JP6526315B2 - 永久磁石電動機、圧縮機、および空気調和機 - Google Patents

永久磁石電動機、圧縮機、および空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、回転子コアの内部に永久磁石が配置された永久磁石電動機、この永久磁石電動機を備えた圧縮機、およびこの圧縮機を備えた空気調和機に関する。
一般に、永久磁石電動機では、固定子のコイル電流による磁界が永久磁石の表面で変動することに伴い、永久磁石の表面に渦電流が発生し、この渦電流による発熱が永久磁石の温度を上昇させる。永久磁石は高温になるほど減磁し易いため、永久磁石の温度上昇を抑制することは、従来からの課題となっている。
特許文献1では、永久磁石電動機の回転子コアにおいて、磁石孔における永久磁石との内周側接触面または外周側接触面に軸方向に伸びる複数の溝状の冷却流路を設けている。
特開2007−104888号公報
特許文献1では、複数の溝状の冷却流路は内周側接触面および外周側接触面の一方のみに設けられているため、永久磁石の冷却効果が制限される。冷却効果を向上させるためには、冷却流路の幅を拡大すればよいが、冷却流路は永久磁石の磁束の通過を抑制するので、永久磁石の磁束を有効に利用することができず、電動機の効率の低下につながる可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、渦電流による永久磁石の温度上昇を抑制し、永久磁石の減磁耐力を向上させるとともに、電動機の効率を向上させることが可能な永久磁石電動機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る永久磁石電動機は、環状の固定子コアと、前記固定子コアの内側で前記固定子コアと同軸で配置され、複数の磁石孔を有するとともに、第1の端面と第2の端面と複数の内面とを有し、前記第1の端面および前記第2の端面は軸方向に互いに離間し、前記複数の内面は前記複数の磁石孔を形成し、前記複数の磁石孔は周方向に配列されかつ前記第1の端面から前記第2の端面まで前記軸方向に伸びる環状の回転子コアと、前記複数の磁石孔内に配置される複数の永久磁石と、を備え、前記複数の内面の各々は、前記回転子コアにおいて前記回転子コアの径方向における外側に配置される第1の面と前記回転子コアにおいて前記径方向における内側に配置される第2の面とを有し、前記複数の永久磁石の各々は、前記第1の面と面する第3の面と前記第2の面と面する第4の面とを有し、前記第1の面は、前記第1の端面から前記第2の端面まで前記軸方向に伸びかつ前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において前記第3の面に沿って配列される複数の第1の溝を有し、前記第3の面は、前記複数の第1の溝に露出する複数の第1の部分を有し、前記第3の面は、前記複数の第1の部分を除き、前記第1の面と接触し、前記第2の面は、前記第1の端面から前記第2の端面まで前記軸方向に伸びかつ前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において前記第4の面に沿って配列される複数の第2の溝を有し、前記第4の面は、前記複数の第2の溝に露出する複数の第2の部分を有し、前記第4の面は、前記複数の第2の部分を除き、前記第2の面と接触し、前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において、前記複数の第1の部分の全長は、前記複数の第2の部分の全長よりも大きい。
この発明によれば、渦電流による永久磁石の温度上昇を抑制し、永久磁石の減磁耐力を向上させるとともに、電動機の効率を向上させることができる、という効果を奏する。
実施の形態1に係る永久磁石電動機の構成を示す横断面図 実施の形態1における回転子コアの構成を示す横断面図 図2に示す回転子コアの部分拡大図 実施の形態1における回転子の構成を示す横断面図 図4に示す回転子の部分拡大図 図4に示すA−A断面図 図6における長さの関係を説明するための図 実施の形態1の変形例1に係る回転子の構成を示す部分拡大横断面図 実施の形態1の変形例2に係る回転子の構成を示す部分拡大横断面図 実施の形態2に係る圧縮機の構成を示す縦断面図 実施の形態3に係る空気調和機の冷凍サイクルを示す図 実施の形態3に係る空気調和機の構成を示す図
以下に、本発明に係る永久磁石電動機、圧縮機、および空気調和機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る永久磁石電動機の構成を示す横断面図である。なお、図1に示す横断面図は、回転子コアの軸方向に垂直な断面によるものである。
電動機1は、本実施の形態に係る永久磁石電動機である。電動機1は、環状の固定子2と、固定子2の内側に配置された回転子3とを備える。回転子3は、空隙20を介して回転自在に固定子2の内側に配置される。
固定子2は、環状の固定子コア21と、固定子コア21に巻回されたコイル22とを備える。固定子コア21は、環状のヨーク23と、ヨーク23から突出する複数のティース24とを備える。複数のティース24の各々は、ヨーク23の径方向における内向きにヨーク23から突出する。固定子コア21は、固定子コア21の平面形状に応じて電磁鋼板を打ち抜き、打ち抜かれた電磁鋼板を固定子コア21の軸方向に複数枚積層して形成される。
