JP6342166B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

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本発明は、排気浄化装置に関する。
ディーゼルエンジン等の排気ガスを浄化する排気浄化装置として、排気ガス中の微粒子状物質(以下、PM[Particulate Matter]という)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(以下、DPF[Diesel Particulate Filter]という)を排気管内に備えたものが知られている。このような排気浄化装置では、DPF内にPMが蓄積されると、DPFの圧力損失が上昇し、燃料消費の増加等性能が低下する。したがって、従来、例えば特許文献1に記載されているように、DPFに捕集されたPMを着火燃焼し、DPFの通気性を維持する(DPFの再生を行う)ことが図られている。
特開平6−241021号公報
ところで、上述したような排気浄化装置では、DPFの再生の際、例えばDPFの外周部から熱がフィルターケースに伝達し、当該DPFの外周部がDPFの中心部よりも温度が低くなる傾向にある。このため、DPFにおいて外周部に蓄積されたPMが中心部に蓄積されたPMよりも燃焼しにくくなり、十分なDPFの再生効率が得られない場合があった。
そこで、本発明は、DPFの外周部の温度低下を抑制し、DPFの再生効率の向上を図る排気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る排気浄化装置は、内燃機関の排気ガスを浄化するDPFを具備し、該DPFを内燃機関の停止中に再生する排気浄化装置であって、DPFを加熱するための熱源と、DPFを収容する収容部を有する内側フィルターケースと、両端部が閉塞され、少なくとも収容部の外側を囲むように設けられた外側フィルターケースと、内側フィルターケースにおいて収容部より下流側に取り付けられ、DPFにエアを供給するエア供給源と、内側フィルターケースにおいてエア供給源より下流側に取り付けられ、DPFの再生時に閉じられる排気シャッタと、内側フィルターケースにおいて収容部より上流側に形成され、内側フィルターケースと外側フィルターケースとを連通する連通孔と、外側フィルターケースの下流側に接続され、外側フィルターケース外へエアを排出するエア排出管と、を備える。
この排気浄化装置では、車両停車時等の内燃機関の停止中に、エア供給源から供給されたエアがDPFに導入されると共に熱源によってDPF及びPMが加熱されることにより、当該PMが燃焼して、DPFの再生が行われる。このDPFの再生に際して高温となったエアは、連通孔を介して内側フィルターケースと外側フィルターケースとの間に形成される空間に流入し、外側フィルターケースと収容部の外壁との間に形成される空間を流通して、エア排出管を介して排気浄化装置外へ排出される。このとき、高温のエアの熱が収容部の外壁に伝達され、DPFの外周部の保温に寄与する。したがって、DPFの外周部の温度低下を抑制し、DPFの再生効率の向上を図ることができる。また、このように、エアの熱が収容部の外壁に伝達されるから、排気浄化装置外へ排出するエアの温度を低下させて、高温の排出エアによる悪影響を防止することができる。
また、収容部内においてDPFよりも上流側には、第1酸化触媒が配置されてもよい。この場合、第1酸化触媒を配置することによって、PMの燃焼時に発生する一酸化炭素(以下、CO)及び炭化水素(以下、HC)を浄化できる。また、エア排出管内には、第2酸化触媒が配置されてもよい。この場合、第2酸化触媒を配置することによって、PMの燃焼時に発生するCO及びHCを浄化できる。
また、排気シャッタには、孔が設けられており、エア排出管は、内側フィルターケース又は内側フィルターケースに接続される排気管において排気シャッタよりも下流側に接続されてもよい。この場合、DPF4の再生時において、エア供給源が供給するエアの一部が排気シャッタの孔を介して排気シャッタの下流側へ流通する。よって、この孔から流通されるエアを、エア排出管から排出されるエアに内側フィルターケース又は排気管内で混合させることができ、排気浄化装置外へ排出されるエアの温度をさらに低下させることが可能となる。
