、当該ページから参照される再利用オブジェクト画像は再利用オブジェクトキャッシュ36aから取得し、これらの画像をページレイアウト記述データに従う配置位置に合成して各ページの印刷画像を生成する。
プリンタエンジン33は、たとえば、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、電子写真方式のプリンタエンジンとして構成されている。プリンタエンジン33はインクジェット方式や、他の方式でもかまわない。
図4は、PPMLデータのデータ構成を概念的に示している。標準的なPPMLデータ50は、再利用オブジェクト記述部51とページレイアウト記述部52に分かれて構成される。再利用オブジェクト記述部51には、再利用オブジェクトの記述が羅列されている。ここでは、PDF等のオブジェクトファイルの何ページ目からどのような矩形を切り出すかを示す情報が記述される。詳細には、ページ情報と、矩形の原点寄り左下座標(x1,y1)及び右上座標(x2,y2)が記述される。またその再利用オブジェクトの名称が記述されている。
ページレイアウト記述部52には、各ページのレイアウト情報が記述されている。通常は1つのページレイアウト記述は複数のオブジェクト記述から成る。オブジェクト記述は、再利用オブジェクト参照の場合と、一時利用オブジェクト記述の場合がある。前者の場合は、参照する再利用オブジェクトの名称、及びページ内での配置位置(x,y)を情報として持つ。また一時利用オブジェクト記述の場合は、オブジェクトファイル切り出しページ、切り出し矩形(x1,y1, x2,y2)、及び配置位置(x3,y3)が記述されている。切り出し矩形(x1,y1, x2,y2)のうち(x1,y1)は切り出し矩形の原点寄り左下座標を(x2,y2)は右上座標を示している。
次に、PPMLデータの論理レコードについて説明する。
「論理レコード」とは「バリアブル印刷物を構成する一単位」を意味する。個人毎に内容が可変となるような種類のバリアブル印刷物であれば、1個人に関連した印刷ページ(あるいは印刷ページ群)を指して1論理レコードとする。
たとえば、ハガキの表面に宛先・住所・氏名を印刷し、裏面に請求内容を印刷するような請求書の例では、表面裏面を合わせた印刷ページが1論理レコードとなる。この例の場合「1論理レコードは2ページの印刷内容により構成される」という様に用いるものとする。また、別の例を挙げると、1ページ目に住所・氏名、2ページ目及び3ページ目に取引明細行を印刷する銀行取引通知書であれば、1論理レコードは3ページの印刷内容により構成されることになる。1論理レコードを構成するページ数は、1以上の任意の整数を取り得る。
バリアブル印刷では、上記の例のように論理レコード単位で同一用紙の表面/裏面に印刷されたり、あるいは印刷後、後処理機により論理レコード単位で同一封筒中に格納されたりすることが通常である。このため、バリアブル印刷を複数の印刷装置で分散並列処理する場合には、1つの論理レコードに含まれる印刷データは必ず隣接した形で同一の印刷装置へ送信されなければならない。
次に、バリアブル印刷物そのものに着目した場合のPPMLデータのデータ構成上の特徴に関して説明する。
既に述べた通り、再利用オブジェクトは、一時利用オブジェクトと異なり複数のページから参照されることを前提とするものであるが、この再利用オブジェクトはさらに「論理レコード毎に必ず現れるもの」と「論理レコード毎に必ず現れるとは限らないもの」に分けることができる。
典型的なPPMLデータでは、「論理レコード毎に必ず現れる再利用オブジェクト」は、たとえば、文書の枠罫線のようなものが考えられる。また「論理レコード毎に必ず現れるとは限らない再利用オブジェクト」は特定のグループ(たとえば、個人群)に割り当てられる情報に対応したものである。また「一時利用オブジェクト」は特定個人(あるいは特定番号など)に対応した情報であることが多い。この意味で、これらをそれぞれ順に、「共通情報」、「グループ固有情報」、「完全バリアブル情報」と呼ぶことにする。
図5に示すハガキダイレクトメールの例に沿って具体的に示す。この例では、ハガキ60の表面61と裏面62とで印刷物の1単位となっており、2ページにより1論理レコードが構成されている。「論理レコード毎に必ず現れる再利用オブジェクト」である共通情報としては、郵便番号枠罫線63、ハガキ裏面枠罫線64及び案内文65がある。また「論理レコード毎に必ず現れるとは限らない再利用オブジェクト」であるグループ固有情報としては、お薦め商品画像66がある。
