JP5842164B2 - 基準電圧生成回路および基準電圧源 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の基準電圧を生成する基準電圧生成回路およびそれを備えた基準電圧源に関し、特に、温度特性に優れた基準電圧生成回路および基準電圧源に関する。
所定の基準電圧を温度によらず安定的に供給するための基準電圧生成回路が知られている。図14は従来の基準電圧生成回路の基本的な構成を示す回路図である。図14に示すように、基準電圧生成回路110は、ダイオード(diode)やバイポーラトランジスタ(bipolar transistor)等のダイオード特性(PN接合による電流−電圧特性)を有する第1ダイオード特性素子Q10と第1抵抗R10とが直列に接続された第1経路P10と、第1ダイオード特性素子Q10とは流れる電流密度の異なる第2ダイオード特性素子Q20と第2抵抗R20とが直列に接続された第2経路P20と、第1抵抗R10によって電圧降下した電圧V10と第2抵抗R20によって電圧降下した電圧V20とが入力される差動アンプ(amplifier)40とを備えている。さらに、第2経路P20には、第2抵抗R20に直列に第3抵抗R30が接続されている。そして、第1抵抗R10および第2抵抗R20に印加される電圧(図14の例においては差動アンプ40の出力電圧)を基準電圧VBGとして出力するよう構成されている。このような基準電圧生成回路においては、流れる電流密度の異なる2つのダイオード特性素子Q10,Q20にそれぞれ印加される電圧の差分に基づいて基準電圧VBGの温度依存をなくすように(基準電圧VBGの温度Tによる微分dVBG/dT=0となるように)第3抵抗R30(および第2抵抗R20)が調整される。
このようにして得られた基準電圧VBGは、温度による変動幅が小さくはなるが、厳密には依然として温度によって2次関数的に変化することが知られている。図15は従来の基準電圧生成回路によって得られる基準電圧の温度依存特性を示すグラフである。図15には、想定される温度範囲(−50℃〜150℃)において2次関数的な温度依存特性を有することが示されている。これは、図14に示すような基準電圧生成回路によって基準電圧の1次温度係数は相殺されるものの、2次温度係数が依然として存在していることによるものである。
このような2次関数的な温度依存特性を解消するための方法として、図14に示すような基準電圧生成回路の電流経路に温度に応じて2次関数的に変化する電流を流すことで、2次関数的な温度依存特性を解消することが理論的には考えられている。しかし、2次関数的な温度依存特性に応じて2次関数的に変化するような電流を生成するためには回路が複雑になり現実的ではない。
そこで、このような温度依存特性に対して例えば、複数の補正電流生成回路を設け、複数の温度範囲ごとに異なる補正電流生成回路で生成された補正電流を用いる構成が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、絶対温度に対して線形に変化するPTAT電流を生成し、このPTAT電流と抵抗とを用いてダイオード特性素子に印加される電圧に比例するCTAT電流との差分が0となるように調整することにより温度補償を行う構成が提案されている(例えば特許文献2参照)。
米国特許第7728575号明細書 米国特許第7750728号明細書
しかしながら、特許文献1のように、複数の補正電流生成回路を設けることは回路構成が複雑となる問題がある。また、温度依存特性を向上させるには温度範囲ではなくより実際の温度に即した調整が必要である。また、特許文献2のように、PTAT電流とCTAT電流との差分を調整する構成も回路構成は複雑である。さらに、特許文献1および2のいずれにおいても、本来、1次の温度係数を補正するための抵抗値を調整することによって、一括して温度補償を行っており、温度依存特性を向上させるには限界がある。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、簡単な構成で温度依存特性を向上させることができる基準電圧生成回路を提供することを目的とする。
本発明のある態様に係る基準電圧生成回路は、第1ダイオード特性素子と当該第1ダイオード特性素子とは流れる電流密度が異なる第2ダイオード特性素子とを有し、これらに印加される電圧の差に基づいて生成される基準電圧を出力する基準電圧生成回路要素と、前記基準電圧の1次温度係数を調整する第1調整回路要素と、前記基準電圧の2次温度係数を調整する第2調整回路要素と、を備えている。
上記構成によれば、基準電圧生成回路要素で生成される基準電圧の1次温度係数が第1調整回路要素で調整され、基準電圧の2次温度係数が第2調整回路要素で調整される。このように、1次温度係数と2次温度係数とが互いに独立した調整回路要素で調整されるため、簡単な構成で温度依存特性を向上させることができる。
前記第2調整回路要素は、前記基準電圧の2階微分成分が相殺されるように調整された電流を生成する電流源を含んでいてもよい。これによれば、基準電圧の2階微分成分が調整された電流によって相殺されるため、温度依存特性を容易に向上させることができる。