本発明によれば、DPFの外周部の温度低下を抑制し、DPFの再生効率の向上を図ることが可能となる。また、本発明によれば、排出するエアの温度を低下する事が可能となる。
本発明の一実施形態に係る排気浄化装置の模式図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る排気浄化装置の模式図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る一実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る排気浄化装置の模式図である。図1に示すように、本実施形態における排気浄化装置1は、車両に搭載されるディーゼルエンジン等の内燃機関2の排気ガスを浄化(無害化)する装置である。排気浄化装置1は、DPF4を用いて排気ガスを浄化する機能に加えて、車両停車時等の内燃機関2の停止中にDPF4を再生する機能を有する。なお、実施形態において適用される車両は限定されるものではなく、例えばトラック、バスもしくは重機等の大型車両、中型車両、普通乗用車、小型車両又は軽車両等が挙げられる。
排気浄化装置1は、排気管3と、DPF4と、ディーゼル用酸化触媒5と、熱源6と、一対の多孔板7a,7bと、温度センサ8と、エア供給源としてのエアポンプ9と、排気シャッタ10と、フィルターケース11と、エア排出管12と、バルブ13とを備える。
排気管3は、排気ガスの流れ方向Dに沿って延在する管形状を有しており、その上流側が内燃機関2に接続される。排気管3の途中にはフィルターケース11が介装されており、当該フィルターケース11は、内側フィルターケース11aと、外側フィルターケース11bと、を備える。内側フィルターケース11aは、少なくともDPF4及びディーゼル用酸化触媒5を収容する収容部11cを有する。外側フィルターケース11bは、両端部11d,11eが閉塞されており、少なくとも収容部11cの外側を囲むように設けられる。内側フィルターケース11aは排気管3に接続されており、この内側フィルターケース11aにおける収容部11cの径は、排気管3の径よりも大きくなっている。内側フィルターケース11aにおける収容部11cよりも上流側には、外側フィルターケース11bと連通する連通孔11fが設けられる。連通孔11fは、概略円形の開口であり、内側フィルターケース11aの周方向に沿って概略一定間隔で複数設けられる。
DPF4は、セラミクス製のハニカム体で構成されており、排気ガス中のPMを捕集する。後述するように、本実施形態におけるPMはマイクロ波によって加熱されるため、DPF4は、マイクロ波の吸収が良好であるSiC製のハニカム体で構成される。もしくは、DPF4は、安価であるコージライトハニカム体でもよく、コージライトハニカム体にマイクロ波吸収材をコーティングしたものでもよい。DPF4は、収容部11cの内壁11cに図示しない緩衝材を介して保持されると共に、DPF4の外周と内壁11cの間は図示しない緩衝材によりガスシールされる。DPF4の表面には、排気ガスの浄化効率を高めるための触媒(Pt,Pd等)が、1g/L未満担持されてもよい。
ディーゼル用酸化触媒(第1酸化触媒)5は、例えばPt等の金属、及び多孔質の無機化合物等の触媒キャリアを備える。ディーゼル用酸化触媒5は、未燃燃料に含有するCO、HC及び酸化窒素(以下、NO)が酸化反応することを助長して、浄化する。また、ディーゼル用酸化触媒5は、PMの燃焼後に発生するCO及びHC等も浄化する。ディーゼル用酸化触媒5は、収容部11c内においてDPF4よりも上流側に配置される。
