JP5841822B2 - 半鐘打撃装置 - Google Patents

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Description

この発明は、火の見櫓や火の見梯子の上部に吊り下げられた半鐘を、地上からの操作用紐状体を引き下げて、ハンマーで叩くことによって鳴らすことができる半鐘打撃装置に関する。
半鐘を鳴らすことは火災や水害などの災害時において近隣住民に緊急に避難を呼びかけるための有効な手段である。この半鐘は高い位置にあることが望ましいため、火の見櫓や火の見梯子の上部に吊り下げられている。従来から半鐘は緊急時に半鐘の高さまで早く登って遠くまで響くようにハンマーで強く叩かれていた。しかしながら、半鐘の高さまで登る際の危険もあって叩く人が限られており、また、登るための時間的なロスが生じていた。そこで、これまでに地上での操作によって半鐘を鳴らす手段が提案されている(特許文献1)。
この発明によれば、ワイヤー7を引き下げることで打鐘槌4を半鐘に衝突させるようにするものであって、その際にバネ6の付勢力が用いられている。このバネ6は、打鐘槌4が半鐘を叩いた後にワイヤー7を引く力を緩めることで打鐘槌4が元の位置に復帰することを助けるものである。
ここで、半鐘は、強く叩くだけでなく、その音が響いて遠くまで聞こえるように鳴らさなければならない。そのため、半鐘の響きを抑えないように半鐘を叩いた後、瞬時に槌を半鐘から退避させなければならない。
この点について、上記発明では、打鐘槌4を退避させるため、半鐘を叩いた後ワイヤー7を引く力を抜くことで半鐘を響かせることが提案されている。その力を抜くタイミングは、ハンマーアームの揺動域を規定する緩衝体(コイルバネ、ゴムブロックなど)の抵抗感を感知することで容易に得ることができるとする(特許文献1の段落[0020]参照)。
しかしながら、緊急時に、ともかく半鐘を強く連続して叩くことが求められる状況において、ワイヤーを強く引いた後、緩衝体であるバネやゴムの抵抗を感じてワイヤーを引く力を緩めるといった調整作業を行うことは困難である。すなわち、バネを用いた上記の従来の技術では、打鐘槌4を動かす力の追従性が乏しいため、半鐘の戻りが遅くなり、よって響きが悪くなるという不都合がある。また、打鐘槌4が半鐘を叩くまでワイヤーを引く必要があり、タイミング良く力を抜かないと叩く力の勢いで半鐘を二度打ちして不規則な音が生じてしまう可能性がある。
特願平9−258738号公報
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、地上に居ながら、半鐘を強く、かつよく響くように叩くことができる半鐘打撃装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる半鐘打撃装置の一形態によれば、火の見櫓や火の見梯子の上部に吊り下げられた半鐘を、地上からの操作用紐状体を引き下げる操作によって、ハンマーで叩くことによって鳴らすことができる半鐘打撃装置において、前記半鐘の下方において実質的に水平に配された回動軸と、該回動軸に基端側の軸着部で軸着されると共に先端側に前記ハンマーが固定されて該ハンマーを伴って半鐘への打撃方向と退避方向との両方向に回動自在に設けられたハンマーの柄と、該ハンマーの柄の軸着部からの立設方向に対して前記退避方向へ一定の角度を傾けて前記ハンマーの柄の軸着部に一体的に立設された延設部、及び該延設部の先端側に配された重りによって前記ハンマーを退避方向へ戻すように付勢する重り部と、前記ハンマーの前記回動軸と同軸に基端側の軸着部で軸着されて該ハンマーを前記打撃方向へ回動させるように前記退避方向側から前記ハンマーの柄に当接して押圧できる押圧回動部、及び該押圧回動部の軸着部からの立設方向に対して前記打撃方向へ一定の角度を傾けて前記押圧回動部の軸着部に一体的に立設され、前記押圧回動部を打撃方向へ回動させるために先端に前記操作用紐状体が固定された回動桿部を備える操作桿体と、前記操作用紐状体の引き下げによって前記操作桿体を介して前記ハンマーの柄に伴わせて前記ハンマーを打撃方向へ回動させる際であって、前記半鐘を打撃する直前に前記操作桿体の動きを停止させて前記ハンマーの柄及び前記ハンマーが慣性によって前記打撃方向へ回動して半鐘を打撃するように、前記回動桿部の下面に当接する打撃方向側のストッパ部とを具備することを特徴とする。
