JP5840185B2 - 天井落下防止構造 - Google Patents

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本発明は、天井落下防止構造に関する。
近年、地震時に天井板が落下してしまうことがあり、天井の落下防止策が種々提案されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1の技術は、天井材の下側で、部屋を囲う壁間にワイヤを格子状に張設し、そのワイヤと天井材を連結部材で連結することで、天井の振動を抑制して落下を防止するものである。
特開2008−121371号公報
しかしながら、前記した従来の天井落下防止構造では、天井材の表面の天井板同士は、目地を介して配置されており、互いに固定されていないので、天井板や照明装置などの天井面構成材が単体で野縁などの天井下地材から離反して落下する虞があるという問題があった。さらに、従来の天井落下防止構造では、ワイヤが天井面の下方に露出されるので、室内空間を狭めてしまううえに、美観も良くなかった。ワイヤの設置に多くの費用も要していた。
このような観点から、本発明は、天井面構成材が天井下地材から離反し難く、さらに意匠性を向上できる天井落下防止構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、強化繊維と塗料とを備えてなるとともに帯状に形成された補強塗膜層を、天井の室内側表面で複数の天井面構成材に跨るように形成したことを特徴とする天井落下防止構造である。
本発明における天井面構成材とは、天井面に露出されている部材であって、天井板、照明や空調機などの設備機器、および設備機器が連接された設備ライン、あるいは天井板や設備機器を係止する係止部材を言う。前記のような構成によれば、補強塗膜層によって天井面構成材同士が連結されるので、天井面構成材同士のガタツキが抑制され、天井面構成材が天井下地材から離反し難くなる。さらに、補強塗膜層は、天井の表面と一体化されているので、従来のようにワイヤを室内に設ける必要はなく、室内空間を狭めることはない。さらに、補強塗膜層の形状や色彩は適宜選択することができるので天井面のデザイン性および美観を向上できる。また、従来のワイヤの設置費用と比較してコスト低減が図れる。
請求項2に係る発明は、前記補強塗膜層が、前記天井面構成材の表面に繊維強化塗料を塗布することで形成されることを特徴とする。このような構成によれば、補強塗膜層を天井面構成材の表面に容易に形成することができるので、工期の短縮と施工費用の短縮を図ることができる。
請求項3に係る発明は、前記塗料は、弾性塗料であることを特徴とする。このような構成によれば、日常的に発生する微振動を吸収することで、振動による塗料への応力の蓄積を低減できるので、補強塗膜層の疲労的破壊の発生を抑制することができる。
請求項4に係る発明は、強化繊維と塗料とを備えてなる補強塗膜層を、天井の室内側表面で複数の天井面構成材に跨るように形成しており、前記補強塗膜層は、帯状に形成され、格子状に配列されていることを特徴とする天井落下防止構造である。このような構成によれば、万一、天井面構成材の一部が天井下地材から離反したとしても、格子状の補強塗膜層が天井面構成材に付着しているので、この補強塗膜層がセーフティネットの役目を果たし、天井面構成材が室内に落下するのを防止できる。また、意匠性が向上し、補強塗膜層を見た者が美観を得ることができる。
請求項5に係る発明は、前記補強塗膜層が、天井下地材に吊下げ固定されていることを特徴とする。このような構成によれば、補強塗膜層の変動量を小さくできるので、天井面構成材同士のガタツキをより一層抑制することができる。
請求項6に係る発明は、強化繊維と塗料とを備えてなる補強塗膜層を、天井の室内側表面で複数の天井面構成材に跨るように形成しており、前記補強塗膜層は、帯状に形成され、隣り合う前記天井面構成材間の目地を覆うように配列されていることを特徴とする天井落下防止構造である。このような構成によれば、天井面構成材の一部が補強塗膜層に固定されるので、天井面構成材が室内へ落下するのを防止することができる。
