JP4800082B2 - 車両用ステアリングコラム装置 - Google Patents

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    • F16F7/128Vibration-dampers; Shock-absorbers using plastic deformation of members characterised by the members, e.g. a flat strap, yielding through stretching, pulling apart

Description

本発明は、車両衝突時においてドライバーがステアリングホイールに衝突した場合(二次衝突)に、その衝撃を緩和できる衝撃エネルギー吸収構造を有する車両用ステアリングコラム装置に関する。
自動車の衝突時にドライバーの安全を確保する対策として、ステアリングコラム装置に衝撃吸収構造が適用されているものが種々提案されている。従来の衝撃吸収構造としては、ドライバーがステアリングホイールに衝突した場合にステアリングホイール及び移動側コラムジャケットが車体前方に収縮移動し、この移動ストローク過程で金属製のエネルギー吸収部材を引き裂きながら伸張し、この引き裂き及び塑性変形で消費されるエネルギーによって衝撃エネルギーを吸収するものである。(特許文献1参照)。
特開平10−217981号公報
しかしながら、前記従来の車両用ステアリングコラム装置では、一般的に衝撃状況に基づいて衝撃エネルギーを吸収するための設定荷重が決定されている。そのため、体重の軽い女性ドライバーなどではステアリングホイールに作用する衝撃荷重が設定値に達せずに衝突時のドライバーの安全を確保できない恐れがある。つまり、従来の車両用ステアリングコラム装置では、車両衝突の状況(衝突速度、乗員体重、シートベルト装着の有無等)に応じてステアリングコラム装置の衝突エネルギーを有効に吸収することができないという問題がある。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、車両衝突の状況に応じて衝突エネルギーを有効に吸収することができる車両用ステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、スライドブロックとともに車体側に固定された車体固定ブラケットと、移動側コラムジャケットに固定された離脱ブラケットと、前記スライドブロックと前記離脱ブラケットを離脱可能に連結する連結部材と、前記離脱ブラケットの上面に重畳配置され、前記移動側コラムジャケットの長手方向を横切る方向に設定された連結位置と離間位置との間をスライド自在に配置され、且つ連結位置から離間位置へ移動した際に連結状態にある該連結部材を離間するカッター部材と、前記離脱ブラケットに一端が連結されるとともに、前記車体固定ブラケットに他端が連結解除自在に連結され、且つ連結状態では前記移動側コラムジャケットの車体前方への移動時に衝撃エネルギーを吸収するエネルギー吸収部と、前記車体固定ブラケットに横置き状態で固定され、連結位置に保持された前記カッター部材を離間位置に移動すると共に、前記車体固定ブラケットと前記エネルギー吸収部との連結を解除するロッドを有するアクチュエータとを備え、衝撃エネルギーを吸収する際に、低荷重設定か高荷重設定かに関わらず、前記アクチュエータは前記車体固定ブラケットとともに車体側に保持され、低荷重設定が選択された場合には、前記アクチュエータが前記ロッドを移動し、前記カッター部材を連結位置から離間位置へ移動させることで、該カッター部材が前記連結部材を切断し、高荷重設定が選択された場合には、前記アクチュエータが前記ロッドを移動せず、前記カッター部材を連結位置に保持して、前記連結部材による連結状態を保持することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の車両用ステアリングコラム装置であって、前記エネルギー吸収部は、連結状態では前記移動側コラムジャケットの車体前方への移動時に、引裂部に沿って引き裂きながら塑性変形し、引き裂きと塑性変形によって衝撃エネルギーを吸収するエネルギー吸収プレートであることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1、または請求項2記載の車両用ステアリングコラム装置であって、前記カッター部材は、係止孔とこれに連通する逃げ孔を有し、前記係止孔にエネルギー吸収部の係止部が係止されることによって前記エネルギー吸収部が前記カッター部材を介して前記車体固定ブラケットに連結され、前記アクチュエータの作動によって前記ロッドが移動し、これによって前記カッター部材が離間位置まで移動すると共に、前記カッター部材の移動で前記逃げ孔に前記エネルギー吸収部の前記係止部が挿入される位置に変位し、これによって前記エネルギー吸収部の連結が解除されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の車両用ステアリングコラム装置であって、前記ロッドは、大径ロッド部と小径ロッド部を有し、前記大径ロッド部が前記エネルギー吸収部の係止孔に係止されることによって前記エネルギー吸収部が前記アクチュエータを介して前記車体固定ブラケットに連結され、前記アクチュエータの作動によって前