JP5833973B2 - 充填バルブ用整備治具 - Google Patents

充填バルブ用整備治具 Download PDF

Info

Publication number
JP5833973B2
JP5833973B2 JP2012117947A JP2012117947A JP5833973B2 JP 5833973 B2 JP5833973 B2 JP 5833973B2 JP 2012117947 A JP2012117947 A JP 2012117947A JP 2012117947 A JP2012117947 A JP 2012117947A JP 5833973 B2 JP5833973 B2 JP 5833973B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filling
valve
filling valve
packing
maintenance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012117947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013244972A (ja
Inventor
雄司 吉田
雄司 吉田
山内 秀樹
秀樹 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Breweries Ltd
Original Assignee
Asahi Breweries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Breweries Ltd filed Critical Asahi Breweries Ltd
Priority to JP2012117947A priority Critical patent/JP5833973B2/ja
Publication of JP2013244972A publication Critical patent/JP2013244972A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5833973B2 publication Critical patent/JP5833973B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、容器に飲料を充填する充填バルブに用いられる充填バルブ用整備治具に関する。
この種の充填バルブは、回転駆動される円形状のフィラーの周方向に沿って複数配置されるものが知られている(例えば特許文献1参照)。飲料充填ラインの安定した作動を保証する上では、充填バルブの良好な状態を維持する必要がある。そのため、この種の充填バルブは、定期的な整備により内蔵されるパッキン等の交換や調整が行われる(例えば特許文献2参照)。例えば特許文献2に開示された技術は、ビールなどの充填に用いられるバルブ組み立て用治具であり、充填バルブを縦置きにして整備するものである。
特開2002−337988号公報 特開2009−35279号公報
しかしながら、この種の充填バルブには種々な形態のものがある。具体的には、充填バルブが、フィラーの径方向に張り出す支持腕と、その支持腕の先端部にフィラーの上下方向を向く姿勢で連結されるバルブ本体と、充填バルブ先端と容器の開口部との密接および離隔をする充填用パッキン部とを備えるものがある(以下、「本発明対象例の充填バルブ」ともいう)。そして、この本発明対象例の充填バルブは、バルブ本体が、複数のブロックが自身軸心方向に積層されるとともに、複数のブロック相互間にパッキンがそれぞれ介装され、前記支持腕の基端部の端面がフィラーへの装着面とされ、その装着面にエア等を給排するための配管接続部が突設される。さらに、充填用パッキン部が、バルブ本体と同軸に且つバルブ本体に対して周方向に所定角度傾けて装着される構成をもつ。なお、充填用パッキン部の所定角度は、フィラーに対して周方向に等間隔に充填バルブが配置されており、充填バルブが回転駆動されるときに、フィラー周囲の他の部材(例えば位置検出センサ等)に干渉するおそれがあるため、退避角度として設定されている。
これに対し、例えば上記特許文献2に開示された技術は、充填バルブを縦置きにして整備する縦置き型とされたバルブ組み立て用治具なので、充填バルブが垂直姿勢である。充填バルブが垂直姿勢であると、本発明対象例の充填バルブのように、バルブ本体が複数のブロックが自身軸心方向に積層され、複数のブロック相互間にパッキンがそれぞれ介装されているような構成に適用する場合、バルブ本体が上向きであれば、取り外す部品が下側に位置するので重力に抗して作業することにより作業性が悪くなるし、また、バルブ本体側を下にすると、部品の取り外しは容易になるが、ねじの着脱性が悪くなるという問題がある。