さらに、前記電流源は、その生成する電流に前記基準電圧の2階微分成分を相殺する特性を持たせるダイオード特性を有する第1回路要素を含んでいてもよい。これによれば、ダイオード特性を有する第1回路要素に基づく電流は、指数関数を含む式で表されるものとなり、これの2階微分成分においても当該電流自身を用いて表すことができるため、基準電圧からこのような電流に基づく電圧を差し引いた電圧の2階微分成分を0とするような電流を容易に生成することができる。したがって、基準電圧の2階微分成分を相殺する電流を簡単な構成で容易に生成することができる。
さらに、前記第1回路要素は、バイポーラトランジスタを含み、前記電流源は、前記第1回路要素と、前記基準電圧生成回路要素の前記第1および第2ダイオード素子のいずれか一方に流れる電流に基づいて前記第1回路要素のコレクタ(collector)とエミッタ(emitter)との間に電流を流す第2回路要素と、前記第1回路要素のベース(base)に流れる電流が入力され、前記基準電圧生成回路要素の経路へ補正電流を出力するカレントミラー(current mirror)回路要素とを備え、前記カレントミラー回路要素は、入出力比を調整することにより基準電圧生成回路要素に入力する電流値が調整されるよう構成されてもよい。これによれば、第1回路要素に基づく電流がバイポーラトランジスタのベース電流となる。バイポーラトランジスタのベース電流は、ダイオード特性を有するため、指数関数を含む式で表される。そして、カレントミラー回路要素の入出力比を調整することによって基準電圧生成回路要素の経路に流入または当該経路から流出する補正電流の大きさが調整される。したがって、カレントミラー回路要素の入出力比を調整することにより、補正電流に基づいて2次温度係数を調整する電流を容易に生成することができる。また、第1回路要素の電流源として第2回路要素を用いることにより、基準電圧生成回路要素において利用されている電流から調整電流を生成することができる。したがって、別途電流源を設けることなく簡単な構成で、基準電圧の2次温度係数を調整する調整電流を容易に生成することができる。
また、前記基準電圧生成回路要素は、前記第1ダイオード特性素子と当該第1ダイオード特性素子に直列に接続された第1抵抗とを含む第1経路と、前記第2ダイオード特性素子と当該第2ダイオード特性素子に直列に接続された第2抵抗とを含む第2経路と、前記第1経路の所定の箇所における第1電圧と前記第2経路の前記第1電圧と対応する箇所における第2電圧とが入力される差動アンプとを備え、前記第1抵抗および前記第2抵抗の少なくとも一方に印加される電圧を前記基準電圧として出力するよう構成されており、前記第1調整回路要素は、前記第1ダイオード特性素子および前記第2ダイオード特性素子のいずれかに接続される調整抵抗を含んでいてもよい。
本発明の他の形態に係る基準電圧源は、上記構成の基準電圧生成回路と、前記基準電圧を増幅する増幅器とを備えている。上記構成の基準電圧源によれば、1次温度係数と2次温度係数とが互いに独立した調整回路要素で調整された基準電圧が出力されるため、簡単な構成で温度依存特性を向上させることができる。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明は以上に説明したように構成され、簡単な構成で温度依存特性を向上させることができるという効果を奏する。
図1は本発明の第1実施形態に係る基準電圧生成回路の概略構成例を示す回路図である。 図2は図1に示す基準電圧生成回路の具体的な構成例を示す回路図である。 図3は本発明の第2実施形態に係る基準電圧生成回路の概略構成例を示す回路図である。 図4は図3に示す基準電圧生成回路のより具体的な構成例を示す回路図である。 図5は図2に示す基準電圧生成回路における差動アンプの構成例を示す回路図である。 図6はnpnトランジスタのベース電流の温度に対する変化特性を示すグラフである。 図7は図4に示す基準電圧生成回路におけるカレントミラー回路要素の構成例を示す回路図である。 図8は図3に示す基準電圧生成回路によって出力される基準電圧を示すグラフである。 図9は図3に示す基準電圧生成回路によって出力される基準電圧を示すグラフである。 図10は図2に示す基準電圧生成回路から出力される基準電圧の温度変化に対する変化に関するシミュレーション結果を示すグラフである。 図11は本発明の第2実施形態の変形例に係る基準電圧生成回路の概略構成例を示す回路図である。 図12は本発明の一実施形態に係る基準電圧生成回路が適用された基準電圧源の一の概略構成例を示す回路図である。 図13は本発明の一実施形態に係る基準電圧源が適用された装置の概略構成例を示す回路図である。 図14は従来の基準電圧生成回路の基本的な構成を示す回路図である。 図15は従来の基準電圧生成回路によって得られる基準電圧の温度依存特性を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一または相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係る基準電圧生成回路について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る基準電圧生成回路の概略構成例を示す回路図である。
