JP2001124132A - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

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JP2001124132A
JP2001124132A JP30842599A JP30842599A JP2001124132A JP 2001124132 A JP2001124132 A JP 2001124132A JP 30842599 A JP30842599 A JP 30842599A JP 30842599 A JP30842599 A JP 30842599A JP 2001124132 A JP2001124132 A JP 2001124132A
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JP
Japan
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elastic body
liquid
vibration
sub
diaphragm
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JP30842599A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Narita
信彦 成田
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Nok Vibracoustic Co Ltd
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Nok Vibracoustic Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防振性能を向上させ、しかも構造の簡素化及
び小型化が可能な液体封入式マウントを提供する 【解決手段】 自動車の車体フレーム側及びエンジン側
のうち一方に連結される外ケース1と、前記車体フレー
ム側及びエンジン側のうち他方に連結されるセンター部
材2との間に、円周方向に連続したエラストマからなる
主弾性体3が一体的に設けられ、前記外ケース1の内周
にエラストマからなるダイアフラム4が封着され、前記
主弾性体3とダイアフラム4との間に、前記主弾性体3
側の主液室A及び前記ダイアフラム4側の副液室Bが、
副弾性体6により変位可能に支持された質量体5を介し
て画成され、前記両液室A,B間が、前記質量体5に形
成されたオリフィスCを介して互いに連通される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車エン
ジン等各種振動体に対する防振支持技術に属するもので
あって、特に、液体の粘性によって振動減衰を得る液体
封入式マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンを車体フレームに防振的に支持
するマウントには、車体のバウンド等のショックに伴う
低周波大振幅の変位入力に対しては優れた緩衝性及び振
動減衰性が要求され、それより周波数の高い、エンジン
のアイドリング等の機関振動による継続的な入力振動に
対しては、動ばね定数を低く保つことによる優れた振動
絶縁性が要求される。そしてこのような、周波数領域に
より異なる防振特性を得ることのできるマウントとして
は、従来から、液体封入式のマウントが知られている。
【0003】すなわち従来技術による液体封入式マウン
トは、ショックによる低周波大振幅の変位入力に対して
は、エラストマからなる主弾性体の変位によって強制的
に容積変化を受ける主液室と、ダイアフラムにより容積
が可変の副液室との間で、封入液が細くて長いショック
オリフィスを介して液柱共振により反復移動し、この時
の流動抵抗によって大きな減衰力を発揮する。また、エ
ンジンのアイドリング等の機関振動による継続的な入力
振動に対しては、主弾性体の小振幅の変形に伴う主液室
の液圧変動が、前記ショックオリフィスよりも高い液柱
共振周波数を得るアイドルオリフィスを通じて、サブダ
イアフラムの反復変位により吸収され、動ばね定数が低
くなるため優れた振動絶縁性を発揮する(例えば特開平
9−49540号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術においては、ショック入力等による低周波領域と、
それより高周波の、エンジンのアイドリング等による振
