JP5835087B2 - バーナ装置およびバーナ装置の着火制御方法 - Google Patents

バーナ装置およびバーナ装置の着火制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、燃料を燃焼させて排気ガスを昇温するバーナ装置およびバーナ装置の着火制御方法に関する。
従来、エンジン等の装置の排気ガス中で燃料を燃焼させる場合がある。例えば、ディーゼルエンジンの場合、排気ガスに含まれる煤等の粒子状物質を除去するパティキュレートフィルタの再生処理が必要となる。この再生処理では、酸化触媒で排気ガスを昇温するが、特許文献1では、酸化触媒を活性温度まで迅速に上昇させるため、補助的にバーナ装置で燃料を燃焼させて排気ガスを昇温する構成が記載されている。また、特許文献2では、排気ガス中の未燃の燃料を吸着して酸化させる構成が記載されている。
しかし、排気ガス中の酸素濃度が低すぎると十分な燃焼反応が起こらないため、特許文献2の構成では、エアポンプで排気ガス中に空気を送出しており、このエアポンプの故障診断のためエアポンプの駆動電流を監視している。
特許第4720935号 特許第4640480号
上述した特許文献2のように、エアポンプの故障診断のためにエアポンプの駆動電流を監視する場合、例えば、エアポンプを駆動するためのロータ等が摩耗して空気の送出量が不足しても、ある程度の駆動電流が検知されるため、故障を検知できない。そのため、空気が供給されていないにもかかわらず、空気が供給されていることを前提とした条件で着火処理が行われてしまうおそれがある。
また、例えば、空気の流路に流量計を設けた場合、流量計の下流側の流路に孔が空いて空気が漏れてしまった場合等、流量計より下流側の不具合を検知できない。
本発明は、このような課題に鑑み、気体供給処理が正常に行われていることを確実に検知して着火処理を行うことが可能なバーナ装置およびバーナ装置の着火制御方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、排気ガスを昇温する本発明のバーナ装置は、前記排気ガスが導かれる燃焼室と、前記燃焼室に前記排気ガスとは別の気体を供給する気体供給部と、前記燃焼室に燃料を供給する燃料供給部と、前記燃焼室内に設けられ、加熱されて前記燃料を着火する着火部と、前記燃焼室内の温度を測定する温度測定部と、前記燃焼室への気体の供給が開始された後の前記温度が、第1閾値未満の場合、または、前記燃焼室への気体の供給開始後の前記温度が、前記燃焼室への気体の供給開始前の前記温度から第2閾値以上低下した場合に、前記燃料供給部による燃料供給処理を実行させる制御部と、を備えることを特徴とする。
前記燃焼室への気体の供給開始後の前記温度が、前記第1閾値以上の場合、または、前記燃焼室への気体の供給開始後の前記温度が、前記燃焼室への気体の供給開始前の前記温度から前記第2閾値以上低下しなかった場合、気体供給処理に異常がある旨を報知する報知部をさらに備えてもよい。
前記制御部は、前記着火部による着火処理が開始された後、前記燃焼室の温度上昇を確認できない場合、前記気体供給部による気体供給処理を実行しなくてもよい。
前記制御部は、前記燃料供給部による燃料供給が開始された後、前記燃焼室の温度上昇を確認できない場合、前記燃料供給部による燃料供給処理を停止させてもよい。
上記課題を解決するために、排気ガスを昇温するバーナ装置の着火制御方法は、排気ガスを昇温するバーナ装置の着火制御方法であって、燃焼室に排気ガスを導く工程と、前記燃焼室に排気ガスとは別の気体を供給する工程と、前記燃焼室内の温度を測定する工程と、前記燃焼室への気体の供給開始後の前記温度が、第1閾値未満の場合、または、前記燃焼室への気体の供給開始後の前記温度が、前記燃焼室への気体の供給開始前の前記温度から第2閾値以上低下した場合、前記燃焼室において燃料供給処理を行う工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、気体供給処理が正常に行われていることを確実に検知して着火処理を行うことが可能となる。
