JP2011258286A - 情報記憶装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部から特定周波数帯域の音エネルギーが作用した場合であっても、情報記憶装置本体の筐体が振動することを抑止でき、アクセスエラーや故障の発生を防止することを可能にした情報記憶装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】記録媒体と、この記録媒体にアクセスして情報の記録や再生を行うためのヘッドとを筐体3に収容してなる情報記憶装置本体1を備えた情報記憶装置Aにおいて、情報記憶装置本体1の外側に配設され、特定周波数帯域の音エネルギーが外側から作用するとともに共振して筐体3の振動を抑止する制振機構2を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、HDD(ハードディスクドライブ)等の情報記憶装置及び電子機器に関する。
従来、HDD(情報記憶装置、情報記憶装置本体)は、記録媒体と、記録媒体に対して情報の記録、再生を行うための磁気ヘッド(ヘッド)と、磁気ヘッドを支持するヘッドアームと、ヘッドアームを回動させて記録媒体の所定位置に磁気ヘッドを移動させるためのアクチュエータとを筐体に収容して構成されている。
一方、HDDは、高速アクセス、大容量記録、小型化などを実現するほど、すなわち、高性能なHDDであるほど、記録媒体が高速回転することによる自励振動などによってアクセスエラーや故障が発生しやすくなる。このため、振動対策がHDDの信頼性を確保する上で非常に重要になっている。
これに対し、特許文献1には、記録媒体と磁気ヘッドとヘッドアームとアクチュエータとを収容する第1の筐体と第2の筐体の間(内部)にインシュレーターを介設し、このインシュレーターを共振周波数が異なる第1の緩衝部材と第2の緩衝部材を積層して構成した情報記憶装置が開示されている。そして、この情報記憶装置では、第1の緩衝部材が第2の緩衝部材の共振周波数を打ち消すように作用して、情報記憶装置の共振を減衰させることを可能にしている。
また、特許文献2には、機器搭載用のデバイス(HDDなど)である第1の質量体及び第2の質量体と、第1、第2、第3の緩衝部材と、取付部材と、筐体とを備え、第1の緩衝部材を介して第1の質量体を、第2の緩衝部材を介して第2の質量体を取付部材に取り付け、さらに、第3の緩衝部材を介して取付部材を筐体に取り付けて構成した情報記憶装置が開示されている。また、第1、第2、第3の緩衝部材の粘弾性に係る設計値を、第1の質量体及び第2の質量体の共振周波数における振幅が略同一になる数値の組み合わせとしている。
そして、この情報記憶装置では、第1、第2、第3の緩衝部材により、二つのデバイスに対して均質な防振効果(制振効果)が発揮される。また、デバイスの高性能化に対応して、搭載するデバイスの種類や機種の交換、増設などに迅速に対応することができる。このため、特に車載用データ記録装置等の電子機器に好適に用いることができる。
特開2006−164459号公報 特開2009−193632号公報
一方、サーバーなどの電子機器に搭載されるHDDでは、外部から作用する音エネルギーによって筐体が共振し、アクセスエラーや故障が発生する場合があった。特定周波数帯域の音エネルギーが作用すると筐体が共振しやすい。
そして、上記従来の特許文献1や特許文献2においては、HDD等の情報記憶装置全体の共振を抑止する制振機構を開示したものであるため、このような、ある特定周波数帯域の音エネルギーが作用することによる筐体の共振を減衰させることができないおそれがあった。
このため、確実に、外部(外側)から作用する音エネルギーによって筐体が共振することを抑止し、アクセスエラーや故障の発生を防止できるようにすることが強く望まれていた。
本発明の情報記憶装置は、記録媒体と、該記録媒体にアクセスして情報の記録や再生を行うためのヘッドとを筐体に収容してなる情報記憶装置本体を備えた情報記憶装置において、前記情報記憶装置本体の外側に配設され、特定周波数帯域の音エネルギーが外側から作用するとともに共振して前記筐体の振動を抑止する制振機構を備えていることを特徴とする。
この発明においては、特定周波数帯域の音エネルギーが作用するとともに、情報記憶装置本体の外側に配設された制振機構が共振する。そして、この制振機構に共振を限局させることによって、筐体(ひいては情報記憶装置本体)の振動を抑止することが可能になる。
