JP5843746B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
下記特許文献1に開示されるように、燃料電池システムには、複数のインジェクタが設けられる場合がある。また、下記特許文献1に開示される燃料電池システムでは、インジェクタの上流側における燃料ガスの圧力に応じて、一又は複数のインジェクタが駆動するようになっている。
特開2009−146675号公報
ところで、燃料電池システムに設けられた複数のインジェクタについて、それぞれの駆動インターバルが一致していることが少なく、それぞれの駆動インターバルの開始時間にずれが生じていた。
ここで、インジェクタは、ONデューティー比(以下、単に「デューティー比」という)が、例えば、90%以上100%未満などの比較的高い領域で、噴射する燃料ガス量を所望の量に制御し難いという特性を有している。そのため、インジェクタを開閉駆動させる場合のデューティー比には、例えば90%などの上限値が設けられている。
一方、デューティー比が100%の場合には、インジェクタを連続開弁駆動させ、噴射する燃料ガス量を所望の量に制御できるようになっている。
そのため、要求燃料ガス量が所定流量を上回り、インジェクタを連続開弁駆動させる必要性が生じた場合、インジェクタの駆動状態を開閉駆動から連続開弁駆動に切り替え、他方で、要求燃料ガス量が所定流量を下回った場合には、連続開弁駆動から開閉駆動に切り替えていた。
しかしながら、複数のインジェクタを備える燃料電池システムにおいて、それぞれの駆動インターバルの開始時間にずれが生じ、複数のインジェクタにおける一つのみが開閉駆動と連続開弁駆動との切り替えが行われた場合、燃料電池に供給される燃料ガス量が過不足状態となり、発電性能の低下を招くおそれがあった。
そのため、開閉駆動と連続開弁駆動との切り替え回数を低減できる燃料電池システムが望まれていた。
そこで、本発明は、前記する背景に鑑みて創案された発明であって、開閉駆動と連続開弁駆動との切り替え回数を低減できる燃料電池システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る燃料電池システムは、燃料ガス及び酸化剤ガスが供給されて発電する燃料電池と、前記燃料電池と燃料タンクとを接続する燃料ガス供給配管と、前記燃料電池から排出された燃料オフガスが流入する燃料オフガス排出配管と、前記燃料オフガス排出配管と燃料ガス供給配管とを接続する燃料ガス循環配管と、前記燃料ガス供給配管上であって、前記燃料ガス供給配管と前記燃料ガス循環配管との接続部よりも上流側に設けられた第1燃料供給装置と、前記燃料ガス供給配管から分岐し、前記第1燃料供給装置をバイパスして前記ガス供給配管に合流するバイパス配管と、前記バイパス配管上に設けられた第2燃料供給装置と、前記第1燃料供給装置及び前記第2燃料供給装置の駆動を制御する制御装置と、を備える燃料電池システムであって、前記制御装置は、前記燃料電池の要求燃料ガス量に応じて、前記第1燃料供給装置における開閉駆動と連続開弁駆動とを切り替える切替手段を有し、前記切替手段は、前記燃料電池の要求燃料ガス量が連続切替閾値を上回った場合に、前記第1燃料供給装置を前記開閉駆動から前記連続開弁駆動に切り替え、前記燃料電池の要求燃料ガス量が開閉切替閾値を下回った場合に、前記第1燃料供給装置を前記連続開弁駆動から前記開閉駆動に切り替え、前記開閉切替閾値は、前記連続切替閾値に比べて低い値に設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池の要求燃料ガス量が増加し、要求燃料ガス量が連続切替閾値を上回った場合、第1供給装置の駆動状態が、開閉駆動から連続開弁駆動に切り替わるようになっている。
一方で、要求燃料ガス量が連続切替閾値を上回った後に減少し、要求燃料ガス量が連続切替閾値を下回ったとしても、第1供給装置の駆動状態は開閉駆動に切り替わることなく、連続開弁駆動が維持される。そして、さらに要求燃料ガス量が減少して開閉切替閾値を下回った場合に開閉駆動に切り変わるようになっている。
つまり、本発明によれば、従来の燃料電池システムに比べて、連続開弁駆動から開閉駆動に切り替わり難くなっている。そのため、開閉駆動と連続開弁駆動との切替回数を低減させることができるとともに、燃料電池に供給される燃料ガス量に過不足状態が生じるおそれも低減させることができる。
また、前記燃料ガス供給配管と前記前記燃料ガス循環配管との接続部には循環装置が設けられ、前記開閉切替閾値は、前記第1燃料供給装置の前記連続開弁駆動により供給される燃料ガス量であることが好ましい。
前記構成によれば、循環装置が第1燃料供給装置の下流側に設けられているため、第1燃料供給装置から供給される燃料ガスの循環性能が向上する。
また、開閉切替閾値が第1燃料供給装置の連続開弁駆動した場合の供給量に設定されていることから、第1供給装置の連続開弁駆動が比較的持続するようになっている。
以上から、燃料ガスの循環性能が向上した状態をより長く持続させて、多くの燃料ガスが循環するようになっているため、燃料電池の発電効率の向上を図ることができる。
また、前記連続切替閾値は、前記第1燃料供給装置の前記開閉駆動を制御可能なデューティー比の上限値において供給される燃料ガス量と、前記第2燃料供給装置の開閉駆動を制御可能なデューティー比の上限値において供給される燃料ガス量とを足してなる燃料ガス量であることが好ましい。
前記構成によれば、連続切替閾値に対応する要求燃料ガス量が比較的大容量になっているため、開閉駆動から連続開弁駆動に切り替わり難くなっている。そのため、開閉駆動と連続開弁駆動との切替回数を低減できる。
前記切替手段は、前記第1燃料供給装置による連続開弁駆動が所定時間継続した場合に、前記開閉駆動に切り替えることが好ましい。
前記構成によれば、連続開弁駆動時に行われる通電の継続が、所定時間経過後に停止されるようになっているため、通電の継続による第1燃料供給装置の加熱を回避できる。
