JP6943723B2 - 電力変換装置及びエレベーター - Google Patents

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本発明は、インバータ装置やコンバータ装置等に好適な電力変換装置及びエレベーターに関する。
電力変換装置として、直流電力を交流電力に変換するインバータ装置や、交流電力を直流電力に変換するコンバータ装置がある。これらの電力変換装置では、パワー半導体素子のスイッチング動作によって電力変換を行う。電力変換装置は、パワー半導体素子、ダイオード(整流素子)、瞬時電力を供給するキャパシタ、パワー半導体素子の駆動回路、電力変換装置の出力電流及び出力電圧を監視するセンサ、及びセンサが出力するデータに基づいて所望の動作を演算し、必要な動作を行わせるための指令信号を駆動回路に送出する制御回路部等から構成される。例えばパワー半導体素子としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)などが用いられる。
電力変換装置は、様々な出力電流や出力電圧などの仕様、電力変換装置に期待される利用期間(寿命)に応じ、前述の構成部品が設計される。また電力変換装置では、変換電力容量を増大させることを目的として、複数のパワー半導体素子を並列に接続し、これら複数のパワー半導体素子を同時にスイッチング駆動するようにしている。この場合、パワー半導体素子を搭載した出力電流の小さな規格化された電力変換回路(小容量の電力変換回路)が、並列に接続される。電力変換回路は、同じような特性を持つパワー半導体素子同士を組み合わせ構成される。
このような電力変換装置において、故障等による計画外の停止を予防するため、電力変換回路の入力側と出力側に遮断回路を設ける。そして、電力変換回路が故障したときには、故障した電力変換回路を遮断回路で切り離し、残る健全な電力変換回路で運転を継続したいという要望がある。
例えば特許文献1には、「各電力変換ユニットと直流電源ユニットとの間に、各電力変換ユニットに給電される電力を制限する複数の半導体スイッチ素子をそれぞれ個別に介装すると共に、各電力変換ユニットに生じる短絡電流をそれぞれ監視する制御回路により、短絡電流が流れた電力変換ユニットに接続された半導体スイッチ素子をオフ制御して当該電力変換ユニットに対する電力供給を遮断する」と記載されている。
特開2014−236530号公報
ところで、すべての電力変換回路に遮断回路を接続すると、その遮断回路及び遮断回路に付帯する信号線や処理回路が増え、電力変換装置の体積が増大する。また、これらの回路に用いられる部品や回路を組み立てるための製造作業が必要になり、コストが増加する。
本発明は、上記の状況を考慮してなされたものであり、複数の電力変換回路を並列に接続して構成される電力変換装置において、電力変換装置に接続する遮断回路の数量を効果的に削減することを目的とする。
本発明の一態様における電力変換装置は、少なくとも一つの電力変換回路を並列に接続して構成される第1の電力変換回路群と、第1の電力変換回路群の電力変換回路と同じ又は実質的に同じ特性を持つ複数の電力変換回路を並列に接続して構成される第2の電力変換回路群と、前記第1の電力変換回路群の電力変換回路の入力側及び/又は出力側に接続され、異常発生時に回路を遮断する遮断部と、前記第2の電力変換回路群の電力変換回路の時間平均の出力が、前記第1の電力変換回路群の電力変換回路の時間平均の出力よりも小さくなるように運転する制御回路と、を備える。
本発明の少なくとも一態様によれば、故障する電力変換回路を高精度に予測することができるため、従来技術に比べて遮断回路の数量を削減することができる。それゆえ、電力変換装置の製造に必要な回路、部品、及び作業を軽減し、コストを削減することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係る電力変換装置が適用されたモーター駆動システムの構成例を示す回路図である。 本発明に係る電力変換装置が備える各電力変換回路の特性を示す説明図である。図2の上図は各電力変換回路の平均出力の例を示すグラフであり、図2の下図は各電力変換回路の余寿命の例を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置に用いられる小容量の電力変換回路の構成例を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る第1の電力変換回路群の構成例を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る第2の電力変換回路群の構成例を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る第1の電力変換回路群及び第2の電力変換回路群を備える電力変換装置の構成例を示す回路図である。 第1の電力変換回路群が故障した場合における第2の電力変換回路群の動作を示す説明図である。図7の上図は電力変換装置の出力の時間変化例を示す説明図であり、図7の下図は電力変換装置を構成する各電力変換回路の平均出力を示す説明図である。 電力変換回路の平均出力について説明するためのグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る第2の電力変換回路群の緩和運転の第1の実施例を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る第2の電力変換回路群の緩和運転の第2の実施例を示す説明図であって、電力変換装置を構成する複数の電力変換回路が出力する電流の合計(合計電流)の時間変化例、及び各電力変換回路が出力する電流の時間変化例を模式的に示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る第2の電力変換回路群の緩和運転の第3の実施例を示す説明図である。図11の上図は複数の電力変換回路が出力する電流の合計(合計電流)の時間変化例を示すグラフであり、図11の下図は各電力変換回路が出力する電流の時間変化例を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る第2の電力変換回路群の緩和運転の第4の実施例を示す説明図であって、各電力変換回路が出力する電流の時間変化例を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る、第1の電力変換回路群を構成する複数の電力変換回路に共通の遮断回路が設けられた電力変換装置の構成例を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る、第1の電力変換回路群を構成する複数の電力変換回路の各々に遮断回路が設けられた電力変換装置の構成例を示す回路図である。 本発明の第4の実施形態に係る電力変換装置が適用されたエレベーターシステムの構成例を示す回路図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)の例について、添付図面を参照しながら説明する。添付図面において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.概要>
電力変換装置は、直流電力を交流電力に変換するインバータ機能(インバータ装置)、あるいは、交流電力を直流電力に変換する又は直流電力を直流電力に変換するコンバータ機能(コンバータ装置)を有する。この種の電力変換装置は、例えば、蓄電池などに蓄えられたエネルギーを使って、サーバなどの負荷に対して交流の電力を途切れることなく供給することを目的とした無停電電源装置(Uninterruptible Power System:UPS)に用いることができる。
