JP5827763B1 - エンジンシステムおよび鞍乗り型車両 - Google Patents

エンジンシステムおよび鞍乗り型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP5827763B1
JP5827763B1 JP2015004669A JP2015004669A JP5827763B1 JP 5827763 B1 JP5827763 B1 JP 5827763B1 JP 2015004669 A JP2015004669 A JP 2015004669A JP 2015004669 A JP2015004669 A JP 2015004669A JP 5827763 B1 JP5827763 B1 JP 5827763B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
valve
crankshaft
rotational speed
idling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015004669A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016130468A (ja
Inventor
哲彦 西村
哲彦 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2015004669A priority Critical patent/JP5827763B1/ja
Priority to TW104115778A priority patent/TWI599714B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP5827763B1 publication Critical patent/JP5827763B1/ja
Publication of JP2016130468A publication Critical patent/JP2016130468A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

【課題】クランク軸の回転速度と補助バルブの開度との関係を適切に学習することが可能なエンジンシステムおよびそれを備えた鞍乗り型車両を提供する。【解決手段】回転電機30により発生される交流電力が変換部66によって直流電力に変換され、その直流電力によりバッテリBTが充電される。変換部66は、複数のスイッチング素子を含む。回転電機30の誘起電圧の位相を基準として、複数のスイッチング素子の切替タイミングが制御される。エンジンのアイドリング時には、クランク軸の回転速度に基づいてISCバルブIVが制御される。また、クランク軸の回転速度とISCバルブIVの開度との関係はバルブ開度情報として学習される。この場合、複数のスイッチング素子の切替タイミングの遅角量に基づいて、バルブ開度情報の学習が一時的に停止される。【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンシステムおよび鞍乗り型車両に関する。
エンジンのアイドリング時におけるクランク軸の回転速度を調整するため、ISC(アイドルスピードコントロール)バルブが用いられる。エンジンのアイドリング時には、クランク軸の回転速度とISCバルブの開度との関係を学習することが提案される(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−195847号公報 特開2005−124328号公報
交流発電機の誘起電圧の位相を基準として、インバータ回路の複数のスイッチング素子の切替タイミングを調整することにより、エンジンの発電量を制御する技術がある(例えば、特許文献2参照)。エンジンのアイドリング時に、このような制御が行われると、クランク軸の回転負荷が変化するため、クランク軸の回転速度が変化する。また、クランク軸の回転速度の変化に伴い、ISCバルブの開度が変化する。この場合、クランク軸の回転速度とISCバルブの開度との関係を適切に学習することができない。
本発明の目的は、クランク軸の回転速度と補助バルブの開度との関係を適切に学習することが可能なエンジンシステムおよびそれを備えた鞍乗り型車両を提供することである。
1の発明に係るエンジンシステムは、エンジンと、エンジンのクランク軸の回転により交流電力を発生する交流発電機と、複数のスイッチング素子を含み、交流発電機により発生される交流電力を複数のスイッチング素子の切替によって直流電力に変換する変換部と、変換部により得られる直流電力によって充電されるバッテリと、バッテリの電圧が予め定められた目標電圧となるように、交流発電機の誘起電圧の位相を基準として複数のスイッチング素子の切替タイミングを制御する変換制御部と、エンジンの燃焼室に空気を導く吸気通路と、吸気通路に設けられるスロットルバルブと、スロットルバルブを迂回するように吸気通路に接続される補助通路と、補助通路に設けられる補助バルブと、クランク軸の回転速度を検出する回転速度検出部と、エンジンのアイドリング時に、回転速度検出部により検出される回転速度に基づいて補助バルブを制御するバルブ制御部と、エンジンのアイドリング時に、回転速度検出部により検出される回転速度およびバルブ制御部により制御される補助バルブの開度に基づいて、クランク軸の回転速度と補助バルブの開度との関係をバルブ開度情報として学習する学習部と、交流発電機の誘起電圧の位相に対する複数のスイッチング素子の切替タイミングの遅角量がクランク軸の回転速度および補助バルブの開度が不安定な状態であるか否かを判定するために予め定められたしきい値以下でありかつ予め定められたアイドリングストップ条件が満たされてから予め定められたアイドリングストップ解除条件が満たされるまでのアイドリングストップ期間にエンジンのシリンダ内で混合気が燃焼されないようにエンジンを制御するエンジン制御部とを備え、学習部は、エンジンのアイドリング時に、遅角量がしきい値より大きいときに、バルブ開度情報の学習を一時的に停止する。
