JP2014008573A - インテークマニホールドの製造ライン - Google Patents

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Abstract

【課題】パレットを小さくすると共に、パレットの共通化を図ることで、当該パレットを使用する製造ラインの簡略化及び省スペース化を図る。
【解決手段】本発明に係るインテークマニホールドの製造ライン10は、インマニ本体Iaに対して複数の構成部品を組付けることでインマニIを形成するインマニ組付けエリア13を具備するもので、インマニ本体Iaのポート側開口部を閉塞するポートカバーを、インマニ組付けエリア13でパレットとして使用可能なパレット兼用カバー11とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、インテークマニホールドの製造ラインに関する。
自動車用エンジンの製造は、シリンダブロックやシリンダヘッド等のエンジン本体が載置されたパレットをコンベアで搬送し、搬送状態にあるパレット上のエンジン本体に各種部品を組付けていくことで行われる。
ここで、エンジン本体に組付けられる部品の1つに、エンジンの各気筒に空気と燃料との混合気を分配供給するための通路となるインテークマニホールド(単にインマニともいう。以下、同じ。)がある。この部品は、混合気の通路となるインマニ本体のほかに、インジェクターやスロットルバルブ(スロットルボデーともいう。)、デリバリーパイプなどの構成部品を一体に備えた、いわゆるサブアセンブリである。そのため、エンジンの組付けが行われているメイン組立てラインへのインマニの供給は、例えば下記特許文献1に記載のように、エンジンのメイン組立てラインの近傍にサブ組立てラインを設け、このサブ組立てラインで組立てたワーク(インマニ)をメイン組立てラインに供給することで行われている。
図9は上述したラインの具体例を示すもので、同図に係る自動車エンジンの製造ラインは、メイン組立てラインとしてのエンジン組付けライン101の近傍に、サブ組立てラインとしてのインマニ組付けライン102を配設し、さらにインマニ組付けライン102で組付け作業を終えたワーク(インマニI)をエンジン組付けライン101に搬送するためのシュートライン103を配設した構成を採っている。そして、このインマニ組付けライン102においては、組付け専用のパレット104をインマニ組付けライン102を構成する搬送コンベア105上に載置すると共に、この組付けライン102上で組付け作業が行われた後、作業者の手により組付け専用パレット104上からインマニIを取り出して、隣接するシュートライン103へ送り込むようになっている。また、このシュートライン103を構成する搬送シュート106には、搬送専用のパレット107が設置されており、この搬送専用パレット107上に組付け作業を終えたインマニIを載置することで、載置したインマニIを順次シュートライン103の下流側に搬送するようになっている。
また、この種のサブ組立てラインが、当該ライン上で複数の種類のインマニ本体Iaに対して組付け作業を行う、いわゆる異種混流方式を採用している場合、搬送コンベア105上にはインマニI(インマニ本体Ia)の種類に対応する数の種類の組付け専用パレット104が供給されることになる。そのため、シュートライン103についても、インマニIの種類の分の本数の搬送シュート106が並んで配設されると共に、搬送シュート106ごとに、投入されるインマニIに対応した形態の搬送専用パレット107が供給されるようになっている。
特開2001−47328号公報
ところで、インマニIの組付け時に使用されるパレット(組付け専用パレット104)には、インマニIのように複雑な形状を有する部品を安定して支持できる機能に加えて、同パレット104に支持した状態のワーク(インマニ本体Ia)に対して様々な方向から多くのインマニ構成部品を組付けることができる機能、すなわち、ワークとなるインマニ本体Iaの支持姿勢を変換できる機能を持たせる必要がある。このような事情から、組付け専用パレット104はどうしても巨大化する傾向にあり、これに伴い、当該パレット104の搬送ライン(インマニ組付けライン102)も巨大化する、との問題があった。シュートライン103に使用する搬送専用パレット107に関しても同様に、インマニI全体を受けることのできる大きさのパレットが必要となるため、その分シュートライン103の設置スペースも大きくなる、との問題があった。
