JP5842424B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は大当り遊技中に楽曲を再生する遊技機に関する。
従来、遊技機においては、大当り遊技の始めから、楽曲を再生する演出を行うことがあった。楽曲の再生時間は、一定(例えば4分間)に決まっている。
一方、大当り遊技は、一般的に、大入賞口が開き、遊技球が所定個数(例えば10個)入賞するか、大入賞口が開いてから所定時間(例えば30秒)経過したときに大入賞口が閉じるというラウンドを所定回数(例えば15回)繰り返すというものである。通常は、所定時間が経過する前に、大入賞口に所定個数の遊技球の入賞があるので、1ラウンドに要する時間は、大入賞口が開いてから、そこに所定個数の遊技球が入賞するまでの時間となる。大入賞口に所定個数の遊技球が入賞するのに要する時間は、遊技機の釘調整が良い(大入賞口に入賞し易い)か、釘調整が悪い(大入賞口に入賞し難い)かに左右される。従って、釘調整が良いと、1ラウンドに要する時間は短くなり、釘調整が悪いと、1ラウンドに要する時間が長くなる。
上述したように、楽曲の再生時間は一定であるのに、大当り遊技の進行の早さ(1ラウンドに要する時間)は釘調整の良否によって変動するので、楽曲の再生終了タイミングや、楽曲における2番の再生開始タイミングにおいて、大当り遊技が何ラウンドまで進んでいるかは、釘調整の良否により変動する。例えば、同じ機種、同じ楽曲であっても、釘調整が良好である場合は、ラウンドの進行が早く、楽曲の再生終了タイミングにおいて12ラウンドまで終了していたが、釘調整が悪い場合は、ラウンドの進行が遅く、楽曲の再生終了タイミングにおいて、10ラウンドまでしか進行していない、ということが起こる。
そこで、前回の大当り時間に応じて、楽曲を再生するときのテンポを変更し、大当り遊技の進行と、楽曲の再生の進行とを合わせようとする技術が開示されている(特許文献1参照)。
また、大入賞口の1ラウンド毎の開放時間を計測し、開放時間に応じて次に大入賞口が開放されるまでのインターバル時間を変えることにより、大当り遊技の消化時間と楽曲の演奏時間とを一致させる技術が開示されている(特許文献2参照)。
特開2005−40522号公報 特開2008−36179号公報
前記のように、釘調整の良否により、楽曲の再生終了タイミングにおいて大当り遊技が何ラウンドまで進行していたかが異なると、遊技者から見れば、楽曲の再生終了タイミングでのラウンドの進行程度により、釘調整の良否を判断することができる。
釘調整が良い遊技機の方が、大当り遊技中に使用する遊技球の数が少なくて済み、最終的に獲得できる賞球が多くなるため、遊技者は、釘調整が良い遊技機を選択し、釘調整が悪い遊技機を避ける。その結果、遊技店は、釘調整がやりにくくなっていた。
特許文献1の技術のように、楽曲全体の再生テンポを変更すると、楽曲のイメージが大きく変わってしまい、楽曲の再生が不自然になってしまう。また、特許文献2の技術のように、インターバル時間を変え、大当り遊技の時間を変更することは、規則により禁止されている。
本願発明は以上の点に鑑みなされたものであり、大入賞口への入賞し易さが判断し難い遊技機を提供することを目的とする。
(1)請求項1の発明は、
始動信号の入力に基づいて、予め設定された確率で、遊技者にとって有利な大当り遊技を提供するかの抽選を行う抽選手段と、前記抽選手段による抽選の結果が、前記大当り遊技を提供するとの結果であった場合は、大入賞口への遊技球の入賞に応じてラウンドが進行する前記大当り遊技を提供する大当り遊技提供手段と、前記大当り遊技が提供されているとき、間奏を有する楽曲を再生する楽曲再生手段と、前記楽曲の再生における進行状況と、前記大当り遊技の進行状況との対比に基づき、前記間奏の再生終了タイミングと、前記大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まるように、前記間奏の再生時間を調整する調整手段と、を備えることを特徴とする遊技機を要旨とする。
本発明の遊技機は、楽曲の再生における進行状況と、大当り遊技の進行状況との対比に基づき、間奏の再生終了タイミングと、大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まるように、間奏の再生時間を調整する。
そのため、遊技者は、間奏の再生終了タイミングを基準として、大当り遊技の進行の早さ(大入賞口への入賞し易さ、遊技盤における釘調整の良否)を判断し難くなる。
(2)請求項2の発明は、
前記対比の結果が、前記間奏の再生終了タイミングが前記所定のラウンドに至るタイミングよりも先である場合に対応するものであるとき、前記調整手段は、前記間奏の再生時間を延長することを特徴とする請求項1記載の遊技機を要旨とする。
本発明では、間奏の再生時間を延長することにより、間奏の再生終了タイミングと、大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まる。そのため、遊技者は、間奏の再生終了タイミングを基準として、大当り遊技の進行の早さ(大入賞口への入賞し易さ、遊技盤における釘調整の良否)を判断し難い。
(3)請求項3の発明は、
前記調整手段は、(a)前記間奏における少なくとも一部をリピートする、及び/又は、(b)前記間奏における少なくとも一部のテンポを遅くする、を実行することにより、前記間奏の再生時間を延長することを特徴とする請求項2記載の遊技機を要旨とする。
本発明では、前記(a)、(b)、又は(a)と(b)の両方により、間奏の再生時間を延長することができる。
間奏の再生終了タイミングと、所定のラウンドに至るタイミングとのずれが大きいと予測できる場合は、前記(a)、又は(a)と(b)の両方を用いることが好ましい。前記(b)のみを用いる場合のように、間奏の再生テンポが過度に早くなり、楽曲の再生が不自然になってしまうことがない。一方、間奏の再生終了タイミングと、所定のラウンドに至るタイミングとのずれが小さいと予測できる場合は、前記(b)のみを用いてもよい。
また、前記(b)、又は(a)と(b)の両方を用いれば、前記(a)のみを用いる場合(リピート回数を遊技者に数えられるおそれがある)よりも、間奏の再生時間を延長していることを遊技者に気付かれ難い。
