JP5836994B2 - レンズ研磨装置 - Google Patents

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Description

本発明はレンズ研磨装置に係り、特に、カンザシを用いたレンズ研磨部を備えた装置構造に好適なレンズ保持機構の構成に関する。
一般に、レンズ研磨装置として、カンザシを用いた研磨機構を備えたものがある。この種の研磨装置は、例えば、回転可能に構成された研磨軸の上端に取り付けられた下研磨皿上にレンズを介して上研磨皿を配置し、上研磨皿にカンザシを回転自在かつ角度自在に連結するとともに、このカンザシを水平方向に揺動させながら研磨軸を回転させることにより、レンズを均一に研磨するように構成される(例えば、以下の特許公報1参照)。
上記のような研磨装置に対してレンズを自動的に供給したり、研磨後のレンズを自動的に排出したりするために、研磨対象となるレンズを貼着した上皿3を吸着保持する一対の吸着軸15,16を備えた回転可能なヘッド軸14aを有する装着ヘッドを具備し、上皿3を収容したパレット20と複数の研磨機との間で上皿3の供給及び回収を行う自動受け渡し機構が提案されている(例えば、以下の特許文献2参照)。
特許3389543号公報 特許2905733号公報
しかしながら、上記従来の自動受け渡し機構は、研磨対象となるレンズを樹脂等により貼着、固定した上皿3(レンズホルダ)を搬送するものに過ぎず、上皿3とは別に研磨対象のレンズを供給及び回収することができないため、研磨処理の前後において上皿3(レンズホルダ)に対するレンズの着脱作業が別途必要になるとともに、レンズの表裏を順次に研磨する場合には、工程毎に上記の着脱作業を行う必要があるため、効率的にレンズ研磨を行うことができないとともに、研磨工程の自動化も困難であるという問題点がある。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、レンズホルダにレンズを予め固定したり取り外したりしなくても、レンズの供給と回収を自動的に行うことのできるレンズ保持機構及びこれを用いたレンズ研磨装置を実現することにある。
斯かる実情に鑑み、本発明のレンズ保持機構は、レンズを保持するレンズ保持面、前記レンズ保持面の反対側に形成された被保持面、及び、前記レンズ保持面と前記被保持面にそれぞれ開口するように貫通するレンズ吸引孔を有するレンズホルダと、前記レンズホルダの前記被保持面を保持するホルダ保持面、前記ホルダ保持面の前記レンズ吸引孔の対応位置に開口する吸引接続孔、及び、前記ホルダ保持面の前記対応位置以外の位置に開口するホルダ吸引孔を有する吸着ヘッドと、前記レンズ吸引孔及び前記吸引接続孔を介して前記レンズの吸着と解放を制御するレンズ吸着制御手段と、前記ホルダ吸引孔を介して前記レンズホルダの吸着と解放を制御するホルダ吸着制御手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、レンズ吸引孔と吸引接続孔を介したレンズ吸着制御手段によるレンズの吸着と解放の制御と、ホルダ吸引孔を介したホルダ吸着制御手段によるホルダの吸着と解放の制御を別々の吸引経路によって行うことができるため、吸着ヘッドにレンズホルダのみを吸着保持することができるとともに、吸着ヘッドにレンズホルダを吸着保持すると同時にレンズをレンズホルダに吸着保持することも可能になる。したがって、レンズのみを受け渡す場合には、レンズ吸着制御手段によりレンズの吸着と解放のみを切り替えればよく、レンズとレンズホルダをともに供給したり回収したりする場合には、レンズ吸着制御手段とホルダ吸着制御手段の双方において吸着と解放を切り替えればよい。
また、本発明のレンズ研磨装置は、レンズの研磨部材を備えたレンズ研磨部と、前記レンズを保持するレンズ保持面、前記レンズ保持面の反対側に形成された被保持面、及び、前記レンズ保持面と前記被保持面にそれぞれ開口するように貫通するレンズ吸引孔を有するレンズホルダと、前記レンズホルダの前記被保持面を保持するホルダ保持面、前記ホルダ保持面の前記レンズ吸引孔の対応位置に開口する吸引接続孔、及び、前記ホルダ保持面の前記対応位置以外の位置に開口するホルダ吸引孔を有する吸着ヘッドと、前記レンズ吸引孔及び前記吸引接続孔を介して前記レンズの吸着と解放を制御するレンズ吸着制御手段と、前記ホルダ吸引孔を介して前記レンズホルダの吸着と解放を制御するホルダ吸着制御手段と、前記吸着ヘッドに吸着保持されたレンズホルダにより前記レンズを受け取り又は送り渡す受け渡し位置と、前記レンズ研磨部に対して前記レンズ及び前記レンズホルダを前記吸着ヘッドにより供給及び回収する供給回収位置との間で、前記吸着ヘッドを移動可能に構成する供給回収ユニット駆動機構と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、ホルダ吸着制御手段によりホルダ吸引孔を介してレンズホルダを吸着ヘッドに吸着保持した状態で、供給回収ユニット駆動機構により吸着ヘッドを受け渡し位置に移動させると、上記レンズホルダでレンズを受け取り、レンズ吸着制御手段により吸引接続孔とレンズ吸引孔を介してレンズをレンズホルダに吸着保持することができる。そして、供給回収ユニット駆動機構により吸着ヘッドを供給回収位置に移動させると、この供給回収位置においてレンズ吸着制御手段及びホルダ吸着制御手段によりレンズとレンズホルダを解放することで、レンズ研磨部へレンズ及びレンズホルダを供給することができる。また、供給回収ユニット駆動機構により吸着ヘッドを供給回収位置に移動させると、レンズ吸着制御手段及びホルダ吸着制御手段によりレンズ及びレンズホルダを吸着することで、レンズ研磨部にあるレンズ及びレンズホルダを回収することができる。そして、供給回収ユニット駆動機構により吸着ヘッドを受け渡し位置へ移動し、レンズ吸着制御手段によりレンズを解放することにより、回収したレンズを送り渡すことができる。
本発明において、前記レンズホルダに設けられたカンザシ連結部に対して回転可能かつ角度変更可能に嵌合する連結状態が係脱可能に構成されたカンザシ軸と、前記カンザシ軸をその軸線に沿って前記レンズ研磨部に対して進退させるカンザシ軸駆動機構と、をさらに具備することが好ましい。これによれば、カンザシ軸駆動手段によってカンザシ軸をレンズ研磨部へ前進させることでレンズホルダのカンザシ連結部に嵌合させて連結することで、研磨処理を行うことができる。また、カンザシ軸をレンズ研磨部から後退させることで、レンズ及びレンズホルダから離間させることができるから、上述の吸着ヘッドによるレンズ及びレンズホルダの供給並びに回収を支障なくしかも容易に行うことが可能になる。