ディーゼルエンジンの排気構造を説明するための説明図である。 バーナ装置の構造を説明するための説明図である。 バーナ装置の構造を説明するための説明図である。 制御部による着火制御方法の流れを説明するためのフローチャートである。 火炎燃焼室における温度変化の一例を示すグラフである。 変形例を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
本実施形態では、バーナ装置は、例えば、ディーゼルエンジンの排気経路において、排気ガスを酸化するディーゼル酸化触媒の前段に配置されるものを例に挙げて説明する。しかし、本実施形態のバーナ装置は、かかる用途に限らず、排気ガスを昇温する様々な装置に適用できる。
図1は、ディーゼルエンジン1の排気構造を説明するための説明図である。図1(a)に示すように、ディーゼルエンジン1は、ピストンによってシリンダ内の空気を圧縮して高温高圧化し、燃料タンク2に蓄えられた、軽油、重油等の燃料を燃料ポンプ3や噴射ポンプ4で昇圧して噴射し、爆発を起こして、その爆発によって生じるエネルギーを動力に変えるレシプロエンジンである。過給機5は、ディーゼルエンジン1の排気ガスのエネルギーでタービンを回転し、吸気を圧縮して吸気圧を高めることでエンジン出力を向上させる装置である。
排気経路6は、ディーゼルエンジン1から排出された排気ガスを外部に排気するための配管7によって形成され、配管7の一端がディーゼルエンジン1の排気口と接続され、他端がディーゼル酸化触媒8に接続される。パティキュレートフィルタ9は、ディーゼルエンジン1の排気ガスに含まれる煤等の粒子状物質を、例えば、10ミクロン程度の孔で捕集して除去する、セラミックや金属のフィルタで構成される。パティキュレートフィルタ9のフィルタ9aは、図1(b)の断面図に示すように、粒子状物質10が堆積し過ぎると目詰まり11を起こす。目詰まり11は排気圧の上昇を招き燃費の悪化や出力低下につながる。
ディーゼル酸化触媒8は、ディーゼルエンジン1とパティキュレートフィルタ9の間に設けられ、例えばプラチナ、パラジウム等の触媒で構成され、ディーゼルエンジン1の排気ガス中に含まれる酸素を利用し未燃の燃料を触媒燃焼させることによって排気ガスを昇温する。昇温された排気ガスは、後段のパティキュレートフィルタ9に流れ、パティキュレートフィルタ9に堆積した粒子状物質10を燃やし二酸化炭素として排気させ、パティキュレートフィルタ9の目詰まりを解消する(フィルタ再生処理)。
このようなフィルタ再生処理は、パティキュレートフィルタ9が目詰まりを起こしたとき、例えば、目詰まりが解消されるまで実行されるバッチ処理である。しかし、ディーゼル酸化触媒8は、ディーゼルエンジン1の始動時や低負荷時等、排気ガスの温度が低く酸化が促進される活性温度に達していない間、排気ガスを昇温できず、その後段のパティキュレートフィルタ9においてフィルタ再生処理を行うことができない。そこで、本実施形態では、排気経路6の排気ガスを分流し流速を抑制して、流速が抑制された排気ガス中に配置された触媒を備えるバーナ装置100で燃料を燃焼させ、昇温した排気ガスを排気経路6に戻すことでディーゼル酸化触媒8の昇温を助勢するようにしている。
以下の実施形態では、例えば、上述した排気経路6の排気ガスを昇温する用途で用いられるバーナ装置100について詳述する。
図2および図3は、バーナ装置100の構造を説明するための説明図である。図2には、バーナ装置100およびその前後の配管7の一部を、排気経路6に平行かつバーナ装置100の中心を含む面で切った断面の概念図を示す。図3(a)には、図2のIII(a)−III(a)線断面を示し、図3(b)には、図2のIII(b)−III(b)線断面を示す。
外壁110は、図3(a)、(b)に示すように、例えば、円筒形状であって、図2に示す上端に底面を有し、下端が配管7内の排気経路6と連通している。外壁110の内部には、外壁110内部を区画する第1仕切部材112が配される。第1仕切部材112は、例えば、板材で構成され、図2に示す上端が円筒の底面に固定され、下端が配管7の内部まで突き出している。