特に、本発明対象例の充填バルブでは、上述の充填用パッキン部が、バルブ本体と同軸に且つバルブ本体に対して周方向に所定角度傾けて装着されるように組み付ける構成を有する点をも含めれば、例えば特許文献2に開示された技術を単純に転用できるものではない。そのため、本発明対象例の充填バルブにおいて、従来は適切な治具はなく、床の上に当該充填バルブを置いた状態で整備をしていたのが実情であった。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、上述したような仕様の本発明対象例の充填バルブにおいて、その整備を行うに際し、分解および組立を容易に行い得る充填バルブ用整備治具を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る充填バルブ用整備治具は、容器に飲料を充填するための充填バルブに用いられる充填バルブ用整備治具であって、前記充填バルブは、フィラーの周方向に沿って複数配置され、各充填バルブが、前記フィラーの径方向に張り出す支持腕と、該支持腕の先端部に前記フィラーの上下方向を向く姿勢で連結されるバルブ本体と、前記充填バルブ先端と前記容器の開口部との密接および離隔をする充填用パッキン部とを備え、前記支持腕の基端部の端面が前記フィラーへの装着面とされ、該装着面にエア等を給排するための配管接続部が突設され、前記バルブ本体が、複数のブロックが自身軸心方向に積層されるとともに、該複数のブロック相互間にパッキンがそれぞれ介装され、前記充填用パッキン部が、前記バルブ本体と同軸に且つ前記バルブ本体に対して周方向に所定角度傾けて装着されるものであり、当該充填バルブ用整備治具は、ベース板と、該ベース板上に設けられた支持台と、該支持台に配置された固定ハンドルと、前記ベース板上に且つ前記充填バルブの先端側となる位置に設けられたポスト部材と、該ポスト部材の上部に着脱可能に設けられたセンタリング治具とを備え、前記支持台は、前記充填バルブの支持腕の端部を収容可能に上部に向けて開口する凹部と、該凹部の底面により前記装着面を載置可能とされた載置面が形成され、前記凹部に前記充填バルブの支持腕を収容し且つ前記載置面上に前記装着面を当接させた整備姿勢のときに、前記バルブ本体の軸心が水平に載置されるように形成されており、前記固定ハンドルは、該固定ハンドルを回動させることにより、前記充填バルブの整備姿勢の保持および解除が可能とされ、前記センタリング治具は、前記充填バルブが整備姿勢のときに、前記ポスト部材の上部に自身を装着したときに、前記バルブ本体および前記充填用パッキン部を同軸に保持しつつ前記所定角度の位置出しが行えるようになっていることを特徴とする。
ここで、本発明の一態様に係る充填バルブ用整備治具において、前記充填用パッキン部は、前記充填バルブの基端側に設けられたパッキン動作シリンダと、前記充填バルブ先端側に設けられたパッキン本体部と、前記パッキン動作シリンダが前記バルブ本体に沿ってスライド移動する側と前記パッキン本体部とを相互に連結する連結ボルトと、該連結ボルトとパッキン本体部とを繋ぐ連結アングルとを有し、前記連結アングルが前記所定角度に傾けられる位置に対応する外形形状に形成されており、前記センタリング治具は、上ブロックと、該上ブロックに対向する下ブロックとを有し、前記上下のブロックは、締付けハンドルによって相互の対向方向への締め付けおよびその解除が可能とされ、上下のブロックを組合せた状態において、前記連結アングルの外形形状と相似且つ僅かに大きく形成された貫通孔が形成されていることは好ましい。
本発明によれば、本発明に規定する構成をもつ充填バルブに対し、その整備を行うに際し、支持台が、充填バルブの支持腕の端部を収容可能に上部に向けて開口する凹部と、この凹部の底面により装着面を載置可能とされた載置面が形成され、凹部に充填バルブの支持腕を収容し且つ載置面上に装着面を当接させた整備姿勢のときに、バルブ本体の軸心が水平に載置されるように形成され、固定ハンドルが、固定ハンドルを回動させることにより充填バルブの整備姿勢の保持および解除が可能とされ、センタリング治具が、充填バルブが整備姿勢のときに、ポスト部材の上部に自身を装着したときに、バルブ本体および充填用パッキン部を同軸に保持しつつ所定角度の位置出しが行えるようになっているので、本発明に規定する構成をもつ充填バルブの分解および組立を容易に行うことができる。