前記リピートの回数は特に制限されない。例えば、間奏の再生終了タイミングと、大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングとの差に応じて、リピートの回数を、複数の候補(例えば、1回、2回、3回、4回・・・・)の中から選択できるようにすることができる。
間奏のうちリピートする部分は、間奏の一部であってもよいし、間奏の全部であってもよい。
(4)請求項4の発明は、
前記対比の結果が、前記間奏の再生終了タイミングが前記所定のラウンドに至るタイミングよりも後である場合に対応するものであるとき、前記調整手段は、前記間奏の再生時間を短縮することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機を要旨とする。
本発明では、間奏の再生時間を短縮することにより、間奏の再生終了タイミングと、大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まる。そのため、遊技者は、間奏の再生終了タイミングを基準として、大当り遊技の進行の早さ(大入賞口への入賞し易さ、遊技盤における釘調整の良否)を判断し難い。
(5)請求項5の発明は、
前記調整手段は、前記間奏における少なくとも一部のテンポを早くすることにより、前記間奏の再生時間を短縮することを特徴とする請求項4記載の遊技機を要旨とする。
本発明では、間奏における少なくとも一部のテンポを早くすることにより、間奏の再生時間を短縮することができる。
間奏のうち、テンポを早くする部分は、間奏の全部であってもよいし、一部であってもよい。
(6)請求項6の発明は、
始動信号の入力に基づいて、予め設定された確率で、遊技者にとって有利な大当り遊技を提供するかの抽選を行う抽選手段と、前記抽選手段による抽選の結果が、前記大当り遊技を提供するとの結果であった場合は、大入賞口への遊技球の入賞に応じてラウンドが進行する前記大当り遊技を提供する大当り遊技提供手段と、前記大当り遊技が提供されているとき、間奏及び/又は後奏を有する楽曲を再生する楽曲再生手段と、前記楽曲の再生における進行状況と、前記大当り遊技の進行状況との対比に基づき、前記楽曲の再生終了タイミングと、前記大当り遊技が最終ラウンドよりも前の所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まるように、前記間奏及び/又は後奏の再生時間を調整する調整手段と、を備えることを特徴とする遊技機を要旨とする。
本発明の遊技機は、楽曲の再生における進行状況と、大当り遊技の進行状況との対比に基づき、楽曲の再生終了タイミングと、大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まるように、間奏、後奏、又はその両方の再生時間を調整する。
そのため、遊技者は、楽曲の再生終了タイミングを基準として、大当り遊技の進行の早さ(大入賞口への入賞し易さ、遊技盤における釘調整の良否)を判断し難い。
前記楽曲の再生終了タイミングとは、例えば、1つの楽曲の1回の再生が終了するタイミングとすることができる。この場合、1つの楽曲を繰り返し再生するときは、1回の再生ごとに楽曲の再生終了タイミングが生じる。また、異なる複数の楽曲を連続して再生する場合は、それぞれの楽曲が終了するタイミングを、楽曲の再生終了タイミングとすることができる。
(7)請求項7の発明は、
始動信号の入力に基づいて、予め設定された確率で、遊技者にとって有利な大当り遊技を提供するかの抽選を行う抽選手段と、前記抽選手段による抽選の結果が、前記大当り遊技を提供するとの結果であった場合は、大入賞口への遊技球の入賞に応じてラウンドが進行する前記大当り遊技を提供する大当り遊技提供手段と、前記大当り遊技が提供されているとき、間奏及び/又は後奏を有する楽曲を再生する楽曲再生手段と、前記楽曲の再生における進行状況と、前記大当り遊技の進行状況との対比に基づき、前記楽曲の再生終了タイミングと、前記大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まるように、前記間奏及び/又は後奏の再生時間を調整する調整手段と、を備え、前記対比の結果が、前記楽曲の再生終了タイミングが前記所定のラウンドに至るタイミングよりも先である場合に対応するものであるとき、前記調整手段は、前記間奏及び/又は後奏の再生時間を延長することを特徴とする技機を要旨とする。
本発明では、間奏、後奏、又はその両方の再生時間を延長することにより、楽曲の再生終了タイミングと、大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まる。そのため、遊技者は、楽曲の再生終了タイミングを基準として、大当り遊技の進行の早さ(大入賞口への入賞し易さ、遊技盤における釘調整の良否)を判断し難い
(8)請求項の発明は、
始動信号の入力に基づいて、予め設定された確率で、遊技者にとって有利な大当り遊技を提供するかの抽選を行う抽選手段と、前記抽選手段による抽選の結果が、前記大当り遊技を提供するとの結果であった場合は、大入賞口への遊技球の入賞に応じてラウンドが進行する前記大当り遊技を提供する大当り遊技提供手段と、前記大当り遊技が提供されているとき、間奏及び/又は後奏を有する楽曲を再生する楽曲再生手段と、前記楽曲の再生における進行状況と、前記大当り遊技の進行状況との対比に基づき、前記楽曲の再生終了タイミングと、前記大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まるように、前記間奏及び/又は後奏の再生時間を調整する調整手段と、を備え、前記対比の結果が、前記楽曲の再生終了タイミングが前記所定のラウンドに至るタイミングよりも後である場合に対応するものであるとき、前記調整手段は、前記間奏及び/又は後奏の再生時間を短縮することを特徴とする技機を要旨とする。
本発明では、間奏、後奏、又はその両方の再生時間を短縮することにより、楽曲の再生終了タイミングと、大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まる。そのため、遊技者は、楽曲の再生終了タイミングを基準として、大当り遊技の進行の早さ(大入賞口への入賞し易さ、遊技盤における釘調整の良否)を判断し難い
