JP5835538B2 - ステアリング用ブラケットの支持装置及びステアリング装置 - Google Patents

ステアリング用ブラケットの支持装置及びステアリング装置 Download PDF

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Description

本発明は、車体に固定させるためのステアリング用ブラケットの支持装置及びステアリング装置に関する。
特許文献1及び特許文献2には、車両に取り付けられたステアリングコラムに過大荷重が加わり、ステアリングコラムが車両前方に押されると、支持構造の一部が切断してステアリングコラムが車両前方に移動して、運転者(操作者)をステアリングホイールの突き上げ(2次衝突)から保護するようになっている離脱カプセルの技術が記載されている。
実開昭63−19467号公報 特開平7−81586号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の技術は、支持構造の一部が切断されてステアリングコラムが車両前方に移動する離脱荷重の設定値を下げ、体重の軽い操作者をより保護しようとした場合、誤動作を生じる可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、支持構造の一部が切断されてステアリングコラムが車両前方に移動する離脱荷重の設定値を下げても、通常使用において誤動作を抑制することができるステアリング用ブラケットの支持装置及びステアリング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、ステアリング用ブラケットの支持装置は、カプセル側第1孔と、カプセル側第2孔とが開けられた、ステアリングコラムを支持するステアリング用ブラケットと、ブラケット側第1孔と、ブラケット側第2孔とが開けられた、車体側部材と前記ステアリング用ブラケットを固定するための離脱カプセルと、前記ブラケット側第1孔と、前記カプセル側第1孔とに跨がる位置にある、樹脂部材と、前記ブラケット側第2孔と、前記カプセル側第2孔とに跨がる位置にある、シェアピンと、1次衝突による慣性によって錘部が車両前方に移動すると共に、移動に伴い前記シェアピンを前記ブラケット側第2孔から引き抜く、慣性作用体と、を備える。
通常使用における衝撃により、車両に取り付けられたステアリングコラムに荷重が加わる場合、ステアリングコラムが車両前方に押されると、樹脂部材がせん断力を受けるが、同様にシェアピンにもせん断力が加わることになる。このため、樹脂部材の破断は抑制され、通常使用時における誤動作は抑制される。一方で車両が衝突(1次衝突)した場合、慣性作用体がシェアピンを引き抜くことで支持構造の一部が切断され、ステアリングコラムが車両前方に移動する離脱荷重の設定値が下がり、ステアリング用ブラケットの支持装置が体重の軽い操作者の衝撃を緩和することができる。
本発明の望ましい態様として、前記慣性作用体は、基部と、前記基部をスリットで分割した爪部を有し、前記スリットに前記シェアピンを貫通させて、前記シェアピンの頭部に前記爪部の表面を接触させることが好ましい。シェアピンは、頭部と、ステアリング用ブラケット又は離脱カプセルの表面とで、慣性作用体を挟み、慣性作用体の摺接面がステアリング用ブラケット又は離脱カプセルの表面と密着する。このため、慣性作用体の摺接面とステアリング用ブラケット又は離脱カプセルの表面との間に摩擦力が生じて、比較的弱い衝撃では、慣性作用体の移動を抑制できるように設定することができる。
本発明の望ましい態様として、前記爪部は、前記基部に向かうにつれて、前記離脱カプセルの表面から、前記シェアピンの頭部が接触する前記爪部の表面までの距離が大きくなることが好ましい。これにより、慣性作用体は、慣性が作用することで移動量に応じて、移動に伴いシェアピンをブラケット側第2孔から引き抜く運動へ変換することができる。
本発明の望ましい態様として、前記錘部は、前記基部寄りに前記慣性作用体の重心を偏らせることが好ましい。これにより、慣性作用体が移動動作する動作荷重の設定値を設定することができる。
本発明の望ましい態様として、前記シェアピンは、前記頭部とは反対側の端部に備えられ、前記ブラケット側第2孔又は前記カプセル側第2孔の縁に位置決めするフック部を備えることが好ましい。フック部が破壊されること又はフック部が変形されることで、シェアピンをブラケット側第2孔又はカプセル側第2孔に引き込まれるようにすることができ、シェアピンは、慣性作用体の移動に伴ってブラケット側第2孔から引き抜かれる。
本発明の望ましい態様として、前記ブラケット側第2孔と、前記カプセル側第2孔とは、前記シェアピンの前記頭部寄りの一方が他方よりも直径が大きいことが好ましい。これにより、シェアピンの姿勢が傾いても、引き抜きできる確率を高めることができる。
本発明の望ましい態様として、前記ステアリング用ブラケット又は前記離脱カプセルの表面には、慣性が作用して前記慣性作用体が移動する方向を案内する案内面が設けられていることが好ましい。慣性作用体に回転成分を含むモーメントの荷重がかかっても、慣性作用体が案内面に沿って、シェアピンを引き抜くことができる。
本発明の望ましい態様として、ステアリング装置は、上述したステアリング用ブラケットの支持装置で支持されていることが好ましい。これにより、ステアリング装置は、支持構造の一部が切断されてステアリングコラムが車両前方に移動する離脱荷重の設定値を下げて、体重の軽い操作者をより保護することができる。