図1に示すように、本実施形態における基準電圧生成回路10は、第1ダイオード特性素子(後述)と当該第1ダイオード特性素子とは流れる電流密度が異なる第2ダイオード特性素子(後述)とを有し、これらに印加される電圧の差に基づいて生成される基準電圧VBG1を出力する基準電圧生成回路要素1と、基準電圧VBG1の1次温度係数を調整する第1調整回路要素2と、基準電圧VBG1の2次温度係数を調整する第2調整回路要素3と、を備えている。
上記構成によれば、基準電圧生成回路要素1で生成される基準電圧VBG1の1次温度係数が第1調整回路要素2で調整され、基準電圧VBG1の2次温度係数が第2調整回路要素3で調整される。このように、1次温度係数と2次温度係数とが互いに独立した調整回路要素2,3で調整されるため、簡単な構成で温度依存特性を向上させることができる。
以下、具体的に説明する。図2は図1に示す基準電圧生成回路の具体的な構成例を示す回路図である。図2に示すように、本実施形態の基準電圧生成回路において、基準電圧生成回路要素1は、第1ダイオード特性素子D1と当該第1ダイオード特性素子D1に直列に接続された第1抵抗R1とを含む第1経路P1と、第2ダイオード特性素子D2と当該第2ダイオード特性素子D2に直列に接続された第2抵抗R2とを含む第2経路P2とを備えている。ここで、第2ダイオード特性素子D1の電流密度(素子サイズ)m2は、第1ダイオード特性素子D1の電流密度m1のn倍であるとする(m1=1,m2=n)。
さらに、基準電圧生成回路要素1は、第1経路P1の所定の箇所における第1電圧V1と第2経路P2の第1電圧V1と対応する箇所における第2電圧V2とが入力される差動アンプ4を備えている。本実施形態においては、第1電圧V1は、第1経路P1において差動アンプ4の出力電圧Voである基準電圧VBG2から第1抵抗R1によって電圧降下された電圧であり、第2電圧V2は、第2経路P2において差動アンプ4の出力電圧Voである基準電圧VBG2から第2抵抗R2によって電圧降下された電圧である。差動アンプ4の非反転入力端子には、第1電圧V1が印加され、反転入力端子には、第2電圧V2が印加される。そして、基準電圧生成回路要素1は、第1抵抗R1および第2抵抗R2の少なくとも一方(図2においては双方)に印加される電圧を基準電圧VBG2として出力するよう構成されている。
また、第1調整回路要素2は、第1ダイオード特性素子D1および第2ダイオード特性素子のいずれかに接続される調整抵抗R3を含んでいる。さらに、第2調整回路要素3は、基準電圧VGB2の2階微分成分が相殺されるように調整された調整電流Icrを生成する電流源6を含んでいる。本実施形態において、電流源6は、差動アンプ4の反転入力端子に接続されている。
ここで、本発明の原理について説明する。まず、第1調整回路要素2を設けることにより基準電圧VBG2の1次温度係数が調整されることについて説明する。
第1経路P1を流れる電流をI1とし、第2経路P2を流れる電流をI2とし、第1および第2ダイオード特性素子D1,D2の飽和電流をIS1,IS2とすると、第1および第2ダイオード特性素子D1,D2に印加されるダイオード特性電圧VD1,VD2は、熱電圧Vを用いて以下のように表わせる。
ここで、熱電圧Vは、V=kT/qで表わされる。ただし、kはボルツマン定数(Boltzmann constant)であり、Tは温度であり、qは電気素量である。また、ダイオード特性素子D1,D2の電流密度比(サイズ比)がnであるため、IS2=nIS1と表わせる。
また、第1電圧V1および第2電圧V2は、ダイオード特性電圧VD1、VD2を用いて、V1=VD1,V2=VD2+I2・R3と表わせる。ここで、差動アンプ4の入力端子間は仮想接地されるため、第1電圧V1と第2電圧V2とは等しい。したがって、VD1=VD2+I2・R3が成り立つ。これを変形すると以下のように表わせる。
本実施形態においては、第1抵抗R1および第2抵抗R2の抵抗値は同じにしてある。このため、第1電圧V1および第2電圧V2が等しいことから、第1電流I1および第2電流I2も等しい。したがって、上記式(2)は、以下のように表せる。
また、基準電圧VBG2は、電流I2を用いてVBG2=VD2+I2・(R2+R3)と表せる。この式に、上記式(3)を代入すると、以下のように表せる。
基準電圧VBG2の1次温度係数が0となるためには、上記式(4)の温度Tに関する1階微分成分が0となればよい。したがって、上記式を温度Tで1階微分すると、以下のように表せる。
上記式(5)が0となるように第1調整回路要素2の調整抵抗R3を調整することにより、基準電圧VBG2の1次温度係数を0にすることができる。例えば、n=8,R2=90kΩと設定し、第2ダイオード特性素子D2の既知の温度特性dVD2/dT=−1.8mV/℃とすると、調整抵抗R3の抵抗値R3=10kΩとなる。なお、k/q=86.17μVとして計算している。基準電圧VBG2は、第1ダイオード特性素子D1の電圧VD1を用いてVBG2=VD1+I1・R1と表せる(I1=I2,R1=R2)。したがって、室温(300K)における基準電圧VBG2はこの式よりVBG2=1.186Vとなる。なお、室温における第1ダイオード特性素子D1の電圧を0.7Vとして計算している。このように、第1調整回路要素2の調整抵抗R3の抵抗値を調整することにより、基準電圧VBG2の1次温度係数を調整することができる。
