JP5842627B2 - ロータおよび圧縮機 - Google Patents

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Description

この発明は、ロータおよび圧縮機に関する。
従来、圧縮機に用いられるロータとしては、図8Aと図8Bと図8Cに示すように、ロータコア131と、ロータコア131の上下端面に配置された上端部材134および下端部材135と、ロータコア131、上端部材134および下端部材135を軸方向に貫通して締結する複数のリベット133とを備えたものがある(特開平2−184232号公報:特許文献1参照)。
上記リベット133の一端は、頭部133aを有し、リベット133の他端は、かしめられている被かしめ部133bを有する。頭部133aは、下端部材135側に位置し、被かしめ部133bは、上端部材134側に位置する。
図9は、図8AのC−C’断面図を示し、図9に示すように、上記ロータコア131には、ロータコア131の軸方向に沿って、複数の磁石132が埋め込まれ、複数の磁石132は、ロータコア131の周方向に沿って配列されている。磁石132は、ロータコア131の周方向において、隣り合うリベット133,133の間に位置する。
特開平2−184232号公報
しかしながら、上記従来のロータでは、上記磁石132が未着磁であるときに、この磁石132を着磁装置にて着磁すると、下端部材135の付近で火花が発生する問題があった。
この原因として、本願発明者は、リベット133の頭部133aと下端部材135との間で放電が発生し、この放電による火花であることを、初めて発見した。
具体的に説明すると、上記磁石132を着磁する際、着磁装置からの磁束は、図9の矢印Bに示すように、隣り合う磁石132,132の一方の磁石132からロータコア131を通って他方の磁石に至るように、流れる。
これにより、図8BのD−D’断面である図10に示すように、隣り合うリベット133,133と上端部材134と下端部材135とで形成された電気的な閉回路において、着磁装置からの磁束を妨げる方向に電位差が生じ、この電位差により、電気的な閉回路内に、矢印Iに示すように、電流が流れる。この電気的エネルギーは、閉回路内で熱等に変化して消費される。なお、磁石132の着磁が終了すれば、電流も消滅する。
ここで、上記リベット133には、鉄等の硬い材料を用い、上記端部材134,135には、ステンレス等の硬い材料を用いることが、一般的である。
図11の拡大図に示すように、上記リベット133の被かしめ部133bおよびその近傍部分と、上記上端部材134との接触面積は、被かしめ部133bのかしめ時の変形により、大きくなって、リベット133の被かしめ部133b側と上端部材134とは、電気的に十分な接続となる。
一方、上記リベット133の頭部133a側では、図12の拡大図に示すように、頭部133aと下端部材135が、被カシメ部133bをかしめる時に、互いに押し付けられても、頭部133aおよび下端部材135のそれぞれは、硬いため、頭部133aおよび下端部材135の製造時に生じた面取り、打抜きだれ、バリ、歪等は、変形による吸収をされずに残ってしまう。
このため、上記頭部133aと上記下端部材135との間の隙間は埋まらず、頭部133aと下端部材135との接触面積は、図中丸印Cで示すように、小さいものとなり、頭部133aと下端部材135とは、電気的に十分に接触していなかった。
そして、上記リベット133の頭部133aと上記下端部材135とが電気的に十分に接触していなかったため、隣り合うリベット133,133と端部材134,135とで形成される閉回路(図10参照)が、電気的に不十分な閉回路となっていた。
したがって、上記磁石132の着磁の際に、上記閉回路を電流が流れ難くなって、上記電位差により、リベット133の頭部133aと下端部材135との間(図12中の丸印C)で放電が発生していた。
また、これによって、放電によるロータの破損および汚損や、放電によって着磁エネルギーが減ってしまうことによる磁石の着磁不足や、この着磁不足による磁石の減磁や、着磁装置の放電による寿命低下や、製造時の放電による騒音および不安全などの不具合が生じていた。
そこで、この発明の課題は、磁石の着磁の際にリベット頭部と端部材との間に生じる放電を回避するロータおよび圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のロータは、
ロータコアと、