この場合において、前記吸着ヘッドは前記カンザシ軸を通過させる開口部を有し、前記カンザシ軸は前記開口部を通して前記レンズ研磨部に対して進退可能に構成されることが好ましい。これによれば、吸着ヘッドの開口部を通してカンザシ軸がレンズ研磨部に対して進退可能に構成されることで、吸着ヘッドをレンズ研磨部から離間させた状態でカンザシ軸をレンズホルダに連結することが可能になるため、吸着ヘッドを研磨軸線から外さなくても研磨処理を実施できる。また、吸着ヘッドを退避させずにカンザシ軸をレンズホルダに連結することも可能になるため、レンズホルダから吸着ヘッドを大きく離間させなくてもカンザシ軸をレンズホルダのカンザシ連結部に嵌合させたり取り外したりすることができるから、レンズホルダのカンザシ連結部に対するカンザシ軸の係脱操作を確実かつ容易に行うことができる。さらに、上記のような吸着ヘッド、カンザシ軸及びレンズホルダの関係により、各部を動作させるための機構を簡易に構成できる。特に、前記カンザシ軸を前記吸着ヘッドと同軸に配置することが望ましい。これによれば、吸着ヘッド、カンザシ軸及びレンズホルダが同軸に配置されることとなるため、たとえば、これらの軸線をレンズ研磨部の研磨時における供給側の軸線(例えば、上研磨軸の軸線)と一致させたり平行に設定したりすることができるから、研磨機構の一部とレンズ及びレンズホルダの供給と回収のための機構を簡易に構成できる。
この場合にはさらに、前記供給回収ユニット駆動機構は、前記吸着ヘッドを前記カンザシ軸の軸線方向に駆動するヘッド駆動部と、前記吸着ヘッド並びに前記カンザシ軸及び前記カンザシ軸駆動機構を移動させるユニット駆動部とを有することが好ましい。これによれば、カンザシ軸とカンザシ軸駆動機構がユニット駆動部によって吸着ヘッドとともに移動することにより、装置全体をさらに簡易かつコンパクトに構成できるとともに、カンザシ軸とレンズホルダとの位置関係の設定や調整も容易になる。
本発明において、前記吸着ヘッドに吸着保持された前記レンズホルダが前記受け渡し位置において前記レンズを受け取り及び送り渡すことができるようにそれぞれ構成された第1のレンズ保持部と第2のレンズ保持部を備えた搬送ヘッドを有するレンズ搬送ユニットをさらに具備することが好ましい。この場合において、前記吸着ヘッドは、前記第1のレンズ保持部と前記第2のレンズ保持部のうちの一方のレンズ保持部から前記レンズホルダに前記レンズを受け取り、他方のレンズ保持部へ前記レンズホルダから前記レンズを送り渡すことが望ましい。この場合に、前記レンズ搬送ユニットは、前記搬送ヘッドの前記第1のレンズ保持部と前記第2のレンズ保持部を交互に受け渡し位置に配置する搬送ヘッド駆動機構を有することが好ましい。これによれば、吸着ヘッドの側から研磨済みのレンズを一方のレンズ保持部へ送り渡すことができるとともに他方のレンズ保持部から新たなレンズを受け取ることができる。特に、前記搬送ヘッドには前記第1のレンズ保持部と前記第2のレンズ保持部が相互に背反した向きで設けられ、前記搬送ヘッド駆動機構は前記第1のレンズ保持部と前記第2のレンズ保持部の向きが交代するように前記搬送ヘッドを反転可能に構成されることが望ましい。
本発明によれば、レンズとレンズホルダを自在に吸着、解除することができるレンズ保持機構を実現できる。また、レンズホルダに対してレンズを予め固定したり取り外したりしなくても、レンズ研磨部へのレンズの供給と回収を自動的に行うことのできるレンズ保持機構及びレンズ研磨装置を実現することができるという優れた効果を奏し得る。
本発明に係るレンズ研磨装置の実施形態のパレット収容部を除いた全体構成を示す概略正面図(a)及び概略右側面図(b)である。 本発明に係るレンズ研磨装置の実施形態の装置上部に配置されるレンズ供給回収ユニット及びレンズ搬送ユニットを除く全体構成を示す概略平面図である。 同実施形態のレンズ研磨部、レンズ供給回収ユニット、及び、レンズ搬送ユニットの概略構成を示す正面図である。 同実施形態のレンズ研磨部、レンズ供給回収ユニット、及び、レンズ搬送ユニットの概略構成を示す側面図である。 同実施形態の吸着ヘッド及びレンズホルダの部分断面図(a)、並びに、吸着ヘッドの平面図(b)である。 同実施形態のレンズホルダの分解構造をレンズとともに示す部分断面図である。 同実施形態のホルダ基体の他の例を示す断面図(a)及び(b)、並びに、実施形態と各他の例に共通の平面図(c)である。 同実施形態のホルダ枠体の他の例を示す断面図(a)及び(b)、並びに、実施形態と各他の例に共通の平面図(c)である。 同実施形態のレンズ供給回収ユニット及びレンズ搬送ユニットのレンズの受け渡し中の状態を示す正面図である。 同実施形態のレンズ供給回収ユニット及びレンズ搬送ユニットのレンズの受け渡し前後の状態を示す正面図である。 同実施形態のレンズ供給回収ユニットのレンズ研磨部に対するレンズ及びレンズホルダの供給回収前後の状態を示す正面図である。 同実施形態のレンズ供給回収ユニットのレンズ研磨部に対するレンズ及びレンズホルダの供給回収時の状態を示す正面図である。 同実施形態のレンズ供給回収ユニットのレンズ研磨部に対する研磨工程前後の状態を示す正面図である。 同実施形態のレンズ供給回収ユニットの研磨工程中の状態を示す正面図である。
次に、添付図面を参照して本発明に係るレンズ研磨装置の実施形態について詳細に説明する。最初に、図1及び図2を参照して、本実施形態の全体構成について説明する。図1(a)は、本実施形態のレンズ研磨装置1から後述するパレット収容部1Eを除いた、レンズ研磨機構1A〜1Dの配列部分の正面図、図1(b)は各レンズ研磨機構1A〜1Dの側面図、図2は、装置上部の制御系とともに装置上部の前面側に配置されるレンズ供給回収ユニット20及び装置上部の背面側に配置されるレンズ搬送ユニット30を省略して示す装置全体の平面図である。
本実施形態のレンズ研磨装置1においては、図1に示すように、複数(図示例では4つ)のレンズ研磨ユニット1A、1B、1C、1Dが左右に配列されて設けられるとともに、図2に示すように、側部(図示左端)にレンズパレット2を収容するパレット収容部1Eが設置されている。レンズ研磨ユニット1A〜1Dの装置上部には制御部7が配置されるとともに、装置上部の前面側にはレンズ供給回収ユニット20が設置され、下部にはレンズ研磨部10がそれぞれ構成されている。また、上記制御部7には、各レンズ研磨ユニット1A〜1Dの上部において、各レンズ研磨ユニット毎に設けられた表示操作部7a〜7dがそれぞれ配置される。
上記の制御部7は、装置全体に関わる制御、たとえば、後述するレンズパレット2、レンズ研磨部10、レンズ搬送ユニット30、レンズ位置決めユニット40及びレンズ反転ユニット50の間の全般的な制御を行うとともに、各レンズ研磨ユニット1A〜1D及びパレット収容部1Eの内部の制御にも直接若しくは間接的に関与する。例えば、パレット収容部1Eのレンズパレット2の移動、レンズ研磨部10の研磨動作、レンズ供給回収ユニット20の受け渡しや供給・回収動作、レンズ搬送ユニット30の搬送動作に関連する制御信号などを各レンズ研磨ユニット1A〜1D及びパレット収容部1Eに送る。また、レンズ研磨ユニット1A〜1D毎に設けられた表示操作部7a〜7dは、各レンズ研磨ユニット内のレンズ研磨部10、レンズ供給回収ユニット20の動作時における各部の動作態様、例えば、移動速度、揺動速度、揺動周期、研磨圧、吸着圧力、吸着と解放のタイミングなどを設定することができるようになっている。