次に、第2調整回路要素3を設けることにより基準電圧VBG2の2次温度係数が調整されることについて説明する。
基準電圧VBG2を生成するためのバンドギャップ電圧VBG(T)は、温度Tに関して以下のように級数展開できる。
ここで、ai(i=0,1,2,…)は定数であり、Tは基準温度であり、ΔTは温度Tと所定の基準温度Tとの温度差である。
上記式(6)において、バンドギャップ電圧VBG(T)をt=ΔT/Tの関数として2階微分すると以下のように近似できる。
ここで、3次項以降は、想定される温度範囲において無視できる値となるため、無視(2・a2>>6t・a3)している。
本実施形態において、基準電圧生成回路は、バンドギャップ電圧VBG(t)に調整電流Icr(t)を加えることで2次温度係数が相殺された基準電圧VBG2(t)を出力する。すなわち、基準電圧VBG2(t)は、バンドギャップ電圧VBG(t)に第2抵抗R2に調整電流Icrが流れることによる電圧が加算されたものとなる。つまり、基準電圧VBG2(t)は、VBG2(t)=VBG(t)−R2・Icr(t)と表せる。
このように表せる基準電圧VBG2(t)を2階微分すると、以下のように表せる。
したがって、t=0、すなわち、温度Tが基準温度T(例えば27℃=300K)であるときに、上記式(8)が0となるように、第2調整回路要素3の電流源6から出力される調整電流Icrを調整することにより、基準電圧VBG2の2次温度係数を0にすることができる。
ここで、調整電流Icrは、基準電圧VBG2の2階微分成分2・a2を相殺するために、例えば、指数関数変化する電流を採用することができる。この場合、調整電流Icrは、定数Cを用いてIcr(t)=C・exp(−t)と表される。このとき、式(8)に上記Icr(t)を代入して計算すると、以下のように表される。
/dt(VBG2(0))=0より、式(9)から調整電流Icrは以下のように求められる。
このような、基準電圧VBG2の2階微分成分を相殺するように調整された電流Icrにより基準電圧VBG2を調整することにより、基準電圧VBG2の2次温度係数が調整電流によって相殺されるため、温度依存特性を容易に向上させることができる。この他、例えばIcr(t)=C/t(Cは定数)といった電流も同様に採用可能である。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る基準電圧生成回路について説明する。図3は本発明の第2実施形態に係る基準電圧生成回路の概略構成例を示す回路図である。本実施形態において第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し説明を省略する。本実施形態の基準電圧生成回路10Bが第1実施形態と異なる点は、基準電圧生成回路要素1Bが第1経路P1および第2経路P2に流れる電流を差動アンプ4の出力に基づいてそれぞれ調整する第1電流源要素S1および第2電流源要素S2を含んでいることである。第1電流源要素S1および第2電流源要素S2は、互いに並列かつ電源電圧VDDを出力する電源E1に直列に接続されている。本実施形態において、基準電圧VBG2は、第2電流源要素S2と第2抵抗R2との間の電圧として出力される。
上記のような構成においても、第1実施形態と同様に調整抵抗R3の抵抗値を調整することにより基準電圧VBG2の1次温度係数が調整され、電流源6の調整電流Icrを調整することにより基準電圧VBG2の2次温度係数が調整される。
ここで、本実施形態の構成におけるより具体的な回路構成について説明する。図4は図3に示す基準電圧生成回路のより具体的な構成例を示す回路図である。図4に示すように、第1ダイオード特性素子D1は、第1バイポーラトランジスタ(本実施形態においてはnpnトランジスタ)Q1を含み、第2ダイオード特性素子D2は、第2バイポーラトランジスタ(本実施形態においてはnpnトランジスタ)Q2を含んでいる。第1バイポーラトランジスタQ1は、第1抵抗R1とグランドとの間でダイオード接続(ベース−コレクタ間が短絡)されている。同様に、第2バイポーラトランジスタQ2は、第2抵抗R2とグランドとの間でダイオード接続されている。したがって、第1ダイオード特性素子D1の電圧VD1は、第1バイポーラトランジスタQ1のベースエミッタ電圧Vbe1と一致し、第2ダイオード特性素子D2の電圧VD2は、第2バイポーラトランジスタQ2のベースエミッタ電圧Vbe2と一致する。
また、第1電流源要素S1は、PチャンネルMOSトランジスタMP1を含み、第2電流源要素S2は、PチャンネルMOSトランジスタMP2を含んでいる。PチャンネルMOSトランジスタMP1の主端子の一方には電源E1が接続され、他方には第1抵抗R1が接続され、制御端子には差動アンプ4の出力端が接続されている。同様に、PチャンネルMOSトランジスタMP2の主端子の一方には電源E1が接続され、他方には第2抵抗R2が接続され、制御端子には差動アンプ4の出力端が接続されている。
図5は図2に示す基準電圧生成回路における差動アンプの構成例を示す回路図である。図5に示すように、本実施形態における差動アンプ4は、複数のMOSトランジスタにより構成されている。具体的には、定電流源S3と、ゲートに第1電圧V1および第2電圧V2がそれぞれ印加される2つのNチャンネルMOSトランジスタMN1,MN2を含むMOSトランジスタ差動対41と、電源電圧VDDが印加されることにより互いに等しい一対のミラー電流を流すMOSトランジスタカレントミラー対42とを備えている。MOSトランジスタカレントミラー対42は、2つのPチャンネルMOSトランジスタMP3,MP4を含んでいる。
