JP5832730B2 - エレベータ意匠品の塗装に用いる山型乾燥炉 - Google Patents

エレベータ意匠品の塗装に用いる山型乾燥炉 Download PDF

Info

Publication number
JP5832730B2
JP5832730B2 JP2010172624A JP2010172624A JP5832730B2 JP 5832730 B2 JP5832730 B2 JP 5832730B2 JP 2010172624 A JP2010172624 A JP 2010172624A JP 2010172624 A JP2010172624 A JP 2010172624A JP 5832730 B2 JP5832730 B2 JP 5832730B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot air
horizontal portion
horizontal
mountain
drying furnace
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010172624A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012030181A (ja
Inventor
友 宏 塙
友 宏 塙
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2010172624A priority Critical patent/JP5832730B2/ja
Publication of JP2012030181A publication Critical patent/JP2012030181A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5832730B2 publication Critical patent/JP5832730B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)

Description

本発明の実施の形態は、エレベータ意匠品の塗装に用いる山型乾燥炉に関する。
従来、エレベータの乗りかごのドアや側板、乗り場ホールのドアや三方枠等(以下、意匠品と言う)には、顧客のニーズに合わせて様々な色彩の塗装が施されている。
このとき、これらの意匠品に塗装を施す塗装ラインにおいては、図9に示したように、前工程のプレス加工ライン(図示せず)から搬送されてきた意匠品1を、無端状に延びて塗装ラインを循環するコンベヤチェーン2の最初の部分2aに吊り下げる。
すると、吊り下げられた意匠品1は、コンベヤチェーン2の矢印方向への移動に伴い、前処理ブース3においてシャワー洗浄、酸洗、リン酸亜鉛被膜処理等の前処理が施された後、乾燥炉4の第1の部分4A内でUターンする間に加熱されて乾燥し、防錆能力が向上するとともに、次の塗装工程において吹き付けられる塗料の密着性が向上する。
次いで、乾燥炉4から出た意匠品1は、塗装ブース5A,5Bで下塗りおよび上塗りが施された後、乾燥炉4の第2の部分4B内でUターンする間に加熱されて乾燥し、硬い塗膜が形成される。
そして、塗装が完了した意匠品1は、コンベヤチェーン2の最終部分2bにおいて取り外され、梱包されて、エレベータを設置する工事現場へと発送される。
上述した塗装ラインにおいて意匠品を加熱し乾燥させる乾燥炉4は、図10に模式的に示したように、出入口を有する傾斜部分4aと、乾燥処理が施される水平部分4bとを有しており、この水平部分4bが出入口より上方に設けられていることから、一般に、山型乾燥炉と呼ばれている。
また、燃焼装置6で発生した熱気Aが配管7aを通って水平部分4bに供給され、水平部分4bの内部で移動する意匠品1を高温雰囲気に保持して加熱し乾燥させるようになっている。
そして、意匠品1の加熱、乾燥に用いられた熱気Aは、その大半が配管7bを通って燃焼装置6に戻るが、その一部は配管7cを通って取り出され、塗料から揮発した成分を除去する工程に送られる。
このとき、乾燥炉4の水平部分4bの床面4cは、傾斜部分4aに設けられている出入口の上端部分4dに対し、十分に大きい上下方向寸法H1だけ上方に設けられている。
これにより、水平部分4bの内部に滞留している熱気Aは、傾斜部分4aを下って出入口から炉外に漏出することがない。
特開2008−49281号公報
