JP5827168B2 - 非接触充電装置 - Google Patents

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Description

この発明は、非接触で被充電装置を充電する非接触充電装置に関する。
従来、充電装置から被充電装置へ非接触で送電を行うことで、被充電装置を充電する非接触充電システムが存在する(例えば、特許文献1参照)。具体的には、充電装置には1次コイルが設けられ、被充電装置には2次コイルが設けられる。充電装置の上面には、被充電装置が設置される送電パッドが形成される。1次コイルは、励磁されることで低周波数の電波(電磁波)を放出する。この電波により2次コイルに電力が誘起される。この電力が被充電装置に内蔵される電池に充電される。
今後、非接触充電システムの業界団体であるWPC(Wireless Power Consortium)の規格に沿った充電装置の普及が予想される。この規格においては、1次コイルからの電波の周波数は100kHz〜200kHzに指定されている。
一方、車両には電子キー及び車載装置間での無線通信を通じて車両ドアの施解錠やエンジンの始動を可能とする電子キーシステムが搭載されている(例えば、特許文献2参照)。詳しくは、車載装置は、電子キーを探索するべく、LF帯(代表的には134kHz又は125kHz)のリクエスト信号を一定周期毎に送信する。電子キーは、リクエスト信号を受信すると、UHF帯のレスポンス信号を無線送信する。車載装置はレスポンス信号を受信すると、車両ドアの施解錠やエンジンの始動を許可する。
特開2008−5573号公報 特開2004−92071号公報
上記充電装置を車両に搭載した場合、非接触充電システム及び電子キーシステム間で使用される周波数が重複するため電波干渉が生じるおそれがある。具体的には、充電装置を車内にて使用すると、その電波が電子キーシステムにとってノイズとなる。この結果、電子キー及び車載装置間の無線通信、ひいてはエンジンの始動等が不可となるおそれがある。このため、電子キー及び車載装置間での無線通信に要する時間に亘って、非接触充電装置による充電を停止することで、この無線通信に対する影響を抑制することが検討されている。
ここで、電子キーが電池切れの場合には、車載装置はリクエスト信号に対する電子キーからのレスポンス信号を受信できない。よって、リクエスト信号の送信が継続される。従って、電子キー及び車載装置間での無線通信に要する時間が長期化するため、上記検討中の構成では充電装置による被充電装置への充電時間を確保できないおそれがある。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子キーシステムの通信に対する影響を抑制しつつ充電時間を確保した非接触充電装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、電子キーの応答があるまでウェイク周期毎にウェイク信号を無線送信し、そのウェイク信号の送信とともに開始される前記電子キーとの間での一連の通信を通じて正規の電子キーであるか否かの認証を制限時間に亘って行う車載装置を有する車両に設けられ、1次コイルに交流電流が供給されることで被充電装置に非接触で送電する非接触充電装置において、前記一連の通信の開始を、送信される前記ウェイク信号を通じて検出する検出手段と、前記検出手段を通じて一連の通信の開始を検出すると、前記一連の通信に要する時間より長く設定される充電抑制時間に亘って前記1次コイルに供給される交流電流を抑制し、前記充電抑制時間の経過中に前記検出手段を通じて新たな一連の通信の開始が検出されたとき、この新たな一連の通信が終了する以降まで前記充電抑制時間を延長する充電抑制モードにおいて、前記充電抑制時間の継続時間が最大停止時間以上となったとき1次コイルへの交流電流の供給を抑制しない状態に戻す充電再開モードとなる給電抑制手段と、を備え、前記最大停止時間は前記制限時間より長く設定されることを要旨とする。
同構成によれば、一連の通信の開始が検出されると、一連の通信に要する時間より長く設定される充電抑制時間に亘って1次コイルへの交流電流の供給が抑制される。充電抑制時間の経過中において、新たな一連の通信の開始が検出された場合には、新たな一連の通信が終了する以降まで充電抑制時間が延長される(充電抑制モード)。これにより、車載装置及び電子キー間の通信を妨害する態様の非接触充電装置からの電磁波が抑制される。
また、充電抑制時間の継続時間が最大停止時間以上となったとき、1次コイルへの交流電流の供給を抑制しない状態に戻す(充電再開モード)。従って、例えば電子キーの電池切れにより、電子キーがウェイク信号に対して応答できない場合にウェイク信号の送信、ひいては充電抑制時間の延長が繰り返されることが抑制される。従って、非接触充電装置による被充電装置への充電時間を確保することができる。
ここで、最大停止時間は、一連の通信が行われる期間である制限時間より長く設定される。よって、一連の通信が行われている状況にあっては充電再開モードに移行しない。よって、一連の通信に対する影響を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の非接触充電装置において、前記給電抑制手段は、前記充電再開モードにおいて、前記検出手段を通じて検出したウェイク信号の送信間隔が、前記ウェイク周期より長い規定時間以上となったとき充電抑制準備モードに移行し、この充電抑制準備モードにおいて前記検出手段を通じて一連の通信の開始を検出すると、前記充電抑制モードに移行することを要旨とする。