また、前記制御装置は、前記第1燃料供給装置を前記開閉駆動から前記連続開弁駆動に切り替える場合に、前記第2燃料供給装置による燃料ガスの供給量を減少させることを特徴とする。
前記構成によれば、第2燃料噴射供給装置の噴射流量を減少させることで、第1燃料供給装置が開閉駆動から連続開弁駆動に切り替わったことにより、燃料電池に供給される燃料ガスの増加分を相殺して、燃料電池に供給される燃料ガス量に過不足が生じないようにすることができる。
以上、本発明によれば、開閉駆動と連続開弁駆動との切り替え回数を低減できる燃料電池システムを提供することができる。
実施形態に係る燃料電池システムの主な構成を示す図である。 実施形態に係る制御装置の制御態様を説明する制御ブロック図である。 実施形態に係る連続開弁判定処理のフロー図である。 実施形態に係る割り付けマップを示す図である。 実施形態に係る燃料電池システムの動作例を示すタイムチャートである示す図である。 変形例に係る制御装置の制御態様を説明する制御ブロック図である。
次に、本発明の実施形態に係る燃料電池システムについて、図面を適宜参照しながら説明する。実施形態に係る燃料電池システム1は、モータ100の駆動により走行する図示しない燃料電池車(車両、移動体)に搭載されている。なお、車両には、例えば、四輪車、三輪車、二輪車、一輪車、列車等が含まれ、また、移動体には、例えば、船舶、航空機が含まれる。
図1に示すように、燃料電池システム1は、モータ100に供給する電力を発電する燃料電池スタック10と、水素(燃料ガス)の供給及びアノードオフガスの排出を行うアノード系2と、酸素を含む空気(酸化剤ガス)の供給及びカソードオフガスの排出を行うカソード系4と、燃料電池スタック10の発電を制御する電力制御系5と、これらを電子制御するECU6(Electronic Control Unit、電子制御装置)と、を備えている。
燃料電池スタック10は、複数の固体高分子型の単セルが積層して構成されたスタックであり、複数の単セルが電気的に直列で接続されている。単セルは、MEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)と、これを挟む2枚の導電性を有するセパレータとを備えている。MEAは、1価の陽イオン交換膜などからなる電解質膜(固体高分子膜)と、これを挟むアノードおよびカソード(電極)とを備えている。
各セパレータには、各MEAの全面に水素または空気を供給するための溝や、全単セルに水素または空気を給排するための貫通孔が形成されており、これら溝および貫通孔がアノード流路12(燃料ガス流路)、カソード流路13(酸化剤ガス流路)として機能している。
アノード系2は、水素が高圧封入された水素タンク(燃料貯蔵容器)21と、水素タンク21と燃料電池スタック10のアノード流路12の入口とを接続する水素供給配管22と、アノード流路12の出口と希釈器46とを接続するアノードオフガス排出配管23と、水素供給配管22とアノードオフガス排出配管23とを接続する水素循環配管24と、を主に備えている。
水素供給配管22上には、上流から下流側に向かって順に、ECU6からの指令に従って開閉する常閉型の遮断弁25と、第1インジェクタ28A(図面では、「INJ A」と表記する)と、エゼクタ30とが設けられている。なお、第1インジェクタ28Aは、特許請求の範囲に記載される「第1燃料供給装置」に相当する構成である。
また、水素供給配管22には、第1インジェクタ28Aの上流側から分岐して、エゼクタ30の下流側に合流するバイパス配管32が設けられている。
そして、このバイパス配管32上には、第2インジェクタ28B(図面上においては、「INJ B」と表記する場合がある。)が設けられている。なお、第2インジェクタ28Bは、特許請求の範囲に記載される「第2燃料供給装置」に相当する構成である。
ここで、第1インジェクタ28A及び第2インジェクタ28Bは、水素を噴射可能なノズルを備え、ECU6により電子制御(PWM制御)されて、ノズルから水素を間欠噴射(以下、「開閉駆動」という。)又は連続噴射(以下、「連続開弁駆動」)可能な装置である。
本実施形態では、第1インジェクタ28Aが備えるノズルは、デューティー比100%時の噴射流量が50ml/sである。そのため、第1インジェクタ28Aは、連続開弁駆動時に50ml/sの水素を連続噴射できるようになっている。
また、第1インジェクタ28Aは、開閉駆動におけるデューティー比の上限が90%である。そのため、第1インジェクタ28Aの開閉駆動による最大噴射流量が45ml/sとなっている。
一方で、第2インジェクタ28Bが備えるノズルは、第1インジェクタ28Aが備えるノズルに比べて大径であって、デューティー比100%時の噴射流量が100ml/sである。そのため、第2インジェクタ28Bは、連続開弁駆動時に100ml/sの水素を連続噴射できるようになっている。
また、第2インジェクタ28Bにおいて、開閉駆動におけるデューティー比の上限が90%である。そのため、第2インジェクタ28Bの開閉駆動による最大噴射流量が90ml/sとなっている。
そして、第1インジェクタ28Aと第2インジェクタ28Bとを併せた噴射流量について説明すると、第1インジェクタ28Aの開閉駆動及び第2インジェクタ28Bの開閉駆動により噴射できる最大水素量(以下、「開閉駆動による最大流量」という。)が135ml/sとなっている(図4参照)。
なお、燃料電池スタック10の要求水素量が135ml/sよりも多い場合には、第1インジェクタ28Aと第2インジェクタ28Bとのいずれか一方を連続開弁駆動させる必要がある。そのため、本実施形態では、要求水素量が135ml/sよりも多い場合、第2インジェクタ28Bではなく、下流側にエゼクタ30が設けられて循環効率が高い第1インジェクタ28Aを優先的に連続開弁駆動させるように構成されている(図4参照)。