ただし、ここで例示した用途は一例であって、無停電電源装置への用途に限られるものではない。すなわち、無停電電源装置の他、産業機器向け電力変換装置、鉄道向け電力変換装置、エレベーター向け電力変換装置、自動車向け電力変換装置、家庭用電気製品向け電力変換装置など、種々の用途に用いることができる。以下、本発明に係る電力変換装置をモーター駆動システムに適用した例を用いて、本発明に係る電力変換装置の概要を説明する。
[モーター駆動システム]
図1は、本発明に係る電力変換装置が適用されたモーター駆動システムの構成例を示す回路図である。モーター駆動システムは、一般的に三相であるが、図1はそのうちの一相分のみを図示したものである。図1に示すモーター駆動システム1は、直流電源2、インバータシステム3、負荷装置4、及び制御回路部7を備える。この負荷装置4は、例えばエレベーターシステムの乗りかご95(後述する図15)を昇降させる巻上機(モーター)である。インバータシステム3は、小容量の電力変換回路100−1,100−2,・・・,100−Nを並列に接続した回路構成を有している。電力変換回路100−1,100−2,・・・,100−Nの各々は、直流電源2の直流電力を交流電力に変換し、負荷装置4であるモーター(巻上機)を駆動する。
遮断回路5,6(遮断部の一例)が接続された電力変換回路100−1は、後述する第1の電力変換回路群を構成し、遮断回路5,6が接続されていない電力変換回路100−2〜100−Nは、後述する第2の電力変換回路群を構成する。以下では、電力変換回路100−1,100−2,・・・,100−Nを区別しない場合には、電力変換回路100−1,100−2,・・・,100−Nを単に「電力変換回路100」と記述する。
モーター駆動システム1は、並列接続された電力変換回路100−1,100−2,・・・,100−Nのうち、電力変換回路100−1に主回路の経路を遮断する遮断回路5,6が接続されている。電力変換回路100−1の入力側と直流電源2の間に遮断回路5が接続され、電力変換回路100−1の出力側と負荷装置4の間に遮断回路6が接続されている。この遮断回路5,6により主回路の電力を遮断することにより、インバータシステム3から電力変換回路100−1が切り離される。
遮断回路5,6には、例えばヒューズや遮断器などが用いられ、異常発生時に経路を開放して回路(電力)を遮断する。ヒューズは、主回路に過大な電流が流れたときに溶けて回路を遮断する配線部材である。遮断器は、ある量以上の電力を消費したり主回路に異常電流が流れたりすると、回路を自動的に遮断する。
制御回路部7(制御回路の例)は、各電力変換回路100が備える駆動回路30(後述する図3参照)を制御する。駆動回路30は、電力変換回路100が備えるパワー半導体素子(後述する図3のパワー半導体素子11,12)に駆動信号を出力し、パワー半導体素子を駆動する。
[各電力変換回路の特性]
ここで、インバータシステム3が備える各電力変換回路100の特性について説明する。図2は、インバータシステム3が備える各電力変換回路100の特性を示す説明図である。図2の上図は各電力変換回路100の平均出力電流の例を示すグラフであり、図2の下図は各電力変換回路100の余寿命の例を示すグラフである。図2の上図及び下図ともに、横軸は時間を示す。
制御回路部7は、平常時、電力変換回路100−2(INV2)から電力変換回路100−N(INVN)の各々の時間平均の出力が、遮断回路5,6が接続された電力変換回路100−1(INV1)の時間平均の出力よりも小さくなるように運転する(図2上図)。例えば電力変換回路100−1は定格運転する。このため、電力変換回路100−1は、運転が継続されると他の電力変換回路100−2〜100−Nよりも確実に寿命が短くなり、最初に壊れることが予想できる(図2下図)。制御回路部7は、電力変換回路100−1が故障して遮断回路5及び/又は6が開放されると、電力変換回路100−2〜100−N(INV1〜N)を用いてインバータシステム3の運転を継続する。このとき制御回路部7は、電力変換回路100−2〜100−Nの一台あたりの平均出力を、遮断回路5,6の開放前と比べて大きくする(図2の上図破線)。
このような構成により、最初に故障する電力変換回路100を高精度に予測することができる。それにより、従来技術に比べて電力変換回路100に接続する遮断回路5,6の数量を削減し、電力変換装置をより経済的に製造できる。電力変換回路100−1〜100−Nの時間平均の出力が、遮断回路5,6が接続された電力変換回路100−1の時間平均の出力よりも小さくなるように運転(以下「緩和運転」とも称する)する方法については、後述する。
<2.第1の実施形態>
[電力変換回路]
次に、本発明に係る電力変換装置についてさらに詳細に説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置に用いられる小容量の電力変換回路100の構成例を示す回路図である。電力変換回路100は、本発明に係る電力変換装置の主たる電力変換機能を担う。
図3において、電力変換回路100は、並列接続された3個のパワー半導体モジュール10−1,10−2,10−3、及び駆動回路30を備える。パワー半導体モジュール10−1,10−2,10−3はそれぞれ、上アームパワー半導体素子11、下アームパワー半導体素子12、及びダイオード13,14で構成されるレグ(スイッチング回路部)である。上アームパワー半導体素子11、下アームパワー半導体素子12、及びダイオード13,14がモジュール化されて各パワー半導体モジュール10−1,10−2,10−3が構成される。パワー半導体素子11には、ダイオード13が逆極性で接続されており、パワー半導体素子12にはダイオード14が逆極性で接続されている。
以下では、パワー半導体モジュール10−1,10−2,10−3を区別しない場合には、パワー半導体モジュール10−1,10−2,10−3を単に「パワー半導体モジュール10」と記述する。本実施形態では、パワー半導体モジュール10は、上アームとしてパワー半導体素子11を、下アームとしてパワー半導体素子12を搭載した2in1構成である。
上アームパワー半導体素子11及び下アームパワー半導体素子12は、高電圧の電源電圧をゲート電圧に応じてスイッチングする半導体スイッチング素子であり、このスイッチング動作によって電力変換を行う。以下、上アームパワー半導体素子11及び下アームパワー半導体素子12を単に、「パワー半導体素子11」及び「パワー半導体素子12」と記述することがある。パワー半導体素子11,12としては、電圧駆動型の素子の一例である、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)などを用いることができる。
上アームパワー半導体素子11及び下アームパワー半導体素子12は、電力変換回路100の主回路に設けられ、高電位側電源と低電位側電源との間に直列に接続される。すなわち、上アームパワー半導体素子11のコレクタが高電位側電源に接続され、下アームパワー半導体素子12のエミッタが低電位側電源に接続される。さらに、上アームパワー半導体素子11のエミッタと下アームパワー半導体素子12のコレクタとが不図示の出力端子に共通に接続されている。そして、出力端子に導出される電圧(出力電圧)は、モーター等の負荷装置4(図1参照)に供給される。