記ロッドが移動し、これによって前記カッター部材が離間位置まで移動すると共に前記小径ロッド部が前記エネルギー吸収部の前記係止孔に挿入する位置に変位し、これによって前記エネルギー吸収部の連結が解除されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の車両用ステアリングコラム装置であって、前記ロッドは、U字状に折曲されたU字ロッドを有し、このU字ロッドが前記エネルギー吸収部の係止孔に係止されることによって前記エネルギー吸収部が前記アクチュエータを介して前記車体固定ブラケットに連結され、前記アクチュエータの作動によって前記U字ロッドが移動し、これによって前記カッター部材が離間位置まで移動すると共に前記U字ロッドが前記エネルギー吸収部の前記係止孔から抜け出、これによって前記エネルギー吸収部の連結が解除されることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1記載の車両用ステアリングコラム装置であって、前記エネルギー吸収部は、前記車体固定ブラケットと前記離脱ブラケットに連結解除自在に連結され、且つ連結状態では前記移動側コラムジャケットの車体前方への移動時に衝撃エネルギーを吸収する第1エネルギー吸収部と、前記移動側コラムジャケットの車体前方への移動時に衝撃エネルギーを吸収する第2エネルギー吸収部とを備えたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6記載の車両用ステアリングコラム装置であって、前記第2エネルギー吸収部は、前記固定側コラムジャケットとこの固定側コラムジャケットの上端部に挿入された移動側コラムジャケットとの少なくともいずれか一方より相手側ジャケットに向かって突出され、前記移動側コラムジャケットの車体前方への移動時に、摺動抵抗によって衝撃エネルギーを吸収する摺動突起であることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6記載の車両用ステアリングコラム装置であって、前記第2エネルギー吸収部は、前記車体固定ブラケットと前記離脱ブラケットに連結され、前記移動側コラムジャケットの車体前方への移動時に、引裂部に沿って引き裂きながら塑性変形し、引き裂きと塑性変形によって衝撃エネルギーを吸収する第2エネルギー吸収プレートであることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項6記載の車両用ステアリングコラム装置であって、前記第2エネルギー吸収部は、前記固定側コラムジャケットとこの固定側コラムジャケットの上端部に挿入された移動側コラムジャケットとの少なくともいずれか一方より相手側に向かって突出された摺動突起と、前記車体固定ブラケットと前記離脱ブラケットに連結され、引裂部を有する第2エネルギー吸収プレートとから構成されたことを特徴とする。
以上説明したように、請求項1の発明によれば、低荷重設定の場合には、エネルギー吸収部材は作用せず、高荷重設定の場合には、エネルギー吸収部によって衝撃エネルギーを吸収するため、大きな衝撃エネルギーを効率良く吸収できる。以上より、車両衝突(衝突速度、乗員体重、シートベルト装着の有無等)の状況に応じてステアリングコラム装置の衝突エネルギーを有効に吸収することができる。
又、衝突前では、離脱ブラケットと車体固定ブラケットが連結部材を介して連結されているため、通常使用時の入力(ステアリングホイールを握っての乗降時やシート位置調整時、テレスコ調整操作時)で移動側コラムジャケットが収縮移動するような不具合を確実に防止できる。更に、低荷重設定時には、カッター部材で連結部材を切断・離間し、離脱ブラケットと車体固定ブラケット間が切り離されているため、移動側コラムジャケットの収縮ストロークの初期にピーク荷重が発生しない。従って、ストローク初期の高い荷重によってドライバーが危害を受けるような事態を防止できる。
請求項2の発明についても、請求項1と同様の効果を得ることができる。
請求項3〜5の発明によれば、請求項1、請求項2の発明の効果に加え、カッター部材の移動とエネルギー吸収部の連結解除を簡単な構造で達成できる。
請求項6の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、低荷重設定の場合には、第2エネルギー吸収部のみによって衝撃エネルギーを吸収するため、小さな衝撃エネルギーを効率良く吸収できる。
請求項7の発明によれば、請求項1〜請求項6の発明の効果に加え、第2エネルギー吸収部として特別な部品が必要なく、又、設置スペースも必要ない。
請求項8の発明によれば、請求項1〜請求項6の発明の効果に加え、第2エネルギー吸収プレートの交換によって容易に所望のエネルギー吸収特性を得ることができる。
請求項9の発明によれば、請求項1〜請求項6の発明の効果に加え、第2エネルギー吸収部は2種類のエネルギー吸収構造体より構成するため、エネルギー吸収特性のバリエーションが増える。又、いずれか一方が故障等しても最低限の衝撃エネルギー吸収機能を保持でき、信頼性が向上する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図10は本発明の第1実施形態を示し、図1は車両用ステアリングコラム装置の衝突前の斜視図、図2は車両用ステアリングコラム装置の分解斜視図、図3はパイロアクチュエータの作動前の斜視図、図4は図1のB−B線断面図、図5は図2のC−C線断面図、図6は車両用ステアリングコラム装置の高荷重設定時による衝突後の斜視図、図7はパイロアクチュエータの作動後の斜視図、図8はカッター部材がスライド移動した状態を示す断面図、図9は車両用ステアリングコラム装置の低荷重設定時による衝突後の斜視図、図10は低荷重設定時と高荷重設定時のエネルギー吸収特性線図である。