第1電圧V1が印加されるNチャンネルMOSトランジスタMN1は、差動アンプ4の非反転入力端子となり、第2電圧V2が印加されるNチャンネルMOSトランジスタMN2は、差動アンプ4の反転入力端子となる。また、差動アンプ4の出力端子(出力電圧Vo)は、NチャンネルMOSトランジスタMN1に電流を流すPチャンネルMOSトランジスタMP3のソースと、NチャンネルMOSトランジスタMN1のドレインとの間の電圧が出力されるように構成されている。これにより、MOSトランジスタ差動対41で生じた第1電圧V1と第2電圧V2との差分による電流が出力端子から出力され、当該出力された電流に応じた電圧が出力電圧Voとして生成される。
また、図4に示すように、第2調整回路要素3は、電流源6として、その生成する電流に基準電圧VBG2の2階微分成分を相殺する特性を持たせるダイオード特性を有する第1回路要素を含んでいる。本実施形態において、第1回路要素は、バイポーラトランジスタQ4(本実施形態においてはnpnトランジスタ)を含んでいる。したがって、バイポーラトランジスタQ4のベース電流IB4は、ダイオード特性を有している。図6はnpnトランジスタのベース電流の温度に対する変化特性を示すグラフである。図6(a)は線形グラフ表示を示し、図6(b)は片対数グラフ表示を示している。図6(b)に示されるとおり、片対数グラフ表示においてnpnトランジスタの温度に対して電流は、直線的に変化する。したがって、npnトランジスタのベース電流は、温度変化に対して指数関数的に変化することが理解できる。
このように、ダイオード特性を有する第1回路要素(バイポーラトランジスタQ4)に基づく調整電流Icr(t)は、指数関数exp(t)を含む式で表されるものとなるため、上述したとおり、調整電流Icr(t)の2階微分成分においても当該電流Icr(t)自身を用いて表わすことができるため、基準電圧VBG2(t)から調整電流Icr(t)に基づく電圧R2・Icr(t)を差し引いた電圧の2階微分成分を0とするような電流を容易に生成することができる。したがって、基準電圧VBG2の2階微分成分を相殺する調整電流Icr(t)を簡単な構成で容易に生成することができる。
第2調整回路要素3について、より具体的に説明する。図4に示すように、第2調整回路要素3は、電流源6として、上述した第1回路要素(バイポーラトランジスタ)Q4と、基準電圧生成回路要素1Bの第1および第2ダイオード素子のいずれか一方に流れる電流(図4においては第2ダイオード素子D2を流れる第2電流I2)に基づいて第1回路要素Q4のコレクタとエミッタとの間に電流を流す第2回路要素と、第1回路要素Q4のベースに流れる電流が入力され、基準電圧生成回路要素1Bの経路(図4においては差動アンプ4の反転入力端子)へ補正電流を出力するカレントミラー回路要素5とを備えている。基準電圧生成回路要素1Bの反転入力端子には、第2電流I2に基づいて調整電流Icrが流れる。基準電圧生成回路要素1Bは、調整電流Icrに基づいて第1回路要素Q4のコレクタとエミッタとの間に電流を流す。
なお、図4においては、調整電流Icrを示す矢印を、便宜上、差動アンプ4の反転入力端子に流入する方向に示しているが、調整電流Icrの流れる向きはこの向きに限られず、差動アンプ4の反転入力端子から流出する(第2ダイオード素子D2)に流入する方向にも流れ得る。
第2回路要素は、バイポーラトランジスタQ3を含んでいる。バイポーラトランジスタQ3のベース電流IB3に基づいて流れるコレクタ電流がバイポーラトランジスタQ4のエミッタ電流となり、これに基づいて流れるバイポーラトランジスタQ4のベース電流IB4がカレントミラー回路要素5の入力電流となる。なお、第2回路要素は、第1回路要素に電流を供給可能な構成である限り、これに限られない。例えばMOSトランジスタでもよい。
カレントミラー回路要素5は、入出力比(1:k)を調整することにより基準電圧生成回路要素1Bの経路への補正電流kIB4が調整されるよう構成されている。
このように、カレントミラー回路要素5の入出力比(1:k)のkの値を調整することによって基準電圧生成回路要素1Bの経路に流入または当該経路から流出する補正電流kIB4の大きさが調整される。調整電流Icrは、バイポーラトランジスタQ3のベース電流IB3と補正電流kIB4とを用いて、Icr=−IB3+kIB4と表せる。このように、カレントミラー回路要素5の入出力比(1:k)を調整することにより、調整電流Icrを容易に調整することができる。
図7は図4に示す基準電圧生成回路におけるカレントミラー回路要素の構成例を示す回路図である。図7に示すように、本実施形態のカレントミラー回路要素5は、複数のPチャンネルMOSトランジスタMP50,MP5i(i=1,2,…)および複数のスイッチSWi(i=1,2,…)を含んでいる。複数のPチャンネルMOSトランジスタのうちの1つは、入力電流としてバイポーラトランジスタQ4のベース電流が流れる入力側MOSトランジスタMP50である。また、その他のPチャンネルMOSトランジスタは、出力電流を生成するための出力側MOSトランジスタMP5iである。