各パワー半導体モジュール10には、直流電源2の瞬時電力を供給するキャパシタ15が並列に接続される。上アームパワー半導体素子11のコレクタと接続する正極22及びキャパシタ15の正極16pは、バスバー等の直流配線20Pに接続される。また、下アームパワー半導体素子12のエミッタと接続する負極23及びキャパシタ15の負極16nは、バスバー等の直流配線20Nに接続される。電力変換回路100は、外部回路と接続可能な正極101及び負極102からなる外部直流端子を有し、正極101がキャパシタ15の正極16pに接続し、正極101がキャパシタ15の負極16nに接続する。
また、パワー半導体モジュール10−1の出力端子と電力変換回路100の外部交流端子21Uが接続されている。さらに、パワー半導体モジュール10−2の出力端子と外部交流端子21Vが接続され、パワー半導体モジュール10−3の出力端子と外部交流端子21Wが接続される。パワー半導体素子11,12のゲート及びエミッタはそれぞれ、信号伝達配線31を介して、駆動回路30と接続する。制御回路部7(図1参照)で生成された制御信号は、制御信号端子103を介して駆動回路30に入力される。
駆動回路30は、制御回路部7(図1、後述する図6)から受信したゲート電圧指令に基づき、パワー半導体素子11,12に供給するゲート電圧を調整する。オン状態(定常状態)におけるパワー半導体素子11,12の出力電流(コレクタ電流)は、ゲート印加電圧(Vge)と閾値電圧との差分に比例し、オン電圧は出力電流に比例する。よって、ゲート印加電圧を調整することにより、パワー半導体素子11,12の出力電流を制御することができる。
さらに電力変換回路100は、温度検知素子(温度センサ)40を備える。温度検知素子40は、上アームパワー半導体素子11又は下アームパワー半導体素子12の近傍に設置され、測定対象のパワー半導体素子のジャンクション温度(「接合温度」、「素子温度」とも呼ばれる)に応じた信号を駆動回路30へ出力する。駆動回路30は、この信号を制御回路部7へ送出する。温度検知素子40は、パワー半導体素子11,12の正確なジャンクション温度を得る上で、パワー半導体モジュール10内に設けられていることが望ましい。
制御回路部7は、パワー半導体素子11,12のジャンクション温度から、後述する図8、図10、及び図11に示す電力変換回路100の出力電流を計算により求めることができる。なお、温度検知素子40に代えて、コアレス電流センサ(例えばロゴスキコイル)等の電流センサを使用してもよい。この場合、電流センサは、下アームパワー半導体素子12のエミッタと負極23の間に配置される。
なお、電力変換回路100に、高電位側の上アームパワー半導体素子11、及び低電位側の下アームパワー半導体素子12の両方を搭載した2in1構成のパワー半導体モジュール10を例示したが、これに限られない。すなわち、本実施形態のパワー半導体モジュール10は、2in1構成の他、片方のアームのパワー半導体素子を搭載した1in1構成であってもよい。
[第1の電力変換回路群]
図4は、第1の実施形態に係る第1の電力変換回路群の構成例を示す回路図である。本明細書において、遮断回路によって電流が遮断され得る電力変換回路100で構成される電力変換回路群を、第1の電力変換回路群という。
図4に示す第1の電力変換回路群200は、並列に接続された複数の電力変換回路100を有する。複数の電力変換回路100の正極101及び負極102はそれぞれ、直流外部配線205を介して、直流連結点201P及び直流連結点201Nと電気的に接続される。直流連結点201P,201Nはそれぞれ、バスバー等の電気配線によってヒューズなどの直流遮断スイッチ203P,203N(遮断部の一例)の一端と接続する。直流遮断スイッチ203P,203Nのそれぞれの他端は、バスバー等の電気配線によって第1の電力変換回路群200の外部直流端子211,212と接続する。
また、複数の電力変換回路100の外部交流端子21U,21V、21Wはそれぞれ、交流外部配線を介して、交流連結点202U,202V,202Wと電気的に接続される。交流連結点202U,202V,202Wのそれぞれは、バスバー等の電気配線によって電磁接触器などの交流遮断スイッチ204U,204V,204W(遮断部の一例)の一端と接続する。交流遮断スイッチ204U,204V,204Wのそれぞれの他端は、バスバー等の電気配線によって第1の電力変換回路群200の外部交流端子213U,213V,213Wと接続する。制御回路部7(図1、図6参照)から第1の電力変換回路群200の制御信号端子214に入力された制御信号は、対応する電力変換回路100の制御信号端子103に入力される。
以下では、直流遮断スイッチ203P,203Nを区別しない場合には、直流遮断スイッチ203P,203Nを単に「直流遮断スイッチ203」と記述する。同様に、交流遮断スイッチ204U,204V,204Wを区別しない場合には、交流遮断スイッチ204U,204V,204Wを単に「交流遮断スイッチ204」と記述する。なお、直流遮断スイッチ203と交流遮断スイッチ204は、いずれか一方のみでもよい。
いずれかの電力変換回路100が故障、又は直流外部配線205もしくは交流外部配線に地絡等の異常が発生した場合には、直流遮断スイッチ203又は交流遮断スイッチ204が開放して電力を遮断する。
なお、図4では、第1の電力変換回路群200が複数の電力変換回路100を備える例を示したが、第1の電力変換回路群200は少なくとも一つの電力変換回路100を備えていればよい。
[第2の電力変換回路群]
図5は、第1の実施形態に係る第2の電力変換回路群の構成例を示す回路図である。本明細書において、遮断回路が接続されていない電力変換回路100で構成される電力変換回路群を、第2の電力変換回路群という。
図5に示す第2の電力変換回路群300は、第1の電力変換回路群200と同様に、並列に接続された複数の電力変換回路100を有する。複数の電力変換回路100の正極101及び負極102はそれぞれ、直流外部配線305を介して、直流連結点301P及び直流連結点301Nと電気的に接続される。直流連結点301P,301Nはそれぞれ、バスバー等の電気配線によって第2の電力変換回路群300の外部直流端子311,312と接続する。
また、複数の電力変換回路100の外部交流端子21U,21V、21Wはそれぞれ、交流外部配線を介して、交流連結点302U,302V,302Wと電気的に接続される。交流連結点302U,302V,302Wのそれぞれは、バスバー等の電気配線によって第2の電力変換回路群300の外部交流端子313U,313V,313Wと接続する。制御回路部7(図1、図6参照)から第2の電力変換回路群300の制御信号端子314に入力された制御信号は、対応する電力変換回路100の制御信号端子103に入力される。
図4及び図5に示すように、第1の電力変換回路群200及び第2の電力変換回路群300では、複数の電力変換回路100が互いに並列接続されて用いられる。すなわち、一の電力変換回路100に搭載されたパワー半導体モジュール10の上アームパワー半導体素子11のコレクタと、他の電力変換回路100に搭載されたパワー半導体モジュール10の上アームパワー半導体素子11のコレクタが、直流連結点で電気的に同電位に接続される。
また、一の電力変換回路100に搭載されたパワー半導体モジュール10の下アームパワー半導体素子12のエミッタと、他の電力変換回路100に搭載されたパワー半導体モジュール10の下アームパワー半導体素子12のエミッタが、直流連結点で電気的に同電位に接続される。そして、U相、V相及びW相ごとに、パワー半導体モジュール10の上アームパワー半導体素子11のエミッタと下アームパワー半導体素子12のコレクタが同電位に接続されるとともに、各接続点が交流連結点で電気的に接続される。
