JP5836837B2 - 鋳造用金型 - Google Patents
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Description
その対策として、製品部の溶湯最終充填部位に、溶湯をオーバーフローさせる複数のオーバーフローランナーを接続し、オーバーフローランナーの先に、金型中の空気のみを金型外に排出させ、溶湯の金型外への吹き出しを防止するチルベントを設け、製品への空気の巻き込みを防止し、製品品質を向上させるのが一般的である。(例えば、特許文献1参照)。チルベントは、凸条部及び凹条部を交互に設けて形成した波状のガス抜き通路(チルベント部)を有している。
また、チルベントは、メンテナンスや交換のために取り外す必要があるが、粉バリが金型間に挟まることにより、金型に凹みが発生して、その凹みによりチルベントをかしめた状態となり、チルベントの取り外しが困難であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、バリの堆積を防止可能な鋳造用金型を提供することを目的とする。
上記構成によれば、凹条部に発生した粉バリが金型を開いた際に斜面から落下するので、チルベントの下部に粉バリが堆積することを抑制できる。
上記構成によれば、支持部材を先に取り外すことにより、ブロックを金型から容易に取り外すことができる。
図1は、本実施の形態に係る鋳造装置を示す断面図である。図2は、可動型を合わせ面側から示す図である。なお、図1及び図2では、図の上方が鉛直上方であり、下方が鉛直下方である。
鋳造装置1は、例えばハイプレッシャーダイカスト製品を鋳造する装置であり、図1に示すように、金型(鋳造用金型)10と、射出機構30と、チルベント40とを備えて大略構成されている。金型10は、固定型10A及び可動型10Bを有し、固定型10A及び可動型10Bが対向することで、所望製品の形状に対応したキャビティ11が形成される。固定型10Aは固定ダイベース13に支持され、可動型10Bは、図示しない駆動機構によって駆動される可動ダイベース15に支持され、固定型10Aに対して進退方向に移動するようになっている。
キャビティ11には、図2に示すように、溶湯最終充填部位となる上部に、複数(本実施の形態では、4つ)のオーバーフローランナー23が接続され、複数のオーバーフローランナー23は、大気開放されたチルベント40に接続されている。
チルベント40は、固定型10Aの合わせ面PLに設けられる固定型ブロック(ブロック)41と、可動型10Bの合わせ面PLに設けられる可動型ブロック(ブロック)43とを備えて構成されている。固定型ブロック41は、合わせ面PLから突出して上下に延びる凸条部41Aを有し、凸条部41A間に形成される凹条部41Bの溝底41B2が合わせ面PLと同一面に位置している。一方、可動型ブロック43は、合わせ面PLから凹んで上下に延びる凹条部43Bを有し、凹条部43B間に形成される凸条部43Aの頂部43A1が合わせ面PLと同一面に位置している。
なお、固定型10Aの支持部材50は、斜面53が形成されていない以外、可動型10Bの支持部材50と同一の構成のため、図示を省略する。
固定型ブロック41を固定型10Aに取り付ける際には、固定型ブロック41を固定型10Aの凹み10A1に配置し、固定型ブロック41の下方に支持部材50を挿入する。ここで、ブロック41,43の下面44と、この下面44と接触する支持部材50の上面51が、金型10の合わせ面PLから下方に傾斜するテーパ面となっているため、固定型ブロック41が支持部材50によって押し込まれて支持される。そして、固定型ブロック41及び支持部材50を図示しない固定手段で固定型10Aに固定することで取り付けが完了する。
そして、ブロック41,43をメンテナンスや交換等の為に取り外す際には、支持部材50を先に引き抜くことで、ブロック41,43を容易に取り外すことができるので、ブロック41,43の取り外し作業時間を短縮できる。
例えば、上記実施の形態では、ブロック41,43を支持する支持部材50を設け、支持部材50に斜面53を形成したが、支持部材50を設けない場合には、ブロック41,43、或いは金型10に斜面53を形成してもよい。
10 金型(鋳造用金型)
10A1 凹み
10B1 凹み
40 チルベント
41 固定型ブロック(ブロック)
41A 凸条部
43 可動型ブロック(ブロック)
43B 凹条部
43B1 溝底
43B2 下端
50 支持部材
53 斜面
PL 合わせ面
Claims (2)
- 金型の合わせ面にチルベントを設けた鋳造用金型において、
前記チルベントは、上下方向に延びる凸条部及び凹条部を交互に備え、
前記凹条部の下端に、当該凹条部の溝底から前記金型の合わせ面に延出する斜面を形成したことを特徴とする鋳造用金型。 - 前記チルベントは、前記金型の合わせ面に形成された凹みに配置されて前記合わせ面において対向する少なくとも一対のブロックを有し、
前記ブロックの下方に、当該ブロックを支持する支持部材を設け、
前記支持部材と前記ブロックとの接触面を前記合わせ面側から下方に傾斜するテーパ面としたことを特徴とする請求項1に記載の鋳造用金型。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012039310A JP5836837B2 (ja) | 2012-02-24 | 2012-02-24 | 鋳造用金型 |
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