入力側MOSトランジスタMP50の主端子の一方は電源E1に接続され、主端子の他方および制御端子は入力端子IN(すなわち、バイポーラトランジスタQ4のベース)に接続される。出力側MOSトランジスタMP5iの主端子の一方は電源E1に接続され、主端子の他方はそれぞれスイッチSWiを介して出力端子OUT(すなわち、差動アンプ4の反転入力端子)に接続される。各スイッチSWiは、外部からの制御信号に応じて制御端子CTiに入力されるスイッチング信号によってオンオフされる。
上記構成によれば、基準電圧VB2の2次温度係数を相殺するような調整電流Icrの演算結果に基づいてスイッチング信号を各制御端子CTiに伝達することにより、調整電流Icrが生成されるような入出力比(1:k)となるように、各スイッチSWiがオンまたはオフされる。スイッチSWiがオンすると、対応する出力側MOSトランジスタMP5iの主端子間に電流が流れ、オンしたスイッチSWiに流れる電流が合算されて出力電流kIB4が出力端子から出力される。
ここで、複数の出力側MOSトランジスタMP5iは、それぞれオン時に流れる電流が異なることとしてもよい。これにより、スイッチSWiに応じて重み付けの異なる出力側MOSトランジスタMP5iに電流を流すことができる(iビットの調整が可能となる)ため、出力電流のより細かい調整が可能となる。
以上のとおり、ベース電流IB3,IB4はともにダイオード特性を有する電流である。したがって、基準電圧VBG2から調整電流Icrに基づく電圧(R2・Icr)を差し引いた電圧の2階微分成分を0とするような調整が容易に行える。また、第1回路要素の電流源として第2回路要素を用いることにより、基準電圧生成回路要素1Bにおいて利用されている電流から調整電流Icrを生成することができる。したがって、別途電流源を設けることなく簡単な構成で、基準電圧VBG2の2次温度係数を調整する調整電流Icrを容易に生成することができる。
図8および図9は図3に示す基準電圧生成回路によって出力される基準電圧を示すグラフである。図8には、最終的に出力される基準電圧VBG2−2(T)を示すとともに、調整される過程におけるバンドギャップ電圧VBG(T),VBG2−1(T)をも示している。図9は、図8に示すバンドギャップ電圧VBG2−1(T)およびVBG2−2(T)において電圧軸を拡大したグラフを示している。なお、図9におけるバンドギャップ電圧VBG2−1(T)は、1つのグラフ上で対比するために、電圧を全体的にオフセットして示している。図8に示されるバンドギャップ電圧VBG(T)は、図15に示したのと同様に、1次温度係数のみが調整された電圧である。
基準電圧VBG2の調整の手順としては、まず、バンドギャップ電圧の1次温度係数が相殺されるように、第1調整回路要素2の調整抵抗R3を調整する。1次温度係数が調整されたバンドギャップ電圧VBG(T)は、2次温度係数が含まれているため、温度変化に応じて2次関数的に変化する。そこで、上述のように、バンドギャップ電圧VBG(T)の2次温度係数が相殺されるように、カレントミラー回路要素5の入出力比(1:k)を調整する。ここで、調整電流Icrには、1次微分成分が含まれている(2次調整回路要素3において調整電流Icrを生成する際、2次微分成分だけでなく1次微分成分および0次微分成分も生成される)ため、カレントミラー回路要素5によって調整されたバンドギャップ電圧VBG2−1(T)は、温度変化に応じて略線形に変化する(再び1次温度係数を有することとなる)。そこで、再度、調整抵抗R3を調整することにより、バンドギャップ電圧VBG2−1(T)に含まれる1次温度係数が相殺される。図15に示すように1次温度係数のみが調整されたバンドギャップ電圧VBG(T)においては基準電圧生成回路1Bが適用される電子機器に要求される一般的な温度領域(−50℃〜150℃)において、約4mV程度変化するのに対し、2次微分成分を調整したバンドギャップ電圧VBG2−1(T)においては図9に示すように約0.2mV程度の変化に抑えられる。さらに、これに再度1次温度係数を調整したバンドギャップ電圧VBG2−2(T)においては図9に示すように約0.1mV以下の変化に抑えられる。このように、上記構成によれば、温度変化に応じてほとんど変化しないバンドギャップ電圧VBG2−2(T)を生成することができる。したがって、これを基準電圧VBG2として出力することにより、温度によらず安定な基準電圧VBG2を出力することができる。
図10は図2に示す基準電圧生成回路から出力される基準電圧の温度変化に対する変化に関するシミュレーション結果を示すグラフである。図10に示すように、図2に基づいて作製した回路において行ったシミュレーションの結果も図8および図9に示すバンドギャップ電圧VBG2−2と同様の傾向となった。すなわち、−50℃〜150℃の温度領域において、基準電圧の変化幅が約0.6mV程度に抑えられた。図8および図9の演算結果より若干変化幅が増えているのは、バンドギャップ電圧がバイポーラトランジスタQ1,Q2の温度依存特性だけでなく、バイポーラトランジスタQ1,Q2の高温時のリーク電流や差動アンプ4の性能による影響を受けているものと推察される。しかしながら、本実施形態における基準電圧生成回路は、そのような影響を考慮しても、1次温度係数のみを補正する構成に比べて温度によらず十分に安定した基準電圧が生成されることが分かる。