また、本発明にかかる半鐘打撃装置の一形態によれば、前記半鐘の下方において実質的に水平に配された回動軸と、該回動軸に基端側の軸着部で軸着されると共に先端側に前記ハンマーが固定されて該ハンマーを伴って半鐘への打撃方向と退避方向との両方向に回動自在に設けられたハンマーの柄と、該ハンマーの柄の軸着部からの立設方向に対して前記退避方向へ一定の角度を傾けて前記ハンマーの柄の軸着部に一体的に立設された延設部、及び該延設部の先端側に配された重りによって前記ハンマーを退避方向へ戻すように付勢する重り部と、前記ハンマーの柄の軸着部からの立設方向に対して前記打撃方向へ一定の角度を傾けて前記ハンマーの柄の軸着部に一体的に立設され、前記ハンマーの柄を打撃方向へ回動させるために先端に前記操作用紐状体が固定された回動桿部と、前記操作用紐状体の引き下げによって前記回動桿部を介して前記ハンマーの柄に伴わせて前記ハンマーを打撃方向へ回動させる際であって、前記半鐘を打撃する直前に該操作用紐状体の動きを停止させて前記ハンマーの柄及び前記ハンマーが慣性によって前記打撃方向へ回動して半鐘を打撃するように、前記回動桿部の先端から一定距離をおいて該操作用紐状体に固定された下降阻止部材と、該下降阻止部材の下降方向に該下降阻止部材が通過できない大きさの孔を備えた孔保持体とを具備することを特徴とする。
また、本発明にかかる半鐘打撃装置の一形態によれば、前記重り部の延設部の下面に当接し、該重り部を介して前記ハンマーの柄及び前記ハンマーの前記退避方向への回動を一定の角度位置で阻止するように設けられた退避方向側のストッパ部を具備することを特徴とすることができる。
本発明にかかる半鐘打撃装置によれば、地上における操作者の操作が容易で二度打ちや半鐘を叩いた後に響きを消すことなく半鐘を鳴らすことができるという特別有利な効果を奏する。
本発明にかかる半鐘打撃装置の第1実施形態例を示す図であって、(a)は側面図、(b)は半鐘を叩く状態の構成各部の位置関係を示す側面図、(c)は(a)の位 置における半鐘側から見た正面図である。 ハンマーの柄と棒状部の状態を示す斜視図である。 押圧回動部と操作桿体の状態を示す斜視図である。 本発明にかかる半鐘打撃装置の第2実施例を示す図であって、(a)は側面 図、(b)はロープを下降停止位置まで引き下げた状態を示す側面図、(c)は半鐘を 叩く際の構成各部の状態を示す側面図である。 ハンマーの柄と棒状部と操作桿体と支柱との状態を示す斜視図である。 打撃方向側のストッパ部の形態例を示す側面図である。 操作用紐状態の保護手段を示す斜視図である。 ハンマーの脱落防止手段を示す側面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明にかかる半鐘打撃装置の第1実施形態を添付図面(図1〜図3)に基づいて詳細に説明する。
この半鐘打撃装置は、火の見櫓や火の見梯子の上部の吊り桟2に吊り下げられた半鐘1を地上からの操作用紐状体を引き下げる操作によって、ハンマー10で叩くことで鳴らすためのものであって、半鐘1の下方の火の見櫓を構成する梁体5などに据え付けて用いる。ここで、ハンマー10が半鐘1側に回動する方向を打撃方向Fとし、ハンマー10が打撃方向とは逆方向に回動する方向を退避方向Bとする。
ハンマーの柄11には、図1及び図2に示すように、ハンマー10がハンマー固定具12によって固定されている。このハンマー10は、円柱状であって木製が望ましいが、半鐘1を壊さずにその胴部を叩いて鳴らすことが出来るものであれば、形状及び材質はこれらに限らない。ハンマーの柄11の基端側には円筒状の軸着部15が形成されている。この軸着部15は、半鐘1の外側斜め下方で半鐘1の直径方向と平行するように略半鐘1の幅で水平に伸びた回転軸50に嵌挿されてハンマーの柄11を回動可能に保持する。ハンマーの柄11は、図2に示すように、軸着部15において回動軸50の中心部寄りから立設されている。ハンマーの柄11の立設位置は、後述する退避方向のストッパ部62の立設位置との関係によるものである。