本例における「お薦め商品画像」はダイレクトメール宛先顧客の過去の購買履歴等に基づき割り当てられるものであり、特定顧客グループに対し1つ割り当てられる情報に対応している。またこの例のうち再利用オブジェクトでないものには、郵便番号67、住所68、宛名69があり、これらは各顧客固有の情報である。
図6は、上述したPPMLデータの構成上の特徴(特にグループ固有情報)を利用したジョブの振分け方式の概略例を示している。本振分け処理はPPMLジョブ振分け機能39aにおいて実行されるものであるが、ここでは先ず、単純な例により振分けの概要を説明する。
図6において、投入された印刷ジョブ70は、再利用オブジェクト記述として、再利用オブジェクトa、b、cの3個の記述を含んでいる。またページレイアウト記述は12ページ分の記述から構成されている。この印刷ジョブでは、1論理レコードを構成するページ数は「2」であり、ページ1とページ2、ページ3とページ4、ページ5とページ6、……、ページ11とページ12、のように奇数ページとそれに続く偶数ページの2ページずつがそれぞれ1論理レコードを成している。
本例では、各論理レコードの偶数ページにおいて再利用オブジェクトを参照している。図6では、たとえば「参照a」の記載は、再利用オブジェクトaを参照していることを示すものとする。なお、1論理レコードを構成するページ数の判定方法については後述する。
まず、この印刷ジョブに係る印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる際に各印刷装置に割り当てるべきページ数を決定する。ここでは、各印刷装置に論理レコード単位でかつ印刷量が均等になるようにページを割り当てるものとする。そのため、総ページ数を1論理レコードのページ数で除して、論理レコードの総数を求め、この論理レコードの総数を印刷装置の台数で除して、1台当たりに割り当てる論理レコード数を求める。
本例の印刷ジョブは、総ページ数が12ページで1論理レコードが2ページなので、6個(12÷2=6)の論理レコードで構成されている。また本例の印刷装置群30は3台の印刷装置A、B、Cで構成されるため、各印刷装置へ均等な印刷量となるようにかつ論理レコード単位に振分けるとすると、それぞれの印刷装置に割り当てるべき論理レコード数は、6÷3=2より、「2」になる。ページ数で言えば4ページずつ割り振ることになる。
次に、各印刷装置に割り当てる論理レコード数を上記で定めた数にしつつ、同一の再利用オブジェクトを利用する複数の論理レコードがより少ない台数の印刷装置に集約されるようにして、各論理レコードを複数の印刷装置に振分ける。
本例では、再利用オブジェクトaはページ1と2の論理レコードと、ページ5と6の論理レコードと、ページ11と12の論理レコードの3つの論理レコードより参照されているため、このうちの2つの論理レコード(本例ではページ1と2の論理レコードと、ページ5と6の論理レコード)に対応するページレイアウト記述と、再利用オブジェクトaの記述とを含む分割ジョブ71を生成し、これを印刷装置Aに振分ける。
また、再利用オブジェクトcは2つの論理レコード(ページ7と8の論理レコードと、ページ9と10の論理レコード)より参照されており、1台の印刷装置に振分けるべき論理レコード数と一致する。そこで、再利用オブジェクトcを参照する2つの論理レコードに対応するページレイアウト記述と再利用オブジェクトcの記述とを含む分割ジョブ72を生成し、これを印刷装置Bに振分ける。
最後に、再利用オブジェクトaを参照する残り1つの論理レコードに対応するページレイアウト記述および再利用オブジェクトbを参照する論理レコードに対応するページレイアウト記述と、再利用オブジェクトaおよび再利用オブジェクトbに対する記述とを含む分割ジョブ73を生成し、これを印刷装置Cに振分ける。
以上のような振分け処理を行った結果、各印刷装置A〜Cに対して振分けられた再利用オブジェクトの数は、印刷装置A及び印刷装置Bに関しては最少数の「1」であり、印刷装置Cに関してのみ、端数発生の結果として「2」となっており、いずれも元データにおける再利用オブジェクト数の「3」より少ない数値となっている。
このように、各印刷装置に割り当てる論理レコード数が予め定めた印刷量(上記の例では均等)になるように制御し、かつ、同一の再利用オブジェクトを参照する複数の論理レコードがより少ない台数の印刷装置に集約されるようにして、印刷ジョブを複数の印刷装置に振分けるので、それぞれの印刷装置でキャッシュメモリに格納する再利用オブジェクトの数を少なくすることができる。その結果、各印刷装置において、再利用オブジェクト画像の圧縮やスワップアウトが生じ難くなり、その分、印刷処理時間を短縮することができる。