第1の発明に係るエンジンシステムにおいては、交流発電機により発生される交流電力が変換部によって直流電力に変換され、その直流電力によりバッテリが充電される。この場合、バッテリの電圧が目標電圧となるように、交流発電機の誘起電圧の位相を基準として複数のスイッチング素子の切替タイミングが制御される。エンジンのアイドリング時には、交流発電機の誘起電圧の位相に対して複数のスイッチング素子の切替タイミングを遅角させることにより、交流発電機により発生される交流電力を増加させることができる。
また、エンジンのアイドリング時には、回転速度検出部により検出される回転速度に基づいて補助バルブが制御される。それにより、クランク軸の回転速度が調整される。この場合、クランク軸の回転速度と補助バルブの開度との関係がバルブ開度情報として学習される。
複数のスイッチング素子の切替タイミングの遅角量が変化されると、交流発電機により発生される交流電力が変化するため、クランク軸の回転負荷が変化する。それにより、クランク軸の回転速度が変化する。さらに、クランク軸の回転速度の変化に伴い、補助バルブの開度が変化する。この場合、クランク軸の回転速度および補助バルブの開度が不安定となり、バルブ開度情報が不適切に学習される可能性がある。
そこで、エンジンのアイドリング時に、複数のスイッチング素子の切替タイミングの遅角量が予め定められたしきい値より大きいときに、バルブ開度情報の学習が一時的に停止される。これにより、遅角量の増大によってクランク軸の回転速度および補助バルブの開度が不安定な状態で、バルブ開度情報が学習されることが防止される。したがって、クランク軸の回転速度と補助バルブの開度との関係を適切に学習することができる。
バッテリの残容量が少ない場合、交流発電機により発生される交流電力を増加させるため、遅角量が大きく設定される。本構成によれば、遅角量がしきい値より大きいときには、アイドリングストップ条件が満たされない。この場合、混合気の燃焼が停止されることなく、アイドリングが継続される。それにより、バッテリが充電され、バッテリの残容量が不足することが防止される。
ルブ制御部は、学習部により学習されるバルブ開度情報に基づいて初期開度を決定し、エンジンのアイドリングの開始時に、補助バルブの開度が初期開度となるように補助バルブを制御してもよい。
この場合、学習されたバルブ開度情報に基づいて、クランク軸の回転速度を効率よく調整することができる。
ンジンシステムは、学習部により学習されるバルブ開度情報が予め定められた警告条件を満たした場合に警告を発する警告部をさらに備えてもよい。
補助バルブまたはその周囲における状態の変化によって、クランク軸の回転速度と補助バルブの開度との関係に影響が生じる。そこで、補助バルブまたはその周囲に異常が発生すると警告が発せられるように警告条件が設定される。これにより、運転者が異常の発生を認識することができる。
2の発明に係る鞍乗り型車両は、駆動輪を有する本体部と、駆動輪を回転させるための動力を発生する、上記のエンジンシステムとを備える。
この鞍乗り型車両においては、上記のエンジンシステムが用いられるので、クランク軸の回転速度と補助バルブの開度との関係が適切に学習される。
本発明によれば、クランク軸の回転速度と補助バルブの開度との関係を適切に学習することができる。
本発明の一実施の形態に係る自動二輪車の概略構成を示す模式的側面図である。 ハンドルの構成を示す外観斜視図である。 エンジンシステムの構成を示す模式図である。 ECUの詳細について説明するための模式的ブロック図である。 回転電機および変換部の詳細について説明するための回路図である。 複数のパラメータの変化およびバルブ開度情報の学習について説明するためのタイムチャートである。 複数のパラメータの変化およびバルブ開度情報の学習について説明するためのタイムチャートである。 バルブ開度情報学習処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係るエンジンシステムおよびそれを備えた自動二輪車について説明する。自動二輪車は、鞍乗り型車両の一例である。以下の説明において、前、後、左および右とは、自動二輪車の運転者を基準とする前、後、左および右を意味する。
(1)自動二輪車
図1は、本発明の一実施の形態に係る自動二輪車の概略構成を示す模式的側面図である。図1の自動二輪車100においては、車体1の前部にフロントフォーク2が左右方向に揺動可能に設けられる。フロントフォーク2の上端にハンドル4が取り付けられ、フロントフォーク2の下端に前輪3が回転可能に取り付けられる。
車体1の略中央上部にシート5が設けられる。シート5の下方にECU(Engine Control Unit)6、バッテリBTおよびエンジンユニットEUが設けられる。ECU6、バッテリBTおよびエンジンユニットEUは、エンジンシステムESを構成する。車体1の後端下部には後輪7が回転可能に取り付けられる。エンジンユニットEUによって発生される動力により後輪7が回転駆動される。
図2は、ハンドル4の構成を示す外観斜視図である。図2に示すように、ハンドル4は、左右に延びるハンドルバー40を含む。ハンドルバー40の左端部に固定グリップ41が設けられ、ハンドルバー40の右端部にアクセルグリップ42が設けられる。アクセルグリップ42は、ハンドルバー40に対して所定の角度範囲で回転可能である。アクセルグリップ42が操作されることにより、後述のスロットルバルブTL(図3)の開度が調整される。
固定グリップ41の前方に、後輪7(図1)のブレーキを作動させるためのブレーキレバー43が設けられ、アクセルグリップ42の前方に、前輪3(図1)のブレーキを作動させるためのブレーキレバー44が設けられる。ハンドルバー40は、ハンドルカバー45により覆われる。ハンドルカバー45には、種々の不具合を運転者に知らせるための警告ランプCLが設けられる。アクセルグリップ42に隣り合うように、ハンドルカバー45にスタータスイッチ46が設けられる。ハンドル4の下方には、メインスイッチMS(後述の図3)が設けられる。
(2)エンジンシステム