充電再開モードにおいて、電子キーの電池切れが解消されない場合、電子キーを探索するべく、ウェイク信号がウェイク周期毎に送信される。この状態で、例えば電子キーの電池交換がされると、電子キーはウェイク信号に対する応答が可能となるため、以後、電子キー及び車載装置間で一連の通信が行われる。よって、ウェイク信号の送信間隔が、ウェイク周期より長い規定時間以上となる。上記構成によれば、給電抑制手段は、ウェイク信号の送信間隔が規定時間以上となったとき充電抑制準備モードに移行する。この充電抑制準備モードにおいて検出手段を通じて一連の通信の開始(ウェイク信号)が検出されると、
給電抑制手段は充電抑制モードに移行する。よって、充電再開モードにおいて電子キーの電池交換が行われた後の一連の通信に対する非接触充電装置からの電波による影響を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の非接触充電装置において、前記給電抑制手段は、前記検出手段を通じて一連の通信の開始を検出すると、前記一連の通信に要する時間に設定される第1の充電抑制時間及び、その第1の充電抑制時間が経過したときから開始する第2の充電抑制時間に亘って前記1次コイルへの交流電流の供給を抑制するとともに、前記第2の充電抑制時間の経過中に前記検出手段を通じて新たな一連の通信の開始を検出すると、再び前記第1の充電抑制時間に亘って前記1次コイルへの交流電流の供給を抑制することで、前記充電抑制時間を延長することを要旨とする。
同構成によれば、一連の通信の開始が検出されると、一連の通信に要する時間に設定される第1の充電抑制時間に亘って1次コイルへの交流電流の供給が抑制される。また、その第1の充電抑制時間が経過したときから開始する第2の充電抑制時間に亘って1次コイルへの交流電流の供給が抑制される。この第2の充電抑制時間の経過中において、新たな一連の通信が検出された場合には、再び第1の充電抑制時間に亘って1次コイルに供給される交流電流が抑制される。これにより、第1の充電抑制時間の経過中における一連の通信中において、第1の充電抑制時間の再設定(充電抑制時間の延長)が繰り返されることが抑制される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の非接触充電装置において、前記給電抑制手段は、前記1次コイルへの電流供給経路に設けられるとともに、指令信号に基づき前記1次コイルへの電流の供給を抑制する充電抑制素子と、第1〜第3のタイマと、を備え、前記第1のタイマは、前記検出手段を通じて前記ウェイク信号を検出したときから前記第1の充電抑制時間に亘ってタイマ信号を前記第3のタイマに出力する第1の処理を行い、前記第2のタイマは、前記第1の充電抑制時間が経過したときから前記第2の充電抑制時間に亘ってタイマ信号を前記第3のタイマに出力する第2の処理を行い、前記第2の充電抑制時間の経過中に、前記検出手段を通じて前記ウェイク信号を検出すると、前記第2のタイマは前記第2の処理を終了して、再び前記第1のタイマは前記第1の処理を開始し、前記第3のタイマは、前記第1の処理に伴う前記第1のタイマからのタイマ信号を受けると、以後、前記第1及び第2のタイマの何れかから前記タイマ信号を受けている限り、前記最大停止時間に亘って前記充電抑制素子に前記指令信号を出力することで前記充電抑制モードとし、前記最大停止時間を経過すると前記指令信号の出力を停止することで前記充電再開モードとすることを要旨とする。
同構成によれば、第1のタイマは、検出手段を通じてウェイク信号を検出したときから第1の充電抑制時間に亘ってタイマ信号を出力する第1の処理を行う。そして、第2のタイマは、第1の充電抑制時間が経過したときから第2の充電抑制時間に亘ってタイマ信号を出力する第2の処理を行う。第3のタイマは、第1の処理に伴う第1のタイマからのタイマ信号を受けると、以後第1及び第2のタイマの何れかからタイマ信号を受けている限り、最大停止時間に亘って充電抑制素子に指令信号を出力する。これにより、充電抑制モードとなる。
また、第3のタイマは、最大停止時間を経過すると、指令信号の出力を停止する。これにより、充電再開モードとなる。よって、電子キー及び車載装置間の通信に対する影響を抑制しつつ非接触充電装置による被充電装置の充電時間を確保できる。
本発明によれば、非接触充電装置において、電子キーシステムの通信に対する影響を抑制しつつ充電時間を確保することができる。
本発明の一実施形態における車両、電子キー及び携帯端末の構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態における車載装置及び電子キー間の一連の通信に関するタイミングチャート。 本発明の一実施形態における(a)は電子キーの探索通信時のタイミングチャート、(b)は一連の通信の周期及び制限時間を示したタイミングチャート。 本発明の一実施形態における携帯端末が送電パッドに設置された非接触充電装置の斜視図。 本発明の一実施形態における干渉抑制部等の構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態における処理回路の構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態における処理回路の各構成の動作を示すタイミングチャート。 他の実施形態における干渉抑制部等の構成を示すブロック図。
以下、本発明にかかる非接触充電装置を具体化した一実施形態について図1〜図7を参照して説明する。
