JP5835493B2 - エレベータの電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換し、かごを昇降させる電動機を駆動するエレベータの電力変換装置に関するものである。
一般的に、スイッチング素子としてMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)素子を使用したインバータにおいては、同期整流を適用することによって、インバータの変換効率が向上することが知られている。同期整流とは、MOSFET素子と並列に接続された還流ダイオードに還流電流が流れるときにMOSFET素子をオンし、還流ダイオードよりも導通損失の小さいMOSFET素子側に還流電流を流して導通損失を低減させる制御方法である。
これに対して、特許文献1に示すような同期整流を行う電力変換装置では、MOSFET素子のオン抵抗が還流ダイオードのオン抵抗よりも大きくなる量の電流が流れるときには、同期整流を禁止することで、MOSFET素子及び還流ダイオードの内、電流量に応じて導通損失がより少なくなる一方に還流電流を流している。これにより、MOSFET素子と還流ダイオードで構成されるスイッチ部において生じる導通損失を低減し、電力変換装置の変換効率を良好にしている。
国際公開番号2009/081561号
特許文献1に示すような従来装置では、同期整流を適用すると高効率の電力変換を実現できる。しかしながら、同期整流を適用することによりMOSFET素子側に還流電流が流れ、MOSFET素子での導通損失による温度上昇が大きくなる。特に、かごを低速で運転するときのように運転制御部で生成される速度指令値が保守運転モードの速度以下の場合に、還流電流が導通損失の少ないMOSFET素子側に流れていると、1個のアームへの還流電流の通電時間が長くなるためMOSFET素子の温度上昇や急激な温度変動が顕著となり、MOSFET素子の寿命が短くなるといった課題を見い出した。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、運転制御部で生成される速度指令値が保守運転モードの速度以下の場合に、MOSFET素子の温度上昇や急激な温度変動を抑えてMOSFET素子の長寿命化を図ることができるエレベータの電力変換装置を得ることを目的とする。
本発明のエレベータの電力変換装置は、互いに逆並列に接続されたMOSFET素子とダイオード素子とを1つのアームとし、2つのアームが直列に接続されてなるレグを少なくとも2個有し、入力された直流電力を交流電力に変換し、かごを昇降させる電動機を駆動するインバータと、インバータと電動機との間に流れる電流方向を検出する電流検出手段と、かごを定格速度で運転する自動運転モードと定格速度よりも低い速度で運転する保守運転モードとを有した運転制御部で生成される速度指令値に基づいてインバータの駆動を制御する駆動制御部と、を備え、駆動制御部は、速度指令値が保守運転モードの速度以下で、電流検出手段で検出された電流方向がダイオード素子の順方向に流れているMOSFET素子のゲートをオフにするものである。
本発明によれば、かごを低速で運転するときのように、運転制御部で生成される速度指令値が保守運転モードの速度以下の場合に、電流検出手段で検出された電流方向がダイオード素子の順方向に流れているアームのMOSFET素子のゲートをオフして、還流電流をアームのダイオード素子側に流し、MOSFET素子側には流さないようにする。これによりMOSFET素子の温度上昇や急激な温度変動を抑えてMOSFET素子の長寿命化を図ることができる。
本発明の実施の形態1の電力変換装置を適用したエレベータを示す構成図である。 図1のインバータを示す回路図である。 図1の駆動制御部を示すブロック図である。 図2のインバータの1つのレグを示す構成図である。 同期整流を適用した、電動機の高速回転時の駆動制御タイミングチャートである。 FETとダイオードの電流−電圧特性図である。 図5の還流電流の詳細図である。 同期整流を適用した、電動機の低速回転時の駆動制御タイミングチャートである。 図8の還流電流の詳細図である。 同期整流を制限した、電動機の低速回転時の駆動制御タイミングチャートである。 図10の還流電流の詳細図である。
実施の形態1.