流入路114は、外壁110内部の第1仕切部材112で区画された空間のうち、排気ガス(Exhaust Gas:図中、Exh.Gasで示す)の流れ方向の上流側に位置する空間である。流入路114には、排気経路6から分流した排気ガスが、排気経路6を流れる排気ガスの流量の例えば20%程度流入する。
外壁110内部の第1仕切部材112で区画された空間のうち、排気ガスの流れ方向の下流側に位置する空間は、さらに、第2仕切部材116で区画される。第2仕切部材116は、例えば、板材で構成され、外周面が外壁110と第1仕切部材112に固定されており、第2仕切部材116の図2に示す上面側と下面側の空間を仕切る。第2仕切部材116で仕切られた上面側の空間は火炎を生成するための火炎燃焼室118(燃焼室)であり(図3(a)参照)、下面側の空間は燃焼を発達させるための2次燃焼室120である(図3(b)参照)。
気体供給部122は、例えば、エアポンプで構成され、後述する制御部138の制御に応じて、火炎燃焼室118に排気ガスとは別の気体、本実施形態においては空気を供給し、火炎燃焼室118内における火炎の生成を助ける。気体供給部122は、エアポンプに限らず、ファン、コンプレッサ等で構成されてもよい。
第1仕切部材112には、流入路114から火炎燃焼室118へ貫通する孔112aが設けられており、当該孔112aを通って火炎燃焼室118に排気ガスが導かれる。このとき、第1仕切部材112および孔112aによって、火炎燃焼室118へ流入する排気ガスおよび空気の流量が制限される。
また、第1仕切部材112には、流入路114から2次燃焼室120へ貫通する孔112bが設けられている。第1仕切部材112および孔112bによって、2次燃焼室120へ流入する排気ガスの流量が制限される。
さらに、第2仕切部材116には、火炎燃焼室118から2次燃焼室120へ貫通する孔116aが設けられている。第2仕切部材116および孔116aによって、火炎燃焼室118から流出する排気ガスの流量が制限される。こうして、火炎燃焼室118および2次燃焼室120における排気ガスおよび空気の流速が抑制され、火炎燃焼室118における着火性および保炎性が向上し、2次燃焼室120においては、火炎燃焼を開始可能な温度域および酸素濃度域を拡大できる。
火炎燃料供給部124(燃料供給部)は、例えばノズルを有するインジェクタ等の燃料噴射装置で構成され、制御部138の制御に応じて、火炎燃焼室118に燃料を、霧状に噴射して供給する。
着火部126は、例えばグロープラグ等の着火装置で構成され、制御部138の制御に応じて、燃料の着火温度以上に加熱されて、着火部126の熱で気化した燃料と排気ガスと空気の混合気を着火させる。
燃料保持部126aは、着火部126近傍、例えば、着火部126の一端を覆う位置に配置され、例えば、金網、焼結金属、金属繊維、ガラス布、セラミック多孔体、セラミックファイバ、軽石等の多孔質体で形成され、気体供給部122から供給される気体が導かれるとともに、火炎燃料供給部124から供給された燃料が燃焼されるまで、当該燃料を一時的に保持する。また、燃料保持部126aは、多孔質体として形成された触媒であってもよい。
温度測定部128は、例えば、熱電対やサーミスタ等の温度測定装置で構成され、測定子が着火部126近傍に配され、火炎燃焼室118内の温度を測定する。温度測定部128は、火炎燃焼室118内の温度の測定値を制御部138に出力する。
邪魔板130は、例えば板材で構成され、一端が外壁110の底面に固定され、他端側が孔112aに対向する位置に配される。邪魔板130は、孔112aを通って火炎燃焼室118へ流入する排気ガスおよび空気が、着火部126に直接衝突する流れを妨げる。かかる構成により、着火部126付近の排気ガス、空気および混合気の流速を抑制でき、着火性が向上する。
2次燃料供給部132は、火炎燃料供給部124と同様に、例えばインジェクタ等の燃料噴射装置で構成され、2次燃焼室120内に燃料を、霧状に噴霧して供給する。
2次燃焼室120内では、火炎燃焼室118で発生した種火を発達させるために、2次燃料供給部132によってさらに燃料が噴射され、排気ガスを巻き込みながら混合気の燃焼を促進する。
