JP5826975B1 - 非接触給電システム、中継装置、及び非接触給電方法 - Google Patents

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Abstract

非接触給電システム1は、共振回路を構成する送電コイル111とコンデンサ112とを有して磁界共鳴方式の非接触給電を行う送電装置10と、共振回路を構成する受電コイル311とコンデンサ312とを有して送電装置10から給電を受ける一つ以上の受電装置30と、送電装置10から送られてくる電力を受電装置30に中継する中継装置20とを含む。中継装置20は、夫々の巻回軸の方向が互いに異なるように設けられて直列に接続された複数のコイル21と、複数のコイル21と直列に接続されて共振回路を構成するコンデンサ22とを備える。中継装置20の複数のコイル21の一つはその巻回軸の方向を送電装置10の方向に向けて設けられ、複数のコイルの少なくとも他の一つはその巻回軸の方向を受電装置30の方向に向けて設けられる。

Description

この発明は、非接触給電システム、中継装置、及び非接触給電方法に関する。
特許文献1には、小型の携帯用通信端末や非接触形のICカード等に特に好適に使用することができるように、良好な無指向特性を実現して電波の送受信方向の制約をなくすように立体アンテナを構成することが記載されている。立体アンテナは、互いに直交する第1、第2のコイルをそれぞれアンテナエレメントとしてなり、第1、第2のコイルは、直列接続される。
特許文献2には、機器がどのような向きにあってもその機器に対して非接触にて効率的にエネルギーを供給できるようにすることを目的として、それぞれ異なる方向に磁界を発生するように設置される複数の一次コイルと、複数の一次コイルに対して所定の周期で変化する電圧を供給する電源装置とを備え、複数の一次コイルから発生する磁界により機器に備えられた二次コイルに電気的エネルギーを誘起させるようにエネルギー供給装置を構成することが記載されている。
特開2001−148608号公報 特開2004−159456号公報
磁界共鳴方式の非接触給電を行うシステムにおいて、送電装置から中継装置を介して受電装置に効率よく電力を供給するためには、送電装置の送電コイルの巻回軸、中継装置のコイルの巻回軸、及び受電装置の送電コイルの巻回軸を一致させておく必要がある。このため、送電装置、中継装置、及び受電装置の位置関係が、送電装置の送電コイルの巻回軸、中継装置のコイルの巻回軸、及び受電装置の受電コイルの巻回軸を一致させることができないような位置関係で存在している場合には、中継装置を用いた場合でも必ずしも伝送効率の向上を図ることができない。
本発明はこうした背景に鑑みてなされたものであり、簡素な構成にて送電装置から受電装置に効率よく電力を供給することが可能な、非接触給電システム、中継装置、及び非接触給電方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明の一つは、非接触給電システムであって、非接触給電システムであって、共振回路を構成する送電コイルとコンデンサとを有して磁界共鳴方式の非接触給電を行う送電装置と、共振回路を構成する受電コイルとコンデンサとを有して前記送電装置から前記非接触給電により給電を受ける一つ以上の受電装置と、前記送電装置から送られてくる電力を前記受電装置に中継する中継装置と、を含み、前記中継装置は、夫々の巻回軸の方向が互いに異なるように設けられて直列に接続された複数のコイルと、前記複数のコイルと直列に接続され、前記複数のコイルとともに共振回路を構成するコンデンサとを備えることとする。
上記構成において、中継装置の共振回路を構成している複数のコイルのうちの一つは送電装置から送られてくる電力を受電する素子として機能し、他のコイルは送電装置から受電した電力を送電装置の送電コイルの巻回軸の軸上から外れた位置に存在する受電装置に向けて送電する素子として機能する。このように、本発明によれば、簡素な構成にて送電装置から受電装置に効率よく電力を供給することができる。
