JP4722184B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

この発明は、光ディスクや光磁気ディスク等のディスク状記録媒体に情報を記録、または再生するディスク装置に関するもので、特に、ディスクの高速回転によって発生する、記録再生ユニットが搭載されたドライブシャーシの振動を低減する制振機構を備えたディスク装置に関する。
光ディスクや光磁気ディスク等のディスク装置は、ドライブシャーシ上に、ターンテーブルを回転させるスピンドルモータと、記録再生ユニットである光ピックアップユニットが搭載され、スピンドルモータによってターンテーブル上に置かれたディスク状記録媒体である光ディスクが高速で回転駆動される。その際、光ピックアップユニットは、光ディスクをトラッキングしながら、その光ディスクにデジタル情報の記録を行ったり、また、記録されているデジタル情報の再生を行ったりする。
光ディスクが高速回転すると、光ディスク自体の偏重心によって、スピンドルモータの軸方向と直交する方向に振動が発生する。この振動はドライブシャーシを介して光ピックアップユニットに伝達され、光ピックアップユニットも振動が生じることとなる。
その際、スピンドルモータの振動と光ピックアップユニットの振動とに、位相のずれが発生すると、光ピックアップユニットの対物レンズにより収束される光ビームのトラッキングサーボに悪影響を及ぼし、光ディスクへのデジタル情報の書き込みエラーや読出しエラーが発生することとなる。
従って、ドライブシャーシの振動の発生は、DVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)等の高密度の光ディスクではデジタル情報の記録再生の性能が著しく悪化してしまうので重大な問題となる。
そこで、従来のディスク装置では、光ディスク自体の偏重心や外部振動によって発生するドライブシャーシの振動を低減するために、「ダイナミックダンパー」と称される制振機構を搭載するようにしていた。
この制振機構は、振動を低減する必要のあるドライブシャーシに複数の弾性部材を介して錘板が取り付けられており、錘板は弾性部材の弾性力に抗する限り、浮動可能に保持されている。
偏重心を有する光ディスクの回転に伴う加振力は、光ディスクの回転中心でかつ回転平面内である光ディスクの主面と平行な方向に作用する。従って、この加振力によって生じるトラッキング方向のドライブシャーシの振動に対しては、錘板をドライブシャーシの振動の向きと逆向きとなるように振動させるようにすれば、ドライブシャーシのトラッキング方向の振動を錘板の質量で打ち消すことが可能である。
同様に、光ディスクの回転平面内でトラッキング方向と直交する方向のドライブシャーシの振動についても、錘板をこの振動と逆向きで振動させることにより、そのドライブシャーシの振動を打ち消すことが可能である。
そこで、従来の制振機構を構成する錘板は、制振機構の光ディスクの回転平面内の直交する2方向の固有振動モードの固有振動数が、ドライブシャーシの抑制すべき振動が有する振動周波数である、いわゆる制振周波数と一致するように、制振機構の弾性部材のバネ定数や錘板の質量を設定するようにして、光ディスクの主面と平行な互いに直交する2方向のドライブシャーシの振動を抑制するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−7033号公報(第2〜3頁、第27図)
ところで、上記のような従来のディスク装置では、光ディスクの主面と平行な回転平面内で、光ディスクの回転中心と制振機構を構成する錘板の重心位置とを結ぶ直線と平行な方向のドライブシャーシの振動は、十分に制振することが可能である。しかし、光ディスクの主面と平行な回転平面内で、この直線と直交する方向のドライブシャーシの振動に対しては、十分に制振することができず、光ピックアップユニットの対物レンズにより収束される光ビームのトラッキングサーボに悪影響を及ぼし、光ディスクへのデジタル情報の書き込みエラーや読出しエラーが発生するという問題があった。
この発明に係るディスク装置は、ディスク状記録媒体を回転駆動するモータと、前記ディスク状記録媒体にデジタル信号を記録および/または再生する、記録および/または再生ユニットと、前記モータ及び前記記録および/または再生ユニットが固着されたドライブシャーシと、前記ドライブシャーシの複数箇所の所定の位置にそれぞれ配置された弾性部材と、前記弾性部材を介して前記ドライブシャーシに浮動可能に保持された錘板と、を備えたディスク装置であって、前記錘板の形状は、前記ディスク状記録媒体の最高回転速度に相当する制振周波数と、前記弾性部材のバネ定数とから決定される錘板の質量と、前記ディスク記録媒体の主面と垂直な方向でかつ前記錘板の重心位置を通る軸を回転軸とし、前記錘板の質量が前記弾性部材の個数に等分され、前記弾性部材が配置された位置に分配された等配質量に基づいて得られる慣性モーメントと、に基づいて、設定されることを特徴とするものである。
