以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
[実施形態1]図1は、本発明の第1の実施形態の液晶表示装置の構成例を示す説明図である。本実施形態の液晶表示装置は、横方向に並べて配置した複数の液晶表示パネル3a,3bを備える。説明を簡単にするために、図1では2個の液晶表示パネル3a,3bを並べて配置した例を示しているが、液晶表示パネルの数は2個に限定されず、3個以上であってもよい。
ここでは、各液晶表示パネル3a,3bが、TFT(Thin Film Transistor)を用いた液晶表示パネルである場合を例にして説明する。各液晶表示パネル3a,3bは、マトリクス状に配置された画素電極の列毎にソースラインを備え、画素電極の行毎にゲートラインを備える。そして、画素電極毎にTFTが設けられる。個々の画素電極はTFTに接続され、そのTFTはソースラインおよびゲートラインに接続される。また、ソースラインは画素電極の各列に沿って配置され、ゲートラインは画素電極の各行に沿って配置されている。図2は、画素電極、TFT、ソースラインおよびゲートラインの接続例を示す説明図である。図2では、マトリクス状に配置される複数の画素電極のうち、第i行、第k列に配置され、i行目のゲートラインGiおよびk列目のソースラインSkに接続される画素電極を例示している。画素電極21は、TFT22のドレイン22bに接続される。そして、TFT22のゲート22aがゲートラインGiに接続され、TFT22のソース22cがソースラインSkに接続される。画素電極21とTFT22との1つの組が、1つの画素に対応する。図2では、1つの画素電極を図示しているが、他の画素電極におけるTFT、ゲートラインおよびソースラインの接続態様も同様である。
各液晶表示パネル3a,3bにおいて、各ゲートラインは、線順次に選択され、選択されたゲートラインは、選択時電位に設定され、選択されていないゲートラインは、非選択時電位に設定される。あるゲートラインが選択されるとき、各ソースラインは、選択されたゲートラインの行の画像データに応じた電位に設定される。また、画素電極毎に配置されているTFT22では、ゲート22aが選択時電位になると、ドレイン22bとソース22cとの間が導通状態となり、ゲート22aが非選択時電位になると、ドレイン22bとソース22cとの間が非導通状態になる。従って、選択行の各画素電極は、それぞれ、その行の画像データに応じた電位に設定される。また、各液晶表示パネル3a,3bは、液晶(図示略)を介して各画素電極と対向するコモン電極30を備える。コモン電極の電位は、所定の電位に制御され、この結果、選択行における液晶に、その行の画像データに応じた電圧が印加される。
また、各液晶表示パネル3a,3bの各行において、画素として、赤色表示用画素(以下、R画素と記す。)、緑色表示用画素(以下、G画素と記す。)および青色表示用画素(以下、B画素と記す。)が、繰り返し順番に並ぶ。図3は、R画素、G画素およびB画素の組を示す模式図である。行方向に沿って並んだR画素、G画素およびB画素を1つずつ含む画素の組を1ピクセルと記す。また、1ピクセルの幅をβ[mm]とする。なお、1ピクセルの幅を「ピクセルのピッチ(pitch )」と称する場合がある。各液晶表示パネル3a,3bにおいて、個々の画素間には、BM(ブラックマスク)41が設けられる。1ピクセルの幅βは、B画素とR画素の間のBM41の幅の中点から、次のB画素とR画素の間のBM41の幅の中点までの距離である(図3参照)。
また、図1に示す各液晶表示パネル3a,3bにおいて、マトリクス状に配置された画素電極群とコモン電極とが対向している領域に画像を表示することができる。この領域を有効表示領域と記す。有効表示領域外には、画素は存在しない。液晶表示パネル3aにおいて、有効表示領域10aの外周にはBM(ブラックマスク)8が設けられる。同様に、液晶表示パネル3bにおいて、有効表示領域10bの外周にはBM8が設けられる。各液晶表示パネルにおいて、有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離、および、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離が、いずれもα[mm]であるとする。また、隣接する液晶表示パネル3a,3bは、互いの端部が接触するように配置される。従って、液晶表示パネル3a,3bにおいて、視認者側から見て左側の有効表示領域10aの右端から、右側の有効表示領域10bの左端までの距離は2αである(図1参照)。
なお、図1に示す例では、BM8が液晶表示パネルの端部まで到達するように配置されている場合を例示している。従って、図1に示す例では、BM8自体の幅がαとなっている。しかし、上述のように、有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離、および、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離がαであり、BM8自体の幅は必ずしもαであるとは限らない。例えば、液晶表示パネル自体の端部までBM8が到達していなければ、BM8の幅はαよりも小さくなる。
α/βの小数点以下を切り上げた値、または、α/βの小数点以下を切り下げた値をnとする。従って、nは整数である。α/β自体が整数であれば、α/β自体がnとなる。α/βが整数であり、α/β=nであることが好ましい。すなわち、各液晶表示パネル3a,3bは、α/βが整数になるように製造されることが好ましい。例えば、1ピクセルの幅であるβを0.207mmとした場合、αが0.207mmの整数倍になるように、各液晶表示パネル3a,3bを製造することが好ましい。以下、α/βが整数である場合を例にして説明する。
nは、有効表示領域の端部(ここでは、視認者側から見て左側の端部とする。)から、その液晶表示パネル自体の端部(視認者側から見て左側の端部)までの距離が、ピクセル何個分の幅に相当するかを表している。
本実施形態の液晶表示装置は、液晶表示パネル毎に、それぞれゲートドライバとソースドライバとを備える。図1に示す例では、液晶表示パネル3aに対応するゲートドライバ4aおよびソースドライバ5aが設けられ、液晶表示パネル3bに対応するゲートドライバ4bおよびソースドライバ5bが設けられている。なお、液晶表示パネル毎に、液晶表示パネルのコモン電極30(図2参照)の電位を所定の電位に設定するコモン電極電位設定部も設けられるが、図1では、コモン電極電位設定部の図示を省略している。なお、ソースドライバおよびゲートドライバは、例えば、対応する液晶表示パネルに、COG(Chip On Glass)の態様で実装されればよい。また、コモン電極電位設定部(図示略)は、例えば、対応する液晶表示パネルの近傍に設けた基板(図示略)上に実装すればよい。上記のソースドライバ、ゲートドライバおよびコモン電極電位設定部(図示略)の実装の態様は例示であり、他の態様で実装してもよい。
また、本実施形態の液晶表示装置は、1つのタイミングコントローラ1を備える。タイミングコントローラ1は、例えば、図1に示すように、基板7上に配置される。
タイミングコントローラ1には、液晶表示パネル毎に設けられたソースドライバ5a,5bが接続される。すなわち、どの液晶表示パネルのソースドライバ5a,5bであっても、共通のタイミングコントローラ1に接続される。タイミングコントローラ1と、各液晶表示パネル3a,3bのソースドライバ5a,5bとは、ポイントツーポイント方式で接続されていることが好ましい。すなわち、ソースドライバ5a,5b毎に別々の信号線を用いて、タイミングコントローラ1とソースドライバ5a,5bとが接続されていることが好ましい。本実施形態では、タイミングコントローラ1とソースドライバ5a,5bとの接続態様がポイントツーポイント方式である場合を例にして説明する。
