JP5835050B2 - ロック付コルゲートチューブ - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤーハーネスを保護する技術に関する。
自動車等に搭載されるワイヤーハーネスは、周辺部材からの保護のため、保護材としてのコルゲートチューブに挿通された状態で配索経路に配索されることがある。このコルゲートチューブは、ワイヤーハーネスを内部に横入れする(延在方向に直交する方向から入れる)ために、周方向一部分に延在方向に沿って形成されたスリットを有していることもある。
上記のようにスリットが形成されたコルゲートチューブにおいては、曲げ、ねじれ等が生じると、スリットが開いてワイヤーハーネスが外方に露出ないし飛び出してしまう恐れがある。
これに対して、特許文献1には、ロック構造を有するコルゲートチューブが開示されている。このコルゲートチューブは、周方向に延びる複数の突条部が軸方向に所定ピッチで配されると共に軸方向にスリットが形成されている。突条部のうちスリットを挟む位置に配される両端部の間には、突条部の内側に収まる大きさのロック突起が設けられている。そして、突条部の両端部のうちの一方の端部がロック突起に被せられると、該一方の端部とロック突起とが係合する。
特開2009−38964号公報
ところで、特許文献1のようなロック構造を有するコルゲートチューブは、筒状に押し出された軟らかい状態の合成樹脂材料をブロー成型又はバキューム成型により金型に密着させて完成形態に成形され、周方向一部で延在方向に沿って切断されることにより形成される。より具体的には、筒状成型体は、上記突条部の一方の端部とロック突起との境界部分で切断される。ここで、コルゲートチューブは、突条部の一方の端部がロック突起の外周側に被せられてロック形態となるため、このロック形態を安定させるために、筒状成型体の成型時に、突条部の一方の端部がロック突起より外周側に位置するようにこれらの境界部分で内外方向に段差をつけて形成されている。また、この境界部分で段差をつけることにより、ロック突起の端部は、その手前側部分より外周側に盛り上がっている。このため、突条部の一方の端部の内周側部分には、ロック突起の端部を避けるように外周側に逃げた凹状の逃げ部が形成されている。
しかしながら、上記のように突条部の一方の端部の逃げ部が形成されたコルゲートチューブでは、周方向における該逃げ部が形成された範囲で、延在方向における伸縮量が比較的小さくなってしまう。このため、コルゲートチューブが曲げ又は捻れ変形すると、突条部の一方の端部は該曲げ又は捻れ変形に追従できずにロック突起から外れて、コルゲートチューブの口開きが生じてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、スリットの口開きをより確実に抑制することを目的とする。
第1の態様は、軸方向に沿う1本のスリットが形成された蛇腹筒状のロック付コルゲートチューブであって、周方向における一部の範囲を占め、前記周方向に沿った凸条の山部と凹条の谷部とが前記軸方向に交互に連続して設けられた本体部と、外周側に凸となる形状に形成された内側係止凸部を含み、前記周方向において前記スリットの一方側の端部から前記本体部の一端部までの範囲を占める雄ロック部と、内周側に開口する凹形状に形成され前記内側係止凸部の外周部に対して嵌合される外側係止凹部を含み、前記周方向において前記スリットの他方側の端部から前記本体部の他端部までの範囲を占め、前記雄ロック部に対して外周側から被せられて係止する雌ロック部とを備え、前記外側係止凹部は、前記周方向における一部に、内周部が前記本体部の内周部より外周側に凹んだ逃げ部を含み、前記外側係止凹部のうちの前記逃げ部以外の部分である深部は、前記逃げ部より深さ寸法が大きく設定されている。
第2の態様は、第1の態様に係るロック付コルゲートチューブであって、前記深部のうち、前記周方向において前記逃げ部から前記スリットの他方側の端部側の部分は、前記スリットの他方側の端部側に向けて徐々に深さ寸法が大きくなる形状に形成されている。
また、第1の態様では、前記本体部には、前記周方向において前記雌ロック部の側方に、前記谷部の底部より外周側に位置する底部を有すると共に前記山部を横切って前記軸方向に沿って延在する緩和用溝部が形成されている。