図3は、エンジンシステムESの構成を示す模式図である。図3に示すように、エンジンユニットEUは、エンジン10および回転電機30を含む。エンジン10は、シリンダCY、ピストン11、コンロッド(コネクティングロッド)12、クランク軸13、吸気バルブ15、排気バルブ16、インジェクタ18および点火装置19を含む。
ピストン11はシリンダCY内で往復動可能に設けられ、コンロッド12を介してクランク軸13に接続される。シリンダCYおよびピストン11により燃焼室31が区画される。燃焼室31は、吸気口21を介して吸気通路22に連通し、排気口23を介して排気通路24に連通する。吸気口21を開閉するように吸気バルブ15が設けられ、排気口23を開閉するように排気バルブ16が設けられる。
吸気通路22には、外部から流入する空気の流量を調整するためのスロットルバルブTLが設けられる。上記のように、図2のアクセルグリップ42が操作されることによりスロットルバルブTLの開度(以下、スロットル開度と呼ぶ)が調整される。スロットルバルブTLを迂回するように、吸気通路22に補助通路22aが接続される。補助通路22aには、ISC(アイドルスピードコントロール)バルブIVが設けられる。エンジン10のアイドリング時には、補助通路22aを通して燃焼室31に空気が導かれる。この場合、ISCバルブIVの開度(以下、ISC開度と呼ぶ)が調整されることにより、クランク軸13の回転速度が調整される。アイドリングとは、アクセルグリップ42の操作量が0であるときにクランク軸13が最低限度の回転速度で回転するように混合気が燃焼されることをいう。
インジェクタ18は、吸気通路22に燃料を噴射するように構成される。点火装置19は、燃焼室31内の混合気に点火するように構成される。インジェクタ18によって噴射された燃料が空気と混合されて燃焼室31に導かれ、点火装置19により燃焼室31内の混合気に点火される。混合気が燃焼することによりピストン11が駆動され、ピストン11の往復運動がクランク軸13の回転運動に変換される。クランク軸13の回転力が図1の後輪7に伝達されることにより後輪7が駆動される。
回転電機30は、バッテリBTに接続される。回転電機30は、バッテリBTから供給される電力によりクランク軸13を駆動可能であり、かつクランク軸13の回転によって発生する電力によりバッテリBTを充電可能である。回転電機30の詳細については後述する。
ECU6は、例えばCPU(中央演算処理装置)およびメモリを含む。CPUおよびメモリの代わりに、マイクロコンピュータが用いられてもよい。エンジンシステムECU6には、上記のメインスイッチMSおよびスタータスイッチ46が電気的に接続されるとともに、スロットル開度センサSE1、クランク角センサSE2、車速センサSE3、温度センサSE4および電圧センサSE5が電気的に接続される。スロットル開度センサSE1は、スロットル開度を検出する。クランク角センサSE2は、クランク軸13の回転位置を表すクランク角、およびクランク軸13の回転速度(以下、クランク回転速度と呼ぶ)を検出する。車速センサSE3は、自動二輪車100の移動速度(車速)を検出する。温度センサSE4は、エンジン10の温度(以下、エンジン温度と呼ぶ)を検出する。電圧センサSE5は、バッテリBTの電圧を検出する。
スロットル開度センサSE1、クランク角センサSE2、車速センサSE3、温度センサSE4および電圧センサSE5の検出結果は、検出信号としてECU6にそれぞれ与えられる。また、メインスイッチMSの操作およびスタータスイッチ46の操作がそれぞれ操作信号としてECU6に与えられる。ECU6は、与えられる検出信号および操作信号に基づいて、インジェクタ18、点火装置19、ISCバルブIV、回転電機30および警告ランプCLを制御する。
メインスイッチMSがオンされかつスタータスイッチ46がオンされると、エンジン10が始動される。エンジン10の始動とは、インジェクタ18による燃料噴射および点火装置19による点火が開始されることによって混合気の燃焼が開始されることをいう。メインスイッチMSがオフされると、エンジン10が停止される。エンジン10の停止とは、インジェクタ18による燃料噴射および点火装置19による点火の少なくとも一方が停止されることによって混合気の燃焼が停止されることをいう。
また、予め定められたアイドリングストップ条件が満たされることによりエンジン10が自動的に停止され、その後に予め定められたアイドリングストップ解除条件が満たされることによりエンジン10が自動的に再始動される。以下、アイドリングストップ条件が満たされてからアイドリングストップ解除条件が満たされるまでの期間をアイドリングストップ期間と呼ぶ。
アイドリングストップ条件は、スロットル開度、車速、クランク回転速度およびエンジン温度のうち少なくとも1つに関する条件を含み、かつ後述の遅角量が予め定められたしきい値以下であることを含む。また、アイドリングストップ条件は、ブレーキレバー43,44(図2)が操作されること等の他の条件を含んでもよい。
アイドリングストップ解除条件は、スロットル開度に関する条件を含む。例えば、アイドリングストップ解除条件は、スロットル開度センサSE1により検出されるスロットル開度が0よりも大きいことである。また、アイドリングストップ解除条件は、ブレーキレバー43,44(図2)の操作が解除されること等の他の条件であってもよい。
(3)ECUの詳細
図4は、ECU6の詳細について説明するための模式的ブロック図である。図4に示すように、ECU6は、エンジン制御部61、バルブ制御部62、学習部63、警告制御部64、変換制御部65および変換部66を含む。エンジン制御部61、バルブ制御部62、学習部63、警告制御部64および変換制御部65の機能は、例えば、CPUおよびソフトウェアにより実現される。
エンジン制御部61は、クランク角センサSE2からの検出信号に基づいて、インジェクタ18および点火装置19を制御する。具体的には、予め定められたクランク角で燃料が噴射され、予め定められたクランク角で混合気に点火されるように、エンジン制御部61がインジェクタ18および点火装置19を制御する。また、アイドリングストップ条件が満たされた場合に、エンジン制御部61は、混合気の燃焼が行われないように、インジェクタ18および点火装置19を制御する。