また、インマニ組付けライン102が異種混流方式を採る場合には、インマニ本体Iaの種類の数だけ異なる形態の組付け専用パレット104が必要となり、かつこれら複数の種類の組付け専用パレット104を適宜保管するスペースが必要となるため、その分のスペース増加を招く、との問題があった。また、シュートライン103においては、インマニIの種類の分の本数の搬送シュート106を設ける必要が生じる結果、シュートライン103の設置スペースも巨大化する、との問題があった。
なお、上記特許文献1には、製造すべき製品の種類を変更するに当たって、変更を容易に行うために、サブ組立てラインの製造設備に隣接して、この製造設備の設置スペースと同程度のスペースを設けたものが提案されているが、パレットの搬送スペースや保管スペースについての記載はない。むしろ、このような設備構成(予備のサブ組立てライン用設備スペースを空けておくこと)は、最近の製造ラインにおける設備の省スペース化やこれに伴う消費エネルギーの低減化の流れに逆行するものであり、極力回避すべき構成といえる。
以上の事情に鑑み、本発明により解決すべき課題は、パレットを小さくすると共に、パレットの共通化を図ることで、当該パレットを使用する製造ラインの簡略化及び省スペース化を図ることにある。
前記課題の解決は、本発明に係るインテークマニホールドの製造ラインによって達成される。すなわち、この製造ラインは、パレット上に支持された状態のインテークマニホールド本体に対して複数の構成部品を組付けることでインテークマニホールドを形成するインマニ組付けエリアを具備したインテークマニホールドの製造ラインにおいて、インテークマニホールド本体のポート側開口部を閉塞するポートカバーを、インマニ組付けエリアでパレットとして使用可能なパレット兼用カバーとした点をもって特徴付けられる。
本発明は、インテークマニホールド本体に構成部品を組付ける際に、インマニ本体のポート内に粉塵などの異物が侵入するのを防止する目的でポート側開口部に取付けられているポートカバーに着目し、このポートカバーをインマニ組付け時におけるパレットとして利用したことを特徴とするものである。
すなわち、インマニ自体は複雑な形状をなすものであるが、エンジン本体への取付け部となるポート側開口部には、インマニの種類によらず共通の形態をなす箇所が存在することから、本発明ではこれを利用して、従来のポートカバーに代えて、インマニ組付け時におけるパレットとしても機能し得るパレット兼用カバーを採用することにした。このようにインマニの共通部分を有するポート側開口部に取付け可能なパレット兼用カバーを使用することで、従来構成の組付け専用パレットを廃止することができる。また、複数の種類のインマニを組付ける場合であっても、1種類のパレット兼用カバーで対応することができる。よって、製造ラインを構成する部品点数を大幅に削減することができる。また、パレット兼用カバーを1種類にすることで、パレット兼用カバーの保管スペースを従来より縮小することができる。また、シュートラインを引き続き使用する場合には、搬送シュートの本数を1本にすることができるので、その分の省スペース化を図ることが可能となる。もちろん、1種類のカバーを製作するだけで済むので、製作費、維持費などの設備コストも抑えることができる。
また、本発明に係るパレット兼用カバーであれば、インマニ本体をポート側開口部で受ける(支持する)ことができるので、インマニ主要部の外面を受けることで支持していた従来のパレットに比べて、支持面積を大幅に小さくすることができる。従って、パレット兼用カバーのサイズを従来のポートカバー並みの大きさにすることができ、インマニ組付けラインのサイズダウンを図ることが可能となる。この場合、従来からのパレットのサイズダウン分の重量低減化は確実に図れるので、これを搬送するための駆動エネルギーを軽減でき、これにより製造ラインに係る設備の消費エネルギー削減を図ることが可能となる。
また、本発明に係るインテークマニホールドの製造ラインは、インテークマニホールド本体のポート側開口部に設けられたエンジン本体への取付け穴を、パレット兼用カバーのインテークマニホールド本体への取付け基準としたものであってもよい。より具体的には、パレット兼用カバーに、エンジン本体への取付け穴に差し込み可能なピンを設け、このピンを差し込むことでパレット兼用カバーをポート側開口部に取付け可能としたものであってもよい。