図1及び図2に示すように、車両用ステアリングコラム装置1Aは、円筒状の固定側コラムジャケット2と、この固定側コラムジャケット2の上端部に挿入され、同じく円筒状の移動側コラムジャケット3と、固定側コラムジャケット2及び移動側コラムジャケット3内に配置されたステアリングシャフト4と、このステアリングシャフト4の最上端に固定されたステアリングホイール(図示せず)とを備えている。
固定側コラムジャケット2は、固定ブラケット5を介して車体(図示せず)に固定されている。
ステアリングシャフト4は、アッパーシャフトとロアシャフトの2体から成り、固定側コラムジャケット2及び移動側コラムジャケット3に対し軸受6,6(図5に示す)によって回転自在に支持されていると共に、アッパーシャフトとロアシャフトとはスプライン結合部7(図5に示す)によってアッパーシャフトが軸方向に伸縮自在に設けられている。
移動側コラムジャケット3にはディスタンスブラケット8が固定されている。このディスタンスブラケット8にボルト9とナット10によって離脱ブラケット11が固定されている。この離脱ブラケット11は、車体固定ブラケット12に次のように離脱可能に連結されている。
つまり、離脱ブラケット11には左右一対の切欠部11a,11aが形成されている。離脱ブラケット11の上面に重畳配置されるカッター部材13にも左右一対の切欠部13a,13aが形成されている。一対のスライドブロック14,14はスリット14a,14aを有し、この各スリット14a,14a内に離脱ブラケット11とカッター部材13の双方の切欠部11a,13aの周辺がそれぞれ挿入されている。そして、カッター部材13及び離脱ブラケット11の双方の切欠部11a,13aの周辺とスライドブロック14の互いに対応する位置には複数の小孔11b,13b,14bがそれぞれ形成されている。これら3部材の各位置の小孔11b,13b,14b内には、図4に詳しく示すように、樹脂モールド若しくはピン挿入によって連結部材である連結ピン15が配置されている。
一対のスライドブロック14,14には、ボルト挿通孔14cが形成されている。車体固定ブラケット12の左右対称位置にも同じくボルト挿通孔12aが形成されている。車体固定ブラケット12は、各スライドブロック14,14をボルト(図示せず)とナット(図示せず)で共締めすることによって車体(図示せず)に固定されている。以上によって、離脱ブラケット11は、複数箇所の連結ピン15、カッター部材13及び一対のスライドブロック14,14を介して車体固定ブラケット12に連結されていると共に、その連結状態が複数の連結ピン15の切断・離間によって離脱可能に構成されている。
又、カッター部材13には、切り起こしによって被押圧立設部16が設けられている。この被押圧立設部16には、小幅の係止孔17aとこれに連通する大幅の逃げ孔17bが形成されている。係止孔17aは、下記する第1エネルギー吸収プレート18の他端側の係止部18cが係止される寸法に設定され、逃げ孔17bは、係止部18cが係止されずにスルーできる寸法に設定されている。
第1エネルギー吸収部である第1エネルギー吸収プレート18は、金属製で、且つ、他の部分より薄肉に形成された直線状の引裂部18aを有する。第1エネルギー吸収プレート18の一端には係止部18bが設けられ、この係止部18bは離脱ブラケット11のフック部23に係止されている。第1エネルギー吸収プレート18の他端には係止部である係止突起18cが設けられて、この係止突起18cは、カッター部材13の係止孔17aに係止されている。つまり、第1エネルギー吸収プレート18の他端側は、カッター部材13に係止されることによってカッター部材13、連結ピン15及び一対のスライドブロック14,14を介して車体固定ブラケット12に連結されている。そして、カッター部材13との係止を解除することによって第1エネルギー吸収プレート18の連結を解除できるようになっている。又、連結状態にあって、双方のブラケット11,12間が離間すると、第1エネルギー吸収プレート18はその引裂部18aを引き裂きながら塑性変形し、この引き裂きと塑性変形によって衝撃エネルギーを吸収する。
アクチュエータであるパイロアクチュエータ20は、図3に示すように、ドライバーに対して長手方向が直交し、且つ、横置き状態で車体固定ブラケット12に固定されている。パイロアクチュエータ20は、火薬の爆発によってロッド21が突出するよう構成されている。このロッド21の先端面には縦方向にスリット(特に、符号を付さず)が形成され、このスリット内にカッター部材13の被押圧立設部16が配置されている。そして、パイロアクチュエータ20のロッド21が突出すると、被押圧立設部16が押圧され、これによってカッター部材13が図7及び図8のA方向にスライド移動する。このカッター部材13のスライド移動によって第1エネルギー吸収プレート18の係止突起18cが被押圧立設部16の係止孔17aより逃げ孔17bに位置することになる。