熱源6は、DPF4を加熱するための加熱装置として機能する。熱源6は、DPF4及びPMを加熱するためにマイクロ波を用いており、マイクロ波発振器6aと、マイクロ波発振器6aの動作を制御する電源6bと、マイクロ波をDPF4に伝達する導波管6cとを備える。マイクロ波発振器6aは、導波管6c内に設置されており、例えば半導体増幅素子で構成される。導波管6cは、DPF4よりも下流側にて、内側フィルターケース11aに接続される。これにより、マイクロ波発振器6aのPMによる機能低下が抑制される。なお、導波管6cは、DPF4よりも下流側であれば、収容部11cに接続されてもよい。
多孔板7a,7bは、金属製の多孔板であり、マイクロ波発振器6aによって発振されたマイクロ波を反射する。多孔板7aは、平板形状であり、収容部3aにおいてDPF4とディーゼル用酸化触媒5との間に配置される。多孔板7bは、上流側に屈曲して延びる屈曲部を有する板形状である。多孔板7bは、マイクロ波がDPF4に向かって反射するように、収容部11cにおいて導波管6cが取り付けられた位置よりも下流側に配置される。多孔板7a,7bに設けられる孔の大きさ、数及び形状は、マイクロ波の波長と、排気ガス及び後述するエアA1の透過とを考慮して、適宜設定される。
温度センサ8は、収容部11c内の温度を測定する金属製のセンサである。この金属製の温度センサ8は、それ自体でマイクロ波を受信してしまうのを回避するため、多孔板7aよりも上流側に配置される。
エアポンプ9は、DPF4の再生時に、DPF4に向かってエアA1(二次エア)を供給するポンプであり、内側フィルターケース11aにおいて収容部11cよりも下流側に取り付けられる。エアポンプ9は、DPF4にエアA1(エアA1に含まれる酸素)を供給することによって、PMの着火燃焼を連続的に発生させる。エアポンプ9としては、例えば電動ポンプ等が用いられる。エアポンプ9は、収容部11cに複数取り付けられてもよい。
排気シャッタ10は、DPF4の再生時に閉じられる遮蔽機構であり、排気管3においてエアポンプ9よりも下流側に取り付けられる。排気シャッタ10は、排気管3内で開閉自在のシャッタ10aと、シャッタ10aの開閉を制御するシャッタ制御部10bと、を備える。シャッタ10aがDPF4の再生時に閉じられることによって、エアポンプ9から供給されたエアA1が下流側に流れるのを防ぐことができる。この排気シャッタ10は、内側フィルターケース11a内に取り付けられてもよく、排気ブレーキを兼ねるように制御されてもよい。
フィルターケース11における外側フィルターケース11bは管形状を有しており、少なくとも内側フィルターケース11aの収容部11cの外側を囲むように設けられる。外側フィルターケース11bの一方の端部11dは、収容部11cよりも上流側に位置しており、外側フィルターケース11bの他方の端部11eは、収容部3aよりも下流側に位置している。また、外側フィルターケース11bの端部11d,11eの各々は、壁面によって閉塞されている。すなわち、内側フィルターケース11a及び外側フィルターケース11bは二層構造を形成しており、外側フィルターケース11bと収容部11cの外壁11cとの間には、空間Sが形成される。
エア排出管12は、外側フィルターケース11bの下流側に接続され、排気浄化装置1外へエアA2を排出する管である。ここでの外側フィルターケース11bの下流側とは、外側フィルターケース11bにおいて、少なくともDPF4の下流側の端面4aに対応する位置よりも下流側である。
バルブ13は、エア排出管12に設けられており、バルブ13の開閉によりエアA1の排出を制御する。バルブ13は、連通孔11fを介して外側フィルターケース11bに流入した排気ガスを排出しないように、DPF4の再生時以外は閉じられている。
なお、例えば熱源6の電源6bと、エアポンプ9と、バルブ13とは、図示しない電子制御ユニット(以下、ECU(Electronic Control Unit)と略記する)によって動作が制御される。ECUは、CPU、ROM、及びRAM等を主体として構成され、電源6b、エアポンプ9及びバルブ13の他に、温度センサ8等に接続される。ECUは、例えばDPF4の再生時に電源6bとエアポンプ9との起動制御を行うと共に、バルブ13の開閉制御を行う。また、ECUは、温度センサ8の測定値に基づいて、電源6b及びエアポンプ9の駆動制御を行ってもよい。
次に、本実施形態の排気浄化装置1において、内燃機関2の停止中にDPF4を再生させる際の排気浄化装置1の動作について説明する。