次に、1論理レコードを構成するページ数の判定方法について説明する。
この判定では、PPMLデータのレイアウト記述部を走査して、ページ内の同じ位置に配置される一時利用オブジェクトの数を配置位置別に集計し、その最大値で、バリアブル印刷データに基づく印刷の総ページ数を除して得た商を、1論理レコードを構成するページ数として求める。
一時利用オブジェクトによりこの判定を行う理由は、例えば枠罫線やページ背景画像等の再利用オブジェクトであれば1論理レコード中の異なるページにおいて共通のものが使用される可能性が考えられるが、住所や氏名等の一時利用オブジェクトであれば、1論理レコード中の異なるページで共通のものが使用されることは有り得ない。また、住所や氏名などの一時利用オブジェクトは、すべての論理レコードで同じ位置に配置されると想定される、ことによる。
図7は、1論理レコードを構成するページ数を判定する論理レコード構成ページ数判定処理のフローチャートである。図8は、一時利用オブジェクトの数を配置位置別に集計するための集計テーブル80を示している。
代表印刷装置AにおいてPPMLジョブ振分け機能39aを実行するCPU35がこの処理を行う。まず、CPU35は、PPMLデータのページレイアウト記述部の先頭より順に要素を取得する(ステップS101)。要素はページレイアウト記述部内の1単位となる記述である。
要素を取得できた場合は(ステップS102;No)、これが「ページ要素」、すなわち、各ページのページ記述の先頭に現れる記述であるか否かを判定する(ステップS103)。取得した要素がページ要素である場合は(ステップS103;Yes)、ページカウンタを+1してカウントアップし(ステップS104)、ステップS101へ戻り、次の要素の取得処理を行う。
一方、取得した要素がページ要素でない場合は(ステップS103;No)、その要素が一時利用オブジェクトの記述か否かを判断する(ステップS105)。取得した要素が一時利用オブジェクトの記述でない、すなわち再利用オブジェクトの記述であった場合は(ステップS105;No)、何も行わず直ちにステップS101に戻り、次の要素の取得処理を行う。
取得した要素が一時利用オブジェクトであった場合は(ステップS105;Yes)、その一時利用オブジェクトと同じ配置位置の配置情報が集計テーブルに登録済みか否かの判定を行う(ステップS106)。登録済みであれば(ステップS106;Yes)、当該の配置位置の配置情報に対応する出現回数を+1だけカウントアップして(ステップS107)、ステップS101へ戻り、次の要素の取得処理を行う。
登録済みでない場合は(ステップS106;No)、当該の配置位置の配置情報を新規テーブル要素として集計テーブル80に登録し、対応する出現回数を「1」にして(ステップS108)、ステップS101へ戻り、次の要素の取得処理を行う。
ステップS101の処理で、次の要素を取得できなかった場合は、ページレイアウト記述部の全記述の走査が終了したと判断し(ステップS102;Yes)、ステップS109へ移行する。
ステップS109では、集計テーブル80に登録されている出現回数の中の最大値である配置情報最大出現回数を求め、全ページ数を配置情報最大出現回数により除算することで、1論理レコードを構成するページ数である論理レコード構成ページ数LPを算出して、本処理を終了する。
次に、印刷ジョブの振分け処理を詳細に説明する。
図9、図10は、印刷ジョブの振分け処理を示すフローチャートである。代表印刷装置AにおいてPPMLジョブ振分け機能39aを実行するCPU35がこの処理を行う。まず、CPU35は、図7に示した論理レコード構成ページ数判定処理を行って(ステップS201)、1論理レコードを構成するページ数である論理レコード構成ページ数を取得する。
次に、各印刷装置へ送信すべき論理レコード数を算出する(ステップS202)。ここで、総ページ数が200ページの印刷ジョブを例として挙げる。また、この印刷ジョブの論理レコード構成ページ数が「2」と判定されたものとし、印刷装置A〜Cに分散処理するものとする。この場合、1台の印刷装置へ送信すべき論理レコード数は、200÷2÷3=33.333…となるが、これを整数化し、印刷装置Aおよび印刷装置Bへはそれぞれ33個の論理レコードを、印刷装置Cへは34個の論理レコードを分担させるものとする。