バルブ制御部62は、クランク角センサSE2からの検出信号に基づいて、ISCバルブIVを制御する。具体的には、エンジン10のアイドリング時にクランク回転速度が一定範囲内になるように、バルブ制御部62がISC開度をフィードバック制御する。学習部63は、バルブ制御部62により制御されるISC開度とクランク角センサSE2により検出されるクランク回転角度との関係をバルブ開度情報として学習する。バルブ開度情報は、例えばECU6のメモリに記憶される。学習部63によるバルブ開度情報の学習時には、メモリに記憶されるバルブ開度情報が適宜更新される。
警告制御部64は、学習部63により学習されるバルブ開度情報に基づいて、警告ランプCLを制御する。具体的には、バルブ開度情報が予め定められた警告条件を満たすと、警告ランプCLが点灯または点滅される。例えば、燃焼後の気体が吸気通路22に逆流し、補助通路22aまたはISCバルブIVに炭化物が付着することがある。そのような付着物が堆積すると、補助通路22a内で空気が流れにくくなる。そこで、補助通路22aまたはISCバルブIVに付着物が堆積するとバルブ開度条件が警告条件を満たすように、警告条件が設定される。バルブ開度条件が警告条件を満たすと、警告ランプCLが点灯または点滅されるので、運転者は、補助通路22aまたはISCバルブIVの異常を認識することができる。したがって、補助通路22aおよびISCバルブIVのメンテナンスを適切に行うことができる。
変換制御部65は、クランク角センサSE2および電圧センサSE5からの検出信号に基づいて、変換部66を制御する。また、変換制御部65は、後述の遅角量をエンジン制御部61、学習部63および変換部66に与える。変換部66は、回転電機30およびバッテリBTに接続される。バッテリBTの直流電力が変換部66によって交流電力に変換され、その交流電力により回転電機30が駆動される。また、回転電機30により発生される交流電力が変換部66によって直流電力に変換され、その直流電力によってバッテリBTが充電される。
(4)回転電機および変換部の詳細
図5は、回転電機30および変換部66の詳細について説明するための回路図である。図5に示すように、回転電機30は、U相、V相およびW相のステータコイルU,V,Wを含む。回転電機30は、三相同期電動機として機能するとともに、三相同期発電機として機能する。
変換部66は、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6を含む。スイッチング素子Q1〜Q6の各々は例えばFET(電界効果トランジスタ)である。スイッチング素子Q1はノードN1とノードN3との間に接続され、スイッチング素子Q2はノードN3とノードN2との間に接続される。スイッチング素子Q3はノードN1とノードN4との間に接続され、スイッチング素子Q4はノードN4とノードN2との間に接続される。スイッチング素子Q5はノードN1とノードN5との間に接続され、スイッチング素子Q6はノードN5とノードN2との間に接続される。ステータコイルUの一端がノードN3に接続され、ステータコイルVの一端がノードN4に接続され、ステータコイルWの一端がノードN5に接続される。また、バッテリBTのプラス端子がノードN1に接続され、バッテリBTのマイナス端子がノードN2に接続される。
変換制御部65は、スイッチング素子Q1〜Q6のオンオフを制御する。エンジン10の始動時には、回転電機30が電動機として機能するようにスイッチング素子Q1〜Q6のオンオフが制御される。エンジン10の完爆後には、回転電機30が発電機として機能するようにスイッチング素子Q1〜Q6のオンオフが制御される。完爆とは、回転電機30による駆動力を必要とせずに混合気の燃焼のみによってクランク軸CSが安定的に駆動される状態にエンジン10が移行することである。
エンジン10の完爆後には、界磁制御により回転電機30の発電電力が制御される。界磁制御とは、スイッチング素子Q1〜Q6の導通期間の位相を各相の誘起電圧の位相を基準として変化させることにより、回転電機30の発電電力を制御することである。具体的には、スイッチング素子Q1,Q2のオンオフの切替タイミング、スイッチング素子Q3,Q4のオンオフの切替タイミングおよびスイッチング素子Q5,Q6の切替タイミングがそれぞれU相、V相およびW相の誘起電圧の位相を基準として進角または遅角される。それにより、回転電機30の発電電力が調整される。スイッチング素子Q1〜Q6の切替タイミングが進角されることによって回転電機30の発電電力が小さくなり、スイッチング素子Q1〜Q6の切替タイミングが遅角されることによって回転電機30の発電電力が大きくなる。この場合、電圧センサSE5の検出信号に基づいて、バッテリBTの電圧が予め定められた目標電圧となるように、進角量および遅角量が調整される。
エンジン10のアイドリング時には、クランク回転速度が低いので、バッテリBTの電圧を目標電圧とするために、発電電力を増大させる必要がある。そのため、スイッチング素子Q1〜Q6の切替タイミングが遅角される。また、バッテリBTの残容量(以下、バッテリ残容量と呼ぶ)が少ない場合、回転電機30からバッテリBTに供給される電流を増加させるために、発電電力をより大きくする必要がある。そのため、遅角量がより大きく調整される。バッテリ残容量は、例えば、バッテリBTの充電状態(SOC;State of Charge)である。
一方、発電電力が大きくなると、図3のクランク軸13の回転負荷が大きくなる。これにより、クランク回転速度が低下する。発電電力の大きさに起因してクランク回転速度が変化することにより、バルブ開度情報が不適切に学習される可能性がある。そこで、本実施の形態では、遅角量に基づいて、学習部63によるバルブ開度情報の学習が一時的に停止される。
