JP5827589B2 - 複合鋳造体鋳造用フラックス - Google Patents
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Description
しかしながら、複合鋳造体の製造において、SiO2量が多くフラックスの粘性が高い、即ち、流動性が低いと、一方の合金表面に不純物を含んだフラックスが残存してしまい易く、他方の合金を鋳込んだときに合金の外層材と内層材との間に不純物が残留してしまい、健全な界面を損なって、複合化を阻害する場合がある。
質量%にて、SiO2:10〜25%、残部Na2O及び不可避的不純物からなる。
質量%にて、SiO2:10〜20%未満、残部Na2O及び不可避的不純物からなる。
B2O3:0を越えて25%以下をさらに含むことができる。
Li2O:0を越えて15%以下をさらに含むことができる。
これにより、本発明の複合鋳造体鋳造用フラックスの本来の機能としての酸化防止能と滓化能に加えて、不純物排出能を具備している。流動性が高いことで、本発明の複合鋳造体鋳造用フラックスは、鋳造時に溶湯の内面に素早く広がり、溶湯表面を効果的に覆うことができるため、酸化防止能にすぐれる。また、流動性を高くしたことで、本発明の複合鋳造体鋳造用フラックスは、溶湯中のスラグや鋳型の砂などの不純物を効果的に取り込んで、溶湯表面に浮き上がるから、滓化能にもすぐれ、複合鋳造体の製造時において合金間に不純物が残留しにくいという優れた効果を備える。
本発明は、鋳造用フラックスに関するものであり、複合鋳造体の製造に好適な流動性の高い鋳造用フラックスに関するものである。
SiO2は、鋳物中の酸化物を取り込み、複合鋳造体鋳造用フラックス中でスラグ化や、非金属介在物、鋳型の砂などの不純物の滓化に効果を有する。この作用を十分に発揮するために、10%以上含有する。但し、SiO2が多いと、フラックスの粘性が高まる、即ち、流動性が低くなるため、25%を上限とする。
望ましくは、複合鋳造体鋳造用フラックスの流動性を高めるために、上限を20%未満とする。
Na2Oは、本発明の複合鋳造体鋳造用フラックスのベース成分となる。Na2Oも、フラックスの流動性を向上させる効果を有する。従来はフラックス内の濃度が高すぎると粘性が過剰に低下して、流れ落ちやすくなるとされていた。
B2O3は、複合鋳造体鋳造用フラックスの融点を降下させて溶解性を向上させる効果を有するから、選択的に含有させることが望ましい。ただし、B2O3は、高温の溶湯中で揮発し、これにより、複合鋳造体鋳造用フラックス中のSiO2の濃度が時間と共に高まり、流動性が低くなる。また、複合鋳造体鋳造用フラックス中で気泡を形成するため、溶湯表面の酸化を防止する効果が損なわれる虞がある。従って、B2O3を含む場合は、その上限を25%とする。
Li2Oは、複合鋳造体鋳造用フラックスの流動性を高める成分であり、不純物をガラス化する作用を有する。しかしながら、鋳造用の金型や砂型、るつぼなどの耐火物に悪影響を与えることがあり、注湯条件に制限を加える必要があるため、上限を15%以下とし、また、必須構成とはしない。
不可避的不純物として、Al2O3、CaO、Fe2O3、MgO、MnO、CaF2等を例示できる。これらは、その合計量が10%以下であれば本発明の複合鋳造体鋳造用フラックスの効果を損なうことはないため、10%を上限として混在が許容される。
流動性試験は、図4に示すように、溶融した鋳造用フラックス(30)がスロープ(60)上を流れる長さ(流動長L)を測定することにより行なった。
比較例に関し、供試No.11及びNo.12はSiO2の成分組成を高くし、供試No.13及びNo.14はB2O3の成分組成を高くしている。
表1を参照すると、本発明の複合鋳造体鋳造用フラックスは、比較例に比して流動長が長い。これは、SiO2の成分組成を低減したことで、比較例である供試No.11及びNo.12に比して高い流動性を具備できたためである。また、比較例供試No.13及びNo.14に比して高い流動性を具備できたのは、揮発し易いB2O3の成分組成を低くしたためである。即ち、比較例の供試No.13及びNo.14の流動性が低いのは、B2O3の一部が揮発した結果、鋳造用フラックス中におけるSiO2の割合が高くなったためである。
Claims (8)
- 質量%にて、SiO2:10〜25%、残部Na2Oと10%以下の不可避的不純物からなる複合鋳造体鋳造用フラックス。
- 質量%にて、SiO2:10〜20%未満、残部Na2Oと10%以下の不可避的不純物からなる複合鋳造体鋳造用フラックス。
- B2O3:0%を越えて25%以下をさらに含んでいる請求項1又は請求項2に記載の複合鋳造体鋳造用フラックス。
- Li2O:0%を越えて15%以下をさらに含んでいる請求項1乃至請求項3の何れかに記載の複合鋳造体鋳造用フラックス。
- 流動性試験として1200℃にて2時間溶融状態とし、傾斜角5°の常温のスロープに流したときに、300〜600mmの流動長を有する請求項1乃至請求項4の何れかに記載の複合鋳造体鋳造用フラックス。
- 遠心力鋳造用である請求項1乃至請求項5の何れかに記載の複合鋳造体鋳造用フラックス。
- 鋳物表面において0.5〜5.0mmの厚さで使用される請求項6に記載の複合鋳造体鋳造用フラックス。
- 請求項1乃至請求項7の何れかに記載の複合鋳造体鋳造用フラックスを用いて、圧延用複合ロールを製造する方法。
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