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態1について詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態1の電力変換装置を適用したエレベータを示す構成図である。
図1においてエレベータは、電動機1と、電動機1の回転軸に接続された巻上機2と、巻上機2に巻き掛けられたロープ3と、このロープ3の一端に吊下げられたかご4及び他端に吊下げられた釣り合い錘5を備え、電動機1の回転によりかご4及び釣り合い錘5が昇降される。
かご4及び釣り合い錘5が昇降される昇降路内には、各乗場の床付近にドアゾーン検出板14が設けられている。ドアゾーンとはかご4が乗場に停止した際に戸開を許可する範囲であり、かご4側に備えたドアゾーン検出手段としてのドアゾーン検出器15でドアゾーン検出板14の有無を検出することで、かご4が戸開可能なドアゾーンに停止しているかどうかを判断する。
エレベータの制御装置は、交流電源6の交流電力を直流電力に変換するコンバータ7と、直流電力を交流電力に変換し電動機1を駆動するインバータ8と、インバータ8を制御する駆動制御部9と、かごの昇降制御を行う運転制御部10を備えている。
コンバータ7は、ダイオード等で形成され、交流電源6の交流電力を直流電力に変換し、その出力を直流母線11に出力する。この直流母線11には直流電力のリップル分を平滑するコンデンサ12が接続されている。
運転制御部10は、エレベータ全体の管理・制御を行うもので、かご4の起動・停止指令とともに、かご4の位置・速度指令を生成し、駆動制御部9へ速度指令値に基づくインバータ駆動指令信号を出力する。また運転制御部10は、乗場またはかご内の操作盤(図示せず)からの操作に基づいてかご4を定格速度で運転する自動運転モードと、据付調整時や保守時に、保守員がかご4を定格速度よりも低い速度で運転させるための保守運転モードとを備えおり、この自動運転モードと保守運転モードの切り替えは、運転モード切替部16から行われる。
インバータ8は、図2に示すように6個のアーム20を有し、各アーム20は、互いに逆並列に接続されたMOSFET素子21とダイオード素子22とによって構成されている。また、2つのアーム20は直列に接続されてレグ23を構成し、インバータ8は3個のレグ23で構成されている。ここでは三相の電動機を例として説明しているが、単相の電動機を制御する場合には、4個のアームと2個のレグで構成される。
それぞれのレグ23のアーム20同士の接続点は、電動機1に接続されている。また、レグ23の一端はコンデンサ12の陽極に接続され、レグ23の他端はコンデンサ12の陰極に接続されている。さらに、各アーム20のMOSFET素子21のゲートは、駆動制御部9に接続されている。
インバータ8と電動機1との間の電路には、電路を流れる電流方向に応じた電流検出信号を生成する電流検出手段としてホールセンサを用いた電流検出器13が設けられている。
インバータ8は、運転制御部10及び駆動制御部9によって制御される。運転制御部10は、かご4の力行運転の際には、所望の電力をインバータ8から発生させるように、パルス状のゲート駆動信号(ゲート駆動時にHレベルの出力)を駆動制御部9を介してインバータ8の各アーム20のゲートに送ることにより、インバータ8の駆動を制御する。
また、運転制御部10は、かご4の回生運転の際には、パルス状のゲート駆動信号を駆動制御部9を介してインバータ8の各アーム20のゲートに送って、インバータ8の駆動を制御することにより、電動機1から発生した交流の回生電力を直流電力に変換する。
駆動制御部9は、インバータ8の各アーム20内での電流の流れを制御する。ここで、駆動制御部9の構成について具体的に説明する。図3は、図1の駆動制御部9を示すブロック図である。なお図3では、インバータ8の6個のアーム20に対しそれぞれ個別に制御を行う構成のうち、1個のアーム20に対するゲート駆動信号出力のための構成についてのみ簡略化して示している。
図3において、駆動制御部9は、ゲート駆動判断部9aとAND回路9bとを有している。ゲート駆動判断部9aには保守運転モードの速度に対応した速度指令値の閾値が出荷時または据付調整時に設定される。ゲート駆動判断部9aは、運転制御部10で生成される速度指令値に関する制御情報を受けて、速度指令値が閾値以下かどうかを判断する。また、ゲート駆動判断部9aは、電流検出器13からの電流検出信号を受けて、インバータ8と電動機1間の電路に流れる電流方向を認識する。ここでは、ゲート駆動判断部9aで速度指令値が閾値以下かどうかの判断を行うとしたが、速度指令値の閾値が運転制御部10側に設定され、運転制御部10からゲート駆動判断部9aに速度指令値が閾値以下かどうかの制御信号が出力される構成としてもよい。