本発明に係るパレット兼用カバーのインマニ本体への取付け部位は、ポート側開口部のうち、インマニの種類によらずその形態や位置が共通している箇所が好ましい。一方で、従来のポートカバーに代えて、本発明に係るパレット兼用カバーをインマニ本体に取付ける場合には、従来のポートカバーのように樹脂製ではなく、組付け時にパレットとして使用しても問題ない程度の剛性を持たせる必要性から金属製とする可能性が高い。そのため、例えば従来のポートカバーと同様、インマニ本体のポート孔をパレット兼用カバーの取付け基準としたのでは、パレット兼用カバーの取付け及び取外し作業により、高い面精度が要求されるポート孔の内周面を傷付けるおそれがある。以上の点より、インテークマニホールド本体のポート側開口部に設けられたエンジン本体への取付け穴を、パレット兼用カバーの取付け基準として用いることにした。エンジン本体への取付け穴なら、インマニの種類に関係なく共通(同じ位置)なので、1種類のパレット兼用カバーで対応することができる。また、この種の取付け穴は通常ねじ穴であることから、パレット兼用カバーの取付け時や取り外し時に多少傷付いたとしても、ポート孔と違ってそれほど問題にはならない。また、パレット兼用カバーにピンを設け、このピンをエンジン本体への取付け穴に差し込むだけの動作でパレット兼用カバーをインマニ本体に取付けることができるので、作業性も良好である。
また、本発明に係るインテークマニホールドの製造ラインは、インマニ組付けエリアが、インテークマニホールド本体に取付けた状態のパレット兼用カバーを保持可能で、かつパレット兼用カバーを保持した状態でインテークマニホールドの姿勢変換を可能とする組付け作業台を有するものであってもよい。
このように構成することで、従来の組付け専用パレットが有する機能を、パレット兼用カバーと、組付け作業台とに分けることができる。具体的には、ワークとなるインマニ本体をパレット上に支持する機能をパレット兼用カバーに、パレット上に支持された状態のインマニ本体の姿勢変換機能を組付け作業台にそれぞれ分担させることができる。これにより、パレット兼用カバーと組付け作業台それぞれの構造を簡素化することができ、これによりインマニ組付けエリア内の設備のさらなる省スペース化及び低コスト化を図ることが可能となる。
また、本発明に係るインテークマニホールドの製造ラインは、インマニ組付けエリアの下流側に配設され、パレット兼用カバーを吊下げ支持した状態で、パレット兼用カバーを取付けた状態のインテークマニホールドをパレット兼用カバーと一体的に搬送する吊下げ搬送エリアをさらに具備したものであってもよい。
インマニの重心は、その形態を考えると当然ながらポート側開口部には位置せず、むしろポート側開口部から離隔した側に位置する。よって、直接の支持位置となるポート側開口部(の近傍)とインマニの重心との位置関係より、上述のようにパレット兼用カバーを吊下げ支持することで、インマニ本体の重心位置をパレット兼用カバーとの取付け位置より下方にした状態でインマニを搬送することができる。よって、ポート側開口部に取付けたパレット兼用カバーを介してインマニを間接的に支持した場合であっても、当該インマニを安定して搬送することが可能となる。また、インマニ組付けエリアから吊下げ搬送エリアまでパレット兼用カバーを取付けたままでワークを移送できるので、従来の如きパレット間の移載作業が省略でき、作業性に優れる。
また、上述のように吊下げ搬送エリアを具備する場合、吊下げ搬送エリアは、例えばインマニ組付けエリアの下流側からインテークマニホールドをエンジン本体に組付けるエンジン組付けエリア側に向かうにつれて鉛直下方に傾斜配置された移送用バーを有し、パレット兼用カバーは、移送用バーと係合してパレット兼用カバーを吊下げ支持可能な懸架部を有するものであってもよい。
このように構成することで、特段の駆動手段を設けずとも、移送用バーに吊下げたインマニをその自重でもってエンジン組付けエリアに搬送することができる。よって、搬送設備を簡略化して省スペース化を図れると共に、これを低コストに製作することが可能となる。また、組付け作業台と同様に、吊下げ搬送機能を、パレットと吊下げ搬送装置とに分けることができるので、吊下げ搬送装置の簡略化ひいては省スペース化を図ることができる。