次に、PPMLデータを走査し、各再利用オブジェクトについて、その再利用オブジェクトが幾つの論理レコードから参照されているかを表す参照回数を計数し、再利用オブジェクト毎の参照回数を登録した参照回数集計テーブル90(図11参照)を作成する(ステップS203)。さらに、参照回数集計テーブル90を、参照回数の多い順にソートする(ステップS204)。
本例では、図11に示すように、a、b、c、d、e、fの6個の再利用オブジェクトが検出され、それぞれの参照回数(参照する論理レコードの数)が100回、100回、43回、27回、18回、12回であったものとして説明を進める。
以後は、参照回数集計テーブル90に登録されている6個の再利用オブジェクトを参照回数の多いものから順に1つずつ処理しながら、各再利用オブジェクトおよびそれを参照するページ記述を論理レコード単位に印刷装置へ振分ける処理を行う。
詳細には、まず、CPU35は、未処理の再利用オブジェクトが残っているかを調べ(ステップS205)、すべての再利用オブジェクトについて処理が終了したならば(ステップS205;No)、本処理を終了する(END)。
未処理の再利用オブジェクトが残っている場合は(ステップS205;Yes)、未処理の再利用オブジェクトの中で参照回数の最も多いものを判定対象の再利用オブジェクトとして選択する(ステップS206)。
次に、この選択した判定対象の再利用オブジェクトが全ての論理レコードから参照されているか否か、つまり「共通情報」であるか否かの判定を行う(ステップS207)。具体的には、この再利用オブジェクトに対する参照回数が、当該印刷ジョブの論理レコードの総数、すなわち例示している印刷ジョブの場合であれば「100」に一致しているか否かにより判定する。図11に示す参照回数集計テーブル90に係る印刷ジョブの場合は、再利用オブジェクトa及び再利用オブジェクトbが当該条件に合致すると判定される。
判定対象の再利用オブジェクトが共通情報であると判定された場合(ステップS207;Yes)、その再利用オブジェクトを、全ての印刷装置へ送信する必要のある共通情報として登録して(図12参照)、ステップS205に戻り、処理を継続する。
判定対象の再利用オブジェクトが共通情報でない場合(ステップS207;No)、この再利用オブジェクトはグループ固有情報であるため、図10に示すステップS208からS211の処理対象になる。図11の参照回数集計テーブル90の場合、再利用オブジェクトc、d、e、fはグループ固有情報であり、これらの再利用オブジェクトc〜fの参照回数の合計は「100」になっている。グループ固有情報については、それぞれを参照するレイアウト記述ページを含む論理レコードが、できるだけ少数の印刷装置に集約される形で振分ける。
詳細には、残りの割り当て可能論理レコード数が判定対象の再利用オブジェクトの参照回数以上の印刷装置が存在するか否かを判定する(ステップS208)。残りの割り当て可能論理レコード数が判定対象の再利用オブジェクトの参照回数以上の印刷装置が存在する場合は(ステップS208;Yes)、その印刷装置を振分け先に決定する。
なお、残りの割り当て可能論理レコード数が判定対象の再利用オブジェクトの参照回数以上の印刷装置が複数存在する場合は、その中で残りの割り当て可能論理レコード数の最も少ないものを振分け先に選択する。
そして、この振分け先に対し、判定対象の再利用オブジェクトを参照する論理レコードのすべてを割り当て、その数だけ、振分け先の印刷装置の残り割り当て可能論理レコード数を減算して(ステップS211)、ステップS205に戻り、次の判定対象について処理を行う。
残りの割り当て可能論理レコード数が判定対象の再利用オブジェクトの参照回数以上の印刷装置が存在しない場合は(ステップS208;No)、残りの割り当て可能論理レコード数が最大の印刷装置に、その残りの割り当て可能論理レコード数に等しい数の論理レコードを割り当てる。さらに、その割り当てた数だけ、この印刷装置の残り割り当て可能論理レコード数および当該再利用オブジェクトの参照回数をそれぞれ減算する(ステップS209)。
次に、残りの割り当て論理レコード数が判定対象の再利用オブジェクトの減算後の参照回数(残り参照回数とする)以上の印刷装置が存在するか否かを判定する(ステップS210)。
残りの割り当て論理レコード数が判定対象の再利用オブジェクトの残り参照回数以上の印刷装置が存在しない場合は(ステップS210;No)、ステップS209に戻って処理を繰り返す。