本発明によれば、支持構造の一部が切断されてステアリングコラムが車両前方に移動する離脱荷重の設定値を下げても、通常使用において誤動作を抑制することができるステアリング用ブラケットの支持装置及びステアリング装置を提供することができる。
図1は、実施形態1に係る電動モータを備える電動パワーステアリング装置の構成図である。 図2は、ステアリングコラムの周囲を模式的に示す側面図である。 図3は、ステアリングコラムを車両に取り付けるステアリング用ブラケットの支持装置を模式的に示す平面図である。 図4は、ステアリングコラムを車両に取り付ける部分を模式的に示す斜視図である。 図5は、実施形態1に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱前の状態を示す断面模式図である。 図6は、実施形態1に係る慣性作用体を模式的に示す斜視図である。 図7は、実施形態1に係るステアリング用ブラケットの支持装置のシェアピン引き抜きの状態を示す断面模式図である。 図8は、実施形態1に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱後の状態を示す断面模式図である。 図9は、実施形態2に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱前の状態を示す断面模式図である。 図10は、実施形態2に係るステアリング用ブラケットの支持装置のシェアピン引き抜きの状態を示す断面模式図である。 図11は、実施形態3に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱前の状態を示す断面模式図である。 図12は、実施形態4に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱前の状態を示す断面模式図である。 図13は、ステアリングコラムを車両に取り付けるステアリング用ブラケットの支持装置を模式的に示す平面図である。 図14は、ステアリングコラムを車両に取り付ける部分を模式的に示す斜視図である。 図15は、実施形態5に係るステアリングコラムを車両に取り付ける部分を模式的に示す斜視図である。 図16は、実施形態5に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱前の状態を示す断面模式図である。 図17は、実施形態5に係るカム機構のカムロータの凸部を模式的に示す斜視図である。 図18は、実施形態5に係るステアリング用ブラケットの支持装置のシェアピン引き抜きの状態を示す断面模式図である。 図19は、実施形態5に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱後の状態を示す断面模式図である。 図20は、実施形態6に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱前の状態を示す断面模式図である。 図21は、実施形態7に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱前の状態を示す断面模式図である。 図22は、実施形態7に係るステアリング用ブラケットの支持装置のワッシャーの模式図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る電動モータを備える電動パワーステアリング装置の構成図である。図2は、ステアリングコラムの周囲を模式的に示す側面図である。図3は、ステアリングコラムを車両に取り付けるステアリング用ブラケットの支持装置を模式的に示す平面図である。図4は、ステアリングコラムを車両に取り付ける部分を模式的に示す斜視図である。図5は、実施形態1に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱前の状態を示す断面模式図である。図5は、図3のA−A方向でみた断面図である。図1から図5を用いて、電動パワーステアリング装置80の概要を説明する。以下の説明において、電動パワーステアリング装置80を車両に取り付けた場合の車両の前方は、単に前方と記載され、電動パワーステアリング装置80を車両に取り付けた場合の車両の後方は、単に後方と記載される。
<電動パワーステアリング装置>
電動パワーステアリング装置80は、運転者(操作者)から与えられる力が伝達する順に、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、操舵力アシスト機構83と、ユニバーサルジョイント84と、ロアシャフト85と、ユニバーサルジョイント86と、ピニオンシャフト87と、ステアリングギヤ88と、タイロッド89とを備える。また、電動パワーステアリング装置80は、ECU(Electronic Control Unit)90と、トルクセンサ91aとを備える。車速センサ91bは、車両に備えられ、CAN(Controller Area Network)通信により車速信号VをECU90に入力する。
