JP5838350B2 - 無線機及び無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、無線機及び、複数の無線機からなる無線通信システムに関する。
従来の無線機及び無線通信システムとして、文献1(特開2009−265940号公報)に記載されている火災警報器及び火災警報システムがある。この従来システムは、それぞれが無線機である複数台の火災警報器からなり、何れかの火災警報器で火災が感知されると、無線通信によって火元の火災警報器から他の火災警報器へ火災発生が通知される。そして、火元の火災警報器並びに他の火災警報器を含む全ての火災警報器が連動して火災警報を発報することにより、迅速且つ確実に火災発生を報知することができる。
また、別の従来例として、次のような無線通信システムも提案されている。例えば、集合住宅の各住戸に設置された火災警報システムと、集合住宅の管理室などに設置されて各火災警報システムと有線で接続される監視装置(火災受信機)とからなるシステムがある。かかる従来システムでは、何れかの住戸で火災が発生した場合、当該住戸の火災警報システムから監視装置に火災発生が通知される。そして、監視装置から火元以外の住戸の火災警報システムに火災発生が通知されると、火元の住戸の火災警報システムと火元以外の各住戸の火災警報システムとが連動して火災警報を発報することにより、集合住宅の全ての住戸に迅速且つ確実に火災発生を報知することができる。
ここで、各住戸に設置される火災警報システムは、監視装置と有線で接続される親機と、親機との間で無線通信を行う複数の子機とで構成されている。なお、各火災警報システムの子機は、原則として自己が属するシステムの親機とのみ通信し、他のシステム(他の住戸に設置される火災警報システム)の親機とは通信しないことになっている。
しかしながら、集合住宅の何れかの住戸に設置されている親機から送信された無線信号(電波)が隣接する他の住戸にまで届き、当該他の住戸に設置されている親機から送信された無線信号と衝突してしまう虞がある。そこで、従来は隣接する住戸に設置されている火災警報システムの周波数チャネルを異ならせ、火災警報システム同士の無線信号の干渉を抑制している。
ところが、上述した火災警報システムなどの無線通信システムに利用可能な無線信号の周波数帯が法律(電波法)で規定されており、個々の火災警報システムで利用可能な周波数チャネルの数は僅かであり、チャネル間隔も数十キロヘルツ程度でしかない。そのため、子機で受信される正規のチャネルの電力と、正規のチャネルと異なる別のチャネルの隣接チャネル漏洩電力との差が小さくなる場合があり、このような場合には火災警報システム同士の無線信号の干渉を抑制することができない。そして、無線信号の干渉により、無線機(例えば、子機)が受信すべき情報(例えば、火災発生の通知)を受信することができなくなるという問題がある。
このような問題は、電波法の規定を遵守して周波数チャネルを利用しているものの、隣接チャネル漏洩電力という無視できない問題であり、火災警報システムなどの無線通信システムに限らず、無線式の防犯連絡システムや、無線式の遠隔リモコンシステムなど、設備制御向けの無線通信システムには、必ずつきまとう問題である。なお、他国では、わが国の電波法に相当する各国法律のもとで、利用可能な周波数チャネルが規定されているものの、やはり上述の問題点を抱えたままであるといえる。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、無線信号の干渉が生じている場合においても、当該無線信号で伝送される情報の受け取りを可能とすることを目的とする。
本発明に係る第1の形態の無線機は、変更手段と、受信手段と、検出手段と、情報取得手段と、を備える。前記変更手段は、予め用意された複数の周波数チャネルから1つを選択するように構成される。前記受信手段は、前記変更手段で選択された前記周波数チャネルを通じて電波を受信するように構成される。前記受信手段は、前記電波を受信すると受信された前記電波を復調してビット列を取得するように構成される。前記検出手段は、前記受信手段で取得された前記ビット列が所定のビットパターンを含んでいるか否かを確認するように構成される。前記検出手段は、前記ビット列が前記所定のビットパターンを含んでいれば前記受信された電波が所定の情報を含む目的の無線信号であると判定し、前記ビット列が前記所定のビットパターンを含んでいなければ前記受信された電波が前記目的の無線信号ではないと判定するように構成される。前記情報取得手段は、前記受信された電波が前記目的の無線信号であると前記検出手段が判定すると前記ビット列を復号化して前記所定の情報を取得するように構成される。前記変更手段は、前記受信された電波が前記目的の無線信号ではないと前記検出手段が判定すると、選択した周波数チャネルとは異なる周波数チャネルを前記複数の周波数チャネルから選択するように構成される。前記受信手段は、前記変更手段で選択された前記周波数チャネルにおける電波を検知すると、前記電波の信号レベルを測定するように構成される。前記受信手段は、前記信号レベルがキャリア検知のしきい値以上であれば、前記無線信号の受信を開始するように構成される。前記しきい値は、前記複数の周波数チャネルのそれぞれに対応付けられている。前記複数の周波数チャネルは、予め関連付けられた無線機に対応する所定の周波数チャネルを含む。前記所定の周波数チャネルに対応するしきい値が最も小さい。
本発明に係る第の形態の無線機は、第の形態の無線機において、前記所定の周波数チャネルを通じて無線信号を送信する送信手段を備える。
本発明に係る第1の形態の無線通信システムは、第1の形態の無線通信システムにおいて、複数のサブシステムを備える。前記複数のサブシステムのそれぞれは、1つの親機と、前記親機と無線通信を行う子機とを含む。前記複数のサブシステムのそれぞれには、異なる周波数チャネルが割り当てられる。前記親機は、自身が属するサブシステムに割り当てられた前記周波数チャネルを通じて前記子機と無線通信を行うように構成される。前記親機は、前記複数のサブシステムに共通する第1期間内に第1無線信号を送信し、前記第1期間後の前記複数のサブシステムに共通する第2期間に第2無線信号を待ち受けるように構成される。前記第1無線信号は、前記所定のビットパターンを含む。前記子機は、第1又は第2のうちいずれかの前記無線機である。前記子機は、前記第1無線信号を受信すると、前記第2期間に前記第2無線信号を送信するように構成される。前記親機は、前記第2期間において、複数のタイムスロットを用意するように構成される。前記親機は、自身が属するサブシステムに含まれる前記子機に前記タイムスロットを割り当てるように構成される。前記子機は、割り当てられたタイムスロットを用いて前記第2無線信号を前記親機に送信するように構成される。前記親機は、自身が属するサブシステムに含まれる前記子機に関して、無応答子機が存在するか否かを判定するように構成される。前記無応答子機は、前記親機が前記第2無線信号を受信できなかった前記子機である。前記親機は、前記無応答子機が存在すると判定した場合に、前記無応答子機の前記タイムスロットを別のタイムスロットに変更するように構成される。