また、第1インジェクタ28Aを連続開弁駆動させながら供給できる最小流量(連続開弁駆動による最小流量)は、第2インジェクタ28Bを閉弁(デューティー比0%、流量0ml)とした場合の50ml/sとなっている(図4参照)。
なお、燃料電池スタック10の要求水素量が50ml/sよりも少ない場合には、第1インジェクタ28Aの駆動状態を連続開弁駆動に選択することができない。そのため、要求水素量が50ml/sよりも少ない場合、第1インジェクタ28Aの駆動状態が開閉駆動に限定される。
他方、燃料電池スタック10の要求水素量が、50ml/s(連続開弁駆動による最小流量)以上135ml/s(開閉駆動による上限流量)以下の範囲内においては、第1インジェクタ28Aの駆動状態を開閉駆動又は連続開弁駆動に選択できる。以下、第1インジェクタ28Aの駆動状態を自由に選択して、開閉駆動又は連続開弁駆動に切り替えることができる範囲を「切替自由範囲」という。
以上で、第1インジェクタ28A及び第2インジェクタ28Bについての説明を終了して、アノード系2の構成の説明に戻る。
エゼクタ30は、水素供給配管22と水素循環配管24との接続部に設けられている。そして、エゼクタ30は、ノズルによって水素供給配管22の上流側の水素を噴射することで負圧を発生させ、ディフューザによって水素と負圧で吸引された水素循環配管24のアノードオフガス(燃料オフガス)を混合してなるガスを、水素供給配管22の下流側に供給するようになっている。
そのため、第2インジェクタ28Bから噴射された水素に比べて、エゼクタ30の上流側に配置され、第1インジェクタ28Aから噴射された水素の方が、アノード系2を循環できる循環効率が高くなっている。
アノードオフガス排出配管23について説明する。アノードオフガス排出配管23は、燃料電池スタック10から外部へアノードオフガスを排出するための配管である。また、アノードオフガス排出配管23には、アノードオフガスに含まれる不純物(水蒸気、窒素など)を排出(パージ)するための常閉型のパージ弁33が設けられている。
水素循環配管24は、アノード流路12から排出された未消費の水素を含むアノードオフガス(燃料オフガス)を、エゼクタ30に戻すための配管である。また、水素循環配管24には、アノードオフガスの逆流を防止する逆止弁34が設けられている。
カソード系4は、エアポンプ41と、エアポンプ41と燃料電池スタック10のカソード流路13の入口とを接続する酸素供給配管42と、燃料電池スタック10のカソード流路13の出口と燃料電池車の外部とを接続するカソードオフガス排出配管43とを備えている。
エアポンプ41は、モータ(不図示)で駆動されるものであり、ECU6の指令に従って作動すると、酸素を含む空気を取り込み、カソード流路13に向けて供給するようになっている。
酸素供給配管42は、エアポンプ41から供給される酸素を燃料電池スタック10に供給するための配管である。カソードオフガス排出配管43は、カソード流路13からのカソードオフガス(酸化剤オフガス)を排出するための配管である。また、カソードオフガス排出配管43上には、希釈器46が設けられている。
希釈器46は、アノードオフガスとカソードオフガスとを混合し、アノードオフガス中の水素を、カソードオフガス(希釈用ガス)で希釈する容器であり、希釈後に車外に排出されるようになっている。
電力制御系5は、PDU51(Power Drive Unit)、電力制御器52を主に備えている。PDU51は、ECU6の指令に従って、電力制御器52からの直流電力を三相交流電力に変換し、モータ100に供給するインバータである。
電力制御器52は、ECU6の指令に従って、燃料電池スタック10の出力(発電電力、電流値、電圧値)を制御する機能を備えている。また、電力制御器52は、DC−DCチョッパ回路などの各種電子回路を備えて構成される。また、電力制御器52は、燃料電池スタック10から出力される電流IFCの電流値をECU6に送るように構成されている。
IG7は、燃料電池システム1(燃料電池車)の起動スイッチであって、運転席周りに設けられている。また、IG7はECU6に接続され、IG7のON信号(システム起動信号)、OFF信号(システム停止信号)をECU6が検知できるようになっている。
アクセル開度センサ8は、図示しない燃料電池車に設けられたアクセルペダルの踏み込み量であるアクセル開度θを検出するセンサである。そして、アクセル開度センサ8は、検出したアクセル開度θをECU6に出力するようになっている。
ECU6は、燃料電池システム1を電子制御する制御装置であり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェイス、電子回路などを含んで構成されており、その内部に記憶されたプログラムに従って、各種機器を制御し、各種処理を実行するようになっている。
また、ECU6は、PWM(Pulse Width Modulation)信号を送り、第1インジェクタ28Aと第2インジェクタ28Bとの開弁時間を制御する機能を備えている。
すなわち、ECU6は、駆動インターバルに対応して、第1インジェクタ28Aおよび第2インジェクタ28Bに出力するPWM信号で、デューティー比を可変にすることで、第1インジェクタ28Aおよび第2インジェクタ28Bからの水素の噴射量(流量)と、アノード流路12に供給される水素の流量及びアノード圧Paを制御する機能を備えている。
また、図2に示すように、ECU6は、燃料電池スタック10に要求される要求水素量を割り付ける構成として、駆動インターバル設定手段61と、要求水素量算出手段62と、切替手段63と、割り付け手段65とを備えている。
駆動インターバル設定手段61は、第1駆動周期毎に周期信号Aを割り付け手段65に送るとともに、第2駆動周期毎に周期信号Bを割り付け手段65に送るように構成されている。
なお、周期信号Aは、第1インジェクタ28Aが水素噴射(開弁)を開始する基準時となる信号であって、周期信号Bは、第2インジェクタ28Bが水素噴射(開弁)を開始する基準時となる信号である。