そして、昇温後の高温の排気ガスは、排気経路6に流入し、排気経路6を通過する排気ガスの温度を高める。このように、排気経路6を通過する排気ガスは、図2中、Heated Exh.Gasで示すように、バーナ装置100によって昇温されて下流側に導かれることとなる。
報知部136は、例えば、警告灯で構成され、制御部138の制御に応じて点灯する。また、報知部136は、スピーカで構成され、制御部138の制御に応じて警告音を出力してもよい。
制御部138は、温度測定部128から取得した測定値に基づいて、気体供給部122、火炎燃料供給部124、着火部126、2次燃料供給部132および報知部136を制御する。以下、フローチャートを用いて、制御部138による着火制御方法を詳述する。
図4は、制御部138による着火制御方法の流れを説明するためのフローチャートであり、図5は、火炎燃焼室118における温度変化の一例を示すグラフである。
図4に示すように、制御部138は、フィルタ再生処理の指示があったか否かを判定する(S200)。フィルタ再生処理の指示がなかった場合(S200におけるNO)、そのまま待機する。フィルタ再生処理の指示があった場合(S200におけるYES)、制御部138は、着火部126に通電し、着火部126を加熱して着火処理を開始させる(S202)。ここでは、この開始時点を図5に示す時刻tとする。
続いて、制御部138は、着火処理を開始してから待機時間が経過したか否かを判定する(S204)。ここでは、時刻tから待機時間経過後の時刻を図5に示す時刻tとする。待機時間が経過していなかった場合(S204におけるNO)、そのまま待機する。待機時間が経過している場合(S204におけるYES)、制御部138は、温度測定部128の測定値を参照し、温度が上昇したか否かを判定する(S206)。ここでは、制御部138は、図5に示すように、測定値が第3閾値を越えている場合に、温度が上昇したと判定する。
温度上昇が確認できない場合(S206におけるNO)、制御部138は、気体供給部122による気体供給処理を実行させず、報知部136に、着火処理に異常があった旨、警告音等で報知させて(S208)、処理を終了する。
温度上昇が確認された場合(S206におけるYES)、制御部138は、気体供給部122に、空気の供給処理を開始させる(S210)。
続いて、制御部138は、空気の供給処理を開始してから予め定められた時間(以下、所定時間という)が経過したか否かを判定する(S212)。ここでは、時刻tから所定時間後の時刻を図5に示す時刻tとする。
なお、本実施形態では、理解を容易にするため、時刻tにおいて気体供給部122による気体供給処理が即座に開始しているものとするが、実際には、温度判定処理S206等の処理に要する時間分、時刻tから遅延して気体供給処理が開始される。そのため、厳密には、時刻tは、時刻tからこの遅延分と所定時間が経過した後の時刻となる。
所定時間が経過していなかった場合(S212におけるNO)、そのまま待機する。所定時間が経過している場合(S212におけるYES)、制御部138は、温度測定部128の測定値が第1閾値未満まで、温度低下したか否かを判定する(S214)。
測定値が第1閾値以上の場合(S214におけるNO)、制御部138は、報知部136に、空気供給処理に異常があった旨、警告音等で報知させて(S216)、処理を終了する。こうしてバーナ装置100は、空気供給処理に異常がある場合、その旨を作業者に迅速に報知可能となる。
測定値が第1閾値未満の場合(S214におけるYES)、制御部138は、火炎燃料供給部124に火炎燃焼室118への燃料供給処理を開始させる(S218)。
本実施形態のバーナ装置100においては、火炎燃焼室118は排気ガスによって外気よりも暖められている。また、着火処理後は、着火部126によって昇温されている。そこで、気体供給部122によって空気が供給されると、正常に空気が供給されているのであれば、火炎燃焼室118の温度は低下する。バーナ装置100は、この温度低下を検知し、温度低下が閾値を超えている場合に、火炎燃焼室118への空気供給が正常になされていると判断して、燃料供給処理を実行する。これにより、バーナ装置100は、空気供給処理に異常がある場合に燃料供給処理を行ってしまい、例えば、適切な燃焼が起こらずに未燃の燃料が排気されてしまう事態を確実に回避できる。