実施形態1の無線機(子機)の動作を説明するためのフローチャートである。 上記無線機を備える火災警報システム(無線通信システム)の構成図である。 上記火災警報システムにおける親機と子機のブロック図である。 上記火災警報システムにおける無線信号のフレームフォーマットの説明図である。 上記火災警報システムにおける動作説明用のタイムチャートである。 上記火災警報システムにおける無線信号の干渉の説明図である。 上記火災警報システムにおけるスロット番号の変更方法の説明図である。 上記火災警報システムにおけるスロット番号の変更方法の説明図である。 上記火災警報システムにおけるスロット番号の変更方法の説明図である。 上記火災警報システムにおけるスロット番号の変更方法の説明図である。 上記火災警報システムにおけるスロット番号の変更方法の説明図である。 上記火災警報システムにおける無線信号の受信レベルを計測する際の動作を説明するためのタイムチャートである。
以下、従来技術で説明した無線機(火災警報器)並びに無線通信システム(火災警報システム)に本発明の技術思想を適用した実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、本発明の技術思想が適用可能な無線機及び無線通信システムは火災警報器及び火災警報システムに限定されるものでなはく、例えば、不審者の侵入などを検知する防犯センサなどを搭載した無線機、並びに当該無線機を有するセキュリティシステムなどにも適用可能である。
本実施形態の火災警報システム(無線通信システム)は、図2に示すように複数(図示例では3つ)のサブシステムSS1〜SS3と、各サブシステムSSi(i=1,2,3)の親機M1〜M3と通信線Lsを介して接続された監視装置Xとで構成されている。サブシステムSSiは、1台の親機Miと、親機Miとの間で無線通信を行う1乃至複数(図示例では3台)の無線機(子機)Sij(i=1,2,3、j=1,2,3)とを有し、例えば、集合住宅の各住戸や商業施設の各店舗などに設置される。
このように本実施形態の無線通信システムは、複数(図示例では3台)の親機Miと、複数(図示例では9台)の子機Sijと、を備える。
複数の親機Miのそれぞれは、当該親機Miと無線通信を行う子機SijとともにサブシステムSSiを形成する。複数の親機Miは、第1期間(下り区間)DT内に第1無線信号を送信し、第1期間(下り区間)DT後の第2期間(上り区間)UTに第2無線信号を待ち受けるように構成される。本実施形態では、複数のサブシステムSSiのそれぞれに周波数チャネルが割り当てられている。したがって、親機Miは、自身が属するサブシステムSSiに割り当てられた周波数チャネルを用いて無線信号(第1無線信号)を送信するように構成される。つまり、複数の親機Miは、異なる周波数チャネルを通じて第1無線信号を送信するように構成される。
複数の子機Siは、第1無線信号を受信すると第2期間(上り区間)UTに第2無線信号を送信するように構成される。各子機Siは、第1無線信号を受信するための周波数チャネルを予め用意された複数の周波数チャネルから選択するように構成される。子機Siは初期状態では、自身が属するサブシステムSSiに割り当てられた周波数チャネルを選択する。すなわち、初期状態では、各子機Siは、自身が属するサブシステムSSiに属する親機Miから第1無線信号を受信するように構成される。
また監視装置Xは、通信線Lsを介して各親機Miとの間で通信(有線通信)を行うものであって、例えば、集合住宅や商業施設の管理室などに設置される。ただし、本実施形態では集合住宅に設置される場合を例示する。
子機Sijは、子機制御部20、アンテナ21、無線通信部22、センサ部23、電池電源部24などを備える。無線通信部22は、例えば、電波法施行規則第6条第4項第3号に規定される「小電力セキュリティシステムの無線局」に準拠して電波を媒体とする無線信号を送受信する。無線通信部22は、予め用意された複数の異なる周波数チャネルから選択された周波数チャネルを通じて、無線信号の送受信を行うように構成される。センサ部23は、火災に伴う煙や熱を検知する火災センサである。なお、セキュリティシステムの場合には、センサ部23を防犯センサ、例えば、人体から放射される赤外線を焦電素子により検知する人感センサや、窓ガラスに加わる振動を検知する破壊センサなどとすればよい。子機制御部20はマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す。)を主構成要素とし、センサ部23で火災が検知されたとき又は親機Miから火災発生の通知を受けたときにスピーカ(図示せず)から警報音(ブザー音や火災の発生を知らせる音声メッセージなど)を鳴動させる処理や、無線通信部22を制御して火災発生を無線通信で親機Miに通知する処理などを行う。電池電源部24は、一次電池あるいは二次電池を電源として子機制御部20、無線通信部22、センサ部23の動作電源を作成して供給している。これらの子機Sijは、電池の消耗を極力防ぐため、後述するように受信動作を常時ではなく間欠的に行う。
本実施形態では、子機制御部20は、変更手段と、検出手段と、情報取得手段として機能するように構成される。また、無線通信部22は、受信手段と、送信手段として機能するように構成される。
変更手段は、予め用意された複数の周波数チャネルから1つを選択するように構成される。複数の周波数チャネルは、複数のサブシステムSSiのそれぞれに割り当てられる異なる周波数チャネルを含む。初期状態において、変更手段は、子機Sijが属するサブシステムSSiに割り当てられた周波数チャネルを選択する。本実施形態では、「小電力セキュリティシステムの無線局の無線設備 標準規格 RCR STD−30」で定められた周波数チャネルが用いられる。この規格では、例えば、24の周波数チャネルが定義されている。周波数チャネルが占有する帯域は、426.2625MHz〜426.8375MHzであり、周波数チャネル間の間隔は25kHzである。例えば、初期状態では、サブシステムSS1に426.2625MHzの周波数チャネルが、サブシステムSS2に426.2875MHzの周波数チャネルが、サブシステムSS3に426.3125MHzの周波数チャネルが、それぞれ割り当てられる。なお、複数の周波数チャネルは上記の例に限定されない。
受信手段は、変更手段で選択された周波数チャネルを通じて電波を受信するように構成される。受信手段は、変更手段で選択された周波数チャネルにおける電波を検知すると、電波の信号レベルを測定するように構成される。受信手段は、信号レベルがキャリア検知のしきい値以上であれば、電波の受信を開始するように構成される。しきい値は、複数の周波数チャネルのそれぞれに対応付けられている。複数の周波数チャネルは、予め関連付けられた無線機に対応する所定の周波数チャネルを含んでいる。所定の周波チャネルは、子機Sijが属するサブシステムSSiに割り当てられた周波数チャネルである。所定の周波数チャネルに対応するしきい値が最も小さい。受信手段は、電波を受信すると、受信された電波を復調してビット列を取得するように構成される。
検出手段は、受信手段で取得されたビット列が所定のビットパターンを含んでいるか否かを確認するように構成される。所定のビットパターンは、例えば、後述する同期ビットパターンである。検出手段は、ビット列が所定のビットパターンを含んでいれば受信された電波が所定の情報を含む目的の無線信号であると判定し、ビット列が所定のビットパターンを含んでいなければ受信された電波が目的の無線信号ではないと判定するように構成される。所定の情報は、例えば、後述するメッセージ205である。本実施形態において、目的の無線信号は、第1無線信号である。
情報取得手段は、受信された電波が目的の無線信号であると検出手段が判定すると、ビット列を復号化して所定の情報(メッセージ205)を取得するように構成される。
前記変更手段は、受信された電波が目的の無線信号ではないと検出手段が判定すると、選択した周波数チャネルとは異なる周波数チャネルを複数の周波数チャネルから選択するように構成される。