パイロアクチュエータ20の点火オン・オフは、電子制御装置(図示せず)によって制御される。電子制御装置には、シートポジションセンサ、ドライバー用の体重センサ、車速センサ、乗員位置センサ、シートベルト着用センサ等の運転状況検出センサやステアリングホイールに加わる衝撃を検出する衝撃検出センサの出力が入力されている。電子制御装置は、これらセンサ情報に基づいて衝突の有無を判断し、衝突ありと判断した場合には衝撃エネルギー吸収構造を低荷重設定にするか高荷重設定にするか否かを判断する。そして、低荷重設定と判断した場合にはパイロアクチュエータに作動信号、つまり、点火信号を出力し、高荷重設定と判断した場合にはパイロアクチュエータに作動信号、つまり、点火信号を出力しない。
また、ステアリングコラム装置1Aには第1エネルギー吸収部(第1エネルギー吸収プレート18)の他に第2エネルギー吸収部が設けられている。第2エネルギー吸収部は、図5に示すように、移動側コラムジャケット3の下端部より固定側コラムジャケット2に向かって突出された2箇所の摺動突起22にて構成されている。移動側コラムジャケット3が軸方向に収縮移動すると、摺動突起22の摺動抵抗によって衝撃エネルギーを吸収するよう構成されている。
次に、上記ステアリングコラム装置1Aの衝突時の作用を説明する。車両衝突時にドライバーよりステアリングホイール(図示せず)に加わる衝撃荷重が比較的大きい等によって、高荷重設定と判断した場合には、パイロアクチュエータ20はオフ状態を維持する。
ステアリングホイール(図示せず)に加わる衝撃荷重でステアリングシャフト4の上部及び移動側コラムジャケット3が軸方向に収縮移動すると、この収縮移動で剪断力を受け、複数箇所の連結ピン15が切断・離間されて離脱ブラケット11が車体固定ブラケット12に対して切り離される。切り離された離脱ブラケット11は、移動側コラムジャケット3と共に車体前方に移動する。すると、第1エネルギー吸収プレート18は、その引裂部18aに沿って引き裂きながら塑性変形し、引き裂きと塑性変形によって衝撃エネルギーを吸収する。又、移動側コラムジャケット3が軸方向に収縮移動すると、摺動突起22の摺動抵抗によって衝撃エネルギーを吸収する。このようにして、第1エネルギー吸収プレート18と摺動突起22によって大きな衝撃エネルギーを有効に吸収する(図10参照)。このような衝撃吸収動作後、図6に示すように、ステアリングシャフト4のアッパーシャフトと移動側コラムジャケット3が停止する。
また、車両衝突時にドライバーよりステアリングホイール(図示せず)に加わる衝撃荷重が比較的小さい等によって、低荷重設定と判断した場合には、パイロアクチュエータ20はオンされる。図4に示すように、カッター部材13が連結ピン15にて連結されている状態では、スライドブロック14の左側は移動する分の隙間を有している。すると、図7及び図8に示すように、カッター部材13がパイロアクチュエータ20のロッド21に押されてA方向にスライド移動し、カッター部材13からの剪断力を受けて複数箇所の連結ピン15が切断・離間される。これによって車体固定ブラケット12に対して離脱ブラケット11が切り離される。又、カッター部材13のスライド移動によって第1エネルギー吸収プレート18の係止部18cとカッター部材13係止状態が解除される。
ステアリングホイール(図示せず)に加わる衝撃荷重でステアリングシャフト4のアッパーシャフト及び移動側コラムジャケット3が軸方向に収縮移動すると、車体固定ブラケット12と離脱ブラケット11の間が徐々に離間されるが、第1エネルギー吸収プレート18は単に離脱ブラケット11と共に移動するだけであり、エネルギー吸収には寄与しない。又、移動側コラムジャケット3が軸方向に収縮移動すると、摺動突起22の摺動抵抗によって衝撃エネルギーを吸収する(図10参照)。このような衝撃吸収動作後、図9に示すように、ステアリングシャフト4と移動側コラムジャケット3が停止する。
以上、低荷重設定とされた場合には、摺動突起22のみによって衝撃エネルギーを吸収するため、小さな衝撃エネルギーを効率良く吸収でき、高荷重設定とされた場合には、第1エネルギー吸収プレート18と摺動突起22の双方によって衝撃エネルギーを吸収するため、大きな衝撃エネルギーを効率良く吸収できる(図10参照)。以上より、車両衝突(衝突速度、乗員体重、シートベルト装着の有無等)の状況に応じてステアリングコラム装置1Aの衝突エネルギーを有効に吸収することができる。
又、衝突前にあっては、離脱ブラケット11と車体固定ブラケット12が連結ピン15を介して連結されているため、通常使用時の入力(ステアリングホイールを握っての乗降時やシート位置調整時、テレスコ調整操作時)で移動側コラムジャケット3が収縮移動するような不具合を確実に防止できる。更に、低荷重設定時には、カッター部材13で連結ピン15を切断・離間し、離脱ブラケット11と車体固定ブラケット12間が切り離されるため、図10に示すように、移動側コラムジャケット3の収縮ストロークの初期にピーク荷重が発生しない。従って、ストローク初期の高い荷重によってドライバーが危害を受けるような事態を防止できる。
この第1実施形態では、第1エネルギー吸収部は、車体固定ブラケット12と離脱ブラケット11に連結され、引裂部18aを有する第1エネルギー吸収プレート18にて構成されたので、第1エネルギー吸収プレート18の交換によって容易に所望のエネルギー吸収特性を得ることができる。