図1に示すように、車両5は、非接触充電装置40と、車載装置20とを備える。この車載装置20は、ユーザに所持される電子キー10との相互通信を通じてエンジンの始動を許可する。非接触充電装置40は、ユーザに所持される携帯端末50を非接触で充電可能に構成される。以下、電子キー10、車載装置20、非接触充電装置40及び携帯端末50の具体的構成について説明する。
<電子キー>
電子キー10は、コンピュータユニットによって構成された電子キー制御部11を備える。この電子キー制御部11には、LF(Low Frequency)帯の無線信号を受信するLF受信部12と、UHF(Ultra High Frequency)帯の無線信号を送信するUHF送信部13とが接続されている。電子キー制御部11はメモリ11aを備え、そのメモリ11aにはビークルIDコード、キーIDコード及び暗号鍵が記憶されている。
図2に示すように、LF受信部12は、その受信アンテナ12aを通じて車載装置20からのLF帯のウェイク信号を受信する。そして、LF受信部12は、ウェイク信号を復調したうえで電子キー制御部11へ出力する。
電子キー制御部11は、ウェイク信号を認識すると、アック信号を生成し、生成したアック信号をUHF送信部13へ出力する。UHF送信部13は、アック信号を変調し、変調したアック信号を自身の送信アンテナ13aを介してUHF帯の無線信号として送信する。
LF受信部12は、受信アンテナ12aを介してビークル信号を受信すると、同ビークル信号を復調したうえで電子キー制御部11へ出力する。電子キー制御部11は、ビークル信号を認識すると、その信号に含まれるビークルIDコードと、メモリ11aに記憶されるビークルIDコードとの照合を行う(ビークルID照合)。電子キー制御部11は、ビークルIDコードの照合が成立した旨判断したとき、上記同様にアック信号を無線送信する。
LF受信部12は、受信アンテナ12aを介してチャレンジ信号を受信すると、同チャレンジ信号を復調したうえで電子キー制御部11へ出力する。電子キー制御部11は、チャレンジ信号を認識すると、チャレンジ信号に含まれるチャレンジコードをメモリ11aに記憶される暗号鍵を利用して暗号化することによりレスポンスコードを生成する。そして、電子キー制御部11は、生成したレスポンスコードと、メモリ11aに記憶されるキーIDコードとを含むレスポンス信号を生成し、その生成したレスポンス信号をUHF送信部13へ出力する。UHF送信部13は、レスポンス信号を変調し、変調したレスポンス信号を自身の送信アンテナ13aを介してUHF帯の無線信号として送信する。
<車載装置>
図1に示すように、車載装置20は、コンピュータユニットにて構成されるECU21を備える。このECU21には、UHF帯の無線信号を受信するUHF受信部24と、LF帯の無線信号を送信するLF送信部23とが接続されている。LF送信部23には、非接触充電装置40を構成する干渉抑制部43を介して送信アンテナ23aが接続されている。干渉抑制部43の構成及び作用については後で詳述する。
また、図1に示すように、ECU21には、エンジンスイッチ33と、カーテシスイッチ34とが接続されている。カーテシスイッチ34は、車両ドアの開閉状態を検出し、その検出結果をECU21に出力する。エンジンスイッチ33は、運転席の近傍に押し操作可能に設けられている。エンジンスイッチ33は押し操作されると、その旨の操作信号をECU21に出力する。
ECU21は、不揮発性のメモリ21aを備え、そのメモリ21aには電子キー10と同一のキーIDコード、ビークルIDコード及び暗号鍵が記憶されている。
ECU21は、ユーザの乗車に伴って車両ドアの解錠後にカーテシスイッチ34を通じて車両ドアが開閉した旨判断したとき、正規の電子キー10が車室内に存在するか否かの認証を行うべく、ウェイク信号を生成し、その生成したウェイク信号をLF送信部23に出力する。LF送信部23は、ECU21からのウェイク信号を変調して、この変調したウェイク信号を送信アンテナ23aを介して車内に送信する。
UHF受信部24は、その受信アンテナ24aを介してウェイク信号に対するアック信号を受信し、その受信信号を復調したうえでECU21へ出力する。ECU21は、このアック信号を認識すると、メモリ21aに記憶されるビークルIDコードを含むビークル信号を生成し、その生成したビークル信号をLF送信部23に出力する。LF送信部23は、ビークル信号を変調し、その変調したビークル信号を自身の送信アンテナ23aを介してLF帯の無線信号として送信する。
図3(a)に示すように、ECU21は、1回目のウェイク信号の送信後に電子キー10からのアック信号を認識できないとき、アック信号を認識するまで周期T1毎にウェイク信号を送信する。これを電子キーの探索通信とよぶ。
図2に示すように、UHF受信部24は、その受信アンテナ24aを介してビークル信号に対するアック信号を受信し、その受信信号を復調したうえでECU21へ出力する。ECU21はこのアック信号を認識すると、チャレンジコードを含むチャレンジ信号を生成し、そのチャレンジ信号をLF送信部23に出力する。LF送信部23は、チャレンジ信号を変調し、その変調したチャレンジ信号を自身の送信アンテナ23aを介してLF帯の無線信号として送信する。このとき、ECU21は、メモリ21aに記憶される暗号鍵を利用してチャレンジコードを暗号化することによりレスポンスコードを生成する。