図6および図7は、複数のパラメータの変化およびバルブ開度情報の学習について説明するためのタイムチャートである。縦軸は、クランク回転速度、ISC開度、バッテリ残容量、遅角量およびエンジン温度を表す。横軸は、時間を表す。図6および図7の例において、アイドリングストップ条件は、スロットル開度および車速が0であり、クランク回転速度が予め定められたしきい値TH1以下であり、遅角量が予め定められたしきい値TH2以下であり、かつエンジン温度が予め定められたしきい値TH3以上であることである。
図6の例では、時点t1までにクランク回転速度が徐々に低下し、時点t1でエンジン10がアイドリングの状態となる。エンジン10のアイドリング時には、ISC開度が値M2付近に維持されることにより、クランク回転速度が値M1付近に維持される。値M1は、しきい値TH1より小さい。また、バッテリ残容量が値M3に維持され、遅角量は値M4付近に維持される。値M3はバッテリ残容量の最大値であり、バッテリBTは満充電の状態に維持される。値M4はしきい値TH2以下である。エンジン温度は徐々に上昇し、時点t2でしきい値TH3に達する。エンジン温度がしきい値TH3に達することにより、アイドリングストップ条件が満たされる。
時点t2でアイドリングストップ条件が満たされると、混合気の燃焼が停止される。それにより、クランク回転速度が徐々に低下する。また、ISC開度が0に調整される。また、図5のスイッチング素子Q1〜Q6が全てオフされるか、または図示しないリレーがオフされることにより、回転電機30がバッテリBTから電気的に切り離される。また、混合気の燃焼が停止されることにより、エンジン温度が徐々に低下する。
本例では、エンジン10がアイドリングの状態にあり、かつ遅角量がしきい値TH2以下であるときに、学習部63によりバルブ開度情報が学習される。それにより、時点t1からバルブ開度情報の学習が開始され、時点t2でバルブ開度情報の学習が停止される。
学習されたバルブ開度情報に基づいて、アイドリングの開始時におけるISC開度が決定されてもよい。例えば、アイドリングの終了時におけるISC開度が、その次のアイドリングの開始時におけるISC開度に決定されてもよい。図6の例では、時点t1でのISC開度が、前回のアイドリングの終了時におけるISC開度となり、時点t2でのISC開度が、次回のアイドリングの開始時におけるISC開度となる。
図7の例について、図6の例と異なる点を説明する。図7の例では、時点t1aまでにクランク回転速度が徐々に低下し、時点t1aでエンジン10がアイドリングの状態となる。時点t1aにおけるバッテリ残容量は、図6の時点t1におけるバッテリ残容量より少ない。そのため、時点t1aにおける遅角量が図6の時点t1における遅角量よりも大きい。
時点t2aで、エンジン温度がしきい値TH3に達する。しかしながら、遅角量がしきい値TH2より大きいため、アイドリングストップ条件は満たされない。アイドリングが継続されることにより、バッテリBTの残容量が徐々に増加し、遅角量が徐々に小さくなる。時点t2aから一定時間が経過した後の時点t3aにおいて、遅角量がしきい値TH2以下になる。それにより、アイドリングストップ条件が満たされ、混合気の燃焼が停止される。
上記のように、遅角量が大きいほど、クランク軸13の回転負荷が大きい。そのため、図7の例では、図6の例と比べて、エンジン10のアイドリング時におけるクランク軸13の回転負荷が大きい。したがって、図6の例と比べて、クランク回転速度が低い。また、クランク回転速度を上昇させるため、図6の例と比べて、ISC開度が大きく調整される。遅角量が小さくなるにつれて、クランク回転速度が高くなるとともに、ISC開度が小さくなる。
このように、バッテリBTの残容量が少ない場合には、アイドリング時にクランク回転速度およびISC開度が安定しない。そこで、本実施の形態では、遅角量がしきい値TH2より大きい場合、図4の学習部63によるバルブ開度情報の学習が行われない。具体的には、図7の時点t1aから時点t3aまでの期間には、バルブ開度情報の学習が行われない。それにより、バルブ開度情報が不適切に学習されることが防止される。
また、本実施の形態では、遅角量がしきい値TH2より大きい場合、アイドリングストップ条件が満たされない。それにより、アイドリングが継続されるので、バッテリ残容量が増加する。また、エンジン10の再始動のためにバッテリBTの電力が消費されることがないので、バッテリ残容量のさらなる減少が防止される。
(5)バルブ開度情報学習処理
図4のECU6は、予めメモリに記憶された制御プログラムに基づいて、バルブ開度情報学習処理を行う。図8は、バルブ開度情報学習処理のフローチャートである。
まず、エンジン制御部61が、各種センサの検出信号および変換制御部65からの遅角量に基づいて、上記のアイドリングストップ条件が満たされたか否かを判定する(ステップS1)。アイドリングストップ条件が満たされた場合、エンジン制御部61は、混合気の燃焼が停止されるように、インジェクタ18および点火装置19を制御する(ステップS2)。
アイドリングストップ条件が満たされていない場合、エンジン制御部61は、各種センサの検出信号に基づいて、エンジン10がアイドリングの状態であるか否かを判定する(ステップS3)。エンジン10がアイドリングの状態でない場合、エンジン制御部61は、ステップS1の処理に戻る。
エンジン10がアイドリングの状態である場合、学習部63は、遅角量がしきい値TH2以下であるか否かを判定する(ステップS4)。遅角量がしきい値TH2以下である場合、学習部63がバルブ開度情報を学習する(ステップS5)。本例では、メモリに記憶されるバルブ開度情報が更新される。
次に、警告制御部64が、ステップS5で学習されたバルブ開度情報に基づいて、警告条件が満たされたか否かを判定する(ステップS6)。警告条件が満たされていない場合、ステップS1の処理が繰り返される。バルブ開度情報が警告条件を満たす場合、警告制御部64は、運転者に警告を発する(ステップS7)。本例では、図2の警告ランプCLが点灯または点滅される。その後、ステップS1の処理が繰り返される。これにより、エンジン10のアイドリング時における上記の動作が実現される。
(6)効果