なお、図1では、タイミングコントローラ1と1つのソースドライバとを接続させる信号線を1本に簡略化して図示しているが、タイミングコントローラ1と1つのソースドライバとを接続させる信号線として、2本の信号線を用いる。そして、タイミングコントローラ1は、1つのソースドライバに対して、2本の信号線を用いて、差動信号方式で信号や画像データを入力する。
また、タイミングコントローラ1には、液晶表示パネル毎に設けられたゲートドライバ4a,4bが接続される。すなわち、どの液晶表示パネルのゲートドライバ4a,4bであっても、共通のタイミングコントローラ1に接続される。
各ゲートドライバ4a,4bは、タイミングコントローラ1に従って、各ゲートラインを線順次選択しながら、選択したゲートラインの電位を選択時電位に設定し、選択していないゲートラインの電位を非選択時電位に設定する。選択されたゲートラインの電位が選択時電位に設定されることにより、そのゲートラインに接続された各TFTのゲートの電位も選択時電位になる。その結果、それらのTFTにおけるソース、ドレイン間が導通状態になり、選択されたゲートラインに対応する行の各画素電極はそれぞれ、その画素電極が配置された列のソースラインと等電位になる。また、選択されていないゲートラインの電位が非選択時電位に設定されることにより、それらのゲートラインに接続された各TFTのゲートの電位も非選択時電位になる。その結果、それらのTFTにおけるソース、ドレイン間が非導通状態になる。
ソースドライバ5a,5bは、タイミングコントローラ1の制御に従い、画像データを取り込む。ただし、ソースドライバ5a,5bは、1行分の画像データを取り込む際に、視認者側から見て左側のn個(=α/β)分のピクセルの画像データは取り込まない。また、有効表示領域内における1行分のピクセル数をMとする。このとき、タイミングコントローラ1からソースドライバに入力される1行分の画像データが、(n+M)個より多いピクセル数分の画像データであれば、そのソースドライバは、1行分の画像データのうち、視認者側から見て左から(n+M+1)ピクセル目以降の画像データは、取り込まない。
1つの有効表示領域内における1行分のピクセル数をMとすると、1ピクセル内に3画素存在するので(図3参照)、各液晶表示パネル3a,3bに設けられるソースラインの数は、それぞれ3M本である。ソースドライバ5aは、液晶表示パネル3aの3M本のソースライン(図1において図示略)に接続されている。同様に、ソースドライバ5bは、液晶表示パネル3bの3M本のソースライン(図1において図示略)に接続されている。ソースドライバ5aは、Mピクセル分(3M画素分)の画像データを取り込み、液晶表示パネル3aの各ソースラインの電位を、取り込んだ各画素の画像データに応じた電位に設定する。同様に、ソースドライバ5bも、Mピクセル分(3M画素分)の画像データを取り込み、液晶表示パネル3bの各ソースラインの電位を、取り込んだ各画素の画像データに応じた電位に設定する。
タイミングコントローラ1には、2つの液晶表示パネル3a,3bに対応する横幅の長い画像データが入力される。具体的には、例えば、1行分のピクセル数が、M+2nを超える“(M+2n)×2−n”画像データが入力される。Mは、1つの液晶表示パネルの有効表示領域における水平方向のピクセル数である。タイミングコントローラ1に入力される画像データのピクセル列の数は、kを液晶表示パネルの個数としたときに、“(M+2n)×k−n”〜“(M+2n)×k”であることが好ましい。
なお、説明を簡単にするため、画像データの行数は、各液晶表示パネル3a,3bの行数(ゲートライン数)と同数であるものとする。
タイミングコントローラ1は、外部から入力された画像データを、視認者側から見て左からM+2n個のピクセル列毎に分割する。以下、分割後の個々の画像データを分割画像データと記す。タイミングコントローラ1は、視認者側から見て左からp番目に相当する画像の分割画像データを、視認者側から見て左からp番目の液晶表示パネルのソースドライバに入力する。
図4は、画像データの分割の例を示す説明図である。図4(a)に例示する画像データ51がタイミングコントローラ1に入力されたとする。本例では、画像データ51のピクセル列の数が(M+2n)×2−nであるとする。タイミングコントローラ1は、画像データ51を、画像の左端に相当するピクセル列からM+2n個のピクセル列毎に分割する。この結果、画像データ51は、図4(b)に示す分割画像データ52,53に分割される。分割画像データ52のピクセル列の数は、M+2nである。また、分割画像データ53のピクセル列の数はM+nである。タイミングコントローラ1は、1番左の分割画像データ52を、視認者側から見て1番左の液晶表示パネル3aのソースドライバ5aに入力する。同様に、タイミングコントローラ1は、左から2番目の分割画像データ52を、視認者側から見て左から2番目の液晶表示パネル3bのソースドライバ5bに入力する。
例えば、α=2mmであり、β=0.2mmであるとする。この場合、n=α/β=10となる。また、M(有効表示領域10a,10b内における1行分のピクセル数)が480であるとする。そして、画像データ51(図4(a)参照)のピクセル列の数が990であるとする。この場合、M+2n=500であるので、タイミングコントローラ1は、画像データ51を、左から500番目のピクセル列と、501番目のピクセル列との間で分割すればよい。以下の説明では、このようにして、ピクセル列の数が500である分割画像データ52と、ピクセル列の数が490である分割画像データ53とに画像データ51を分割する場合を例にする。本例では、n=10である。
画像データ51のピクセル列の数がさらに多い場合には、画像データ51を左側から500ピクセル列毎に分割すればよい。
また、タイミングコントローラ1は、各ソースドライバ5a,5bに画像データを順次取り込ませ、取り込んだ画像データに応じた電位を各ソースラインに設定させるための制御信号を、各ソースドライバ5a,5bに入力する。
また、タイミングコントローラ1は、1行目のゲートラインから線順次走査を行わせるための制御信号を各ゲートドライバ4a,4bに入力する。
次に、動作について説明する。
なお、タイミングコントローラ1と各ソースドライバ5a,5bとの間は差動信号で接続されているが、タイミングの説明を簡単にするため、CMOS信号で接続されているものとして説明する。
また、以下の説明では、タイミングコントローラ1に画像データ51(図4(a)参照)が入力され、タイミングコントローラ1が画像データ51を、分割画像データ52,53(図4(b)参照)に分割しているものとする。
図5は、タイミングコントローラ1から各ソースドライバ5a,5bに入力する制御信号の入力タイミング等の例を示すタイミングチャートである。図5(a)は、ソースドライバ5aに入力する制御信号および画像データを表し、図5(b)は、ソースドライバ5bに入力する制御信号および画像データを表す。図5(a)に示すデータ521は、分割画像データ52(図4(b)参照)の第1行目の画像データであり、データ522は、その次の行(すなわち、第2行目)の画像データである。図5(b)に示すデータ531は、分割画像データ53(図4(b)参照)の第1行目の画像データであり、データ532は、その次の行(すなわち、第2行目)の画像データである。
タイミングコントローラ1は、各ソースドライバ5a,5bに対して、1行内の画像データの取り込みの開始を指示する制御信号(以下、STHと記す。)と、1行内の1ピクセル分の取り込みを指示するクロック信号(以下、CLKと記す。)と、取り込み済みの画像データに応じた電位の出力を指示する制御信号(以下、LPと記す。)とを入力する。STHはソーススタートパルスとも呼ばれ、CLKはドットクロックとも呼ばれ、LPはラッチパルスとも呼ばれる。