第1の態様に係るロック付コルゲートチューブによると、雄ロック部の内側係止凸部の外周部に対して嵌合される雌ロック部の外側係止凹部が、周方向における一部に、内周部が本体部の内周部より外周側に凹んだ逃げ部を含み、外側係止凹部のうちの逃げ部以外の部分は逃げ部より深さ寸法が大きく設定されている。このため、逃げ部において深さ寸法が比較的小さくなっても、そのほかの部分において外側係止凹部における軸方向の伸縮量をなるべく大きく確保することができる。これにより、曲げ又は捻れ変形しても、雌ロック部が雄ロック部に追従して変形し、スリットの口開きをより確実に抑制することができる。
第2の態様に係るロック付コルゲートチューブによると、深部のうち、周方向において逃げ部からスリットの他方側の端部側の部分は、スリットの他方側の端部側に向けて徐々に深さ寸法が大きくなる形状に形成されている。このため、雌ロック部の伸縮可能量は周方向において徐々に変わっており、雌ロック部をよりなめらかに雄ロック部に対して追従変形させることができる。
また、第1の態様に係るロック付コルゲートチューブによると、本体部に、周方向において雌ロック部の側方に、谷部の底部より外周側に位置する底部を有すると共に週方向において山部を横切って軸方向に沿って延在する緩和用溝部が形成されている。このため、曲げ又は捻れ等の変形によって作用する応力が、緩和用溝部の底部を基点とした曲げ変形によって緩和される。その結果、雄ロック部と雌ロック部とのロック状態をより確実に維持し、スリットの口開きをより効果的に抑制することができる。
成型時のロック付コルゲートチューブの平面図である。 図1のII−II線断面図である。 ロック付コルゲートチューブのロック状態を示す図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。
以下、実施形態に係るロック付コルゲートチューブ10について説明する(図1、図2参照)。このロック付コルゲートチューブ10は、ワイヤーハーネス12を外部から保護するために用いられる部材である。
ワイヤーハーネス12は、1本又は複数の電線により構成される線材である。このワイヤーハーネス12は、自動車等に配索され、各種電気機器に対する信号伝達、電力供給を行う。
<ロック付コルゲートチューブの全体構成>
概略的には、ロック付コルゲートチューブ10は、軸方向に沿う1本のスリットが形成された蛇腹筒状(ここでは略円筒状)に形成された部材である。そして、ロック付コルゲートチューブ10は、スリットを通じて内側にワイヤーハーネス12を配設可能であり、ワイヤーハーネス12を内側に配設した状態で保護する。本ロック付コルゲートチューブ10は、スリットを閉じた口閉じ状態に変形可能で、且つ、この口閉じ状態を維持可能に構成されている。以下、単に内外方向、周方向又は軸方向と記す場合、ロック付コルゲートチューブ10全体における内外方向、周方向又は軸方向を指すものとする。
ロック付コルゲートチューブ10は、本体部20と、雄ロック部30及び雌ロック部40を含むロック構造部とを備えている。より具体的には、ロック付コルゲートチューブ10は、周方向におけるスリットを挟んだ両側の端部のうちの一方を含む部位に雄ロック部30を有すると共に他方を含む部分に雌ロック部40を有する(図2参照)。そして、雄ロック部30と雌ロック部40とを連結するようにロック構造部以外の残りの部分である断面視弧状の本体部20が設けられている。
本体部20は、周方向における一部の範囲を占め、周方向に沿った凸条の山部22と凹条の谷部24とが軸方向に交互に連続して設けられた形状に形成されている。すなわち、本体部20は、周方向に直交する断面視において、波形状(略矩形波形状)を成している。そして、本体部20は、軸方向に並ぶ山部22同士又は谷部24同士が近接又は離間することにより、伸縮及び曲げ変形される。
また、本体部20は、周方向一部に緩和用溝部26を有している。この緩和用溝部26については、ロック構造部の説明の後で詳述する。
ロック構造部は、ロック前形態からロック形態に変形可能に構成されている。ロック前形態とは、雄ロック部30と雌ロック部40とがスリットを挟んで周方向に並んだ(突き合わされた)形態である(図2参照)。また、ロック形態とは、雄ロック部30と雌ロック部40とが重なって係合した形態である。すなわち、ロック付コルゲートチューブ10は、ロック構造部のロック形態において、スリットが閉じられた口閉じ状態となる。