このように上アームパワー半導体素子11及び下アームパワー半導体素子12を搭載した電力変換回路100を並列接続し、これら複数の電力変換回路100内のパワー半導体素子11,12を同時にスイッチング駆動することにより、変換電力容量の増大を図ることができる。電力変換回路100(パワー半導体素子11,12)の並列接続数が多いほど、変換電力容量の増大化の効果が大きくなる。
本発明では、第1の電力変換回路群200を構成する電力変換回路100と第2の電力変換回路群300を構成する電力変換回路100は、遮断スイッチの有無を除き、同等のハード構成で同等程度の出力容量を備える構成としてよい。すなわち、電力変換回路100として、同じ又は実質的に同じ特性を持つものを使用する。これら電力変換回路100を同等のハード構成とすることで、部品種類数を最小限にできるなど、製造上の利点がある。さらに、このようにすることで、故障する電力変換回路100をさらに高精度に予測することができる。
なお、図5において、第2の電力変換回路群300が複数の電力変換回路100を備える例を示した。本実施形態では、第1の電力変換回路群200の電力変換回路100が故障した際に、第2の電力変換回路群300の電力変換回路100の出力を上昇させて故障により不足した分の出力責務を補うため、第2の電力変換回路群300の電力変換回路100は複数であることが望ましい。
[電力変換装置]
次に、第1の電力変換回路群200及び第2の電力変換回路群300を備える電力変換装置の構成について図6を参照して説明する。図6は、第1の電力変換回路群200及び第2の電力変換回路群300を備える電力変換装置の構成例を示す回路図である。
電力変換装置400は、第1の電力変換回路群200、第2の電力変換回路群300、及び制御回路部7を備える。第1の電力変換回路群200の外部直流端子211,212の各々と、第2の電力変換回路群300の外部直流端子311,312の各々は、直流連結点401P,401Nを介して接続される。この直流連結点401P,401Nは、直流電源2と接続される。また、第1の電力変換回路群200の外部交流端子213U,213V,213Wの各々と、第2の電力変換回路群300の外部交流端子313U,313V,313Wの各々は、交流連結点402U,402V,402Wを介して接続される。また、交流連結点402U,402V,402Wは、モーター等の負荷装置4と接続される。
さらに、第1の電力変換回路群200の各制御信号端子214が信号伝達配線403−1を介して、また、第2の電力変換回路群300の各制御信号端子314が信号伝達配線403−2を介して、制御回路部7に接続される。
制御回路部7は、第1の電力変換回路群200及び第2の電力変換回路群300が備える各電力変換回路100の駆動回路30に対して、これらを制御するための制御信号としてパルス列信号を供給する。パルス列信号は、例えば、一定の周波数でパルスのオンの時間幅が変化する搬送波を使用したパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)信号である。パルス列信号がPWM信号である場合、搬送波の周波数を高くすることにより、制御の精度を高めることができる。
制御回路部7は、不揮発性のメモリ7Mを有している。メモリ7Mには、各電力変換回路100の運転パターンのデータが記憶されている。メモリ7Mは、制御回路部7の外部に設けられていてもよい。例えば制御回路部7は、メモリ7Mから運転パターンのデータを読み出し、運転パターンに基づいて各パワー半導体素子11,12に対する制御信号を生成し、第1の電力変換回路群200及び第2の電力変換回路群300の各電力変換回路100へ制御信号を供給する。
また制御回路部7は、温度検知素子40を用いて得られたパワー半導体素子11,12の温度情報に基づいて、駆動回路30に対して制御信号を出力(フィードバック制御)するようにしてもよい。
[電力変換装置の基本動作]
次に、電力変換装置400における基本的な動作について説明する。初期状態では、全ての電力変換回路100のパワー半導体素子11,12がオフ状態であり、負荷装置4への電力供給は停止している。初動時(初充電時)、直流電源2から供給される直流電力は、直流外部配線、直流連結点401P,401Nを経由して、第1の電力変換回路群200及び第2の電力変換回路群300に入力される。各々に分配された直流電力は、第1の電力変換回路群200の内部で直流連結点201P,201Nを経由して、電力変換回路100に入力されるとともに、第2の電力変換回路群300の内部で直流連結点301P,301Nを経由して、電力変換回路100に入力される。
各電力変換回路100内では、キャパシタ15に直流電力が供給されて充電される。負荷装置4の動作時、制御回路部7は、各電力変換回路100の駆動回路30に、信号伝達配線403−1,403−2を経由してオン/オフの制御信号を送出する。駆動回路30は、制御信号を受信すると駆動信号を形成し、信号伝達配線31を経由して各パワー半導体モジュール10のパワー半導体素子11,12に駆動信号を送出する。各パワー半導体素子11,12は、所望の運転動作に従って形成されたオンとオフの組み合わせパターンに沿って送られる制御回路部7からの制御信号に基づいて直流電力を交流電力へと変換し、交流電力を負荷装置4へ供給する。
[第1の電力変換回路群故障時の動作]
次に、電力変換装置400、第1の電力変換回路群200及び第2の電力変換回路群300の出力特性、故障発生時の動作について、図7を参照して説明する。図7は、第1の電力変換回路群200が故障した場合における第2の電力変換回路群300の動作を示す説明図である。図7の上図は電力変換装置400の出力の時間変化例を示す説明図であり、図7の下図は電力変換装置400を構成する各電力変換回路100の平均出力を示す説明図である。
本実施形態では、制御回路部7によって、第2の電力変換回路群300を構成する電力変換回路100の一台あたりの平均出力電流(INGV2)が、第1の電力変換回路群200の電力変換回路100(INGV1)の一台あたりの平均出力電流に比べて、小さくなるように制御信号が形成される(図7の下図)。電力変換装置400の出力は、第1の電力変換回路群200の各電力変換回路及び第2の電力変換回路群300の合計出力である(図7の上図)。図7の上図では、第1の電力変換回路群200を構成する電力変換回路100のうちどれか一台の電力変換回路100が故障し、該当電力変換回路100の出力がゼロになっていることを示している。
各電力変換回路100では、パワー半導体素子11,12の電流の通流及びスイッチングにより電力損失が発生し、パワー半導体素子11,12が発熱する。パワー半導体素子11,12は、不図示のヒートシンクや送風機により、所定の温度以下となるように温度上昇が抑制されるものの、長期間の利用によって熱的な疲労(ジュール損失等に起因する疲労)が蓄積し、一定期間を経過した後に破損に至る。
そこで、制御回路部7は、第2の電力変換回路群300の電力変換回路100の一台あたりの平均出力電流が小さくなるように、第2の電力変換回路群300の電力変換回路100を交互に運転するなどして、第2の電力変換回路群300を緩和的に運転する。あるいは、制御回路部7は、運転周期T内において、第2の電力変換回路群300の電力変換回路100の出力電流が、第1の電力変換回路群200のそれと比べて小さくなるよう制御してもよい。
[電力変換回路の平均出力]