タイミングコントローラ1は、各液晶表示パネル3a,3bに対応する各ソースドライバ5a,5bにSTHを入力する。各ソースドライバ5a,5bで、STHの立ち上がりエッジや立ち下がりエッジのタイミングは共通である。各ソースドライバ5a,5bで、CLKの立ち上がりエッジや立ち下がりエッジのタイミングは共通であり、また、LPの立ち上がりエッジや立ち下がりエッジのタイミングも共通である。
タイミングコントローラ1は、1行内の画像データの取り込みの開始を各ソースドライバ5a,5bに指示する場合、STHをハイレベルにし、STHがハイレベルである期間中に、CLKの立ち下がりエッジを1回発生させる(図5(a),(b)参照)。タイミングコントローラ1は、CLKをハイレベルにし、その後ローレベルにする制御を、周期的に繰り返す。タイミングコントローラ1は、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジのタイミングが1回含まれるように、CLKを出力すればよい。
各ソースドライバ5a,5bは、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジを検出すると、そのCLKの立ち下がりエッジの次の次の立ち下がりエッジから、立ち下がりエッジ毎に1ピクセル分の画像データを取り込む。ただし、各ソースドライバ5a,5bは、視認者側から見て左からn+1番目のピクセルの画像データから1ピクセル分ずつ画像データを取り込む。
例えば、ソースドライバ5aには、フレームの開始時に、分割画像データ52の第1行目の画像データ521(図5(a)参照)がタイミングコントローラ1から与えられる。この画像データ521には、M+2nピクセル分(本例では500ピクセル分)の画像データが含まれている。ソースドライバ5aは、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジを検出すると、その立ち下がりエッジの2つ後の立ち下がりエッジにおいて、視認者側から見て左からn+1番目のピクセルの画像データを取り込む。その後、ソースドライバ5aは、CLKの立ち下がりエッジを検出する毎に、n+2番目、n+3番目、・・・、n+M番目の順に、1ピクセル分の画像データを取り込む。ただし、ソースドライバ5aは、n+M番目のピクセルの画像データを取り込んだ後には、n+M+1番目以降のピクセルの画像データの取り込みを行わない。この結果、ソースドライバ5aは、Mピクセル分(3M画素分)の画像データを取り込む。
本例では、ソースドライバ5aは、500ピクセル分のデータを含む画像データ521のうち、左から11番目(n+1番目)から490番目(n+M番目)までのピクセルの画像データを取り込む。そして、ソースドライバ5aは、左から1番目から10番目までのピクセルの画像データ、および、左から491番目から500番目までのピクセルの画像データの取り込みは行わない。
同様に、ソースドライバ5bに関して説明する。ソースドライバ5bには、フレームの開始時に、分割画像データ53の第1行目の画像データ531(図5(b)参照)がタイミングコントローラ1から与えられる。この画像データ531には、M+nピクセル分(本例では490ピクセル分)の画像データが含まれている。ソースドライバ5bは、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジを検出すると、その立ち下がりエッジの2つ後の立ち下がりエッジにおいて、視認者側から見て左からn+1番目のピクセルの画像データを取り込む。その後、ソースドライバ5bは、CLKの立ち下がりエッジを検出する毎に、n+2番目、n+3番目、・・・、n+M番目の順に、1ピクセル分の画像データを取り込む。画像データ531にはM+nピクセル分のデータしか含まれていないので、n+M番目のピクセルの画像データを取り込んだ後には、ソースドライバ5bは、画像データ531に関して、画像データの取り込みは行わない。この結果、ソースドライバ5bは、Mピクセル分(3M画素分)の画像データを取り込むことになる。
本例では、ソースドライバ5bは、490ピクセル分のデータを含む画像データ531のうち、左から11番目(n+1番目)から490番目(n+M番目)までのピクセルの画像データを取り込む。なお、この画像データは、元の画像データ51(図4(a)参照)における、左から511番目から990番目までのピクセルの画像データに該当する。ソースドライバ5bは、画像データ531における左から1番目から10番目までのピクセルの画像データの取り込みは行わない。
なお、1ピクセルには、R画素、G画素およびB画素の3画素が含まれる。従って、各ソースドライバ5a,5bは、1ピクセル分の画像データを取り込む場合、R画素、G画素およびB画素の3画素分の画像データをパラレルに取り込めばよい。
また、タイミングコントローラ1は、ある行の画像データを入力後、次の行の画像データを入力するまでの間に、ブランキング期間(画像データを入力しない期間。図5(a),(b)参照。)を設ける。タイミングコントローラ1は、そのブランキング期間内でLPの立ち上げおよび立ち下げを行う。
ソースドライバ5aは、LPの立ち下がりエッジを検出すると、取り込んだMピクセル分(すなわち、3M画素分)の画像データに応じて、液晶表示パネル3aの3M本のソースラインの電位をそれぞれ設定する。同様に、ソースドライバ5bも、LPの立ち下がりエッジを検出すると、取り込んだMピクセル分(すなわち、3M画素分)の画像データに応じて、液晶表示パネル3bの3M本のソースラインの電位をそれぞれ設定する。
タイミングコントローラ1は、ブランキング期間でLPの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジが生じるように、周期的にLPを変化させる。また、タイミングコントローラ1は、LPの周期とSTHの周期とを同一とする。
以降、タイミングコントローラ1は、各ソースドライバ5a,5bに周期的に同様の制御信号を入力し、各ソースドライバ5a,5bに同様の動作を繰り返させる。すなわち、タイミングコントローラ1は、ソースドライバ5a,5bに、分割画像データ52,53における1行分の画像データのうち、n+1番目からn+M番目までのピクセルの画像データを取り込ませ、LPの立ち下がりエッジにあわせて、その画像データに応じた電位を各ソースラインに設定させる。
また、タイミングコントローラ1は、分割画像データ52,53(図4(b)参照)の第1行目のデータ521,531を各ソースドライバ5a,5bに入力した後のブランキング期間において、各ゲートドライバ4a,4bに対して、第1行のゲートラインから順次選択を開始することを指示する制御信号(以下、選択開始指示信号と記す。タイミングチャートにおいて図示略。)を入力する。タイミングコントローラ1は、各ゲートドライバ4a,4bに対して、選択開始指示信号を同期させて入力する。
各ゲートドライバ4a,4bは、それぞれ、選択開始指示信号が入力されると、液晶表示パネル3a,3bにおける第1行のゲートラインの電位を選択時電位に設定し、他の各ゲートラインの電位を非選択時電位に設定する。
また、タイミングコントローラ1は、その後の各ブランキング期間において、各ゲートドライバ4a,4bに、選択するゲートラインを切り替えさせる。各ゲートドライバ4a,4bは、この制御に従い、選択時電位に設定するゲートラインを、ブランキング期間毎に切り替える。
以上のようなタイミングコントローラ1の制御の結果、ソースドライバ5a,5bは、分割画像データ52,53における1行分の画像データのうち、n+1番目からn+M番目までのピクセルの画像データを取り込み、LPの立ち下がりエッジにあわせて、その画像データに応じた電位を各ソースラインに設定する。このとき、ゲートドライバ4a,4bは、その画像データに対応する行のゲートラインを選択時電位に設定し、他の各ゲートラインを非選択時電位に設定する。従って、その行の各画素において、ソースドライバに取り込まれた画像データに応じた表示がなされる。
同様の処理を繰り返すことで、各液晶表示パネル3a,3bの有効表示領域10a、10bに画像が表示され、視認者は、横方向に長い画像として認識する。