上記目的を達成するための本発明の一つは、上記非接触給電システムであって、前記中継装置の前記複数のコイルの一つはその巻回軸の方向を前記送電装置の方向に向けて設けられ、前記複数のコイルの少なくとも他の一つはその巻回軸の方向を前記受電装置の方向に向けて設けられていることとする。
中継装置のコイルの巻回軸をこのような方向に設定することで、中継装置は送電装置から効率よく電力を受電することができ、また受電した電力を効率よく受電装置に中継することができる。
上記目的を達成するための本発明の一つは、上記非接触給電システムであって、前記複数のコイルの夫々は、導体線を互いに異なる径で環状に巻回して構成されており、夫々の中心を一致させて、一のコイルが他のコイルの内部空間に収容されるように構成されていることとする。
複数のコイルをこのような構成とすることで、中継装置を小型で機能的な構成とすることができる。
上記目的を達成するための本発明の一つは、上記非接触給電システムであって、前記複数のコイルの夫々の巻回軸の方向は互いに直交していることとする。
このように複数のコイルの夫々の巻回軸の方向を互いに直交させることでコイル相互間の磁界の干渉を防ぐことができ、効率よく電力を中継することができる。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、簡素な構成にて送電装置から受電装置に効率よく電力を供給することができる。
非接触給電システム1の概略的な構成を説明する図である。 送電装置10の構成を示す図である。 中継装置20の構成を示す図である。 受電装置30の構成を示す図である。 第1コイル21aと第2コイル21bの構成例である。 送電装置10、中継装置20、及び受電装置30の配置例(配置例1)である。 送電装置10、中継装置20、及び受電装置30の他の配置例(配置例2)である。 送電装置10、中継装置20、及び受電装置30の他の配置例(配置例3)である。 中継装置20の構成を示す図である。 第1コイル21a乃至第3コイル21cの構成例である。
以下、本発明の一実施形態について図面とともに説明する。
図1に一実施形態として示す磁界共鳴方式の非接触給電システム1の概略的な構成を示している。同図に示すように、非接触給電システム1は、送電装置10、中継装置20、及び受電装置30を含む。
送電装置10は、受電装置30に向けて磁界共鳴方式の非接触給電による送電を行う。中継装置20は、受電装置30よりも送電装置10に近接する位置に設けられ、送電装置10から送られてくる電力を受電装置30に中継する。受電装置30は、中継装置20から送られてくる電力を受電する。
図2乃至図4に、送電装置10、中継装置20、及び受電装置30の主な構成を示している。
図2に示すように、送電装置10は、磁界共鳴方式の非接触給電を行う送電回路11、及び送電回路11に電力を供給する電源回路13を備える。このうち送電回路11は、送電コイル111、コンデンサ112、及び制御回路113を備える。送電コイル111及びコンデンサ112は共振回路を構成している。送電コイル111は、その巻回軸の周りに絶縁被覆銅線等の導体線を環状に所定回数巻回した構成を有する。制御回路113は、ドライバ回路(ゲートドライバ、ハーフブリッジドライバ等)を含み、電源回路13から供給される電力に基づき、上記共振回路に供給する所定周波数の駆動電流を生成する。電源回路13は、例えば、スイッチング方式やリニア方式の回路であり、送電回路11に駆動電力を供給する。
図3に示すように、中継装置20は、第1コイル21a、第2コイル21b、及びコンデンサ22を備えており、これらは直列に接続されて共振回路を構成している。第1コイル21a及び第2コイル21bは、いずれも夫々の巻回軸の周りに絶縁被覆銅線等の導体線を環状に所定回数巻回した構成を有する。
第1コイル21aと第2コイル21bとは、夫々の巻回軸の方向が互いに異なるように(例えば、互いに直交するように)中継装置20に設けられている。
図5に第1コイル21aと第2コイル21bの構成例を示している。この例では、第1コイル21aについてはその巻回軸の方向が同図に設定した三次元直交座標系のx軸と平行になるように、第2コイル21bについてはその巻回軸の方向が上記三次元直交座標系のy軸と平行になるように、夫々、中継装置20に設けられている。同図に示すように、第2コイル21bの外径は第1コイル21aの内径よりも小さく、第2コイル21bは第1コイル21aの内部空間にその中心が第1コイル21aの中心と一致するように設けられている。