レンズ研磨ユニット1A〜1Dの上部前面には、上記レンズ研磨部10の直上位置(後述する20Q、図4参照)から後方へ退避可能に構成されたレンズ供給回収ユニット20がそれぞれ設けられる。これらのレンズ供給回収ユニット20は、レンズ研磨部10に対して後述するレンズ及びレンズホルダを供給したり回収したりするものである。レンズ供給回収ユニット20は吸着ヘッド21を備え、この吸着ヘッド21の位置は、後述するように、前後方向及び上下方向に移動可能に構成される。
また、図2に示すように、パレット収容部1Eにはレンズパレット2が配置され、このレンズパレット2には複数のレンズ2aが収容される。なお、レンズパレット2の種類を変更することにより、収容されるレンズ2aの形状やサイズを変えることができる。このレンズパレット2は、前後方向に伸びるガイド構造3aと、モータや駆動ベルト等よりなる駆動源3bにより構成されるパレット駆動機構3により、前後方向に移動可能に構成される。
上記レンズ研磨ユニット1A〜1Dが配列された装置前部の後方には、左右方向に伸びるガイド構造4aと、モータや駆動ベルト等よりなる駆動源4bにより構成される搬送ユニット駆動機構4が設けられ、この搬送ユニット駆動機構4により、1又は複数のレンズ搬送ユニット30が左右に移動可能に構成される。このレンズ搬送ユニット30はレンズ2aを吸着保持可能な搬送ヘッド31を有する。後述するように、この搬送ヘッド31でレンズ2aを吸着保持することにより、レンズパレット2と各レンズ研磨ユニット1A〜1Dの間、或いは、各レンズ研磨ユニット1A〜1Dの間で、レンズ2aを搬送することができる。このレンズ搬送ユニット30の搬送ヘッド31は、後述するように、前後方向に移動可能に構成される。なお、図2には上記ガイド構造4aによって案内されるレンズ搬送ユニット30の基台35のみを示してある。
各レンズ研磨ユニット1A〜1Dと、搬送ユニット駆動機構4のガイド構造4aとの間には、レンズ位置決めユニット40が設置されている。このレンズ位置決めユニット40は、レンズ吸着部41と、このレンズ吸着部41の両側に相互に対向して開閉可能に構成されたV溝形状の一対のクランプ部材42とを備え、上記レンズ搬送ユニット30の搬送ヘッド31に保持されたレンズ2aを上記レンズ吸着部41に吸着保持する態様で一時的に受け取り、その後、レンズ吸着部41の吸着状態を解除してから上記一対のクランプ部材41によるクランプ動作によってレンズ2aの水平面内の位置修正を行い、さらにレンズ2aをレンズ吸着部41で吸着保持することで、レンズ2aの位置決めを実行することができるようになっている。このようにして位置決めされたレンズ2aは再び搬送ヘッド31に移載されて搬送される。レンズ位置決めユニット40は、対応するレンズ研磨ユニット1A〜1Dの後方にそれぞれ配置され、レンズ搬送ユニット30が上記レンズ位置決めユニット40に対応するレンズ研磨ユニット1A〜1D内へレンズ2aを供給する前に、予め搬送ヘッド31に対するレンズ2aの吸着保持位置を調整する。
また、レンズ研磨ユニット1Bと1Cの間の後方位置には、上記搬送ユニット駆動機構4のガイド4aとの間に、レンズ反転ユニット50が設置される。このレンズ反転ユニット50は、レンズ2aを把持可能に構成された把持部51が回転軸52によって反転可能に構成されている。レンズ反転ユニット50では、上記レンズ搬送ユニット30の搬送ヘッド31からレンズ2aを把持部51で受け取り、回転軸52を180度回転させることによってレンズ2aの表裏を反転させる。このように表裏が反転したレンズ2aは再び上記レンズ搬送ユニット30の搬送ヘッド31によって吸着保持され、目的地へ向けて搬送される。
次に、図3及び図4を参照して、上記レンズ研磨部10、レンズ供給回収ユニット20及びレンズ搬送ユニット30の構造をより詳細に説明する。図3は、レンズ研磨部10、レンズ供給回収ユニット20及びレンズ搬送ユニット30の正面図、図4は、レンズ研磨部10、レンズ供給回収ユニット20及びレンズ搬送ユニット30の側面図である。
レンズ研磨部10は、左右に伸びる水平なフレーム軸線11xを中心に回動可能に構成された研磨フレーム11と、この研磨フレーム11に対して基本姿勢が垂直に伸びる姿勢で回転自在に軸支された研磨軸12と、この研磨軸12を回転駆動する研磨軸回転駆動部13と、前記フレーム軸線11xを中心に研磨フレーム11を前後方向に回動させて研磨軸12に所望の傾斜角を与える研磨軸傾斜調整部14と、研磨軸12の上部を取り囲む研磨槽15とをそれぞれ備えている。研磨槽15の上部開口は、透明な樹脂板等よりなるカバー板16によって閉鎖可能に構成される。カバー板16は、後述するカンザシ軸を通過させるに必要な開口部を除いて研磨槽15の上部開口を閉鎖可能となるようにエアシリンダ等の開閉駆動機構16aにより開閉(スライド)自在に構成される。研磨軸12の上部には研磨皿等の研磨部材17が取り付けられる。この研磨部材17は、レンズ2aの被研磨面が凹曲面であれば凸曲面状に構成され、レンズ2aの被研磨面が凸曲面であれば凸曲面状に構成された研磨面を備える。この研磨面の概略の曲率中心は、上記フレーム軸線11xとほぼ一致するように構成される。研磨軸回転駆動部13は、プーリーと駆動ベルト等からなる伝動機構13aとこの伝動機構13aを駆動するモータ等の駆動源13bとからなる。また、研磨軸傾斜調整部14は、研磨フレーム11に対して回動可能に取り付けられた駆動ナット14aと、この駆動ナット14aに螺合する調整軸14bと、この調整軸14bに対して角度自在継手を介して接続された回転操作部14cとを有し、回転操作部14cに図示しない操作ハンドル等を装着して回転操作すると調整軸14bが回転して駆動ナット14aに対して螺合軸線に沿って相対移動し、フレーム軸線11xを中心に研磨フレーム11を回動させることができるようになっている。これにより、研磨軸12は研磨フレーム11とともに傾斜し、回転操作部14cの操作量に応じた傾斜角度に設定されるように構成される。なお、回転操作部14cには上記研磨軸12の傾斜角度に対応する値が表示されるようになっている。
レンズ研磨部10の上方にはレンズ供給回収ユニット20が配置される。レンズ供給回収ユニット20は、上記吸着ヘッド21を昇降させるエアシリンダ等よりなる吸着ヘッド昇降駆動部22と、この吸着ヘッド昇降駆動部22を搭載するカンザシ軸保持部23と、吸着ヘッド昇降駆動部22とカンザシ軸保持部23を昇降させる供給回収ユニット昇降駆動部24と、供給回収ユニット昇降駆動部24を前後に移動させる供給回収ユニット前後駆動部25とを備えている。ここで、吸着ヘッド昇降駆動部22、供給回収ユニット昇降駆動部24及び供給回収前後駆動部25は、上述の供給回収ユニット駆動機構を構成する。また、上記吸着ヘッド昇降駆動部22は上述のヘッド駆動部に相当し、上記供給回収ユニット昇降駆動部24及び供給回収ユニット前後駆動部25は上述のユニット駆動部に相当する。
