JP5832908B2 - 薬注管理設備及び薬注管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、薬注管理設備及び薬注管理システムに関する。
従来より、発電設備において、ボイラを安全で効率よく運転するために、ボイラ給水の水質管理が行われている。水質管理が十分でないと、ボイラへの配管等が腐食する原因になったり、運転効率が落ちる原因になったりする。この水質管理技術のうち、ボイラ給水中に溶存している酸素を除去する脱気処理では、脱気器により機械的に酸素を除去する方法と、薬品を使用する処理とが併用されてきた。
例えば、火力発電プラントにおいて、ボイラの給水にヒドラジン等の薬品を注入して、給水のpH濃度を一定に維持する水質管理が行われている。このようなボイラの水質管理を行う技術として特許文献1から3が知られている。
特許文献1は、ボイラ給水の水質処理等において、薬液を注入する薬液注入装置を開示する。この薬液注入装置は、広範囲な薬液注入量の変化が必要とされるpH調整用のアンモニア等の注入に際し、吐出容量が異なる複数のポンプを連ねて構成し、注入量制御可能範囲の大幅な拡大を図っている。
特許文献2は、ボイラ給水に対し、適正な注入濃度を維持することができる薬注制御方法を開示する。この薬注制御方法は、ボイラへの給水量を検出すると共にボイラへの給水温度を検出し、給水量及び給水温度に基づいて薬注ポンプの稼働時間を制御する。
特許文献3は、タービン設備において、別途の酸素注入設備を要さずに、復水中へ酸素を供給することができる酸素処理方法を開示する。この酸素処理方法は、pH調整剤の注入による揮発性物質処理から、復水中に微量の酸素を溶存させて腐食を防止する保護膜を生成する酸素処理に切り替える際(例えば、定期点検等のプラント停止時や、試運転終了後に最初に酸素処理に切り替える際)に、揮発性物質処理条件のpH状態(pH9.4〜9.7)で酸素を供給して、給水系統全体に酸素を所定濃度とし、その後pHを酸素処理条件(pH8.0〜9.3)とする。
特開平08−5007号公報 特開平05−018507号公報 特開2009−243836号公報
しかしながら、特許文献1及び2に開示された技術は、ボイラ運転中のボイラ給水において水質を確保するための技術であり、特許文献3に開示された技術は、揮発性物質処理から酸素処理に切り替える際の技術であり、いずれも、運転や停止を頻繁に行う小型のボイラの水質を維持することができる技術ではない。
例えば、ボイラの長期停止時の保管については、ボイラの圧力が大気圧となる前にボイラ水を全ブローし、給水ラインへ高濃度のヒドラジンを注入しながらドラムレベル上限まで満水とした上で窒素加圧による保管が行われている。小型のボイラでは、運転や停止が不規則に行われるので、停止中にボイラ水を全ブローしてしまうようなボイラの長期停止時の保管技術を利用することはできない。運転や停止が不規則に行われるボイラの水質の悪化を防止するためには、運転中と停止中との状況に即応する必要がある。例えば、ボイラ停止中には、ボイラに供給する水質がボイラ運転中の給水のpH濃度よりも高いpH濃度で維持されることが必要である。しかし、ボイラを停止すると、ボイラを運転していたときのpH濃度の給水が滞留することになるので、ボイラ運転時と同様の薬品注入方法は、ボイラにpH濃度の高い薬品を注入することができない。すなわち、単に薬品を切り替えて注入しただけでは、運転中と停止中とを不規則に繰り返す場合、ボイラ停止時の水質の悪化を防止することはできない。
このようなボイラの運転及び停止を繰り返す不規則な運転状況下における水質管理の問題点は、運転時間が短い所内ボイラや、小型のボイラ等において、解決されることが必要不可欠である。そこで、ボイラの不規則な運転状況下における水質を確保し、配管等の腐食を防止することができる設備及びシステムが望まれている。
本発明は、ボイラの不規則な運転状況下における水質を確保することができる薬注管理設備及び薬注管理システムを提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
(1) 汽水胴を有するボイラ部と、給水する補給水部と、薬液を注入する薬注部とを備える薬注管理設備であって、前記汽水胴と前記補給水部とを連結する給水ラインと、前記薬注部から前記給水ラインを介して前記汽水胴に薬注するように、前記薬注部と前記給水ラインとを連結する通常薬注ラインと、前記薬注部から前記汽水胴に薬注するように、前記薬注部と前記汽水胴とを連結する保管薬注ラインとを備える薬注管理設備。