ステアリングシャフト82は、入力軸82aと、出力軸82bとを含む。入力軸82aは、一方の端部がステアリングホイール81に連結され、他方の端部がトルクセンサ91aを介して操舵力アシスト機構83に連結される。出力軸82bは、一方の端部が操舵力アシスト機構83に連結され、他方の端部がユニバーサルジョイント84に連結される。本実施形態では、入力軸82a及び出力軸82bは、鉄等の磁性材料から形成される。
ロアシャフト85は、一方の端部がユニバーサルジョイント84に連結され、他方の端部がユニバーサルジョイント86に連結される。ピニオンシャフト87は、一方の端部がユニバーサルジョイント86に連結され、他方の端部がステアリングギヤ88に連結される。
ステアリングギヤ88は、ピニオン88aと、ラック88bとを含む。ピニオン88aは、ピニオンシャフト87に連結される。ラック88bは、ピニオン88aに噛み合う。ステアリングギヤ88は、ラックアンドピニオン形式として構成される。ステアリングギヤ88は、ピニオン88aに伝達された回転運動をラック88bで直進運動に変換する。タイロッド89は、ラック88bに連結される。
操舵力アシスト機構83は、減速装置92と、電動モータ(モータ)70とを含む。なお、電動モータ70は、いわゆる、ブラシレスモータを例示して説明するが、ブラシ(摺動子)及びコンミテータ(整流子)を備える電動モータであってもよい。減速装置92は、出力軸82bに連結される。電動モータ70は、減速装置92に連結され、かつ、補助操舵トルクを発生させる電動機である。なお、電動パワーステアリング装置80は、ステアリングシャフト82と、トルクセンサ91aと、減速装置92とによりステアリングコラムが構成されている。電動モータ70は、ステアリングコラムの出力軸82bに補助操舵トルクを与える。すなわち、本実施形態の電動パワーステアリング装置80は、コラムアシスト方式である。
図2に示すように、電動パワーステアリング装置80の操舵力アシスト機構83は、ECU90及び電動モータ70などの各部を支持する機構として、ステアリングコラム50と、アッパ取り付けブラケットと呼ばれるステアリング用ブラケット52と、を有する。ステアリングコラム50は、入力軸82aを回転自在に支持する。ステアリングコラム50は、減速装置92との連結部にコラプス時の衝撃エネルギーを吸収して所定のコラプスストロークを確保するアウターコラム51及びインナーコラム54で構成された2重管構造となっている。
ステアリング用ブラケット52は、アウターコラム51の鉛直方向上側に配置されている。ステアリング用ブラケット52は、車体に取付けられ、アウターコラム51を支持している。ステアリング用ブラケット52は、取付板部52bと、取付板部52bに一体に形成された枠状支持部52aと、アウターコラム51を支持するチルト機構と、を備えている。ステアリング用ブラケット52の取付板部52bは、アウターコラム51よりも外側に広がるカプセル支持部59を備えている。チルト機構は、枠状支持部52aに形成されている。ステアリング用ブラケット52は、図5に示す車体側部材21に支持するためのステアリング用ブラケットの支持装置10(以下、支持装置10という。)に固定されている。
チルト機構のチルトレバー53を回動させることにより、支持状態が解除される。この操作により、ステアリングコラム50を上下にチルト位置が調整可能とされている。
図1に示すトルクセンサ91aは、ステアリングホイール81を介して入力軸82aに伝達された運転者の操舵力を操舵トルクとして検出する。車速センサ91bは、電動パワーステアリング装置80が搭載される車両の走行速度(車速)を検出する。ECU90は、電動モータ70と、トルクセンサ91aと、車速センサ91bと電気的に接続される。
<制御ユニット:ECU>
ECU90は、電動モータ70の動作を制御する。また、ECU90は、トルクセンサ91a及び車速センサ91bのそれぞれから信号を取得する。すなわち、ECU90は、トルクセンサ91aから操舵トルクTを取得し、かつ、車速センサ91bから車両の車速信号Vを取得する。ECU90は、イグニッションスイッチ98がオンの状態で、電源装置(例えば車載のバッテリ)99から電力が供給される。ECU90は、操舵トルクTと車速信号Vとに基づいてアシスト指令の補助操舵指令値を算出する。そして、ECU90は、その算出された補助操舵指令値に基づいて電動モータ70へ供給する電力値Xを調節する。ECU90は、電動モータ70から誘起電圧の情報又は後述するレゾルバ等のロータの回転の情報を動作情報Yとして取得する。
ステアリングホイール81に入力された操舵者(運転者)の操舵力は、入力軸82aを介して操舵力アシスト機構83の減速装置92に伝わる。この時に、ECU90は、入力軸82aに入力された操舵トルクTをトルクセンサ91aから取得し、かつ、車速信号Vを車速センサ91bから取得する。そして、ECU90は、電動モータ70の動作を制御する。電動モータ70が作り出した補助操舵トルクは、減速装置92に伝えられる。
出力軸82bを介して出力された操舵トルク(補助操舵トルクを含む)は、ユニバーサルジョイント84を介してロアシャフト85に伝達され、さらにユニバーサルジョイント86を介してピニオンシャフト87に伝達される。ピニオンシャフト87に伝達された操舵力は、ステアリングギヤ88を介してタイロッド89に伝達され、操舵輪を転舵させる。
(支持装置)