ところで、図11に示したように、塗装ラインを設ける建屋に天井梁9が設けられている場合は、乾燥炉4の水平部分4bの天井高さH2の値を大きく取ることができない。
すると、乾燥炉4の水平部分4bの床面4cが、傾斜部分4aの出入口の上端部分4dに対し、上下方向寸法H3だけ下方に位置することになる。
特に、エレベータの意匠品には、幅方向の寸法は小さいが上下方向の寸法が大きいパネルが多いため、水平部分4bの床面4cの上下方向位置を低くせざるを得ず、上下方向寸法H3の値がより大きくなる傾向にある。
これにより、図11中に矢印で示したように、水平部分4bの内部に滞留している熱気Aの一部が出入口から炉外に漏出して熱エネルギーが失われるため、燃焼装置6で消費される燃料が増加し、ランニングコストがかさむことになる。
そのため、乾燥炉4の出入口にエアカーテンを設けて熱気Aが炉外に出ないようにしているが、熱気Aの炉外への漏出を完全に防止することは困難である。
そこで、本発明の実施の形態の目的は、乾燥炉の水平部分を傾斜部分に対して十分に上方に設けることができない場合であっても、水平部分の内部に滞留している熱気が傾斜部分を通って乾燥炉の出入口から炉外に漏出することがない、新規な乾燥炉を提供することにある。
本発明の実施の形態は、
エレベータ意匠品の塗装に用いる山型乾燥炉であって、
出入口から斜め上方に延びる傾斜部分と、
この傾斜部分の上端に接続されて水平に延びる水平部分と、
この水平部分の内部に熱気を供給する熱気供給手段と、
前記水平部分の内部に滞留している熱気が前記傾斜部分を通って前記出入口から炉外に漏出することを防止する、前記傾斜部分と前記水平部分との接続部分に設けられた熱気漏出防止手段と、
を備え、
前記熱気供給手段は前記水平部分に接続された供給配管を介して水平部分に熱気を供給し、前記熱気漏出防止手段が、
前記山型乾燥炉の上方に設けられている天井梁の隙間を通って上方に突出する、前記水平部分および前記傾斜部分の天井に連設された突出天井部分と、
前記水平部分および前記傾斜部分の床面から前記突出天井部分に向かって上方に突出する突出床面部分と、
を有し、前記突出天井部分は熱気が供給される前記水平部分の天井部分より上方に位置し、前記突出床面部分は熱気が供給される前記水平部分の床面部分より上方に位置し、前記突出天井部分と前記突出床面部分との間で熱気の漏出を防止することを特徴とする山型乾燥炉である。
本発明の実施の形態は、
エレベータ意匠品の塗装に用いる山型乾燥炉であって、
出入口から斜め上方に延びる傾斜部分と、
この傾斜部分の上端に接続されて水平に延びる水平部分と、
この水平部分の内部に熱気を供給する熱気供給手段と、
前記水平部分の内部に滞留している熱気が前記傾斜部分を通って前記出入口から炉外に漏出することを防止する、前記傾斜部分と前記水平部分との接続部分に設けられた熱気漏出防止手段と、
を備え、
前記熱気供給手段は前記水平部分に接続された供給配管を介して水平部分に熱気を供給し、前記熱気漏出防止手段が、
前記水平部分あるいは前記傾斜部分の内側に前記意匠品の移動方向に間隔を開けて配置された前後一対の回転軸と、
前記前後一対の回転軸に無端状に巻装されて前記前後一対の回転軸の回りを循環する支持手段と、
前記水平部分あるいは前記傾斜部分における前記意匠品の移動経路の下側部分を閉鎖する、前記支持手段にそれぞれその基端が固着された複数の閉鎖体と、
前記前後一対の回転軸を回転駆動することより、前記意匠品の移動に連動させて前記複数の閉鎖体を前後方向に循環移動させる循環駆動手段と、
を有していることを特徴とする請求項1に記載した山型乾燥炉である。
本発明の第1実施形態の構造を模式的に示す平面図(a)および断面立面図(b)。 本発明の第2実施形態の構造を模式的に示す断面立面図。 本発明の第3実施形態の構造を模式的に示す断面立面図。 本発明の第3実施形態の構造を模式的に示す断面立面図。 本発明の第4実施形態の構造を模式的に示す断面立面図。 図4に示した第4実施形態の作動を模式的に示す平面図。 本発明の第5実施形態の作動を模式的に示す平面図。 本発明の第6実施形態の作動を模式的に示す平面図(a)および断面立面図(b)。 エレベータ意匠品の塗装ラインの全体構造を示す斜視図。 完全な山型乾燥炉の構造を示す断面立面図。 不完全な山型乾燥炉の構造を示す断面立面図。
以下、図1〜図7を参照し、本発明の各実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明においては、エレベータの意匠品がコンベアチェーンに吊り下げられて移動する方向を前後方向、鉛直方向を上下方向と言い、かつ同一の部分には同一の符号を用いて重複した説明を省略する。