ゲート駆動判断部9aは、速度指令値が閾値以下で、アーム20に流れる電流がダイオード素子22の順方向に流れる電流方向の場合には、Lレベルの信号を駆動マスク信号としてAND回路9bに送る。これに対して、速度指令値が閾値を越える場合や、アーム20に流れる電流がダイオード素子22の順方向に流れない場合には、ゲート駆動判断部9aはHレベルの信号を駆動マスク信号としてAND回路9bに送る。
AND回路9bは、運転制御部10からのゲート駆動信号と、ゲート駆動判断部9aからの駆動マスク信号とを受ける。ここでAND回路9bは、運転制御部10からのゲート駆動信号と、ゲート駆動判断部9aからの駆動マスク信号との両方がHレベルの場合に、Hレベルの信号をゲート駆動信号として、MOSFET素子21のゲートに送る。これに対して、運転制御部10からのゲート駆動信号とゲート駆動判断部9aからの駆動マスク信号との少なくともいずれか一方がLレベルの場合には、AND回路9bは、Lレベルの信号をゲート駆動信号として、MOSFET素子21のゲートに送る。
従って、駆動制御部9は、速度指令値が閾値以下で、アーム20に流れる電流がダイオード素子22の順方向に流れる電流方向の場合には、ゲート駆動判断部9aからのLレベルの駆動マスク信号により、運転制御部10からのゲート駆動信号のHレベル、Lレベルに関わらず、AND回路9bからLレベルのゲート駆動信号を出力し、アーム20のMOSFET素子21のゲートを強制的にオフにする。この結果、アーム20のうちMOSFET素子21側には電流が流れずダイオード素子22側に電流が流れることになる。
なお、上記の実施の形態では、運転制御部10と駆動制御部9とが互いに別々のハードウェア(コンピュータ・マイクロコンピュータ等)によって構成されていた。しかしながら、この例に限定するものではなく、運転制御部10と駆動制御部9とを同一のハードウェアによって構成してもよい。つまり、駆動制御部9の機能を運転制御部10のハードウェアを用いて実現してもよい。
次に、動作について説明する。図4で示すようなFET1、FET2とダイオードD1、D2で構成したレグを用いたインバータを使用し、同期整流を適用して電動機を高速で回転させた場合のタイミングチャートを図5に示す。図5において、時刻T1から時刻T2までの間は、FET1ゲート駆動信号がHレベルの時にレグの上側のアームのFET1には図4で示すIoの方向に電流が流れ、FET1ゲート駆動信号がLレベル(FET2ゲート駆動信号がHレベル)の時にレグの下側のアームのFET2とダイオードD2には図4で示すIoの方向に環流電流が流れる。
これに対して、時刻T2から時刻T3までの間は、FET2ゲート駆動信号がHレベルの時にレグの下側のアームのFET2には図4で示すIoと逆方向に電流が流れ、FET2ゲート駆動信号がLレベル(FET1ゲート駆動信号がHレベル)の時にレグの上側のアームのFET1とダイオードD1には図4で示すIoと逆方向に環流電流が流れる。
ここでFETとダイオードへの還流電流の流れ方について説明する。図6にFETとダイオードの一般的な電流−電圧特性を示す。FETは電流の増加に伴って電圧が上昇する線形特性を示すのに対して、ダイオードは電流が流れ始める時点で順方向降下電圧がある。したがってFETとダイオードが逆並列で構成されたアームに還流電流が流れる場合、図6に示すように電流値がI1以下では大部分がFET側に流れ、電流値がI1を越えると大部分がダイオード側に流れることになる。詳細には、電流値I1の近傍でI1以下の部分にはダイオード側にもわずかに流れ、電流値I1の近傍でI1以上の部分にはFET側にもわずかに流れるが、この値は小さいため以下の説明ではこのわずかに流れる部分については省略する。
図6を参照し、図5における時刻T1から時刻T2までの間のFET2とダイオードD2に流れる還流電流をFET2電流とD2電流に分けたものを図7に示す。この場合、ほとんどの還流電流がFET2側に流れ、電流値I1を超えるわずかの部分がダイオードD2に流れていることがわかる。