(9)請求項の発明は、
始動信号の入力に基づいて、予め設定された確率で、遊技者にとって有利な大当り遊技を提供するかの抽選を行う抽選手段と、前記抽選手段による抽選の結果が、前記大当り遊技を提供するとの結果であった場合は、大入賞口への遊技球の入賞に応じてラウンドが進行する前記大当り遊技を提供する大当り遊技提供手段と、前記大当り遊技が提供されているとき、間奏及び/又は後奏を有する楽曲を再生する楽曲再生手段と、前記楽曲の再生における進行状況と、前記大当り遊技の進行状況との対比に基づき、前記楽曲の再生終了タイミングと、前記大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まるように、前記間奏及び/又は後奏の再生時間を調整する調整手段と、前記所定のラウンドを変更するラウンド変更手段と、を備えることを特徴とする技機を要旨とする。
本発明では、間奏、後奏のテンポを変更したり、リピートしたりすることにより、楽曲の再生に違和感が生じてしまう場合、前記所定のラウンドを変更することで、その違和感を解消できる。所定のラウンドの変更は、例えば、遊技機に設けたディープスイッチにより行うことができる。また、前記所定のラウンドは、遊技ごとに異なるように設定できる。そうすることにより、大当り遊技の進行の早さ(大入賞口への入賞し易さ、遊技盤における釘調整の良否)を判断することが一層困難になる。
遊技機1の構成を表す正面図である。 遊技機1の電気的構成を表すブロック図である。 始動信号が出力されたときに遊技機1が実行する処理を表すフローチャートである。 楽曲の構成を表す説明図である。 楽曲の再生に関する設定処理を表すフローチャートである。 楽曲の再生に関する設定処理を表すフローチャートである。 遊技機1が楽曲の再生に関して実行する処理を表す説明図である。 遊技機1が楽曲の再生に関して実行する処理を表す説明図である。
1.第1の実施形態
(1)遊技機1の構成
図1に基づいて遊技機1の構成を説明する。図1は本発明が適用された遊技機1の正面図である。遊技機1は、図示しない遊技場に来場した遊技者にパチンコ遊技を提供するものであって、図示しない遊技島に取り付けられる外枠3と、外枠3に開閉可能に取り付けられた内枠5と、内枠5に取り付けられ、遊技者に対面して配置された遊技盤7と、遊技者が遊技行為を行うために遊技盤7上に遊技球8を発射するためのハンドル9と、遊技盤7における遊技行為の結果として提供される賞品、ここでは遊技球8(賞品として払い出される遊技球8を賞品球と言う。)を貯留する上受け皿11と、上受け皿11から排出される遊技球8を受ける下受け皿13と、内枠5に取り付けられ、遊技を提供するための制御を行う主制御基板41とを備えている。
遊技者に対面する遊技盤7は、遊技者から見える位置に、遊技者に興趣のある図柄を提供する図柄表示装置21と、始動入賞口17と、拡大し始動入賞口17へ入賞しやすくする機能を有する普通電動役物18とを備え、始動入賞口17、又は普通電動役物18から遊技球8が入賞すると、特別図柄始動信号を出力する図示しない入賞センサと、大入賞口25を備え、大入賞口25を開放することにより大量の賞品球を提供する機能を有する特別電動役物24と、大入賞口25の左側に位置し、遊技球8が入賞する左入賞口27と、大入賞口25の右側に位置し、遊技球8が入賞する右入賞口29と、特別図柄遊技の結果を表示する特別図柄表示装置31と、特別図柄遊技の保留数を表示する特別図柄記憶表示装置33と、遊技球8が通過すると、普通図柄遊技用の普通図柄始動信号を出力する機能を有する普通図柄始動ゲート35と、普通図柄遊技の結果を表示する普通図柄表示装置37と、普通図柄遊技の保留数を表示する普通図柄記憶表示装置39とを備えている。
また、遊技盤7には、複数の釘38が設けられており、その調整具合により、各入賞口(特に大入賞口25)への入賞のし易さが変化する。
また、遊技盤7の左上側には左上スピーカ119が設置され、遊技盤7の右上側には右上スピーカ129が設置されている。この左上スピーカ119と右上スピーカ129とは、遊技盤7上に、楽曲、遊技音、効果音等をステレオ音響で出力する機能を有する。
また、遊技盤7の左下側には確率変動中かどうかを表示したり、変動時間短縮機能(以降、時短と称す)が作動中(即ち、時短中)かどうか等を表示する状態表示LED32が設置され、遊技盤7の右下側には、大当り遊技の上限ラウンド数を表示するラウンド表示LED34が設置されている。
尚、特別図柄表示装置31は、7セグメントLEDを1個備えた表示器からなり、7つのセグメントそれぞれの点灯・消灯により100種類の大当り図柄と、1種類の外れ図柄とを特別図柄として変動表示する。また、機種によっては大当りとはならないが、短い時間で大入賞口25が2回開放する小当り図柄があるものもある。
また、図柄表示装置21は、左中右の3つの装飾図柄をそれぞれ独立に変動表示させる。本実施形態では、「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」,「9」,「A」,「B」,「C」,「D」,「E」の14種類の装飾図柄が設けられている。
(2)遊技機1の制御系
遊技機1の制御系を図2に基づいて説明する。図2は、遊技機1の制御系のブロック図である。遊技機1は、遊技機1の遊技動作を中心的に制御するとともに、特別図柄表示装置31、及び普通図柄表示装置37の動作を制御する主制御基板41と、図柄表示装置21の動作を制御する図柄制御基板43と、左上スピーカ119及び右上スピーカ129を用いて音声演出を実現する音声制御基板45と、払出モータMを制御して賞品球を払い出す払出制御基板47と、AC24Vを受けて装置各部に直流電源を供給する電源基板51とを中心に構成されている。
主制御基板41、図柄制御基板43、音声制御基板45、及び払出制御基板47は、それぞれ、ワンチップマイコンを備えるコンピュータ回路が搭載されており、図柄制御基板43、音声制御基板45、及び払出制御基板47は、主制御基板41からの制御コマンドを受けて個別的な制御動作を行う。その制御動作には、後述するように、大当り遊技のとき、大入賞口25を開閉する制御動作が含まれる。