複数のティース24は、ヨーク23の周方向に等間隔で配列されている。隣り合うティース24間には、空間部であるスロット25が形成されている。コイル22は複数のティース24に巻回されている。図示例では、ティース24の個数は9個であるが、これに限定されるものではない。
回転子3は、環状の回転子コア4と、回転子コア4の内部に配置された複数の永久磁石6とを備える。回転子コア4は、固定子コア21と同軸で配置される。すなわち、回転子コア4の軸は、固定子コア21の軸と一致する。なお、以下では、特に明記をしない限りは、「軸方向」は回転子コア4の軸方向であり、「径方向」は回転子コア4の径方向であり、「周方向」は回転子コア4の周方向である。
回転子コア4には、中央部に軸孔7が形成されている。軸孔7には、図示しないシャフトが嵌め込まれる。
回転子コア4には、複数の磁石孔5が周方向に配列されている。複数の磁石孔5は、周方向に等間隔で回転子コア4に形成されている。複数の磁石孔5は、回転子コア4の中心から径方向に互いに等距離の位置に配置されている。複数の磁石孔5は、互いに同じ形状でかつ同じ大きさである。複数の磁石孔5は、回転子コア4を軸方向に貫通する。
磁石孔5は、径方向と直交する方向に伸びており、径方向と直交する方向の長さが径方向の長さよりも大きい。回転子コア4は、回転子コア4の平面形状に応じて電磁鋼板を打ち抜き、打ち抜かれた電磁鋼板を軸方向に複数枚積層して形成される。
複数の磁石孔5内には、複数の永久磁石6が配置されている。永久磁石6は、接着または圧入により回転子コア4に固定されている。
永久磁石6は、平板状であり、断面矩形状である。永久磁石6は、径方向と直交する方向に伸びており、径方向と直交する方向の長さが径方向の長さよりも大きい。すなわち、永久磁石6の長手方向は径方向と直交する方向であり、永久磁石6の短手方向は径方向である。永久磁石6は、希土類磁石またはフェライト磁石である。永久磁石6は、鉄、ネオジウムおよびボロンを含む希土類磁石であり、この希土類磁石にはディスプロシウムが含まれず、またはこの希土類磁石に含まれるディスプロシウムの含有量が3重量%以下とすることができる。
複数の永久磁石6は、互いに同じ形状でかつ同じ大きさである。複数の永久磁石6は、外周側の磁極の極性が周方向に交互となるように配置される。
なお、図示例では、電動機1の極数は6であり、磁石孔5の個数および永久磁石6の個数はそれぞれ6個である。磁石孔5の個数および永久磁石6の個数は、極数に応じて決まる。
次に、図2から図6を参照して、回転子3の構成を詳細に説明する。図2は回転子コアの構成を示す横断面図、図3は図2に示す回転子コアの部分拡大図、図4は回転子の構成を示す横断面図、図5は図4に示す回転子の部分拡大図、図6は図4に示すA−A断面図である。なお、図6は、回転子コア4の軸を含む回転子コア4の縦断面図の一部である。
回転子コア4は、円筒状の外周面18aと、外周面18aと同軸で配置された円筒状の内周面18bとを有する。内周面18bは軸孔7を形成する。また、回転子コア4は、軸方向に互いに離間する端面18c,18dを有する。端面18cは第1の端面、端面18dは第2の端面である。なお、図6では、回転子コア4の軸が軸30で示されている。端面18c,18dは、互いに平行であり、軸30に対して垂直である。
回転子コア4は、複数の磁石孔5よりも径方向における内側に配置されるコア部4aと、複数の磁石孔5よりもそれぞれ径方向における外側に配置される複数のコア部4bとを有する。
回転子コア4は、複数の磁石孔5を形成する複数の内面8を有する。複数の磁石孔5は、端面18cから端面18dまで軸方向に伸びる。複数の磁石孔5は、軸30に平行に伸びている。磁石孔5は、実質的に永久磁石6が挿入される部分であり、永久磁石6の形状に応じて矩形状である。
内面8は、回転子コア4において径方向における外側に配置される面8aと、回転子コア4において径方向における内側に配置される面8bとを有する。面8aは第1の面、面8bは第2の面である。すなわち、面8aは面8bに対して径方向における外側に配置され、面8bは面8aに対して径方向における内側に配置される。面8aはコア部4bに形成され、面8bはコア部4aに形成される。
面8aは、複数の溝9aを有する。具体的には、複数の溝9aは、溝9a1、溝9a2、溝9a3、溝9a4、および溝9a5からなる。複数の溝9aは、端面18cから端面18dまで軸方向に伸びる。すなわち、複数の溝9aは、回転子コア4を貫通している。複数の溝9aは、軸30に平行に伸びている。また、複数の溝9aは、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、互いに離間して配置されている。
面8bは、複数の溝9bを有する。具体的には、複数の溝9bは、溝9b1、溝9b2、溝9b3、および溝9b4からなる。複数の溝9bは、端面18cから端面18dまで軸方向に伸びる。すなわち、複数の溝9bは、回転子コア4を貫通している。複数の溝9bは、軸30に平行に伸びている。また、複数の溝9bは、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、互いに離間して配置されている。
このように、複数の溝9aは、軸方向における回転子コア4の全長にわたって磁石孔5と連通している。同様に、複数の溝9bは、軸方向における回転子コア4の全長にわたって磁石孔5と連通している。複数の溝9aおよび複数の溝9bは冷却溝である。
永久磁石6は、内面8を構成する面8aに面する面6aと、内面8を構成する面8bに面する面6bとを有する。面6aは第3の面、面6bは第4の面である。面6a,6bは、互いに極性の異なる永久磁石6の磁極面である。