この第1実施形態では、第2エネルギー吸収部は、移動側コラムジャケット3の下端部に設けられた摺動突起22にて構成されたので、第2エネルギー吸収部として特別な部品が必要なく、又、設置スペースも必要ない。
この第1実施形態では、カッター部材13は、係止孔17aとこれに連通する逃げ孔17bを有し、係止孔17aに第1エネルギー吸収プレート18の係止部18cが係止されることによって第1エネルギー吸収プレート18がカッター部材13を介して車体固定ブラケット12に連結され、パイロアクチュエータ20の作動によってロッド21が移動し、これによって連結位置に保持されたカッター部材13が離間位置まで移動すると共に、カッター部材13の移動で逃げ孔17bに第1エネルギー吸収プレート18の係止部18bが挿入される位置に変位し、これによって第1エネルギー吸収プレート18の連結が解除されるよう構成されたので、カッター部材13の移動と第1エネルギー吸収プレート18の連結解除を簡単な構造で達成できる。
この第1実施形態では、エネルギー吸収構造の初期設定が高荷重設定(第1エネルギー吸収プレート18と摺動突起22が共に作動スタンバイ状態)とされているので、何らかの理由によってパイロアクチュエータ20が作動不良となった場合、低荷重設定には変更できないが、従来例と同様の衝撃エネルギー吸収が可能である。
この第1実施形態では、パイロアクチュエータ20は、ドライバーに対して横向きで、且つ、長手方向が水平方向になるよう車体固定ブラケット12に固定されているので、ドライバーへの安全が向上すると共にパイロアクチュエータ20の上方に大きなスペースを確保できる。
図11〜図16は本発明の第2実施形態を示し、図11は車両用ステアリングコラム装置の衝突前の斜視図、図12は車両用ステアリングコラム装置の分解斜視図、図13はパイロアクチュエータの作動前の斜視図、図14は車両用ステアリングコラム装置の高荷重設定による衝突後の斜視図、図15はパイロアクチュエータの作動後の斜視図、図16は車両用ステアリングコラム装置の低荷重設定による衝突後の斜視図である。
図11〜図16に示すように、この第2実施形態の車両用ステアリングコラム装置1Bは、前記第1実施形態のものと比較して、パイロアクチュエータ20のロッド30と第1エネルギー吸収プレート18の他端側の係止部18cとの係止構造のみが相違する。
つまり、パイロアクチュエータ20は、大径ロッド部30aと小径ロッド部30bから成るロッド30を有する。第1エネルギー吸収プレート18の他端側には係止部である円弧状の係止孔18dが設けられていると共にこの係止孔18dに連通する開口部18eが設けられている。第1エネルギー吸収プレート18の係止孔18dに、図13に示すように、パイロアクチュエータ20の大径ロッド部30aが係止されている。第1エネルギー吸収プレート18は、この係止によってパイロアクチュエータ20を介して車体固定ブラケット12に連結されている。したがって、第1の実施形態と同様に、車両衝突時にドライバーからステアリングホイール(図示せず)に加わる衝撃荷重が比較的小さい等によって、低荷重と判断した場合には、パイロアクチュエータ20の作動によってロッド30がA方向に移動すると、図15に示すように、第1エネルギー吸収プレート18の係止孔18dより大径ロッド部30aが抜け出て小径ロッド部30bが代わりに入り込み、小径ロッド部30bが開口部18eから抜けることにより、第1エネルギー吸収プレート18とパイロアクチュエータ20、ひいては車体固定ブラケット12との間の連結が解除される。同時に、カッター部材13の被押圧立設部16もA方向に押されるため、カッター部材13がA方向へスライド移動し、カッター部材13からの剪断力を受けて複数の連結ピン15が切断、離間される。また、衝撃荷重が比較的大きい等によって、高荷重と判断した場合は、パイロアクチュエータ20の大径ロッド部30aは開口部18eから抜けることができないため、第1エネルギー吸収プレート18の係止孔18dが車体固定ブラケット12に連結され、第1エネルギー吸収プレート18が作動する。
他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、図面の同一構成箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態においても、前記第1実施形態と同様に、衝撃エネルギー吸収構造として小荷重設定と高荷重設定を選択できることから、車両衝突(衝突速度、乗員体重、シートベルト装着の有無等)の状況に応じてステアリングコラム装置1Bの衝突エネルギーを有効に吸収することができる。
又、この第2実施形態では、パイロアクチュエータ20は、大径ロッド部30aと小径ロッド部30bから成るロッド30を有し、大径ロッド部30aが第1エネルギー吸収プレート18の係止孔18dに係止されることによって第1エネルギー吸収プレート18がパイロアクチュエータ20を介して車体固定ブラケット12に連結され、パイロアクチュエータ20の作動によってロッド30が移動し、これによって連結位置に保持されたカッター部材13が離間位置まで移動すると共に小径ロッド部30bが第1エネルギー吸収プレート18の係止孔18dに挿入する位置に変位し、これによって第1エネルギー吸収プレート18の連結が解除されるよう構成されたので、前記第1実施形態と同様に、カッター部材13の移動と第1エネルギー吸収プレート18の連結解除を簡単な構造で達成できる。