ここで、電力変換回路100の平均出力について説明する。図8は、電力変換回路100の平均出力について説明するためのグラフである。電力変換回路100の平均出力は所定時間平均の出力電流であり、例えば任意の運転周期T内の平均の出力電流である。図8に示すように、電力変換回路100の故障前の平均出力電流の電流値はIbであるが、故障後に出力時間を同一にして出力電流を大きくすることにより、平均出力電流の電流値をIaに上げることができる。また、運転周期T内の出力時間を長くすることにより、平均出力電流の電流値を上げることもできる。さらに運転周期T内の出力時間と出力電流の両方を調整して平均出力電流の電流値を上げるようにしてもよい。
例えば電力変換装置400において、第1の運転周期では第2の電力変換回路群300のうち1番目の電力変換回路100を休止し、第2の運転周期では2番目の電力変換回路100を休止するなどの運転を行う。このように、休止する電力変換回路100を、運転周期ごとに順次入れ替え、第2の電力変換回路群300の電力変換回路100に熱的な疲労の蓄積を緩和する。
このような操作によって、第1の電力変換回路群200に比べて、第2の電力変換回路群300の電力変換回路100の運転疲労を抑制できる。相対的に運転負荷が大きい第1の電力変換回路群200は、第2の電力変換回路群300に比べて、早期に故障に至る。故障に際して、直流遮断スイッチ203P,203N及び交流遮断スイッチ204U,204V,204Wを開放し、第1の電力変換回路群200の運転を休止する。
一方、残る第2の電力変換回路群300によって電力変換装置400の運転を継続する。運転の継続に際しては、休止する第1の電力変換回路群200の出力責務を、第2の電力変換回路群300の出力責務に加える。すなわち、第2の電力変換回路群300の電力変換回路100の平均出力電流の電流値をIaからIbへ瞬時に引き上げる(図7の下図)。これにより、第1の電力変換回路群200の切り離し前と同等の出力責務が担保され、電力変換装置400の出力を維持することができる(図7の上図)。
故障前の平均出力電流の電流値Iaから平均出力電流をどの程度上げる必要があるかは、電力変換装置400の出力目標値や第1の電力変換回路群200及び第2の電力変換回路群300の各々を構成する電力変換回路100の台数によって異なる。
上述した構成の第1の実施形態では、特定の電力変換回路100を他の電力変換回路100よりも負荷をかけて運転するため、故障する電力変換回路100(第1の電力変換回路群200)を高精度に予測することができる。そのため、第1の実施形態は、従来技術に比べて遮断スイッチの数量を削減し、電力変換装置400をより経済的に製造できる。
また、第1の実施形態では、故障する電力変換回路100を高精度に予測することができるため、電力変換装置400の故障を高精度に予測することができる。それにより、電力変換装置400の計画外の故障(停止)を防止できる。そして、該当する電力変換回路100から構成される第1の電力変換回路群200が故障した際に、計画的に第1の電力変換回路群200及び第2の電力変換回路群300を交換することにより、上述の計画外の停止を予防する機能を継続的に利用することができる。
さらに、第1の実施形態では、電力変換回路100の故障を高精度に予測できることから、電力変換装置400の故障を高精度に予測することができる。それゆえ、電力変換装置400の計画外の停止を防止し、電力変換装置400の信頼性を向上させることができる。
以下、第2の電力変換回路群300の緩和運転の種々の実施例について図9〜図12を参照して詳細に説明する。
[第1の実施例]
まず、第2の電力変換回路群300の緩和運転の第1の実施例として、休止する電力変換回路100を運転周期ごとに順次入れ替える例を説明する。第1の実施例及び以降の第2〜第4の実施例では、図9に示した構成の電力変換装置400を前提とする。
図9は、第2の電力変換回路群300の緩和運転の第1の実施例を示す回路図である。この電力変換装置400は、(N−1)台の電力変換回路100を用いて定格運転を行う。図9に示す例では、電力変換装置400を構成する電力変換回路100のうち、電力変換回路100−1に直流遮断スイッチ203P,203N及び交流遮断スイッチ204U〜204Wが接続され、電力変換回路100−2〜100−Nには遮断スイッチは接続されていない。電力変換回路100−1は第1の電力変換回路群200を構成し、電力変換回路100−2〜100−Nは第2の電力変換回路群300を構成する。ただし図9では、各電力変換回路群の枠線及び符番の記載を省略している。制御回路部7のメモリ7Mには、運転パターンテーブル7Tが格納されている。
運転パターンテーブル7Tには、運転サイクル数(運転周期の番号)ごとに、運転又は停止(休止)する電力変換回路100の番号(♯)が規定されている。図中、○印は運転、×印は停止を表す。運転パターンテーブル7Tによれば、遮断回路が接続された電力変換回路100−1は、常時運転を行うように規定されている。また、運転パターンテーブル7Tによれば、第1の運転周期では第2の電力変換回路群300のうち1番目の電力変換回路100−2を休止し、第2の運転周期では2番目の電力変換回路100−3を休止し、第Nの運転周期では(N−1)番目の電力変換回路100−Nを休止するように規定されている。このように、休止する電力変換回路100を、運転周期ごとに順次入れ替える。すなわち、運転パターンテーブル7Tには、休止する電力変換回路100のローテーションの情報が格納されている。
第1の実施例は、エレベーターシステムに用いられるような、ある特定の運転パターンを繰り返し実施する電力変換装置の例である。例えば複数の乗りかご95(巻上機)を備えるエレベーターシステム(図15参照)では、乗客のかご呼び登録に応じて複数の乗りかご95を順次稼働させている。図9の1つの運転周期(運転サイクル)は、かご呼び登録に応じて乗りかご95が移動を開始してから目的階に到着するなどして乗りかご95が停止するまでの時間である。この場合の運転周期は、数秒から数十秒のオーダーである。
電力変換回路100−1に異常が発生した場合には、直流遮断スイッチ203P,203N及び交流遮断スイッチ304P,304Nにより電力変換回路100−1が主回路から切り離される。そして、制御回路部7は、正常な電力変換回路100−2〜100−Nで運転を継続するよう制御する。
上述した第1の実施例における緩和運転の方法によれば、エレベーターなどの負荷装置4の運転周期に応じて、第2の電力変換回路群300において休止する電力変換回路100を順次入れ替えることにより、第2の電力変換回路群300の負荷を緩和することができる。運転パターンテーブル7Tに規定されたローテーションに基づいて、第2の電力変換回路群300の各電力変換回路100の運転/休止を制御すればよいから、制御が簡単である。
[第2の実施例]
次に、第2の電力変換回路群300の緩和運転の第2の実施例を説明する。上記第1の実施例では、負荷の運転周期ごとに休止する電力変換回路100を入れ替えたが、より長い1日や1週間などの一定期間ごとに休止する電力変換回路を入れ替えることもできる。
図10は、第2の電力変換回路群300の第2の実施例を示す説明図であって、電力変換装置400を構成する複数の電力変換回路100が出力する電流の合計(合計電流)の時間変化例、及び各電力変換回路100が出力する電流の時間変化例を模式的に示すグラフである。なお、この図10のグラフの縦軸は電流を示しているが、温度検知素子40で測定された温度を用いても同じような波形となる。
オフィスビルに設置されたエレベーターでは、図10に示すように、電力変換装置400が備える複数の電力変換回路100が出力する電流の合計(合計電流)は、1日単位の周期を有する。一般に、オフィスビルにおけるエレベーターの利用状況として、1日の中で出勤時、昼食時、退勤時などの利用者数が増える時間帯が存在する。合計電流の波形から、朝から昼にかけて利用者が増えるとともに、夕方から夜にかけて利用者が急激に減少することがわかる。1日単位の電流波形における6箇所のスパイク状のピーク部分の各々は、前述した運転周期Tを表している。1日のエレベーターの利用は頻繁に行われるため、実際にはこの運転周期Tに相当するピーク部分が多数存在する。