次に、図4で示すようなFET1、FET2とダイオードD1、D2で構成したレグを用いたインバータを使用し、同期整流を適用して電動機を速度指令値が閾値以下となる低速で回転させた場合のタイミングチャートについて説明する。図8は、同期整流を制限しない場合のタイミングチャートである。この例では、図5における時刻T1から時刻T2までの間と同じ電流方向を示しており、レグの上側のアームのFET1には、FET1ゲート駆動信号がHレベルの時には図4で示すIoの方向に電流が流れ、レグの下側のアームのFET2とダイオードD2には、FET1ゲート駆動信号がLレベル(FET2ゲート駆動信号がHレベル)の際には図4で示すIoの方向に環流電流が流れている。図9は図8におけるFET2とダイオードD2に流れる還流電流をFET2電流とD2電流に分けたものを示している。
次に、同期整流を制限するゲート駆動信号を生成した場合のタイミングチャートについて説明する。図10は図8と同じ電流Ioを流すタイミングを示しているが、図10では速度指令値が閾値以下で、アームに流れる電流がダイオードD2の順方向に流れる電流方向の場合には、FET2ゲート駆動信号をLにしている。この場合のFET2とダイオードD2に流れる還流電流をFET2電流とD2電流に分けたものを図11に示す。図10ではFET2ゲート駆動信号をLとしているため、図11で示すように還流電流はFET2には流れずダイオードD2に全てが流れる。
電動機1を低速で回転させたり停止させるような、速度指令値が小さい場合に同期整流を適用して制御を行うと、インバータ8を構成する6個のアーム20のうち特定のMOSFET素子21に電流が連続して流れる時間が長くなる。このため、急激な温度変動がその特定のMOSFET素子21に発生しやすく、温度上昇が大きくなる懸念や、急激な温度変動で発熱・放熱を繰り返すことにより、寿命劣化が促進してしまう懸念が生じる。
これに対して、上記の実施の形態においては、かご4が保守運転モードの速度以下となる低速運転時や停止時のような速度指令値が閾値以下の場合、電流検出器13で検出された電流方向がダイオード素子22の順方向に流れているアーム20のMOSFET素子21のゲートをオフして、還流電流をアーム20のダイオード素子22側に流し、MOSFET素子21には流さないようにしている。これによりMOSFET素子21の温度上昇や急激な温度変動を抑えてMOSFET素子21の長寿命化を図ることができる。
上記実施の形態のエレベータの電力変換装置は、互いに逆並列に接続されたMOSFET素子21とダイオード素子22とを1つのアーム20とし、2つのアーム20が直列に接続されてなるレグ23を少なくとも2個有し、入力された直流電力を交流電力に変換し、かご4を昇降させる電動機1を駆動するインバータ8と、インバータ8と電動機1との間に流れる電流方向を検出する電流検出器13と、かご4を定格速度で運転する自動運転モードと定格速度よりも低い速度で運転する保守運転モードとを有した運転制御部10で生成される速度指令値に基づいてインバータ8の駆動を制御する駆動制御部9と、を備え、駆動制御部9は、速度指令値が保守運転モードの速度以下で、電流検出器13で検出された電流方向がダイオード素子22の順方向に流れているアーム20のMOSFET素子21のゲートをオフにするものである
これにより、かご4が保守運転モードの速度以下となる低速運転時や停止時のような速度指令値が閾値以下の場合、電流検出器13で検出された電流方向がダイオード素子22の順方向に流れているアーム20のMOSFET素子21のゲートをオフして、還流電流をアーム20のダイオード素子22側に流し、MOSFET素子21側には流さないようにする。これによりMOSFET素子21の温度上昇や急激な温度変動を抑えてMOSFET素子21の長寿命化を図ることができる。速度指令値が閾値以下となる状態は、かごの停止直前やかごの昇降開始直後で発生し、一般的なエレベータの動作としてはこれらの状態が頻繁に繰り返されるためエレベータ用途では特に大きな効果が得られる。
また、運転制御部10は、かご4の位置がかご4の戸が開閉可能な昇降位置に到達し、戸閉開可能範囲を検出するドアゾーン検出器15から戸開閉可能範囲が検出されている間を速度指令値が保守運転モードの速度以下としてもよい。