特に、本実施形態では、変更手段は、受信された電波が目的の無線信号ではないと検出手段が判定すると、選択した周波数チャネルを除く複数の周波数チャネルを順番に選択して、選択した周波数チャネルを除く複数の周波数チャネルそれぞれの前記信号レベルを受信手段から取得するように構成される。変更手段は、受信手段から取得した信号レベルを参照して、信号レベルが最も高い電波に対応する周波数チャネルを選択するように構成される。
送信手段は、所定の周波数チャネルを通じて無線信号(第2無線信号)を送信するように構成される。
親機Miは、親機制御部10、アンテナ11、無線通信部12、センサ部13、有線通信部14、電源部15などを備える。無線通信部12は、例えば、子機Sijの無線通信部22と同様に、電波法施行規則第6条第4項第3号に規定される「小電力セキュリティシステムの無線局」に準拠して電波を媒体とする無線信号を送受信する。無線通信部12は、予め用意された複数の異なる周波数チャネルから選択された周波数チャネルを通じて、無線信号の送受信を行うように構成される。有線通信部14は、通信線Lsを介して監視装置X並びに他の親機Mj(j≠i)との間で有線通信を行う。センサ部13は、火災に伴う煙や熱を検知する火災センサである。なお、セキュリティシステムの場合には、センサ部13を防犯センサ、例えば、人体から放射される赤外線を焦電素子により検知する人感センサや、窓ガラスに加わる振動を検知する破壊センサなどとすればよい。
親機制御部10は、子機制御部20と同様にマイコンを主構成要素とし、センサ部13で火災を検知するか、あるいは何れかの子機Sijから無線信号で火災発生が通知されたときにスピーカ(図示せず)から警報音(ブザー音や火災の発生を知らせる音声メッセージなど)を鳴動させる処理などを行う。さらに親機制御部10は、有線通信部14を介して監視装置Xから受け取る指示に基づく処理(後述する点検開始など)や監視装置Xへの報知などの処理も行う。電源部15は外部の電源(例えば、商用交流電源100)から給電される交流電力を直流電力に変換して親機制御部10、無線通信部12、センサ部13、有線通信部14に供給している。なお、親機Miは外部電源で動作するため、子機Sijとは異なり、送信時以外では無線通信部12が常時受信待ちの状態にある。
親機Mi及び子機Sijには固有の識別符号が割り当てられて各々の制御部10,20が有するメモリに格納されており、当該識別符号によって無線通信及び有線通信の送信先並びに送信元が特定できる。識別符号としては、例えば、サブシステムSSiを識別するためのシステム番号(親機Miの識別符号)iと、サブシステムSSi内の子機Sijを識別するための子機番号jとを組み合わせたものが用いられる。そして、それぞれの親機Miに各子機Sijが登録される際に親機Miから各子機Sijにシステム番号iと子機番号j、すなわち識別符号が割り当てられる。
図4は本実施形態におけるサブシステムSSiで送受信される無線信号(第1無線信号または第2無線信号)のフレームフォーマット200を示している。すなわち、1フレームは同期ビット(プリアンブル)201、フレーム同期パターン(ユニーク・ワード)202、送信先アドレス203、送信元アドレス204、メッセージ(データ)205、チェック・コード(CRC符号等)206で構成されている。そして、送信先アドレス203として識別符号が設定されていれば、当該識別符号が割り当てられている無線機(親機Mi又は子機Sij)のみが無線信号を受信してメッセージを取得することになる。しかしながら、送信先アドレス203として何れの端末にも割り当てられていない特殊なビット列(例えば、すべてのビットを1としたビット列)が設定された場合、その無線信号が同報(マルチキャスト)されて全ての端末でメッセージが取得される。すなわち、この特殊なビット列は同報用アドレスである。例えば、後述する定期監視メッセージまたは点検開始メッセージを含む無線信号は、親機Miから全ての子機Sijに同報される。なお、サブシステムSSiの親機Miと監視装置X及びサブシステムSSiの親機Mi同士の間で行われる有線通信の信号も、図4に示したフレームフォーマット200と共通である。
ところで、各子機Sijにおいては、上述したように電池電源部24の電池寿命をできるだけ長くするために間欠受信を行っている。すなわち、子機制御部20は、マイコンに内蔵するタイマで所定の間欠受信周期(休止期間)を繰り返しカウントするとともに間欠受信周期のカウントが完了する毎に無線通信部22を起動して希望波(親機Miが送信した無線信号)が受信できるか否かをチェックする。そして、当該無線信号が捉えられなければ、子機制御部20は直ちに無線通信部22を停止して待機状態に移行させることで平均消費電力を大幅に低減している。なお、無線信号の受信チェック(いわゆるキャリア検知)は、無線通信部22から出力される、受信信号強度の大小に比例した直流電圧信号である受信信号強度表示信号(Receiving Signal Strength Indication:RSSI信号)に基づいて子機制御部20が行っている。例えば、子機制御部20は、休止期間が経過する毎に無線通信部22を起動する。無線通信部22は、起動されると、受信信号強度表示信号を子機制御部20に出力する。子機制御部20は、受信信号強度表示信号の示す受信信号強度に基づいて、電波の有無を判定する。例えば、子機制御部20は、受信信号強度が所定のしきい値(キャリア検知のしきい値)以上であれば、電波が存在していると判定する。子機制御部20は、電波が存在していると判定すると、無線通信部22を制御して電波の受信を開始する。これによって、子機Sijは、電波を受信する。一方、子機制御部20は、無線通信部22を起動してから所定の待機期間が経過するまでに受信信号強度が所定のしきい値(キャリア検知のしきい値)以上にならなければ、電波が存在していないと判定し、無線通信部22の動作を停止させる。そして、子機制御部20は、再び休止期間のカウントを開始する。
一方、親機Miの親機制御部10は、定期的(例えば、数時間乃至十数時間毎)に定期監視メッセージを含む無線信号(第1無線信号;監視信号)を無線通信部12から同報送信(マルチキャスト)させる。すなわち、親機Miは、所定の待機期間が経過する毎に、第1無線信号を送信するように構成される。本実施形態では、親機Miは、親機送信期間Tの間、第1無線信号を繰り返し送信する。本実施形態では、親機送信期間Tは、下り区間DTに等しい。ただし、親機送信期間Tは下り区間DTより短くても良い。第1無線信号において、送信先アドレス203は同報用アドレスであり、送信元アドレス204は親機Miの識別符号である。したがって、子機Sijは、異なるサブシステムSSiに属する親機Miからも第1無線信号を受信することができる。すなわち、第1無線信号は、親機Miとは異なるサブシステムSSiに属する子機Sijにおいても受信され得る。
各子機Sijにおいては、子機制御部20がセンサ部23の故障の有無や電池電源部24の電池切れの有無などを一定周期で(例えば、1時間毎に)監視するとともに、その監視結果を図示しないメモリに記憶している。そして、子機制御部20は、親機Miから前記定期監視メッセージ(第1無線信号)を受け取ったときに、メモリに記憶している監視結果を通知するための通知メッセージを含む無線信号(第2無線信号;通知信号)を親機Miに返信する。第2無線信号において、送信先アドレス203は子機Sijと同じサブシステムSSiに属する親機Miの識別符号であり、送信元アドレス203は子機Sijの識別符号である。例えば、子機S11からの第2無線信号においては、送信先アドレス203は親機M1の識別符号であり、送信元アドレス204は子機S11の識別符号である。第2無線信号の送信先アドレス203は同報用アドレスではないから、親機Miは、異なるサブシステムSSiに属する子機Sijから第2無線信号を受信することはない。