上記ロータコアに上記ロータコアの軸方向に沿って埋め込まれると共に、上記ロータコアの周方向に沿って配列された複数の磁石と、
上記ロータコアの軸方向の両端面のそれぞれに配置された端部材と、
上記ロータコアと上記端部材とを軸方向に貫通して締結する複数のリベットと
を備え、
上記リベットの一端は、頭部を有し、
上記リベットの他端は、かしめられている被かしめ部を有し、
全ての上記リベットの上記頭部と、上記端部材との間に、導体部材を挟んでおり、
上記隣り合うリベットと上記端部材とが電気的に接続された閉回路が形成されていることを特徴としている。
この発明のロータによれば、全てのリベットの頭部と端部材との間に導体部材を挟んでいるので、リベットや端部材の製造時に生じた面取り、打抜きだれ、バリ、歪等により、リベットの頭部と端部材との間に隙間が発生する可能性があるが、この隙間を、導体部材によって埋めることができる。
これによって、リベットの頭部と端部材との電気的に接触する面積が増え、リベットの頭部と端部材とは、電気的に十分な接続となる。なお、リベットの被かしめ部およびその近傍部分と端部材との接触面積は、被かしめ部のかしめ時の変形により、もともと、大きくて、リベットの被かしめ部側と端部材とは、電気的に十分な接続となる。
したがって、磁石が未着磁であるときにこの磁石を着磁する際に、着磁の磁束を妨げる方向の電位差が生じても、電気的に十分な閉回路ができているため、リベットの頭部と端部材との間に放電が発生しない。
また、これによって、放電によるロータの破損および汚損や、放電によって着磁エネルギーが減ってしまうことによる磁石の着磁不足や、この着磁不足による磁石の減磁や、着磁装置の放電による寿命低下や、製造時の放電による騒音および不安全などの不具合を回避できる。
また、一実施形態のロータでは、上記導体部材は、上記端部材よりも軟らかい。
この実施形態のロータによれば、上記導体部材は、上記端部材よりも軟らかいので、リベットの頭部と端部材との電気的接触面積を一層確実に増大でき、リベットの頭部と端部材の間の放電を一層確実に回避できる。
また、一実施形態のロータでは、上記磁石は、上記ロータコアの周方向において、隣り合う上記リベットの間に位置する。
この実施形態のロータによれば、上記磁石は、上記ロータコアの周方向において、隣り合う上記リベットの間に位置するので、磁石を着磁する際に、着磁の磁束を妨げる方向の電位差が生じ易くなる。しかし、電気的に十分な閉回路ができているため、リベットの頭部と端部材との間に放電が発生しない。
また、一実施形態のロータでは、
上記導体部材の内周縁は、上記リベットの軸部の外周面の近傍に位置し、または、上記リベットの軸部の外周面に接触し、
上記導体部材の外周縁は、上記リベットの頭部の外周面よりも外側に位置する。
この実施形態のロータによれば、上記導体部材の内周縁は、上記リベットの軸部の外周面の近傍に位置し、または、上記リベットの軸部の外周面に接触し、上記導体部材の外周縁は、上記リベットの頭部の外周面よりも外側に位置するので、リベットの頭部と端部材との間の隙間を、導体部材によって、一層十分に埋めることができる。
また、一実施形態のロータでは、上記導体部材は、上記リベット毎に独立するように、形成されている。
この実施形態のロータによれば、上記導体部材は、上記リベット毎に独立するように、形成されているので、全ての導体部材を、同じ形状、または、大小2種類程度の形状にすることができ、導体部材の管理工数を減らすことができる。
また、一実施形態のロータでは、上記導体部材は、少なくとも2つの上記リベットに渡るように、形成されている。
この実施形態のロータによれば、上記導体部材は、少なくとも2つの上記リベットに渡るように、形成されているので、導体部材をセットする回数が減り、ロータの組立工数を低減できる。
また、一実施形態のロータでは、上記導体部材は、全ての上記リベットに渡るように、形成されている。
この実施形態のロータによれば、上記導体部材は、全ての上記リベットに渡るように、形成されているので、導体部材をセットする回数が一層減り、ロータの組立工数を一層低減できる。
また、一実施形態のロータでは、上記導体部材は、非磁性材料で構成される。
この実施形態のロータによれば、上記導体部材は、非磁性材料で構成されるので、導体部材が、隣り合う磁石の間に跨るように配置されても、隣り合う磁石の一方の磁石から出た磁束は、導体部材を通らずにロータコアを通って、他方の磁石に至る。このように、磁束は、導体部材に短絡して漏れることなく、モータ効率を向上できる。
また、一実施形態の圧縮機では、
密閉容器と、