ハンマーの柄11の立設方向に対して前記退避方向Bへ一定の角度(本形態例では約75度)を傾けてハンマーの柄11の軸着部15と一体的に棒状の延設部21が立設されている。この延設部21の先端側には重り22が固定具23によって固定されている。この重り22が固定された重り部20によって、半鐘1を打撃した際の反動によってハンマー10及びハンマーの柄11を退避方向Bへ戻す力と共に、重力の作用によってハンマー10及びハンマーの柄11を退避方向B方向へ付勢して素早く戻すことを可能する。なお、本形態例の延設部21は棒状に形成されている。また、重り22は、本形態例の球状に限定されず、重りとして適切に機能すれば、図8に示すような円筒状などの他の形状であってもよいのは勿論である。さらに、図8の形態例では、重り22が棒状の延設部21の延長方向に移動可能に設けられ、半鐘1に対するハンマー10の打撃力が最良の位置になるように位置を調整して固定具23によって固定できるようになっている。以上のように形成することで、モーメントを適切に利用でき、合理的に装置を構成できる。
図1(b)に示すように、上記ハンマーの柄11と重り部20が立設された軸着部15が嵌挿されている回動軸50と同じ軸に、基端側に形成した円筒状の軸着部35で軸着された押圧回動部30が設けられている。この押圧回動部30は、図3に示すように、軸着部35において回動軸50の中心部寄りから立設して先端部がハンマーの柄11の方向へ水平に屈曲した形態になっている。押圧回動部30の立設位置は、後述する打撃方向のストッパ部61の立設位置との関係によるものである。水平方向への屈曲部は、ハンマー10を打撃方向Fへ回動させるように、退避方向B側からハンマーの柄11の中途部(本形態例では中央部付近)に当接する押圧部31であって、ハンマーの柄11に当接する箇所には緩衝材32が固定されている。同じ回動軸50に軸着部15と軸着部35とを併設させたことでそれぞれが異なる回転をすることを可能とする。
押圧回動部30の軸着部35からの立設方向に対して打撃方向Fへ一定の角度(本形態例では約135度)を傾けて軸着部35に回動桿部42が一体的に立設されている。これによって操作桿体40が構成されている。回動桿部42は、押圧回動部30を打撃方向Fへ回動させるために、先端に操作用紐状体であるロープ41が固定される棒状に形成されている。回動桿部42と押圧回動部30とは、図3に示すように、軸着部35の軸の延長方向について同一の位置から立設し、操作用紐状体41を引き下げる力が押圧回動部30に伝わり易くされている。この回動桿部42は、操作用紐状体41を引き下げた時に後述するストッパ部61に当接する長さであって、かつ回動開始前の静止時に半鐘1に接触しない程度の範囲の長さの範囲で形成される。
操作用紐状体は、ロープ、ワイヤー、棒など鉛直方向に力を伝達できるものであればよい。ただし、ハンマー10を退避方向Bへ戻す付勢力を阻害しない様に操作桿体40の重量の合計が重り部20全体の重量よりはるかに軽いことが望ましい。本実施形態では、ロープ41を採用し、このロープ41は回動桿部42の先端に吊り下げリング43を介して固定されている。なお、ロープの下端には把持手45を取り付けてロープを引き下げ易くしている。
ハンマーの柄11と重り部21が立設された軸着部15と、押圧回動部30の軸着部35とが軸着されている回転軸50は、図1(b)に示すように、その両端が支柱51、51で固定されて梁体5より一定の高さに維持されている。支柱51、51は半鐘打撃装置の安定のため半鐘1の幅程度を開けて梁体5にボルト6でそれぞれ固定されている。なお、支柱51、51の間隔を開けたことで、軸着部15、35は円柱状に形成されている。