図4に示すように、受電装置30は、磁界共鳴方式の非接触給電を行う受電回路31、及び受電回路31が受電した電力によって動作する負荷32を備える。受電回路31は、受電コイル311及びコンデンサ312を含み、これらは共振回路を構成している。受電コイル311は、その巻回軸の周りに絶縁被覆銅線等の導体線を環状に所定回数巻回した構成を有する。
<共振周波数>
中継装置20の共振回路のインダクタンスLは、第1コイル21aのインダクタンスLaと第2コイル21bのインダクタンスLbとの和に等しく、従ってコンデンサ22の静電容量をCとすれば、中継装置20の共振回路の共振周波数fは次式から求められる。
Figure 0005826975

送電回路11の共振回路の共振周波数ftと受電回路31の共振回路の共振周波数frとは一致させてあり、中継装置20の共振回路の共振周波数fもこれらと一致するように(f=ft=frとなるように)、インダクタンスLa,Lb並びに静電容量Cが設定される。
<配置例1>
図6は以上に説明した構成からなる非接触給電システム1において非接触給電が行われる際の送電装置10、中継装置20、及び受電装置30の配置例である。この例では、図5に示した構成からなる中継装置20を、送電装置10と受電装置30との間に介在させている。送電装置10、中継装置20、及び受電装置30は、同図に示す三次元座標空間のXY平面内において、中継装置20が置かれている位置を頂点として90゜の位置関係で存在する。
送電装置10は、その送電コイル111から中継装置20に向けて効率よく電力が送信されるように、送電コイル111の巻回軸の方向が中継装置20の方向を向くように設けられている。受電装置30は、その受電コイル311が中継装置20から送られてくる電力を効率よく受電することができるように、受電コイル311の巻回軸の方向が中継装置20の方向を向くように設けられている。
中継装置20は、その第1コイル21aが、送電装置10から送電される電力を効率よく受電するように、中継装置20の第1コイル21aの巻回軸の方向が送電装置10の方向を向くように設けられる。また中継装置20は、その第2コイル21bから送電される電力が、受電装置30に効率よく受電されるように、中継装置20の第2コイル21bの巻回軸の方向が受電装置30の方向を向くように設けられる。
前述したように、中継装置20の第1コイル21a、第2コイル21b、及びコンデンサ22は直列に接続されて共振回路を構成している。そのため、送電コイル111から送られてくる電力を受電することにより第1コイル21aに電流が生じると、この電流は第2コイル21bにも流れ、その結果、第1コイル21aの巻回軸の方向とは異なる第2コイル21bの巻回軸の方向に存在する受電装置30に対しても指向性が生じ、従って、送電装置10から送られてくる電力を、中継装置20を介して効率よく受電装置30に中継することができる。
このように中継装置20の第1コイル21aは、送電装置10から送られてくる電力を効率よく受電するための素子として機能し、また中継装置20の第2コイル21bは、送電装置10から受電した電力を受電装置30に効率よく送電するための素子として機能する。
<配置例2>
図7は非接触給電システム1において非接触給電が行われる際の送電装置10、中継装置20、及び受電装置30の他の配置例である。この例では2つの受電装置30(第1受電装置30a及び第2受電装置30b)が同じ一つの送電装置10から給電を受ける。この例では、図5に示した構成からなる中継装置20を送電装置10と受電装置30(第1受電装置30a及び第2受電装置30b)との間に介在させている。
送電装置10、中継装置20、及び第1受電装置30aは、同図に示す三次元座標空間のXY平面内において、中継装置20が置かれている位置を頂点として90゜の位置関係で存在する。送電装置10、中継装置20、及び第2受電装置30bは、同図に示す三次元座標空間のXY平面内において180゜の位置関係で存在する。