雄ロック部30は、周方向において、スリットの一方側の端部から本体部20の一端部までの周方向の一部の範囲を占める部分である。この雄ロック部30は、係止用溝部32と、内側係止凸部34と、延出部38とを有している。
係止用溝部32は、ロック構造部のロック形態において、後述する雌ロック部40のスリット側端部が配設される部分である。この係止用溝部32は、軸方向に沿って延在する溝条に形成され、本体部20の周方向一端側の側部に設けられている。ここでは、係止用溝部32は、内外方向において谷部24の底部と略同位置に底部を有している。
内側係止凸部34は、後述する雌ロック部40の外側係止凹部42に対して嵌合する部分である。この内側係止凸部34は、周方向において、山部22のスリット側(山部22の同周上で一端側)の位置に、係止用溝部32に連続して設けられている。より具体的には、内側係止凸部34は、係止用溝部32の底部から外周側に凸となる形状に形成されている。ここでは、内側係止凸部34は、突出寸法が谷部24の底部に対する山部22の突出寸法より小さく、軸方向寸法が山部22の軸方向寸法より小さく設定されている。この内側係止凸部34は、軸方向において本体部20の各山部22に対応する位置で、該軸方向に沿って間隔をあけて複数設けられている。
上記各内側係止凸部34同士は、軸方向において延出部38により内周側端部で連結されている。この延出部38は、各内側係止凸部34の間で係止用溝部32の底部からスリット側に向けて延出する扁平形状に形成されている。ここでは、延出部38は、スリットの一方側の端部を含んで軸方向に沿って延在する部分を有している。
雌ロック部40は、スリットの両側の縁部のうちの他方の縁部から本体部20の他端部までの範囲を占め、雄ロック部30に対して外周側から被せられて係止する部分である。この雌ロック部40は、外側係止凹部42と、延出部44とを備えている。
外側係止凹部42は、内側係止凸部34の外周部に対して嵌合される部分である。この外側係止凹部42は、周方向において、山部22のスリット側(山部22の同周上で他端側)の位置に設けられている。ここでは、外側係止凹部42は、周方向において、山部22に対して本体部20に形成された緩和用溝部26に連続して形成されている。すなわち、緩和用溝部26は、本体部20の他端部に形成されている。
より具体的には、外側係止凹部42は、内周側に開口する凹形状に形成されている。すなわち、外側係止凹部42は、自身の内部空間内に内側係止凸部34が配設される形態で、内側係止凸部34に対して外嵌めされる。この外側係止凹部42は、軸方向において本体部20の各山部22に対応する位置で、該軸方向に沿って間隔をあけて複数設けられている。
この外側係止凹部42は、軸方向において山部22と略同寸法に設定されている。内側係止凸部34との関係では、外側係止凹部42は、軸方向において内部空間が内側係止凸部34より大きく(ここでは僅かに大きく)設定されている。好ましくは、外側係止凹部42と内側係止凸部34とは、軸方向においてなるべく隙間なく嵌合可能であるとよい。また、外側係止凹部42は、周方向において、雄ロック部30の内側係止凸部34より大きく設定されている。
上記各外側係止凹部42同士は、軸方向において延出部44により内周側端部で連結されている。この延出部44は、各外側係止凹部42の間で谷部24の底部からスリット側に向けて延出する扁平形状に形成されている。図2、図3では示していないが、延出部44は、スリットの他方側の端部を含んで軸方向に沿って延在する部分を有していてもよい。
外側係止凹部42及び延出部44を含む雌ロック部40は、周方向に直交する断面視において、略矩形波状に形成されている。そして、この雌ロック部40も、頂部と底部とを結ぶ側壁部が軸方向に直交する平面に対して傾斜することにより、伸縮及び曲げ変形される。
また、本体部20には、周方向において雌ロック部40の側方に、谷部24の底部より外周側に位置する底部を有すると共に周方向において山部を横切って軸方向に沿って延在する緩和用溝部26が形成されている。上述したように、ここでは、緩和用溝部26は、本体部20の他端部に形成されている。また、ここでは、本体部20は、周方向における緩和用溝部26が形成される部位において、谷部24の底部が、後述する逃げ部46に連続して外周側に移行した位置に設定されている。
この緩和用溝部26は、ロック形態において他の部分と嵌合しない部分である(図3参照)。
