JP5840415B2 - 可変動弁機構 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のバルブを駆動するとともにその駆動タイミングを変更する可変動弁機構に関する。
図11に示す従来例(特許文献1)の可変動弁機構90は、内燃機関の回転に従い回転するカムシャフト91と、該カムシャフト91に外嵌されるとともに該カムシャフト91と共に回転してバルブ6を駆動するカム92と、カムシャフト91に対するカム92の回転位相を変更することによりカム92によるバルブ6の駆動タイミングを変更する可変機構94とを含み構成されている。そして、その可変機構94は、カムシャフト91に設けられてその軸線方向F,Rに進むに従い周方向にずれる外周側ヘリカルスプライン95と、それに噛み合う形でカム92の内側に設けられた内周側ヘリカルスプライン96と、カムシャフト91を軸線方向F,Rに駆動する駆動機構(図示略)と、ヘッドカバー8に軸線方向F,Rに間隔をおいて突設されるとともにカム92の軸線方向F,Rの両端面に両側から当接して該カム92がカムシャフト91と共に軸線方向F,Rに変位しないように規制する一対のストッパ97,98とを含み構成されている。
特開平6−346711号公報
従来例では、バルブ6の駆動タイミングを変更する際には、カム92を回転方向に駆動するカムシャフト91自体を軸線方向F,Rに駆動することにより、その外周側ヘリカルスプライン95を軸線方向F,Rに駆動して該駆動タイミングを変更するため、カムシャフト91に加わる負荷及び摩擦が大きくなり、該カムシャフト91を軸線方向F,Rに駆動する駆動力が大きくなってしまう。また、従来例では、ストッパ97,98がヘッドカバー8に設けられているので、ヘッドカバー8の剛性や精度等の影響でカム92の回転位相が所望の回転位相からずれてしまい、それにより、バルブ6の駆動タイミングが所望の駆動タイミングからずれてしまうおそれがある。
そこで、ヘリカルスプラインを軸線方向に駆動するシャフトに加わる負荷及び摩擦を軽減して、該シャフトを軸線方向に駆動する駆動力を小さく抑えることを第一の目的とし、ヘッドカバーの剛性や精度等の影響でバルブの駆動タイミングが所望のタイミングからずれてしまわないようにすることを第二の目的とする。
上記の第一の目的を達成するため、本発明の可変動弁機構は、内燃機関の回転に従い回転するカムシャフトと、該カムシャフトに外嵌されるとともに該カムシャフトと共に回転して外周部のカム面にてバルブを駆動するカムピースと、前記カムシャフトに対する前記カムピースの回転位相を変更することにより前記カム面による前記バルブの駆動タイミングを変更する可変機構とを含み構成された可変動弁機構において、前記バルブは、一対の吸気バルブ又は一対の排気バルブであり、前記カムピースは、該一対のバルブのうちの一方を駆動する第一カムピース及び他方を駆動する第二カムピースであり、前記可変機構は、前記カムシャフトと前記第一及び第二カムピースとの間に介装されて、前記第一カムピースとの間では前記カムシャフトの軸線方向の一方側に進むに従い前記カムシャフトの回転方向に旋回するヘリカルスプラインの噛み合いをし、前記第二カムピースとの間では前記軸線方向の他方側に進むに従い前記回転方向に旋回するヘリカルスプラインの噛み合いをしたスライダギアと、前記カムシャフトとは別体に該カムシャフトの内側に前記軸線方向に変位可能に設けられるとともに、前記スライダギアを係合ピンを介して前記軸線方向に相対変位不能に支持した、前記スライダギアを前記係合ピンを介して前記軸線方向に駆動するコントロールシャフトと、前記第一及び第二カムピースが前記スライダギアと共に前記軸線方向に変位しないように該第一及び第二カムピースの該軸線方向の変位を規制したストッパ機構とを含み構成され、前記スライダギアの内周面には、前記軸線方向に延びるスライド溝が凹設され、前記カムシャフトの外周面には、前記軸線方向に延びるスライドキーが突設され、前記スライド溝に前記スライドキーが係合することによって、前記スライダギアが前記カムシャフトに対して前記軸線方向にはスライド可能、かつ、周方向にはスライド不能に係合し、前記コントロールシャフトで前記スライダギアを前記軸線方向に駆動すると、前記カムシャフトに対して前記第一及び第二カムピースが互いに逆方向に相対回動することを特徴とする。