また、本実施形態に係る駆動インターバル設定手段61では、第1駆動周期と第2駆動周期との周期が相違しており、割り付け手段65に送られる周期信号Aと周期信号Bとが同期しない場合がある。
要求水素量算出手段62は、燃料電池スタック10の発電により消費される水素量(以下、「要求水素量」という。)を算出するためのものである。よって、要求水素量算出手段62は、アクセル開度マップに基づき、アクセル開度センサ8(図1参照)に入力されたアクセル開度θから、燃料電池スタック10の目標発電量に応じた要求水素量を算出して、切替手段63と、割り付け手段65に送るように構成されている。
なお、要求水素量算出手段62による要求水素量の算出は、上述した周期信号A及び周期信号Bよりもさらに短い周期で行われている。
切替手段63は、連続切替閾値及び開閉切替閾値を記憶しているとともに、要求水素量算出手段62から受けた要求水素量から連続開弁フラグを立てるか否かを判定する連続開弁判定処理を行うためのものである。
ここで、連続開弁フラグとは、割り付け手段65が第1インジェクタ28A及び第2インジェクタ28Bに要求水素量を割り付ける際に、第1インジェクタ28Aの駆動状態が連続開弁駆動となるように要求水素量を割り付けるように指示するためのフラグである。
そして、切替手段63により連続開弁フラグが立てられると、割り付け手段65が第1インジェクタ28Aに対してデューティー比100%に相当する流量50ml/sを割り付け、第1インジェクタ28Aが連続開弁駆動するようになっている。
また、連続切替閾値とは、切替手段63が連続開弁フラグを立てるか否かを判定する際に、要求水素量と比較される基準流量である。言い換えれば、第1インジェクタ28Aの駆動状態が開閉駆動から連続開弁駆動に切り替わる基準となる流量である。
なお、本実施形態の連続切替閾値は、上述した開閉駆動による最大流量の135ml/sに設定されている。
一方で、開閉切替閾値とは、切替手段63が連続開弁フラグを取り消すか否かを判定する際に、要求水素量と比較される基準流量である。つまり、第1インジェクタ28Aの駆動状態が連続開弁駆動から開閉駆動に切り替える基準となる流量である。また、開閉切替閾値は、連続切替閾値に比べて小さい値(少ない流量)となるように設定されている。
なお、本実施形態の開閉切替閾値は、上述した連続開弁駆動による最小流量の50ml/sに設定され、連続切替閾値に比べて85ml/s少なくなっている。
なお、本実施形態では、連続切替閾値が135ml/sに設定され、開閉切替閾値が50ml/sに設定されているが、本発明はこれに限定されない。
連続切替閾値と開閉切替閾値とは、上述した第1インジェクタ28Aの駆動状態を自由に選択できる切替自由範囲であって、開閉切替閾値が連続切替閾値に比べて小さい値であれば自由に設定可能である。
ただし、連続切替閾値については、大きい値となるように設定される方が好ましい。これによれば、連続切替閾値と比較される要求水素量が連続切替閾値を上回り難く、つまり、連続開弁フラグが立ち難くなるからである。
一方で、開閉切替閾値については、小さい値となるように設定される方が好ましい。要求水素量が開閉切替閾値を下回り難くなり、連続開弁フラクが取り消し難くなるからである。
また、実施形態では、開閉切替閾値が連続切替閾値に比べて、85ml/s少なく設定されているが、本発明はこれに限定されるものでない。たとえば、開閉切替閾値が連続切替閾値に比べて1ml/sや10ml/s少なくても良く、開閉切替閾値が連続切替閾値に比べてどの程度少なく設定されるかについては特に限定されない。
また、切替手段63は、要求水素量算出手段62から要求水素量を受けた場合に、連続開弁判定処理を開始するようになっている。以下、切替手段63による連続開弁判定処理について、図3を用いて説明する。
まず、切替手段63は、要求水素量を受けた場合(Start)、第1インジェクタ28Aの駆動状態(開閉駆動又は連続開弁駆動)を判定するために、現時点で連続開弁フラグが立っているか否かを判定する(S1)。
切替手段63は、連続開弁フラグが立っていない、つまり、第1インジェクタ28Aの駆動状態が開閉駆動であると判定した場合(S1で「No」の場合)、つぎに要求水素量が連続切替閾値を上回っているか否かを判定する(S2)。
そして、切替手段63は、要求水素量が連続切替閾値を上回っていると判定した場合(S2の「Yes」の場合)、連続開弁フラグを立てて(S3)、連続開弁判定処理を終了する(End)。一方で、切替手段63は、要求水素量が連続切替閾値を上回っていないと判定した場合(S2の「No」の場合)、連続開弁フラグを立てることなく(S4)、連続開弁判定処理を終了する(End)。
また、切替手段63は、連続開弁フラグが立っているか否かの判定において、連続開弁フラグが立っている、つまり、第1インジェクタ28Aの駆動状態が連続開弁駆動であると判定した場合(S1で「Yes」の場合)、つぎに要求水素量が開閉切替閾値を下回っているか否かを判定する(S5)。
そして、切替手段63は、要求水素量が開閉切替閾値を下回っていると判定した場合(S5)、連続開弁フラグを取り消して(S6)、連続開弁判定処理を終了する(End)。一方で、切替手段63は、要求水素量が開閉切替閾値を下回っていないと判定した場合(S6)、立っている連続開弁フラグを維持して(S7)、連続開弁判定処理を終了する(End)。
以上の切替手段63による連続開弁判定処理によれば、第1インジェクタ28Aの開閉駆動時において、要求水素量が連続切替閾値を上回った場合に連続開弁フラグが立つようになっている(S3の場合)。一方で、第1インジェクタ28Aの連続開弁駆動時において、開閉切替閾値を下回った場合に、連続開弁フラグが取り消されるようになっている(S6の場合)。
つぎに、割り付け手段65について説明する。