以上のように、本発明によれば、インマニの組付け時に使用するパレットを小さくすると共に、パレットの共通化を図ることで、当該パレットを使用する製造ラインの簡略化及び省スペース化を図ることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るインテークマニホールドの製造ラインの全体構成を示す平面図である。 図1に示す製造ラインで使用されるパレット兼用カバーの全体斜視図である。 (a)はパレット兼用カバーを図2中の矢印aの方向から見た正面図、(b)はパレット兼用カバーを図2中の矢印bの方向から見た平面図、(c)はパレット兼用カバーの長手方向中央部を図2中の矢印cの方向から見た側面図である。 パレット兼用カバーのインマニ本体への取付け態様を説明するための斜視図である。 (a)はインマニ組付けエリアを構成する組付け作業台の平面図、(b)は組付け作業台の正面図である。 インマニ組付けエリアにおけるインマニの組付け作業の流れを説明するための平面図である。 (a)は吊下げ搬送エリアを構成する吊下げ搬送装置の平面図、(b)は吊下げ搬送装置の正面図、(c)は吊下げ搬送装置の側面図である。 吊下げ搬送エリアにおけるインマニの搬送態様を説明するための(a)平面図、及び(b)要部断面図である。 従来のインマニ製造ラインの全体構成を示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るインテークマニホールドの製造ラインを図1〜図8に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインテークマニホールドの製造ライン10の全体構成を示している。同図に示すように、この製造ライン10は、インマニ本体Iaに取付けるパレット兼用カバー11を保管するパレット保管エリア12と、パレット兼用カバー11を取付けることでパレット兼用カバー11上に支持された状態のインマニ本体Iaに対して複数の構成部品を組付けるインマニ組付けエリア13と、インマニ組付けエリア13の下流側に配設され、パレット兼用カバー11を吊下げ支持した状態で、インマニ組付けエリア13での組付け作業を終えたインマニIをパレット兼用カバー11と一体的に搬送する吊下げ搬送エリア14とを具備する。本実施形態では、吊下げ搬送エリア14の下流側に、インマニIをエンジン本体Eに組付けるエンジン組付けエリア15が配設され、インマニ組付けエリア13で組付け作業を終えたインマニIを吊下げ搬送エリア14に投入することで、投入したインマニIがエンジン組付けエリア15に向けて搬送されるようになっている。
パレット兼用カバー11は、図2及び図4に示すように、全体として板状をなすもので、インマニ本体Iaのポート側開口部Ibに取付け可能な構造をなすものである。そして、このパレット兼用カバー11は、ポート側開口部Ibに取付けることでこのポート側開口部Ibを閉塞し、かつ、インマニ組付けエリア13内では、インマニ本体Iaを支持するパレットとして機能する。本実施形態では、図2及び図3(a)〜(c)に示すように、パレット兼用カバー11の表裏一方の面11aに、インマニ本体Iaのポート側開口部Ibに設けられたエンジン本体Eへの取付け穴Ic(図4)に差し込み可能な複数のピン16が設けられており、これらのピン16を対応する取付け穴Icに差し込むことでパレット兼用カバー11をポート側開口部Ibに取付け可能としている。
また、パレット兼用カバー11には、後述する組付け作業台17(図5)にパレット兼用カバー11を取付ける際の基準となる複数の取付け基準穴18が設けられている(図3(a))。
また、図3(b)及び(c)に示すように、パレット兼用カバー11の表裏他方の面11b(ピン16を設けた側とは反対の面)には、後述する吊下げ搬送装置19(図7)の移送用バー20と係合して、パレット兼用カバー11を吊下げ支持可能な懸架部21が設けられている。本実施形態では、この懸架部21は、回転軸が交差する2つのローラ22a,22bで構成されており、移送用バー20の長手方向に沿って複数箇所に配設されている(図2)。一方のローラ22aはパレット兼用カバー11の表裏面11a,11bと直交する向きに回転軸を有し、この一方のローラ22aの回転軸と直交する向きに、他方のローラ22bはその回転軸を有する。
また、パレット兼用カバー11には、照会した車種情報を登録し、表示可能なIDプレート23が取付けられている。このIDプレート23は、例えばパレット保管エリア12の近傍に配設した照会装置(図示は省略)に照会することで、エンジン組付けエリア15上を搬送されるエンジン本体Eの車種情報をその搬送順に登録することができるようになっている。よって、作業者がこの車種情報を照会し、照会した情報(車種情報)を例えばIDプレート23又は作業者が視認できる位置に設けた表示装置に表示することで、作業者は、これから組付け作業を行うインマニIの(この先エンジン組付けエリア15において)組付け相手となるエンジン本体Eの車種を知ることができる。これにより、当該車種に対応する構成部品を、照会登録したIDプレート23のパレット兼用カバー11を取付けたインマニ本体Iaに対して組付け可能となっている。