この第2の実施例では、遮断回路が接続された電力変換回路100−1は、常時運転を行うように規定される。また、1日目の運転周期では第2の電力変換回路群300のすべての電力変換回路100が運転し、2日目の運転周期では1番目の電力変換回路100−2(INV2)を休止し、3日目の運転周期では2番目の電力変換回路100−3(INV3)を休止するように規定される。このように、休止する電力変換回路100を、1日単位の運転周期ごとに順次入れ替える。すなわち、運転パターンテーブル7Tには、1日単位の運転周期で休止する電力変換回路100のローテーションの情報が格納される。
上述した第2の実施例における緩和運転の方法によれば、エレベーターなどの負荷装置4の運転周期よりも長い周期(1日や1週間など)に応じて、第2の電力変換回路群300において休止する電力変換回路100を順次入れ替える。第2の実施例は、第1の実施例よりも休止する電力変換回路100の入れ替え周期が長いため、制御が煩雑ではなく簡単である。
[第3の実施例]
次に、第2の電力変換回路群300の緩和運転の第3の実施例として、運転周期T内で電力変換回路100を停止する例を説明する。
図11は、第2の電力変換回路群300の緩和運転の第3の実施例を示す説明図であって、図11の上図は複数の電力変換回路100が出力する電流の合計(合計電流)の時間変化例を示すグラフであり、図11の下図は各電力変換回路100が出力する電流の時間変化例を示すグラフである。この図10は、エレベーターシステムに適用された電力変換装置400の出力特性の例である。
図11の上図に示すように、電力変換装置400を構成する複数の電力変換回路100が出力する電流の合計(合計電流)、すなわち電力変換装置400の出力は、エレベーター(乗りかご95)の加速運転(力行)、定速運転(定格)、減速運転(回生)ごとに変化する(図11の上図)。まずエレベーターの運転が開始されると、乗りかご95を加速させるために電力変換装置400の出力が上昇する。次に、乗りかご95の運転が加速から定速に切り替わると、電力変換装置400の出力は、一定期間減少した後に一定値を継続する。その後、乗りかご95を目的階に停止させるために乗りかご95を減速させるため、電力変換装置400の出力は減少し、乗りかご95が目的階に到着した時点で電力変換装置400の出力がゼロになる。
このとき、制御回路部7は、第1の電力変換回路群200を構成する電力変換回路100−1(INV1)の出力を、実線で示すように乗りかご95の加速に合わせて大きくする。したがって、電力変換装置400の出力波形(運転パターン)と電力変換回路100−1の出力波形は類似する(図11の下図)。これに対し、制御回路部7は、電力変換装置400の出力が大きくなる期間で、一点鎖線で示すように第2の電力変換回路群300の全ての電力変換回路100−2〜100−N(INV2〜N)を停止る制御を行う。この間、第1の電力変換回路群200のINV1の出力を、INV2〜Nの停止の分だけ大きくする。
そして、制御回路部7は、乗りかご95の運転が加速から定速に切り替わった時点で、乗りかご95の定速を維持するために、第2の電力変換回路群300の全ての電力変換回路100の出力を大きくする制御を行う。その後、制御回路部7は、例えば第2の電力変換回路群300の電力変換回路100の出力を、第1の電力変換回路群200の電力変換回路100の出力と同じレベルに制御する。なお、図11の各電力変換回路100の出力制御は一例であり、この例に限らない。
上述した第3の実施例における緩和運転の方法によれば、負荷装置4(電力変換装置400)の運転周期T内の出力が大きくなる期間で、第2の電力変換回路群300の各電力変換回路100を停止することにより、第2の電力変換回路群300を緩和運転することができる。また、第3の実施例は、負荷装置4の運転周期T内の出力波形に合わせて、第2の電力変換回路群300の各電力変換回路100の運転/停止を制御するため、細かな緩和運転が可能となる。さらに、第3の実施例は、運転周期T内で第2の電力変換回路群300の各電力変換回路100の運転を停止するため、後述する第4の実施例と比べて、第2の電力変換回路群300の各電力変換回路100が長寿命化する。
なお、第3の実施例において、第2の電力変換回路群300のすべての電力変換回路100を停止するのではなく、運転周期ごとに順次、一部の電力変換回路100のみを停止させてもよい。このようにした場合、第2の電力変換回路群300の各電力変換回路100を長寿命化させることができる。
[第4の実施例]
第4の実施例は、運転周期T内の電力変換装置400の出力が大きくなる期間で、第2の電力変換回路群300の電力変換回路100の出力を、第1の電力変換回路群200の電力変換回路100よりも小さく制御する例である。
図12は、第2の電力変換回路群300の第4の実施例を示す説明図であって、各電力変換回路100が出力する電流の時間変化例を示すグラフである。第3の実施例おいて、制御回路部7は、電力変換装置400の出力が大きくなる期間で、一点鎖線で示すように第2の電力変換回路群300の全ての電力変換回路100−2〜100−N(INV2〜N)の出力を、第1の電力変換回路群200の電力変換回路100−1(INV1)の出力よりも小さくする制御を行う。この間、第1の電力変換回路群200のINV1の出力を、INV2〜Nの出力が低下した分だけ大きくしてもよい。
そして、制御回路部7は、乗りかご95の運転が加速から定速に切り替わった時点で、乗りかご95の定速を維持するために、第2の電力変換回路群300の全ての電力変換回路100の出力を小さくする制御を行う。その後、制御回路部7は、例えば第2の電力変換回路群300の電力変換回路100の出力を、第1の電力変換回路群200の電力変換回路100の出力と同じレベルに制御する。なお、図12の各電力変換回路100の出力制御は一例であり、この例に限らない。
上述した第4の実施例における緩和運転の方法によれば、負荷装置4(電力変換装置400)の運転周期T内の出力が大きくなる期間で、第2の電力変換回路群300の各電力変換回路100の出力を小さくすることにより、第2の電力変換回路群300を緩和運転することができる。また、第4の実施例は、負荷装置4の運転周期T内の出力波形に合わせて、第2の電力変換回路群300の各電力変換回路100の出力を制御するため、実施例3よりもさらに細かな緩和運転が可能となる。
さらに、第4の実施例は、運転周期T内で第2の電力変換回路群300の各電力変換回路100を停止しないため、第1の電力変換回路群200を構成する電力変換回路100にかかる負担が、第3の実施例よりも少ない。それゆえ、第1の電力変換回路群200の電力変換回路100が長寿命化し、電力変換装置400の寿命も長くなる。
なお、第2の電力変換回路群300の緩和運転の方法は、上述した方法に限定されない。例えば、制御回路部7は、第3の実施例と第4の実施例の方法を組み合わせて、第2の電力変換回路群300を緩和運転することが可能である。
<3.第2の実施形態>
図13は、第2の実施形態における、第1の電力変換回路群200を構成する複数の電力変換回路100に共通の遮断回路が設けられた電力変換装置の構成例を示す回路図である。なお、図3は、負荷装置4が単相交流であるが三相でもよい。