また、上記の第二の目的を達成するため、前記カムシャフトは、シリンダヘッドに突設された立壁部に貫設された支持孔を挿通することにより該立壁部に回転可能に支持され、前記ストッパ機構は、前記カムピースの端面が前記立壁部の壁面に直接又は介在部材を介して当接してなることが好ましい。ストッパがヘッドカバーに設けられた従来例とは違い、ヘッドカバーの剛性や精度等の影響でカムピースの回転位相が所望の回転位相からずれてしまう心配がないからである。
本発明によれば、スライダギアの回転方向への駆動は、専らカムシャフトがスライドキーを介して行うため、係合ピンには、スライダギアからの反回転方向への回転反力は、殆ど加わらない。そして、カムシャフトとは別体に、スライダギアを係合ピンを介して軸線方向に駆動するコントロールシャフトを設けることによって、該コントロールシャフトに加わる負荷及び摩擦を軽減して、コントロールシャフトを軸線方向に駆動する駆動力を小さく抑えることができる。
実施例1の可変動弁機構を示す斜視図である。 実施例1の可変動弁機構を示す分解斜視図である。 実施例1の可変動弁機構を示す正面断面図である。 実施例1の可変動弁機構のVI(a)断面を示す側面断面図(a)、およびVI(b)断面を示す側面断面図(b)である。 実施例1の可変動弁機構の低速回転時を示す正面図(a)、および高速回転時を示す正面図(b)である。 実施例1の可変動弁機構の低速回転時を示す側面断面図(a)、および高速回転時を示す側面断面図(b)である。 実施例1の可変動弁機構の低速回転時のバルブタイミングを示す図(a)、および高速回転時のバルブタイミングを示す図(b)である。 実施例2の可変動弁機構を示す正面断面図である。 実施例2の可変動弁機構の低速回転時を示す正面図(a)、および高速回転時を示す正面図(b)である。 実施例2の可変動弁機構の低速回転時のバルブタイミングを示す図(a)、および高速回転時のバルブタイミングを示す図(b)である。 従来例の可変動弁機構を示す正面図である。
図1〜図7に示す本実施例1の可変動弁機構9は、同一気筒に対して設けられた第一バルブ6と第二バルブ7との一対の吸気バルブ6,7を、ロッカアーム6r,7rを介してバルブスプリング6s,7sの復元力に抗して押圧して駆動するとともに、その駆動タイミングを変更する機構である。この可変動弁機構9は、次に示す、カムシャフト10と、一対のカムピース20,30と、可変機構40とを含み構成されている。なお、以下においては、「軸線方向F,R」は、カムシャフト10の軸線方向をいい、周方向P,Qは、カムシャフト10の周方向をいい、「回転方向P」は、カムシャフト10の回転方向(カムシャフト10の一方の周方向)をいい、「反回転方向Q」は、カムシャフト10の回転方向の反対方向(カムシャフト10の他方の周方向)をいうものとする。
[カムシャフト10]
カムシャフト10は、パイプ状のシャフトであって、軸線方向F,Rに間隔をおいて並設された立壁部5,5・・に貫設された支持孔5h,5h・・を挿通することによって該立壁部5,5・・に回転可能に支持されて内燃機関の回転と共に回転(詳しくは、内燃機関が2回転する毎に1回転)する。また、このカムシャフト10の外周面には、可変機構40のスライダギア41を係止する軸線方向F,Rに延びるスライドキー14が突設されている。そのスライドキー14は、軸線方向F,Rに延びる棒状の部材であって、カムシャフト10の外周面に凹設された軸線方向F,Rに延びる取付溝15に嵌合する形で該カムシャフト10に固着されている。また、このカムシャフト10には、後述する係合ピン47を挿通させるための一対の軸線方向F,Rに延びる長孔17,17が径方向の両側に貫設されている。そして、その挿通時における係合ピン47の外周面と長孔17,17の内側面との間には力が伝達されないようにクリアランスが形成される。