また、主制御基板41には、特別図柄始動信号等、各種信号が入力される。図柄制御基板43から、図柄表示装置21の表示内容と同期した信号を音声制御基板45に送り、図柄表示装置21の表示に合わせた音声をスピーカ119、129において出すことが可能である。
(3)始動入賞時に遊技機1が実行する処理
遊技機1が実行する処理を図3に基づいて説明する。図3は、始動入賞口17に遊技球8が入賞し、始動信号が出力されたときに遊技機1が実行する処理を表すフローチャートである。
図3のステップ10では、大当り乱数、大当り図柄乱数、及び変動パターン選択用乱数を主制御基板で取得する。なお、乱数は、機能ごとにそれぞれ設けてもよいし、1つの乱数を2以上の機能に用いるように兼用してもよい。兼用すれば、乱数の種類が少なくて済む。
前記大当り乱数は、0〜746のカウンタから1つ取得される。この大当り乱数は、後に、大当りであるか否かの判定に使用される。
前記大当り図柄乱数は、0〜99のカウンタから、1つ取得される。この大当り図柄乱数は、後に、停止表示される大当り図柄の設定に使用される。また、この大当り図柄乱数は、後述する確率変動(確率変動状態/低確率状態)、時短、及び大当り遊技におけるラウンド数の設定に用いられる。
前記変動パターン選択用乱数は、0〜1306のカウンタから1つ取得される。この変動パターン選択用乱数は、変動表示における変動パターンの設定に使用される。
ステップ20では、前記ステップ10で取得した大当り乱数が大当りに対応するものであるか否かを判断する。遊技機1は、大当りとなる確率が通常の値である低確率状態と、大当りとなる確率が高い確率変動状態とのうちのどちらかになり得る。低確率状態の場合は、大当り乱数が(3、7)のいずれかであれば大当りであり、それ以外であれば外れである。確率変動状態の場合は、大当り乱数が(1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39)のいずれかであれば大当りであり、それ以外であれば外れである。大当りである場合はステップ30に進み、外れである場合はステップ80に進む。
ステップ30では、N<Lの数式が成立するか否かを判断する。ここで、Nは、確率変動状態となってから、その時点までに、後述する特定大当り図柄が連続して停止表示された回数である。また、Lは、確率変動状態のまま、大当りが最大限、連続可能な回数(リミッタ)であり、例えば、L=2と設定される。N<Lの数式が成立する場合はステップ40へ進む。一方、N<Lの数式が成立しない場合は、ステップ90にてNの値を1にリセットした後、ステップ100にて低確率状態を設定し、ステップ70に進む。
ステップ40では、前記ステップ10で取得した大当り図柄乱数に基づき、100種類ある大当り図柄のうち、1つを選択する。大当り図柄には、特定大当り図柄と、非特定大当り図柄との2種類があり、ここで選択した大当り図柄が、特定大当り図柄であるか否かを判断する。
大当り図柄乱数に基づき設定した大当り図柄が特定大当り図柄である場合はステップ50に進む。一方、大当り図柄乱数に基づき設定した大当り図柄が非特定大当り図柄である場合は、ステップ90にてNの値を1にリセットした後、ステップ100にて低確率状態を設定し、ステップ70に進む。
ステップ50では、Nの値を1増加させる。ステップ60では、遊技機1の状態を、確率変動状態とする。なお、既に確率変動状態である場合は、確率変動状態を維持する。
ステップ70では、大当り遊技における設定を行う。具体的には、前記ステップ10で取得した大当り図柄乱数に基づき、大当り遊技におけるラウンド数を、2〜15ラウンドの中から設定する。なお、ラウンドとは、大入賞口25が開いてから、そこに遊技球8が所定個数(例えば10個)入賞するか、通しての開放時間が所定時間(例えば30秒)となって大入賞口25が閉じるまでをいう。ラウンド数とは、大当り遊技において、このラウンドを繰り返す回数をいう。
ステップ80では、図柄表示を行う。特別図柄表示装置31に様々な遊技図柄を変動表示させ、その後に、所定の図柄を停止表示する。停止表示する図柄は、前記ステップ20で大当りと判断した場合は、前記ステップ40で、大当り図柄乱数に基づき設定した大当り図柄であり、前記ステップ20で外れと判断した場合は、1種のみ用意された外れ図柄である。大当り図柄が停止表示されると、その後、大当り遊技が提供される。
(4)大当り遊技のときに遊技機1が実行する処理
大当り遊技のときに遊技機1が実行する処理を説明する。大当り遊技は、周知の遊技機と同様に、大入賞口25が開放され、そこに遊技球8が入賞し易くなり、大量の賞品球を得ることができる状態である。また、大当り遊技では、大入賞口25が開いてから、そこに遊技球8が所定個数(例えば10個)入賞するか、通しての開放時間が所定時間(例えば30秒)となったときに大入賞口25が閉じるまでのラウンドが、所定のラウンド数(例えば、2ラウンド、15ラウンド等)だけ繰り返される。
従って、大入賞口25へ遊技球8が入賞し易く、遊技盤7における釘調整が遊技者にとって有利であるほど、大当り遊技の進行(ラウンド数の消化)は早くなる。大入賞口25への遊技球8の入賞し易さや、遊技盤7における釘調整が標準的なものである場合、大当り遊技における8ラウンドのタイミングと、後述する間奏の再生タイミングとが一致し、15ラウンドのタイミングと、後述する後奏の再生タイミングとが一致する。
なお、大当り遊技は、大入賞口25の開放時間、大入賞口25の開放回数、及び大入賞口25への遊技球8の入賞のうち、1つでも所定の条件を満たせば進行するものとすることができる。
大当り遊技が提供されるとき、左上スピーカ119及び右上スピーカ129(図1参照)を用いて、標準の(テンポが普通であり、後述するリピートを行わない場合の)長さが4分間である楽曲が再生される。楽曲の再生は、大当り遊技の開始時に始まる。この楽曲は、図4に示すように、1番、間奏、2番、後奏が順次再生されるものである。1番、2番は、それぞれ、歌詞のある部分であり、間奏、後奏は歌詞がない(楽器の演奏のみの)部分である。1番、間奏、2番、後奏の標準の長さは、それぞれ、1分30秒、30秒、1分30秒、30秒である。間奏、後奏は、それぞれ、更に3つの単位に分かれる。それぞれの単位は、標準のテンポで再生した場合、10秒間の長さを有する。