図2に示すように、割り付け手段65は、周期信号A又は周期信号Bを受けた場合、要求水素量算出手段62から受けた要求水素量を、第1インジェクタ28A又は第2インジェクタ28Bに割り付けるためのものである。また、割り付け手段65による割り付けは、割り付けマップに基づいて割り付けるようになっている。
図4に示すように、割り付けマップとは、要求水素量算出手段62から受けた要求水素量に応じ、第1インジェクタ28Aに割り付ける要求水素量と、第2インジェクタ28Bに割り付ける要求水素量とを算出できるマップである。
また、本実施形態の割り付けマップでは、割り付ける要求水素量に対応したデューティー比を算出できるようになっている。
さらに、本実実施形態に係る割り付けマップでは、通常時(連続開弁フラグが立っていない場合)の割り付けと、連続開弁フラグが立っている場合(以下、「連続開弁時」という。)の割り付けとの二種類の割り付けができるようになっている。なお、図4に示す割り付けマップでは、通常時の割り付けが実線で示され、連続開弁時の割り付けが破線で示されている。
つぎに、図4を用いて、要求水素量の具体的な数値を例示しならが、割り付け手段65による要求水素量の割り付けについて説明する。
図4に示すように、要求水素量算出手段62から受けた要求水素量が45ml/s以下などの低負荷時では、通常時の割り付けが行われる。そして、通常時の割り付けでは、第1インジェクタ28Aに要求水素量の全部を割り付け、第2インジェクタ28Bには割り付けないようになっている。
よって、例えば、要求水素量が20ml/sの場合、第1インジェクタ28Aの駆動インターバルが成立した時には、割り付け手段65が第1インジェクタ28Aに対して20ml/sに相当するデューティー比40%のPWM信号を送るようになっている(図4、点A参照)。一方で、要求水素量が20ml/sの場合に、第2インジェクタ28Bの駆動インターバルが成立した時には、割り付け手段65が第2インジェクタ28Bに対してPWM信号を送らないようになっている(図4、点A´参照)。
また、燃料電池スタック10の負荷増加により要求水素量が45ml/s以上135ml/s未満の範囲に属する場合の通常時の割り付けは、開閉駆動可能な上限流量である45ml/sを第1インジェクタ28Aに割り付け、残りの要求水素量を第2インジェクタ28Bに割り付けるようになっている。
よって、例えば、要求水素量が130ml/sの場合、第1インジェクタ28Aの駆動インターバルが成立した時には、第1インジェクタ28Aに対し、45ml/sに相当するデューティー比90%のPWM信号が送られるようになっている(図4、点B参照)。
一方で、要求水素量130ml/sの場合に、第2インジェクタ28Bの駆動インターバルが成立した時には、第2インジェクタ28Bに対して、85ml/sに相当する85%のPWM信号を送るようになっている(図4、点B´参照)。
また、要求水素量が連続切替閾値を上回り、連続開弁フラグが立った場合、連続開弁時の割り付けが行われ、第1インジェクタ28Aに50ml/sが割り付けられ、残りの要求水素量を第2インジェクタ28Bに割り付けられるようになっている。
よって、例えば、要求水素量が138ml/sの場合に、第1インジェクタ28Aの駆動インターバルが成立した時には、第1インジェクタ28Aに対し、50ml/sに相当するデューティー比100%のPWM信号を送るようになっている(図4、点C参照)。
また、要求水素量が138ml/sの場合に、第2インジェクタ28Bの駆動インターバルが成立した時には、第2インジェクタ28Bに対し、88ml/sに相当する88%のPWM信号を送るようになっている(図4、点C´参照)。
他方で、要求水素量が減少して連続切替閾値を下回ったとしても、連続開弁フラグが立っているため(図3の「S7」の場合)、連続開弁時割り付けが継続されて、第1インジェクタ28Aに対し50ml/sを割り付け、第2インジェクタ28Bに対し残りの要求水素量を割り付けるようになっている。
そのため、例えば、要求水素量130ml/sの場合に、第1インジェクタ28Aの駆動インターバルが成立した時には、第1インジェクタ28Aに対し、50ml/sに相当するデューティー比100%のPWM信号を送るようになっている(図4、点D参照)。
また、要求水素量が130ml/sの場合に、第2インジェクタ28Bの駆動インターバルが成立した時には、第2インジェクタ28Bに対し、80ml/sに相当する80%のPWM信号を送るようになっている(図4、点D´参照)。
そして、要求水素量が減少して、要求流量が50ml/s未満となった場合、連続開弁フラグが取り消されて(図3の「S6」参照)、割り付け手段65により通常割り付けが行われる。
そのため、例えば、要求水素量が45ml/sの場合に、第1インジェクタ28Aの駆動インターバルが成立した時には、第1インジェクタ28Aに対し、45ml/sに相当するデューティー比90%のPWM信号を送るようになっている(図4、点E参照)。
また、要求水素量が45ml/sの場合に、第2インジェクタ28Bの駆動インターバルが成立した時には、第2インジェクタ28Bに対してPWM信号を送らないようになっている(図4、点E´参照)。
以上、本実施形態の割り付けマップによる割り付けによれば、燃料電池スタック10の要求水素量に対応して、第1インジェクタ28Aから供給される水素流量と、第2インジェクタ28Bから供給される水素量とのそれぞれは、ヒステリシスループを描くようになっている(図4参照)。
つぎに、本実施形態の割り付けマップによる割り付けにおいて、連続開弁フラグが立っている場合、第1インジェクタ28Aに対する割り付けと、第2インジェクタ28Bに対する割り付けとの関係について説明する。
たとえば、要求水素量が130ml/sであって連続開弁フラグが立っている場合、第1インジェクタ28Aに対して、デューティー比100%に相当する流量50ml/sが割り付けられ、開閉駆動時におけるデューティー比90%に相当する流量45mに比べて、5ml/s分増量している(図4の点BとD参照)。