また、本発明の情報記憶装置においては、前記制振機構が、前記情報記憶装置本体を内包するように配設され、且つ外側と前記筐体側の内側を連通させる連通孔を設けて形成された共振カバーを備えてなり、前記連通孔の大きさ及び/又は数に応じ、前記特定周波数帯域の音エネルギーが作用するとともに前記共振カバーが共振して、前記筐体の振動を抑止するように構成されていることが望ましい。
この発明においては、予め減衰させる特定周波数帯域に応じた大きさ、数の連通孔を設けて共振カバーを形成しておくことにより、特定周波数帯域の音エネルギーが作用するとともに確実に共振カバーを共振させることが可能になる。これにより、特定周波数帯域の音エネルギーが作用した際に、共振カバーに共振を限局させて筐体の振動を確実に抑止することが可能になる。
さらに、本発明の情報記憶装置においては、前記制振機構が、前記筐体に一端を接続して突設された芯材と、該芯材の他端に接続して支持された共振板とを備えてなり、前記共振板の大きさに応じ、前記特定周波数帯域の音エネルギーが作用するとともに前記共振板が共振して、前記筐体の振動を抑止するように構成されていてもよい。
この発明においては、予め減衰させる特定周波数帯域に応じた大きさの共振板を筐体に取り付けておくことにより、特定周波数帯域の音エネルギーが作用するとともに確実に共振板を共振させることが可能になる。これにより、特定周波数帯域の音エネルギーが作用した際に、共振板に共振を限局させて筐体の振動を確実に抑止することが可能になる。
また、本発明の情報記憶装置においては、前記芯材が弾性体であることがより望ましい。
この発明においては、特定周波数帯域の音エネルギーが作用して共振板が共振した際に、弾性体の芯材が弾性変形することによって、共振板から筐体に伝わる振動を吸収することができ、より確実に筐体の振動を抑止することが可能になる。
本発明の電子機器は、上記のいずれかの情報記憶装置を備えていることを特徴とする。
この発明においては、電子機器に搭載される情報記憶装置が上記のいずれかの情報記憶装置であることによって、特定周波数帯域の音エネルギーが作用した際に、情報記憶装置本体の外側に配設された制振機構に共振を限局させて、筐体(ひいては情報記憶装置本体)の振動を抑止することが可能になる。
また、このような制振機構を情報記憶装置に具備させるのではなく、情報記憶装置とは別に、電子機器に情報記憶装置の外側に配設されるように取り付けておくようにしてもよい。そして、この場合においても、特定周波数帯域の音エネルギーが作用した際に、情報記憶装置の外側に配設された制振機構に共振を限局させて、筐体(ひいては情報記憶装置、情報記憶装置本体)の振動を抑止することが可能になる。
本発明の情報記憶装置及び電子機器においては、特定周波数帯域の音エネルギーが作用するとともに、情報記憶装置本体(情報記憶装置)の外側に配設された制振機構が共振し、この制振機構に共振を限局させることによって、筐体(ひいては情報記憶装置本体、情報記憶装置)の振動を抑止することが可能になる。
これにより、従来の制振機構(特許文献1や特許文献2に開示された制振機構)と比較し、確実に、外部(外側)から作用する音エネルギーによって筐体が共振することを抑止して、アクセスエラーや故障の発生を防止することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る情報記憶装置(制振機構)を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る情報記憶装置(制振機構)を示す斜視図である。
以下、図1を参照し、本発明の第1実施形態に係る情報記憶装置及び電子機器について説明する。
本実施形態の電子機器は、例えばサーバーなどであり、情報記憶装置(情報記憶装置本体)のHDDを備えている。そして、本実施形態の情報記憶装置Aは、図1に示すように、HDDの情報記憶装置本体1と、この情報記憶装置本体1の振動を抑止するための制振機構2を備えて構成されている。
情報記憶装置本体1は、所定規格の方形盤状に形成され、高速回転する記録媒体と、記録媒体に対して情報の記録、再生を行うための磁気ヘッド(ヘッド)と、磁気ヘッドを支持するヘッドアームと、ヘッドアームを回動させて記録媒体の所定位置に磁気ヘッドを移動させるためのアクチュエータと、これら記録媒体、磁気ヘッド、ヘッドアーム、アクチュエータを収容する筐体3とを備えて構成されている。