UHF受信部24は、その受信アンテナ24aを介して受信したレスポンス信号を復調したうえでECU21へ出力する。ECU21は、レスポンス信号を認識すると、このレスポンス信号に含まれるキーIDコードと、メモリ21aに記憶されるキーIDコードとの照合を行う(キーID照合)。また、ECU21は、レスポンス信号に含まれるレスポンスコードと、自身が生成したレスポンスコードとの照合を行う(レスポンス照合)。ECU21は、キーID照合及びレスポンス照合が成立した旨判断すると、照合成立状態となる。上述した電子キー10及び車載装置20間でのウェイク信号、アック信号、ビークル信号、チャレンジ信号及びレスポンス信号の送受信を「一連の通信」と呼ぶ。図2に示すように、この一連の通信には、通信時間T4を要する。ECU21は、上記両照合が成立した状態において、エンジンスイッチ33が操作された旨認識すると、エンジンを始動する。
図3(b)に示すように、ECU21は、上記車両ドアの開閉に伴うウェイク信号の送信とともに開始する制限時間T2内において周期T3毎に電子キー10との間で一連の通信(上記両照合)を実行する。すなわち、制限時間T2を経過すると、一連の通信は行われない。この周期T3は、上記探索通信時のウェイク信号の送信周期T1より長く設定されるとともに、上記両照合の結果に基づき変化する。例えば、前回の一連の通信における上記両照合が成立した場合には、上記両照合が成立しない場合に比べて、次回の一連の通信までの周期T3は長くなる。
<非接触充電装置及び携帯端末>
図4に示すように、非接触充電装置40は、その上面に携帯端末50を設置可能とした送電パッド40aを有する。この非接触充電装置40は、送電パッド40aを露出させた状態で車室内に取り付けられる。ユーザは、携帯端末50を送電パッド40aに置くだけで、その携帯端末50の充電を行うことができる。
図1に示すように、非接触充電装置40は、上述した干渉抑制部43に加えて、充電制御装置41と、複数の励磁回路42と、それと同数の1次コイルL1と、を備える。
また、携帯端末50は、2次コイルL2と、整流回路52と、コンバータ53と、バッテリ54と、負荷変調回路55と、を備える。
各1次コイルL1は、装置内部に送電パッド40aに沿って設けられる。1次コイルL1はスパイラルコイルである。各1次コイルL1は各励磁回路42に接続されている。また、各励磁回路42は電源及びグランド間に接続されている。
充電制御装置41は、励磁回路42を通じて1次コイルL1に交流電流を供給する。これにより、1次コイルL1は励磁されて、電波(電磁波)を放出する。この電波の周波数は、上記背景技術でも説明したように、WPCの規格において100kHz〜200kHzに指定されている。充電制御装置41は、1次コイルL1に供給される電流を監視する。
携帯端末50が送電パッド40aに設置された状態で、2次コイルL2の軸は送電パッド40aの面に直交する。2次コイルL2は、1次コイルL1からの電磁波により電流を誘起する(電磁誘導)。整流回路52は、誘起された交流電流を直流電流に変換し、その変換した電流をコンバータ53に出力する。コンバータ53は、電力を降圧又は昇圧して、その電力をバッテリ54に供給する。これにより、バッテリ54が充電される。
充電制御装置41は、送電パッド40aに携帯端末50が設置されているか否かを判断するためにポーリングを行う。具体的には、充電制御装置41は、間欠的に1次コイルL1に交流電流を供給することで1次コイルL1を励磁する。これにより、1次コイルL1からはポーリング信号(電波)が送信される。
携帯端末50の負荷変調回路55は、2次コイルL2を通じてポーリング信号を受けると負荷変調を行う。詳しくは、負荷変調回路55は、ポーリング信号を受信したとき、2次コイルL2に負荷(図示略)を接続した接続状態と、2次コイルL2に負荷を接続しない非接続状態との間で切り替える。接続状態にあるとき、2次コイルL2と磁気結合する1次コイルL1からみたインピーダンスが非接続状態から変化する。従って、1次コイルL1に供給される電流が変化する。充電制御装置41は、この電流の変化を通じて送電パッド40aに携帯端末50が設置されている旨判断し、その旨判断したとき連続的に1次コイルL1を励磁させることで実際に携帯端末50の充電を行う。
各励磁回路42及び電源間にはFET(電界効果トランジスタ)49のドレイン端子及びソース端子が接続されている。通常、FET49は、ドレイン端子及びソース端子間が導通状態(オン状態)となっている。よって、各励磁回路42には、電源からの電力がFET49を介して供給可能とされている。FET49のゲート端子に、干渉抑制部43によって一定値以上の電圧が印加されることで、FET49のドレイン端子及びソース端子間が非導通状態(オフ状態)となる。よって、電源から各励磁回路42への電力供給が遮断される。これにより、非接触充電装置40からの電磁波が遮断される。
次に、干渉抑制部43の構成及びその動作について説明する。
図5に示すように、干渉抑制部43は、LF送信部23から送信アンテナ23aに出力されるウェイク信号(交流電流)の電流値Iを検出するセンサ44と、センサ44の検出結果に基づきFET49のゲート電圧を制御する処理回路70と、これらが配設される基板47とを備えている。
基板47には、第1及び第2のコネクタ47a,47bが設けられている。第1のコネクタ47aは、LF送信部23から送信アンテナ23aに要求信号を送るためのハーネス(導線)25の先端部に設けられる第2のコネクタ25aに接続される。第2のコネクタ47bは、送信アンテナ23aに設けられ要求信号を受信するための第1のコネクタ23bに接続される。第1のコネクタ23b,47aは同一形状であって、第2のコネクタ25a,47bは同一形状である。すなわち、干渉抑制部43がない構成においては、第1のコネクタ23bを第2のコネクタ25aに接続可能である。