続いて、制御部138は、燃料供給処理を開始してから設定時間が経過したか否かを判定する(S220)。時刻tから設定時間後の時刻を図5に示す時刻tとする。設定時間が経過していない場合(S220におけるNO)、そのまま待機する。
時刻tは、時刻tと同様、理解を容易にするため、時刻tにおいて火炎燃料供給部124による燃料供給処理が即座に開始しているものとするが、実際には、温度判定処理S214等の処理に要する時間分、時刻tから遅延して燃料供給処理が開始される。そのため、厳密には、時刻tは、時刻tからこの遅延分と設定時間が経過した後の時刻となる。
設定時間が経過した場合(S220におけるYES)、制御部138は、温度測定部128の測定値を参照し、温度が上昇したか否かを判定する(S222)。ここでは、制御部138は、図5に示すように、測定値が第4閾値を越えている場合に、温度が上昇したと判定する。
温度上昇が確認できない場合(S222におけるNO)、制御部138は、火炎燃料供給部124による燃料供給処理を停止し、火炎燃料供給部124に異常がある旨、報知部136に報知させて(S224)、処理を終了する。
温度上昇が確認された場合(S222におけるYES)、当該着火制御方法を終了する。制御部138は、指示があるまで火炎燃焼室118における燃焼を継続する。
このように、制御部138は、火炎燃料供給部124による燃料供給が開始してから設定時間が経過した後の温度が、第4閾値以下の場合、火炎燃料供給部124による燃料供給処理を停止させる。
すなわち、本実施形態では、空気供給処理の異常を検知するための温度測定に用いる温度測定部128を、着火部126の着火処理の異常を検知するための温度測定と、燃料供給処理後の未燃状態を検知するための温度測定にも共用する。そのため、バーナ装置100は、安価な構成で、空気供給処理と着火処理の異常および燃料供給処理後の未燃状態を検知可能となる。
なお、ここでは、火炎燃焼室118へ空気が供給されてから所定時間が経過した後の温度が、第1閾値未満の場合に、制御部138は、火炎燃料供給部124による燃料供給処理を実行した。しかしながら、かかる場合に限らず、制御部138は、図5に示すように、火炎燃焼室118へ空気が供給されてから所定時間が経過した後の温度が、火炎燃焼室118への空気の供給前の温度から第2閾値以上低下した場合に、火炎燃料供給部124による燃料供給処理を実行するとしてもよい。
(変形例)
上述した実施形態では、2次燃焼室120で火炎燃焼が行われる排気昇温装置100の構成について説明した。変形例では、2次燃焼室120での燃焼をより安定的に維持することができる排気昇温装置200について説明する。なお、上述した実施形態と実質的に機能が等しい構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図6は、変形例を説明するための説明図であり、排気昇温装置200における、図2の概念図に対応する位置の断面を示す。
図6に示すように、変形例の排気昇温装置200では、上記排気昇温装置100の構成に加えて、2次燃焼室120にバーナ触媒234が配されている。
バーナ触媒234は、基材と基材を覆う例えばプラチナ、パラジウム等の触媒のコーティング材で構成され、2次燃焼室120内における空気と燃料の混合気の燃焼を促進する。ここでは、触媒燃焼を促進するためバーナ触媒234を2重に配置しているが、1重としてもよいし3重以上としてもよい。
着火部126で着火が成功すると、火炎燃焼室118から孔116aを通過して触媒燃焼室120に流入した排気ガスは、バーナ触媒234を加熱する。また、火炎燃焼室118で生成された火炎も、孔116aを通ってバーナ触媒234を加熱する。
