JP5830415B2 - 品質監視装置および伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、伝送路を伝送する波長分割多重光信号の品質を監視する品質監視装置および伝送装置に関する。
近年、波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing)方式による伝送システムの大規模化および波長多重される波長数の増大に伴い、伝送システムの信頼性を保つために、伝送路を伝送するWDM光信号の品質管理の重要性が高まっている。
例えば、伝送システムの中継部分を構成する光中継器において、WDM光信号中から少なくとも1波以上の単一の波長の光信号を分波して取り出し、直接符号誤り率を監視することにより、伝送システムの障害監視を行う技術がある(特許文献1など参照)。
特開2003−69503号公報
ところで、従来技術では、WDM光信号中から少なくとも1波以上の単一の波長の光信号を取り出すために、ファイバブラッググレーティングや光フィルタなどを用いる。しかしながら、隣接するチャンネルの光信号成分が混入しないように、監視対象のチャンネルの光信号成分のみを取り出すためには、例えば、急峻な遮断特性を有する光フィルタを用いる必要があるが、コストがかかるという問題がある。
上記従来技術が有する問題に鑑み、本発明の目的は、伝送路を伝送するWDM光信号のうち所望の波長の光信号成分を容易に且つ確度高く取り出して品質を監視することができる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明を例示する品質監視装置の一態様は、伝送路上に配置され伝送路を伝送する波長分割多重光信号の品質を監視する品質監視装置であって、伝送路を伝送する波長分割多重光信号の一部を分岐して取り出す分岐部と、レーザ光を射出する光源と、分岐された波長分割多重光信号をレーザ光と干渉させて、レーザ光の波長に対応する監視対象の光信号を受信する受信部と、受信された監視対象の光信号の品質を測定する品質測定部と、光源のレーザ光の波長を制御し、品質測定部に波長分割多重光信号に波長多重された光信号それぞれの品質を測定させる制御部と、を備える。
また、制御部は、外部装置から監視対象の光信号のチャンネル情報を受信し、チャンネル情報に基づいて光源のレーザ光の波長を制御してもよい。
また、品質測定部は、監視対象の光信号の品質として、符号誤り率を測定してもよい。
また、品質測定部は、所定時間に受信された監視対象の光信号におけるデータの誤り数に基づいて、符号誤り率を測定してもよい。
また、制御部は、監視対象の光信号の符号誤り率が所定値より小さいことを確認した場合、次の監視対象の光信号の品質を測定するために光源のレーザ光の波長を制御してもよい。
また、複数の光源を備え、制御部は、一の光源のレーザ光を一の波長に制御して受信部に射出させるとともに、他の光源のレーザ光を他の波長に制御し、一の波長に対応する監視対象の光信号の品質の測定後、一の光源から他の光源に切り替えて他の光源に他の波長のレーザ光を受信部に射出させてもよい。
また、品質測定部は、符号誤り率に基づいて、監視対象の光信号の光信号対雑音比を算出してもよい。
本発明を例示する伝送装置の一態様は、本発明の品質監視装置を備える。
本発明によれば、伝送路を伝送するWDM光信号のうち所望の波長の光信号を容易に且つ確度高く取り出して品質を監視することができる。
本発明の一の実施形態に係る伝送システムの構成を示すブロック図 一の実施形態の伝送装置の構成を示すブロック図 一の実施形態の受信部およびBER測定部の構成を示すブロック図 一の実施形態の伝送システムの通常の場合における品質監視動作を示すフローチャート 一の実施形態の伝送システムの管理制御装置からの指示に基づく場合の品質監視動作を示すフローチャート 本発明の一の実施形態の変形例に係る伝送装置および受信部の構成を示すブロック図 受信部における符号誤り率と光信号対雑音比との関係の特性情報の一例を示す図 本発明の他の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図
《一の実施形態》
図1は、本発明の一の実施形態に係る伝送システムSYSの構成を示すブロック図である。なお、図1は、波長分割多重装置10から波長分割多重装置20へWDM光信号を送信する場合を示す。