残りの割り当て可能論理レコード数が判定対象の再利用オブジェクトの残り参照回数以上の印刷装置が存在する場合は(ステップS210;Yes)、その印刷装置を次の振分け先にする。なお、残りの割り当て可能論理レコード数が判定対象の再利用オブジェクトの残り参照回数以上の印刷装置が複数存在する場合は、その中で残りの割り当て可能論理レコード数の最も少ないものを振分け先に選択する。
次の振分け先となった印刷装置に対し、判定対象の再利用オブジェクトの残り参照回数全部に対応する論理レコードを割り当て、その数だけ、振分け先の印刷装置の残り割り当て可能論理レコード数を減算する(ステップS211)。これにより、当該再利用オブジェクトの残り参照回数は「0」になるので、ステップS205に戻り、次の再利用オブジェクトに関する割り当て処理を行う。
図11に示す参照回数集計テーブル90に登録されている再利用オブジェクトcの場合、ステップS209において、印刷装置Aに対して43個のうちの33個の論理レコードを割り当てる。そして、再利用オブジェクトcの参照回数に対して「43−33=10」の減算処理が行われる。この減算の結果、再利用オブジェクトaの残り参照回数は「10」となる。すなわち、再利用オブジェクトaを参照する未割り当ての論理レコードが10個残っている。また、印刷装置Aの残り割り当て可能論理レコード数は、「33」が減算されて「0」になる。
さらに再利用オブジェクトcの場合、続くステップS210において、その残り参照回数の全部を印刷装置Bに割り当て可能と判定される。そして、次のステップS211において、印刷装置Bの残り割り当て可能論理レコード数に対して「33−10=23」の減算を行い、また再利用オブジェクトcの残り参照回数から「10」を減算する処理を行う。
この結果、印刷装置Bにおける残り割り当て可能論理レコード数は「23」となり、再利用オブジェクトcの残り参照回数は「0」になる。これにより再利用オブジェクトcに係る論理レコードの振分け処理は完了となり、ステップS205に戻って次の再利用オブジェクトに関する処理が行われる。
本例の場合は、次の判定対象は再利用オブジェクトdになる。再利用オブジェクトdの参照回数は「27」であり、現時点で論理レコードが振分けられていない印刷装置Cの残り割り当て可能論理レコード数は「34」なので、ステップS208で「Yes」の判定となる。その結果、再利用オブジェクトdを参照する27個の論理レコードはすべて印刷装置Cへ振分けられ、再利用オブジェクトdの残り参照回数は「27−27=0」となり、印刷装置Cにおける残り割り当て可能論理レコード数は「34−27=7」の減算が行われて「7」になる(ステップS211)。再利用オブジェクトdについての処理は残り参照回数が「0」になったのでこれで完了し、ステップS205に戻って次の再利用オブジェクトに関する処理が行われる。
同様にして、再利用オブジェクトe、再利用オブジェクトfについて順に振分けを行う。これらに関しても同一のアルゴリズムに基づき振分けを行うことになるため、その説明は省略する。
例示の印刷ジョブに関し、全ての再利用オブジェクト記述を走査して振分け処理を終えた結果、図12に示すように、再利用オブジェクト及びレイアウト記述ページが各印刷装置A〜Cに振分けられる。
たとえば、図12における「c(33)」の記述は、再利用オブジェクトcを参照する33個の論理レコードが振分けられたことを示す。また、「d(0)」の記述は、再利用オブジェクトdを参照する論理レコードが振分けられていないことを示す。この場合、再利用オブジェクトd自体も振分ける必要がない。図12の例では、グレーの網掛け表示となっている部分は該当の再利用オブジェクトを参照する論理レコードが振分けられていない部分である。たとえば、印刷装置Aの場合、グループ固有情報の中では再利用オブジェクトcのみが必要になっている。
このように、同一の再利用オブジェクトを参照する論理レコードがなるべく少ない印刷装置に集約するように振分けることで、各印刷装置のキャッシュメモリに格納される再利用オブジェクト画像を少なくすることができる。その結果、各印刷装置において、再利用オブジェクト画像の圧縮やスワップアウトが生じ難くなり、その分、印刷処理時間を短縮することができる。さらに、上記の集約を行いつつ、各印刷装置への印刷量を、均等にするなど、目標とする比率で印刷を分担させることができるので、集約による時間短縮効果と相乗し、分散印刷による印刷時間の短縮効果を高めることができる。