第1実施形態
まず最初に図1を参照し、第1実施形態の山型乾燥炉について説明する。
図1に示した第1実施形態の山型乾燥炉100は、エレベータの乗りかごのドアや側板、乗り場ホールのドアや三方枠等の意匠品1に吹き付けられた塗料を高温雰囲気内において硬化させるためのもので、出入口10から斜め上方に延びる傾斜部分11と、この傾斜部分11の上端に接続されて水平に延びる水平部分12と、この水平部分12の内部に熱気を供給するための燃焼装置6(図10を参照)とを備えている。
そして、傾斜部分11と水平部分12との間には、水平部分2の内部に滞留している熱気が傾斜部分11を通って出入口10から炉外に漏出することを防止する熱気漏出防止部分13が設けられている。
この熱気漏出防止部分13は、山型乾燥炉100の上方に設けられて水平に延びる梯子状の天井梁9の隙間を通って上方に突出する、傾斜部分11の天井11aおよび水平部分12の天井部分12aに連設された突出天井部分13aを有している。
具体的には、突出天井部分13aは、天井梁9の左右一対の縦梁9a,9a、および前後一対の横梁9b,9bによって囲まれる隙間を通って上方に延びている。
また、傾斜部分11の床面11bおよび水平部分12の床面11bには、突出天井部分に向かって上方に突出する突出床面部分13bが設けられている。
そして、この突出床面部分13bの上端部分13cは、出入口10の上端部分10aに対し、上下方向寸法H4の分だけ上方に位置している。
このとき、意匠品1を吊り下げた状態で前後方向に移動するコンベアチェーン2は、出入口10から傾斜部分11に沿って斜め上方に延びるとともに、熱気漏出防止部分13の内部で水平に延びた後、水平部分12に向かって斜め下方に延び、次いで水平部分12に内部で水平に延びている。
なお、コンベアチェーン2のうち熱気漏出防止部分13の内部で水平に延びる部分は、吊り下げた意匠品1の下端が突出床面部分13bの上端部分13cに接触することがないように、その上下方向位置が定められている。
これにより、燃焼装置6から供給されて水平部分12の内部に滞留している熱気Aは、突出床面部分13bの上端部分13cより下方にある出入口10の上端部分10aへと、傾斜部分11に沿って降下することがないから、炉外に漏出することがない。
したがって、熱気Aが有している熱エネルギーが失われ、燃焼装置6で消費される燃料が増加してランニングコストがかさむことを、確実に防止することができる。
第2実施形態
次に図2を参照し、第2実施形態の山型乾燥炉について説明する。
図2に示した本第2実施形態の山型乾燥炉110は、上述した第1実施形態の山型乾燥炉100における突出床面部分13bが、固定壁14に置き換えられている点で相違している。
具体的に説明すると、水平部分12の床面12bには、突出天井部分13aに向かって上方に延びる固定壁14が突設されている。
また、この固定壁14は、コンベアチェーン2に吊り下げられて移動する意匠品1の下端にその上端部分14aが接触しないように、その上下方向の寸法が定められている。
そして、この固定壁14の上端部分14aは、出入口10の上端部分10aに対し、上下方向寸法H5の分だけ上方に位置している。
これにより、燃焼装置6から供給されて水平部分12の内部に滞留している熱気Aは、固定壁14の上端部分14aより下方にある出入口10の上端部分10aへと、傾斜部分11に沿って降下することがないから、炉外に漏出することがない。
したがって、熱気Aが有している熱エネルギーが失われ、燃焼装置6で消費される燃料が増加してランニングコストがかさむことを、確実に防止することができる。
また、水平部分12の床面12bに固定壁14を立設するという簡単な構造であるから、既存の山型乾燥炉をも容易に改修することかできる。
第3実施形態
次に図3および図4を参照し、第3実施形態の山型乾燥炉について説明する。
図3および図4に示した本第2実施形態の山型乾燥炉120は、上述した第2実施形態の山型乾燥炉110に対し、熱気漏出防止部分13が設けられていない点、および固定壁14が昇降可能な可動壁15に置き換えられている点で相違している。
すなわち、天井梁9の横梁9bの前後方向間隔が狭いため、熱気漏出防止部分13を設けることができないのである。
