JP5845527B2 - オーステナイト系ステンレス鋼製携帯型電子機器外装部材およびその製造方法 - Google Patents

オーステナイト系ステンレス鋼製携帯型電子機器外装部材およびその製造方法 Download PDF

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本発明は、過酷な冷間鍛造によっても内部割れの発生がなく、かつ、高強度、非磁性および生産性に優れるオーステナイト系ステンレス鋼製携帯型電子機器外装部材に関する。
携帯型電子機器外装部材は、小型軽量化および意匠性のため、複雑形状を呈し、過酷な冷間鍛造後、切削加工により製造されることが多用されるようになった。これらの部材には、地磁気センサー等に悪影響を及ぼさないため非磁性が要求されるとともに外装部材としての強度も要求される。
このような用途には、従来、SUS304が使用されてきたが、SUS304は加工硬化が大きいため、最終部材形状に近い形での冷間鍛造ができないばかりでなく、金型負荷が大きく、最終形状が複雑な場合、冷間鍛造後、焼鈍による軟質化を繰り返す必要があった。さらに、切削加工での切削代が大きくなり量産性に課題が生じていた。また、冷間鍛造ままでは、加工誘起マルテンサイト相が生成しているため、非磁性要求には答えることができなかった。非磁性要求に答える場合、最終製品を焼鈍し溶体化する必要があるが、焼鈍後には部材強度が軟質になり、強度要求を満足することができない。
冷間鍛造用途には、加工誘起マルテンサイト変態しにくい安定オーステナイト単相系ステンレス鋼が用いられることがある。しかしながら、これらの鋼は、加工硬化が小さいため、高強度を得るためには、過酷な冷間鍛造による方法しかなく、さらに過酷な冷間鍛造を行うと内部割れが生じやすい。特開2008−208430には、Bを添加した冷間鍛造性に優れる安定オーステナイト系ステンレス鋼が示されているが、通常の熱間圧延よりも、高温加熱、高温仕上圧延温度が必要であり、従来の鋼板用の熱間圧延では実現が難しいばかりでなく、冷間鍛造品の内部割れも回避できない。
特開2002−371339では、オーステナイト安定度およびSFEを規制し、非金属介在物の70質量%以上がSiO:15質量%以上、Al:40質量%以下の組成をもつMnO−SiO−Al系介在物で占められるように、介在物制御した加工性、冷間鍛造性に優れた軟質ステンレス鋼が開示されてある。しかしながら、拡開先先端の微小クラックの発生は抑えられるもの、より過酷な冷間鍛造で生じる内部割れの防止までには至っていないし、必要とする強度も得られていない。
本発明者らは、鍛造品内部で生じる内部割れに関して、検討を進めた。その結果、内部割れの起点となるものは、特開2002−371339の微小クラックと同じくAl系もしくはTiN系の比較的硬質な介在物であることが分かった。Al系の介在物は、以前から、加工性を阻害するとともに、バフ研磨仕上げ時の表面結果の原因となることが知られている。特開平4−99215ではAl系介在物を抑制するため、溶解原料中の全Al含有量を粗溶鋼1トンあたり0.020kg以下として還元製錬終了後の溶鋼中のSiを0.40%以上とすることを示しており、特開平8−104915では鋳造工程に至るまでAl含有物質を無添加として溶鋼中のAlを0.0050%以下に制御し、還元製錬終了時のスラグ組成を制御することについて示してある。また、特願2011−68858では、酸化物系非金属介在物の組成と硫化物系介在物の大きさを制御する方法について示してある。しかしながら、これらに従いAl系介在物のみを制御するだけでは、過酷な冷間鍛造で生じる内部割れの防止までには至らなかった。
また、これらの鋼は、冷間鍛造性を考慮しておらず、ましてや、冷間鍛造後の強度も考慮していない。そのため、これらの発明での鋼は、冷間鍛造での内部割れの防止や、鍛造品の強度も満足できなかった。
特開2008−208430号公報 特開2002−371339号公報 特開平4−99215号公報 特開平8−104915号公報 特願2011−68858公報
本発明は、以上のような問題を解決すべく案出されたものであり、化学成分および内部割れを防止するために非金属介在物大きさを厳密に制御することにより冷間鍛造性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼板を提供し、さらには、そのオーステナイト系ステンレス鋼を素材として冷間鍛造により成形し、その成形に際し最終形状に近いニアネットに冷間鍛造を行い、300℃〜500℃の温度で1時間以上の時効硬化を伴う歪取り熱処理を行った後、切削加工により成形し、硬度230HV以上、加工誘起マルテンサイト量3.5vol.%以下のオーステナイト系ステンレス鋼製携帯型電子機器外装部材を提供することを目的とする。