上記カンザシ軸保持部23には、垂直に延在するカンザシ軸26がその軸線に沿って昇降可能に軸支されている。カンザシ軸26は、カンザシ軸保持部23の上方に固定されたエアシリンダ等よりなるカンザシ軸駆動部27によって垂直軸線に沿って昇降駆動される。なお、カンザシ軸26は、基本的に研磨時以外においては、上方へ引き上げられた状態とされる。ここで、吸着ヘッド昇降機構22により吸着ヘッド21が上方に配置されている場合にはカンザシ軸26の先端部26a(図9参照)は吸着ヘッド21の内部(開口部21Aa,21Ba内)において、吸着ヘッド21に保持されたレンズホルダ6のカンザシ連結部6bには嵌合しないで離間する位置に配置される。供給回収ユニット前後駆動部25は、供給回収ユニット昇降駆動部24を支持して前後方向に案内するガイド構造25aと、プーリーとベルト及び送りねじ等からなる伝動機構25bと、伝動機構25bを駆動する駆動源25cとを備えている。
上記レンズ供給回収ユニット20の後方には、上記ガイド4aに沿って左右に移動可能に構成されたレンズ搬送ユニット30が配置される。レンズ搬送ユニット30は上記搬送ヘッド31を有し、この搬送ヘッド31は、相互に異なる向き(図示例では背反した向き)に設けられた第1のレンズ保持部31Aと第2のレンズ保持部31Bを備えている。これらの第1のレンズ保持部31A及び第2のレンズ保持部31Bはいずれもレンズ2aを吸着保持することができるように構成される。搬送ヘッド31は搬送ヘッド回転駆動部32により回転駆動可能に構成され、これによって第1のレンズ保持部31Aと第2のレンズ保持部31Bの向きを変更可能に構成される。図示例では、第1のレンズ保持部31Aと第2のレンズ保持部31Bのいずれか一方が上向き、他方が下向きとなるように構成され、搬送ヘッド回転駆動部32による180度の回転動作により両レンズ保持部31A、31Bの向き(姿勢)がそれぞれ反転し、いずれか一方のレンズ保持部が交互に後述する受け渡し位置Pに対面する向きに設定されるようになっている。
搬送ヘッド回転駆動部32は、エアシリンダ等よりなる搬送ヘッド昇降駆動部33によって昇降可能に構成されるとともに、上記ガイド構造4aに沿って移動可能に構成された基台35上に搭載された搬送ヘッド前後駆動部34によって前後に移動可能に構成されている。以上の構成により、搬送ヘッド31は、搬送ユニット駆動機構4、搬送ヘッド昇降駆動部33及び搬送ヘッド前後駆動部34によって、左右、上下、前後にそれぞれ移動可能に構成され、これによって、上記搬送ヘッド31は、パレット収容部1Eにおいてレンズ2aを取り出したり格納したりし、パレット収容部1Eとレンズ研磨ユニット1A〜1Dとの間でレンズ2aを搬送し、あるいは、レンズ研磨ユニット1A〜1Dの間でレンズ2aを搬送することができるようになっている。
次に、図5乃至図8を参照して、本実施形態の吸着ヘッド21及びレンズホルダ6の構造について詳細に説明する。図5に示すように、吸着ヘッド21は、上記ヘッド昇降駆動部22に取り付けられるヘッドベース21Aと、このヘッドベース21Aに吊り下げられたヘッド本体21Bとを有する。ヘッドベース21Aとヘッド本体21Bは、複数箇所(図示例では4箇所)において、ベース21Aの貫通孔21aとヘッド本体21Bのねじ孔21bに係合する皿ねじ等の連結軸21Cと、この連結軸21Cの周りに装着され、ベース21Aとヘッド本体21Bとの間に圧縮状態に保持されたコイルばね等の弾性部材21Dとを介して相互に連結されている。このように連結されることで、ヘッド本体21Bは、ヘッドベース21Aに対する水平方向の位置精度が確保された状態で、ヘッドベース21Aに対して所定の範囲では角度変更可能に構成される。そして、これによって、ヘッド本体21Bは、レンズ搬送ユニット30の搬送ヘッド31に対するレンズ2aの受け取り・送り渡し時や、レンズ研磨部10の研磨部材17に対するレンズ2aの供給・回収時において、それぞれ搬送ヘッド31の吸着保持面や研磨部材17の研磨面によって定められるレンズ2aの姿勢に追従することができるようになっている。
ヘッドベース21Aの中央には開口部21Aaが形成され、この開口部21Aaは、ヘッド本体21Bの中央の開口部21Baと連通するように構成される。開口部21Baの下側開口縁には下方に向けて開く形状の逆テーパー面21iが形成されている。ヘッド本体21Bの下面部には、上記開口部21Baの下側開口縁の周囲に形成されたホルダ保持面21cを有する。図示例ではホルダ保持面21cには後述するシール材21f、21g、21hを収容する同心状の3本の環状の凹溝が形成されるとともに、これらの凹溝の間には以下の接続開口部21daと吸着開口部21eaが開口している。ヘッド本体21Bの内部には、ホルダ保持面21cの内周側に接続開口部21daを備えた環状の吸引接続孔21dと、ホルダ保持面21cの外周側に開口する吸着開口部21eaを備えた環状のホルダ吸引孔21eとが設けられている。吸引接続孔21d及びホルダ吸引孔21eは、それぞれヘッド本体21Bの内部で環状に構成され、接続開口部21da及び吸着開口部21eaがホルダ保持面21cにおいて開口している。なお、接続開口部21da及び吸着開口部21eaは、吸引接続孔21d及びホルダ吸引孔21eの形状と同様に環状に開口していてもよく、或いは、環状の吸引接続孔21d及びホルダ吸引孔21eに沿った位置に単独もしくは離散的に形成された1又は複数の開口部として構成されていてもよい。上記接続開口部21daの内周側と外周側にはそれぞれOリング等の環状のシール材21fとシール材21gがレンズ保持面21cに設けられた上記凹溝に嵌合した状態で配置される。また、上記吸着開口部21eaの内周側と外周側にはそれぞれ上記シール材21gとOリング等の環状のシール材21hがホルダ保持面21cに設けられた上記凹溝に嵌合した状態で配置される。これによって、上記接続開口部21daと上記吸着開口部21eaは、レンズ保持面21cが同軸状に取り付けられたシール材21f、21g、21hを介してレンズホルダ6の被保持面6aと対向したときに、それぞれシール材21f、21g、21hにより半径方向の内外両側に気密に構成される。