これにより、意匠品1を吊り下げた状態で前後方向に移動するコンベアチェーン2は、出入口10から傾斜部分11に沿って斜め上方に延びた後、ただちに水平部分12の内部で水平に延びざるを得ず、吊り下げられている意匠品1の下端と水平部分12の床面12bとの間の上下方向の隙間を大きく取ることができない。
そこで、本第3実施形態の山型乾燥炉120においては、水平部分12の床面12bから上方に突出した上昇位置(図3)と、意匠品1の移動を妨げない位置へと降下した降下位置(図4)との間で昇降自在な可動壁15が設けられている。
そして、この可動壁15を昇降させるために、水平部分12の下方にはエアシリンダ16が設けられている。
可動壁15は、その上昇位置(図3)においては、水平部分12における意匠品1の移動経路のうち少なくともその下側部分を閉鎖するとともに、その上端部分15aは、出入口10の上端部分10aに対し上下方向寸法H6の分だけ上方に位置する。
これにより、燃焼装置6から供給されて水平部分12の内部に滞留している熱気Aは、可動壁15の上端部分15aより下方にある出入口10の上端部分10aへと、傾斜部分11に沿って降下することがないから、炉外に漏出することがない。
したがって、熱気Aが有している熱エネルギーが失われ、燃焼装置6で消費される燃料が増加してランニングコストがかさむことを、確実に防止することができる。
また、コンベアチェーン2に吊り下げられて移動する意匠品1が可動壁15に接近すると、図示されない制御手段の指令によってエアシリンダ16が短縮し、可動壁15が降下するから、意匠品1の作動を妨げることがない。
なお、エアシリンダ16が短縮するときのストロークは、可動壁15の上端15aが意匠品1の下端に接触しないような最小限の値に設定することが好ましい。
これにより、水平部分12の内部に滞留している熱気Aが傾斜部分11に向かって移動することを最小限に抑制することができる。
第4実施形態
次に図5および図6を参照し、第3実施形態の山型乾燥炉について説明する。
図5および図6に示した本第4実施形態の山型乾燥炉130は、上述した第3実施形態の山型乾燥炉120に対し、昇降する可動壁15が、上下方向に延びる回動軸の回りに回動する回動壁20に置き換えられている点で相違している。
具体的に説明すると、この回動壁20は、水平部分12の左右の側壁12c,12dの内壁面に突設されて左右方向に延びる左右一対の固定壁21a,21bと、これらの固定壁21a,21bの先端にそれぞれ設けられて上下方向に延びる左右一対の回動軸22a,22bと、これらの回動軸22a,22bにその基端が固着された左右一対の回動部分23a,23bと、左右一対の回動軸22a,22bを駆動して回動させる回動手段24とを有している。
左右一対の回動部分23a,23bは、コンベアチェーン2に吊り下げられて移動する意匠品1が接近していないときは、図5および図6(a)に示したように、水平部分12における意匠品1の移動経路のうち少なくとも下側部分を閉鎖する閉鎖位置を取る。
このとき、回動壁20の上端は、出入口10の上端部分10aに対し、上下方向寸法H7の分だけ上方に位置している。
これにより、燃焼装置6から供給されて水平部分12の内部に滞留している熱気Aは、回動壁20の上端より下方にある出入口10の上端部分10aへと、傾斜部分11に沿って降下することがないから、炉外に漏出することがない。
したがって、熱気Aが有している熱エネルギーが失われ、燃焼装置6で消費される燃料が増加してランニングコストがかさむことを、確実に防止することができる。
一方、コンベアチェーン2に吊り下げられて移動する意匠品1が回動壁20に接近すると、図示されない制御手段の指令によって回動手段24が作動し、左右一対の回動軸22a,22bをそれぞれ駆動して90度ず回動させる。
すると、左右一対の回動部分23a,23bは、図6(b)に示したように左右に開放するから、意匠品1の前後方向の移動を妨げることがない。
なお、本第4実施形態は、上下方向に延びる左右一対の回動軸22a,22bを回動させる構造であるが、左右方向に水平に延びる一つの回動軸を回動させることにより、1つの回動部分体を水平部分12の床面12aに対して起伏する構造とすることもできる。
第5実施形態
次に図7を参照し、第5実施形態の山型乾燥炉について説明する。
図7に示した本第5実施形態の山型乾燥炉140は、前後方向に延びる所定の循環経路に沿って循環する複数の閉鎖体を用いるものである。
具体的に説明すると、水平部分12の内部には、意匠品1の移動方向に間隔を開けて配置されて上下方向に延びる前後一対の回転軸31a,31bが配設されている。
