JP5834381B2 - 回転電機および回転電機のステータ - Google Patents
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Description
しかしながら、この方法によっても、冷却後の保持リングとコア列との間の締め代が大きい場合には、外周面に加えられた面圧によって電磁鋼板が座屈しやすい点については、圧入による場合と同様であった。
しかしながら、その反面、貫通孔が形成されることにより保持リングは、その強度が低下する。すなわち、保持リングの強度は、形成される貫通孔の数に応じて低下し、コアが保持リングから受ける面圧を低減することと、保持リングの強度を維持することとは相反する課題であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、保持リングからの面圧によるコアの損傷を低減する回転電機および回転電機のステータを提供することにある。
また、複数のビード部が、それぞれフランジ部から立ち上がって円筒部まで延びていることによって、保持リングの円周上における面圧のばらつきを低減して、コアをバランスよく安定して保持することができる。
また、円筒部の円周上においてビード部と一致する位置に形成されたひだ部が伸張することにより、保持リングの軸方向端部の拡張と相俟って、保持リング全体が半径方向に拡張可能となり、保持リングからコアに加えられる面圧を低下させ、いっそうコアの座屈を防止することができる。
また、複数のビード部が、それぞれフランジ部から立ち上がって円筒部まで延びていることによって、保持リングの円周上における面圧のばらつきを低減して、コアをバランスよく安定して保持することができる。
また、円筒部の円周上においてビード部と一致する位置に形成されたひだ部が伸張することにより、保持リングの軸方向端部の拡張と相俟って、保持リング全体が半径方向に拡張可能となり、保持リングからコアに加えられる面圧を低下させ、いっそうコアの座屈を防止することができる。
また、円筒部の円周上において延出部と一致する位置に形成されたひだ部が伸張することにより、保持リングの軸方向端部の拡張と相俟って、保持リング全体が半径方向に拡張可能となり、保持リングからコアに加えられる面圧を低下させ、いっそうコアの座屈を防止することができる。
図1乃至図7に基づき、本発明の前提となる形態による電動モータ1について説明する。電動モータ1(本発明の回転電機に該当する)は、ハイブリッド車両の車輪駆動用の同期モータである。しかしながら、本発明はこれに限定されるべきものではなく、家庭用電器に設けられるモータあるいは一般的な産業用機械を駆動するモータといった、あらゆる電動モータに適用することが可能である。
また、インプットシャフト32は、クラッチ装置3の係合部33を介して、クラッチアウタ34と接続されている。係合部33が係脱することにより、インプットシャフト32とクラッチアウタ34との間が断続される。
図5および図6に示すように、円筒部151の内周面と対向する各々のティース161の外周面には凹部161bが形成されている。凹部161bは、コア体16の組付け用として設けられている。
ステータリング15は鋼板をプレス成形して形成されており、図2に示すように、リング状の円筒部151と、円筒部151の軸方向端部において、全周に亘って半径方向外方に延びる外周フランジ152(本発明のフランジ部に該当する)を有している。
また、ビード部155は、円筒部151の内周面よりも半径方向外側に延出しているため、対向するコア体16とは非接触となっている。
さらに、ステータリング15の内周面に形成された内周スリット156は、円周方向に伸長可能に形成されており、これにより、円筒部151の外周フランジ152が設けられた軸方向端部は半径方向に拡張可能となっている。
尚、後述するように、取付フランジ153は、取付穴154においてモータハウジング11に固定されているが、ステータリング15自体が弾性力を有しているため、取付穴154の固定により円筒部151等が拡張することが妨げられることはない。
また、コア体16をステータリング15内に取り付ける方法として、常温における圧入を適用してもよい。さらに、圧入によりコア体16をステータリング15内に保持させる場合、コア体16と円筒部151との間に接着剤を介在させ、その保持力を増大させてもよい。
また、ビード部155は、外周フランジ152から円筒部151に向けて延びるにつれて細くなるように、楔状に形成されたことにより、外周フランジ152における半径方向の拡張を所定量だけ確保することができるとともに、ビード部155による突出量を最小限にすることができる。
次に、図8および図9に基づき、本発明の実施形態によるステータリング15Aについて説明する。尚、図9において、コア体16のボビン162、163およびコイル164は省略されている。