図3、図4及び図5に示す離脱カプセル11はアルミニウムをダイキャスト成形して形成されている。この離脱カプセル11には、図5に示すボルト22、ナット23により離脱カプセル11を車体側部材21に固定するためのカプセル取付孔11h(図3、図4参照)が設けられている。また、離脱カプセル11は、ステアリング用ブラケット52のカプセル支持部59に設けられた樹脂インジェクション孔59h(ブラケット側第1孔)と連通する三つの樹脂インジェクション孔12h(カプセル側第1孔)を有しており、離脱前の状態において、樹脂インジェクション孔59hと、樹脂インジェクション孔12hとに跨がる位置に樹脂部材12Pがある。
樹脂部材12Pは、離脱カプセル11の樹脂インジェクション孔12hに注入された樹脂部材12Pが2次衝突時にせん断力を受けて破断するためのメカニカルヒューズである。樹脂部材12Pが破断する離脱荷重は、樹脂部材12Pの材質と、せん断面の断面積に依存する。樹脂部材12Pの一部が切断されてステアリングコラムが車両前方に移動する離脱荷重の設定値を下げても、通常使用における、例えばテレスコ操作の衝撃に耐えられるように、実施形態1においてシェアピン13が、離脱前の状態において、ブラケット側第2孔59Iと、カプセル側第2孔11Jとに跨がる位置にある。なお、通常使用には、運転時の加速減速による慣性又は衝撃が加わる状態も含まれる。
通常使用における、例えばテレスコ操作の衝撃により、車両に取り付けられたステアリングコラムに荷重が加わる場合、ステアリングコラムが車両前方に押されると、樹脂部材12Pがせん断力を受けるが、同様にシェアピン13にもせん断力が加わることになる。このため、樹脂部材12Pの破断は抑制され、通常使用時における誤動作は抑制される。
シェアピン13は、樹脂部材12Pと同様の樹脂でもよく、金属製であってもよい。シェアピン13は、樹脂で形成されている場合、後述する慣性作用体の動作が追いつかないような相当大きな荷重が短時間に加わった場合、樹脂部材12Pと同時に破断して、車体側部材21に固定された離脱カプセル11からステアリング用ブラケット52が離脱するようにすることができる。
シェアピン13は、図5に示すように、円筒のシェアピン本体13Bと、シェアピン本体13Bの一端に設けられ、シェアピン本体13Bの直径よりも大きい直径を有する頭部13Pと、シェアピン本体13Bの他端に設けられ、カプセル支持部59のブラケット側第2孔59Iの縁に位置決めするフック部13Tを備える。フック部13Tは、シェアピン本体13Bの直径よりも大きい直径を有し、頭部13Pよりも厚みが小さく脆い構造である。
シェアピン13は、頭部13Pと、離脱カプセル11の表面とで、慣性作用体15を挟み固定している。図6は、実施形態1に係る慣性作用体を模式的に示す斜視図である。慣性作用体15は、図5及び図6に示すように、いわゆる釘抜きのヘッドのような形状をしている。慣性作用体15は、基部15Bと、基部15Bの一部をスリット15Mで分割して二股として爪部15F、15Fを備えている。爪部15F、15Fは、基部15Bに向かうにつれて、離脱カプセル11の表面からの距離が大きくなるように傾斜面又は曲面となっている。これにより、慣性作用体15は、慣性が作用することでシェアピン13をブラケット側第2孔59Iから引き抜く運動へ変換することができる。シェアピン13は、スリット15Mを貫通し、頭部13Pが爪部15Fの表面15Qに接するようになっている。その結果、上述したように、シェアピン13は、頭部13Pと、離脱カプセル11の表面とで、慣性作用体15を挟み、慣性作用体15の摺接面15Uが離脱カプセル11と密着する。このため、慣性作用体15の摺接面15Uと離脱カプセル11との間に摩擦力が生じて、比較的弱い衝撃では、慣性作用体15の移動を抑制できるように設定することができる。
図6に示すように、慣性作用体15は、基部15Bに慣性作用体15の重心が寄るような錘部15Gを孔15Hに挿入する。これにより、慣性作用体15が移動動作する動作荷重の設定値を設定することができる。実施形態1では、慣性作用体15は、基部15Bとは別に錘部15Gを備えたが、基部15Bの材質、形状などにより、慣性作用体15の重心が寄るような錘部としてもよい。錘部15Gは、基部15B寄りに慣性作用体15の重心を偏らせる。
図6に示すように、慣性作用体15は、基部15B、爪部15Fをステンレス鋼材などの鉄材料で作成し、錘部15Gは、タングステンカーバイドなど、基部15Bよりも比重の大きな材料とする。
図7は、実施形態1に係るステアリング用ブラケットの支持装置のシェアピン引き抜きの状態を示す断面模式図である。例えば、慣性作用体15が動作する動作荷重の設定値を超える、車両の1次衝突などの衝撃を支持装置10に加えた場合、慣性作用体15が車両前方F方向へ移動する。シェアピン13は、頭部13Pが表面15Qに沿って移動させられ、図5に示すフック部13Tが破壊される。又はフック部13Tが端部13Tkのように変形してブラケット側第2孔59Iと、カプセル側第2孔11Jとに引き込まれ、慣性作用体15の移動に伴ってブラケット側第2孔59Iから引き抜かれる。その結果、シェアピン13は、Fu方向へ、落下又は慣性作用体15の移動に伴ってブラケット側第2孔59Iからシェアピン本体13Bが引き抜かれる。このように、1次衝突による慣性によって錘部15Gが車両前方に移動することで、移動に伴いシェアピン13をブラケット側第2孔59Iから引き抜くことができる。