上記の動作において、ソースドライバ5aは、図4(b)に示す範囲52b内のピクセルの画像データを取り込み、範囲52a,52c内のピクセルの画像データは取り込まない。また、ソースドライバ5bは、図4(b)に示す範囲53b内のピクセルの画像データを取り込み、範囲53a内のピクセルの画像データは取り込まない。従って、元の画像データ51(図4(a)参照)が表す画像の左端と、液晶表示パネル3a自体の左端とを重ねたと仮定した場合に、ソースドライバ5aは有効表示領域10a内のピクセルに該当する画像データを取り込み、ソースドライバ5bは有効表示領域10b内のピクセルに該当する画像データを取り込んでいると言うことができる。そして、その画像データに応じた画像を、有効表示領域10a,10bに表示している。
従って、元の画像データ51(図4(a)参照)が表す画像全体のうち一部がBM8等で隠された画像として、視認者は、表示された画像を認識することができる。図6は、本発明において表示される画像の例を示す。図1に示す要素と同様の要素については、図1と同一の符号を付し説明を省略する。図6では、直線を表す画像を例示している。元の画像データ51が表す画像全体が直線を表しているとする。そして、本発明の液晶表示装置は、その画像のうち、有効表示領域10a,10b以外の部分を隠した画像として観察者に画像を認識させることができる。
図18に例示する場合と比較すると、図18に示す例では、隣り合う液晶表示パネル109間において、直線を分割した線分の端点は、BM102の分だけ距離が離れるが、高さが揃うことになる。その結果、滑らかな直線の画像として認識されない。一方、本発明によって実現される表示では、元の画像データ51が表す画像全体のうち、一部だけを隠したような画像として視認者に認識させることができ、図6に示す例では、直線を表す画像として認識させることができる。
このように、本発明では、各液晶表示パネル間で滑らかに連続しているような、幅の広い画像をユーザに視認させることができる。また、タイミングコントローラ1は、元の画像データ51(図4(a)参照)を分割して得た分割画像データ52,53(図4(b)参照)を1行分ずつ各ソースドライバ5a,5bに送ればよく、分割画像データ52,53に対して処理を行わなくて済む。例えば、特許文献2に記載された、境界部分に非表示領域を設けるといった処理を行わなくて済む。
以上の説明では、各液晶表示パネルにおける有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離と、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離とが同一である場合を例にした。以下、各液晶表示パネルにおける有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離と、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離とが異なる場合に一般化して説明する。図7は、各液晶表示パネルにおける有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離と、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離とが異なる場合を示す説明図である。図1に示す要素と同一の要素については図1と同一の符号を付し、説明を省略する。また、図7では、タイミングコントローラ、各ソースドライバおよび各ゲートドライバの図示を省略している。
各液晶表示パネルにおいて、有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離をα1[mm]とする。また、各液晶表示パネルにおいて、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離をα2[mm]とする。この場合、視認者側から見て左側の有効表示領域10aの右端から、右側の有効表示領域10bの左端までの距離はα1+α2である。また、既に説明した場合と同様に、1ピクセルの幅をβ[mm]とする。
また、α1/βの小数点以下を切り上げた値、または、α1/βの小数点以下を切り下げた値をn1とする。そして、α2/βの小数点以下を切り上げた値、または、α2/βの小数点以下を切り下げた値をn2とする。従って、n1,n2は整数である。ただし、α1/βおよびα2/βがそれぞれ整数であり、α1/β=n1であり、α2/β=n2であることが好ましい。
n1は、有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離がピクセル何個分に相当するかを表している。また、n2は、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離がピクセル何個分に相当するかを表している。
この場合、タイミングコントローラ1には、1行のピクセル数が“(M+n1+n2)×k−n2”〜“(M+n1+n2)×k”の画像データが入力されればよい。そして、タイミングコントローラ1は、その画像データを視認者側から見て左からM+n1+n2個のピクセル列毎に分割すればよい。
そして、各ソースドライバ5a,5bは、1行分の画像データを取り込む際に、視認者側から見て左側のn1個(=α1/β)分のピクセルの画像データは取り込まない。このとき、各ソースドライバ5a,5bは、視認者側から見て左側からn1+1番目からn1+M番目までの各ピクセルの画像データを順次取り込む。また、タイミングコントローラ1からソースドライバに入力される1行分の画像データが、n1+M個より多いピクセル数分の画像データであれば、そのソースドライバは、1行分の画像データのうち、視認者側から見て左側から(n1+M+1)番目以降のピクセルの画像データに関しては取り込まない。
その他の動作は、既に説明した動作と同様である。図4に示す画像データの分割や、図5に示すタイミングチャートは、α1=α2であり、その結果、n1=n2となる場合に関して表している。
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。本変形例では、まず、各液晶表示パネルにおいて、有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離、および、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離が等しい場合(図1参照)について説明する。その後、各液晶表示パネルにおいて、有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離、および、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離が異なる場合(図7参照)について説明する。
上記の第1の実施形態では、タイミングコントローラ1は、元の画像データ51(図4(a)参照)を、M+2n個のピクセル列毎に分割する場合を示した。他の態様で、元の画像データ51を分割してもよい。
本変形例では、タイミングコントローラ1は、元の画像データ51を、まず、視認者側から見て左からM+n個のピクセル列で分割し、以降、M+2n個のピクセル列毎に分割する。図8は、図4(a)に例示する元の画像データ51を、上記のように分割して得られる分割画像データを示す。視認者側から見て左からM+n個のピクセル列を分割することにより、図8に示す分割画像データ52が得られる。また、本例では、ピクセル列の数がM+2nとなる分割画像データ53が1つ得られる。タイミングコントローラ1は、視認者側から見て左側の液晶表示パネル3aのソースドライバ5aに分割画像データ52を入力し、右側の液晶表示パネル3bのソースドライバ5bに分割画像データ53を入力する。