[カムピース20,30]
一対のカムピース20,30は、一対の立壁部5,5の相互間でカムシャフト10に軸線方向F,Rに並べて外嵌されるとともに該カムシャフト10により回転方向Pに駆動されて該カムシャフト10と共に回転する一対の略円筒状の部材であって、一方の軸線方向F側に設けられた第一カムピース20と、他方の軸線方向R側に設けられた第二カムピース30とからなる。
第一カムピース20は、外周部に第一バルブ6を駆動する第一カム面25を備えており、その第一カム面25は、側面視で円周上を辿って延びるベース円部26と、その円周から径方向外方に突出したカムノーズ部27とを含み構成されている。また、この第一カムピース20の内周面には、一方の軸線方向F側に進むに従い回転方向P側に旋回する第一内周側ヘリカルスプライン22が設けられている。
第二カムピース30は、外周部に第二バルブ7を駆動する第二カム面35を備えており、その第二カム面35は、側面視で円周上を辿って延びるベース円部36と、その円周から径方向外方に突出したカムノーズ部37とを含み構成されている。また、この第二カムピース30の内周面には、他方の軸線方向R側に進むに従い回転方向P側に旋回する第二内周側ヘリカルスプライン33が設けられている。
[可変機構40]
可変機構40は、カムシャフト10に対する各カムピース20,30の回転位相を変更することにより各カム面25,35による各バルブ6,7の駆動タイミングを変更するための機構であって、次に示す、スライダギア41と、コントロールシャフト46と、一対のストッパ機構51,56とを含み構成されている。
スライダギア41は、略円筒状の部材であって、カムシャフト10と一対のカムピース20,30との間に介装されている。そして、このスライダギア41の内周面には軸線方向F,Rに延びるスライド溝44が凹設され、そのスライド溝44にスライドキー14が係合することによって、カムシャフト10に対しては軸線方向F,Rにはスライド可能、かつ、周方向P,Qにはスライド不能に係合している。また、このスライダギア41の外周面には、第一カムピース20の第一内周側ヘリカルスプライン22と噛み合う第一外周側ヘリカルスプライン42と、第二カムピース30の第二内周側ヘリカルスプライン33と噛み合う第二外周側ヘリカルスプライン43とを軸線方向F,Rに並べて備えている。また、このスライダギア41には、コントロールシャフト46の係合ピン47と係合する一対の係合孔45,45が径方向の両側に貫設されている。
コントロールシャフト46は、スライダギア41を軸線方向F,Rに駆動するための軸線方向F,Rに延びるシャフトであって、パイプ状のカムシャフト10の内側に軸線方向F,Rに変位可能に挿入されている。このコントロールシャフト46は、該コントロールシャフト46を径方向に貫通した取付孔48に取り付けられて該コントロールシャフト46の外周面から径方向の両側に突出した係合ピン47を備え、その係合ピン47が、カムシャフト10の一対の長孔17,17を挿通してスライダギア41の一対の係合孔45,45に挿入されて係合したことにより、該スライダギア41を軸線方向F,R及び周方向P,Qに相対回動不能に支持している。そして、図示しない駆動装置により軸線方向F,Rに駆動されると、スライダギア41を軸線方向F,Rに駆動する。なお、このコントロールシャフト46は、カムシャフト10と共に回転するが、スライダギア41の回転方向Pへの駆動は、専らカムシャフト10がスライドキー14を介して行うため、該コントロールシャフト46の係合ピン47には、スライダギア41からの反回転方向Qへの回転反力は、殆ど加わらない。なぜなら、前述の通り、係合ピン47の外周面とカムシャフト10の長孔17,17の内側面との間には力が伝達されないようにクリアランスが形成されているからである。