まず、DPF4のPMの捕集量が規定値を越えたことを検出し、かつ、エンジン及び車両が停止した状態を検知すると、DPF4の再生を開始する。DPF4のPMの捕集量が規定値を越えたことを検出する方法としては、例えばDPF4の上流側と下流側との差圧を測定する方法、エンジン稼働条件からPMの捕集量を推定する方法等がある。エンジン稼働条件は、例えばエンジンの稼働時間、車両の走行距離、又は燃料の消費量等によって定められる。また、DPF4の再生の開始は、エンジン及び車両の停止を検知したときに自動で行ってもよいし、ドライバによる手動操作によって行ってもよい。
DPF4の再生においては、シャッタ制御部10bによりシャッタ10aを閉じ、電源6bによりマイクロ波発振器6aを動作させると共に、エアポンプ9を作動させてエアA1をDPF4に供給する。これにより、マイクロ波発振器6aから発振されたマイクロ波によってDPF4及びPMが昇温されると共に、エアA1に含まれる酸素がDPF4に供給される。その結果、DPF4に捕集されたPMが着火燃焼し、DPF4が再生する。
例えばDPF4の再生では、DPF4を500℃〜600℃程度まで加熱している。なお、温度センサ8が検出した温度に基づいて、DPF4に溶損が発生しないように、電源6b、エアポンプ9、又は電源6b及びエアポンプ9の両方を制御してもよい。
ここで、DPF4の再生の進行に応じて、DPF4の上流側から高温(例えば500℃〜600℃)のエアA1が排出される。この高温のエアA1は、ディーゼル用酸化触媒5を通過することによって、PMが燃焼したときに生じたCO及びHCが浄化される。
ディーゼル用酸化触媒5を通過した高温のエアA1は、内側フィルターケース11aに設けられた連通孔11fを介して、外側フィルターケース11b内の上流側に流入する。外側フィルターケース11b内に流入した高温のエアA1は、外側フィルターケース11bと収容部11cの外壁11cとの間に形成された空間Sを流通する。そして、外側フィルターケース11bの下流側に設けられたエア排出管12を介して、排気浄化装置1外にエアA2が排出されることとなる。
高温のエアA1が空間Sを流通する際、高温のエアA1が有する熱は収容部11cの外壁11cに伝達される。これにより、収容部11cの外壁11cが温められ(加熱され)、DPF4の外周部から収容部11cに伝達する熱が抑制される。すなわち、高温のエアA1が空間Sを流通する際、収容部11cの外壁11cに伝達される熱が、DPF4の外周部の保温に寄与する。ちなみに、エアA1の熱が収容部11cの外壁11cに伝達することで、排気浄化装置1外に排出されるエアA2の温度は、例えば200℃〜300℃まで低下する。
以上、本実施形態に係る排気浄化装置1では、車両停車時等の内燃機関2の停止中に、エアポンプ9からエアA1が供給されると共に熱源6によってDPF4及びPMが加熱されることにより、当該PMが燃焼して、DPF4の再生が行われる。このDPF4の再生に際して高温となったエアA1は、連通孔11fを介して外側フィルターケース11bに流入し、外側フィルターケース11bと収容部11cの外壁11cとの間に形成される空間Sを流通し、エア排出管12を介して排気浄化装置1外へ排出される。このとき、高温のエアA1の熱が収容部11cの外壁11cに伝達され、DPF4の外周部の保温に寄与する。したがって、DPF4の外周部の温度低下を抑制し、DPF4の再生効率の向上を図ることができる。また、このように、エアA1の熱が収容部11cの外壁11cに伝達されるから、排気浄化装置1外へ排出するエアA1の温度を低下させて、高温の排出エアによる悪影響を防止することができる。
また、排気浄化装置1では、収容部11c内においてDPF4よりも上流側には、ディーゼル用酸化触媒5が配置される。これにより、PMの燃焼時に発生するCO及びHCを浄化できる。
また、排気浄化装置1では、熱源6がDPF4よりも下流側に設置されることにより、PMが蓄積しやすいDPF4の下流側からDPF4及びPMを加熱することができる。これにより、好適にDPF4及びPMを加熱することができる。