(1)の構成によれば、本発明に係る薬注管理設備によって、ボイラの不規則な運転状況下において、ボイラ運転中は給水ラインを介して薬注して水質を確保し、ボイラ停止中は給水ラインを介さずに、薬注部と汽水胴とを直接連結する保管薬注ラインを介して薬注して水質を確保することができる。
(2) 前記ボイラ部が運転中の場合、前記通常薬注ラインにより前記汽水胴に薬注し、前記ボイラ部が停止中の場合、前記保管薬注ラインにより前記汽水胴に薬注するために、前記通常薬注ラインと前記保管薬注ラインとを切り替える薬注ライン切替部をさらに備える(1)に記載の薬注管理設備。
したがって、本発明に係る薬注管理設備によって、ボイラの不規則な運転状況下において、ボイラ運転中は、給水ラインを介して薬注して水質を確保し、ボイラ停止中は給水ラインを介さずに、薬注部と汽水胴とを直接連結する保管薬注ラインに切り替えて薬注して水質を確保することができる。
(3) 前記ボイラ部が運転中の場合と前記ボイラ部が停止中の場合とで、薬注する薬品の種類を切り替える薬品切替部をさらに備える(1)又は(2)に記載の薬注管理設備。
したがって、本発明に係る薬注管理設備によって、ボイラ運転中と停止中とで、薬品の種類を、例えば、pH濃度の高い薬品に、切り替えて薬注することにより、ボイラの不規則な運転状況下において、水質を確保することができる。
(4) (1)から(3)に記載された薬注管理設備における薬注を管理する薬注管理システムであって、前記ボイラ部が運転中であることを示す信号を受信して、前記通常薬注ラインにより薬注し、前記ボイラ部が停止中であることを示す信号を受信して、前記保管薬注ラインにより薬注する薬注制御装置を備える薬注管理システム。
(4)の構成によれば、本発明に係る薬注管理システムは、(1)に記載された薬注管理設備において、ボイラ部が運転中である場合に通常薬注ラインにより薬注し、ボイラ部が停止中である場合に薬注部と汽水胴とを直接連結する保管薬注ラインにより薬注するように制御して、ボイラの不規則な運転状況下において、水質を確保することができる。
また、本発明に係る薬注管理システムは、(2)に記載された薬注管理設備において、保管薬注ラインに自動的に切り替えて、水質を確保することができる。
さらに、本発明に係る薬注管理システムは、(3)に記載された薬注管理設備において、ボイラ停止中の場合、薬品の種類を、例えば、pH濃度の高い薬品に、自動的に切り替えて薬注することにより、ボイラの不規則な運転状況下における一時的なボイラ停止中であっても、水質を確保することができる。
本発明によれば、ボイラの不規則な運転状況下において、以下の効果が期待できる。
(1)ボイラの運転中及び停止中において、適切な薬注ラインにより、ボイラの伝熱面に生じる腐食を抑制することができる。
(2)ボイラの運転中及び停止中において、適切な薬品注入により、ボイラの伝熱面に生じる腐食を抑制することができる。
(3)中央制御室からの制御により、ボイラの運転中とボイラの停止中との薬注ライン及び注入薬品を自動的に切り替えて行い、水質を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る薬注管理設備及び薬注管理システムを示す図である。 本発明の一実施形態に係る薬注管理システムの薬注制御DBを示す図である。 本発明の一実施形態に係る薬注管理システムの処理内容を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る薬注管理設備1及び薬注管理システム2を示す図である。
薬注管理設備1は、ボイラ部10と、補給水部20と、薬注部30と、給水ライン31と、通常薬注ライン32と、保管薬注ライン33と、を備える。
ボイラ部10は、蒸気を発生させるボイラ101と、発生した蒸気(気液2相流体)を気体と液体とに分離させる汽水胴102とを有する。汽水胴102で分離された蒸気は発電ユニット起動停止時及び停止中の補助蒸気として送られ、分離された液体(水)はボイラ101へ戻される。
補給水部20は、ボイラ部10へ供給する水を貯留する補給水タンク21と、補給水タンク21の水をボイラ101へ補給する給水ポンプ22と、を有する。補給水タンク21に貯留された水は、給水ポンプ22により給水ライン31を介して汽水胴102に供給される。