一方、本実施形態の制振機構2は、外部(外側)から作用する音エネルギーによって情報記憶装置本体1の筐体3が共振することを抑止し、アクセスエラーや故障の発生を防止するためのものであり、例えば鉄やアルミニウム合金等の金属材料や、樹脂材料などを用いて形成された共振カバー4を備えて構成されている。そして、この共振カバー4は、一対の側壁部4a、4bと、これら一対の側壁部4a、4bの端部を繋ぐように連設された共振部4cとを備えて断面コ字状に形成されている。
さらに、共振カバー4は、情報記憶装置本体1と略同等の長さ寸法Lで形成されるとともに、一対の側壁部4a、4bの内面の間の幅寸法(内側の幅寸法)Hを情報記憶装置本体1の幅と略同等にして形成されている。また、この共振カバー4の共振部4cには、幅H方向に延び、長さL方向に所定の間隔をあけて配設された矩形状の複数のスリット(連通孔)5が形成されている。これらスリット5は、特定周波数帯域(共振周波数)の音エネルギーが作用するとともに共振部4cが確実に共振するように、その大きさ(長さ、幅、厚さ)や数が設定されている。
そして、このように構成した共振カバー4(制振機構2)は、一対の側壁部4a、4bを筐体3の側面にネジ止めするなどし、情報記憶装置本体1を上から内包するようにして情報記憶装置本体1に一体に取り付けられている。このとき、共振カバー4は、共振部4cと筐体(上面)3との間に隙間をあけて配設される。
次に、上記構成からなる本実施形態の情報記憶装置A及び電子機器の作用効果について説明する。
本実施形態の情報記憶装置A及びこれを備えた電子機器においては、特定周波数帯域の音エネルギーが作用すると、この音エネルギーが情報記憶装置本体1の外側に配設された共振カバー4の各スリット5を外側から筐体3側の内側に伝わるとともに共振部4cが共振する。そして、このとき、共振カバー4に共振が限局して発生する。
ここで、各種支持条件での固有振動数fnは、次の式(1)で表される。
Figure 2011258286
なお、knは、固有値に対応した定数、Eは縦弾性係数、Iは断面二次モーメント、Aは断面積、Lは長さ、ρは密度を示す。
そして、本実施形態の共振カバー4は、両端固定となるため、kn=4.73となる。また、材質をアルミニウム合金とした場合には、E=70kN/mm、ρ=2.7Mg/mとなり、共振部4c(隣り合うスリット5の間の部分)の厚さを2mm、幅を10mm、長さを100mmとした場合には、I=6.667×10−12、A=0.00002m、L=0.1mとなる。これを式(1)に当てはめて共振カバー4(共振部4c)の固有振動数fnを求めると、約3300Hzとなる。
このことから、約3300Hzの音エネルギーが作用すると(入力されると)、共振カバー4が効率よく共振し、この特定周波数の音エネルギーを吸収して、筐体3への特定周波数の音エネルギーの到達が抑止され、筐体3に振動が発生することが抑止されることになる。すなわち、式(1)に基づいて、特定周波数帯域の音エネルギーで共振カバー4が共振するようにスリット5の大きさや数を設定することで、確実に特定周波数帯域の音エネルギーによって筐体3が共振することを抑止できることになる。
これにより、外部から特定周波数帯域の音エネルギーが作用した場合であっても、共振カバー4が限局して共振することによって筐体3が振動することが抑止される。よって、磁気ヘッドが記録媒体にアクセスしている間に音エネルギーが作用して情報記憶装置本体1にアクセスエラーや故障が発生することが防止される。
一方、筐体3の固有振動数も上記の式(1)と同様の式で表され、この式(1)を変形して次の式(2)で表すと、式(2)中のρALは、筐体3の質量を示すことになる。
Figure 2011258286
そして、この筐体3に取り付けて設けた共振カバー4の質量が、筐体3の質量の1/3であるものと仮定すると、筐体3と共振カバー4を一体化した状態の固有振動数fn’は、次の式(3)で表される。
Figure 2011258286
すなわち、筐体3の1/3の質量の共振カバー4を一体に取り付けると、筐体3の固有振動数が約0.866倍に低減する。このことから、本実施形態のように共振カバー4を設けた場合には、共振カバー4の質量に応じて筐体3の固有振動数が低減されるため、外部から作用する音エネルギーによる振動だけでなく、記録媒体が高速回転することによる自励振動などによる筐体3ひいては情報記憶装置本体1の振動を抑止する効果が得られる。これにより、本実施形態の共振カバー4(制振機構2)を設けることで、より確実にアクセスエラーや故障の発生を防止することが可能になる。
したがって、本実施形態の情報記憶装置A及び電子機器においては、特定周波数帯域の音エネルギーが作用するとともに、情報記憶装置本体1の外側に配設された共振カバー4(制振機構2)が共振する。そして、この共振カバー4に共振を限局させることによって、筐体3(ひいては情報記憶装置本体1)の振動を抑止することが可能になる。