複数の溝9aは、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、面6aに沿って配列される。また、面6aは、複数の溝9aに露出する複数の部分6a1から6a5を有する。具体的には、部分6a1は溝9a1に露出し、部分6a2は溝9a2に露出し、部分6a3は溝9a3に露出し、部分6a4は溝9a4に露出し、部分6a5は溝9a5に露出する。複数の部分6a1から6a5は、複数の第1の部分である。面6aは、複数の部分6a1から6a5を除き、面8aと接触する。
複数の溝9bは、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、面6bに沿って配列される。また、面6bは、複数の溝9bに露出する複数の部分6b1から6b4を有する。具体的には、部分6b1は溝9b1に露出し、部分6b2は溝9b2に露出し、部分6b3は溝9b3に露出し、部分6b4は溝9a4に露出する。複数の部分6b1から6b4は、複数の第2の部分である。面6bは、複数の部分6b1から6b4を除き、面8bと接触する。
永久磁石6は、さらに、長手方向の一端に配置される面6cと、長手方向の他端に配置される面6dとを有する。面6c,6dは、互いに平行であり、軸30に平行である。
永久磁石6は、さらに、軸方向の一端に配置される面6eと、軸方向の他端に配置される面6fとを有する。面6e,6fは、互いに平行であり、軸30に対して垂直である。また、面6eは端面18cと面一であり、面6fは端面18dと面一である。すなわち、永久磁石6は、端面18cから端面18dまで軸方向に伸びる。
永久磁石6の長手方向における両側には、フラックスバリア部10a,10bが設けられている。フラックスバリア部10a,10bは、それぞれ、内面8のうち面8a,8bを除いた部分に形成された溝15a,15bである。溝15a,15bは、端面18cから端面18dまで軸方向に伸びる。すなわち、溝15a,15bは、回転子コア4を貫通する。溝15a,15bは、軸30に平行に伸びている。溝15a,15bは、軸方向における回転子コア4の全長にわたって磁石孔5と連通している。
フラックスバリア部10a,10bは、回転子3の外周面18aの磁束密度分布を正弦波に近づけ、隣り合う永久磁石6の磁束が回転子コア4を介して短絡すること、すなわち漏れ磁束を抑制する。
フラックスバリア部10aと外周面18aとの間には、周方向に伸びる薄肉鉄心部4cが形成されている。同様に、フラックスバリア部10bと外周面18aとの間には、周方向に伸びる薄肉鉄心部4dが形成されている。薄肉鉄心部4c,4dの径方向の厚みは、回転子コア4の電磁鋼板の板厚以上である。これにより、電磁鋼板を打ち抜くときに、薄肉鉄心部4c,4dがねじれることが抑制される。また、回転子3の回転時に、薄肉鉄心部4c,4dが切断されることが抑制される。
回転子コア4には、永久磁石6の周方向の位置ずれを規制する突起部4e,4fが形成されている。詳細には、突起部4e,4fはコア部4aに形成されている。なお、突起部4e,4fを設けない構成も可能である。
次に、図2から図6に加えて、図7も参照して、複数の溝9aおよび複数の溝9bの詳細について説明する。図7は、図6における長さの関係を説明するための図である。
図7に示すように、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、部分6a1の長さをWa1、部分6a2の長さをWa2、部分6a3の長さをWa3、部分6a4の長さをWa4、部分6a5の長さをWa5とし、部分6b1の長さをWb1、部分6b2の長さをWb2、部分6b3の長さをWb3、部分6b4の長さをWb4とする。また、永久磁石6の長手方向の長さをWmとする。
本実施の形態では、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の部分6a1から6a5の全長は、複数の部分6b1から6b4の全長よりも大きい。すなわち、Wa1+Wa2+Wa3+Wa4+Wa5>Wb1+Wb2+Wb3+Wb4の関係が成り立つ。
また、本実施の形態では、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の溝9aの総面積は、複数の溝9bの総面積よりも大きい。すなわち、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、溝9a1の面積と溝9a2の面積と溝9a3の面積と溝9a4の面積と溝9a5の面積との和は、溝9b1の面積と溝9b2の面積と溝9b3の面積と溝9b4の面積との和よりも大きい。
また、本実施の形態では、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の部分6a1から6a5の全長は、面6aと面8aとが接触する部分の全長よりも大きい。具体的には、
Wm/2<Wa1+Wa2+Wa3+Wa4+Wa5
の関係が成り立つ。
同様に、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の部分6b1から6b4の全長は、面6bと面8bとが接触する部分の全長よりも大きい。具体的には、
Wm/2<Wb1+Wb2+Wb3+Wb4
の関係が成り立つ。
また、図示例では、以下の関係が成り立つ。
Wa1=Wa5,
Wa2=Wa3=Wa4,
Wa1>Wa2