図8は、実施形態1に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱後の状態を示す断面模式図である。次に、2次衝突の荷重設定値を超える、車両に取り付けられたステアリングコラム50に過大荷重が加わり、ステアリングコラム50が車両前方F方向に押されると、樹脂部材12Pの一部が樹脂片12Pkと樹脂片12Pkkとに切断されてステアリングコラム50が車両前方に移動して離脱カプセル11からカプセル支持部59が離脱状態となり、支持装置10は、運転者(操作者)をステアリングハンドルの突き上げ(2次衝突)から保護する。
以上説明したように、支持装置10は、カプセル側第1孔12hと、カプセル側第2孔11Jとが開けられた、ステアリングコラム50を支持するステアリング用ブラケット52のカプセル支持部59と、ブラケット側第1孔59hと、ブラケット側第2孔59Iとが開けられた、車体側部材21とステアリング用ブラケット52を固定するための離脱カプセル11とを備える。樹脂部材12Pは、離脱前の状態において、ブラケット側第1孔59hと、カプセル側第1孔12hとに跨がる位置にある。シェアピン13は、離脱前の状態において、ブラケット側第2孔59Iと、カプセル側第2孔11Jとに跨がる位置にある。慣性作用体15には、ステアリングコラムとは別に独立して慣性が作用することで移動すると共に、移動に伴いシェアピン13をブラケット側第2孔59Iから引き抜くことができる。
このため、通常使用における衝撃により、車両に取り付けられたステアリングコラム50に荷重が加わる場合、ステアリングコラム50が車両前方F方向に押されると、樹脂部材12Pがせん断力を受けるが、同様にシェアピン13にもせん断力が加わることになる。このため、樹脂部材12Pの破断は抑制され、通常使用時における誤動作は抑制される。
2次衝突の荷重設定値を超える、車両に取り付けられたステアリングコラムに過大荷重が加わり、ステアリングコラム50が車両前方F方向に押されると、慣性作用体15が移動すると共に、移動に伴いシェアピン13がブラケット側第2孔59Iから引き抜かれる。その後、樹脂部材12Pの一部が樹脂片12Pkと樹脂片12Pkkとに切断され、ステアリングコラムが車両前方に移動して離脱カプセル11からカプセル支持部59が離脱状態となり、支持装置10は、運転者(操作者)がステアリングハンドルに衝突(2次衝突)する衝撃を緩和する。その結果、支持装置10は、支持構造の一部が切断されてステアリングコラム50が車両前方F方向に移動する離脱荷重の設定値を下げて、体重の軽い操作者をより保護することができる。
実施形態1に係る慣性作用体15は、離脱カプセル11側に固定されているが、カプセル支持部59側に固定されていてもよい。電動パワーステアリング装置80(ステアリング装置)は、上述した支持装置10で支持されている。これにより、ステアリング装置は、支持構造の一部が切断されてステアリングコラム50が車両前方に移動する離脱荷重の設定値を下げて、体重の軽い操作者をより保護することができる。
(実施形態2)
図9は、実施形態2に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱前の状態を示す断面模式図である。図10は、実施形態2に係るステアリング用ブラケットの支持装置のシェアピン引き抜きの状態を示す断面模式図である。なお、上述したものと同じ部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図9及び図10に示すように、ブラケット側第2孔59Iと、カプセル側第2孔11Jとは、シェアピン13の頭部13P寄りの一方が他方よりも直径が大きい。例えば、カプセル側第2孔11Jは、ブラケット側第2孔59Iよりも直径が大きい。これにより、離脱前は、図9に示すように、カプセル側第2孔11Jは、シェアピン本体13Bの姿勢を保持している。例えば、慣性作用体15が動作する動作荷重の設定値を超える、車両の1次衝突などの衝撃を支持装置10に加えた場合、慣性作用体15が車両前方F方向へ移動する。シェアピン13は、頭部13Pが表面15Qに沿って移動させられ、図9に示すフック部13Tが破壊される。又は、シェアピン13は、端部13Tkのように変形してブラケット側第2孔59Iと、カプセル側第2孔11Jとに引き込まれ、慣性作用体15の移動に伴ってブラケット側第2孔59Iから引き抜かれる。その結果、シェアピン13は、Fu方向へ、落下又は慣性作用体15の移動に伴ってブラケット側第2孔59Iからシェアピン本体13Bが引き抜かれる。この場合、図10に示すように、表面15Qと頭部13Pとの関係は、表面15Qが傾斜面又は曲面となっている場合、Fu方向に平行に引き抜けるわけでない。実施形態2のように、カプセル側第2孔11Jは、ブラケット側第2孔59Iよりも直径が大きいと、シェアピン本体13Bの姿勢が傾いても、引き抜きできる確率を高めることができる。
(実施形態3)
図11は、実施形態3に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱前の状態を示す断面模式図である。なお、上述したものと同じ部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図11に示すように、ステアリング用ブラケットのカプセル支持部59又は離脱カプセル11の表面には、慣性が作用して慣性作用体15が移動する方向を案内する案内面59Gが設けられている。例えば、錘部15Gに回転成分を含むモーメントの荷重がかかっても、慣性作用体15は、案内面59Gに沿って、シェアピン13を引き抜くことができる。