遊技機1は、楽曲の再生に関する設定処理を行う。この処理を図5のフローチャートに基づいて説明する。この処理は、楽曲の再生開始から、再生終了まで、所定時間ごとに繰り返し実行される。
ステップ110では、間奏の再生条件を既に設定したか否かを判断する。この間奏の再生条件の設定とは、後述するステップ140、170、180のいずれかの処理である。間奏の再生条件を未だ設定していない場合はステップ120に進み、既に設定した場合は本処理を終了する。なお、本処理を終了した場合、間奏の再生条件の設定は、ステップ140、170、180で設定されたものである。
ステップ120では、楽曲における間奏の再生が既に始まっているか否かを判断する。未だ始まっていない場合はステップ130に進み、既に始まっている場合はステップ150に進む。
ステップ130では、大当り遊技における8ラウンドが既に開始されている(既に8ラウンドが終了している場合も含む)か否かを判断する。既に開始されている場合はステップ140に進み、未だ開始されていない場合はステップ120に戻る。
ステップ140では、間奏を再生するテンポを、標準のテンポよりも早く設定する。なお、遊技機1は、主制御基板41のROMに、標準のテンポデータDa、標準よりも早いテンポデータDb、標準よりも遅いテンポデータDcを予め記憶しており、通常は(ステップ140、170、180でテンポを変えるまでは)、標準のテンポデータDaを用いて、標準のテンポで楽曲を再生する。このステップ140では、標準のテンポデータDaに代えて、標準よりも早いテンポデータDbを設定し、この設定した時点以降の間奏を、標準よりも早いテンポで再生する。なお、間奏が終了すると、再び、標準のテンポデータDaを設定し、2番及び後奏を、標準のテンポで再生する。
前記ステップ120で、間奏の再生が既に始まっていると判断した場合は、ステップ150にて、大当り遊技における8ラウンドが既に開始されている(既に8ラウンドが終了している場合も含む)か否かを判断する。未だ開始されていない場合はステップ160に進み、既に開始されている場合は本処理を終了する。
ステップ160では、大当り遊技における6ラウンドが既に開始されている(既に6ラウンドが終了している場合も含む)か否かを判断する。既に開始されている場合はステップ170に進み、未だ開始されていない場合はステップ180に進む。
ステップ170では、間奏を再生するテンポを、標準のテンポよりも遅く設定する。すなわち、標準のテンポデータDaに代えて、標準よりも遅いテンポデータDcを設定し、この設定した時点以降の間奏を、標準よりも遅いテンポで再生する。なお、間奏が終了すると、再び、標準のテンポデータDaを設定し、2番及び後奏を、標準のテンポで再生する。
ステップ180では、前記ステップ170と同様に、間奏を再生するテンポを、標準のテンポよりも遅く設定する。すなわち、標準のテンポデータDaに代えて、標準よりも遅いテンポデータDcを設定し、この設定した時点以降の間奏を、標準よりも遅いテンポで再生する。さらに、本ステップ180では、間奏を構成する3つの単位の再生が終了した後、その3つの単位のうちの最後の単位をリピートする。すなわち、最後の単位の分だけ、間奏の再生時間を延長する。間奏が終了すると、再び、標準のテンポデータDaを設定し、2番及び後奏の再生は、標準のテンポで行う。
(5)遊技機1が奏する効果
(i) 図5に示す処理において、ステップ120は、楽曲(特に間奏が終了する前の部分)の再生における進行状況を検出するものである。一方、ステップ130、150は、大当り遊技の進行状況を検出するものである。よって、ステップ120、130、150を組み合わせた処理は、楽曲の再生における進行状況と、大当り遊技の進行状況とを対比し、間奏の再生終了タイミングと、大当り遊技が所定のラウンド(8ラウンド)に至るタイミングとの前後関係を予測する処理である。
遊技機1は、楽曲の再生の進行状況に比べて、大当り遊技の進行が早く、そのままでは、間奏の再生終了タイミング(2番の再生開始タイミング)が、大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングよりも遅くなってしまうと予測できる場合(図5のステップ120でNO、ステップ130でYESの場合)は、間奏の再生テンポを早くする。
すなわち、図7(a)に示すように、楽曲の再生の進行状況に比べて、大当り遊技の進行が早く、間奏が始まる前に大当り遊技の8Rが開始されている場合は、間奏の再生テンポを早くして、間奏の再生時間を標準よりも短くする。
そのことにより、2番の再生開始タイミングが、通常よりも早くなり、結果として、楽曲における2番の再生開始タイミングと、大当り遊技において所定のラウンド数に達するタイミングとのずれを小さくすることができる。
また、遊技機1は、楽曲の再生の進行状況に比べて、大当り遊技の進行が遅く、そのままでは、間奏の再生終了タイミングが、大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングよりも早くなってしまうと予測できる場合(図5のステップ120でYES、ステップ150でNOの場合)は、間奏の再生テンポを遅くするか(ステップ170)、間奏の再生テンポを遅くし、且つ間奏の一部をリピートする(ステップ180)。
すなわち、図7(b)に示すように、楽曲の再生の進行状況に比べて、大当り遊技の進行が遅く、大当り遊技の8Rが始まる前に間奏が始まっている場合は、間奏の再生テンポを遅くするか、間奏の再生テンポを遅くし、且つ間奏の一部をリピートすることで、間奏の再生時間を標準よりも長くする。
そのことにより、間奏の再生終了タイミング(2番の再生開始タイミング)が、通常よりも遅くなり、結果として、楽曲における2番の再生開始タイミングと、大当り遊技において所定のラウンド数に達するタイミングとのずれを小さくすることができる。
そのため、遊技者は、楽曲における2番の再生開始タイミングを基準として、大当り遊技の進行の早さ(大入賞口25への入賞し易さ、遊技盤7における釘調整の良否)を判断し難い。
(ii)遊技機1は、楽曲における2番の再生開始タイミングを、間奏におけるテンポ変更、リピートで実現する。すなわち、歌詞のある1番では、テンポ変更やリピートを行わない。そのため、1番の再生が不自然になってしまうことがない。なお、遊技機1は、当然ながら、2番でも、テンポ変更やリピートを行わない。