動周波数領域とで異なる特性を得るには、液柱共振周波
数の互いに異なるショックオリフィス及びアイドルオリ
フィスと、前記アイドリング領域で低動ばね定数とする
ためのサブダイアフラムの組込みが必須であるため、こ
の種の液体封入式マウントは小型化が困難であった。ま
た、アイドル振動入力時の封入液の挙動は、この封入液
自体を慣性質量とする共振現象を利用しているため、防
振性能を向上させるには、アイドルオリフィスを大型化
することにより液柱の慣性質量を大きくする必要があ
り、マウントの小型化の阻害となっている。
【0005】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その主な技術的課題とするところは、防振
性能を向上させ、しかも構造の簡素化及び小型化を可能
とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題を有
効に解決するための手段として、本発明に係る液体封入
式マウントは、外ケースとセンター部材との間に封着さ
れたエラストマからなる主弾性体と、前記外ケースの内
周に封着されたエラストマからなるダイアフラムとの間
に、前記主弾性体側の主液室及び前記ダイアフラム側の
副液室が、副弾性体により変位可能に支持された質量体
を介して画成され、前記両液室間がオリフィスを介して
互いに連通される。すなわちこの構成においては、低周
波領域では前記オリフィス内の液柱共振による高減衰を
実現し、それより高周波領域では、前記質量体の共振に
よる低ばね定数を実現するものである。
【0007】上記構成においては、質量体が、外ケース
に固定されたオリフィス形成部材の内周に振動入力方向
への変位が可能な状態に挿入され、副弾性体がダイアフ
ラムと一体に形成されたものであっても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】[第一実施形態]図1は、本発明
に係る液体封入式マウントの好適な第一実施形態を示す
概略的な断面図である。この液体封入式マウントは、金
属製の外ケース1と、その上部内周側に配置された金属
製のセンター部材2と、これら外ケース1及びセンター
部材2を互いに弾性的に連結すると共に前記外ケース1
の上端を閉塞するように設けられた主弾性体3と、その
下側で前記外ケース1の内周を閉塞するように設けられ
たダイアフラム4と、前記主弾性体3とダイアフラム4
との間の密閉空間に配置され、前記外ケース1の内周面
に副弾性体6を介して弾性的に支持された質量体5とを
備える。前記密閉空間には、シリコンオイル等の所要の
粘性を有する液体が封入されている。
【0009】外ケース1は、その下端にフランジ11が
張出形成されており、このフランジ11に開設された複
数の小孔11aにそれぞれ挿通される複数の取付ボルト
(図示省略)を介して、例えば図示されていない自動車
の車体フレーム側及びエンジン側のうちの一方に固定さ
れる。また、センター部材2はその上面中央に突設され
た取付ボルト21を介して、例えば前記車体フレーム側
及びエンジン側のうちの他方に固定される。
【0010】主弾性体3は、円周方向に連続した厚肉の
エラストマからなるものであって、外観が円錐台状を呈
し、その外周部及び内周部が、外ケース1の上端のテー
パ状開口部1a及びセンター部材2の略テーパ状の外周
面2aに、一体的に加硫接着された状態で成形されてい
る。
【0011】ダイアフラム4は、主弾性体3に比較して
十分に薄肉のシート状のエラストマからなるものであっ
て、容易に変形可能なように湾曲した断面形状に成形さ
れ、その外周縁4aが、外ケース1の内周面に加硫接着
等の手法によって封着されている。
【0012】主弾性体3とダイアフラム4との間の密閉
された空間は、質量体5とその外周面を外ケース1の内
周面に弾性的に連結している副弾性体6によって、主弾
性体3側(上側)の主液室Aとダイアフラム4側(下
側)の副液室Bとに互いに分離されている。前記質量体
5には、主液室Aと副液室Bとを互いに連通するオリフ
ィスCが開設されており、このオリフィスCは、内部の
封入液の液柱共振周波数が、例えば被支持体であるエン
ジンとこれを弾性的に支持する当該マウント等からなる
振動系の共振周波数と一致するように、かつ前記封入液
が流れる際に摩擦及び粘性による大きな流動抵抗を発生
するように、その口径及び長さが設定されている。
【0013】質量体5は、鋼材等の鉄系あるいは他の高
比重の金属材料からなるものであって、円盤状に形成さ
れており、その外周縁と外ケース1との間に介在された
副弾性体6は、エラストマで環状に成形されたものであ