送電装置10は、その送電コイル111から中継装置20に向けて効率よく電力が送信されるように、送電コイル111の巻回軸の方向が中継装置20の方向を向くように設けられている。第1受電装置30aは、その第1受電コイル311aが中継装置20から送られてくる電力を効率よく受電することができるように、第1受電コイル311aの巻回軸の方向が中継装置20の方向を向くように設けられている。第2受電装置30bは、その第2受電コイル311bが中継装置20から送られてくる電力を効率よく受電することができるように、第2受電コイル311bの巻回軸の方向が中継装置20の方向を向くように設けられている。
中継装置20は、その第1コイル21aが、送電装置10の送電コイル111から送電される電力を効率よく受電し、かつ、受電した電力が第2受電装置30bに効率よく中継されるように、その巻回軸の方向が、送電装置10の方向及び第2受電装置30bの方向を向くように設けられている。また中継装置20は、その第2コイル21bが、送電装置10から受電した電力を第1受電装置30aに効率よく中継するように、その巻回軸の方向が第1受電装置30aの方向を向くように設けられている。
前述したように、中継装置20の第1コイル21a、第2コイル21b、及びコンデンサ22は直列に接続されて共振回路を構成している。そのため、送電コイル111から送られてくる電力を受電することにより第1コイル21aに電流が生じると、この電流は第2コイル21bにも流れ、その結果、第1コイル21aの巻回軸の方向とは異なる第2コイル21bの巻回軸の方向(第1受電装置30aが存在する方向)にも指向性が生じ、送電装置10から送られてくる電力を、中継装置20を介して効率よく、第1受電装置30a及び第2受電装置30bの双方に中継することができる。
このように、中継装置20の第1コイル21aは、送電装置10から送られてくる電力を効率よく受電するとともに、受電した電力を第2受電装置30bに効率よく送電するための素子として機能する。また中継装置20の第2コイル21bは、送電装置10から受電した電力を第1受電装置30aに効率よく送電するための素子として機能する。
<配置例3>
図8は非接触給電システム1において非接触給電が行われる際の送電装置10、中継装置20、及び受電装置30の他の配置例である。この例では3つの受電装置30(第1受電装置30a、第2受電装置30b、及び第3受電装置30c)が同じ一つの送電装置10から給電を受ける。
図9に図8の例における中継装置20の構成を示している。同図に示すように、中継装置20は、3つのコイル(第1コイル21a、第2コイル21b、第3コイル21c)と一つのコンデンサ22を備えており、これらは直列に接続されて共振回路を構成している。3つのコイル(第1コイル21a、第2コイル21b、第3コイル21c)は、いずれも夫々の巻回軸の周りに絶縁被覆銅線等の導体線を環状に所定回数巻回した構成を有する。
第1コイル21a、第2コイル21b、及び第3コイル21cは、夫々の巻回軸の方向が互いに異なるように(例えば、互いに直交するように)中継装置20に設けられている。
図10に第1コイル21a、第2コイル21b、及び第3コイル21cの構成例を示す。この例では、第1コイル21aについてはその巻回軸の方向が同図に設定した三次元直交座標系のx軸に平行になるように、第2コイル21bについてはその巻回軸の方向が上記三次元直交座標系のy軸に平行になるように、第3コイル21cについてはその巻回軸の方向が上記三次元直交座標系のz軸に平行になるように、夫々中継装置20に設けられている。同図に示すように、第2コイル21bの外径は第1コイル21aの内径よりも小さく、第2コイル21bは第1コイル21aの内部空間にその中心が第1コイル21aの中心と一致するように設けられている。また第3コイル21cの外径は第1コイル21a及び第2コイル21bの内径よりも小さく、第3コイル21cは第1コイル21a及び第2コイル21bの内部空間にその中心が第1コイル21a及び第2コイル21bの中心と一致するように設けられている。