図9は、本変形例における制御信号の入力タイミング等の例を示すタイミングチャートである。図9に示すデータ521は、図8に示す分割画像データ52の第1行目の画像データである。また、図9に示すデータ531は、図8に示す分割画像データ53の第1行目の画像データである。ゲートドライバ4a,4bに対する各制御信号の入力タイミングは、第1の実施形態と同様であり、ゲートドライバ4a,4bの動作も既に説明した動作と同様である。
本変形例では、タイミングコントローラ1は、視認者側から見て1番左側の液晶表示パネル3aのソースドライバ5aに、左から1番目のピクセルから読み込みを行わせるために、1行分の画像データを入力する。図9において、画像データ以外のデータをInvalidデータとして示している。他の各ソースドライバに対しても、1行分の画像データを入力する。そして、ソースドライバ5bに対しては、左からn+1番目のピクセルから読み込みを行わせる。
各ソースドライバ5a,5bは、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジを検出すると、その立ち下がりエッジの2つ後の立ち下がりエッジにおいて1ピクセル分の画像データを取り込む。そして、その後、CLKの立ち下がりエッジを検出する毎に、順次、1ピクセル分の画像データを取り込み、最終的に、1行分の画像データのうちMピクセル分の画像データを取り込む。
ただし、本変形例では、タイミングコントローラ1は、視認者側から見て1番左側の液晶表示パネル3aのソースドライバ5aと、その他のソースドライバ5bとで、STHの入力タイミングをずらす。具体的には、ソースドライバ5aに対しては、視認者側から見て左から1番目のピクセルから画像データの取り込みを開始するように、Invalidデータの入力期間中にSTHをハイレベルにしてローレベルに戻す。ソースドライバ5aは、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジを検出すると、その立ち下がりエッジの2つ後の立ち下がりエッジにおいて、視認者側から見て左から1番目のピクセルの画像データを取り込む。その後、ソースドライバ5aは、CLKの立ち下がりエッジを検出する毎に、2番目、3番目、・・・、M番目の順に、1ピクセル分の画像データを取り込む。そして、ソースドライバ5aは、M番目のピクセルの画像データを取り込んだ後には、M+1番目以降のピクセルの画像データの取り込みを行わない。
また、タイミングコントローラ1は、ソースドライバ5a以外のソースドライバ(本例では、ソースドライバ5b)に対しては、視認者側から見て左からn+1番目のピクセルから画像データの取り込みを開始するように、STHをハイレベルにしてローレベルに戻すタイミングをソースドライバ5aに比べて遅らせる(図9参照)。この結果、ソースドライバ5bは、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジを検出すると、その立ち下がりエッジの2つ後の立ち下がりエッジにおいて、視認者側から見て左からn+1番目のピクセルの画像データを取り込む。その後、ソースドライバ5bは、CLKの立ち下がりエッジを検出する毎に、n+2番目、n+3番目、・・・、n+M番目の順に、1ピクセル分の画像データを取り込む。そして、n+M+1番目以降のピクセルの画像データについては、取り込まない。
本変形例においても、各ソースドライバ5a,5bは、それぞれMピクセル分(3M画素分)の画像データを取り込むことになる。各ソースドライバ5a,5bに対するLPの入力態様は、上記の第1の実施形態と同様である。そして、LPの立ち下がりエッジを検出したときの各ソースドライバ5a,5bの動作は、既に説明した動作と同様である。
本変形例においても、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。なお、本変形例では、元の画像データ51(図4(a)参照)が示す画像の左端部分が、左側の有効表示領域10aの左端部分に表示されることにより、元の画像データ51が示す画像のうち、有効表示領域10a,10bに表示される部分が、上記の第1の実施形態と比べて若干ずれる。しかし、このことは、効果に影響しない。
次に、第1の実施形態の変形例を、各液晶表示パネルにおける有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離と、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離とが異なる場合に一般化して説明する。図7に示す場合と同様に、各液晶表示パネルにおいて、有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離をα1[mm]とする。また、各液晶表示パネルにおいて、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離をα2[mm]とする。さらに、α1/βの小数点以下を切り上げた値、または、α1/βの小数点以下を切り下げた値をn1とする。α2/βの小数点以下を切り上げた値、または、α2/βの小数点以下を切り下げた値をn2とする。α1/βおよびα2/βがそれぞれ整数であり、α1/β=n1であり、α2/β=n2であることが好ましい。
本変形例では、タイミングコントローラ1は、元の画像データを、まず、視認者側から見て左からM+n2個のピクセル列で分割し、以降、M+n1+n2個のピクセル列毎に分割する。
各ソースドライバ5a,5bに対する1行分の画像データの入力は、第1の実施形態の前述の変形例と同様である。また、視認者側から見て1番左側の液晶表示パネル3aのソースドライバ5aに対するSTHの入力も、前述の変形例と同様である。従って、ソースドライバ5aは、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジを検出すると、その立ち下がりエッジの2つ後の立ち下がりエッジにおいて、視認者側から見て左から1番目のピクセルの画像データを取り込む。その後、ソースドライバ5aは、CLKの立ち下がりエッジを検出する毎に、2番目、3番目、・・・、M番目の順に、1ピクセル分の画像データを取り込む。そして、ソースドライバ5aは、M番目のピクセルの画像データを取り込んだ後には、M+1番目以降のピクセルの画像データの取り込みを行わない。
また、タイミングコントローラ1は、ソースドライバ5a以外のソースドライバ(本例では、ソースドライバ5b)に対しては、視認者側から見て左からn1+1番目のピクセルから画像データの取り込みを開始するように、STHをハイレベルにしてローレベルに戻すタイミングをソースドライバ5aに比べて遅らせる。この結果、ソースドライバ5bは、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジを検出すると、その立ち下がりエッジの2つ後の立ち下がりエッジにおいて、視認者側から見て左からn1+1番目のピクセルの画像データを取り込む。その後、ソースドライバ5bは、CLKの立ち下がりエッジを検出する毎に、n1+2番目、n1+3番目、・・・、n1+M番目の順に、1ピクセル分の画像データを取り込む。そして、n1+M+1番目以降のピクセルの画像データについては、取り込まない。
その他の動作は、第1の実施形態の前述の変形例と同様である。図8に示す画像データの分割や、図9に示すタイミングチャートは、α1=α2であり、その結果、n1=n2となる場合に関して表している。
[実施形態2]図10は、本発明の第2の実施形態の液晶表示装置の構成例を示す説明図である。第1の実施形態と同様の構成要素については、図1と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