本実施の形態に係るエンジンシステムESにおいては、遅角量がしきい値TH2より大きい場合、学習部63によるバルブ開度情報の学習が一時的に停止される。それにより、バッテリBTの回転負荷が大きく、クランク回転速度およびISC開度が安定しない状態で、バルブ開度情報が学習されることが防止される。したがって、クランク回転速度およびISC開度との関係を適切に学習することができる。
また、本実施の形態では、遅角量がしきい値TH2より大きいときに、アイドリングストップ条件が満たされない。この場合、アイドリングが継続されることにより、バッテリBTが充電される。それにより、バッテリ残容量が不足することが防止される。また、エンジン10の再始動のためにバッテリBTの電力が消費されることがないので、バッテリ残容量のさらなる減少が防止される。
(7)他の実施の形態
(7−
上記実施の形態では、遅角量がしきい値より大きい場合には、アイドリングストップ条件が満たされず、エンジン10が自動的に停止されないが、本発明はこれに限定されない。エンジン10の再始動等に支障がない場合には、遅角量に拘わらずエンジン10が自動的に停止されてもよい。
(7−
上記実施の形態では、アイドリングストップ条件に含まれる遅角量のしきい値と、バルブ開度情報の学習が停止される遅角量のしきい値とが同じであるが、これらが異なってもよい。
(7−
上記実施の形態では、回転電機30がクランク軸13を駆動するが、本発明はこれに限定されない。クランク軸13を駆動するモータが回転電機30と別個に設けられてもよい。
(7−
上記実施の形態は、自動二輪車に本発明を適用した例であるが、これに限らず、自動三輪車もしくはATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)等の他の鞍乗り型車両に本発明を適用してもよい。
(8)請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態では、エンジンシステムESがエンジンシステムの例であり、エンジン10がエンジンの例であり、クランク軸13がクランク軸の例であり、回転電機30が交流発電機の例であり、変換部66が変換部の例であり、スイッチング素子Q1〜Q6が複数のスイッチング素子の例であり、バッテリBTがバッテリの例であり、変換制御部65が変換制御部の例であり、吸気通路22が吸気通路の例であり、スロットルバルブTLがスロットルバルブの例であり、補助通路22aが補助通路の例であり、ISCバルブIVが補助バルブの例であり、クランク角センサSE2が回転速度検出部の例であり、バルブ制御部62がバルブ制御部の例であり、学習部63が学習部の例であり、エンジン制御部61がエンジン制御部の例であり、警告制御部64が警告部の例である。また、自動二輪車100が鞍乗り型車両の例であり、車体1が本体部の例であり、後輪7が駆動輪の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、種々のエンジンシステムに有効に利用可能である。
(9)参考形態
第1の参考形態に係るエンジンシステムは、エンジンと、エンジンのクランク軸の回転により交流電力を発生する交流発電機と、複数のスイッチング素子を含み、交流発電機により発生される交流電力を複数のスイッチング素子の切替によって直流電力に変換する変換部と、変換部により得られる直流電力によって充電されるバッテリと、バッテリの電圧が予め定められた目標電圧となるように、交流発電機の誘起電圧の位相を基準として複数のスイッチング素子の切替タイミングを制御する変換制御部と、エンジンの燃焼室に空気を導く吸気通路と、吸気通路に設けられるスロットルバルブと、スロットルバルブを迂回するように吸気通路に接続される補助通路と、補助通路に設けられる補助バルブと、クランク軸の回転速度を検出する回転速度検出部と、エンジンのアイドリング時に、回転速度検出部により検出される回転速度に基づいて補助バルブを制御するバルブ制御部と、エンジンのアイドリング時に、回転速度検出部により検出される回転速度およびバルブ制御部により制御される補助バルブの開度に基づいて、クランク軸の回転速度と補助バルブの開度との関係をバルブ開度情報として学習する学習部とを備え、学習部は、エンジンのアイドリング時に、交流発電機の誘起電圧の位相に対する複数のスイッチング素子の切替タイミングの遅角量に基づいて、バルブ開度情報の学習を一時的に停止する。
第1の参考形態に係るエンジンシステムにおいては、交流発電機により発生される交流電力が変換部によって直流電力に変換され、その直流電力によりバッテリが充電される。この場合、バッテリの電圧が目標電圧となるように、交流発電機の誘起電圧の位相を基準として複数のスイッチング素子の切替タイミングが制御される。エンジンのアイドリング時には、交流発電機の誘起電圧の位相に対して複数のスイッチング素子の切替タイミングを遅角させることにより、交流発電機により発生される交流電力を増加させることができる。
また、エンジンのアイドリング時には、回転速度検出部により検出される回転速度に基づいて補助バルブが制御される。それにより、クランク軸の回転速度が調整される。この場合、クランク軸の回転速度と補助バルブの開度との関係がバルブ開度情報として学習される。
複数のスイッチング素子の切替タイミングの遅角量が変化されると、交流発電機により発生される交流電力が変化するため、クランク軸の回転負荷が変化する。それにより、クランク軸の回転速度が変化する。さらに、クランク軸の回転速度の変化に伴い、補助バルブの開度が変化する。この場合、クランク軸の回転速度および補助バルブの開度が不安定となり、バルブ開度情報が不適切に学習される可能性がある。
そこで、エンジンのアイドリング時に、複数のスイッチング素子の切替タイミングの遅角量に基づいて、バルブ開度情報の学習が一時的に停止される。これにより、クランク軸の回転速度および補助バルブの開度が不安定な状態で、バルブ開度情報が学習されることが防止される。したがって、クランク軸の回転速度と補助バルブの開度との関係を適切に学習することができる。
学習部は、遅角量が予め定められたしきい値より大きいときにバルブ開度情報の学習を停止してもよい。