本実施形態の伝送システムSYSは、対向して配置される波長分割多重装置10、20、それらの波長分割多重装置間でWDM光信号を伝送する光ファイバ30−1〜30−(N+1)、そのWDM光信号を中継する伝送装置40−1〜40−N、および管理制御装置70から構成される(Nは自然数)。
波長分割多重装置10は、不図示のクライアント装置からSONETなどのクライアント信号をトランスポンダ50−1〜50−Mで受信する。トランスポンダ50−1〜50−Mそれぞれは、受信したクライアント信号を波長多重に適した狭帯域の光信号に変換しWDM部11に出力する。WDM部11は、各チャンネルでトランスポンダ50−1〜50−Mからの光信号を受信して波長多重する。波長分割多重装置10は、波長多重されたWDM光信号を、送信アンプ12で増幅した後、光ファイバ30−1に出力する(Mは自然数)。一方、波長分割多重装置20は、波長分割多重装置10から出力され光ファイバ30を伝送してきたWDM光信号を受信して受信アンプ22で増幅し、WDM部21で波長分離し各チャンネルに接続されたトランスポンダ60−1〜60−Mそれぞれに光信号を出力する。トランスポンダ60−1〜60−Mは、光信号をクライアント信号に変換して、それぞれに接続された不図示のクライアント装置に送信する。
図2は、本実施形態の伝送装置40−kの構成を示すブロック図である(k=1〜Nの自然数)。本実施形態の伝送装置40−kは、分岐部41、受信部42、BER測定部43、制御部44、局発光源45およびOADM(Optical Add/Drop Multiplexing)装置46から構成される。そして、分岐部41、受信部42、BER測定部43、制御部44および局発光源45は、光ファイバ30を伝送するWDM光信号の品質監視装置として動作する。
分岐部41は、光ファイバ30−kからWDM光信号の一部(例えば5%)を分岐して取り出し受信部42に出力するとともに、残りのWDM光信号をOADM装置46に出力する。分岐部41には、光カプラなどを使用することができる。
受信部42は、分岐部41により分岐されたWDM光信号のうち品質を監視したいチャンネルの光信号(監視対象の光信号)を受信する。そのために、受信部42は、図3(a)に示すように、受信波長選択部80、O/E変換部81、A/D変換部82およびデジタル信号処理部83から構成される。つまり、受信波長選択部80は、分岐部41により分岐され受信したWDM光信号を局発光源45からのレーザ光と干渉させ、干渉光を受信信号として出力する。ここで、干渉光は、WDM光信号のうちレーザ光の波長と同一波長を有する監視対象の光信号に対応するものである。O/E変換部81は、受信波長選択部80より出力される干渉光をアナログの電気信号に光−電気変換し、A/D変換部82は、アナログの電気信号をデジタル信号の受信信号に変換する。デジタル信号処理部83は、デジタルの受信信号を局発光源45のレーザ光と位相同期や波形歪の補償などを行い、OTNフレームなどのデータに復調する。なお、O/E変換部81、A/D変換部82およびデジタル信号処理部83には、一般的なホトダイオード、A/D変換器およびDSP(Digital Signal Processor)を適宜選択して用いることができる。
BER測定部43は、受信部42により復調されたデータに基づいて、監視対象の光信号の符号誤り率(Bit Error Rate)を測定する。そのために、BER測定部43は、図3(b)に示すように、FECデコーダ部90、BIP演算部91、エラーカウント部92およびBER演算部93から構成される。つまり、FECデコーダ部90は、例えば、復調されたOTNフレームを前方誤り訂正(Forward Error Correction)し、エラーカウント部92はエラー訂正した数を数える。同時に、BIP演算部91は、例えば、OTNフレームにマッピングされたSONETフレームのパリティチェックを、BIP(Bit Interleaved Parity)方式で符号誤り検出し、エラーカウント部92は検出されたBIPエラー数を数える。エラーカウント部92は、エラー訂正の数またはBIPエラー数をBER演算部93に順次通知する、BER演算部93は、復調されたデータのビット数および通知されたエラー数に基づいて、監視対象の光信号の符号誤り率を求める。
制御部44は、不図示のメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより伝送装置40−kの各部を統括的に制御するプロセッサである。制御部44は、局発光源45が射出するレーザ光の波長を制御し、WDM光信号の各チャンネルの光信号の品質を監視するとともに、BER測定部43による測定結果を管理制御装置70に通知する。