図1(c)に示すように、支柱51、51を連結する連結体52の中央部寄りに、ストッパ部61が半鐘1方向であって回動桿部42の回動位置方向に突設されている。このストッパ部61は、回動桿部42が回動を開始し、同時に押圧回動部30の押圧部32によってハンマーの柄11が押圧されて打撃方向Fへ回動した後、ハンマー10が半鐘1を打撃する直前に回動桿部42及び押圧回動部30の動きを停止させるためのものである。なお、このストッパ部は、一定の位置で回動桿部42の動きを停止させるものであればよいので、支柱51、51に打撃方向F側へ水平枠体を架設してストッパ部61とすることもできる。また、回動桿部42から下方向へ突設させて形成することも可能である。
また、図1(c)に示すように、支柱51、51を連結する連結体52の中央部寄りに、ストッパ部62が重り部20の方向であって、重り部20の回動位置方向に突設されている。このストッパ部62は、重り部20の棒状部21の下面に当接し、重り部20を介してハンマーの柄11及びハンマー10の退避方向Bへの回動を一定の角度位置で阻止するものである。このストッパ部62によって、ハンマー10で半鐘1を連続して打撃し易い位置に停止させることができる。
ストッパ部61、62は全体を緩衝材で構成するか先端部に緩衝材を備えることで操作桿体40及び重り部20の回動による衝撃を吸収することができる。本形態例ではそれぞれの先端部に緩衝材63、64を備えている。この緩衝材63、64としては、図6に示すように、回転させて角度を変更可能に固定できるウレタンローラを採用することができる。これによれば、緩衝材63、64にヘタリが生じた際には、角度をずらして固定することで、緩衝機能を再生することができる。
(第1実施形態の作用)
地上において把持手45を掴んでロープ41を引き下げ続けるとストッパ部61によって回動桿部42の回動が停止される(図1(b))。同時に、軸着部35に立設された押圧回動部30の回動も停止する。これにより、押圧回動部30の押圧部31の押圧によって回動していたハンマーの柄11が押圧部31から離れて慣性によって打撃方向Fへ回動を続け、ハンマー10で半鐘1を鳴らす。このようにハンマー10が半鐘1を打撃する直前に地上でロープ41を引き下げる者の操作から離脱するので、ハンマー10で半鐘1を二度叩いてしまうことを防止することができる。
ハンマー10が半鐘1を叩いた後は、その反動と重り部20の付勢力によって、ハンマーの柄11は瞬時に退避方向Bへの回動を開始する。このため、半鐘1の響きを抑えてしまうことはない。退避方向Bへの回動過程において、ハンマーの柄11は押圧部31に再び当接して押圧回動部30を退避方向Bへ回動させ、同時に回動桿部42が退避方向Bへ回動することによりロープ41が上方へ引き上げられる。このため、地上で操作する者がハンマー10を退避方向Bへ戻すタイミングを図る必要がない。引き上げられたロープ41が重り部20の回動方向に位置するストッパ部62によって停止したら直ちにふたたびロープ41を引き下げることで上記同じ工程で半鐘1を鳴らすことができる。この反復により半鐘1を連続して叩いて響かせることができる。
(第2実施形態)
次に、図4及び図5に基づいて、本発明にかかる半鐘打撃装置の他の形態について説明する。なお、以上に説明した構成と同等の構成には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第1実施形態の構成との主な違いは、ハンマーの柄11、重り部20及び回動桿部42を一つの軸着部から立設させたこと及びロープ41を引き下げる力を阻止するため、ストッパ部61ではなく孔保持体である梁5に備えたロープ引き下げ孔75とその孔75を通過できない下降阻止部材(本形態例では球体74)を用いたことである。第1実施形態と同様に、ハンマー10が半鐘1を叩く直前に打撃方向Fへハンマーの柄11を回動させる力から解放されて慣性力で半鐘1を叩く構成には変わりはない。
ハンマーの柄11の基端側には、図5に示すように、円筒状の軸着部70が形成されている。この軸着部70は、半鐘1の外側斜め下方で半鐘1の直径方向と平行するように両端部が支柱71に固定された回動軸(図示せず)に軸着されている。この軸着部70には、ハンマーの柄11の立設方向に対して打撃方向Fへ一定の角度(本形態例では約135度)を傾けて回動桿部42が一体的に立設されている。支柱71は、図4に示すように、梁体5から延設され上部で軸着部70を保持している。支柱71には、ストッパ部62が重り部20の方向であって、重り部20の回動位置方向に突設されている。
