JP5833973B2 - 充填バルブ用整備治具 - Google Patents
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そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、上述したような仕様の本発明対象例の充填バルブにおいて、その整備を行うに際し、分解および組立を容易に行い得る充填バルブ用整備治具を提供することを目的としている。
まず、本発明の充填バルブ用整備治具を使用する充填バルブが装備される飲料充填ラインの一例について説明する。
図1に示すように、この飲料充填ライン100は、ライン上流側から順に、回転駆動される平面視が円形状の、薬液リンサー106、Fリンサー107、フィラー108およびキャッパー109を有する。各装置間には受渡装置101〜105がそれぞれ配置され、容器P(図3参照)が順次に受け渡されつつ搬送される。薬液リンサー106は、ペットボトル等の容器P内を薬液で洗浄し、Fリンサー107は容器P内を殺菌した水で洗浄し、フィラー108は容器P内に飲料を充填し、キャッパー109は容器Pに蓋を施すものである。
各充填バルブ50は、図4に拡大図示するように、支持腕端部54が複数のボルト56により、フィラー108に装着される。支持腕51の装着面52には、充填バルブ50にエア等を給排するための配管接続部53が突設されている。装着面52の面の向きBLとバルブ本体61の軸線CLとは平行である。
図5に示すように、この整備治具10は、上述の充填バルブ50が、上記バルブ本体81の軸方向に沿って自身長手方向に配置されるベース板1を有する(図6(a)参照)。ベース板1は平面視が矩形状をなす板部材であり、ベース板1の長手方向の左右上面には一対の把持部2が設けられている。なお、この例では、ベース板1の下面には、下方に向けて突設されたアンカー部材9が付設されている。アンカー部材9は、不図示の作業テーブルに形成された凹溝に嵌め込まれ、整備作業時のベース板1の水平方向への移動が拘束されるようになっている。なお、ベース板1を厚板にして十分な質量をもたせれば、整備治具10が安定するので、アンカー部材9を不要とすることができる。
センタリング治具6は、図4(c)に示すように、半円状の上ブロック61と、これに対向する半円状の下ブロック62とを有する。上ブロック61と下ブロック62との直線部を対向配置することで、全体として円形状をなす。上ブロック61と下ブロック62とは、左右の締付けハンドル64によって相互の対向方向への締め付けおよびその解除が可能とされている。
充填バルブ50を定期整備するに際し、まず、上記フィラー108に装着された充填バルブ50の各配管を取り外すとともに、支持腕端部54の複数のボルト56を取り外して充填バルブ50を図4に示す独立状態とし、その状態の充填バルブ50を、整備治具10に対して図6(a)に示すように装着する。つまり、同図に示す整備姿勢のように、この状態では、センタリング治具6は装着していない。
このとき、この整備治具10によれば、凹部11内に支持腕端部54の配管接続部53との干渉を避けるように形成された逃げ穴14が設けられているので、容易にバルブ本体81の軸心CLを水平姿勢にすることができる。また、凹部11形状が支持腕端部54の平面視形状と相似とされ、支持腕端部54を、その平面視形状に対して僅かな隙間を隔てて嵌め込み可能とされるとともに、装着面52に打ち込まれている位置決めピン55(図4(b)参照)に対し、当該位置決めピン55を挿入可能に丁度対向する位置に形成されたピン穴13が形成されているので、整備治具10上に載置するときの支持腕端部54の位置決めが容易である。
これにより、この整備治具10によれば、充填バルブ50の整備姿勢においてバルブ本体81の軸心CLを水平に保持できるので、先端ブロック82や中間ブロックを容易に本体ブロック84に対して軸CL方向に取り外し、複数のブロック相互間に介装されたパッキン等の交換作業を安定した姿勢で容易に行うことができる。
充填用パッキン部70の周方向位置合わせ作業前の状態は、図6(a)に示す図と同様の整備姿勢となるが、このときは、充填用パッキン部70の固定ボルトについては仮止め状態としておく。
なお、本発明に係る充填バルブ用整備治具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
2 把持部
3 支持台
4 固定ハンドル
5 ポスト部材
6 センタリング治具
9 アンカー
10 整備治具(充填バルブ用整備治具)
11 (支持台の)凹部
12 (支持台の)載置面
13 (支持台の)ピン穴
14 (支持台の)逃げ穴
31 支持台上面
41 ハンドル本体
42 ロック部材
43 ねじ部下面
50 充填バルブ
51 支持腕
52 装着面(支持腕の基端部の端面)
53 配管接続部
54 支持腕端部(充填バルブの支持腕の端部)
55 位置決めピン
61 上ブロック
62 下ブロック
63 渡し板
64 締付けハンドル
70 充填用パッキン部
71 パッキン動作シリンダ
72 パッキン本体部
73 連結ボルト
74 固定ボルト
