JP5827168B2 - 非接触充電装置 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、電子キーの応答があるまでウェイク周期毎にウェイク信号を無線送信し、そのウェイク信号の送信とともに開始される前記電子キーとの間での一連の通信を通じて正規の電子キーであるか否かの認証を制限時間に亘って行う車載装置を有する車両に設けられ、1次コイルに交流電流が供給されることで被充電装置に非接触で送電する非接触充電装置において、前記一連の通信の開始を、送信される前記ウェイク信号を通じて検出する検出手段と、前記検出手段を通じて一連の通信の開始を検出すると、前記一連の通信に要する時間より長く設定される充電抑制時間に亘って前記1次コイルに供給される交流電流を抑制し、前記充電抑制時間の経過中に前記検出手段を通じて新たな一連の通信の開始が検出されたとき、この新たな一連の通信が終了する以降まで前記充電抑制時間を延長する充電抑制モードにおいて、前記充電抑制時間の継続時間が最大停止時間以上となったとき1次コイルへの交流電流の供給を抑制しない状態に戻す充電再開モードとなる給電抑制手段と、を備え、前記最大停止時間は前記制限時間より長く設定されることを要旨とする。
給電抑制手段は充電抑制モードに移行する。よって、充電再開モードにおいて電子キーの電池交換が行われた後の一連の通信に対する非接触充電装置からの電波による影響を抑制することができる。
図1に示すように、車両5は、非接触充電装置40と、車載装置20とを備える。この車載装置20は、ユーザに所持される電子キー10との相互通信を通じてエンジンの始動を許可する。非接触充電装置40は、ユーザに所持される携帯端末50を非接触で充電可能に構成される。以下、電子キー10、車載装置20、非接触充電装置40及び携帯端末50の具体的構成について説明する。
電子キー10は、コンピュータユニットによって構成された電子キー制御部11を備える。この電子キー制御部11には、LF(Low Frequency)帯の無線信号を受信するLF受信部12と、UHF(Ultra High Frequency)帯の無線信号を送信するUHF送信部13とが接続されている。電子キー制御部11はメモリ11aを備え、そのメモリ11aにはビークルIDコード、キーIDコード及び暗号鍵が記憶されている。
図1に示すように、車載装置20は、コンピュータユニットにて構成されるECU21を備える。このECU21には、UHF帯の無線信号を受信するUHF受信部24と、LF帯の無線信号を送信するLF送信部23とが接続されている。LF送信部23には、非接触充電装置40を構成する干渉抑制部43を介して送信アンテナ23aが接続されている。干渉抑制部43の構成及び作用については後で詳述する。
ECU21は、ユーザの乗車に伴って車両ドアの解錠後にカーテシスイッチ34を通じて車両ドアが開閉した旨判断したとき、正規の電子キー10が車室内に存在するか否かの認証を行うべく、ウェイク信号を生成し、その生成したウェイク信号をLF送信部23に出力する。LF送信部23は、ECU21からのウェイク信号を変調して、この変調したウェイク信号を送信アンテナ23aを介して車内に送信する。
図4に示すように、非接触充電装置40は、その上面に携帯端末50を設置可能とした送電パッド40aを有する。この非接触充電装置40は、送電パッド40aを露出させた状態で車室内に取り付けられる。ユーザは、携帯端末50を送電パッド40aに置くだけで、その携帯端末50の充電を行うことができる。
また、携帯端末50は、2次コイルL2と、整流回路52と、コンバータ53と、バッテリ54と、負荷変調回路55と、を備える。
図5に示すように、干渉抑制部43は、LF送信部23から送信アンテナ23aに出力されるウェイク信号(交流電流)の電流値Iを検出するセンサ44と、センサ44の検出結果に基づきFET49のゲート電圧を制御する処理回路70と、これらが配設される基板47とを備えている。
コンパレータ76の入力端子76iにはセンサ44が接続され、コンパレータ76の出力端子76oには、第1のタイマ71のトリガ端子71tが接続されている。また、第1のタイマ71の出力端子71oには、OR回路75の第1の入力端子75i1と、NOT回路74の入力端子74iとが接続されている。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
・上記実施形態においては、干渉抑制部43は、ハーネス25と送信アンテナ23aとの間に有線で接続されていた。しかし、図8に示すように、干渉抑制部60は、LF送信部23及び送信アンテナ23aと別体で構成されてもよい。干渉抑制部60は、上記実施形態における処理回路70に加えて、LF受信アンテナ60aと、信号増幅部60bと、整流平滑部60cとを備える。