この緩和用溝部26が形成されることにより、緩和用溝部26よりスリットの他方側の端部側の部分が、緩和用溝部26を基点として内外方向に変形し易くなると考えられる。また、緩和用溝部26は、谷部24の底部より外周側に位置する底部を有する形状に形成されているため、谷部24の底部と内外方向において同位置に底部を有する形状と比較して、軸方向の伸縮変形量を大きく確保できている。すなわち、周方向において緩和用溝部26の底部が位置する部分は、周方向に直交する断面視において、略矩形波状を成している。
<ロック付コルゲートチューブの製造方法>
ここで、ロック付コルゲートチューブ10の製造方法について説明しておく。なお、下記の製造方法は一例である。
まず、溶融させた合成樹脂材料を押出成形用の金型を用いて筒状に押し出す。押し出された軟らかい状態の筒状体を、完成形態に対応する蛇腹筒状の成型面を有する金型内に送給し、ブロー成型又はバキューム成型によって金型の成型面に密着させることにより、上述した蛇腹筒状に形成する。すなわち、雄ロック部30と雌ロック部40とが周方向につながった形状の蛇腹筒状体が形成される。
そして、得られた蛇腹筒状体を周方向一部で軸方向に沿って切り開くことによりスリットを形成する。ここでは、雄ロック部30と雌ロック部40との境界部分で該蛇腹筒状体を切り開いている。この形態が、ロック構造部のロック前形態である。
<ワイヤーハーネスに対する装着>
ロック付コルゲートチューブ10をワイヤーハーネス12に対して装着する際には、まず、ワイヤーハーネス12を、スリットを通じてロック前形態のロック付コルゲートチューブ10の内側に配設する(図2参照)。ワイヤーハーネス12がロック付コルゲートチューブ10内に配設された状態で、ロック構造部をロック形態に変形させる(図3参照)。すなわち、ロック付コルゲートチューブ10を縮径させるようにして弾性変形させつつ、雌ロック部40を雄ロック部30に被せる。より具体的には、内側係止凸部34を外側係止凹部42の内部空間に配設する形態で両者を嵌合させる。この際、雌ロック部40のスリット側端部が係止用溝部32内に配設される。これが、ロック構造部のロック形態である。
ロック形態では、ロック付コルゲートチューブ10は、ロック前形態に復帰しようとする自身の弾性力により、外側係止凹部42のスリット側の壁部の内面が内側係止凸部34の本体部20側を向く外面に係止する。すなわち、ロック前形態に復帰しようとする力とは、拡径しようとして雄ロック部30と雌ロック部40とが周方向に離間する力であり、外側係止凹部42の内面と内側係止凸部34の外面とが互いに当接するように働く。好ましくは、両壁部は、それぞれ周方向に直交する形状に形成されて互いに面接触しているとよい。
また、雄ロック部30は、ロック付コルゲートチューブ10の拡径しようとする力により、外周側に向けて雌ロック部40に対して押し付けられている。ここでは、雄ロック部30の外周部に嵌合する雌ロック部40の周方向側方に緩和用溝部26が形成され、雄ロック部30の側方には緩和用溝部26が形成されていない。このため、雄ロック部30は、本体部20の一端側部分から雄ロック部30に亘る部分の剛性により、上述したように外周側へ向けて雌ロック部40に対して押し付けられる。一方、雌ロック部40は、係止相手である雄ロック部30に追従して、緩和用溝部26の底部を基点として本体部20に対して姿勢変更し得る状態にある。
以上の作用により、ロック構造部は、ロック形態に維持されている。
<ロック構造部の詳細形状>
ロック構造部は、雌ロック部40が雄ロック部30に対して外周側から被せられて係止することによりロック形態となるため、ロック形態では、雌ロック部40の内周部が雄ロック部30の係止用溝部32及び延出部38の外周部に重なる。そして、ロック構造部のロック形態を安定させるためには、成型時に雄ロック部30の係止用溝部32及び延出部38より雌ロック部40の内周部が外周側に位置する形状に形成されていることが好ましい。
また、上述したように、蛇腹筒状体の成型時には、雄ロック部30と雌ロック部40とは、境界部分がつながった形態になっている。このため、雄ロック部30の係止用溝部32及び延出部38より雌ロック部40の内周部が外周側に位置する形状とするために、雄ロック部30の内周部は、スリット側端部が本体部20側の部分より外周側に移行した形状に形成されている。