(iii) 遊技機1は、間奏の再生終了タイミングを遅らせる場合、間奏の再生テンポを遅くする。そのため、間奏の再生終了タイミングを遅らせていることを、遊技者に気付かれ難い。なお、間奏の一部をリピートするだけの方法では、遊技者にリピート回数を数えられ、どれだけ間奏の再生終了タイミングを遅らせたのかを知られてしまうおそれがある。
(iv) 遊技機1は、楽曲の再生の進行状況に比べて、大当り遊技の進行が大きく遅れている場合(図5のステップ160でNOの場合)は、間奏の再生テンポを遅くすることに加えて、間奏の一部をリピートする。このことにより、間奏の再生テンポを過度に遅くする必要が無いので、間奏の再生が不自然になってしまうようなことがない。
2.第2の実施形態
本第2の実施形態の遊技機1の構成及び作用は、基本的には前記第1の実施形態と同様であるが、大当り遊技中の楽曲の再生に関する設定処理において相違する。以下では、この相違点を中心に説明し、同様の部分の記載は省略乃至簡略化する。
(1)大当り遊技中の楽曲の再生に関する設定処理
遊技機1は、大当り遊技中の楽曲の再生に関する設定処理を行う。この処理を図6のフローチャートに基づいて説明する。この処理は、楽曲の再生開始から、再生終了まで、所定時間ごとに繰り返し実行される。
ステップ210では、後奏の再生条件を既に設定したか否かを判断する。この後奏の再生条件の設定とは、後述するステップ240、270、280のいずれかの処理である。後奏の再生条件を未だ設定していない場合はステップ220に進み、既に設定した場合は本処理を終了する。なお、本処理を終了した場合、後奏の再生条件の設定は、ステップ240、270、280で設定されたものである。
ステップ220では、楽曲における後奏の再生が既に始まっているか否かを判断する。未だ始まっていない場合はステップ230に進み、既に始まっている場合はステップ250に進む。
ステップ230では、大当り遊技における15ラウンドが既に開始されている(既に15ラウンドが終了している場合も含む)か否かを判断する。既に開始されている場合はステップ240に進み、未だ開始されていない場合はステップ220に戻る。
ステップ240では、後奏を再生するテンポを、標準のテンポよりも早く設定する。すなわち、標準のテンポデータDaに代えて、標準よりも早いテンポデータDbを設定し、この設定した時点以降の後奏を、標準よりも早いテンポで再生する。なお、次回の大当り遊技では、再び、標準のテンポデータDaを設定する。
前記ステップ220で、間奏の再生が既に始まっていると判断した場合は、ステップ250にて、大当り遊技における15ラウンドが既に開始されている(既に15ラウンドが終了している場合も含む)か否かを判断する。未だ開始されていない場合はステップ260に進み、既に開始されている場合は本処理を終了する。
ステップ260では、大当り遊技における13ラウンドが既に開始されている(既に13ラウンドが終了している場合も含む)か否かを判断する。既に開始されている場合はステップ270に進み、未だ開始されていない場合はステップ280に進む。
ステップ270では、後奏を再生するテンポを、標準のテンポよりも遅く設定する。すなわち、標準のテンポデータDaに代えて、標準よりも遅いテンポデータDcを設定し、この設定した時点以降の後奏を、標準よりも遅いテンポで再生する。なお、次回の大当り遊技では、再び、標準のテンポデータDaを設定する。
ステップ280では、前記ステップ270と同様に、後奏を再生するテンポを、標準のテンポよりも遅く設定する。すなわち、標準のテンポデータDaに代えて、標準よりも遅いテンポデータDcを設定し、この設定した時点以降の後奏を、標準よりも遅いテンポで再生する。さらに、本ステップ280では、後奏を構成する3つの単位の再生が終了した後、その3つの単位のうちの最後の単位をリピートする。すなわち、最後の単位の分だけ、後奏の再生時間を延長する。なお、次回の大当り遊技では、再び、標準のテンポデータDaを設定する。
(2)遊技機1が奏する効果
(i) 図6に示す処理において、ステップ220は、楽曲の再生における進行状況を検出するものである。一方、ステップ230、250は、大当り遊技の進行状況を検出するものである。よって、ステップ220、230、250を組み合わせた処理は、楽曲の再生における進行状況と、大当り遊技の進行状況とを対比し、後奏の再生終了タイミングと、大当り遊技が所定のラウンド(15ラウンド)に至るタイミングとの前後関係を予測する処理である。
遊技機1は、楽曲の再生の進行状況に比べて、大当り遊技の進行が早く、そのままでは、後奏の再生終了タイミング(楽曲の再生終了タイミング)が、大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングよりも遅くなってしまうと予測できる場合(図6のステップ220でNO、ステップ230でYESの場合)は、後奏の再生テンポを早くする。
すなわち、図8(a)に示すように、楽曲の再生の進行状況に比べて、大当り遊技の進行が早く、後奏が始まる前に大当り遊技の15Rが開始されている場合は、後奏の再生テンポを早くして、後奏の再生時間を標準よりも短くする。
そのことにより、楽曲の再生終了タイミングが、通常よりも早くなり、結果として、楽曲の再生終了タイミングと、大当り遊技において所定のラウンド数に達するタイミングとのずれを小さくすることができる。
また、遊技機1は、楽曲の再生の進行状況に比べて、大当り遊技の進行が遅く、そのままでは、楽曲の再生終了タイミングが、大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングよりも早くなってしまうと予測できる場合(図6のステップ220でYES、ステップ250でNOの場合)は、後奏の再生テンポを遅くするか(ステップ270)、後奏の再生テンポを遅くし、且つ後奏の一部をリピートする(ステップ280)。
すなわち、図8(b)に示すように、楽曲の再生の進行状況に比べて、大当り遊技の進行が遅く、大当り遊技の15Rが始まる前に後奏が始まっている場合は、後奏の再生テンポを遅くするか、後奏の再生テンポを遅くし、且つ後奏の一部をリピートすることで、後奏の再生時間を標準よりも長くする。