しかし、ドライブシャーシはメインシャーシを介してディスク装置の筐体に固定されており、ドライブシャーシのトラッキング方向と直交する方向の振動が筐体に取り付けられている電気回路基板等を振動させてしまう。従って、その電気回路基板等の振動が光ピックアップユニットに還元されてしまうこととなり、結局のところは、光ディスクに対するデジタル情報の書き込みエラーや読出しエラー等が発生してしまうという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するために為されたもので、ディスク状記録媒体を回転駆動するモータとディスク状記録媒体にデジタル信号を記録再生する記録再生ユニットとが搭載されたドライブシャーシが、ディスク状記録媒体の偏重心によって振動することを抑制できる制振機構を備えたディスク装置を提供することを目的とする。
この発明に係るディスク装置は、ディスク状記録媒体を回転駆動するモータと、前記ディスク状記録媒体にデジタル信号を記録および/または再生する、記録および/または再生ユニットと、前記モータ及び前記記録および/または再生ユニットが固着されたドライブシャーシと、前記ドライブシャーシの複数箇所の所定の位置にそれぞれ配置された弾性部材と、前記弾性部材を介して前記ドライブシャーシに浮動可能に保持された錘板と、を備えたディスク装置であって、前記錘板の形状は、所定の制振周波数と所定のバネ定数と所定の位置の個数から得られる錘板の質量と、ディスク記録媒体の主面と垂直な方向でかつ前記錘板の重心位置を通る軸を回転軸とし、前記錘板の質量が前記所定の位置の個数に等分され、前記所定の位置に分配された等配質量に基づいて得られる慣性モーメントと、に基づいて、設定されることを特徴とするものである。
この発明によれば、錘板の形状を、所定の制振周波数と所定のバネ定数と所定の位置の個数から得られる錘板の質量と、ディスク記録媒体の主面と垂直な方向でかつ前記錘板の重心位置を通る軸を回転軸とし、前記錘板の質量が前記所定の位置の個数に等分され、前記所定の位置に分配された等配質量に基づいて得られる慣性モーメントとに基づいて、設定するようにしたので、ディスク状記録媒体の偏重心によって発生するモータと記録再生ユニットが搭載されたドライブシャーシの振動を、抑制することができるという効果がある。
この発明に係るディスク装置の実施の形態1の全体構成を示す全体構成図である。 この発明に係るディスク装置の実施の形態1の錘板10をインシュレータ11を介してドライブシャーシ1に止ネジ12で固定している状態を詳細に説明するための説明図である。 従来のディスク装置に用いられている制振機構の錘板13の一例を示す斜視図である。 従来の錘板13を取り付けた制振機構を備えるディスク装置のY方向の振動解析評価結果を示す振動解析評価図である。 従来の錘板13を取り付けた制振機構を備えるディスク装置のX方向の振動解析評価結果を示す振動解析評価図である。 この発明に係るディスク装置の実施の形態1の錘板10の形状をより詳細に示す斜視図である。 この発明に係るディスク装置の実施の形態1の制振機構の等価モデルを示すモデル図である。 この発明に係るディスク装置の実施の形態1の錘板10を取り付けた制振機構を備えるディスク装置のY方向の振動解析評価結果を示す振動解析評価図である。 この発明に係るディスク装置の実施の形態1の錘板10を取り付けた制振機構を備えるディスク装置のX方向の振動解析評価結果を示す振動解析評価図である。
符号の説明
1 ドライブシャーシ、2 スピンドルモータ、4 光ディスク、
5 光ピックアップユニット、10 錘板、11 インシュレータ、13 錘板、
14a 質点、14b 質点、14c 質点、14d 剛体棒、14e 剛体棒、
14f 剛体棒、15a バネ要素、15b バネ要素、15c バネ要素。
以下、この発明の実施の形態によるディスク装置を、ディスク状記録媒体が光ディスクであり、記録再生ユニットが光ピックアップユニットである場合を例に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明に係るディスク装置の実施の形態1の全体構成を示す全体構成図である。光ピックアップユニットのトラッキングのための移動方向と平行な方向をY方向、光ディスクの主面において、Y方向と直交する方向をX方向、光ディスクの主面に垂直な方向をZ方向とする。