インマニ組付けエリア13は、インマニ本体Iaに取付けた状態のパレット兼用カバー11を保持可能で、かつパレット兼用カバー11を保持した状態でインマニ本体Iaの姿勢変換を可能とする組付け作業台17を有する。
この組付け作業台17は、図5(a)及び(b)に示すように、パレット兼用カバー11の取付け部24を設けた回転板25を有するもので、取付け部24は、位置決めピン26と、クランプ部27とで構成される。すなわち、回転板25の先述したパレット兼用カバー11の取付け基準穴18に対応する位置に位置決めピン26が立設しており、かつこの位置決めピン26を取付け基準穴18に差し込んでインマニ本体Iaを取付けたパレット兼用カバー11を回転板25に向けて押し込んだ状態では、インマニ本体Iaのポート側開口部Ibに形成されたフランジ部Idとパレット兼用カバー11とを回転板25に設けたクランプ部27でクランプできるようになっている(図6)。また、この組付け作業台17には、回転板25を水平方向軸まわりに回転させるための第1回転ハンドル28が設けられており、作業者がこの第1回転ハンドル28を把持して回転板25を水平方向軸まわりに回転させることにより、回転板25に保持されているパレット兼用カバー11が水平方向軸回りに回転し、これによりパレット兼用カバー11上に支持された状態のインマニ本体Iaの姿勢が変換可能とされている。
また、本実施形態では、上述した構造の回転板25が対向配置されており、これら一対の回転板25の間に、鉛直方向に立設した基軸29が配設されている。よって、この基軸29を鉛直方向軸まわりに回転させることで、基軸29に取り付けられた一対の回転板25が鉛直方向軸まわりに回転するようになっている。この際の回転動作は、基軸29に取り付けられた第2回転ハンドル30を把持して行われる。一方で、一対の回転板25は水平方向軸まわりには相互に独立して回転操作可能となっており、パレット兼用カバー11を介して各回転板25に固定されたインマニ本体Iaの姿勢を別個独立に変換できるようになっている。
上述した組付け作業台17は、複数台設けることができ、この場合、例えば図6に示すように、インマニ本体Iaの供給側に位置する組付け作業台17に設けた一対の回転板25の前の各作業スペース31a,31bのうち下流側の作業スペース31bと、吊下げ搬送エリア14側に位置する組付け作業台17の上流側の作業スペース31aとの間でインマニ本体Ia及びパレット兼用カバー11の一体品の作業者による受け渡し(移載)が可能となっている。
吊下げ搬送エリア14は、図1及び図7(b)に示すように、インマニ組付けエリア13の下流側からエンジン組付けエリア15に向かうにつれて鉛直下方に傾斜配置された移送用バー20と、この移送用バー20を支持する支持台32とを有する吊下げ搬送装置19で構成されている。本実施形態では、吊下げ搬送装置19は、移送用バー20と支持台32とに加えて、移送用バー20の下方に配設され、移送用バー20にパレット兼用カバー11の懸架部21(図2)を係合させた(吊下げた)状態で、パレット兼用カバー11の下端面又はインマニ本体Iaのポート側開口部Ibの下端面を支持するローラコンベア33をさらに有する。この場合、ローラコンベア33の傾斜角θ(図7(c))は、移送用バー20に吊下げ支持した際のインマニIの姿勢(具体的にはインマニIの傾き度合い)を考慮して適宜設定される。なお、本実施形態では、2個以上のインマニIを吊下げ支持(保持)できるよう、移送用バー20(吊下げ搬送装置19)の長手方向寸法が設定されている。
以下、上記構成のインマニ製造ライン10を用いたインマニIの組付け工程から次工程(エンジン組付け工程)へ至る一連の流れを説明する。
まず、図4に示すように、パレット保管エリア12から取出したパレット兼用カバー11をインマニ本体Iaに取付けた後、取付けたパレット兼用カバー11を最も近い組付け作業台17の作業スペース31aにセットする(図6)。具体的には、組付け作業台17の回転板25に設けた位置決めピン26をパレット兼用カバー11の取付け基準穴18に差し込むようにしてパレット兼用カバー11を回転板25に向けて押し付けることで、パレット兼用カバー11を取付けた状態のインマニ本体Iaを回転板25に取付ける。そして、この状態からクランプ部27を操作してインマニ本体Iaのポート側開口部Ibのフランジ部Idとパレット兼用カバー11とを一体にクランプすることで、インマニ本体Iaを回転板25に固定する。また、インマニ本体Iaへの取付け前後の段階で、パレット兼用カバー11をこれから取付ける(又は取付けた直後の)インマニ本体Iaの車種情報を照会装置で照会し、照会した車種情報をパレット兼用カバー11に設けたIDプレート23に登録し、表示することで、各作業スペース31a,31b前の作業者が、組付けるべき構成部品(インジェクターやスロットルボデー、デリバリーパイプなど)の種類を正しく認識した上で各構成部品の組付け作業を行い得る。
本実施形態では、パレット保管エリア12に最も近い組付け作業台17の作業スペース31aで最初の組付け作業が行われた後、基軸29に取り付けられた第2回転ハンドル30を作業者が把持して所定方向に回転させることで、回転板25が基軸29まわりに180度回転し、反対側(基軸29の向こう側)の作業スペース31bに、最初の組付け作業を終えたインマニ本体Iaが移送され、この作業スペース31bにて第2の組付け作業が行われる。また、各作業スペース31a,31bでは、必要に応じて第1回転ハンドル28を作業者が把持して回転板25を水平方向軸まわりに回転させることで、インマニ本体Iaの姿勢を適宜変更して組付け作業を行うことができる。このようにして1台目の組付け作業台17での組付け作業が終了したら、インマニ本体Iaをパレット兼用カバー11ごと回転板25から取り外し、隣接する2台目の組付け作業台17に移載される。
2台目の組付け作業台17においても、1台目の組付け作業台17と同様に各構成部品の組付け作業が順次行われる。具体的には、最初にインマニ本体Iaが移載された側の作業スペース31aにて第3の組付け作業が行われた後、基軸29を回転させて回転板25を180度反転させることで、回転板25に取付けたインマニ本体Iaがパレット兼用カバー11ごと反対側の作業スペース31bに移送され、この作業スペース31bにて第4の組付け作業が行われる。このようにして各種構成部品の組付け作業が各組付け作業台17の作業スペース31a,31bにて順次行われることで、各構成部品を一体に備えたインマニIが形成される。
上記組付け作業を経て得られたインマニIは、パレット兼用カバー11を取付けたままの状態で、隣接する吊下げ搬送エリア14の吊下げ搬送装置19へと移載される。具体的には、図7(b)に示すように、傾斜配置された移送用バー20の上流側(高位置側)にパレット兼用カバー11の懸架部21を懸架することで、パレット兼用カバー11及びインマニIが移送用バー20に対して吊下げ支持されると共に(図8(a)、懸架部21に設けたローラ22a,22bの転動と、インマニIの自重とにより、移送用バー20上をインマニIとパレット兼用カバー11との一体品が下流側(低位置側)に向けて摺動する。これにより、インマニIとパレット兼用カバー11との一体品が、吊下げ搬送エリア14の下流側に位置するエンジン組付けエリア15に向けて吊下げ搬送される。また、この際、図8(b)に示すように、移送用バー20に取付けたローラコンベア33に懸架したパレット兼用カバー11の下端面又はインマニ本体Iaのポート側開口部Ibのフランジ部Id外周面を当接させることで、適切な姿勢を保った状態での吊下げ搬送が可能となる。
このように、本発明では、インマニIの共通部分を有するポート側開口部Ibに取付け可能なパレット兼用カバー11を使用したので、従来構成の組付け専用パレット(図9)を廃止することができる。また、1つのインマニ組付けエリア13で複数の種類のインマニIを組付ける場合であっても、1種類のパレット兼用カバー11で対応することができる。よって、製造ライン10を構成する部品点数を大幅に削減することができる。また、パレット兼用カバー11を1種類にすることで、パレット兼用カバー11の保管スペース(パレット保管エリア12)を従来より縮小することができる。もちろん、1種類のカバーを製作するだけで済むので、製作費、維持費などの設備コストも抑えることができる。
また、本発明に係るパレット兼用カバー11であれば、インマニ本体Iaをポート側開口部Ibで受ける(支持する)ことができるので、インマニI主要部の外面を受けることで支持していた従来のパレットに比べて、支持面積を大幅に小さくすることができる。従って、パレット兼用カバー11のサイズを従来のポートカバー並みの大きさにすることができ、組付け時に使用するパレット兼用カバー11の大幅なサイズダウン、ひいてはインマニ組付けエリア13のサイズダウンを図ることが可能となる。この場合、従来からのパレットのサイズダウン分の重量低減化は確実に図れるので、これを搬送するための駆動エネルギーを軽減でき、これにより製造ライン10に係る設備の消費エネルギー削減を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、パレット兼用カバー11について、インマニ本体Iaへの取付け部となるピン16以外の要素(懸架部21、IDプレート23など)を、インマニ本体Iaへの取付け側とは反対側の面11bに集約させたので、組付けや吊下げ搬送に係る作業性も良好であり、かつ省スペース化の点においても有利である。
また、本実施形態では、パレット兼用カバー11の採用に併せて、インマニ組付けエリア13に、インマニ本体Iaに取付けた状態のパレット兼用カバー11を保持可能で、かつパレット兼用カバー11を保持した状態でインマニの姿勢変換を可能とする組付け作業台17を設け、かつ、インマニ組付けエリア13の下流側に、パレット兼用カバー11を吊下げ支持した状態で、パレット兼用カバー11を取付けた状態のインマニIをパレット兼用カバー11と一体的に搬送する吊下げ搬送エリア14(吊下げ搬送装置19)を設けるようにした。このようにインマニ組付けエリア13及びその後のエンジン組付けエリア15へと続く搬送エリアを構築することで、従来あった搬送コンベア(図9)を廃止することができる。これにより製造ライン10のさらなる省スペース化を図ることができる。また、各組付け作業台17間のインマニ本体Iaの移載や、組付け作業台17から吊下げ搬送装置19への移載は作業者の手によることとなるが、その場合であっても、従来に比べて組付け時に使用するパレット(パレット兼用カバー11)のサイズダウンが図られることで、被移載物の重量を大幅に減じて、作業者の負担を小さくすることが可能となる。
10 インマニ製造ライン
11 パレット兼用カバー
12 パレット保管エリア
13 インマニ組付けエリア
14 吊下げ搬送エリア
15 エンジン組付けエリア
16 ピン
17 組付け作業台
18 取付け基準穴
19 吊下げ搬送装置
20 移送用バー
21 懸架部
22a,22b ローラ
23 IDプレート
24 取付け部
25 回転板
26 位置決めピン
27 クランプ部
29 基軸
31a,31b 作業スペース
33 ローラコンベア
101 エンジン組付けライン
102 インマニ組付けライン
103 シュートライン
104 組付け専用パレット
105 搬送コンベア
106 搬送シュート
107 搬送専用パレット
E エンジン本体
I インマニ
Ia インマニ本体
Ib ポート側開口部
Ic 取付け穴
Id フランジ部
θ 傾斜角

Claims (4)

  1. パレット上に支持された状態のインテークマニホールド本体に対して複数の構成部品を組付けることでインテークマニホールドを形成するインマニ組付けエリアを具備したインテークマニホールドの製造ラインにおいて、
    前記インテークマニホールド本体のポート側開口部を閉塞するポートカバーを、前記インマニ組付けエリアで前記パレットとして使用可能なパレット兼用カバーとしたことを特徴とするインテークマニホールドの製造ライン。
  2. 前記ポート側開口部に設けられたエンジン本体への取付け穴を、前記パレット兼用カバーの前記インテークマニホールド本体への取付け基準とした請求項1に記載のインテークマニホールドの製造ライン。
  3. 前記インマニ組付けエリアは、前記インテークマニホールド本体に取付けた状態の前記パレット兼用カバーを保持可能で、かつ前記パレット兼用カバーを保持した状態で前記インテークマニホールドの姿勢変換を可能とする組付け作業台を有する請求項1又は2に記載のインテークマニホールドの製造ライン。
  4. 前記インマニ組付けエリアの下流側に配設され、前記パレット兼用カバーを吊下げ支持した状態で、前記パレット兼用カバーを取付けた状態の前記インテークマニホールドを前記パレット兼用カバーと一体的に搬送する吊下げ搬送エリアをさらに具備した請求項1〜3の何れかに記載のインテークマニホールドの製造ライン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106078199A (zh) * 2016-08-01 2016-11-09 上海超路自动化设备有限公司 一种处理进气岐管的自动化一体设备
KR102020172B1 (ko) * 2019-02-15 2019-09-09 지진상 선박용 엔진 조립 공정 및 그의 지원 장치

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