薬注部30は、給水の水質を維持するための薬品を貯蔵している本設用薬品タンク301を有する。本設用薬品タンク301としては、例えば、高濃度のヒドラジン(N)を貯蔵する脱酸素剤高濃度タンク311、低濃度のヒドラジンを貯蔵する脱酸素剤低濃度タンク312、及び水質を調整するpH調整剤を貯蔵するpH調整剤タンク313が設けられている。また薬注部30は、脱酸素剤高濃度タンク311、脱酸素剤低濃度タンク312又はpH調整剤タンク313のうち注入する薬品を切り替える薬品切替部321を有する。薬品切替部321による選択された薬品は、薬液へと溶解された状態で薬注ポンプ331,332によりボイラ部10に注入される。
なお、本設用薬品タンク301が点検されていて使用することができない場合、薬注部30は、本設用薬品タンク301とは別の移設タンク302を使用して、薬液を注入できるようにしてもよい。ここで、本設用薬品タンク301及び移設タンク302は、貯蔵している薬品を自動的に溶解する自動溶解機能を備えた自動溶解薬品タンクである。このような自動溶解薬品タンクから、薬品を注入できるようにした薬注管理設備1によれば、薬品溶解作業を軽減することができる。
ボイラ101に補給するための補給水は、補給水タンク21から給水ポンプ22により、汽水胴102と補給水部20とを連結する給水ライン31を介して汽水胴102に供給される。
通常薬注ライン32は、薬注部30から給水ライン31を介して汽水胴102に薬注するように、薬注部30と給水ライン31とを連結する。具体的には、ボイラ101が運転中の場合、薬注ライン切替部40の通常薬注切替弁401が開かれ、保管薬注切替弁402が閉ざされた状態で、指示された薬品(例えば、脱酸素剤低濃度又はpH調整剤の薬液)が薬注部30から薬注ポンプ331,332により、通常薬注ライン32を介して給水ポンプ出口23において給水ライン31に注入される。給水ライン31に注入された薬品は、給水ポンプ22により、補給水と共に汽水胴102に注入される。
保管薬注ライン33は、薬注部30から汽水胴102に直接薬注するように、薬注部30と汽水胴102とを連結する。具体的には、ボイラ101が停止中の場合、薬注ライン切替部40の通常薬注切替弁401が閉ざされ、保管薬注切替弁402が開かれた状態で、指示された薬品(例えば、脱酸素剤高濃度の薬液)が薬注部30から薬注ポンプ331,332により、保管薬注ライン33を介して、直接、汽水胴102に注入される。
薬注ライン切替部40は、ボイラ部10が運転中の場合、通常薬注ライン32により給水ライン31を介して汽水胴102に薬注し、ボイラ部10が停止中の場合、保管薬注ライン33により汽水胴102に直接薬注するために、通常薬注ライン32と保管薬注ライン33とを、切り替える。具体的には、薬注ポンプ出口に薬液の注入点を切り替えるための切替弁(電磁弁)が設けられ、薬注ライン切替部40は、切替弁により通常薬注ライン32と保管薬注ライン33とを切り替えて、薬液を給水ポンプ出口23に注入するか、汽水胴102に直接注入するかを切り替える。
続いて、薬注管理システム2は、薬注管理設備1における薬注を管理するために、薬注制御装置50を備える。
薬注制御装置50は、例えば、薬注管理設備1の中央制御室に設けられた制御装置であり、ボイラ部10が運転中であることを示す信号を受信して、通常薬注ライン32により薬注し、ボイラ部10が停止中であることを示す信号を受信して、保管薬注ライン33により薬注する。具体的には、薬注制御装置50は、ボイラ部10から信号を受信して、受信した信号によりボイラ部10が運転中であると判断すると、通常薬注ライン32により薬注するように薬注ライン切替部40にライン切替指示信号を送信すると共に、薬品をボイラ101運転中の薬品(例えば、脱酸素剤低濃度又はpH調整剤の薬液)に切り替えるために、薬注部30に薬品切替指示信号を送信する。
同様に、薬注制御装置50は、ボイラ部10から信号を受信して、受信した信号によりボイラ部10が停止中であると判断すると、保管薬注ライン33により薬注するように薬注ライン切替部40にライン切替指示信号を送信すると共に、薬品をボイラ101停止中の薬品(例えば、脱酸素剤高濃度の薬液)に切り替えるために、薬注部30に薬品切替指示信号を送信する。