特に、複数の部分6a1から6a5のうち複数の部分6a1から6a5の配列方向の両端に位置する2つの部分6a1,6a5の長さのいずれもが、他の部分6a2から6a4の長さのいずれよりも大きい。
さらに、図示例では、以下の関係が成り立つ。
Wb1=Wb2=Wa3=Wa4
また、本実施の形態では、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の溝9aの各々は、面6aに沿う方向における幅が、面6aから離れるに従って、すなわち径方向における内側から径方向における外側に向かうに従って、小さくなるように形成されている。つまり、複数の溝9aの各々の幅は、面6a上で最も大きく、複数の部分6a1から6a5のうちの対応するものの長さに等しい。
同様に、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の溝9bの各々は、面6bに沿う方向における幅が、面6bから離れるに従って、すなわち径方向における外側から径方向における内側に向かうに従って、小さくなるように形成されている。つまり、複数の溝9bの各々の幅は、面6b上で最も大きく、複数の部分6b1から6b4のうちの対応するものの長さに等しい。
また、本実施の形態では、複数の溝9aおよび複数の溝9bは、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、千鳥状に配置されている。詳細には、複数の溝9aおよび複数の溝9bは、面6aまたは面6bに沿って、千鳥状に配置されている。あるいは、複数の溝9aおよび複数の溝9bは、永久磁石6の長手方向に沿って、千鳥状に配置されている。
また、図示例では、溝9a2、溝9a3および溝9a4は、互いに同じ形状でかつ同じ大きさである。具体的には、溝9a2、溝9a3および溝9a4は、それぞれ、中心角が180°未満である円弧形状を有する。溝9a1および溝9a5は、溝9a1および溝9a5のうちの一方を反転すると、互いに同じ形状でかつ同じ大きさである。
また、図示例では、溝9b1、溝9b2、溝9b3および溝9a4は、互いに同じ形状でかつ同じ大きさである。具体的には、溝9b1、溝9b2、溝9b3および溝9a4は、それぞれ、中心角が180°未満である円弧形状を有する。
本実施の形態の効果について説明する。本実施の形態では、磁石孔5を形成する内面8のうち径方向における外側に配置される面8aに複数の溝9aを設けるとともに、磁石孔5を形成する内面8のうち径方向における内側に配置される面8bに複数の溝9bを設けている。
このような構成により、複数の溝9aおよび複数の溝9b内に永久磁石6よりも温度の低い気体または液体を通過させることで、永久磁石6の面6a,6bを直接冷却することができ、渦電流による永久磁石6の温度上昇を抑制し、永久磁石6の減磁耐力を向上させるとともに、電動機1の効率を向上させることができる。なお、気体の例としては、空気または冷媒ガスが、液体の例としては、液冷媒または油が挙げられる。
本実施の形態では、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の部分6a1から6a5の全長は、複数の部分6b1から6b4の全長よりも大きい。
渦電流による永久磁石6の温度上昇は、永久磁石6内で一様ではなく、径方向における外側は内側に比べてより高い。本実施の形態のように、複数の部分6a1から6a5の全長を複数の部分6b1から6b4の全長よりも大きくすることで、温度上昇がより高い永久磁石6の外側をより冷却することができる。
また、温度上昇が相対的に低い永久磁石6の内側では、複数の溝9bに露出する複数の部分6b1から6b4の全長を相対的に小さくしているので、永久磁石6の磁束の有効利用につながり、電動機1の効率が向上する。
また、本実施の形態では、複数の溝9aおよび複数の溝9bは、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、千鳥状に配置されている。これにより、複数の溝9aが永久磁石6を介して複数の溝9bと径方向に互いに対向して配置された場合に比べて、永久磁石6の磁束を有効に利用することができ、電動機1の効率が向上する。
なお、本実施の形態では、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の部分6a1から6a5の全長は、複数の部分6b1から6b4の全長よりも大きく、かつ、複数の溝9aおよび複数の溝9bは、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、千鳥状に配置されるとしたが、いずれか一方が実現される構成でもよい。
また、本実施の形態では、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の溝9aの総面積は、複数の溝9bの総面積よりも大きい。これにより、温度上昇がより高い永久磁石6の外側をより効果的に冷却することができる。
なお、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の部分6a1から6a5の全長が複数の部分6b1から6b4の全長よりも大きく、かつ、複数の溝9aの総面積が複数の溝9bの総面積以下となる構成も可能である。
また、本実施の形態では、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の部分6a1から6a5の全長は、面6aと面8aとが接触する部分の全長よりも大きい。これにより、永久磁石6の面6aの冷却をより高めることができる。なお、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の部分6a1から6a5の全長が、面6aと面8aとが接触する部分の全長以下となる構成も可能である。