局発光源45は、制御部44の制御指示に基づいて射出する波長可変のレーザ光源である。局発光源45には、分布帰還型(DFB)レーザなどを使用することができる。
OADM装置46は、制御部44の制御に基づいて、自装置に接続された不図示のクライアント装置が送受信するデータを、WDM光信号から取り出したりWDM信号に付加したりする。
管理制御装置70は、外部装置として、伝送システムSYSの動作を制御監視するコンピュータであり、波長分割多重装置10、20および伝送装置40−1〜40−Nと通信可能に接続される。なお、図1では、管理制御装置70は、波長分割多重装置10、20および伝送装置40−1〜40−Nと直接接続されているがこれに限定されず、例えば、ネットワーク経由で接続されてもよい。ただし、ネットワーク経由の場合、複数の管理制御装置70が伝送システムSYSを制御監視してもよい。
次に、本実施形態の伝送システムSYSの品質監視動作について、(A)通常の場合、(B)管理制御装置70からの指示に基づく場合それぞれについて説明する。
(A)通常の場合
通常の場合における伝送システムSYSの品質監視動作について、図4に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
ステップS101:伝送装置40−kの制御部44は、光ファイバ30−kから受信したWDM光信号の品質を監視するために、分岐部41により分岐されたWDM光信号を受信部42に入力させる。制御部44は、WDM光信号のうち最初のチャンネルの光信号を監視対象とし、局発光源45に対してその光信号が受信部42で受信されるようにレーザ光の波長を設定する。
ステップS102:制御部44は、ステップS101において局発光源45に設定した波長のレーザ光を射出させ、予め設定された所定時間Tの間、受信部42に監視対象の光信号を受信させデータに復調させる。BER測定部43は、その所定時間Tに受信部42が受信し復調したデータの誤り数に基づいて符号誤り率を測定する。BER測定部43は、測定した符号誤り率を制御部44に通知する。制御部44は、通知された符号誤り率を、監視対象の光信号のチャンネルと対応付けてメモリ(不図示)に記録する。
ここで、1つの監視対象の光信号に対する符号誤り率を十分な精度で測定するには、例えば、符号誤り率が1E−14などとエラー頻度が非常に小さい場合、数時間という長時間行う必要がある。しかしながら、それでは、全ての光信号の符号誤り率を測定し終えるのに時間がかかり効率が悪い。そこで、伝送システムSYSが十分な信号品質を有すると言える所定値αより小さな符号誤り率については所定時間Tとなった時点で測定を終了し、次の光信号の符号誤り率の測定に移行する。例えば、95%の信頼水準で符号誤り率が所定値αより小さいと確認できる所定時間Tは、10GbpsのSONETネットワークで所定値α=1E−12の場合、5分程度である。本実施形態では、所定値αを1E−12および所定時間Tを5分と設定し、所定時間Tに受信されたデータの符号誤りが不検出の場合、その符号誤り率は「1E−12未満」として制御部44に通知する。これにより、全てのチャンネルの符号誤り率の測定時間を短縮することができる。
なお、所定値αおよび所定時間Tは、要求される測定精度や伝送システムSYSの品質状態や構成などに応じて適宜設定されることが好ましい。また、信号品質がよくエラーが少ない場合には、所定値αの品質基準を満たしていることを確認した時点で、そのチャンネルの測定を終了してもよいし、予め測定時間である所定時間Tに上限を設けてもよい。
ステップS103:制御部44は、WDM光信号の全てのチャンネルの光信号について符号誤り率を測定したか否かを判定する。制御部44は、全てのチャンネルの光信号について測定した場合(YES側)、一連の品質監視処理を終了する。制御部44は、図4に示す処理を所定の時間間隔で繰り返し行い、例えば、信号品質に問題があるチャンネルが見つかった場合、即座に管理制御装置70へ通知することが好ましい。一方、制御部44は、まだ測定していないチャンネルの光信号がある場合、ステップS101(NO側)へ移行し、ステップS101およびステップS102の処理を行う。
(B)管理制御装置70からの指示に基づく場合
