JP5829797B2 - 情報記憶装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、HDD(ハードディスクドライブ)等の情報記憶装置及び電子機器に関する。
従来、HDD(情報記憶装置、情報記憶装置本体)は、記録媒体と、記録媒体に対して情報の記録、再生を行うための磁気ヘッド(ヘッド)と、磁気ヘッドを支持するヘッドアームと、ヘッドアームを回動させて記録媒体の所定位置に磁気ヘッドを移動させるためのアクチュエータとを筐体に収容して構成されている。
一方、HDDは、高速アクセス、大容量記録、小型化などを実現するほど、すなわち、高性能なHDDであるほど、記録媒体が高速回転することによる自励振動などによってアクセスエラーや故障が発生しやすくなる。このため、振動対策がHDDの信頼性を確保する上で非常に重要になっている。
これに対し、特許文献1には、記録媒体と磁気ヘッドとヘッドアームとアクチュエータとを収容する第1の筐体と第2の筐体の間(内部)にインシュレーターを介設し、このインシュレーターを共振周波数が異なる第1の緩衝部材と第2の緩衝部材を積層して構成した情報記憶装置が開示されている。そして、この情報記憶装置では、第1の緩衝部材が第2の緩衝部材の共振周波数を打ち消すように作用して、情報記憶装置の共振を減衰させることを可能にしている。
また、特許文献2には、機器搭載用のデバイス(HDDなど)である第1の質量体及び第2の質量体と、第1、第2、第3の緩衝部材と、取付部材と、筐体とを備え、第1の緩衝部材を介して第1の質量体を、第2の緩衝部材を介して第2の質量体を取付部材に取り付け、さらに、第3の緩衝部材を介して取付部材を筐体に取り付けて構成した情報記憶装置が開示されている。また、第1、第2、第3の緩衝部材の粘弾性に係る設計値を、第1の質量体及び第2の質量体の共振周波数における振幅が略同一になる数値の組み合わせとしている。
そして、この情報記憶装置では、第1、第2、第3の緩衝部材により、二つのデバイスに対して均質な防振効果(制振効果)が発揮される。また、デバイスの高性能化に対応して、搭載するデバイスの種類や機種の交換、増設などに迅速に対応することができる。このため、特に車載用データ記録装置等の電子機器に好適に用いることができる。
特開2006−164459号公報 特開2009−193632号公報
一方、サーバーなどの電子機器に搭載されるHDDでは、外部から作用する音エネルギーによって筐体が共振し、アクセスエラーや故障が発生する場合があった。特定周波数帯域の音エネルギーが作用すると筐体が共振しやすい。
そして、上記従来の特許文献1や特許文献2においては、HDD等の情報記憶装置全体の共振を抑止する制振機構を開示したものであるため、ある特定周波数帯域の音エネルギーが作用することによる筐体の共振を減衰させることができないおそれがあった。
このため、確実に、外部(外側)から作用する音エネルギーによって筐体が共振することを抑止し、アクセスエラーや故障の発生を防止できるようにすることが強く望まれていた。
本発明の情報記憶装置は、記録媒体と、該記録媒体にアクセスして情報の記録や再生を行うためのヘッドとを筐体に収容してなる情報記憶装置本体を備えた情報記憶装置において、前記情報記憶装置本体の外側に配設され、特定周波数帯域の音エネルギーが外側から作用して前記筐体に振動が発生するとともに該振動を吸収して減衰させる制振機構を備え、前記制振機構が、前記筐体の外面に接して配設されるプレート本体及び一端がプレート本体に固定され該プレート本体から突設された芯材を有するベースプレートと、前記プレート本体に対向して配設されるとともに前記芯材の他端のみに固定されて前記筐体及び前記プレート本体から独立して配置された押さえプレートと、前記プレート本体と前記押さえプレートの間に芯材に挿通されるように積層して配設される一対の振動吸収体及び高慣性体とを備え、これら一対の振動吸収体及び高慣性体が、一方の振動吸収体、高慣性体、他方の振動吸収体の順に積層配置され、前記音エネルギーが作用して前記筐体に振動が生じた際に、慣性によって前記高慣性体の変位が抑えられることに伴って前記振動吸収体が変形することにより、前記筐体の振動を吸収して減衰させるように構成されていることを特徴とする。
この発明においては、特定周波数帯域の音エネルギーが作用して筐体に振動が発生するとともに、この振動が制振機構によって減衰される。これにより、筐体(ひいては情報記憶装置本体)の振動を抑止することが可能になる。また、特定周波数帯域の音エネルギーが作用して筐体に振動が発生した際に、この振動が筐体からベースプレートに伝播し、ベースプレートから高慣性体に達する。そして、高慣性体は、慣性によってその変位が抑えられる(生じない)ため、これに伴い振動吸収体が変形し、筐体の振動が吸収されて減衰する。これにより、筐体(ひいては情報記憶装置本体)の振動を抑止することが可能になる。