同様に、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の部分6b1から6b4の全長は、面6bと面8bとが接触する部分の全長よりも大きくすることで、永久磁石6の面6bの冷却をより高めることができる。なお、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の部分6b1から6b4の全長が、面6bと面8bとが接触する部分の全長以下となる構成も可能である。
また、本実施の形態では、複数の部分6a1から6a5のうち複数の部分6a1から6a5の配列方向の両端に位置する2つの部分6a1,6a5の長さのいずれもが、他の部分6a2から6a4の長さのいずれよりも大きい。渦電流による永久磁石6の温度上昇は、永久磁石6内で一様ではなく、永久磁石6の長手方向における両端部では中央部に比べてより高い。従って、配列方向の両端に位置する2つの部分6a1,6a5の長さを他の部分6a2から6a4の長さよりも大きくすることで、永久磁石6の冷却をより高めることができる。一般に、このような構成は第1の部分の個数が3以上であれば可能である。
なお、配列方向の両端に位置する2つの部分6a1,6a5の長さが他の部分6a2から6a4の長さ以下とする構成も可能である。
また、複数の部分6b1から6b4の長さは互いに等しいとしたが、複数の部分6b1から6b4のうち複数の部分6b1から6b4の配列方向の両端に位置する2つの部分6b1,6b4の長さのいずれもが、他の部分6b2,6b3の長さのいずれよりも大きいとする構成も可能である。一般に、このような構成は第2の部分の個数が3以上であれば可能である。
また、複数の部分6a1から6a5の長さは、永久磁石6の長手方向における中心から各端に向かうにつれて大きくする構成も可能である。具体的には、Wa1>Wa2>Wa3かつWa5>Wa4>Wa3の関係が成り立つように構成することもできる。この場合でも、配列方向の両端に位置する2つの部分6a1,6a5の長さが他の部分6a2から6a4の長さよりも大きいとした場合と同様の効果を得ることができる。複数の部分6b1から6b4の長さについても同様である。
また、本実施の形態では、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の溝9aの各々は、面6aに沿う方向における幅が、面6aから離れるに従って小さくなるように形成されている。これにより、永久磁石6の磁束が回転子コア4を通過しやすくなり、永久磁石6の磁束の有効利用につながり、電動機1の効率を向上させることができる。
また、複数の溝9aの各々の面6aに沿う方向における幅は、面6aに近いほど大きくなるので、永久磁石6の面6aを効率よく冷却することができる。なお、複数の溝9aの各々の面6aに沿う方向における幅が、面6aに近いほど大きくならない構成も可能である。
同様に、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、複数の溝9bの各々は、面6bに沿う方向における幅が、面6bから離れるに従って小さくなるように形成することで、永久磁石6の磁束を有効に利用して電動機1の効率を向上させるとともに、永久磁石6の面6bを効率よく冷却することができる。なお、複数の溝9bの各々の面6bに沿う方向における幅が、面6bに近いほど大きくならない構成も可能である。
また、複数の溝9aのうちの少なくとも一つの形状は、中心角が180°以下である円弧状とすることができる。これにより、電磁鋼板を打ち抜いて複数の溝9aを形成する際の加工が容易となる。同様に、複数の溝9bのうちの少なくとも一つの形状は、中心角が180°以下である円弧状とすることができる。なお、溝9aまたは溝9bの形状は、円弧状以外にも矩形または三角形も可能である。
また、永久磁石6の減磁耐力が向上することにより、保磁力の小さい希土類磁石の使用が可能となり、低コスト化が図れる。保磁力の小さい希土類磁石とは保磁力を増大させるために添加されるディスプロシウムの含有量が3重量%以下を指す。
すなわち、本実施の形態では、永久磁石6は、鉄、ネオジウムおよびボロンを含む希土類磁石であって、ディスプロシウムを含まず、または3重量%以下のディスプロシウムを含む希土類磁石とすることができる。
本実施の形態では、永久磁石6の長手方向における両側にフラックスバリア部10a,10bが設けられている。フラックスバリア部10a,10bは空隙であり、複数の溝9aおよび複数の溝9bと同様に冷却溝として利用することができる。なお、フラックスバリア部10a,10bを設けない構成、すなわち、溝15a,15bを設けない構成も可能である。
また、フラックスバリア部10a,10bは、空隙でなくてもよく、溝15a,15bを樹脂のような非磁性材料で埋めてもよい。
なお、永久磁石6の形状は、図示例に限定されない。また、図示例では、複数の永久磁石6は、永久磁石6の個数と同じ角数の仮想的な正多角形の辺に対応する位置にそれぞれ配置され、周方向に等間隔に配列されているが、複数の永久磁石6の配置はこれに限定されない。
また、本実施の形態では、溝9aの個数を5個、溝9bの個数を4個としたが、これに限定されない。
図8は、本実施の形態の変形例1に係る回転子の構成を示す部分拡大横断面図である。なお、図8では、図2から図7に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