本発明の構成は、
質量%で
C:0.003〜0.080%
Si≦1.00%
Mn≦3.0%
P≦0.040%
S≦0.030%
Ni:8.5〜10.5%
Cr:15〜20%
Cu:2.5〜3.5%
N:0.01〜0.06%
Al:≦0.003%
Ti:≦0.003%
残部Feおよび不可避的不純物からなり、鋼板中に含まれる非金属介在物の平均粒径が5μm以下のMnO−SiO −Al もしくはTiNである素材からなるオーステナイト系ステンレス鋼製携帯型電子機器外装部材であり、
更に、
前記素材からなる部材は、内部割れがなく、硬さが230HV以上、加工誘起マルテンサイト量が3.5vol.%以下であることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼製携帯型電子機器外装部材であり、
それらのオーステナイト系ステンレス鋼製携帯型電子機器外装部材を製造するにあたって、鋼板を冷間鍛造により鍛造品とした後、300℃〜500℃の温度で1時間以上の時効硬化を伴う歪取り熱処理を行い切削加工により成形することを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼製携帯型電子機器外装部材の製造法である。
本発明のオーステナイト系ステンレス鋼製携帯型電子機器外装部材は、最終形状に近いニアネット形状まで過酷な冷間鍛造を行っても内部割れの発生がなく、さらには、高強度、非磁性および生産性を満足することが出来る。
採取した試験片の形状を示す図である。 試験片を冷間鍛造して得んとする形状である。 鋼Lから採取した試験片の形状を示す図である。 図3の試験片を冷間鍛造して得んとする形状である。 図2の鍛造片を切削して得んとする形状である。 図4の鍛造片を切削して得んとする形状である。
本発明者らは種々のステンレス鋼板に対し、携帯型電子機器外装部材を模擬した据え込試験による冷間もしくは温間鍛造と歪取り熱処理および切削加工を行い、鍛造での内部割れの有無、切削での形状変化、加工誘起マルテンサイト量について調査した。
その結果、
質量%で
C:0.003〜0.080%
Si≦1.00%
Mn≦3.0%
P≦0.040%
S≦0.030%
Ni:8.5〜10.5%
Cr:15〜20%
Cu:2.5〜3.5%
N:0.01〜0.06%
Al:≦0.003%
Ti:≦0.003%
残部Feとなる成分が必要であり、さらに内部割れを防止するためには、鋼板中に含まれる非金属介在物の平均粒径が5μm以下のMnO−SiO−Al系介在物もしくはTiNにする必要があることがわかった。そのような介在物の大きさおよび組成とするためには、上記成分を満足するとともに、その製錬において、真空下もしくは非酸化性雰囲気下で塩基性スラグを形成し、Al含有量が0.01重量%以下のSi合金を添加し、強制脱酸する必要がある。また、スクラップや前鍋を規制し、不純物中に含まれるTiを極力低減する必要がある。この上記の鋼は、複雑形状に鍛造しても内部割れが生じず、目標の硬度が得られるが、このまま切削加工すると内部応力により切削品の形状変化が生じ、また、切削加工品の強度が足らない。そこで、300℃〜500℃の温度で1時間以上の時効硬化を伴う歪取り熱処理が必要となり、上記の鋼は時効硬化能の考慮もしているため、最終的に、硬度230HV以上で、加工誘起マルテンサイト量が3.5%以下である高強度、非磁性かつ生産性に優れるオーステナイト系ステンレス鋼製携帯型電子機器外装部材が得られる。
なお、本発明において「内部割れがない」とは、鍛造品の断面を鏡面研磨した後、光学顕微鏡で少なくとも倍率200倍の観察においてわれが認められない事を言う。なお、観察面は鍛造品の内部割れが発生しやすい領域とし、いずれの断面においても割れが認められないこととする。
以下、本発明のステンレス鋼に含まれる成分、含有量について説明する。
C:0.003〜0.080質量%
Cは、侵入型元素であって強度を向上させる合金成分である。そのため、過剰に添加されると冷間鍛造性を低下させるため0.080%以下とする。また、Cはオーステナイトを安定化させる元素であり、また、過剰な脱炭は、精錬コストを上昇させ、また、必要とする加工硬化および時効硬化能を得ることから0.003%を下限とする。
Si≦1.00質量%