本発明の充填バルブ用整備治具を使用する充填バルブが装備される飲料充填ラインの一例を説明する概略平面図である。 図1のA部拡大図である。 図2のB矢視図である。 本発明の充填バルブ用整備治具を使用する充填バルブの一例の説明図であり、同図(a)は同図(b)の左側面図、(b)は図3に示す充填バルブを拡大図示するとともに、一部を軸線に沿った断面で示す図(飲料充填時)、(c)は(b)での飲料非充填時の充填バルブの先端部を示す図である。 本発明の充填バルブ用整備治具の一実施形態を説明する図であり、同図(a)はその正面図、(b)は(a)の平面図、(c)は(a)でのC矢視図である。 図5の充填バルブ用整備治具の使用方法を説明する図であり、同図(a)は整備治具に充填バルブを装着した状態を示し、同図(b)は、装着した状態の充填バルブのパッキン等の交換や調整後に、最終工程にて、センタリング治具を更に装着して、充填バルブの芯出しおよび所定角度の位置出しを同時に行っている状態を示している。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
まず、本発明の充填バルブ用整備治具を使用する充填バルブが装備される飲料充填ラインの一例について説明する。
図1に示すように、この飲料充填ライン100は、ライン上流側から順に、回転駆動される平面視が円形状の、薬液リンサー106、Fリンサー107、フィラー108およびキャッパー109を有する。各装置間には受渡装置101〜105がそれぞれ配置され、容器P(図3参照)が順次に受け渡されつつ搬送される。薬液リンサー106は、ペットボトル等の容器P内を薬液で洗浄し、Fリンサー107は容器P内を殺菌した水で洗浄し、フィラー108は容器P内に飲料を充填し、キャッパー109は容器Pに蓋を施すものである。
図2に図1の要部を拡大図示する。図2に示すように、回転駆動される円形状のフィラー108には、その周方向に沿って複数の充填バルブ50が配置されている。本実施形態は、フィラー108周方向に120個の充填バルブ50が等配されている例である。この充填バルブ50が、本発明の充填バルブ用整備治具を使用する対象である。以下、この充填バルブ50について説明する。
各充填バルブ50は、図3に示すように、フィラー108の径方向に張り出す支持腕51と、この支持腕51の先端部にフィラー108の上下方向を向く姿勢で連結されるバルブ本体81とを有する。支持腕51は、その基端部に支持腕端部54を有し、支持腕端部54のフィラー108側を向く端面が、フィラー108への装着面52になっている。
各充填バルブ50は、図4に拡大図示するように、支持腕端部54が複数のボルト56により、フィラー108に装着される。支持腕51の装着面52には、充填バルブ50にエア等を給排するための配管接続部53が突設されている。装着面52の面の向きBLとバルブ本体61の軸線CLとは平行である。
各充填バルブ50は、図4に示すように、バルブ本体81が、複数のブロックが自身軸方向に積層された構成を有する。詳しくは、各充填バルブ50は、容器Pに対向する側がバルブ本体81の先端側とされ、この先端側から軸方向に順に、先端ブロック82、中間ブロック83および本体ブロック84を少なくとも有する。複数のブロック相互間にはパッキンがそれぞれ介装されている。
先端ブロック82内には、飲料の供給通路を開閉する供給弁92が設けられている。また、本体ブロック84には、供給弁92を作動させるためのバルブ開閉シリンダ91が付設されており、中間ブロック83には、供給弁92とバルブ開閉シリンダ91の連結構造が設けられるとともに、タンクからの飲料が導かれる供給配管93が接続されるようになっている。
ここで、バルブ本体81の上下両端には、充填バルブ50先端と容器Pの開口部との密接および離隔をする充填用パッキン部70が設けられている。充填用パッキン部70は、充填バルブ50の基端側(図4(c)上側)に設けられたパッキン動作シリンダ71と、充填バルブ先端側(図4(c)下側)に設けられたパッキン本体部72と、パッキン動作シリンダ71がバルブ本体61に沿ってスライド移動する側であるピストンロッド75とパッキン本体部72とを相互に一体作動するように連結する連結ボルト73とを有している。パッキン動作シリンダ71のフランジ77は固定ボルト74によって本体ブロック84に連結されている。パッキン本体部72とピストンロッド75とは、それぞれ板状の連結アングル76に繋がれた連結ボルト73により枠体をなして一体でスライド移動するようになっている。なお、基端側の連結アングル76には、ピストンロッド75の伸縮動作を検出するためのセンサ用の検出板78が共締めされる。
充填用パッキン部70は、バルブ本体81の軸心CLに対する周方向位置が前記フィラー108への装着姿勢に合わせ、装着面52の面の延在方向BLに対して所定角度(本実施形態では4°)傾けて装着される。所定角度は、上記連結アングル76の外形形状によって設定可能とされている。具体的には、連結アングル76は、平面視で略ひし形をなす板部材とされており、略ひし形とするための辺(側面)の傾きが所定角度(4°)とされており、この辺(側面)を基準にしてバルブ本体61との相対位置を規定可能となっている。なお、充填用パッキン部70の連結アングル76が所定角度(4°)傾けられている理由は、上述したフィラー108に対して周方向に120個もの充填バルブ50が等配されることから、一つの充填バルブ50あたりの装着許容差が非常に制限されるとともに、フィラー108の周囲に装着される他の部材や、不図示のセンサに対する上記検出板78の位置が制限されているからである。