図8では、図7に示す構成に加えて、面8bに溝9b5,9b6が形成されている。溝9b5,9b6は、永久磁石6を介して、それぞれ溝9a1,9a5と径方向に互いに対向している。また、溝9b5に露出する部分6b5の長さはWb5、溝9b6に露出する部分6b6の長さはWb6である。部分6b5,6b6は、図5で示した面6bに含まれる。
図8では、Wa1+Wa2+Wa3+Wa4+Wa5>Wb1+Wb2+Wb3+Wb4+Wb5+Wb6の関係が成り立っている。また、Wm/2<Wa1+Wa2+Wa3+Wa4+Wa5の関係に加えて、Wm/2<Wb1+Wb2+Wb3+Wb4+Wb5+Wb6の関係が成り立っている。
溝9b5,9b6は、軸方向に垂直な回転子コア4の断面において、永久磁石6の長手方向における両端部に面して配置されているので、温度上昇のより大きい永久磁石6の長手方向における両端部を効率よく冷却することができる。本変形例のその他の構成に応じた効果は上記した通りである。
図9は、本実施の形態の変形例2に係る回転子の構成を示す部分拡大横断面図である。なお、図9では、図2から図7に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
図9に示す構成と図7に示す構成との差異は、図9では、面8bに複数の溝9b11から9b15が形成されている点である。また、溝9b11に露出する部分6b11の長さはWb11、溝9b12に露出する部分6b12の長さはWb12、溝9b13に露出する部分6b13の長さはWb13、溝9b14に露出する部分6b14の長さはWb14、溝9b15に露出する部分6b15の長さはWb15である。部分6b11から6b15は、図5で示した面6bに含まれる。
図9では、Wa1+Wa2+Wa3+Wa4+Wa5>Wb11+Wb12+Wb13+Wb14+Wb15の関係が成り立っている。また、Wm/2<Wa1+Wa2+Wa3+Wa4+Wa5の関係に加えて、Wm/2<Wb11+Wb12+Wb13+Wb14+Wb15の関係が成り立っている。図9では、複数の溝9aおよび複数の溝9bが千鳥状に配置されない場合の例を示している。すなわち、溝9b11から9b15は、永久磁石6を介して、それぞれ溝9a1から9a5と径方向に互いに対向している。本変形例の構成に応じた効果は上記した通りである。
実施の形態2.
図10は、本実施の形態に係る圧縮機の構成を示す縦断面図である。なお、図10では、図1から図7に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
圧縮機50は、密閉容器51内に配置された圧縮部52と、密閉容器51内で圧縮部52の上方に配置された電動機1と、密閉容器51外に配置されたアキュムレータ53とを備える。圧縮部52には、スクロール、ロータリ、またはレシプロといった機構が適用される。
密閉容器51は、鋼板を絞り加工により円筒形状に加工して形成される。密閉容器51には、吸入パイプ54と吐出パイプ55とが設けられる。密閉容器51の底部には潤滑用の冷凍機油が貯留される。
電動機1は、実施の形態1の電動機である。固定子コア21は、密閉容器51の内周面に溶接、焼嵌め、冷嵌め、または圧入により固定される。コイル22には、密閉容器51に固定された端子65から電力が供給される。回転子コア4にはシャフト56が固定されている。シャフト56は先端部に偏心部57を有する。
圧縮部52は、圧縮室58を含む円筒状のシリンダ59と、シリンダ59内に配置される偏心部57に摺動自在に嵌合された環状のピストン60と、偏心部57よりも上側でシャフト56を軸受する上部フレーム61と、偏心部57よりも下側でシャフト56を軸受する下部フレーム62と、上部フレーム61に装着された上部吐出マフラ63と、下部フレーム62に装着された下部吐出マフラ64とを有する。
シリンダ59は、密閉容器51の内周面に溶接、焼嵌め、冷嵌め、または圧入により固定される。シリンダ59内には吸入側と圧縮側とを分離するベーンが設けられるが、図示は省略している。
圧縮機50の動作を説明する。アキュムレータ53は、密閉容器51に設けられた吸入パイプ54を介して圧縮部52に冷媒ガスを供給する。アキュムレータ53から供給された冷媒ガスは、シリンダ59内に導入される。
一方、電動機1に通電されると、回転子3が回転し、シャフト56に連動してピストン60がシリンダ59の内周面に沿って偏心回転する。これにより、シリンダ59内に導入された冷媒ガスは圧縮室58内で圧縮される。
圧縮された冷媒ガスは、上部フレーム61の図示しない孔および上部吐出マフラ63を順に通過し、または下部フレーム62の図示しない孔および下部吐出マフラ64を順に通過して、密閉容器51内の空間に吐出された後、複数の溝9a、複数の溝9b、または空隙20を通過して密閉容器51内を上昇し、密閉容器51に設けられた吐出パイプ55を介して冷凍サイクルの高圧側へ供給される。なお、図10では、冷媒ガスの主な流路を矢印で示している。
このような圧縮機50では、複数の溝9aおよび複数の溝9bを通過する冷媒ガスは永久磁石6の表面と接触しながら通過する。このとき、渦電流によって発生した永久磁石6の熱を冷媒ガスが奪い、永久磁石6の温度を低下させる。永久磁石6は高温になるほど減磁し易いという特性を有するため、永久磁石6の温度を低下させることにより、永久磁石6の減磁耐力を改善し、信頼性が高く、高効率な圧縮機50を提供することができる。
実施の形態3.