また、排気浄化装置1では、DPF4及びPMを加熱するためにマイクロ波を用いることにより、PMがマイクロ波を吸収し、好適にPMを加熱することができる。また、排気浄化装置1では、例えば燃料ポスト噴射によってDPF4及びPMを加熱せずに、内燃機関2の停止中にDPF4の再生を行うことが可能である。これにより、昇温に要する時間及び燃費を削減できると共に、ポスト噴射量の増大によって潤滑油と燃料が混合し、潤滑油が希釈することを抑制できる。
また、排気浄化装置1では、マイクロ波を反射する多孔板7a,7bがDPF4を挟むように収容部11c内に設けられる。このように多孔板7a,7bを収容部11c内に設けることにより、DPF4にマイクロ波を集めることができ、効果的にDPF4及びPMを加熱することができる。
また、排気浄化装置1では、上述したようにエアポンプ9から供給されたエアA1が連通孔11fを介して外側フィルターケース11bの上流側に流入した後、外側フィルターケース11bの下流側に設けられたエア排出管12を介して排気浄化装置1外に排出する構成となっている。これにより、エアポンプ9から供給されたエアA1の排出経路が長くなり、排気浄化装置1外へ排出するエアA1の温度を低下することができる。
次に、図1の排気浄化装置1の変形例について、図2を用いながら説明する。図2は、上述の実施形態の変形例に係る排気浄化装置の模式図である。なお、以下の説明において、実施形態と同一又は相当要素には同一の符号を付している。
排気浄化装置1Aの排気シャッタ21は、排気管3内で開閉自在のシャッタ21aと、シャッタ21aの開閉を制御するシャッタ制御部21bと、を備える。シャッタ21aには、孔21c(オリフィス)が設けられる。シャッタ21aに孔21cが設けられることによって、シャッタ21aが閉じられた場合であっても、エアポンプ9から供給されるエアA1の一部が孔21cを介して内側フィルターケース11aの下流側に流通する。
外側フィルターケース11bの下流側に接続されるエア排出管22内には、バルブ13よりも上流側に酸化触媒(第2酸化触媒)23が配置される。酸化触媒23は、ディーゼル用酸化触媒5よりも小型の触媒であり、PMの燃焼時に発生するCO及びHCを除去する。酸化触媒23は、ディーゼル用酸化触媒5よりも単位体積当たりの触媒量を多くしてもよい。また、エア排出管22の出口部22aは、排気管3のシャッタ21aよりも下流側にて、排気管3に接続される。なお、エア排出管22は、排気シャッタ21の下流側にて、内側フィルターケース11aに接続されてもよい。
次に、変形例に係る排気浄化装置1Aにおいて、内燃機関2の停止中にDPF4を再生させる際の動作について、実施形態に係る排気浄化装置1の動作と異なる部分を説明する。
外側フィルターケース11bの空間Sを流通したエアA1は、エア排出管22に流入し、酸化触媒23を通過する。この際、ディーゼル用酸化触媒5では除去しきれないHC及びCO等を除去する。酸化触媒23を通過したエアA3は、エア排出管22の出口部22aを介して、排気管3に流入する。
一方、エアポンプ9がエアA1をDPF4に供給するとき、シャッタ21aに孔21cが設けられていることから、エアA1の一部が孔21cを介して排気シャッタ21の下流側へ流通する。したがって、排気管3内のシャッタ21aよりも下流側において、孔21cから流通されるエアA4と、エア排出管22から排出されるエアA3とが混合する。
以上、このような構成の排気浄化装置1Aを用いても、外側フィルターケース11bに流入した高温のエアA1は、エア排出管12を介して排気浄化装置1外へ排出される際に、外側フィルターケース11bと収容部11cの外壁11cとの間に形成される空間Sを流通する。したがって、DPF4の外周部の温度低下を抑制し、DPF4の再生効率の向上を図ることができるという上記作用効果が奏される。
また、排気浄化装置1Aでは、エア排出管22内に酸化触媒23が配置されることにより、ディーゼル用酸化触媒5で除去しきれないCO及びHCを除去できる。