図13において、並列接続されたINVG1−1,INVG1−2はそれぞれ、第1の電力変換回路群200を構成する電力変換回路である。また、並列接続されたINVG2−1,INVG2−2はそれぞれ、第2の電力変換回路群300を構成する電力変換回路である。ただし、図13では、各電力変換回路群の枠線及び符番の記載を省略している。図13において、第1の電力変換回路群200及び第2の電力変換回路群300の各々の構成は、図4及び図5に示した構成と同じである。
図13に示すように、第1の電力変換回路群200を構成するINVG1−1及びINVG1−2の各々の正極101(図4参照)は、直流連結点401Pで接続する。また、INVG1−1とINVG1−2の各々の負極102は、直流連結点401Nで接続する。そして、直流連結点401Pは、直流遮断スイッチ203Pを介して、直流電源2の正極に接続されている。また、直流連結点401Nは、直流遮断スイッチ203Nを介して、直流電源2の負極に接続されている。
一方、INVG1−1及びINVG1−2の各々のR相の出力端子(図5参照)は、交流連結点402Rで接続する。また、INVG1−1とINVG1−2の各々のT相の出力端子は、交流連結点402Tで接続する。そして、交流連結点402Rは、交流遮断スイッチ204Rを介して、負荷装置4のR相に接続されている。また、交流連結点402Tは、交流遮断スイッチ204Tを介して、負荷装置4のT相に接続されている。
上述した第2の実施形態では、第1の電力変換回路群200を構成する複数の電力変換回路INVG1−1,INVG1−2を、直流遮断スイッチ203P,203N及び交流遮断スイッチ204R,204Tにより、電力変換装置400からまとめて切り離すことができる。
<4.第3の実施形態>
図14は、第3の実施形態における、第1の電力変換回路群200を構成する複数の電力変換回路100の各々に遮断回路が設けられた電力変換装置の構成例を示す回路図である。
図14に示すように、第1の電力変換回路群200を構成するINVG1−1及びINVG1−2の各々の正極101と直流連結点401Pの間に、直流遮断スイッチ203Pが個別に接続されている。また、INVG1−1及びINVG1−2の各々の負極102と直流連結点401Nの間に、直流遮断スイッチ203Nが個別に接続されている。直流連結点401P,401Nはそれぞれ、直流電源2の正極及び負極に接続されている。
一方、INVG1−1及びINVG1−2の各々のR相の出力端子と交流連結点402Rの間に、交流遮断スイッチ204Rが個別に接続されている。また、INVG1−1及びINVG1−2の各々のT相の出力端子と交流連結点402Tの間に、交流遮断スイッチ204Tが接続されている。交流連結点402R,402Tはそれぞれ、負荷装置4のR相及びT相に接続されている。
上述した第3の実施形態では、第1の電力変換回路群200を構成する複数の電力変換回路INVG1−1及び電力変換回路INVG1−2のうち、電力変換装置400から故障した電力変換回路のみを個別に切り離すことができる。それゆえ、第2の実施形態と比較して、故障後の第2の電力変換回路群300の各電力変換回路100にかかる負荷を低減できる。
<5.第4の実施形態>
次に、第4の実施形態として、本発明に係る電力変換装置をエレベーターシステムに適用した場合の例について、図15を参照して説明する。図15は、第4の実施形態に係る電力変換装置が適用されたエレベーターシステムの構成例を示す概略図である。なお、図15の例は、三相交流であるが単相でもよい。
図15に示すエレベーターシステム90は、系統91から供給される交流の電力を、高周波等のノイズを除去するフィルタ回路92を介して、コンバータシステム500により直流の電力に変換する。コンバータシステム500は、第1の電力変換回路群600と第2の電力変換回路群700を備え、交流電力を直流電力に変換する。第1の電力変換回路群600は、第1の電力変換回路群200と同様に、複数(例えば3個)のパワー半導体モジュール10及び駆動回路30を格納した1以上の電力変換回路により構成される。また、第2の電力変換回路群700は、第2の電力変換回路群300と同様に、複数(例えば3個)のパワー半導体モジュール10及び駆動回路30を格納した複数の電力変換回路により構成される。各電力変換回路のパワー半導体モジュール10を駆動する駆動回路30は、制御回路部7の指令に基づいて動作する。
また、エレベーターシステム90は、コンバータシステム500から出力される直流電力を、インバータシステム3により交流電力に変換する。インバータシステム3は、上述した第1の電力変換回路群200と第2の電力変換回路群300を備える。各電力変換回路10のパワー半導体モジュール10を駆動する駆動回路30は、制御回路部7の指令に基づいて動作する。そして、エレベーターシステム90は、インバータシステム3から出力される交流電力を、フィルタ回路93を介して負荷装置4(巻上機:モーター)に供給し、負荷装置4を駆動する。
負荷装置4の負荷としては、ロープ94に繋がれたエレベーターシステム90のかご95と、かご95と釣り合いをとるためのおもり96とがある。負荷装置4の電力は、ロープ94を介してかご95を上下させるために消費される。
なお、コンバータシステム500及びインバータシステム3に対し、別個に制御回路部7を設けてもよい。
かご95に載せた重量物を速く移動させるためには、負荷装置4の出力パワーを増やす必要があり、出力パワーを増やすためには、コンバータシステム500及びインバータシステム3に搭載された電力変換回路の並列数を増加させる必要がある。電力変換回路の並列数が増加しても、上述した第1〜第3の実施形態に係る構成を用いることにより、故障する電力変換回路を高精度に予測できるので、計画外の停電を防止し、エレベーターシステム90の信頼性を向上させることが期待できる。
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成要素に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成要素を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成要素の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成要素、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路の設計などによりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成要素、機能等は、例えば制御回路部7が備えるプロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ(例えばメモリ7M)やハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成要素が相互に接続されていると考えてもよい。
2…直流電源、 4…負荷装置、 5,6…遮断回路、 7…制御回路部、 7M…メモリ、 7T…運転パターンテーブル、 10,10−1〜10−3…パワー半導体モジュール、 11…上アームパワー半導体素子、 12…下アームパワー半導体素子、 13,14…ダイオード、 15…キャパシタ、 30…駆動回路、 90…エレベーターシステム、 100,100−1〜100〜N…電力変換回路、 200…第1の電力変換回路群、 300…第2の電力変換回路群、 203P,203N…直流遮断スイッチ、 204R,204T,204U,204V,204W…交流遮断スイッチ

Claims (11)

  1. 少なくとも一つの電力変換回路を単独又は並列に接続して構成される第1の電力変換回路群と、