親機Miの親機制御部10は、定期監視メッセージを含む無線信号(第1無線信号)を送信してから所定時間が経過するまで無線通信部12を受信状態として各子機Sijから返信される無線信号(第2無線信号)を受信待ちする。そして、所定時間内に通知メッセージを含む無線信号(第2無線信号)を受信できない子機Sijや通知メッセージで異常有りの監視結果を通知してきた子機Sijがある場合、親機制御部10は、ブザー音を鳴動させるなどして異常の発生を報知するとともに有線通信部14から信号を送信させて監視装置Xに通知する。なお、親機Miにおいて所定時間内に通知メッセージを含む無線信号(第2無線信号)を受信できない原因としては、子機Sijの故障や電池切れの他に、当該子機Sijと親機Miとの間の通信環境の低下(例えば、障害物の存在やノイズの発生など)が考えられる。
次に、本実施形態の火災警報システムの基本動作(火災発生時の動作)について説明する。例えば、サブシステムSS3が設置されている住戸で火災が発生し、サブシステムSS3の子機S33が火災を検知したと仮定する。火災を検知した子機S33(以下、火元の子機S33と呼ぶ。)では、子機制御部20がスピーカから警報音を鳴動させるとともに火災発生を通知するためのメッセージ(発報メッセージ)を含む無線信号を無線通信部22から送信させる。火元の子機S33から送信された無線信号が親機M3で受信されると、当該親機M3の親機制御部10がスピーカから警報音を鳴動させるとともに発報メッセージを含む無線信号を無線通信部12から送信させ、さらに発報メッセージを含む信号を有線通信部14より送信させる。火元以外の子機S31、S32では、火元の子機S33又は親機M3から送信される無線信号(発報メッセージを含む無線信号)を受信すると、子機制御部20がスピーカから警報音を鳴動させる。その結果、火災が発生した住戸(火元の住戸)において、サブシステムSS3に属する全ての火災警報器(親機M3及び子機S31〜S33)が連動して警報音を鳴動させることができる。
一方、火元の住戸の親機M3から送信される信号を受信した監視装置Xは、火元以外の住戸に設置されたサブシステムSS1,SS2の親機M1,M2に対して発報メッセージを含む信号を信号線Lsを介して送信する。なお、監視装置Xから消防署(セキュリティシステムの場合はセキュリティサービスを提供する企業の管理センター)などへ、インターネットや公衆電話回線網若しくは携帯電話網などのネットワークを介して火災発生を報知しても構わない。そして、監視装置Xから送信される信号を有線通信部14で受信した親機M1,M2では、親機制御部10がスピーカから警報音を鳴動させるとともに発報メッセージを含む無線信号を無線通信部12から送信させる。すると、それぞれのサブシステムSS1,SS2に属する全ての子機S11〜S13、S21〜S23において、親機M1,M2から送信される無線信号を受信し、子機制御部20がスピーカから警報音を鳴動させる。その結果、火元の以外の住戸を含む全ての住戸においても、全火災警報器(親機M1,M2及び子機S11〜S13,S21〜S23)が連動して警報音を鳴動させることができる。
ところで、住宅用火災警報器に関して、法的には定期的な点検が義務づけられていないが、安全上の観点から1ヶ月に一度程度の点検実施が推奨されている。そこで、本実施形態においても、監視装置Xからの指示に応じて各サブシステムSSiが自動的に点検(動作テスト)を行うことができるようになっている。
例えば、管理人が所定の操作を行うことで監視装置Xから点検開始を通知するメッセージ(点検開始メッセージ)を含む信号(点検信号)が信号線Lsを介して各親機Miに同報送信される。すなわち、監視装置Xは、ユーザの操作に応じて、点検信号を複数の親機Miに送信するように構成される。
各サブシステムSSiの親機Miでは、有線通信部14で前記信号(点検信号)を受信して点検開始メッセージを受け取ると、親機制御部10が点検(動作テスト)を開始する。ただし、この点検(動作テスト)は、各サブシステムSSi毎に実施される定期監視と基本的に同じ処理が実行される。つまり、親機Miの親機制御部10が点検開始メッセージを含む無線信号(第1無線信号)を無線通信部12から同報送信させる。
各子機Sijの子機制御部20は、定期監視メッセージを受け取ったときと同様にメモリに記憶している監視結果を通知するための通知メッセージを含む無線信号(第2無線信号)を親機Miに返信する。
親機Miの親機制御部10は、点検開始メッセージ(または定期監視メッセージ)を含む無線信号を送信してから所定時間が経過するまで無線通信部12を受信状態として各子機Sijから返信される無線信号を受信待ちする。そして、所定時間内に通知メッセージを含む無線信号を受信できない子機Sijや通知メッセージで異常有りの監視結果を通知してきた子機Sijがある場合、親機制御部10は、ブザー音を鳴動させるなどして異常の発生を報知するとともに有線通信部14から信号を送信させて監視装置Xに通知する。
ここで、各親機Miから点検開始メッセージ(または定期監視メッセージ)を含む無線信号(第1無線信号)が一斉(同時)に送信された場合、隣接した住戸のサブシステムSSi同士の間で無線信号が干渉し、当該サブシステムSSiの子機Sijが無線信号を正常に受信できない可能性がある。また、各サブシステムSSiの子機Sijが送信期間(上り区間)UT内に親機Miへ無線信号(第2無線信号)を送信する際にも、隣接した住戸のサブシステムSSi同士の間で無線信号(第2無線信号)が干渉する虞がある。そのために本実施形態では、各親機Mi及び各子機Sijが、サブシステムSSi毎に割り当てられ且つ互いに異なる周波数チャネルで無線信号を送信することにより、無線信号の干渉を抑制している。
さらに本実施形態では、図5に示すように各サブシステムSSiの子機Sijが時分割多重方式で無線信号(通知メッセージを含む無線信号)を親機Miへ送信(返信)することにより、子機Sijから送信される無線信号(第2無線信号)同士の衝突をできるだけ回避している。すなわち、送信期間(上り区間)UTが複数(子機Sijの台数よりも少なくない個数)のタイムスロット(以下、スロットと略す。)に分割され、それぞれのサブシステムSSiの親機Miにより、各サブシステムSSi毎に各子機Sijにそれぞれ重複しないように1つずつスロットが割り当てられている。換言すれば、親機Miは、第2期間(上り区間)UTにおいて、複数のタイムスロットを用意するように構成される。親機Miは、自身が属するサブシステムSSiに含まれる複数の子機Sijのそれぞれにタイムスロットを割り当てるように構成される。特に本実施形態では、複数のサブシステムSSiは、互いに同期した同じ数のタイムスロットを有している。また、同期しているタイムスロットには共通のスロット番号が割り当てられている。
例えば、複数のスロットに先頭から順番に1,2,…とスロット番号が付けられているとしたとき、各子機Sijには識別符号の子機番号jと同じスロット番号が割り当てられている。したがって、子機Sijの送信期間が開始されると、子機番号が1番の子機Si1から順番に、子機制御部20が、割り当てられたスロット番号のスロットで無線信号を親機Miへ送信させるので、同じサブシステムSSiに属する子機Sij同士の間で無線信号(第2無線信号)が衝突するのを防ぐことができる(図5参照)。ただし、子機Sijから親機Miへの返信方法は時分割多重方式に限定されるものではなく、例えば、キャリア検知多重アクセス方式などの他の方式であっても構わない。