<第2実施形態の変形例>
次に、本発明の第2実施形態に係る基準電圧生成回路の変形例について説明する。図11は本発明の第2実施形態の変形例に係る基準電圧生成回路の概略構成例を示す回路図である。本変形例において第2実施形態と同様の構成については同じ符号を付し説明を省略する。本変形例の基準電圧生成回路10Cが第2実施形態と異なる点は、第2調整回路要素3Cが調整電流Icrを第2抵抗R2と第2ダイオード特性素子D2との間に発生させることである。具体的には、第2調整回路要素3Cにおいて、カレントミラー回路要素5の出力端子が、第2抵抗R2と第2ダイオード特性素子D2との間に接続されている。さらに、本変形例においては、差動アンプ4の非反転入力端子に第1電流源要素S1と第1抵抗R1との間の電圧が第1電圧V1として印加され、反転入力端子に第2電流源要素S2と第2抵抗R2との間の電圧が第2電圧V2として印加され、この第2電圧V2は基準電圧生成回路10Cが出力する基準電圧VBG2となっている。
このように、第2調整回路要素3Cで生成された調整電流Icrは、基準電圧生成回路要素1Cの経路におけるいずれの箇所に流してもよい。例えば、第1および第2実施形態に示すように、第2経路P2と差動アンプ4の反転入力端子との間でもよいし、第1経路P1と差動アンプ4の非反転入力端子との間でもよいし、第1経路P1における所定の箇所でもよいし、本変形例に示すように、第2経路P2における所定の箇所でもよいし、差動アンプ4の帰還経路(差動アンプ4の出力端子と第1抵抗R1および第2抵抗R2との間)でもよい。このように、基準電圧VBG2の2次温度係数を相殺するための調整電流Icrを基準電圧生成回路要素1の経路内で自由に選択することができ、回路設計の自由度を高くすることができる。
<基準電圧生成回路の適用例>
上記実施形態で説明したような基準電圧生成回路を用いた基準電圧源の構成例について説明する。図12は本発明の一実施形態に係る基準電圧生成回路が適用された基準電圧源の概略構成例を示す回路図である。図12に示すように、本適用例における基準電圧源11は、図1等に示す基準電圧生成回路10と、基準電圧生成回路10から出力される基準電圧VBG2を増幅する増幅器7とを備えている。上記構成の基準電圧源11によれば、1次温度係数と2次温度係数とが互いに独立した調整回路要素2,3で調整された基準電圧VBG2が出力されるため、簡単な構成で温度依存特性を向上させることができる。
さらに、増幅器7による増幅率A0の調整は、基準電圧VBG2の0次の温度係数を調整することを意味する。増幅器7から出力される基準電圧源の出力電圧VOUTは、VOUT=A0・VBG2(T)と表せる。したがって、増幅器7の増幅率A0を調整することにより、所望の出力電圧VOUTを温度による変化の少ない電圧として得ることができる。
さらに、上記のような基準電圧源11が適用された装置について説明する。図13は本発明の一実施形態に係る基準電圧源が適用された装置の概略構成例を示す回路図である。図13に示すように、本装置12は、図12に示す基準電圧源11と、当該基準電圧源11から出力される出力電圧VOUTを用いて所定の変換を行う電圧依存型変換器8を備えている。電圧依存型変換器8としては、基準電圧VBG2に基づいた出力電圧VOUTを用いる変換器であれば、特に限定されないが、例えば、電圧変換器、電圧電流変換器、ADコンバータ、DAコンバータ、温度検出器、バッテリ制御器、周波数変換器、電圧制御発振器(VCO)等が挙げられる。
一般的に、電圧依存型変換器8は、出力電圧VOUTに対して線形な変換出力信号Fを出力する(線形動作する)。電圧依存型変換器8自身の温度特性関数をf(T)とすると、変換出力信号Fは、F(T)=f(T)+VOUT(T)と表わせる。すなわち、基準電圧源11の出力電圧VOUT(T)の0次ないし2次温度係数を調整することにより、変換出力F(T)の0次ないし2次温度係数を低減することができる。
温度特性関数f(T)および出力電圧VOUT(T)は、2次までの温度特性を考慮すると、f(T)=f(1+a1・ΔT/T)・(1+a2・ΔT/T)およびVOUT(T)=VOUT(1+b1・ΔT/T)・(1+b2・ΔT/T)と表わせる。なお、fは基準温度Tにおける温度特性関数fの値であり、VOUTは基準温度Tにおける出力電圧VOUTの値であり、a1,a2,b1,b2は係数である。
例えば、電圧依存型変換器8が電圧に比例する出力信号F(T)を出力する場合、F(T)=f(T)・VOUT(T)=f(1+a1・ΔT/T)・(1+a2・ΔT/T)・VOUT(1+b1・ΔT/T)・(1+b2・ΔT/T)と表わせる。ここで、係数a1,a2,b1,b2がいずれも1より小さいとすると、上記式を以下のように近似できる。すなわち、F(T)=f・VOUT・(1+(a1+b1)・ΔT/T+a1・b1・(ΔT/T)・(1+(a2+b2)・ΔT/T+a2・b2・(ΔT/T)と表わせる。したがって、a1+b1=a2+b2=0となるように、基準電圧生成回路10の温度係数を調整することにより、電圧依存型変換器8の出力信号F(T)の1次温度係数(a1+b1)・(a2+b2)が相殺され、かつ2次温度係数(a1・b1+a2・b2)も低減することができる。