図1において、板金等により成形されたドライブシャーシ1の前端部1aの略中央部に、スピンドルモータ2が上向きに搭載されている。スピンドルモータ2の回転軸はドライブシャーシ1の面に対して垂直な向きとなっている。このスピンドルモータ2と一体的に回転するターンテーブル3の上に、ディスク状記録媒体である光ディスク4(一点鎖線にて図示)が水平に装着され、光ディスク4はスピンドルモータ2によって高速で回転駆動されるように構成されている。
また、ドライブシャーシ1の前端部1aと後端部1bとの間に形成された略方形状の開口部1cの内側には、記録再生ユニットである光ピックアップユニット5が搭載されている。この光ピックアップユニット5は、対物レンズが上向きとなっており、さらに、ドライブシャーシ1の上面に互いに平行となるように取り付けられたガイド軸6及びガイド軸7に案内されながら、スレッド駆動機構8によって、光ディスク4のトラッキング方向であるY方向にスライド駆動される。
高速で回転駆動されている光ディスク4の下面であるデジタル信号記録面に、光ピックアップユニット5の対物レンズによって収束された光ビームがトラッキングされて、光ディスク4にデジタル情報が記録されたり、光ディスク4に記録されたデジタル情報が再生されたりできるようになっている。
また、ドライブシャーシ1の前端部1aと後端部1bとに、弾性部材である左右一対、合計4個のゴム製のインシュレータ9が取り付けられている。インシュレータ9は、ディスク装置の外部からの振動がドライブシャーシ1に伝達されるのを抑制する機能を有している。インシュレータ9は、減衰係数が比較的大きい例えばブチルゴムで形成されている。
ドライブシャーシ1の後端部1bは、光ディスク装置の筐体に固定されたメインシャーシ(図示せず)に、これらの4個のうちの2個のインシュレータ9を介して固定されている。一方、ドライブシャーシ1の前端部1aは、光ディスクをターンテーブル3にローディングないしはアンローディングする際に使用する昇降駆動用部材(図示せず)に、これら4個のうちの2個のインシュレータ9を介して固定されている。ドライブシャーシ1の前端部1aは、昇降駆動用部材(図示せず)によって上下方向に昇降駆動できるようになっている。
次に、ドライブシャーシ1の振動を抑制するための制振機構は、板金等で形成され、ドライブシャーシ1の外形寸法と略同じ大きさの錘板10と、弾性部材である3個のゴム製のインシュレータ11とによって構成されている。
図1に示すように、錘板10は、平面状であり、略額縁状の形状をしており、3個のインシュレータ11を介してそれぞれ3個のフランジ付の止ネジ12でドライブシャーシ1に平行に保持されるように固定されている。
図2は、この発明に係るディスク装置の実施の形態1の錘板10をインシュレータ11を介してドライブシャーシ1に止ネジ12で固定している状態を詳細に説明するための説明図であり、図1のA−A断面を示している。図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
錘板10は、ドライブシャーシ1に弾性部材であるインシュレータ11を介して止ネジ12で浮動可能に固定されている。すなわち、ドライブシャーシ1に対して錘板10にはインシュレータ11の弾性力が加わるが、この弾性力に抗することができる限り、錘板10はいずれの方向にも動くことが可能である。
制振機構に用いる弾性部材であるインシュレータ11は、ドライブシャーシ1の振動と錘板10の振動が共振する際の慣性力を大きくするために、減衰係数が比較的小さい、例えばシリコンゴムを用いる。減衰係数の比較的小さい弾性部材を選ぶことにより、制振性能を高めることができる。
次に、制振機構を構成する錘板の形状について、詳細に説明する。
図3は、従来のディスク装置に用いられている制振機構の錘板13の一例を示す斜視図で、図1に示したこの発明に係る実施の形態1の錘板10と制振性能は異なるが同様の機能を有するものである。Wは錘板13の重心位置を示している。また、Pは光ディスク4の回転面と垂直な方向で重心位置Wを通る軸を示している。
従来の錘板13は、一般的に50〜60gの質量のものが用いられるので、ここでは、60gとしている。錘板13の重心位置Wは、図3に示すように、錘板13の前端部13aの略中央位置で、かつ、側端部13bの略中央位置となっている。従って、錘板13の重心位置Wは、ディスク4の偏重心による加振力の発生位置であるディスク4の回転中心に対して、X方向のずれは略零で、Y方向には30〜40mm程度ずれた位置となっている。