図8に戻り、この例では、送電装置10、中継装置20、及び第1受電装置30aは、同図に示す三次元座標空間のXY平面内において、中継装置20が置かれている位置を頂点として90゜の位置関係で存在する。また送電装置10、中継装置20、及び第2受電装置30bは、同図に示す三次元座標空間のXY平面内において180゜の位置関係で存在する。また送電装置10、中継装置20、及び第3受電装置30cは、同図に示す三次元座標空間のXZ平面内において、中継装置20が置かれている位置を頂点として90゜の位置関係で存在する。
<共振周波数>
中継装置20の共振回路のインダクタンスLは、第1コイル21aのインダクタンスLaと第2コイル21bのインダクタンスLbと第3コイル21cのインダクタンスLcとの和に等しく、従ってコンデンサ22の静電容量をCとすれば、中継装置20の共振回路の共振周波数fは次式から求められる。
Figure 0005826975

送電回路11の共振回路の共振周波数ftと受電回路31の共振回路の共振周波数frとは一致させてあり、中継装置20の共振回路の共振周波数fもこれらと一致するように(f=ft=frとなるように)、インダクタンスLa,Lb,Lc並びに静電容量Cが設定される。
送電装置10は、その送電コイル111から中継装置20に向けて効率よく電力が送信されるように、送電コイル111の巻回軸の方向が中継装置20の方向を向くように設けられている。第1受電装置30aは、その第1受電コイル311aが中継装置20から送られてくる電力を効率よく受電することができるように、第1受電コイル311aの巻回軸の方向が中継装置20の方向を向くように設けられている。第2受電装置30bは、その第2受電コイル311bが中継装置20から送られてくる電力を効率よく受電することができるように、第2受電コイル311bの巻回軸の方向が中継装置20の方向を向くように設けられている。第3受電装置30cは、その第3受電コイル311cが中継装置20から送られてくる電力を効率よく受電することができるように、第3受電コイル311cの巻回軸の方向が中継装置20の方向を向くように設けられている。
中継装置20は、その第1コイル21aが、送電装置10の送電コイル111から送電される電力を効率よく受電し、かつ、当該第1コイル21aから受電した電力が第2受電装置30bに効率よく中継されるように、その巻回軸の方向が、送電装置10の方向及び第2受電装置30bの方向を向くように設けられている。また中継装置20は、その第2コイル21bが、第1コイル21aから受電した電力を第1受電装置30aに効率よく中継するように、その巻回軸の方向が第1受電装置30aの方向を向くように設けられている。さらに中継装置20は、その第3コイル21cが、送電装置10から受電した電力を効率よく第3受電装置30cに中継するように、その巻回軸の方向が第3受電装置30cの方向を向くように設けられている。
前述したように、中継装置20の第1コイル21a、第2コイル21b、第3コイル21c、及びコンデンサ22は、直列に接続されて共振回路を構成している。そのため、送電コイル111から送られてくる電力を受電することにより第1コイル21aに電流が生じると、この電流は第2コイル21b及び第3コイル21cにも流れ、その結果、第1コイル21aの巻回軸の方向とは異なる、第2コイル21bの巻回軸の方向(第1受電装置30aが存在する方向)及び第3コイル21cの巻回軸の方向(第3受電装置30cが存在する方向)にも指向性が生じ、それにより送電装置10から送られてくる電力を、中継装置20を介して効率よく、第1受電装置30a、第2受電装置30b、及び第3受電装置30cの夫々に中継することができる。
このように、中継装置20の第1コイル21aは、送電装置10から送られてくる電力を効率よく受電するとともに、受電した電力を第2受電装置30bに効率よく送電するための素子として機能する。また中継装置20の第2コイル21bは、送電装置10から受電した電力を第1受電装置30aに効率よく送電するための素子として機能する。また中継装置20の第3コイル21cは、送電装置10から受電した電力を第3受電装置30cに効率よく送電するための素子として機能する。