また、論理レコード単位に振分けるので、ひと纏まりに印刷すべき複数ページが1台の印刷装置で印刷され、1枚の用紙の表裏への印刷や複数ページに対する後処理を適切に行うことができる。
本発明の集約による効率的な振分けを意識せずに、ランダムに各印刷装置にレイアウト記述ページと再利用オブジェクトを振分けた場合、最悪ケースとして、図12のグレー網掛けの部分が全くない場合、すなわち、再利用オブジェクトの送信を省略できるケースがまったく発生しない場合も生じ得る。これに対し、本実施の形態の図12に示す例では、再利用オブジェクトc〜fの各グループ固有情報と印刷装置との組み合わせにおいて、ケース数にして6ケース、全体に対する比率として、6/12=50%の再利用オブジェクトの送信の省略が実現される。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、論理レコードを単位にページを振分けるようにしたが、ページ単位に振分けを行っても良い。たとえば、一人分が1ページであることが決まっているバリアブル印刷の場合、論理レコードを構成するページ数を判定せずに、ページ単位で振分けを行ってもよい。
実施の形態では、印刷量を複数の印刷装置にほぼ均等に割り当てる場合を例示したが、必ずしも均等に割り当てなくてもよい。たとえば、各印刷装置を印刷処理速度やキャッシュメモリの容量、割り当てるオブジェクトのサイズなどに応じて重み付けし、その重みに応じてそれぞれの印刷装置に分担させる印刷量(論理レコード数やページ数)を増減させてもよい。
実施の形態の図6や図9、図10のフローチャートで示した振分け方法は、バリアブル印刷で頻繁に生じる印刷パターンに対応したものであり、振分け方法はこれに限定されるものではない。同じ再利用オブジェクトを利用する論理レコードやページが、なるべく少ない印刷装置に集約されるように振分ける方式であれば、本発明に含まれる。
実施の形態では、印刷ジョブを複数の分割ジョブに分割して各印刷装置に送信する振分け機能を代表印刷装置Aが備える構成を示したが、本発明は、印刷機能を持たずに振分け機能を実行する印刷制御装置とされてもよい。
本発明の実施の形態では、バリアブル印刷データの形式としてPPMLデータを用いる例を示したが、これに限定されるものではなく、再利用オブジェクトと一時利用オブジェクトを特定でき、かつそれらのページ内での配置を定義できる記述方式であれば他の記述方式であってもよい。
1論理ページを構成するページ数の判定は、実施の形態で例示した方法に限定されない。たとえば、1論理ページを構成するページ数を明示する情報がバリアブル印刷データに予め含まれている場合は、それを参照することで1論理ページを構成するページ数を取得してもよい。
4…ネットワーク集線装置
10…分散印刷システム
20…クライアント端末装置
21…CPU
22…RAM
23…入力I/F
23a…キーボード
23b…ポインティングデバイス
24…出力I/F
24a…モニタ装置
25…HDD
26…ネットワークI/F
27…システムバス
30…印刷装置群
31…印刷装置(A、B、C)
32…プリンタコントローラ
33…プリンタエンジン
34…システムバス
35…CPU
36…RAM
36a…再利用オブジェクトキャッシュ
37…HDD
37a…スワップアウトファイル
38…ネットワークI/F
39…フラッシュメモリ
39a…PPMLジョブ振分け機能
39b…PPMLインタプリタ機能
39c…RIP機能
41…VideoI/F
50…PPMLデータ
51…再利用オブジェクト記述部
52…ページレイアウト記述部
60…ハガキ
61…表面
62…裏面
63…郵便番号枠罫線
64…ハガキ裏面枠罫線
65…案内文
66…お薦め商品画像
67…郵便番号
68…住所
69…宛名
70…印刷ジョブ
71、72、73…分割ジョブ
80…集計テーブル
90…参照回数集計テーブル

Claims (7)

  1. 複数回利用される再利用オブジェクトと1回のみ利用される一時利用オブジェクトと各ページにおけるそれらのレイアウト情報とを含むバリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる印刷制御装置であって、
    前記バリアブル印刷データを入力する入力部と、
    前記入力部から入力した前記バリアブル印刷データに基づくバリアブル印刷における印刷物の単位となる1論理レコードを構成するページ数を判定する判定部と、