また、予め減衰させる特定周波数帯域に応じた大きさ、数のスリット(連通孔)5を設けて共振カバー4を形成しておくことにより、特定周波数帯域の音エネルギーが作用するとともに確実に共振カバー4を共振させることが可能になる。これにより、特定周波数帯域の音エネルギーが作用した際に、共振カバー4に共振を限局させて筐体3の振動を確実に抑止することが可能になる。
これにより、従来の制振機構と比較し、確実に、外部から作用する音エネルギーによって筐体3が共振することを抑止して、アクセスエラーや故障の発生を防止することが可能になる。
以上、本発明に係る情報記憶装置及び電子機器の第1実施形態について説明したが、本発明は上記の第1実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、共振カバー4(制振機構2)がネジ止めして情報記憶装置本体1に一体に取り付けられているものとしたが、共振カバー4の固定方法を限定する必要はない。また、このような共振カバー4を情報記憶装置Aに具備させるのではなく、情報記憶装置Aとは別に、情報記憶装置A(情報記憶装置本体1)の外側に配設されるようにして電子機器の他部材に一体に取り付けるようにしてもよい。そして、この場合においても、特定周波数帯域の音エネルギーが作用した際に、情報記憶装置Aの外側に配設された共振カバー4に共振を限局させて、筐体3(ひいては情報記憶装置A、情報記憶装置本体1)の振動を抑止することが可能である。
また、本実施形態では、共振カバー4の共振部4cに矩形状の複数のスリット(連通孔)5を設け、これらスリット5を設けることによって共振カバー4を共振させるものとしたが、本発明に係る連通孔は、例えば円形状の孔であってもよく、特に連通孔の形状を限定する必要はない。すなわち、連通孔をスリット5にしなくても、共振カバー4を共振させて、筐体3の振動を抑止することが可能である。また、例えば、連通孔を円形孔とした場合には、円形孔の径(大きさ)や数を調整することにより、本実施形態と同様、所望の特定周波数帯域の音エネルギーが作用するとともに共振カバー4を共振させて、筐体3の振動を抑止することが可能である。
次に、図2を参照し、本発明の第2実施形態に係る情報記憶装置及び電子機器について説明する。ここで、本実施形態は、第1実施形態と同様、サーバーなどの電子機器に具備される情報記憶装置本体1の外側に制振機構を設け、この制振機構を限局して共振させることにより、情報記憶装置本体1の筐体3の振動を抑止するようにした情報記憶装置及び電子機器に関するものである。よって、本実施形態では、第1実施形態と同様の構成に対して同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の制振機構6は、例えば鉄やアルミニウム等の金属材料や、樹脂材料などを用いて形成したものであり、図2に示すように、円板状の共振ディスク(共振板)7と、この共振ディスク7を支持する棒状の芯材8とを備えて構成されている。
また、本実施形態において、芯材8は、ゴムなどの弾性体であり、一端を筐体3に接続して突設され、他端を共振ディスク7の中心に接続して設けられている。これにより、共振ディスク7は、筐体3との間に隙間をあけた状態で、芯材8を介して筐体3に一体に固定して支持されている。さらに、このとき、共振ディスク7は、芯材8を記録媒体の回転軸上に位置する筐体部分に固設することにより、記録媒体に対して上下方向に重なり、且つ記録媒体を覆うように配設されている。
また、共振ディスク7は、特定周波数帯域(共振周波数)の音エネルギーが作用するとともに確実に共振するように、その大きさ(径や厚さ)が設定されている。
このような制振機構6を備えた本実施形態の情報記憶装置B及び電子機器においては、特定周波数帯域の音エネルギーが作用すると、情報記憶装置本体1の外側に配設された共振ディスク7が共振し、共振ディスク7に共振が限局して発生する。
そして、特定周波数帯域の音エネルギーで共振ディスク7が共振するように共振ディスク7の大きさを設定することで、確実に特定周波数帯域の音エネルギーによって筐体3が共振することが抑止される。さらに、本実施形態では、共振ディスク7を支持する芯材8が弾性体であるため、特定周波数帯域の音エネルギーが作用して共振ディスク7が共振した際に、この芯材8が弾性変形して、共振ディスク7から筐体3に伝わる振動が吸収される。このため、より確実に筐体3の振動が抑止されることになる。