上記吸着ヘッド21の吸引接続孔21dとホルダ吸引孔21eには、図示しないエア配管を介してエア吸引ユニットが接続される。このエア吸引ユニットには、例えば、エアコンプレッサに接続された真空エジェクタ、この真空エジェクタに接続されたエア配管の途中に取り付けられた電磁弁等よりなる開閉弁や真空破壊弁などが設置される。これらの電磁弁等は、上記の制御部7により、それぞれが所定の動作プログラムに従って開閉制御される。具体的には、制御部7は、上記エア吸引ユニットを介して個々のレンズ研磨ユニット1A〜1Dにおける供給回収ユニット20の吸着ヘッド21に接続される2系統の吸引経路の吸引状態を制御する。これらの2系統の吸引経路の一方は、上記吸引接続孔21dに接続され、他方は上記ホルダ吸引孔21eに接続される。したがって、制御部7は、吸着ホルダ21によるレンズホルダ6の吸着と解放を制御するホルダ吸着制御手段を構成するとともに、吸着ホルダ21によるレンズホルダ6を介したレンズ2aの吸着と解放を制御するレンズ吸着制御手段をも構成する。なお、制御部7は本実施形態の全体を制御するもので、吸着ホルダ21の吸引状態だけでなく、格納された動作プログラムと表示操作部7a〜7dにおいて設定されたパラメータに応じて装置全体及び各部をそれぞれ制御する。なお、制御部7による各部の制御は、各部に設けられた種々のセンサから出力される検出信号に基づいて実行される。
図6に示すように、レンズホルダ6はホルダ基体6Aとホルダ枠体6Bとを有し、ホルダ基体6Aの上面には、上記ヘッド本体21Bの上記ホルダ保持面21cと対応する位置に環状に設けられた平坦な被保持面6aが形成される。この被保持面6aには、上記吸着ヘッド21の吸着開口部21eaが対向し、ホルダ吸引孔21eを介した吸引により吸着開口部21ea及びその周囲の上記シール材21gと21hで囲まれた環状の領域で発生する吸着力で被保持面6aが保持面21cに吸着保持されるようになっている。また、レンズホルダ6の被保持面6aの内側には、吸着ヘッド21の上記開口部21Aa及び21Baに対応する位置に凹状のカンザシ連結部6bが形成される。このカンザシ連結部6bの最奥部には、カンザシ軸26の凸球面状の先端部26aと嵌合する凹球面状の凹部が設けられ、レンズホルダ6がカンザシ軸26に対して回転自在かつ角度自在に連結するようになっている。また、レンズホルダ6の下側には、レンズ2aに対向するレンズ保持面6cが形成される。このレンズ保持面6cはレンズ2aの被研磨面とは反対側の表面に沿った形状を有し、レンズ2aを吸引力によって吸着保持するのに支障のない面形状とされる。また、ホルダ基体6Aには、上記被保持面6aとレンズ保持面6cとの間を貫通する吸引孔6dが設けられる。この吸引孔6dは、上記レンズ保持面6cに吸着開口部6daを備え、上記被保持面6aに連通開口部6dbを備えている。吸引孔6dは上記吸着ヘッド21の吸引接続孔21dに対応する位置に設けられ、連通開口部6dbは、吸着ヘッド21にレンズホルダ6が吸着保持されたときに上記接続開口部21daと対向する位置に上記被保持面6a上に開口している。レンズ保持面6cには必要に応じてレンズ2aの表面との接触に適した樹脂シートを貼着してもよい。
ホルダ枠体6Bは全体として環状に構成され、上記ホルダ基体6Aのやや小径に構成された下部の外周に嵌合し、この状態で皿ねじ等の締結部材6eによってホルダ基体6Aに固定される。このホルダ枠体6Bは、ホルダ基体6Aのレンズ保持面6c上に吸着保持されたレンズ2aの外周を保持する機能を備えている。ホルダ枠体6Bは、レンズ2aや研磨部材17に損傷を与えにくい素材、例えば、ナイロン等の合成樹脂で構成されることが好ましい。もっとも、ホルダ基体6Aとホルダ枠体6Bを一体に構成しても構わない。ホルダ枠体6Bの内周下縁6fは上記レンズ保持面6cの周囲下方に張り出し、研磨時においてレンズ2aをレンズホルダ6のレンズ保持面6c下から脱しないように保持する。また、上記内周下縁6fの外周側に形成される下面部6gは、レンズホルダ6が研磨時においてレンズ2aを保持しつつスムーズに上記研磨部材17の研磨面(図示せず)上を移動するように、当該研磨面に沿った面形状、或いは、上記研磨面に干渉しない面形状となるように構成される。
レンズホルダ6(ホルダ本体6B)の上記カンザシ連結部6bの周囲には、上側(圧着ヘッド21の側)に突出する環状の凸枠部6hが形成され、この凸枠部6hの外周面は上方へ向けて縮径されるように構成されたテーパー面6iとなっている。このテーパー面6iは、吸着ヘッド21の開口部21Baの下側開口縁に設けられた逆テーパー面21iと嵌合する形状とされ、吸着ヘッド21のホルダ保持面21cにレンズホルダ6の被保持面6aが吸着される際に、レンズホルダ6の軸心が吸着ヘッド21の軸心と略一致するように案内する機能を備えている。実際には、上記ホルダ保持面21cと被保持面6aはシール材21f〜21hを介して吸着されるので、吸着保持状態におけるシール材21f〜21hを介在させたことによりホルダ保持面21cと被保持面6aとの間に生ずる間隔を有するときに、吸着ホルダ21とレンズホルダ6の上記両軸心は、テーパー面6iが逆テーパー面21iによって案内されることにより、カンザシ軸26の先端部とレンズホルダ6のカンザシ連結部との挿入及び嵌合に支障がない程度に整合されるようになっている。
上記のように構成された吸着ヘッド21は、上記ホルダ吸引孔21eを通して吸引することで、レンズホルダ6を吸着保持することができる。このとき、吸着ヘッド21のホルダ保持面21cとレンズホルダ6の被保持面6aはシール材21f、21g、21hを介して対向配置され、シール材21gと21hによりホルダ吸引孔eが被保持面6aと対向する領域が気密に構成されることにより、上記ホルダ吸引孔21eを通した吸引力に基づいてレンズホルダ6に対する吸着力が生ずる。また、シール材21fと21gにより吸引接続孔21dと吸引孔6dが対向する領域も気密に構成される。したがって、吸着ホルダ21は、レンズホルダ6を吸着保持した状態で、上記吸引接続孔21dを通して吸引することで、上記吸引接続孔21dに連通するレンズホルダ6の吸引孔6dを通してレンズ2aを吸着保持することができる。この場合に、レンズ2aはレンズホルダ6のレンズ保持面2cに密着した状態で吸着保持される。このとき、吸着保持されたレンズ2aの外周縁は、上記ホルダ枠体6Bの内周下縁6fによって周囲から取り囲まれた状態とされる。
なお、上記のレンズホルダ6は、レンズ2aの表面形状や研磨部材17の研磨面に対応する(支障のない)レンズ保持面6c及び内周下縁6fや下面部6gを有する。例えば、図7(a)及び(b)に示すホルダ基体6A′、6A″のように、吸着保持するレンズ2aの表面形状や平面サイズに合わせて、上記のレンズ保持面6cを6c′や6c″のように異なる曲面形状、異なる外径となるように構成してもよい。なお、図7(c)は、寸法的には多少の差があるものの、基本的には上記ホルダ基体6A、6A′、6A″に共通の平面図である。また、図8(a)及び(b)に示すホルダ枠体6B′、6B″のように、レンズ2aの厚みや平面サイズに合わせて、上記内周下縁6fを6f′、6f″のように異なる突出量や異なる半径位置に形成したり、或いは、研磨部材17の研磨面の形状に合わせて、下面部6gを6g′や6g″のように異なる面形状となるように構成したりしてもよい。なお、図8(c)は、寸法的には多少の差があるものの、基本的には上記ホルダ枠体6B、6B′、6B″に共通の平面図である。