また、排気浄化装置1Aでは、シャッタ21aに孔21cが設けられており、エア排出管22はシャッタ21aよりも下流側に接続される。これにより、DPF4の再生時において、エアポンプ9が供給するエアA1の一部がシャッタ21aの孔21cを介して排気シャッタ21の下流側へ流通する。よって、この孔21cから流通されるエアA4を、エア排出管22から排出されるエアA3に排気管3内で混合させることができ、排気浄化装置1外へ排出されるエアA3の温度をさらに低下させることが可能となる。
以上、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態の構成と上記変形例の構成とは、互いに適宜組み合わせてもよい。また、上記実施形態では、DPF4及びPMの加熱にマイクロ波を用いたが、例えばバーナ又は電気ヒータ等を用いてDPF4及びPMを加熱してもよい。DPF4及びPMの加熱にマイクロ波を用いない場合、多孔板7a,7bは必ずしも内側フィルターケース11a内に設置しなくてもよい。また、上記実施形態では、エア供給源としてエアポンプ9を用いたが、例えば商用車の各種動力源として利用される高圧エアを蓄積するエアタンクをエア供給源として用いてもよい。
また、上記実施形態では、DPF4の加熱のみを行ったが、ディーゼル用酸化触媒5の加熱を行ってもよい。これにより、ディーゼル用酸化触媒5も再生され、CO及びHCの除去率の低下を抑制することができる。この場合、多孔板7aをディーゼル用酸化触媒5よりも上流側に配置してもよい。
また、例えば、内側フィルターケース11a及び外側フィルターケース11bの「管形状」とは、略円管状だけでなく、略多角管状を含むものである。また、略円管状及び略多角管状とは、円管状及び多角管状に概略等しいもの、円管状及び多角管状の部分を少なくとも含むもの等の広義の円管状及び多角管状を意味している。この場合も、温度センサ8は多孔板7aよりも上流側に配置される。
1…排気浄化装置、2…内燃機関、3…排気管、4…DPF、5…ディーゼル用酸化触媒(第1触媒)、6…熱源、7a,7b…多孔板、8…温度センサ、9…エアポンプ、10,21…排気シャッタ、11…フィルターケース、11a…内側フィルターケース、11b…外側フィルターケース、11c…収容部、11f…連通孔、12,22…エア排出管、13…バルブ、23…酸化触媒(第2触媒)。

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気ガスを浄化するDPFを具備し、該DPFを前記内燃機関の停止中に再生する排気浄化装置であって、
    前記DPFを加熱するための熱源と、
    前記内燃機関に接続され、前記DPFを収容する収容部を有する内側フィルターケースと、
    両端部が閉塞され、少なくとも前記収容部の外側を囲むように設けられた外側フィルターケースと、
    前記内側フィルターケースにおいて前記収容部より下流側に取り付けられ、前記DPFにエアを供給するエア供給源と、
    前記内側フィルターケースにおいて前記エア供給源より下流側に取り付けられ、前記DPFの再生時に閉じられる排気シャッタと、
    前記内側フィルターケースにおいて前記収容部より上流側に形成され、前記内側フィルターケースと前記外側フィルターケースとを連通する連通孔と、
    前記外側フィルターケースの下流側に接続され、前記排気浄化装置の外部へ前記エアを排出するエア排出管と、
    を備え
    前記排気シャッタには、孔が設けられており、
    前記エア排出管は、前記内側フィルターケース又は前記内側フィルターケースに接続される排気管において前記排気シャッタよりも下流側に接続されることを特徴とする排気浄化装置。
  2. 前記収容部内において前記DPFよりも上流側には、第1酸化触媒が配置されることを特徴とする、請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 前記エア排出管内には、第2酸化触媒が配置されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の排気浄化装置。
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