    前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記複数の印刷装置に分散して行わせる際に前記判定部で判定された1論理レコードを構成するページ数に基づいて前記各印刷装置に割り当てる論理レコード数を決定する分担量決定部と、
    再利用オブジェクトの中から一部の論理レコードでのみ利用される再利用オブジェクトをグループ固有情報として抽出する抽出部と、
    前記各印刷装置に割り当てる論理レコード数が前記分担量決定部によって決定された論理レコード数になり、かつ、同一の再利用オブジェクトを利用する複数の論理レコードがより少ない台数の印刷装置に集約されるようにして、前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記論理レコード単位に前記複数の印刷装置に振分けると共に、前記グループ固有情報のみを前記集約の対象にして、前記振分けを行う振分け部と、
    を有する
    ことを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記振分け部は、より多くの論理レコードから利用されるグループ固有情報を利用している論理レコード群から順に、その論理レコード群に属する論理レコードがより少ない数の印刷装置に集約されるように振分ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 複数回利用される再利用オブジェクトと1回のみ利用される一時利用オブジェクトと各ページにおけるそれらのレイアウト情報とを含むバリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる印刷制御装置であって、
    前記バリアブル印刷データを入力する入力部と、
    前記入力部から入力した前記バリアブル印刷データに基づくバリアブル印刷における印刷物の単位となる1論理レコードを構成するページ数を判定する判定部と、
    前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記複数の印刷装置に分散して行わせる際に前記判定部で判定された1論理レコードを構成するページ数に基づいて前記各印刷装置に割り当てる論理レコード数を決定する分担量決定部と、
    前記各印刷装置に割り当てる論理レコード数が前記分担量決定部によって決定された論理レコード数になり、かつ、同一の再利用オブジェクトを利用する複数の論理レコードがより少ない台数の印刷装置に集約されるようにして、前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記論理レコード単位に前記複数の印刷装置に振分ける振分け部と、
    を有し、
    前記判定部は、前記バリアブル印刷データに含まれる前記レイアウト情報から、ページ内の同じ位置に配置される一時利用オブジェクトの数を配置位置別に集計し、その最大値で、前記バリアブル印刷データに基づく印刷の総ページ数を除して得た商を、1論理レコードを構成するページ数として求める
    ことを特徴とする印刷制御装置。
  4. 複数回利用される再利用オブジェクトと1回のみ利用される一時利用オブジェクトと各ページにおけるそれらのレイアウト情報とを含むバリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる印刷制御装置であって、
    前記バリアブル印刷データを入力する入力部と、
    前記入力部から入力した前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記複数の印刷装置に分散して行わせる際に各印刷装置に割り当てるページ数を決定する分担量決定部と、
    再利用オブジェクトの中から一部のページでのみ利用される再利用オブジェクトをグループ固有情報として抽出する抽出部と、
    前記各印刷装置に割り当てるページ数が前記分担量決定部によって決定されたページ数になり、かつ、同一の再利用オブジェクトを利用する複数のページがより少ない台数の印刷装置に集約されるようにして、前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記複数の印刷装置に振分けると共に、前記グループ固有情報のみを前記集約の対象にして、前記振分けを行う振分け部と、
    を有し、
    前記振分け部は、より多くのページから利用されるグループ固有情報を利用しているページ群から順に、そのページ群に属するページがより少ない数の印刷装置に集約されるように振分ける