そのことにより、楽曲の再生終了タイミングが通常よりも遅くなり、結果として、楽曲の再生終了タイミングと、大当り遊技において所定のラウンド数に達するタイミングとのずれを小さくすることができる。
そのため、遊技者は、楽曲の再生終了タイミングを基準として、大当り遊技の進行の早さ(大入賞口25への入賞し易さ、遊技盤7における釘調整の良否)を判断し難い。
(ii)遊技機1は、楽曲の再生終了タイミングを、間奏におけるテンポ変更、リピートで実現する。すなわち、歌詞のある1番、2番では、テンポ変更やリピートを行わない。そのため、1番、2番の再生が不自然になってしまうことがない。
(iii) 遊技機1は、後奏の再生終了タイミングを遅らせる場合、後奏の再生テンポを遅くする。そのため、後奏の再生終了タイミングを遅らせていることを、遊技者に気付かれ難い。なお、後奏の一部をリピートするだけの方法では、遊技者にリピート回数を数えられ、どれだけ後奏の再生終了タイミングを遅らせたのかを知られてしまうおそれがある。
(iv) 遊技機1は、楽曲の再生の進行状況に比べて、大当り遊技の進行が大きく遅れている場合(図6のステップ260でNOの場合)は、後奏の再生テンポを遅らせることに加えて、後奏の一部をリピートする。このことにより、後奏の再生テンポを過度に遅くする必要が無いので、後奏の再生が不自然になってしまうようなことがない。
尚、本発明は前記実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、前記第2の実施形態では、ステップ220において、前記第1の実施形態と同様に、間奏が開始されているかを判断し、ステップ230、250では、前記第1の実施形態と同様に、8ラウンドが開始されているか否かを判断してもよい。この場合、ステップ240では、間奏を再生するテンポを、標準のテンポよりも早く設定し、後奏のテンポは標準のままにしてもよい。また、間奏を再生するテンポ及び後奏を再生するテンポを、標準のテンポよりも早く設定してもよい。
同様に、ステップ270では、間奏を再生するテンポを、標準のテンポよりも遅く設定し、後奏のテンポは標準のままにしてもよいし、間奏を再生するテンポ及び後奏を再生するテンポを、標準のテンポよりも遅く設定してもよい。
また、前記第1の実施形態のステップ150において、NOと判断した場合は、一律に、間奏の再生テンポを遅くする処理のみを実行してもよい(リピートは行わなくてもよい)。あるいは、前記第1の実施形態のステップ150において、NOと判断した場合は、一律に、間奏の一部をリピートする処理のみを実行してもよい(テンポの変更は行わなくてもよい)。
同様に、前記第2の実施形態のステップ250において、NOと判断した場合は、一律に、後奏の再生テンポを遅くする処理のみを実行してもよい(リピートは行わなくてもよい)。あるいは、前記第2の実施形態のステップ250において、NOと判断した場合は、一律に、後奏の一部をリピートする処理のみを実行してもよい(テンポの変更は行わなくてもよい)。
前記第1の実施形態において、遊技機1は、ステップ130、150で用いるラウンド数を、8ラウンド以外のラウンド数に変更するラウンド変更手段を備えることができる。また、前記第2の実施形態において、遊技機1は、ステップ230、250で用いるラウンド数を、15ラウンド以外のラウンド数に変更するラウンド変更手段を備えることができる。そのラウンド変更手段は、例えば、ホール店員が操作することができる。ラウンド変更手段としては、例えば、遊技機に設けたディープスイッチにより操作できるものがある。前記所定のラウンドは、遊技ごとに異なるように設定できる。そうすることにより、大当り遊技の進行の早さ(大入賞口25への入賞し易さ、遊技盤における釘調整の良否)を判断することが一層困難になる。
前記第1の実施形態及び第2の実施形態において、遊技機1は、大当り遊技における最終ラウンドのとき、楽曲の再生音量を徐々に小さくし、最後は0にする機能(フェードアウト機能)を有していてもよい。この場合、楽曲の再生終了タイミングを基準として、大当り遊技の進行の判断することが遊技者にとって一層困難になる。
前記第1の実施形態のステップ120、130、150では、間奏の開始タイミングを楽曲の再生における進行状況の基準とし、8ラウンドを大当り遊技の進行状況の基準として、それらの前後関係により、楽曲の再生における進行状況と、大当り遊技の進行状況とを対比した。楽曲の再生における進行状況の基準は、間奏の開始タイミングには限定されず、適宜設定できる。例えば、楽曲における所定の部分が再生されるタイミングを楽曲の再生における進行状況の基準とすることができる。また、大当り遊技の進行状況の基準も、8ラウンドには限定されず、適宜設定できる。例えば、8ラウンドより早い他のラウンド(5、6、7ラウンド等)を、大当り遊技の進行状況の基準とすることができる。
前記第2の実施形態のステップ220、230、250では、後奏の開始タイミングを楽曲の再生における進行状況の基準とし、15ラウンドを大当り遊技の進行状況の基準として、それらの前後関係により、楽曲の再生における進行状況と、大当り遊技の進行状況とを対比した。楽曲の再生における進行状況の基準は、後奏の開始タイミングには限定されず、適宜設定できる。例えば、楽曲における所定の部分が再生されるタイミングを楽曲の再生における進行状況の基準とすることができる。また、大当り遊技の進行状況の基準も、15ラウンドには限定されず、適宜設定できる。例えば、15ラウンドよりも早い他のラウンド(13、14、15ラウンド等)を、大当り遊技の進行状況の基準とすることができる。
1・・・遊技機、3・・・外枠、5・・・内枠、7・・・遊技盤、8・・・遊技球、
9・・・ハンドル、11・・・上受け皿、13・・・下受け皿、17・・・始動入賞口、
18・・・普通電動役物、21・・・図柄表示装置、24・・・特別電動役物、
25・・・大入賞口、27・・・左入賞口、29・・・右入賞口、
31・・・特別図柄表示装置、32・・・状態表示LED、
33・・・特別図柄記憶表示装置、34・・・ラウンド表示LED、
35・・・普通図柄始動ゲート、37・・・普通図柄表示装置、38・・・釘、
39・・・普通図柄記憶表示装置、41・・・主制御基板、45・・・音声制御基板、47・・・払出制御基板、51・・・電源基板、119・・・左上スピーカ、