第2の実施形態では、液晶表示パネル毎に複数のソースドライバを備える。図10に示す例では、液晶表示パネル3aに、3つのソースドライバ5a1〜5a3を設ける。同様に、液晶表示パネル3bに、3つのソースドライバ5b1〜5b3を設ける。1つの液晶表示パネルに設けるソースドライバの台数は3台に限定されない。本例においても、有効表示領域内における1行分のピクセル数をMとする。ただし、本実施形態では、Mは、1つの液晶表示パネルに設けられるソースドライバの台数の整数倍であるものとする。この条件が満たされている場合、液晶表示パネルのソースラインの本数(3M本)も、ソースドライバの台数の整数倍となる。
1つの液晶表示パネルに設けるソースドライバの台数をSとする。その液晶表示パネルのソースラインの本数をTとすると、視認者側から見て1番左側のソースドライバは、視認者側から見て1番左側のT/S本のソースラインに接続される。次のソースドライバは、次のT/S本のソースラインに接続される。以降、同様に、各ソースドライバは、T/S本のソースラインに接続される。
図10に示す例では、視認者側から見て1番左側ソースドライバ5a1は、液晶表示パネル3aのソースラインのうち、視認者側から見て左側の3M/3=M本のソースラインに接続される。視認者側から見て中央のソースドライバ5a2は、中央のM本のソースラインに接続される。視認者側から見て右側のソースドライバ5a3は、視認者側から見て右側のM本のソースラインに接続される。ソースドライバ5b1〜5b3も、晶表示パネル3bのソースラインに同様に接続される。
各ソースドライバ5a1,5a2,5a3,5b1,5b2,5b3は、タイミングコントローラ1から与えられる画像データを1ピクセル分ずつ取り込み、ソースドライバ自身に接続されているソースラインの電位をその画像データに応じた電位に設定する。各ソースドライバが画像データを取り込む動作については後述する。
本例では、第1の実施形態と同様に、タイミングコントローラ1と各ソースドライバとがポイントツーポイント方式で接続されているものとする。すなわち、ソースドライバ5a1,5a2,5a3,5b1,5b2,5b3毎に別々の信号線を用いて、タイミングコントローラ1と各ソースドライバとが接続されているものとする。ただし、他の接続態様で、タイミングコントローラ1と各ソースドライバとが接続されていてもよい。
ゲートドライバ4a,4bの動作は、第1の実施形態におけるそれらの動作と同様である。
また、タイミングコントローラ1が各ソースドライバ5a1〜5a3,5b1〜5b3に入力する各種制御信号は、第1の実施形態においてソースドライバ5a,5bに入力する制御信号と同様である。また、各制御信号の立ち上げや立ち下げのタイミングも第1の実施形態と同様である。
タイミングコントローラ1がゲートドライバ4a,4bに入力する各種制御信号も、第1の実施形態においてゲートドライバ4a,4bに入力する制御信号と同様である。
タイミングコントローラ1は、外部から入力される元の画像データをソースドライバの台数と同数に分割する。第2の実施形態では、1つの液晶表示パネルに複数のソースドライバを設けるので、元の画像データの分割数は、第1の実施形態に比べて多くなる。
図11は、本実施形態における画像データの分割の例を示す説明図である。本例においても、ピクセル列の数が(M+2n)×2−nである画像データ51(図11(a)参照)がタイミングコントローラ1に入力されるものとする。例えば、タイミングコントローラ1は、画像データ51を、画像の左端に相当するピクセル列からM+2n個のピクセル列毎に分割する。この結果、画像データは、図11(b)に示す分割画像データ62,63に分割される。この分割の動作は、第1の実施形態における動作と同様であり、図11(b)に示す分割画像データ62,63は、図4(b)に示す分割画像データ52,53と同様である。分割画像データ62は、液晶表示パネル3aにおける画像表示のための画像データであり、分割画像データ63は、液晶表示パネル3bにおける画像表示のための画像データである。
さらに、タイミングコントローラ1は、分割画像データ62,63を、それぞれ3つのソースドライバに入力するために、3つ(すなわち、ソースドライバの台数)に分割する。このとき、タイミングコントローラ1は、分割画像データにおける1番左のピクセル列からn+(M/3)番目までのピクセル列までを分割する。さらに、タイミングコントローラ1は、分割画像データを、M/3ピクセル列毎に分割する。ただし、右側に(M/3)+n列の画像データが残った場合には、その時点で分割を終了する。
タイミングコントローラ1が、上記のように分割画像データ62を分割すると、ピクセル列の数がn+(M/3)である分割画像データ62aと、ピクセル列の数がM/3である分割画像データ62bと、ピクセル列の数がn+(M/3)である分割画像データ62cとが得られる(図11(c)参照)。
また、タイミングコントローラ1が、上記のように分割画像データ63を分割すると、ピクセル列の数がn+(M/3)である分割画像データ63aと、ピクセル列の数がM/3である分割画像データ63b,63cとが得られる(図11(c)参照)。
タイミングコントローラ1は、分割画像データ62a,62b,62cをそれぞれ、1行分ずつソースドライバ5a1,5a2,5a3に入力する。また、タイミングコントローラ1は、分割画像データ63a,63b,63cをそれぞれ、1行分ずつソースドライバ5b1,5b2,5b3に入力する。
図12は、第2の実施形態において各ソースドライバが画像データを取り込む状況を示す説明図である。ソースドライバ5a1,5a2,5a3には、それぞれ、分割画像データ62a,62b,62cが与えられる。また、ソースドライバ5b1,5b2,5b3には、それぞれ、分割画像データ63a,63b,63cが与えられる。
タイミングコントローラ1は、各ソースドライバ5a1〜5a3,5b1〜5b3に対して、STHおよびCLKを入力する。各ソースドライバ5a1〜5a3,5b1〜5b3は、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジを検出すると、そのCLKの立ち下がりエッジの次の次の立ち下がりエッジから、立ち下がりエッジ毎に1ピクセル分の画像データを取り込む。
ただし、各液晶表示パネルにおいて、視認者側から見て1番左のソースドライバ5a1,5b1は、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジを検出すると、その立ち下がりエッジの2つ後の立ち下がりエッジにおいて、左からn+1番目のピクセルの画像データを取り込む。その後、ソースドライバ5a1,5b1は、CLKの立ち下がりエッジを検出する毎に、n+2番目、n+3番目、・・・、n+(M/3)番目の順に、1ピクセル分の画像データを取り込む。
また、各液晶表示パネルにおいて、視認者側から見て1番左のソースドライバ以外の各ソースドライバ5a2,5a3,5b2,5b3は、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジを検出すると、その立ち下がりエッジの2つ後の立ち下がりエッジにおいて、左から1番目のピクセルの画像データを取り込む。その後、各ソースドライバ5a2,5a3,5b2,5b3は、CLKの立ち下がりエッジを検出する毎に、2番目、3番目、・・・、M/3番目の順に、1ピクセル分の画像データを取り込む。
また、各液晶表示パネルにおいて、視認者側から見て1番右のソースドライバ5a3,5b3は、M/3番目のピクセルの画像データを取り込んだ後には、(M/3)+1番目以降のピクセルの画像データの取り込みを行わない。本例では、ソースドライバ5a3には、1行分の画像データとして、(M/3)+nピクセル分のデータが与えられるが、ソースドライバ5a3は、(M/3)+1番目以降のnピクセル分の画像データについては取り込まない。
この結果、各ソースドライバ5a1〜5a3,5b1〜5b3は、M/3ピクセル分(M画素分)の画像データを取り込む。