一方で、第2インジェクタ28Bに対して、デューティー比80%に相当する流量80ml/sが割り付けられ、開閉駆動時におけるデューティー比85%に相当する流量85mに比べて、5ml/s分減量している(図4の点B´とD´参照)。
つまり、本実施形態では、第1インジェクタ28Aの増量分を、第2インジェクタ28Bに割り付ける要求水素量から減量させることで、第1インジェクタ及び第2インジェクタ28Bに対して割り付ける要求水素量に過不足が生じないような関係になっている。
つぎに、駆動インターバル設定手段61から割り付け手段65に送られる周期信号A、Bにずれがある場合、つまり、第1インジェクタ28Aの駆動インターバルの成立と、第2インジェクタ28Bの駆動インターバルの成立とにずれが生じている場合の要求水素量の割り付けについて主に図5を参照しながら説明する。また、実施形態に係る効果を説明するために、併せて比較例を挙げて説明する。
図5に示すように、第1インジェクタ28Aの駆動インターバルの成立時において、要求水素量が130ml/sとなっている。また、連続開弁フラクが立っていない。
よって、第1インジェクタ28Aに対し45ml/sの要求水素量が割り付けられ(図4の点B参照)、第1インジェクタ28Aにより45ml/sに相当する水素が噴射される。
そして、図5に示すように、第1インジェクタ28Aの駆動インターバルの成立後に、要求水素量が増加して連続開弁閾値に相当する流量135ml/sを上回った際、切替手段63により連続開弁フラグが立てられる(図3の「S3」の場合)。
そして、連続開弁フラグが立った後に、第2インジェクタ28Bの駆動インターバルが成立する。ここで、第2インジェクタ28Bの駆動インターバルの成立時の要求水素量が138ml/sとなっている。また、連続開弁フラグが立っているため、割り付け手段65は連続開弁時の割り付けを行う。
そのため、第2インジェクタ28Bに対して88ml/sの要求水素量が割り付けられ(図4の点C´参照)、第2インジェクタ28Bにより88ml/sに相当する水素が噴射される。
そして、図5に示すように、第2インジェクタ28Bの駆動インターバルの成立後に、要求水素量が減少して連続開弁閾値に相当する流量135ml/sを下回っているものの、切替手段63は連続開弁フラグが立っている状態を維持させている(図3の「S7」の場合)。
そして、次回の第1インジェクタ28Aの駆動インターバルの成立時において、要求水素量が130ml/sとなっている。また、連続開弁フラグが立っているため、割り付け手段65は連続開弁時の割り付けを行う。
そのため、第1インジェクタ28Aに対して50ml/sの要求水素量が割り付けられ(図4の点D参照)、第1インジェクタ28Aから50ml/sに相当する水素が噴射される(図4の点D参照)。
以上より、実施形態に係る燃料電池システム1によれば、第2駆動インターバル成立時から次回の第1インターバルの成立時までの間において、第1インジェクタ28A及び第2インジェクタ28Bから133ml/sに相当する水素量が噴射される。
また、次回の第1駆動インターバル成立時から次回の第2インターバルの成立時までの間において、第1インジェクタ28A及び第2インジェクタ28Bから138ml/sに相当する水素量を噴射されることとなる。
次に、比較例について説明する。比較例の切替手段は、流量135ml/sを閾値として、開閉駆動から連続開弁駆動への切り替え、及び連続開弁駆動から開閉駆動への切り替えが行うように構成されたものである。図5を参照しながら説明する。
第1インジェクタ28Aの駆動インターバルの成立時において、要求水素量が130ml/sとなっている。また、連続開弁フラクが立っていない。よって、第1インジェクタ28Aに対し45ml/sの要求水素量が割り付けられる(図4の点B参照)。
そして、図5に示すように、第1インジェクタ28Aの駆動インターバルの成立後に、要求水素量が増加して所定の閾値に相当する流量135ml/sを上回った際、比較例の切替手段により連続開弁フラグが立てられる。
連続開弁フラグが立った後、第2インジェクタ28Bの駆動インターバルの成立時の要求水素量が138ml/sとなっている。また、連続開弁フラグが立っているため、連続開弁時の割り付けにより、第2インジェクタ28Bに対し、88ml/sの要求水素量を割り付ける(図4の点C´参照)。
その後、図5に示すように、要求水素量が減少して連続開弁閾値に相当する流量135ml/sを下回った場合に、比較例の切替手段が、連続開弁フラグを取り消す(図5の(OFF)及び破線を参照)。
そして、次回の第1インジェクタ28Aの駆動インターバルの成立時において、要求水素量が130ml/sとなっている。
ここで、連続開弁フラグが立っていないため、通常時の割り付けが行われ、第1インジェクタ28Aに対して45ml/sの要求水素量を割り付けられ(図4の点D参照)、第1インジェクタ28Aにより50ml/sに相当する水素量が噴射される(図5に示す、(45)ml/s及び破線を参照)。
上記した比較例に係る燃料電池システムによれば、第2駆動インターバル成立時から次回の第1インターバルの成立時までの間において、第1インジェクタ28A及び第2インジェクタ28Bから133ml/sに相当する水素を噴射している。
また、次回の第1駆動インターバル成立時から次回の第2インターバルの成立時までの間において、第1インジェクタ28A及び第2インジェクタ28Bから133ml/sに相当する水素を噴射している(図5に示す(45)ml/s及び破線を参照)。
以上、本実施形態の上記した例によれば、第1インジェクタ28Aの駆動インターバルの成立と、第2インジェクタ28Bの駆動インターバルの成立とにずれが生じていたとしても、要求水素量の増加に伴って、第1インジェクタ28A及び第2インジェクタ28Bから噴射される水素流量が133ml/sから138ml/sに増加している。
一方で、比較例によれば、第1インジェクタ28A及び第2インジェクタ28Bから噴射される水素流量が133ml/sのままとなっており、要求水素量の増加(変化)に、噴射流量が対応していないことがわかる。