請求項7に係る発明は、強化繊維と塗料とを備えてなる帯状の補強塗膜層を、天井の室内側表面で天井面構成材と壁面に跨るように形成したことを特徴とする天井落下防止構造である。
本発明に係る天井落下防止構造によれば、天井面構成材が天井下地材から離反し難くすることができるとともに、意匠性を向上することができる。
本発明の第一実施形態に係る天井落下防止構造を示した見上げ平面図である。 本発明の第一実施形態に係る天井落下防止構造を示した見上げ斜視図である。 天井面構成材の継目部分の取合いを示した断面図である。 天井面構成材と壁との取合いを示した断面図である。 補強塗膜層の変形例を示した断面図である。 本発明の第二実施形態に係る天井落下防止構造を示した見上げ斜視図である。 天井面構成材の継目部分の取合いを示した断面図である。 天井面構成材の継目部分の取合いの変形例を示した断面図である。 天井面構成材と壁との取合いを示した断面図である。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態に係る天井落下防止構造について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、説明において同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
図1に示すように、天井面構成材1は、天井躯体から垂下された吊ボルト2によって吊り下げられた天井下地材3に固定されている。天井下地材3は、例えば野縁3aと野縁受け3bとを格子状に組み付けて構成されている。天井面構成材1は、天井面に露出されている部材であって、天井板、照明や空調機などの設備機器、および設備機器が連接された設備ライン、あるいは天井板や設備機器を係止する係止部材を言う。なお、図1では、天井板1aのみを図示している。天井板1aは、長方形形状を呈し、その長手方向が野縁3aに沿って設けられている。天井板1aの幅方向(短手方向)端部は、隣り合う天井板1aの幅方向端部ともに、幅が広い野縁3aに固定されている。なお、前記の天井板1aの形状や野縁3aとの取合いは、一例であって、他の構成であってもよい。
第一実施形態に係る天井落下防止構造10は、強化繊維と塗料とを備えてなる補強塗膜層11を、天井の室内側表面で複数の天井面構成材1に跨るように形成したことを特徴とする。補強塗膜層11は、帯状を呈しており、繊維強化塗料を天井面構成材1の表面に塗布することで形成されている。繊維強化塗料は、水性の弾性塗料に、線状の短繊維を混合して構成されている。繊維強化塗料は、ローラにて所定厚さ(例えば1mm程度)に塗布される。このような構成の補強塗膜層11は、繊維が混合されていない塗膜よりも引張り強度や引裂き強度を大きくすることができる。短繊維は、特定の繊維に限定されるものではなく、カーボン繊維、ナイロン繊維などを用いてもよい。
本実施形態では、補強塗膜層11は、主に天井板1a間の目地に対して直交する方向に延在しており、複数の天井面構成材1,1・・に跨るように形成されている。具体的には、補強塗膜層11は、天井の中心部(部屋の重心部分)を通る親塗り部12と、親塗り部12よりも幅が狭い子塗り部13にて構成されている。親塗り部12は、十字状に形成されており、その交差部分が天井の中心部に位置している。なお、天井の中心に照明機器や空調機器が位置している場合は適宜ずらして形成してもよい。親塗り部12の幅は、例えば10cmになっている。
親塗り部12の十字の交差部分は、天井下地材3に吊下げ固定されている。具体的には、野縁受け3b間に架け渡された吊り部材3cに下方に延びる受けボルト(図示せず)を取り付ける。この受けボルトは天井板を貫通しており、受けボルトの下端部は親塗り部12の下方まで延出している。そして、この受けボルトの下端部に受けプレート4を螺合させて、親塗り部12を下方から支持する。なお、補強塗膜層11の吊下げ固定位置は、親塗り部12の十字の交差部分に限定されるものではなく、親塗り部12の他の部分であってもよいし、子塗り部13であってもよい。