各充填バルブ50は、パッキン動作シリンダ71に作動流体であるエアが供給されると、ピストンロッド75が伸長作動され、これにより、上記連結アングル76、連結ボルト73により枠体をなして一体でスライド移動するパッキン本体部72が充填バルブ50先端の容器Pの開口部と密接される。この密接状態が上記検出板78の移動を検出したセンサにより検出されると、本体ブロック84に設けられたバルブ開閉シリンダ91が作動され、これにより、先端ブロック82内の供給弁92が飲料を供給する側に開くことにより、供給配管93からの飲料が容器P内に充填されるようになっている。なお、その他、容器P内のガス抜き構造や充填量検出構造等の細部の機構については詳しい説明を省略する。
次に、上述の充填バルブ50を整備するために使用する、本発明の一態様に係る充填バルブ用整備治具の一実施形態について説明する。
図5に示すように、この整備治具10は、上述の充填バルブ50が、上記バルブ本体81の軸方向に沿って自身長手方向に配置されるベース板1を有する(図6(a)参照)。ベース板1は平面視が矩形状をなす板部材であり、ベース板1の長手方向の左右上面には一対の把持部2が設けられている。なお、この例では、ベース板1の下面には、下方に向けて突設されたアンカー部材9が付設されている。アンカー部材9は、不図示の作業テーブルに形成された凹溝に嵌め込まれ、整備作業時のベース板1の水平方向への移動が拘束されるようになっている。なお、ベース板1を厚板にして十分な質量をもたせれば、整備治具10が安定するので、アンカー部材9を不要とすることができる。
ベース板1の上面には支持台3が設けられている。支持台3は、平面視が矩形状の板部材であり、自身板厚方向を上下にして複数のボルトによってベース板1の上面中央部に固定されている。支持台3は、充填バルブ50の支持腕51の支持腕端部54を収容可能に上部に向けて開口する凹部11を自身中央部に有する。この凹部11の底面が、上記支持腕端部54の装着面52を載置可能とされた載置面12として形成されている。そして、この凹部11に充填バルブ50の支持腕51の支持腕端部54を収容し且つ載置面12上に装着面52を当接させた整備姿勢(図6(a)参照)のときに、バルブ本体81の軸心CLが水平に載置されるようになっている。
特に、この凹部11の開口形状(平面視形状)は、図5(b)に示すように矩形とされているが、この形状は、充填バルブ50の支持腕端部54の平面視形状と相似とされ、支持腕端部54を、その平面視形状に対して僅かな隙間を隔てて嵌め込み可能とされている。さらに、凹部11には、上記支持腕端部54の配管接続部53との干渉を避けるように形成された逃げ穴14と、装着面52に打ち込まれている位置決めピン55(図4(b)参照)に対し、当該位置決めピン55を挿入可能に丁度対向する位置に形成されたピン穴13が形成され、これにより、載置するときの支持腕端部54を位置決め容易になっている。
また、この支持台3には、ベース板1の長手方向両側に、上記凹部11を挟むようにして一対の固定ハンドル4が対向して配置されている。各固定ハンドル4は、ねじ部を有するハンドル本体41と、このハンドル本体41のねじ部下面43と支持台上面31との間に設けられたロック部材42とを有する。ロック部材42は、円弧形状部42aと、切欠き部42bとを有し、ハンドル本体41を支持台に締めこむことで、ロック部材42を回動させつつ挟圧するようになっている。これにより、一対の固定ハンドル4相互を回動させることにより、充填バルブ50の整備姿勢の保持および解除が可能になっている。つまり、この一対の固定ハンドル4は、充填バルブ50の支持腕端部54を凹部11に挿入するときには、ロック部材42の切欠き部42bを凹部11側に向けておくことで(図2(b)の左側の固定ハンドル4参照)、支持腕端部54を凹部11に挿入可能である。そして、充填バルブ50の支持腕端部54を凹部11内に収容して装着面52を載置面12に載置後、固定ハンドル4を締めこむことで、ロック部材42の円弧形状部42aを凹部11側に向けつつ支持腕端部54の上面を挟圧可能とされている(図2(b)の右側の固定ハンドル4参照)。
さらに、ベース板1の上面には、ベース板1の短手方向に離隔して且つ充填バルブ50の先端側となる位置に一対のポスト部材5が設けられるとともに、一対のポスト部材5の上部に、センタリング治具6が着脱可能に設けられている。
センタリング治具6は、図4(c)に示すように、半円状の上ブロック61と、これに対向する半円状の下ブロック62とを有する。上ブロック61と下ブロック62との直線部を対向配置することで、全体として円形状をなす。上ブロック61と下ブロック62とは、左右の締付けハンドル64によって相互の対向方向への締め付けおよびその解除が可能とされている。