例えば、上記通常の場合とは別に、管理者などの要求により管理制御装置70からの指示に基づく場合の伝送システムSYSの品質監視動作について、図5に示すフローチャートを参照しつつ説明する。なお、管理制御装置70は、各伝送装置40が受信するWDM光信号には、どのチャンネルの光信号が波長多重されているかを示す経路情報(チャンネル情報)を予め保持しているものとする。
ステップS201:管理制御装置70は、例えば、管理者から伝送装置40−kにおける品質監視指示を受け付けた場合、伝送装置40−kの制御部44に対し品質監視指示とともに経路情報を送信する。
ステップS202:制御部44は、受信した品質監視指示および経路情報に基づいて、例えば、経路情報の最初のチャンネルの光信号を監視対象とし、局発光源45に対してその光信号が受信部42で受信されるようにレーザ光の波長を設定する。
ステップS203:制御部44は、ステップS202において局発光源45に設定した波長のレーザ光を射出させ、ステップS102と同様に、予め設定された所定時間Tの間、受信部42に監視対象の光信号を受信させデータに復調させる。BER測定部43は、その所定時間Tに受信部42が受信し復調したデータに基づいて符号誤り率を測定する。BER測定部43は、測定した符号誤り率を制御部44に通知する。制御部44は、通知された符号誤り率を、監視対象の光信号のチャンネルと対応付けてメモリ(不図示)に記録する。
ステップS204:制御部44は、経路情報に挙げられた全てのチャンネルの光信号について符号誤り率を測定したか否かを判定する。制御部44は、全てのチャンネルの光信号について測定した場合(YES側)、品質監視結果を管理制御装置70へ通知し、一連の品質監視処理を終了する。一方、制御部44は、まだ測定していないチャンネルの光信号がある場合、ステップS202(NO側)へ移行し、ステップS202およびステップS203の処理を行う。
このように、本実施形態では、ファイバブラッググレーティングや光フィルタなどの代わりに局発光源45を用いデジタルコヒーレント受信することにより、コストを抑えつつ伝送路を伝送するWDM光信号のうち所望の波長の光信号を容易に且つ確度高く取り出して品質を監視することができる。
また、制御部44が、予め設定された所定時間Tだけ、受信部42に監視対象の光信号を受信させてデータに復調させ、BER測定部43にそのデータにおける誤り数に基づいて符号誤り率を測定させることにより、より高速に所望の波長の光信号の品質を監視することができる。
《一の実施形態の変形例》
本発明の一の実施形態の変形例に係る伝送システムは、図1に示す一の実施形態の伝送システムSYSと同じ構成を有する。したがって、本実施形態の伝送システムSYSの各構成要素についての詳細な説明は省略する。
また、本実施形態の伝送システムSYSの品質監視動作は、図4および図5に示す一の実施形態の場合と同じであり、詳細な説明は省略する。
ただし、本実施形態の伝送システムSYSと一の実施形態に係るものとの相違点は、受信部42およびBER測定部43の構成が異なる点にある。
本実施形態の受信部42は、図6(a)、(b)に示すように、受信波長選択部80から出力される干渉光、すなわち監視対象の光信号の光レベルを検出するレベル検出部84を備え、制御部44に直接出力する。
また、本実施形態のBER測定部43は、図7に示すような受信部42の特性の1つである、受信部42における符号誤り率と光信号対雑音比(OSNR)との関係を示す特性情報を予め有し、監視対象の光信号の符号誤り率とともに、対応するOSNRの値を制御部44に通知する。
このように、本実施形態では、ファイバブラッググレーティングや光フィルタなどの代わりに局発光源45を用いデジタルコヒーレント受信することにより、コストを抑えつつ伝送路を伝送するWDM光信号のうち所望の波長の光信号を容易に且つ確度高く取り出して品質を監視することができる。
また、制御部44が、予め設定された所定時間Tだけ、受信部42に監視対象の光信号を受信させてデータに復調させ、BER測定部43にそのデータにおける誤り数に基づいて符号誤り率を測定させることにより、より高速に所望の波長の光信号の品質を監視することができる。
また、制御部44は、符号誤り率とともに光レベルおよびOSNRの値を取得し管理制御装置70に通知することにより、伝送システムSYSの品質監視をよりきめ細かく行うことができ、より迅速に障害に対応することができる。
《他の実施形態》