図6に示すように、処理回路70は、第1〜第3のタイマ71〜73と、NOT回路74と、OR回路75と、コンパレータ76とを備える。
コンパレータ76の入力端子76iにはセンサ44が接続され、コンパレータ76の出力端子76oには、第1のタイマ71のトリガ端子71tが接続されている。また、第1のタイマ71の出力端子71oには、OR回路75の第1の入力端子75i1と、NOT回路74の入力端子74iとが接続されている。
NOT回路74の出力端子74oには第2のタイマ72のトリガ端子72t及びリセット端子72rが接続されている。第2のタイマ72の出力端子72oには、OR回路75の第2の入力端子75i2が接続されている。OR回路75の出力端子75oには、第3のタイマ73のリセット端子73r及びトリガ端子73tが接続されている。第3のタイマ73の出力端子73oにはFET49のゲート端子が接続されている。
以下、処理回路70の動作について図7のタイミングチャートの各時刻t0〜t7に沿って説明する。時刻t0においては、非接触充電装置40は、携帯端末50への充電を行っている充電モードにある。
充電モードにおいて、コンパレータ76は、センサ44からの電流値Iを受け、その電流値Iが閾値以上となったとき、第1のタイマ71に信号S1を出力する(時刻t1)。電流値Iは、ウェイク信号の送信時に閾値以上となる。
第1のタイマ71は、信号S1を受けると、第1の給電停止時間Ts1に亘ってOR回路75及びNOT回路74に信号S2を出力する(時刻t1から時刻t2までの期間Ta1)。従って、期間Ta1においては、OR回路75は、信号S2を受けるため、第3のタイマ73に信号S5を出力する。NOT回路74は信号S2を受けている期間に亘って、第2のタイマ72への信号S3の出力を停止する。よって、第2のタイマ72は、信号S3を受けてOR回路75に信号S4を出力することはない。なお、第1の給電停止時間Ts1は、一連の通信に要する通信時間T4(図2参照)より長く設定される。
期間Ta1において、第3のタイマ73は、リセット端子73r及びトリガ端子73tを通じて信号S5を受けると、最大停止時間Trに亘って指令信号S6をFET49のゲート端子に出力する。FET49は、自身のゲート端子に指令信号S6に基づく電圧が印加されることでオフ状態となる。従って、1次コイルL1への給電、ひいては携帯端末50への充電が停止される。これにより、非接触充電装置40は充電モードから充電停止モードに移行する。
第1のタイマ71は、期間Ta1(時刻t2)を経過すると信号S2の出力を停止する。NOT回路74は、信号S2を受けなくなると、第2のタイマ72へ信号S3の出力を開始する。第2のタイマ72は、リセット端子72r及びトリガ端子72tを通じて信号S3を受けると、最大で第2の給電停止時間Ts2に亘ってOR回路75に信号S4を出力する。
OR回路75は、時刻t2において、その第1の入力端子75i1を通じて受けていた信号S2の停止とともに、その第2の入力端子75i2を通じて信号S4の受信を開始する。よって、OR回路75は、第3のタイマ73への信号S5の出力を継続する。
第2の給電停止時間Ts2の経過中において、次のウェイク信号が検出されると充電停止時間が延長される。換言すると、第2の給電停止時間Ts2は、その経過中に次のウェイク信号が検出される時間に設定される。詳しくは、第2の給電停止時間Ts2の経過前において一連の通信が開始されると、コンパレータ76は電流値Iが閾値以上となる旨認識して、第1のタイマ71に信号S1を出力する(時刻t3)。すると、第1のタイマ71は、時刻t3から再び第1の給電停止時間Ts1に亘ってNOT回路74及びOR回路75に信号S2を出力する。NOT回路74は、信号S2を受けると、第2のタイマ72への信号S3の出力を停止する。第2のタイマ72は信号S3を受けなくなると、第2の給電停止時間Ts2の経過途中に関わらず、OR回路75への信号S4の出力を停止する。よって、OR回路75は、第2の入力端子75i2を通じた信号S4の受信が停止するとともに、第1の入力端子75i1を通じた信号S2の受信を開始するため、信号S5の出力を継続する。以降、時刻t4においては、上記時刻t2と同様に、第1〜第3のタイマ71〜73、NOT回路74及びOR回路75が動作する。従って、携帯端末50への充電が停止された状態が延長される。
上述した探索通信に伴うウェイク信号の送信を通じて、充電停止時間の延長が繰り返される場合であっても、電子キー10の電池切れと予想されるときには一連の通信への影響がないとして、非接触充電装置40による携帯端末50への充電が再開される。詳しくは、第3のタイマ73は、最大停止時間Trが経過したとき、指令信号S6の出力を停止する(時刻t5)。FET49は、この指令信号S6の出力が停止することでゲート端子に電圧が印加されなくなってオン状態となる。従って、1次コイルL1への給電、ひいては携帯端末50への充電が再開される。これにより、非接触充電装置40は充電停止モードから充電再開モードに移行する。最大停止時間Trは、一連の通信が繰り返される期間である制限時間T2(図3(b)参照)を越える時間である。よって、その最大停止時間Trを経過しても、ウェイク信号の送信が継続される場合には電子キー10が電池切れのために応答できないと予想される。