以上に説明したように、本実施形態の非接触給電システム1においては、中継装置20において共振回路を構成している複数のコイル21のうちの一つが送電装置10から送られてくる電力を受電する素子として機能し、他の一つ以上のコイル21が送電装置10から受電した電力を受電装置30に送電する素子として機能する。このため、本実施形態の非接触給電システム1によれば、簡素な構成にて送電装置10から受電装置30に効率よく電力を供給することができる。
また中継装置20の複数のコイル21の一つをその巻回軸の方向が送電装置10の方向を向くように設け、複数のコイル21の少なくとも他の一つをその巻回軸の方向が受電装置30の方向を向くように設けることで、中継装置20は送電装置10から効率よく電力を受電することができるとともに、受電した電力を効率よく受電装置30に中継することができる。
また中継装置20の複数のコイル21の夫々を、導体線を互いに異なる径で環状に巻回して構成され、夫々の中心を一致させて、一のコイル21が他のコイル21の内部空間に収容されるように構成しているので、中継装置20を小型で機能的な構成とすることができる。また中継装置20はデザイン性にも優れる。
また中継装置20の複数のコイル21の夫々の巻回軸の方向を互いに直交させればコイル21相互間の磁界の干渉を防ぐことができ、送電装置10から受電装置30に効率よく電力を供給することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、以上の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、送電装置10、中継装置20、及び受電装置30の配置形態は以上に説明したものに必ずしも限定されない。例えば、中継装置20の各コイル21の巻回軸の方向を適切に設定することで、本発明は送電装置10、中継装置20、及び受電装置30の様々な配置形態に適用することができる。また中継装置20のコイル21の数は以上に説明したものに限られない。例えば、コイル21の数を増やすことで、1つの送電装置10から送られてくる電力を、多様な方向に存在する受電装置30に効率よく中継することができる。
また例えば、送電装置10と受電装置30との間に中継装置20を複数段に亘って介在させてもよい。そのようにすれば、送電装置10から離れた場所に受電装置30が存在する場合や送電装置10と受電装置30との間に多くの障害物が存在するような場合に対応することができる。尚、中継装置20を複数段に亘って介在させる場合、前段の中継装置20は後段の中継装置20からみて送電装置10として機能し、後段の中継装置20は前段の中継装置20から見て受電装置30として機能することになる。
1 非接触給電システム、10 送電装置、11 送電回路、111 送電コイル、112 コンデンサ、113 制御回路、13 電源回路、20 中継装置、21a 第1コイル、21b 第2コイル、21c 第3コイル、22 コンデンサ、30 受電装置、30a 第1受電装置、30b 第2受電装置、30c 第3受電装置、31 受電回路、311 受電コイル、311a 第1受電コイル、311b 第2受電コイル、311c 第3受電コイル、312 コンデンサ、32 負荷

Claims (10)

  1. 非接触給電システムであって、
    共振回路を構成する送電コイルとコンデンサとを有して磁界共鳴方式の非接触給電を行う送電装置と、
    共振回路を構成する受電コイルとコンデンサとを有して前記送電装置から前記非接触給電により給電を受ける一つ以上の受電装置と、
    前記送電装置から送られてくる電力を前記受電装置に中継する中継装置と、
    を含み、
    前記中継装置は、夫々の巻回軸の方向が互いに異なるように設けられて直列に接続された複数のコイルと、前記複数のコイルと直列に接続され、前記複数のコイルとともに共振回路を構成するコンデンサとを備え
    前記複数のコイルの夫々は、導体線を互いに異なる径で環状に巻回して構成されており、夫々の中心を一致させて、一のコイルが他のコイルの内部空間に収容されるように構成されている
    非接触給電システム。
  2. 請求項1に記載の非接触給電システムであって、
    前記中継装置の前記複数のコイルの一つはその巻回軸の方向を前記送電装置の方向に向けて設けられ、前記複数のコイルの少なくとも他の一つはその巻回軸の方向を前記受電装置の方向に向けて設けられている