    ことを特徴とする印刷制御装置。
  5. 情報処理装置を、
    複数回利用される再利用オブジェクトと1回のみ利用される一時利用オブジェクトと各ページにおけるそれらのレイアウト情報とを含むバリアブル印刷データを入力する入力部、
    前記入力部から入力した前記バリアブル印刷データに基づくバリアブル印刷における印刷物の単位となる1論理レコードを構成するページ数を判定する判定部、
    前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる際に前記判定部で判定された1論理レコードを構成するページ数に基づいて前記各印刷装置に割り当てる論理レコード数を決定する分担量決定部、
    再利用オブジェクトの中から一部の論理レコードでのみ利用される再利用オブジェクトをグループ固有情報として抽出する抽出部、
    前記各印刷装置に割り当てる論理レコード数が前記分担量決定部によって決定された論理レコード数になり、かつ、同一の再利用オブジェクトを利用する複数の論理レコードがより少ない台数の印刷装置に集約されるようにして、前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記論理レコード単位に前記複数の印刷装置に振分けると共に、前記グループ固有情報のみを前記集約の対象にして、前記振分けを行う振分け部、
    として機能するように動作させる
    ことを特徴とする印刷制御プログラム。
  6. 情報処理装置を、
    複数回利用される再利用オブジェクトと1回のみ利用される一時利用オブジェクトと各ページにおけるそれらのレイアウト情報とを含むバリアブル印刷データを入力する入力部、
    前記入力部から入力した前記バリアブル印刷データに基づくバリアブル印刷における印刷物の単位となる1論理レコードを構成するページ数を判定する判定部、
    前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる際に前記判定部で判定された1論理レコードを構成するページ数に基づいて各印刷装置に割り当てる論理レコード数を決定する分担量決定部、
    前記各印刷装置に割り当てる論理レコード数が前記分担量決定部によって決定された論理レコード数になり、かつ、同一の再利用オブジェクトを利用する複数の論理レコードがより少ない台数の印刷装置に集約されるようにして、前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記論理レコード単位に前記複数の印刷装置に振分ける振分け部、
    として機能するように動作させ
    前記判定部は、前記バリアブル印刷データに含まれる前記レイアウト情報から、ページ内の同じ位置に配置される一時利用オブジェクトの数を配置位置別に集計し、その最大値で、前記バリアブル印刷データに基づく印刷の総ページ数を除して得た商を、1論理レコードを構成するページ数として求める
    ことを特徴とする印刷制御プログラム。
  7. 情報処理装置を、
    複数回利用される再利用オブジェクトと1回のみ利用される一時利用オブジェクトと各ページにおけるそれらのレイアウト情報とを含むバリアブル印刷データを入力する入力部、
    前記入力部から入力した前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を複数の印刷装置に分散して行わせる際に各印刷装置に割り当てるページ数を決定する分担量決定部、
    再利用オブジェクトの中から一部のページでのみ利用される再利用オブジェクトをグループ固有情報として抽出する抽出部、
    前記各印刷装置に割り当てるページ数が前記分担量決定部によって決定されたページ数になり、かつ、同一の再利用オブジェクトを利用する複数のページがより少ない台数の印刷装置に集約されるようにして、前記バリアブル印刷データに基づく複数ページの印刷を前記複数の印刷装置に振分けると共に、前記グループ固有情報のみを前記集約の対象にして、前記振分けを行う振分け部、
    として機能するように動作させ、
    前記振分け部は、より多くのページから利用されるグループ固有情報を利用しているページ群から順に、そのページ群に属するページがより少ない数の印刷装置に集約されるように振分ける
    ことを特徴とする印刷制御プログラム。
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