子塗り部13は、十字状の親塗り部12のうち一方の親塗り部12と平行に形成されている。子塗り部13は、天井板1aの長手方向と交差する方向(幅方向)に延在しており、多数の天井板1aと交差して形成されている。子塗り部13の幅は、例えば5cmになっている。
図2に示すように、補強塗膜層11(親塗り部12および子塗り部13)が、照明設備ライン1bと交差する場合は、照明機器1cが位置しない枠部分(隣り合う照明機器1c,1c同士の間の部分)を通過するようにする。なお、補強塗膜層11が照明機器の本体照明部分や空調機器の開口部分と交差する場合は、補強塗膜層11を照明機器または空調機器の縁部の枠部分まで形成する。つまり、補強塗膜層11の一部を切除して本体照明部分や開口部分に補強塗膜層11が重ならないようにするとともに、天井板1aと照明機器または空調機器の枠部分とを連結する。
なお、親塗り部12および子塗り部13の配置形状は、前記形状に限定されるものではない。例えば、親塗り部12は十字状に限らず、部屋の大きさに応じて各種形状(部屋が広い場合には格子状、部屋が狭い場合には一直線状など)に形成してもよい。また、子塗り部13を一方向のみに延在させるのではなく、格子状に形成してもよい。さらには、親塗り部12と子塗り部13を区別することなく、同じ幅の補強塗膜層11を格子状に形成してもよい。
図3に示すように、天井板1a,1a同士の継目部分(目地部)では、目地を室内側から覆うように、補強塗膜層11が形成されている。天井板1a,1a同士の間にクリアランスがある場合は、補強塗膜層11は、クリアランスに少し入り込んでいる。図示しないが、天井板間にクリアランスがなく、天井板同士が突き合わされている場合も突合せ面を覆うように補強塗膜層が形成される。
図4に示すように、天井板1aの端部と、壁面5との取合い部分では、補強塗膜層11は、天井板1aの表面に沿って壁面5まで延在し、その端部から壁面5に沿って垂下している。垂下部11aの垂下り長さは、例えば5cm程度に設定されており、補強塗膜層11が壁面5と天井板1aの両表面に密着することで、天井板1aと壁面5とが固定されている。このような構成とすることで、天井板1aと壁面5とを一体化できるので、地震時に壁面5と天井板1a(天井面構成材1)とが一体的に揺れることとなる。したがって、壁面5と天井面構成材1との取合いにおいて、クリアランスを設けなくても壁面5と天井面構成材1とが衝突することはないので、天井面構成材1の脱落を防止できる。
次に、補強塗膜層の変形例を説明する。前記の補強塗膜層11は、繊維強化塗料を塗布して形成されたものであるが、変形例に係る補強塗膜層14は、図5に示すように、メッシュ下地14aに塗料14bを塗布することで形成されたものである。メッシュ下地14aは、合成樹脂などにて構成されており、例えばメッシュ間隔4mm、厚さ0.2mmのものが用いられている。塗料14bは、水性の弾性塗料が用いられており、メッシュ下地の内部と表面に所定厚さでローラ塗りされる。
以上のような構成の天井落下防止構造10によれば、補強塗膜層11または14によって天井面構成材1,1同士が連結されるので、地震時には天井面構成材1,1が一体に揺れることになる。したがって、天井面構成材1,1同士のガタツキが抑制され、天井面構成材1が天井下地材3から離反し難くなる。特に、補強塗膜層11は、弾性塗料を備えて構成されているので、地震時のガタツキを効率的に吸収できる。さらには、補強塗膜層11が、日常的に発生する微振動を吸収することで、振動による塗料への応力の蓄積を低減できるので、補強塗膜層11の疲労的破壊の発生を抑制することができる。
さらに、補強塗膜層11が、天井下地材3に吊下げ固定されていることによって、補強塗膜層11の変動量を小さくできるので、天井面構成材1,1同士のガタツキをより一層抑制することができる。
また、補強塗膜層11は、天井面構成材1の表面と一体化されているので、従来のようにワイヤを室内に設ける必要はなく、室内空間を狭めることはない。また、補強塗膜層11の形状や色彩は適宜選択することができるので、天井面のデザイン性および美観を向上できる。透明または透明に近い塗料および強化繊維を用いれば、補強塗膜層11を目立たなくして、天井板1a自体のデザインをそのまま生かすこともできる。さらに、補強塗膜層11は、室内から監視可能であるので、診断やメンテナンスを容易に行うことができる。