本発明の電子機器は、上記のいずれかの情報記憶装置を備えていることを特徴とする。
この発明においては、電子機器に搭載される情報記憶装置が上記のいずれかの情報記憶装置であることによって、特定周波数帯域の音エネルギーが作用して筐体に振動が発生した際に、情報記憶装置本体の外側に配設された制振機構がこの振動を吸収して減衰させ、筐体(ひいては情報記憶装置本体)の振動を抑止することが可能になる。
また、このような制振機構を情報記憶装置に具備させるのではなく、情報記憶装置とは別に、電子機器に取り付けておくようにしてもよい。そして、この場合においても、特定周波数帯域の音エネルギーが作用して筐体に振動が発生した際に、情報記憶装置の外側に配設された制振機構によって、筐体(ひいては情報記憶装置、情報記憶装置本体)の振動を抑止することが可能になる。
本発明の情報記憶装置及び電子機器においては、特定周波数帯域の音エネルギーが作用して筐体に振動が発生するとともに、この振動を制振機構によって減衰させ、筐体(ひいては情報記憶装置本体、情報記憶装置)の振動を抑止することが可能になる。
これにより、従来の制振機構(特許文献1や特許文献2に開示された制振機構)と比較し、確実に、外部(外側)から作用する音エネルギーによって筐体が共振することを抑止して、アクセスエラーや故障の発生を防止することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る情報記憶装置(制振機構)を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る制振機構を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る情報記憶装置(制振機構)を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る制振機構を示す断面図である。
以下、図1及び図2を参照し、本発明の第1実施形態に係る情報記憶装置及び電子機器について説明する。
本実施形態の電子機器は、例えばサーバーなどであり、情報記憶装置(情報記憶装置本体)のHDDを備えている。そして、本実施形態の情報記憶装置Aは、図1に示すように、HDDの情報記憶装置本体1と、この情報記憶装置本体1の振動を抑止するための制振機構2を備えて構成されている。
情報記憶装置本体1は、所定規格の方形盤状に形成され、高速回転する記録媒体と、記録媒体に対して情報の記録、再生を行うための磁気ヘッド(ヘッド)と、磁気ヘッドを支持するヘッドアームと、ヘッドアームを回動させて記録媒体の所定位置に磁気ヘッドを移動させるためのアクチュエータと、これら記録媒体、磁気ヘッド、ヘッドアーム、アクチュエータを収容する筐体3とを備えて構成されている。
制振機構2は、外部(外側)から作用する音エネルギーによって情報記憶装置本体1の筐体3が振動した際にこの振動を吸収して減衰させ、アクセスエラーや故障が発生することを防止するためのものである。そして、本実施形態の制振機構2は、図1及び図2に示すように、ベースプレート4と、2つの振動吸収体5、6と、高慣性体7と、押さえプレート8とを備えて構成されている。
ベースプレート4は、例えば鉄やアルミニウム合金等の金属材料や、樹脂材料などを用いて形成され、円板状のプレート本体4aと、このプレート本体4aの一面の中心に一端(下端)を固定して突設された円柱棒状の芯材4bとを備えて構成されている。
2つの振動吸収体5、6は、例えばゴムやスポンジなどの弾性部材を用い、円板状に形成されている。また、これら振動吸収体5、6は、その中央に一面から他面に貫通する芯材挿通孔5a、6aを設けて形成されている。
高慣性体7は、例えば鉄や銅などの金属材料を用い、円板状に形成されている。また、この高慣性体においても、その中央に一面から他面に貫通する芯材挿通孔7aを設けて形成されている。なお、高慣性体7は、比較的重量の大きな材料を用いて形成されていればよく、必ずしも金属材料を用いて形成することに限定しなくてもよい。
押さえプレート8は、例えば鉄やアルミニウム合金等の金属材料や、樹脂材料などを用いて円板状に形成されている。