以上のように構成された本実施形態のレンズ研磨装置1の動作態様について、図1乃至図4とともに図9乃至図14を参照して説明する。図9乃至図14は、レンズ研磨部10に対するレンズ供給回収ユニット20及びレンズ搬送ユニット30の動作状態を順に示す正面図である。なお、図3及び図4では、レンズ2aの被研磨面が曲率半径の大きな凹曲面であるために、研磨部材17の研磨面がこれに対応する曲率半径の大きな凸曲面である場合について示してあるが、図9では搬送ヘッド31の第2のレンズ保持部31Bには上記と同様の被研磨面が曲率半径の大きな凹曲面であるレンズ2aを保持している様子を示し、第1のレンズ保持部31Aから吸着ヘッド21に保持されたレンズホルダ6へと移載されるレンズ2aの被研磨面が凸曲面であるために、研磨部材17の研磨面がこれに対応する凹曲面である場合について示す。また、図10乃至図14についても、レンズ2aの被研磨面が凸曲面であるとともに、研磨部材17の研磨面がこれに対応する凹曲面である場合について示す。通常は、或る研磨部材17の研磨面にいずれも対応する同様の被研磨面を備えた複数のレンズ2aを連続して研磨していくが、本実施形態では、説明の便宜上、図3及び図4に示す研磨部材17の研磨面と、図9乃至図14に示す研磨部材17の研磨面とが異なる研磨面を有するものとして描いてある。
レンズ搬送ユニット30は、図2に示す搬送ユニット駆動機構4によりパレット収容部1Eに移動し、ここに配置されたレンズパレット2(図示二点鎖線)に格納されたレンズ2aを搬送ヘッド31の一方のレンズ保持部、例えば第1のレンズ保持部31Aで吸着保持する。その後、レンズ搬送ユニット30は搬送ユニット駆動機構4によりレンズ供給回収ユニット20の後方位置に移動する。そして、図4の側面図に示すように、レンズ搬送ユニット30は、搬送ヘッド31に吸着保持していたレンズ2aをレンズ位置決めユニット40のレンズ吸着部41上に移載する。ここで、レンズ2aはレンズ吸着部41に一旦吸着保持された後に解放され、一対のクランプ部材41が相互に接近することにより両側から挟持されることで、その平面位置が予め設定された位置に修正される。このように位置修正されたレンズ2aは再び搬送ヘッド31のレンズ保持部、例えば第1のレンズ保持部31Aに吸着保持される。
次に、搬送ヘッド前後駆動部34により、レンズ2aを吸着保持する搬送ヘッド31は前方へ移動し、図4に示す受け渡し位置Pに対応する位置に配置される。一方、レンズ供給回収ユニット20の吸着ヘッド21には予め上述のレンズホルダ6が吸着保持されており、この状態の吸着ヘッド21は、供給回収ユニット前後駆動部25により後方へ移動し、上記受け渡し位置Pの直上位置20Pに配置される。そして、吸着ヘッド21は、吸着ヘッド昇降駆動部22により下降し、図9に示すように、受け渡し位置Pにおいて下方の搬送ヘッド31に対向する。
ここで、吸着ヘッド21がレンズホルダ6とともにレンズ2a(例えば、研磨済みのレンズ)を予め吸着保持している場合には、搬送ヘッド31において、搬送ヘッド31のレンズを保持していない方のレンズ保持部、例えば、第2のレンズ保持部31Bを上方(吸着ヘッド21の側)に向け、吸着ヘッド21に保持されていたレンズ2aを当該第2のレンズ保持部31Bに移載する。その後、吸着ヘッド21は吸着ヘッド昇降駆動部22により一旦上昇して第2のレンズ保持部31Bから離間し、その間に搬送ヘッド31が搬送ヘッド回転駆動部32により反転し、レンズパレット2から搬送してきたレンズ2aを保持している第1のレンズ保持部31Aを吸着ヘッド21の側に向ける。そして、吸着ヘッド21が再び降下すると、第1のレンズ保持部31Aは搬送してきたレンズ2aを解放し、これによってレンズ2aは吸着ヘッド21に吸着保持されて移載される。なお、上述のように直上位置20Pに移動してきた吸着ヘッド21がレンズホルダ6のみを保持し、レンズ2aを保持していない場合には、上記のように第2のレンズ保持部31Bへのレンズの移載は行わず、直ちに第1のレンズ保持部31Aに保持されているレンズ2aを吸着ヘッド21の側に移載する。その後、吸着ヘッド21は、図10に示すように吸着ヘッド昇降機構22により再び上昇し、搬送ヘッド31から離間する。なお、その後、搬送ヘッド31は後方位置へ戻り、上述のように吸着ヘッド21側から受け取ったレンズ2aがある場合には、当該レンズ2aをレンズパレット2や他のレンズ研磨ユニットへ向けて搬送する。
上記のようにして、吸着ヘッド21が新たなレンズ2aを受け取ると、図10に示すように、吸着ヘッド21は上記受け渡し位置Pから吸着ヘッド昇降駆動部22により上昇し(受け渡し位置20Pに戻り)、その後、供給回収ユニット前後駆動部25により前方へ移動し、図4に示す研磨軸12の直上位置20Q(図示点線)に配置される。この状態で、図11に示すように、カンザシ軸保持部23は供給回収ユニット昇降駆動部24により吸着ヘッド21とともに下降する。そして、図12に示すように、吸着ヘッド昇降駆動部22により、吸着ヘッド21はさらに下降し、吸着保持しているレンズホルダ6及びレンズ2aが研磨部材17の研磨面上に配置されるように設定された供給回収位置Q(図4参照、図示点線)に配置される。なお、上記の過程において、吸着ヘッド21がレンズホルダ6とともにレンズ2aを吸着保持しているときには制御部7が吸引接続孔21d及びホルダ吸引孔21eを介した吸引作用を生じさせ、吸着ヘッド21がレンズホルダ6を吸着保持しているがレンズ2aを保持していないときには制御部7がホルダ吸引孔21eを介した吸引作用を維持するが、吸引接続孔21dを介した吸引作用を停止し、レンズホルダ6のレンズ吸引孔6dを介した吸着力が生じないようにする。
上記供給回収位置Qでは、吸着ヘッド21に吸着保持されたレンズホルダ6及びレンズ2aは研磨部材17の研磨面上に配置される。このとき、レンズホルダ6の内周下縁6fは研磨面との間にレンズ2aを保持するとともに、レンズホルダ6の下面部6gは研磨部材17の研磨面に沿った形状(或いは、研磨面に干渉しない形状)とされているため、レンズホルダ6及びレンズ2aは上記研磨面上をスムーズに移動可能に構成される。ただし、この時点では、レンズホルダ6及びレンズ2aは吸着ヘッド21に吸着保持されているため、レンズホルダ6及びレンズ2aの研磨面上の位置は固定された状態にある。そして、この状態で、吸引接続孔21d及びホルダ吸引孔21eを介した吸引作用が停止され、その吸引経路において周知の真空破壊が行われることにより、吸着ヘッド21に保持されていたレンズホルダ6及びレンズ2aが解放される。解放されたレンズホルダ6及びレンズ2aは研磨部材17の研磨面上に載置される。なお、このとき、カンザシ軸26の先端部26aは未だ吸着ヘッド21の上方に配置されている。