また、これらの回転軸31a,31bには、無端ベルト状の支持体32が巻装されて、前後一対の回転軸31a,31bの回りを図示時計方向に循環するようになっている。
さらに、この支持体32には、複数の閉鎖体33A,33B,33Cの基端がそれぞれ固着されて、水平部分12における意匠品1の移動経路の下側部分を閉鎖するようになっている。
加えて、水平部分12の下方には、前後一対の回転軸31a,31bを意匠品1の移動に連動させて回転駆動する循環駆動手段(図示せず)が設けられている。
これにより、ある時点では、図7(a)に示したように、前後一対の意匠品1,1の間に1つの閉鎖体33Cが位置するとともに、その反対側には2つの閉鎖体33A,33Bが位置しており、水平部分12における意匠品1の移動経路の下側部分を閉鎖するようになっている。
これに対して、次の時点では、図7(b)に示したように、1つの意匠品1を2つの閉鎖体33C,33Bが前後方向に挟むとともに、その反対側には1つの閉鎖体33Aが位置しており、水平部分12における意匠品1の移動経路の下側部分を閉鎖するようになっている。
このとき、これらの閉鎖体33A,33B,33Cの上端部は、図5に示した回動壁20の場合と同様に、出入口10の上端部分10aに対し、上下方向寸法H7の分だけ上方に位置している。
これにより、燃焼装置6から供給されて水平部分12の内部に滞留している熱気Aは、閉鎖体33A,33B,33Cの上端部より下方にある出入口10の上端部分10aへと、傾斜部分11に沿って降下することがないから、炉外に漏出することがない。
したがって、熱気Aが有している熱エネルギーが失われ、燃焼装置6で消費される燃料が増加してランニングコストがかさむことを、確実に防止することができる。
第6実施形態
次に図8を参照し、第6実施形態の山型乾燥炉について説明する。
図8に示した本第6実施形態の山型乾燥炉150は、上述した第5実施形態の山型乾燥炉140と同様に、前後方向に延びる所定の循環経路に沿って循環する複数の閉鎖体を用いるものであるが、その回転軸が左右方向に水平に延びる点において相違している。
具体的に説明すると、水平部分12の床面12bの近傍には、意匠品1の移動方向に間隔を開けて配置されて左右方向に水平に延びる前後一対の回転軸41a,41bが配設されている。
また、これらの回転軸41a,41bには、無端ベルト状の支持体42が巻装されて、前後一対の回転軸41a,41bの回りを図示反時計方向に循環するようになっている。
さらに、この支持体42には、複数の閉鎖体43A,43B,43C,43Dの基端がそれぞれ固着されて、水平部分12における意匠品1の移動経路の下側部分を閉鎖できるようになっている。
加えて、水平部分12の右側の側壁12cには、前後一対の回転軸41a,41bを意匠品1の移動に連動させて回転駆動する循環駆動手段44が設けられている。
これにより、図7(b)に示したように、意匠品1の前後方向の移動に連動して、複数の閉鎖体43A,43B,43C,43Dが次から次へと起立して、水平部分12における意匠品1の移動経路の下側部分を閉鎖する。
このとき、これらの閉鎖体43A,43B,43C,43Dの上端部は、図5に示した回動壁20の場合と同様に、出入口10の上端部分10aに対し、上下方向寸法H7の分だけ上方に位置している。
これにより、燃焼装置6から供給されて水平部分12の内部に滞留している熱気Aは、閉鎖体33A,33B,33Cの上端部より下方にある出入口10の上端部分10aへと、傾斜部分11に沿って降下することがないから、炉外に漏出することがない。
したがって、熱気Aが有している熱エネルギーが失われ、燃焼装置6で消費される燃料が増加してランニングコストがかさむことを、確実に防止することができる。
1 意匠品
2 コンベアチェーン
3 前処理ブース
4 乾燥炉
5 塗装ブース
6 燃焼装置
10 出入口
11 傾斜部分
12 水平部分
13 熱気漏出防止部分
14 固定壁
15 可動壁
16 エアシリンダ(昇降手段)
20 回動壁
21 固定壁
22 回動軸
23 回動部分
24 回動手段
31 回転軸
32 支持体
33 閉鎖体
41 回転軸
42 支持体
43 閉鎖体
44 循環駆動手段
100 第1実施形態の山型乾燥炉
110 第2実施形態の山型乾燥炉
120 第3実施形態の山型乾燥炉
130 第4実施形態の山型乾燥炉
140 第5実施形態の山型乾燥炉
150 第6実施形態の山型乾燥炉