そして、本実施形態の制振機構2は、ベースプレート5が筐体3の外面にプレート本体4aの他面を固着して配設されている(筐体3の外面に接して配設されている)。また、このベースプレート5の芯材4bを芯材挿通孔5a、6a、7aに挿通させて、一方の振動吸収体5、高慣性体7、他方の振動吸収体6の順に積層配置されている。また、芯材4bの他端に中心を固着して、押さえプレート8が配設されている。すなわち、本実施形態の制振機構2は、一対の振動吸収体5、6で高慣性体7を挟み込み、さらにベースプレート4と押さえプレート8の間に、積層配置した一対の振動吸収体5、6及び高慣性体7を挟み込んで構成され、ベースプレート4を筐体3の外面に固着することによって、筐体3の外側に一体に配設されている。
次に、上記構成からなる本実施形態の情報記憶装置A及び電子機器の作用効果について説明する。
本実施形態の情報記憶装置A及びこれを備えた電子機器においては、特定周波数帯域の音エネルギーが作用し、筐体3に振動が生じると、この振動が制振機構2のベースプレート4から一方の振動吸収体5に伝播し、高慣性体7に達する。そして、高慣性体7に振動が伝播しても、慣性が高いため、高慣性体7には振動に伴う変位が生じない(変位が抑えられる)。また、ベースプレート4と押さえプレート8が芯材4bを介して接続されているため、筐体3に発生した振動がベースプレート4から押さえプレート8に伝播し、他方の振動吸収体6に伝播する。この結果、一対の振動吸収体5、6のみが変形し、これら振動吸収体5、6によって振動が吸収されて減衰する。
これにより、外部(外側)から特定周波数帯域の音エネルギーが作用した場合であっても、本実施形態の制振機構2によって筐体3が振動することが抑止される。よって、磁気ヘッドが記録媒体にアクセスしている間に音エネルギーが作用して情報記憶装置本体1にアクセスエラーや故障が発生することが防止される。
一方、筐体3の固有振動数fnは、次の式(1)で表され、この式(1)を変形して式(2)で表すと、式(2)中のρALは、筐体3の質量を示すことになる。なお、knは、固有値に対応した定数、Eは縦弾性係数、Iは断面二次モーメント、Aは断面積、Lは長さ、ρは密度を示す。
Figure 0005829797
Figure 0005829797
そして、この筐体3に取り付けて設けた制振機構2の質量が、筐体3の質量の1/3であるものと仮定すると、筐体3と制振機構2を一体化した状態の固有振動数fn’は、次の式(3)で表される。
Figure 0005829797
すなわち、筐体3の1/3の質量の制振機構2を一体に取り付けると、筐体3の固有振動数が約0.866倍に低減する。このことから、本実施形態の制振機構2を設けた場合には、制振機構2の質量に応じて筐体3の固有振動数が低減されるため、外部から作用する音エネルギーによる筐体3の振動を抑止するだけでなく、記録媒体が高速回転することによる自励振動などによる筐体3ひいては情報記憶装置本体1の振動を抑止する効果が得られる。
さらに、記録媒体が高速回転することによる自励振動などによって発生した振動においても、ベースプレート4から一方の振動吸収体5に伝播し、また、ベースプレート4と押さえプレート8が芯材4bを介して接続されているため、筐体3に発生した振動がベースプレート4から押さえプレート8、押さえプレート8から他方の振動吸収体6に伝播する。このため、外部から作用する音エネルギーによって筐体3に発生した振動と同様に、振動吸収体5、6によって吸収されて減衰する。
これにより、本実施形態の制振機構2を設けることで、より確実にアクセスエラーや故障の発生を防止することが可能になる。
したがって、本実施形態の情報記憶装置A及び電子機器においては、特定周波数帯域の音エネルギーが作用して筐体3に振動が発生するとともに、この振動が制振機構2の振動吸収体5、6によって減衰される。これにより、筐体3(ひいては情報記憶装置本体1)の振動を抑止することが可能になる。よって、従来の制振機構と比較し、確実に、外部(外側)から作用する音エネルギーによって筐体3が共振することを抑止して、アクセスエラーや故障の発生を防止することが可能になる。
以上、本発明に係る情報記憶装置及び電子機器の第1実施形態について説明したが、本発明は上記の第1実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、ベースプレート4、2つの振動吸収体5、6、高慣性体7、押さえプレート8が円板状に形成されているものとしたが、これら部材の形状、材質(材料)は、抑制すべき周波数帯域により適宜変更可能であり、特に限定を必要とするものではない。
また、本実施形態では、高慣性体7を挟み込むように2つの振動吸収体5、6を設けているが、一方の振動吸収体5のみで制振機構2を構成しても振動の減衰効果を得ることが可能である。