本発明の他の実施形態に係る伝送システムは、図1に示す一の実施形態の伝送システムSYSと同じ構成を有する。したがって、本実施形態の伝送システムSYSの各構成要素についての詳細な説明は省略する。
また、本実施形態の伝送システムSYSの品質監視動作は、図4および図5に示す一の実施形態の場合と同じであり、詳細な説明は省略する。
ただし、本実施形態の伝送システムSYSと一の実施形態に係るものとの相違点は、伝送装置40−kが、図8に示すように、2つの局発光源45a、45bおよびそれらを切り替える光スイッチ47を備える点にある。なお、本実施形態の局発光源45a、45bは、一の実施形態の局発光源45と同じである。
本実施形態の伝送装置40−kが2つの局発光源45a、45bを備える理由は、局発光源は、レーザ光の波長を一の波長から他の波長に変更した場合、変更後直ちに他の波長のレーザ光を安定して射出することができないためである。すなわち、局発光源が安定して他の波長のレーザ光を射出できるようになるまでには一定の時間がかかる。このことは、一の実施形態のように1つの局発光源45で品質監視を行う場合、一のチャンネルの光信号の符号誤り率の測定後、次のチャンネルの光信号の測定を開始するまでに空白時間が生じ、迅速な品質監視ができないことを意味する。
そこで、本実施形態の伝送システムSYSでは、図4に示すステップS101や図5に示すステップS202において、例えば、制御部44は、最初の監視対象の光信号を受信部42で受信させるために、局発光源45aに対してレーザ光の波長を設定し、光スイッチ47を切り替え制御して局発光源45aのレーザ光を受信部42に射出させる。同時に、制御部44は、次の監視対象の光信号が受信部42で受信できるように、局発光源45bに対してレーザ光の波長を予め設定する。そして、制御部44は、最初の監視対象の光信号の品質測定後、光スイッチ47を切り替え制御して局発光源45bのレーザ光を受信部42に射出させる。これにより、空白時間を解消することができる。
このように、本実施形態では、ファイバブラッググレーティングや光フィルタなどの代わりに局発光源45a、45bを用いデジタルコヒーレント受信することにより、コストを抑えつつ伝送路を伝送するWDM光信号のうち所望の波長の光信号を容易に且つ確度高く取り出して品質を監視することができる。
また、制御部44が、予め設定された所定時間Tだけ、受信部42に監視対象の光信号を受信させてデータに復調させ、BER測定部43にそのデータにおける誤り数に基づいて符号誤り率を測定させることにより、より高速に所望の波長の光信号の品質を監視することができる。
また、2つの局発光源45a、45bを切り替えて用いることにより、伝送システムSYSの品質監視動作をより迅速に行うことができる。
《実施形態の補足事項》
(1)上記実施形態では、伝送装置40−1〜40−Nに品質監視装置が配置されたが、本発明はこれに限定されず、波長分割多重装置10、20にも品質監視装置が配置されてもよい。
(2)上記実施形態では、伝送システムSYSは図1に示すようなネットワーク構成を示したが、本発明これに限定されず、リング型やメッシュ型のネットワークなどに対しても適用可能である。
(3)上記実施形態では、図5に示す品質監視動作は、管理制御装置70からの指示を受け付けた場合としたが、本発明はこれに限定されず、伝送装置40の設置時や復旧時などに対しても適用可能である。
(4)上記実施形態では、管理制御装置70からの指示に基づく場合に、管理制御装置70は、伝送装置40−kに経路情報を通知したが、本発明はこれに限定されない。例えば、管理制御装置70が予め経路情報を伝送装置40−kに送信し、伝送装置40−kの制御部44は、経路情報に基づいて図4に示す品質監視動作を行ってもよい。
また、管理制御装置70は、経路情報の代わりに、管理者が監視したいチャンネルの光信号からなる信号情報を伝送装置40−kに送信してもよい。これにより、管理制御装置70は、いつでも任意のチャンネルの光信号の品質を監視することができる。
(5)上記実施形態では、制御部44は、測定結果を管理制御装置70に通知しただけであったが、本発明はこれに限定されない。例えば、管理制御装置70は、測定結果に基づいて、波長分割多重装置10のWDM部11において波長多重される各チャンネルの光信号の信号強度を制御してもよいし、伝送装置40−1〜40−Nにおける増幅器(不図示)の増幅率を制御してもよい。