時刻t5以降においても、探索通信に伴うウェイク信号の送信が継続される場合には、第1のタイマ71、第2のタイマ72、NOT回路74及びOR回路75は時刻t5以前と同様に動作する。よって、OR回路75は、第3のタイマ73に信号S5を出力し続ける。第3のタイマ73は、次に信号S5を受信していない状態から信号S5の受信を開始した状態に切り替わるまで、指令信号S6の出力を停止した状態を維持する。
ここで、電子キー10の電池交換が実施されることで、車載装置20は電子キー10との間で一連の通信を実行し、その通信に伴う上記両照合が成立すると、以後、探索通信に係るウェイク信号の送信周期T1より長い周期T3毎に一連の通信を行う。この場合には、第2の給電停止時間Ts2の経過中においてウェイク信号が送信されない。よって、第2のタイマ72は第2の給電停止時間Ts2の経過を待って(時刻t6)、信号S4の出力を停止する。このとき、OR回路75は、両入力端子75i1,75i2を通じて何れの信号S2,S4も受けなくなるため、信号S5の出力を停止する。このとき、非接触充電装置40は充電再開モードから充電停止準備モードに移行する。すなわち、充電再開モードにおいて、所定のウェイク信号の送信から、第1の給電停止時間Ts1及び最大の第2の給電停止時間Ts2を足した時間(時刻t5aから時刻t6までの時間Tb)に亘って次のウェイク信号が送信されないと、充電再開モードから充電停止準備モードに移行する。この時間Tbが規定時間に相当する。
そして、時刻t7において、時刻t1と同様に、第1のタイマ71は、ウェイク信号の受信に伴い信号S1を受けると信号S2をOR回路75及びNOT回路74に出力する。OR回路75は信号S2を受けると信号S5を第3のタイマ73に出力する。第3のタイマ73は、信号S5を受けると、指令信号S6を出力する。FET49は、自身のゲート端子に指令信号S6に基づく電圧が印加されることでオフ状態となる。従って、1次コイルL1への給電、ひいては携帯端末50への充電が停止される。これにより、非接触充電装置40は充電停止準備モードから充電停止モードに移行する。
また、充電停止モードにおいて、ウェイク信号が送信されることなく、第2の給電停止時間Ts2が経過した場合には、一連の通信への影響がないとして携帯端末50への充電が再開される。詳しくは、第2のタイマ72は、第2の給電停止時間Ts2の経過を待って信号S4の出力を停止する。この場合、OR回路75は、両入力端子75i1,75i2を通じて信号S2,S4の何れも受けなくなるため、信号S5の出力を停止する。第3のタイマ73は、信号S5を受けなくなると、指令信号S6の出力を停止する。FET49は、指令信号S6の出力が停止されることでゲート端子に電圧が印加されなくなってオン状態となる。従って、1次コイルL1への給電、ひいては携帯端末50への充電が再開される。これにより、非接触充電装置40は充電停止モードから充電モードに移行する。
なお、周期T1はウェイク周期に相当する。さらに、第1の給電停止時間Ts1は第1の給電抑制時間に相当し、第2の給電停止時間Ts2は第2の給電抑制時間に相当する。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)一連の通信の開始(ウェイク信号)が検出されると、一連の通信に要する通信時間T4より長く設定される第1の給電停止時間Ts1に亘って1次コイルL1への交流電流の供給が停止される。また、その第1の給電停止時間Ts1が経過したときから開始する第2の給電停止時間Ts2に亘って1次コイルL1への交流電流の供給が停止される。この第2の給電停止時間Ts2の経過中において、電子キー10及び車載装置20間の新たな一連の通信が検出された場合には、再び第1の給電停止時間Ts1に亘って1次コイルL1に供給される交流電流が停止される。これにより、車載装置20及び電子キー10間の通信を妨害する態様の非接触充電装置40からの電磁波が停止される。
また、充電停止時間の継続時間が最大停止時間Tr以上となったとき、1次コイルL1へ交流電流を供給する状態に戻される(充電再開モード)。従って、例えば電子キー10の電池切れにより、電子キー10がウェイク信号に対して応答できない場合にウェイク信号の送信、ひいては充電停止時間の延長が繰り返されることが抑制される。従って、非接触充電装置40による携帯端末50への充電時間を確保することができる。
また、最大停止時間Trは、一連の通信が繰り返し行われる期間である制限時間T2より長く設定される。よって、一連の通信が周期T3毎に行われている状況(図3(b)参照)にあっては充電は再開されない。よって、一連の通信に対する影響を抑制することができる。
また、電子キー10の電池切れに限らず、車内に電子キー10が存在しないことにより、電子キー10の探索通信が継続される場合であっても、上記と同様に充電が再開される。
(2)充電再開モードにおいて、電子キー10の電池切れが解消されない場合、電子キー10を探索するべく、ウェイク信号が周期T1毎に送信される。この状態で、例えば電子キー10の電池交換がされると、電子キー10はウェイク信号に対する応答が可能となるため、以後、電子キー10及び車載装置20間で一連の通信が周期T3毎に行われる。よって、ウェイク信号の送信間隔が、周期T1より長い時間Tb以上となる。上記構成によれば、ウェイク信号の送信間隔が時間Tb以上となったとき、例えば時刻t6において第2の給電停止時間Ts2が経過することで充電抑制準備モードに移行される。この充電抑制準備モードにおいて、一連の通信の開始(ウェイク信号)が検出されると(時刻t7)、充電停止モードに移行される。よって、電子キー10の電池交換が行われた後の一連の通信に対する影響を抑制することができる。