図11は、本実施の形態に係る空気調和機の冷凍サイクルを示す図である。冷凍サイクル70は、圧縮機50と、圧縮機50から吐出される冷媒の流れを切り替える四方弁71と、室外で熱交換を行う室外熱交換器72と、冷媒の圧力を下げる膨張弁73と、室内で熱交換を行う室内熱交換器74と、圧縮機50、四方弁71、室外熱交換器72、膨張弁73、および室内熱交換器74を互いに接続する冷媒配管75と、圧縮機50、膨張弁73、および四方弁71を制御する制御部36とを備える。圧縮機50は、実施の形態2の圧縮機である。
図12は、本実施の形態に係る空気調和機の構成を示す図である。空気調和機200は、室内機210と、室内機210に接続された室外機220とを備える。室外機220は圧縮機50を備える。
本実施の形態によれば、空気調和機200が圧縮機50を備えているので、減磁耐力に優れ、信頼性が高く、高効率な空気調和機200を得ることができる。
なお、実施の形態1の電動機1は、室外機220のファン221に用いることもできる。また、実施の形態1の電動機1は、空気調和機200以外の電気機器に用いることもできる。この場合でも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 電動機、2 固定子、3 回転子、4 回転子コア、4a,4b コア部、4c,4d 薄肉鉄心部、4e,4f 突起部、5 磁石孔、6 永久磁石、6a,6b,6c,6d,6e,6f,8a,8b 面、6a1,6a2,6a3,6a4,6a5,6b1,6b2,6b3,6b4,6b5,6b6,6b11,6b12,6b13,6b14,6b15 部分、7 軸孔、8 内面、9a,9a1,9a2,9a3,9a4,9a5,9b,9b1,9b2,9b3,9b4,9b5,9b6,9b11,9b12,9b13,9b14,9b15,15a,15b 溝、10a,10b フラックスバリア部、18a 外周面、18b 内周面、18c,18d 端面、20 空隙、21 固定子コア、22 コイル、23 ヨーク、24 ティース、25 スロット、30 軸、36 制御部、50 圧縮機、51 密閉容器、52 圧縮部、53 アキュムレータ、54 吸入パイプ、55 吐出パイプ、56 シャフト、57 偏心部、58 圧縮室、59 シリンダ、60 ピストン、61 上部フレーム、62 下部フレーム、63 上部吐出マフラ、64 下部吐出マフラ、65 端子、70 冷凍サイクル、71 四方弁、72 室外熱交換器、73 膨張弁、74 室内熱交換器、75 冷媒配管、200 空気調和機、210 室内機、220 室外機、221 ファン。

Claims (15)

  1. 環状の固定子コアと、
    前記固定子コアの内側で前記固定子コアと同軸で配置され、複数の磁石孔を有するとともに、第1の端面と第2の端面と複数の内面とを有し、前記第1の端面および前記第2の端面は軸方向に互いに離間し、前記複数の内面は前記複数の磁石孔を形成し、前記複数の磁石孔は周方向に配列されかつ前記第1の端面から前記第2の端面まで前記軸方向に伸びる環状の回転子コアと、
    前記複数の磁石孔内に配置される複数の永久磁石と、
    を備え、
    前記複数の内面の各々は、前記回転子コアにおいて前記回転子コアの径方向における外側に配置される第1の面と前記回転子コアにおいて前記径方向における内側に配置される第2の面とを有し、
    前記複数の永久磁石の各々は、前記第1の面と面する第3の面と前記第2の面と面する第4の面とを有し、
    前記第1の面は、前記第1の端面から前記第2の端面まで前記軸方向に伸びかつ前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において前記第3の面に沿って配列される複数の第1の溝を有し、
    前記第3の面は、前記複数の第1の溝に露出する複数の第1の部分を有し、
    前記第3の面は、前記複数の第1の部分を除き、前記第1の面と接触し、
    前記第2の面は、前記第1の端面から前記第2の端面まで前記軸方向に伸びかつ前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において前記第4の面に沿って配列される複数の第2の溝を有し、
    前記第4の面は、前記複数の第2の溝に露出する複数の第2の部分を有し、
    前記第4の面は、前記複数の第2の部分を除き、前記第2の面と接触し、
    前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において、前記複数の第1の部分の全長は、前記複数の第2の部分の全長よりも大きい永久磁石電動機。
  2. 前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において、前記複数の第1の部分の総面積は、前記複数の第2の部分の総面積よりも大きい請求項1に記載の永久磁石電動機。
  3. 前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において、前記複数の第1の部分の全長は、前記第3の面と前記第1の面とが接触する部分の全長よりも大きい請求項1に記載の永久磁石電動機。