図1のディスク装置の制振機構において、この発明に係る実施の形態1の錘板10に代えて、従来の錘板13を取り付け、光ディスク4の偏重心によって発生する振動を評価した。その際、光ディスクの偏重心としては、回転の不釣合い量を5g・mmとした。
なお、振動解析は、市販品の3次元機構解析ソフトであるエムエスシーソフトウエア株式会社製のADAMS(登録商標)を用いたが、このソフトウエアに限られるわけでなく、振動解析の可能な一般的なソフトウエアであれば良い。
図4は、従来の錘板13を取り付けた制振機構を備えるディスク装置のY方向の振動解析評価結果を示す振動解析評価図である。横軸は光ディスクの回転速度で、縦軸はドライブシャーシ1のY方向の振動加速度を示している。また、曲線aは制振機構が無い場合で、曲線bは従来の錘板13を取り付けた制振機構を備える場合を示している。
さて、図4より明らかなように、Y方向の振動加速度は光ディスクの回転速度が大きくなるほど大きくなる傾向を有しているが、曲線aと曲線bを比較すると、従来の錘板13を取り付けた制振機構を備えることにより、高い回転速度での振動が十分に抑制されていることがわかる。
次に、図5は、従来の錘板13を取り付けた制振機構を備えるディスク装置のX方向の振動解析評価結果を示す振動解析評価図である。横軸は光ディスクの回転速度で、縦軸はドライブシャーシ1のX方向の振動加速度を示している。また、図4と同様に、曲線aは制振機構が無い場合で、曲線bは従来の錘板13を取り付けた制振機構を備える場合を示している。
図4の場合とは異なって、図5より明らかなように、従来の錘板13を取り付けた制振機構を備えたとしても、制振機構が無い場合と比較すると、高い回転速度での振動は十分に抑制できていないことがわかる。
以上のように、従来の錘板13を取り付けた制振機構において、X方向とY方向とで振動抑制効果が異なり、Y方向については十分に振動を抑制できるのに対し、X方向には十分に振動を抑制できていない。この理由は、光ディスク4の回転中心と錘板13の重心位置WがX方向に関して大きくずれているためと考えられる。
なお、光ディスク4の回転中心と錘板13の重心位置Wを一致するようにできれば、X方向についても振動抑制効果が得られると考えられるが、通常の一般的なディスク装置においては、ディスクローディング機構等の他の機構をも含めて限られたディスク装置の空間内に組み込む必要があるため、これらの設計制約のもとで一致するように配置することは極めて困難である。
また、仮に、錘板13の寸法を小さくすれば、配置の制約が小さくなるが、その反面、錘板13の質量が小さくなるために錘板13の慣性力による加振力の低減効果が劣化し、十分な制振効果が得られなくなる。
図6は、この発明に係るディスク装置の実施の形態1の錘板10の形状をより詳細に示す斜視図である。Wは錘板10の重心位置を示している。また、Pは、光ディスク4の回転面と垂直な方向を有し、錘板10の重心位置Wを通る軸を示している。
この額縁状の錘板10の質量は60gであり、その重心位置は、図6に示すように、錘板10の前端部10aの中央から若干ずれた位置で、かつ、側端部10bの中央位置となっている。
この錘板10について、さらに詳細に以下に説明する。この錘板10の形状は、ドライブシャーシ1にインシュレータ11を介して取り付けられる際に、錘板10の重心位置Wを通りXY平面上の直交する2軸の並進モードの固有振動数と、同じく重心位置Wを通り、Z軸に平行な軸Pの周りの回転モードの固有振動数とが、ドライブシャーシ1の振動を抑制する必要のある振動周波数である、いわゆる制振周波数と一致するように設定されている。
ところで、図4及び図5から明らかなように、X方向及びY方向のドライブシャーシの振動は、光ディスクの回転速度が高くなるほど大きくなる傾向を有している。そこで、制振周波数は、ディスク装置での光ディスク4の最高回転速度に相当する周波数に一致させることが望ましい。すなわち、例えば、光ディスク4の回転速度が6000rpmの場合は、1秒間に100回の回転となり、100Hzの振動が強く励振されるためである。
図7は、この発明に係るディスク装置の実施の形態1の制振機構の等価モデルを示すモデル図である。図1、図2、及び、図6と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
図7において、錘板10は、質点14a、質点14b、及び、質点14cからなる3個の質点と、剛体棒14d、剛体棒14e、剛体棒14fからなる3個の剛体棒とを用いて、モデル化されている。なお、3個の質点14a、質点14b、及び、質点14cが作る面は、光ディスク4の回転面と平行であり、従って、図6に示す軸Pは、図7に示す軸Pと同一である。