(3)第1のタイマ71は、ウェイク信号が検出されたときから第1の給電停止時間Ts1に亘って信号S2を出力する第1の処理を行う。そして、第2のタイマ72は、第1の給電停止時間Ts1が経過したときから第2の給電停止時間Ts2に亘って信号S4を出力する第2の処理を行う。
第3のタイマ73は、第1の処理に伴う第1のタイマ71からの信号S2を通じてOR回路75から出力される信号S5を受けると、以後第1及び第2のタイマ71,72の何れかから信号S2,S4が出力されている限り、最大停止時間Trに亘ってFET49に指令信号S6を出力する。これにより、非接触充電装置40が充電停止モードとなる。また、第3のタイマ73は、最大停止時間Trを経過すると、指令信号S6の出力を停止する。これにより、非接触充電装置40が充電再開モードとなる。よって、電子キー10及び車載装置20間の通信に対する影響を抑制しつつ、非接触充電装置40による携帯端末50の充電時間を確保できる。
(4)干渉抑制部43は第1及び第2のコネクタ47a,47bを有する。これらコネクタ47a,47bは、LF送信部23に接続される第2のコネクタ25aと、送信アンテナ23aに接続される第1のコネクタ23bとにそれぞれ接続される。これにより、干渉抑制部43を、容易にハーネス25と送信アンテナ23aとの間に接続することができる。特に、既存の構成に干渉抑制部43を後付けすることが容易となる。
(5)第1のタイマ71はリセット端子を有しない。よって、第1のタイマ71は第1の給電停止時間Ts1の経過中において、センサ44を通じたビークル信号等の検出を通じてリセットされることがないため、一連の通信中に繰り返し第1の給電停止時間Ts1が設定されることが抑制される。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態においては、干渉抑制部43は、ハーネス25と送信アンテナ23aとの間に有線で接続されていた。しかし、図8に示すように、干渉抑制部60は、LF送信部23及び送信アンテナ23aと別体で構成されてもよい。干渉抑制部60は、上記実施形態における処理回路70に加えて、LF受信アンテナ60aと、信号増幅部60bと、整流平滑部60cとを備える。
LF受信アンテナ60aはウェイク信号を受信すると、その受信信号を信号増幅部60bに出力する。信号増幅部60bは、受信信号を増幅すると、その増幅した信号を整流平滑部60cに出力する。整流平滑部60cは、信号増幅部60bからの信号(交流電流)を整流及び平滑することで生成した直流電流を処理回路70に出力する。処理回路70は上記実施形態と同様にFET49のオンオフ状態を切り替える。よって、非接触充電装置40及び車載装置20を別体で構成した場合であっても、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
・上記実施形態においては、充電抑制素子であるFET49をオフ状態とすることで、非接触充電装置40からの電磁波が遮断されていた。しかし、非接触充電装置40からの電磁波を遮断することができれば、上記構成に限らない。例えば、非接触充電装置40全体の電源をオフ状態としてもよい。本構成によれば、より簡易に非接触充電装置40からの電磁波を遮断できる。
また、1次コイルL1を含むアンテナ系のインピーダンスを増大させることで、1次コイルL1から放出される電磁波を抑制してもよい。詳しくは、励磁回路42及び1次コイルL1間にはマッチング回路が設けられている。このマッチング回路は、1次コイルL1及び電力経路間のインピーダンスを整合させることで、1次コイルL1を含むアンテナ系の電気エネルギーの反射損失を抑制する。干渉抑制部43は、マッチング回路を通じてアンテナ系のインピーダンスを増大させる。これにより、1次コイルL1に供給される交流電流が減少し、結果的に1次コイルL1からの電磁波を抑制することができる。本構成においては、電子キー10及び車載装置20間の一連の通信時にも、非接触充電装置40による充電を継続することができる。
・上記実施形態においては、送信アンテナ23aから車内にウェイク信号が送信されるとき、非接触充電装置40からの電磁波が抑制される。しかし、これと同様に、車外(例えばドアハンドル内)に設けられる送信アンテナから無線信号が送信されるときにも、非接触充電装置40からの電磁波を抑制してもよい。
・上記実施形態においては、非接触充電装置40は電磁誘導型であったが、磁界共鳴型であってもよい。
・上記実施形態における処理回路70の回路構成は適宜変更可能である。例えば、第1及び第2のタイマ71,72を単一のタイマとして構成してもよい。この場合、給電停止時間はウェイク信号が検出されたときから一定時間(例えば第2の給電停止時間Ts2)に亘って設定される。本構成においては、一連の通信時に給電停止時間が連続的に再設定される。これは、センサ44の検出結果からでは、ウェイク信号、ビークル信号及びチャレンジ信号の種類を判別することができないからである。従って、チャレンジ信号の送信完了直前に給電停止時間が設定されることになって、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、処理回路70にAND回路を追加してもよい。詳しくは、AND回路の第1の入力端子にOR回路75の出力端子75oを接続し、AND回路の第2の入力端子に第3のタイマ73の出力端子73oを接続する。また、AND回路の出力端子にはFET49のゲート端子を接続する。本構成においても、上記実施形態と同様のタイミングで、処理回路70によってFET49のオンオフ状態が切り替えられる。