(実施形態4)
図12は、実施形態4に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱前の状態を示す断面模式図である。なお、上述したものと同じ部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。実施形態4に係るシェアピン13は、図12に示すように、円筒のシェアピン本体13Bと、シェアピン本体13Bの一端に設けられ、シェアピン本体13Bの直径よりも大きい直径を有する頭部13Pと、シェアピン本体13Bの他端に設けられ、カプセル支持部59のブラケット側第2孔59Iの縁に位置決めするフック部13TFを備える。シェアピン本体13Bには、中空で有底の中空部13Sが開けられており、フック部13TFには外側への弾性力が付勢されている。このため、実施形態4に係るシェアピン13は、フック部13TFの直径が縮み易くなっており、破壊しなくても、シェアピン13を引き抜くことができる。
(実施形態5)
図13は、ステアリングコラムを車両に取り付けるステアリング用ブラケットの支持装置を模式的に示す平面図である。図14は、ステアリングコラムを車両に取り付ける部分を模式的に示す斜視図である。図15は、実施形態5に係るステアリングコラムを車両に取り付ける部分を模式的に示す斜視図である。図15は、図13のB−B方向でみた断面図である。図16は、実施形態5に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱前の状態を示す断面模式図である。なお、上述したものと同じ部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図13、図14、図15及び図16に示す離脱カプセル11はアルミニウムをダイキャスト成形して形成されている。この離脱カプセル11には、図16に示すボルト22、ナット23により離脱カプセル11を車体側部材21に固定するためのカプセル取付孔11h(図3、図15参照)が設けられている。また、離脱カプセル11は、ステアリング用ブラケットのカプセル支持部59に設けられた樹脂インジェクション孔59h(ブラケット側第1孔)と連通する三つの樹脂インジェクション孔12h(カプセル側第1孔)を有しており、離脱前の状態において、樹脂インジェクション孔59hと、樹脂インジェクション孔12hとに跨がる位置に樹脂部材12Pがある。
離脱カプセル11の樹脂インジェクション孔12hに注入された樹脂部材12Pは、2次衝突時にせん断力を受けて破断するためのメカニカルヒューズである。樹脂部材12Pが破断する離脱荷重は、樹脂部材12Pの材質と、せん断面の断面積に依存する。樹脂部材12Pの一部が切断されてステアリングコラムが車両前方に移動する離脱荷重の設定値を下げても、通常使用における、例えばテレスコ操作の衝撃に耐えられるように、実施形態5においてシェアピン13Dが、離脱前の状態において、ブラケット側第2孔11Iと、カプセル側第2孔11Jとに跨がる位置にある。なお、通常使用には、運転時の加速減速による慣性又は衝撃が加わる状態も含まれる。
通常使用における、例えばテレスコ操作の衝撃により、車両に取り付けられたステアリングコラム50に荷重が加わる場合、ステアリングコラム50が車両前方に押されると、樹脂部材12Pがせん断力を受けるが、同様にシェアピン13Dにもせん断力が加わることになる。このため、樹脂部材12Pの破断は抑制され、通常使用時における誤動作は抑制される。
シェアピン13Dは、樹脂部材12Pと同様の樹脂でもよく、金属製であってもよい。シェアピン13Dは、樹脂で形成されている場合、後述するカム機構の動作が追いつかないような相当大きな荷重が短時間に加わった場合、樹脂部材12Pと同時に破断して、車体側部材21に固定された離脱カプセル11からステアリング用ブラケット52が離脱するようにすることができる。
シェアピン13Dは、図16に示すように、中実円筒体のシェアピン本体の一端に設けられ、シェアピン本体の直径よりも大きい直径を有する頭部13Pを備えている。シェアピン13Dのシェアピン本体の他端であるピン先端13PTは、離脱前の状態で、カプセル支持部59のブラケット側第2孔11Iの中に挿入されて、カム機構13Aに位置決めされている。なお、ピン先端13PTは、ブラケット側第2孔11Iを貫通していてもよい。
カム機構13Aは、シェアピン13Dと連動するカムロータ13CMと、ステアリング用ブラケットのカプセル支持部59又は離脱カプセル11に固定されるカムステータ13CFとを備えている。図17は、実施形態5に係るカム機構のカムロータの凸部を模式的に示す斜視図である。図17に示すように、カムロータ13CMは、カムステータ13CFの対向面に凸部13Qを有している。カムステータ13CFは、カムロータ13CMの対向面に図17に示す凸部13Qと同様な凸部13FBを有している。カムステータ13CFの凸部13FBは、カムロータ13CMの凸部13Q間の凹部に位置し、凸部13Qと凸部13FBとは同程度の高さであるので、凸部13Qと凸部13FBとは嵌め合う。カムロータ13CMは、カムステータ13CFに対して相対的に回転する場合、図18に示すように、凸部13Qと凸部13FBとは位相が一致する。