各ソースドライバ5a1〜5a3,5b1〜5b3は、M/3ピクセル分(M画素分)の画像データを取り込んだ後、LPの立ち下がりエッジを検出すると、ソースドライバ自身に接続されているM本のソースラインを、M画素の各画像データに応じた電位に設定する。
ゲートドライバ4a,4bの動作は、第1の実施形態と同様であり、この結果、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に画像を表示することができる。従って、各液晶表示パネル間で滑らかに連続しているような、幅の広い画像をユーザに視認させることができる。また、元の画像データ51(図11(a)参照)を分割して得た分割画像データ62a〜62c,63a〜63cを1行分ずつ各ソースドライバ5a1〜5a3,5b1〜5b3に送ればよく、それらの分割画像データ62a〜62c,63a〜63cに対して処理を行わなくて済む。例えば、特許文献2に記載された、境界部分に非表示領域を設けるといった処理を行わなくて済む。
次に、上記の第2の実施形態を、各液晶表示パネルにおける有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離と、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離とが異なる場合に一般化して説明する。図7に示す場合と同様に、各液晶表示パネルにおいて、有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離をα1[mm]とする。また、各液晶表示パネルにおいて、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離をα2[mm]とする。さらに、α1/βの小数点以下を切り上げた値、または、α1/βの小数点以下を切り下げた値をn1とする。α2/βの小数点以下を切り上げた値、または、α2/βの小数点以下を切り下げた値をn2とする。α1/βおよびα2/βがそれぞれ整数であり、α1/β=n1であり、α2/β=n2であることが好ましい。
この場合における画像データの分割の例を図13に示す。ピクセル列の数が(M+n1+n2)×2−nである画像データ51(図13(a)参照)がタイミングコントローラ1に入力されるものとする。タイミングコントローラ1は、画像データ51を、画像の左端に相当するピクセル列からM+n1+n2個のピクセル列毎に分割する。この結果、画像データは、図13(b)に示す分割画像データ72,73に分割される。分割画像データ72は、液晶表示パネル3aにおける画像表示のための画像データであり、分割画像データ73は、液晶表示パネル3bにおける画像表示のための画像データである。
さらに、タイミングコントローラ1は、分割画像データ72,73を、それぞれ3つのソースドライバに入力するために、3つに分割する。このとき、タイミングコントローラ1は、分割画像データにおける1番左のピクセル列からn1+(M/3)番目までのピクセル列までを分割する。さらに、タイミングコントローラ1は、分割画像データを、M/3ピクセル列毎に分割する。ただし、右側に(M/3)+n2列の画像データが残った場合には、その時点で分割を終了する。
タイミングコントローラ1が、上記のように分割画像データ72を分割すると、ピクセル列の数がn1+(M/3)である分割画像データ72aと、ピクセル列の数がM/3である分割画像データ72bと、ピクセル列の数が(M/3)+n2である分割画像データ72cとが得られる(図13(c)参照)。
また、タイミングコントローラ1が、上記のように分割画像データ73を分割すると、ピクセル列の数がn1+(M/3)である分割画像データ73aと、ピクセル列の数がM/3である分割画像データ73b,73cとが得られる(図13(c)参照)。
そして、各液晶表示パネルにおいて、視認者側から見て1番左のソースドライバ5a1,5b1は、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジを検出すると、その立ち下がりエッジの2つ後の立ち下がりエッジにおいて、左からn1+1番目のピクセルの画像データを取り込む。その後、ソースドライバ5a1,5b1は、CLKの立ち下がりエッジを検出する毎に、n1+2番目、n1+3番目、・・・、n1+(M/3)番目の順に、1ピクセル分の画像データを取り込む。
また、各液晶表示パネルにおいて、視認者側から見て1番左のソースドライバ以外の各ソースドライバ5a2,5a3,5b2,5b3の動作は、上記の第2の実施形態の動作と同様である。本例では、ソースドライバ5a3には、1行分の画像データとして、(M/3)+n2ピクセル分のデータが与えられるが、ソースドライバ5a3は、(M/3)+1番目以降のnピクセル分の画像データについては取り込まない。
その他の動作は、上記の第2の実施形態の動作と同様である。図11に示す画像データの分割は、α1=α2であり、その結果、n1=n2となる場合に関して表している。
次に、第2の実施形態の変形例について説明する。本変形例では、まず、各液晶表示パネルにおいて、有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離、および、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離が等しい場合(図10参照)について説明する。その後、各液晶表示パネルにおいて、有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離、および、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離が異なる場合(図7参照)について説明する。
図14は、本変形例における画像データの分割の例を示す説明図である。本変形例においても、ピクセル列の数が(M+2n)×2−nである画像データ51(図14(a)参照)がタイミングコントローラ1に入力されるものとする。タイミングコントローラ1は、画像データ51を、まず、視認者側から見て左からM+n個のピクセル列で分割し、以降、M+2n個のピクセル列毎に分割する。この結果、画像データは、図14(b)に示す分割画像データ62,63に分割される。この分割の動作は、第1の実施形態の変形例における動作と同様であり、図14(b)に示す分割画像データ62,63は、図8に示す分割画像データ52,53と同様である。分割画像データ62は、液晶表示パネル3aにおける画像表示のための画像データであり、分割画像データ63は、液晶表示パネル3bにおける画像表示のための画像データである。
さらに、タイミングコントローラ1は、分割画像データ62,63を、それぞれ3つのソースドライバに入力するために、3つに分割する。このとき、元の画像データ51における1番左側に相当する分割画像データ62以外の分割画像データ(本例では、分割画像データ63)に関しては、上記の第2の実施形態で説明した動作と同様の動作で分割する。この結果、分割画像データ63からは、ピクセル列の数がn+(M/3)である分割画像データ63aと、ピクセル列の数がM/3である分割画像データ63bと、ピクセル列の数がn+(M/3)である分割画像データ63cとが得られる(図14(c)参照)。
元の画像データ51における1番左側に相当する分割画像データ62(1番左側の液晶表示パネル3aにおける画像表示のための画像データ)に関しては、1番左側のピクセル列からM/3個のピクセル列毎に分割する。ただし、右側に(M/3)+n列の画像データが残った場合には、その時点で分割を終了する。この結果、分割画像データ62からは、ピクセル列の数がM/3である分割画像データ62a,62bと、ピクセル列の数が(M/3)+nである分割画像データ62cとが得られる(図14(c)参照)。