この形状に対応して、雌ロック部40は、ロック構造部のロック形態において、外周側に移行した形状の雄ロック部30のスリット側端部に対する干渉を避ける形状を採用している。すなわち、雌ロック部40の外側係止凹部42は、内周部が本体部20の内周部より外周側に凹んだ形状に形成された逃げ部46を含んでいる。
ここでは、逃げ部46は、外側係止凹部42のうちの周方向において本体部20側に設けられている(図4参照)。この逃げ部46は、雄ロック部30のスリット側端部に対して、少なくとも延出部38の厚さ寸法(ここでは厚さ寸法より僅かに大きい寸法)外周側に内周部が位置する形状に形成されている。この逃げ部46の深さ寸法は、本体部20の深さ寸法より小さくなっている。
ここで、外側係止凹部42の深さ寸法が小さくなると、軸方向の伸縮変形量が小さくなる。すなわち、外側係止凹部42の頂部と底部とを結ぶ側壁部の傾き変形により外側係止凹部42が軸方向に伸縮変形するため、前記側壁部の内外方向における寸法が小さくなると、頂部同士及び底部同士の近接離間移動量が小さくなってしまう。
外側係止凹部42における軸方向の伸縮変形量が小さくなると、ロック付コルゲートチューブ10の曲げ又は捻れ等によっては、雌ロック部40は、伸縮変形量が足りずに雄ロック部30の変形に追従しきれない自体が生じる恐れもある。そして、雌ロック部40が雄ロック部30の変形に追従しきれない場合、雌ロック部40が雄ロック部30から外れてスリットが口開きしてしまう恐れがある。
そこで、本ロック付コルゲートチューブ10では、雌ロック部40の軸方向の伸縮変形量をなるべく大きく確保して、スリットの口開きを抑制するような形状を採用する。すなわち、雌ロック部40は、逃げ部46以外の部分である深部48を含んでいる。
上述したのとは反対に、外側係止凹部42は、深さ寸法が大きくなると、軸方向の伸縮変形量が大きくなる。そこで、深部48は、逃げ部46のスリットの他方の端部側に設けられて、逃げ部46より深さ寸法が大きく設定されている(図5参照)。すなわち、雄ロック部30の係止用溝部32の底部及び延出部38のうちの本体部20側の部分は、スリット側の端部より内周側に位置する。このため、雌ロック部40のうち、ロック構造部のロック状態において雄ロック部30の本体部20側の部分に被せられる部分は、内周部を逃げ部46の内周部より内周側に設定することができる。
ここでは、深部48は、周方向において逃げ部46からスリットの他方の端部に向けて徐々に(緩やかに)深さ寸法が大きくなる形状に形成されている。すなわち深部48における内周部は、逃げ部46からスリット側端部に向けて徐々に外周側から内周側に移行する形状に形成されている。
そして、ロック構造部のロック形態において、雌ロック部40の内周部は、雄ロック部30の延出部38及び係止用溝部32に沿って内外方向に移行した形態を成している。
上記実施形態に係るロック付コルゲートチューブ10によると、雄ロック部30の内側係止凸部34の外周部に対して嵌合される雌ロック部40の外側係止凹部42が、周方向における一部に、内周部が本体部20の内周部より外周側に凹んだ逃げ部46を含み、外側係止凹部42のうちの逃げ部46以外の部分である深部48は逃げ部46より深さ寸法が大きく設定されている。このため、逃げ部46において深さ寸法が比較的小さくなっても、深部48が設けられることにより外側係止凹部42における軸方向の伸縮量をなるべく大きく確保することができる。すなわち、外側係止凹部42の深さ寸法が大きくなることにより、軸方向における伸縮変形の際に軸方向に直交する平面に対して傾斜変形する外側係止凹部42の一対の側壁部の内外方向における寸法が大きくなり、軸方向における伸縮変形量が大きくなる。これにより、曲げ又は捻れ変形しても、雌ロック部40が雄ロック部30の比較的大きな変形にも追従して変形することができ、スリットの口開きをより確実に抑制することができる。
また、深部48のうち、周方向において逃げ部46からスリットの他方側の端部側の部分は、スリットの他方側の端部側に向けて徐々に深さ寸法が大きくなる形状に形成されている。このため、雌ロック部40の伸縮可能量は周方向において徐々に変わっており、雌ロック部40をよりなめらかに雄ロック部30に対して追従変形させることができる。また、急激に深さ寸法が大きくなる場合と比較して、寸法の変化部分における応力集中を避けることができる。