この密閉容器内に配置された圧縮機構部と、
上記密閉容器内に配置されると共に上記圧縮機構部を回転軸を介して駆動するモータと
を備え、
上記モータは、
上記ロータと、
このロータの外周側を囲むように配置されたステータと
を有する。
この実施形態の圧縮機によれば、上記ロータを有するので、ロータの破損および汚損の不具合を回避できて、特に、清浄度や寸法精度が求められる圧縮機に有用となる。
この発明のロータによれば、全てのリベットの頭部と端部材との間に導体部材を挟んでいるので、磁石の着磁の際にリベット頭部と端部材との間に生じる放電を回避できる。
本発明の第1実施形態のロータを含む圧縮機を示す縦断面図である。 本発明のロータを示す正面図である。 図2のA−A’断面図である。 図2の底面図である。 図4のB−B’断面図である。 本発明の第2実施形態のロータを示す底面図である。 本発明の第3実施形態のロータを示す底面図である。 従来のロータを示す正面図である。 従来のロータを示す上面図である。 従来のロータを示す底面図である。 図8AのC−C’断面図である。 図8BのD−D’断面図である。 リベットの被かしめ部の拡大断面図である。 リベットの頭部の拡大断面図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の第1実施形態のロータを含む圧縮機を示す縦断面図である。この圧縮機は、密閉容器1と、この密閉容器1内に配置された圧縮機構部2およびモータ3とを備えている。この圧縮機は、ロータリ圧縮機である。
上記密閉容器1の下側側方に、吸入管11を接続する一方、密閉容器1の上側に吐出管12を接続している。上記吸入管11から供給される冷媒ガスは、上記圧縮機構部2の吸込側に導かれる。
上記モータ3は、上記圧縮機構部2の上側に配置され、上記圧縮機構部2を回転軸4を介して駆動する。上記モータ3は、上記圧縮機構部2から吐出された高圧の冷媒ガスが満たされる上記密閉容器1内の高圧領域に配置されている。
上記圧縮機構部2は、シリンダ20と、このシリンダ20の上下の開口端のそれぞれに取り付けられたフロントヘッド8およびリアヘッド9とを備える。
上記回転軸4は、フロントヘッド8およびリアヘッド9を貫通して、シリンダ20の内部に挿入されている。上記回転軸4は、圧縮機構部2のフロントヘッド8に設けられた軸受21と、圧縮機構部2のリアヘッド9に設けられた軸受22により回転自在に支持されている。
上記シリンダ20内の回転軸4にクランクピン5が設けられ、このクランクピン5に嵌合されて駆動されるローラ6とそれに対応するシリンダとの間に形成された圧縮室7により圧縮を行う。ローラ6は、偏芯した状態で回転し、または、公転運動を行い、圧縮室7の容積を変化させる。
上記モータ3は、上記回転軸4に固定された円筒形状のロータ30と、上記ロータ30の外周側を囲むように配置されたステータ40とを有する。上記ステータ40は、上記ロータ30の径方向外側にエアギャップを介して配置されている。つまり、上記モータ3は、インナーロータ型のモータである。
上記ステータ40は、ステータコア41と、このステータコア41に巻回されたコイル42とを有する。
図2に示すように、上記ロータ30は、ロータコア31と、第1端部材34および第2端部材35と、複数のリベット33とを備える。ロータコア31は、積層された複数の電磁鋼板からなる。第1端部材34は、ロータコア31の軸方向の上端面に配置されている。第2端部材35は、ロータコア31の軸方向の下端面に配置されている。複数のリベット33は、ロータコア31、第1端部材34および第2端部材35を軸方向に貫通して締結する。
上記リベット33は、軸部33cと、軸部33cの一端に設けられた頭部33aと、軸部33cの他端に設けられると共にかしめられている被かしめ部33bとを有する。頭部33aは、第2端部材35側に位置し、被かしめ部33bは、第1端部材34側に位置する。
図3は、図2のA−A’断面図であり、図3に示すように、上記ロータコア31には、ロータコア31の軸方向に沿って、複数の磁石32が埋め込まれ、複数の磁石32は、ロータコア31の周方向に沿って配列されている。
上記磁石32および上記リベット33の数量は、それぞれ、6つある。隣り合う磁石32,32の間の中心角度は、全て等しく、60°である。隣り合うリベット33,33の間の中心角度は、全て等しく、60°である。