  4. 前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において、前記複数の第2の部分の全長は、前記第4の面と前記第2の面とが接触する部分の全長よりも大きい請求項1に記載の永久磁石電動機。
  5. 前記複数の第1の部分の個数は3以上であり、
    前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において、前記複数の第1の部分のうち前記複数の第1の部分の配列方向の両端に位置する2つの第1の部分の長さのいずれもが、他の第1の部分の長さのいずれよりも大きい請求項1に記載の永久磁石電動機。
  6. 前記複数の第2の部分の個数は3以上であり、
    前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において、前記複数の第2の部分のうち前記複数の第2の部分の配列方向の両端に位置する2つの第2の部分の長さのいずれもが、他の第2の部分の長さのいずれよりも大きい請求項1に記載の永久磁石電動機。
  7. 前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において、前記複数の第1の溝の各々は、前記第3の面に沿う方向における幅が前記径方向における内側から前記径方向における外側に向かうに従って小さくなるように形成されている請求項1に記載の永久磁石電動機。
  8. 前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において、前記複数の第2の溝の各々は、前記第4の面に沿う方向における幅が前記径方向における外側から前記径方向における内側に向かうに従って小さくなるように形成されている請求項1に記載の永久磁石電動機。
  9. 前記複数の第1の溝のうちの少なくとも1つの形状は、中心角が180°以下である円弧形状である請求項1に記載の永久磁石電動機。
  10. 前記複数の第2の溝のうちの少なくとも1つの形状は、中心角が180°以下である円弧形状である請求項1に記載の永久磁石電動機。
  11. 前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において、前記複数の第1の溝および前記複数の第2の溝は、千鳥状に配置されている請求項1に記載の永久磁石電動機。
  12. 前記複数の永久磁石の各々は、鉄、ネオジウムおよびボロンを含む希土類磁石であり、前記希土類磁石にはディスプロシウムが含まれず、または前記希土類磁石に含まれるディスプロシウムの含有量が3重量%以下である請求項1に記載の永久磁石電動機。
  13. 環状の固定子コアと、
    前記固定子コアの内側で前記固定子コアと同軸で配置され、複数の磁石孔を有するとともに、第1の端面と第2の端面と複数の内面とを有し、前記第1の端面および前記第2の端面は軸方向に互いに離間し、前記複数の内面は前記複数の磁石孔を形成し、前記複数の磁石孔は周方向に配列されかつ前記第1の端面から前記第2の端面まで前記軸方向に伸びる環状の回転子コアと、
    前記複数の磁石孔内に配置される複数の永久磁石と、
    を備え、
    前記複数の内面の各々は、前記回転子コアにおいて前記回転子コアの径方向における外側に配置される第1の面と前記回転子コアにおいて前記径方向における内側に配置される第2の面とを有し、
    前記複数の永久磁石の各々は、前記第1の面と面する第3の面と前記第2の面と面する第4の面とを有し、
    前記第1の面は、前記第1の端面から前記第2の端面まで前記軸方向に伸びかつ前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において前記第3の面に沿って配列される複数の第1の溝を有し、
    前記第3の面は、前記複数の第1の溝に露出する複数の第1の部分を有し、
    前記第3の面は、前記複数の第1の部分を除き、前記第1の面と接触し、
    前記第2の面は、前記第1の端面から前記第2の端面まで前記軸方向に伸びかつ前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において前記第4の面に沿って配列される複数の第2の溝を有し、
    前記第4の面は、前記複数の第2の溝に露出する複数の第2の部分を有し、
    前記第4の面は、前記複数の第2の部分を除き、前記第2の面と接触し、
    前記軸方向に垂直な前記回転子コアの断面において、前記複数の第1の溝および前記複数の第2の溝は、千鳥状に配置されている永久磁石電動機。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載された永久磁石電動機を備えた圧縮機。
  15. 請求項14に記載された圧縮機を備えた空気調和機。
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