Claims (4)

  1. エレベータ意匠品の塗装に用いる山型乾燥炉であって、
    出入口から斜め上方に延びる傾斜部分と、
    この傾斜部分の上端に接続されて水平に延びる水平部分と、
    この水平部分の内部に熱気を供給する熱気供給手段と、
    前記水平部分の内部に滞留している熱気が前記傾斜部分を通って前記出入口から炉外に漏出することを防止する、前記傾斜部分と前記水平部分との接続部分に設けられた熱気漏出防止手段と、
    を備え、
    前記熱気供給手段は前記水平部分に接続された供給配管を介して水平部分に熱気を供給し、前記熱気漏出防止手段が、
    前記山型乾燥炉の上方に設けられている天井梁の隙間を通って上方に突出する、前記水平部分および前記傾斜部分の天井に連設された突出天井部分と、
    前記水平部分および前記傾斜部分の床面から前記突出天井部分に向かって上方に突出する突出床面部分と、
    を有し、前記突出天井部分は熱気が供給される前記水平部分の天井部分より上方に位置し、前記突出床面部分は熱気が供給される前記水平部分の床面部分より上方に位置し、前記突出天井部分と前記突出床面部分との間で熱気の漏出を防止することを特徴とする山型乾燥炉。
  2. エレベータ意匠品の塗装に用いる山型乾燥炉であって、
    出入口から斜め上方に延びる傾斜部分と、
    この傾斜部分の上端に接続されて水平に延びる水平部分と、
    この水平部分の内部に熱気を供給する熱気供給手段と、
    前記水平部分の内部に滞留している熱気が前記傾斜部分を通って前記出入口から炉外に漏出することを防止する、前記傾斜部分と前記水平部分との接続部分に設けられた熱気漏出防止手段と、
    を備え、
    前記熱気供給手段は前記水平部分に接続された供給配管を介して水平部分に熱気を供給し、前記熱気漏出防止手段が、
    前記水平部分あるいは前記傾斜部分の内側に前記意匠品の移動方向に間隔を開けて配置された前後一対の回転軸と、
    前記前後一対の回転軸に無端状に巻装されて前記前後一対の回転軸の回りを循環する支持手段と、
    前記水平部分あるいは前記傾斜部分における前記意匠品の移動経路の下側部分を閉鎖する、前記支持手段にそれぞれその基端が固着された複数の閉鎖体と、
    前記前後一対の回転軸を回転駆動することより、前記意匠品の移動に連動させて前記複数の閉鎖体を前後方向に循環移動させる循環駆動手段と、
    を有していることを特徴とする型乾燥炉。
  3. 前記前後一対の回転軸が、上下方向に延びていることを特徴とする請求項2に記載した山型乾燥炉。
  4. 前記前後一対の回転軸が、水平方向に延びていることを特徴とする請求項2に記載した山型乾燥炉。
JP2010172624A 2010-07-30 2010-07-30 エレベータ意匠品の塗装に用いる山型乾燥炉 Expired - Fee Related JP5832730B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010172624A JP5832730B2 (ja) 2010-07-30 2010-07-30 エレベータ意匠品の塗装に用いる山型乾燥炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010172624A JP5832730B2 (ja) 2010-07-30 2010-07-30 エレベータ意匠品の塗装に用いる山型乾燥炉