その後、カンザシ軸駆動部27により、カンザシ軸保持部23からカンザシ軸26を下降させ、図13に示すように、研磨部材17上の吸着ヘッド21の上記開口部21Aa及び開口部21Baを通してレンズホルダ6の上記カンザシ連結部6bに先端部26aを嵌合させる。このとき、解放されたレンズホルダ6はカンザシ軸26に連結されるため、レンズホルダ6及びレンズ2aはカンザシ軸26により研磨部材17の研磨面上に保持された状態となる。そして、図14に示すように、吸着ヘッド昇降部22により吸着ヘッド21はレンズホルダ6から離間して上昇する。しかる後に、開閉駆動機構16aによりカバー板16が閉鎖し、研磨工程が開始される。
レンズ研磨部10による研磨工程は、図14に示す状態で、研磨軸回転駆動部13により研磨軸12を回転させながら、供給回収ユニット前後駆動部25によりカンザシ軸26を前後に繰り返し所定のストローク範囲で往復させることにより行われる。このとき、レンズホルダ6はカンザシ軸26に対して回転可能かつ角度変更可能に連結されているので、ホルダ枠体6Bによって保持されたレンズ2aとともに研磨部材17の研磨面に沿って揺動する。この研磨工程では、カンザシ軸駆動部27は、レンズホルダ6を介してレンズ2aに対して所定の研磨圧が与えられるように、カンザシ軸26を下方に加圧する。このときの研磨圧を正確に設定したり詳細に調整可能としたりするために、カンザシ軸駆動部27は、加圧力を調整可能なエアシリンダ等のシリンダ構造で構成されることが好ましい。研磨圧は、研磨工程の初期段階では低く、その後、増大するか、或いは、時間とともに徐々に増大していくように制御されることが好ましい。例えば、時間とともに研磨圧を変えていくことができるように、予め研磨ユニット制御部7等において少なくとも2〜3段階に研磨圧を設定できるように構成してもよい。カンザシ軸26の揺動速度、揺動範囲、揺動周期、研磨圧等は、予め定められた時間スケジュールに従って制御部7によって制御される。
上記研磨工程が終了すると、研磨軸12の回転は停止され、開閉駆動機構16aによりカバー板16が開放される。そして、吸着ヘッド昇降部22によって吸着ヘッド21が下降し、図13に示すように、レンズホルダ6を吸着可能な供給回収位置Qに移動する。その後、図12に示すように、カンザシ軸駆動部27によりカンザシ軸26が上方へ引き上げられる。しかる後に、吸着ヘッド21はレンズホルダ6及びレンズ2aを吸着保持する。なお、上記とは異なり、カンザシ軸26を引き上げる前に吸着ヘッド21の吸着保持を開始してもよいが、吸着ヘッド21によるレンズホルダ6及びレンズ6の吸着保持を確実に行うためには、吸着ヘッド21が吸着保持を開始する前に、カンザシ軸26の加圧状態を解除したり、加圧力を低下させたりすることが望ましい。
その後、吸着ヘッド昇降駆動部22により、図11に示すように、吸着ヘッド21はレンズホルダ6及びレンズ2aとともに上昇し、さらに、供給回収ユニット昇降駆動部24により上記直上位置20Qに配置される。そして、供給回収ユニット前後駆動部25によりレンズ供給回収ユニット20を後方へ移動させて吸着ヘッド21を図4に示す直上位置20P(図示点線)へ移動させるとともに、図10に示すように、レンズ搬送ユニット30を前進させて搬送ヘッド31をその直下に配置する。そして、図9に示すように、吸着ヘッド21を受け渡し位置P(図示点線)に移動させて、上述と同様のレンズ2aの受け渡しを実行する。
本実施形態では、上記の動作を各レンズ研磨ユニット1A〜1Dにおいてそれぞれ実施できるように構成されている。そして、レンズ搬送ユニット30によって、各レンズ研磨ユニット1A〜1Dとパレット収容部1Eとの間でレンズ2aの搬送を行うことによって、種々のレンズ研磨処理を実施することができるように構成される。すなわち、レンズ搬送ユニット30によるレンズ2aのレンズパレット2からの取り出しとレンズパレット20への格納、レンズ搬送ユニット30によるレンズ2aの各レンズ研磨ユニット1A〜1Dへの供給と各レンズ研磨ユニット1A〜1Dからの回収、レンズ研磨ユニット1A〜1Dとパレット収容部1Eとの間、並びに、各レンズ研磨ユニット1A〜1D間でのレンズの搬送などである。また、研磨処理の態様としては、例えば、パレット収容部1Eからレンズ位置決めユニット40でのレンズ2aの位置修正を実施した後にレンズ研磨ユニット1Aへレンズ2aを供給して粗研磨を実施し、その後、粗研磨の終了したレンズ2aは、再度レンズ位置決めユニット40による位置修正を受けた後、レンズ研磨ユニット1Bへ供給されて、仕上げ研磨を受けることができる。また、レンズ研磨ユニット1A又は1Bでレンズ2aの一方の面を研磨した後、レンズ反転ユニット50においてレンズ2aを反転させた後、レンズ研磨ユニット1C又は1Dでレンズ2aの他方の面を研磨するといったことも可能である。
本実施形態では、レンズホルダ6は予め吸着ヘッド21に吸着保持されているという前提で説明を行ったが、レンズホルダ6は基本的にレンズ2aや研磨部材17の研磨面に応じて取り換える必要があるので、吸着ヘッド21に対するレンズホルダ6の取付作業によって適宜に交換すればよい。この場合には、図4に示すように、吸着ヘッド21を上記直上位置20Qよりもさらに前方へ配置した状態とすることで上記作業を容易に行うことができる。また、研磨部材17の研磨軸12に対する取付作業も適宜に行われる。ただし、上述のレンズ2aの受け渡し動作と同様に、レンズ搬送ユニット30によってレンズホルダ6を搬送し、吸着ヘッド21に受け渡すようにしてもよく、或いは、別にホルダ搬送ユニットを設け、このホルダ搬送ユニットによって吸着ホルダ21に対してレンズホルダ6を受け渡すように構成することにより、レンズホルダ6を自動的に供給、回収、或いは、交換できるようにすることも可能である。なお、レンズホルダ6を交換可能に構成する場合には、上記ホルダ搬送ユニットに上記の搬送ヘッド31と同様に2つのホルダ保持部を備えた搬送ヘッドを設けることが好ましい。
尚、本発明のレンズ研磨装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態ではカンザシ軸26を用いた上軸揺動型のレンズ研磨ユニットを備えるレンズ研磨装置の例について説明したが、他の形式のレンズ研磨ユニットを備えるレンズ研磨装置であっても、上記の吸着ヘッド21、レンズホルダ6及びレンズ2aについて同様の吸着保持態様が利用できる装置であれば、広く適用することが可能である。また、レンズ2a及びレンズホルダ6の移動範囲は受け渡し位置Pと供給回収位置Qとの間であればよい。したがって、上記実施形態のように受け渡し位置Pが他のレンズ搬送ユニットからのレンズの受け取りと送り渡しを行うのではなく、レンズパレット2から直接にレンズを受け取り、或いは、レンズパレット2に対して直接にレンズを送り渡すようにしてもよい。また、上記実施形態のように供給回収位置Qがレンズ研磨部10の研磨部材17の研磨面上ではなく、レンズ研磨部の内部に別に設けられたレンズ受け渡し機構への供給及び当該レンズ受け渡し機構からの回収であってもよい。