(6)上記他の実施形態では、伝送装置40−kは2つの局発光源45a、45bを配置したが、本発明はこれに限定されず、3つ以上の局発光源が配置されてもよい。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲が、その精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図する。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物によることも可能である。
10、20…波長分割多重装置、11、21…WDM部、30−1〜30−(N+1)…光ファイバ、40−1〜40−N…伝送装置、50−1〜50−N、60−1〜60−N…端末装置、70…管理制御装置、SYS…伝送システム

Claims (7)

  1. 伝送路を伝送する波長分割多重光信号の一部を分岐して取り出す分岐部と、
    レーザ光を射出する光源と、
    分岐された前記波長分割多重光信号を前記レーザ光と干渉させて、前記レーザ光の波長に対応する監視対象の光信号を受信する受信部と、
    前記監視対象の光信号の品質を示す符号誤り率が所定値より小さいと確認できる所定時間に受信された前記監視対象の光信号に含まれるデータの誤りを検出し、前記所定時間に検出した前記データの誤り数を用い前記監視対象の光信号の前記符号誤り率を測定する品質測定部と、
    前記光源の前記レーザ光の波長を制御し、前記波長分割多重光信号に波長多重された光信号それぞれの前記符号誤り率を前記品質測定部に測定させる制御部と、
    を備えることを特徴とする品質監視装置。
  2. 請求項1に記載の品質監視装置において、
    前記制御部は、外部装置から前記監視対象の光信号のチャンネル情報を受信し、前記チャンネル情報に基づいて前記光源のレーザ光の波長を制御することを特徴とする品質監視装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の品質監視装置において、
    前記品質測定部は、前記所定時間に検出した前記データの誤りがない場合、前記監視対象の光信号における前記符号誤り率を所定値未満として測定することを特徴とする品質監視装置。
  4. 請求項3に記載の品質監視装置において、
    前記制御部は、前記監視対象の光信号の前記符号誤り率が前記所定値より小さい場合、次の監視対象の光信号の前記符号誤り率を測定するために前記光源のレーザ光の波長を制御することを特徴とする品質監視装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の品質監視装置において、
    複数の前記光源を備え、
    前記制御部は、一の前記光源の前記レーザ光を一の波長に制御して前記受信部に射出させるとともに、他の前記光源の前記レーザ光を他の波長に制御し、前記一の波長に対応する前記監視対象の光信号の品質の測定後、前記一の光源から前記他の光源に切り替えて前記他の光源に前記他の波長のレーザ光を前記受信部に射出させる
    ことを特徴とする品質監視装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の品質監視装置において、
    前記品質測定部は、前記符号誤り率と光信号対雑音比との関係を示す特性情報を用い、測定した前記符号誤り率から前記監視対象の光信号の光信号対雑音比を、前記監視対象の光信号の品質として算出することを特徴とする品質監視装置。
  7. 伝送路を伝送する波長分割多重光信号の一部を分岐して取り出す分岐部と、
    レーザ光を射出する光源と、
    分岐された前記波長分割多重光信号を前記レーザ光と干渉させて、前記レーザ光の波長に対応する監視対象の光信号を受信する受信部と、
    前記監視対象の光信号の品質を示す符号誤り率が所定値より小さいと確認できる所定時間に受信された前記監視対象の光信号に含まれるデータの誤りを検出し、前記所定時間に検出した前記データの誤り数を用い前記監視対象の光信号の前記符号誤り率を測定する品質測定部と、
    前記光源の前記レーザ光の波長を制御し、前記波長分割多重光信号に波長多重された光信号それぞれの前記符号誤り率を前記品質測定部に測定させる制御部とを含む品質監視装置を備える
    ことを特徴とする伝送装置。
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