ところで、上述したように各サブシステムSSiの子機Sijが間欠受信を行っている場合、例え周波数チャネルが異なっているとしても、別のサブシステムSSjの親機Mjから送信される無線信号(第1無線信号)によって、サブシステムSSiの子機Sijが無線通信部22を起動して受信状態になってしまうことがある。すなわち、子機Sijが異なるサブシステムSSiの親機Miから送信された第1無線信号を受信することがある。例えば、サブシステムSS1の子機S11と親機M1の距離に対して、当該子機S11と他のサブシステムSS2の親機M2との距離が相当に短い場合を想定する。
図6は子機S11の無線通信部22で受信される無線信号(第1無線信号)の電界強度を示し、実線αが同じサブシステムSS1の親機M1から送信された無線信号(第1無線信号)の電界強度、破線βが他のサブシステムSS2の親機M2から送信された無線信号(第1無線信号)の電界強度を示している。
これら2種類の無線信号の周波数チャネルのチャネル間隔が比較的に狭いため、サブシステムSS1の周波数チャネルにおける電界強度(電力)と、サブシステムSS2の周波数チャネルの隣接チャネル漏洩電力との差が小さくなっている。その結果、子機S11の無線通信部22から見ると、隣のサブシステムSS2の親機M2から送信された無線信号の受信レベル(RSSI信号の値、すなわち、受信信号強度)がしきい値以上となり、本来は受信する必要のない隣のサブシステムSS2の無線信号を受信することで電池を消耗する虞がある。なお、隣のサブシステムSS2の無線信号のみならず、全く別のシステムの無線機などから送信される無線信号に対しても、当該無線信号の受信レベルがしきい値以上となって受信してしまう虞がある。そして、このように不要な無線信号(あるいはノイズ)を受信した場合、本来受信すべき無線信号の受信機会を失ってしまう虞がある。
ここで本実施形態においては、同一内容のメッセージを含む無線信号が各サブシステムSSi内で送受信されることが多く、例えば、点検開始メッセージ(または定期監視メッセージ)は全てのサブシステムSSiの子機Sijで受信されるべきものである。したがって、サブシステムSSiの子機Sijが、別のサブシステムSSjの親機Mjから送信される無線信号を受信して点検開始メッセージを取得すれば、改めて自己のサブシステムSSiの親機Miから同一の点検開始メッセージを取得する必要は無い。一方、別のサブシステムSSjの無線信号以外の電波(ノイズ)を受信することは、電池寿命の観点から可能な限り避けなければならない。
そこで本実施形態では、親機Miの親機制御部10が、図4に示すように本来のデータ(送信先アドレス203、送信元アドレス204、メッセージ205、チェック・コード206)を8ビット(1バイト)毎に区切り、1バイトのデータビットDataの間に同期ビットパターンSync(01010101)を無線信号(第1無線信号)のフレームに挿入している。すなわち、第1無線信号は、所定のビットパターン(同期ビットパターン)を含む。例えば、第1無線信号は、同期ビットパターンを含むビット列で搬送波を変調して得られる。このビット列は、プリアンブル201、フレーム同期パターン202、送信先アドレス203、送信元アドレス204、メッセージ205、およびチェック・コード206を示しており、メッセージ205を符号化することによって得られる。同期ビットパターンSyncは、例えば、0と1を交互に並べた8ビット(1バイト)のビット列である。そして、子機Sijの子機制御部20は、無線通信部22によって無線信号(第1無線信号)から復号されたビット列から同期ビットパターンを検出すれば、当該ビット列から所定の情報(点検開始メッセージ)を取得し、同期ビットパターンを検出しなければ、無線通信部22の周波数チャネルを変更する。
すなわち、本実施形態の無線機(子機)Sijは、無線信号(第1無線信号)を受信し当該無線信号(第1無線信号)からビット列を復号する受信手段(無線通信部)22と、当該ビット列から所定のビットパターンを検出する検出手段(子機制御部)20と、当該検出手段でビットパターンが検出されない場合に受信手段における周波数チャネルを変更する変更手段(子機制御部)20と、検出手段でビットパターンが検出された場合にビット列から情報を取得する情報取得手段(子機制御部)20とを備える。
換言すれば、本実施形態の無線機(子機)Sijは、変更手段(子機制御部)20と、受信手段(無線通信部)22と、検出手段(子機制御部)20と、情報取得手段(子機制御部)20と、を備える。変更手段は、予め用意された複数の周波数チャネルから1つを選択するように構成される。受信手段は、変更手段で選択された周波数チャネルを通じて電波を受信するように構成される。受信手段は、電波を受信すると受信された電波を復調してビット列を取得するように構成される。検出手段は、受信手段で取得されたビット列が所定のビットパターンを含んでいるか否かを確認するように構成される。検出手段は、ビット列が所定のビットパターンを含んでいれば受信された電波が所定の情報を含む目的の無線信号であると判定し、ビット列が所定のビットパターンを含んでいなければ受信された電波が目的の無線信号ではないと判定するように構成される。情報取得手段は、受信された電波が目的の無線信号であると検出手段が判定するとビット列を復号化して所定の情報を取得するように構成される。変更手段は、受信された電波が目的の無線信号ではないと検出手段が判定すると、選択した周波数チャネルとは異なる周波数チャネルを複数の周波数チャネルから選択するように構成される。
その結果、子機Sijにおいては、本来受信すべき情報(点検開始メッセージや定期監視メッセージなど)を自己のサブシステムSSiではなく別のサブシステムSSjからも取得することができ、無線信号(第1無線信号)の干渉が生じている場合においても、当該無線信号(第1無線信号)で伝送される情報の受け取りが可能になる。
以下、図1のフローチャートを参照して、本実施形態の子機(無線機)Sijの動作を説明する。
初期状態において、子機制御部(変更手段)20は、予め用意された複数の周波数チャネルから、対応するサブシステムSSiに割り当てられた周波数チャネルを選択する。
無線機Sijの子機制御部20は、間欠受信周期(休止期間)のカウントが終了する時点で無線通信部22を起動して受信待ち状態とする(ステップS1)。
無線通信部22は、電波(無線信号)を検知すると当該電波(無線信号)のRSSI信号の値(以下、「RSSI値」と呼ぶ。)を計測して子機制御部20に出力する。子機制御部20は、RSSI値(受信信号強度)を所定のしきい値と比較し(ステップS2)、RSSI値がしきい値未満であれば、無線通信部22を停止して受信待ち状態を終了した後(ステップS6)、間欠受信周期(休止期間)のカウントを開始する。
一方、RSSI値がしきい値以上であれば、子機制御部20はそのまま無線通信部22に受信を継続させる。すなわち、子機Sijは、RSSI値(信号レベル)がしきい値以上であれば、電波が存在していると判断し、電波の受信を開始する。これによって、子機Sijは、電波(無線信号)を受信する。無線通信部22は、受信した無線信号からビット列を復号して子機制御部20に出力する。子機制御部20は無線通信部22で復号されたビット列に同期ビットパターンが含まれているかを調べ(ステップS3)、同期ビットパターンを検出すれば、無線通信部22に受信を継続させてメッセージ(定期監視メッセージまたは点検開始メッセージ)を取得する(ステップS4)。