Siは、固溶強化元素であり、冷間鍛造性を低下させるため上限を1.00%とする。
Mn≦3.0質量%
Mnは、添加量が増しても強度をほとんど向上させない。また、オーステナイト安定化元素であり、加工誘起マルテンサイト変態を抑制する効果がある。しかしながら、過剰な添加は耐食性の低下を招くため上限を3.0%とする。
P≦0.040質量%
Pは耐食性を劣化させる元素であり、極力少量に抑えることが好ましく、上限を0.040%とする。
S≦0.030質量%
SはMnと反応しMnSを生成し、耐食性を劣化させるので、その上限を0.030%とする。
Ni:8.5〜10.5質量%
Niはオーステナイトを安定化させる元素であり、その下限を8.5%とした。ただし、多量に添加するとコストアップにつながるため、上限を10.5%とした。
Cr:15〜20質量%
Crは耐食性を向上させる元素であり、その効果を十分に得るために下限を15%とした。ただし、多量に添加すると冷間鍛造性を低下させるため、上限は20%とした。
Cu:2.5〜3.5質量%
Cuは、オーステナイト相の加工硬化を抑制し、冷間鍛造性を向上させる元素である。その効果を発揮させるために、下限を2.5%とした。また、時効硬化を伴う歪取り熱処理の際に時効硬化に寄与する。ただし、多量に添加されると熱間加工性の低下を生じさせるため、その上限を3.5%とした。
N:0.01〜0.06質量%
Nはオーステナイトを安定化させとともに、加工硬化および時効硬化に寄与する元素であることから、0.01%を下限とする。また、過剰に添加されると冷間鍛造性を悪化させるため0.06%を上限とする。
Al:≦0.003質量%
Alは酸素親和力がSi,Mnに比べて高く、含有量が0.003%を超えると内部割れの起因となる5μm以上のMnO−SiO−Al系介在物が生成してしまう。そのため、上限を0.003%とした。
Ti:≦0.003質量%
TiはNと反応しTiNを形成する。TiNの大きさは内部割れの起点となるため、その上限を0.003%とした。これを達成するためには、スクラップや前鍋を規制し、不純物中に含まれるTiを極力低減する必要がある。
MnO−SiO−Al系介在物は、真空又は非酸化性雰囲気中で塩基性スラグを形成し、Al含有量が低いSi合金で溶鋼脱酸することにより生成する。このMnO−SiO−Al系介在物は、通常の溶製で生成する40質量%を超える多量のAlを含む硬質のガラキサイト(MnO−Al)系介在物と異なり、冷間鍛造時に塑性変形に伴って進展し、表面割れの発生起点にはならない。しかしながら、Al含有量が0.01質量%以下でないと、平均粒径が5μmより大きいMnO−SiO−Al系介在物が生成してしまい、内部割れの発生起点となる。冷間鍛造での内部割れは、塑性流動にともなう内部の引張歪場で生じ、介在物とマトリックスもしくは介在物内部での剥離が生じ、内部割れにつながると考えられ、それには、介在物の平均粒径を5μm以下にしなければならない。
冷間鍛造後、残留応力のため、そのまま切削加工を行うと部品形状が崩れてしまう。そのため歪取り熱処理を行う。本発明では時効硬化能を考慮した成分設計を行っているため、冷間鍛造の歪取りだけではなく、熱処理での時効硬化により部品強度を向上させる。300℃より低温では、歪が取れずまた、時効硬化も発現しないため、下限を300℃の一時間とする。また、500℃より高温では、歪は取れるものの、時効硬化は発現せず、さらには、回復により部品強度が低下する。そのため、上限は500℃とする。
部材の硬さ230HV以上、加工誘起マルテンサイト量が3.5%以下
携帯型電子機器外装部材として、使用中の剛性感や、携帯型電子機器を落下させた場合等の内部機器を保護する役割があり、強度が要求される。各硬さを有するモックアップを準備し、1mの高さから落下させる試験を行った結果、少なくとも部材硬さが230HV以上必要であることがわかった。硬さが230HV以上を達成するために、C,N等の加工硬化および時効硬化に有効な元素を、冷間鍛造性を阻害しない範囲で活用し、また、Cuの時効硬化を有効に活用している。また、地磁気センサー等の磁性に敏感なセンサー等を外装部材近くに配置する場合、低磁化量が要求されるが、外装部材として透磁率が1.15以下であれば、外装部材と地磁気センサー等を数mm離せば実質的に影響がなくなることから、透磁率を1.15以下とするため、外装部材の加工誘起マルテンサイト量を3.5%以下とする。これを達成するために、オーステナイト安定度を本発明では調整している。