この場合、遅角量の増大によってクランク軸の回転速度および補助バルブの開度が不安定な状態で、バルブ開度情報が不適切に学習されることが防止される。
エンジンシステムは、予め定められたアイドリングストップ条件が満たされてから予め定められたアイドリングストップ解除条件が満たされるまでのアイドリングストップ期間にエンジンのシリンダ内で混合気が燃焼されないようにエンジンを制御するエンジン制御部をさらに備え、アイドリングストップ条件は、遅角量がしきい値以下であることを含んでもよい。
バッテリの残容量が少ない場合、交流発電機により発生される交流電力を増加させるため、遅角量が大きく設定される。本構成によれば、遅角量がしきい値より大きいときには、アイドリングストップ条件が満たされない。この場合、混合気の燃焼が停止されることなく、アイドリングが継続される。それにより、バッテリが充電され、バッテリの残容量が不足することが防止される。
バルブ制御部は、学習部により学習されるバルブ開度情報に基づいて初期開度を決定し、エンジンのアイドリングの開始時に、補助バルブの開度が初期開度となるように補助バルブを制御してもよい。
この場合、学習されたバルブ開度情報に基づいて、クランク軸の回転速度を効率よく調整することができる。
エンジンシステムは、学習部により学習されるバルブ開度情報が予め定められた警告条件を満たした場合に警告を発する警告部をさらに備えてもよい。
補助バルブまたはその周囲における状態の変化によって、クランク軸の回転速度と補助バルブの開度との関係に影響が生じる。そこで、補助バルブまたはその周囲に異常が発生すると警告が発せられるように警告条件が設定される。これにより、運転者が異常の発生を認識することができる。
第2の参考形態に係る鞍乗り型車両は、駆動輪を有する本体部と、駆動輪を回転させるための動力を発生する、第1の参考形態に係るエンジンシステムとを備える。
この鞍乗り型車両においては、第1の参考形態に係るエンジンシステムが用いられるので、クランク軸の回転速度と補助バルブの開度との関係が適切に学習される。
6 ECU
10 エンジン
13 クランク軸
22 吸気通路
22a 補助通路
24 排気通路
30 回転電機
46 スタータスイッチ
61 エンジン制御部
62 バルブ制御部
63 学習部
64 警告制御部
65 変換制御部
66 変換部
100 自動二輪車
BT バッテリ
EU エンジンユニット
IV ISCバルブ
MS メインスイッチ
SE1 スロットル開度センサ
SE2 クランク角センサ
SE3 車速センサ
SE4 温度センサ
SE5 電圧センサ
TL スロットルバルブ

Claims (4)

  1. エンジンと、
    前記エンジンのクランク軸の回転により交流電力を発生する交流発電機と、
    複数のスイッチング素子を含み、前記交流発電機により発生される交流電力を前記複数のスイッチング素子の切替によって直流電力に変換する変換部と、
    前記変換部により得られる直流電力によって充電されるバッテリと、
    前記バッテリの電圧が予め定められた目標電圧となるように、前記交流発電機の誘起電圧の位相を基準として前記複数のスイッチング素子の切替タイミングを制御する変換制御部と、
    前記エンジンの燃焼室に空気を導く吸気通路と、
    前記吸気通路に設けられるスロットルバルブと、
    前記スロットルバルブを迂回するように前記吸気通路に接続される補助通路と、
    前記補助通路に設けられる補助バルブと、
    前記クランク軸の回転速度を検出する回転速度検出部と、
    前記エンジンのアイドリング時に、前記回転速度検出部により検出される回転速度に基づいて前記補助バルブを制御するバルブ制御部と、
    前記エンジンのアイドリング時に、前記回転速度検出部により検出される回転速度および前記バルブ制御部により制御される前記補助バルブの開度に基づいて、前記クランク軸の回転速度と前記補助バルブの開度との関係をバルブ開度情報として学習する学習部と、
    交流発電機の誘起電圧の位相に対する前記複数のスイッチング素子の切替タイミングの遅角量が前記クランク軸の回転速度および前記補助バルブの開度が不安定な状態であるか否かを判定するために予め定められたしきい値以下でありかつ予め定められたアイドリングストップ条件が満たされてから予め定められたアイドリングストップ解除条件が満たされるまでのアイドリングストップ期間に前記エンジンのシリンダ内で混合気が燃焼されないように前記エンジンを制御するエンジン制御部とを備え、
    前記学習部は、前記エンジンのアイドリング時に、前記遅角量が前記しきい値より大きいときに、前記バルブ開度情報の学習を一時的に停止する、エンジンシステム。
  2. 前記バルブ制御部は、前記学習部により学習されるバルブ開度情報に基づいて初期開度を決定し、前記エンジンのアイドリングの開始時に、前記補助バルブの開度が前記初期開度となるように前記補助バルブを制御する、請求項1記載のエンジンシステム。
  3. 前記学習部により学習されるバルブ開度情報が予め定められた警告条件を満たした場合に警告を発する警告部をさらに備える、請求項1または2記載のエンジンシステム。
  4. 駆動輪を有する本体部と、
    前記駆動輪を回転させるための動力を発生する、請求項1〜のいずれか一項に記載のエンジンシステムとを備えた、鞍乗り型車両。
JP2015004669A 2015-01-14 2015-01-14 エンジンシステムおよび鞍乗り型車両 Active JP5827763B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004669A JP5827763B1 (ja) 2015-01-14 2015-01-14 エンジンシステムおよび鞍乗り型車両
TW104115778A TWI599714B (zh) 2015-01-14 2015-05-18 引擎系統及跨坐型車輛

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004669A JP5827763B1 (ja) 2015-01-14 2015-01-14 エンジンシステムおよび鞍乗り型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5827763B1 true JP5827763B1 (ja) 2015-12-02