一対のストッパ機構51,56は、第一カムピース20及び第二カムピース30の軸線方向F,Rへの変位を規制するための機構であって、一方の軸線方向Fへの変位を規制する第一ストッパ機構51と、他方の軸線方向Rへの変位を規制する第二ストッパ機構56とからなる。そして、第一ストッパ機構51は、第一カムピース20の一方の軸線方向F側の端面52が立壁部5の壁面54に介在部材53を介して当接してなる。また、第二ストッパ機構56は、第二カムピース30の他方の軸線方向R側の端面57が立壁部5の壁面59に介在部材58を介して当接してなる。
次に、本実施例1の可変動弁機構9の{1}内燃機関の低速回転時における機能と、{2}内燃機関の高速回転時における機能とを説明する。
{1}内燃機関の低速回転時における機能
内燃機関の低速回転時には、図5(a)及び図6(a)に示すように、コントロールシャフト46の係合ピン47でスライダギア41を一方の軸線方向F側から他方の軸線方向R側に駆動する。このとき、ヘリカルスプラインの噛み合いで、カムシャフト10に対して第一カムピース20が回転方向P側に相対回動し、第二カムピース30が反回転方向Q側に相対回動する(両カムピース20,30間の回転位相差Gが大きくなる)。これにより、図7(a)に示すように、第一カム面25による第一バルブ6の駆動タイミングが早くなり、第一バルブ6の排気工程(540°〜720°)での開弁時間が長くなるとともに、吸気工程(0°〜180°)での開弁時間が短くなり、該第一バルブ6による吸気量が減少する。また、第二カム面35による第二バルブ7の駆動タイミングが遅くなり、第二バルブ7の吸気工程(0°〜180°)での開弁時間が短くなるとともに、圧縮工程(180°〜360°)での開弁時間が長くなり、該第二バルブ7による吸気量も減少する。
{2}内燃機関の高速回転時における機能
内燃機関の高速回転時には、図5(b)及び図6(b)に示すように、コントロールシャフト46の係合ピン47でスライダギア41を他方の軸線方向R側から一方の軸線方向F側に駆動する。このとき、ヘリカルスプラインの噛み合いで、カムシャフト10に対して第一カムピース20が反回転方向Q側に相対回動し、第二カムピース30が回転方向P側に相対回動する(両カムピース20,30間の回転位相差Gが小さくなる)。これにより、図7(b)に示すように、第一カム面25による第一バルブ6の駆動タイミングが遅くなり、第一バルブ6の排気工程(540°〜720°)での開弁時間が短くなるとともに、吸気工程(0°〜180°)での開弁時間が長くなり、該第一バルブ6による吸気量が増加する。また、第二カム面35による第二バルブ7の駆動タイミングが早くなり、第二バルブ7の吸気工程(0°〜180°)での開弁時間が長くなるとともに、圧縮工程(180°〜360°)での開弁時間が短くなり、該第二バルブ7による吸気量も増加する。
本実施例1の可変動弁機構9によれば、次の[A][C]の効果を得ることができる。
[A]スライダギア41(カムピース20,30)を回転方向Pに駆動するカムシャフト10とは別体に、スライダギア41を軸線方向F,Rに駆動するコントロールシャフト46を設けることによって、該コントロールシャフト46に加わる負荷及び摩擦を軽減して、該コントロールシャフト46を軸線方向F,Rに駆動する駆動力を小さく抑えることができる。
[B]ストッパ機構51,56は、カムピース20,30の端面52,57が立壁部5,5の壁面54,59に介在部材53,58を介して当接してなるため、ストッパがヘッドカバーに設けられた従来例とは違い、ヘッドカバーの剛性や精度等の影響でバルブ6,7の駆動タイミングが所望のタイミングからずれてしまう心配がない。