弾性部材である3個のインシュレータ11は、図7では、それぞれ、錘板10の等価モデルを構成する各質点をドライブシャーシ1の3箇所の所定の位置にそれぞれ浮動可能に保持する3軸のバネ要素としてモデル化されており、質点14aにはバネ要素15a、質点14bにはバネ要素15b、質点14cにはバネ要素15cが、対応している。
錘板10の質量をmとすると、質量mは3個の質点14a、質点14b、質点14cに均等に配分されている。すなわち、質点14a、質点14b、及び、質点14cの等配質量は、いずれもm/3となっている。従って、錘板10の重心位置Wは、質点14a、質点14b、及び、質点14cの等配質量の為す重心位置と等価である。
これらの質点14a、質点14b、及び、質点14cは、剛体棒14d、剛体棒14e、及び、剛体棒14fにて連結され、さらに、ドライブシャーシ1の3箇所の所定の位置とは、それぞれ、互いに同一のバネ定数を有する3軸のバネ要素15a、バネ要素15b、及び、バネ要素15cで結合されている。
以上のように、図7に示すドライブシャーシ1の制振機構の等価モデルは、質点14a、質点14b、及び、質点14cとが、剛体棒14d、剛体棒14e、及び、剛体棒14fで連結された錘板10の等価モデルと、各質点をそれぞれドライブシャーシ1の3箇所の所定の位置に結合するためのバネ要素15a、バネ要素15b、及び、バネ要素15cで表わされたインシュレータ11の等価モデルとから構成されている。
図7の制振機構の等価モデルにおいては、重心位置Wを通過するX軸、Y軸、及び、Z軸の3軸の並進の振動モードと、同じく重心位置Wを通過する3個の慣性主軸回りの回転の振動モードが、同一の周波数を有して発生する。すなわち、重心位置Wでの6自由度の固有振動数fが全て一致するのである。
なお、固有振動数fは、3個の質点14a、質点14b、質点14cの等配質量の総和、すなわち、錘板10の質量をmとし、そして、3個のバネ要素15a、バネ要素15b、バネ要素15cの3個のバネ定数の総和をKとすると、次の式(1)が成り立つ。
Figure 0004722184
従って、制振機構において制振すべき振動の周波数、すなわち、制振周波数fと、1個のインシュレータ11の弾性部材の材質によって設定されるバネ定数K/3が所定値として与えられれば、式(1)を用いて、錘板10の質量mを算出することができる。
また、制振機構の等価モデルでは、3個の質点14a、質点14b、質点14cを結ぶ三角形の形状や面積によらず、重心位置Wを通過するX軸、Y軸、及び、Z軸の3軸の並進の振動モードの固有振動数と、重心位置Wを通過する3個の慣性主軸回りの回転の振動モードの固有振動数は、常に同一の値となる。
図7の制振機構の等価モデルがこのような特性を有する点について、重心位置Wから3個のそれぞれの質点14a、質点14b、及び、質点14cまでの距離が、図7の制振機構の等価モデルの2倍であるモデルと比較することにより、以下に説明する。
図7の制振機構の等価モデルの重心位置Wを通過するX軸、Y軸、及び、Z軸の3軸の並進の振動モードの固有周波数は、3個の質点14a、質点14b、及び、質点14cの等配質量の総和である質量mと、3個のバネ要素15a、バネ要素15b、及び、バネ要素15cのバネ定数の総和Kとの比によって決定されることから、重心位置Wから3個の質点14a、質点14b、及び、質点14cまでのそれぞれの距離が2倍となっても、その比は変化しない。従って、並進の振動モードの固有周波数は、3個の質点14a、質点14b、及び、質点14cの配置位置に依存しないことが容易に理解できる。
一方、制振機構の等価モデルの重心位置Wを通過する3個の慣性主軸回りの回転の振動モードの固有振動数は、慣性モーメントと回転のバネ定数の比によって決定され、重心位置Wから3個の質点14a、質点14b、及び、質点14cまでのそれぞれの距離が2倍になると、例えば、軸P回りの慣性モーメントは4倍になり、軸P回りの回転のバネ定数も4倍となることから、重心位置Wから3個の質点14a、質点14b、及び、質点14cまでのそれぞれの距離が2倍となっても、慣性モーメントと回転のバネ定数の比は変化しない。従って、回転の振動モードの固有周波数についても、3個の質点14a、質点14b、及び、質点14cの配置位置に依存しないことが容易に理解できる。
以上から、3個の質点14a、質点14b、及び、質点14cの配置位置によらず、並進の振動モードの固有周波数と回転の振動モードの固有周波数は、常に同一の値となる。