下ブロック62の底面部分には平面62aが加工されており、一対のポスト部材5に跨る渡し板63が平面62aにねじで固定されている。渡し板63の両端には、図5(c)に示す装着状態で一対のポスト部材5上部のおねじに対向する位置に装着孔が形成され、固定ナットにより着脱可能とされている。一対のポスト部材5相互のおねじの芯の位置は、精度良く調整されており、図5(c)の装着状態とするだけで、下ブロック62の軸心Oが、バルブ本体81の軸線CLと一致するようになっている。
ここで、上下のブロック61、62を組合せ状態において、相互の円形状軸心Oが、バルブ本体81の軸線CLと一致する。その状態において、連結アングル76の上記略ひし形と相似且つ僅かに大きく形成された略ひし形の貫通孔が形成されている。つまり、上下のブロック61、62を組合せた状態の略ひし形の貫通孔は、上述した所定角度とすべき連結アングル76の辺の傾きに対応した所定角度(4°)とされている。これにより、センタリング治具6は、充填バルブ50が図6の整備姿勢のとき、一対のポスト部材5の上部に自身を装着したときに、上ブロック61を下ブロック62に対して左右の締付けハンドル64によって相互の対向方向への締め付けることで、充填バルブ50の芯出しおよび上述した所定角度(4°)の位置出しを同時に行えるようになっている。
次に、上述の充填バルブ用整備治具10の使用方法、およびその作用・効果について説明する。
充填バルブ50を定期整備するに際し、まず、上記フィラー108に装着された充填バルブ50の各配管を取り外すとともに、支持腕端部54の複数のボルト56を取り外して充填バルブ50を図4に示す独立状態とし、その状態の充填バルブ50を、整備治具10に対して図6(a)に示すように装着する。つまり、同図に示す整備姿勢のように、この状態では、センタリング治具6は装着していない。
充填バルブ50の先端を整備治具10の一対のポスト部材5側に向け、バルブ本体81の軸CLを水平姿勢とした状態で、支持腕5の基端部の支持腕端部54を、支持台3の上方から凹部11に挿入し、支持腕端部54の装着面52を載置面12に当接させる。
このとき、この整備治具10によれば、凹部11内に支持腕端部54の配管接続部53との干渉を避けるように形成された逃げ穴14が設けられているので、容易にバルブ本体81の軸心CLを水平姿勢にすることができる。また、凹部11形状が支持腕端部54の平面視形状と相似とされ、支持腕端部54を、その平面視形状に対して僅かな隙間を隔てて嵌め込み可能とされるとともに、装着面52に打ち込まれている位置決めピン55(図4(b)参照)に対し、当該位置決めピン55を挿入可能に丁度対向する位置に形成されたピン穴13が形成されているので、整備治具10上に載置するときの支持腕端部54の位置決めが容易である。
次いで、充填バルブ50が上記バルブ本体81を水平とした整備姿勢とされたら、一対の固定ハンドル4相互を回動させることにより、充填バルブ50の整備姿勢を保持する。一対の固定ハンドル4は、相互を回動させるだけで充填バルブ50の整備姿勢を保持可能なので作業性が良い。
これにより、この整備治具10によれば、充填バルブ50の整備姿勢においてバルブ本体81の軸心CLを水平に保持できるので、先端ブロック82や中間ブロックを容易に本体ブロック84に対して軸CL方向に取り外し、複数のブロック相互間に介装されたパッキン等の交換作業を安定した姿勢で容易に行うことができる。
次に、パッキン等の交換作業を行った後に、充填用パッキン部70の、バルブ本体81の軸心CLに対する周方向位置合わせを、装着面52の面の延在方向BLに対して所定角度(4°)傾けた位置に調整する作業について説明する。
充填用パッキン部70の周方向位置合わせ作業前の状態は、図6(a)に示す図と同様の整備姿勢となるが、このときは、充填用パッキン部70の固定ボルトについては仮止め状態としておく。
この仮止め状態にて、図6(b)に示すように、一対のポスト部材5にセンタリング治具6を装着する。センタリング治具6の装着は、まず、一対のポスト部材5に渡し板63の両端を固定することで下ブロック62のみを所定に位置決めする。次いで、その下ブロック62に対して上方から上ブロック61を被せた後に、左右の締付けハンドル64によって相互の対向方向へ締め付ける。これにより、充填用パッキン部70の先端側の連結アングル76が、上述した所定角度とすべき連結アングル76の辺の傾きに対応した所定角度(4°)とされる。次いで、その位置で仮止め状態の充填用パッキン部70の固定ボルトを本締めすることで初期の位置に固定することができる。したがって、この整備治具10によれば、充填バルブ50の芯出しおよび所定角度(4°)の位置出しを同時に行うことができる。
以上説明したように、この充填バルブ用整備治具10によれば、上述したような仕様の充填バルブ50において、その整備を行うに際し、分解および組立を容易に行うことができる。