[C]第一外周側ヘリカルスプライン42と第二外周側ヘリカルスプライン43とは逆方向に旋回しているため、コントロールシャフト46を軸線方向F,Rに所定量駆動した際の吸気量の変化を大きくすることができる。
図8〜図10に示す本実施例2の可変動弁機構60は、実施例1の可変動弁機構9と略同様であるが、第一カムピース20の第一内周側ヘリカルスプライン62及びスライダギア41の第一外周側ヘリカルスプライン64のみが、実施例1の第一内周側ヘリカルスプライン22及び第一外周側ヘリカルスプライン42と相違し、その他の点においては同様である。その第一内周側ヘリカルスプライン62と第一外周側ヘリカルスプライン64とは、軸線方向F,Rに真っ直ぐ周方向P,Qに旋回することなく延びている。
次に、本実施例2の可変動弁機構60の{1}内燃機関の低速回転時における機能と、{2}内燃機関の高速回転時における機能とを説明する。
{1}内燃機関の低速回転時における機能
内燃機関の低速回転時には、図9(a)に示すように、コントロールシャフト46の係合ピン47でスライダギア41を一方の軸線方向F側から他方の軸線方向R側に駆動する。このとき、ヘリカルスプラインの噛み合いで、カムシャフト10に対して第二カムピース30のみが反回転方向Q側に相対回動する(両カムピース20,30間の回転位相差Gが大きくなる)。これにより、図10(a)に示すように、第二カム面35による第二バルブ7の駆動タイミングが遅くなり、第二バルブ7の吸気工程(0°〜180°)での開弁時間が短くなるとともに、圧縮工程(180°〜360°)での開弁時間が長くなり、該第二バルブ7による吸気量が減少する。
{2}内燃機関の高速回転時における機能
内燃機関の高速回転時には、図9(b)に示すように、コントロールシャフト46の係合ピン47でスライダギア41を他方の軸線方向R側から一方の軸線方向F側に駆動する。このとき、ヘリカルスプラインの噛み合いで、カムシャフト10に対して第二カムピース30のみが回転方向P側に相対回動する(両カムピース20,30間の回転位相差Gが小さくなる)。これにより、図10(b)に示すように、第二カム面35による第二バルブ7の駆動タイミングが早くなり、第二バルブ7の吸気工程(0°〜180°)での開弁時間が長くなるとともに、圧縮工程(180°〜360°)での開弁時間が短くなり、該第二バルブ7による吸気量が増加する。
本実施例2の可変動弁機構60によれば、実施例1で示した[A][B]の効果に加えて、次の[D]の効果を得ることができる。
[D]実施例1の構造において第一バルブ6を開くタイミングを常に一定に保とうとすれば、内燃機関の回転に対するカムシャフト10の回転位相を変更する別の回転位相可変機構を設けて該カムシャフト10の回転位相をコントロールシャフト46の軸線方向F,Rへの駆動と同調して制御しなければならないが、本実施例2では、そのような別の回転位相可変機構を設けてカムシャフト10の回転位相を同調制御しなくても、第一バルブ6の駆動タイミングは不変なので、第一バルブ6を開くタイミングを常に一定に保つことができる。
なお、本発明は上記の実施例1,2の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で変更して具体化することもでき、例えば、次の変更例1〜3のように変更してもよい。
[変更例1]
可変動弁機構9,60を、一対の排気バルブに対して設けてもよい。
[変更例2]
ロッカアーム6r,7rを省いて、カムピース20,30のカム面25,35でバルブ6,7を直打するようにしてもよい。
[変更例3]
カムピース20,30を、2弁一体型のカムピースに纏めるとともにヘリカルスプラインを一種類に纏めてもよい。その場合には、コントロールシャフト46の駆動時には、一対のバルブ6,7の駆動タイミングが同時に同じ側にシフトする。