図17〜図22は本発明の第3実施形態を示し、図17は車両用ステアリングコラム装置の衝突前の斜視図、図18は車両用ステアリングコラム装置の分解斜視図、図19はパイロアクチュエータの作動前の斜視図、図20は車両用ステアリングコラム装置の高荷重設定による衝突後の斜視図、図21はパイロアクチュエータの作動後の斜視図、図22は車両用ステアリングコラム装置の低荷重設定による衝突後の斜視図である。
図17〜図22に示すように、この第3実施形態の車両用ステアリングコラム装置1Cは、前記第1実施形態のものと比較して、パイロアクチュエータ20のロッド構造と第1エネルギー吸収プレート18の他端側の係止部の構造のみが相違する。
つまり、パイロアクチュエータ20は、U字状に折曲されたU字ロッド31を有する。第1エネルギー吸収プレート18の他端側には係止部である係止孔18fが設けられている。この係止孔18fには、図19に示すように、パイロアクチュエータ20のU字ロッド31が係止されている。第1エネルギー吸収プレート18は、この係止によってパイロアクチュエータ20を介して車体固定ブラケット12に連結されている。したがって、高荷重と判断した場合には、パイロアクチュエータ20のU字ロッド31は移動しないため、第1エネルギー吸収プレート18が作動する。また、低荷重の場合には、パイロアクチュエータ20の作動によってU字ロッド31が移動するため、図21に示すように、U字ロッド31が第1エネルギー吸収プレート18の係止孔18fより抜け出て、第1エネルギー吸収プレート18とパイロアクチュエータ20、ひいては車体固定ブラケット12との間の連結が解除される。
この第3実施形態においても、前記第1実施形態と同様に、衝撃エネルギー吸収構造として小荷重設定と高荷重設定を選択できることから、車両衝突(衝突速度、乗員体重、シートベルト装着の有無等)の状況に応じてステアリングコラム装置1Cの衝突エネルギーを有効に吸収することができる。
図23〜図26は本発明の第4実施形態を示し、図23は車両用ステアリングコラム装置の衝突前の斜視図、図24は車両用ステアリングコラム装置の分解斜視図、図25は車両用ステアリングコラム装置の高荷重設定による衝突後の斜視図、図26は車両用ステアリングコラム装置の低荷重設定による衝突後の斜視図である。
図23〜図26に示すように、この第4実施形態の車両用ステアリングコラム装置1Dは、前記第1実施形態のものと比較して、第2エネルギー吸収部の構成のみが相違する。
つまり、第2エネルギー吸収部は、移動側コラムジャケット3の下端部より固定側コラムジャケット2に向かって突出された摺動突起22と、車体固定ブラケット12と離脱ブラケット11に連結され、引裂部32aに沿って引き裂きながら塑性変形する左右一対の第2エネルギー吸収プレート32,32とから構成されている。
他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、図面の同一構成箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
この第4実施形態では、低荷重設定とされた場合には、摺動突起22と一対の第2エネルギー吸収プレート32,32によって衝撃エネルギーを吸収するため、小さな衝撃エネルギーを効率良く吸収でき、高荷重設定とされた場合には、第1エネルギー吸収プレート18の他に、摺動突起22と一対の第2エネルギー吸収プレート32,32によっても衝撃エネルギーを吸収するため、大きな衝撃エネルギーを効率良く吸収できる。以上より、この第4実施形態においても、前記第1実施形態と同様に、衝撃エネルギー吸収構造として小荷重設定と高荷重設定を選択できることから、車両衝突(衝突速度、乗員体重、シートベルト装着の有無等)の状況に応じてステアリングコラム装置1Dの衝突エネルギーを有効に吸収することができる。
この第4実施形態では、第2エネルギー吸収部は、移動側コラムジャケット3の下端部に設けられた摺動突起22と、車体固定ブラケット12と離脱ブラケット11に連結され、引裂部32aを有する第2エネルギー吸収プレート32,32とから構成されたので、第2エネルギー吸収部は2種類のエネルギー吸収構造体より構成するため、エネルギー吸収特性のバリエーションが増える。又、いずれか一方が故障等しても最低限の衝撃エネルギー吸収機能を保持でき、信頼性が向上する。
この第4実施形態では、第2エネルギー吸収部は、第2エネルギー吸収プレート32と摺動突起22とから構成したが、第2エネルギー吸収プレート32のみにて構成しても良い。
尚、第1〜第4実施形態では、第1エネルギー吸収部は、第1エネルギー吸収プレート18にて構成されているが、車体固定ブラケット12と離脱ブラケット11に連結解除自在に連結され、連結状態では移動側コラムジャケット3の車体前方への移動時に衝撃エネルギーを吸収できるものであれば良い。また、第2エネルギー吸収部は、摺動突起22にて構成されているが、移動側コラムジャケット3の車体前方への移動時に衝撃エネルギーを吸収できるものであれば良い。
尚、第1〜第4実施形態にあって、第2エネルギー吸収部材である摺動突起22は、移動側コラムジャケット3に設けられているが、固定側コラムジャケット2側に、又は、移動側コラムジャケット3及び固定側コラムジャケット2の双方に設けても良い。