以上、実施形態に係る燃料電池システム1によれば、要求水素量が連続切替閾値を上回り、第1インジェクタ28Aの連続開弁駆動の状態時に、要求水素量が減少して連続切替閾値を下回ったとしても、第1インジェクタ28Aの駆動状態が開閉駆動に切り替わることなく、連続開弁駆動が維持される。そして、さらに要求燃料ガス量が減少して開閉切替閾値を下回った場合に開閉駆動に切り変わるようになっている。
つまり、実施形態に係る燃料電池システム1によれば、従来の燃料電池システムに比べて、連続開弁駆動から開閉駆動に切り替わり難くなっている。そのため、開閉駆動と連続開弁駆動との切替回数を低減することができるとともに、燃料電池スタック10に供給される水素量が過不足状態となることを抑制することができる。
また、実施形態に係る燃料電池システム1によれば、連続切替閾値及び開閉切替閾値が自由に設定できる切替自由範囲内において、連続切替閾値が最大値となるように設定され、さらに、開閉切替閾値が最小値となるように設定されて、連続切替閾値と開閉切替閾値との差分値が最大となっている。
そのため、連続開弁駆動から開閉駆動への切り替わりが極めて行われ難くなっており、燃料電池スタック10に供給する水素量に過不足が生じるおそれをさら抑制することができる。
また、実施形態に係る燃料電池システム1によれば、連続切替閾値を自由に設定できる切替自由範囲内で、連続切替閾値が最大値となるように設定されて、要求水素量が連続切替閾値を上回り難く、言い換えれば、連続開弁フラグが立ち難くなっている。
そのため、開閉駆動から連続開弁駆動への切替回数の低減、ひいては、連続開弁駆動から開閉駆動への切替回数も低減でき、全体的に切替回数を低減できるようになっている。
また、実施形態に係る燃料電池システム1によれば、開閉切替閾値を自由に設定できる切替自由範囲内において、開閉切替閾値が最小値となるように設定されて、要求水素量が開閉切替閾値を下回り難く、言い換えれば、連続開弁フラグの取り消しが行われ難くなっている。
そのため、下流側にエゼクタ30を備え、水素の循環効率が高い第1インジェクタ28Aに、連続開弁駆動をより長く継続させて、多くの水素を循環させるようになっている。そのため、燃料電池スタック10の発電効率の向上を図ることができる。
以上、実施形態に係る燃料電池システム1について説明したが、本発明は実施形態で説明した例に限定されない。
実施形態の例によれば、連続開弁駆動時による噴射流量が50ml/sの第1インジェクタ28Aと、連続開弁駆動による噴射流量が100ml/sの第2インジェクタ28Bを採用しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1インジェクタ28Aと第2インジェクタ28Bともに、連続開弁駆動時による噴射流量が50ml/sのものを採用しても良く、適宜設計できるものである。
また、実施形態の例によれば、切替手段63は、連続開弁フラグを立てている時間、言い換えれば、第1インジェクタ28Aの連続開弁駆動する時間を考慮されていない。そのため、第1インジェクタ28Aの連続開弁駆動が長時間となると、継続通電により加熱する可能性がある。
よって、切替手段63は、連続開弁フラグを立てている時間が所定時間以上経過していたか否かを判定し、所定時間以上経過していると判定した場合には、連続開弁フラグを取り消して、第1インジェクタ28Aが所定時間以上、連続開弁駆動を継続しないようにしてもよい。
また、実施形態の例によれば、2つの燃料供給装置(第1インジェクタ28A、第2インジェクタ28B)を備えているが、本発明はこれに限定されない。本発明は、3つ以上の燃料供給装置を備えた燃料電池システム1であっても、上述したように開閉駆動と連続開弁駆動との切替回数を低減させることができる。
また、実施形態の例によれば、第2インジェクタ28Bが設けられたバイパス配管32の下流側が、エゼクタ30の下流側となるように水素供給配管22に合流しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、第2インジェクタ28Bが設けられたバイパス配管32の下流側が、エゼクタ30の上流側で合流するように水素供給配管22に接続しても良い。これによれば、第2インジェクタ28Bから噴射される水素の循環効率を高め、ストイキ不足をさらに抑制することができる。
また、実施形態の例によれば、連続開弁フラグが立った場合、割り付け手段65が第1インジェクタ28A及び第2インジェクタ28Bに割り付ける要求水素量を補正するように構成されていたが、本発明はこれに限定されない。たとえば、割り付け手段65が要求水素量を割り付け後に、その割り付けられた要求水素量を補正するように構成してもよい。
以下、割り付け手段65が要求水素量を割り付け後に、連続開弁フラグに基づいて割り付けられた要求水素量を補正する変形例について、図6を用いて説明する。
図6に示すように、変形例に係るECUは、燃料電池スタック10に要求される要求水素量を割り付ける構成として、駆動インターバル設定手段61と、要求水素量算出手段62と、切替手段63と、割り付け手段65aと、第1開弁時間算出手段66と、第2開弁時間算出手段67とを備えている。
なお、変形例に係るECUの構成中において、実施形態に係るECU6の構成との相違する構成は、割り付け手段65aと、第1開弁時間算出手段66と、第2開弁時間算出手段67とである。以下、変形例について、実施形態との相違する構成に絞って説明し、同一構成の説明を省略する。
変形例に係る割り付け手段65aは、実施形態に係る割り付け手段65と同様に、周期信号A又は周期信号Bを受けた場合、要求水素量算出手段62から受けた要求水素量を、割り付けマップに基づいて第1インジェクタ28A又は第2インジェクタ28Bに割り付けるためのものである。
ただし、変形例に係る割り付けマップは、通常時(連続開弁フラグが立っていない場合)の割り付けのみを算出できるようになっている。