る。そして、この質量体5と副弾性体6で構成される副
振動系Dは、質量体5の慣性質量と副弾性体6のばね定
数によって決まる上下方向の共振周波数が、例えばエン
ジンのアイドリングによる振幅が最大となる振動周波数
帯域に設定されている。
【0014】上記第一実施形態による液体封入式マウン
トは、車体フレーム側とエンジン側との間で、図の上下
方向への振動が入力されることによって、外ケース1と
センター部材2が反復的に相対変位され、これに伴って
主弾性体3が反復変形を受ける。
【0015】そしてこの入力振動が、例えば自動車走行
中の車体のバウンドやシェイク等によるショック入力時
に、エンジンと当該マウント等からなる振動系が共振す
ることによる低周波大振幅の変位である場合は、質量体
5は主液室Aの圧力変化による変位力を受けるが、質量
体5と副弾性体6で構成される副振動系Dは前記ショッ
ク入力に対しては共振しないので、大きな反復変位を生
じにくい。一方、オリフィスCにおける液柱共振周波数
は、前記振動系の共振周波数域に設定されているため、
封入液は、主液室Aと副液室Bとの間を相対的に高圧と
なる側から相対的に低圧となる側へ、オリフィスCを通
じて反復的に流動される。このため、主弾性体3を構成
するエラストマの内部摩擦による減衰力のほか、オリフ
ィスC内を封入液が流れる時の粘性抵抗によって大きな
減衰力を発生するので、ショック入力に対する良好な緩
衝性を得ると共に、これに起因する振動を短時間で制止
する。
【0016】入力振動が、エンジンのアイドリング等低
速回転時の振動による継続的な振動変位である場合は、
オリフィスCにおける液柱の慣性が大きくなるので、こ
のオリフィスC内を封入液が流れにくくなる一方、質量
体5と副弾性体6からなる副振動系Dが共振して厚さ方
向へ反復変位することによって、振動入力に伴う主液室
Aの封入液の圧力変動を吸収する。したがって、当該マ
ウントの動ばね定数が低くなり、車体フレーム側へのア
イドル振動等の伝達を有効に吸収することができる。
【0017】また、この第一実施形態の構成によれば、
上述のように、アイドリング等による入力振動を質量体
5及び副弾性体6からなる副振動系Dの共振によって吸
収するものであるため、従来構造において、アイドリン
グ振動入力時に液柱共振によってマウントを低ばね定数
とするために必要としていたアイドルオリフィス及びサ
ブダイアフラムが不要であり、したがって構造が簡素に
なり、マウントの小型化を図ることができる。しかも、
アイドリング振動等をアイドルオリフィスでの液柱共振
によって吸収する場合の液柱の慣性質量に比較して、前
記副振動系Dにおける質量体5の慣性質量を大きくする
ことができるので、防振性能を向上させることができ
る。
【0018】[第二実施形態]図2は、本発明に係る液
体封入式マウントの第二実施形態を示す概略的な断面図
で、図の左半分と右半分は、振動入力方向と平行な軸心
Oを中心として互いに90°異なる位相上で切断したも
のである。この液体封入式マウントは、金属製の外ケー
ス1と、その上部内周側に配置された金属製のセンター
部材2と、これら外ケース1及びセンター部材2を互い
に弾性的に連結すると共に前記外ケース1の上端を閉塞
するように設けられた主弾性体3と、その下側で前記外
ケース1の内周を閉塞するように設けられたダイアフラ
ム4及び副弾性体6の一体成形体と、前記主弾性体3と
ダイアフラム4及び副弾性体6との間の密閉された空間
に配置され、前記外ケース1の内周面に前記副弾性体6
を介して弾性的に支持された質量体5と、前記外ケース
1に固定されて内周に前記質量体5を振動入力方向へ変
位自在に保持した環状のオリフィス形成部材7とを備え
る。前記密閉空間には、シリコンオイル等の所要の粘性
を有する液体が封入されている。
【0019】外ケース1は、カップ状の下側ケース部材
12と、その上端にカシメにより結合された環状の上側
ケース部材13とからなり、前記下側ケース部材12の
底部中央に設けられた取付ボルト14を介して、例えば
図示されていない自動車の車体フレーム側及びエンジン
側のうちの一方に固定される。また、センター部材2は
その上面中央に突設された取付ボルト21を介して、例
えば前記車体フレーム側及びエンジン側のうちの他方に
固定される。
【0020】円錐台状を呈する厚肉の主弾性体3は、外
周部が外ケース1における上側ケース部材13のテーパ
状上縁13aの内周面に、また内周部がセンター部材2
の略テーパ状の外周面2aに、一体的に加硫接着された
状態で成形されている。
【0021】ダイアフラム4と副弾性体6は互いに連続