・上記実施形態における処理回路70の回路構成は適宜変更可能である。例えば、第1及び第2のタイマ71,72を単一のタイマとして構成してもよい。この場合、給電停止時間はウェイク信号が検出されたときから一定時間(例えば第2の給電停止時間Ts2)に亘って設定される。本構成においては、一連の通信時に給電停止時間が連続的に再設定される。これは、センサ44の検出結果からでは、ウェイク信号、ビークル信号及びチャレンジ信号の種類を判別することができないからである。従って、チャレンジ信号の送信完了直前に給電停止時間が設定されることになって、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
(イ)請求項4に記載の非接触充電装置において、前記第3のタイマは、前記最大停止時間の経過中に前記第1及び第2のタイマの何れからも前記タイマ信号を受信しなくなると前記指令信号の出力を停止する非接触充電装置。
(ロ)請求項1〜4、(イ)項の何れか一項に記載の非接触充電装置において、前記車載装置は、前記制限時間内において一定周期毎に前記一連の通信を行う非接触充電装置。
Claims (4)
- 電子キーの応答があるまでウェイク周期毎にウェイク信号を無線送信し、そのウェイク信号の送信とともに開始される前記電子キーとの間での一連の通信を通じて正規の電子キーであるか否かの認証を制限時間に亘って行う車載装置を有する車両に設けられ、1次コイルに交流電流が供給されることで被充電装置に非接触で送電する非接触充電装置において、
前記一連の通信の開始を、送信される前記ウェイク信号を通じて検出する検出手段と、
前記検出手段を通じて一連の通信の開始を検出すると、前記一連の通信に要する時間より長く設定される充電抑制時間に亘って前記1次コイルに供給される交流電流を抑制し、前記充電抑制時間の経過中に前記検出手段を通じて新たな一連の通信の開始が検出されたとき、この新たな一連の通信が終了する以降まで前記充電抑制時間を延長する充電抑制モードにおいて、前記充電抑制時間の継続時間が最大停止時間以上となったとき1次コイルへの交流電流の供給を抑制しない状態に戻す充電再開モードとなる給電抑制手段と、を備え、
前記最大停止時間は前記制限時間より長く設定される非接触充電装置。 - 請求項1に記載の非接触充電装置において、
前記給電抑制手段は、前記充電再開モードにおいて、前記検出手段を通じて検出したウェイク信号の送信間隔が、前記ウェイク周期より長い規定時間以上となったとき充電抑制準備モードに移行し、この充電抑制準備モードにおいて前記検出手段を通じて一連の通信の開始を検出すると、前記充電抑制モードに移行する非接触充電装置。 - 請求項1又は2に記載の非接触充電装置において、
前記給電抑制手段は、前記検出手段を通じて一連の通信の開始を検出すると、前記一連の通信に要する時間に設定される第1の充電抑制時間及び、その第1の充電抑制時間が経過したときから開始する第2の充電抑制時間に亘って前記1次コイルへの交流電流の供給を抑制するとともに、前記第2の充電抑制時間の経過中に前記検出手段を通じて新たな一連の通信の開始を検出すると、再び前記第1の充電抑制時間に亘って前記1次コイルへの交流電流の供給を抑制することで、前記充電抑制時間を延長する非接触充電装置。 - 請求項3に記載の非接触充電装置において、
前記給電抑制手段は、
前記1次コイルへの電流供給経路に設けられるとともに、指令信号に基づき前記1次コイルへの電流の供給を抑制する充電抑制素子と、
第1〜第3のタイマと、を備え、
前記第1のタイマは、前記検出手段を通じて前記ウェイク信号を検出したときから前記第1の充電抑制時間に亘ってタイマ信号を前記第3のタイマに出力する第1の処理を行い、
前記第2のタイマは、前記第1の充電抑制時間が経過したときから前記第2の充電抑制時間に亘ってタイマ信号を前記第3のタイマに出力する第2の処理を行い、
前記第2の充電抑制時間の経過中に、前記検出手段を通じて前記ウェイク信号を検出すると、前記第2のタイマは前記第2の処理を終了して、再び前記第1のタイマは前記第1の処理を開始し、
前記第3のタイマは、前記第1の処理に伴う前記第1のタイマからのタイマ信号を受けると、以後、前記第1及び第2のタイマの何れかから前記タイマ信号を受けている限り、前記最大停止時間に亘って前記充電抑制素子に前記指令信号を出力することで前記充電抑制モードとし、前記最大停止時間を経過すると前記指令信号の出力を停止することで前記充電再開モードとする非接触充電装置。
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