よって、変形例に係る割り付け手段65aは、連続開弁フラグが立っているか否かに関わらず、要求水素量に応じて第1インジェクタ28Aと第2インジェクタ28Bとのそれぞれに割り付けるようになっている。
第1開弁時間算出手段66は、割り付けられた要求水素量と開弁時間との相関関係を示すマップに基づいて、割り付け手段65aから割り付けられた要求水素量に対応する第1インジェクタ28Aの開弁時間を算出している。
また、第1開弁時間算出手段66は、連続開弁フラグが立っているか否かを判定するようになっている。そして、第1開弁時間算出手段66は、連続開弁フラグが立っていると判定した場合に、算出した第1インジェクタ28Aの開弁時間を増加させて、第1インジェクタ28Aの駆動状態が連続開弁駆動となるように補正するように構成されている。
さらに、第1開弁時間算出手段66は、算出又は補正した開弁時間に対応するデューティー比のPWM信号を生成して、第1インジェクタ28Aに送るように構成されている。
第2開弁時間算出手段67は、割り付けられた要求水素量と開弁時間との相関関係を示すマップに基づいて、割り付け手段65aから割り付けられた要求水素量に対応する第2インジェクタ28Bの開弁時間を算出する。
また、第2開弁時間算出手段67は、連続開弁フラグが立っているか否かを判定するように構成されている。そして、第2開弁時間算出手段67は、連続開弁フラグが立っていると判定した場合に、算出した第2インジェクタ28Bの開弁時間を減少させて、第2インジェクタ28Bの駆動時間を補正するように構成されている。
なお、補正により、第2インジェクタ28Bの開弁時間の減少に伴って減少する第2インジェクタ28Bの噴射水素量とは、第1インジェクタ28Aが開閉駆動から連続開弁駆動に切り替わったことにより増加する水素量と同じ量となるようになっている。
そして、第2開弁時間算出手段67は、算出又は補正した開弁時間に対応するデューティー比のPWM信号を生成して、第2インジェクタ28Bに送るように構成されている。
以上、当該変形例に係るECUによれば、実施形態に係るECUと同様に、連続開弁フラグが立った場合に、第1インジェクタ28Aの駆動状態を開閉駆動から連続開弁駆動へ切り替えることとができるとともに、第2インジェクタ28Bから噴射される水素量を減少させて燃料電池スタック10に過不足なく水素を供給することができる。
1 燃料電池システム
6 ECU(制御装置)
10 燃料電池スタック(燃料電池)
22 水素供給配管(燃料ガス供給配管)
23 アノードオフガス排出配管(燃料オフガス排出配管)
24 水素循環配管(燃料ガス循環配管)
28A 第1インジェクタ(第1燃料供給装置)
28B 第2インジェクタ(第2燃料供給装置)
30 エゼクタ
32 バイパス配管(バイパス配管)
33 パージ弁
61 駆動インターバル設定手段
62 要求水素量算出手段
63 切替手段
65、65a 割り付け手段
66 第1開弁時間算出手段
67 第2開弁時間算出手段

Claims (5)

  1. 燃料ガス及び酸化剤ガスが供給されて発電する燃料電池と、
    前記燃料電池と燃料タンクとを接続する燃料ガス供給配管と、
    前記燃料電池から排出された燃料オフガスが流入する燃料オフガス排出配管と、
    前記燃料オフガス排出配管と燃料ガス供給配管とを接続する燃料ガス循環配管と、
    前記燃料ガス供給配管上であって、前記燃料ガス供給配管と前記燃料ガス循環配管との接続部よりも上流側に設けられた第1燃料供給装置と、
    前記燃料ガス供給配管から分岐し、前記第1燃料供給装置をバイパスして前記ガス供給配管に合流するバイパス配管と、
    前記バイパス配管上に設けられた第2燃料供給装置と、
    前記第1燃料供給装置及び前記第2燃料供給装置の駆動を制御する制御装置と、
    を備える燃料電池システムであって、
    前記制御装置は、前記燃料電池の要求燃料ガス量に応じて、前記第1燃料供給装置における開閉駆動と連続開弁駆動とを切り替える切替手段を有し、
    前記切替手段は、
    前記燃料電池の要求燃料ガス量が連続切替閾値を上回った場合に、前記第1燃料供給装置を前記開閉駆動から前記連続開弁駆動に切り替え、
    前記燃料電池の要求燃料ガス量が開閉切替閾値を下回った場合に、前記第1燃料供給装置を前記連続開弁駆動から前記開閉駆動に切り替え、
    前記開閉切替閾値は、前記連続切替閾値に比べて低い値に設定されていることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記燃料ガス供給配管と前記前記燃料ガス循環配管との接続部には循環装置が設けられ、
    前記開閉切替閾値は、前記第1燃料供給装置の前記連続開弁駆動により供給される燃料ガス量であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記連続切替閾値は、前記第1燃料供給装置の前記開閉駆動を制御可能なデューティー比の上限値において供給される燃料ガス量と、前記第2燃料供給装置の開閉駆動を制御可能なデューティー比の上限値において供給される燃料ガス量とを足してなる燃料ガス量であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記切替手段は、前記第1燃料供給装置による連続開弁駆動が所定時間継続した場合に、前記開閉駆動に切り替えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記制御装置は、
    前記第1燃料供給装置を前記開閉駆動から前記連続開弁駆動に切り替える場合に、前記第2燃料供給装置による燃料ガスの供給量を減少させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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