本実施形態によるステータリング15Aの円筒部151には、複数のプリーツ157(本発明のひだ部に該当する)が、回転軸方向に直線的に延びるように形成されている。それぞれのプリーツ157は、円筒部151を半径方向に屈曲させて形成されている。プリーツ157は半径方向内方に突出しており、その断面は略三角形状を呈している。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
上述した実施形態においては、ビード部155の形状は円錐形状を呈しているが、ビード部155の形状はこれに限られるものではなく、例えば、三角錐形状を呈していてもよい。
また、取付フランジ153上に形成するビード部155の外形を、外周フランジ152上に形成されるものに比較して大きくしてもよい。
また、本発明による電動モータ1は、同期モータ、誘導モータ、直流モータあるいはそれ以外のあらゆる回転電機に適用可能である。
Claims (5)
- ハウジングに取り付けられたステータと、
前記ステータと半径方向に対向して設けられ、前記ステータに対し回転可能なロータと、
を備え、
前記ステータは、
円筒部の軸方向端部において、全周に亘って半径方向外方に延びるフランジ部が形成された保持リングと、
各々コイルが巻回されるとともに、円環状に並んだ状態で前記円筒部の内周面に面圧がかかった状態で取り付けられた複数のコアと、
により形成された回転電機において、
前記保持リングにおいては、半径方向外方に突出した複数のビード部が、それぞれ前記フランジ部から立ち上がって前記円筒部まで延びており、
前記ビード部が設けられたことにより、前記ビード部の背面に当たる前記保持リングの内周面にはスリットが形成され、
前記スリットが円周方向に伸長することにより、前記保持リングの軸方向端部は半径方向に拡張可能であり、
前記円筒部には、
円周上において前記ビード部と一致する位置に、半径方向に屈曲するとともに回転軸方向に延びたひだ部が形成され、
前記ひだ部は、前記ビード部の直近から、前記円筒部において前記フランジ部が形成された側に対する軸方向の反対側の端部まで延びており、
前記ひだ部が伸張することにより、前記円筒部は半径方向に拡張可能であることを特徴とする回転電機。 - 前記ビード部は、
前記フランジ部から前記円筒部に向けて延びるにつれて細くなるように、楔状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の回転電機。 - 前記ビード部は、
前記保持リングの軸方向端部に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。 - 円筒部の軸方向端部において、全周に亘って半径方向外方に延びるフランジ部が形成された保持リングと、
各々コイルが巻回されるとともに、円環状に並んだ状態で前記円筒部の内周面に面圧がかかった状態で取り付けられた複数のコアと、
を備えた回転電機のステータにおいて、
前記保持リングにおいては、半径方向外方に突出した複数のビード部が、それぞれ前記フランジ部から立ち上がって前記円筒部まで延びており、
前記ビード部が設けられたことにより、前記ビード部の背面に当たる前記保持リングの内周面にはスリットが形成され、
前記スリットが円周方向に伸長することにより、前記保持リングの軸方向端部は半径方向に拡張可能であり、
前記円筒部には、
円周上において前記ビード部と一致する位置に、半径方向に屈曲するとともに回転軸方向に延びたひだ部が形成され、
前記ひだ部は、前記ビード部の直近から、前記円筒部において前記フランジ部が形成された側に対する軸方向の反対側の端部まで延びており、
前記ひだ部が伸張することにより、前記円筒部は半径方向に拡張可能であることを特徴とする回転電機のステータ。 - ハウジングに取り付けられたステータと、
前記ステータと半径方向に対向して設けられ、前記ステータに対し回転可能なロータと、
を備え、
前記ステータは、
円筒部の軸方向端部において、前記ハウジングに固定される取付フランジが半径方向外方に延びるように形成された保持リングと、
各々コイルが巻回されるとともに、円環状に並んだ状態で前記円筒部の内周面に面圧がかかった状態で取り付けられた複数のコアと、
により形成された回転電機において、
前記保持リングにおいて、前記円筒部の軸方向端部のうち前記取付フランジが形成された側には、前記円筒部の内周面よりも半径方向外側に延出して前記コアと非接触の延出部が形成され、
前記延出部が設けられたことにより、前記延出部の背面に当たる前記保持リングの内周面にはスリットが形成され、
前記スリットが円周方向に伸長することにより、前記保持リングの軸方向端部は半径方向に拡張可能であり、
前記円筒部には、
円周上において前記延出部と一致する位置に、半径方向に屈曲するとともに回転軸方向に延びたひだ部が形成され、
前記ひだ部は、前記延出部の直近から、前記円筒部において前記取付フランジが形成された側に対する軸方向の反対側の端部まで延びており、
前記ひだ部が伸張することにより、前記円筒部は半径方向に拡張可能であることを特徴とする回転電機。
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