さらに、補強塗膜層11は室内から施工が可能であるので、既存の天井板1aへの施工であっても補強塗膜層11を形成し易く、工期の短縮と施工費用の短縮を図ることができる。さらに、補強塗膜層11を、繊維強化塗料を塗布することで形成すれば、補強塗膜層11を天井面構成材1の表面に容易に形成することができるので、より一層の工期の短縮と施工費用の短縮を図ることができる。また、補強塗膜層11の形状(幅や厚さなど)を自由に設定できるので、天井面構成材1の各種配置に応じた形状を容易に提供できる。
また、万一、天井面構成材1が天井下地材3から離反したとしても、補強塗膜層11を介して隣り合う天井面構成材1と固定されているので、天井面構成材1が室内に落下するのを防止できる。特に、補強塗膜層11が、天井下地材3に吊下げ固定されているので、補強塗膜層11が垂れ下がることがなく、天井面構成材1を高い位置で支持できる。つまり、補強塗膜層11がセーフティネットの役目を果たしている(特に、補強塗膜層11を格子状に形成した場合にネットの役目が大きい)。
さらに、補強塗膜層11を帯状に形成しているので、補強塗膜層11が天井面構成材1の表面全体を塞ぐことはない。これによって、天井板1a自体が備えた空間性能(吸音性能、耐火性能、吸湿性能、美観、色彩など)を喪失させるのを防止できる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態に係る天井落下防止構造について図面を参照しつつ詳細に説明する。図6に示すように、第二実施形態に係る天井落下防止構造10’では、補強塗膜層11は、主に天井板1a間の目地に沿って、その目地を覆うように配列されている。補強塗膜層11は、幅方向中央部が目地の中心部に位置するように形成されており、両側の天井板1a,1aに等しい面積で接触するようになっている。
本実施形態では、天井板1aは千鳥配置されている。具体的には、天井板1aは部屋の奥行き方向に沿って直線状に複数列配置されており、間口方向に隣り合う天井列7,7は、天井板1aの奥行き方向長さの半分の長さ分オフセットして配置されている。
補強塗膜層11は、格子状に形成されており、奥行き方向と間口方向にそれぞれ延在している。奥行き方向に延在する補強塗膜層11は、奥行き方向に配列された天井列7を二列並べた間口方向両端部の目地に沿って形成されている。間口方向に延在する補強塗膜層11は、2枚の天井板1a,1aを隔てた間隔(奥行き方向に2枚分の天井板1aを並べた距離)をあけて形成されており、二列並んだ天井列7,7のうち一方の天井列7の奥行き方向端部の目地に沿って形成されている。この補強塗膜層11は、他方の天井列7の天井板1aの奥行き方向中間部を通過している。
以上のように補強塗膜層11を形成することで、補強塗膜層11は、全ての天井板1aの少なくとも一辺に接触して形成されることとなる。なお、補強塗膜層11の配置形状は一例であって、前記形状に限定されるものではなく、全ての目地に沿って補強塗膜層11を形成してもよい。
照明機器1cまたは空調機器1dと天井板1aとの取合いにおいては、照明機器1cの全周および空調機器1dの全周に亘って補強塗膜層11が形成されている。
次に、天井がシステム天井の場合の天井面構成材1,1の継目部分の取合いを説明する。図7に示すように、システム天井における天井下地材6は、吊ボルト(図示せず)にて支持された受チャンネル6bに、クリップ部材6cを介して支持された支持バー6aに係止されている。支持バー6aは、断面逆T字状を呈し、水平部分に天井板1aの端部を係止することで、天井板1aを支持している。支持バー6aの水平部分の下面は、通常は化粧目地の役目を果たす。
以上のように支持バー6aが目地部分に露出する場合には、補強塗膜層11は、支持バー6aの水平部分の全体を覆うとともに、その幅方向両端部を外側に突出させて天井板1aの表面に密着させるように形成する。なお、補強塗膜層11の幅を小さくしたい場合には、図8に示すように、支持バー6aの水平部分の幅方向中央部において、補強塗膜層11を形成せず、溝部を形成することで、シャープな印象を与えて意匠性を高めることもできる。