これにより、外部から特定周波数帯域の音エネルギーが作用した場合であっても、共振ディスク7が限局して共振することによって筐体3が振動することが抑止される。よって、磁気ヘッドが記録媒体にアクセスしている間に音エネルギーが作用して情報記憶装置本体1にアクセスエラーや故障が発生することが防止される。
また、筐体3に芯材8及び共振ディスク7が一体に取り付けられるため、第1実施形態と同様、これら芯材8と共振ディスク7の質量に応じて筐体3の固有振動数が低減される。このため、外部から作用する音エネルギーによって筐体3の振動を抑止するだけでなく、記録媒体が高速回転することによる自励振動などによる筐体3ひいては情報記憶装置本体1の振動を抑止する効果が得られる。これにより、本実施形態の共振ディスク7(制振機構6)を設けることで、より確実にアクセスエラーや故障の発生を防止することが可能になる。
したがって、本実施形態の情報記憶装置B及び電子機器においても、特定周波数帯域の音エネルギーが作用するとともに、情報記憶装置本体1の外側に配設された共振ディスク7(制振機構8)が共振する。そして、この共振ディスク7に共振を限局させることによって、筐体3(ひいては情報記憶装置本体1)の振動を抑止することが可能になる。
また、予め減衰させる特定周波数帯域に応じた大きさの共振ディスク7を筐体3に取り付けておくことにより、特定周波数帯域の音エネルギーが作用するとともに確実に共振ディスク7を共振させることが可能になる。これにより、特定周波数帯域の音エネルギーが作用した際に、共振ディスク7に共振を限局させて筐体3の振動を確実に抑止することが可能になる。
さらに、特定周波数帯域の音エネルギーが作用して共振ディスク7が共振した際に、弾性体の芯材8が弾性変形することによって、共振ディスク7から筐体3に伝わる振動を吸収することができ、より確実に筐体3の振動を抑止することが可能になる。
これにより、磁気ヘッドが記録媒体にアクセスしている間に情報記憶装置本体1に生じる振動が影響してアクセスエラーや故障などが発生することを抑止することができ、高性能化した情報記憶装置B(情報記憶装置本体1)であっても、その信頼性を確保することが可能になる。
以上、本発明に係る情報記憶装置及び電子機器の第2実施形態について説明したが、本発明は上記の第2実施形態に限定されるものではなく、第1実施形態の変更例を含め、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 情報記憶装置本体(HDD)
2 制振機構
3 筐体
4 共振カバー
4a 側壁部
4b 側壁部
4c 共振部
5 スリット(連通孔)
6 制振機構
7 共振ディスク(共振板)
8 芯材
A 情報記憶装置
B 情報記憶装置
H 幅
L 長さ

Claims (5)

  1. 記録媒体と、該記録媒体にアクセスして情報の記録や再生を行うためのヘッドとを筐体に収容してなる情報記憶装置本体を備えた情報記憶装置において、
    前記情報記憶装置本体の外側に配設され、特定周波数帯域の音エネルギーが外側から作用するとともに共振して前記筐体の振動を抑止する制振機構を備えていることを特徴とする情報記憶装置。
  2. 請求項1記載の情報記憶装置において、
    前記制振機構が、前記情報記憶装置本体を内包するように配設され、且つ外側と前記筐体側の内側を連通させる連通孔を設けて形成された共振カバーを備えてなり、
    前記連通孔の大きさ及び/又は数に応じ、前記特定周波数帯域の音エネルギーが作用するとともに前記共振カバーが共振して、前記筐体の振動を抑止するように構成されていることを特徴とする情報記憶装置。
  3. 請求項1記載の情報記憶装置において、
    前記制振機構が、前記筐体に一端を接続して突設された芯材と、該芯材の他端に接続して支持された共振板とを備えてなり、
    前記共振板の大きさに応じ、前記特定周波数帯域の音エネルギーが作用するとともに前記共振板が共振して、前記筐体の振動を抑止するように構成されていることを特徴とする情報記憶装置。
  4. 請求項3記載の情報記憶装置において、
    前記芯材が弾性体であることを特徴とする情報記憶装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報記憶装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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