この場合、凸部13FBの上に凸部13Qが乗り上げ、カムロータ13CMとカムステータ13CFとの距離が大きくなる。シェアピン13Dは、後述するレバー部材13Lと、ワッシャー13wとを貫通し、頭部13Pがワッシャー13wに支持されている。このため、カムロータ13CMがカムステータ13CFに対して相対的に回転する回転量に応じて、カムロータ13CMとカムステータ13CFとの距離が大きくなる。カムロータ13CMとカムステータ13CFとの距離に応じて、シェアピン13Dをブラケット側第2孔11Iに挿入する挿入長さが変化する。これにより、カム機構13Aは、慣性が作用する回転量に応じて、シェアピン13Dをブラケット側第2孔11Iから引き抜く運動へ変換することができる。
レバー部材13Lは、カムロータ13CMの回転と連動して回転する棒状の部材である。レバー部材13Lは、カムロータ13CMの一部に荷重を加えるので、カムロータ13CMの回転中心より外側へ重心を移動させる部材である。これにより、カム機構13Aが動作する動作荷重の設定値を設定することができる。レバー部材13Lは、カムロータ13CMから遠い側に錘部13Wを備える。錘部13Wは、タングステンカーバイドなど、カムロータ13CMよりも比重の大きな材料とする。これにより、カムロータ13CMの回転中心より外側へ重心を移動させる移動量を大きくすることができる。このように、錘部13Wは、カムロータ13CMの回転中心より外側寄りにレバー部材13Lの重心を偏らせる。
レバー部材13Lは、図16に示すように、離脱カプセル11の表面を平面視でみて、車両前方に対して、直交する方向に配置されている。例えば、レバー部材13Lが回転動作する動作荷重の設定値を超える、車両の1次衝突などの衝撃を支持装置10に加えた場合、カム機構13Aのレバー部材13Lが車両前方へ向けFR方向へ回転する。カムロータ13CMがカムステータ13CFに対して相対的に回転する回転量に応じて、カムロータ13CMとカムステータ13CFとの距離が大きくなる。カムロータ13CMの移動に伴って、シェアピン13Dがブラケット側第2孔11Iへ挿入される挿入量が小さくなる。その結果、図18に示すように、シェアピン13Dは、カムロータ13CMの移動に伴ってブラケット側第2孔11Iから引き抜かれる。
図19は、実施形態5に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱後の状態を示す断面模式図である。次に、2次衝突の荷重設定値を超える、車両に取り付けられたステアリングコラムに過大荷重が加わり、ステアリングコラムが車両前方に押されると、樹脂部材12Pの一部が樹脂片12Pkと樹脂片12Pkkとに切断され、ステアリングコラムが車両前方に移動して離脱カプセル11からカプセル支持部59が離脱状態となり、支持装置10は、運転者(操作者)がステアリングハンドルに衝突(2次衝突)する衝撃を緩和する。
以上説明したように、支持装置10は、カプセル側第1孔12hと、カプセル側第2孔11Jとが開けられた、ステアリングコラム50を支持するステアリング用ブラケット52のカプセル支持部59と、ブラケット側第1孔59hと、ブラケット側第2孔11Iとが開けられた、車体側部材21とステアリング用ブラケットを固定するための離脱カプセル11とを備える。シェアピン13Dは、離脱前の状態において、ブラケット側第1孔59hと、カプセル側第1孔12hとに跨がる位置にある。樹脂部材12Pは、離脱前の状態において、ブラケット側第2孔11Iと、カプセル側第2孔11Jとに跨がる位置にある。支持装置10は、カム機構13Aが慣性が作用することで回転する。つまり、錘部13Wは、1次衝突による慣性によりシェアピン13Dを中心に回転して車両前方に移動する。カム機構13Aは、回転に伴いシェアピン13Dをブラケット側第2孔11Iから引き抜くことができる。
このため、通常使用における衝撃により、車両に取り付けられたステアリングコラム50に荷重が加わる場合、ステアリングコラム50が車両前方に押されると、樹脂部材12Pがせん断力を受けるが、同様にシェアピン13Dにもせん断力が加わることになる。このため、樹脂部材12Pの破断は抑制され、通常使用時における誤動作は抑制される。
2次衝突の荷重設定値を超える、車両に取り付けられたステアリングコラムに過大荷重が加わり、ステアリングコラム50が車両前方F方向に押されると、カム機構13Aが慣性が作用することで回転すると共に、回転に伴いシェアピン13Dをブラケット側第2孔11Iから引き抜くので、樹脂部材12Pの一部が樹脂片12Pkと樹脂片12Pkkとに切断されてステアリングコラムが車両前方に移動して離脱カプセル11からカプセル支持部59が離脱状態となり、支持装置10は、運転者(操作者)がステアリングホイールに衝突(2次衝突)する衝撃を緩和する。その結果、支持装置10は、支持構造の一部が切断されてステアリングコラム50が車両前方F方向に移動する離脱荷重の設定値を下げて、体重の軽い操作者をより保護することができる。
実施形態5に係るカム機構13Aは、カプセル支持部59の表面に固定されているが、離脱カプセル11側に固定されていてもよい。電動パワーステアリング装置80(ステアリング装置)は、上述した支持装置10で支持されている。これにより、ステアリング装置は、支持構造の一部が切断されてステアリングコラム50が車両前方に移動する離脱荷重の設定値を下げて、体重の軽い操作者をより保護することができる。