同期ビットパターンを検出しない場合、子機制御部20は、無線通信部22に周波数チャネルを変更させる(ステップS7)とともに変更した周波数チャネルで受信する電波(無線信号)のRSSI値を計測させる(ステップS8)。なお、子機制御部20は、変更可能な全ての周波数チャネル(選択された周波数チャネルを除く全ての周波数チャネル)について無線通信部22にRSSI値を計測させ、それらの計測値(RSSI値)をメモリに記憶する(ステップS7〜S9)。さらに子機制御部20は、メモリに記憶した全周波数チャネルのRSSI値のうちの最大値を基準値と比較し(ステップS10)、当該最大値が基準値未満であれば、無線通信部22を停止して受信状態を終了した後(ステップS4)、間欠受信周期のカウントを開始する。
一方、RSSI値の最大値が基準値以上であれば、子機制御部20は無線通信部22の周波数チャネルを、RSSI値が最大となった周波数チャネルに変更させる(ステップS11)とともに、当該変更後の周波数チャネルにて無線通信部22に無線信号(第1無線信号)を受信させる。そして、無線通信部22は、受信した無線信号(第1無線信号)からビット列を復号して子機制御部20に出力する。子機制御部20は無線通信部22で復号されたビット列に同期ビットパターンが含まれているかを調べ(ステップS12)、同期ビットパターンを検出すれば、無線通信部22に受信を継続させてメッセージ(定期監視メッセージまたは点検開始メッセージ)を取得する(ステップS4)。同期ビットパターンを検出しない場合、子機制御部20は、無線通信部22を停止して受信状態を終了した後(ステップS6)、間欠受信周期のカウントを開始する。
また、無線信号(第1無線信号)を受信してメッセージ(定期監視メッセージまたは点検開始メッセージ)が取得できた場合、子機制御部20は、本来割り当てられている周波数チャネル(サブシステムSSi毎に割り当てられているデフォルトの周波数チャネル)及びスロットにて、自己のサブシステムSSiの親機Miに対する返信の無線信号(第2無線信号)を無線通信部22から送信させる(ステップS5)。
なお、子機Sijから親機Miへの返信は、本来のサブシステムSSiにおける周波数チャネル及びスロットで行われないと、他のサブシステムSSjの子機Sjkから送信される無線信号と干渉してしまう虞がある。
よって、この無線機Sijにおいて、変更可能な周波数チャネルのうちの所定の周波数チャネルによって無線信号を送信する送信手段を備えることが好ましい。換言すれば、無線機Sijは、所定の周波数チャネルを通じて無線信号を送信する送信手段(無線通信部)22を備える。なお、本実施形態では子機制御部20が検出手段、変更手段、情報取得手段に相当し、無線通信部22が受信手段及び送信手段に相当する。
ここで、子機制御部20は、上述のように変更可能な全ての周波数チャネルについて無線通信部22で受信する無線信号の信号レベル(RSSI値)を調べ、無線通信部22の周波数チャネルを、RSSI値が最も高い周波数チャネルに変更している。
すなわち、この無線機Sijにおいて、変更手段は、変更可能な全ての周波数チャネルについて受信手段で受信する無線信号の信号レベルを調べ、受信手段における周波数チャネルを、当該信号レベルが最も高い周波数チャネルに変更する。換言すれば、受信手段(無線通信部)22は、変更手段(子機制御部)20で選択された周波数チャネルにおける電波を検知すると、電波の信号レベル(本実施形態では、RSSI値)を測定するように構成される。変更手段(子機制御部)20は、受信された電波が目的の無線信号ではないと検出手段(子機制御部)20が判定すると、選択した周波数チャネルを除く複数の周波数チャネルを順番に選択して、選択した周波数チャネルを除く複数の周波数チャネルそれぞれの信号レベルを受信手段(無線通信部)22から取得するように構成される。変更手段(子機制御部)20は、受信手段(無線通信部)22から取得した信号レベルを参照して、信号レベルが最も高い電波に対応する周波数チャネルを選択するように構成される。
したがって、親機Miから送信されるメッセージ(情報)をより確実に取得することができる。
また、無線通信部22は、自己のサブシステムSSiに割り当てられた周波数チャネルに対するキャリア検知のしきい値(RSSI値と比較されるしきい値)よりも、他のサブシステムSSjに割り当てられた周波数チャネルに対するキャリア検知のしきい値を高く設定することが好ましい。
すなわち、この無線機Sijにおいて、受信手段は、変更可能な周波数チャネルのうちの所定の周波数チャネルに対するキャリア検知のしきい値よりも、当該所定の周波数チャネルを除く他の周波数チャネルに対するキャリア検知のしきい値を高く設定していることが好ましい。換言すれば、受信手段(無線通信部)22は、変更手段(子機制御部)20で選択された周波数チャネルにおける電波を検知すると、電波の信号レベルを測定するように構成される。受信手段(無線通信部)22は、信号レベルがキャリア検知のしきい値以上であれば、電波の受信を開始するように構成される。しきい値は、複数の周波数チャネルのそれぞれに対応付けられている。複数の周波数チャネルは、予め関連付けられた無線機(親機)Miに対応する所定の周波数チャネルを含む。この所定の周波数チャネルは、無線機Sijが属するサブシステムSSiに割り当てられた周波数チャネルである。そして、所定の周波数チャネルに対応するしきい値が最も小さい。すなわち、無線機Sijに属するサブシステムSSiに割り当てられた周波数チャネルに関しては、他の周波数チャネルよりも、無線通信部22で検知された電波を第1無線信号と判定する確率を高くしている。
これにより、電界強度の高いノイズ、例えば、住戸内の電気機器などから放射される電磁波ノイズなどを誤って受信することが低減できる。
ところで、上述したように各サブシステムSSiの子機Sijが無線信号(第2無線信号)を送信(返信)する送信期間が重なっている場合、例え周波数チャネルが異なっているとしても、各サブシステムSSiの間で無線信号の干渉が生じる虞がある。例えば、サブシステムSS1の親機M1と子機S11との距離に対して、当該親機M1と他のサブシステムSS2の子機S21との距離が相当に短い場合を想定する。既に説明したように無線信号の周波数チャネルのチャネル間隔が比較的に狭いため、サブシステムSS1の周波数チャネルにおける電界強度(電力)と、サブシステムSS2の周波数チャネルの隣接チャネル漏洩電力との差が小さくなる。その結果、親機M1の無線通信部12から見ると、隣のサブシステムSS2の子機S21から送信された無線信号が干渉してしまい、本来受信すべき子機S11の無線信号が受信できない可能性がある。
このような場合、親機M1の親機制御部10は、無線信号が受信できなかった子機S11に対して再度無線信号(第1無線信号)を送信する。このとき、他のサブシステムSS2では親機M2が無線信号を送信しておらず、子機S21から無線信号が返信されることがない。よって、子機S11から返信される無線信号を親機M1の無線通信部12で正常に受信することができる。このように親機M1から無線信号を再送すれば、1回目に無線信号が受信できなかった子機S11から改めて無線信号を受信することができるが、次回以降の点検においても同様に無線信号の干渉が生じる可能性が高い。