表1に示す組成をもつ鋼A〜鋼Lを真空溶解炉で溶製し、厚さ50mmまで鍛造し、1230℃で2時間加熱後、4.0mmの板厚の熱延鋼板を得た。その熱延鋼板に、1100℃で均熱1分の焼鈍を行った後に酸洗し、板厚2.0mmまで冷間圧延を行った。さらに、この鋼板を1100℃×均熱1分の焼鈍後酸洗を施し、焼鈍酸洗板を作製した。なお、鋼Lは、比較のためのSUS304である。得られた焼鈍酸洗板からL断面をSEM観察し、倍率500倍の視野に対し、確認された介在物の大きさを調べ、その平均を介在物の大きさとした。
また、得られた板厚2.0mmの焼鈍酸洗板から、図1のような試験片を採取し、図2のような冷間鍛造を行った。なお、これらについては、よりニアネットシェイプになるように型設計し、さらに、鍛造途中での焼鈍は入れていない。鍛造は、200tonの油圧プレスでおこなった。また、鋼Lのみ図3のような試験片から、図2より安易な形状である図4のような冷間鍛造を行った。これについては加工硬化が大きく図2の形状では加工が困難であることから、冷間鍛造途中で3回の1100℃均熱60秒による焼鈍を入れておこなった。それぞれの冷間鍛造後に、鍛造品のA断面を顕微鏡観察し、内部割れが生じていないか調査した。内部割れが観察されなかったものは○、観察されたものは×と判定した。さらに、内部割れが観察されなかったものは、450℃で2時間の時効硬化を伴う歪取り熱処理を施した後、切削加工を行った。鋼A〜Eは図5に示すような形状に、鋼L(比較のためのSUS304)は、図6のような形状に、CNC切削機を用いて切削した。切削後、長辺の形状が真っ直ぐなものを○、0.1mm以上たわんだ物を×とした。切削加工品のB断面について、300μmピッチの格子状に硬さ(HV1)を測定した。硬さの最低値が、230HV以上のものを○、230HVより小さいものを×とした。また、切削加工品の表面より、フェライト含量計を用い簡易的に加工誘起マルテンサイトを測定し、すべての測定点において加工誘起マルテンサイト量が3.5vol.%以下のものを○、3.5vol.%より大きいものを×とした。
結果を表2に示す。本発明を全て満たした鋼A、B、Cについて、鍛造品の内部欠陥もなく、硬さも230HV以上であり、加工誘起マルテンサイト量も3.5vol.%以下であり、切削品の反りもない結果となり、携帯型電子機器外装部材に好適である。
次に、鋼A,B,Cの鍛造品を、時効硬化を伴う歪取り熱処理の熱処理条件を変えた結果を示す。鋼Aについて、450℃―30minおよび600℃−1hrのものは硬さが低く、250℃―2hrのものは、切削後に反りが発生した。また、鋼Bについて、250℃―2hrのものは、切削後に反りが発生した。それ以外の本発明条件を満足するものは、切削後、反りも発生せず、硬さも満足している。
以上説明したように、本発明は、実施例でも示したように従来のSUS304では、中間焼鈍が必要だったものが、冷間鍛造のみで、内部割れのない鍛造品が成形でき、また、出来た鍛造品は、従来のものに比べよりニアネットシェイプに成形できる。それにより、切削時間も短縮でき、生産性が向上できる。また、切削後に完成した部材は、高強度であり、さらには、地磁気センサー等に影響しない程度の磁性である。よって、携帯型電子機器外装部材に好適である。

Claims (3)

  1. 質量%で
    C:0.003〜0.080%
    Si≦1.00%
    Mn≦3.0%
    P≦0.040%
    S≦0.030%
    Ni:8.5〜10.5%
    Cr:15〜20%
    Cu:2.5〜3.5%
    N:0.01〜0.06%
    Al:≦0.003%
    Ti:≦0.003%
    残部Feおよび不可避的不純物からなり、鋼板中に含まれる非金属介在物の平均粒径が5μm以下のMnO−SiO−AlもしくはTiNである素材からなるオーステナイト系ステンレス鋼製携帯型電子機器外装部材。
  2. 前記部材は、内部割れがなく、硬さが230HV以上、加工誘起マルテンサイト量が3.5vol.%以下であることを特徴とする請求項1に記載のオーステナイト系ステンレス鋼製携帯型電子機器外装部材。
  3. 請求項1または2に記載のオーステナイト系ステンレス鋼板を冷間鍛造により鍛造品とした後、300℃〜500℃の温度で1時間以上の時効硬化を伴う歪取り熱処理を行い切削加工により成形することを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼製携帯型電子機器外装部材の製造方法。
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