さらに、本実施形態では、制振機構2が情報記憶装置本体1に一体に取り付けられているものとしたが、制振機構2を情報記憶装置Aに具備させるのではなく、情報記憶装置Aとは別に、情報記憶装置A(情報記憶装置本体1)の外側に配設されるようにして電子機器の他部材に取り付けるようにしてもよい。そして、この場合には、特定周波数帯域の音エネルギーが作用した際に、電子機器の振動を制振機構2で吸収することにより、結果として、筐体3に作用する音エネルギーを減衰させることができ、筐体3(ひいては情報記憶装置A、情報記憶装置本体1)の振動を抑止することが可能になる。
次に、図3及び図4を参照し、本発明の第2実施形態に係る情報記憶装置及び電子機器について説明する。ここで、本実施形態は、第1実施形態と同様、サーバーなどの電子機器に具備される情報記憶装置本体の外側に制振機構を設け、この制振機構で音エネルギーが作用することによる情報記憶装置本体の筐体の振動を抑止するようにした情報記憶装置及び電子機器に関するものである。よって、本実施形態では、第1実施形態と同様の構成に対して同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の制振機構9は、図3及び図4に示すように、ベースシリンダー(筒状体)10と、支持弾性体11と、高慣性体12と、カバープレート(蓋体)13とを備えて構成されている。
ベースシリンダー10は、例えば鉄やアルミニウム合金等の金属材料や、樹脂材料などを用いて形成され、有低円筒状のシリンダー本体10aと、このシリンダー本体10aの内部に設けられるとともに底面の中心に一端(下端)を固定して突設された円柱棒状の芯材10bとを備えて構成されている。
支持弾性体11は、例えばゴムやスポンジなどの弾性部材を用い、円環状に形成されている。
高慣性体12は、例えば鉄や銅などの金属材料を用い、円板状に形成されている。また、この高慣性体12は、外径がベースシリンダー10のシリンダー本体10aの内径と略同径で形成されるとともに、その中央に一面から他面に貫通する芯材挿通孔12aを設け、さらに、一面から他面に貫通する複数のオリフィス(貫通孔)12bを設けて形成されている。なお、高慣性体12は、比較的重量の大きな材料を用いて形成されていればよく、必ずしも金属材料を用いて形成することに限定しなくてもよい。
カバープレート13は、例えば鉄やアルミニウム合金等の金属材料や、樹脂材料などを用い、円板状に形成されている。また、カバープレート13は、外径がシリンダー本体10aの外径と略同径で形成されている。
そして、本実施形態の制振機構9においては、ベースシリンダー10が底部を情報記憶装置本体1の筐体3の外面に固着して配設されている(筐体3の外面上に配設されている)。また、芯材10bの他端にカバープレート13の中心を固着して、カバープレート13が配設され、これにより、ベースシリンダー10内に密閉空間Hが形成されている。
さらに、この密閉空間H内に、支持弾性体11と高慣性体12が配設されている。このとき、支持弾性体11が下方に配され、ベースシリンダー10の芯材10bを芯材挿通孔12aに挿通して配設した高慣性体12が支持弾性体11で支持されて支持弾性体11の上方に配設されている。さらに、高慣性体12は、外径がベースシリンダー10のシリンダー本体10aの内径と略同径で形成され、且つ芯材挿通孔12aに芯材10bが挿通されていることにより、シリンダー本体10aの内面及び芯材10bに案内されて上下方向に進退自在に配設されている。そして、このように配設した高慣性体12によって、シリンダー本体10a内の密閉空間Hが上方の気室H1と下方の気室H2に区画され、これら2つの気室H1、H2が高慣性体12のオリフィス12bによって連通されている。
そして、上記構成からなる本実施形態の情報記憶装置B及び電子機器においては、特定周波数帯域の音エネルギーが作用し、筐体3に振動が生じると、この振動が制振機構9のベースシリンダー10から支持弾性体11に伝播し、高慣性体12に達する。そして、高慣性体12に振動が伝播しても、慣性が高いため、高慣性体12には振動に伴う変位が生じない(抑えられている)。この結果、支持弾性体11のみが変形し、気室H1、H2の体積の変化に伴って上方の気室H1と下方の気室H2の空気がオリフィス12bを流通し、この空気の流通時の抵抗によって、振動が吸収されて減衰する。
これにより、外部から特定周波数帯域の音エネルギーが作用した場合であっても、本実施形態の制振機構9によって情報記憶装置本体1の筐体3が振動することが抑止される。よって、磁気ヘッドが記録媒体にアクセスしている間に音エネルギーが作用して情報記憶装置本体1にアクセスエラーや故障が発生することが防止される。