かご4が乗場で停止する直前や昇降開始直後においては、かご4は必ずドアゾーンに入っており、この範囲ではかご4の速度は保守運転モードの速度よりも低速または停止である。このとき運転制御部10はドアゾーン検出器15からドアゾーン検出中の信号を入力し、これを制御情報として駆動制御部9に出力することにより容易に制御が可能である。速度指令値の閾値を算出する場合、電動機1の容量や、かご4の定格速度、定格負荷等の仕様は設置場所毎に異なるため、その都度最適な値を決定するのは煩雑である。これに対して、戸開閉可能範囲が検出されている間を速度指令値が保守運転モードの速度以下とすることにより、個々のエレベータの仕様に対しての煩雑な閾値の算出及び設定の手間を省略することができる。
また、上記の実施の形態におけるMOSFET素子21及びダイオード素子22を珪素によって形成することもできる。特に大電力用の電力変換器を構成する場合、変換効率やサイズを考慮すると、MOSFET素子21及びダイオード素子22の少なくともいずれか一方を、珪素に比べてバンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体によって形成することが好ましい。
このワイドバンドギャップ半導体としては、例えば、炭化珪素、窒化ガリウム系材料またはダイヤモンドを用いることができる。このように、MOSFET素子21及びダイオード素子22をワイドバンドギャップ半導体によって形成することにより、著しく有効性が発揮される。具体的に、ワイドバンドギャップ半導体によって形成されたMOSFET素子21やダイオード素子は、耐電圧性が高く、許容電流密度も高い。このため、MOSFET素子21やダイオード素子22の小型化が可能である。従って、これらの小型化されたMOSFET素子21やダイオード素子を用いることにより、これらの素子を組み込んだ電力変換器の小型化を図ることができる。
また、ワイドバンドギャップ半導体によって形成されたMOSFET素子21やダイオード素子22は、耐熱性も高いため、ヒートシンクの放熱フィンの小型化や、水冷部の空冷化が可能である。従って、電力変換器の一層の小型化が可能になる。
さらに、ワイドバンドギャップ半導体によって形成されたMOSFET素子21やダイオード素子22は、電力損失が低い。このため、MOSFET素子21やダイオード素子22の高効率化が可能である。従って、電力変換器の高効率化が可能になる。
1 電動機、4 かご、8 インバータ、9 駆動制御部、10 運転制御部、13 電流検出器、15 ドアゾーン検出器、20 アーム、21 MOSFET素子、22 ダイオード素子、23 レグ

Claims (4)

  1. 互いに逆並列に接続されたMOSFET素子とダイオード素子とを1つのアームとし、2つの前記アームが直列に接続されてなるレグを少なくとも2個有し、入力された直流電力を交流電力に変換し、かごを昇降させる電動機を駆動するインバータと、
    前記インバータと前記電動機との間に流れる電流方向を検出する電流検出手段と、
    前記かごを定格速度で運転する自動運転モードと前記定格速度よりも低い速度で運転する保守運転モードとを有した運転制御部で生成される速度指令値に基づいて前記インバータの駆動を制御する駆動制御部と、を備え、
    前記駆動制御部は、前記速度指令値が前記保守運転モードの速度以下で、前記電流検出手段で検出された電流方向が前記ダイオード素子の順方向に流れている前記MOSFET素子のゲートをオフにすることを特徴とするエレベータの電力変換装置。
  2. 前記運転制御部は、前記かごの位置が前記かごの戸が開閉可能な昇降位置に到達し、戸開閉可能範囲を検出するドアゾーン検出手段から前記戸開閉可能範囲が検出されている間を前記速度指令値が前記保守運転モードの速度以下とすることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの電力変換装置。
  3. 前記MOSFET素子及び前記ダイオード素子の少なくともいずれか一方は、ワイドバンドギャップ半導体によって形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータの電力変換装置。
  4. 前記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化珪素、窒化ガリウム系材料及びダイヤモンドのいずれかであることを特徴とする請求項3に記載のエレベータの電力変換装置。
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