従って、この制振機構の等価モデルの上記のような特性を利用することにより、錘板10の形状は、ドライブシャーシ1にインシュレータ11を介して取り付けられる際に、錘板10の重心位置Wを通りXY平面上の直交する2軸の並進モードの固有振動数と、同じく重心位置Wを通り、Z軸に平行な軸Pの周りの回転モードの固有振動数とが、ドライブシャーシ1の振動を抑制する必要のある振動周波数である、いわゆる制振周波数fと一致するように設定されれば良い。
以下では、図3と図6と図7を用いて、錘板10の形状を設定する手順をより詳細に説明する。錘板10の形状の設定作業は、3次元CADソフトウェアを用いて形状修正を繰り返すことにより行う。ソフトウェアとしては、市販品の3次元CADソフトであるUGS PLMソリューションズ株式会社製のI−DEAS(登録商標)を用いたが、このソフトウェアに限られるわけでなく、重心位置や慣性モーメントが容易に算出可能な一般的な3次元CADソフトウェアであれば良い。
ドライブシャーシ1の振動は、光ディスク4の回転速度が高くなるほど大きくなる傾向を有するため、既に述べたように、通常は、制振周波数fは、光ディスク4の最高回転速度に相当する周波数に一致させる。例えば、光ディスク4の最高回転速度が6000rpmであれば、制振周波数fは100Hzとする。
次に、インシュレータ11のバネ定数について、使用するゴムの材質を選択することで所定のバネ定数を設定する。
次に、式(1)を用いて、制振周波数fと3個のインシュレータ11の所定のバネ定数の総和Kとから、錘板10の質量mを算出し、3次元CADデータ上で、錘板10の形状を検討するための出発点となる錘板10の形状を得るための仮形状の質量をmに設定する。この仮形状は、最終的に得られる錘板10がディスク装置内に実装される上での寸法上の制約を満たす必要があるが、それ以外は自由に設定してやれば良い。ここでは、例えば、図3に示す従来の錘板13の形状を仮形状としてまず設定しておくものとする。以下では、錘板の質量の値を変えないことを前提に仮形状を修正していくこととなる。
次に、図7に示す制振機構の等価モデルの重心位置Wと図3の錘板13の仮形状の重心位置とが同じ位置となるように、かつ、図7に示す制振機構の等価モデルの軸P回りの慣性モーメントと錘板13の仮形状の重心位置Wを通る軸回りの慣性モーメントが同じとなるように、錘板13の仮形状を3次元CADデータ上で変化させる。
上記のように、錘板13の仮形状を上記の制約のもとで変化させて、図7に示す制振機構の等価モデルに対して、修正した仮形状の重心位置が制振機構の等価モデルの重心位置Wと同じとなり、その結果、光ディスク4の回転面と垂直方向で修正した仮形状の重心位置を通る軸が制振機構の等価モデルの軸Pと一致し、さらに、光ディスク4の回転面と垂直方向で修正した仮形状の重心位置を通る軸回りの慣性モーメントが等価モデルの軸P回りの慣性モーメントに一致した時点で、仮形状の修正を完了とする。
以上の作業手順を完了することにより、図6に示したこの発明の実施の形態1の錘板10の形状を得ることができる。
すなわち、以上の作業手順により得られた錘板10は、図7に示す制振機構の等価モデルと比較して、錘板10の質量は等価モデルの3個の質点の等配質量の総和と同一の質量mを有し、かつ、錘板10の重心位置は等価モデルの重心位置と同一の重心位置Wとなっており、さらに、錘板10の軸P回りの慣性モーメントは等価モデルの軸P周りの慣性モーメントと同一となっている。
このようにして得られた錘板10を3個のインシュレータ11を介してドライブシャーシ1の3箇所の所定の位置で浮動可能に保持したドライブシャーシ1の制振機構は、錘板10の重心位置Wを通りXY平面上の直交する2軸の並進モードの固有振動数と、同じく重心位置Wを通り、Z軸に平行な軸Pの周りの回転モードの固有振動数とが、ドライブシャーシ1の振動を抑制する必要のある振動周波数である、いわゆる制振周波数と一致するように設定されているので、光ディスク4の回転中心と錘板10の重心位置WがX方向に関して大きくずれていても、ドライブシャーシ1の振動を十分に抑制することができる。
なお、上記に説明した錘板10の形状の設定手順に従った作業は、重心位置や慣性モーメントが容易に算出可能な一般的な3次元CADソフトウェアを用いて実施すれば、数時間程度で通常完了可能である。そして、このような設定手順により得られた図6に示す錘板10の形状は、図3に示す従来の錘板13の形状と明らかに異なっているのは言うまでも無い。
次に、上記の設定手順により得られた錘板10を用いた制振機構を備えたこの発明に係るディスク装置の実施の形態1の制振性能について、従来の錘板13の場合と同様に、光ディスク4の偏重心としては回転の不釣合い量を5g・mmとして、光ディスク4の偏重心によって発生する振動に関する振動解析を行って評価した。