なお、本発明に係る充填バルブ用整備治具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
1 ベース板
2 把持部
3 支持台
4 固定ハンドル
5 ポスト部材
6 センタリング治具
9 アンカー
10 整備治具(充填バルブ用整備治具)
11 (支持台の)凹部
12 (支持台の)載置面
13 (支持台の)ピン穴
14 (支持台の)逃げ穴
31 支持台上面
41 ハンドル本体
42 ロック部材
43 ねじ部下面
50 充填バルブ
51 支持腕
52 装着面(支持腕の基端部の端面)
53 配管接続部
54 支持腕端部(充填バルブの支持腕の端部)
55 位置決めピン
61 上ブロック
62 下ブロック
63 渡し板
64 締付けハンドル
70 充填用パッキン部
71 パッキン動作シリンダ
72 パッキン本体部
73 連結ボルト
74 固定ボルト
75 ピストンロッド(バルブ本体に沿ってスライド移動する側)
76 連結アングル
77 シリンダチューブ
78 (センサ用の)検出板
81 バルブ本体
82 先端ブロック
83 中間ブロック
84 本体ブロック
91 バルブ開閉シリンダ
92 供給弁
93 供給配管
100 飲料充填ライン
101〜5 受渡装置
106 薬液リンサー
107 Fリンサー
108 フィラー
109 キャッパー
P 容器
θ (フィラーでの装着姿勢に合わせた)所定角度

Claims (2)

  1. 容器に飲料を充填するための充填バルブに用いられる充填バルブ用整備治具であって、
    前記充填バルブは、フィラーの周方向に沿って複数配置され、各充填バルブが、前記フィラーの径方向に張り出す支持腕と、該支持腕の先端部に前記フィラーの上下方向を向く姿勢で連結されるバルブ本体と、前記充填バルブ先端と前記容器の開口部との密接および離隔をする充填用パッキン部とを備え、前記支持腕の基端部の端面が前記フィラーへの装着面とされ、該装着面にエア等を給排するための配管接続部が突設され、前記バルブ本体が、複数のブロックが自身軸心方向に積層されるとともに、該複数のブロック相互間にパッキンがそれぞれ介装され、前記充填用パッキン部が、前記バルブ本体と同軸に且つ前記バルブ本体に対して周方向に所定角度傾けて装着されるものであり、
    当該充填バルブ用整備治具は、ベース板と、該ベース板上に設けられた支持台と、該支持台に配置された固定ハンドルと、前記ベース板上に且つ前記充填バルブの先端側となる位置に設けられたポスト部材と、該ポスト部材の上部に着脱可能に設けられたセンタリング治具とを備え、
    前記支持台は、前記充填バルブの支持腕の端部を収容可能に上部に向けて開口する凹部と、該凹部の底面により前記装着面を載置可能とされた載置面が形成され、前記凹部に前記充填バルブの支持腕を収容し且つ前記載置面上に前記装着面を当接させた整備姿勢のときに、前記バルブ本体の軸心が水平に載置されるように形成されており、
    前記固定ハンドルは、該固定ハンドルを回動させることにより、前記充填バルブの整備姿勢の保持および解除が可能とされ、
    前記センタリング治具は、前記充填バルブが整備姿勢のときに、前記ポスト部材の上部に自身を装着したときに、前記バルブ本体および前記充填用パッキン部を同軸に保持しつつ前記所定角度の位置出しが行えるようになっていることを特徴とする充填バルブ用整備治具。
  2. 前記充填用パッキン部は、前記充填バルブの基端側に設けられたパッキン動作シリンダと、前記充填バルブ先端側に設けられたパッキン本体部と、前記パッキン動作シリンダが前記バルブ本体に沿ってスライド移動する側と前記パッキン本体部とを相互に連結する連結ボルトと、該連結ボルトとパッキン本体部とを繋ぐ連結アングルとを有し、前記連結アングルが前記所定角度に傾けられる位置に対応する外形形状に形成されており、
    前記センタリング治具は、上ブロックと、該上ブロックに対向する下ブロックとを有し、前記上下のブロックは、締付けハンドルによって相互の対向方向への締め付けおよびその解除が可能とされ、上下のブロックを組合せた状態において、前記連結アングルの外形形状と相似且つ僅かに大きく形成された貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の充填バルブ用整備治具。
JP2012117947A 2012-05-23 2012-05-23 充填バルブ用整備治具 Active JP5833973B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012117947A JP5833973B2 (ja) 2012-05-23 2012-05-23 充填バルブ用整備治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012117947A JP5833973B2 (ja) 2012-05-23 2012-05-23 充填バルブ用整備治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013244972A JP2013244972A (ja) 2013-12-09