なお、電圧依存型変換器8が電圧に反比例する出力信号F(T)を出力する場合でも、1/(1+x)≒1−x(ただし、|x|<<1)の近似を用いて同様に温度係数を低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。例えば、複数の上記実施形態および変形例における各構成要素を任意に組み合わせることとしてもよい。また、第1および第2ダイオード特性素子D1,D2、第2調整回路要素3および差動アンプ4等の具体的構成は、第2実施形態において例示したが、同様の構成を第1実施形態においても適用できる。また、上記実施形態において説明したような動作が行える限り、第1および第2ダイオード特性素子D1,D2、第2調整回路要素3および差動アンプ4等の具体的構成は、上記の構成に限られない。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の基準電圧生成回路は、簡単な構成で温度依存特性を向上させるために有用である。
1,1B,1C 基準電圧生成回路要素
2 第1調整回路要素
3,3C 第2調整回路要素
4 差動アンプ
5 カレントミラー回路要素
6 電流源
7 増幅器
8 電圧依存型変換器
10,10B,10C 基準電圧生成回路
11 基準電圧源
12 装置
41 MOSトランジスタ差動対
42 MOSトランジスタカレントミラー対
D1 第1ダイオード特性素子
D2 第2ダイオード特性素子
E1 電源
MN1,MN2 NチャンネルMOSトランジスタ
MP1,MP2,MP3 PチャンネルMOSトランジスタ
MP50 入力側MOSトランジスタ
MP5i 出力側MOSトランジスタ
P1 第1経路
P2 第2経路
Q1 第1バイポーラトランジスタ
Q2 第2バイポーラトランジスタ
Q3 バイポーラトランジスタ(第2回路要素)
Q4 バイポーラトランジスタ(第1回路要素)
R1 第1抵抗
R2 第2抵抗
R3 調整抵抗
S1 第1電流源要素
S2 第2電流源要素
S3 定電流源
SWi スイッチ

Claims (5)

  1. 第1ダイオード特性素子と当該第1ダイオード特性素子とは流れる電流密度が異なる第2ダイオード特性素子とを有し、これらに印加される電圧の差に基づいて生成される基準電圧を出力する基準電圧生成回路要素と、
    前記基準電圧の1次温度係数を調整する第1調整回路要素と、
    前記基準電圧の2次温度係数を調整する第2調整回路要素と、を備え
    前記第2調整回路要素は、前記基準電圧の2階微分成分が相殺されるように調整された電流を生成する電流源を含み、
    前記電流源は、C・exp(−t)と表される電流を生成するように構成される、基準電圧生成回路。ここで、tは温度であり、Cは定数である。
  2. 前記電流源は、その生成する電流に前記基準電圧の2階微分成分を相殺する特性を持たせるダイオード特性を有する第1回路要素を含んでいる、請求項1に記載の基準電圧生成回路。
  3. 第1ダイオード特性素子と当該第1ダイオード特性素子とは流れる電流密度が異なる第2ダイオード特性素子とを有し、これらに印加される電圧の差に基づいて生成される基準電圧を出力する基準電圧生成回路要素と、
    前記基準電圧の1次温度係数を調整する第1調整回路要素と、
    前記基準電圧の2次温度係数を調整する第2調整回路要素と、を備え、
    前記第2調整回路要素は、前記基準電圧の2階微分成分が相殺されるように調整された電流を生成する電流源を含み、
    前記電流源は、その生成する電流に前記基準電圧の2階微分成分を相殺する特性を持たせるダイオード特性を有する第1回路要素を含み、
    前記第1回路要素は、バイポーラトランジスタを含み、
    前記電流源は、前記第1回路要素と、前記基準電圧生成回路要素の前記第1および第2ダイオード特性素子のいずれか一方に流れる電流に基づいて前記第1回路要素のコレクタとエミッタとの間に電流を流す第2回路要素と、前記第1回路要素のベースに流れる電流が入力され、前記基準電圧生成回路要素の経路へ補正電流を出力するカレントミラー回路要素とを備え、
    前記カレントミラー回路要素は、入出力比を調整することにより基準電圧生成回路要素に入力する電流値が調整される基準電圧生成回路。
  4. 前記基準電圧生成回路要素は、前記第1ダイオード特性素子と当該第1ダイオード特性素子に直列に接続された第1抵抗とを含む第1経路と、前記第2ダイオード特性素子と当該第2ダイオード特性素子に直列に接続された第2抵抗とを含む第2経路と、前記第1経路の所定の箇所における第1電圧と前記第2経路の前記第1電圧と対応する箇所における第2電圧とが入力される差動アンプとを備え、前記第1抵抗および前記第2抵抗の少なくとも一方に印加される電圧を前記基準電圧として出力するよう構成されており、
    前記第1調整回路要素は、前記第1ダイオード特性素子および前記第2ダイオード特性素子のいずれかに接続される調整抵抗を含んでいる、請求項1または3に記載の基準電圧生成回路。
  5. 請求項1または3に記載の基準電圧生成回路と、
    前記基準電圧を増幅する増幅器とを備えた、基準電圧源。
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