従来の錘板13の評価と同様に、振動解析は、市販品の3次元機構解析ソフトであるエムエスシーソフトウエア株式会社製のADAMS(登録商標)を用いた。
なお、振動解析に使用したパラメータは、錘板10及び錘板13の形状に関わるパラメータを除いて、従来の錘板13を評価した場合と同じであるが、ここでは、詳細に説明する。
振動解析に使用したパラメータに関して、インシュレータ11のバネ定数は1個あたり7890N/m、インシュレータ11の減衰係数は1.5N・sec/m、ドライブシャーシ1とそれに搭載される部品の質量は160g(錘板10の質量を除く)、インシュレータ9のバネ定数は1個あたり10440N/m、インシュレータ9の減衰係数は1個あたり14.0N・sec/mとした。
また、光ディスクの最高回転速度は6000rpmと想定し、これにより、制振周波数fは100Hzとした。
錘板10の質量mについては、式(1)を用いて、上記の3個のインシュレータ11のバネ定数の総和Kの値(=7890N/mの3倍)と制振周波数f(=100Hz)の値から算出し、錘板10の質量として60gを得た。
図8は、この発明に係るディスク装置の実施の形態1の錘板10を取り付けた制振機構を備えるディスク装置のY方向の振動解析評価結果を示す振動解析評価図である。図4と同様に、横軸は光ディスクの回転速度で、縦軸はドライブシャーシ1のY方向の振動加速度を示している。また、曲線aは制振機構が無い場合で、曲線bは従来の錘板13を取り付けた制振機構を備える場合を示している。さらに、曲線cはこの発明に係る実施の形態1の錘板10を取り付けた制振機構を備える場合を示している。
さて、図8より明らかなように、Y方向の振動加速度は、曲線bと曲線cを比較すると、従来の錘板13の制振機構の場合も、この発明に係る実施の形態1の錘板10の制振機構の場合も、特段の差が無く、高い回転速度での振動が十分に抑制されていることがわかる。
一方、図9は、この発明に係るディスク装置の実施の形態1の錘板10を取り付けた制振機構を備えるディスク装置のX方向の振動解析評価結果を示す振動解析評価図である。図5と同様に、横軸は光ディスクの回転速度で、縦軸はドライブシャーシ1のX方向の振動加速度を示している。また、曲線aは制振機構が無い場合で、曲線bは従来の錘板13を取り付けた制振機構を備える場合を示している。さらに、曲線cはこの発明に係る実施の形態1の錘板10を取り付けた制振機構を備える場合を示している。
図8の場合とは異なって、図9より明らかなように、曲線bと曲線cを比較すると、従来の錘板13を取り付けた制振機構を備えても、高い回転速度での振動は十分に抑制できていないのに対し、この発明に係る実施の形態1の錘板10を取り付けた制振機構の場合は、高い回転速度での振動を十分に抑制できていることがわかる。
以上のように、錘板10の形状を、ドライブシャーシ1の制振周波数fと、錘板10を3個のインシュレータ11を介してドライブシャーシ1に浮動可能に保持するドライブシャーシ1の3箇所の所定の位置と、互いに等しい3個のインシュレータ11の所定のバネ定数とに基づいて、設定するようにしたので、錘板10を3個のインシュレータ11を介して保持したドライブシャーシ1の制振機構をディスク装置が備えることで、ドライブシャーシ1の振動を十分に抑制することができる。
さらに、言うならば、錘板10の形状を設定する際に、制振周波数fと3個のインシュレータ11の所定のバネ定数とから得られる錘板10の質量mと、光ディスク4の回転面と垂直な方向でかつ錘板10の重心位置Wを通る軸Pを回転軸とし、錘板10の質量mがインシュレータ11の個数である3個に等分され、ドライブシャーシ1の3箇所の所定の位置に分配された等配質量m/3から得られる慣性モーメントとに基づいて設定されるようにしたので、錘板10を3個のインシュレータ11を介して保持したドライブシャーシ1の制振機構をディスク装置が備えることで、ドライブシャーシ1の振動を十分に抑制することができる。
さらに、言うならば、錘板10の形状を、3個のインシュレータ11と錘板10からなるドライブシャーシ1の制振機構の複数の固有振動モードのうちで、ディスク4の主面と平行な互いに直交する2方向の錘板10の重心位置Wでの錘板10の質量mにおける並進振動モードと、錘板10の重心位置Wを通る軸P2を回転軸とする錘板10の質量10における回転振動モードとが有する固有振動数のいずれもが、制振周波数に略一致するように、錘板10の形状を設定したので、錘板10を3個のインシュレータ11を介して保持したドライブシャーシ1の制振機構をディスク装置が備えることで、ドライブシャーシ1の振動を十分に抑制することができる。