上記磁石32は、ロータコア31の周方向において、隣り合うリベット33,33(軸部33c,33c)の間に位置する。つまり、隣り合うリベット33,33において、一方のリベット33の中心軸とロータコア31の中心軸とを結ぶ第1平面S1と、他方のリベット33の中心軸とロータコア31の中心軸とを結ぶ第2平面S2との間に、磁石32が存在し、磁石32は、リベット33(軸部33c)の径方向に、存在しない。隣り合う磁石32とリベット33との間の中心角度は、全て等しく、30°である。
図4は、図2の底面図であり、図4に示すように、全てのリベット33の頭部33aと、第2端部材35との間に、導体部材50を挟んでいる。導体部材50は、リベット33毎に独立するように、形成されている。つまり、導体部材50の数量は、リベット33の数量と同じ6つある。導体部材50は、円形状に、形成されている。全ての導体部材50の形状は、同じである。
上記導体部材50は、第1、第2端部材34,35よりも軟らかい。導体部材50は、非磁性材料で構成される。例えば、導体部材50の材料は、真鍮や銅やアルミであり、端部材34,35の材料は、ステンレスである。また、リベット33の材料は、鉄やアルミである。
図5は、図4のB−B’断面図であり、図5に示すように、上記導体部材50は、環状である。導体部材50の内周縁50aは、リベット33の軸部33cの外周面331cの近傍に位置する。導体部材50の外周縁50bは、リベット33の頭部33aの外周面331aよりも外側に位置する。
上記構成のロータ30によれば、全てのリベット33の頭部33aと第2端部材35との間に導体部材50を挟んでいるので、リベット33や第2端部材35の製造時に生じた面取り、打抜きだれ、バリ、歪等により、リベット33の頭部33aと第2端部材35との間に隙間が発生する可能性があるが、この隙間を、導体部材50によって埋めることができる。
これによって、リベット33の頭部33aと第2端部材35との電気的に接触する面積が増え、リベット33の頭部33aと第2端部材35とは、電気的に十分な接続となる。なお、リベット33の被かしめ部33bおよびその近傍部分と第1端部材34との接触面積は、図11にて説明したように、被かしめ部33bのかしめ時の変形により、もともと、大きくて、リベット33の被かしめ部33b側と第1端部材34とは、電気的に十分な接続となる。
つまり、隣り合うリベット33,33と第1端部材34と第2端部材35とで形成される閉回路(図10参照)は、電気的に十分な閉回路となる。
したがって、磁石32が未着磁であるときにこの磁石32を着磁する際に、着磁の磁束を妨げる方向の電位差が生じても、隣り合うリベット33,33と第1端部材34と第2端部材35とで電気的に十分な閉回路ができているため、リベット33の頭部33aと第2端部材35との間に放電が発生しない。
また、これによって、放電によるロータ30の破損および汚損や、放電によって着磁エネルギーが減ってしまうことによる磁石32の着磁不足や、この着磁不足による磁石32の減磁や、着磁装置の放電による寿命低下や、製造時の放電による騒音および不安全などの不具合を回避できる。
ここで、リベット33の被かしめ部33bと第1端部材34との間に、導体部材50を挟む必要は、全くない。これは、被かしめ部33bと第1端部材34は、もともと、電気的に十分接触しているため、被かしめ部33b側において、本願発明の接触不良による放電に関する課題は、そもそも、発生しない。このため、被かしめ部33bと第1端部材34との間に、導体部材50を挟んだとしても、あらためて本願発明の放電回避の効果が生じるということは、全くない。
また、上記導体部材50は、第2端部材35よりも軟らかいので、リベット33の頭部33aと第2端部材35との電気的接触面積を一層確実に増大でき、リベット33の頭部33aと第2端部材35の間の放電を一層確実に回避できる。
ここで、仮に、上記第2端部材35自身を軟らかい導体材料で構成する場合、同様の効果を得られる可能性があるが、第2端部材35のコストが高くなり、かつ、ロータ30の固有値が安定せずに、異音の要因となり、さらに、第2端部材35の歪みの派生で、ステータ40とロータ30が接触して、絶縁不良の要因となる。
また、上記磁石32は、ロータコア31の周方向において、隣り合うリベット33,33の間に位置するので、磁石32を着磁する際に、着磁の磁束を妨げる方向の電位差が生じ易くなる。しかし、電気的に十分な閉回路ができているため、リベット33の頭部33aと第2端部材35との間に放電が発生しない。
また、上記導体部材50の内周縁50aは、リベット33の軸部33cの外周面331cの近傍に位置し、導体部材50の外周縁50bは、リベット33の頭部33aの外周面よりも外側に位置するので、リベット33の頭部33aと第2端部材35との間の隙間を、導体部材50によって、一層十分に埋めることができる。