75 ピストンロッド(バルブ本体に沿ってスライド移動する側)
76 連結アングル
77 シリンダチューブ
78 (センサ用の)検出板
81 バルブ本体
82 先端ブロック
83 中間ブロック
84 本体ブロック
91 バルブ開閉シリンダ
92 供給弁
93 供給配管
100 飲料充填ライン
101〜5 受渡装置
106 薬液リンサー
107 Fリンサー
108 フィラー
109 キャッパー
P 容器
θ (フィラーでの装着姿勢に合わせた)所定角度
Claims (2)
- 容器に飲料を充填するための充填バルブに用いられる充填バルブ用整備治具であって、
前記充填バルブは、フィラーの周方向に沿って複数配置され、各充填バルブが、前記フィラーの径方向に張り出す支持腕と、該支持腕の先端部に前記フィラーの上下方向を向く姿勢で連結されるバルブ本体と、前記充填バルブ先端と前記容器の開口部との密接および離隔をする充填用パッキン部とを備え、前記支持腕の基端部の端面が前記フィラーへの装着面とされ、該装着面にエア等を給排するための配管接続部が突設され、前記バルブ本体が、複数のブロックが自身軸心方向に積層されるとともに、該複数のブロック相互間にパッキンがそれぞれ介装され、前記充填用パッキン部が、前記バルブ本体と同軸に且つ前記バルブ本体に対して周方向に所定角度傾けて装着されるものであり、
当該充填バルブ用整備治具は、ベース板と、該ベース板上に設けられた支持台と、該支持台に配置された固定ハンドルと、前記ベース板上に且つ前記充填バルブの先端側となる位置に設けられたポスト部材と、該ポスト部材の上部に着脱可能に設けられたセンタリング治具とを備え、
前記支持台は、前記充填バルブの支持腕の端部を収容可能に上部に向けて開口する凹部と、該凹部の底面により前記装着面を載置可能とされた載置面が形成され、前記凹部に前記充填バルブの支持腕を収容し且つ前記載置面上に前記装着面を当接させた整備姿勢のときに、前記バルブ本体の軸心が水平に載置されるように形成されており、
前記固定ハンドルは、該固定ハンドルを回動させることにより、前記充填バルブの整備姿勢の保持および解除が可能とされ、
前記センタリング治具は、前記充填バルブが整備姿勢のときに、前記ポスト部材の上部に自身を装着したときに、前記バルブ本体および前記充填用パッキン部を同軸に保持しつつ前記所定角度の位置出しが行えるようになっていることを特徴とする充填バルブ用整備治具。 - 前記充填用パッキン部は、前記充填バルブの基端側に設けられたパッキン動作シリンダと、前記充填バルブ先端側に設けられたパッキン本体部と、前記パッキン動作シリンダが前記バルブ本体に沿ってスライド移動する側と前記パッキン本体部とを相互に連結する連結ボルトと、該連結ボルトとパッキン本体部とを繋ぐ連結アングルとを有し、前記連結アングルが前記所定角度に傾けられる位置に対応する外形形状に形成されており、
前記センタリング治具は、上ブロックと、該上ブロックに対向する下ブロックとを有し、前記上下のブロックは、締付けハンドルによって相互の対向方向への締め付けおよびその解除が可能とされ、上下のブロックを組合せた状態において、前記連結アングルの外形形状と相似且つ僅かに大きく形成された貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の充填バルブ用整備治具。
Priority Applications (1)
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JP2012117947A JP5833973B2 (ja) | 2012-05-23 | 2012-05-23 | 充填バルブ用整備治具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012117947A JP5833973B2 (ja) | 2012-05-23 | 2012-05-23 | 充填バルブ用整備治具 |
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JP2013244972A JP2013244972A (ja) | 2013-12-09 |
JP5833973B2 true JP5833973B2 (ja) | 2015-12-16 |
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Family Applications (1)
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JP2012117947A Active JP5833973B2 (ja) | 2012-05-23 | 2012-05-23 | 充填バルブ用整備治具 |
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-
2012
- 2012-05-23 JP JP2012117947A patent/JP5833973B2/ja active Active
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