したエラストマ成形体として成形されている。詳しく
は、ダイアフラム4は容易に変形可能なように湾曲した
薄肉シート状に形成されているのに対し、副弾性体6は
ダイアフラム4より厚肉でストレートな形状に形成され
ることにより、適当なばね性が与えられている。また、
図2におけるIII −III 線で切断した断面図である図3
に示されるように、副弾性体6は、円周方向180°間
隔で形成されている。
【0022】ダイアフラム4と副弾性体6からなるエラ
ストマ成形体は、その外周部全周が金属からなる内環1
5の内周面に一体的に加硫接着されており、内周部が、
質量体5の下端部に一体的に加硫接着されている。前記
内環15は、外ケース1における下側ケース部材12と
上側ケース部材13との結合部の内周に、オリフィス形
成部材7の外周縁7aと共に挟持された状態に固定され
ている。
【0023】質量体5は、鋼材等の鉄系あるいは他の高
比重の金属材料からなるものであって、円柱形のピスト
ン状に形成され、その表面には、ダイアフラム4と副弾
性体6からなる成形体の一部が廻り込んだエラストマ膜
51が被着されており、このエラストマ膜51の上端外
周部は適宜厚肉に形成されて、オリフィス形成部材7の
内周部との緩衝により質量体5の変位量を制限するスト
ッパ部52となっている。そして、この質量体5と前記
副弾性体6とで構成される副振動系Dは、質量体5の慣
性質量と副弾性体6のばね定数によって決まるその共振
周波数が、例えばエンジンのアイドリングによる振幅が
最大となる振動周波数帯域に設定されている。
【0024】主弾性体3とダイアフラム4及び副弾性体
6との間の、封入液が充填された密閉空間は、質量体5
とその外周のオリフィス形成部材7によって、主弾性体
3側(上側)の主液室Aと、ダイアフラム4及び副弾性
体6側(下側)の副液室Bとに互いに分離されている。
【0025】オリフィス形成部材7には、主液室Aと副
液室Bとを互いに連通するオリフィスCが開設されてい
る。このオリフィスCは、図2におけるIV−IV線で切断
した断面図である図4に示されるように、円周方向へ略
C字形に延び、その一端Caが主液室Aに、また他端C
bが副液室Bに開放されている。そしてこのオリフィス
Cは、封入液の液柱共振周波数が、例えば被支持体であ
るエンジンとこれを弾性的に支持する当該マウント等か
らなる振動系の共振周波数と一致するように、かつ前記
封入液が流れる際に摩擦及び粘性による大きな流動抵抗
を発生するように、その口径及び長さが設定されてい
る。
【0026】上記第二実施形態による液体封入式マウン
トの動作も、基本的には先に説明した第一実施形態と同
様であり、すなわち車体フレーム側とエンジン側との間
での振動入力によって、外ケース1とセンター部材2が
図2における上下方向に反復して相対変位され、これに
伴って主弾性体3が反復変形を受ける。
【0027】そしてこの入力振動が、例えば自動車走行
中の車体のバウンドやシェイク等によるショック入力時
に、エンジンと当該マウント等からなる振動系が共振す
ることによる低周波大振幅の変位である場合は、質量体
5は主液室Aの圧力変化による変位力を受けるが、質量
体5と副弾性体6で構成される副振動系Dは前記ショッ
ク入力に対しては共振せず、しかも質量体5は受圧面積
が小さく、その変位量はストッパ部52によって制限さ
れるので、大きく反復変位されることはない。一方、オ
リフィスCでの液柱共振周波数は、前記振動系の共振周
波数域に設定されているため、封入液は、主液室Aと副
液室Bとの間を相対的に高圧となる側から相対的に低圧
となる側へ、オリフィスCを通じて反復的に流動され
る。このため、主弾性体3を構成するエラストマの内部
摩擦による減衰力のほか、オリフィスC内を封入液が流
れる時の流動抵抗による減衰力を発生する。特に、この
実施形態においては、オリフィスCが円周方向に延びる
流路の長いものとなっているので、大きな減衰が得ら
れ、ショック入力に対する良好な緩衝性を得ると共に、
これに起因する振動を短時間で制止する。
【0028】入力振動が、エンジンのアイドリング等低
速回転時の振動による継続的な振動変位である場合は、
オリフィスCにおける液柱慣性が大きくなるので、この
オリフィスC内を封入液が流れにくくなる一方、質量体
5と副弾性体6からなる副振動系Dが共振して上下に反
復変位することによって、振動入力に伴う主液室Aの封
入液の圧力変動を吸収する。したがって当該マウントの
動ばね定数が低くなり、車体フレーム側へのアイドル振
動等の伝達を有効に吸収することができる。
【0029】また、この第二実施形態の構成も、アイド