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012030181A JP2012030181A (ja) 2012-02-16
JP5832730B2 true JP5832730B2 (ja) 2015-12-16

Family

ID=45844261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010172624A Expired - Fee Related JP5832730B2 (ja) 2010-07-30 2010-07-30 エレベータ意匠品の塗装に用いる山型乾燥炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5832730B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101514263B1 (ko) * 2013-05-14 2015-04-23 한국전기연구원 도장용 적외선 건조장치

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60173893U (ja) * 1984-04-24 1985-11-18 マツダ株式会社 塗装乾燥炉
JPH069668B2 (ja) * 1987-01-24 1994-02-09 日本ペイント株式会社 水平炉
JPH0694018B2 (ja) * 1990-09-05 1994-11-24 節男 楯 乾燥炉
JPH10137658A (ja) * 1996-11-13 1998-05-26 Nissan Motor Co Ltd 塗装焼付用加熱炉
JPH1142445A (ja) * 1997-07-28 1999-02-16 Toshiba Corp エレベータ用塗装ライン
JP2003290705A (ja) * 2002-03-29 2003-10-14 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ意匠品の塗装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012030181A (ja) 2012-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6432982B2 (ja) 再塗装装置
US7476275B2 (en) Coating machine
RU2667556C1 (ru) Печь для горячего высушивания краски и способ горячего высушивания краски
BR122020014269B1 (pt) Estações e instalações para tratamento superficial de objetos
JP5832730B2 (ja) エレベータ意匠品の塗装に用いる山型乾燥炉
KR101643154B1 (ko) 스프레이식 도장 설비
JP2010125421A (ja) ワーク洗浄装置
KR101052009B1 (ko) 분체도장장치
JP2007222821A (ja) 塗装用フラッシュオフ装置
CN204866322U (zh) 隐形覆膜剂自动喷涂生产线
JP2009195840A (ja) 塗装乾燥炉及び塗装乾燥方法
KR102239571B1 (ko) 코팅필름 건조장치
WO2017033074A1 (en) Coating booth
CN206926361U (zh) 印刷板烘干装置
KR200284370Y1 (ko) 선박용 배관파이프 오븐식 도장시스템
US3438138A (en) Apparatus for drying a wet coating on a surface
JP2003329366A (ja) 塗装乾燥炉
EP2720805A1 (en) Plant for painting
US3609876A (en) Method for drying a wet coating on a surface
KR102475531B1 (ko) 자동 페인팅 시스템용 대차의 건조로 내부 이송장치
KR102603278B1 (ko) 가공대상물 자동 표면처리방법
CN213494559U (zh) 一种环保喷涂生产线
JPS6221344Y2 (ja)
SU1741921A1 (ru) Установка дл окраски и сушки крупногабаритных изделий
JPS63182068A (ja) 水平炉

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140812

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151028

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5832730

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees