JP5831113B2 - 運転評価装置 - Google Patents
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Description
そして、検知手段は、車両状態として、自車両の速度と、自車両のアクセルの操作量とを検知し、計測手段は、評価期間において検知手段により複数回にわたり検知された車両状態に基づき、該評価期間全体における前記エコ運転度を計測し、評価期間において複数回にわたり検知された速度と操作量についての標準偏差をそれぞれ算出し、これらの標準偏差の比を、エコ運転度として計測する。
また、請求項1に記載の運転評価装置では、検知手段は、車両状態として、自車両の速度と、自車両のアクセルの操作量とを検知し、計測手段は、評価期間において複数回にわたり検知された速度と操作量についての標準偏差をそれぞれ算出し、これらの標準偏差の比を、エコ運転度として計測する。
このような計測値をエコ運転度としてドライバに提示することで、ドライバのエコ運転のスキルを向上させることが可能となる。
そこで、請求項2に記載の運転評価装置は、受付手段は、計測期間において、エコ運転度の計測を中断させる中断指示と、中断されたエコ運転度の計測を再開させる再開指示とをさらに受け付け、計測手段は、計測期間において、受付手段を介して中断指示を受け付けると共に、該中断指示を受け付けた後に再開指示を受け付けた場合には、該中断指示を受け付けた時点から該再開指示を受け付けた時点までの期間を中断期間とし、計測期間から中断期間を除いた計測実施期間を評価期間として前記エコ運転度を計測する。
ところで、複数の評価期間におけるエコ運転度の比較を容易化するため、運転評価装置は次のような構成を有していても良い。
[構成の説明]
まず、車両に搭載され、排気ガスの排出、或いは、エネルギーの消費を抑えた状態での運転であるエコ運転を学習するために用いられる第一実施形態のエコ運転学習装置の構成について、図1(a)に記載のブロック図を用いて説明する。
次に、第一実施形態のエコ運転学習装置10の動作について説明する。
(1)概要について
第一実施形態のエコ運転学習装置10は、ドライバにより設定された評価期間に得られた車両状態の測定値に基づき、該評価期間においてエコ運転がどの程度行われたかを示すエコ運転度を計測し、ドライバに提示する。
(2)初期化処理について
まず、エコ運転度の計測に用いられる各種変数を初期化する初期化処理について、図2(c)に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、自車両の運転が開始される際等に実行される処理である。
次に、エコ運転度を計測する処理であるエコ運転度計測処理について、図3,4に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、周期的(例えば100ms)に実行される処理である。
S225では、制御部11は、サンプリング時間内において収集された車両状態の測定値に基づき、サンプリング時間内における燃料噴射量の積算値,車両の移動距離を算出し、これらに基づきサンプリング時間内における燃費を算出する。また、サンプリング時間内の車速の測定値,アクセル踏み量の測定値から、車速の測定値の標準偏差,アクセル踏み量の測定値の標準偏差を算出し、S230に処理を移行する。
図4のS305では、制御部11は、最新の前後加速度の測定値が閾値Gp(例えば4m/s2)を超えるかどうかを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S305:Yes)、S310に処理を移行し、否定判定が得られた場合には(S305:No)、S325に処理を移行する。
S315では、制御部11は、加速継続時間が閾値Tgp(例えば2s)を超えたかどうかを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S315:Yes)、S320に処理を移行し、否定判定が得られた場合には(S315:No)、S330に処理を移行する。
S340では、制御部11は、減速継続時間が閾値Tgn(例えば2s)を超えたかどうかを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S340:Yes)、S345に処理を移行し、否定判定が得られた場合には(S340:No)、S355に処理を移行する。
S210にて中断/再開ボタン13bがON状態であると判定された場合に移行するS360では、制御部11は、エコ運転度の計測を中断している旨を表示部12に表示し、S295に処理を移行する。
また、S205にて開始/終了ボタン13aがOFF状態であると判定された場合に移行するS235では、制御部11は、前回の開始/終了ボタンがオン状態か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S235:Yes)、S240に処理を移行し、否定判定が得られた場合には(S235:No)、S245に処理を移行する。
S260では、制御部11は、前々回のエコ運転度と、前回のエコ運転度と、今回のエコ運転度を表示部12に表示する。このとき、評価期間における燃費,標準偏差比,急加速の回数,急減速の回数の全てのエコ運転度を表示しても良いし、ドライバにより選択されたエコ運転度を表示しても良い。そして、制御部11は、S285に処理を移行する。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態のエコ運転学習装置について説明する。第二実施形態のエコ運転学習装置は、第一実施形態と同様に構成されているが、エコ運転度の計測結果の報知方法が異なっている。以下では、この相違点を中心に説明する。
第二実施形態のエコ運転学習装置10では、第一実施形態と同様にしてエコ運転度の計測が行われるが、図5(a)に記載の説明図が示すように、エコ運転度の計測結果と共に、該エコ運転度を計測する際に自車両が走行した評価区間400が表示される。第二実施形態のエコ運転学習装置10は、この点で第一実施形態と相違しており、以下では、第二実施形態における初期化処理とエコ運転度計測処理について説明する。
まず、エコ運転度の計測に用いられる各種変数を初期化する初期化処理について、図5(b)に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、自車両の運転が開始される際等に実行される処理である。
S410では、制御部11は、サンプリング時間,加速継続時間及び減速継続時間,表示時間を示す各変数にそれぞれ0を設定すると共に、前回の開始/終了ボタンをオン状態に設定することでこれらの変数を初期化し、本処理を終了する。
次に、エコ運転度を計測する処理であるエコ運転度計測処理について、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、第二実施形態のエコ運転度計測処理では、第一実施形態のエコ運転度計測処理におけるS305〜S360が実行されるが、これらのステップに対応するフローチャートについては、図4を参照されたい。また、本処理は、周期的(例えば100ms)に実行される処理である。
また、S502にて開始/終了ボタン13aがOFF状態であると判定された場合に移行するS518では、制御部11は、前回の開始/終了ボタンがオン状態か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S518:Yes)、S520に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S518:No)、S522に処理を移行する。
なお、S522〜S526,S534〜S540の各ステップは、第一実施形態のエコ運転度計測処理におけるS245〜S255,S265〜S280の各ステップと同一であるため、説明を省略する。また、S526の実行後はS528に処理が移行されると共に、S540の実行後はS532に処理が移行される。
S530では、制御部11は、検出した計測区間を表示部12に表示し、S532に処理を移行する。
[第三実施形態]
次に、第三実施形態のエコ運転学習装置について説明する。第三実施形態のエコ運転学習装置もまた、エコ運転度の計測結果の報知方法において、第一,第二実施形態のエコ運転学習装置と異なっている。以下では、この相違点を中心に説明する。
まず、第三実施形態のエコ運転学習装置30の構成について、図7(a)に記載のブロック図を用いて説明する。
第三実施形態のエコ運転学習装置30では、第一,第二実施形態と同様にしてエコ運転度の計測が行われるが、エコ運転度を表示した後、ドライバにより該エコ運転度が視認されなかった場合には、音声によりエコ運転度が通知される。以下では、第三実施形態における初期化処理とエコ運転度計測処理について説明する。
まず、エコ運転度の計測に用いられる各種変数を初期化する初期化処理について、図7(b)に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、自車両の運転が開始される際等に実行される処理である。
S610では、制御部31は、サンプリング時間,加速継続時間及び減速継続時間,表示時間を示す各変数にそれぞれ0を設定することで、これらの変数を初期化する。また、ドライバがエコ運転学習装置30に表示されたエコ運転度を視認したことを示すディスプレイ視認フラグに0を設定することで該フラグを初期化し、本処理を終了する。
次に、エコ運転度を計測する処理であるエコ運転度計測処理について、図8に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、第三実施形態のエコ運転度計測処理では、第一実施形態のエコ運転度計測処理におけるS305〜S360が実行されるが、これらのステップに対応するフローチャートについては、図4を参照されたい。また、本処理は、周期的(例えば100ms)に実行される処理である。
S750では、制御部31は、計測したエコ運転度を表示部32に表示し、S755に処理を移行する。
一方、S740にて否定判定が得られた場合に移行するS765では、制御部31は、ディスプレイ視認フラグが1であるか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S765:Yes)、S785に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S765:No)、S770に処理を移行する。
また、S735にてサンプリング時間がTs以下であると判定された場合に移行するS775では、制御部31は、サンプリング時間が0であるかどうかを判定する。そして、否定判定の場合には(S775:No)、制御部31は、表示部32にサンプリング時間が短い旨を伝えるメッセージを表示した後に(S780)、S785に処理を移行する。一方、肯定判定の場合には(S775:Yes)、制御部31は、S785に処理を移行する。
S790では、制御部11は、サンプリング時間,加速継続時間及び減速継続時間,エコ運転度の表示時間を示す各変数と、ディスプレイ視認フラグにそれぞれ0を設定することでこれらの変数を初期化し、本処理を終了する。
次に、第一〜第三実施形態のエコ運転学習装置を用いて行われたエコ運転度の計測の具体例について説明する。なお、既に述べたように、車両の運転においては、一定の速度で走行する一定速走行(図13(a)参照)や、発進或いは停車(図13(b)参照)等といった、様々な走行状態が存在する。また、これ以外にも、先行車に追従して走行する状態(図14(a)参照)や、下り坂を走行する状態(図14(b)参照)や、郊外を走行する状態(図15)や、市街地を走行する状態(図16)等を、車両の走行状態の一つとして捉えることもできる。ここでは、自車両の発進と、一定速走行におけるエコ運転度の計測の具体例について説明する。
まず、図9,10に記載の説明図を用いて、自車両の発進におけるエコ運転度の計測の一例を説明する。図9(a)には、開始/終了ボタン及び中断/再開ボタンの操作状態の変化と、自車両のアクセル踏み量及び車速の変化を示すタイミングチャートが記載されている。以下では、このタイミングチャートにおける(1)〜(5)の各時期にエコ運転学習装置にて行われる処理や、表示部に表示される画像について説明する。
また、図10(b)では、一例として最新のエコ運転度の計測結果のみが表示されているが、仮に第一実施形態のエコ運転度学習装置であれば、さらに、前回のエコ運転度と、前々回のエコ運転度とが表示される。
次に、図11,12に記載の説明図を用いて、一定速走行におけるエコ運転度の計測の一例を説明する。図11(a)には、開始/終了ボタン及び中断/再開ボタンの操作状態の変化と、自車両のアクセル踏み量及び車速の変化を示すタイミングチャートが記載されている。以下では、このタイミングチャートにおける(1)〜(9)の各時点でエコ運転学習装置にて行われる処理や、表示部に表示される画像について説明する。
第一〜第三実施形態のエコ運転学習装置によれば、エコ運転の評価を行う評価期間を自由に設定することができるため、ドライバは、該評価期間を正確に把握し易くなり、また、自身の記憶力等に応じて評価期間の長さを適切に調整することも可能となる。このため、ドライバは、評価期間における運転態様をより正確に把握することが可能となると共に、複数の評価期間におけるエコ運転度を容易に知ることができ、各評価期間における評価結果と運転態様とを互いに比較するといったことを容易に行うことができる。したがって、エコ運転度の高い運転態様について、容易且つ効率的に学習することが可能となる。
(1)第一〜第三実施形態のエコ運転学習装置では、エコ運転の評価期間中は、車両状態の測定値が収集される度にサンプリング時間におけるエコ運転度が計測され、評価期間が終了した後に計測されたエコ運転度が表示されるという構成になっている。しかしながら、これに限定されることは無く、評価期間中においてもエコ運転度を常時表示しても良い。また、車両状態の測定値が得られる度に、該測定値が得られた時点を含む所定期間(例えば10s間)のエコ運転度を計測して表示し、評価期間中のエコ運転度をリアルタイムに表示しても良い。このような場合であっても、ドライバは、評価期間中のエコ運転度を把握することができ、エコ運転のスキルを向上させることができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
また、第一〜第三実施形態のエコ運転度計測処理のS220,S512,S720が検知手段に、S225,S230,S305〜S350,S514,S516,S725,S730が計測手段に、S260,S528,S750〜S770がエコ運転度報知手段に相当する。
また、第三実施形態のエコ運転度計測処理のS755が、視線方向検出手段に相当する。
Claims (7)
- 排気ガスの排出、或いは、エネルギーの消費を抑えた状態での運転であるエコ運転が、自車両においてどの程度行われたかを示すエコ運転度を計測する運転評価装置であって、
前記エコ運転度の計測を指示する開始指示と、前記エコ運転度の計測を終了させる終了指示とを受け付ける受付手段と、
運転中における自車両の状態である車両状態を検知する検知手段と、
前記受付手段を介して前記開始指示を受け付けた時点から、前記終了指示を受け付けた時点までの計測期間を、前記エコ運転度の計測を行う評価期間とし、該評価期間において前記検知手段により検知された前記車両状態に基づき、前記エコ運転度を計測する計測手段と、
前記計測手段により計測された前記エコ運転度を報知するエコ運転度報知手段と、
を備え、
前記検知手段は、前記車両状態として、自車両の速度と、自車両のアクセルの操作量とを検知し、
前記計測手段は、
前記評価期間において前記検知手段により複数回にわたり検知された前記車両状態に基づき、該評価期間全体における前記エコ運転度を計測し、
前記評価期間において複数回にわたり検知された前記速度と前記操作量についての標準偏差をそれぞれ算出し、これらの標準偏差の比を、前記エコ運転度として計測すること、
を特徴とする運転評価装置。 - 請求項1に記載の運転評価装置において、
前記受付手段は、前記計測期間において、前記エコ運転度の計測を中断させる中断指示と、中断された前記エコ運転度の計測を再開させる再開指示とをさらに受け付け、
前記計測手段は、前記計測期間において、前記受付手段を介して前記中断指示を受け付けると共に、該中断指示を受け付けた後に前記再開指示を受け付けた場合には、該中断指示を受け付けた時点から該再開指示を受け付けた時点までの期間を中断期間とし、前記計測期間から前記中断期間を除いた計測実施期間を前記評価期間として前記エコ運転度を計測すること、
を特徴とする運転評価装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の運転評価装置において、
現時点が前記計測期間かどうかを報知する計測期間報知手段をさらに備えること、
を特徴とする運転評価装置。 - 請求項2、又は、請求項2を引用する請求項3に記載の運転評価装置において、
現時点が前記計測実施期間かどうかを報知すると共に、現時点が前記中断期間かどうかを報知する計測実施期間報知手段をさらに備えること、
を特徴とする運転評価装置。 - 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の運転評価装置において、
前記エコ運転度報知手段は、前記計測手段により計測された最新の前記評価期間における前記エコ運転度を表示すると共に、該最新の評価期間の一つ前の前記評価期間を含む連続した1以上の前記評価期間における前記エコ運転度を表示すること、
を特徴とする運転評価装置。 - 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の運転評価装置において、
前記評価期間における自車両の走行経路を検出する走行経路検出手段と、
前記エコ運転度報知手段により前記エコ運転度が報知される際に、該エコ運転度に係る前記評価期間における自車両の前記走行経路を表示する走行経路表示手段と、
をさらに備えることを特徴とする運転評価装置。 - 請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の運転評価装置において、
自車両を運転するドライバの視線方向を検出する視線方向検出手段をさらに備え、
前記エコ運転度報知手段は、画像により前記エコ運転度を報知すると共に、該画像による報知を行った後、前記視線方向検出手段により検出された前記ドライバの視線方向に基づき該ドライバが該画像を視認したか否かを判定し、否定判定が得られた場合には、さらに、音声により該エコ運転度を報知すること、
を特徴とする運転評価装置。
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