    非接触給電システム。
  3. 非接触給電システムであって、
    共振回路を構成する送電コイルとコンデンサとを有して磁界共鳴方式の非接触給電を行う送電装置と、
    共振回路を構成する受電コイルとコンデンサとを有して前記送電装置から前記非接触給電により給電を受ける一つ以上の受電装置と、
    前記送電装置から送られてくる電力を前記受電装置に中継する中継装置と、
    を含み、
    前記中継装置は、夫々の巻回軸の方向が互いに異なるように設けられて直列に接続された複数のコイルと、前記複数のコイルと直列に接続され、前記複数のコイルとともに共振回路を構成するコンデンサとを備え、
    前記複数のコイルの夫々の巻回軸の方向は互いに直交している
    非接触給電システム。
  4. 請求項1に記載の非接触給電システムにおける前記中継装置であって、
    夫々の巻回軸の方向が互いに異なるように設けられて直列に接続された複数のコイルと、前記複数のコイルと直列に接続され、前記複数のコイルとともに共振回路を構成するコンデンサとを備え、前記複数のコイルの夫々は、導体線を互いに異なる径で環状に巻回して構成されており、夫々の中心を一致させて、一のコイルが他のコイルの内部空間に収容されるように構成されている
    中継装置。
  5. 請求項に記載の中継装置であって、
    前記中継装置の前記複数のコイルの一つはその巻回軸の方向を前記送電装置の方向に向けて設けられ、前記複数のコイルの少なくとも他の一つはその巻回軸の方向を前記受電装置の方向に向けて設けられる
    中継装置。
  6. 請求項又はに記載の中継装置であって、
    前記複数のコイルの夫々は、導体線を互いに異なる径で環状に巻回して構成されており、夫々の中心を一致させて、一のコイルが他のコイルの内部空間に収容されるように構成されている
    中継装置。
  7. 請求項又はに記載の中継装置であって、
    前記複数のコイルの夫々の巻回軸の方向は互いに直交している
    中継装置。
  8. 共振回路を構成する送電コイルとコンデンサとを有して磁界共鳴方式の非接触給電を行う送電装置と、
    共振回路を構成する受電コイルとコンデンサとを有して前記送電装置から前記非接触給電により給電を受ける一つ以上の受電装置と、
    前記送電装置から送られてくる電力を前記受電装置に中継する中継装置と、
    を含んで構成される非接触給電システムを用いて行われる非接触給電方法であって、
    前記中継装置を、夫々の巻回軸の方向が互いに異なるように設けられて直列に接続された複数のコイルと、前記複数のコイルと直列に接続され、前記複数のコイルとともに共振回路を構成するコンデンサとを備えた構成とし、
    前記複数のコイルの夫々を、導体線を互いに異なる径で環状に巻回して構成し、夫々の中心を一致させて、一のコイルが他のコイルの内部空間に収容されるように構成する
    非接触給電方法。
  9. 請求項に記載の非接触給電方法であって、
    前記中継装置の前記複数のコイルの一つをその巻回軸の方向が前記送電装置の方向を向くように設け、前記複数のコイルの少なくとも他の一つをその巻回軸の方向が前記受電装置の方向を向くように設ける
    非接触給電方法。
  10. 共振回路を構成する送電コイルとコンデンサとを有して磁界共鳴方式の非接触給電を行う送電装置と、
    共振回路を構成する受電コイルとコンデンサとを有して前記送電装置から前記非接触給電により給電を受ける一つ以上の受電装置と
    前記送電装置から送られてくる電力を前記受電装置に中継する中継装置と、
    を含んで構成される非接触給電システムを用いて行われる非接触給電方法であって、
    前記中継装置を、夫々の巻回軸の方向が互いに異なるように設けられて直列に接続された複数のコイルと、前記複数のコイルと直列に接続され、前記複数のコイルとともに共振回路を構成するコンデンサとを備えた構成とし、
    前記複数のコイルの夫々の巻回軸の方向を互いに直交させる
    非接触給電方法。
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