タイミングコントローラ1は、図14(c)に例示する分割画像データ62a,62b,62cをそれぞれ、1行分ずつソースドライバ5a1,5a2,5a3に入力する。また、タイミングコントローラ1は、図14(c)に例示する分割画像データ63a,63b,63cをそれぞれ、1行分ずつソースドライバ5b1,5b2,5b3に入力する。タイミングコントローラ1は、第1の実施形態の変形例と同様に、1行分の画像データを入力する。そして、視認者側から見て左から2番目以降の各液晶表示パネルにおける1番左側のソースドライバ(本例では、ソースドライバ5b1)以外のソースドライバ(本例では、ソースドライバ5a1,5a2,5a3,5b2,5b3)に対しては、視認者側から見て左から1番目のピクセルから画像データの取り込みを開始するように、Invalidデータの入力期間中にSTHをハイレベルにしてローレベルに戻す。
図15は、第2の実施形態の変形例において各ソースドライバが画像データを取り込む状況を示す説明図である。ソースドライバ5a1,5a2,5a3,5b2,5b3は、上記のようにSTHが入力され、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジを検出すると、その立ち下がりエッジの2つ後の立ち下がりエッジにおいて、視認者側から見て左から1番目のピクセルの画像データを取り込む。その後、ソースドライバ5a1,5a2,5a3,5b2,5b3は、CLKの立ち下がりエッジを検出する毎に、2番目、3番目、・・・、M/3番目の順に、1ピクセル分の画像データを取り込む。なお、ソースドライバ5a3は、M+1番目以降のピクセルの画像データの取り込みを行わない。
タイミングコントローラ1は、視認者側から見て左から2番目以降の各液晶表示パネルにおける1番左側のソースドライバ(本例では、ソースドライバ5b1)に対しては、視認者側から見て左からn+1番目のピクセルから画像データの取り込みを開始するように、STHをハイレベルにしてローレベルに戻すタイミングを他のソースドライバa1,5a2,5a3,5b2,5b3よりも遅らせる。この結果、ソースドライバ5b1は、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジを検出すると、その立ち下がりエッジの2つ後の立ち下がりエッジにおいて、視認者側から見て左からn+1番目のピクセルの画像データを取り込む。その後、ソースドライバ5b1は、CLKの立ち下がりエッジを検出する毎に、n+2番目、n+3番目、・・・、n+(M/3)番目の順に、1ピクセル分の画像データを取り込む。
タイミングことローラ1が各種制御信号を各ソースドライバおよび各ゲートドライバに入力する動作や、各ゲートドライバの動作は、上記の第2の実施形態と同様である。
第2の実施形態の変形例では、第1の実施形態の変形例と同様に画像が表示される。また、上記の第2の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、第1の実施形態の変形例を、各液晶表示パネルにおける有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離と、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離とが異なる場合に一般化して説明する。図7に示す場合と同様に、各液晶表示パネルにおいて、有効表示領域の左端から液晶表示パネル自体の左端までの距離をα1[mm]とする。また、各液晶表示パネルにおいて、有効表示領域の右端から液晶表示パネル自体の右端までの距離をα2[mm]とする。さらに、α1/βの小数点以下を切り上げた値、または、α1/βの小数点以下を切り下げた値をn1とする。α2/βの小数点以下を切り上げた値、または、α2/βの小数点以下を切り下げた値をn2とする。α1/βおよびα2/βがそれぞれ整数であり、α1/β=n1であり、α2/β=n2であることが好ましい。
この場合における画像データの分割の例を図16に示す。ピクセル列の数が(M+n1+n2)×2−nである画像データ51(図16(a)参照)がタイミングコントローラ1に入力されるものとする。タイミングコントローラ1は、元の画像データを、まず、視認者側から見て左からM+n2個のピクセル列で分割し、以降、M+n1+n2個のピクセル列毎に分割する。この結果、画像データは、図16(b)に示す分割画像データ72,73に分割される。
さらに、タイミングコントローラ1は、分割画像データ72,73を、それぞれ3つのソースドライバに入力するために、3つに分割する。
元の画像データ51における1番左側に相当する分割画像データ72に関しては、タイミングコントローラ1は、1番左側のピクセル列からM/3個のピクセル列毎に分割する。ただし、右側に(M/3)+n2列の画像データが残った場合には、その時点で分割を終了する。この結果、分割画像データ72からは、ピクセル列の数がM/3である分割画像データ72a,72bと、ピクセル列の数が(M/3)+n2である分割画像データ72cとが得られる(図16(c)参照)。
また、元の画像データ51における1番左側に相当する分割画像データ72以外の分割画像データ(本例では、分割画像データ73)に関しては、タイミングコントローラ1は、分割画像データにおける1番左のピクセル列からn1+(M/3)番目までのピクセル列までを分割する。さらに、タイミングコントローラ1は、分割画像データを、M/3ピクセル列毎に分割する。ただし、右側に(M/3)+n2列の画像データが残った場合には、その時点で分割を終了する。この結果、分割画像データ73からは、ピクセル列の数がn1+(M/3)である分割画像データ73aと、ピクセル列の数がM/3である分割画像データ73bと、ピクセル列の数が(M/3)+n2である分割画像データ73cとが得られる。
タイミングコントローラ1は、図16(c)に例示する分割画像データ72a,72b,72cをそれぞれ、1行分ずつソースドライバ5a1,5a2,5a3に入力する。また、タイミングコントローラ1は、図16(c)に例示する分割画像データ73a,73b,73cをそれぞれ、1行分ずつソースドライバ5b1,5b2,5b3に入力する。タイミングコントローラ1は、第1の実施形態の変形例と同様に、1行分の画像データを入力する。
視認者側から見て左から2番目以降の各液晶表示パネルにおける1番左側のソースドライバ(本例では、ソースドライバ5b1)以外のソースドライバ(本例では、ソースドライバ5a1,5a2,5a3,5b2,5b3)に対するタイミングコントローラ1の制御は、第2の実施形態の前述の変形例と同様である。従って、ソースドライバ5a1,5a2,5a3,5b2,5b3の動作は、第2の実施形態の前述の変形例と同様である。
タイミングコントローラ1は、視認者側から見て左から2番目以降の各液晶表示パネルにおける1番左側のソースドライバ(本例では、ソースドライバ5b1)に対しては、視認者側から見て左からn1+1番目のピクセルから画像データの取り込みを開始するように、STHをハイレベルにしてローレベルに戻すタイミングを他のソースドライバa1,5a2,5a3,5b2,5b3よりも遅らせる。この結果、ソースドライバ5b1は、STHがハイレベルである期間中にCLKの立ち下がりエッジを検出すると、その立ち下がりエッジの2つ後の立ち下がりエッジにおいて、視認者側から見て左からn1+1番目のピクセルの画像データを取り込む。その後、ソースドライバ5b1は、CLKの立ち下がりエッジを検出する毎に、n1+2番目、n1+3番目、・・・、n1+(M/3)番目の順に、1ピクセル分の画像データを取り込む。
その他の動作は、第2の実施形態の前述の変形例と同様である。図14に示す画像データの分割は、α1=α2であり、その結果、n1=n2となる場合に関して表している。
なお、第1の実施形態、第2の実施形態、およびそれらの変形例では、液晶表示パネルを2つ並べた場合を例示したが、液晶表示パネルを3つ以上並べる場合にも、タイミングコントローラ1が各液晶表示パネルのソースドライバおよびゲートドライバに対して同様の制御を行えばよい。