なお、薬注制御装置50は、ボイラ部10が停止中の場合に、運転員からの指示(例えば、リン酸指示スイッチ52の押下)を受け付けて、リン酸ソーダ提供設備60と汽水胴102とを連結するライン34の電磁弁53を開き、リン酸ソーダ提供設備60からリン酸ソーダを汽水胴102に直接注入するとしてもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係る薬注管理システム2の薬注制御DB51を示す図である。薬注制御装置50は、薬注制御DB51に基づいて薬注のための制御を行う。薬注制御DB51は、図2に示す様に、ボイラ101動作(運転中及び停止中)に対応して、注入薬品と、注入点と、注入ストロークと、注入時間とを記憶している。
薬注制御装置50は、ボイラ部10から受信した信号が示すボイラ101の動作に対応付けられた注入薬品を注入するように薬注部30に薬品切替指示信号を送信し、注入点に注入するように薬注ライン切替部40にライン切替指示信号を送信する。さらに、薬注制御装置50は、注入ストロークに基づいて、給水流量に応じた薬品が注入できるように、薬注ポンプ331,332の注入ストロークを指示するストローク指示信号を送信し、注入時間に基づいて薬品切替部321を制御するために、注入時間指示信号を送信する。薬注部30は、指示信号に基づいて、指示された薬品に切り替え、薬注ポンプ331,332の注入ストロークを変更し、薬品切替部321の電磁弁の開閉を行い、薬注ライン切替部40は、通常薬注ライン32と保管薬注ライン33とを切り替える。
図3は、本発明の一実施形態に係る薬注管理システム2の処理内容を示すフローチャートである。薬注管理システム2における薬注制御装置50は、コンピュータ及びその周辺装置が備えるハードウェア並びに該ハードウェアを制御するソフトウェアによって構成され、以下の処理は、薬注制御装置50の制御部(例えば、CPU)が所定のソフトウェアに従い実行する処理である。
ステップS11において、薬注制御装置50は、ボイラ101の動作状態を示す信号を受信する。より具体的には、薬注制御装置50は、ボイラ101が運転中であるか、停止中であるかを示す信号を受信する。その後、薬注制御装置50は、処理をステップS12に移す。
ステップS12において、薬注制御装置50は、受信した信号に基づいてボイラ101が運転中から停止になったか否かを判断する。より具体的には、薬注制御装置50は、受信した信号と、メモリに記憶している信号とを比較してボイラ101が運転中から停止になったか否かを判断し、判断の後、受信した信号をメモリに記憶する。この判断がYESの場合、薬注制御装置50は、処理をステップS16に移し、NOの場合、薬注制御装置50は、処理をステップS13に移す。
ステップS13において、薬注制御装置50は、受信した信号に基づいてボイラ101が停止中から運転になったか否かを判断する。より具体的には、薬注制御装置50は、受信した信号と、メモリに記憶している信号とを比較してボイラ101が停止中から運転になったか否かを判断し、判断の後、受信した信号をメモリに記憶する。この判断がYESの場合、薬注制御装置50は、処理をステップS14に移し、NOの場合、薬注制御装置50は、処理をステップS11に移す。
ステップS14において、薬注制御装置50は、通常薬注ライン32に切り替える。より具体的には、薬注制御装置50は、薬注制御DB51に基づいて、運転中の注入点に注入するように、通常薬注ライン32に切り替えるためのライン切替指示信号を薬注ライン切替部40に送信する。その後、薬注制御装置50は、処理をステップS15に移す。
ステップS15において、薬注制御装置50は、脱酸素剤低濃度を注入する。より具体的には、薬注制御装置50は、薬注制御DB51に基づいて、脱酸素剤低濃度であるヒドラジン(濃度0.4%)とpH調整剤であるアンモニア(濃度3%)とを溶解した薬液を注入するように、薬注部30に薬品切替指示信号を送信し、注入ストロークを自動にするストローク指示信号を送信し、注入時間を連続にする注入時間指示信号を薬注部30に送信する。その後、薬注制御装置50は、処理をステップS11に移す。
ステップS16において、薬注制御装置50は、保管薬注ライン33に切り替える。より具体的には、薬注制御装置50は、薬注制御DB51に基づいて、停止中の注入点である汽水胴102に注入するように、保管薬注ライン33に切り替えるためのライン切替指示信号を薬注ライン切替部40に送信する。その後、薬注制御装置50は、処理をステップS17に移す。
ステップS17において、薬注制御装置50は、脱酸素剤高濃度を注入する。より具体的には、薬注制御装置50は、薬注制御DB51に基づいて、脱酸素剤高濃度であるヒドラジン(濃度10%)を溶解した薬液を注入するように、薬注部30に薬品切替指示信号を送信し、注入ストロークを固定(100%)にするストローク指示信号を送信し、注入時間を30分にする注入時間指示信号を薬注部30に送信する。また、薬注制御装置50は、リン酸指示スイッチ52の押下を検出して、リン酸ソーダ提供設備60と汽水胴102とを連結するライン34の電磁弁53を注入時間(薬注制御DB51の指定時間)開き、リン酸ソーダ(濃度1%)を汽水胴102に直接注入する。その後、薬注制御装置50は、処理をステップS11に移す。
本実施形態によれば、薬注管理設備1は、汽水胴102と補給水部20とを連結する給水ライン31と、薬注部30から給水ライン31を介して汽水胴102に薬注するように、薬注部30と給水ライン31とを連結する通常薬注ライン32と、薬注部30から汽水胴102に薬注するように、薬注部30と汽水胴102とを連結する保管薬注ライン33と、を備える。さらに、薬注管理設備1は、ボイラ部10が運転中の場合と停止中の場合とで、通常薬注ライン32と保管薬注ライン33とを切り替える薬注ライン切替部40と、薬注する薬品の種類を切り替える薬品切替部321とを備える。薬注管理システム2は、薬注管理設備1における薬注を管理するために、ボイラ部10が運転中であることを示す信号を受信して、通常薬注ライン32により薬注し、ボイラ部10が停止中であることを示す信号を受信して、保管薬注ライン33により薬注する薬注制御装置50を備える。
これにより、薬注管理設備1によれば、ボイラ101の不規則な運転状況下において、ボイラ101の一時的な停止中であっても、薬注部30と汽水胴102とを直接連結する保管薬注ライン33を介して、水質を確保することができる。すなわち、ボイラ101が一時的に停止するたびにボイラ水をブローする必要がなく、一時的な停止の後ボイラ101が必要となった場合に直ちにボイラ101の運転を再開することができるため、ボイラ101の不規則な運転状況下において適切な水質管理を実現することができる。また、薬注管理システム2は、薬注管理設備1により、通常薬注ライン32と保管薬注ライン33とを自動的に切り替えて、ボイラの不規則な運転状況下において、水質を確保することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 薬注管理設備
2 薬注管理システム
10 ボイラ部
101 ボイラ
102 汽水胴
20 補給水部
21 補給水タンク
22 給水ポンプ
30 薬注部
31 給水ライン
32 通常薬注ライン
33 保管薬注ライン
321 薬品切替部
40 薬注ライン切替部
50 薬注制御装置
51 薬注制御DB

Claims (4)

  1. 汽水胴を有するボイラ部と、給水する補給水部と、薬液を注入する薬注部とを備える薬注管理設備であって、
    前記汽水胴と前記補給水部とを連結する給水ラインと、
    前記薬注部から前記給水ラインを介して前記汽水胴に薬注するように、前記薬注部と前記給水ラインとを連結する通常薬注ラインと、
    前記薬注部から前記汽水胴に薬注するように、前記薬注部と前記汽水胴とを連結する保管薬注ラインと、
    を備える薬注管理設備。
  2. 前記ボイラ部が運転中の場合、前記通常薬注ラインにより前記汽水胴に薬注し、前記ボイラ部が停止中の場合、前記保管薬注ラインにより前記汽水胴に薬注するために、前記通常薬注ラインと前記保管薬注ラインとを切り替える薬注ライン切替部をさらに備える請求項1に記載の薬注管理設備。
  3. 前記ボイラ部が運転中の場合と前記ボイラ部が停止中の場合とで、薬注する薬品の種類を切り替える薬品切替部をさらに備える請求項1又は2に記載の薬注管理設備。
  4. 請求項1から3に記載された薬注管理設備における薬注を管理する薬注管理システムであって、
    前記ボイラ部が運転中であることを示す信号を受信して、前記通常薬注ラインにより薬注し、前記ボイラ部が停止中であることを示す信号を受信して、前記保管薬注ラインにより薬注する薬注制御装置を備える薬注管理システム。
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