尚、第1〜第4実施形態において、アクチュエータはパイロアクチュエータ20にて構成されているが、カッター部材13を瞬時にスライド移動できるものであれば良く、これに限定されるものではない。
本発明の第1実施形態を示し、車両用ステアリングコラム装置の衝突前の斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、車両用ステアリングコラム装置の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、パイロアクチュエータの作動前の斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、図1のB−B線断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、図2のC−C線断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、車両用ステアリングコラム装置の高荷重設定による衝突後の斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、パイロアクチュエータの作動後の斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、カッター部材がスライド移動した状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、車両用ステアリングコラム装置の低荷重設定による衝突後の斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、低荷重設定時と高荷重設定時のエネルギー吸収特性線図である。 本発明の第2実施形態を示し、車両用ステアリングコラム装置の衝突前の斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、車両用ステアリングコラムの分解斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、パイロアクチュエータの作動前の斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、車両用ステアリングコラム装置の高荷重設定による衝突後の斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、パイロアクチュエータの作動後の斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、車両用ステアリングコラム装置の低荷重設定による衝突後の斜視図である。 本発明の第3実施形態を示し、車両用ステアリングコラム装置の衝突前の斜視図である。 本発明の第3実施形態を示し、車両用ステアリングコラム装置の分解斜視図である。 本発明の第3実施形態を示し、パイロアクチュエータの作動前の斜視図である。 本発明の第3実施形態を示し、車両用ステアリングコラム装置の高荷重設定による衝突後の斜視図である。 本発明の第3実施形態を示し、パイロアクチュエータの作動後の斜視図である。 本発明の第3実施形態を示し、車両用ステアリングコラム装置の低荷重設定による衝突後の斜視図である。 本発明の第4実施形態を示し、車両用ステアリングコラム装置の衝突前の斜視図である。 本発明の第4実施形態を示し、車両用ステアリングコラム装置の分解斜視図である。 本発明の第4実施形態を示し、車両用ステアリングコラム装置の高荷重設定による衝突後の斜視図である。 本発明の第4実施形態を示し、車両用ステアリングコラム装置の低荷重設定による衝突後の斜視図である。
符号の説明
1A〜1D 車両用ステアリングコラム装置
2 固定側コラムジャケット
3 移動側コラムジャケット
11 離脱ブラケット
12 車体固定ブラケット
13 カッター部材
15 連結ピン(連結部材)
17a 係止孔
17b 逃げ孔
18 第1エネルギー吸収プレート(第1エネルギー吸収部)
18a 引裂部
18c 係止突起(係止部)
18d 係止孔(係止部)
18f 係止孔(係止部)
20 パイロアクチュエータ(アクチュエータ)
21 ロッド
22 摺動突起(第2エネルギー吸収部)
30 ロッド
30a 大径ロッド部
30b 小径ロッド部
31 U字ロッド
32 第2エネルギー吸収プレート(第2エネルギー吸収部)
32a 引裂部

Claims (9)

  1. スライドブロックとともに車体側に固定された車体固定ブラケットと、
    移動側コラムジャケットに固定された離脱ブラケットと、
    前記スライドブロックと前記離脱ブラケットを離脱可能に連結する連結部材と、
    前記離脱ブラケットの上面に重畳配置され、前記移動側コラムジャケットの長手方向を横切る方向に設定された連結位置と離間位置との間をスライド自在に配置され、且つ連結位置から離間位置へ移動した際に連結状態にある該連結部材を離間するカッター部材と、
    前記離脱ブラケットに一端が連結されるとともに、前記車体固定ブラケットに他端が連結解除自在に連結され、且つ連結状態では前記移動側コラムジャケットの車体前方への移動時に衝撃エネルギーを吸収するエネルギー吸収部と、