図9に示すように、天井板1aの端部の壁面5との取合い部分では、支持バー6aを壁面5に近接させて、水平部分の一方に天井板1aの端部を係止する。補強塗膜層11は、支持バー6aの水平部分の全体を覆うとともに、その幅方向両端部を延在させて一方を天井板1aの表面に密着させ、他方を壁面5に沿って垂下させて密着させる。補強塗膜層11の垂下部11aの垂下り長さは、例えば5cm程度に設定されている。支持バー6aの形状は断面逆T字形状に限定されるものではなく、断面L字形状の場合もある。この場合、水平部分の幅が狭くなり、補強塗膜層11の幅を小さくできる。
以上のような構成の天井落下防止構造10’によれば、第一実施形態と同様の作用効果を得られる他に以下のような作用効果が得られる。つまり、補強塗膜層11を天井面構成材1,1間の目地に沿って目地を覆うように形成したことによって、目地の両側における補強塗膜層11と天井面構成材1の表面との密着面積を大きくできる。したがって、目地部分に作用する応力を広い範囲に分散して受けることができるので、天井面構成材1,1同士のガタツキをより一層抑制することができる。さらに、万一、天井面構成材1が天井下地材6から離反したとしても、広い面積の補強塗膜層11で支持できるので、天井面構成材1が室内に落下するのを確実に防止できる。
以上、本発明を実施するための形態についてそれぞれ説明したが、本発明は前記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、材質、形状や大きさなど適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施形態では、補強塗膜層は、繊維強化塗料を塗布すること、またはメッシュ下地14aに塗料14bを塗布することで形成しているが、これに限定されるものではない。例えばメッシュ下地14aに繊維強化塗料を塗布してもよい。このようにすれば、補強効果が非常に高い補強塗膜層を得ることができる。
1 天井落下防止構造
1a 天井板
1b 照明設備ライン
1c 照明設備
2 吊ボルト
3 天井下地材
3a 野縁
3b 野縁受け
5 壁面
6 天井下地材
6a 支持バー
6b 受チャンネル
7 天井列
10 天井落下防止構造
10’ 天井落下防止構造
11 補強塗膜層
11a 垂下部
12 親塗り部
13 子塗り部
14 補強塗膜層
14a メッシュ下地
14b 塗料

Claims (7)

  1. 強化繊維と塗料とを備えてなるとともに帯状に形成された補強塗膜層を、天井の室内側表面で複数の天井面構成材に跨るように形成した
    ことを特徴とする天井落下防止構造。
  2. 前記補強塗膜層は、前記天井面構成材の表面に繊維強化塗料を塗布することで形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の天井落下防止構造。
  3. 前記塗料は、弾性塗料である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の天井落下防止構造。
  4. 強化繊維と塗料とを備えてなる補強塗膜層を、天井の室内側表面で複数の天井面構成材に跨るように形成しており、
    前記補強塗膜層は、帯状に形成され、格子状に配列されている
    ことを特徴とする天井落下防止構造。
  5. 前記補強塗膜層は、天井下地材に吊下げ固定されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の天井落下防止構造。
  6. 強化繊維と塗料とを備えてなる補強塗膜層を、天井の室内側表面で複数の天井面構成材に跨るように形成しており、
    前記補強塗膜層は、帯状に形成され、隣り合う前記天井面構成材間の目地を覆うように配列されている
    ことを特徴とする天井落下防止構造。
  7. 強化繊維と塗料とを備えてなる帯状の補強塗膜層を、天井の室内側表面で天井面構成材と壁面に跨るように形成した
    ことを特徴とする天井落下防止構造。
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