また、ドライブシャーシ1の振動を抑制する必要のある振動周波数である、いわゆる制振周波数を、光ディスク4の最高回転速度に基づいて設定するようにしたので、ドライブシャーシ1の振動が回転速度が高いほど大きくなることから、大きな振動を効果的に抑制することができる。
ところで、ディスク装置は、通常、例えば光ディスク4を再生する時に、ディスク4の最内周側に記録された目次情報等を最初に読み取る。また、光ディスク4の反射率の違いを吸収するサーボ系のパラメータ設定やディスクの種別判断も、このディスク4の最内周側に記録された情報を読み取ることで行われる。すなわち、ディスク装置に光ディスク4をローディングした直後の初期動作は、光ディスク4の最内周側で情報の読み取りが行われ、この位置で光ディスク4は最高回転速度で回転する。
この発明に係るディスク装置は、最高回転速度のところで、振動の抑制効果が最も顕著であるので、これらの初期動作を安定に行うことができ、初期動作が終了せずにエラーとして光ディスク4が排出される等の問題を回避することができる。
BD(Blue−ray Disc)のディスク装置においては、記録密度が高くなるだけでなく、デジタル信号の記録再生の高速化を図る必要があり、光ディスク4の回転速度は従来のDVDに比べてさらに高速となることが要求されている。この発明に係るディスク装置は、最高回転速度のところで、振動の抑制効果が最も顕著であるので、BDのディスク装置に対して、顕著な効果が得られる。
実施の形態2.
この発明に係るディスク装置の実施の形態1の制振機構においては、錘板10を3個のインシュレータ11を介してドライブシャーシ1に浮動可能に保持するようにしたが、インシュレータ11の個数を4個以上にしても同様の効果が得られる。
例えば、4個のインシュレータ11を介して錘板をドライブシャーシ1に保持する場合は、ドライブシャーシ1の4箇所の所定の位置にそれぞれ4個のインシュレータ11を配置する。制振機構の等価モデルは、図7に示したものに代えて、4個の質点を4箇所の所定の位置に配置し、制振周波数と4個のインシュレータ11の有する所定のバネ定数とから錘板の質量を求めた上で、この質量を4個の質点に均等に分配する。
次に、錘板の質量mが所定の位置の個数である4個に等分され、ドライブシャーシ1の4箇所の所定の位置に分配された等配質量m/4に基づいて、ディスク4の主面と垂直な方向でかつ錘板の重心位置を通る軸を回転軸とする慣性モーメントを求め、錘板の質量と慣性モーメントに基づいて、3次元CADソフトを用いて仮形状の修正を繰り返すことで、錘板の形状を設定すれば良い。
以上のように、錘板をドライブシャーシに浮動可能に保持する弾性部材であるインシュレータの個数を4個以上にしても、この錘板を有するドライブシャーシ1の制振機構をディスク装置が備えることで、ドライブシャーシ1の振動を十分に抑制することができる。

Claims (2)

  1. ディスク状記録媒体を回転駆動するモータと、
    前記ディスク状記録媒体にデジタル信号を記録および/または再生する、記録および/または再生ユニットと、
    前記モータ及び前記記録および/または再生ユニットが固着されたドライブシャーシと、
    前記ドライブシャーシの複数箇所の所定の位置にそれぞれ配置された弾性部材と、
    前記弾性部材を介して前記ドライブシャーシに浮動可能に保持された錘板と、
    を備えたディスク装置であって、
    前記錘板の形状は、
    前記ディスク状記録媒体の最高回転速度に相当する制振周波数と、前記弾性部材のバネ定数とから決定される錘板の質量と、
    前記ディスク記録媒体の主面と垂直な方向でかつ前記錘板の重心位置を通る軸を回転軸とし、前記錘板の質量が前記弾性部材の個数に等分され、前記弾性部材が配置された位置に分配された等配質量に基づいて得られる慣性モーメントと
    に基づいて、設定されることを特徴とするディスク装置。
  2. 複数の弾性部材と錘板とからなるドライブシャーシの制振機構の複数の固有振動モードのうちで、
    ディスク状記録媒体の主面と平行な互いに直交する2方向の前記錘板の重心位置での前記錘板の質量における並進振動モードと、
    前記錘板の重心位置を通る軸を回転軸とする、前記錘板の質量における回転振動モードと
    が有する、各々の固有振動数のいずれをも、前記制振周波数に略一致させることを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。
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