    前記第1の電力変換回路群の前記電力変換回路と同じ又は実質的に同じ特性を持つ複数の電力変換回路を並列に接続して構成され、前記第1の電力変換回路群と並列運転動作をする第2の電力変換回路群と、
    前記第1の電力変換回路群の電力変換回路の入力側及び/又は出力側に接続され、異常発生時に回路を遮断する遮断部と、
    前記第2の電力変換回路群の電力変換回路の時間平均の出力が、前記第1の電力変換回路群の電力変換回路の時間平均の出力よりも小さくなるように運転する制御回路と、を備え
    前記制御回路は、前記第2の電力変換回路群において負荷の運転周期ごとに休止させる電力変換回路を入れ替える
    電力変換装置。
  2. 少なくとも一つの電力変換回路を単独又は並列に接続して構成される第1の電力変換回路群と、
    前記第1の電力変換回路群の前記電力変換回路と同じ又は実質的に同じ特性を持つ複数の電力変換回路を並列に接続して構成され、前記第1の電力変換回路群と並列運転動作をする第2の電力変換回路群と、
    前記第1の電力変換回路群の電力変換回路の入力側及び/又は出力側に接続され、異常発生時に回路を遮断する遮断部と、
    前記第2の電力変換回路群の電力変換回路の時間平均の出力が、前記第1の電力変換回路群の電力変換回路の時間平均の出力よりも小さくなるように運転する制御回路と、を備え
    前記制御回路は、前記第2の電力変換回路群において運転周期よりも長い一定期間ごとに休止させる電力変換回路を入れ替える
    電力変換装置。
  3. 少なくとも一つの電力変換回路を単独又は並列に接続して構成される第1の電力変換回路群と、
    前記第1の電力変換回路群の前記電力変換回路と同じ又は実質的に同じ特性を持つ複数の電力変換回路を並列に接続して構成され、前記第1の電力変換回路群と並列運転動作をする第2の電力変換回路群と、
    前記第1の電力変換回路群の電力変換回路の入力側及び/又は出力側に接続され、異常発生時に回路を遮断する遮断部と、
    前記第2の電力変換回路群の電力変換回路の時間平均の出力が、前記第1の電力変換回路群の電力変換回路の時間平均の出力よりも小さくなるように運転する制御回路と、を備え
    前記制御回路は、前記第2の電力変換回路群において、電力変換装置自身の一運転周期内の出力が大きくなる期間で、前記第2の電力変換回路群のすべて、又は、一部の電力変換回路を休止させる
    電力変換装置。
  4. 前記制御回路は、前記遮断部の開放時に、前記第2の電力変換回路群を用いて電力変換装置の運転を継続する
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御回路は、前記遮断部の開放時に、前記第2の電力変換回路群を構成する電力変換回路の一台あたりの平均出力を、前記遮断部の開放前と比べて大きくする
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記電力変換回路は、
    複数の半導体スイッチング素子及び整流素子が逆並列接続されたスイッチング回路部と、
    前記スイッチング回路部と並列に接続されるキャパシタと、
    複数の半導体スイッチング素子と整流素子の逆並列接続を含むスイッチング回路部と、
    前記半導体スイッチング素子を駆動する駆動回路と、を備える
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  7. 前記第1の電力変換回路群及び前記第2の電力変換回路群の出力電力が、負荷としてのモーターで消費される
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  8. 前記第1の電力変換回路群を構成する電力変換回路は1台であり、
    前記第2の電力変換回路群を構成する電力変換回路は2台以上であり、
    前記電力変換回路は、半導体スイッチング素子と整流素子が逆並列接続された上アームと、半導体スイッチング素子と整流素子が逆並列接続された下アームとが直列に接続されてなるスイッチング回路部と、前記スイッチング回路部に並列に接続されるキャパシタと、各半導体スイッチング素子を駆動する駆動回路と、を備える
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  9. 少なくとも一つの電力変換回路を単独又は並列に接続して構成される第1の電力変換回路群と、
    前記第1の電力変換回路群の前記電力変換回路と同じ又は実質的に同じ特性を持つ複数の電力変換回路を並列に接続して構成され、前記第1の電力変換回路群と並列運転動作をする第2の電力変換回路群と、
    前記第1の電力変換回路群の電力変換回路の入力側及び/又は出力側に接続され、異常発生時に回路を遮断する遮断部と、
    前記第2の電力変換回路群の電力変換回路の時間平均の出力が、前記第1の電力変換回路群の電力変換回路の時間平均の出力よりも小さくなるように運転する制御回路と、
    昇降移動する乗りかごと、
    前記第1の電力変換回路群、及び前記第2の電力変換回路群から出力される電力を利用して前記乗りかごを昇降させる巻上機と、を備え
    前記制御回路は、前記第2の電力変換回路群において負荷の運転周期ごとに休止させる電力変換回路を入れ替える
    エレベーター。
  10. 少なくとも一つの電力変換回路を単独又は並列に接続して構成される第1の電力変換回路群と、
    前記第1の電力変換回路群の前記電力変換回路と同じ又は実質的に同じ特性を持つ複数の電力変換回路を並列に接続して構成され、前記第1の電力変換回路群と並列運転動作をする第2の電力変換回路群と、
    前記第1の電力変換回路群の電力変換回路の入力側及び/又は出力側に接続され、異常発生時に回路を遮断する遮断部と、
    前記第2の電力変換回路群の電力変換回路の時間平均の出力が、前記第1の電力変換回路群の電力変換回路の時間平均の出力よりも小さくなるように運転する制御回路と、
    昇降移動する乗りかごと、
    前記第1の電力変換回路群、及び前記第2の電力変換回路群から出力される電力を利用して前記乗りかごを昇降させる巻上機と、を備え
    前記制御回路は、前記第2の電力変換回路群において運転周期よりも長い一定期間ごとに休止させる電力変換回路を入れ替える
    エレベーター。
  11. 少なくとも一つの電力変換回路を単独又は並列に接続して構成される第1の電力変換回路群と、
    前記第1の電力変換回路群の前記電力変換回路と同じ又は実質的に同じ特性を持つ複数の電力変換回路を並列に接続して構成され、前記第1の電力変換回路群と並列運転動作をする第2の電力変換回路群と、
    前記第1の電力変換回路群の電力変換回路の入力側及び/又は出力側に接続され、異常発生時に回路を遮断する遮断部と、
    前記第2の電力変換回路群の電力変換回路の時間平均の出力が、前記第1の電力変換回路群の電力変換回路の時間平均の出力よりも小さくなるように運転する制御回路と、
    昇降移動する乗りかごと、
    前記第1の電力変換回路群、及び前記第2の電力変換回路群から出力される電力を利用して前記乗りかごを昇降させる巻上機と、を備え
    前記制御回路は、前記第2の電力変換回路群において、前記第1の電力変換回路群と前記第2の電力変換回路群の一運転周期内の出力が大きくなる期間で、前記第2の電力変換回路群のすべて、又は、一部の電力変換回路を休止させる
    エレベーター。
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