129・・・右上スピーカ、M・・・払出モータ

Claims (9)

  1. 始動信号の入力に基づいて、予め設定された確率で、遊技者にとって有利な大当り遊技を提供するかの抽選を行う抽選手段と、
    前記抽選手段による抽選の結果が、前記大当り遊技を提供するとの結果であった場合は、大入賞口への遊技球の入賞に応じてラウンドが進行する前記大当り遊技を提供する大当り遊技提供手段と、
    前記大当り遊技が提供されているとき、間奏を有する楽曲を再生する楽曲再生手段と、
    前記楽曲の再生における進行状況と、前記大当り遊技の進行状況との対比に基づき、前記間奏の再生終了タイミングと、前記大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まるように、前記間奏の再生時間を調整する調整手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記対比の結果が、前記間奏の再生終了タイミングが前記所定のラウンドに至るタイミングよりも先である場合に対応するものであるとき、前記調整手段は、前記間奏の再生時間を延長することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記調整手段は、(a)前記間奏における少なくとも一部をリピートする、及び/又は、(b)前記間奏における少なくとも一部のテンポを遅くする、を実行することにより、前記間奏の再生時間を延長することを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 前記対比の結果が、前記間奏の再生終了タイミングが前記所定のラウンドに至るタイミングよりも後である場合に対応するものであるとき、前記調整手段は、前記間奏の再生時間を短縮することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記調整手段は、前記間奏における少なくとも一部のテンポを早くすることにより、前記間奏の再生時間を短縮することを特徴とする請求項4記載の遊技機。
  6. 始動信号の入力に基づいて、予め設定された確率で、遊技者にとって有利な大当り遊技を提供するかの抽選を行う抽選手段と、
    前記抽選手段による抽選の結果が、前記大当り遊技を提供するとの結果であった場合は、大入賞口への遊技球の入賞に応じてラウンドが進行する前記大当り遊技を提供する大当り遊技提供手段と、
    前記大当り遊技が提供されているとき、間奏及び/又は後奏を有する楽曲を再生する楽曲再生手段と、
    前記楽曲の再生における進行状況と、前記大当り遊技の進行状況との対比に基づき、前記楽曲の再生終了タイミングと、前記大当り遊技が最終ラウンドよりも前の所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まるように、前記間奏及び/又は後奏の再生時間を調整する調整手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  7. 始動信号の入力に基づいて、予め設定された確率で、遊技者にとって有利な大当り遊技を提供するかの抽選を行う抽選手段と、
    前記抽選手段による抽選の結果が、前記大当り遊技を提供するとの結果であった場合は、大入賞口への遊技球の入賞に応じてラウンドが進行する前記大当り遊技を提供する大当り遊技提供手段と、
    前記大当り遊技が提供されているとき、間奏及び/又は後奏を有する楽曲を再生する楽曲再生手段と、
    前記楽曲の再生における進行状況と、前記大当り遊技の進行状況との対比に基づき、前記楽曲の再生終了タイミングと、前記大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まるように、前記間奏及び/又は後奏の再生時間を調整する調整手段と、
    を備え、
    前記対比の結果が、前記楽曲の再生終了タイミングが前記所定のラウンドに至るタイミングよりも先である場合に対応するものであるとき、前記調整手段は、前記間奏及び/又は後奏の再生時間を延長することを特徴とする遊技機。
  8. 始動信号の入力に基づいて、予め設定された確率で、遊技者にとって有利な大当り遊技を提供するかの抽選を行う抽選手段と、
    前記抽選手段による抽選の結果が、前記大当り遊技を提供するとの結果であった場合は、大入賞口への遊技球の入賞に応じてラウンドが進行する前記大当り遊技を提供する大当り遊技提供手段と、
    前記大当り遊技が提供されているとき、間奏及び/又は後奏を有する楽曲を再生する楽曲再生手段と、
    前記楽曲の再生における進行状況と、前記大当り遊技の進行状況との対比に基づき、前記楽曲の再生終了タイミングと、前記大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まるように、前記間奏及び/又は後奏の再生時間を調整する調整手段と、
    を備え、
    前記対比の結果が、前記楽曲の再生終了タイミングが前記所定のラウンドに至るタイミングよりも後である場合に対応するものであるとき、前記調整手段は、前記間奏及び/又は後奏の再生時間を短縮することを特徴とする遊技機。
  9. 始動信号の入力に基づいて、予め設定された確率で、遊技者にとって有利な大当り遊技を提供するかの抽選を行う抽選手段と、
    前記抽選手段による抽選の結果が、前記大当り遊技を提供するとの結果であった場合は、大入賞口への遊技球の入賞に応じてラウンドが進行する前記大当り遊技を提供する大当り遊技提供手段と、
    前記大当り遊技が提供されているとき、間奏及び/又は後奏を有する楽曲を再生する楽曲再生手段と、
    前記楽曲の再生における進行状況と、前記大当り遊技の進行状況との対比に基づき、前記楽曲の再生終了タイミングと、前記大当り遊技が所定のラウンドに至るタイミングとの差が縮まるように、前記間奏及び/又は後奏の再生時間を調整する調整手段と、
    前記所定のラウンドを変更するラウンド変更手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
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