1…レンズ研磨装置、1A〜1D…レンズ研磨ユニット、1E…パレット収容部、2…レンズパレット、2a…レンズ、3…パレット駆動機構、3a…ガイド構造、3b…駆動源、4…搬送ユニット駆動機構、4a…ガイド構造、4b…駆動源、6…レンズホルダ、6A…ホルダ基体、6a…被保持面、6b…カンザシ連結部、6c…レンズ保持面、6d…レンズ吸引孔、6da…吸着開口部、6db…連通開口部、6B…ホルダ枠体、6e…締結部材、6f…内周下縁、6g…下面部、6h…凸枠部、6i…テーパー面、7…制御部、7a〜7d…表示操作部、10…レンズ研磨部、11…研磨フレーム、11x…フレーム軸線、12…研磨軸、13…研磨軸回転駆動部、13a…伝動機構、13b…駆動源、14…研磨軸傾斜調整部、14a…駆動ナット、14b…調整軸、14c…回転操作部、15…研磨槽、16…カバー板、16a…開閉駆動機構、17…研磨部材、20…レンズ供給回収ユニット、21…吸着ヘッド、21A…ヘッドベース、21a…貫通孔、21B…ヘッド本体、21b…ねじ孔、21c…ホルダ保持面、21d…吸引接続孔、21da…接続開口部、21e…ホルダ吸引孔、21ea…吸着開口部、21f〜21h…シール材、21i…逆テーパー面、21C…連結軸、21D…弾性部材、22…吸着ヘッド昇降駆動部、23…カンザシ軸保持部、24…供給回収ユニット昇降駆動部、25…供給回収ユニット前後駆動部、25a…ガイド構造、25b…伝動機構、25c…駆動源、26…カンザシ軸、26a…先端部、27…カンザシ軸駆動部、30…レンズ搬送ユニット、31…搬送ヘッド、31A…第1のレンズ保持部、31B…第2のレンズ保持部、32…搬送ヘッド回転駆動部、33…搬送ヘッド昇降駆動部、34…搬送ヘッド前後駆動部、35…基台、40…レンズ位置決めユニット、41…レンズ吸着部、42…クランプ部材、50…レンズ反転ユニット、51…把持部、52…回転軸、P…受け渡し位置、20P…受け渡し位置の直上位置、Q…供給回収位置、20Q…供給回収位置の直上位置

Claims (6)

  1. レンズの研磨部材を備えたレンズ研磨部と、
    前記レンズを保持するレンズ保持面、前記レンズ保持面の反対側に形成された被保持面、及び、前記レンズ保持面と前記被保持面にそれぞれ開口するように貫通するレンズ吸引孔を有するレンズホルダと、
    前記レンズホルダの前記被保持面を保持するホルダ保持面、前記ホルダ保持面の前記レンズ吸引孔の対応位置に開口する吸引接続孔、及び、前記ホルダ保持面の前記対応位置以外の位置に開口するホルダ吸引孔を有する吸着ヘッドと、
    前記レンズ吸引孔及び前記吸引接続孔を介して前記レンズの吸着と解放を制御するレンズ吸着制御手段と、
    前記ホルダ吸引孔を介して前記レンズホルダの吸着と解放を制御するホルダ吸着制御手段と、
    前記吸着ヘッドに吸着保持されたレンズホルダにより前記レンズを受け取り又は送り渡す受け渡し位置と、前記レンズ研磨部に対して前記レンズ及び前記レンズホルダを前記吸着ヘッドにより供給及び回収する供給回収位置との間で、前記吸着ヘッドを移動可能に構成する供給回収ユニット駆動機構と、
    前記レンズホルダに設けられたカンザシ連結部に対して回転可能かつ角度変更可能に嵌合する連結状態が係脱可能に構成されたカンザシ軸と、
    前記カンザシ軸をその軸線に沿って前記レンズ研磨部に対して進退させるカンザシ軸駆動機構と、
    を具備することを特徴とするレンズ研磨装置。
  2. 前記吸着ヘッドは前記カンザシ軸を通過させる開口部を有し、前記カンザシ軸は前記開口部を通して前記レンズ研磨部に対して進退可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載のレンズ研磨装置。
  3. 前記供給回収ユニット駆動機構は、前記吸着ヘッドを前記カンザシ軸の軸線方向に駆動するヘッド駆動部と、前記吸着ヘッド並びに前記カンザシ軸及び前記カンザシ軸駆動機構を移動させるユニット駆動部とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ研磨装置。
  4. レンズの研磨部材を備えたレンズ研磨部と、
    前記レンズを保持するレンズ保持面、前記レンズ保持面の反対側に形成された被保持面、及び、前記レンズ保持面と前記被保持面にそれぞれ開口するように貫通するレンズ吸引孔を有するレンズホルダと、
    前記レンズホルダの前記被保持面を保持するホルダ保持面、前記ホルダ保持面の前記レンズ吸引孔の対応位置に開口する吸引接続孔、及び、前記ホルダ保持面の前記対応位置以外の位置に開口するホルダ吸引孔を有する吸着ヘッドと、
    前記レンズ吸引孔及び前記吸引接続孔を介して前記レンズの吸着と解放を制御するレンズ吸着制御手段と、
    前記ホルダ吸引孔を介して前記レンズホルダの吸着と解放を制御するホルダ吸着制御手段と、
    前記吸着ヘッドに吸着保持されたレンズホルダにより前記レンズを受け取り又は送り渡す受け渡し位置と、前記レンズ研磨部に対して前記レンズ及び前記レンズホルダを前記吸着ヘッドにより供給及び回収する供給回収位置との間で、前記吸着ヘッドを移動可能に構成する供給回収ユニット駆動機構と、
    を具備し、
    前記レンズホルダを吸着保持し前記レンズを保持しない前記吸着ヘッドが前記受け渡し位置に配置されるとき、前記ホルダ吸着制御手段により前記レンズホルダを吸着保持したままで、前記レンズ吸着制御手段により新たな前記レンズを前記レンズホルダに吸着して前記レンズを受け取り、
    次に、前記新たなレンズを受け取った前記吸着ヘッドが前記供給回収位置に配置されると、前記ホルダ吸着制御手段及び前記レンズ吸着制御手段により、前記レンズホルダ及び前記レンズを共に解放して前記レンズ研磨部へ供給し、
    その後、前記レンズホルダ及び前記レンズを保持しない前記吸着ヘッドが前記供給回収位置に配置されると、前記ホルダ吸着制御手段及び前記レンズ吸着制御手段により、前記レンズホルダ及び前記レンズを共に吸着して前記レンズ研磨部から回収し、
    次に、前記レンズホルダ及び前記レンズを回収した前記吸着ヘッドが前記受け渡し位置に配置されると、前記ホルダ吸着制御手段により前記レンズホルダを吸着保持したままで、前記レンズ吸着制御手段により前記レンズを解放して前記レンズを送り渡す、
    ことを特徴とするレンズ研磨装置。
  5. 前記吸着ヘッドに吸着保持された前記レンズホルダが前記受け渡し位置において前記レンズを受け取り及び送り渡すことができるようにそれぞれ構成された、第1のレンズ保持部と第2のレンズ保持部を備えた搬送ヘッドを有するレンズ搬送ユニットをさらに具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のレンズ研磨装置。
  6. 前記吸着ヘッドは、前記第1のレンズ保持部と前記第2のレンズ保持部のうちの一方の前記レンズ保持部へ研磨済みの前記レンズを送り渡し、他方の前記レンズ保持部から新たな前記レンズを受け取ることを特徴とする請求項5に記載のレンズ研磨装置。
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