また、上記導体部材50は、リベット33毎に独立するように、形成されているので、全ての導体部材50を、同じ形状、または、大小2種類程度の形状にすることができ、導体部材50の管理工数を減らすことができる。
また、上記導体部材50は、非磁性材料で構成されるので、導体部材50が、隣り合う磁石32の間に跨るように配置されても、隣り合う磁石32の一方の磁石32から出た磁束は、導体部材50を通らずにロータコア31を通って、他方の磁石32に至る。このように、磁束は、導体部材50に短絡して漏れることなく、モータ効率を向上できる。
また、上記圧縮機は、上記ロータ30を有するので、ロータ30の破損および汚損の不具合を回避できて、特に、清浄度や寸法精度が求められる圧縮機に有用となる。
(第2の実施形態)
図6は、この発明の第2実施形態のロータを示す底面図である。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第2の実施形態では、導体部材の形状が異なる。なお、この第2の実施形態において、上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図6に示すように、このロータ30Aの導体部材50Aは、2つある。各導体部材50Aは、隣接する3つのリベット33に渡るように、形成されている。つまり、各導体部材50Aは、3つのリベット33の頭部33aと第2端部材35との間に、挟まれている。
2つの導体部材50Aの形状は、同じであり、各導体部材50の形状は、への字状である。導体部材50Aの材料や材質は、上記第1実施形態の導体部材50と同じであるので、説明を省略する。
上記構成のロータ30Aによれば、上記導体部材50Aを有するので、導体部材50Aをセットする回数が減り、ロータ30Aの組立工数を低減できる。
なお、導体部材を、少なくとも2つのリベットに渡るように、形成してもよい。この場合、各導体部材が挟まれるリベット(頭部)の数量を、等しくしてもよく、つまり、全ての導体部材の形状を、同じにしてもよい。また、導体部材の形状を、円弧形状としてもよい。
(第3の実施形態)
図7は、この発明の第3実施形態のロータを示す底面図である。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第3の実施形態では、導体部材の形状が異なる。なお、この第3の実施形態において、上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図7に示すように、このロータ30Bの導体部材50Bは、1つである。導体部材50Bは、全てのリベット33に渡るように、形成されている。つまり、導体部材50Bは、全てのリベット33の頭部33aと第2端部材35との間に、挟まれている。
上記導体部材50の形状は、六角形の環状である。導体部材50Bの材料や材質は、上記第1実施形態の導体部材50と同じであるので、説明を省略する。
上記構成のロータ30Bによれば、上記導体部材50Bを有するので、導体部材50Bをセットする回数が一層減り、ロータ30Bの組立工数を一層低減できる。なお、導体部材の形状を、円環状にしてもよい。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記第1から上記第3の実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
上記実施形態では、全てのリベットの頭部は、下側の第2端部材側に位置していたが、少なくとも一つの頭部を、上側の第1端部材側に配置してもよく、この場合、頭部と第1端部材との間に、導体部材を挟むようにする。
上記実施形態では、導体部材を、リベット頭部と同じ硬さ、もしくは、リベット頭部よりも軟らかくしたが、リベット頭部を導体部材よりも軟らかくしても、リベット頭部には、この頭部の平坦部に均等に荷重が掛かるだけであり、頭部が仮に軟らかくても、接触面積は変わらない。
上記実施形態では、磁石は、隣り合うリベットの間に位置したが、磁石とリベットを径方向に重なるようにしてもよく、磁石の着磁の際に、隣り合うリベットと第1、第2端部材とで形成される電気的な閉回路内に、電流が流れように、磁石とリベットを配置すればよい。また、上記実施形態では、導体部材の内周縁を、リベットの軸部の外周面の近傍に位置したが、導体部材の内周縁を、リベットの軸部の外周面に接触するようにしてもよい。