ロープ41は、下降阻止部材である球体74が固定されている。この球体74が梁体5に形成したロープ引き下げ孔75の径より大きいことによりロープ上部41bは下降を阻止されロープ41を引き下げる力は遮られる。
球体74が吊り下げリング42からロープ41の下方に固定される位置は、図4(b)に示すように、ロープを引き下げる力が遮られた後に、回動していたハンマー10が慣性で半鐘1を叩くための移動距離に変換されることになる。
(第2実施形態の作用)
地上において把持手45を掴んでロープ41を引き下げ続けると球体74によって球体74より下方のロープ下部41aの下降が停止される(図4(b))。一方、回動桿部42は、ロープ41の引き下げが停止した後も慣性で回動を続ける。これによって回動桿部42の先端に吊り下げられ球体74の位置までのロープ上部41bは撓む。ロープ上部41bが撓むと同時に軸着部35に立設されたハンマーの柄11が慣性によって打撃方向Fへ回動を続けてハンマー10で半鐘1を鳴らす(図4(c))。このようにハンマー10が半鐘1を打撃する直前に地上でロープ41を引き下げる者の操作から離脱するので、ハンマー10で半鐘1をニ度叩いてしまうことを防止することができる。
第1実施例と同様に、ハンマー10が半鐘1を叩いた後は、反動でハンマーの柄11は瞬時に退避方向Bへ重り部20の付勢力によって回動を開始する。このため、半鐘1の響きを抑えてしまうことはない。ハンマーの柄11が退避方向Bへの回動すると共に、回動桿部42が退避方向Bへ回動することによりロープ41が上方へ引き上げられる。このため、地上で操作する者がハンマー10を退避方向Bへ戻すタイミングを図る必要がない。引き上げられたロープ41が重り部20の回動方向に位置するストッパ部62によって停止したら直ちにふたたびロープ41を引き下げることで半鐘1を鳴らすことができる。この反復により上記同じ工程で半鐘1を連続して叩いて響かせることができる。
次に、図7に基づいて、操作用紐状材(ロープ41)の保護手段について簡単に説明する。80は外側の被覆管であり、81は内側の被覆管であって、本形態例ではどちらも直管になっている。この内側の被覆管81にロープ41が上下方向(引っ張り方向)に移動可能に挿通されている。これによれば、ロープ41を、太陽光線や雨風などから保護することができる。また、内側の被覆管81の周壁に設けられた開口81aによれば、内外の管の隙間83を流れる矢印に示すような上昇気流が生じ易くなり、その上昇気流に伴って内側の被覆管81内の通気性もよくなり、ロープ41を適切に保護できる。これによれば、ロープ41の劣化を防止し、装置の信頼性を向上できる。
次に、図8に基づいて、ハンマー10の脱落防止手段について説明する。
図8に示す形態例では、柄付きのハンマー10の柄部11aの部分が、軸着部15から立設された筒状の柄の基部11bに挿入され、固定具13によって固定されている。本形態例のハンマーの柄11は、その柄部11aと、柄の基部11bと、軸着部15によって構成されている。そして、ハンマー10の頭部が、ハンマーの脱落防止手段14によって、落下しないように軸着部15側に連結されている。本形態例では、リング状の連結部14aと、柄の基部11bに設けられた連結部14cと、それらの連結部14a、14cとを連結する鎖状の連結部材14bとによって、ハンマーの脱落防止手段14が構成されている。このハンマーの脱落防止手段14の形態は、これに限定されず、ハンマー10の頭部と軸着部15を含む支柱51側とが連結するように機能するものであれば、周知の手段を適宜選択的に用いることができるのは勿論である。これによれば、ハンマー10が割れたり、柄部11aが折れたりしても、ハンマー10の落下を防止でき、高所での使用になる本装置の適切な安全対策となる。
以上、本発明につき好適な形態例を挙げて種々説明してきたが、本発明はこの形態例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