また、本体部20に、周方向において雌ロック部40の側方に、谷部24の底部より外周側に位置する底部を有すると共に週方向において山部を横切って軸方向に沿って延在する緩和用溝部26が形成されている。このため、曲げ又は捻れ等の変形によって作用する応力が、緩和用溝部26の底部を基点とした曲げ変形によって緩和される。その結果、雄ロック部30と雌ロック部40とのロック状態をより確実に維持し、スリットの口開きをより効果的に抑制することができる。
また、雄ロック部30の内周部のうちのスリット側端部が本体部20側の部分より外周側に移行した形状に形成されているため、ロック付コルゲートチューブ10内に配設されるワイヤーハーネス12の外周部に対して、切断端部である該スリット側端部が接触することを抑制することができる。
これまで、ロック構造部が、係止用溝部32及び内側係止凸部34を有する雄ロック部30と、外側係止凹部42を有する雌ロック部40とにより構成される例で説明してきたが、この構成に限られるものではない。すなわち、ロック構造部は、雌ロック部が雄ロック部に外側から被せられて係止する構成であればよく、雄ロック部及び雌ロック部が互いに対応する種々の凹凸形状に形成されていてよい。なお、この場合も、雄ロック部のスリット側端部の外周側への移行形状に対応して雌ロック部に逃げ部及び深部が形成されているとよい。
また、外側係止凹部42が、周方向において、逃げ部46に対してスリットの他方側の端部側に深部48が設けられた例で説明してきたが、深部は逃げ部46の両側に設けられていてもよい。
また、深部48について、逃げ部46からスリットの他方側の端部に向けて徐々に深さ寸法が大きくなる形状に形成されている例で説明したが、深部48はこれに限られるものではない。例えば、深部は、逃げ部46より深さ寸法が大きく設定されていればよく、段階的(階段状等)に深さ寸法が変わる形状等を採用することもできる。
なお、深部48は、外側係止凹部42の深さ寸法が大きくなる部分を言い、単に外側係止凹部42のスリット側の壁部が内周側に突出しただけの形状は含まない。すなわち、本深部48は、あくまでも軸方向の伸縮変形量を大きく確保するための構成であり、外側係止凹部42のスリット側の壁部(周方向に略直交する壁部)は曲げ又は捻れ等の変形によって軸方向に伸縮する部分ではない。
以上のように、ロック付コルゲートチューブ10は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ロック付コルゲートチューブ
12 ワイヤーハーネス
20 本体部
22 山部
24 谷部
26 緩和用溝部
30 雄ロック部
34 内側係止凸部
40 雌ロック部
42 外側係止凹部
46 逃げ部
48 深部

Claims (2)

  1. 軸方向に沿う1本のスリットが形成された蛇腹筒状のロック付コルゲートチューブであって、
    周方向における一部の範囲を占め、前記周方向に沿った凸条の山部と凹条の谷部とが前記軸方向に交互に連続して設けられた本体部と、
    外周側に凸となる形状に形成された内側係止凸部を含み、前記周方向において前記スリットの一方側の端部から前記本体部の一端部までの範囲を占める雄ロック部と、
    内周側に開口する凹形状に形成され前記内側係止凸部の外周部に対して嵌合される外側係止凹部を含み、前記周方向において前記スリットの他方側の端部から前記本体部の他端部までの範囲を占め、前記雄ロック部に対して外周側から被せられて係止する雌ロック部と、
    を備え、
    前記外側係止凹部は、前記周方向における一部に、内周部が前記本体部の内周部より外周側に凹んだ逃げ部を含み、
    前記外側係止凹部のうちの前記逃げ部以外の部分である深部は、前記逃げ部より深さ寸法が大きく設定され、
    前記本体部には、前記周方向において前記雌ロック部の側方に、前記谷部の底部より外周側に位置する底部を有すると共に前記山部を横切って前記軸方向に沿って延在する緩和用溝部が形成されている、ロック付コルゲートチューブ。
  2. 請求項1に記載のロック付コルゲートチューブであって、
    前記深部のうち、前記周方向において前記逃げ部から前記スリットの他方側の端部側の部分は、前記スリットの他方側の端部側に向けて徐々に深さ寸法が大きくなる形状に形成されている、ロック付コルゲートチューブ。
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