JP5833973B2 true JP5833973B2 (ja) 2015-12-16

Family

ID=49845055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012117947A Active JP5833973B2 (ja) 2012-05-23 2012-05-23 充填バルブ用整備治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5833973B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3036294A1 (de) * 1980-09-26 1982-06-03 Seitz-Werke Gmbh, 6550 Bad Kreuznach Verfahren zur steuerung von elektrisch betaetigbare fluessigkeitsventile aufweisenden fuellelementen in fuellmaschinen sowie anordnung zur durchfuehrung des verfahrens
JP5011783B2 (ja) * 2006-03-29 2012-08-29 澁谷工業株式会社 ロータリー式充填装置
JP5074079B2 (ja) * 2007-04-11 2012-11-14 アサヒビール株式会社 バルブ組立用治具
JP5006133B2 (ja) * 2007-07-31 2012-08-22 アサヒビール株式会社 バルブ組立用治具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013244972A (ja) 2013-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4912325B2 (ja) 容器処理装置用の搬送システム
JP5687285B2 (ja) 星形コンベヤ用のグリップ装置および星形コンベヤ
US20200039762A1 (en) Height-adjusting device for a gripping and transporting means for containers
US8104603B2 (en) Starwheel conveying device including a wheel vertical adjustment device
RU2438954C2 (ru) Конвейер
JP4619337B2 (ja) カム式バルブ
JP2009298418A (ja) 自動充填機のグリッパー
JP4008011B2 (ja) 充填装置
CN105436867B (zh) 一种衬套压入机上用的自动导正机构
JP2020512238A (ja) ベアリング装置
JP5833973B2 (ja) 充填バルブ用整備治具
KR100637475B1 (ko) 가압 및 내압시험용 용기의 탈고착장치
JP2009190106A (ja) ボルト供給装置
EP3791096B1 (en) Flow control valve assembly and complementary adjustment tool set
WO1998057882A1 (fr) Dispositif de raccord de serrage pour recipient sous pression
JP2009090373A (ja) 矯正機
JP2008261417A (ja) バルブ組立用治具
CN214251396U (zh) 一种气体阀门检测装置
KR100822251B1 (ko) 캡핑장치
KR101868690B1 (ko) 용접용 지그
CN101891137B (zh) 啤酒灌装机
ES2310668T3 (es) Aparato para sellar recipientes con forma de bandeja o vaso.
JP2014008573A (ja) インテークマニホールドの製造ライン
JP6547490B2 (ja) キャッピングヘッド
CN104000416A (zh) 一种防滑凳

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151020

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5833973

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250