上記実施形態では、6極のロータとしたが、4極などのロータであってもよい。また、磁石およびリベットの数量や、導体部材の数量や、導体部材の形状は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
また、圧縮機構部として、ロータリタイプ以外に、スクロールタイプやレシプロタイプを用いてもよい。また、上記実施形態のロータを、圧縮機以外の機器に搭載してもよい。
1 密閉容器
2 圧縮機構部
3 モータ
4 回転軸
7 圧縮室
20 シリンダ
30,30A,30B ロータ
31 ロータコア
32 磁石
33 リベット
33a (リベットの)頭部
331a (リベット頭部の)外周面
33b (リベットの)被かしめ部
33c (リベットの)軸部
331c (リベット軸部の)外周面
34 第1端部材
35 第2端部材
40 ステータ
41 ステータコア
42 コイル
50,50A,50B 導体部材
50a (導体部材の)内周縁
50b (導体部材の)外周縁

Claims (9)

  1. ロータコア(31)と、
    上記ロータコア(31)に上記ロータコア(31)の軸方向に沿って埋め込まれると共に、上記ロータコア(31)の周方向に沿って配列された複数の磁石(32)と、
    上記ロータコア(31)の軸方向の両端面のそれぞれに配置された端部材(34,35)と、
    上記ロータコア(31)と上記端部材(34,35)とを軸方向に貫通して締結する複数のリベット(33)と
    を備え、
    上記リベット(33)の一端は、頭部(33a)を有し、
    上記リベット(33)の他端は、かしめられている被かしめ部(33b)を有し、
    全ての上記リベット(33)の上記頭部(33a)と、上記端部材(34,35)との間に、導体部材(50,50A,50B)を挟んでおり、
    上記隣り合うリベット(33,33)と上記端部材(34,35)とが電気的に接続された閉回路が形成されていることを特徴とするロータ。
  2. 請求項1に記載のロータにおいて、
    上記導体部材(50,50A,50B)は、上記端部材(34,35)よりも軟らかいことを特徴とするロータ。
  3. 請求項1または2に記載のロータにおいて、
    上記磁石(32)は、上記ロータコア(31)の周方向において、隣り合う上記リベット(33,33)の間に位置することを特徴とするロータ。
  4. 請求項1から3の何れか一つに記載のロータにおいて、
    上記導体部材(50,50A,50B)の内周縁(50a)は、上記リベット(33)の軸部(33c)の外周面(331c)の近傍に位置し、または、上記リベット(33)の軸部(33c)の外周面(331c)に接触し、
    上記導体部材(50,50A,50B)の外周縁(50b)は、上記リベット(33)の頭部(33a)の外周面(331a)よりも外側に位置することを特徴とするロータ。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載のロータにおいて、
    上記導体部材(50)は、上記リベット(33)毎に独立するように、形成されていることを特徴とするロータ。
  6. 請求項1から4の何れか一つに記載のロータにおいて、
    上記導体部材(50A)は、少なくとも2つの上記リベット(33)に渡るように、形成されていることを特徴とするロータ。
  7. 請求項1から4の何れか一つに記載のロータにおいて、
    上記導体部材(50B)は、全ての上記リベット(33)に渡るように、形成されていることを特徴とするロータ。
  8. 請求項1から7の何れか一つに記載のロータにおいて、
    上記導体部材(50,50A,50B)は、非磁性材料で構成されることを特徴とするロータ。
  9. 密閉容器(1)と、
    この密閉容器(1)内に配置された圧縮機構部(2)と、
    上記密閉容器(1)内に配置されると共に上記圧縮機構部(2)を回転軸(4)を介し
    て駆動するモータ(3)と
    を備え、
    上記モータ(3)は、
    請求項1から8の何れか一つに記載のロータ(30,30A,30B)と、
    このロータ(30,30A,30B)の外周側を囲むように配置されたステータ(40
    )と
    を有することを特徴とする圧縮機。
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