JP2016130468A JP2016130468A (ja) 2016-07-21

Family

ID=54776816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015004669A Active JP5827763B1 (ja) 2015-01-14 2015-01-14 エンジンシステムおよび鞍乗り型車両

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5827763B1 (ja)
TW (1) TWI599714B (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05195847A (ja) * 1992-01-22 1993-08-03 Aisan Ind Co Ltd エンジンのアイドリング制御装置
JPH08312430A (ja) * 1995-05-12 1996-11-26 Daihatsu Motor Co Ltd アイドル回転数制御方法
JPH09189252A (ja) * 1996-01-09 1997-07-22 Unisia Jecs Corp エンジンのアイドル回転速度学習制御装置
JP2005030335A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 Hitachi Ltd エンジン回転数制御装置
JP2005124328A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Honda Motor Co Ltd 同期発電機の出力制御装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05195847A (ja) * 1992-01-22 1993-08-03 Aisan Ind Co Ltd エンジンのアイドリング制御装置
JPH08312430A (ja) * 1995-05-12 1996-11-26 Daihatsu Motor Co Ltd アイドル回転数制御方法
JPH09189252A (ja) * 1996-01-09 1997-07-22 Unisia Jecs Corp エンジンのアイドル回転速度学習制御装置
JP2005030335A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 Hitachi Ltd エンジン回転数制御装置
JP2005124328A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Honda Motor Co Ltd 同期発電機の出力制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
TWI599714B (zh) 2017-09-21
JP2016130468A (ja) 2016-07-21
TW201621156A (zh) 2016-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4042270B2 (ja) 内燃機関の始動制御装置
JP4519085B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6149841B2 (ja) ハイブリッド自動車
US8335604B2 (en) Control system and method for oxygen sensor heater control in a hybrid engine system
JP5217995B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2009214704A (ja) エンジンの始動制御装置
JP2015128935A (ja) ハイブリッド車両
JP4752919B2 (ja) エンジンの制御装置
JP6408171B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
US9815457B2 (en) Hybrid vehicle
JP5827763B1 (ja) エンジンシステムおよび鞍乗り型車両
JP5104262B2 (ja) ハイブリッド車両の制御方法およびハイブリッド車両
JP5810905B2 (ja) モータ制御装置
JP5012748B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2018178838A (ja) 車両の制御装置
JP4238925B2 (ja) 燃料性状判定装置
JP2010163992A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6020301B2 (ja) 車両
JP6919379B2 (ja) 回転電機の制御装置、車両
JP5994312B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6367498B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
JP6379306B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
JP2015101299A (ja) エンジン制御装置
JP2016196861A (ja) 内燃機関の制御装置
WO2018016086A1 (ja) ハイブリッド車両の制御装置および制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5827763

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250