(実施形態6)
図20は、実施形態6に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱前の状態を示す断面模式図である。なお、上述したものと同じ部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図20に示すように、実施形態5のカムロータ13CMの機能は、レバー部材13Lと一体であってもよい。レバー部材13Lは、凸部13Qを備えている。レバー部材13Lは、シェアピン13Dの頭部13Pと一体又は固定されていてもよい。
(実施形態7)
図21は、実施形態7に係るステアリング用ブラケットの支持装置の離脱前の状態を示す断面模式図である。図22は、実施形態7に係るステアリング用ブラケットの支持装置のワッシャーの模式図である。なお、上述したものと同じ部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図21に示すように、実施形態5のカムロータ13CMの機能は、ワッシャー13wと一体であってもよい。図22に示すように、ワッシャー13wは、スリットで折り曲げ可能な凸部13Qを備えている。ワッシャー13wは、凸部13Qを切り起こし、レバー部材13Lの凸部13FB側へ突出させている。
10 支持装置
11 離脱カプセル
11h カプセル取付孔
11J カプセル側第2孔
12h 樹脂インジェクション孔(カプセル側第1孔)
12P 樹脂部材
12Pk、12Pkk 樹脂片
13、13D シェアピン
13A カム機構
13B シェアピン本体
13CF カムステータ
13CM カムロータ
13L レバー部材
13P 頭部
13PT ピン先端
13Q 凸部
13FB 凸部
13T フック部
13TF フック部
13S 中空部
13W 錘部
13w ワッシャー
15 慣性作用体
15M スリット
15B 基部
15H 孔
15G 錘部
15U 摺接面
15F 爪部
15Q 表面
21 車体側部材
22 ボルト
23 ナット
50 ステアリングコラム
51 アウターコラム
52 ステアリング用ブラケット
53 チルトレバー
54 インナーコラム
59 カプセル支持部
59h 樹脂インジェクション孔(ブラケット側第1孔)
59I、11I ブラケット側第2孔
70 電動モータ
80 電動パワーステアリング装置
81 ステアリングホイール
82 ステアリングシャフト
82a 入力軸
82b 出力軸
83 操舵力アシスト機構
84 ユニバーサルジョイント
85 ロアシャフト
86 ユニバーサルジョイント
87 ピニオンシャフト
88 ステアリングギヤ
88a ピニオン
88b ラック
89 タイロッド
90 ECU
91a トルクセンサ
91b 車速センサ
92 減速装置
98 イグニッションスイッチ
99 電源装置

Claims (7)

  1. カプセル側第1孔と、カプセル側第2孔とが開けられた、ステアリングコラムを支持するステアリング用ブラケットと、
    ブラケット側第1孔と、ブラケット側第2孔とが開けられた、車体側部材と前記ステアリング用ブラケットを固定するための離脱カプセルと、
    前記ブラケット側第1孔と、前記カプセル側第1孔とに跨がる位置にある、樹脂部材と、
    前記ブラケット側第2孔と、前記カプセル側第2孔とに跨がる位置にある、シェアピンと、
    1次衝突による慣性によって錘部が車両前方に移動すると共に、移動に伴い前記シェアピンを前記ブラケット側第2孔から引き抜く、慣性作用体と、
    を備え、前記慣性作用体は、基部と、前記基部をスリットで分割した爪部を有し、前記スリットに前記シェアピンを貫通させて、前記シェアピンの頭部に前記爪部の表面を接触させる、ステアリング用ブラケットの支持装置。
  2. 前記爪部は、前記基部に向かうにつれて、前記離脱カプセルの表面から、前記シェアピンの頭部が接触する前記爪部の表面までの距離が大きくなる、請求項1に記載のステアリング用ブラケットの支持装置。
  3. 前記錘部は、前記基部寄りに前記慣性作用体の重心を偏らせる、請求項1または2に記載のステアリング用ブラケットの支持装置。
  4. 前記シェアピンは、前記頭部とは反対側の端部に備えられ、前記ブラケット側第2孔又は前記カプセル側第2孔の縁に位置決めするフック部を備える、請求項1から3のいずれか1項に記載のステアリング用ブラケットの支持装置。
  5. 前記ブラケット側第2孔と、前記カプセル側第2孔とは、前記シェアピンの前記頭部寄りの一方が他方よりも直径が大きい、請求項1から4のいずれか1項に記載のステアリング用ブラケットの支持装置。
  6. 前記ステアリング用ブラケット又は前記離脱カプセルの表面には、慣性が作用して前記慣性作用体が移動する方向を案内する案内面が設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載のステアリング用ブラケットの支持装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のステアリング用ブラケットの支持装置で支持されたステアリング装置。
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