    前記車体固定ブラケットに横置き状態で固定され、連結位置に保持された前記カッター部材を離間位置に移動すると共に、前記車体固定ブラケットと前記エネルギー吸収部との連結を解除するロッドを有するアクチュエータとを備え、
    衝撃エネルギーを吸収する際に、低荷重設定か高荷重設定かに関わらず、前記アクチュエータは前記車体固定ブラケットとともに車体側に保持され、
    低荷重設定が選択された場合には、前記アクチュエータが前記ロッドを移動し、前記カッター部材を連結位置から離間位置へ移動させることで、前記カッター部材が前記連結部材を切断し、
    高荷重設定が選択された場合には、前記アクチュエータが前記ロッドを移動せず、前記カッター部材を連結位置に保持して、前記連結部材による連結状態を保持することを特徴とする車両用ステアリングコラム装置。
  2. 請求項1記載の車両用ステアリングコラム装置であって、
    前記エネルギー吸収部は、連結状態では前記移動側コラムジャケットの車体前方への移動時に、引裂部に沿って引き裂きながら塑性変形し、引き裂きと塑性変形によって衝撃エネルギーを吸収するエネルギー吸収プレートであることを特徴とする車両用ステアリングコラム装置。
  3. 請求項1、または請求項2記載の車両用ステアリングコラム装置であって、
    前記カッター部材は、係止孔とこれに連通する逃げ孔を有し、前記係止孔にエネルギー吸収部の係止部が係止されることによって前記エネルギー吸収部が前記カッター部材を介して前記車体固定ブラケットに連結され、前記アクチュエータの作動によって前記ロッドが移動し、これによって前記カッター部材が離間位置まで移動すると共に、前記カッター部材の移動で前記逃げ孔に前記エネルギー吸収部の前記係止部が挿入される位置に変位し、これによって前記エネルギー吸収部の連結が解除されることを特徴とする車両用ステアリングコラム装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の車両用ステアリングコラム装置であって、
    前記ロッドは、大径ロッド部と小径ロッド部を有し、前記大径ロッド部が前記エネルギー吸収部の係止孔に係止されることによって前記エネルギー吸収部が前記アクチュエータを介して前記車体固定ブラケットに連結され、前記アクチュエータの作動によって前記ロッドが移動し、これによって前記カッター部材が離間位置まで移動すると共に前記小径ロッド部が前記エネルギー吸収部の前記係止孔に挿入する位置に変位し、これによって前記エネルギー吸収部の連結が解除されることを特徴とする車両用ステアリングコラム装置。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の車両用ステアリングコラム装置であって、
    前記ロッドは、U字状に折曲されたU字ロッドを有し、このU字ロッドが前記エネルギー吸収部の係止孔に係止されることによって前記エネルギー吸収部が前記アクチュエータを介して前記車体固定ブラケットに連結され、前記アクチュエータの作動によって前記U字ロッドが移動し、これによって前記カッター部材が離間位置まで移動すると共に前記U字ロッドが前記エネルギー吸収部の前記係止孔から抜け出、これによって前記エネルギー吸収部の連結が解除されることを特徴とする車両用ステアリングコラム装置。
  6. 請求項1記載の車両用ステアリングコラム装置であって、
    前記エネルギー吸収部は、
    前記車体固定ブラケットと前記離脱ブラケットに連結解除自在に連結され、且つ連結状態では前記移動側コラムジャケットの車体前方への移動時に衝撃エネルギーを吸収する第1エネルギー吸収部と、
    前記移動側コラムジャケットの車体前方への移動時に衝撃エネルギーを吸収する第2エネルギー吸収部とを備えたことを特徴とする車両用ステアリングコラム装置。
  7. 請求項6記載の車両用ステアリングコラム装置であって、
    前記第2エネルギー吸収部は、前記固定側コラムジャケットとこの固定側コラムジャケットの上端部に挿入された移動側コラムジャケットとの少なくともいずれか一方より相手側ジャケットに向かって突出され、前記移動側コラムジャケットの車体前方への移動時に、摺動抵抗によって衝撃エネルギーを吸収する摺動突起であることを特徴とする車両用ステアリングコラム装置。
  8. 請求項6記載の車両用ステアリングコラム装置であって、
    前記第2エネルギー吸収部は、前記車体固定ブラケットと前記離脱ブラケットに連結され、前記移動側コラムジャケットの車体前方への移動時に、引裂部に沿って引き裂きながら塑性変形し、引き裂きと塑性変形によって衝撃エネルギーを吸収する第2エネルギー吸収プレートであることを特徴とする車両用ステアリングコラム装置。
  9. 請求項6記載の車両用ステアリングコラム装置であって、
    前記第2エネルギー吸収部は、前記固定側コラムジャケットとこの固定側コラムジャケットの上端部に挿入された移動側コラムジャケットとの少なくともいずれか一方より相手側に向かって突出された摺動突起と、前記車体固定ブラケットと前記離脱ブラケットに連結され、引裂部を有する第2エネルギー吸収プレートとから構成されたことを特徴とする車両用ステアリングコラム装置。
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