・上記実施形態においては、車載装置20は、一連の通信を周期T3毎に行っていたが、一連の通信における両照合が成立した場合には、以後、一連の通信が行われない構成であってもよい。この場合、制限時間T2は通信時間T4に基づき設定される。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想を記載する。
(イ)請求項4に記載の非接触充電装置において、前記第3のタイマは、前記最大停止時間の経過中に前記第1及び第2のタイマの何れからも前記タイマ信号を受信しなくなると前記指令信号の出力を停止する非接触充電装置。
同構成によれば、充電抑制モードにおいて、ウェイク信号等の送信がなくなると、1次コイルへの交流電流の供給が再開される。
(ロ)請求項1〜4、(イ)項の何れか一項に記載の非接触充電装置において、前記車載装置は、前記制限時間内において一定周期毎に前記一連の通信を行う非接触充電装置。
L1…1次コイル、L2…2次コイル、5…車両、10…電子キー、11…電子キー制御部、12…LF受信部、12a…受信アンテナ、13…UHF送信部、13a…送信アンテナ、20…車載装置、21…ECU、23…LF送信部、23a…送信アンテナ、23b,47a…第1のコネクタ、24…UHF受信部、24a…受信アンテナ、25…ハーネス、25a,47b…第2のコネクタ、33…エンジンスイッチ、34…カーテシスイッチ、40…非接触充電装置、41…充電制御装置、42…励磁回路、43…干渉抑制部、44…検出手段としてのセンサ、47…基板、49…充電抑制素子としてのFET、50…被充電装置としての携帯端末、70…給電抑制手段としての処理回路、71…第1のタイマ、72…第2のタイマ、73…第3のタイマ、74…NOT回路、75…OR回路、76…コンパレータ。

Claims (4)

  1. 電子キーの応答があるまでウェイク周期毎にウェイク信号を無線送信し、そのウェイク信号の送信とともに開始される前記電子キーとの間での一連の通信を通じて正規の電子キーであるか否かの認証を制限時間に亘って行う車載装置を有する車両に設けられ、1次コイルに交流電流が供給されることで被充電装置に非接触で送電する非接触充電装置において、
    前記一連の通信の開始を、送信される前記ウェイク信号を通じて検出する検出手段と、
    前記検出手段を通じて一連の通信の開始を検出すると、前記一連の通信に要する時間より長く設定される充電抑制時間に亘って前記1次コイルに供給される交流電流を抑制し、前記充電抑制時間の経過中に前記検出手段を通じて新たな一連の通信の開始が検出されたとき、この新たな一連の通信が終了する以降まで前記充電抑制時間を延長する充電抑制モードにおいて、前記充電抑制時間の継続時間が最大停止時間以上となったとき1次コイルへの交流電流の供給を抑制しない状態に戻す充電再開モードとなる給電抑制手段と、を備え、
    前記最大停止時間は前記制限時間より長く設定される非接触充電装置。
  2. 請求項1に記載の非接触充電装置において、
    前記給電抑制手段は、前記充電再開モードにおいて、前記検出手段を通じて検出したウェイク信号の送信間隔が、前記ウェイク周期より長い規定時間以上となったとき充電抑制準備モードに移行し、この充電抑制準備モードにおいて前記検出手段を通じて一連の通信の開始を検出すると、前記充電抑制モードに移行する非接触充電装置。
  3. 請求項1又は2に記載の非接触充電装置において、
    前記給電抑制手段は、前記検出手段を通じて一連の通信の開始を検出すると、前記一連の通信に要する時間に設定される第1の充電抑制時間及び、その第1の充電抑制時間が経過したときから開始する第2の充電抑制時間に亘って前記1次コイルへの交流電流の供給を抑制するとともに、前記第2の充電抑制時間の経過中に前記検出手段を通じて新たな一連の通信の開始を検出すると、再び前記第1の充電抑制時間に亘って前記1次コイルへの交流電流の供給を抑制することで、前記充電抑制時間を延長する非接触充電装置。
  4. 請求項3に記載の非接触充電装置において、
    前記給電抑制手段は、
    前記1次コイルへの電流供給経路に設けられるとともに、指令信号に基づき前記1次コイルへの電流の供給を抑制する充電抑制素子と、
    第1〜第3のタイマと、を備え、
    前記第1のタイマは、前記検出手段を通じて前記ウェイク信号を検出したときから前記第1の充電抑制時間に亘ってタイマ信号を前記第3のタイマに出力する第1の処理を行い、
    前記第2のタイマは、前記第1の充電抑制時間が経過したときから前記第2の充電抑制時間に亘ってタイマ信号を前記第3のタイマに出力する第2の処理を行い、
    前記第2の充電抑制時間の経過中に、前記検出手段を通じて前記ウェイク信号を検出すると、前記第2のタイマは前記第2の処理を終了して、再び前記第1のタイマは前記第1の処理を開始し、
    前記第3のタイマは、前記第1の処理に伴う前記第1のタイマからのタイマ信号を受けると、以後、前記第1及び第2のタイマの何れかから前記タイマ信号を受けている限り、前記最大停止時間に亘って前記充電抑制素子に前記指令信号を出力することで前記充電抑制モードとし、前記最大停止時間を経過すると前記指令信号の出力を停止することで前記充電再開モードとする非接触充電装置。
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