バーナ触媒234は、活性温度以上に加熱され、2次燃料供給部132から供給された燃料と、孔112b、116aから流入した排気ガスとが混合した混合気を触媒燃焼させる。そして、燃焼後の高温の排気ガスは、排気経路6に流入し、排気経路6を通過する排気ガスの温度を高める。
このように、2次燃焼室120内にバーナ触媒234を備える構成により、排気昇温装置200は、2次燃焼室120内における燃料の燃焼を安定的に維持することができる。
上述した実施形態では、バーナ装置100を、ディーゼル酸化触媒8を活性化させるための排気ガスの昇温に用いたが、排気ガスのNOxを還元する脱硝触媒を活性化させるための排気ガスの昇温に用いてもよい。また、バーナ装置100が昇温の対象とする排気ガスの排気元の装置は、ディーゼルエンジンに限らず、ガスエンジンでもガソリンエンジンでもよい。また、バーナ装置100を、発電施設の排熱回収のため、排気ガスを必要とされる温度まで昇温するための装置として適用してもよい。
また、上述した実施形態では、着火部126による着火処理の後、気体供給部122による空気供給処理を行う場合について説明したが、気体供給部122による空気供給処理の後、着火部126による着火処理を行ってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書のバーナ装置の着火制御方法の各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本発明は、燃料を燃焼させるバーナ装置およびバーナ装置の着火制御方法に利用することができる。
100 …バーナ装置
118 …火炎燃焼室(燃焼室)
122 …気体供給部
124 …火炎燃料供給部(燃料供給部)
126 …着火部
128 …温度測定部
136 …報知部
138 …制御部

Claims (5)

  1. 排気ガスを昇温するバーナ装置であって、
    前記排気ガスが導かれる燃焼室と、
    前記燃焼室に前記排気ガスとは別の気体を供給する気体供給部と、
    前記燃焼室に燃料を供給する燃料供給部と、
    前記燃焼室内に設けられ、加熱されて前記燃料を着火する着火部と、
    前記燃焼室内の温度を測定する温度測定部と、
    前記燃焼室への気体の供給が開始された後の前記温度が、第1閾値未満の場合、または、前記燃焼室への気体の供給開始後の前記温度が、前記燃焼室への気体の供給開始前の前記温度から第2閾値以上低下した場合に、前記燃料供給部による燃料供給処理を実行させる制御部と、
    を備えることを特徴とするバーナ装置。
  2. 前記燃焼室への気体の供給開始後の前記温度が、前記第1閾値以上の場合、または、前記燃焼室への気体の供給開始後の前記温度が、前記燃焼室への気体の供給開始前の前記温度から前記第2閾値以上低下しなかった場合、気体供給処理に異常がある旨を報知する報知部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のバーナ装置。
  3. 前記制御部は、前記着火部による着火処理が開始された後、前記燃焼室の温度上昇を確認できない場合、前記気体供給部による気体供給処理を実行しないことを特徴とする請求項1または2に記載のバーナ装置。
  4. 前記制御部は、前記燃料供給部による燃料供給が開始された後、前記燃焼室の温度上昇を確認できない場合、前記燃料供給部による燃料供給処理を停止させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のバーナ装置。
  5. 排気ガスを昇温するバーナ装置の着火制御方法であって、
    燃焼室に排気ガスを導く工程と、
    前記燃焼室に排気ガスとは別の気体を供給する工程と、
    前記燃焼室内の温度を測定する工程と、
    前記燃焼室への気体の供給開始後の前記温度が、第1閾値未満の場合、または、前記燃焼室への気体の供給開始後の前記温度が、前記燃焼室への気体の供給開始前の前記温度から第2閾値以上低下した場合、前記燃焼室において燃料供給処理を行う工程と、を含むことを特徴とするバーナ装置の着火制御方法。
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