リング等による入力振動を質量体5及び副弾性体6から
なる副振動系Dの共振によって吸収するものであるた
め、従来構造において、アイドリング振動入力時に液柱
共振によってマウントを低ばね定数とするために必要と
していたアイドルオリフィス及びサブダイアフラムが不
要である。また、質量体5を弾性的に支持する副弾性体
6がダイアフラム4と一体に成形されているので、部品
数も少ない。したがって構造が簡素になり、マウントの
小型化を図ることができる。
【0030】しかも、アイドリング振動等を液柱共振に
よって吸収する場合の液柱の慣性質量に比較して、副振
動系Dを構成する質量体5の慣性質量を大きくすること
ができ、ショック入力時には長いオリフィスCを封入液
が流れることによって大きな減衰を発揮するので、当該
マウントを小型化しても、優れた防振性能を確保するこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る液体封入式マウントによる
と、ショック入力等による低周波領域ではオリフィス内
の液柱共振による高減衰を実現し、それより高周波の領
域では質量体の共振による低ばね定数を実現するもので
あるため、従来構造のような、振動周波数の異なる領域
で異なる特性を得るための複数のオリフィス及びサブダ
イアフラムが不要になり、構造が簡素になると共に小型
化を図ることができる。また、前記質量体の慣性質量
は、液柱共振させる場合の慣性質量よりも大きくするこ
とができるので、優れた防振性能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体封入式マウントの第一実施形
態を振動入力方向に切断して示す断面図である。
【図2】本発明に係る液体封入式マウントの第二実施形
態を、振動入力方向と平行な軸心Oを中心として互いに
90°異なる位相上で切断して示す断面図である。
【図3】図2におけるIII −III 線で切断した断面図で
ある。
【図4】図2におけるIV−IV線で切断した断面図であ
る。
【符号の説明】
1 外ケース 11 フランジ 11a 小孔 12 下側ケース部材 13 上側ケース部材 14,21 取付ボルト 15 内環 2 センター部材 3 主弾性体 4 ダイアフラム 4a,7a 外周縁 5 質量体 51 エラストマ膜 52 ストッパ部 6 副弾性体 7 オリフィス形成部材 A 主液室 B 副液室 C オリフィス D 副振動系

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外ケース(1)とセンター部材(2)と
    の間に封着されたエラストマからなる主弾性体(3)
    と、前記外ケース(1)の内周に封着されたエラストマ
    からなるダイアフラム(4)との間に、前記主弾性体
    (3)側の主液室(A)及び前記ダイアフラム(4)側
    の副液室(B)が、副弾性体(6)により変位可能に支
    持された質量体(5)を介して画成され、前記両液室
    (A,B)間がオリフィス(C)を介して互いに連通さ
    れたことを特徴とする液体封入式マウント。
  2. 【請求項2】 質量体(5)が、外ケース(1)に固定
    されたオリフィス形成部材(7)の内周に振動入力方向
    への変位が可能な状態に挿入され、副弾性体(6)がダ
    イアフラム(4)と一体に形成されたことを特徴とする
    請求項1に記載の液体封入式マウント。
JP30842599A 1999-10-29 1999-10-29 液体封入式マウント Pending JP2001124132A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011258287A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Ntt Facilities Inc 情報記憶装置及び電子機器
DE102010048259A1 (de) * 2010-10-12 2012-05-10 Volkswagen Ag Hydraulisch gedämpftes Lager

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JP2011258287A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Ntt Facilities Inc 情報記憶装置及び電子機器
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