また、本実施形態においても、筐体3に制振機構9が一体に取り付けられるため、第1実施形態と同様、制振機構9の質量に応じて筐体3の固有振動数が低減される。このため、外部から作用する音エネルギーによる筐体3の振動を抑止するだけでなく、記録媒体が高速回転することによる自励振動などによる筐体3ひいては情報記憶装置本体1の振動を抑止する効果が得られる。
さらに、記録媒体が高速回転することによる自励振動などによって筐体3ひいては情報記憶装置本体1に発生した振動においても、ベースシリンダー10から支持弾性体11に伝播し、支持弾性体11が変形して空気がオリフィス12bを流通する。このため、振動が吸収されて減衰する。
これにより、本実施形態の制振機構9を設けることで、より確実にアクセスエラーや故障の発生を防止することが可能になる。
したがって、本実施形態の情報記憶装置B及び電子機器においても、特定周波数帯域の音エネルギーが作用して筐体3に振動が発生するとともに、この振動が制振機構9によって減衰される。これにより、筐体3(ひいては情報記憶装置本体1)の振動を抑止することが可能になる。よって、従来の制振機構と比較し、確実に、外部から作用する音エネルギーによって筐体3が共振することを抑止して、アクセスエラーや故障の発生を防止することが可能になる。
以上、本発明に係る情報記憶装置及び電子機器の第2実施形態について説明したが、本発明は上記の第2実施形態に限定されるものではなく、第1実施形態の変更例を含め、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、ベースシリンダー10、支持弾性体11、高慣性体12、カバープレート13の形状、材質(材料)は、抑制すべき周波数帯域により適宜変更可能であり、特に限定を必要とするものではない。
また、本実施形態では、高慣性体12が外径をベースシリンダー10のシリンダー本体10aの内径と略同径にして形成されているものとしたが、シリンダー本体10aの内径よりも外径を小径にして高慣性体12を形成し、高慣性体12の外縁とシリンダー本体10aの内面の間に、上方の気室H1と下方の気室H2を連通させる空気流通部14(図4参照)を形成するようにしてもよい。この場合には、支持弾性体11が変形した際に、上方の気室H1と下方の気室H2の空気が空気流通部14を流通することによって、この空気の流通時の抵抗で、振動を吸収して減衰させることができる。
1 情報記憶装置本体(HDD)
2 制振機構
3 筐体
4 ベースプレート
4a プレート本体
4b 芯材
5 振動吸収体
5a 芯材挿通孔
6 振動吸収体
6a 芯材挿通孔
7 高慣性体
7a 芯材挿通孔
8 押さえプレート
9 制振機構
10 ベースシリンダー(筒状体)
10a シリンダー本体
10b 芯材
11 支持弾性体
12 高慣性体
12a 芯材挿通孔
12b オリフィス
13 カバープレート(蓋体)
14 空気流通部
A 情報記憶装置
B 情報記憶装置
H 密閉空間
H1 気室
H2 気室

Claims (2)

  1. 記録媒体と、該記録媒体にアクセスして情報の記録や再生を行うためのヘッドとを筐体に収容してなる情報記憶装置本体を備えた情報記憶装置において、
    前記情報記憶装置本体の外側に配設され、特定周波数帯域の音エネルギーが外側から作用して前記筐体に振動が発生するとともに該振動を吸収して減衰させる制振機構を備え、
    前記制振機構が、前記筐体の外面に接して配設されるプレート本体及び一端がプレート本体に固定され該プレート本体から突設された芯材を有するベースプレートと、前記プレート本体に対向して配設されるとともに前記芯材の他端のみに固定されて前記筐体及び前記プレート本体から独立して配置された押さえプレートと、前記プレート本体と前記押さえプレートの間に芯材に挿通されるように積層して配設される一対の振動吸収体及び高慣性体とを備え、
    これら一対の振動吸収体及び高慣性体が、一方の振動吸収体、高慣性体、他方の振動吸収体の順に積層配置され、
    前記音エネルギーが作用して前記筐体に振動が生じた際に、慣性によって前記高慣性体の変位が抑えられることに伴って前記振動吸収体が変形することにより、前記筐体の振動を吸収して減衰させるように構成されていることを特徴とする情報記憶装置。
  2. 請求項1に記載の情報記憶装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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