1 半鐘
2 吊り桟
5 梁体
6 ボルト
10 ハンマー
11 ハンマーの柄
12 ハンマー固定具
15 軸着部
20 重り部
21 延設部
22 重り
23 重り固定具
30 押圧回動部
31 押圧部
32 緩衝材
35 押圧回動部の軸着部
40 操作桿体
41 ロープ
41a ロープ下部
41b ロープ上部
42 回動桿部
45 把持手
50 回動軸
51 支柱
52 支柱連結体
70 軸着部
71 支柱
74 球体
75 ロープ引き下げ孔
F 打撃方向
B 退避方向

Claims (3)

  1. 火の見櫓や火の見梯子の上部に吊り下げられた半鐘を、地上からの操作用紐状体を引き下げる操作によって、ハンマーで叩くことによって鳴らすことができる半鐘打撃装置において、
    前記半鐘の下方において実質的に水平に配された回動軸と、
    該回動軸に基端側の軸着部で軸着されると共に先端側に前記ハンマーが固定されて該ハンマーを伴って半鐘への打撃方向と退避方向との両方向に回動自在に設けられたハンマーの柄と、
    該ハンマーの柄の軸着部からの立設方向に対して前記退避方向へ一定の角度を傾けて前記ハンマーの柄の軸着部に一体的に立設された延設部、及び該延設部の先端側に配された重りによって前記ハンマーを退避方向へ戻すように付勢する重り部と、
    前記ハンマーの前記回動軸と同軸に基端側の軸着部で軸着されて該ハンマーを前記打撃方向へ回動させるように前記退避方向側から前記ハンマーの柄に当接して押圧できる押圧回動部、及び該押圧回動部の軸着部からの立設方向に対して前記打撃方向へ一定の角度を傾けて前記押圧回動部の軸着部に一体的に立設され、前記押圧回動部を打撃方向へ回動させるために先端に前記操作用紐状体が固定された回動桿部を備える操作桿体と、
    前記操作用紐状体の引き下げによって前記操作桿体を介して前記ハンマーの柄に伴わせて前記ハンマーを打撃方向へ回動させる際であって、前記半鐘を打撃する直前に前記操作桿体の動きを停止させて前記ハンマーの柄及び前記ハンマーが慣性によって前記打撃方向へ回動して半鐘を打撃するように、前記回動桿部の下面に当接する打撃方向側のストッパ部とを具備する半鐘打撃装置。
  2. 火の見櫓や火の見梯子の上部に吊り下げられた半鐘を、地上からの操作用紐状体を引き下げる操作によって、ハンマーで叩くことによって鳴らすことができる半鐘打撃装置において、
    前記半鐘の下方において実質的に水平に配された回動軸と、
    該回動軸に基端側の軸着部で軸着されると共に先端側に前記ハンマーが固定されて該ハンマーを伴って半鐘への打撃方向と退避方向との両方向に回動自在に設けられたハンマーの柄と、
    該ハンマーの柄の軸着部からの立設方向に対して前記退避方向へ一定の角度を傾けて前記ハンマーの柄の軸着部に一体的に立設された延設部、及び該延設部の先端側に配された重りによって前記ハンマーを退避方向へ戻すように付勢する重り部と、
    前記ハンマーの柄の軸着部からの立設方向に対して前記打撃方向へ一定の角度を傾けて前記ハンマーの柄の軸着部に一体的に立設され、前記ハンマーの柄を打撃方向へ回動させるために先端に前記操作用紐状体が固定された回動桿部と、
    前記操作用紐状体の引き下げによって前記回動桿部を介して前記ハンマーの柄に伴わせて前記ハンマーを打撃方向へ回動させる際であって、前記半鐘を打撃する直前に該操作用紐状体の動きを停止させて前記ハンマーの柄及び前記ハンマーが慣性によって前記打撃方向へ回動して半鐘を打撃するように、前記回動桿部の先端から一定距離をおいて該操作用紐状体に固定された下降阻止部材と、
    該下降阻止部材の下降方向に該下降阻止部材が通過できない大きさの孔を備えた孔保持体とを具備する半鐘打撃装置。
  3. 前記重り部の延設部の下面に当接し、該重り部を介して前記ハンマーの柄及び前記ハンマーの前記退避方向への回動を一定の角度位置で阻止するように設けられた退避方向側のストッパ部を具備することを特徴とする請求項1又は2記載の半鐘打撃装置。
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