ここで、上述のような無線信号の干渉が生じるのは、2台の子機S11,S21に割り当てられているスロット(スロット番号)が重なっている場合に限られる。したがって、上述のような無線信号の干渉が生じた場合、2台の子機S11,S21のスロットが重ならないようにサブシステムSS1の子機S11に対するスロットの割り当てを変更すれば、次回以降の点検において、無線信号の干渉を回避できる可能性が高いと考えられる。つまり、干渉する無線信号(子機S21から送信された無線信号)の電界強度に変化はないが、本来受信すべき子機S1jから送信された無線信号の電界強度が高くなれば、干渉による影響が少なくなって当該無線信号を受信することができる。
すなわち、本実施形態に記載の無線通信システムは、子機Sij及び当該子機Sijと無線通信を行う親機MiからなるサブシステムSSiを複数有し、各サブシステムSSiの親機Mi同士が有線通信を行うものであって、各サブシステムSSiにおいて、当該サブシステムSSiに属する複数の子機Sijは、送信期間(上り区間)UTが分割された複数のタイムスロットのうちで親機Miから割り当てられたタイムスロットで無線信号(第2無線信号)を送信し、当該サブシステムSSijに属する親機Miは、何れかのタイムスロットで無線信号(第2無線信号)が受信できない場合、無線信号(第2無線信号)が受信できなかったタイムスロットに割り当てられている子機Sijに対して別のタイムスロットを割り当てる。
換言すれば、本実施形態における無線通信システムは、複数のサブシステムSSiを備える。複数のサブシステムSSiのそれぞれは、1つの親機Miと、親機Miと無線通信を行う子機(無線機)Sijとを含む。複数のサブシステムSSiのそれぞれには、異なる周波数チャネルが割り当てられる。親機Miは、自身が属するサブシステムSSiに割り当てられた周波数チャネルを通じて子機Sijと無線通信を行うように構成される。親機Miは、複数のサブシステムSSiに共通する第1期間(下り区間)DT内に第1無線信号を送信し、第1期間(下り区間)DT後の複数のサブシステムSSiに共通する第2期間(上り区間)UTに第2無線信号を待ち受けるように構成される。子機Sijは、第1無線信号を受信すると、第2期間(上り区間)UTに第2無線信号を送信するように構成される。親機Miは、第2期間(上り区間)UTにおいて、複数のタイムスロットを用意するように構成される。親機Miは、自身が属するサブシステムSSiに含まれる子機Sijにタイムスロットを割り当てるように構成される。子機Sijは、割り当てられたタイムスロットを用いて第2無線信号を親機Miに送信するように構成される。親機Miは、自身が属するサブシステムSSiに含まれる子機Sijに関して、無応答子機が存在するか否かを判定するように構成される。無応答子機は、親機Miが第2無線信号を受信できなかった子機Sijである。親機Miは、無応答子機が存在すると判定した場合に、無応答子機のタイムスロットを別のタイムスロットに変更するように構成される。
以下、親機M1の親機制御部10が子機S1jに対するスロットの割り当てを変更する際の手順を説明する。
例えば、図7に示すように初期状態では1〜nのスロット番号と1〜Nの子機番号とが一致するようにスロットが割り当てられているとし、親機制御部10が乱数を発生させて子機番号とスロット番号をランダムに入れ替えればよい。
すなわち、この無線通信システムにおいて、親機Miは、子機Sijに対するタイムスロットの割り当てをランダムに変更することが好ましい。換言すれば、親機Miは、前記別のタイムスロットを複数のタイムスロットからランダムに選択するように構成される。
あるいは、図8に示すように子機番号1〜Nに対してスロット番号を1つずつずらして2〜N,1のスロット番号に入れ替える(初期のスロットに隣接するスロットに変更する)ようにしてもよい。
すなわち、この無線通信システムにおいて、親機Miは、子機Sijに対するタイムスロットを、当該タイムスロットに隣接するタイムスロットに変更することが好ましい。換言すれば、親機Miは、無応答子機に割り当てられたタイムスロットに隣接するタイムスロットを前記別のタイムスロットとして選択するように構成される。
あるいは、図9に示すように無線信号が受信できなかった子機S13と、無線信号が受信できた子機S1Mとの間でスロットを入れ替えてもよい。
すなわち、この無線通信システムにおいて、親機Miは、子機Sijに対するタイムスロットを、返信の無線信号が受信できた子機Sijに対するタイムスロットと入れ替えることが好ましい。換言すれば、親機Miは、無応答子機が存在すると判定した場合に、無応答子機のタイムスロットを、親機Miが第2無線信号を受信できた子機Sijに割り当てられたタイムスロットと入れ替えるように構成される。
このとき、無線信号が受信できた子機S1jのうちで当該無線信号を受信したときのRSSI信号の値が最も高かった子機S1jとの間でスロットを入れ替えることが好ましい。
すなわち、この無線通信システムにおいて、親機Miは、子機Sijに対するタイムスロットを、返信の無線信号が受信できた子機Sijのうちで当該無線信号の受信レベルが最も高い子機Sijに対するタイムスロットと入れ替えることが好ましい。換言すれば、親機Miは、第2無線信号の受信レベルを測定するように構成される。親機Miは、無応答子機が存在すると判定した場合に、無応答子機のタイムスロットを、第2無線信号の受信レベルが最も高い子機Sijに割り当てられたタイムスロットと入れ替えるように構成される。
また、サブシステムSSiにおける子機Sijの台数がスロットの個数よりも少なく且つ各子機Sijには先頭のスロットから順番に詰めて割り当てられているものとする(図10,11参照)。特に図10,11に示す例では、複数のサブシステムSSiは、互いに同期した同じ数のタイムスロットを有している。
このような場合において、例えば、サブシステムSS1における子機番号Mの子機S1Mからの無線信号が受信できなければ、親機M1の親機制御部10は、子機S1Mのスロットを、何れの子機S1jにも割り当てられていない空きのスロットに変更すればよい(図10参照)。
すなわち、この無線通信システムにおいて、サブシステムSSiにおける子機Sijの台数がタイムスロットの個数よりも少なく且つ当該各子機Sijには先頭のタイムスロットから順番に詰めて割り当てられており、親機Miは、子機Sijに対するタイムスロットを、何れの子機Sijにも割り当てられていないタイムスロットに変更することが好ましい。換言すれば、複数のタイムスロットは、子機Sijに割り当てられていない予備のタイムスロット(空きのスロット)を含む。親機Miは、予備のタイムスロットを別のタイムスロットとして選択するように構成される。
さらに、空きスロットが複数ある場合においては、図11に示すように他のサブシステムSS2,SS3の子機S2j,S3jに割り当てられたスロットと重ならない空きスロットに変更することが望ましい。
すなわち、この無線通信システムにおいて、サブシステムSSiにおける子機Sijの台数がタイムスロットの個数よりも少なく且つ当該各子機Sijには先頭のタイムスロットから順番に詰めて割り当てられており、親機Miは、子機Sijに対するタイムスロットを、他のサブシステムの子機Sijに割り当てられたタイムスロットと重ならないタイムスロットに変更することが好ましい。換言すれば、親機Miは、他のいずれのサブシステムSSiにおいても子機Sijが第2無線信号を送信していない無電波期間が前記第2期間(上り区間)UTにあるか否かを判定するように構成される。親機Miは、前記第2期間UTに無電波期間があれば、無電波期間に対応するタイムスロットを、別のタイムスロットとして選択するように構成される。例えば、親機Miは、子機Sijに割り当てられているタイムスロットの番号を他の親機Miに通信線Lsを通じて通知する。親機Miは、いずれの子機Sijにも割り当てられていないタイムスロットを、無電波期間に対応するタイムスロットと判定する。