5 立壁部
5h 支持孔
6 第一バルブ
7 第二バルブ
9 可変動弁機構
10 カムシャフト
20 第一カムピース
25 第一カム面
30 第二カムピース
35 第二カム面
40 回動位相可変機構
41 スライダギア
46 コントロールシャフト
51 第一ストッパ機構
52 第一カムピースの端面
53 介在部材
54 立壁部の壁面
56 第二ストッパ機構
57 第二カムピースの端面
58 介在部材
59 立壁部の壁面
60 可変動弁機構

Claims (2)

  1. 内燃機関の回転に従い回転するカムシャフト(10)と、該カムシャフト(10)に外嵌されるとともに該カムシャフト(10)と共に回転して外周部のカム面(25,35)にてバルブ(6,7)を駆動するカムピース(20,30)と、前記カムシャフト(10)に対する前記カムピース(20,30)の回転位相を変更することにより前記カム面(25,35)による前記バルブ(6,7)の駆動タイミングを変更する可変機構(40)とを含み構成された可変動弁機構において、
    前記バルブ(6,7)は、一対の吸気バルブ(6,7)又は一対の排気バルブであり、前記カムピース(20,30)は、該一対のバルブ(6,7)のうちの一方(6)を駆動する第一カムピース(20)及び他方(7)を駆動する第二カムピース(30)であり、
    前記可変機構(40)は、
    前記カムシャフト(10)と前記第一及び第二カムピース(20,30)との間に介装されて、前記第一カムピース(20)との間では前記カムシャフト(10)の軸線方向(F,R)の一方側(F)に進むに従い前記カムシャフト(10)の回転方向(P)に旋回するヘリカルスプラインの噛み合いをし、前記第二カムピース(30)との間では前記軸線方向(F,R)の他方側(R)に進むに従い前記回転方向(P)に旋回するヘリカルスプラインの噛み合いをしたスライダギア(41)と、
    前記カムシャフト(10)とは別体に該カムシャフト(10)の内側に前記軸線方向(F,R)に変位可能に設けられるとともに、前記スライダギア(41)を係合ピン(47)を介して前記軸線方向(F,R)に相対変位不能に支持した、前記スライダギア(41)を前記係合ピン(47)を介して前記軸線方向(F,R)に駆動するコントロールシャフト(46)と、
    前記第一及び第二カムピース(20,30)が前記スライダギア(41)と共に前記軸線方向(F,R)に変位しないように該第一及び第二カムピース(20,30)の該軸線方向(F,R)の変位を規制したストッパ機構(51,56)とを含み構成され、
    前記スライダギア(41)の内周面には、前記軸線方向(F,R)に延びるスライド溝(44)が凹設され、前記カムシャフト(10)の外周面には、前記軸線方向(F,R)に延びるスライドキー(14)が突設され、前記スライド溝(44)に前記スライドキー(14)が係合することによって、前記スライダギア(41)が前記カムシャフト(10)に対して前記軸線方向(F,R)にはスライド可能、かつ、周方向(P,Q)にはスライド不能に係合し、
    前記コントロールシャフト(46)で前記スライダギア(41)を前記軸線方向(F,R)に駆動すると、前記カムシャフト(10)に対して前記第一及び第二カムピース(20,30)が互いに逆方向に相対回動することを特徴とする可変動弁機構。
  2. 前記カムシャフト(10)は、シリンダヘッドに突設された立壁部(5)に貫設された支持孔(5h)を挿通することにより該立壁部(5)に回転可能に支持され、
    前記ストッパ機構(51,56)は、前記カムピース(20,30)の端面(52,57)が前記立壁部(5,5)の壁面(54,59)に直接又は介在部材(53,58)を介して当接してなる請求項1記載の可変動弁機構。
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