一方、上述のような空きスロットがない場合、他のサブシステムSSiの子機Sijから送信される無線信号の受信レベル(RSSI信号の値)を各親機Miで事前に計測しておき、スロットの割り当てを変更する必要が生じた際、受信レベルが相対的に小さいスロットと重なるスロットに変更することが好ましい。
この無線通信システムにおいて、前記親機は、前記子機に対するタイムスロットを、前記無線信号が受信できたタイムスロットのうちで当該無線信号の受信レベルが最も高いタイムスロットと入れ替えることが好ましい。
すなわち、この無線通信システムにおいて、親機Miは、他のサブシステムの子機Sijが当該子機Sijに割り当てられたタイムスロットで送信する無線信号の受信レベルを計測するとともに、返信の無線信号が受信できない子機Sijがあった場合、当該子機Sijに対するタイムスロットを、受信レベルが相対的に小さいタイムスロットと重なるタイムスロットに変更することが好ましい。換言すれば、親機Miは、第2期間(上り区間)UTにおいて他のサブシステムSSiに属する子機Sijからの第2無線信号の受信レベルを測定するように構成される。親機Miは、受信レベルが所定の閾値以下となる低電波期間が第2期間(上り区間)UTにあるか否かを判定するように構成される。親機Miは、第2期間(上り区間)UTに低電波期間があれば、低電波期間に対応するタイムスロットを、別のタイムスロットとして選択するように構成される。
例えば、施工完了後にシステムが起動されると、図12に示すようにサブシステムSS1の親機M1から他の親機M2,M3へテストの開始を通知するメッセージを含む信号が信号線Lsを介して各親機Miに送信されてテストが開始される。まず、親機M1の無線送信部12から無線信号が同報され、当該無線信号を受信した子機S1jから時分割多重方式で無線信号が返信(送信)される。他の親機M2,M3においては、無線通信部12を受信状態にしてサブシステムSS1におけるスロット毎の受信レベルを計測し、親機制御部10が、各スロット番号毎の計測値(RSSI値)をメモリに記憶する。
次に、親機M2の無線送信部12から無線信号が同報され、当該無線信号を受信した子機S2jから時分割多重方式で無線信号が返信(送信)される。他の親機M1,M3においては、無線通信部12を受信状態にしてサブシステムSS2におけるスロット毎の受信レベルを計測し、親機制御部10が、各スロット番号毎の計測値(RSSI値)をメモリに記憶する。最後に、親機M3の無線送信部12から無線信号が同報され、当該無線信号を受信した子機S3jから時分割多重方式で無線信号が返信(送信)される。他の親機M1,M2においては、無線通信部12を受信状態にしてサブシステムSS3におけるスロット毎の受信レベルを計測し、親機制御部10が、各スロット番号毎の計測値(RSSI値)をメモリに記憶する。ただし、必ずしも全てのスロットと受信レベルの計測値がメモリに記憶される必要は無く、例えば、計測値が最も小さいスロット番号のみ、あるいは計測値が所定のしきい値以下であるスロット番号のみがメモリに記憶されても構わない。
上述のようにして各スロット毎の無線信号の干渉度合、すなわち、他のサブシステムSSiの子機Sijから送信される無線信号の受信レベルを事前に計測しておけば、スロットの割り当てを変更する際、親機制御部10が受信レベルが最も小さいスロットや受信レベルがしきい値以下のスロットに変更して無線信号の干渉を回避することができる。なお、全てのスロットの計測値が親機制御部10のメモリに記憶されていれば、無線信号の干渉が複数のスロットで発生した場合、受信レベルの計測値が低いスロットから順番に変更することができる。

Claims (3)

  1. 予め用意された複数の周波数チャネルから1つを選択する変更手段と、
    前記変更手段で選択された前記周波数チャネルを通じて電波を受信するように構成され、前記電波を受信すると受信された前記電波を復調してビット列を取得する受信手段と、
    前記受信手段で取得された前記ビット列が所定のビットパターンを含んでいるか否かを確認し、前記ビット列が前記所定のビットパターンを含んでいれば前記受信された電波が所定の情報を含む目的の無線信号であると判定し、前記ビット列が前記所定のビットパターンを含んでいなければ前記受信された電波が前記目的の無線信号ではないと判定する検出手段と、
    前記受信された電波が前記目的の無線信号であると前記検出手段が判定すると前記ビット列を復号化して前記所定の情報を取得する情報取得手段と、
    を備え、
    前記変更手段は、前記受信された電波が前記目的の無線信号ではないと前記検出手段が判定すると、選択した周波数チャネルとは異なる周波数チャネルを前記複数の周波数チャネルから選択するように構成され
    前記受信手段は、前記変更手段で選択された前記周波数チャネルにおける電波を検知すると、前記電波の信号レベルを測定するように構成され、
    前記受信手段は、前記信号レベルがキャリア検知のしきい値以上であれば、前記電波の受信を開始するように構成され、
    前記しきい値は、前記複数の周波数チャネルのそれぞれに対応付けられており、
    前記複数の周波数チャネルは、予め関連付けられた無線機に対応する所定の周波数チャネルを含み、
    前記所定の周波数チャネルに対応するしきい値が最も小さい
    ことを特徴とする無線機。
  2. 前記所定の周波数チャネルを通じて無線信号を送信する送信手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の無線機。
  3. 複数のサブシステムを備え、
    前記複数のサブシステムのそれぞれは、1つの親機と、前記親機と無線通信を行う子機とを含み、
    前記複数のサブシステムのそれぞれには、異なる周波数チャネルが割り当てられ、
    前記親機は、自身が属するサブシステムに割り当てられた前記周波数チャネルを通じて前記子機と無線通信を行うように構成され、
    前記親機は、前記複数のサブシステムに共通する第1期間内に第1無線信号を送信し、前記第1期間後の前記複数のサブシステムに共通する第2期間に第2無線信号を待ち受けるように構成され、
    前記第1無線信号は、前記所定のビットパターンを含み、
    前記子機は、請求項1又は2記載の前記無線機であり、
    前記子機は、前記第1無線信号を受信すると、前記第2期間に前記第2無線信号を送信するように構成され、
    前記親機は、前記第2期間において、複数のタイムスロットを用意するように構成され、
    前記親機は、自身が属するサブシステムに含まれる前記子機に前記タイムスロットを割り当てるように構成され、
    前記子機は、割り当てられたタイムスロットを用いて前記第2無線信号を前記親機に送信するように構成され、
    前記親機は、自身が属するサブシステムに含まれる前記子機に関して、無応答子機が存在するか否かを判定するように構成され、
    前記無応答子機は、前記親機が前記第2無線信号を受信できなかった前記子機であり、
    前記親機は、前記無応答子機が存在すると判定した場合に、前記無応答子機の前記タイムスロットを別のタイムスロットに変更するように構成される
    ことを特徴とする無線通信システム。
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